JP4973430B2 - コネクタ - Google Patents
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Description
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、電線から端子金具に振動が伝達することに起因する端子金具同士の接点の摩耗を抑制することを目的とする。
電線が振動すると、電線に取り付けられた振動減衰部材が一体となって変位するのであるが、このときに電線の振動エネルギーの一部が、振動減衰部材を変位させるための運動エネルギーとして吸収されるため、電線から第1端子金具に伝達される振動が減衰される。これにより、第1端子金具と第2端子金具の接点における摩耗が抑制される。
くびれ部は、肉が薄く、弾性変形し易いので、シール機能部と防振部との間では相対変位が生じ易くなっている。これにより、電線と一体に防振部が変位したときに、防振部からシール機能部に伝達される振動が抑制される。
第2ハウジングと振動減衰部材は、ロックアームの係止作用によって離間方向の相対移動を規制されている。一方、第2ハウジングから被押圧部に付与される押圧力により弾性変形した弾性保持部材の弾性復元力は、被押圧部を介して第2ハウジングと振動減衰部材とを離間させる力として作用する。これにより、第2ハウジングと振動減衰部材は、嵌合離脱方向への相対移動を規制される。また、被押圧部は、弾性保持部材の弾性復元力により第2ハウジングに押し付けられるので、被押圧部の形成母体である端子収容部も、第2ハウジングに対する嵌合離脱方向への相対移動を規制される。これにより、第1端子金具と第2端子金具とが嵌合離脱方向へ相対変位することに起因して摩耗することが防止される。
弾性保持部材とシール部材とを単一の部品としたので、弾性保持部材とシール部材とを別部品とした場合に比べて、部品点数が少なくて済む。
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図12を参照して説明する。本実施形態のコネクタは、互いの嵌合・離脱を可能とされた第1ハウジング10と第2ハウジング50とを備えて構成されている。第2ハウジング50は、自動車に搭載される各種の機器に設けられたものであり、機器のケーシングを構成する保持壁51と、保持壁51から前方(機器の外方)へ略角筒状に突出するフード部52とを一体形成したものである。保持壁51には、第2ハウジング50に設けた複数(本実施形態では3つ)の雄端子金具53(本発明の構成要件である第2端子金具)の前端部に形成されたタブ54が貫通され、タブ54はフード部52によって包囲されている。フード部52の上面壁には、その外面(上面)に突出するロック突起55が形成されている。
インナハウジング11は、合成樹脂製であり、全体としてブロック状をなしている。インナハウジング11の内部には、前後方向に細長い複数(本実施形態では3つ)のキャビティ12が横並びに形成されている。キャビティ12のうち後端側の略1/3の領域は、円形をなすシール孔13となっている。シール孔13の後端は、インナハウジング11の後端面に開口している。
アウタハウジング36から後方へ導出されている電線22が、その軸線と交差する方向に振動した場合には、電線22に取り付けられているアウタハウジング36が、電線22と一体となって振動するのであるが、このときに電線22の振動エネルギーの一部が、アウタハウジング36を変位させるための運動エネルギーとして吸収(変換)されるため、電線22から雌端子金具20側に伝達される振動が減衰される。これにより、雌端子金具20と雄端子金具53との接点における摩耗が抑えられる。
また、弾性保持部35が、インナハウジング11と第2ハウジング50との間をシールするためのシール部材32に対して一体に形成されているので、弾性保持部とシール部材とを別部品とした場合に比べると、部品点数が少なくて済んでいる。
次に、本発明を具体化した実施形態2を図13を参照して説明する。本実施形態2のコネクタは、第1ハウジング60を構成するインナハウジング61(本発明の構成要件である端子保持部材)と第2ハウジング70のフード部71との間でのガタ付きを防止する手段を設けたものである。インナハウジング61の外周には、その後端部よりも少し前方の位置にシール部材62が取り付けられている。また、インナハウジング61の前端部外周は前部規制部63となっており、インナハウジング61の後端部外周は後部規制部64となっている。インナハウジング61をフード部71内に嵌合した状態では、前部規制部63がフード部71の奥端部の内周に対して上下左右方向(両ハウジング60,70の嵌合・離脱方向と交差する方向)への相対移動を規制された状態に嵌合されるとともに、後部規制部64がフード部71の開口端部の内周に対して上下左右方向への相対移動を規制された状態に嵌合される。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、ロックアームを備えたアウタハウジングを振動減衰部材としたが、本発明によれば、端子保持部にロックアームを形成し、振動減衰部材にはロックアームを設けない形態(第2ハウジングと非接触の形態)としてもよい。
(2)上記実施形態ではゴム栓を設けた防水タイプのコネクタに適用した例を説明したが、本発明は、ゴム栓を有しない非防水タイプのコネクタにも適用することができる。
(3)上記実施形態では弾性保持部材をシール部材と一体に形成したが、本発明によれば、弾性保持部材とシール部材とを別体の部品としてもよい。
(4)上記実施形態では第2ハウジングが機器に形成されている場合について説明したが、本発明は、第2ハウジングが電線の端末部に接続された形態である場合にも適用できる。
(5)上記実施形態では第1端子金具が雌端子金具であり、第2端子金具が雄端子金具である場合について説明したが、本発明は、第1端子金具が雄端子金具であり、第2端子金具が雌端子金具である場合にも適用できる。
11…インナハウジング(端子保持部材)
16…被押圧部
20…雌端子金具(第1端子金具)
22…電線
26…ゴム栓
27…本体部(シール機能部)
30…防振部
31…くびれ部
32…シール部材
35…弾性保持部(弾性保持部材)
36…アウタハウジング(振動減衰部材)
39…ロックアーム
50…第2ハウジング
53…雄端子金具(第2端子金具)
Claims (4)
- 第1端子金具を有する第1ハウジングと、
前記第1端子金具と接続可能な第2端子金具を有し、前記第1ハウジングとの嵌合を可能とされた第2ハウジングとを備えたコネクタにおいて、
前記第1ハウジングは、前記第1端子金具を保持する端子保持部材と、前記第1端子金具に固着された電線に対し一体に変位し得るように取り付けられ、前記端子保持部材に対して前記電線の長さ方向と交差する方向への相対変位を可能とされた振動減衰部材とを備え、
前記電線には、筒状をなすゴム栓が外嵌され、
前記ゴム栓には、前記電線の外周面と前記端子保持部材の内面との隙間を液密状にシールするシール機能部と、前記電線の外周と前記振動減衰部材との間に介在される防振部とが一体に形成されており、
前記振動減衰部材が前記電線と一体となって振動するときに、前記電線の振動エネルギーの一部が、前記振動減衰部材を変位させるための運動エネルギーとして吸収されるようになっていることを特徴とするコネクタ。 - 前記シール機能部と前記防振部との間には、外径を前記シール機能部及び前記防振部よりも小さくしたくびれ部が形成されていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
- 前記振動減衰部材には、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングが嵌合した状態において前記第2ハウジングに係止することにより、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングの離脱を規制するロックアームが形成され、
前記端子保持部材には、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングが嵌合した状態において、前記第2ハウジングから前記第1ハウジングに対する嵌合方向と同じ方向の押圧力を受ける被押圧部が形成され、
前記振動減衰部材と前記被押圧部との間には、前記第2ハウジングから前記被押圧部に付与される押圧力により弾性変形する弾性保持部材が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコネクタ。 - 前記弾性保持部材が、前記端子保持部材と前記第2ハウジングとの間をシールするシール部材に対して、一体に形成されていることを特徴とする請求項3記載のコネクタ。
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