JP2016127722A - クランプ及びハーネス付クランプ - Google Patents

クランプ及びハーネス付クランプ Download PDF

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紀夫 池田
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紀夫 池田
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Abstract

【課題】ワイヤーハーネスを固定するクランプにおいて、ワイヤーハーネスが傷つくことを抑制しつつ、ワイヤーハーネスの回転を規制すること。【解決手段】クランプ1は、ワイヤーハーネス9を支持する支持面20を含む支持部2と、ワイヤーハーネス9の周囲に巻回可能なバンド部2と、バンド部2がワイヤーハーネス9の周囲に巻回された状態を維持するバンド係止部4と、支持面20から起立して形成されワイヤーハーネス9の電線90間の隙間に入り込むことが可能な突出長の回転防止部5と、ワイヤーハーネス9を相手側部材8に対して固定する固定部6と、を備える。また、ハーネス付クランプ100は、クランプ1とワイヤーハーネス9とを備える。【選択図】図6

Description

本発明は、ワイヤーハーネスを固定対象に固定するクランプ及びハーネス付クランプに関する。
自動車等の車両に搭載されるワイヤーハーネスにおいては、ワイヤーハーネスを構成する電線又は機器が、クランプによって車体を構成する金属パネル等の相手側部材に固定されることがある。
例えば、特許文献1に示されるクランプは、ワイヤーハーネスを支持する面側に形成された一対の大突起部及び小突起部を有している。この例では、ワイヤーハーネスは、一対の大突起部間又は小突起部間に挟まれるようにして支持される。特許文献1に示される例では、一対の大突起部及び小突起部が電線に食い込むことで、ワイヤーハーネスが回転することが防止される。
特開2013−118741号公報
しかしながら、特許文献1に示される例では、ワイヤーハーネスの回転を規制するために、クランプの大突起部又は小突起部が電線に食い込んだ構成となっている。この場合、電線が傷ついてしまうことが懸念される。
本発明は、ワイヤーハーネスを固定するクランプにおいて、電線が傷つくことを抑制しつつ、ワイヤーハーネスの回転を規制することを目的とする。
第1態様に係るクランプは、ワイヤーハーネスを固定するクランプであって、前記ワイヤーハーネスを支持する支持面を含む支持部と、細帯状に形成され、前記ワイヤーハーネスの周囲に巻回可能なバンド部と、前記支持部の前記支持面側で前記バンド部が前記ワイヤーハーネスの周囲に巻回された状態を維持するバンド係止部と、前記支持面から起立して形成され前記ワイヤーハーネスの電線間の隙間に入り込むことが可能な突出長の回転防止部と、前記ワイヤーハーネスを固定対象である相手側部材に対して固定する固定部と、を備える。
第2態様に係るクランプは、第1態様に係るクランプの一態様である。第2態様に係るクランプにおいては、前記回転防止部は、壁状に形成されている。
第3態様に係るクランプは、第1態様又は第2態様に係るクランプの一態様である。第3態様に係るクランプにおいては、前記回転防止部は、可撓性を有する。
第4態様に係るクランプは、第1態様から第3態様のいずれか1つに係るクランプの一態様である。第4態様に係るクランプにおいては、前記回転防止部の先端側の部分が、前記回転防止部の根元側の部分よりも薄く形成されている。
第5態様に係るクランプは、第1態様から第4態様のいずれか1つに係るクランプの一態様である。第5態様に係るクランプにおいては、前記支持部と前記バンド部と前記バンド係止部と前記回転防止部と前記固定部とが一体に形成されている。
第6態様に係るクランプは、第1態様から第4態様のいずれか1つに係るクランプの一態様である。第6態様に係るクランプは、前記支持部と前記バンド係止部と前記回転防止部と前記固定部とを備える基部を含み、前記基部と前記バンド部とが別体である。
第7態様に係るハーネス付クランプは、複数の電線を含むワイヤーハーネスと、第1態様から第6態様のいずれか1つに係るクランプと、を備え、前記クランプの前記回転防止部が、前記ワイヤーハーネスの前記電線間の隙間に入り込んでいる。
第8態様に係るハーネス付クランプは、第7態様に係るハーネス付クランプの一態様である。第8態様に係るハーネス付クランプにおいては、前記回転防止部の先端側の部分が、前記バンド部の内側面に沿って湾曲している。
上記の各態様において、クランプは、支持面から起立して形成されワイヤーハーネスの電線間の隙間に入り込むことが可能な突出長の回転防止部を備える。この場合、このクランプがワイヤーハーネスに取り付けられた状態においては、電線間の隙間に回転防止部が介在するため、ワイヤーハーネスの周方向の回転が規制される。また、電線間の隙間に介在する回転防止部は、電線に食い込みにくい。このため、電線を傷つけることを抑制しつつ、ワイヤーハーネスの回転を規制することが可能となる。
また、第2態様において、回転防止部は、壁状に形成されている。この場合、回転防止部は、ワイヤーハーネスの延在方向における比較的広い領域において、電線間の隙間に介在する。このため、ワイヤーハーネスの回転をより効果的に規制することが可能となる。
また、第3態様において、回転防止部は、可撓性を有する。この場合、例えば、回転防止部の先端がワイヤーハーネスから突出するときに、バンド部の内側面に沿って回転防止部の先端が曲がることが可能となる。このため、ワイヤーハーネスの径が比較的小さい場合に回転防止部によってバンド部の輪郭が大きくなることを抑制できる。その結果、クランプの省スペース化を図ることができる。
また、第4態様において、回転防止部の先端側の部分が、回転防止部の根元側の部分よりも薄く形成されている。この場合、回転防止部の先端側の部分は比較的柔軟に形成され、バンド部の内側面に沿って曲がり易い。一方、回転防止部の根元側の部分は、比較的頑強であるため、ワイヤーハーネスの回転を規制するのに適している。即ち、第3態様においては、クランプの省スペース化を図りつつ、ワイヤーハーネスの回転を規制することができる。
また、第5態様において、支持部とバンド部とバンド係止部と回転防止部と固定部とが一体に形成されているため、クランプを構成する部品点数を削減できる。
また、第6態様において、クランプにおける基部とバンド部とが別体であるため、バンド部をワイヤーハーネスの周囲に巻回させる作業の作業性が向上する。
また、第7態様において、ワイヤーハーネスの電線間の隙間に回転防止部が介在するため、ワイヤーハーネスの周方向の回転が規制される。また、電線間の隙間に介在する回転防止部は、電線に食い込みにくい。このため、電線を傷つけることを抑制しつつ、ワイヤーハーネスの回転を規制することが可能となる。
また、第8態様において、回転防止部の先端側の部分が、バンド部の内側面に沿って湾曲しているため、回転防止部によってバンド部の輪郭が大きくなることを抑制できる。その結果、クランプの省スペース化を図ることができる。
第1実施形態に係るハーネス付クランプにおけるクランプの斜視図である。 第1実施形態に係るハーネス付クランプにおけるクランプの正面図である。 第1実施形態に係るハーネス付クランプにおけるクランプの一部切り欠き側面図である。 第1実施形態に係るハーネス付クランプにおけるクランプの一部拡大側面図である。 第1実施形態に係るハーネス付クランプの製造工程の一部を示す正面図である。 第1実施形態に係るハーネス付クランプの正面図である。 第2実施形態に係るハーネス付クランプの一部断面図である。 第3実施形態に係るハーネス付クランプの一部断面図である。
以下、添付の図面を参照しつつ、実施形態について説明する。以下の実施形態は、本発明を具現化した一例であり、本発明の技術的範囲を限定する事例ではない。
<第1実施形態>
まず、図1〜6を参照しつつ、第1実施形態のクランプ1及びハーネス付クランプ100について説明する。ハーネス付クランプ100は、ワイヤーハーネス9とクランプ1とを備える。クランプ1は、ワイヤーハーネス9を固定する部材であり、本実施形態では、クランプ1によってワイヤーハーネス9が板状の相手側部材8に固定される場合を説明する。また、クランプ1は、支持部2とバンド部3とバンド係止部4と回転防止部5と固定部6とを備える。クランプ1及びハーネス付クランプ100は、例えば、自動車等の車両に搭載される。
図1は、クランプ1の斜視図である。図2は、クランプ1の正面図である。図3は、クランプ1の一部切り欠き側面図であり、クランプ1における支持部2及びバンド係止部4付近を示す拡大図である。なお、図3では、支持部2の内部が切り欠かれて示されている。図4は、クランプ1の側面図であり、クランプ1における固定部6付近を示す拡大図である。図5は、ワイヤーハーネス9に含まれる電線90をクランプ1の支持部2に配設する様子を示す正面図である。図6は、ワイヤーハーネス9とクランプ1とを含むハーネス付クランプ100の正面図である。なお、図5,6では、便宜上、ワイヤーハーネス9の電線90とクランプ1の回転防止部5とを断面図で示している。また、図6では、相手側部材8が仮想線(二点鎖線)で示されている。
図6に示されるように、本実施形態では、相手側部材8には、固定孔81が形成されている。そして、ハーネス付クランプ100は、クランプ1の固定部6が固定孔81に挿入されることで相手側部材8に対して固定される。
本実施形態は、相手側部材8が、板状の金属部材である場合の事例である。相手側部材8は、例えば、車体を構成する金属パネルであることが考えられる。
<ハーネス付クランプ:ワイヤーハーネス>
図5,6に示されるように、ハーネス付クランプ100において、ワイヤーハーネス9は、複数の電線90を含む。電線90は、例えば、芯線と芯線の周囲を覆う絶縁被覆とを備える絶縁電線であることが考えられる。この場合、芯線は、例えば、銅又はアルミニウム等の金属を主成分とする部材であることが考えられる。また、絶縁被覆は、例えば、ポリエチレン又は塩化ビニル等を主成分とする合成樹脂の部材であることが考えられる。
また、本実施形態では、図6に示されるように、ワイヤーハーネス9が、径の異なる複数種類の電線90を含む場合が示されている。しかしながら、ワイヤーハーネス9に含まれる電線90が、全て同じ径の電線であることも考えられる。
ワイヤーハーネス9においては、複数の電線90が後述するバンド部3によって結束されている。この場合、複数の電線90にテープ等の結束部材を巻き付ける作業が不要となり、製造時間の短縮及び部品点数の削減を図ることができる。もっとも、複数の電線90を結束するためのテープ等の結束部材が、バンド部3が巻き付けられている領域以外の部分に設けられていてもよい。
本実施形態は、ワイヤーハーネス9の外径が、後述するクランプ1の回転防止部5の突出長よりも小さい場合の事例である。詳細については後述する。
<ハーネス付クランプ:クランプ>
本実施形態において、クランプ1は、図1に示されるように、支持部2とバンド部3とバンド係止部4と回転防止部5と固定部6とが一体に形成されたクランプである。なお、クランプ1を構成する部分の一部が、残りの部分と別体に形成される場合も考えられる。詳細については後述する。
クランプ1は、例えば、PP(ポリプロピレン)、ナイロン又はポリエチレン等の樹脂製の部材であることが考えられる。クランプ1は、例えば、樹脂材料を射出成形することにより形成されることが考えられる。
樹脂製のクランプ1において、比較的薄い部分では、可撓性を有する。一方、比較的分厚い部分では、頑強に形成される。従って、クランプ1が同じ樹脂で形成される場合でも、その部分の厚みにより、比較的頑強な部分と比較的柔軟な(可撓性を有する)部分とが形成される。例えば、本実施形態では、後述するバンド部3は、比較的薄い部分であり、柔軟な部分である。一方、後述する軸部61等は、比較的頑強な部分である。
なお、本実施形態は、バンド部3の一端が支持部2に連なって形成されている場合の事例である。また、本実施形態は、バンド係止部4が、支持部2に形成されている場合の事例である。
また、本実施形態において、クランプ1は、支持部2を取り囲むように支持部2の周囲に形成された皿部7をさらに備えている。
<ハーネス付クランプ:クランプ(支持部)>
図1〜4に示されるように、クランプ1において、支持部2は、ワイヤーハーネス9を支持する支持面20を含む。支持面20は、ワイヤーハーネス9が配設される面である。従って、ハーネス付クランプ100において、支持面20は、支持部2におけるワイヤーハーネス9に接触する面である。
本実施形態において、支持面20は、図1〜3に示されるように、平面に形成されている。しかしながら、支持面20がワイヤーハーネス9の外周面に沿う湾曲面である場合又は表面がでこぼこに形成されている場合等も考えられる。
また、本実施形態では、支持部2には、バンド部3の一端が連なって形成されている。バンド部3は、支持部2における一方の側面側から延び出るように形成されている。
そして、本実施形態では、支持部2には、バンド部3の一端が連なる一方の側面から他方の側面を貫通する貫通孔21が形成されている。そして、貫通孔21には、後述するバンド係止部4が形成されている。なお、貫通孔21の貫通方向は、ハーネス付クランプ100において、ワイヤーハーネス9の延在方向に直交する方向でもある。以下では、支持部2の貫通孔21の貫通方向を第一方向と称する。また、クランプ1において、上記第一方向に直交する方向であり、ハーネス付クランプ100におけるワイヤーハーネス9の延在方向に一致する方向を、第二方向と称して説明する。
支持部2は、ワイヤーハーネス9を支持する部分である。また、支持部2は、バンド部3、バンド係止部4、回転防止部5、固定部6及び皿部7が連なって形成される部分である。
なお、支持部2の支持面20側には、回転防止部5が形成されている。また、支持部2の支持面20に対し反対側には、固定部6が形成されている。また、支持部2の周囲には、支持部2を取り囲むように設けられた皿部7が形成されている。
<ハーネス付クランプ:クランプ(皿部)>
クランプ1において、皿部7は、皿ばね状に形成され、可撓性を有する部分である。皿部7は、支持部2から外側に向かって拡径する態様で延びるように形成されている。また、皿部7は、支持部2から外側に向かうにつれ固定部6側へ下垂する周面を含んでいる。
皿部7は、例えば、円錐の頂点部が切除された周面の少なくとも一部を含んでいる。なお、図6,7に示されるように、皿部7の外縁は、相手側部材8の固定孔81の外側に位置するように設定されている。本実施形態では、皿部7が、クランプ1が相手側部材8の固定孔81に係止する際に拡径するように撓むことで、クランプ1と相手側部材8との固定状態が良好になる。
<ハーネス付クランプ:クランプ(固定部)>
クランプ1において、固定部6は、ワイヤーハーネス9を固定対象である相手側部材8に対して固定する部分である。本実施形態では、固定部6は、支持部2の支持面20側に対し反対側に向かって延びて形成された軸部61と軸部61の先端に形成された係止部62とを含む。軸部61は、相手側部材8の固定孔81に挿入される部分である。係止部62は、固定部6が固定孔81に挿入後に、固定孔81の内周縁部に引っ掛かる部分である。
本実施形態において、軸部61は、棒状に形成されている。軸部61の根元側の部分は、支持部2に連なって形成されている。そして、軸部61の先端側の部分には、係止部62が形成されている。なお、軸部61が延び出る方向は、上記第一方向及び上記第二方向と直交する方向と一致する。以下、軸部61の延び出る方向を第三方向と称する。
本実施形態において、係止部62は、軸部61の先端部から皿部7側に向かって延びて形成されている。図1,4に示されるように、係止部62は、軸部61の先端から皿部7側に向かって延びるように一対形成されている。なお、本実施形態では、一対の係止部62は、第一方向の両側方に向かってそれぞれ延びて形成されている。
クランプ1においては、固定部6が固定孔81に挿入された後に、係止部62が固定孔81の内周縁部に引っ掛かることでクランプ1と相手側部材8とが係止する。本実施形態では、一対の係止部62は、その幅が固定孔81の幅よりも大きく設定されるとともに、その幅が固定孔81の幅よりも小さくなるように弾性変形可能に形成されている。この場合、係止部62の幅が固定孔81の幅よりも小さくなるように係止部62が弾性変形することで係止部62が固定孔81に挿入及び通過可能となる。そして、係止部62が固定孔81を通過後に弾性変形したいたものが元に戻ることで、その幅が固定孔81の幅よりも大きくなり、係止部62の先端付近が固定孔81の内周縁部に引っ掛かり、クランプ1が固定孔81に係止する。
<ハーネス付クランプ:クランプ(回転防止部)>
クランプ1において、回転防止部5は、支持部2の支持面20から起立して形成されている。回転防止部5は、ワイヤーハーネス9の電線90間の隙間に入り込むことが可能な突出長に形成されている。
ここで、回転防止部5の突出長とは、上記第三方向における回転防止部5の寸法を意味する。回転防止部5の寸法は、このハーネス付クランプ100に含まれるワイヤーハーネスの外径よりも大きい場合或いは小さい場合が考えられる。なお、本実施形態は、回転防止部5の突出長が、ワイヤーハーネス9の外径よりも大きい場合の事例である。
本実施形態では、図5に示されるように、回転防止部5の両側に電線90が配置されることで、回転防止部5が電線90間の隙間に入り込んだ状態が作られる。なお、回転防止部5が電線90間の隙間に入り込む状態を作るためには、例えば、ワイヤーハーネス9における複数の電線90のうち、支持部2の支持面20に接触し、かつ、回転防止部5に接触した状態で回転防止部5の両側に配置された2つの電線90の径よりも回転防止部5の突出長が長くなるように設定されていること好ましい。この場合、回転防止部5の両側に配置された2つの電線90を回転防止部5によって仕切ることができ、より確実に回転防止部5が電線90間の隙間に入り込む状態を作ることができるためである。
なお、支持部2の支持面20に接触し、かつ、回転防止部5に接触した状態で回転防止部5の両側に配置された2つの電線90の径がそれぞれ異なる場合も考えられる。この場合、回転防止部5は、上記2つの電線90のうち径が大きい方の電線90の径よりも長い突出長に形成されていることが考えられる。
クランプ1においては、ワイヤーハーネス9における少なくとも2つの電線90間の隙間に回転防止部5が介在することで、ワイヤーハーネス9が周方向に回転することが抑制される。
また、本実施形態では、回転防止部5は、可撓性を有する。なお、本実施形態において、クランプ1は、回転防止部5とその他の部分とが一体に形成されている。従って、回転防止部5は、クランプ1における比較的薄く形成された部分であるといえる。
回転防止部5が可撓性を有する場合、回転防止部5は、曲がった状態で電線90間に介在することが可能となる。また、この場合、回転防止部5の突出長がワイヤーハーネス9の外径よりも大きい場合において、回転防止部5の先端側の部分が後述するバンド部3の内側面に沿って曲がることも可能となる。詳細については後述する。
また、本実施形態では、回転防止部5の先端側の部分が、回転防止部5の根元側の部分よりも薄く形成されている。なお、回転防止部5における根元の部分は、支持部2に連なる部分である。この場合、比較的厚みの薄い回転防止部5の先端側の部分が柔軟になり、曲げ易くなる。即ち、より撓り易くなる。一方、比較的厚みの厚い回転防止部5の根元側の部分は、頑強であるため、ワイヤーハーネス9の回転をより効果的に抑制できる。
また、本実施形態では、さらに、回転防止部5の突出長がワイヤーハーネス9の外径よりも大きい。この場合、回転防止部5の先端は、ワイヤーハーネス9から突き出る。このため、回転防止部5の先端が電線90に接触することを回避できる。その結果、電線90が傷つくことを抑制できる。
また、本実施形態では、回転防止部5は、壁状に形成されている。図1に示されるように、回転防止部5は、第二方向に沿う側面を含んでいる。このため、ハーネス付クランプ100においては、ワイヤーハーネス9の延在方向(上記第二方向)における比較的広い領域に、回転防止部5が存在する。
本例では、図1,2に示されるように、回転防止部5の両側面が傾斜するように形成されている。即ち、回転防止部5の幅が、根元側の部分から先端側に向かって徐々に小さくなるように形成されている。ここで、回転防止部5の先端の部分の厚みは、例えば、0.5mm程度であることが考えられる。また、回転防止部5の根元の部分の厚みは、例えば、5mm程度であることが考えられる。この場合、厚みが0.8mm以下の部分が、比較的容易に曲がり易くなることが考えられる。
なお、本実施形態では、回転防止部5の一対の側面の両方が傾斜している場合が示されている。しかしながら、回転防止部5の一対の側面のうち、一方が支持面20に対し垂直に形成され、他方が傾斜して形成されることも考えられる。また、回転防止部5の一対の側面が、支持面20に対し垂直な面である場合、即ち、回転防止部5の根元の部分から先端の部分まで厚みが一定になるように、回転防止部5が形成されている場合も考えられる。
また、本実施形態において、回転防止部5の一対の側面は、ともに平坦な面である。しかしながら、回転防止部5の側面が、湾曲面である場合も考えられる。
また、本実施形態において、壁状の回転防止部5は、支持部2の第二方向における少なくとも一部の領域に形成されている。例えば、図1に示されるように、壁状の回転防止部5は、第二方向における支持部2の半分以上の領域に形成されていることが考えられる。本例では、図1に示されるように、回転防止部5は、支持部2の中央領域に形成されている。ここで、支持部2の中央領域とは、支持部2の外縁部を含まない領域である。
なお、回転防止部5が、第二方向において支持部2の全長に亘って形成されていることも考えられる。また、回転防止部5が支持部2の外縁部を含む領域に形成されている場合も考えられる。
<ハーネス付クランプ:クランプ(バンド部)>
バンド部3は、細帯状に形成され、ワイヤーハーネス9に巻回可能に形成されている。即ち、ワイヤーハーネス9に巻き付けることが十分に可能な長さで形成されている。なお、本実施形態では、バンド部3の一端が、支持部2に連なって形成されている場合が示されている。
図1,3に示されるように、本実施形態では、バンド部3のうち一方側の主面には、複数の係止凹部31がバンド部3の長手方向に沿って並ぶように形成されている。なお、上記バンド部3のうち一方側の主面とは、バンド部3がワイヤーハーネス9の周囲に巻回した状態でワイヤーハーネス9側を向く主面を意味する。
クランプ1においては、貫通孔21におけるバンド部3側の開口に対し反対側の開口から、バンド部3の他端が挿入される。このとき、バンド部3に形成された係止凹部31と貫通孔21に形成された後述するバンド係止部4とが係り合うことにより、バンド部3がワイヤーハーネス9の周囲に巻回した状態が維持される。
<ハーネス付クランプ:クランプ(バンド係止部)>
バンド係止部4は、支持部2の支持面20側でバンド部3がワイヤーハーネス9の周囲に巻回された状態を維持する部分である。本実施形態において、バンド係止部4は、図3に示されるように、支持部2に形成された貫通孔21の内部に形成されている。バンド係止部4は、バンド部3に形成された係止凹部31と係止可能な部分である。
本例では、図5に示されるように、バンド係止部4は、根元側の部分で支持部2の貫通孔21を囲む面の一部に連なって形成されている。一方、自然状態において、バンド係止部4の先端側の部分は、貫通孔21を囲む面に接触していない。即ち、貫通孔21を囲む面とバンド係止部4の先端との間には、間隔が形成されている。
また、図3に示されるように、バンド係止部4の先端側の部分は、根元側の部分から傾いた状態で形成されている。そして、バンド係止部4の先端は、自由端とされ、バンド係止部4の先端と貫通孔21を囲む面のうちバンド係止部4の根元側の部分に連なる面と向かい合う面との間の間隔が、大きくなるように弾性変形可能である。
クランプ1においては、バンド部3が、ワイヤーハーネス9の周囲に巻き付けられ、バンド部3の他端が貫通孔21に挿入される。そして、バンド係止部4が、バンド部3の複数の係止凹部31に選択的に係止することにより、バンド部3がワイヤーハーネス9の周囲に巻回した状態が維持される。なお、ワイヤーハーネス9の外径の大きさに応じて、バンド部3の複数の係止凹部31から、バンド係止部4に係止するものが決められる。
<ハーネス付クランプの製造>
次に、図5を参照しつつ、ハーネス付クランプ100の製造方法の一例について説明する。本実施形態では、ハーネス付クランプ100の製造方法は、電線配設工程と巻き付け工程とを備える。
本実施形態では、まず、電線配設工程が行われる。電線配設工程は、クランプ1の回転防止部5の両側に電線90を配置する工程である。本実施形態では、複数の電線90が順番に回転防止部5の両側にそれぞれ配置されていく。その結果、回転防止部5の両側にそれぞれ配置された電線90は、回転防止部5によって仕切られた状態となる。
図5に示されるように、本実施形態の電線配設工程では、複数の電線90がばらばらの状態で順番に回転防止部5の両側に配設される。この場合、回転防止部5を電線90間の隙間に介在させることをより確実に行うことができる。また、本実施形態では、電線90が束ねられた電線束を回転防止部5に押し付けるようにして回転防止部5が電線90間の隙間に介在する状態を作る場合に比べ、電線90が傷つくことを抑制しつつ、回転防止部5が電線90間の隙間に介在する状態を作ることができる。
次に、本実施形態では、巻き付け工程が行われる。巻き付け工程は、回転防止部5によってワイヤーハーネス9における複数の電線90が仕切られた状態を維持しつつ、ワイヤーハーネス9の周囲に巻き付けられたバンド部3をバンド係止部4によって固定する工程である。即ち、巻き付け工程では、バンド部3によって複数の電線90が結束される。そして、複数の電線90が結束された状態でバンド部3がバンド係止部4と係止し、バンド部3がワイヤーハーネス9の周囲を覆う状態が維持される。巻き付け工程が完了することで、ワイヤーハーネス9がクランプ1に取り付けられたハーネス付クランプ100を得ることができる。
ここで、本実施形態では、ハーネス付クランプ100に含まれるワイヤーハーネス9の外径が、クランプ1の回転防止部5の突出長よりも小さい場合が示されている。このため、バンド部3の巻き付け工程においては、回転防止部5におけるワイヤーハーネス9から突出する部分にバンド部3の内側面(係止凹部31が形成された側の主面)が接触する。
しかしながら、本実施形態のクランプ1は、可撓性を有する回転防止部5を含む。このため、回転防止部5におけるワイヤーハーネス9から突出した部分は、バンド部3がワイヤーハーネス9の周囲に巻き付けられることで、バンド部3の内側面(係止凹部31が形成された側の主面)に沿って曲がる。即ち、図6に示されるように、本実施形態のハーネス付クランプ100においては、回転防止部5の先端側の部分が、バンド部3の内側面に沿って湾曲する。
また、本実施形態では、さらに、回転防止部5の先端側の部分は、根元側の部分に比べ薄くなるように形成されている。このため、回転防止部5の先端側の部分は比較的曲がり易く形成されている。
従って、本実施形態では、図6に示されるように、回転防止部5の先端側の部分がバンド部3の内側面に沿って湾曲したハーネス付クランプ100を得ることができる。この場合、ワイヤーハーネス9に巻き付けられた状態のバンド部3の輪郭が大きくなることを抑制できる。即ち、回転防止部5の突出長がワイヤーハーネス9の外径よりも大きい場合でも、ワイヤーハーネス9に巻き付けられた状態のバンド部3の輪郭が回転防止部5の存在によって大きくなりすぎることを抑制できる。
なお、電線配設工程と巻き付け工程における電線90の周囲にバンド部3を巻回させる作業とを並行して行うことも可能である。特に、ワイヤーハーネス9に含まれる電線90の数が比較的多い場合には、バンド部3を巻回させる作業と電線配設工程とを並行して行うことが好ましい。電線90が支持部2に支持された状態が解除されてしまうことを抑制できるためである。
<ハーネス付クランプ>
本実施形態において、クランプ1は、支持面20から起立して形成されワイヤーハーネス9の電線90間の隙間に入り込むことが可能な突出長の回転防止部5を備える。この場合、このクランプ1を含むハーネス付クランプ100においては、電線90間の隙間に回転防止部5が介在するため、ワイヤーハーネス9の周方向の回転が規制される。また、電線90間の隙間に介在する回転防止部5は、電線90に食い込みにくい。このため、電線90を傷つけることを抑制しつつ、ワイヤーハーネス9の回転を規制することが可能となる。
また、本実施形態において、回転防止部5は、壁状に形成されている。この場合、回転防止部5は、ワイヤーハーネス9の延在方向(第二方向)における比較的広い領域において、電線90間の隙間に介在する。このため、回転防止部5と電線90との接触面積を増やすことができ、ワイヤーハーネス9の回転をより効果的に規制することが可能となる。
また、本実施形態において、回転防止部5は、可撓性を有する。この場合、例えば、回転防止部5の先端がワイヤーハーネス9から突出するときに、バンド部3の内側面に沿って回転防止部5の先端が曲がることが可能となる。このため、本実施形態のように、ワイヤーハーネスの径が比較的小さい場合(回転防止部5の突出長よりもワイヤーハーネス9の外径が小さい場合)に、回転防止部5の先端側の部分が、バンド部3の内側面に沿って湾曲する。その結果、回転防止部5によってバンド部3の輪郭が大きくなることを抑制でき、ハーネス付クランプ100におけるクランプ1の省スペース化を図ることができる。
また、本実施形態において、回転防止部5の先端側の部分が、回転防止部5の根元側の部分よりも薄く形成されている。この場合、回転防止部5の先端側の部分は比較的柔軟に形成され、バンド部3の内側面に沿って曲がり易い。一方、回転防止部5の根元側の部分は、比較的頑強であるため、ワイヤーハーネス9の回転を規制するのに適している。即ち、本実施形態においては、ハーネス付クランプ100におけるクランプ1の省スペース化を図りつつ、ワイヤーハーネス9の回転を規制することができる。また、回転防止部5の先端が、ワイヤーハーネス9から突き出ているため、回転防止部50の先端の部分に接触することで電線90が傷つくことも抑制できる。
また、本実施形態において、支持部2とバンド部3とバンド係止部4と回転防止部5と固定部6とが一体に形成されているため、クランプ1を構成する部品点数を削減できる。
<第2実施形態>
次に、図7を参照しつつ、第2実施形態に係るハーネス付クランプ200について説明する。第2実施形態においては、ワイヤーハーネス9Aの外径が、回転防止部5の突出長よりも大きい場合が示されている。図7は、ハーネス付クランプ200の一部断面図が示されている。図7では、ワイヤーハーネス9Aと回転防止部5とが断面図で示されている。なお、図7において、図1〜6に示される構成要素と同じ構成要素は、同じ参照符号が付されている。以下、第2実施形態における第1実施形態と異なる点について説明する。
本実施形態では、ハーネス付クランプ200は、ワイヤーハーネス9Aとクランプ1とを備える。クランプ1の構造は、第1実施形態と同様なのでその説明を省略する。
本実施形態は、ワイヤーハーネス9Aの外径が、回転防止部5の突出長よりも大きい場合の事例である。ワイヤーハーネス9Aは、例えば、ワイヤーハーネス9に比べより多くの電線90を含んでいること又はより径の大きい電線90を含んでいること等が考えられる。
本実施形態では、回転防止部5の全ての部分が、ワイヤーハーネス9Aの電線90間の隙間に入り込んだ状態となっている。この場合、例えば、図7に示されるように、回転防止部5は、支持部2から真っ直ぐ起立した状態で電線90間の隙間に入り込んでいることが考えられる。なお、回転防止部5が、曲がった状態で、電線90間の隙間に入り込んでいる場合ももちろん考えられる。
本実施形態においても、クランプ1は、支持面20から起立して形成されワイヤーハーネス9Aの電線90間の隙間に入り込むことが可能な突出長の回転防止部5を備える。この場合、このクランプ1を含むハーネス付クランプ200においては、電線90間の隙間に回転防止部5が介在するため、ワイヤーハーネス9Aの周方向の回転が規制される。また、電線90間の隙間に介在する回転防止部5は、電線90に食い込みにくい。このため、電線90を傷つけることを抑制しつつ、ワイヤーハーネス9Aの回転を規制することが可能となる。
また、可撓性を有する回転防止部5をクランプ1が含むため、このクランプ1は、ワイヤーハーネスの外径が異なる多くの種類のワイヤーハーネス(本例では、ワイヤーハーネス9及び9A)に有効である。
即ち、例えば、第1実施形態のように、ワイヤーハーネス9の外径が回転防止部5の突出長よりも小さい場合には、回転防止部5の先端がワイヤーハーネス9から突き出た状態で、電線90を傷つけることを抑制しつつ、ワイヤーハーネス9が回転することを抑制できる。また、この場合、回転防止部5の先端側の部分が、バンド部3の内側面に沿って曲がるため、クランプ1の外形寸法を小さくできる。一方、第2実施形態のように、ワイヤーハーネス9Aの外径が回転防止部5の突出長よりも大きい場合には、回転防止部5がワイヤーハーネス9Aの内部に埋もれた状態で、電線90を傷つけることを抑制しつつ、ワイヤーハーネス9Aが回転することを抑制できる。換言すると、可撓性を有する回転防止部5を含むクランプ1は、外径が異なる複数種類のワイヤーハーネスに対して、クランプ1が要するスペースが必要以上に大きくなることを抑制しつつ、ワイヤーハーネスの回転を抑制できる。
<第3実施形態>
次に、図8を参照しつつ、第3実施形態に係るハーネス付クランプ300について説明する。第3実施形態においては、ハーネス付クランプ300が、第1実施形態及び第2実施形態と異なる構造のクランプ1Bを備える。図8は、ハーネス付クランプ300の一部断面図が示されている。図8では、ワイヤーハーネス9と回転防止部5とが断面図で示されている。なお、図8において、図1〜7に示される構成要素と同じ構成要素は、同じ参照符号が付されている。以下、第3実施形態における第1実施形態及び第2実施形態と異なる点について説明する。
本実施形態において、ハーネス付クランプ300は、ワイヤーハーネス9とクランプ1Bとを備える。ワイヤーハーネス9は、第1実施形態と構造が同じであるため、その説明について省略する。
ハーネス付クランプ300において、クランプ1Bは、支持部2Bとバンド係止部4Bと回転防止部5と固定部6Bとを備える基部11と、バンド部3Bと、を含む。そして、基部11とバンド部3Bとが別体である。なお、本実施形態においても、クランプ1Bは、皿部7を含む。皿部7は、基部11に形成されている。
回転防止部5及び皿部7は、第1実施形態と構造が同じであるため、その説明について省略する。
本実施形態では、支持部2Bとバンド係止部4と回転防止部5と固定部6Bと皿部7とが一体に形成された基部11と、基部11と別体のバンド部3Bと、が組み合わさることでクランプ1Bを構成する。基部11は、例えば、樹脂材料を射出成形することにより形成される。以下、基部11の各構成について説明する。
本実施形態において、支持部2Bは、第1実施形態と同様、支持面20を含む。支持面20からは回転防止部5が起立して形成されている。
本実施形態では、支持部2Bには、第三方向に貫通する貫通孔21Bが形成されている。図8に示されるように、支持部2Bには、2つの貫通孔21Bが形成されている。
また、本実施形態において、固定部6Bは、軸部61Bと係止部62とを含む。係止部62は、第1実施形態と構造が同じであるため、その説明について省略する。
本実施形態において、軸部61Bには、バンド部3Bが挿入されるバンド挿通孔69が形成されている。バンド挿通孔69は、第三方向において軸部61Bを貫通する貫通孔である。なお、バンド挿通孔69は、支持部2Bに形成された貫通孔21Bに連なる孔である。従って、軸部61Bには、2つのバンド挿通孔69が形成されている。
そして、バンド挿通孔69の内部には、バンド係止部4が形成されている。バンド係止部4は、バンド部3Bの係止凹部31と係り合うことが可能な部分である。なお、本実施形態では、2つのバンド挿通孔69に、それぞれバンド係止部4Bが設けられている。
本実施形態において、バンド部3Bは、基部11と別体に形成された部材である。バンド部3Bには、軸部61Bのバンド挿通孔69内に形成されたバンド係止部4と係止可能な係止凹部31が形成されている。
本実施形態においては、例えば、以下のように巻き付け工程が行われる。まず、複数の電線90が回転防止部5の両側に配置された状態において、軸部61Bの先端側からバンド部3Bの一端が、2つのうちの一方のバンド挿通孔69に通される。バンド部3Bの一端は、バンド挿通孔69を通過し、2つのうちの一方の貫通孔21Bから支持面20側へと引き出される。
そして、バンド部3Bにおける支持部2Bの支持面20側から引き出された部分が、ワイヤーハーネス9の周囲を覆うように巻回される。そして、ワイヤーハーネス9の周囲に巻き付けられた状態で、バンド部3Bの一端が、支持部2Bの支持面20側から他方の貫通孔21Bに挿入される。他方の貫通孔21Bに挿入されたバンド部3Bの一端は、やがて、支持部2Bの貫通孔21Bを通過し、軸部61Bの他方のバンド挿通孔69から引き出される。
バンド部3Bの両端が、バンド挿通孔69から引き出された状態において、バンド係止部4Bと係止凹部31とが係り合い、バンド部3Bが支持部2Bの支持面20側でワイヤーハーネス9に巻き付けられた状態が作られる。バンド部3Bによって複数の電線90が結束されることで、ワイヤーハーネス9がクランプ1Bに取り付けられたハーネス付クランプ300を得ることができる。
本実施形態においても、クランプ1Bは、支持面20から起立して形成されワイヤーハーネス9の電線90間の隙間に入り込むことが可能な突出長の回転防止部5を備える。この場合、このクランプ1Bを含むハーネス付クランプ300においては、電線90間の隙間に回転防止部5が介在するため、ワイヤーハーネス9の周方向の回転が規制される。また、電線90間の隙間に介在する回転防止部5は、ワイヤーハーネス9に食い込みにくい。このため、ワイヤーハーネス9を傷つけることを抑制しつつ、ワイヤーハーネス9の回転を規制することが可能となる。
また、本実施形態において、クランプ1Bにおける基部11とバンド部3Bとが別体であるため、バンド部3Bをワイヤーハーネス9の周囲に巻回させる作業の作業性が向上する。
<応用例>
クランプ1,1Bが、回転防止部5を複数備える場合も考えられる。この場合、隣接する回転防止部5間にも電線90が配設されることが考えられる。
また、回転防止部5が、ピン状に形成されている場合も考えられる。また、回転防止部5が、第二方向に沿って並ぶ複数のピン状の部分を含む場合も考えられる。
なお、本発明に係るクランプ及びハーネス付クランプは、各請求項に記載された発明の範囲において、以上に示された各実施形態及び応用例を自由に組み合わせること、或いは、各実施形態及び応用例を適宜、変形する又は一部を省略することによって構成されることも可能である。
1 クランプ
100 ハーネス付クランプ
11 基部
2 支持部
20 支持面
21 貫通孔
3 バンド部
4 バンド係止部
5 回転防止部
6 固定部
8 相手側部材
9 ワイヤーハーネス
90 電線
9A ワイヤーハーネス

Claims (8)

  1. ワイヤーハーネスを固定するクランプであって、
    前記ワイヤーハーネスを支持する支持面を含む支持部と、
    細帯状に形成され、前記ワイヤーハーネスの周囲に巻回可能なバンド部と、
    前記支持部の前記支持面側で前記バンド部が前記ワイヤーハーネスの周囲に巻回された状態を維持するバンド係止部と、
    前記支持面から起立して形成され前記ワイヤーハーネスの電線間の隙間に入り込むことが可能な突出長の回転防止部と、
    前記ワイヤーハーネスを固定対象である相手側部材に対して固定する固定部と、を備えるクランプ。
  2. 請求項1に記載のクランプであって、
    前記回転防止部は、壁状に形成されている、クランプ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のクランプであって、
    前記回転防止部は、可撓性を有する、クランプ。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のクランプであって、
    前記回転防止部の先端側の部分が、前記回転防止部の根元側の部分よりも薄く形成されている、クランプ。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のクランプであって、
    前記支持部と前記バンド部と前記バンド係止部と前記回転防止部と前記固定部とが一体に形成されている、クランプ。
  6. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のクランプであって、
    前記支持部と前記バンド係止部と前記回転防止部と前記固定部とを備える基部を含み、
    前記基部と前記バンド部とが別体である、クランプ。
  7. 複数の電線を含むワイヤーハーネスと、
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のクランプと、を備え、
    前記クランプの前記回転防止部が、前記ワイヤーハーネスの前記電線間の隙間に入り込んでいる、ハーネス付クランプ。
  8. 請求項7に記載のハーネス付クランプであって、
    前記回転防止部の先端側の部分が、前記バンド部の内側面に沿って湾曲している、ハーネス付クランプ。
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