JP2015156737A - バンドクリップ - Google Patents

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【課題】結束作業の作業性が良く、結束する電線群の太さや共抱きする束数等が制限され難い、汎用性の高いバンドクリップを提供する。【解決手段】パネル2側のハーネス固定部位2aに係止されるクリップヘッド部12と、クリップヘッド部12に結合されつつ複数の電線群W1,W2を共抱き状態で結束可能な結束バンド部13とを備えたバンドクリップにおいて、クリップヘッド部12が、結束バンド部13を一端側から挿通可能な第1挿通孔23が形成された筒状部分22と、基端側で筒状部分22に支持されるとともに先端側に結束バンド部13を一端側から挿通可能な第2挿通孔25が形成された突出部分24とを有しており、結束バンド部13が、クリップヘッド部12の第1挿通孔23および第2挿通孔25に挿通されつつ、複数の電線群W1、W2を共抱き状態で結束する。【選択図】図1

Description

本発明は、バンドクリップに関し、特に複数の電線群を共抱き状態で結束および固定可能なバンドクリップに関する。
従来、ワイヤハーネスの電線群を結束バンド部で結束してパネルに係止固定し得るパネル固定用のバンドクリップとして、パネル側に係止されるクリップヘッドに対し、ワイヤハーネスを共抱き状態で結束可能な結束バンドを結合しているものがある。
例えば、クリップヘッドに一体結合する結束バンドを、先端側のバンド部分と、その先端側のバンド部分を順次抜止め可能に挿入することのできる複数のバンド係止部分とによって構成し、同一の結束バンドに対し複数箇所での結束を可能にしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、結束バンド部を異なる複数の固定溝のいずれかに挿入し固定することのできる結束部固定用のアームをクリップヘッドと一体に構成し、そのアーム付きのクリップヘッドに対し結束バンドを固定する際に、結束バンドのクリップ中心からのオフセット量を選択的に設定できるようにしたものも知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開平9−159064号公報 特開平9−100953号公報
しかしながら、結束バンドをクリップヘッドに一体に結合する従来のバンドクリップにあっては、クリップヘッド、特にそのパネル押え板部分に対して結束バンド部から大きな引張力や曲げ力が作用し易いため、クリップヘッドに対する結束バンド部の張力方向や各電線群に対する結束バンド部の巻き掛け角度等が制限されていた。そのため、結束作業の作業性が悪くなるばかりか、結束可能な電線群の太さや共抱きする束数等が制限されてしまい、バンドクリップの汎用性を十分に高めることができなかった。
また、クリップヘッドに対し結束バンドを別体に構成する従来のバンドクリップにあっても、結束バンドをクリップ中心からオフセットした位置でアームに固定する必要があるため、結束バンドの結束位置や引張方向が制限されていた。さらに、クリップヘッドに対するワイヤハーネスの横ずれ規制等の機能を確保する必要から、結束可能なワイヤハーネスの径も制限されていた。そのため、やはり、結束作業の作業性が悪くなるばかりか、結束可能な電線群の太さや束数等が制限されてしまい、バンドクリップの汎用性を十分に高めることができなかった。
そこで、本発明は、結束作業の作業性が良く、結束する電線群の太さや共抱きする束数等が制限され難い、汎用性の高いバンドクリップを提供することを目的とする。
本発明に係るバンドクリップは、上記目的達成のため、支持体側の取付部位に係止される係止固定部と、前記係止固定部に結合されつつ複数の電線群を共抱き状態で結束可能な結束バンド部と、を備えたバンドクリップにおいて、前記係止固定部が、前記結束バンド部を一端側から挿通可能な第1挿通孔が形成された筒状部分と、基端側で前記筒状部分に支持されるとともに先端側に前記結束バンド部を一端側から挿通可能な第2挿通孔が形成された突出部分とを有しており、前記結束バンド部が、前記係止固定部の前記第1挿通孔および前記第2挿通孔に挿通されつつ前記電線群を結束する構成となっている。
この構成により、結束バンド部から係止固定部の筒状部分や突出部分に大きな力が作用し難くなるとともに、結束バンド部の結束位置が周方向の任意の位置に設定可能となる。したがって、結束バンドの結束作業が格段に向上するとともに、結束するワイヤハーネスの電線群の太さや共抱きする束数等が制限され難く、汎用性の高いバンドクリップとなる。しかも、係止固定部に突出部分が設けられているので、共抱き状態で結束される電線群をその突出部分により仕切ったりガイドしたりすることができ、電線群の横ずれ規制等の機能を容易に確保できる。
前記係止固定部の前記第1挿通孔および前記第2挿通孔は、互いに平行な軸線を有している構成としてもよい。この構成により、係止固定部に対する結束バンド部の挿通作業が容易になる。
前記係止固定部の前記第2挿通孔は、前記突出部分の突出方向で互いに離間する複数の平行孔として形成され、該複数の平行孔のうち任意の平行孔に前記結束バンド部が挿通可能である構成となっているのがよい。
この構成により、係止固定部に対する結束バンド部の取付け作業が容易になるとともに、電線群の結束形態を多様化でき、汎用性がより高まる。
前記第1挿通孔を形成する前記筒状部材の長さは、前記第2挿通孔の中心軸線方向における前記突出部分の厚さより大きくなっているとよい。
この構成により、係止固定部と一体に構成される筒状部分が突出部分からの力の影響を受け難くなり、例えば電線群の軸線方向変化等により突出部分がねじれたとしても、突出部分からの力によって筒状部分が変形するのを有効に抑制して、結束バンドの損傷防止と安定した結束状態の保持とが可能となる。
なお、係止固定部の突出部分に電線群の横ずれ規制機能を持たせる場合、本発明のバンドクリップは、突出部分の片側にのみ複数の電線群を結束するオフセットクリップとしても使用できる。また、本発明にいう第2挿通孔は、突出部分によって全周を囲まれたものであるのがよいが、周方向の一部で切れていてよく、第2挿通孔は結束バンド部を一端側からのみならず、結束バンド部のバンド幅方向にも挿入可能な凹状となっていてもよい。
本発明によれば、結束作業の作業性が良く、結束する電線群の太さや共抱きする束数等が制限され難い、汎用性の高いバンドクリップを提供することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るバンドクリップの要部斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係るバンドクリップの係止固定部および結束バンド部を示す概略構正面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るバンドクリップによる複数の径の異なる電線群の結束状態の説明図である。 図4(a)ないし図4(f)は、それぞれ本発明の第1の実施の形態に係るバンドクリップによる複数の電線群の共抱き状態での結束態様を示す説明図であり、互いに結束部位およびバンド引張方向が相違する結束態様を示している。 本発明の第1の実施の形態に係るバンドクリップによる係止固定部の突出部分に電線群間の結束バンド部を湾曲姿勢に保持させてバンドの巻き掛け角度を増加させる場合の結束状態の説明図である。 図6(a)および図6(b)は、それぞれ本発明の第2の実施の形態に係るバンドクリップによる複数の電線群のオフセットさせた共抱き状態での結束態様を示す説明図であり、図6(a)は電線群側でバンドを結束する態様を、図6(b)は電線群とは反対側でバンドを結束する態様を示している。
次に、本発明を実施するための形態について図面を参照しつつ説明する。
(第1の実施の形態)
図1ないし図5は、本発明の第1の実施の形態に係るバンドクリップを示している。
まず、本実施形態の構成を説明する。
図1および図2に示すように、本実施形態のバンドクリップ10は、車両に装備されるワイヤハーネスの電線群W1、W2をボディパネル等のパネル2(支持体)のハーネス固定部位2a(取付部位)に共抱き状態で係止固定するものである。
パネル2のハーネス固定部位2aは、中心部に例えば丸穴を有している。
バンドクリップ10は、例えばポリプロピレンやナイロン等の樹脂で形成されており、係止爪11を有するクリップヘッド部12(係止固定部)と、クリップヘッド部12に結合されつつ複数の電線群W1、W2を共抱き状態で結束可能な結束バンド部13とを備えている。
係止爪11は、従来のクリップヘッドに採用される矢先形その他のパネル穴固定用のもので、ハーネス固定部位2aの周方向における取付角度位置が特に制限されないものである。
クリップヘッド部12は、一面側で係止爪11の基端を支持しつつパネル2に当接する略円板状のパネル押え板部21と、パネル押え板部21の他面側に一体に形成された筒状部分22と、基端側で筒状部分22に支持された突出部分24と、を有している。
パネル押え板部21は、係止爪11の基端側にパネル2のハーネス固定部位2aの丸穴に嵌入される円形凸部21aを有しており、この円形凸部21aを介してパネル2の板面方向の特定位置に位置決めされつつその外方でパネル2に対面および当接している。
筒状部分22は、パネル押え板部21と略平行な方向に延びる筒状をなし、結束バンド部13をその一端側から挿通可能な第1挿通孔23を有している。また、第1挿通孔23は、結束バンド部13の横断面形状に対応する断面形状、例えば略長方形断面を有している。筒状部分22の断面の外形は、台形や小判形、半円形等でもよい。
突出部分24は、筒状部分22から離れた先端側に、結束バンド部13をその挿入端側から挿通可能な少なくとも1つの、例えば複数の角形の第2挿通孔25を有している。
結束バンド部13は、結束時に内周面または外周面となる片面側、例えば内周面側にセレーション状の結束係止用の凹凸形状部分13eを有する帯状のもので、先端側で小幅および薄肉になる一端側の挿入側バンド部分13aと、挿入側バンド部分13aを抜止め可能に挿入することができる他端側の結束用ロック部分13bとを有している。
この結束バンド部13は、図2に示すように、クリップヘッド部12の第1挿通孔23および第2挿通孔25に対して、挿入側バンド部分13aを先端側から挿通されつつ、複数の電線群W1、W2を共抱き状態で結束できるようになっている。ここにいう電線群W1、W2は、図3(a)および図3(b)に示すように、電線群を構成する各束の太さ(電線束の直径)が互いに相違するものであってもよいし、図4(a)ないし図4(f)に示すように、電線群W1、W2を構成する各束の太さが略同一のものであってもよい。
結束バンド部13の挿入側バンド部分13aの帯幅または直径は、第1挿通孔23および第2挿通孔25の穴径(バンド幅方向の内径)よりも小さく、締付け前の結束バンド部13は、クリップヘッド部12の筒状部分22および突出部分24に対して容易に摺動可能である。
結束バンド部13の結束用ロック部分13bには、結束バンド部13の挿入側バンド部分13aを挿入可能なロック孔13dと、そのロック孔13d内に突出するロック爪13fとが設けられている。
ロック爪13fは、結束バンド部13のセレーション状の結束係止用の凹凸形状部分13eに係合するとき、挿入側バンド部分13aを抜け止めする爪状のものであるが、公知の任意の結束用抜止め構造とすることができる。
クリップヘッド部12の第1挿通孔23および第2挿通孔25は、突出部分24の突出方向で互いに離間するとともに互いに略平行な中心軸線を有している。ただし、これら挿通孔23、25の開口部が結束バンド部13に対して十分に大径で内奥部より拡径していれば、挿通孔23、25が互いに非平行であってもよい。
さらに、クリップヘッド部12の第2挿通孔25は、突出部分24の突出方向で互いに離間する複数の平行孔として形成されており、これら複数の平行な第2挿通孔25のうち任意の第2挿通孔25に結束バンド部13の挿入側バンド部分13aが挿通できるようになっている。
また、第1挿通孔23を形成する筒状部分22の長さLは、第2挿通孔25を形成する突出部分24の第2挿通孔25の中心軸線方向(図2の左右方向)における厚さdよりも十分に、例えば数倍程度大きくなっている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
上述のように構成された本実施形態のバンドクリップ10においては、結束バンド部13がクリップヘッド部12の筒状部分22および突出部分24に挿通されつつワイヤハーネスの電線群W1、W2を共抱き状態に結束する。したがって、電線群W1、W2の各束の太さが略同一である場合は勿論、図3(a)および図3(b)に示すように電線群W1、W2の各束の太さが相違したとしても、電線群W1、W2の間でパネル2に対し略平行になる結束バンド部13からクリップヘッド部12に大きな力が作用し難くなる。
しかも、図4(a)ないし図4(f)に示すように、結束バンド部13の結束位置をクリップヘッド部12に対して周方向の任意の位置に移動でき、クリップヘッド部12に対する結束バンド部13の挿入方向や締付けのための引張方向も任意であるので、結束作業に最適な結束位置および結束姿勢が容易に設定できる。
したがって、結束バンド部13による電線群W1、W2の共抱き状態での結束作業が格段に向上するとともに、結束する電線群W1、W2の太さや共抱きする束数等が制限され難くなり、汎用性の高いバンドクリップ10となる。
さらに、クリップヘッド部12から電線群W1、W2の結束領域側に突出する突出部分24が設けられているので、共抱き状態で結束される電線群W1、W2をその突出部分24により互いに仕切ったり所定の配設位置にガイドしたりすることができる。その結果、電線群W1、W2の横ずれ規制等の位置規制機能を容易に確保可能となる。
加えて、本実施形態では、クリップヘッド部12の第1挿通孔23および第2挿通孔25が互いに略平行な軸線を有しているので、クリップヘッド部12に対する結束バンド部13の取付け(挿通)作業が容易になる。
しかも、本実施形態では、クリップヘッド部12の第2挿通孔25は、突出部分24の突出方向で互いに離間する複数の平行孔として形成され、それら複数の平行な第2挿通孔25のうち任意の孔に結束バンド部13が挿通可能である。したがって、クリップヘッド部12に対する結束バンド部13の取付け作業が容易になるとともに、電線群W1、W2の結束形態を多様化でき、バンドクリップ10の汎用性がより高まる。
また、本実施形態では、第1挿通孔23を形成する筒状部分22の長さLが、第2挿通孔25の中心軸線方向における突出部分24の厚さdより十分に大きくなっているので、例えば電線群W1、W2の軸線方向変化等により突出部分24がねじれたとしても、突出部分24からの力によって筒状部分22が変形するのを有効に抑制でき、結束バンド部13の損傷防止と安定した結束状態の保持とが可能となる。
このように、本実施形態においては、結束作業の作業性が良く、結束する電線群W1、W2の太さや共抱きする束数等が制限され難い、汎用性の高いバンドクリップ10を提供することができる。
なお、以上の説明および図1ないし図4においては、結束バンド部13の挿入側バンド部分13aが電線群W1、W2の間で略真直になるように最も近い第2挿通孔25を選択するようにしていた。
しかし、本実施形態のバンドクリップ10は、図5に示すように、作業性が悪化しない範囲内で筒状部分22に近い第2挿通孔25を選択して、クリップヘッド部12の突出部分24に、直径D1、D2の電線群W1、W2の間で結束バンド部13を筒状部分22側に引き寄せる機能(直径D1、D2未満のバンド間隔に保持する機能)を持たせて、結束バンド部13の電線群W1、W2に対する巻き掛け角度を大きくするようにしてもよい。
(第2の実施の形態)
図6は、本発明の第2の実施の形態に係るバンドクリップを示している。
なお、本実施形態は、前述の第1の実施の形態と略同様なクリップヘッド部と、セレーション状の結束係止用の凹凸形状部分を外周側に有する結束バンド部とを有するものであり、クリップヘッド部については突出部分の厚さが第1の実施の形態における突出部分24の厚さdより大きくなっている以外は、第1の実施の形態と同様である。したがって、第1の実施の形態と同様の構成については、図1ないし図5に示した第1の実施の形態の対応する構成要素と同一の符号を用いて、以下、第1の実施の形態と相違する点について説明する。
図6(a)および図6(b)に示すように、本実施形態のバンドクリップ40は、係止爪11を有するクリップヘッド部42(係止固定部)と、クリップヘッド部42に結合されつつ複数の電線群W1、W2を共抱き状態で結束可能な結束バンド部43とを備えている。
クリップヘッド部42は、パネル押え板部21と、パネル押え板部21の他面側に一体に形成された筒状部分22と、基端側で筒状部分22に支持された突出部分44と、を有している。
そして、突出部分44は、筒状部分22から離れた先端側に、結束バンド部43をその挿入端側から挿通可能な少なくとも1つの、例えば複数の角形の第2挿通孔45を有しており、筒状部分22に中心軸線方向における突出部分44の厚さd´は前述の第1の実施の形態における突出部分24の厚さdより大きくなっている。
結束バンド部43は、結束時に外周面となる片面側にセレーション状の結束係止用の凹凸形状部分43eを有する帯状のもので、先端側で小幅および薄肉になる一端側の挿入側バンド部分43aと、その挿入側バンド部分43aを抜止め可能に挿入することができる他端側の結束用ロック部分43bとを有している。
この結束バンド部13は、図6(a)および図6(b)に示すように、クリップヘッド部42の第1挿通孔23および第2挿通孔45に対して先端側の挿入側バンド部分43aから挿通され、複数の電線群W1、W2をパネル2に対して高さ方向(図6(a)中の上下方向)に重なる共抱き状態で結束することができるようになっている。
結束バンド部43の結束用ロック部分43bは、第1の実施の形態における結束バンド部13の結束用ロック部分13bと同様な抜止め構造を有するか他の公知の抜止め係止構造を有している。
クリップヘッド部42の第1挿通孔23および第2挿通孔45は、突出部分44の突出方向で互いに離間するとともに互いに略平行な中心軸線を有している。また、クリップヘッド部42の第2挿通孔45は、突出部分44の突出方向で互いに離間する複数の平行孔として形成されている。
さらに、第1挿通孔23を形成する筒状部分22の長さLは、第2挿通孔45の中心軸線方向(図6(a)中の左右方向)における突出部分44の厚さd´よりも十分に、例えば数倍程度大きくなっている。
本実施形態においても、結束作業の作業性が良く、結束する電線群W1、W2の太さや共抱きする束数等が制限され難い、汎用性の高いバンドクリップ40を提供できる。
しかも、本実施形態のバンドクリップ40では、クリップヘッド部42の突出部分44に電線群W1、W2の横ずれ規制機能を強化し、突出部分44の片側にのみ複数の電線群W1、W2を結束できるようにしているので、バンドクリップ40にオフセットクリップとしての機能を持たせることができ、より多様な結束形態に対応可能となる。
なお、前述の各実施形態では、矢先状の係止爪11を有するクリップヘッド部12をパネル穴状の取付部位への係止固定部としたが、本発明にいう係止固定部は、パネルから突出する板状や円柱状の取付部位に係止される公知のエッジ固定用のものやボルト固定用、スタッド固定用等の係止固定部分をパネル押え板の片面側または側面に装着したようなものであってもよい。
また、結束バンド部は、内周側または外周側にセレーション状の結束係止用の凹凸形状部分を有する周知のバンド状のものとしたが、セレーション状の凹凸形状のみならず、結束係止部には、抜止め係止による結束が可能な従来の任意の結束係止構造を採用することができる。また、結束バンドは、バンド状でなく円形や任意の非円形断面の可撓性の帯状または紐状のものであってもよい。
さらに、前述の各実施形態では、クリップヘッド部12の突出部分24が係止爪11の中心軸線上に配置される真っ直ぐなものとされていたが、本発明にいう係止固定部の突出部分は、真直形状のものに限らず、V字形やY字形、十字形等をなしていてもよく、第2挿通孔が第1挿通孔と平行でなくてもよい。
また、クリップヘッド部12の係止爪11は、パネル穴固定用のものでその穴の周方向における取付角度位置が特に限定されないものとしたが、クリップヘッド部12を楕円穴や角穴に係止される係止固定部、あるいは、エッジ固定用の係止固定部に置き換え、その係止固定部に対して、筒状部分と突出部分とを一体化したセンタープレートを抜止め可能かつ軸回り回転可能に結合させるようなことも考えられる。
また、本発明にいう第2挿通孔は、突出部分によって全周を囲まれているのがよいが、周方向の一部で開放され、結束バンド部を一端側からのみならずバンド幅方向にも挿入可能な凹状をなしていてもよいし、そのような凹状部を対向させる一対の突出部分によって第2挿通孔が形成されてもよい。
さらに、本発明のバンドクリップは、全体がポリプロピレンやナイロンその他の樹脂で形成されるものに限らず、部分的に金属製となっているものであってもよい。
以上説明したように、本発明は、結束作業の作業性が良く、結束する電線群の太さや共抱きする束数等が制限され難い、汎用性の高いバンドクリップを提供できるものであり、複数の電線群を共抱き状態で結束および固定可能なバンドクリップ全般に有用である。
2 パネル(支持体)
2a ハーネス固定部位(取付部位)
10,40 バンドクリップ
11 係止爪
12,42 クリップヘッド部(係止固定部)
13,43 結束バンド部
13a,43a 挿入側バンド部分(一端側部分)
13e,43e 結束係止用の凹凸形状部分
21 パネル押え板部
22 筒状部分
23 第1挿通孔
24,44 突出部分
25,45 第2挿通孔
L 長さ(筒状部分の長さ)
W1,W2 電線群(ワイヤハーネスの電線群)

Claims (4)

  1. 支持体側の取付部位に係止される係止固定部と、前記係止固定部に結合されつつ複数の電線群を共抱き状態で結束可能な結束バンド部と、を備えたバンドクリップにおいて、
    前記係止固定部が、前記結束バンド部を一端側から挿通可能な第1挿通孔が形成された筒状部分と、基端側で前記筒状部分に支持されるとともに先端側に前記結束バンド部を一端側から挿通可能な第2挿通孔が形成された突出部分とを有しており、
    前記結束バンド部が、前記係止固定部の前記第1挿通孔および前記第2挿通孔に挿通されつつ前記電線群を結束することを特徴とするバンドクリップ。
  2. 前記係止固定部の前記第1挿通孔および前記第2挿通孔は、互いに平行な軸線を有していることを特徴とする請求項1に記載のバンドクリップ。
  3. 前記係止固定部の前記第2挿通孔は、前記突出部分の突出方向で互いに離間する複数の平行孔として形成され、該複数の平行孔のうち任意の平行孔に前記結束バンド部が挿通可能であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のバンドクリップ。
  4. 前記第1挿通孔を形成する前記筒状部材の長さは、前記第2挿通孔の中心軸線方向における前記突出部分の厚さより大きいことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1の請求項に記載のバンドクリップ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017136238A (ja) * 2016-02-04 2017-08-10 第一ビニール株式会社 把手付き持ち運び具

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