JP6789842B2 - グロメット及びその製造方法 - Google Patents
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Description
なお、補強シートは、グロメット本体の表面に積層されてもよく、グロメット本体の内部に埋設された状態で積層されてもよい。
なお、上記の「グロメット本体の周方向に交差する方向」とは、グロメット本体の周方向に対して、直交する方向だけでなく、傾斜した方向も含む。途切部は、補強シートにおける周方向に直交する方向の両端部で開放していてもよく、開放していなくてもよい。途切部は、補強シートが形成されていない不連続区間であってもよく、補強シートに対する線状の切り込みであってもよい。
この発明により、途切部によって、グロメット本体(従って小径筒部)が周方向に弾性的に伸びることを許容することができる。これにより、小径筒部の内径よりも太い電線を小径筒部に挿入することができる。
この発明により、相対的に座屈し易い連結部を、相対的に座屈し難い小径筒部よりも強くなるように補強することができる。
この発明により、相対的に座屈し易い連結部を、相対的に座屈し難い小径筒部よりも強くなるように補強することができる。
なお、補強シートの上記の接続部分は、屈曲した形になるが、その屈曲部分の凹角を面取りすることで、上記の接続部分の厚さを、グロメットの周方向に亘って均一の厚さにしてもよく、又は、その屈曲部分の凹角にリブを設けることで、上記の接続部分の厚さを、グロメットの周方向に亘って部分的に厚くしてもよい。
この発明により、補強シートにおける連結部側部分と小径筒部側部分との接続部分(即ち応力が集中し易い部分)を補強することができる。
この発明により、グロメットの大径筒部がパネル開口部に取り付けられた状態で、小径筒部が取付方向の反対側に引っ張られたとき、補強シートの大径筒部側部分によって、連結部が大径筒部の内部から引っ張り出されて大径筒部が裏返ることを抑制できる。この結果、大径筒部が裏返ることなく、グロメットをパネル開口部から取り外すことができる。
この発明により、補強シートの小径筒部側部分が小径筒部の内周面に設けられていても、小径筒部側貫通孔を介して、補強シートの連結部側部分を補強シートの小径筒部側部分から連続的に形成することができる。
この発明により、補強シートの厚さを比較的薄くても、補強シートに必要な強度を持たせることができる。
この発明により、上記のグロメットを製造することができる。また、接着剤を用いずに、グロメット本体及び補強シートを互いに接合することができる。
≪実施形態≫
<構成>
図1〜図7を参照して、本発明の実施形態に係るグロメット1を説明する。
図1に示すように、グロメット1は、車両(例えば自動車)の車体パネル3に設けられたパネル開口部3aに取り付けられ、パネル開口部3aに挿通されたワイヤーハーネスW/H(電線)を保護するものである。
次に、図6を参照して、このグロメット1の製造方法を説明する。
まず、例えばグロメット本体4を形成するための金型(図示省略)を用いて、グロメット本体4を予め形成しておく。そして、図6(a)に示すように、グロメット本体4及び補強シート5,6を含むグロメット1を形成するための金型Kを準備する。
次に、図1及び図7を参照して、グロメット1を車体パネル3のパネル開口部3aに取り付ける取付方法を説明する。まず、図1に示すように、グロメット1の小径筒部41内にワイヤーハーネスW/Hを挿通させる。そして、小径筒部41における取付方向Hの反対側の端部を手で持った状態で、大径筒部42のフランジ部42bが車体パネル3に当接するまで、グロメット1を、小径筒部41における取付方向Hの端部からパネル開口部3a内に押し込む。
以上、この実施形態に係るグロメット1によれば、車体パネル3のパネル開口部3aに挿通されたワイヤーハーネスW/H(電線)の外周に装着された状態でパネル開口部3aに取り付けられるグロメット本体4と、グロメット本体4に対して積層された補強シート5とが備えられ、グロメット本体4は、ワイヤーハーネスW/Hの外周に装着される小径筒部41と、小径筒部41の外周側に配置された状態でパネル開口部3a取り付けられる大径筒部42と、小径筒部41と大径筒部42とを連結する連結部43とを備え、補強シート5は、小径筒部41に設けられた小径筒部側部分5cと、小径筒部側部分5cから連続的に連結部43に設けられた連結部側部分5dとを備えている。
上記の実施形態では、補強シート5のうち、小径筒部側部分5cの厚さと、連結部側部分5dの厚さは、互いに同じ厚さであったが、図8に示すように、連結部側部分5dの厚さd2が、小径筒部側部分5cの厚さd1よりも厚くてもよい。これにより、相対的に座屈し易い連結部43を、相対的に座屈し難い小径筒部41よりも強くなるように補強することができる。
図9に示すように、上記の実施形態において、補強シート5のうち、連結部側部分5dと小径筒部側部分5cとの接続部分5Sの厚さd3が、他の部分(例えば小径筒部側部分5c及び連結部側部分5d)の厚さd1,d2よりも厚くてもよい。これにより、補強シート5の接続部分(即ち応力が集中し易い部分)5Sを補強することができる。
上記の実施形態では、グロメット1がパネル開口部3aから取り外されるときに大径筒部42が裏返ることを抑制するために、補強シート5は、連結部側部分5dから連続的に大径筒部42に設けられた大径筒部側部分5eを有したが、図10に示すように、大径筒部42の凸部42fが連結部43の外周端よりも大径筒部42の径方向内側に突出している場合は、補強シート5の連結部側部分5dが、凸部42fの先端部よりも大径筒部42の径方向外側まで延設されていればよい。換言すれば、補強シート5の他端部5bが、凸部42fの先端部よりも大径筒部42の径方向外側まで延設されていればよい。この場合は、補強シート5は、大径筒部側部分5eを有していなくてもよい。
上記の実施形態では、補強シート5の小径筒部側部分5cは、小径筒部41の外周面に設けられたが、図11に示すように、小径筒部41の内周面に設けられてもよい。この場合、小径筒部41には、その外周面と内周面とを貫通する貫通孔(小径筒部側貫通孔)41eが設けられている。補強シート5は、貫通孔41eを介して、小径筒部41の内周面から連結部43における取付方向Hの反対側の主面に連続的に形成されている。即ち、連結部43における取付方向Hの反対側の主面に設けられた連結部側部分5dは、貫通孔41eを介して、小径筒部41の内周面に設けられた小径筒部側部分5cから連続的に形成されている。
なお、この変形例では、補強シート5の連結部側部分5dは、連結部43における取付方向Hの反対側の主面に設けられたが、連結部43における取付方向Hの側の主面に設けられてもよい。
上記の実施形態では、補強シート5の連結部側部分5dは、連結部43における取付方向Hの反対側の主面に設けられたが、図12に示すように、連結部43における取付方向Hの側の主面に設けられてもよい。
この場合、連結部43には、両側の主面を貫通する貫通孔(連結部側貫通孔)43aが設けられており、補強シート5は、貫通孔43aを介して、小径筒部41の外周面から連結部43における取付方向Hの側の主面に連続的に形成され、更に、連結部43における取付方向Hの側の主面から大径筒部42の外周面に連続的に形成されている。
3…車体パネル
3a…パネル開口部
4…グロメット本体
5,6…補強シート
5c…小径筒部側部分
5d…連結部側部分
5e…大径筒部側部分
5S…接続部分
8…途切部
41…小径筒部
41e…貫通孔(小径筒部側貫通孔)
42…大径筒部
42b…フランジ部
42f…凸部
43…連結部
43e…貫通孔(連結部側貫通孔)
44…凹部
d1…小径筒部側部分の厚さ
d2…連結部側部分の厚さ
H…取付方向
K…金型
W…周方向
W1…小径筒部側部分の周方向の幅
W2…連結部側部分の周方向の幅
W/H…ワイヤーハーネス
Claims (13)
- 車体パネルのパネル開口部に挿通された電線の外周に装着された状態で前記パネル開口部に取り付けられるグロメット本体と、前記グロメット本体に対して積層された補強シートとが備えられ、
前記グロメット本体は、前記電線の外周に装着される小径筒部と、前記小径筒部の外周側に配置された状態で前記パネル開口部に取り付けられる大径筒部と、前記小径筒部と前記大径筒部とを連結する連結部とを備え、
前記補強シートは、前記小径筒部に設けられた小径筒部側部分と、前記小径筒部側部分から連続的に前記連結部に設けられた連結部側部分とを備えた
グロメット。 - 前記補強シートには、前記グロメット本体の周方向の少なくとも一箇所に、前記周方向に交差する方向に沿って途切れた途切部が設けられている
請求項1に記載のグロメット。 - 前記グロメット本体の表面には、前記補強シートが設けられる凹部が形成され、前記凹部内に前記補強シートが設けられる
請求項1又は請求項2に記載のグロメット。 - 前記補強シートのうち、前記連結部側部分の周方向の幅の長さは、前記小径筒部側部分の周方向の幅の長さよりも長い
請求項1から請求項3のうちの一項に記載のグロメット。 - 前記補強シートのうち、前記連結部側部分の厚さは、前記小径筒部側部分の厚さよりも厚い
請求項1から請求項4のうちの一項に記載のグロメット。 - 前記補強シートのうち、前記連結部側部分と前記小径筒部側部分との接続部分の厚さは、他の部分の厚さよりも厚い
請求項1から請求項5のうちの一項に記載のグロメット。 - 前記補強シートは、前記連結部側部分から連続的に前記大径筒部に設けられた大径筒部側部分を備えた
請求項1から請求項6のうちの一項に記載のグロメット。 - 前記大径筒部の内周面には、前記大径筒部の径方向内側に突出した凸部が設けられ、
前記補強シートの前記連結部側部分は、前記凸部の先端部よりも前記大径筒部の径方向外側まで延設された
請求項1から請求項7のうちの一項に記載のグロメット。 - 前記小径筒部には、内周面と外周面とを貫通する小径筒部側貫通孔が設けられ、
前記補強シートの前記小径筒部側部分は、前記小径筒部の内周面に設けられ、
前記補強シートの前記連結部側部分は、前記小径筒部側貫通孔を介して前記小径筒部側部分から連続的に形成された
請求項1から請求項8のうちの一項に記載のグロメット。 - 前記連結部には、取付方向の側の面とその反対側の面とを貫通する連結部側貫通孔が設けられ、
前記補強シートの前記小径筒部側部分は、前記小径筒部の外周面に設けられ、
前記補強シートの前記連結部側部分は、前記連結部における取付方向の側の面に設けられ、前記連結部側貫通孔を介して前記小径筒部側部分から連続的に形成された
請求項1から請求項9のうちの一項に記載のグロメット。 - 前記大径筒部の外周面における取付方向の反対側の端部に、前記大径筒部の径方向外側に延在したフランジ部が設けられ、
前記大径筒部における取付方向の反対側の端面から前記フランジ部の同側の主面に亘って補強シートが設けられた
請求項1から請求項10のうちの一項に記載のグロメット。 - 前記補強シートは、前記グロメット本体を構成する部材よりも硬度が高い部材で形成された
請求項1から請求項11のうちの一項に記載のグロメット。 - 請求項1から請求項12のうちの一項に記載のグロメットを製造するグロメットの製造方法であって、
前記グロメット本体及び前記補強シートのうちの一方を予め形成する工程と、
前記グロメットを形成するための金型に、前記グロメット本体及び前記補強シートのうちの前記一方を配置する工程と、
前記金型に、前記グロメット本体及び前記補強シートのうちの他方を形成するための溶融材料を流し込んで、前記グロメットを形成する工程と、
前記溶融材料が硬化した後、前記金型から前記グロメットを取り出す工程とを含む、グロメットの製造方法。
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JP2017028005A JP6789842B2 (ja) | 2017-02-17 | 2017-02-17 | グロメット及びその製造方法 |
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JP7413923B2 (ja) * | 2020-05-22 | 2024-01-16 | 住友電装株式会社 | グロメット |
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- 2017-02-17 JP JP2017028005A patent/JP6789842B2/ja active Active
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