JP2002171648A - グロメット - Google Patents
グロメットInfo
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- JP2002171648A JP2002171648A JP2001017643A JP2001017643A JP2002171648A JP 2002171648 A JP2002171648 A JP 2002171648A JP 2001017643 A JP2001017643 A JP 2001017643A JP 2001017643 A JP2001017643 A JP 2001017643A JP 2002171648 A JP2002171648 A JP 2002171648A
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- Gasket Seals (AREA)
- Details Of Indoor Wiring (AREA)
- Installation Of Indoor Wiring (AREA)
Abstract
節度感を持たせて、押し込み作業性を改善する。 【解決手段】 拡径筒部の外周面に周方向に間隔をあけ
て軸線方向に延在する複数の外突条部を突設ける一方、
上記外突条部に挟まれて窪み部となる拡径筒部の外周面
には、上記傾斜壁の先端より小径筒部側に向けて突出す
る節度用の小段差部60を設けている。
Description
詳しくは、自動車に配索するワイヤハーネスに組みつけ
て、車体パネルの貫通穴に装着し、貫通穴の挿通部分に
おけるワイヤハーネスの保護および防水、防塵を図るも
のである。
内へ配索されるワイヤハーネスにはグロメットを装着し
て、エンジンルームと車室とを仕切る車体パネルの貫通
穴にグロメットを取り付けて、貫通穴を通るワイヤハー
ネスの保護およびエンジンルーム側から車室への防水、
防塵、遮音を図っている。
貫通穴にグロメットを一方向より押し込むだけで、グロ
メットの外周に設けた車体係止凹部が貫通穴の周縁に係
止される所謂ワンモーショングロメットが提供されてい
る。
径筒部2と、該小径筒部2に連続する拡径筒部3を備
え、該拡径筒部3の大径先端側に車体係止凹部4を設け
ており、車体係止凹部4の溝4aを挟む両側壁は、大径
先端側が垂直壁4bで、対向する小径側は傾斜壁4cと
なっている。このグロメット1は、小径筒部2から拡径
筒部3の中空部にワイヤハーネスW/Hを通し、小径筒
部2の先端側でテープTにより固着している。
穴Hへの装着作業は、小径筒部2より挿入し、傾斜壁4
cを内方に潰すように変形させて貫通穴Hを通過させ、
通過後に復帰する傾斜壁4cと垂直壁4bとを車体パネ
ルPの両面に密着させて、グロメット1の車体係止凹部
4を車体パネルPの貫通穴Hに装着している。
ングロメットの場合、図11に示すように、挿入側の小
径筒部2から傾斜壁4cにかけて滑らに拡径するため、
節度感がなく、作業者はどこから力を入れて押し込めば
よいか解りにくい欠点がある。即ち、傾斜壁を縮径方向
に撓ませて貫通穴を通過させる時、最も大きな押し込み
力を必要とする時点で一気に強い押し込み力をかける
と、作業性よくグロメットを貫通穴に通すことができ
る。しかしながら、一気に力を掛ける位置が解らないた
め、最初から過剰な力を入れ過ぎて作業負担を余分に掛
ける問題がある。
グロメット1が貫通穴Hに斜め挿入されると、一方側の
拡径筒部3が過度に押圧され、車体係止凹部4の傾斜壁
4cに達するまでの薄肉の拡径筒部3の外周面を内側へ
と変形させて、内方へと撓ませるべき傾斜壁4cを逆方
向の外方へ反り返る方向に屈曲させてしまい、この傾斜
壁4cが車体パネルPに当たって貫通穴Hに挿入できな
くなる問題がある。
とを一致させて真っすぐに挿入すると上記問題は発生し
ない。しかしながら、グロメット1の貫通穴への挿入作
業は、スペース的な規制による作業姿勢の点から、真っ
すぐに挿入しにくい場合があり、斜め挿入される場合が
多い。また、グロメット1の拡径筒部の肉厚を大として
容易に撓まないようにすると、上記した問題はある程度
解消できるが、その場合には、貫通穴へのグロメットの
挿入力が大となる問題が発生する。逆に、拡径筒部の肉
厚を薄くし過ぎると、拡径筒部の剛性が低くなって挿入
作業時に伸びやすくなるため、挿入ストロークが長くな
る問題がある。
ので、車体の貫通穴への押し込み作業時に、一気に力を
かけて押し込む位置に節度を設けて、作業に無駄なエネ
ルギーをかけなくとも良いようにすることを第1の課題
としている。また、斜め挿入されても、グロメットを車
体パネルの貫通穴へ装着できるようにすることを第2の
課題としている。
め、本発明は、小径筒部と、該小径筒部に連続する拡径
筒部を備え、これら小径筒部と拡径筒部に自動車用ワイ
ヤハーネスを貫通させて取り付けた状態で、上記小径筒
部側から車体の貫通穴に挿入し、上記拡径筒部の外周面
に設けた車体係止凹部を車体パネルに係止するグロメッ
トであって、上記車体係止凹部は拡径筒部の大径端側の
垂直壁と、該垂直壁と対向する小径筒部側の傾斜壁を挟
んで備え、傾斜壁を内側に撓ませて上記貫通孔を通過さ
せるようにしており、上記拡径筒部の外周面に沿って、
小径筒部側より傾斜壁の先端にかけて、周方向に間隔を
あけて軸線方向に延在する複数の外突条部を突設する一
方、上記外突条部に挟まれて窪み部となる拡径筒部の外
周面には、上記傾斜壁の先端より小径筒部側に向けて突
出する節度用の小段差部を設けていることを特徴とする
グロメットを提供している。
エラストマー等の弾性体より形成して、所要の可撓性を
持たせている。
拡径筒部の外周面より略直角方向に突出しているため、
車体の貫通穴にグロメットを通す時に、貫通穴の周縁に
当たり、作業者には節度感を発生させる。作業者は節度
感を得ると、この位置から一気に力を強めて押し込め
ば、余分なエネルギーを使わずにグロメットを貫通穴に
挿通させることができる。
沿って軸線方向に外突条部を設けているため、グロメッ
トを斜め挿入された場合、まず、外突条部が貫通穴の内
周面に当たることで、作業者は斜め挿入していることが
分かり、真っすぐな挿入姿勢にやり直すことができる。
かつ、外突条部を設けて薄肉の拡径筒部に剛性を与えて
いるため、斜め挿入時に拡径筒部に反りを発生させな
い。
いて、その突出量を変えて、傾斜壁先端と同一高さとな
ると位置で、外突条部の外面を直線状としている一方、
上記節度用の小段差部は、上記外突条部が直線状に変わ
る位置まで傾斜壁先端より直線状に突設している。
の小段差部は、外突条部よりは突出させていないため、
小段差部が車体貫通穴の周縁に引っ掛かって挿入作業を
妨げることはない。また、節度部を外突条部に形成する
と、厚肉で撓みにくくなるが、窪み部に節度用の小段差
部を設けているため、該小段差部は撓み安く、グロメッ
トの挿入力低減を阻害しない。
部となる拡径筒部の外周面には、上記窪み部の周方向の
中心に溝を設けると共に、外突条部の根元部に外側溝を
形成し、これら外側溝は傾斜壁の先端近傍まで延在させ
ると共に、中心の溝は傾斜壁の先端近傍まで延在させ
ず、その先端側に上記節度用の小段差部を設け、該小段
差部の両側方に外側溝を設けている。
溝を形成すると、該窪み部が非常に撓みやすくなり、拡
径筒部に突条部を設けて剛性を高めながら、貫通穴挿入
時には縮径方向にスムーズに撓めることができ、挿入力
の低減を図ることができる。また、節度用の小段差部の
両側に溝を位置させておくと、小段差部が撓みやすく、
押込力により容易に撓んで、車体の貫通穴を通過させる
ことができる。
設け、該内突条部を外突条部と対向させて設けてもよ
い。このように、薄肉の拡径筒部に内・外突条部を突設
すると、拡径筒部が補強され、斜め挿入された場合に、
車体係止凹部の傾斜壁に達するまでの薄肉の拡径筒部
が、貫通穴の内周面に接触した側で外方に反り返る現象
を発生させない。よって、従来のグロメットで発生して
いた斜め挿入時の問題を解消することができる。かつ、
剛性を高めることにより拡径筒部の伸びを抑制でき、車
体貫通穴への挿入ストロークを短くすることができる。
特に、拡径筒部の外周面に設ける外突条部の高さを低く
しても、その内周面側に内突条部を突設して、外突条部
と内突条部とを合わせた肉厚は大となり、所要の補強力
を得ることができる。よって、拡径筒部の外周面に設け
る外突条部の高さを低くして、グロメット全体の外形が
大きくなることを抑制できる。
参照して説明する。グロメット10はゴムで一体成形し
ており、挿入側前部の第1の小径筒部11と、後部側の
第2の小径筒部12の間に拡径筒部13を連続させた形
状である。拡径筒部13は小径筒部11の連続端より円
錐形状に拡径し、大径先端側を厚肉とし、その外周面に
車体係止凹部14を環状に設けている。
に突出させた垂直壁14aと、溝14bを挟んで対向さ
せた傾斜壁14cとからなる。溝14bは、その奥に前
後方向の肉抜部14d、14eを設けると共に溝底面に
リップ14hを突出させている。
間隔をあけて、小径筒部11と連続する小径端P1より
車体係止凹部14の傾斜壁14cの大径側先端P2にか
けて、軸線方向に延在する複数の外突条部20を段状に
突設している。 本実施形態では8本の外突条部20
は、周方向に同一幅Wで軸線方向に延在させ、8本の外
突条部20は同一形状としている。
ルPの貫通穴30への挿通時に貫通穴内面30aとの接
触点P3となる位置で変えて、該接触点P3から上記傾
斜壁先端のP2位置までは、P3と小径側端P1との間
の突出量H1より小さくしている。さらに、外突条部2
0の外面20aが傾斜壁先端P2と同一高さとなる位置
P4からは、外突条部外面20aをグロメットの軸線方
向Xと平行としてP4から傾斜壁先端のP2まで直線状
に連続させている。このように、各突条部20の突出量
は、小径側P1からP3の小径側では最大高さのH1、
P3からP4までの突出量H2は、H1〉H2として、
P4から傾斜壁先端のP2までの突出量H3は、H2以
下でかつ漸次減少させている。
の軸線Xに対する傾斜角度を二段のθ1、θ2と変化さ
せ、小径筒部側では最も傾斜角度θ1を大とし、上記接
触点P3で傾斜角度θ2を減少させ、さらに、傾斜壁突
出端と同一位置となると傾斜角度を0としている。上記
角度が変えている点P3、P4では段差を発生させない
ように滑らかにアールを持たせて角度を変えている。
線方向Xで同一としているため、小径端P1から大径端
P2にかけて放射状に広かった状態で、拡径筒部13の
外面に延在する。小径端P1側では外突条部20は隣接
する突条部同士を密に配置し、大径端P2側では外突条
部20の間隔をあけている。そのため、拡径筒部13の
外周面13aからなる三角形状の窪み部21が外側に形
成される。
中心に溝22を設けると共に外突条部20の根元に外側
溝24A、24Bを設けている。外側溝24A、24B
は傾斜壁14cの先端近傍まで延在させる一方、中心の
溝22は上記P3の位置まで延在させている。
14cの先端より小径筒部側に向けて突出する節度用の
小段差部60を設けている。この小段差部60は上記点
P4の位置まで傾斜壁14cの先端と同一高さで直線状
に突設し、先端面60aを窪み部21より起立させた状
態としている。この小段差部60の両側には上記外側溝
24A、24Bとを位置させ、小段差部60を撓みやす
くしている。
突条部20と対応する位置に内突条部40を設けている
一方、車体係止凹部14の根元位置から傾斜壁14c側
にかけて薄肉とするための凹部50を設けている。内突
条部40の先端40aは凹部50に達するまでとし、湾
曲状に窪む拡径筒部13の内周面に、小径端側の基端4
0bから上記先端40aまで、内突条部40の内面40
cが直線状に連続するように突出させている。
には薄肉の端面部25を設け、該端面部25の中央より
前記第2の小径筒部12を突出させている。
に接続する2本のケーブル挿通筒部26を設けている。
該ケーブル挿通筒部26が、拡径筒部13の外周面の窪
み部21に開口26aを設け、拡径筒部13内を通り、
端面部25より突出させて形成している。この突出部2
6bの先端は閉鎖部26cとし、ケーブルを通す時に切
断部26dで切断して開口としている。
スW/Hに図7に示すように取り付けて、室外側(Y)
と室内側(Z)とを仕切るダッシュパネルからなる車体
パネルPの貫通穴30にグロメット10を装着する。
説明する。室外側(Y)側より第1の小径筒部11を貫
通穴30に押し込む。この時、グロメット10が斜め傾
斜していると外突条部20の一部が貫通穴30の内周面
に当たり接触抵抗が生じる。これにより、作業者はグロ
メット10の挿入姿勢を矯正する。しかも、薄肉の拡径
筒部13の外周面に外突条部20と、内周面に内突条部
40とを多数突設しているため、拡径筒部13の剛性が
高まり、グロメット10が斜め挿入された時に、貫通穴
内周面と圧接した部分の拡径筒部13が折り曲がるよう
に変形することを確実に防止できる。
0を通す。該押し込み作業時、図7(B)に示すよう
に、拡径筒部13に設けた節度用の小段差部60が車体
の貫通穴30の周縁に当接し、作業者に節度感を与え
る。この節度感を受けた時点で、外突条部20が傾斜壁
14cの先端と同一高さとなっているため、挿入荷重が
高くなるが、作業者は力を入れて一気に押し込むことに
よりに、スムーズに貫通穴に通すことができる。この押
し込み作業時に、小段差部60の両側に外側溝24A、
24Bが位置しているため、窪み部分21および小段差
部60が撓みやすく、さらに、外突条部20の傾斜角度
も緩やかとして拡径筒部13の外周面からの突出量も少
なくしているため、大きな押し込み力を必要とせず、低
挿入力で押し込みができる。
凹部14の傾斜壁14cの先端突出部と同一高さに達す
ると、この位置P4から外突条部外面は軸方向と平行は
直線となり、貫通穴30内に真っすぐな状態で傾斜壁の
突出端が貫通するようにガイドする。
30の内周面で押圧し、拡径筒部13を縮径させながら
傾斜壁14cの突出端が貫通穴30を通過させる。傾斜
壁14cが貫通穴30を通過すると、初期位置に弾性復
帰し、傾斜壁14cと垂直壁14aの間の溝14b内に
貫通穴30の周縁部が落し込まれる。この状態で、傾斜
壁14cと垂直壁14aの対向面が車体パネルPの両面
に圧接し、かつ、貫通穴30の内周面の溝底面に突設し
たリップ14hと圧接して、グロメット10は車体パネ
ルPの貫通穴30にシール状態で係止される。
部13の外周面に節度用の小段差部60を設けているた
め、強い力を入れて一気に押し込む位置が作業者に明確
に自覚でき、無駄なエネルギーを使うことなく、車体の
貫通穴30へグロメット10を装着することができる。
しかも、外突条部20を設けているため、作業者は斜め
挿入姿勢を是正できると共に、薄肉の拡径筒部を内突条
部40と外突条部20とで補強して斜め挿入時に発生し
やすい折り曲がりを防止でき、斜め挿入してもグロメッ
ト10の貫通穴30への挿入が出来なくなることを防
ぐ。さらに、傾斜壁の突出端の近傍では、外突条部20
および小段差部60により真っすぐに傾斜壁14cが貫
通穴30を通るようにガイドしているため、この傾斜壁
突出端近傍で変形を発生させることなく、スムーズに貫
通穴30を通過させることができる。さらにまた、内突
条部40と外突条部20とで拡径筒部13の剛性を保持
しているため、押し込み時にグロメット10の伸びが抑
制でき、挿入ストロークを短くすることができる。
ず、外突条部の個数は8個に限定されず、4個以上〜1
0個以下程度であればよく、外突条部の厚みとの関係で
個数を適宜に設定できる。さらに、節度用として小段差
部を設けているため、外突条部の外周面は滑らかな円弧
形状として、上記した角度変化を付けなくともよい。ま
た、オプション部品用のケーブル挿通筒部も必ずしも設
ける必要はない。さらに、貫通穴が楕円形状をなし、拡
径筒部も断面楕円形状となるグロメットにも適用できる
ことは言うまでもない。
に係わるグロメットは、拡径筒部の外周面において、傾
斜壁先端より節度用の小段差部を設けているため、作業
者は力を入れて一気に押し込む位置が分かり、作業性を
改善することができる。
突条部を周方向に間隔をあけて突設しているため、グロ
メットが斜め挿入された場合に突条部が貫通穴内周面に
当たることにより作業者は斜め挿入に気が付いて挿入姿
勢を是正できると共に、グロメットの拡径筒部が斜め挿
入で貫通穴内周面に片当たりした場合には、突条部によ
り拡径筒部の剛性を高めているため、拡径筒部に屈曲が
生じて挿入できなくなる自体を発生させない。かつ、外
突条部と内突条部とを同一位置に設けて、隣接する内外
突条部の間に窪み部を形成しているため、剛性を高めな
がら、窪み部で縮径方向への撓みも確保しているため、
貫通穴への挿入作業性低下の目的も阻害しない。
図である。
通状態を示す図面である。
の挿入作業例を示す図面である。
(B)は(A)の要部拡大断面図である。
2)
いて、その突出量を変え、車体貫通穴の内周面との接触
点で傾斜角度を変えていると共に、傾斜壁先端と同一高
さとなると位置で、外突条部の外面を直線状としてい
る。また、上記節度用の小段差部は、上記外突条部が直
線状に変わる位置まで傾斜壁先端より直線状に突設して
いる。
部となる拡径筒部の外周面には、上記窪み部の周方向の
中心に溝を設けると共に、外突条部の根元部に外側溝を
形成し、これら外側溝は傾斜壁の先端近傍まで延在させ
ると共に、中心の溝は傾斜壁の先端近傍まで延在させ
ず、その先端側に上記節度用の小段差部を設け、該小段
差部の両側方に外側溝を設けている。上記のように外突
条部に挟まれた窪み部に溝を形成すると、該窪み部が非
常に撓みやすくなり、拡径筒部に突条部を設けて剛性を
高めながら、貫通穴挿入時には縮径方向にスムーズに撓
めることができ、挿入力の低減を図ることができる。ま
た、節度用の小段差部の両側に溝を位置させておくと、
小段差部が撓みやすく、押込力により容易に撓んで、車
体の貫通穴を通過させることができる。
設け、該内突条部を外突条部と対向させて設けてもよ
い。このように、薄肉の拡径筒部に内・外突条部を突設
すると、拡径筒部が補強され、斜め挿入された場合に、
車体係止凹部の傾斜壁に達するまでの薄肉の拡径筒部
が、貫通穴の内周面に接触した側で外方に反り返る現象
を発生させない。よって、従来のグロメットで発生して
いた斜め挿入時の問題を解消することができる。かつ、
剛性を高めることにより拡径筒部の伸びを抑制でき、車
体貫通穴への挿入ストロークを短くすることができる。
特に、拡径筒部の外周面に設ける外突条部の高さを低く
しても、その内周面側に内突条部を突設して、外突条部
と内突条部とを合わせた肉厚は大となり、所要の補強力
を得ることができる。よって、拡径筒部の外周面に設け
る外突条部の高さを低くして、グロメット全体の外形が
大きくなることを抑制できる。
け、該端面部の中央より第2の小径筒部を突設させ、該
第2の小径筒部は貫通させるワイヤハーネスとのテープ
巻き固定部としていることが好ましい。また、上記車体
係止凹部の垂直壁と傾斜壁に挟まれた溝底面にリップを
突設していることが好ましい。さらに、上記拡径筒部に
設けた開口の周縁よりケーブル挿通筒を突設しているこ
とが好ましい。上記開口は上記外突条部に挟まれた窪み
部に設け、該窪み部より上記ケーブル挿通筒部を突設し
ている。
Claims (3)
- 【請求項1】 小径筒部と、該小径筒部に連続する拡径
筒部を備え、これら小径筒部と拡径筒部に自動車用ワイ
ヤハーネスを貫通させて取り付けた状態で、上記小径筒
部側から車体の貫通穴に挿入し、上記拡径筒部の外周面
に設けた車体係止凹部を車体パネルに係止するグロメッ
トであって、 上記車体係止凹部は拡径筒部の大径端側の垂直壁と、該
垂直壁と対向する小径筒部側の傾斜壁を挟んで備え、傾
斜壁を内側に撓ませて上記貫通孔を通過させるようにし
ており、 上記拡径筒部の外周面に沿って、小径筒部側より傾斜壁
の先端にかけて、周方向に間隔をあけて軸線方向に延在
する複数の外突条部を突設する一方、 上記外突条部に挟まれて窪み部となる拡径筒部の外周面
には、上記傾斜壁の先端より小径筒部側に向けて突出す
る節度用の小段差部を設けていることを特徴とするグロ
メット。 - 【請求項2】 上記拡径筒部の外突条部は、軸線方向に
おいて、その突出量を変えて、傾斜壁先端と同一高さと
なると位置で、外突条部の外面を直線状としている一
方、 上記節度用の小段差部は、上記外突条部が直線状に変わ
る位置まで傾斜壁先端より直線状に突設している請求項
1に記載のグロメット。 - 【請求項3】 上記グロメットの外突条部に挟まれて窪
み部となる拡径筒部の外周面には、上記窪み部の周方向
の中心に溝を設けると共に、外突条部の根元部に外側溝
を形成し、これら外側溝は傾斜壁の先端近傍まで延在さ
せると共に、中心の溝は傾斜壁の先端近傍まで延在させ
ず、その先端側に上記節度用の小段差部を設け、該段差
部の両側方に外側溝を設けている請求項2に記載のグロ
メット。
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