JP4973430B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、コネクタに関するものである。
特許文献1には、機器に設けた機器側コネクタに、ワイヤーハーネスに接続したハーネス側コネクタとを嵌合し、機器側コネクタに取り付けた機器側端子金具と、ハーネス側コネクタに取り付けたハーネス側端子金具とを導通可能に接続するコネクタについて記載されている。
特開2005−310585号公報
この種のコネクタでは、ハーネス側端子金具に固着した電線が高い振動数で振動したときに、その振動がハーネス側端子金具に伝わり、このハーネス側端子金具が機器側端子金具に対して摺動して両端子金具の接点が摩耗することが懸念される。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、電線から端子金具に振動が伝達することに起因する端子金具同士の接点の摩耗を抑制することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、第1端子金具を有する第1ハウジングと、前記第1端子金具と接続可能な第2端子金具を有し、前記第1ハウジングとの嵌合を可能とされた第2ハウジングとを備えたコネクタにおいて、前記第1ハウジングは、前記第1端子金具を保持する端子保持部材と、前記第1端子金具に固着された電線に対し一体に変位し得るように取り付けられ、前記端子保持部材に対して前記電線の長さ方向と交差する方向への相対変位を可能とされた振動減衰部材とを備え、前記電線には、筒状をなすゴム栓が外嵌され、前記ゴム栓には、前記電線の外周面と前記端子保持部材の内面との隙間を液密状にシールするシール機能部と、前記電線の外周と前記振動減衰部材との間に介在される防振部とが一体に形成されており、前記振動減衰部材が前記電線と一体となって振動するときに、前記電線の振動エネルギーの一部が、前記振動減衰部材を変位させるための運動エネルギーとして吸収されるようになっているところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記シール機能部前記防振部との間には、外径を前記シール機能部及び前記防振部よりも小さくしたくびれ部が形成されているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記振動減衰部材には、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングが嵌合した状態において前記第2ハウジングに係止することにより、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングの離脱を規制するロックアームが形成され、前記端子保持部材には、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングが嵌合した状態において、前記第2ハウジングから前記第1ハウジングに対する嵌合方向と同じ方向の押圧力を受ける被押圧部が形成され、前記振動減衰部材と前記被押圧部との間には、前記第2ハウジングから前記被押圧部に付与される押圧力により弾性変形する弾性保持部材が設けられているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項3に記載のものにおいて、前記弾性保持部材が、前記端子保持部材と前記第2ハウジングとの間をシールするシール部材に対して、一体に形成されているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
電線が振動すると、電線に取り付けられた振動減衰部材が一体となって変位するのであるが、このときに電線の振動エネルギーの一部が、振動減衰部材を変位させるための運動エネルギーとして吸収されるため、電線から第1端子金具に伝達される振動が減衰される。これにより、第1端子金具と第2端子金具の接点における摩耗が抑制される。
また、電線の振動は、振動減衰部材の変位によって減衰されるだけでなく、ゴム製の防振部が弾性撓みすることによっても減衰されので、振動の減衰効果に優れている。
また、ゴム栓のシール機能部と防振部を単一の部品としたので、シール機能部と防振部を別部品とした場合に比べて、部品点数が少なくて済む。
請求項2の発明>
くびれ部は、肉が薄く、弾性変形し易いので、シール機能部と防振部との間では相対変位が生じ易くなっている。これにより、電線と一体に防振部が変位したときに、防振部からシール機能部に伝達される振動が抑制される。
請求項3の発明>
第2ハウジングと振動減衰部材は、ロックアームの係止作用によって離間方向の相対移動を規制されている。一方、第2ハウジングから被押圧部に付与される押圧力により弾性変形した弾性保持部材の弾性復元力は、被押圧部を介して第2ハウジングと振動減衰部材とを離間させる力として作用する。これにより、第2ハウジングと振動減衰部材は、嵌合離脱方向への相対移動を規制される。また、被押圧部は、弾性保持部材の弾性復元力により第2ハウジングに押し付けられるので、被押圧部の形成母体である端子収容部も、第2ハウジングに対する嵌合離脱方向への相対移動を規制される。これにより、第1端子金具と第2端子金具とが嵌合離脱方向へ相対変位することに起因して摩耗することが防止される。
請求項4の発明>
弾性保持部材とシール部材とを単一の部品としたので、弾性保持部材とシール部材とを別部品とした場合に比べて、部品点数が少なくて済む。
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図12を参照して説明する。本実施形態のコネクタは、互いの嵌合・離脱を可能とされた第1ハウジング10と第2ハウジング50とを備えて構成されている。第2ハウジング50は、自動車に搭載される各種の機器に設けられたものであり、機器のケーシングを構成する保持壁51と、保持壁51から前方(機器の外方)へ略角筒状に突出するフード部52とを一体形成したものである。保持壁51には、第2ハウジング50に設けた複数(本実施形態では3つ)の雄端子金具53(本発明の構成要件である第2端子金具)の前端部に形成されたタブ54が貫通され、タブ54はフード部52によって包囲されている。フード部52の上面壁には、その外面(上面)に突出するロック突起55が形成されている。
第1ハウジング10は、インナハウジング11(本発明の構成要件である端子保持部材)とアウタハウジング36(本発明の構成要件である振動減衰部材)とを備えて構成されている。
インナハウジング11は、合成樹脂製であり、全体としてブロック状をなしている。インナハウジング11の内部には、前後方向に細長い複数(本実施形態では3つ)のキャビティ12が横並びに形成されている。キャビティ12のうち後端側の略1/3の領域は、円形をなすシール孔13となっている。シール孔13の後端は、インナハウジング11の後端面に開口している。
インナハウジング11には、キャビティ12に連通するとともにインナハウジング11の下面に開口された収容空間14が形成されている。また、インナハウジング11の後端部には、その上下両面から段差状に突出した形態の一対の受け部15が形成されている。また、インナハウジング11の後端部には、その左右両外側面から板状に突出する一対の被押圧部16が形成されている。被押圧部16には、前後方向(両ハウジング10,50の嵌合・離脱方向と平行な方向)に貫通する方形の係止孔17が形成されている。また、被押圧部16の外側面には、その上下方向における略中央位置に突出する抜止め突起18が形成されている。この被押圧部16は、前後方向において受け部15とほぼ同じ位置に配置されている。さらに、インナハウジング11の後端部のうち受け部15及び被押圧部16からインナハウジング11の後端面に至る領域は低背部19となっている。この低背部19の左右方向の幅寸法は、低背部19よりも前方の領域とほぼ同じ寸法であるが、低背部19の上下寸法は、低背部19よりも前方の領域に比べて段差状に小さくなっている。
キャビティ12内には、後方から雌端子金具20(本発明の構成要件である第1端子金具)が挿入されている。雌端子金具20は、全体として前後方向に細長く、その後端部には、オープンバレル状の圧着部21が形成されている。圧着部21に接続された電線22は、雌端子金具20の後端から後方へ延びている。キャビティ12に挿入された雌端子金具20は、キャビティ12の前面壁に当接することによって前止まりされているとともに、ランス23による周知の係止手段によって後方への抜けを規制された状態に保持されている。キャビティ12に雌端子金具20が挿入された後は、下方から収容空間14内にリテーナ24が組み付けられる。リテーナ24は、雌端子金具20に係止することにより、雌端子金具20をランス23とともに二重係止する。このリテーナ24には、その左右両外側面及び下面から突出する前止まり部25が形成されている。
雌端子金具20の圧着部21には、電線22と一緒にゴム栓26が固着されている。ゴム栓26は、外周に周方向のリップ部28が形成された円筒状の本体部27(本発明の構成要件であるシール機能部)と、本体部27の前端から前方へ同心円筒状に突出する小径部29と、本体部27の後端から後方へ同心円筒状に突出する防振部30とを一体に形成したものである。かかるゴム栓26は、電線22に対してその外周に密着する形態で外嵌され、小径部29において電線22と一緒に圧着部21に固着されている。
本体部27は、防水手段として機能し、小径部29は、外径が本体部27よりも小さく、ゴム栓26を雌端子金具20に固着するための手段として機能する。防振部30は、外径が本体部27とほぼ同じ寸法であり、後述するアウタハウジング36と協動することで、電線22の振動を吸収するための防振手段として機能する。また、本体部27と防振部30との間には、外周面に周方向の溝を全周に亘って形成した形態のくびれ部31が形成されている。このくびれ部31は、肉厚が本体部27及び防振部30に比べて薄いので、本体部27及び防振部30に比べて弾性変形し易くなっている。また、防振部30の前後方向の長さは、本体部27と同じかそれよりも少し大きい寸法とされている。
インナハウジング11の外周には、ゴム製のシール部材32が取り付けられている。シール部材32は、全体として略方形をなし、その左右両側縁部には一対の突起部33が形成されている。突起部33は、シール部材32の左右両側縁部から後方に突出する支持部34と、支持部34の後端(突出端)から外方へ略直角に突出する弾性保持部35(本発明の構成要件である弾性保持部35材)とを一体形成した略L字形をなすものである。かかるシール部材32は、インナハウジング11の前方から受け部15に当接させる位置に組み付けられ、突起部33が係止孔17に貫通されている。支持部34は係止孔17に嵌合され、弾性保持部35は、被押圧部16の後面に密着する形態となっている。また、リテーナ24の前止まり部25がシール部材32の前端縁に対して前方から当接することにより、シール部材32の前方への離脱が規制されている。
アウタハウジング36は、合成樹脂製であり、両ハウジング10,50の嵌合・離脱方向と直角な厚肉の板状をなす後面壁37と、後面壁37の外周縁から前方へ略角筒状に突出する筒形嵌合部38とを一体に形成したものである。筒形嵌合部38の上面壁には、前後方向に長い板状をなすロックアーム39が形成されている。ロックアーム39の左右両側縁部には筒形嵌合部38の上面壁に連なる連結部40が形成され、ロックアーム39は、この連結部40を支点として上下方向にシーソー状に傾動可能となっている。ロックアーム39の前端部にはロック孔41が形成されている。
アウタハウジング36の後面壁37には、その前面(筒形嵌合部38の奥端面)を凹ませた形態の逃がし部42が形成され、この逃がし部42には、インナハウジング11の後端部のうち低背部19よりも前方であって受け部15を含む領域が嵌合されるようになっている。また、逃がし部42の前面には、低背部19を嵌合させるための凹部43が形成されている。さらに、後面壁37には、その後面における凹部43と対応する領域を後方へブロック状に突出させた形態の突出部44が形成されている。
この突出部44内には、複数(3つの)の円形断面の保持孔45がキャビティ12と対応するように横並びに形成されている。保持孔45は、凹部43の前面から突出部44の後面まで貫通し、軸線をシール孔13と同軸となるように前後方向に向けている。このシール孔13の内径は、ゴム栓26の防振部30の外径と同じかそれよりも僅かに小さい寸法とされている。
また、筒形嵌合部38の後端部には、その左右両側壁の内面から外面に貫通する一対の型抜き孔46が形成されている。前後方向における型抜き孔46の形成範囲は、逃がし部42の前端から、逃がし部42の後面と凹部43の後面との間の位置に至る範囲となっている。この型抜き孔46の前後方向の寸法は、被押圧部16の厚さと、弾性保持部35の厚さとを合わせた寸法とほぼ同じ寸法である。また、筒形嵌合部38の左右両側壁の内面には、左右一対のストッパ47が突出形成されている。このストッパ47は、型抜き孔46の前端部に配置されている。
かかるアウタハウジング36は、インナハウジング11に対して後方から被せるようにして組み付けられ、もって、第1ハウジング10が構成される。組み付けの過程では、正規の組み付け状態に至る直前で、インナハウジング11の抜止め突起18がアウタハウジング36のストッパ47と干渉し、被押圧部16と筒形嵌合部38の側壁部が一時的に弾性撓みしつつ、抜止め突起18がストッパ47を通過する。
そして、インナハウジング11とアウタハウジング36が正規の組み付け状態に至ると、抜止め突起18がストッパ47に対して後方から係止することにより、インナハウジング11のアウタハウジング36に対する前方への離脱が規制されるとともに、インナハウジング11の後端面と低背部19の後端面が、夫々、逃がし部42の後面と凹部43の後面に当接することにより、インナハウジング11のアウタハウジング36に対する後方への相対変位を規制される。また、弾性保持部35が、被押圧部16の後面と、型抜き孔46の後側の内面との間で前後方向に潰されるような形態で挟まれ、弾性保持部35の弾性復元力により、抜止め突起18がストッパ47に対して後方から弾性的に当接する状態となる。
また、インナハウジング11とアウタハウジング36が組み付けられた状態では、逃がし部42の内周面とインナハウジング11の後端部の外周面との間、及び低背部19の外周面と凹部43の内周面には、アウタハウジング36がインナハウジング11に対して上下左右方向(即ち、第1ハウジング10と第2ハウジング50の嵌合・離脱方向、及び雌端子金具20から後方へ延びる電線22の軸線方向に対して交差する方向)への僅かな相対変位を許容するためのクリアランス23が確保されている(図1及び図3を参照)。
さらに、インナハウジング11とアウタハウジング36を組み付けた後は、雌端子金具20が取り付けられる。取付けに際しては、雌端子金具20を、アウタハウジング36の後方から保持孔45内に差し込み、キャビティ12に挿入する。雌端子金具20がキャビティ12内に正規挿入された状態では、ゴム栓26の本体部27がシール孔13の内周に対して液密状に密着することにより、第1ハウジング10の内部への浸水が防止される。
また、防振部30が保持孔45内に嵌入され、防振部30の外周面が保持孔45の内周に密着する。これにより、防振部30とアウタハウジング36は、上下左右方向への相対変位を規制される。ここで、防振部30は、電線22に対して上下左右方向に一体的に移動するように外嵌されているので、電線22とアウタハウジング36は、上下左右方向へ一体的に変位する。
上述のようにして組み付けられた第1ハウジング10は、第2ハウジング50に嵌合される。嵌合に際しては、インナハウジング11の外周と筒形嵌合部38との隙間にフード部52を嵌入させるようにする。嵌入の過程では、ロックアーム39の前端がロック突起55と干渉することにより、ロックアーム39がその前端側を上方へ変位させるように傾動する。また、両ハウジング10,50が正規の嵌合状態に近づくと、フード部52の先端に被押圧部16が当接してそれ以上のインナハウジング11の第2ハウジング50への接近が規制されるが、アウタハウジング36は第2ハウジング50への接近を続ける。したがって、弾性保持部35は、型抜き孔46の内面と被押圧部16の後面との間で前後に潰されるように弾性変形する。また、抜止め突起18がストッパ47から離間して、被押圧部16が、型抜き孔46内を後方へ変位し、これに伴って、アウタハウジング36がインナハウジング11に対して相対的に前方へ相対変位する。
そして、両ハウジング10,50が正規の嵌合状態に至ると、雄端子金具53のタブ54がインナハウジング11内に挿入されて雌端子金具20と導通可能に接続される。また、ロックアーム39が弾性復帰してそのロック孔41をロック突起55に係止させ、この係止作用により両ハウジング10,50の離脱動作が規制される。このとき、アウタハウジング36には、弾性保持部35の弾性復元力により、第2ハウジング50から離間する方向への力が作用しているので、ロック孔41の前端がロック突起55に当接し、それ以上のアウタハウジング36の後方(第2ハウジング50から離間する方向)への相対移動を規制される。この状態では、抜止め突起18はストッパ47に対して後方へ離間した位置にある。
したがって、第2ハウジング50とアウタハウジング36は、嵌合方向及び離脱方向への相対移動を規制される。また、被押圧部16は、弾性保持部35の弾性復元力により第2ハウジング50に押し付けられるので、被押圧部16の形成母体であるインナハウジング11も、第2ハウジング50に対する嵌合方向及び離脱方向への相対移動を規制される。これにより、雌端子金具20と雄端子金具53が、嵌合離脱方向へ相対変位することに起因して、接点部分において微摺動摩耗を生じることが防止される。
次に、本実施形態の作用を説明する。
アウタハウジング36から後方へ導出されている電線22が、その軸線と交差する方向に振動した場合には、電線22に取り付けられているアウタハウジング36が、電線22と一体となって振動するのであるが、このときに電線22の振動エネルギーの一部が、アウタハウジング36を変位させるための運動エネルギーとして吸収(変換)されるため、電線22から雌端子金具20側に伝達される振動が減衰される。これにより、雌端子金具20と雄端子金具53との接点における摩耗が抑えられる。
また、電線22の外周とアウタハウジング36との間には、筒状をなすゴム製の防振部30が介在している。したがって、電線22の振動は、アウタハウジング36の変位によって減衰されるだけでなく、ゴム製の防振部30が弾性撓みすることによっても減衰されることにより、振動の減衰効果に優れている。
また、電線22には、電線22の外周面とアウタハウジング36の内面との隙間を液密状にシールする筒状のゴム栓26が外嵌されているのであるが、本実施形態では、上記防振部30がゴム栓26と一体に形成されているので、ゴム栓と防振部とを別部品とした場合に比べると、部品点数が少なくて済んでいる。
また、ゴム栓26の本体部27と防振部30との間には、外径を本体部27及び防振部30よりも小さくしたくびれ部31が形成されているが、このくびれ部31は、肉が薄く、弾性変形し易いので、本体部27と防振部30との間では相対変位が生じ易くなっている。これにより、電線22と一体に防振部30が変位したときに、防振部30から本体部27側に伝達される振動が抑制される。
また、弾性保持部35が、インナハウジング11と第2ハウジング50との間をシールするためのシール部材32に対して一体に形成されているので、弾性保持部とシール部材とを別部品とした場合に比べると、部品点数が少なくて済んでいる。
<実施形態2>
次に、本発明を具体化した実施形態2を図13を参照して説明する。本実施形態2のコネクタは、第1ハウジング60を構成するインナハウジング61(本発明の構成要件である端子保持部材)と第2ハウジング70のフード部71との間でのガタ付きを防止する手段を設けたものである。インナハウジング61の外周には、その後端部よりも少し前方の位置にシール部材62が取り付けられている。また、インナハウジング61の前端部外周は前部規制部63となっており、インナハウジング61の後端部外周は後部規制部64となっている。インナハウジング61をフード部71内に嵌合した状態では、前部規制部63がフード部71の奥端部の内周に対して上下左右方向(両ハウジング60,70の嵌合・離脱方向と交差する方向)への相対移動を規制された状態に嵌合されるとともに、後部規制部64がフード部71の開口端部の内周に対して上下左右方向への相対移動を規制された状態に嵌合される。
本実施形態2では、両ハウジング60,70の嵌合・離脱方向において間隔を空けた2箇所において、インナハウジング61と第2ハウジング70との上下左右方向への相対移動を規制しているので、インナハウジング61と第2ハウジング70との間で両ハウジング60,70の嵌合・離脱方向に対して傾くような相対変位が生じることはない。これにより、電線22が上下左右方向へ振動しても、第2ハウジング70とインナハウジング61との間でがたつきが生じることはなく、これにより、雌端子金具72(本発明の構成要件である第1端子金具)と雄端子金具20(本発明の構成要件である第2端子金具)との間における微摺動摩耗が防止される。尚、本実施形態2では、第2ハウジング70が中継コネクタとして機能する場合について説明したが、本実施形態2においても第2ハウジングが機器に形成されていてもよい。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、ロックアームを備えたアウタハウジングを振動減衰部材としたが、本発明によれば、端子保持部にロックアームを形成し、振動減衰部材にはロックアームを設けない形態(第2ハウジングと非接触の形態)としてもよい。
(2)上記実施形態ではゴム栓を設けた防水タイプのコネクタに適用した例を説明したが、本発明は、ゴム栓を有しない非防水タイプのコネクタにも適用することができる。
(3)上記実施形態では弾性保持部材をシール部材と一体に形成したが、本発明によれば、弾性保持部材とシール部材とを別体の部品としてもよい。
(4)上記実施形態では第2ハウジングが機器に形成されている場合について説明したが、本発明は、第2ハウジングが電線の端末部に接続された形態である場合にも適用できる。
(5)上記実施形態では第1端子金具が雌端子金具であり、第2端子金具が雄端子金具である場合について説明したが、本発明は、第1端子金具が雄端子金具であり、第2端子金具が雌端子金具である場合にも適用できる。
実施形態1において第1ハウジングと第2ハウジングを嵌合した状態をあらわす縦断面図 第1ハウジングと第2ハウジングを嵌合した状態をあらわす水平断面図 第1ハウジングの縦断面図 第1ハウジングの水平断面図 アウタハウジング(振動減衰部材)の縦断面図 アウタハウジング(振動減衰部材)の水平断面図 アウタハウジング(振動減衰部材)の正面図 インナハウジング(端子保持部材)の正面図 インナハウジング(端子保持部材)の平面図 インナハウジング(端子保持部材)の水平断面図 第2ハウジングの縦断面図 雌端子金具(第1端子金具)の側面図 実施形態2の縦断面図
符号の説明
10…第1ハウジング
11…インナハウジング(端子保持部材)
16…被押圧部
20…雌端子金具(第1端子金具)
22…電線
26…ゴム栓
27…本体部(シール機能部)
30…防振部
31…くびれ部
32…シール部材
35…弾性保持部(弾性保持部材)
36…アウタハウジング(振動減衰部材)
39…ロックアーム
50…第2ハウジング
53…雄端子金具(第2端子金具)

Claims (4)

  1. 第1端子金具を有する第1ハウジングと、
    前記第1端子金具と接続可能な第2端子金具を有し、前記第1ハウジングとの嵌合を可能とされた第2ハウジングとを備えたコネクタにおいて、
    前記第1ハウジングは、前記第1端子金具を保持する端子保持部材と、前記第1端子金具に固着された電線に対し一体に変位し得るように取り付けられ、前記端子保持部材に対して前記電線の長さ方向と交差する方向への相対変位を可能とされた振動減衰部材とを備え、
    前記電線には、筒状をなすゴム栓が外嵌され、
    前記ゴム栓には、前記電線の外周面と前記端子保持部材の内面との隙間を液密状にシールするシール機能部と、前記電線の外周と前記振動減衰部材との間に介在される防振部とが一体に形成されており、
    前記振動減衰部材が前記電線と一体となって振動するときに、前記電線の振動エネルギーの一部が、前記振動減衰部材を変位させるための運動エネルギーとして吸収されるようになっていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記シール機能部と前記防振部との間には、外径を前記シール機能部及び前記防振部よりも小さくしたくびれ部が形成されていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記振動減衰部材には、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングが嵌合した状態において前記第2ハウジングに係止することにより、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングの離脱を規制するロックアームが形成され、
    前記端子保持部材には、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングが嵌合した状態において、前記第2ハウジングから前記第1ハウジングに対する嵌合方向と同じ方向の押圧力を受ける被押圧部が形成され、
    前記振動減衰部材と前記被押圧部との間には、前記第2ハウジングから前記被押圧部に付与される押圧力により弾性変形する弾性保持部材が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記弾性保持部材が、前記端子保持部材と前記第2ハウジングとの間をシールするシール部材に対して、一体に形成されていることを特徴とする請求項3記載のコネクタ。
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