JP2017169345A - グロメット - Google Patents

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Abstract

【課題】グロメット本体上に設けられた筒体について屈曲させ易く且つ屈曲状態を維持し易くすることが可能なグロメットを提供する。【解決手段】グロメット1は、板材に形成された貫通孔に対して挿入係止され内側に電線が挿通される筒状のグロメット本体10と、当該グロメット本体10上に設けられグロメット本体10に挿通される電線を2方向に分岐可能な筒体を有したグロメット1であって、筒体20は、当該筒体20を筒軸が折れ曲がる方向に屈曲させるときに、屈曲内側の膨出を抑える易屈曲部30を屈曲内側に備える。【選択図】図4

Description

本発明は、グロメットに関する。
従来、車体パネルの貫通孔に挿入係止され内側にワイヤーハーネスが挿通される筒状のグロメット本体と、当該グロメット本体上に設けられ前記グロメット本体に挿通されるワイヤーハーネスを2方向に分岐可能な筒体を有したグロメットが提案されている(例えば特許文献1,2参照)。
特開2009−136107号公報 特許第4353136号公報
しかし、特許文献1,2に記載のグロメットでは、グロメット本体に挿通されるワイヤーハーネスを対向する2方向(180°離れた2方向)に分岐することしか想定しておらず、筒体を折り曲げて例えばワイヤーハーネスを90°離れた2方向に分岐することは想定されていない。このため、特許文献1,2に記載のグロメットにおいて筒体を折り曲げて例えばワイヤーハーネスを90°離れた2方向に分岐させようとした場合、屈曲内側において筒体が圧縮されて膨らむようになってしまい、屈曲し難くなる。さらに、屈曲させた状態でテープ巻き等を行って固定したとしても、屈曲内側が圧縮状態となっていることから筒体には真直ぐになろうとする力が働いてしまい、屈曲状態を維持し難くなってしまう。
なお、この問題は車両用のグロメットに限らず、医療用やロボットなどの他の用途に用いられるグロメットにおいても共通する問題である。よって、挿通される電線はワイヤーハーネスに限られるものではない。
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その発明の目的とするところは、グロメット本体上に設けられた筒体について屈曲させ易く且つ屈曲状態を維持し易くすることが可能なグロメットを提供することにある。
本発明のグロメットは、板材に形成された貫通孔に対して挿入係止され内側に電線が挿通される筒状のグロメット本体と、当該グロメット本体上に設けられ前記グロメット本体に挿通される電線を少なくとも2方向に分岐可能な筒体を有したグロメットであって、前記筒体は、当該筒体を筒軸が折れ曲がる方向に屈曲させるときに、屈曲内側の膨出を抑える易屈曲部を屈曲内側に備えることを特徴とする。
このグロメットによれば、筒体は、当該筒体を屈曲させるときに、屈曲内側の膨出を抑える易屈曲部を屈曲内側に備えるため、筒体を屈曲させたときに膨出が抑えられて筒体を屈曲させ易くすることができる。また、膨出を抑えることから屈曲内側の圧縮状態を緩和することとなり、屈曲状態を維持し易くすることができる。従って、グロメット本体上に設けられた筒体について屈曲させ易く且つ屈曲状態を維持し易くすることが可能なグロメットを提供することができる。
また、本発明のグロメットにおいて、前記筒体は、前記グロメット本体から延びる一側の円弧片と他側の円弧片とにより構成されており、前記易屈曲部は、前記筒体の屈曲内側となる一側の円弧片の端部から円弧根元側に向かって略V字状に切り込まれた切り込み部で構成されていることが好ましい。
このグロメットによれば、易屈曲部は筒体の屈曲内側となる一側の円弧片の端部から円弧根元側に向かって略V字状に切り込まれた切り込み部で構成されているため、屈曲時に膨出し易い部位がV字状に切り取られた状態となっており、屈曲させ易く、且つ、膨出量を抑えることとなる。従って、筒体について屈曲させ易く且つ屈曲状態を維持し易くすることが可能なグロメットを提供することができる。
また、本発明のグロメットにおいて、前記易屈曲部は、前記一側の円弧片の端部から円弧根元側に向かって形成された複数のスリットをさらに有し、前記切り込み部は、当該複数のスリットの間に形成されていることが好ましい。
このグロメットによれば、易屈曲部は、一側の円弧片の端部から円弧根元側に向かって形成された複数のスリットをさらに有するため、屈曲時において屈曲内側を圧縮しようとする力はスリットによって逃げることとなり、圧縮が発生し難くなる結果、筒体を屈曲させ易くすることができる。また、切り込み部は複数のスリットの間に形成されているため、スリット同士の間という力の逃げ部が存在しない箇所において切り込み部により屈曲させ易く、且つ、膨出量を抑える構造とすることができる。
また、本発明のグロメットにおいて、前記易屈曲部は、前記筒体の内側に凹むようにV字状に折れ曲がった折れ曲がり部であることが好ましい。
このグロメットによれば、易屈曲部は、筒体の内側に凹むようにV字状に折れ曲がった折れ曲がり部であるため、屈曲時にはV字の頂点部を起点として屈曲し易くできると共に屈曲後においては頂点部により屈曲内側が膨出するのではなく奥まるように癖づけられることとなる。従って、筒体について屈曲させ易く且つ屈曲状態を維持し易くすることが可能なグロメットを提供することができる。
また、本発明のグロメットにおいて、前記筒体は、前記グロメット本体から延びる一側の円弧片と他側の円弧片とにより構成されており、前記折れ曲がり部は、前記筒体の屈曲内側となる一側の円弧片に形成されると共に、前記一側の円弧片が自然状態であるときにグロメット本体の挿入方向と直交する方向から側面視した場合、前記一側の円弧片の端部のうち前記折れ曲がり部の端部は、前記折れ曲がり部以外の端部よりも、前記グロメット本体から前記挿入方向反対側に離間していることが好ましい。
このグロメットによれば、折れ曲がり部の端部は、折れ曲がり部以外の端部よりも、グロメット本体から挿入方向反対側に離間しているため、一側の円弧片はその長手方向の端部側が中央側よりも短い構成となる。このように短く構成すると、長手方向の端部側においては一側の円弧片と他側の円弧片とのラップ部分が少なくなり、電線を納めた状態でテープ巻きをする際にはテープ巻きし易くすることができる。従って、筒体の長手方向端部側におけるテープ巻きの作業性を向上させることができる。
本発明によれば、グロメット本体上に設けられた筒体について屈曲させ易く且つ屈曲状態を維持し易くすることが可能なグロメットを提供することができる。
本発明の実施形態に係るグロメットを示す上面図である。 図1に示したグロメットの側面図である。 図1に示したグロメットの円弧片同士が結合されていないときの状態を示す上面図である。 図1に示したグロメットの円弧片同士が結合されていないときの状態を示す構成図であり、図3のA矢視図である。 図1に示したグロメットの円弧片同士が結合されていないときの状態を示す構成図であり、図3のB矢視図である。 比較例に係るグロメットの筒体の屈曲時を示す斜視図である。 図1に示したグロメットの屈曲時の様子を示す斜視図である。 第2実施形態に係るグロメットの円弧片同士が結合されていないときの状態を示す上面図である。 第2実施形態に係るグロメットの円弧片同士が結合されていないときの状態を示す構成図であり、図8のA矢視図である。 第2実施形態に係るグロメットの円弧片同士が結合されていないときの状態を示す構成図であり、図8のB矢視図である。
以下、本発明を好適な実施形態に沿って説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。また、以下に示す実施形態においては、一部構成の図示や説明を省略している箇所があるが、省略された技術の詳細については、以下に説明する内容と矛盾が発生しない範囲内において、適宜公知又は周知の技術が適用されていることはいうまでもない。
図1は、本発明の実施形態に係るグロメットを示す上面図であり、図2は、図1に示したグロメットの側面図である。図1及び図2に示すように、本実施形態に係るグロメット1は、車体パネルなどの板材に対して設けられた貫通孔に挿入係止されると共に内部に電線Wを挿通可能な電線外装部品であって、概略的にグロメット本体10と、筒体20とから構成されている。
グロメット本体10は、貫通孔に挿入係止され内側に電線Wが挿通される筒状の樹脂部材であって、概略的に縮径部11と、拡径部12とからなっている。縮径部11は、グロメット1の貫通孔への挿入側端部に位置する部位であって、拡径部12よりも径が小さい筒部材である。拡径部12は、縮径部11の一端に連続して形成され、縮径部11よりも径が大きい筒部材である。この拡径部12は、環状溝からなる係止部13を有している。この係止部13が板材の貫通孔に嵌ることで、グロメット1は貫通孔に挿入係止された状態となる。
筒体20は、グロメット本体10上に設けられグロメット本体10に挿通される電線Wを2方向に分岐する樹脂部材である。本実施形態において筒体20は、グロメット本体10から延び、断面円弧状となる一側の円弧片21と他側の円弧片22とを備えており、これら円弧片21,22を組み合わせて結合することにより筒体20が構成される。
図3〜図5は、図1に示したグロメットの円弧片21,22同士が結合されていないときの状態を示す構成図であり、図3は上面図であり、図4は図3のA矢視図であり、図5は図3のB矢視図である。
本実施形態において筒体20は、円弧片21,22の一方に他方を重ね合わせてテープ巻きすることで形成されるものであり、図3〜図5に示すように、他側の円弧片22は、一側の円弧片21よりも長く形成されている。このため、一側の円弧片21上に他方の円弧片22を重ねたうえで、テープ巻きが行われることとなる。
なお、本実施形態において円弧片21,22は、一方に他方を重ね合わせてテープ巻きすることで結合状態とし、外形的に筒形状としているが、これに限らず、所定の係止部や係止器具を利用して両者を結合したものであってもよい。また、筒体20は、円弧片21,22同士を結合させることで構成されるものに限らず、例えば特許文献1の図4等に示すように、筒長手方向に直線状に切り込みが形成されて一方側が一側の円弧片21であり、他方側が他側の円弧片22であり、自然状態で概略筒状となる構成のものであってもよい。
さらに、本実施形態では他側の円弧片22は一側の円弧片21よりも長く(高く)構成されている。これにより、被水方向に応じた配置を行うことができ防水性能の向上を図ることができる。例えば、図1に示す例においては、図面上側から雨水等の水を被水する配置となっている。他側の円弧片22は一側の円弧片21よりも長くなっており、一側の円弧片21の上に被せられる。このように、他側の円弧片22の端部22aが被水し難く、且つ、一側の円弧片21の方が上となっていないことから、好適に防水することができる。
ここで、比較例に係るグロメットを説明する。図6は、比較例に係るグロメットの筒体の屈曲時を示す斜視図である。図6に示すように、比較例に係るグロメット100は、筒体120に後述の易屈曲部30を備えていない。このため、貫通孔が形成される板材の平面方向(すなわち貫通孔に対する挿入方向に直交する平面に沿った方向)に筒体120を屈曲させた場合、屈曲内側において筒体120が圧縮されて膨出部Eが形成されてしまい、屈曲形状を実現し難くなる。さらに、屈曲させた状態でテープ巻き等を行って固定したとしても、膨出部Eが圧縮状態となっていることから筒体120には真直ぐになろうとする力が働いてしまい、屈曲状態を維持し難くなってしまう。
そこで、本実施形態において筒体20は、易屈曲部30を備えている。易屈曲部30は、筒体20を筒軸が折れ曲がる方向(本実施形態では板材の平面方向)に屈曲させるときに、屈曲内側の膨出を抑える機能部である。
具体的に易屈曲部30は、図3及び図4に示すように、筒体20の屈曲内側となる一側の円弧片21の端部21aから円弧根元側に向かって略V字状に切り込まれた切り込み部31で構成されている。さらに、易屈曲部30は、一側の円弧片21の端部21aから円弧根元側に向かって延びて形成された複数(2つ)のスリット32を有し、切り込み部31は、複数のスリット32の間に形成されている。
次に、本実施形態に係るグロメット1の作用を説明する。図7は、図1に示したグロメットの屈曲時の様子を示す斜視図である。図7に示すように、本実施形態に係るグロメット1において、一側の円弧片21が屈曲内側となるように筒体20が屈曲させられたとする。ここで、一側の円弧片21には、略V字状に切り込まれた切り込み部31が形成されており、屈曲時に膨出し易い部位がV字状に切り取られた状態となっている。このため、屈曲時において屈曲内側が膨出し難く、屈曲させ易くなる。また、膨出量を抑えることから、屈曲状態を維持し易くなる。
さらに、一側の円弧片21には、複数のスリット32が形成されている。このため、屈曲時において屈曲内側を圧縮しようとする力はスリット32によって逃げることとなり、圧縮が発生し難くなる結果、筒体20を屈曲させ易くすることができる。また、圧縮が発生し難くなる結果、屈曲内側の膨出量を抑えて屈曲状態を維持し易くなる。特にスリット32の大きさを適切にすれば、図7に示すように、屈曲内側が殆ど膨出することなく、他側の円弧片22を電線側に略密着するようにすることもできる。
このようにして、本実施形態に係るグロメット1によれば、筒体20は、当該筒体20を屈曲させるときに、屈曲内側の膨出を抑える易屈曲部30を屈曲内側に備えるため、筒体20を屈曲させたときに膨出が抑えられて筒体20を屈曲させ易くすることができる。また、膨出を抑えることから屈曲内側の圧縮状態を緩和することとなり、屈曲状態を維持し易くすることができる。従って、グロメット本体10上に設けられた筒体20について屈曲させ易く且つ屈曲状態を維持し易くすることが可能なグロメット1を提供することができる。
また、易屈曲部30は筒体20の屈曲内側となる一側の円弧片21の端部21aから円弧根元側に向かって略V字状に切り込まれた切り込み部31で構成されているため、屈曲時に膨出し易い部位がV字状に切り取られた状態となっており、屈曲させ易く、且つ、膨出量を抑えることとなる。従って、筒体20について屈曲させ易く且つ屈曲状態を維持し易くすることが可能なグロメット1を提供することができる。
また、易屈曲部30は、一側の円弧片21の端部21aから円弧根元側に向かって形成された複数のスリット32をさらに有するため、屈曲時において屈曲内側を圧縮しようとする力はスリット32によって逃げることとなり、圧縮が発生し難くなる結果、筒体20を屈曲させ易くすることができる。また、切り込み部31は複数のスリット32の間に形成されているため、スリット32同士の間という力の逃げ部が存在しない箇所において切り込み部31により屈曲させ易く、且つ、膨出量を抑える構造とすることができる。
次に、第2実施形態に係るグロメットを説明する。第2実施形態に係るグロメットは第1実施形態のものと同様であるが、構成が一部異なっている。以下、第1実施形態との相違点を説明する。なお、以下において第1実施形態と同じ構成には同じ符号を付すものとする。
図8〜図10は、第2実施形態に係るグロメットの円弧片21,22同士が結合されていないときの状態を示す構成図であり、図8は上面図であり、図9は図8のA矢視図であり、図10は図8のB矢視図である。
図8〜図10に示すように、第2実施形態に係るグロメット2において易屈曲部30は、筒体20の内側に凹むようにV字状に折れ曲がった折れ曲がり部33で構成されている。ここで、折れ曲がり部33は、V字であるため頂点部34を有し、頂点部34が折れ曲がりの起点となる構造となっている。なお、この折れ曲がり部33は、一側の円弧片21に形成されているが、これに限らず、他側の円弧片22に形成されていてもよい。
さらに、図8〜図10に示すように、一側の円弧片21及び他側の円弧片22は、長手方向の端部側よりも中央側の方が長く形成されている。一側の円弧片21を例に説明すると、筒体20は、一側の円弧片21が自然状態であるときにグロメット本体10の挿入方向と直交する方向から側面視した場合(すなわち図9に示す状態において)、一側の円弧片21の端部21aのうち折れ曲がり部33の端部33aは、折れ曲がり部33以外の端部21bよりも、グロメット本体10から挿入方向反対側に離間している。
具体的に説明すると、折れ曲がり部33の端部33aは、グロメット本体10から挿入方向反対側に距離L1となっている。これに対して、折れ曲がり部33以外の端部21bはグロメット本体10から挿入方向反対側に距離L2(<L1)となっている。従って、縮径部11を下側とした場合、折れ曲がり部33の端部33aは折れ曲がり部33以外の端部21bよりも高く位置する。他側の円弧片22も同様である。これにより、テープ巻きの作業性を向上させるようにしている。
次に、第2実施形態に係るグロメット2の作用を説明する。第2実施形態に係るグロメット1において、一側の円弧片21が屈曲内側となるように筒体20が屈曲させられたとする。ここで、一側の円弧片21には、筒体20の内側に凹むようにV字状に折れ曲がった折れ曲がり部33が形成されている。このため、屈曲時においてはV字の頂点部34が折れ曲がりの起点となり屈曲し易くすることができる。また、屈曲後においては頂点部34により屈曲内側が膨出するのではなく奥まるように癖づけられることとなる。このため、屈曲状態を維持し易くなる。
さらに、筒体20に電線を納めた状態でテープ巻きを行う場合、一側の円弧片21と他側の円弧片22とのラップ部分をしっかりとラップ状態で維持したままテープ巻きをしなければならない。このため、ラップ部分が大きくなると大きいラップ部分をラップ状態で維持するために固定箇所が増加等することとなり、テープ巻きの作業性が低下し易い。しかし、第2実施形態に係るグロメット2は、一側の円弧片21及び他側の円弧片22について、長手方向の端部側よりも中央側の方が長く形成されていることから、テープ巻きの重要な箇所となる長手方向の端部側においてテープ巻きし易い構造となっており、テープ巻きの作業性が向上することとなる。
このようにして、第2実施形態に係るグロメット2によれば、第1実施形態と同様に、グロメット本体10上に設けられた筒体20について屈曲させ易く且つ屈曲状態を維持し易くすることが可能なグロメット2を提供することができる。
さらに、第2実施形態によれば、易屈曲部30は、筒体20の内側に凹むようにV字状に折れ曲がった折れ曲がり部33であるため、屈曲時にはV字の頂点部34を起点として屈曲し易くできると共に屈曲後においては頂点部34により屈曲内側が膨出するのではなく奥まるように癖づけられることとなる。従って、筒体20について屈曲させ易く且つ屈曲状態を維持し易くすることが可能なグロメット2を提供することができる。
また、折れ曲がり部33の端部33aは、折れ曲がり部33以外の端部21bよりも、グロメット本体10から挿入方向反対側に離間しているため、一側の円弧片21はその長手方向の端部側が中央側よりも短い構成となる。このように短く構成すると、長手方向の端部側においては一側の円弧片21と他側の円弧片22とのラップ部分が少なくなり、電線Wを納めた状態でテープ巻きをする際にはテープ巻きし易くすることができる。従って、筒体20の長手方向端部側におけるテープ巻きの作業性を向上させることができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよいし、実施形態同士を組み合わせてもよい。また、公知等の他の技術を組み合わせてもよい。
例えば、上記実施形態では、筒体20を板材の平面方向に屈曲させるため、筒体20の側面(屈曲内側となる位置)に易屈曲部30が形成されているが、筒体20を板材から離間させる方向に屈曲させることが想定されるグロメット1において易屈曲部30は、筒体20の上面(グロメット本体10と反対側であって、屈曲内側となる位置)に形成されることとなる。すなわち、上記実施形態において筒体20は、その屈曲方向を問われるものではない。
上記実施形態では真直ぐな筒体20を屈曲させる例を説明したが、これに限らず、本発明は、予め90°等に屈曲した筒体20を真直ぐとなるように折り曲げるものであってもよい。すなわち、筒体20は屈曲前の形状が真直ぐに限られるものではない。
また、上記第1実施形態においてスリット32は2つであるが、これに限らず、3つ以上であってもよい。また、3つ以上のスリット32を有する場合、切り込み部31は、3つ以上のスリット32の間のいずれか1つ以上に配置されていればよい。
さらに、上記実施形態において易屈曲部30は筒体20に対して1つだけ設けられているが、これに限らず、複数設けられていてもよい。例えば、一側の円弧片21に複数設けられていてもよいし、一側の円弧片21及び他側の円弧片22のそれぞれに1つずつ(複数ずつでも可)設けられていてもよい。
さらに、上記実施形態において筒体20は、1本の筒を形成するため、電線Wを2方向に分岐可能する。しかし、これに限らず、筒体20は、三又以上の筒であり、電線Wを3以上の方向に分岐可能となっていてもよい。
1,2:グロメット
10 :グロメット本体
11 :縮径部
12 :拡径部
13 :係止部
20 :筒体
21 :一側の円弧片
21a:端部
21b:端部
22 :他側の円弧片
30 :易屈曲部
31 :切り込み部
32 :複数のスリット
33 :折れ曲がり部
33a:端部
34 :頂点部
W :電線

Claims (5)

  1. 板材に形成された貫通孔に対して挿入係止され内側に電線が挿通される筒状のグロメット本体と、当該グロメット本体上に設けられ前記グロメット本体に挿通される電線を少なくとも2方向に分岐可能な筒体を有したグロメットであって、
    前記筒体は、当該筒体を筒軸が折れ曲がる方向に屈曲させるときに、屈曲内側の膨出を抑える易屈曲部を屈曲内側に備える
    ことを特徴とするグロメット。
  2. 前記筒体は、前記グロメット本体から延びる一側の円弧片と他側の円弧片とにより構成されており、
    前記易屈曲部は、前記筒体の屈曲内側となる一側の円弧片の端部から円弧根元側に向かって略V字状に切り込まれた切り込み部で構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のグロメット。
  3. 前記易屈曲部は、前記一側の円弧片の端部から円弧根元側に向かって形成された複数のスリットをさらに有し、
    前記切り込み部は、当該複数のスリットの間に形成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載のグロメット。
  4. 前記易屈曲部は、前記筒体の内側に凹むようにV字状に折れ曲がった折れ曲がり部である
    ことを特徴とする請求項1に記載のグロメット。
  5. 前記筒体は、前記グロメット本体から延びる一側の円弧片と他側の円弧片とにより構成されており、
    前記折れ曲がり部は、前記筒体の屈曲内側となる一側の円弧片に形成されると共に、
    前記一側の円弧片が自然状態であるときにグロメット本体の挿入方向と直交する方向から側面視した場合、前記一側の円弧片の端部のうち前記折れ曲がり部の端部は、前記折れ曲がり部以外の端部よりも、前記グロメット本体から前記挿入方向反対側に離間している
    ことを特徴とする請求項4に記載のグロメット。
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