JP6164188B2 - クリップ - Google Patents

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Description

本発明は、電線又は電線束を固定対象に固定するクリップに関する。
自動車等の車両に搭載されるワイヤーハーネスにおいて、電線又は電線束が、クリップによって、車体を構成する金属パネル等の相手側部材に固定されることがある。
例えば、特許文献1に示されるクリップは、相手側部材に形成された孔に挿入される支柱部とこの支柱部を取り囲むようにスカート状に形成され弾性変形可能な支え部とを含む。特許文献1に示される例では、バンドが巻き付けられた電線束が、クリップに取り付けられることで、相手側部材に固定される。
また、特許文献1に示されるクリップにおいては、支え部における中央領域には、支え部におけるそれ以外の部分よりも厚く形成された厚肉部が設けられている。特許文献1に示される例において、厚肉部は、電線束におけるバンドが巻き付けられた領域以外の部分に接触する。
また、特許文献1に示されるクリップにおいて、厚肉部は、支え部における支柱部側に対し反対側に盛り上がるようにして形成されている。また、厚肉部の端の位置は、支え部の先端側の支柱部との境目部分よりも横外側方に設けられている。
特許第5103487号公報
ところで、特許文献1に示される例では、厚肉部が、支柱部の幅以上の寸法となるように形成されているため、支え部が変形し難い。そのため、クリップを相手側部材の孔に挿入する作業に要する力(挿入力)が大きくなる。
本発明は、より簡易な構成でクリップの挿入力を低減することを目的とする。
第1態様に係るクリップは、電線又は電線束を固定相手部に対して固定するクリップであって、細帯状に形成され、前記電線又は電線束の周囲に巻回可能なバンド部と、前記バンド部が前記電線又は電線束の周囲に巻回された状態を維持するバンド係止部と、前記電線又は電線束側に突出して形成された部分を含む突出部と、前記突出部を取り囲み弾性変形可能に形成された胴部と、を含み皿状に形成された皿部と、前記皿部の前記突出部側に対し反対側に向かって延びる軸部と、前記軸部の先端部から前記皿部側に向かって延びる係止部と、を備え、前記皿部において前記電線又は電線束の延在方向における前記軸部の幅内に、前記突出部が形成されている。
第2態様に係るクリップは、第1態様に係るクリップの一態様である。第2態様に係るクリップにおいては、前記突出部が、前記延在方向に沿う壁状に形成された位置決め部を含む。
第3態様に係るクリップは、第1態様又は第2態様に係るクリップの一態様である。第3態様に係るクリップにおいては、前記バンド係止部が、前記軸部に設けられている。
上記の各態様においては、軸部の延在方向における幅内に、クリップの突出部が形成されている。このため、皿部において、弾性変形可能に形成された胴部の領域を大きくすることができる。これにより、胴部が変形しやすくなり、クリップの挿入力を低減することが可能となる。即ち、上記の各態様においては、軸部の延在方向における幅内にクリップの突出部が形成されるという簡易な構成でクリップの挿入力を低減することが可能となる。
また、第2態様においては、突出部が、延在方向に沿う壁状に形成された位置決め部を含む。この場合、位置決め部が、電線束に当接することにより、電線束が突出部上で回転してしまうこと及び電線束の位置ズレが生じてしまうことを抑制できる。
また、第3態様においては、バンド係止部が軸部に設けられているため、外寸を小さくすることができることによって省スペース化できる。
実施形態に係るクリップの突出部側からの斜視図である。 実施形態に係るクリップの軸部側からの斜視図である。 実施形態に係るクリップの突出部側からの平面図である。 実施形態に係るクリップの軸部側からの平面図である。 実施形態に係るクリップの正面図である。 実施形態に係るクリップの一部切り欠き正面図である。 実施形態に係るクリップの側面図である。 実施形態に係るクリップの側面図である。 実施形態に係るクリップの正面図である。
以下、添付の図面を参照しながら、実施形態について説明する。以下の実施形態は、本発明を具現化した一例であり、本発明の技術的範囲を限定する事例ではない。
<実施形態>
図1〜9を参照しつつ、実施形態に係るクリップ100について説明する。クリップ100は、電線91又は電線束92を固定相手部8に対して固定する。
図1は、クリップ100を突出部31側から見た斜視図である。図2は、クリップ100を軸部4側から見た斜視図である。図3は、クリップ100を突出部31側から見た平面図である。図4は、クリップ100を軸部4側から見た平面図である。図5は、クリップ100の正面図である。図6は、クリップ100の一部切り欠き正面図である。図7は、クリップ100の側面図である。
図8は、クリップ100の側面図である。図9は、クリップ100の正面図である。なお、図8では、クリップ100に電線束92が固定された場合が示されている。また、図9には、クリップ100に電線91が固定される場合が示されている。なお、図8,9において、電線束92及び電線91は仮想線(二点鎖線)で示されている。
また、図8,9に示されるように、本実施形態において、固定相手部8は、板状の部材であり、例えば、車体を構成する金属パネルである。なお、図8,9において、固定相手部8は仮想線(二点鎖線)で示されている。
本実施形態において、固定相手部8には、クリップ100の固定用の孔(固定孔81)が形成されている。図8,9に示されるように、固定孔81は、固定相手部8の一方の主面側から他方の主面側に貫通する貫通孔である。
電線91は、例えば、銅又はアルミニウムなどを主成分とする導体と、その導体の周囲を覆う絶縁被覆と、を有する絶縁電線である。また、電線束92は、複数の電線91により構成されている。
以下、クリップ100に固定される電線91又は電線束92の延在方向を第一方向Xと称する。また、平面視において、第一方向Xに直交する方向を第二方向Yと称する。また、第一方向X及び第二方向Yに直交する方向を第三方向Zと称する。なお、第三方向Zは、後述する軸部4の延在方向でもある。
<クリップ>
クリップ100は、バンド部1とバンド係止部2と皿部3と軸部4と係止部5とを備える。また、クリップ100の皿部3は、突出部31と胴部32とを含む。クリップ100は、固定相手部8の固定孔81に挿入可能に、且つ、挿入後に係止可能に形成されている。
クリップ100は、例えば、合成樹脂材料を射出成形することにより形成される。本実施形態においては、クリップ100は、バンド部1とバンド係止部2と皿部3と軸部4と係止部5とを備えた状態で一体に成形される。また、本実施形態では、さらに皿部3の突出部31は、位置決め部310を含んでいる。また、本実施形態では、さらにバンド係止部2が、軸部4に設けられている。
<クリップ:皿部>
皿部3は、突出部31と胴部32とを含み、皿状に形成されている。クリップ100において、突出部31は、電線91又は電線束92側に突出して形成された部分を含む。即ち、突出部31は、第三方向Zにおいて、電線91又は電線束92側に突出して形成された部分を含んでいる。胴部32は、突出部31を取り囲み弾性変形可能に形成されている。クリップ100においては、胴部32が弾性変形することにより、皿部3が、クリップ100が固定孔81に係止する際に、皿ばねの機能を果たす。
即ち、突出部31は、胴部32に囲まれた比較的変形し難い部分であるともいえる。本実施形態においては、皿ばねの機能を果たす胴部32に囲まれた比較的変形し難い部分(領域)が突出部31である。このため、突出部31は、胴部32よりも比較的厚く形成されている部分であることが考えられる。一方、胴部32は、突出部31の周囲に形成され、比較的変形しやすい部分である。胴部32は、突出部31よりも比較的薄く形成されていることが考えられる。
<クリップ:皿部(胴部)>
本実施形態において、胴部32は、突出部31から外側に向かって拡径する態様で延びるように形成されている。また、胴部32は、突出部31から外側に向かうにつれ軸部4側へ下垂する周面を含んでいる。胴部32は、例えば、円錐の頂点部が切除された周面の少なくとも一部を含んでいる。なお、胴部32の外縁は、固定孔81の外側に位置するように設定されている。胴部32が、クリップ100が固定相手部8の固定孔81に係止する際に拡径するように撓むことで、固定相手部8とクリップ100との固定状態が良好になる。
また、本実施形態では、胴部32には、凹部321及びリブ322が設けられている。凹部321は、胴部32の少なくとも一部で外縁が内周側に向かって凹むように形成されている。ここでは、凹部321は、第二方向Yにおいて突出部31に隣接して設けられている。図1,3に示されるように、凹部321は、2つ形成されており、第二方向Yにおいて、2つの凹部321の間に突出部31が存在している。即ち、本実施形態では、凹部321が2つ形成されているため、胴部32は、その中間部分が凹部321によって隔てられ、2つに分割された態様で形成されている。
胴部32に凹部321が形成されることにより、胴部32が拡径するように撓みやすくなり、その挿入に係る力が小さくなる。しかしながら、胴部32に凹部321が形成されると、胴部32のうち凹部321の内周縁部から胴部32がめくれやすくなるとともに、めくれた状態で癖がつきやすい。そして、胴部32がめくれてしまった状態だと、胴部32のうち固定相手部8に接する面積が減少することにより、クリップ100のがたつき等につながる恐れがある。この胴部32のめくれを抑制するために、本実施形態では、胴部32には、リブ322が設けられている。
リブ322は、胴部32のうち凹部321の内周縁部に設けられている。ここではリブ322は、胴部32のうち軸部4が延びる側とは反対側、即ち、突出部31が突出する側に設けられている。これにより、リブ322が固定相手部8に接触することを抑えることができる。
また、図3に示されるように、凹部321が平面視四角形状に設けられているため、リブ322は、4つ設けられており、また、凹部321の内周縁部全体に設けられている。しかしながら、リブ322が、凹部321の内周縁部の少なくとも一部に設けられている場合も考えられ、好ましくは、胴部32のうちめくれやすい部分に設けられているとよい。なお、胴部32のうちめくれやすい部分とは、例えば、胴部32の外縁及びその近傍であって凹部321の内周縁部に相当する部分である。
また、図3に示されるように、凹部321が平面視四角形状に設けられているため、リブ322は、凹部321の輪郭に沿って直線状に設けられている。また、リブ322の厚み寸法及び幅寸法は、適宜設定されていればよい。例えば、リブ322の厚み寸法及び幅寸法が大きいほど胴部32がめくれにくくなるとともに、めくれた状態から元に戻り易くなり、めくれた状態での癖がつきにくくなる。また、リブ322の厚み寸法及び幅寸法が小さいほど挿入力の増加を抑えることができる。
本実施形態では、胴部32のうち凹部321の内周縁部にリブ322が設けられることで、剛性が大きくなり、胴部32がめくれることを抑制することができる。また、胴部32がめくれた場合でもめくれる前の状態に戻り易くなり、胴部32がめくれた状態が維持されることを抑制することができると共にめくれた状態で癖がつくことを抑制することができる。
また、胴部32には、胴部32の一方の主面側から他方の主面側へ貫通する孔323が形成されている。孔323は、例えば、クリップ100の型抜き用の孔である。本実施形態では、孔323は、中間部分が凹部321によって隔てられ2つに分割された態様で形成された胴部32のそれぞれに形成されている。即ち、皿部3の胴部32には、2つの孔323が形成されている。孔323は、第一方向Xにおいて突出部31の両側に形成されている。
<クリップ:軸部>
軸部4は、皿部3の突出部31側に対し反対側に向かって延びて形成されている。なお、本実施形態では、軸部4の延在方向は、第三方向Zに重なる。また、軸部4は、固定相手部8の固定孔81に挿入される部分である。
本実施形態では、軸部4は、皿部3側の部分(根元側の部分)の第一方向Xにおける幅寸法(幅寸法W2)が、先端側の部分(後述する係止部5側の部分)の第一方向Xにおける幅寸法よりも大きい態様で形成されている。なお、軸部4が、その他の態様、例えば、皿部3側の部分の第一方向Xにおける幅寸法が、先端側の部分の第一方向Xにおける幅寸法と同じ態様で形成されている場合、或いは、皿部3側の部分の第一方向Xにおける幅寸法が、先端側の部分の第一方向Xにおける幅寸法よりも小さい態様で形成されている場合が考えられる。
また、軸部4には、バンド部1が挿入されるバンド挿通孔41が形成されている。バンド挿通孔41は、第三方向Zにおいて軸部4を貫通する貫通孔である。また、本実施形態において、バンド挿通孔41の内部には、バンド係止部2が形成されている。
<クリップ:係止部>
係止部5は、軸部4の先端部から皿部3側に向かって延びて形成されている。本実施形態では、係止部5は、軸部4の先端から皿部3側に向かって延びるように一対形成されている。係止部5は、固定孔81に挿入後に固定孔81の内周縁部に引っ掛かる部分である。係止部5が固定孔81の内周縁部に引っ掛かることでクリップ100が固定相手部8に係止する。
本実施形態では、一対の係止部5は、その幅が固定孔81の幅よりも大きく設定されるとともに、その幅が固定孔81の幅よりも小さくなるように弾性変形可能に形成されている。係止部5の幅が固定孔81の幅よりも小さくなるように係止部5が弾性変形することで係止部5が固定孔81に挿入及び通過可能となる。そして、係止部5が固定孔81を通過後に弾性変形したいたものが元に戻ることで、その幅が固定孔81の幅よりも大きくなり、係止部5の先端付近が固定孔81の内周縁部に引っ掛かり、クリップ100が固定孔81に係止する。なお、本実施形態では、図7に示されるように、第一方向Xにおいて軸部4の両側に係止部5が一対形成されているため、上記係止部5の幅及び固定孔81の幅は、第一方向Xにおける幅を意味している。
また、本実施形態では、係止部5の先端には、段差部52が設けられ、この段差部52に固定孔81の内周縁部が引っ掛かるように設定されている。なお、本実施形態では、図7に示されるように、段差部52は二段になるように形成されている。しかしながら、段差部52の段差が、一段である場合又は三段以上の場合も考えられる。なお、段差部52の段差の数が多くなるほど、1種類のクリップ100で対応可能な固定相手部8の厚みの範囲が大きくなる。
<クリップ:バンド部>
バンド部1は、細帯状に形成され、電線91又は電線束92に巻回可能に形成されている。また、本実施形態では、バンド部1の一端が、皿部3に連なって形成されている。そして、バンド部1における皿部3に連なる部分には、ヒンジ部11が形成されている。
本実施形態において、ヒンジ部11は、電線91又は電線束92を覆うように皿部3との連結部分を基点に変形可能な部分である。ヒンジ部11により、バンド部1を電線束92の周囲に容易に巻き付けることが可能となる。
また、図1,3,6に示されるように、バンド部1のうち一方側の主面には、複数の係止凹部12がバンド部1の長手方向に沿って並ぶように形成されている。なお、上記バンド部1のうち一方側の主面とは、バンド部1を電線91又は電線束92の周囲に巻回した状態で電線91又は電線束92側を向く主面を意味する。
図3に示されるように、本実施形態では、バンド部1のヒンジ部11側に対し反対側の端部13は、扁平状に形成されている。クリップ100においては、この端部13からバンド挿通孔41にバンド部1が通され、複数の係止凹部12が後述するバンド係止部2と係り合うことにより、バンド部1が電線91又は電線束92の周囲に巻回した状態が維持される。
<クリップ:バンド係止部>
バンド係止部2は、バンド部1が電線91又は電線束92の周囲に巻回された状態を維持する部分である。本実施形態において、バンド係止部2は、バンド挿通孔41を成す内側の面のうちバンド部1のヒンジ部11が形成された側の面から軸部4の先端側に向かって突出して形成されている。以下、軸部4のバンド挿通孔41を成す内側の部分のうち、バンド係止部2が形成された面を第一面411と称し、第一面411に対向する面を第二面412と称する。
図6に示されるように、バンド係止部2は、根元側の部分で軸部4の第一面411に連なって形成されている。一方、自然状態において、バンド係止部2の先端側の部分と第一面411との間には、間隔が形成されている。即ち、バンド係止部2の先端側の部分は、第一面411から離れ、第二面412側に傾いた状態で形成されている。そして、バンド係止部2の先端は、自由端とされ、バンド係止部2と第一面411との間隔が、狭くなるように弾性変形可能である。
また、バンド係止部2には、バンド部1の複数の係止凹部12に選択的に係止可能な係止凸部22が形成されている。本実施形態は、バンド係止部2に、2つの係止凸部22が形成されている場合の事例である。なお、係止凸部22が、バンド係止部2に1つ形成されている場合又は3つ以上形成されている場合も考えられる。
本実施形態においては、バンド部1が、電線91又は電線束92の周囲に巻き付けられ、バンド部1のヒンジ部11側に対し反対側の端部がバンド挿通孔41に挿入される。そして、バンド係止部2の係止凸部22が、バンド部1の複数の係止凹部12に選択的に係止することにより、バンド部1が電線91又は電線束92の周囲に巻回した状態が維持される。なお、電線91又は電線束92の太さに応じて、バンド係止部2の係止凸部22に係止するバンド部1の複数の係止凹部12が選択される。
<クリップ:皿部(突出部)>
上述のように、クリップ100において、突出部31は、胴部32に囲まれた比較的変形し難い部分である。突出部31は、胴部32から突出して形成されている。例えば、突出部31全体が胴部32から突出している場合又は突出部31における一部が胴部32から突出している場合等が考えられる。突出部31は、胴部32から軸部4側に対し反対側に突出するように形成されている。図7に示すように、クリップ100の皿部3において、第一方向Xにおける突出部31の領域の幅を、幅寸法W1と称する。同様に、第一方向Xにおける軸部4の幅を、幅寸法W2と称する。
クリップ100において、突出部31の幅寸法W1は、軸部4の幅寸法W2よりも小さい。即ち、突出部31は、皿部3において電線91又は電線束92の延在方向(第一方向X)における軸部4の幅内に形成されている。
また、本実施形態では、図5に示されるように、第二方向Yにおいても、突出部31が、軸部4の幅内に設けられている。即ち、本実施形態のクリップ100においては、クリップ100の平面視において、軸部4の領域の内側に突出部31の領域が収容されるように設定されている。
また、本実施形態において、突出部31は、さらに電線91又は電線束92の延在方向(第一方向X)に沿う壁状に形成された位置決め部310を含んでいる。位置決め部310は、皿部3から軸部4側に対し反対側に突出するように形成されている。なお、クリップ100において、突出部31は、複数の位置決め部310を含んでいる。図1,3等に示されるように、本実施形態では、突出部31が、4つの位置決め部310を含む場合が示されている。なお、突出部31が、1つの位置決め部310を含む場合も考えられる。また、突出部31が、2つ、3つ又は5つ以上の位置決め部310を含む場合も考えられる。
本実施形態において、4つの位置決め部310は、それぞれ胴部32の凹部321のリブ322に連なる位置に設けられている。4つの位置決め部310は、第一方向Xにおいてバンド挿通孔41の両側にそれぞれ2つずつ形成されている。また、見方を変えると、4つの位置決め部310は、第二方向Yにおいてバンド挿通孔41の両側にそれぞれ2つずつ形成されているともいえる。
位置決め部310は、主に電線束92に当接し、電線束92の位置ズレ及び電線束92がバンド部1内で回転してしまうことを抑制する部分である。本実施形態では、位置決め部310は、先端に向かうにつれ徐々に細くなる形状に形成され、さらに、先端部分が丸まった形状に形成されている。即ち、本実施形態の位置決め部310は、先細りの形状に形成され、その先端に角張った部分が形成されていない。この場合、電線束92に位置決め部310が食い込みやすくなり、電線束92の位置ズレ及び電線束92がバンド部1内で回転してしまうことをより抑制できる。また、位置決め部310の先端に角がないことにより、位置決め部310が電線束92に当接する際に、電線束92を構成する電線91を傷つけてしまうことも抑制できる。なお、位置決め部310の先端が、電線91を傷つけない程度に先鋭に形成されている場合等も考えられる。
また、本実施形態において、突出部31は、さらに補助位置決め部311も含んでいる。補助位置決め部311は、第一方向Xに交差する第二方向Yに沿う壁状に形成されている。そして、補助位置決め部311は、第二方向Yにおいて並ぶ2つの位置決め部310間に形成されている。補助位置決め部311は、第二方向Yにおいて並ぶ2つの位置決め部310を連結している。
また、本実施形態では、図1に示されるように、補助位置決め部311は、胴部32の孔323に面している。即ち、補助位置決め部311には、胴部32が連なっていない。
補助位置決め部311は、位置決め部310を第二方向Yにおいて倒れるように変形することを防ぎ、位置決め部310の強度を向上させることが可能である。また、本実施形態では、補助位置決め部311には、電線91を収容可能な電線用凹部312も形成されている。なお、電線用凹部312に、電線91の数が少ない比較的細い電線束92が収容される場合も考えられる。
<固定相手部と固定状態のクリップ>
次に、固定相手部8に固定されるクリップ100について説明する。ここでは、固定相手部8の固定孔81の内周縁部の厚みが、クリップ100の軸部4の延在方向(第三方向Z)に沿った段差部52と皿部3の胴部32との間隔よりも大きいものとして説明する。
まず、作業者によって、クリップ100の皿部3の軸部4側に固定相手部8が位置した状態で、クリップ100の軸部4が、固定相手部8の固定孔81に挿入されるように、クリップ100が固定相手部8に近付けられる。やがて、固定孔81の内周縁部に係止部5の外面が接触し、作業者に固定孔81の内周縁部からの反力がかかり始める。この反力に抗して、さらにクリップ100を移動させていくと、係止部5が弾性変形し始め、クリップ100が徐々に固定孔81に挿入されていく。
この際に、固定相手部8の厚みが軸部4の延在方向に沿った段差部52と皿部3の胴部32との間隔よりも大きいため、係止部5が固定孔81を通過している最中に、胴部32が固定孔81の内周縁部に接触し始める。これにより、胴部32が撓んで拡径するように弾性変形し始めると共に、作業者には固定孔81の内周縁部のうち胴部32と接触している部分からの反力もかかる。この状態から作業者がさらにクリップ100を挿入していくことで、係止部5のうち段差部52の根元側部分が固定孔81を通過し、段差部52と胴部32との間で固定孔81の内周縁部が挟持されることにより、クリップ100が固定孔81に係止した状態となる。
上記クリップ100の挿入作業に関し、本実施形態では、突出部31が、皿部3において第一方向Xにおける軸部4の幅内に形成されているため、皿部3における胴部32の領域を大きくすることができる。これにより、クリップ100の挿入作業時に、胴部32が撓みやすくなり、作業者にかかる反力のうち胴部32が固定孔81の内周縁部に接触することで生じる反力が小さくなる。その結果、クリップ100の挿入に要する力(挿入力)を抑制することができる。
一方、例えば、従来の特許文献1に示される例では、厚肉部が、支柱部の幅以上の寸法となるように形成されているため、支え部が変形し難く、クリップを相手側部材の孔に挿入する作業に要する力(挿入力)が大きくなることが懸念される。また、厚肉部が支柱部の幅以上の寸法である状態で、支え部を撓みやすくするためには、平面視において支え部(胴部32に相当)を大型化する必要があり、特許文献1に示されるクリップが要するスペースが増大してしまう。
これに対し、本実施形態では、軸部4の第一方向Xにおける幅内にクリップ100の突出部31が形成されるという簡易な構成でクリップ100の挿入力を低減することが可能となる。即ち、クリップ100の挿入力を低減するために、胴部32が大型化してしまうことを抑制できる。このため、本実施形態では、クリップ100が要するスペースの省スペース化を図りつつ、クリップ100の挿入力の低減も可能となる。
ところで、電線束92においては、複数の電線91各々が相互に平行に並ばずに一部の電線91がうねった状態で或いは一部の電線91が捻じれた状態で束ねられ、電線91間に僅かな隙間が形成されていることが多い。
本実施形態においては、突出部31が、第一方向Xに沿う壁状に形成された位置決め部310を含む。この場合、クリップ100の突出部31の位置決め部310が、電線束92の外周側に存在する電線91を電線束92の中心側へ押し込むように電線束92に食い込む。特に、本実施形態では、位置決め部310が先細りの形状に形成されているため、電線束92に当接することにより、電線束92が突出部31上で回転してしまうこと及び電線束92の位置ズレが生じてしまうことをより抑制できる。
また、本実施形態では、位置決め部310を含む突出部31が、軸部4の第一方向Xにおける幅内に形成されている。これにより、本実施形態では、電線91又は電線束92にクリップ100を押し付ける方向において、先端側の電線又は電線束に接触する部分(位置決め部310)の幅寸法W1が、後端側の部分(軸部4)の幅寸法W2よりも小さくなる。その結果、クリップ100の位置決め部310が電線束92に対して押し付けられたときに、電線束92にかかる圧力が大きくなり、突出部31の位置決め部310が、電線束92に食い込みやすくなる。
また、本実施形態では、バンド係止部2が軸部4に設けられているため、外寸を小さくすることができることによって省スペース化が可能である。
また、クリップ100の突出部31の電線用凹部312に収容される電線91は、例えば、図9に示されるようにバンド部1のヒンジ部11に周囲を覆われることが考えられる。
<応用例>
クリップ100が、バンド係止部2と皿部3と軸部4と係止部5とを備えた本体部材とこの本体部材と別体のバンド部1とから構成される場合も考えられる。この場合、軸部4には、バンド部1の両端をそれぞれ挿入可能な2つのバンド挿通孔41が形成され、バンド係止部2が2つのバンド挿通孔41それぞれに形成されていることが考えられる。
また、凹部321が形成される位置及びその形状は、上記したものに限られない。例えば、凹部321は、第一方向Xにおいて突出部31に隣接して設けられている場合又は第一方向Xと第二方向Yとが成す角度を等しく分割する方向において突出部31に隣接して設けられている場合等が考えられる。また、凹部321が、胴部32のうち外縁が突出部31に向かう中間部分まで凹む態様、即ち、胴部32が凹部321で分割されていない態様で形成されている場合も考えられる。また、凹部321が、1つ形成されている場合又は3つ以上形成されている場合等も考えられる。
また、リブ322が、胴部32のうち軸部4が延びる側の面にのみ設けられている場合又は胴部32の両側(突出部31側及び軸部4側)に設けられている場合も考えられる。
また、リブ322が、湾曲線状に設けられている場合又は直線と湾曲線とを組み合わせた形状に設けられている場合等も考えられる。また、リブ322が、凹部321の輪郭に沿っていない部分を有している場合も考えられる。
なお、本発明に係るクリップは、各請求項に記載された発明の範囲において、以上に示された実施形態及び応用例を自由に組み合わせること、或いは、実施形態及び応用例を適宜、変形する又は一部を省略することによって構成されることも可能である。
1 バンド部
100 クリップ
2 バンド係止部
3 皿部
31 突出部
310 位置決め部
32 胴部
4 軸部
5 係止部
8 固定相手部
91 電線
92 電線束
W1 幅寸法
W2 幅寸法
X 第一方向
Y 第二方向
Z 第三方向

Claims (3)

  1. 電線又は電線束を固定相手部に対して固定するクリップであって、
    細帯状に形成され、前記電線又は電線束の周囲に巻回可能なバンド部と、
    前記バンド部が前記電線又は電線束の周囲に巻回された状態を維持するバンド係止部と、
    前記電線又は電線束側に突出して形成された部分を含む突出部と、前記突出部を取り囲み弾性変形可能に形成された胴部と、を含み皿状に形成された皿部と、
    前記皿部の前記突出部側に対し反対側に向かって延びる軸部と、
    前記軸部の先端部から前記皿部側に向かって延びる係止部と、を備え、
    前記皿部において前記電線又は電線束の延在方向における前記軸部の幅内に、前記突出部が形成されている、クリップ。
  2. 請求項1に記載のクリップであって、
    前記突出部が、前記延在方向に沿う壁状に形成された位置決め部を含む、クリップ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のクリップであって、
    前記バンド係止部が、前記軸部に設けられている、クリップ。
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