JP2008307945A - グロメット - Google Patents

グロメット Download PDF

Info

Publication number
JP2008307945A
JP2008307945A JP2007155520A JP2007155520A JP2008307945A JP 2008307945 A JP2008307945 A JP 2008307945A JP 2007155520 A JP2007155520 A JP 2007155520A JP 2007155520 A JP2007155520 A JP 2007155520A JP 2008307945 A JP2008307945 A JP 2008307945A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wall
cylindrical portion
vehicle body
diameter cylindrical
grommet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007155520A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5130794B2 (ja
Inventor
Daiki Nagai
大樹 永易
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2007155520A priority Critical patent/JP5130794B2/ja
Publication of JP2008307945A publication Critical patent/JP2008307945A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5130794B2 publication Critical patent/JP5130794B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Insulating Bodies (AREA)
  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)

Abstract

【課題】自動車に配索するワイヤハーネスに取り付け、車体パネルの貫通孔に装着するグロメットにおいて、ワイヤハーネスに引張力が負荷されてグロメットが変形しても、防水機能を確保できる構成とする。
【解決手段】ゴムまたはエラストマーで一体成形され、ワイヤハーネスを貫通させる拡径筒部の大径側に環状の車体係止凹部を備え、該車体係止凹部の先端側の1側壁と小径側の第2側壁に挟まれた溝底面中央からメイン止水用のリブを突設し、該リブを前記車体パネルの貫通孔内周面に押し当てるものとし、前記拡径筒部の大径側端の内周より大径側開口を塞ぐ閉鎖壁部が突出し、該閉鎖壁から前記第2側壁の内周へと傾斜して突出させた断面直角三角形状の傾斜支持壁(18)を前記車体係止凹部と対向する前記拡径筒部の内周面側に設け、前記リブの突設位置と対向する内周は前記傾斜支持壁の傾斜方向中央部に位置させ、前記傾斜壁が開き方向に変形されても前記リブは連動して変形しない構成としている。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車に配索するワイヤハーネスに装着して車体パネルの貫通穴に装着するグロメットに関し、特に、貫通穴に装着したグロメットを取り付けているワイヤハーネスが引張されても貫通穴の内周面と接触するグロメットのリブが変形しないようにして防水性能を高めるものである。
自動車のエンジンルームから車室側へと配索するワイヤハーネスは、エンジンルームと車室とを仕切るダッシュパネル(またはカウルパネル)に穿設した貫通穴を貫通して配索しており、該貫通穴から車室内への浸水および塵埃の侵入を防止するため、ワイヤハーネスにゴムまたはエラストマーで一体成形したグロメットを外装し、該グロメットに設けた車体係止凹部を貫通穴の周縁に係止して防水、防塵を図っている。
この種のグロメットは従来より特開2002−171648号公報等で多数提供されており、図4に示すように、該グロメット1は、小径筒部2と、該小径筒部2に連続する拡径筒部3を備え、該拡径筒部3の大径先端側に車体係止凹部4を設け、車体係止凹部4の溝4aを挟む両側壁は、大径先端側が垂直壁4bで、対向する小径側は傾斜壁4cとなり、かつ、溝底面4aにメイン止水用リブ4dを突設している。該グロメット1は、小径筒部2から拡径筒部3の中空部にワイヤハーネスW/Hを通し、小径筒部2の先端側でテープTにより固着している。
車体パネルの貫通穴へのグロメット1の取り付けは、エンジンルーム(X)側からダッシュパネルPの貫通穴Hにグロメット1の小径筒部2を挿入し、ついで、車室(Y)側から小径筒部2を引っ張り、傾斜壁4cを内方に潰すように変形させて貫通穴Hを通過させ、通過後に復帰する傾斜壁4cと垂直壁4bとを車体パネルPの両面に密着させて、図5(5)に示すように、グロメット1の車体係止凹部4を車体パネルPの貫通穴Hに嵌着し、メイン止水用のリブ4dを貫通穴Hの内周面に押し付けている。
なお、貫通穴Hが図5(B)に示すようにバーリング穴からなる場合、折り曲げられたバーリングHbの内周面にリブ4dを押し付けている。
即ち、リブ4dを貫通穴Hの内周面に押し付けることでにより、エンジンルーム側(X)からの浸水を防止している。よって、リブ4dが貫通穴Hの内周面から位置ずれして外れると浸水が生じることとなる。
前記のように、グロメット1は車体パネルPの貫通穴Hにエンジンルーム側より小径筒部2を挿入した後に、車室側より挿入した小径筒部2を引っ張って、該小径筒部2に連続した拡径筒部3を貫通穴Hに引き込み、該拡径筒部3の大径側に設けた車体係止凹部4を貫通穴Hの周縁に嵌合係止している。即ち、前記グロメットは貫通穴の一方側から挿入した後に他方側から引き込むことで、グロメット自体は貫通穴に対して一方向に移動させるだけであるため、ワンモーショングロメットと称されており、グロメットの貫通穴への取付作業が容易である点より汎用されている。
特開2002−171648号公報
前記グロメットでは、車体係止凹部4の傾斜壁4cの内面側壁から車体係止凹部の溝底の内面壁は薄くなるように窪み5を設けて撓み易くし、車体係止凹部4を貫通穴Hに容易に嵌着できるようにして装着力の低減を図っている。
しかしながら、グロメットを貫通穴に装着した後においては、図6に示すように、車室側(Y)においてワイヤハーネスW/Hが下向きに急激に屈曲される場合が多い。この場合、ワイヤハーネスW/Hとテープ巻して固着したグロメット1には引張負荷が作用し、グロメット1の上側では傾斜壁4cが開く方向に負荷がかかり、連動してリブ4dが変形しやすい。このように、リブ4dが変形すると、貫通穴Hの内周面から外れて隙間Cが生じてしまい浸水が発生しやすくなる問題がある。
前記した問題は、エンジンハーネスに限らず、車体パネルの貫通穴にグロメットを貫通して装着する箇所に発生する問題である。
本発明は、前記問題に鑑みてなされたもので、車体パネルの貫通穴に装着したグロメットが、該グロメットを取り付けたワイヤハーネスから引張負荷が作用して車体係止凹部の一側壁が変形しても、溝底面のメイン止水用のリブの位置が変形しないようにして防水性能を高めることを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、自動車に配索するワイヤハーネスに取り付け、車体パネルの貫通孔に装着するグロメットであって、
ゴムまたはエラストマーで一体成形され、前記ワイヤハーネスを密着させて挿通する第1小径筒部と、該第1小径筒部の一端に連続して拡径する拡径筒部と、該拡径筒部の大径側先端の外周より突出する厚肉部と小径側の傾斜壁との間の外周面に環状に設けた車体係止凹部を備え、
前記車体係止凹部の前記厚肉部側の第1側壁と前記傾斜壁側の第2側壁に挟まれた溝底面中央からメイン止水用のリブを突設し、該リブを前記車体パネルの貫通孔内周面に押し当てるものとし、
かつ、前記拡径筒部の大径側端の内周より前記厚肉部と連続して大径側開口を塞ぐ閉鎖壁部が突出し、該閉鎖壁から前記第2側壁の内周へと傾斜して突出させた断面直角三角形状の傾斜支持壁を前記車体係止凹部と対向する前記拡径筒部の内周面側に設け、前記リブの突設位置と対向する内周は前記傾斜支持壁の傾斜方向中央部に位置させ、前記傾斜壁が開き方向に変形されても前記リブは連動して変形しない構成としていることを特徴とするグロメットを提供している。
前記のように本発明のグロメットには、車体係止凹部を設けた内周面側に前記閉鎖壁から前記第2側壁の内周へと傾斜して突出させた断面直角三角形状の傾斜支持壁を設けている。該傾斜支持壁は閉鎖壁側の辺と車体係止凹部の内面側の辺との交点が直角で、閉鎖壁と第2側壁内面とを結ぶ辺が傾斜辺となる直角三角形状を呈する。
前記グロメットはエンジンルーム側と車室側とを仕切る車体パネルの貫通穴に装着した状態で、車室側に突出する第1小径筒部から引き出されるワイヤハーネスは下向きに急激に屈曲して配索される場合が多い。その場合、グロメットの拡径筒部の上半周側では下向きに引っ張られ、車体係止凹部の傾斜壁も車体パネルの室内面側から離れる方向に傾斜して引っ張られる。その際、車体係止凹部の内面側には前記傾斜支持壁があり、前記引張作用で変形する傾斜壁の傾斜方向と傾斜支持壁の下端の傾斜辺の方向とが略同一方向であるため、該傾斜支持壁の他の辺には変形を発生させない。よって、該傾斜支持壁の他の辺上に位置する車体係止凹部の溝底には変形を生じさせず、該溝底面に突設したメイン止水用のリブは変形せず、貫通穴の内周面に押し付けられた状態を保持でき、防水機能を確保することができる。
なお、車体係止凹部の傾斜壁側の第2側壁が変形した車体パネルとの間に隙間が発生しても、該隙間は車室内が位置するため水が浸水することはない。一方、浸水が発生するエンジンルーム側に対して、前記リブと貫通穴の内周面とが当接することで、エンジンルーム側からので浸水を確実に防止できる。
さらに、前記傾斜支持壁は傾斜側壁を厚肉とすることなく形成できるため、グロメットを貫通穴に装着する際に傾斜壁を内方に撓ませる機能を阻害せず、グロメットの貫通穴への装着力を増大させない。かつ、前記従来例のグロメットのように窪みを設ける代わりに三角形状に突出した傾斜支持壁を設けると、グロメット成形時における型抜きが容易にでき製造作業性も高めることができる。
前記拡径筒部の大径側開口は前記閉鎖壁により塞ぐと共に、其の中央部分に直径方向のスリットを設けると共に該スリットによる分割端より半割りした第2小径筒部を突出させ、て、前記小径筒部より拡径筒部内を貫通させるワイヤハーネスを前記第2小径筒部に通してテープ巻き固定している。
また、前記拡径筒部の外周面には前記小径筒部との連結側から前記車体係止凹部に達する領域に放射状に突条段部を設けていることが好ましい。
このように、拡径筒部の外周面に突条段部を設けて、車体パネルの貫通穴へのグロメットの装着時に、貫通穴の内周面に突条段部の外面を接触させ、接触面積を減少できるため、グロメットの貫通穴への装着力を低減できる。
前記拡径筒部の外周面に設ける突条段部は4〜10本、好ましくは6〜8本として、第1小径筒部との連続端より突出させると共に前記車体係止凹部の第1側壁の突出端まで延在させ、各突条段部の周方向の幅は同一として軸線方向に延在している。該突条段部の突出量は前記貫通穴への挿通時に該貫通穴の周縁との接触点となる位置までは略一定とし、該位置から第2側壁の先端近傍位置は突出量を低減することが好ましい。
前記のように、拡径筒部の外周面に突条段部の形状を前記のように設定すると、グロメットを車体パネルの貫通穴に挿入していき、突条段部の外面が貫通穴の周縁と接触する位置からは内方へと撓ませて押し込む必要があるため、作業者は一気に力を強めて押し込むことにより、グロメットの貫通穴の挿通作業を効率よく行うことができる。
また、前記突条段部は、その周方向の幅を同一として軸線方向に延在させているため、第1小径筒部側の突条段部の端部は隣接する突条段部同士が近接して車体係止凹部側に向かって放射状に広がり、隣接する突条段部の間には、拡径筒部の外周面からなる三角形状の窪み部が生じる構成となる。
上記のように車体係止凹部側にむかって薄肉の窪み部の面積が大となるため、縮径方向に撓み易くなり、挿入力の低減を図ることができる。
前述したように、本発明のグロメットでは、外周面に車体係止凹部を設けた部分の内周側に断面直角三角形を呈する傾斜支持壁を設けているため、該グロメットを車体パネルの貫通穴に装着した状態でグロメットに取り付けたワイヤハーネスに引張負荷がかかり、車体係止凹部の側壁が変形しても、車体係止凹部の溝底面は変形せず、該溝底面に突設したメイン止水用のリブに変形を生じさせないようにすることができる。よって、該リブは貫通穴に内周面に確実に押し当てられ防水機能を果たすことができる。
かつ、該傾斜支持壁を設けても、グロメット装着時に内側に撓ませる前記傾斜壁側を肉厚としないため、グロメットの装着作業時性を損なうことがない。
以下、本発明の実施形態を図1乃至図3を参照して説明する。
本実施形態のグロメット10は、前記従来例の図5と同様に、エンジンルーム側(X)からダッシュパネルPの貫通穴Hに通して車室側(Y)へと配索するワイヤハーネスW/Hに予め固着しており、貫通穴Hへ装着時には、エンジンルーム側(X)より第1小径筒部11を挿入した後に、車室側(Y)より第1小径筒部11を引っ張りこんで、グロメット10を一方向に移動させ、グロメット10の拡径筒部13の大径側に形成した車体係止凹部14を貫通穴Hの内周面に嵌着するものである。
前記グロメット10はゴムで一体成形しており、挿入側前部となる第1小径筒部11の後端に拡径筒部13を連続させている。拡径筒部13は第1小径筒部11の連続端より円錐形状に拡径し、大径先端側の外周にグロメットの軸線方向と直交方向に突出させた厚肉部12を設け、該厚肉部12と拡径筒部13との間の外周面に車体係止凹部14を環状に設けている。
また、拡径筒部13の大径側先端の内周面には前記厚肉部12と連続する閉鎖壁16を設けている。該閉鎖壁16は拡径筒部13の大径側先端開口を閉鎖するものであり、該閉鎖壁16に中央部に穴16aを設けると共に、該穴16aの周縁より直径方向のスリットを設け、前記穴16aに沿って半割りの第2小径筒部17(17Aと17Bを突設している。
前記車体係止凹部14の両側壁は、前記先端厚肉部12側の第1側壁14aと、溝底面14bを挟んで対向させた拡径筒部13側の第2側壁14cとからなり、第1側壁14aは溝底面14bの底面からの突出量は高く、第2側壁14cは低く、高さを変えている。溝底面14bの中央にはメイン止水用のリップ14dを突設している。
前記車体係止凹部14を外周面に設けた拡径筒部13の対向する内周側には、図3(A)に示すように閉鎖壁16から第2側壁14cの内周へと傾斜して突出させた断面直角三角形状の傾斜支持壁18をクロス斜線で示すように設け、リブ14eの突設位置と対向する内周は傾斜支持壁18の傾斜方向中央部に位置させている。
該傾斜支持壁18は、図3(B)に一点鎖線で示すように、閉鎖壁16側の辺(a)と車体係止凹部14の内面側の辺(b)との交点が直角で、閉鎖壁16と第2側壁14c内面とを結ぶ辺が傾斜辺(c)となる直角三角形状を呈する。
また、前記拡径筒部13の外周面に沿って、周方向に間隔をあけて、第1小径筒部11との連続側の小径側より車体係止凹部14の第2側壁14cの先端まで、軸線方向に延在する複数の突条段部20を突設している。該突条段部20は拡径筒部13の外周面より段状に厚肉に突出している。
本実施形態では8本の突条段部20を設け、各突条段部20は同一形状とし、周方向の幅Wは同一とし、拡径筒部13の外周面に放射状に設けているため、車体係止凹部14側では突条段部20の間には間隔があき、拡径筒部13の外周面13aからなる三角形状の窪み部26が小径側から大径側へと広がる方向に設けている。
また、図1に示すように、拡径筒部13の外周面から突出する突条段部20の突出量Hは、第1小径筒部11との連結側より車体パネルの貫通穴の内周面との接触点は略一定とし、該位置から第2側壁14cに達する位置まで突出量を小さくし、第2側壁14cを車体係止凹部14内に倒れこみやすくしている。
つぎに、前記グロメット10をワイヤハーネスW/Hに取り付けて、エンジンルーム側(X)と車室側(Y)とを仕切るダッシュパネルからなる車体パネルPの貫通穴Hに装着する方法について説明する。
なお、図示する貫通穴Hはバーリング穴からなり、貫通穴Hはエンジンルーム側(X)に突出するバーリング片Hbを備え、該バーリング片Hbの内周面にグロメット10のメイン止水用のリブ14eを押し当てる構成としてる。
まず、ワイヤハーネスW/Hは、グロメット10の第1小径筒部11から拡径筒部13を通し、第2小径筒部17を貫通させ、両端の第1、第2小径筒部11、12とワイヤハーネスW/Hとをテープ巻き固定している。
前記ワイヤハーネスW/Hに取り付けたグロメット10を、エンジンルーム側(X)より小径筒部11を貫通穴Hに挿入する。その際、エンジンルーム側から第1小径筒部11を貫通穴Hに挿入し、ついで、車室側から貫通穴Hを通した第1小径筒部11を引張して引き込む。該引き込み作業時に、拡径筒部13の外周面に設けた突条段部20がバーリング片Hbに内周面に接触した時点で力を加えて一気に引き込み、拡径筒部13、突条段部20を内側に撓ませながら引き込み、車体係止凹部14の第2側壁14cを乗り越えさせて、バーリング片Hbを車体係止凹部14内に落とし込み、メイン止水用のリブ14dをバーリング片Hbの内周面に押し当てる。この状態で、第2側壁14cは車体パネルPの室内側面Paと接触する。
前記のように車体パネルPの貫通穴Hにグロメット10の車体係止凹部14に嵌着して取り付けた状態で、前記図6と同様に、車室側(Y)に配索されたワイヤハーネスW/Hはフロア側に向けて下向きに急激に屈曲される。
このように、ワイヤハーネスW/Hが配索されると、グロメット10に下向きに傾斜する負荷が作用する。
前記グロメット10に作用する負荷が大きな場合、図6と同様に、本発明のグロメット10においても図3(B)に示すように、上方側では車体係止凹部14の第2側壁14cが車体パネルPとから外れる方向に傾斜する。
この傾斜方向は、第2側壁14cの内面側に連続して設けた傾斜支持壁18の下辺の傾斜辺(c)と同一傾斜方向となる。
よって、前記辺(a)(b)(c)とからなる断面直角三角形状の傾斜支持壁18の傾斜辺(c)が傾斜方向に引っ張られるだけで、車体係止凹部14の内周側に位置する傾斜支持壁18の辺(b)は変形せず、該辺(b)の外周に位置する溝底面14bは変形しない。その結果、該溝底面14bに突出したメイン止水用のリブ14dには位置ずれや変形が発生せず、貫通穴Hのバーリング片Hbに押し当てられた状態を維持する。
このように、ワイヤハーネスが引張力が負荷されてグロメット10の車体係止凹部14の第2側壁14cに変形が生じてもメイン止水用のリブ14dには変形や位置ずれ等の影響が及ばないようにしているため、グロメット本体の防水機能が損なわれることはない。
なお、前記実施形態では、車体パネルの貫通穴はバーリング穴であるが、バーリングがない貫通穴でも、前記と同様の作用となり、該貫通穴Hの内周面にメイン止水用のリブ14dを常に押し当てておくことができ、防水機能を確保することができる。
また、前記実施形態のグロメットでは拡径筒部の外周面に放射状に突条段部を設けているため、グロメットを車体パネルの貫通穴に装着する作業時に装着力を低減することができる。
しかしながら、グロメット装着後の防水性能を高めるために前記傾斜支持壁を備えた構成とすれば、該突条段部は必ずしも設ける必要はない。
本発明の実施形態のグロメットの軸線方向の断面図である。 前記グロメットの斜視図である。 (A)は図1の要部拡大図、(B)は概略説明図である。 従来のグロメットを示す断面図である。 (A)は従来のグロメットを車体パネルの貫通穴に装着した状態を示す断面図、(B)は要部拡大図である。 従来の問題点を示す図面である。
符号の説明
10 グロメット
11 第1小径筒部
12 先端厚肉部
13 拡径筒部
14 車体係止凹部
14a 第1側壁
14b 溝底面
14c 第2側壁
14d メイン止水用のリブ
18 傾斜支持壁
20 突条段部
P 車体パネル
H 貫通穴
Hb バーリング片
W/H ワイヤハーネス

Claims (3)

  1. 自動車に配索するワイヤハーネスに取り付け、車体パネルの貫通孔に装着するグロメットであって、
    ゴムまたはエラストマーで一体成形され、前記ワイヤハーネスを密着させて挿通する第1小径筒部と、該第1小径筒部の一端に連続して拡径する拡径筒部と、該拡径筒部の大径側先端の外周より突出する厚肉部と小径側の傾斜壁との間の外周面に環状に設けた車体係止凹部を備え、
    前記車体係止凹部の前記厚肉部側の第1側壁と前記傾斜壁側の第2側壁に挟まれた溝底面中央からメイン止水用のリブを突設し、該リブを前記車体パネルの貫通孔内周面に押し当てるものとし、
    かつ、前記拡径筒部の大径側端の内周より前記厚肉部と連続して大径側開口を塞ぐ閉鎖壁部が突出し、該閉鎖壁から前記第2側壁の内周へと傾斜して突出させた断面直角三角形状の傾斜支持壁を前記車体係止凹部と対向する前記拡径筒部の内周面側に設け、前記リブの突設位置と対向する内周は前記傾斜支持壁の傾斜方向中央部に位置させ、前記傾斜壁が開き方向に変形されても前記リブは連動して変形しない構成としていることを特徴とするグロメット。
  2. 前記拡径筒部の大径側開口は前記閉鎖壁により塞ぐと共に、其の中央部分に直径方向のスリットを設けると共に該スリットによる分割端より半割りした第2小径筒部を突出させ、て、前記小径筒部より拡径筒部内を貫通させるワイヤハーネスを前記第2小径筒部に通してテープ巻き固定する請求項1に記載のグロメット。
  3. 前記拡径筒部の外周面には前記小径筒部との連結側から前記車体係止凹部に達する領域に放射状に突条段部を設けている請求項1または請求項2に記載のグロメット。
JP2007155520A 2007-06-12 2007-06-12 グロメット Active JP5130794B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007155520A JP5130794B2 (ja) 2007-06-12 2007-06-12 グロメット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007155520A JP5130794B2 (ja) 2007-06-12 2007-06-12 グロメット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008307945A true JP2008307945A (ja) 2008-12-25
JP5130794B2 JP5130794B2 (ja) 2013-01-30

Family

ID=40235951

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007155520A Active JP5130794B2 (ja) 2007-06-12 2007-06-12 グロメット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5130794B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018196221A (ja) * 2017-05-16 2018-12-06 矢崎総業株式会社 グロメット及びワイヤーハーネス
CN110635419A (zh) * 2018-06-22 2019-12-31 矢崎总业株式会社 索环
US11508499B2 (en) * 2020-02-18 2022-11-22 Yazaki Corporation Grommet with groove portion between pair of contact portions, and wire harness

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108365582B (zh) * 2018-01-23 2019-10-18 浙江江山三友电子有限公司 双功能护线套

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0917261A (ja) * 1995-06-26 1997-01-17 Yazaki Corp グロメット
JPH09320370A (ja) * 1996-05-28 1997-12-12 Sumitomo Wiring Syst Ltd グロメット
JP2002171648A (ja) * 2000-09-22 2002-06-14 Sumitomo Wiring Syst Ltd グロメット
JP2004187357A (ja) * 2002-11-29 2004-07-02 Sumitomo Wiring Syst Ltd グロメット
JP2005033884A (ja) * 2003-07-09 2005-02-03 Sumitomo Wiring Syst Ltd グロメット

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0917261A (ja) * 1995-06-26 1997-01-17 Yazaki Corp グロメット
JPH09320370A (ja) * 1996-05-28 1997-12-12 Sumitomo Wiring Syst Ltd グロメット
JP2002171648A (ja) * 2000-09-22 2002-06-14 Sumitomo Wiring Syst Ltd グロメット
JP2004187357A (ja) * 2002-11-29 2004-07-02 Sumitomo Wiring Syst Ltd グロメット
JP2005033884A (ja) * 2003-07-09 2005-02-03 Sumitomo Wiring Syst Ltd グロメット

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018196221A (ja) * 2017-05-16 2018-12-06 矢崎総業株式会社 グロメット及びワイヤーハーネス
CN110635419A (zh) * 2018-06-22 2019-12-31 矢崎总业株式会社 索环
US11508499B2 (en) * 2020-02-18 2022-11-22 Yazaki Corporation Grommet with groove portion between pair of contact portions, and wire harness

Also Published As

Publication number Publication date
JP5130794B2 (ja) 2013-01-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5365569B2 (ja) ワイヤハーネス用のグロメット
US6353185B1 (en) Grommet and method of installing said grommet on a panel
JP4036135B2 (ja) グロメット
JP4933854B2 (ja) グロメット及び該グロメットの成形方法
US6465740B2 (en) Grommet and method for fixing said grommet to a panel
JP2002112438A (ja) グロメット
WO2009096036A1 (ja) グロメット
JP5469585B2 (ja) ワイヤハーネス用のグロメット
JP5098828B2 (ja) グロメット
WO2015098129A1 (ja) ドレンホース
JP5130794B2 (ja) グロメット
JP2008311034A (ja) グロメット
US20180312119A1 (en) Grommet and wire harness
JP4483767B2 (ja) グロメット
JP5200427B2 (ja) グロメット
JP2005033884A (ja) グロメット
US20020056563A1 (en) Grommet
JP3596407B2 (ja) グロメット、該グロメットのパネル取付方法および取付構造
JP3711071B2 (ja) グロメット
JP2005324613A (ja) グロメット
JP2002223516A (ja) グロメット
JP2008206370A (ja) グロメット用ガイドプロテクタ
JP4403660B2 (ja) グロメット
JP5089207B2 (ja) グロメット
JP5365429B2 (ja) グロメット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090929

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120124

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120326

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121009

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121022

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151116

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5130794

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150