JP2017067285A - 結束バンド - Google Patents

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博志 秀島
Hiroshi Hideshima
博志 秀島
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Furukawa Automotive Systems Inc
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Abstract

【課題】結束バンドの巻き付け位置が変位することを防止することができるとともに、被結束物における外周面の所定位置に巻き付け固定することができる結束バンドを提供する。【解決手段】結束バンド10Aは、ワイヤハーネスの外周面に巻き付けられるバンド部20と、バンド部20の長手方向Lの基端に連設され、バンド部20を挿通方向Nに挿通し固定する挿通孔31を有するバンド固定部30Aとを備えている。バンド固定部30Aは、バンド部20の長手方向Lの基端に対してバンド部20の長手方向Lと交差する方向に所定距離ずらして配置している。【選択図】図1

Description

この発明は、例えば電線等の被結束物を束ねる際に用いられる結束バンドに関する。
一般的に、電線やロープなどを束ねる際に、結束バンドが用いられている。また、自動車に配索されるワイヤハーネスは、該ワイヤハーネスに巻き付けられた結束バンドによって、車体パネルや車体フレームに固定されることがある。
従来、上述の結束バンドとしては、ワイヤハーネスの外周面に巻き付けられるバンド部と、該バンド部の長手方向の基端に連設され、該バンド部を一方向に挿通し固定する挿通孔を有するバンド固定部とを備えた結束バンドが提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1の結束バンドは、ワイヤハーネスの外周面に巻き付けられたバンド部を、バンド固定部の挿通孔に対して一方向から挿通し、該挿通孔内に設けた係止片を、バンド部の片面に形成した係止部に係止して固定することにより、結束バンドをワイヤハーネスの外周面に対して巻き付け固定する。
しかし、上述の結束バンドは、バンド固定部が、バンド部の長手方向の基端に対して直列に連設されているため、バンド部をワイヤハーネスの外周面に対して複数回巻き付けようとすると、バンド部をバンド固定部に巻き重ねるか、バンド部同士を巻き重ねることになるため、バンド部の長手方向に捩れが生じやすく、バンド部をワイヤハーネスの外周面に対して密着した状態に巻き付けることが難しい。また、バンド部における巻き付け側の片面と、ワイヤハーネスの外周面との間に大きな隙間が生じやすく、ワイヤハーネスを十分に締めつけることが難しくなる。
このため、結束バンドの巻き付け位置が、ワイヤハーネスの周方向や長手方向に変位しやすく、ワイヤハーネスにおける長手方向の所定位置に巻き付け固定することが困難である。
特開2013−255295号公報
この発明は、結束バンドの巻き付け位置が変位することを防止することができるとともに、被結束物における長手方向の所定位置に巻き付け固定することができる結束バンドを提供することを目的とする。
この発明は、被結束物の外周面に巻き付けられるバンド部と、該バンド部の長手方向の基端に連設され、該バンド部を一方向に挿通し固定する挿通孔を有するバンド固定部とが備えられた結束バンドであって、前記バンド固定部が、前記バンド部の長手方向の基端に対して、該バンド部の長手方向と交差する方向に所定距離ずらして配置された結束バンドであることを特徴とする。
上記被結束物は、例えばワイヤハーネス等の被覆電線で構成することができる。また、交差する方向は、例えばバンド部の長手方向に対して斜めに交差する方向や、該長手方向に対して直交する方向等を含む概念である。
この発明によれば、結束バンドの巻き付け位置が変位することを防止することができるとともに、結束バンドを被結束物における長手方向の所定位置に巻き付け固定することができる。
詳しくは、結束バンドのバンド部を被結束物の外周面に対して複数回巻き付ける際に、バンド部の基端側を被結束物の外周面に押し付けた後、バンド部を被結束物の外周面に沿って周方向に巻き付ける。
続いて、バンド部における二巻目の部分を、バンド固定部に対して所定距離ずらして被結束物の外周面に沿って周方向に巻き付けるとともに、先に巻き付けられた一巻目の部分に沿って周方向に巻き付けた後、該バンド部を先端側からバンド固定部の挿通孔に挿通して固定する。
つまり、バンド固定部が、バンド部の長手方向の基端に対して該バンド部の長手方向と交差する方向に所定距離ずらして配置されているため、バンド部をバンド固定部に巻き重ねるか、バンド部同士を巻き重ねることなく、バンド部における一巻目、及び二巻目の部分を、被結束物の外周面に沿って周方向にそれぞれ巻き付けることができる。
これにより、バンド部の長手方向に捩れが生じにくく、バンド部を被結束物の外周面に対して密着させた状態に巻き付けることができるため、結束バンドを、被結束物の外周面に対して巻き付けた状態を維持するのに必要な接触抵抗が安定して得られるとともに、該被結束物を十分に締めつけることができる。
この結果、被結束物に巻き付けられたバンド部に緩みが生じにくく、結束バンドの巻き付け位置が被結束物の周方向や長手方向に変位することを防止することができる。
この発明の態様として、前記バンド固定部が第1バンド固定部であり、前記バンド部の長手方向の基端に対して直列に配置された前記第1バンド固定部と同一構造の第2バンド固定部が備えられる。
上記直列とは、例えばバンド部における幅方向の中央部を通る軸線上の位置、あるいは、該軸線に対して幅方向に僅かにシフトした位置等を含む概念である。
この発明によれば、結束バンドの巻き付け位置が変位することを確実に防止することができるとともに、結束バンドを被結束物における長手方向の所定位置に確実に巻き付け固定することができる。
詳しくは、結束バンドのバンド部を被結束物の外周面に対して複数回巻き付ける際に、バンド部の基端側を被結束物の外周面に押し付けた後、バンド部を被結束物の外周面に沿って周方向に巻き付けるとともに、該バンド部を先端側から第2バンド固定部の挿通孔に挿通して固定する。
続いて、第2バンド固定部の挿通孔に挿通したバンド部を、第1バンド固定部に対して所定距離ずらして被結束物の外周面に沿って周方向に巻き付けるとともに、バンド部における二巻目の部分を、先に巻き付けられた一巻目の部分に沿って周方向に巻き付けた後、該バンド部を先端側から第1バンド固定部の挿通孔に挿通して固定する。
つまり、第1バンド固定部が、バンド部の長手方向の基端に設けられた第2バンド固定部に対して、バンド部の長手方向と交差する方向に所定距離ずらして配置されているため、バンド部を第1バンド固定部に巻き重ねるか、バンド部同士を巻き重ねることなく、バンド部における一巻目、及び二巻目の部分を、被結束物の外周面に沿って周方向にそれぞれ巻き付けることができる。
これにより、バンド部の長手方向に捩れが生じにくく、該バンド部における一巻目、及び二巻目の部分を、被結束物の外周面に対して密着させた状態にそれぞれ巻き付けることができるため、結束バンドを、被結束物の外周面に対して巻き付けた状態を維持するのに必要な接触抵抗がより安定して得られるとともに、該被結束物を十分に締めつけることができる。
この結果、被結束物に巻き付けられたバンド部に緩みが生じにくく、結束バンドの巻き付け位置が被結束物の周方向や長手方向に変位することを確実に防止することができる。
しかも、バンド部における一巻目、及び二巻目の部分を、第1バンド固定部と第2バンド固定部の挿通孔に挿通して固定するため、該バンド部における一巻目、及び二巻目の部分を、被結束物に巻き付けられた所定位置にてそれぞれ確実に巻き付け固定することができる。
また、上述の結束バンドは、例えば2本の被結束物を1つに束ねた状態に結束する際にも用いることができる。
詳述すると、バンド部の基端側を被結束物の外周面に押し付けた後、バンド部を1本目の被結束物の外周面に沿って周方向に巻き付けるとともに、該バンド部を先端側から第2バンド固定部の挿通孔に挿通して固定する。
続いて、第2バンド固定部の挿通孔に挿通したバンド部を、第1バンド固定部に対して所定距離ずらして被結束物の外周面に沿って周方向に巻き付けるとともに、バンド部における二巻目の部分を、先に巻き付けられた一巻目の部分に沿って周方向に巻き付ける。
2本目の被結束物を、1本目の被結束物に沿わせて配置した後、1本目の被結束物に巻き付けられたバンド部を、2本目の被結束物の外周面に対して周方向に掛け渡すように巻き付けるとともに、該バンド部を先端側から第1バンド固定部の挿通孔に挿通して固定する。
つまり、第1バンド固定部が、第2バンド固定部に対してバンド部の長手方向と交差する方向に所定距離ずらして配置されているため、バンド部を第1バンド固定部に巻き重ねるか、バンド部同士を巻き重ねることなく、バンド部を2本の被結束物の外周面に対して周方向にそれぞれ巻き付けることができる。
これにより、バンド部の長手方向に捩れが生じにくく、該バンド部を2本の被結束物の外周面に対して密着させた状態にそれぞれ巻き付けることができるとともに、各被結束物における長手方向の所定位置に対して確実に巻き付け固定することができる。
この結果、1本の結束バンドを用いて、複数の被結束物を1つに束ねた状態に結束することができる。
しかも、バンド部を2本の被結束物の外周面に対してそれぞれ巻き付けた状態において、第1バンド固定部、及び第2バンド固定部の挿通孔にそれぞれ挿通して固定するため、バンド部を各被結束物に巻き付けられた所定位置にてそれぞれ確実に巻き付け固定することができる。
このため、各被結束物に巻き付けられたバンド部に緩みが生じにくく、結束バンドの巻き付け位置が被結束物の周方向や長手方向に変位することをより確実に防止することができる。
またこの発明の態様として、前記第1バンド固定部と前記第2バンド固定部とが、前記バンド部の長手方向に対して互い違いとなるように配置される。
この発明によれば、結束バンドを、被結束物における長手方向の所定位置に容易に巻き付け固定することができる。
詳しくは、例えば結束バンドにおけるバンド部の基端に連設した第1バンド固定部、及び第2バンド固定部の挿通孔の挿通方向が同一の場合、被結束物に巻き付けられたバンド部を、第2バンド固定部の挿通孔に挿通して巻き付け固定した際、バンド部の巻き付け力により、第1バンド固定部、及び第2バンド固定部が被結束物の外周面に対して押し付けられる。
その際、第1バンド固定部、及び第2バンド固定部の挿通孔の挿通始端側が被結束物の外周面と対向する状態に巻き付けられるため、被結束物に巻き付けられたバンド部を、第1バンド固定部の挿通孔に対して挿通始端側から挿通することが難しく、バンド部を被結束物における長手方向の所定位置に巻き付け固定することが困難である。また、バンド部を挿通する際に、結束バンドの巻き付け位置が被結束物の周方向や長手方向に変位しやすい。
これに対して、本発明の結束バンドは、第1バンド固定部と第2バンド固定部が、バンド部の長手方向に対して互い違いとなるように配置されているため、各バンド固定部の挿通孔の挿通始端側が被結束物の外周面と対向する状態に巻き付けられていても、第1バンド固定部を被結束物の外周面から離間される方向に変位させて、挿通孔の挿通始端側を被結束物の外周面に対して対向が回避される方向に向けることができる。
これにより、結束バンドを被結束物に巻き付ける際に、該結束バンドの巻き付け位置を変位させることなく、バンド部を、第1バンド固定部の挿通孔に対して挿通始端側から容易に挿通することができる。
この結果、結束バンドを、被結束物における外周面の所定位置により正確に巻き付け固定することができる。
またこの発明の態様として、前記第1バンド固定部と前記第2バンド固定部のうち一方のバンド固定部が、他方のバンド固定部に対して前記バンド部を前記挿通孔に挿通する挿通方向が逆向きとなるように配置される。
この発明によれば、結束バンドを、被結束物における外周面の所定位置により容易に巻き付け固定することができる。
詳しくは、例えば結束バンドにおけるバンド部の基端に連設した第1バンド固定部、及び第2バンド固定部の挿通孔の挿通方向が同一の場合、被結束物に巻き付けられたバンド部を、第2バンド固定部の挿通孔に挿通して巻き付け固定した際に、バンド部の巻き付け力により、第1バンド固定部、及び第2バンド固定部が被結束物の外周面に対して押し付けられる。
その際、第1バンド固定部、及び第2バンド固定部の挿通孔の挿通始端側が被結束物の外周面と対向する状態に巻き付けられるため、被結束物に巻き付けられたバンド部を、第1バンド固定部の挿通孔に対して挿通始端側から挿通するには、被結束物の外周面と対向する側に回り込んで挿通しなければならず、スムースに挿通することが困難である。また、バンド部を挿通する際に、結束バンドの巻き付け位置が被結束物の周方向や長手方向に変位しやすい。
これに対して、本発明の結束バンドは、第1バンド固定部と第2バンド固定部のうち一方のバンド固定部が、他方のバンド固定部に対してバンド部を挿通孔に挿通する挿通方向が逆向きとなるように配置されているため、他方のバンド固定部の挿通孔の挿通始端側が被結束物の外周面と対向する状態に巻き付けられていても、被結束物に巻き付けられたバンド部を、一方のバンド固定部の挿通孔に対して被結束物の外周面と対向しない逆方向から挿通することができる。
これにより、結束バンドのバンド部を、バンド固定部の挿通孔に対して被結束物の外周面と対向する側に回り込んで挿通するよりも、該バンド固定部の挿通孔に対して被結束物の外周面と対向しない逆方向から挿通する方がよりスムースに挿通することができる。
この結果、結束バンドを被結束物に巻き付ける際に、該結束バンドの巻き付け位置が変位することをより確実に防止することができるとともに、結束バンドを被結束物における外周面の所定位置により正確に巻き付け固定することができる。
しかも、複数の被結束物を1つに束ねた状態に結束する際に、結束バンドのバンド部を、並列に配置した2本の被結束物の外周面に対して掛け渡すように巻き付けなくても、2本の被結束物に対して略8字状に巻き付けることができる。
このため、結束バンドのバンド部を、2本の被結束物の外周面に対して掛け渡すように巻き付けるよりも、バンド部を各被結束物の外周面に対して密着させた状態にそれぞれ確実に巻き付けることができるため、各被結束物における長手方向の所定位置に対してより確実に巻き付け固定することができる。
またこの発明の態様として、前記バンド部が固定された本体部と、所望する箇所に差し込み固定される差込み部とを有するバンド止め具が備えられる。
この発明によれば、バンド止め具を介して、被結束物に巻き付けられた結束バンドを所望する箇所に固定することができるため、例えばワイヤハーネス等の被結束物を、所望する箇所の一例である自動車の車体パネルや車体フレーム等に対してより確実に固定することができる。
またこの発明は、被結束物の外周面に巻き付けられるバンド部と、該バンド部の長手方向の基端に連設され、該バンド部を一方向に挿通し固定する挿通孔を有するバンド固定部とが備えられた結束バンドであって、前記バンド固定部が、前記バンド部の長手方向の基端から所定距離を隔てて配置された第1バンド固定部と、前記バンド部の長手方向の基端に設けられた第2バンド固定部とで構成され、前記第1バンド固定部と前記第2バンド固定部とが可撓性を有する連結部で連結されたことを特徴とする。
この発明によれば、結束バンドの巻き付け位置が変位することを防止できるとともに、結束バンドを被結束物における長手方向の所定位置に巻き付け固定することができる。
詳しくは、例えば結束バンドにおけるバンド部の基端に設けられた第2バンド固定部に対して第1バンド固定部が一体に連設されている場合、一巻目のバンド部を第2バンド固定部の挿通孔に挿通し固定した際に、一巻目のバンド部の巻き付け力によって、第1バンド固定部が被結束物の外周面に押し付けられるため、二巻目のバンド部を第1バンド固定部の挿通孔に対して挿通始端側から挿通することが難しい。
例えば第1バンド固定部を被結束物の外周面から離間させると、二巻目のバンド部を第1バンド固定部の挿通孔に対して挿通始端側から挿通することができるが、第1バンド固定部と一緒に一巻目のバンド部が被結束物の外周面から離間されてしまうため、一巻目のバンド部に緩みが生じやすく、結束バンドを被結束物における長手方向の所定位置に巻き付け固定することが困難である。
これに対して、本発明の結束バンドは、第1バンド固定部と第2バンド固定部とを所定間隔に隔てたまま可撓性を有する連結部で連結しているため、第2ハンド固定部に当接、あるいは、接触することなく、第1バンド固定部を被結束物の外周面から離間される方向に向けて容易に変位させることができる。
これにより、第1バンド固定部を被結束物の外周面から離間させるとともに、挿通孔の挿通始端側を被結束物の外周面に対して対向が回避される方向に向けることができる。
この結果、被結束物に巻き付けられたバンド部を、第1バンド固定部の挿通孔に対して挿通始端側からスムースに挿通することができる。
しかも、バンド部を第1バンド固定部の挿通孔に挿通する際に、バンド部に緩みが生じたり、結束バンドの巻き付け位置が変位したりすることを防止できるため、結束バンドを被結束物における長手方向の所定位置に対して確実に巻き付け固定することができる。
さらに、被結束物に巻き付けられたバンド部を、第1バンド固定部、及び第2バンド固定部の挿通孔に挿通して固定するため、バンド部に緩みが生じにくく、被結束物に巻き付けられた所定位置にてそれぞれ巻き付け固定することができる。
またこの発明の態様として、前記第1バンド固定部を、前記バンド部の長手方向の基端に対して直列に配置することができる。
この発明によれば、結束バンドの巻き付け位置が変位することを確実に防止できるとともに、結束バンドを被結束物における長手方向の所定位置に対して確実に巻き付け固定することができる。
詳しくは、被結束物に巻き付けられた一巻目のバンド部を第2バンド固定部の挿通孔に挿通して固定した後、第2バンド固定部の挿通孔から引き出した二巻目のバンド部を、先に巻き付けられた一巻目のバンド部に巻き重ねながら被結束物の外周面に沿って周方向に巻き付けるとともに、第1バンド固定部の挿通孔に挿通して固定する。
つまり、二巻目のバンド部の巻き付け力によって、一巻目のバンド部が被結束物の外周面に対してさらに強く巻き付けられるため、一巻目のバンド部を被結束物の外周面に対してより密着させた状態に巻き付けることができる。
これにより、結束バンドを、被結束物における長手方向の所定位置に対して巻き付けた状態を維持するのに必要な接触抵抗が安定して得られるとともに、被結束物を十分に締めつけることができる。
この結果、被結束物を結束バンドにより巻き締めすることができるとともに、結束バンドを被結束物における長手方向の所定位置に対して確実に巻き付け固定することができる。
しかも、第1バンド固定部の挿通孔から引き出したバンド部を挿通方向に引っ張って締め込むほど、一巻目のバンド部が被結束物の外周面に対してさらに強く巻き付けられるため、バンド部に緩みが生じたり、結束バンドの巻き付け位置が変位したりすることを確実に防止できる。
またこの発明の態様として、前記第1バンド固定部を、前記バンド部の長手方向の基端に対して、前記バンド部の長手方向と交差する方向に所定距離ずらして配置することができる。
この発明によれば、結束バンドの巻き付け位置が変位することをより確実に防止できるとともに、結束バンドが被結束物における長手方向の所定位置に巻き付けられた状態をより確実に保つことができる。
詳しくは、被結束物に巻き付けられた一巻目のバンド部を第2バンド固定部の挿通孔に挿通して固定した後、第2バンド固定部の挿通孔から引き出したバンド部を、第1バンド固定部に対して所定距離ずらして被結束物の外周面に沿って周方向に巻き付けるとともに、バンド固定部同士を連結する連結部に巻き重ねる。
連結部に巻き重ねられた二巻目のバンド部を、先に巻き付けられた一巻目のバンド部に対して長手方向と交差する方向に所定距離ずらして、一巻目のバンド部に沿って周方向に巻き付けるとともに、二巻目のバンド部を第1バンド固定部の挿通孔に挿通して固定する。
つまり、第1バンド固定部を、バンド部の長手方向の基端に対してバンド部の長手方向と交差する方向に所定距離ずらして配置しているため、バンド部を第1バンド固定部に巻き重ねるか、バンド部同士を巻き重ねることなく、一巻目、二巻目のバンド部を、被結束物の外周面に沿って周方向にそれぞれ巻き付けることができる。
これにより、バンド部の長手方向に捩れが生じにくく、一巻目、二巻目のバンド部を被結束物の外周面に対して密着させた状態にそれぞれ巻き付けることができるため、結束バンドを、被結束物における長手方向の所定位置に対して巻き付けた状態を維持するのに必要な接触抵抗がより安定して得られるとともに、被結束物を十分に締めつけることができる。
この結果、被結束物を結束バンドにより確実に巻き締めすることができるとともに、結束バンドが被結束物における長手方向の所定位置に対してより確実に巻き付け固定することができる。
しかも、第1バンド固定部の挿通孔から引き出したバンド部を挿通方向に引っ張って締め込むほど、一巻目、二巻目のバンド部が被結束物の外周面に対してさらに強く巻き付けられるため、バンド部に緩みが生じたり、結束バンドの巻き付け位置が変位したりすることをより確実に防止できる。
またこの発明の態様として、前記連結部の長手方向の長さを、前記第2バンド固定部の高さより長く形成することができる。
この発明によれば、第1バンド固定部を被結束物の外周面から確実に離間させることができる。
詳しくは、例えば連結部の長さが第2バンド固定部の高さより短い場合、第1バンド固定部を被結束物の外周面から離間される方向に向けて変位させる際に、第1バンド固定部が第2ハンド固定部に当接したり、あるいは、接触したりする等して、第1バンド固定部の変位が妨げられるため、挿通孔の挿通始端側を被結束物の外周面に対して対向が回避される方向に向けることが難しい。
これに対して、本発明の結束バンドは、連結部の長さを第2バンド固定部の高さより長くしているため、第1バンド固定部を被結束物の外周面から離間される方向(例えば第2バンド固定部の高さと対応する方向)へ変位させる際に、第1バンド固定部が第2ハンド固定部に当接したり、あるいは、接触したりすることを防止できる。
これにより、バンド部を被結束物の外周面に巻き付けたまま、第1バンド固定部を被結束物の外周面から離間される方向に向けて確実に変位させることができる。
この結果、被結束物に巻き付けられたバンド部を、第1バンド固定部の挿通孔に対して挿通始端側から確実に挿通することができる。
しかも、バンド部を第1バンド固定部の挿通孔に挿通する際に、バンド部に緩みが生じたり、結束バンドの巻き付け位置が変位したりすることを防止できるため、結束バンドを被結束物における長手方向の所定位置に対してより確実に巻き付け固定することができる。
またこの発明の態様として、前記連結部の長手方向の長さを、前記第2バンド固定部の幅より長く形成することができる。
この発明によれば、第1バンド固定部を被結束物の外周面から確実に離間させることができる。
詳しくは、本発明の結束バンドは、連結部の長さを第2バンド固定部の幅より長くしているため、第1バンド固定部を被結束物の外周面から離間される方向(例えば第2バンド固定部の幅と対応する方向)へ変位させる際に、第1バンド固定部が第2ハンド固定部に当接したり、あるいは、接触したりすることを防止できる。
これにより、バンド部を被結束物の外周面に巻き付けたまま、第1バンド固定部を被結束物の外周面から離間される方向に向けて確実に変位させることができる。
この結果、被結束物に巻き付けられたバンド部を、第1バンド固定部の挿通孔に対して挿通始端側から確実に挿通することができる。
しかも、バンド部を第1バンド固定部の挿通孔に挿通する際に、バンド部に緩みが生じたり、結束バンドの巻き付け位置が変位したりすることを防止できるため、結束バンドを被結束物における長手方向の所定位置に対してより確実に巻き付け固定することができる。
なお、連結部の長さを、第2バンド固定部の高さ及び幅より長くしてもよく、第1バンド固定部を被結束物の外周面から離間される方向に向けてより容易に変位させることができる。
この発明によれば、結束バンドの巻き付け位置が変位することを防止することができるとともに、被結束物における長手方向の所定位置に巻き付け固定することができる結束バンドを提供することができる。
1つのバンド固定部を備えた実施例1の結束バンドの斜視図。 図1に示す結束バンドの正面図、及び背面図。 図2に示す結束バンドの断面図。 バンド部を一方向に挿通し固定するバンド固定部の説明図。 結束バンドをワイヤハーネスに巻き付けた状態の斜視図。 図5に示すワイヤハーネスに巻き付けた結束バンドの側面図。 2つのバンド固定部を備えた実施例2の結束バンドの斜視図。 図7に示す結束バンドの正面図、及び背面図。 図8に示す結束バンドの断面図。 結束バンドをワイヤハーネスに巻き付けた状態の斜視図。 図10に示すワイヤハーネスに巻き付けた結束バンドの側面図。 結束バンドを2本のワイヤハーネスに巻き付けた状態の斜視図。 図12に示すワイヤハーネスに巻き付けた結束バンドの側面図。 逆向きのバンド固定部を備えた実施例3の結束バンドの斜視図。 図14に示す結束バンドの正面図、及び背面図。 図14に示す結束バンドの断面図。 ワイヤハーネスに巻き付けた結束バンドの側面図。 並列にバンド固定部を備えた実施例4の結束バンドの正面図、及び背面図。 バンド固定部を直列に配置した実施例5の結束バンドの斜視図。 図19に示す結束バンドの正面図、及び背面図。 図20に示す結束バンドの断面図。 結束バンドをワイヤハーネスに巻き付けた状態の斜視図。 図22に示すワイヤハーネスに巻き付けた結束バンドの側面図。 結束バンドを2本のワイヤハーネスに巻き付けた状態の斜視図。 図24に示すワイヤハーネスに巻き付けた結束バンドの側面図。 バンド固定部を長手方向と交差する方向に所定距離ずらして配置した実施例6の結束バンドの斜視図。 図26に示す結束バンドの正面図、及び背面図。 結束バンドをワイヤハーネスに巻き付けた状態の斜視図。 結束バンドのバンド部を連結部に巻き重ねた状態の斜視図。 結束バンドを2本のワイヤハーネスに巻き付けた状態の斜視図。 バンド固定部をL字に配置した実施例7の結束バンドの正面図、及び背面図。 結束バンドをワイヤハーネスに巻き付けた状態の斜視図。 結束バンドを2本のワイヤハーネスに巻き付けた状態の斜視図。 バンド固定部を並列に配置した実施例8の結束バンドの正面図、及び背面図。 結束バンドをワイヤハーネスに巻き付けた状態の斜視図。 結束バンドを2本のワイヤハーネスに巻き付けた状態の斜視図。
この発明の一実施形態を以下図面に基づいて詳述する。
図1は1つのバンド固定部30Aを備えた実施例1の結束バンド10の斜視図、図2は図1に示す結束バンド10Aの正面図、及び背面図であり、詳しくは、図2(a)は図1に示す結束バンド10Aの正面図、図2(b)は図1に示す結束バンド10Aの背面図である。
図3は図2に示す結束バンド10Aの断面図であり、詳しくは、図3(a)は図2に示す結束バンド10AのA−A線矢視断面図、図3(b)は図2に示す結束バンド10AのB−B線矢視断面図である。
図4はバンド部20を一方向に挿通し固定するバンド固定部30Aの説明図であり、詳しくは、図4(a)は挿通孔31内に設けた係止片32の拡大断面図、図4(b)は係止片32をバンド部20の係止部22に対して係止が解除される方向に弾性変位させた状態の拡大断面図、図4(c)は係止片32をバンド部20の係止部22に対して係止した状態の拡大断面図である。
実施例1の結束バンド10Aは、柔軟性を有する合成樹脂にて一体成形されており、ワイヤハーネスWHの外周面に巻き付けられる帯状のバンド部20と、バンド部20の長手方向Lの基端に連設され、該バンド部20を一方向(挿通方向N)に挿通し固定する挿通孔31を有するバンド固定部30Aとを備えている(図1〜図3参照)。
バンド部20は、バンド固定部30Aの挿通孔31に挿通される先端側に、該先端側に向けて徐々に幅狭となり、先端側に向けて徐々に肉厚が薄くなる先端部20aを形成している。バンド部20におけるワイヤハーネスWHの外周面に巻き付けられる方の片面21には、幅方向Wから見て略鋸刃状の係止部22を該バンド部20の片面21に沿って長手方向Lに形成している(図2、図3参照)。
係止部22は、後述する係止片32の爪部33が係止される凸部23を、バンド部20の片面21に沿って長手方向Lに多数配列して構成している。
凸部23におけるバンド部20の先端部20a側と対応する部分は、該バンド部20の先端部20a側から基端側に向けて徐々に高くなるように傾斜している。
凸部23におけるバンド部20の基端側と対応する部分は、該バンド部20の長手方向Lと直交する厚み方向に向けて略垂直に形成している(図3(a)のa部拡大図参照)。
バンド固定部30Aは、バンド部20の長手方向Lの基端に対して、該バンド部20の長手方向Lと交差する方向に所定距離(バンド部20の横幅と対応する距離)ずらして配置している(図1、図2参照)。
より詳しくは、バンド固定部30Aは、バンド部20における長手方向Lの基端側を、該長手方向Lと交差(例えば略45度)する方向に延出して、正面から見て左側斜め上方に延びる延出側端部に連設している。
バンド固定部30Aにおける平面から見て中央部には、バンド部20が挿通される正面視略矩形の挿通孔31を挿通方向Nに貫通して開口している。挿通孔31は、バンド部20を挿通する挿通方向Nから見て、該バンド部20が挿通される大きさ、及び形状に形成している(図3(b)のb部拡大図参照)。
挿通孔31の内部には、バンド部20を挿通孔31に挿通した状態において、バンド部20の片面21に形成した係止部22に対して係止される係止片32を設けている。係止片32は、挿通孔31における挿通方向Nの手前側下縁部から該挿通方向Nに向けて延びるように形成している(図4(a)参照)。
係止片32におけるバンド部20の係止部22に係止される部分には、該係止部22の凸部23に対して爪部33を挿通方向Nに複数配列している。爪部33は、係止部22の凸部23に対して挿通方向Nと逆向きに係止される大きさ、及び形状に形成している。
係止片32は、バンド部20を挿通孔31に対して挿通方向Nに挿通する際に、係止部22の凸部23を係止片32の爪部33に当接することにより、凸部23に対して爪部33の係止が解除され方向に弾性変位する(図4(a)の二点鎖線、(b)の実線参照)。
バンド部20を挿通孔31から挿通方向Nと逆方向に引き抜こうとする際に、弾性変位する前の状態に復帰しようとする復元力により、凸部23に対して爪部33が係止される状態に復帰する(図4(a)(c)の実線参照)。
上述の結束バンド10Aを、ワイヤハーネスWHにおける長手方向Lの所定位置に巻き付け固定する際の手順について説明する。
図5は結束バンド10AをワイヤハーネスWHに巻き付けた状態の斜視図、図6は図5に示すワイヤハーネスWHに巻き付けた結束バンド10Aの側面図である。
先ず、結束バンド10Aのバンド部20をワイヤハーネスWHの外周面に対して複数回巻き付ける際に、バンド部20の基端側をワイヤハーネスWHの外周面に押し付けた後、バンド部20をワイヤハーネスWHの外周面に沿って周方向に巻き付ける。
続いて、バンド部20における二巻目の部分を、バンド固定部30Aに対して所定距離ずらしてワイヤハーネスWHの外周面に沿って周方向に巻き付けるとともに、先に巻き付けられた一巻目の部分に沿って周方向に巻き付ける(図5、図6参照)。
バンド部20を2回巻き付けた後、該バンド部20を先端部20a側からバンド固定部30Aの挿通孔31に対して挿通始端側から挿通方向Nに挿通し、該挿通孔31に設けた係止片32の爪部33を、バンド部20の片面21に形成した係止部22の凸部23に係止して固定する(図4(b)(c)参照)。
つまり、バンド固定部30Aを、バンド部20の長手方向Lの基端に対して、該バンド部20の長手方向Lと交差する方向に所定距離ずらして配置しているため、バンド部20をバンド固定部30Aに巻き重ねるか、バンド部20同士を巻き重ねることなく、バンド部20における一巻目、及び二巻目の部分を、ワイヤハーネスWHの外周面に沿って周方向にそれぞれ巻き付けることができる(図5、図6参照)。
これにより、バンド部20の長手方向Lに捩れが生じにくく、バンド部20をワイヤハーネスWHの外周面に対して密着させた状態に巻き付けることができるため、結束バンド10Aを、ワイヤハーネスWHの外周面に対して巻き付けた状態を維持するのに必要な接触抵抗が安定して得られるとともに、該ワイヤハーネスWHを十分に締めつけることができる。
この結果、結束バンド10Aを、ワイヤハーネスWHにおける長手方向Lの所定位置に対して確実に巻き付け固定することができる。
しかも、ワイヤハーネスWHに巻き付けられたバンド部20に緩みが生じにくく、該結束バンド10Aの巻き付け位置がワイヤハーネスWHの周方向や長手方向Lに変位することを防止することができる。
上述の結束バンド10Aを巻き付けたワイヤハーネスWHは、図6中の二点鎖線で示すバンド止め具40を用いて図示しない車両の車体パネルに固定することができる。
バンド止め具40は、結束バンド10Aのバンド部20が固定される本体部41と、図示しない車体パネルの取付け孔に対して差し込み固定される正面視錨形状の差込み部42とを備えている。
つまり、結束バンド10Aのバンド部20をバンド止め具40の本体部41に固定した後、バンド止め具40が取り付けられた結束バンド10AをワイヤハーネスWHの外周面に対して巻き付け固定する。
これにより、バンド止め具40の差込み部42を、図示しない車体パネルの取付け孔に差し込み固定するだけで、結束バンド10Aにより結束したワイヤハーネスWHを、図示しない車体パネルの所望する部分に配索することができる。
以下、上述の結束バンド10Aにおけるその他の例について説明する。この説明において、前記構成と同一または同等の部位については同一の符号を記してその詳しい説明を省略する。
(実施例2)
実施例1では1つのバンド固定部30Aを備えた結束バンド10Aについて説明したが、実施例2では、図7、図8、図9に示すように、2つのバンド固定部30A,30Bを備えた結束バンド10Bについて説明する。
図7は2つのバンド固定部30A,30Bを備えた実施例2の結束バンド10Bの斜視図、図8は図7に示す結束バンド10Bの正面図、及び背面図であり、詳しくは、図8(a)は図7に示す結束バンド10Bの正面図、図8(b)は図7に示す結束バンド10Bの背面図である。
図9は図8に示す結束バンド10Bの断面図であり、詳しくは、図9(a)は図8に示す結束バンド10BのC−C線矢視断面図、図9(b)は図8に示す結束バンド10BのD−D線矢視断面図である。
実施例2の結束バンド10Bは、ワイヤハーネスWHの外周面に巻き付けられるバンド部20と、該バンド部20の長手方向Lの基端に連設した挿通方向Nが同一の第1、及び第2のバンド固定部30A,30Bとを備えている(図7〜図9参照)。
第1のバンド固定部30Aは、バンド部20の長手方向Lの基端に対して、該バンド部20の長手方向Lと交差する方向に所定距離(バンド部20、あるいは、バンド固定部30Aの横幅と対応する距離)ずらして配置している。
第2のバンド固定部30Bは、バンド部20の長手方向Lの基端に対して直列に配置している。より詳しくは、バンド部20における幅方向Sの中央部を通る図示しない軸線上に配置している(図7、図8参照)。
すなわち、第1のバンド固定部30Aを、第2のバンド固定部30Bに対して正面から見て左側斜め上方に配置して、該バンド固定部30A,30Bを、バンド部20の長手方向Lに対して互い違いとなるように配置している(図7、図8参照)。
バンド固定部30A,30Bには、バンド部20が挿通される正面視略矩形の挿通孔31を挿通方向Nに貫通して開口している。挿通孔31の内部には、バンド部20の片面21に形成した係止部22に係止される係止片32を同一方向に向けて設けている。
係止片32における係止部22の凸部23に係止される部分には、該係止部22の凸部23に対して爪部33を挿通方向Nに複数配列している(図9(a)(b)のa部、及びb部拡大図参照)。
上述の結束バンド10Bを、ワイヤハーネスWHにおける長手方向Lの所定位置に巻き付け固定する際の手順について説明する。
図10は結束バンド10BをワイヤハーネスWHに巻き付けた状態の斜視図、図11は図10に示すワイヤハーネスWHに巻き付けた結束バンド10Bの側面図である。
先ず、結束バンド10Bのバンド部20をワイヤハーネスWHの外周面に対して複数回巻き付ける際に、バンド部20の基端側をワイヤハーネスWHの外周面に押し付けた後、バンド部20をワイヤハーネスWHの外周面に沿って周方向に巻き付ける(図10、図11参照)。
バンド部20を先端部20a側から第2のバンド固定部30Bの挿通孔31に対して挿通始端側から挿通方向Nに挿通し、該挿通孔31に設けた係止片32の爪部33を、バンド部20の片面21に形成した係止部22の凸部23に係止して固定する(図4(b)(c)参照)。
続いて、第2のバンド固定部30Bの挿通孔31に挿通したバンド部20を、第1のバンド固定部30Aに対して所定距離ずらしてワイヤハーネスWHの外周面に沿って周方向に巻き付けるとともに、バンド部20における二巻目の部分を、先に巻きつけた一巻目の部分に沿って周方向に巻き付ける(図10、図11参照)。
バンド部20を2回巻き付けた後、該バンド部20を先端部20a側から第2のバンド固定部30Bの挿通孔31に対して挿通方向Nに挿通し、該挿通孔31に設けた係止片32の爪部33を、バンド部20の片面21に形成した係止部22の凸部23に係止して固定する(図4(b)(c)参照)。
つまり、第1のバンド固定部30Aを、第2のバンド固定部30Bに対してバンド部20の長手方向Lと交差する方向に所定距離ずらして配置しているため、バンド部20をバンド固定部30A,30Bに巻き重ねるか、バンド部20同士を巻き重ねることなく、バンド部20における一巻目、及び二巻目の部分を、ワイヤハーネスWHの外周面に沿って周方向にそれぞれ巻き付けることができる(図10、図11参照)。
これにより、バンド部20の長手方向Lに捩れが生じにくく、該バンド部20における一巻目、及び二巻目の部分を、ワイヤハーネスWHの外周面に対して密着させた状態にそれぞれ巻き付けることができるため、結束バンド10Bを、ワイヤハーネスWHの外周面に対して巻き付けた状態を維持するのに必要な接触抵抗がより安定して得られるとともに、該ワイヤハーネスWHを十分に締めつけることができる。
この結果、結束バンド10Bを、ワイヤハーネスWHにおける長手方向Lの所定位置に対して確実に巻き付け固定することができる。
しかも、バンド部20における一巻目、及び二巻目の部分を、第1、及び第2のバンド固定部30A,30Bの挿通孔31にそれぞれ挿通して固定するため、該バンド部20における一巻目、及び二巻目の部分を、ワイヤハーネスWHに巻き付けられた所定位置にてそれぞれ確実に巻き付け固定することができる。
このため、ワイヤハーネスWHに巻き付けたバンド部20の一巻目、及び二巻目の部分に緩みが生じにくく、該結束バンド10Bの巻き付け位置がワイヤハーネスWHの周方向や長手方向Lに変位することをより確実に防止することができる。
さらに、第1、及び第2のバンド固定部30A,30Bを、バンド部20の長手方向Lに対して互い違いとなるように配置しているため、バンド固定部30A,30Bの挿通孔31の挿通始端側がワイヤハーネスWHの外周面と対向する状態に巻き付けられていても、第1のバンド固定部30AをワイヤハーネスWHの外周面から離間される方向に変位させて、挿通孔31の挿通始端側をワイヤハーネスWHの外周面に対して対向が回避される方向に向けることができる。
これにより、結束バンド10Bの巻き付け位置を変位させることなく、バンド部20を、バンド固定部30Aの挿通孔31に対して挿通始端側から挿通方向Nに向けて容易に挿通することができる。
この結果、結束バンド10Bを、ワイヤハーネスWHにおける長手方向Lの所定位置に対してより正確に巻き付け固定することができる。
さらに、結束バンド10Bにより結束したワイヤハーネスWHは、図11中の二点鎖線で示すバンド止め具40を用いて、図示しない車両の車体パネルの所望する部分に配索することができる。
また、上述の結束バンド10Bは、2本のワイヤハーネスWHを1つに束ねた状態に結束する際にも用いることができる。
図12は結束バンド10BをワイヤハーネスWHに巻き付けた状態の斜視図、図13は図12に示すワイヤハーネスWHに巻き付けた結束バンド10Bの側面図である。
先ず、結束バンド10Bにおけるバンド部20の基端側を1本目のワイヤハーネスWHの外周面に押し付けた後、バンド部20を1本目のワイヤハーネスWHの外周面に沿って周方向に巻き付けるとともに、該バンド部20を先端部20a側から第2のバンド固定部30Bの挿通孔31に挿通して固定する(図4(b)(c)参照)。
続いて、第2のバンド固定部30Bの挿通孔31に挿通したバンド部20を、第1のバンド固定部30Aに対して所定距離ずらして、再び1本目のワイヤハーネスWHの外周面に沿って周方向に巻き付けるとともに、バンド部20における二巻目の部分を、先に巻き付けられた一巻目の部分に沿って周方向に巻き付ける。
2本目のワイヤハーネスWHを、1本目のワイヤハーネスWHに沿わせて配置した後、1本目のワイヤハーネスWHに巻き付けられたバンド部20を、2本目のワイヤハーネスWHの外周面に対して周方向に掛け渡すように巻き付けるとともに、該バンド部20を先端部20a側から第1のバンド固定部30Aの挿通孔31に挿通して固定する(図12、図13参照)。
つまり、第1のバンド固定部30Aを、第2のバンド固定部30Bに対してバンド部20の長手方向Lと交差する方向に所定距離ずらして配置しているため、バンド部20をバンド固定部30A,30Bに巻き重ねるか、バンド部20同士を巻き重ねることなく、バンド部20を2本のワイヤハーネスWHの外周面に対して周方向にそれぞれ巻き付けることができる(図10、図11参照)。
これにより、バンド部20の長手方向Lに捩れが生じにくく、該バンド部20を2本のワイヤハーネスWHの外周面に対して密着させた状態にそれぞれ巻き付けることができるとともに、各ワイヤハーネスWHにおける長手方向Lの所定位置に対して確実に巻き付け固定することができる。
この結果、1本の結束バンド10Bを用いて、2本のワイヤハーネスWHを1つに束ねた状態に結束することができる。
しかも、バンド部20を2本のワイヤハーネスWHの外周面に対してそれぞれ巻き付けた状態において、第1、及び第2のバンド固定部30A,30Bの挿通孔31にそれぞれ挿通して固定するため、バンド部20を各ワイヤハーネスWHに巻き付けられた所定位置にてそれぞれ確実に巻き付け固定することができるとともに、2本のワイヤハーネスWHを1つに束ねた状態に保つことができる。
このため、各ワイヤハーネスWHに巻き付けられたバンド部20に緩みが生じにくく、結束バンド10Bの巻き付け位置がワイヤハーネスWHの周方向や長手方向Lに変位することをより確実に防止することができる。
さらに、結束バンド10Bにより結束したワイヤハーネスWHは、図13中の二点鎖線で示すバンド止め具40を用いて、図示しない車両の車体パネルの所望する部分に配索することができる。
また、第1のバンド固定部30Aを、第2のバンド固定部30Bに対してバンド部20の長手方向Lと交差する方向に所定距離ずらして配置した以外の構成は実施例1と略同一であるため、上述の実施例1と略同等の作用、及び効果を奏することができる。
(実施例3)
実施例2では挿通方向Nが同一の第1、及び第2のバンド固定部30A,30Bを備えた結束バンド10Bについて説明したが、実施例3では、図14、図15、図16に示すように、バンド固定部30Aを、バンド固定部30Bに対して挿通方向Nが逆向きとなるように配置した結束バンド10Cについて説明する。
図14は挿通方向Nが逆向きのバンド固定部30Aを備えた実施例3の結束バンド10Cの斜視図、図15は図14に示す結束バンド10Cの正面図、及び背面図であり、詳しくは、図15(a)は結束バンド10Cの正面図、図15(b)は結束バンド10Cの背面図である。
図16は図15に示す結束バンド10Cの断面図であり、詳しくは、図16(a)は図15に示す結束バンド10CのE−E線矢視断面図、図16(b)は図15に示す結束バンド10CのF−F線矢視断面図、図17はワイヤハーネスWHに巻き付けた結束バンド10Cの側面図である。
実施例3の結束バンド10Cは、バンド部20の長手方向Lと交差する方向に所定距離ずらして配置した第1のバンド固定部30Aを、該バンド部20の長手方向Lの基端に対して直列に配置した第2のバンド固定部30Bに対して、バンド部20を挿通孔31に挿通する挿通方向Nが逆向きとなるように配置している(図14、図15参照)。
バンド固定部30Bの係止片32は、該固定部側の挿通孔31における挿通方向Nの手前側下縁部から該挿通方向Nに向けて延びるように形成しているが(図16(a)のa部拡大図参照)、バンド固定部30Aの係止片32は、該固定部側の挿通孔31における挿通方向Nの手前側上縁部から該挿通方向Nに向けて延びるように形成している(図16(b)のb部拡大図参照)。
つまり、バンド固定部30Aの係止片32は、係止部22の凸部23に対して係止される方向がバンド固定部30Bの係止片32と逆向きとなるように形成している(図16(a)(b)のa部、及びb部拡大図参照)。
上述の結束バンド10Cを用いて、2本のワイヤハーネスWHを1つに束ねた状態に結束する場合、結束バンド10Cにおけるバンド部20の基端側を1本目のワイヤハーネスWHの外周面に押し付けた後、バンド部20を1本目のワイヤハーネスWHの外周面に沿って周方向に巻き付けるとともに、該バンド部20を先端部20a側からバンド固定部30Bの挿通孔31に挿通して固定する(図4(b)(c)参照)。
続いて、バンド固定部30Bの挿通孔31に挿通したバンド部20を、第1のバンド固定部30Aに対して所定距離ずらして2本目のワイヤハーネスWHの外周面に沿って周方向に巻き付けるとともに、該バンド部20を先端部20a側からバンド固定部30Aの挿通孔31に挿通し、該挿通孔31に設けた係止片32の爪部33を、バンド部20の片面21に形成した係止部22の凸部23に係止して固定する(図4(b)(c)参照)。
つまり、結束バンド10Cのバンド固定部30Aを、バンド固定部30Bに対してバンド部20を挿通孔31に挿通する挿通方向Nが逆向きとなるように配置しているため、バンド固定部30A,30Bの挿通孔31の挿通始端側がワイヤハーネスWHの外周面と対向する状態に巻き付けられていても、2本目のワイヤハーネスWHに巻き付けられたバンド部20を、バンド固定部30Aの挿通孔31に対して1本目のワイヤハーネスWHの外周面と対向しない逆方向(図17中の上方)から挿通して固定することができる。
これにより、結束バンド10Cのバンド部20を、バンド固定部30Aの挿通孔31に対してワイヤハーネスWHの外周面と対向する側に回り込んで挿通するよりも、該バンド固定部30Aの挿通孔31に対してワイヤハーネスWHの外周面と対向しない逆方向から挿通する方が、よりスムースに挿通することができる(図17参照)。
この結果、結束バンド10CをワイヤハーネスWHに巻き付ける際に、該結束バンド10Cの巻き付け位置がワイヤハーネスWHの周方向や長手方向Lに変位することをより確実に防止することができるとともに、結束バンド10Cを、ワイヤハーネスWHにおける外周面の所定位置により正確に巻き付け固定することができる。
しかも、2本のワイヤハーネスWHを1つに束ねた状態に結束する際に、結束バンド10Cのバンド部20を、並列に配置した2本のワイヤハーネスWHの外周面に対して掛け渡すように巻き付けなくても、該各ワイヤハーネスWHに対して略8字状に巻き付けることができる。
このため、結束バンド10Cのバンド部20を、2本のワイヤハーネスWHの外周面に対して掛け渡すように巻き付けるよりも、バンド部20を2本のワイヤハーネスWHの外周面に対して密着させた状態にそれぞれ確実に巻き付けることができるため、各ワイヤハーネスWHにおける長手方向Lの所定位置に対してより確実に巻き付け固定することができる。
さらに、結束バンド10Cにより結束したワイヤハーネスWHは、図17中の二点鎖線で示すバンド止め具40を用いて、図示しない車両の車体パネルの所望する部分に配索することができる。
また、バンド固定部30Aを、バンド固定部30Bに対して挿通方向Nが逆向きとなるように配置した以外の構成は実施例2と略同一であるため、実施例2と略同等の作用、及び効果を奏することができる。
(実施例4)
実施例2,3ではバンド固定部30A,30Bを、バンド部20の長手方向Lに対して互い違いとなるように配置した例について説明したが、実施例4では、図18に示すように、バンド固定部30A,30Bを幅方向Wに並列配置した結束バンド10Dについて説明する。
図18はバンド固定部30A,30Bを並列に配置した実施例4の結束バンド10Dの正面図、及び背面図であり、詳しくは、図18(a)は結束バンド10Dの正面図、図18(b)は結束バンド10Dの背面図である。
実施例4の結束バンド10Dは、バンド部20の長手方向Lと交差する方向に所定距離ずらして配置した第1のバンド固定部30Aと、該バンド部20の長手方向Lの基端に対して直列に配置した第2のバンド固定部30Bとを備えている。
バンド固定部30A,30Bは、バンド部20の長手方向Lの基端に対して該長手方向Lと直交して幅方向Wに並列配置するとともに、該バンド固定部30A,30B同士を一体成形している。
詳しくは、バンド固定部30A,30Bを、長手方向L、あるいは幅方向Wに対して所定間隔を隔てて配置した場合、バンド固定部30A,30B同士を連設する部分の肉厚が薄くなる。
このため、バンド部20をワイヤハーネスWHの外周面に対して強く巻き付けた際に、肉厚の薄い部分に応力が集中するため、バンド固定部30A,30Bの連設部分に亀裂や割れ等が発生しやすく、結束バンド10Dを、ワイヤハーネスWHの外周面に対して巻き付けた状態を維持するのに必要な強度を確保することが困難である。
これに対して、上述の結束バンド10Dは、バンド固定部30A,30Bをバンド部20の長手方向Lと直交して並列に配置するとともに、バンド固定部30A,30B同士を連設する部分の肉厚を該バンド固定部30A,30Bと略同等の肉厚に形成している。
このため、バンド部20をワイヤハーネスWHの外周面に対して強く巻き付けても、バンド固定部30A,30Bの連設部分に破損や損傷等が生じにくく、バンド部20を、ワイヤハーネスWHの外周面に対して強く巻き付けるための必要な強度を確保することができる。
この結果、結束バンド10Dのバンド部20を、ワイヤハーネスWHの外周面に対してより強く巻き付け固定することができるため、結束バンド10Dの巻き付け位置が、ワイヤハーネスWHの周方向や長手方向Lに変位することをより積極的に防止することができる。
また、バンド固定部30A,30Bを並列に配置した以外の構成は実施例2,3と略同一であるため、実施例2,3と略同等の作用、及び効果を奏することができる。
(実施例5)
実施例1〜4ではバンド固定部30Aをバンド部20の長手方向Lと交差する方向に所定距離ずらして配置した例について説明したが、実施例5では、図19〜図25に示すように、バンド固定部30A,30Bを直列に配置した結束バンド10Eについて説明する。
図19はバンド固定部30A,30Bを直列に配置した実施例5の結束バンド10Eの斜視図、図20は図19に示す結束バンド10Eの正面図、及び背面図であり、詳しくは、図20(a)は図19に示す結束バンド10Eの正面図、図20(b)は図19に示す結束バンド10Eの背面図である。
図21は図20(a)に示す結束バンド10EのG−G線矢視断面図である。
実施例5の結束バンド10Eは、ワイヤハーネスWHの外周面に巻き付けられるバンド部20と、バンド部20の長手方向Lの基端に対して直列に配置したバンド固定部30A,30Bと、バンド固定部30Aとバンド固定部30Bとを連結する可撓性を有する連結部34Eとを備えている。
バンド部20は、バンド固定部30A,30Bの挿通孔31に挿通される先端側に、先端側に向けて徐々に幅狭となり、先端側に向けて徐々に肉厚が薄くなる先端部20aを形成している。
バンド部20におけるワイヤハーネスWHの外周面に巻き付けられる方の片面21には、幅方向Wから見て略鋸刃状の係止部22をバンド部20の片面21に沿って長手方向Lに形成している(図20、図21参照)。
係止部22は、後述する係止片32の爪部33が係止される凸部23を、バンド部20の片面21に沿って長手方向Lに多数配列して構成している。
凸部23におけるバンド部20の先端部20a側と対応する部分は、バンド部20の先端部20a側から基端側に向けて徐々に高くなるように傾斜している。
凸部23におけるバンド部20の基端側と対応する部分は、バンド部20の長手方向Lと直交する厚み方向に向けて略垂直に形成している(図21のa部拡大図参照)。
バンド固定部30A,30Bは、バンド部20の挿通方向Nが同一のバンド固定部であり、バンド部20における幅方向Sの中央部を通る図示しない軸線上に配置し、バンド部20の長手方向Lに対して所定距離を隔てて配置している(図20、図21参照)。
バンド固定部30A,30Bの長手方向Lに対向する端部同士を後述する連結部34Eで連結している。バンド固定部30Aは、バンド部20の長手方向Lの基端から長手方向Lに所定距離を隔てて配置している。バンド固定部30Bは、バンド部20の長手方向Lの基端に対して直列に配置している。
バンド固定部30A,30Bにおける平面から見て中央部には、バンド部20が挿通される正面視略矩形の挿通孔31を挿通方向Nに貫通して開口している。挿通孔31は、バンド部20を挿通する挿通方向Nから見て、バンド部20が挿通される大きさ、及び形状に形成している(図21のb部拡大図参照)。
挿通孔31の内部には、バンド部20を挿通孔31に挿通した状態において、バンド部20の片面21に形成した係止部22に対して係止される係止片32を設けている。係止片32は、挿通孔31における挿通方向Nの手前側下縁部から挿通方向Nに向けて延びるように形成している。
係止片32におけるバンド部20の係止部22に係止される部分には、係止部22の凸部23に対して爪部33を挿通方向Nに複数配列している。爪部33は、係止部22の凸部23に対して挿通方向Nと逆向きに係止される大きさ、及び形状に形成している。
係止片32は、バンド部20を挿通孔31に対して挿通方向Nに挿通する際に、係止部22の凸部23を係止片32の爪部33に当接することにより、凸部23に対して爪部33の係止が解除される方向に弾性変位する。
バンド部20を挿通孔31から挿通方向Nと逆方向に引き抜こうとする際に、弾性変位する前の状態に復帰しようとする復元力により、凸部23に対して爪部33が係止される状態に復帰する。
連結部34Eは、バンド部20の厚み方向に可撓性を有する厚み及び幅に形成している。連結部34Eの長手方向Lの一端はバンド固定部30Bに連結し、長手方向Lの他端は長手方向Lに延出してバンド固定部30Aに連結している。
連結部34Eの長手方向Lの長さL1は、バンド固定部30Bの幅W1、及びバンド固定部30Bの高さT1より長くなるように形成している(図20(a)、図21参照)。
すなわち、連結部34Eの長さL1が、バンド固定部30Bの幅W1及び高さT1より長いため、バンド固定部30AをワイヤハーネスWHの外周面から離間される方向に向けて変位させる際に、ハンド固定部30Bに当接したり、あるいは、接触したりすることなく、連結部34Eを厚み方向に屈曲することができる。
これにより、バンド固定部30Aを、図23中の実線で示す下向き可撓状態と、同図中の二点鎖線で示す上向き可撓状態とに変位させることができる。
また、連結部34Eは、バンド部20の幅方向Sの中央部を通る図示しない軸芯を中心として軸回りに捩じるか、幅方向Wに屈曲することができるため、バンド固定部30Aを、連結部34Eの軸芯を中心として軸回りに回転したり、幅方向Wに変位させたりすることができる。
上述の結束バンド10Eを、ワイヤハーネスWHにおける長手方向Lの所定位置に巻き付け固定する際の手順について説明する。
図22は結束バンド10EをワイヤハーネスWHに巻き付けた状態の斜視図、図23は図22に示すワイヤハーネスWHに巻き付けた結束バンド10Eの側面図である。
先ず、結束バンド10Eにおけるバンド部20の基端側をワイヤハーネスWHの外周面に押し付けた後、バンド部20をワイヤハーネスWHの外周面に沿って周方向に巻き付ける。ワイヤハーネスWHに巻き付けられた一巻目のバンド部20をバンド固定部30Bの挿通孔31に対して挿通始端側から挿通して固定する。
続いて、バンド固定部30Bの挿通孔31から引き出した二巻目のバンド部20を、先に巻き付けられた一巻目のバンド部20に巻き重ねながらワイヤハーネスWHの外周面に沿って周方向に巻き付ける。
二巻目のバンド部20をバンド固定部30Aの挿通孔31に挿通する際に、連結部34Eを上方へ屈曲して、バンド固定部30AをワイヤハーネスWHの外周面から離間される方向に向けて変位させてから、二巻目のバンド部20をバンド固定部30Aの挿通孔31に対して挿通始端側から挿通して固定する(図23の二点鎖線参照)。
バンド固定部30Aの挿通孔31から引き出した二巻目のバンド部20を挿通方向Nに引っ張って締め込むほど、一巻目のバンド部20がワイヤハーネスWHの外周面に対してさらに強く巻き付けられるため、一巻目のバンド部20をワイヤハーネスWHの外周面に対して密着させた状態により強固に巻き付けることができる。
これにより、結束バンド10Eを、ワイヤハーネスWHにおける長手方向Lの所定位置に対して巻き付けた状態を維持するのに必要な接触抵抗が安定して得られるとともに、ワイヤハーネスWHを十分に締めつけることができる。
この結果、ワイヤハーネスWHを結束バンド10Eにて確実に巻き締めすることができるとともに、結束バンド10EをワイヤハーネスWHにおける長手方向Lの所定位置に対して確実に巻き付け固定することができる。
しかも、ワイヤハーネスWHに巻き付けられたバンド部20に緩みが生じにくく、結束バンド10Eの巻き付け位置がワイヤハーネスWHの周方向や長手方向Lに変位することを確実に防止できる。
さらに、バンド固定部30Aとバンド固定部30Bとを所定間隔に隔てたまま連結部34Eで連結しているため、バンド部20をワイヤハーネスWHの外周面に巻き付けたまま、バンド固定部30AをワイヤハーネスWHの外周面から離間される方向に向けて変位させることができるとともに、挿通孔31の挿通始端側をワイヤハーネスWHの外周面に対して対向が回避される方向に向けることができる。
これにより、ワイヤハーネスWHに巻き付けられた二巻目のバンド部20を、バンド固定部30Aの挿通孔31に対して挿通始端側から確実、かつスムースに挿通して固定することができる。
バンド部20を挿通する際に、バンド部20に緩みが生じたり、結束バンド10Eの巻き付け位置が変位したりすることを防止できるため、結束バンド10EをワイヤハーネスWHにおける長手方向Lの所定位置に対して確実に巻き付け固定することができる。
さらにまた、ワイヤハーネスWHに巻き付けられた一巻目、及び二巻目のバンド部20を、バンド固定部30A,30Bの挿通孔31に挿通して固定するため、一巻目、及び二巻目のバンド部20に緩みが生じにくく、ワイヤハーネスWHに巻き付けられた所定位置にてそれぞれ巻き付け固定することができる。
なお、上述の結束バンド10Eを巻き付けたワイヤハーネスWHは、図23中の二点鎖線で示すバンド止め具40を用いて、車体パネルの所望する部分に配索することができる。
また、上述の結束バンド10Eは、2本のワイヤハーネスWHを1つに束ねた状態に結束する際にも用いることができる。
図24は結束バンド10Eを2本のワイヤハーネスWHに巻き付けた状態の斜視図、図25は図24に示すワイヤハーネスWHに巻き付けた結束バンド10Eの側面図である。
1本目のワイヤハーネスWHに巻き付けられた一巻目のバンド部20をバンド固定部30Bの挿通孔31に対して挿通始端側から挿通して固定した後、バンド固定部30Bの挿通孔31から引き出した二巻目のバンド部20を一巻目のバンド部20に対して幅方向Wに所定距離ずらして、一巻目のバンド部20に沿って1本目のワイヤハーネスWHに巻き付ける。
2本目のワイヤハーネスWHを1本目のワイヤハーネスWHに沿わせて配置した後、1本目のワイヤハーネスWHに巻き付けた二巻目のバンド部20を、2本目のワイヤハーネスWHに対して掛け渡すように下方から巻き付けるとともに、バンド固定部30Aの挿通孔31に対して挿通始端側から挿通して固定する。
二巻目のバンド部20をバンド固定部30Aの挿通孔31に挿通する際に、連結部34Eを上方へ屈曲して、バンド固定部30AをワイヤハーネスWHの外周面から離間させることにより、二巻目のバンド部20を、バンド固定部30Aの挿通孔31に対して挿通始端側からスムースに挿通して固定することができる(図25の二点鎖線参照)。
これにより、結束バンド10EをワイヤハーネスWHにおける長手方向Lの所定位置に対して確実に巻き付け固定することができるとともに、2本のワイヤハーネスWHを1つに束ねた状態に結束することができる。
(実施例6)
実施例5ではバンド固定部30A,30Bを直列に配置した例について説明したが、実施例6では、図26〜図29に示すように、バンド固定部30Aを長手方向Lと交差する方向に所定距離ずらして配置した結束バンド10Fについて説明する。
図26はバンド固定部30Aを長手方向Lと交差する方向に所定距離ずらして配置した実施例6の結束バンド10Fの斜視図、図27は図26に示す結束バンド10Fの正面図、及び背面図であり、詳しくは、図27(a)は図26に示す結束バンド10Fの正面図、図27(b)は図26に示す結束バンド10Fの背面図である。
実施例6の結束バンド10Fは、ワイヤハーネスWHの外周面に巻き付けられるバンド部20と、バンド部20の長手方向Lの基端に対して、長手方向Lと斜めに交差する方向に所定距離ずらして配置したバンド固定部30Aと、バンド部20の長手方向Lの基端に対して直列に配置したバンド固定部30Bと、バンド固定部30Aとバンド固定部30Bとを連結する可撓性を有する連結部34Fとを備えている。
バンド部20は、バンド固定部30A,30Bの挿通孔31に挿通される先端側に、先端側に向けて徐々に幅狭となり、先端側に向けて徐々に肉厚が薄くなる先端部20aを形成している。
バンド部20におけるワイヤハーネスWHの外周面に巻き付けられる方の片面21には、幅方向Wから見て略鋸刃状の係止部22をバンド部20の片面21に沿って長手方向Lに形成している(図26、図27参照)。
係止部22は、後述する係止片32の爪部33が係止される凸部23を、バンド部20の片面21に沿って長手方向Lに多数配列して構成している。
凸部23におけるバンド部20の先端部20a側と対応する部分は、バンド部20の先端部20a側から基端側に向けて徐々に高くなるように傾斜している。
凸部23におけるバンド部20の基端側と対応する部分は、バンド部20の長手方向Lと直交する厚み方向に向けて略垂直に形成している。
バンド固定部30A,30Bは、バンド部20の挿通方向Nが同一のバンド固定部であり、バンド固定部30A,30Bの端部同士を後述する連結部34Fで連結している(図26、図27参照)。
バンド固定部30Aは、バンド部20の長手方向Lの基端から長手方向Lに所定距離を隔てて配置するととともに、バンド部20の長手方向Lの基端に対して、長手方向Lと斜めに交差する方向に所定距離ずらして配置している。バンド固定部30Bは、バンド部20の長手方向Lの基端に対して直列に配置している。
バンド固定部30A,30Bにおける平面から見て中央部には、バンド部20が挿通される正面視略矩形の挿通孔31を挿通方向Nに貫通して開口している。挿通孔31は、バンド部20を挿通する挿通方向Nから見て、バンド部20が挿通される大きさ、及び形状に形成している。
挿通孔31の内部には、バンド部20を挿通孔31に挿通した状態において、バンド部20の片面21に形成した係止部22に対して係止される係止片32を設けている。係止片32は、挿通孔31における挿通方向Nの手前側下縁部から挿通方向Nに向けて延びるように形成している。
係止片32におけるバンド部20の係止部22に係止される部分には、係止部22の凸部23に対して爪部33を挿通方向Nに複数配列している。爪部33は、係止部22の凸部23に対して挿通方向Nと逆向きに係止される大きさ、及び形状に形成している。
係止片32は、バンド部20を挿通孔31に対して挿通方向Nに挿通する際に、係止部22の凸部23を係止片32の爪部33に当接することにより、凸部23に対して爪部33の係止が解除される方向に弾性変位する。
バンド部20を挿通孔31から挿通方向Nと逆方向に引き抜こうとする際に、弾性変位する前の状態に復帰しようとする復元力により、凸部23に対して爪部33が係止される状態に復帰する。
連結部34Fは、バンド部20の厚み方向に可撓性を有する厚み及び幅に形成している。連結部34Fの長手方向Lの一端はバンド固定部30Bに連結し、長手方向Lの他端は長手方向Lの基端に対して斜めに交差(具体的には略45度)する方向に延出して、正面から見て左側斜め上方に配置したバンド固定部30Aに連結している(図27(a)参照)。
連結部34Fの長手方向Lの長さL1は、バンド固定部30Bの幅W1、及びバンド固定部30Bの高さT1より長くなるように形成している(図27、図28参照)。
すなわち、連結部34Fの長さL1が、バンド固定部30Bの幅W1及び高さT1より長いため、バンド固定部30AをワイヤハーネスWHの外周面から離間される方向に向けて変位させる際に、ハンド固定部30Bに当接したり、あるいは、接触したりすることなく、連結部34Fを厚み方向に屈曲することができる。
また、連結部34Fは、バンド部20の幅方向Sの中央部を通る図示しない軸芯を中心として軸回りに捩じるか、幅方向Wに屈曲することができるため、バンド固定部30Aを、連結部34Fの軸芯を中心として軸回りに回転したり、幅方向Wに変位させたりすることができる。
上述の結束バンド10FをワイヤハーネスWHに巻き付け固定する際の手順について説明する。
図28は結束バンド10FをワイヤハーネスWHに巻き付けた状態の斜視図である。
先ず、ワイヤハーネスWHに巻き付けられた一巻目のバンド部20をバンド固定部30Bの挿通孔31に挿通して固定した後、バンド固定部30Bの挿通孔31から引き出した二巻目のバンド部20を一巻目のバンド部20に対して幅方向Wに所定距離ずらして、一巻目のバンド部20に沿ってワイヤハーネスWHに巻き付けるとともに、バンド固定部30A,30B同士を連結する連結部34Fに巻き重ねる。
連結部34Fに巻き重ねられた三巻目のバンド部20を二巻目のバンド部20に対して幅方向Wに所定距離ずらして、二巻目のバンド部20に沿ってワイヤハーネスWHに巻き付けるとともに、バンド固定部30Aの挿通孔31に挿通して固定する。
バンド固定部30Aの挿通孔31から引き出した三巻目のバンド部20を挿通方向Nに引っ張って締め込むほど、連結部34FがワイヤハーネスWHの外周面に対してさらに強く押し付けられるため、ワイヤハーネスWHに巻き付けられたバンド部20に緩みが生じたり、結束バンド10Fの巻き付け位置が変位したりすることをより確実に防止できる。
この結果、ワイヤハーネスWHを結束バンド10Fにより確実に巻き締めすることができるとともに、結束バンド10FがワイヤハーネスWHにおける長手方向Lの所定位置に巻き付けられた状態をより確実に保つことができる。
しかも、結束バンド10Fのバンド部20をバンド固定部30Aの挿通孔31に挿通する際に、連結部34Fを上方へ屈曲して、バンド固定部30AをワイヤハーネスWHの外周面から離間させるため、バンド固定部30Aの挿通孔31に対して挿通始端側からスムースに挿通して固定することができる。
また、上述の結束バンド10Fは、連結部34Fに巻き重ねることなくワイヤハーネスWHに巻き付けることもできる。
図29は結束バンド10Fのバンド部20を連結部34Fに巻き重ねた状態の斜視図である。
ワイヤハーネスWHに巻き付けられた一巻目のバンド部20をバンド固定部30Bの挿通孔31に挿通して固定した後、バンド固定部30Bの挿通孔31から引き出した二巻目のバンド部20を一巻目のバンド部20に対して幅方向Wに所定距離ずらして、一巻目のバンド部20に沿ってワイヤハーネスWHに巻き付けるとともに、バンド固定部30Aの挿通孔31に挿通して固定する。
二巻目のバンド部20をバンド固定部30Aの挿通孔31に挿通する際に、連結部34Fを上方へ屈曲して、バンド固定部30AをワイヤハーネスWHの外周面から離間させるため、バンド固定部30Aの挿通孔31に対して挿通始端側からスムースに挿通して固定することができる。
これにより、結束バンド10EをワイヤハーネスWHにおける長手方向Lの所定位置に対して確実に巻き付け固定することができるとともに、2本のワイヤハーネスWHを1つに束ねた状態に結束することができる。
また、上述の結束バンド10Fは、2本のワイヤハーネスWHを1つに束ねた状態に結束する際にも用いることができる。
図30は結束バンド10Fを2本のワイヤハーネスWHに巻き付けた状態の斜視図である。
1本目のワイヤハーネスWHに巻き付けられた一巻目のバンド部20をバンド固定部30Bの挿通孔31に挿通して固定した後、バンド固定部30Bの挿通孔31から引き出した二巻目のバンド部20を、一巻目のバンド部20に対して幅方向Wに所定距離ずらして、一巻目のバンド部20に沿って1本目のワイヤハーネスWHに巻き付ける。
1本目のワイヤハーネスWHに巻き付けられた二巻目のバンド部20を、1本目のワイヤハーネスWHに沿わせて配置した2本目のワイヤハーネスWHに対して下方から掛け渡すように巻き付けるとともに、二巻目のバンド部20をバンド固定部30Aの挿通孔31に挿通して固定する。
これにより、結束バンド10FをワイヤハーネスWHにおける長手方向Lの所定位置に対して確実に巻き付け固定することができるとともに、2本のワイヤハーネスWHを1つに束ねた状態に結束することができる。
また、実施例6の結束バンド10Fにおいて、バンド固定部30Aを長手方向Lと交差する方向に所定距離ずらして配置した以外の構成は実施例5と略同一であるため、実施例5に加えた作用、及び効果を奏することができる。
(実施例7)
実施例6ではバンド固定部30Aを長手方向Lと交差する方向に所定距離ずらして配置した例について説明したが、実施例7では、図31〜図33に示すように、バンド固定部30A,30BをL字に配置した結束バンド10Gについて説明する。
図31はバンド固定部30A,30BをL字に配置した実施例7の結束バンド10Gの正面図、及び背面図であり、詳しくは、図31(a)は結束バンド10Gの正面図、図31(b)は結束バンド10Gの背面図である。
実施例7の結束バンド10Gは、ワイヤハーネスWHの外周面に巻き付けられるバンド部20と、バンド部20の長手方向Lの基端に対して、長手方向Lと直交する方向に所定距離ずらして配置したバンド固定部30Aと、バンド部20の長手方向Lの基端に対して直列に配置したバンド固定部30Bと、バンド固定部30Aとバンド固定部30Bとを連結する可撓性を有する連結部34Gとを備えている。
バンド部20は、バンド固定部30A,30Bの挿通孔31に挿通される先端側に、先端側に向けて徐々に幅狭となり、先端側に向けて徐々に肉厚が薄くなる先端部20aを形成している。
バンド部20におけるワイヤハーネスWHの外周面に巻き付けられる方の片面21には、幅方向Wから見て略鋸刃状の係止部22をバンド部20の片面21に沿って長手方向Lに形成している(図31参照)。
係止部22は、後述する係止片32の爪部33が係止される凸部23を、バンド部20の片面21に沿って長手方向Lに多数配列して構成している。
凸部23におけるバンド部20の先端部20a側と対応する部分は、バンド部20の先端部20a側から基端側に向けて徐々に高くなるように傾斜している。
凸部23におけるバンド部20の基端側と対応する部分は、バンド部20の長手方向Lと直交する厚み方向に向けて略垂直に形成している。
バンド固定部30A,30Bは、バンド部20の挿通方向Nが同一のバンド固定部であり、バンド固定部30A,30Bの端部同士を後述する連結部34Gで連結している(図31参照)。
バンド固定部30Aは、バンド部20の長手方向Lの基端から所定距離を隔てて配置され、バンド部20の長手方向Lの基端に対して、長手方向Lと直交する方向に所定距離ずらして配置している。バンド固定部30Bは、バンド部20の長手方向Lの基端に対して直列に配置している。
バンド固定部30A,30Bにおける平面から見て中央部には、バンド部20が挿通される正面視略矩形の挿通孔31を挿通方向Nに貫通して開口している。挿通孔31は、バンド部20を挿通する挿通方向Nから見て、バンド部20が挿通される大きさ、及び形状に形成している。
挿通孔31の内部には、バンド部20を挿通孔31に挿通した状態において、バンド部20の片面21に形成した係止部22に対して係止される係止片32を設けている。係止片32は、挿通孔31における挿通方向Nの手前側下縁部から挿通方向Nに向けて延びるように形成している。
係止片32におけるバンド部20の係止部22に係止される部分には、係止部22の凸部23に対して爪部33を挿通方向Nに複数配列している。爪部33は、係止部22の凸部23に対して挿通方向Nと逆向きに係止される大きさ、及び形状に形成している。
係止片32は、バンド部20を挿通孔31に対して挿通方向Nに挿通する際に、係止部22の凸部23を係止片32の爪部33に当接することにより、凸部23に対して爪部33の係止が解除され方向に弾性変位する。
バンド部20を挿通孔31から挿通方向Nと逆方向に引き抜こうとする際に、弾性変位する前の状態に復帰しようとする復元力により、凸部23に対して爪部33が係止される状態に復帰する。
連結部34Gは、バンド部20の厚み方向に可撓性を有しており、長手方向Lの一端をバンド固定部30Bに連結している。長手方向Lの他端を長手方向Lと直交する方向(具体的には正面から見て左方向)に略直角に屈曲して、正面から見て左側に配置したバンド固定部30Aに連結している(図31(a)参照)。
連結部34Gの長手方向Lの長さL1は、バンド固定部30Bの幅W1、及びバンド固定部30Bの高さT1より長くなるように形成している(図31、図32参照)。
すなわち、連結部34Gの長さL1が、バンド固定部30Bの幅W1及び高さT1より長いため、バンド固定部30AをワイヤハーネスWHの外周面から離間される方向に向けて変位させる際に、ハンド固定部30Bに当接したり、あるいは、接触したりすることなく、連結部34Gを厚み方向に屈曲することができる。
また、連結部34Gは、バンド部20の幅方向Sの中央部を通る図示しない軸芯を中心として軸回りに捩じるか、幅方向Wに屈曲することができるため、バンド固定部30Aを、連結部34Gの軸芯を中心として軸回りに回転したり、幅方向Wに変位させたりすることができる。
上述の結束バンド10GをワイヤハーネスWHに巻き付け固定する際の手順について説明する。
図32は結束バンド10GをワイヤハーネスWHに巻き付けた状態の斜視図である。
先ず、ワイヤハーネスWHに巻き付けられた一巻目のバンド部20をバンド固定部30Bの挿通孔31に挿通して固定した後、バンド固定部30Bの挿通孔31から引き出した二巻目のバンド部20を一巻目のバンド部20に対して幅方向Wに所定距離ずらして、一巻目のバンド部20に沿ってワイヤハーネスWHに巻き付けるとともに、バンド固定部30A,30B同士を連結する連結部34Gに巻き重ねる。
連結部34Gに巻き重ねられた三巻目のバンド部20を、二巻目のバンド部20に対して幅方向Wに所定距離ずらして、二巻目のバンド部20に沿ってワイヤハーネスWHに巻き付けるとともに、バンド固定部30Aの挿通孔31に挿通して固定する。
つまり、バンド固定部30Aの挿通孔31から引き出した三巻目のバンド部20を挿通方向Nに引っ張って締め込むほど、連結部34GがワイヤハーネスWHの外周面に対してさらに強く押し付けられるため、バンド部20に緩みが生じたり、結束バンド10Gの巻き付け位置が変位したりすることをより確実に防止できる。
この結果、ワイヤハーネスWHを結束バンド10Gにより確実に巻き締めすることができるとともに、結束バンド10GがワイヤハーネスWHにおける長手方向Lの所定位置に巻き付けられた状態をより確実に保つことができる。
しかも、結束バンド10Gのバンド部20をバンド固定部30Aの挿通孔31に挿通する際に、連結部34Gを上方へ屈曲して、バンド固定部30AをワイヤハーネスWHの外周面から離間させるため、バンド固定部30Aの挿通孔31に対して挿通始端側からスムースに挿通して固定することができる。
上述の結束バンド10Gは、2本のワイヤハーネスWHを1つに束ねた状態に結束する際にも用いることができる。
図33は結束バンド10Gを2本のワイヤハーネスWHに巻き付けた状態の斜視図である。
1本目のワイヤハーネスWHに巻き付けられた一巻目のバンド部20をバンド固定部30Bの挿通孔31に挿通して固定した後、バンド固定部30Bの挿通孔31から引き出した二巻目のバンド部20を、先に巻き付けられた一巻目のバンド部20に対して幅方向Wに所定距離ずらして、一巻目のバンド部20に沿って1本目のワイヤハーネスWHに巻き付けるとともに、バンド固定部30A,30B同士を連結する連結部34Gに巻き重ねる。
連結部34Gに巻き重ねられた三巻目のバンド部20を、二巻目のバンド部20に対して幅方向Wに所定距離ずらして、二巻目のバンド部20に沿って1本目のワイヤハーネスWHに巻き付ける。さらに1本目のワイヤハーネスWHに沿わせて配置した2本目のワイヤハーネスWHに対して掛け渡すように下方から巻き付けるとともに、二巻目のバンド部20をバンド固定部30Aの挿通孔31に挿通して固定する。
これにより、結束バンド10GをワイヤハーネスWHにおける長手方向Lの所定位置に対して確実に巻き付け固定することができるとともに、2本のワイヤハーネスWHを1つに束ねた状態に結束することができる。
また、実施例7の結束バンド10Gにおいて、バンド固定部30A,30BをL字に配置した以外の構成は実施例6と略同一であるため、実施例6に加えた作用、及び効果を奏することができる。
(実施例8)
実施例5ではバンド固定部30A,30Bを直列に配置した例について、また、実施例6,7ではバンド固定部30Aを長手方向Lと交差する方向に所定距離ずらして配置した例について説明したが、実施例8では、図34、図35に示すように、バンド固定部30A,30Bを並列に配置した結束バンド10Hについて説明する。
図34はバンド固定部30A,30Bを並列に配置した実施例8の結束バンド10Hの正面図、及び背面図であり、詳しくは、図34(a)は結束バンド10Hの正面図、図34(b)は結束バンド10Hの背面図である。
実施例8の結束バンド10Hは、ワイヤハーネスWHの外周面に巻き付けられるバンド部20と、バンド部20の長手方向Lの基端に対して、長手方向Lと直交する方向に所定距離ずらして配置したバンド固定部30Aと、バンド部20の長手方向Lの基端に対して直列に配置したバンド固定部30Bと、バンド固定部30Aとバンド固定部30Bとを連結する可撓性を有する連結部34Hとを備えている。
バンド部20は、バンド固定部30A,30Bの挿通孔31に挿通される先端側に、先端側に向けて徐々に幅狭となり、先端側に向けて徐々に肉厚が薄くなる先端部20aを形成している。
バンド部20におけるワイヤハーネスWHの外周面に巻き付けられる方の片面21には、幅方向Wから見て略鋸刃状の係止部22をバンド部20の片面21に沿って長手方向Lに形成している(図34参照)。
係止部22は、後述する係止片32の爪部33が係止される凸部23を、バンド部20の片面21に沿って長手方向Lに多数配列して構成している。
凸部23におけるバンド部20の先端部20a側と対応する部分は、バンド部20の先端部20a側から基端側に向けて徐々に高くなるように傾斜している。
凸部23におけるバンド部20の基端側と対応する部分は、バンド部20の長手方向Lと直交する厚み方向に向けて略垂直に形成している。
バンド固定部30A,30Bは、バンド部20の挿通方向Nが同一のバンド固定部であり、バンド固定部30A,30Bの端部同士を後述する連結部34Hで連結している(図34参照)。
バンド固定部30Aは、バンド部20の長手方向Lの基端から所定距離を隔てて配置しており、バンド部20の長手方向Lの基端に対して、長手方向Lと直交する方向に所定距離ずらして配置している。バンド固定部30Bは、バンド部20の長手方向Lの基端に対して直列に配置している。
バンド固定部30A,30Bにおける平面から見て中央部には、バンド部20が挿通される正面視略矩形の挿通孔31を挿通方向Nに貫通して開口している。挿通孔31は、バンド部20を挿通する挿通方向Nから見て、バンド部20が挿通される大きさ、及び形状に形成している。
挿通孔31の内部には、バンド部20を挿通孔31に挿通した状態において、バンド部20の片面21に形成した係止部22に対して係止される係止片32を設けている。係止片32は、挿通孔31における挿通方向Nの手前側下縁部から挿通方向Nに向けて延びるように形成している。
係止片32におけるバンド部20の係止部22に係止される部分には、係止部22の凸部23に対して爪部33を挿通方向Nに複数配列している。爪部33は、係止部22の凸部23に対して挿通方向Nと逆向きに係止される大きさ、及び形状に形成している。
係止片32は、バンド部20を挿通孔31に対して挿通方向Nに挿通する際に、係止部22の凸部23を係止片32の爪部33に当接することにより、凸部23に対して爪部33の係止が解除され方向に弾性変位する。
バンド部20を挿通孔31から挿通方向Nと逆方向に引き抜こうとする際に、弾性変位する前の状態に復帰しようとする復元力により、凸部23に対して爪部33が係止される状態に復帰する。
連結部34Hは、バンド部20の厚み方向に可撓性を有しており、長手方向Lの一端をバンド固定部30Bに連結している。長手方向Lの他端を長手方向Lと直交する幅方向Wに延ばして、正面から見て左側に配置したバンド固定部30Aに連結している。これにより、バンド固定部30A,30B同士をバンド部20の長手方向Lと直交して並列に配置している(図34(a)参照)。
連結部34Hの長手方向Lの長さL1は、バンド固定部30Bの幅W1、及びバンド固定部30Bの高さT1より長くなるように形成している(図34、図35参照)。
すなわち、連結部34Hの長さL1が、バンド固定部30Bの幅W1及び高さT1より長いため、バンド固定部30AをワイヤハーネスWHの外周面から離間される方向に向けて変位させる際に、ハンド固定部30Bに当接したり、あるいは、接触したりすることなく、連結部34Hを厚み方向に屈曲することができる。
また、連結部34Hは、バンド部20の幅方向Sの中央部を通る図示しない軸芯を中心として軸回りに捩じるか、幅方向Wに屈曲することができるため、バンド固定部30Aを、連結部34Hの軸芯を中心として軸回りに回転したり、幅方向Wに変位させることができる。
上述の結束バンド10HをワイヤハーネスWHに巻き付け固定する際の手順について説明する。
図35は結束バンド10HをワイヤハーネスWHに巻き付けた状態の斜視図である。
先ず、ワイヤハーネスWHに巻き付けられた一巻目のバンド部20をバンド固定部30Bの挿通孔31に挿通して固定した後、バンド固定部30Bの挿通孔31から引き出した二巻目のバンド部20を一巻目のバンド部20に対して幅方向Wに所定距離ずらして、一巻目のバンド部20に沿ってワイヤハーネスWHに巻き付けるとともに、バンド固定部30A,30B同士を連結する連結部34Hに巻き重ねる。
連結部34Hに巻き重ねられた三巻目のバンド部20を、二巻目のバンド部20に対して幅方向Wに所定距離ずらして、二巻目のバンド部20に沿ってワイヤハーネスWHに巻き付けるとともに、バンド固定部30Aの挿通孔31に挿通して固定する。
つまり、バンド固定部30Aの挿通孔31から引き出した三巻目のバンド部20を挿通方向Nに引っ張って締め込むほど、連結部34HがワイヤハーネスWHの外周面に対してさらに強く押し付けられるとともに、バンド固定部30Aが連結部34Hと同一線上の外周面に押し付けられるため、バンド部20に緩みが生じたり、結束バンド10Hの巻き付け位置が変位したりすることをより確実に防止できる。
この結果、ワイヤハーネスWHを結束バンド10Hにより確実に巻き締めすることができるとともに、結束バンド10HがワイヤハーネスWHにおける長手方向Lの所定位置に巻き付けられた状態をより確実に保つことができる。
しかも、結束バンド10Hのバンド部20をバンド固定部30Aの挿通孔31に挿通する際に、連結部34Hを上方へ屈曲して、バンド固定部30AをワイヤハーネスWHの外周面から離間させるため、バンド固定部30Aの挿通孔31に対して挿通始端側からスムースに挿通して固定することができる。
上述の結束バンド10Hは、2本のワイヤハーネスWHを1つに束ねた状態に結束する際にも用いることができる。
図36は結束バンド10Hを2本のワイヤハーネスWHに巻き付けた状態の斜視図である。
1本目のワイヤハーネスWHに巻き付けられた一巻目のバンド部20をバンド固定部30Bの挿通孔31に挿通して固定した後、バンド固定部30Bの挿通孔31から引き出した二巻目のバンド部20を、先に巻き付けられた一巻目のバンド部20に対して幅方向Wに所定距離ずらして、一巻目のバンド部20に沿って1本目のワイヤハーネスWHに巻き付けるとともに、バンド固定部30A,30B同士を連結する連結部34Hに巻き重ねる。
連結部34Hに巻き重ねられた三巻目のバンド部20を、二巻目のバンド部20に対して幅方向Wに所定距離ずらして、二巻目のバンド部20に沿って1本目のワイヤハーネスWHに巻き付ける。さらに1本目のワイヤハーネスWHに沿わせて配置した2本目のワイヤハーネスWHに対して掛け渡すように下方から巻き付けるとともに、二巻目のバンド部20をバンド固定部30Aの挿通孔31に挿通して固定する。
これにより、結束バンド10HをワイヤハーネスWHにおける長手方向Lの所定位置に対して確実に巻き付け固定することができるとともに、2本のワイヤハーネスWHを1つに束ねた状態に結束することができる。
また、実施例8の結束バンド10Hにおいて、バンド固定部30A,30Bを並列に配置した以外の構成は実施例6,7と略同一であるため、実施例6,7に加えた作用、及び効果を奏することができる。
この発明の構成と、前記実施形態との対応において、
この発明の被結束物は、実施形態のワイヤハーネスWHに対応し、
以下同様に、
一方、及び第1バンド固定部は、バンド固定部30Aに対応し、
他方、及び第2バンド固定部は、バンド固定部30Bに対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、請求項に示される技術思想に基づいて応用することができ、多くの実施の形態を得ることができる。
実施例1〜8では、バンド固定部30Aを、バンド部20の長手方向Lの基端に対して一側(正面から見て左側)に配置しているが、例えばバンド固定部30Aを、バンド部20の長手方向Lの基端に対して他側(正面から見て右側)に配置してもよい。
また、複数のバンド固定部、例えば第1、第2、及び第3のバンド固定部を、バンド部20の長手方向Lの基端に対して幅方向Sの一端側(右側)から他端側(左側)に向けて順に配置するか、バンド部20の長手方向Lに対して互い違いとなるように配置してもよい。
さらにまた、実施例1〜8では、バンド止め具40を用いて、ワイヤハーネスWHを配索する例を説明したが、結束バンド10A〜10HをワイヤハーネスWHの外周面に巻き付け固定するだけであれば、バンド止め具40が不要である。
なお、実施例5〜8では、連結部34E,34F,34G,34Hの幅及び厚みを、バンド部20の幅及び厚みと略同じ寸法に形成しているが、例えばバンド部20の幅より広く、厚みより薄くなるように形成してもよい。
また、バンド固定部30A,30Bを挿通方向Nが同一となるように形成しているが、例えばバンド固定部30Aをバンド固定部30Bに対して挿通方向Nが逆向きとなるように形成してもよい。
L…長手方向
W…幅方向
N…挿通方向
WH…ワイヤハーネス
10A,10B,10C,10D,10E,10F,10G,10H…結束バンド
20…バンド部
21…片面
22…係止部
23…凸部
30A,30B…バンド固定部
31…挿通孔
32…係止片
33…爪部
34E,34F,34G,34H…連結部
40…バンド止め具
41…本体部
42…差込み部

Claims (10)

  1. 被結束物の外周面に巻き付けられるバンド部と、該バンド部の長手方向の基端に連設され、該バンド部を一方向に挿通し固定する挿通孔を有するバンド固定部とが備えられた結束バンドであって、
    前記バンド固定部が、
    前記バンド部の長手方向の基端に対して、該バンド部の長手方向と交差する方向に所定距離ずらして配置された
    結束バンド。
  2. 前記バンド固定部が第1バンド固定部であり、
    前記バンド部の長手方向の基端に対して直列に配置された前記第1バンド固定部と同一構造の第2バンド固定部が備えられた
    請求項1に記載の結束バンド。
  3. 前記第1バンド固定部と前記第2バンド固定部とが、
    前記バンド部の長手方向に対して互い違いとなるように配置された
    請求項2に記載の結束バンド。
  4. 前記第1バンド固定部と前記第2バンド固定部のうち一方のバンド固定部が、
    他方のバンド固定部に対して前記バンド部を前記挿通孔に挿通する挿通方向が逆向きとなるように配置された
    請求項2又は3に記載の結束バンド。
  5. 前記バンド部が固定された本体部と、所望する箇所に差し込み固定される差込み部とを有するバンド止め具が備えられた
    請求項1〜4のいずれか一つに記載の結束バンド。
  6. 被結束物の外周面に巻き付けられるバンド部と、該バンド部の長手方向の基端に連設され、該バンド部を一方向に挿通し固定する挿通孔を有するバンド固定部とが備えられた結束バンドであって、
    前記バンド固定部が、
    前記バンド部の長手方向の基端から所定距離を隔てて配置された第1バンド固定部と、
    前記バンド部の長手方向の基端に設けられた第2バンド固定部とで構成され、
    前記第1バンド固定部と前記第2バンド固定部とが可撓性を有する連結部で連結された
    結束バンド。
  7. 前記第1バンド固定部が、
    前記バンド部の長手方向の基端に対して直列に配置された
    請求項6に記載の結束バンド。
  8. 前記第1バンド固定部が、
    前記バンド部の長手方向の基端に対して、前記バンド部の長手方向と交差する方向に所定距離ずらして配置された
    請求項6に記載の結束バンド。
  9. 前記連結部の長手方向の長さが、
    前記第2バンド固定部の高さより長く形成された
    請求項6〜8のいずれか一つに記載の結束バンド。
  10. 前記連結部の長手方向の長さが、
    前記第2バンド固定部の幅より長く形成された
    請求項6〜9のいずれか一つに記載の結束バンド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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