JP3184991U - 結束用バンド - Google Patents

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Abstract

【課題】結束と解除との繰り返しによる摩耗・破損を防止でき、構造が簡便で製造も容易な結束用バンドを提供する。
【解決手段】掛止部2と係合部4とが交互に長手方向Lに複数連接すると共に掛止部に係合孔3が設けられ、係合部の幅方向Wの寸法W4は掛止部の幅方向の寸法W2よりも小さく、掛止部の長手方向の寸法L2と幅方向の寸法W2とが1/5≦[L2/W2]≦3の関係を満たし、係合部の長手方向の寸法L4と掛止部の幅方向の寸法W2とが1/10≦[L4/W2]≦3の関係を満たし、掛止部の幅方向の寸法W2と係合孔の長手方向の寸法L3とが1/4≦[L3/W2]<1の関係を満たし、係合孔の長手方向の寸法L3と幅方向の寸法W3とが1<[L3/W3]≦3の関係を満たし、弾性及び摩擦を有する材料で形成される。
【選択図】図1

Description

本考案は、結束用バンドに関する。さらに詳述すると、本考案は、例えば電気コードや筆記具などを複数本まとめて結束することに用いて好適な結束用バンドに関する。
複数の電線等を集めて結束する従来の結束具として、例えば、図7に示すように、合成樹脂材で形成され、電線類の束の周囲に配設されて当該電線類の束を締付けて結束するために用いられる紐状の結束体101と、当該結束体101の元部102に連接する止具104とを備え、結束体101の先部103側が止具104に設けられた孔105を挿通し、結束体101の結束部本体106の一面に長手方向に連続して設けられた噛合突片107と止具104の枠部108に一体的に形成された係合体109とが噛み合って電線類の束を締付けて結束するものがある。
特開2007−238126号
しかしながら、特許文献1の結束具では、結束体101の噛合突片107と止具104の係合体109とを噛み合わせて止具104から結束部本体106が抜け出さないように止着するようにしているので、着脱を繰り返しているうちに噛合突片107や係合体109が摩耗したり破損したりする虞があり、摩耗・破損によって止着の耐力が低減したり止着することができなくなったりするという問題がある。このため、繰り返しの使用に適しているとは言えず、特に繰り返しの使用を前提としたときの汎用性が高いとは言い難い。
そこで、本考案は、結束とその解除との繰り返しによる摩耗・破損を防止して繰り返し使用することができ、また、構造が簡便であって製造も容易で製造コストを低廉にすることができる結束用バンドを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、本考案の結束用バンドは、掛止部と係合部とが交互に長手方向に複数連接すると共に掛止部に係合孔が設けられ、係合部の幅方向の寸法W4は掛止部の幅方向の寸法W2よりも小さく、掛止部の長手方向の寸法L2と幅方向の寸法W2とが1/5≦[L2/W2]≦3の関係を満たし、係合部の長手方向の寸法L4と掛止部の幅方向の寸法W2とが1/10≦[L4/W2]≦3の関係を満たし、掛止部の幅方向の寸法W2と係合孔の長手方向の寸法L3とが1/4≦[L3/W2]<1の関係を満たし、係合孔の長手方向の寸法L3と幅方向の寸法W3とが1<[L3/W3]≦3の関係を満たし、弾性及び摩擦を有する材料で形成されているようにしている。
したがって、この結束用バンドによると、結束対象物の周囲に巻き付けられた上で、弾性材料で形成されている掛止部が同じく弾性材料で形成されている他の掛止部の係合孔を一旦通過してから当該係合孔に掛け止められることによって結束状態が維持される。
また、この結束用バンドは、細長帯状の弾性部材から係合孔を形成するように切り抜く(言い換えると、打ち抜く)と共に係合部を形成するように切り取る(言い換えると、打ち抜く)ことによって製造される。
また、この結束用バンドは、掛止部の長手方向の寸法L2と幅方向の寸法W2とが1/5≦[L2/W2]≦3の関係を満たすと共に係合部の長手方向の寸法L4と掛止部の幅方向の寸法W2とが1/10≦[L4/W2]≦3の関係を満たすようにしているので、結束用バンドとしての結束状態の全長(言い換えると、周長)の調節が細かく行われ得る。
また、この結束用バンドは、掛止部の幅方向の寸法W2と係合孔の長手方向の寸法L3とが1/4≦[L3/W2]<1の関係を満たすようにしているので、折り畳まれたり丸められたりした状態の掛止部が係合孔を通過し、また、広げられた状態の掛止部が係合孔に掛かり止まる。
また、この結束用バンドは、係合孔の長手方向の寸法L3と幅方向の寸法W3とが1<[L3/W3]≦3の関係を満たすようにしているので、掛止部が係合孔を通過することが可能でありながら、結束対象物に巻き付けられた状態の結束用バンドに長手方向の結束を解こうとする力が働いた際に掛止部の掛かり止めが外れ難くなる(言い換えると、掛止部が通過し難くなる)。
また、本考案の結束用バンドは、係合部の幅方向の寸法W4と係合孔の長手方向の寸法L3とが[W4/L3]≦2の関係を満たすようにしても良い。この場合には、係合部の幅方向の寸法W4が係合孔の長手方向の寸法L3に対して適当な大きさになるので、係合孔に嵌まった状態における当該係合孔部分での係合部の縒れが抑制される。
また、本考案の結束用バンドは、長手方向の端部に、長手方向に延出する、掛止部及び係合部よりも軸直角断面の寸法が小さい差込部を更に有するようにしても良い。この場合には、結束用バンドの端部が係合孔に挿通し易くなる。
また、本考案の結束用バンドは、中央凹部と当該中央凹部の両側から各々反対向きに延出する掛止片とを有する掛止具が、結束用バンドの結束状態において、係合孔を通過した掛止部のうち前記係合孔の最寄りに位置する掛止部に設けられている係合孔に嵌められるようにしても良い。この場合には、結束を解こうとする力が働いたときに係合孔を通過する上での障害物に掛止具がなるので、結束用バンドとしての結束状態がより一層強固に維持される。
本考案の結束用バンドによれば、全体が弾性材料で形成されるので、結束とその解除との繰り返しによる摩耗・破損を防止して繰り返し使用することができ、結束用バンドとしての耐久性を向上させ、延いては汎用性の向上を図ることが可能になる。しかも、構造が簡便であって製造も容易で製造コストを低廉にすることができるので、この点においても汎用性の向上を図ることが可能になる。
また、本考案の結束用バンドによれば、結束用バンドとしての結束状態の全長(言い換えると、周長)の調節を細かく行うことができるので、結束対象物を束ねた状態の全周の大きさに適確に対応して適切な拘束力を発揮することが可能になり、利便性の向上を図ることが可能になる。
本考案の結束用バンドによれば、また、折り畳まれたり丸められたりした状態の掛止部を係合孔を通過させると共に広げられた状態の掛止部を係合孔に掛かり止まらせることに対して適当な掛止部や係合孔の寸法を実現することができるので、使い勝手を向上させると共に結束用バンドとしての拘束状態を維持することが可能になり、利便性の向上を図ることが可能になる。
また、本考案の結束用バンドは、係合部の幅方向の寸法W4と係合孔の長手方向の寸法L3とが[W4/L3]≦2の関係を満たすようにしても良く、この場合には、係合孔に嵌まった状態における当該係合孔部分での係合部の縒れを抑制することが可能になり、見た目や利便性をより一層向上させることが可能になる。
また、本考案の結束用バンドは、長手方向の端部に、長手方向に延出する、掛止部及び係合部よりも軸直角断面の寸法が小さい差込部を更に有するようにしても良く、この場合には、結束用バンドの端部を係合孔に挿通し易くすることが可能になり、利便性をより一層向上させることが可能になる。
また、本考案の結束用バンドは、中央凹部と当該中央凹部の両側から各々反対向きに延出する掛止片とを有する掛止具が、結束用バンドの結束状態において、係合孔を通過した掛止部のうち前記係合孔の最寄りに位置する掛止部に設けられている係合孔に嵌められるようにしても良く、この場合には、結束用バンドとしての結束状態をより一層強固に維持することが可能になり、結束用バンドとしての信頼性をより一層向上させることが可能になる。
本考案の結束用バンドの実施形態の一例を示す図である。 本考案の結束用バンドの実施形態の他の一例を示す図である。 本考案の結束用バンドの実施形態の更に他の一例を示す図である。 差込部を有する場合の実施形態の一例を示す図である。 掛止具の一例を示す図である。(A)は全体構成を示す図である。(B)は(A)のI−I矢視図である。 挿通用具の一例を示す図である。(A)は全体構成を示す図である。(B)は(A)のII−II矢視図である。(C)は(A)のIII−III矢視図である。 従来の結束具を示す斜視図である。
以下、本考案の構成を図面に示す実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。なお、以下においては、全体としては概ね帯状をなすとも言い得る結束用バンド1の、帯の長さ方向を長手方向Lと呼び、帯の幅方向を幅方向Wと呼ぶ(図1〜図4参照)。
図1から図6に、本考案の結束用バンドの実施形態の一例を示す。この結束用バンド1は、掛止部2と係合部4とが交互に長手方向Lに複数連接すると共に掛止部2に係合孔3が設けられ、係合部4の幅方向Wの寸法W4は掛止部2の幅方向Wの寸法W2よりも小さく、掛止部2の長手方向Lの寸法L2と幅方向Wの寸法W2とが1/5≦[L2/W2]≦3の関係を満たし、係合部4の長手方向Lの寸法L4と掛止部2の幅方向Wの寸法W2とが1/10≦[L4/W2]≦3の関係を満たし、掛止部2の幅方向Wの寸法W2と係合孔3の長手方向Lの寸法L3とが1/4≦[L3/W2]<1の関係を満たし、係合孔3の長手方向Lの寸法L3と幅方向Wの寸法W3とが1<[L3/W3]≦3の関係を満たし、弾性及び摩擦を有する材料で形成されているものである。
本考案の結束用バンド1は、弾性を有すると共に少なくとも表面の摩擦力が大きく滑り難い材料で形成され、具体的には例えば天然ゴム若しくは合成ゴムで形成される。
結束用バンド1の厚さ(具体的には、掛止部2,係合孔3,係合部4の厚さ)は、特定の厚さに限定されるものではなく、想定される結束対象物や結束用バンドとして必要とされる強度などを考慮して適宜調整される。また、結束用バンド1全体に亘って同一の厚さでも良いし、部分的に異なる厚さでも良い。なお、具体的には例えば0.5〜5 mm 程度の範囲で設定され得る。
結束用バンド1の幅である掛止部2の幅方向Wの寸法W2は、特定の大きさに限定されるものではなく、想定される結束対象物や結束用バンドとして必要とされる強度などを考慮して適宜調整される。なお、具体には例えば5〜100 mm 程度の範囲で設定され得る。
掛止部2は長手方向Lに連続するもののうちの一つが係合孔3に掛かり止まることによって係合孔3と共に結束用バンド1としての結束状態を維持するものである。したがって、掛止部2の長手方向Lの寸法L2が大き過ぎると結束用バンド1としての結束状態の全長(言い換えると、周長)の調節を細かく行うことができない。
一方で、掛止部2には係合孔3が設けられるところ、掛止部2の長手方向Lの寸法L2が小さ過ぎると適当な大きさの係合孔3を形成することができない。
これらのため、掛止部2の長手方向Lの寸法L2は、結束対象物を束ねた状態の全周の大きさに細かく対応することと、適当な大きさの係合孔3を形成することとを勘案して適当な大きさに設定される。
具体的には例えば、掛止部2の長手方向Lの寸法L2と幅方向Wの寸法W2とが、1/5≦[L2/W2]≦3という寸法条件を満たすことが好ましく、1/2≦[L2/W2]≦1という寸法条件を満たすことがより一層好ましい。
そして、掛止部2は、上記の寸法条件を満たす形状であれば、特定の形状に限定されるものではない。具体的には、図2に示すように矩形、或いは、矩形をベースとした形状(例えば、図1に示すように、長手方向Lの両端が幅方向Wに対して傾斜し、幅方向Wの両端が長手方向Lに沿う直線である形状)、或いは、図3に示すように楕円形をベースとした形状、或いは、矩形と楕円形との間のような形状(例えば、長手方向Lの両端が幅方向Wに沿う直線であり、幅方向Wの両端が円弧状である形状)などに形成される。
係合孔3は、弾性変形することにより、折り畳まれたり丸められたりした状態の掛止部2を一旦は通過させた上でこの通過させた掛止部2が広げられた状態では掛からせて止まらせることによって掛止部2と共に結束用バンド1としての結束状態を維持するものである。したがって、係合孔3の大きさは、拡大及び収縮という弾性変形をした上で、折り畳まれたり丸められたりした状態の掛止部2を通過させることができると共に広げられた状態の掛止部2を掛からせて止まらせることができる大きさに設定される。
そして、結束用バンド1は、結束する際の操作としては長手方向Lに引っ張られながら結束されることが想定され、そのように長手方向Lに引っ張られた状態において係合孔3が掛止部2を通過させるのに適した形態になっていることが好ましい。具体的には、長手方向Lに引っ張られた状態で係合孔3を長手方向Lに沿う縦穴として拡げさせると共に、通過させようとする掛止部2を90度回転させて通すようにすることにより、掛止部2を通過させ易くすることができる。このことから、係合孔3の形状は、長手方向Lの寸法L3の方が幅方向Wの寸法W3よりも長くなるように調整される。
また、結束用バンド1は、結束対象物に巻き付けられるという使用態様を想定すると、幅方向Wが結束対象物の軸心方向に沿う(厳密にではなく、大体沿っている程度の意味)状態で巻き付けられ、そして、巻き付けられた状態の結束用バンド1には、結束を解こうとする力が長手方向Lに働くと考えられる。そこで、係合孔3は、結束用バンド1に長手方向Lの結束を解こうとする力が働いた際に掛止部2の掛かり止めが外れ難くする(言い換えると、掛止部2を通過させ難くする)形状及び大きさに形成される。具体的には、係合孔3の形状は、長手方向Lの寸法L3の方が幅方向Wの寸法W3よりも長くなるように調整される。すなわち、結束操作においては掛止部2を通過させ易くすると共に結束状態においては掛止部2の掛かり止めを外れ難くするため、係合孔3の形状はW3<L3であるように調整される。
上述のことを勘案し、具体的には例えば、まず、係合孔3は折り畳まれたり丸められたりした状態の掛止部2を通過させることと広げられた状態の掛止部2を掛からせて止まらせることとを考慮して、掛止部2の幅方向Wの寸法W2と係合孔3の長手方向Lの寸法L3とが、1/4≦[L3/W2]<1という寸法条件を満たすことが好ましく、1/3≦[L3/W2]≦1/2という寸法条件を満たすことがより一層好ましい。
また、係合孔3は広げられた状態の掛止部2を掛からせて止まらせることを考慮して、掛止部2の幅方向Wの寸法W2と係合孔3の幅方向Wの寸法W3とが、[W3/W2]≦1/2という寸法条件を満たすことが好ましく、[W3/W2]≦1/4という寸法条件を満たすことがより一層好ましい。
また、係合孔3の長手方向Lの寸法L3と幅方向Wの寸法W3とが、1<[L3/W3]≦3という寸法条件を満たすことが好ましく、2≦[L3/W3]≦3という寸法条件を満たすことがより一層好ましい。
係合孔3は、また、掛止部2の中央位置(具体的には、掛止部2の長手方向Lの中心線と幅方向Wの中心線との交点位置)若しくは概ね中央位置を中心として形成され、且つ、掛止部2の外側に出ない範囲に形成されることが好ましい。したがって、係合孔3の長手方向Lの寸法L3は、掛止部2の長手方向Lの寸法L2との間の関係において、L3≦L2という寸法条件を満たすことが好ましい。
そして、係合孔3は、上記の寸法条件を満たす形状であれば、特定の形状に限定されるものではない。具体的には、図2に示すように矩形、或いは、図3に示すように楕円形、或いは、矩形と楕円形との間のような形状(例えば、図1に示すように、長手方向Lの両端が円弧状であり、幅方向Wの両端が長手方向Lに沿う直線である形状)などに形成される。
係合部4は、結束用バンド1としての結束状態において係合孔3に嵌まる部分(言い換えると、跨がる部分)であり、また、その結束状態において掛止部2が係合孔3に掛かり止まり易くするため、掛止部2の長手方向Lの側端に対する凹部として形成される部分である(言い換えると、掛止部2の幅方向Wの寸法W2と係合部4の幅方向Wの寸法W4とを異ならせるように幅方向Wにくびれる部分である。すなわち、W2>W4)。
したがって、係合部4の長手方向Lの寸法L4が、大き過ぎると結束用バンド1としての結束状態の全長(言い換えると、周長)の調節を細かく行うことができず、一方、小さ過ぎると結束状態において係合孔3近傍における掛止部2の縒れを適切に防ぐことができない。
これらのため、係合部4の長手方向Lの寸法L4は、結束対象物を束ねた状態の全周の大きさに細かく対応することと、係合部4が係合孔3に嵌まった状態における両側の掛止部2の縒れを防ぐこととを勘案して適当な大きさに設定される。
具体的には例えば、係合部4の長手方向Lの寸法L4と掛止部2の幅方向Wの寸法W2とが、1/10≦[L4/W2]≦3という寸法条件を満たすことが好ましく、1/10≦[L4/W2]≦1という寸法条件を満たすことがより一層好ましい。
また、係合部4の幅方向Wの寸法W4が、掛止部2の幅方向Wの寸法W2に対し、大き過ぎる(言い換えると、W4とW2との差が小さい)と掛止部2と係合部4との境における段差が小さく掛止部2が係合孔3を通過し易くなって係合孔3に掛かり止まることができず、一方で、小さ過ぎると係合部4において破断し易くなって結束が不意に解けてしまうことになる。
これらのため、係合部4の幅方向Wの寸法W4は、掛止部2を係合孔3に確実に掛け止めることと、係合部4における破断を防ぐこととを勘案して適当な大きさに設定される。
具体的には例えば、係合部4の幅方向Wの寸法W4と掛止部2の幅方向Wの寸法W2とが、1/5≦[W4/W2]≦4/5という寸法条件を満たすことが好ましく、2/5≦[W4/W2]≦3/5という寸法条件を満たすことがより一層好ましい。また、この寸法条件を満たすと共に結束用バンド1の素材の強度を考慮して係合部4における強度が十分に確保できる幅方向Wの寸法W4を少なくとも確保する。
また、係合部4の幅方向Wの寸法W4は、係合孔3の長手方向Lの寸法L3に対して大き過ぎると係合孔3部分における係合部4の縒れを適切に防ぐことができないので、係合部4が係合孔3に嵌まった状態における係合部4の縒れを防ぐことを勘案して適当な大きさに設定される。
具体的には例えば、係合部4の幅方向Wの寸法W4と係合孔3の長手方向Lの寸法L3とが、[W4/L3]≦2という寸法条件を満たすことが好ましく、[W4/L3]≦1という寸法条件を満たすことがより一層好ましい。なお、上述と同様に、この寸法条件を満たすと共に結束用バンド1の素材の強度を考慮して係合部4における強度が十分に確保できる幅方向Wの寸法W4を少なくとも確保する。
そして、係合部4は、上記の寸法条件を満たす形状であれば、特定の形状に限定されるものではない。具体的には、長手方向Lにおいて隣り合う掛止部2,2同士の間に、図2や図3に示すように幅方向Wの両端が長手方向Lに沿う直線であるように形成されたり、図1に示すように幅方向Wの両側が円弧状の凹部として(言い換えると、円弧状にくびれるように)形成されたりする。
本考案の結束用バンドは、結束対象物の周囲に結束に必要とされる分が巻き付けられ、その巻き付けられた状態において一方の端部が他方の端部若しくは端部寄りの部分に在る任意の係合孔3に挿通され、係合孔3を挿通した前記一方の端部が引っ張られてそれに応じて一つ若しくは複数の掛止部2が係合孔3を通過する。そして、結束力が十分になった後に前記一方の端部の引っ張り力が解除されると、係合孔3に係合部4が嵌まり且つ掛止部2が係合孔3に掛かり止まって結束力が維持される。これらの手順の間、係合孔3は弾性変形する。
なお、本考案の結束用バンドは、掛止部2と係合部4とが交互に長手方向Lに繋がり連なったものがロール状に巻かれたものとして準備されるようにしても良いし、想定される使用態様に適した長さの分だけ掛止部2と係合部4とが交互に長手方向Lに繋がり連なったものとして準備されるようにしても良い。
ロール状に巻かれたものとして準備される場合には、ロール状に巻かれたものから結束の都度必要な分だけが解かれ切断されて使用されるので、対象物の結束に必要な分だけが常に使われるために無駄がなく、効率的な使用が可能になる。
一方、使用態様に適した長さのものとして予め準備される場合には、結束用バンド1を切断するための器具を必要とすることなく結束を行うことができるので、手間を軽減して手軽な使用が可能になる。
また、使用態様に適した長さのものとして予め準備される場合には、結束用バンド1の端部を係合孔3に挿通し易くするために、長手方向Lの少なくとも一方の端部に、長手方向Lに延出する棒状の差込部5が更に形成されるようにしても良い。
差込部5は、図4に示すように、掛止部2よりも、且つ、係合部4よりも、軸直角断面の寸法が小さく(言い換えると、細く)形成される。
そして、差込部5内には、結束用バンド1を形成している材料よりも硬質で変形し難い材料で形成された、芯材5aが埋め込まれていたり(図4参照)、テープが巻かれたり、筒状のカバーが取り付けられたりすることが好ましい。芯材5aとしては、具体的には例えば針金が用いられ得る。なお、芯材5aを差込部5内に埋め込むようにすることにより、結束する際に芯材5aによって結束対象物が傷付けられてしまうことを防止することができる。また、巻き付けテープや筒状のカバーについては、結束用バンド1を形成している材料よりも硬質であっても、例えば樹脂などを用いることにより、同様に、結束対象物が傷付けられてしまうことを防止することができる。
また、本考案の結束用バンドは、係合孔3に係合部4が嵌まると共に掛止部2が掛かり止まっている結束状態をより一層強固に維持するために、言い換えると、結束を解こうとする力が働いたときに掛止部2が係合孔3を通過しないようにするために、掛止具6を更に備えるようにしても良い。
掛止具6は、具体的には例えば図5に示すように、係合孔3に嵌まる中央凹部6aと、この中央凹部6aの両側から各々反対向きに延出する掛止片6b,6bとを有するものとして形成される。
掛止具6の中央凹部6aが、結束用バンド1としての結束状態において、係合孔3を通過して当該係合孔3の最寄りに位置する掛止部2の係合孔3に嵌められる。そして、中央凹部6aの両側から各々反対向きに延出する掛止片6b,6bが係合孔3に掛かり止められるので、結束を解こうとする力が働いたときに掛止具6が嵌められた掛止部2が係合孔3を通過してしまうことがより一層強固に防止される。
掛止片6b,6b同士を結ぶ方向を軸方向としたときの、中央凹部6aにおける軸直角断面の形状は係合孔3の形状と同一であることが好ましい。そして、掛止片6b,6bの少なくとも一部において軸直角断面が中央凹部6aの軸直角断面よりも大きくなるように形成される。そして、掛止具6は、力が加えられることによって係合孔3に嵌められ、一旦嵌められれば、力が加えられることがなければ嵌められた状態が維持される。
また、結束用バンド1の端部を係合孔3に挿通し易くするために、差込部5の代わりに、着脱自在の挿通用具7を用いるようにしても良い。
挿通用具7は、具体的には例えば図6に示すように、軸直角断面の直径が結束用バンド1の係合孔3の幅方向Wの寸法W3以下の棒状に形成された先端部7aと、係合孔3を着脱可能に引っ掛けるためのフック部7bとを有するものとして形成される。挿通用具7は、変形し難い材料によって形成され、例えば合成樹脂によって形成される。
以上のように構成された本考案の結束用バンド1によれば、全体が弾性材料で形成されるので、結束とその解除との繰り返しによる摩耗・破損を防止して繰り返し使用することができ、結束用バンドとしての耐久性を向上させ、延いては汎用性の向上を図ることが可能になる。しかも、構造が簡便であって製造も容易で製造コストを低廉にすることができるので、この点においても汎用性の向上を図ることが可能になる。
また、本考案の結束用バンド1によれば、結束用バンドとしての結束状態の全長(言い換えると、周長)の調節を細かく行うことができるので、結束対象物を束ねた状態の全周の大きさに適確に対応して適切な拘束力を発揮することが可能になり、利便性の向上を図ることが可能になる。
本考案の結束用バンド1によれば、また、折り畳まれたり丸められたりした状態の掛止部2を係合孔3を通過させると共に広げられた状態の掛止部2を係合孔3に掛かり止まらせることに対して適当な掛止部2や係合孔3の寸法を実現することができるので、使い勝手を向上させると共に結束用バンドとしての拘束状態を維持することが可能になり、利便性の向上を図ることが可能になる。
なお、上述の形態は本考案の好適な実施の形態の一例ではあるが本考案の具体的な実施形態が上述の形態に限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。特に、掛止部2,係合孔3,係合部4,差込部5の形状は、上述の説明における寸法条件を満たすものであれば、図1〜図4に挙げた具体的な形状には限られない。また、掛止具6や挿通用具7の形状も図5や図6に挙げた具体的な形状には限られない。
本考案の使用の具体例としては例えば以下のものが考えられる。
1)長尺物を束ねる
例えば筆,鉛筆やペン,釣竿などのような長尺物を結束するには輪ゴムや紐などを用いることが考えられるが、数箇所において結束しなければ安定して結束させることができない。また、幅の広いテープを用いることも考えられるが、テープは使い捨てになってしまう。これに対して本考案の結束用バンドによれば、束ねた状態の結束対象物周囲の適当な箇所に結束用バンドの長手方向中央付近を当てて両端側のそれぞれを螺旋状に巻き付けることにより、強く結束し、束ねられた状態を安定的に維持することができる。また、結束を解けば、再利用することができる。
2)不定形な物、個数や量が増減する物をまとめて束ねる
例えば下着,靴下,弁当容器などのように不定形であり、且つ、旅行等の滞在先や外出先で使用や消費によって個数が増減したりするものであっても、全体が弾性材料で形成され且つ係合位置を自由に調節可能な本考案の結束用バンドによれば、常に適当な結束力によって対象物を結束することができる。
3)工作などの接着の仮止めのために括る
工作などにおいて仮止めが必要な場合に、本考案の結束用バンドによれば、対象物の形状に合わせて、また、適度な締め付け力で、仮止めして形を整えたりすることができる。
4)救急時に止血のために縛る
救急時に、止血用のガーゼなどを身体の出血箇所に縛り付けたり、出血を止めるために傷口上流側の血管を圧迫するように身体を縛ったりする。
5)柵などに案内板などを固定する
金属製の柵などに案内板等を固定する場合、ビニール紐では滑り易く且つ緩み易いのに対し、本考案の結束用バンドによればしっかりと固定することができる。また、ビニールテープでは撤去した後にテープの粘着剤の跡が残ってしまうのに対し、本考案の結束用バンドによれば粘着剤の跡が残ることがない。また、針金では柵を傷付けてしまうのに対し、本考案の結束用バンドによれば柵を傷付けてしまうことがない。
6)物品の識別用の札などを取り付ける
対象物に識別用の札などを取り付ける場合、対象物が衣類であるとビニールテープでは剥がれ易く、また、安全ピンを有するような針を備える札では対象物に穴が開いてしまうのに対し、対象物に本考案の結束用バンドを巻き付けて係合孔に識別用の札を紐などで縛り付けて取り付けることによって対象物の材質によらず確実に取り付けることができ且つ対象物を傷付けてしまうことがない。
7)関連する物品同士を繋ぐ
例えば、たばことライターや、バインダーとペンなどを、各々の物品には特別の細工を施すことなく関連する物品同士を繋いでおくことができる。また、工事現場や工場内での、不特定多数の人間が使用する機械や車両などの鍵と錠前とを繋いでおくことができる。
1 結束用バンド
2 掛止部
3 係合孔
4 係合部

Claims (4)

  1. 掛止部と係合部とが交互に長手方向に複数連接すると共に前記掛止部に係合孔が設けられ、前記係合部の幅方向の寸法W4は前記掛止部の幅方向の寸法W2よりも小さく、前記掛止部の長手方向の寸法L2と前記幅方向の寸法W2とが1/5≦[L2/W2]≦3の関係を満たし、前記係合部の長手方向の寸法L4と前記掛止部の前記幅方向の寸法W2とが1/10≦[L4/W2]≦3の関係を満たし、前記掛止部の前記幅方向の寸法W2と前記係合孔の長手方向の寸法L3とが1/4≦[L3/W2]<1の関係を満たし、前記係合孔の前記長手方向の寸法L3と幅方向の寸法W3とが1<[L3/W3]≦3の関係を満たし、弾性及び摩擦を有する材料で形成されていることを特徴とする結束用バンド。
  2. 前記係合部の前記幅方向の寸法W4と前記係合孔の前記長手方向の寸法L3とが[W4/L3]≦2の関係を満たすことを特徴とする請求項1記載の結束用バンド。
  3. 前記長手方向の端部に、前記長手方向に延出する、前記掛止部及び前記係合部よりも軸直角断面の寸法が小さい差込部を更に有することを特徴とする請求項1記載の結束用バンド。
  4. 中央凹部と当該中央凹部の両側から各々反対向きに延出する掛止片とを有する掛止具が、結束用バンドの結束状態において、前記係合孔を通過した前記掛止部のうち前記係合孔の最寄りに位置する前記掛止部に設けられている係合孔に嵌められることを特徴とする請求項1記載の結束用バンド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015202867A (ja) * 2014-04-10 2015-11-16 ジャパンライフ株式会社 結束具
JP2019085160A (ja) * 2017-11-09 2019-06-06 福岡丸本株式会社 緊締紐テープ及び緊締紐テープ連結シート

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