JP4696982B2 - 意匠カバー - Google Patents

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Description

本発明は相手材に取り付けられて相手材を覆う意匠カバーに関する。
意匠カバーは相手材に取り付けられて相手材を覆う。意匠カバーはカバー本体と取付部とからなり、取付部が相手材と係合、嵌合等して相手材に取り付けられる。カバー本体は、ユーザーに視認される意匠面と、意匠面に背向する裏面とを持つ。取付部は裏面に形成される。
この種の意匠カバーは、一般に樹脂製であり、カバー本体と取付部とが一体成形されてなる。このため、カバー本体と取付部との境界部分は肉厚が非常に大きくなり、意匠面のなかでこの部分に対応した位置には、窪み(所謂ヒケ)が生じる。ヒケが生じた意匠カバーは意匠性に劣る。
ところで、近年では、取付部のなかでカバー本体に隣接する部分を薄肉にする技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に紹介されている意匠カバーにおいて、取付部は、固定部材と固定部材保持部とからなる。固定部材保持部はカバー本体と一体に成形され、固定部材はカバー本体と別体で成形されている。固定部材保持部には、外部に連通する空洞が形成されているため、取付部のなかで、カバー本体に隣接する部分は比較的薄肉である。したがって、この種の意匠カバーによると、カバー本体に意匠面に生じるヒケを抑制できる可能性がある。
しかし、特許文献1に紹介されている意匠カバーは、取付部の一部(固定部材)をカバー本体と別体で成形しているため、意匠カバーの部品点数が多くなり、意匠カバーを成形するのに必要な成形型の数が多くなる。このため、この種の意匠カバーは製造コストが高くなる問題がある。
固定部材を固定部材保持部と一体に成形すれば、意匠カバーの部品点数が減り、意匠カバーを安価に製造できると考えられる。しかし、固定部材のなかで相手材に係合等する部分(頭部)は、頭部に隣接する部分よりも大径になっている。このため、取付部を成形するための成形型は2以上に型割りする必要がある。すなわち、この種の取付部を成形するための成形型は、2以上のキャビティ型(成形型のなかで成形品の表面を成形するための部分)からなる。
ところで、カバー本体の裏面には、取付部以外にも、肉厚方向に隆起または陥没する部分を設ける場合がある。例えば、カバー本体を裏面側に向けて湾曲した形状に形成する場合には、カバー本体の裏面には、取付部以外にも肉厚方向に隆起する部分(以下、干渉部と呼ぶ)が形成される。したがって、この種の意匠カバーを成形するための成形型は、取付部を成形するためのキャビティ型を2つ持つだけでは、干渉部が干渉して取付部を型抜きできなくなる場合がある。この場合には、取付部を成形するためのキャビティ型が多数(3以上)必要になり、意匠カバーの製造コストが高くなる問題が生じる。
特開2002−187498号公報
本発明は上記事情に鑑みて為されたものであり、裏面に干渉部を持っていても、意匠面のヒケを低減でき、安価に製造できる意匠カバーを提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の意匠カバーは、意匠面と意匠面に背向する裏面とを持ち、肉厚方向に隆起または陥没する干渉部を裏面に持つカバー本体と、カバー本体の裏面のなかで干渉部を避けた位置に形成されている取付部と、を持ち、カバー本体と取付部とが一体成形されてなる樹脂製の意匠カバーであって、取付部は、カバー本体に隣接する座部と、座部から延びる脚部とを持ち、座部および脚部の表面は、干渉部に対向する部分を持つ干渉対向面と、干渉部に背向する部分を持つ干渉背向面と、からなり、干渉対向面と干渉背向面とは同一の成形型における異なるキャビティ型で成形され、干渉対向面の型抜き方向と干渉背向面の型抜き方向とは交叉する方向であり、座部は、カバー本体との境界部分を一部含み干渉背向面の型抜き方向に向けて延びる空洞を持ち、座部の内面は干渉背向面の一部からなり、座部のなかで少なくともカバー本体に隣接する部分はカバー本体よりも薄肉であり、脚部における干渉背向面には、干渉背向面の型抜き方向に向けて膨出する頭部が形成され、干渉対向面は干渉対向面の型抜き方向に対して非アンダーカット形状をなし、干渉背向面は干渉背向面の型抜き方向に対して非アンダーカット形状をなすことを特徴とする。
本発明の意匠カバーは、下記の構成(1)〜(2)の何れかを備えるのが好ましい。構成(1)、(2)の両方を備えるのが望ましい。
(1)上記干渉部は、上記干渉対向面に対向する部分を持つ取付対向面を持ち、取付対向面は上記干渉対向面の型抜き方向に対して非アンダーカット形状をなし、上記干渉対向面と取付対向面とは同じキャビティ型で成形されている。
(2)上記座部のなかで少なくとも上記カバー本体に隣接する部分の肉厚は、上記カバー本体の肉厚の1/2以下である。
本発明の意匠カバーでは、座部、すなわち、取付部のなかでカバー本体と隣接する部分に、カバー本体との境界部分を一部含む空洞を設けた。本発明の意匠カバーは、このような空洞をもつため、取付部のなかでカバー本体に隣接する部分をカバー本体よりも薄肉にできる。したがって、本発明の意匠カバーでは、意匠面に生じるヒケを低減できる。
また、本発明の意匠カバーでは、脚部および座部の表面を、干渉部に対向する部分を持つ面(干渉対向面)と干渉部に背向する部分を持つ面(干渉背向面)とに分け、それぞれを同一の成形型における異なるキャビティ型で成形するとともに、干渉対向面の型抜き方向と干渉背向面の型抜き方向とを交叉する方向にした。そして、取付部のなかで相手材と係合等する部分(頭部)を、脚部における干渉背向面に形成するとともに、干渉背向面の型抜き方向に向けて膨出させた。このため、本発明の意匠カバーでは、取付部(脚部および座部)の干渉対向面および干渉背向面を、それぞれの型抜き方向に対して非アンダーカット形状をなす形状に形成できる。また、空洞は干渉背向面の型抜き方向に向けて延びるため、座部の内面、すなわち、空洞の外縁を干渉背向面の一部で構成できる。よって、空洞を成形するためのキャビティ型を別途必要としない。したがって、本発明の意匠カバーにおける取付部は、同一の成形型における2つのキャビティ型で成形でき、安価に製造できる。換言すると、取付部を成形するための成形型は、スライドコアを持つ可動型(または固定型)である。この可動型(または固定型)のなかで、スライドコア以外の型面である一般型面が、一方のキャビティ型となる。スライドコアが他方のキャビティ型となる。干渉対向面と干渉背向面との一方はスライドコアで成形され、他方は一般型面で成形される。したがって、本発明の意匠カバーは、取付部を形成するためのスライドコアが1つのみで済むため、安価に製造できる。
本発明の意匠カバーが上記構成(1)を備える場合には、取付部の表面の一部である干渉対向面と、干渉部の表面の一部である取付対向面とを同一のキャビティ型で同時に成形できるため、より安価に製造できる。
本発明の意匠カバーが上記構成(2)を備える場合には、意匠面に生じるヒケをより確実に低減できる。
本発明の意匠カバーは、例えば、自動車のエンジンルームに配設される各種のカバーや、自動車用のモールディングとして用いることができる。
本発明の意匠カバーは、カバー本体と取付部とを持つ。カバー本体は意匠面と裏面とを持つ。カバー本体の意匠面はユーザーに視認される面であり、溝や突起、シボ等を形成して何らかの意匠を表示しても良いし、これらを形成しなくても良い。
本発明の意匠カバーにおいて、カバー本体の裏面は、肉厚方向に隆起または陥没する干渉部をもつ。干渉部は、裏面の一部が隆起した突起状や立壁状をなしても良いし、裏面の一部が陥没した溝状や孔状をなしても良く、その形状は特に問わない。干渉部はカバー本体の裏面であって干渉部を避けた位置に形成されている。
以下、本発明の意匠カバーを図面を基に説明する。
(実施例1)
実施例1の意匠カバーは、上記構成(1)および(2)を備える。実施例1の意匠カバーは、自動車のエンジンルーム内に配設される。詳しくは、実施例1の意匠カバーは第1の相手材であるエンジンカバーに取り付けられて、第2の相手材である吸気ダクトを覆う。実施例1の意匠カバーを模式的に表す斜視図を図1に示す。相手材に取り付けた実施例1の意匠カバーを図1中A−A’で切断した様子を模式的に表す断面図を図2に示す。実施例1の意匠カバーを成形している様子を模式的に表す断面図を図3に示す。なお、図3は図2と同位置における断面図である。以下、実施例1において上、下、左、右、前、後とは図1に示す上、下、左、右、前、後を指す。
実施例1の意匠カバーは、カバー本体1と取付部2とを持つ。カバー本体1および取付部2は樹脂製であり、射出成形法により一体成形されている。
カバー本体1は、意匠面10と裏面11とを持つ。意匠面10はユーザーから視認される面であり、表面に微細な凹凸(所謂シボ)が形成されている。裏面11は、意匠面10に背向する面であり、略平面状をなす一般部12と、肉厚方向(図1中上下方向)に隆起する干渉部13とをもつ。取付部2は、裏面11の一般部12に形成されている。
取付部2は、座部20と脚部25とを持つ。座部20はカバー本体(裏面11)に隣接する部分であり、略枠状をなす。詳しくは、座部20は、左右方向に互いに離間しつつ一般部12から略垂直に延びる2つの立壁部21と、立壁部21の頂部同士を架け渡す頂壁部22とをもつ。頂壁部22の上面とカバー本体の裏面11とは離間している。実施例1の意匠カバーでは、2つの立壁部21の互いに対向する面、頂壁部22の上面、およびカバー本体1の裏面11で区画された空間が空洞23となる。この空洞23は座部20の一部であり、座部20におけるカバー本体1との境界部分を一部含む。
実施例1の意匠カバーでは、各立壁部21のなかでカバー本体1に隣接する部分21aは、他の部分に比べて薄肉であり、その肉厚は、カバー本体1の肉厚の2/5である。頂壁部22のなかで立壁部21に隣接する部分(脆弱部22a)は、他の部分に比べて薄肉である。
座部20の頂壁部22には、一般部12に対して略垂直に延びる脚部25が形成されている。脚部25は、脚本体部26と、頭部27と、4つのリブ28とからなる。脚本体部26は円柱状をなす。頭部27は脚本体部26の下端後側部分から後方向に向けて膨出している。頭部27は軸方向に2分割したリング状をなす。詳しくは、頭部27の断面は、脚本体部26の径方向断面よりも半径が大きく脚本体部26の径方向断面と同心的に形成されている半円から、脚本体部26の径方向断面と重なる部分を除いた形状である。各リブ28は、脚本体部26の基部に形成され、前後左右方向にそれぞれ1つずつ延びている。図2に示すように、実施例1の意匠カバーは、頭部27が相手材6と係合することで、相手材6に取り付けられる。詳しくは、相手材6は、貫通孔状のブッシュ保持孔60と、ブッシュ保持孔60の内部に取り付けられているゴムブッシュ62と、を持つ。ゴムブッシュ62は、貫通孔状の取付孔61を持つ。実施例1の意匠カバーを相手材6に取り付けるときには、脚本体部26および頭部27をゴムブッシュ62の取付孔61に圧入する。頭部27が取付孔61を通過する位置にまで脚本体部26および頭部27をゴムブッシュ62に圧入すると、頭部27がゴムブッシュ62の下面と係合する。このように頭部27が相手材6と係合することで、実施例1の意匠カバーは相手材6に固定される。なお、脚部26の基部側には上下に延びるリブ28が設けられているため、相手材6が脚部26に対して上下に大きく動くことはない。
座部20および脚部25の表面は、干渉対向面30と干渉背向面31とからなる。干渉対向面30は干渉部13に対向する部分を含み、干渉背向面31は干渉部13に背向する部分を含む。実施例1の意匠カバーでは、図1中斜線で示す部分が取付部2の干渉背向面31となる。取付部2のなかで、斜線で示す部分以外の部分が干渉対向面30となる。干渉対向面30と干渉背向面31とは同一の成形型における異なるキャビティ型で成形されている。すなわち、図3に示すように、取付部2は同一の可動型4で成形され、可動型4は、干渉対向面30を成形する可動型側キャビティ型40と、干渉背向面31を成形するスライドコア側キャビティ型41とに型割りされてなる。2つのキャビティ型40、41の境界部分は、干渉対向面30と干渉背向面31との境界部分(所謂パーティグライン)と一致する。実施例1の意匠カバーでは、干渉対向面30の型抜き方向は図1および3中矢印X方向であり、干渉背向面31の型抜き方向は図1および3中矢印Y方向である。なお、成形型40の型開き方向は図3中矢印X’方向であり、成形型41の型開き方向は図3中矢印Y’方向である。矢印X方向と矢印X’方向とは逆方向であり、矢印Y方向と矢印Y’方向とは逆方向である。
実施例1の意匠カバーでは、干渉対向面30の型抜き方向Xと干渉背向面31の型抜き方向Yとは直交している。干渉背向面31は頭部27の表面を含む。干渉背向面31の型抜き方向Yは、頭部27の膨出方向である後方向と一致している。図1に示すように、座部20の表面(外面)および脚部25の表面における、干渉対向面30と干渉背向面31とのパーティグラインは、脚本体部26の中心をとおり干渉対向面30の型抜き方向Xに平行な平面と、座部20および脚部25の表面とが交わる線である。座部20の内面における、干渉対向面30と干渉背向面31とのパーティグラインは、図3に示すように、座部20の2つの立壁部21および頂壁部22の内面側の前端部(干渉部13側の端部)をとおる直線である。
なお、実施例1の意匠カバーにおいて、座部20の内面、すなわち、空洞23の外縁は干渉背向面31の一部からなる。また、各立壁部21は、カバー本体1に隣接する部分21aの肉厚がカバー本体1の肉厚の2/5であるため、座部20のなかでカバー本体1に隣接する部分はカバー本体1よりも薄肉である。
実施例1の意匠カバーでは、干渉対向面30は干渉対向面30の型抜き方向Xに対して非アンダーカット形状をなす。干渉背向面31は干渉背向面31の型抜き方向Yに対して非アンダーカット形状をなす。本明細書における非アンダーカット形状とは、所定の面の形状であって、その面をキャビティ型から型抜きする際に、その面とキャビティ型の型面との隙間が広がっていくような形状をいう。例えば、干渉対向面30を可動型側キャビティ型40から型抜きする際に、干渉対向面30が可動型側キャビティ型40に対して型抜き方向Xに移動すると、干渉対向面30と可動型側キャビティ型40の型面との隙間が広がってゆく。干渉背向面31をスライドコア側キャビティ型41から型抜きする際に、干渉背向面31がスライドコア側キャビティ型41に対して型抜き方向Yに移動すると、干渉背向面31とスライドコア側キャビティ型41の型面との隙間が広がってゆく。
実施例1の意匠カバーでは、干渉対向面30が型抜き方向Xに対して非アンダーカット形状をなすため、干渉対向面30は1つの可動型側キャビティ型40で成形できる。干渉背向面31が型抜き方向Yに対して非アンダーカット形状をなすため、干渉背向面31は1つのスライドコア側キャビティ型41で成形できる。すなわち、実施例1の意匠カバーでは、取付部2を成形するため成形型は、1つのスライドコア(スライドコア側キャビティ型41)をもつ1つの可動型4のみで済む。よって、実施例1の意匠カバーは安価に製造できる。
また、実施例1の意匠カバーにおいて、干渉部13は干渉対向面30に対向するとともに、干渉対向面30の型抜き方向Xに対して非アンダーカット形状をなす。そして、図3に示すように、干渉対向面30と干渉部13とは同じ可動型側キャビティ型40で成形されている。したがって、実施例1の意匠カバーは、裏面11を成形するための成形型を大きく低減でき、より一層安価に製造できる。なお、実施例1の意匠カバーでは、干渉部13全体が取付対向面になっている。
さらに、各立壁部21のなかでカバー本体1に隣接する部分21aは、肉厚がカバー本体1の肉厚の2/5であり、座部20のなかでカバー本体1に隣接する部分はカバー本体1よりも薄肉である。このため、実施例1の意匠カバーによると、意匠面10に生じるヒケを確実に低減できる。なお、実施例1の意匠カバーでは、意匠面10に生じるヒケはごく僅かであり、かつ、意匠面10にはシボが形成されているために、意匠面10のヒケが目立つことはない。
なお、実施例1の意匠カバーでは、座部20に脆弱部22aが形成されている。脆弱部22aは、上述したように、頂壁部22の他の部分よりも薄肉である。このため、例えば衝突時等に、意匠カバーに上下方向の力が加わると、座部20が変形して取付部2の上下方向の大きさが小さくなり、意匠カバーは相手材6に向けて移動できる。よって、実施例1の意匠カバーは、衝突時等の衝撃を吸収できる。
実施例1の意匠カバーでは、頭部27は、径方向断面が軸方向(上下方向)に一定になるように形成されているが、頭部27はこれに限らず種々の形状にできる。例えば、図4に示すように、頭部27の先端部を面取り形状にすると、頭部27を相手材6(ゴムブッシュ62の取付孔61)に容易に圧入できる。
実施例1の意匠カバーは、4つのリブ28をもち、各リブ28は前後左右方向にそれぞれ1つずつ延びているが、リブ28の数やリブ28が延びる方向は、これに限らない。例えば、図5に示すように、干渉対向面30側のリブ28は、脚部25を中心とした放射方向に延びても良い。この場合には、リブ28で脚部25をより強く補強でき、かつ、リブ28で相手材6の上下方向の動きをより確実に抑制できる。
実施例1の意匠カバーでは、立壁部21のなかでカバー本体1に隣接する部分21aは、他の部分に比べて薄肉であるが、本発明の意匠カバーでは、立壁部21を肉厚一定にしても良い。また、実施例1の意匠カバーは、頂壁部22に脆弱部22aを持つが、本発明の意匠カバーは脆弱部22aを持たなくても良い。
実施例1の意匠カバーでは、空洞23は干渉背向面31側の部分と干渉対向面30側の部分とが外界に連通しているが、少なくとも干渉背向面31側の部分が外界に連通すれば、空洞23の外縁すなわち座部20の内面を、スライドコア側キャビティ型41で成形できる。
(実施例2)
実施例2の意匠カバーは、上記構成(1)および(2)を備える。実施例2の意匠カバーは、脚部、干渉背向面および干渉対向面の形状以外は実施例1の意匠カバーと同じである。実施例2の意匠カバーを模式的に表す斜視図を図6に示す。以下、実施例2において上、下、左、右、前、後とは図6に示す上、下、左、右、前、後を指す。
実施例2の意匠カバーにおける脚部25は、実施例1の意匠カバーにおける脚本体部26と同形状の脚本体部26と、実施例1の意匠カバーにおけるリブ28と同形状のリブ28をもつ。頭部27は、実施例1の意匠カバーにおける頭部27よりも小さい。詳しくは、頭部27の断面は、脚本体部26の径方向断面よりも半径が大きく脚本体部26の径方向断面と同心的に形成されている120°の扇形から脚本体部26の径方向断面と重なる部分を除いた形状である。
実施例2の意匠カバーでは、図6中斜線で示す部分が取付部2の干渉背向面31となる。取付部2であって斜線で示す部分以外の部分が干渉対向面30となる。干渉対向面30と干渉背向面31とは同一の可動型における異なるキャビティ型で形成され、図6に示すように、座部20の表面(外面)および脚部25の表面における干渉対向面30と干渉背向面31とのパーティングラインは、脚本体部26の中心をとおり干渉背向面31の型抜き方向Yに対して60°で交叉する2つの平面のなかで後方側(型抜き方向の後側)の部分と、座部20および脚部25の表面とが交わる線である。座部20の内面における干渉対向面30と干渉背向面31とのパーティグラインは、実施例1の意匠カバーと同じである。
実施例2の意匠カバーは、脚部25、干渉背向面31および干渉対向面30の形状が実施例1の意匠カバーと異なるが、座部20のなかでカバー本体1に隣接する部分はカバー本体1よりも薄肉である。このため、実施例2の意匠カバーでも、実施例1の意匠カバーと同様に、意匠面10に生じるヒケを確実に低減できる。
また、実施例2の意匠カバーは、頭部27が干渉背向面31の型抜き方向Yに向けて膨出し、干渉対向面30が干渉対向面30の型抜き方向Xに対して非アンダーカット形状をなし、干渉背向面31が干渉背向面31の型抜き方向Yに対して非アンダーカット形状をなす。このため、実施例2の意匠カバーは実施例1の意匠カバーと同様に、取付部2を成形するため成形型は、1つのスライドコア(スライドコア側キャビティ型)をもつ1つの可動型のみで済む。よって、実施例2の意匠カバーは安価に製造できる。
さらに、実施例2の意匠カバーにおいて、干渉部13は干渉対向面30に対向するとともに、干渉対向面30の型抜き方向Xに対して非アンダーカット形状をなす。そして、干渉対向面30と取付対向面とは同じ成形型で成形されている。したがって、実施例2の意匠カバーは、実施例1の意匠カバーと同様に、裏面11を成形するための成形型を大きく低減でき、より一層安価に製造できる。
なお、実施例1および2の意匠カバーでは、干渉部13が座部20および脚部25と交叉する方向に延びているが、干渉部13は座部20および脚部25と平行に延びても良い。また、実施例1および2の意匠カバーでは、座部20と脚部25とが互いに平行に延びているが、座部20と脚部25とが互いに交叉する方向に延びても良い。例えば、脚部25の端部(下端)側が基部(上端)側よりも後方(型抜き方向Yの後側)に配されていても良い。この場合にも、干渉対向面30と干渉背向面31とのパーティングラインを適宜設定すれば、干渉対向面30が干渉対向面30の型抜き方向Xに対して非アンダーカット形状をなし、干渉背向面31が干渉背向面31の型抜き方向Yに対して非アンダーカット形状をなすようにできる。
実施例1の意匠カバーを模式的に表す斜視図である。 相手材に取り付けた実施例1の意匠カバーを、図1中A−A’で切断した様子を模式的に表す断面図である。 実施例1の意匠カバーを成形している様子を模式的に表す断面図である。 本発明の意匠カバーにおける取付部の一例を模式的に表す断面図である。 本発明の意匠カバーにおける取付部の一例を模式的に表す上面図である。 実施例2の意匠カバーを模式的に表す斜視図である。
符号の説明
1:カバー本体、2:取付部、10:意匠面、11:裏面、13:干渉部、20:座部、25:脚部、23:空洞、25:脚部、27:頭部、30:干渉対向面、31:干渉背向面、X:干渉対向面の型抜き方向、Y:干渉背向面の型抜き方向

Claims (3)

  1. 意匠面と該意匠面に背向する裏面とを持ち、肉厚方向に隆起または陥没する干渉部を該裏面に持つカバー本体と、
    該カバー本体の該裏面のなかで該干渉部を避けた位置に形成されている取付部と、を持ち、該カバー本体と該取付部とが一体成形されてなる樹脂製の意匠カバーであって、
    該取付部は、該カバー本体に隣接する座部と、該座部から延びる脚部とを持ち、
    該座部および該脚部の表面は、該干渉部に対向する部分を持つ干渉対向面と、該干渉部に背向する部分を持つ干渉背向面と、からなり、
    該干渉対向面と該干渉背向面とは同一の成形型における異なるキャビティ型で成形され、該干渉対向面の型抜き方向と該干渉背向面の型抜き方向とは交叉する方向であり、
    該座部は、該カバー本体との境界部分を一部含み該干渉背向面の型抜き方向に向けて延びる空洞を持ち、
    該座部の内面は該干渉背向面の一部からなり、該座部のなかで少なくとも該カバー本体に隣接する部分は該カバー本体よりも薄肉であり、
    該脚部における該干渉背向面には、該干渉背向面の型抜き方向に向けて膨出する頭部が形成され、
    該干渉対向面は該干渉対向面の型抜き方向に対して非アンダーカット形状をなし、該干渉背向面は該干渉背向面の型抜き方向に対して非アンダーカット形状をなすことを特徴とする意匠カバー。
  2. 前記干渉部は、前記干渉対向面に対向する部分を持つ取付対向面を持ち、該取付対向面は前記干渉対向面の型抜き方向に対して非アンダーカット形状をなし、前記干渉対向面と該取付対向面とは同じキャビティ型で成形されている請求項1に記載の意匠カバー。
  3. 前記座部のなかで少なくとも前記カバー本体に隣接する部分の肉厚は、前記カバー本体の肉厚の1/2以下である請求項1に記載の意匠カバー。
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