JP5353676B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、コネクタに関するものである。
特許文献1には、ハウジングが、端子保持部材と振動減衰部材とを備えて構成され、ハウジングに防水用のゴム栓が取り付けられているコネクタが開示されている。端子保持部材は、端子金具を収容するキャビティを有し、端子金具に接続された電線が端子保持部材の後方へ導出されている。振動減衰部材は、端子保持部材に対して電線の長さ方向と交差する方向への相対変位を可能に組み付けられ、キャビティよりも後方に配置されて電線を貫通させる保持孔を有している。ゴム栓は、全体として円筒状をなしているとともに電線に外嵌されており、端子金具の後端部に固着されてキャビティの内周面に液密状に密着するシール部と、保持孔内に嵌合される減振部と、減振部及びシール部よりも肉薄であってシール部と減振部とを繋ぐように配された吸振部とを備えている。
このコネクタでは、電線が振動すると、電線に外嵌されているゴム栓のうちの減振部と、この減振部を保持している振動減衰部材とが一体となって変位するのであるが、このときに電線の振動エネルギーの一部が、減振部と振動減衰部材を変位させるための運動エネルギーとして吸収されるので、電線からゴム栓を介して端子金具に伝達される振動が減衰される。また、この減衰された振動が、減振部からシール部へ伝達する際には、吸振部において、振動の一部が吸収されるので、端子金具に伝達される振動を効果的に減衰することができる。これにより、端子金具とその接続対象である相手側端子との接点における微摺動摩耗が抑制されるようになっている。
特開2009−093896号公報
上記のコネクタでは、振動減衰部材の保持孔の内部に、減振部だけでなく、吸振部とシール部の後端部も配置されていたため、吸振部と振動減衰部材の振動減衰のための変位動作に伴ってシール部の後端部が振動することが懸念される。つまり、吸振部による振動吸収機能が十分に発揮されなくなるのである。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、電線から端子金具への振動の伝達をより効果的に減衰することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、ハウジングに端子金具とゴム栓を取り付けたコネクタであって、前記ハウジングは、前記端子金具を収容するキャビティが形成され、前記端子金具に固着した電線を前記キャビティの後方へ導出させた端子保持部材と、前記端子保持部材に対し前記電線の長さ方向と交差する方向への相対変位を可能に組み付けられ、前記キャビティよりも後方に配置されて前記電線を貫通させる保持孔が形成された振動減衰部材とを備えて構成され、前記ゴム栓は、円筒状をなして前記電線に外嵌されており、前記端子金具の後端部に固着されて、前記キャビティの内周面に液密状に密着するシール部と、前記保持孔内に嵌合されることで、前記振動減衰部材と一体的な変位を可能とされた減振部と、前記減振部よりも肉薄であって、前記シール部の後端と前記減振部の前端とを繋ぐ吸振部を一体に形成した形態とされ、前記吸振部は、前記保持孔の外部であって、前記保持孔よりも前方の位置に配されているところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記吸振部の少なくとも一部が、前記キャビティの内部に収容されているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項2に記載のものにおいて、前記吸振部は、その外径を前記シール部の外径よりも小さい寸法とすることで、前記キャビティの内周面とは非接触とされているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のものにおいて、前記吸振部が、蛇腹状をなしているところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のものにおいて、前記保持孔の内周と前記減振部の外周には、凹凸嵌合することで前記減振部が前記保持孔に対して前記電線の長さ方向へ相対変位することを規制可能な規制部が形成されているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
電線が振動すると、減振部と振動減衰部材が一体となって変位することにより電線の振動エネルギーが減衰されるとともに、この減衰された振動の一部が、減振部からシール部へ伝達する際に吸振部において吸収される。ここで、吸振部は、保持孔の外部であって保持孔よりも前方の位置、即ち振動減衰部材と直接接触しない位置に配置されているので、振動減衰部材の変位がシール部に直接伝達することがない。これにより、吸振部における振動吸収機能が十分に発揮され、電線から端子金具に伝達される振動を、より効果的に減衰することができる。
<請求項2の発明>
吸振部の少なくとも一部は、キャビティの内部に収容されているので、端子保持部材と振動減衰部材との隙間に侵入した異物からの干渉を受ける虞はない。
<請求項3の発明>
吸振部は、弾性変形することによって振動を吸収するのであるが、吸振部をキャビティの内周面とは非接触としているので、吸振部は高い吸振機能を発揮することができる。
<請求項4の発明>
吸振部は、蛇腹状をなしているので、弾性変形し易く、高い吸振機能を発揮することができる。
<請求項5の発明>
規制部同士の凹凸嵌合により、保持孔内における減振部の変位が規制されるので、保持孔と減振部とを確実に位置決めすることができる。
実施形態1の正面図 背面図 断面図 振動を減衰している様子をあらわす断面図 図1のX−X線断面図 アウタハウジング(振動減衰部材)の正面図 図6のY−Y線断面図 インナハウジング(端子保持部材)の側面図 ゴム栓の断面図
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図9を参照して説明する。本実施形態のコネクタは、ハウジング10に端子金具30とゴム栓40とを取り付けて構成されている。ハウジング10は、合成樹脂製のインナハウジング11(本発明の構成要件である端子保持部材)と、同じく合成樹脂製のアウタハウジング20(本発明の構成要件である振動減衰部材)とを組み付けて構成されている。
インナハウジング11は、全体としてブロック状をなし、その内部には、前後方向に貫通する複数(本実施形態では3つ)のキャビティ12が左右に並んで形成されている。図3及び図4に示すように、キャビティ12の前端側(図3及び図4における左側)の部分は、端子金具30を収容するための端子収容空間13となっており、キャビティ12の後端側部分は、内周が円形断面をなすとともに内径寸法が一定のシール孔14となっている。
インナハウジング11の外周には、その前後方向における中央よりも少し後方の位置(後述するゴム栓40のシール部41の前端部と対応する位置)において拡径状に張り出した形態のフランジ部15が、全周に亘って連続して形成されている。また、インナハウジング11の外周には、本実施形態のハウジング10の嵌合対象である相手側ハウジング(図示省略)のフード部の内周との隙間をシールするための防水用のシールリング18が、フランジ部15の前面に当接することにより後方への相対変位を規制された状態で取り付けられている。同じくインナハウジング11の外周には、後述するアウタハウジング20との位置関係を初期状態に保持するためのリング状をなす弾性保持部材19が、フランジ部15の後面に当接することにより前方への相対変位を規制された状態で取り付けられている。
インナハウジング11の後端部には、インナハウジング11とアウタハウジング20を組付け状態に保持する手段として、インナハウジング11の左右両外側面から突出した形態の係止突起16が左右対称に一対形成されている。この係止突起16の前面は、左右方向から見て半円弧形をなす弧状凸面17となっており、その左右両弧状凸面17の円弧の中心は、同一の軸上に配置されている。
アウタハウジング20は、ブロック状をなす本体部21と、本体部21から前方へ延出した形態の筒状嵌合部22とを一体に形成して構成されている。
筒状嵌合部22には、その上面壁に沿うように前方へ延出した形態のロックアーム23が形成されている。このロックアーム23は、ハウジング10と相手側ハウジングとが嵌合したときに、相手側ハウジングのロック突起(図示省略)に係止することで、ハウジング10と相手側ハウジングとを離脱規制して嵌合状態にロックするようになっている。図5及び図7に示すように、筒状嵌合部22には、インナハウジング11とアウタハウジング20を組付け状態に保持する手段として、筒状嵌合部22の左右両側壁部を貫通させた形態の左右対称な一対の係止孔24が形成されている。この係止孔24の孔縁における前縁部は、弧状凸面17と同じ曲率であって左右方向から見て半円弧形をなす弧状凹面25となっている。
本体部21には、その前面(筒状嵌合部22内の空間における奥端面)を凹ませた形態の1つの凹部26が形成されている。この凹部26の上下寸法は、インナハウジング11の後端部の上下寸法よりも大きく、凹部26の左右寸法は、インナハウジング11の後端部の左右寸法と同じかそれよりも僅かに大きい。同じく本体部21には、凹部26の奥端面から本体部21の後端面に貫通した形態の複数(本実施形態では3つ)の保持孔27が、左右に並んで形成されている。複数の保持孔27は、インナハウジング11の複数のキャビティ12と対応するように配置されている。保持孔27の断面形状は円形である。また、保持孔27の内周には、周方向の延びる規制凸部28(本発明の構成要件である規制部)が全周に亘って連続して形成されている。
かかるアウタハウジング20と上記インナハウジング11とは、係止突起16と係止孔24の嵌合により前後方向へ大きく相対変位するのを規制された状態で組み付けられている。係止突起16と係止孔24の係止部分では、上下方向へ大きく相対変位することが規制されている。また、インナハウジング11の左右寸法と凹部26の左右寸法は概ね同じ寸法なので、インナハウジング11とアウタハウジング20は、左右方向への相対変位を規制されている。
インナハウジング11とアウタハウジング20を組み付けた状態では、図3及び図4に示すように、インナハウジング11の後端部(弾性保持部材19よりも後方の部分)がアウタハウジング20の凹部26内に収容され、保持孔27はキャビティ12の後方に配置される。インナハウジング11のうち凹部26に収容された部分よりも前方の領域は、筒状嵌合部22で包囲されている。また、弾性保持部材19は、筒状嵌合部22の内周のうち凹部26の開口縁に沿うように形成されたストッパ29と、フランジ部15の後面との間で前後方向に潰されるように弾性変形した状態で挟み付けられている。そして、この弾性保持部材19の弾性復元力により、インナハウジング11とアウタハウジング20は、常には、キャビティ12のシール孔14と保持孔27とが同軸状の位置関係で前後に対応する初期状態(図3を参照)に保持されるようになっている。
組み付けられたインナハウジング11とアウタハウジング20は、弧状凸面17と弧状凹面25とを摺接させながら、弧状凸面17及び弧状凹面25の円弧の中心を通る左右方向の仮想軸線を支点として、上下方向(電線35の長さ方向と交差する方向)へ傾動するよう相対変位し得るようになっている。ここで、インナハウジング11の後端部の上下寸法は、凹部26上下寸法よりも小さいので、インナハウジング11とアウタハウジング20の上下へ方向への傾動変位に支障はない。
端子金具30は、図3及び図4に示すように、全体として前後方向に細長い雌形の端子である。端子金具30の前端側部分は、角筒状をなす端子接続部31となっており、この端子接続部31には、相手側ハウジング10に取り付けられた相手側端子(図示省略)のタブが挿入されて導通可能に接続されるようになっている。また、端子金具30の後端側部分は電線接続部32となっており、この電線接続部32には、電線35の前端部が圧着により導通可能に接続されているとともに、後述するゴム栓40の前端部が電線35と一緒に圧着により取り付けられている。
端子金具30は、ハウジング10の後方からアウタハウジング20の保持孔27とキャビティ12のシール孔14を順に通過して端子収容空間13内に挿入されている。正しく挿入された端子金具30は、キャビティ12の前面壁に突き当たることにより前止まりされるとともに、端子接続部31に形成したランス33の係止作用により後方への抜けを規制された状態に保持されている。端子金具30が端子収容空間13内に収容された状態では、電線35がインナハウジング11(キャビティ12)の後方へ導出される。
ゴム栓40は、図3,図4及び図9に示すように、全体として前後方向に細長く、軸線を前後方向に向けた円筒形をなしている。上述のようにゴム栓40の前端部は、電線35と一緒に端子金具30の電線接続部32に固着されているので、ゴム栓40は、その全長に亘って電線35に外嵌されている。ゴム栓40は、キャビティ12の内周と電線35の外周との隙間をシールするための防水機能を発揮するシール部41と、電線35が振動したときにその振動を減衰するための振動減衰機能を発揮する減振部44と、シール部41の後端と減振部44の前端とを繋ぐ形態であって、電線35が振動したときにその振動を吸収するための振動吸収機能を発揮する吸振部46とを一体に形成したものである。
シール部41の外周には複数の外周リップ部42が前後方向に並んで形成されている。ゴム栓40がハウジング10から外されて弾性変形していない状態における外周リップ部42の外径は、インナハウジング11のシール孔14の内径よりも少し大きい寸法とされている。また、シール部41の内周には複数の内周リップ部43が前後方向に並んで形成されている。ゴム栓40がハウジング10から外されて弾性変形していない状態における内周リップ部43の内径は、電線35の外径よりも少し小さい寸法とされている。したがって、内周リップ部43(シール部41の内周)は、弾性撓みした状態で電線35の外周に対して液密状に密着している。
減振部44は、全体として外径寸法と内径寸法がほぼ一定の円筒形をなす。減振部44の外径は、保持孔27の内径と同じ寸法かそれよりも僅かに小さい寸法であり、減振部44の内径は、電線35の外径とほぼ同じ寸法である。減振部44の外周には、周方向の規制溝45(本発明の構成要件である規制部)が全周に亘って連続して形成されている。
図9に示すように、吸振部46は、その全体が減振部44よりも肉薄に形成され、全体として蛇腹状をなしている。この肉薄形態と蛇腹形態とにより、吸振部46は、減振部44に比べて、前後方向への弾性変形が容易となっているとともに、軸線を湾曲させるような弾性変形が容易となっている。吸振部46の最大外径は、シール部41の最大外径及びシール孔14の内径よりも小さく、減振部44の外径よりも小さい。吸振部46の最小内径は、電線35の外径よりも大きい寸法である。また、吸振部46の前後方向の長さ寸法は、シール部41及び減振部44と概ね同じ寸法である。
インナハウジング11とアウタハウジング20を組み付けて、端子金具30をキャビティ12に挿入した状態では、ゴム栓40のシール部41の全体が、シール孔14の前後方向における略中央領域に位置する。ゴム栓40の前端部は端子金具30に固着されているので、端子金具30がキャビティ12内に正規挿入されている状態では、ゴム栓40の前端部に近いシール部41は、シール孔14に対して前後方向に大きく相対変位することはない。シール部41の外周においては、外周リップ部42が弾性撓みした状態でシール孔14の内周面に対して液密状に密着する。
同じく端子金具30を正しく挿入した状態では、吸振部46は、そのほぼ全体がシール孔14の後端部(後端側領域)に位置している。この吸振部46の位置は、保持孔27の外部であって、保持孔27よりも前方の位置である。また、吸振部46の外径はシール孔14の内径よりも小さいので、吸振部46の外周とシール孔14の内周との間には、全周に亘って隙間が空けられている。
減振部44は、そのほぼ全体が保持孔27内に収容されている。保持孔27内では、減振部44は、径方向(電線35の軸線と交差する上下及び左右方向)への相対変位を規制されている。したがって、減振部44は、アウタハウジング20と一体となってインナハウジング11に対し電線35の長さ方向(軸線方向)と交差する方向へ相対変位し得るようになっている。同じく保持孔27内では、規制凸部28と規制溝45との係合により、減振部44の前後方向への相対移動が規制されている。以上のようにして、ゴム栓40は、ハウジング10に対し前後方向(電線35の長さ方向)に位置決めされた状態で取り付けられている。
次に、本実施形態の作用を説明する。電線35が上下方向に振動すると、図4に示すように、アウタハウジング20とゴム栓40のうちの減振部44とが一体となりインナハウジング11に対して傾くように相対変位し、この相対変位によって電線35の振動エネルギーが減衰される。この間、減振部44とアウタハウジング20とによって減衰された振動は、減振部44から吸振部46を介してシール部41に伝達されるのであるが、伝達される振動の一部は吸振部46において吸収される。ここで、吸振部46は、保持孔27の外部であって保持孔27よりも前方の位置、即ちアウタハウジング20とは直接接触しない位置に配置されているので、シール部41もアウタハウジング20とは直接接触していない。したがって、アウタハウジング20の変位がシール部41に直接伝達することはない。これにより、吸振部46における振動吸収機能が十分に発揮され、電線35から端子金具30に伝達される振動をより効果的に減衰することができる。
また、吸振部46は、その全体に亘ってキャビティ12の内部に収容されて、外部から保護されているので、インナハウジング11とアウタハウジング20との間に異物が侵入したとしても、吸振部46は、その異物からの干渉を受ける虞はない。
また、吸振部46は、弾性変形することによって振動を吸収するのであるが、吸振部46の外径をシール部41の外径よりも小さい寸法とすることで、吸振部46をキャビティ12の内周面とは非接触としているので、吸振部46の振動がキャビティ12の内周に阻害されることがなく、吸振部46は高い吸振機能を発揮することができる。しかも、吸振部46は、蛇腹状をなしているので、弾性変形し易く、この点においても、高い吸振機能を発揮することができる。
また、保持孔27の内周と減振部44の外周には、凹凸嵌合することで減振部44が保持孔27に対して電線35の長さ方向へ相対変位することを規制可能な規制凸部28と規制溝45が形成されている。この構成よれば、規制凸部28と規制溝45の凹凸嵌合により、保持孔27内における減振部44の変位が規制されるので、保持孔27と減振部44とを確実に位置決めすることができる。
また、減振部44の外周面と保持孔27の内周面との間、及び規制凸部28と規制溝45との間には、僅かな隙間が空いているので、インナハウジング11とアウタハウジング20との間(つまり、ハウジング10の内部)に水が浸入したとしても、その水は、減振部44のと保持孔27との隙間からハウジング10の後方(ハウジング10の外部)へ排出されるようになっている。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、振動減衰部材に相手側ハウジングとの係合部(ロックアーム)を形成し、振動減衰部材を相手側ハウジングとの嵌合部材として兼用させたが、振動減衰部材は、相手側ハウジングと非接触であって、振動減衰のための専用部材であってもよい。
(2)上記実施形態では、吸振部の少なくとも一部をキャビティの内部に収容したが、吸振部の全体がキャビティの外部に配置されていてもよい。
(3)上記実施形態では、吸振部を蛇腹状としたが、吸振部は、外径寸法と内径寸法が全長に亘って一定の円筒状であってもよい。
(4)上記実施形態では、吸振部の外径をシール部の外径よりも小さい寸法として、吸振部がキャビティの内周面と非接触となるようにしたが、吸振部の外周の少なくとも一部が、振動吸収動作を行っている時にキャビティの内周面に接触するようにしてもよく、吸振部の外周の少なくとも一部が、振動吸収動作を行っていない時にキャビティの内周面に接触するようにしてもよい。
(5)上記実施形態では、規制部同士の凹凸嵌合により、保持孔内における減振部の変位を規制したが、このように規制部を形成せず、減振部が保持孔内で電線の軸線方向に相対変位し得る構成としてもよい。
(6)上記実施形態では、雌形の端子金具を収容する雌コネクタに適用した例を説明したが、本発明は、雄形の端子金具を収容する雄コネクタにも適用することができる。
10…ハウジング
11…インナハウジング(端子保持部材)
12…キャビティ
20…アウタハウジング(振動減衰部材)
27…保持孔
28…規制凸部(規制部)
30…端子金具
35…電線
40…ゴム栓
41…シール部
44…減振部
45…規制溝(規制部)
46…吸振部

Claims (5)

  1. ハウジングに端子金具とゴム栓を取り付けたコネクタであって、
    前記ハウジングは、
    前記端子金具を収容するキャビティが形成され、前記端子金具に固着した電線を前記キャビティの後方へ導出させた端子保持部材と、
    前記端子保持部材に対し前記電線の長さ方向と交差する方向への相対変位を可能に組み付けられ、前記キャビティよりも後方に配置されて前記電線を貫通させる保持孔が形成された振動減衰部材とを備えて構成され、
    前記ゴム栓は、
    円筒状をなして前記電線に外嵌されており、
    前記端子金具の後端部に固着されて、前記キャビティの内周面に液密状に密着するシール部と、
    前記保持孔内に嵌合されることで、前記振動減衰部材と一体的な変位を可能とされた減振部と、
    前記減振部よりも肉薄であって、前記シール部の後端と前記減振部の前端とを繋ぐ吸振部を一体に形成した形態とされ、
    前記吸振部は、前記保持孔の外部であって、前記保持孔よりも前方の位置に配されていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記吸振部の少なくとも一部が、前記キャビティの内部に収容されていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記吸振部は、その外径を前記シール部の外径よりも小さい寸法とすることで、前記キャビティの内周面とは非接触とされていることを特徴とする請求項2記載のコネクタ。
  4. 前記吸振部が、蛇腹状をなしていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のコネクタ。
  5. 前記保持孔の内周と前記減振部の外周には、凹凸嵌合することで前記減振部が前記保持孔に対して前記電線の長さ方向へ相対変位することを規制可能な規制部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のコネクタ。
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