JP3092292U - 結束具 - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 新聞や古本の束等の被結束物をひも等を用い
て結束する結束具を提供すること。 【解決手段】 被結束物を囲繞して結束するための可撓
性ひもと、ひもの一端部に取り付けた第1結束部材2
と、ひもの他端部に取り付けた第2結束部材3とから構
成される結束具。第1結束部材2は、一端部に挿通孔4
a、係合爪4bを備える係合部4と、他端部にひもの一
端部を係止する第1係止部5とを有し、第2結束部材3
は、可撓性且つ帯状に構成された挿入本体部12を有
し、挿入本体部12の一面に複数個の係合溝3aが設け
られ、その一端部にひもの他端部を係止する第2係止部
6が設けられている。
て結束する結束具を提供すること。 【解決手段】 被結束物を囲繞して結束するための可撓
性ひもと、ひもの一端部に取り付けた第1結束部材2
と、ひもの他端部に取り付けた第2結束部材3とから構
成される結束具。第1結束部材2は、一端部に挿通孔4
a、係合爪4bを備える係合部4と、他端部にひもの一
端部を係止する第1係止部5とを有し、第2結束部材3
は、可撓性且つ帯状に構成された挿入本体部12を有
し、挿入本体部12の一面に複数個の係合溝3aが設け
られ、その一端部にひもの他端部を係止する第2係止部
6が設けられている。
Description
【0001】
本考案は、家庭およびオフィス等において、新聞や雑誌等の被結束物をひも等
を用いて結束する結束具に関する。
【0002】
従来、新聞、雑誌や古本等を回収して再利用するために、新聞等の被結束物を
樹脂製ひも等を用いて結束したり、或いは新聞等を段ボール箱に詰め込み、この
段ボール箱等の被結束物を樹脂製ひも等を用いて締め付け、そしてその結束用ひ
もの両端部を互いに結んで結束している。結束用ひもの両端部を結ぶ際、締め付
けたひもが緩んでしまい、被結束物を強固に結束することができず、たとえば新
聞の束であると運搬中に緩んでしまい、新聞紙がバラバラにほどけてしまうこと
が多々生じていた。
【0003】
一方、特開2002−118936号公報(この公開公報の図5参照)等で周
知のように、電線等を結束するための結束バンドが知られている。この一般的な
結束バンドは、主として電線やそれに類する小径な被結束物を結束するのに利用
されるものであり、全体の長さ寸法が約5〜30cm程度である。
【0004】
このように結束用ひもで結束する場合は、特に女性や子供では被結束物をきつ
く結束することができず、その後の扱いが不便である。また、公知の結束バンド
を用いて結束する場合は、被結束物を簡単に結束できるが、小径の被結束物でし
か結束できない。
【0005】
本考案の目的は、従来ひもでしか結束できなかった大きな被結束物を簡単且つ
強固に結束することができる低コストの結束具を提供するものである。
【0006】
本考案の結束具は、被結束物を囲繞して結束するための可撓性ひもと、前記ひ
もの一端部に取り付けた第1結束部材と、前記ひもの他端部に取り付けた第2結
束部材とから構成される結束具であって、
前記第1結束部材は、一端部に挿通孔および前記挿通孔内に設けた係合爪を備
えた係合部と、他端部に前記ひもの一端部を係止する第1係止部を有し、前記第
2結束部材は、可撓性且つ帯状に構成されて前記第1結束部材の挿通孔内に挿通
される挿入本体部を有し、前記挿入本体部の少なくとも一面に、前記係合爪に係
合される複数個の係合溝が設けられているとともに、前記挿入本体部の一端部に
前記ひもの他端部を係止する第2係止部が設けられ、前記被結束物を結束する際
、前記第2結束部材の前記挿入本体部が前記第1結束部材の前記挿通孔に挿入さ
れ、前記複数個の係合溝のいずれかが前記第1結束部材の前記係合爪に係合され
ることを特徴とする。
【0007】
本考案に従えば、可撓性ひもと、このひもの一端部に取り付けられた第1結束
部材と、その他端部に取り付けられた第2結束部材とから構成され、第1結束部
材と第2結束部材との間を結ぶ可撓性ひもの長さ寸法を適宜変えることにより、
小さな被結束物から大きな被結束物を所要の通りに確実に結束することが可能と
なる。結束する際には、可撓性ひもで被結束物を囲繞し、このひもの一端部に取
付けた第1結束部材にその他端部に取り付けた第2結束部材を従来の結束バンド
のごとく係合すればよく、このような簡単な作業でもって係合することができ、
簡単に且つ確実に被結束物を結束することができる。即ち、第1結束部材の係合
部の挿通孔内に可撓性且つ帯状に構成された第2結束部材の挿入本体部を挿入し
、第2結束部材の係合溝のいずれかを第1結束部材の係合爪に係合すればよく、
このように係合溝と係合爪との係合により第1結束部材と第2結束部材とを連結
するので、被結束物は強固に結束される。
【0008】
本考案の結束具では、第1結束部材および第2結束部材は、可撓性プラスチッ
クから形成されていることを特徴とする。
本考案に従えば、第1および第2結束部材が可撓性プラスチックから形成され
ているので、成形等により容易に且つ安価に製作することができるとともに、取
り扱いが容易で、被結束物を容易に結束することができる。
【0009】
本考案の結束具では、前記第1係止部および第2係止部は、前記ひもを通す透
孔から構成されていることを特徴とする。
本考案に従えば、第1係止部および第2係止部が透孔から形成されているので
、第1結束部材および第2結束部材に可撓性ひもを容易に取り付けることができ
る。
【0010】
本発明の結束具では、前記透孔は大径部と小径部とが連通した鍵状透孔である
ことを特徴とする。
本考案に従えば、透孔が大径部と小径部を有する鍵状透孔であるので、可撓性
ひもを透孔の大径部に挿入した後に小径部に移動すればよく、ひもの透孔への挿
入を簡単に行うことができ、またひもの結びを強くすることができる。
【0011】
本考案の結束具では、前記第2係止部の透孔は、長手方向に所定間隔を有して
複数個設けられていることを特徴とする。
本考案に従えば、第2結束部材においては、複数の透孔のうち例えば一番先端
側に位置する透孔にひもを通して被結束物を結束する。この結束具を再利用する
場合は、ひもを通している透孔部分をハサミ等の刃物を用いてひもと共に切り離
し、第2結束部材を第1結束部材から分離すればよい。第2結束部材の係合溝は
第1結束部材の係合爪にいったん係合すると、逆戻りできず、係合を外す場合は
係合する方向に引張するしかない。そこで、再利用する場合、第2結束部材のひ
もが取り付けられている部分を切除することにより、第2結束部材を第1結束部
材の挿通孔から引きぬくことができる。そして、再使用するときは、第2結束部
材の残っている透孔のうち例えば一番外側の透孔にひもを取付ければよい。この
ようにすることによって、第2結束部材に設けられた複数個の透孔分の数だけ再
利用が可能となる。
【0012】
本考案の結束具では、前記複数個の係合溝は、前記第2結束部材の前記挿入本
体部の両面に形成されていることを特徴とする。
本考案に従えば、係合溝が第2結束部材の挿入本体部の両面に設けられている
。この挿入本体部の片面だけに係合溝を設けた場合、第2結束部材を第1結束部
材の係合部の挿通孔に挿入する際、係合溝が係合爪に係合するように位置決めし
て挿入しなければならないが、このように挿入本体部の両面に係合溝を設けるこ
とによって、挿入本体部の表裏を考えることなく係合溝と係合爪とを係合させる
ことができる。
【0013】
本考案の締結具では、前記第1結束部材の係合部は、その挿通孔の開口方向が
前記第1結束部材の一端から他端に向かう方向と一致していることを特徴とする
。
【0014】
本考案に従えば、第2結束部材をその挿通孔に挿入したとき、第2結束部材が
第1結束部材に沿い且つ近接して対置するので、従来の結束バンドのように両者
の係合部分が上方に盛り上がって邪魔になるようなことがなく、またその部分を
引掛けて係合が緩むこともない。
【0015】
本考案の結束具では、前記第1結束部材および第2結束部材の透孔には、それ
ぞれ、その側縁との間に、前記ひもを通す切れ目が設けられていることを特徴と
する。
【0016】
本考案に従えば、第1結束部材および第2結束部材の透孔に切れ目が設けられ
ているので、この切れ目を通してひもを透孔内に容易に挿入することができ、ひ
もの第1結束部材および第2結束部材への取付けが容易になる。
【0017】
本考案の結束具では、前記第1結束部材および第2結束部材は、それぞれの一
端部同士又は一端部と他端部とが肉薄部または連結片で連結され、結束具として
の使用時に前記連結部から切り離すことを特徴とする。
【0018】
本考案に従えば、合成樹脂による成形時に第1結束部材および第2結束部材を
同時に製作でき、連結した第1結束部材および第2結束部材を一組として、その
組を複数個集めて一つのユニットにしてパッケージに梱包し展示販売することが
できる。また、締結具として用いる場合、需要者は連結している第1結束部材と
第2結束部材とを切り離して用いればよく、製造者及び需要者にとって実用的メ
リットがある。
【0019】
本考案の結束具では、前記係合部の外側には、前記係合爪を前記係合溝から離
脱する方向に移動させるためのツマミ部が前記係合部と一体的に設けられている
ことを特徴とする。
【0020】
本考案に従えば、係合部の外側にツマミ部が設けられているので、ツマミ部を
移動させることにより、係合爪と係合溝との係合状態を解除することができ、従
って、第1結束部材および第2結束部材の結束状態を簡単に解除でき、結束具の
再利用が可能となる。
【0021】
以下、添付図面を参照して、本考案に従う結束具の実施形態について説明する
。図1は本考案に従う結束具の一実施例を示す断面図であり、図2は図1の結束
具を示す斜視図であり、図3は図1の結束具を使用して雑誌の被結束物を結束し
た状態を示す斜視図である。
【0022】
図1〜図3において、図示の結束具10は、可撓性ひも1、第1結束部材2お
よび第3結束部材3とから構成されている。可撓性ひも1は適宜の長さを有し、
雑誌、新聞紙等の被結束物Aを囲繞するように用いられる。このひも1の一端部
には第1結束部材2が取り付けられ、またこのひも1の他端部にはに第2結束部
材3が取り付けられる。第1結束部材2および第2結束部材3は後述するように
係合され、かく係合することにより、可撓性ひも1を用いて被結束物Aが結束さ
れる。このような可撓性ひも1は、合成樹脂製等のひも、縄、テープ等であり、
新しいものでもよく、使ったものを再利用するようにしてもよく、身の回りにあ
るものを用いることができる。
【0023】
第1結束部材2は、一端部に挿通孔4a及び挿通孔4a内に設けた係合爪4b
を有する係合部4が設けられ、またその他端部に可撓性ひも1の一端部を係止す
る第1係止部5が設けられている。また、第2結束部材3は、可撓性且つ帯状に
構成された挿入本体部12を有し、この挿入本体部12が第1結束部材2の挿通
孔4a内に挿通される。挿入本体部12の一面(この実施形態では、図1及び図
2において上面)には、所定間隔をおいて複数個の係合溝3aが設けられ、かか
る係合溝3aが第1結束部材2の係合爪4bに係合される。挿入本体部12の一
端部には、可撓性ひも1の他端部を係止する第2係止部6が設けられている。
【0024】
第1結束部材2および第2結束部材3は、例えば可撓性プラスチックによる成
形により形成され、第1結束部材の長さは例えば4〜15cm程度に、また第2
結束部材3の長さは例えば5〜25cm程度に形成され、これらの長さは、この
ような長さに限定されず、それ以上で長くしてもよい。尚、これら結束部材2,
3の厚みは例えば1〜4mm程度に形成される。
【0025】
この実施形態では、第1結束部材2の第1係止部5は、可撓性ひも1を通すこ
とができる透孔から構成され、また第2結束部材3の第2係止部6も、可撓性ひ
も1を通すことができる透孔から構成されている。特に、第2結束部材3に設け
た透孔6a,6b,6cは長手方向に所定間隔を有して複数個(この実施形態で
は3個)設けられている。通常、これは複数の透孔6a,6b,6cのうち一番
先端側に位置する透孔6a(図1及び図2において最も左にもの)に可撓性ひも
1が取り付けられ、このようにひも1を取り付けて被結束物Aの結束が行われる
。
【0026】
このようにひも1を取り付けて結束した結束具は、可撓性ひも1を通している
透孔6aと先端側から2番目の透孔6b(図1及び図2において左から2番目の
もの)との間をハサミ等の刃物を用いて切り離すことによって、再利用すること
ができる。このようにひも1を共に切り離すと、第2結束部材3を第1結束部材
2から分離することができる。すなわち、第2結束部材3の係合溝3aは第1結
束部材2の係合爪4bにいったん係合すると、逆戻りできず、係合を外す場合は
結束(係合)する方向(図1において右方)に引張するしかない。このようなこ
とから、第2結束部材3に複数個の透孔6a,6b,6cを設けて第2結束部材
3のひも1が取り付けられている部分を切除することによって、第2結束部材3
を第1結束部材2の挿通孔4aから引きぬくことができる。そして、第2結束部
材3を再使用するときは、残っている透孔6b、6cのうち一番外側の透孔6b
に、被結束物Aを結束するための可撓性ひも1を取り付ければよい。このように
して再利用するので、第2結束部材3に設けられた複数個の透孔6a,6b,6
cの数だけ再利用することが可能となる。
【0027】
第1結束部材2の係合部4は、その挿通孔4aの開口方向が第1結束部材2の
一端から他端に向かう方向(すなわち、その長手方向であって、図1において左
右方向。図2において左下から右上の方向)と一致している。このように挿通孔
4aが設けられているので、第2結束部材3を第1結束部材2の挿通孔4aに挿
入したとき、図3に示すように、第2結束部材3が第1結束部材2に沿い且つ近
接して対置する。従来の結束バンドでは、挿通孔の開口方向が結束バンドの長手
方向に対して垂直な方向に延びていたので、挿通孔と係合溝との係合部分が上方
に盛り上がって邪魔になっていたが、上述したように構成することによって、挿
通孔4aと係合溝3aとの係合部分が上方にほとんど盛り上がらず、それ故に、
結束作業時に邪魔になることがなく、またその係合部分を引掛けて係合が緩むこ
ともない。
【0028】
可撓性ひも1を係止する第1係止部5や第2係止部6は、上述した透孔に限る
ことはなく、引っ掛けるようにした構成のもの、例えば切り溝等でもよい。また
、ひも1は二つの透孔を同時に使用して第1および第2係止部5,6に係止する
ようにしてもよい。
【0029】
このような結束具を用いて被結束物Aを結束する場合、次のようにすればよい
。まず、第1結束部材2の透孔に可撓性ひも1の一端部を取り付けるとともに、
第2結束部材3の例えば透孔6aに可撓性ひも1の他端部qを取り付け、結束具
2を結束可能な状態にする。そして、結束具の可撓性ひも1を床面等の平らな場
所に延ばした状態で置き、このひも1の上に雑誌等の被結束物Aを載せる。その
後、第1結束部材2および第2結束部材3を持ち上げ、第2結束部材3の挿入本
体部12を第1結束部材2の挿通孔4aに挿入し、第2結束部材3を締付け方向
に引っ張って複数個の係合溝3aの一つに第1結束部材2の係合爪4bを係合さ
せる。このようにすると、図3に示すように、第1結束部材2と第2結束部材3
とが係合され、両者間の可撓性ひも1が被結束物Aを囲繞し、かくして、この結
束具でもって被結束物Aを所要の通りに結束することができる。
【0030】
図6は、結束具の透孔部分の他の実施形態を示す要部平面図である。図6に示
すように、この実施形態では、透孔6a,6b,6cはそれぞれ大径部6’と小
径部6”とが連通した鍵状透孔60a,60b,60cから構成されている。こ
のような鍵状透孔60a,60b,60cの大径部6’を利用して可撓性ひも1
通すことにより、このひも1を第1結束部材2および第2結束部材3に容易に取
付けることができる。しかも、鍵状透孔60a,60b,60cであるので、ひ
も1を大径部6’へ挿入した後小径部6”に移動させることによって、ひも1の
結びを一層強くすることができる。
【0031】
図7は、透孔部分のさらに他の実施形態を示す要部平面図である。図7に示す
ように、この実施形態では、透孔6a、6b、6cには、第2結束部材3(また
は第1結束部材2)の側縁から対応する透孔6a、6b、6cに延びる切れ目7
が形成されている。このように構成することによって、切れ目7を通して可撓性
ひも1を透孔6a(又は6b,6c)内に挿入することができ、ひも1の取付け
が容易になる。
【0032】
図4は、第1結束部材2の他の実施形態を示す断面図である。図4に示すよう
に、この実施形態では、第1結束部材2の係合部4の外側にツマミ部8が設けら
れている。このツマミ部8は、係合爪4bが設けられた壁部の外面に一体的に設
けられ、ツマミ部8を押圧することによって、この壁部を弾性変形させて係合爪
4bを移動させることができる。すなわち、第1結束部材2を係合部4と共に合
成樹脂で成形して形成するときにツマミ部8を一体的に形成する。このように構
成することにより、第2結束部材3の係合溝3aと第1結束部材2の係合爪4b
とが係合状態に保持されているとき(被結束物を結束しているとき)にツマミ部
8を図4に矢印で示す方向に押圧すると、係合部4が弾性変形することによって
、係合爪4bが同図の矢印のように移動して係合溝3aから外れ、この状態にて
第2結束部材3を結束(係合)方向に引き抜くことにより、この第2結束部材3
を第1結束部材2から簡単に外すことができる。
【0033】
図8は、第2結束部材3の更に他の実施形態を示す部分拡大断面図である。こ
の実施形態においては、第2結束部材3の挿入本体部12の両面に複数の係合溝
3aが形成されている。係合溝3aが第2結束部材3の片面だけに形成されてい
ると、第2結束部材3を第1結束部材2の係合部4の挿通孔4aに挿入する際、
係合溝3aが係合部4の係合爪4bに係合するように位置決めして挿入しなけれ
ばならないが、上述したように第2結束部材3の両面に係合溝3aが設けられて
いると、第2結束部材3の表裏を考えることなく挿通孔4aに挿入することがで
き、このように挿入しても係合溝3aと係合爪4bとを所要の通りに係合させる
ことができる。
【0034】
図5は、上述した結束具における第1結束部材および第2結束部材の製造時の
状態を示した部分平面図である。第1結束部材2および第2結束部材3は、それ
ぞれの一端同士又は一端と他端とが肉薄部9(または連結片)で相互に連結され
た状態で合成樹脂成形により一体成形される。結束具10としての使用時には、
この肉薄部9を切断して第1結束部材2と第2結束部材3とを肉薄部9から切り
離して使用する。このように製造することにより、連結した第1結束部材2およ
び第2結束部材3を一組として、その組を例えば10組等をユニットにして1個
のパッケージに梱包し展示販売することができ、製造販売業者にとってはその取
り扱いが容易且つ簡単になる。また、需要者にとっては連結している第1結束部
材2と第2結束部材3とを切り離せば結束具として使用することができる。この
ように、製造販売者及び需要者にとって実用的メリットがある。
【0035】
以上、本考案に従う結束具の実施形態について説明したが、本考案はかかる実
施形態に限定されるものではなく、本考案の範囲を逸脱することなく種々の変形
ないし修正が可能である。
【0036】
本考案の請求項1の結束具によれば、可撓性ひもで被結束物を囲繞し、このひ
もの一端部に取付けた第1結束部材にその他端部に取り付けた第2結束部材を係
合すればよく、このような簡単な作業でもって係合することができ、簡単に且つ
確実に被結束物を結束することができる。
【0037】
本考案の請求項2の結束具によれば、成形等により容易に且つ安価に製作する
ことができるとともに、取り扱いが容易で、被結束物を容易に結束することがで
きる。
本考案の請求項3の結束具によれば、第1結束部材および第2結束部材に可撓
性ひもを容易に取り付けることができる。
【0038】
本発明の請求項4の結束具によれば、透孔が鍵状透孔であるので、可撓性ひも
を透孔の大径部に挿入した後に小径部に移動すればよく、ひもの透孔への挿入を
簡単に行うことができ、またひもの結びを強くすることができる。
【0039】
本考案の請求項5の結束具によれば、結束具を再利用する場合は、ひもを通し
ている透孔部分をハサミ等の刃物を用いてひもと共に切り離し、第2結束部材を
第1結束部材から分離し、その後、第2結束部材の残っている透孔にひもを取付
ければよく、第2結束部材に設けられた透孔の数だけ再利用が可能となる。
【0040】
本考案の請求項6の結束具によれば、第2結束部材の挿入本体部の両面に係合
溝が設けられているので、挿入本体部の表裏を考えることなく係合溝と係合爪と
を係合させることができる。
【0041】
本考案の請求項7の締結具によれば、第2結束部材を第1結束部材の挿通孔に
挿入したとき、両者の係合部分が上方に盛り上がって邪魔になるようなことがな
く、またその部分を引掛けて係合が緩むこともない。
【0042】
本考案の請求項8の結束具によれば、第1結束部材および第2結束部材に設け
られた切れ目を通してひもを透孔内に容易に挿入することができ、ひもの第1結
束部材および第2結束部材への取付けが容易になる。
【0043】
本考案の請求項9の結束具によれば、合成樹脂による成形時に第1結束部材お
よび第2結束部材を同時に製作でき、連結した第1結束部材および第2結束部材
を一組として、その組を複数個集めて一つのユニットにしてパッケージに梱包し
展示販売することができる。
【0044】
本考案の請求項10の結束具によれば、第1結束部材の係合部に設けられたツ
マミ部を移動させることにより、係合爪と係合溝との係合状態を解除することが
でき、従って、第1結束部材および第2結束部材の結束状態を簡単に解除でき、
結束具の再利用が可能となる。
【図1】図1は、本考案に従う結束具の一実施形態を示
すする断面図である。
すする断面図である。
【図2】図1の結束具を示す斜視図である。
【図3】図1の結束具を用いて被結束物を結束した状態
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図4】結束具の第1結束部材の他の実施形態示す断面
図である。
図である。
【図5】図1の結束具の第1結束部材および第2結束部
材の製造時の状態を示す部分平面図である。
材の製造時の状態を示す部分平面図である。
【図6】結束具の第2結束部材の他の実施形態における
透孔部分を示す要部平面図である。
透孔部分を示す要部平面図である。
【図7】結束具の第2結束部材の別の他の実施形態にお
ける透孔部分を示す要部平面図である。
ける透孔部分を示す要部平面図である。
【図8】結束具の第2結束部材の更に他の実施形態にお
ける係合爪部分を示す要部断面図である。
ける係合爪部分を示す要部断面図である。
A 被結束物
1 可撓性ひも
2 第1結束部材
3 第2結束部材
3a 係合溝
4 係合部
4a 挿通孔
4b 係合爪
5 第1係止部
6 第2係止部
6a,6b,6c 透孔
60a,60b,60c 鍵状透孔
7 切れ目
8 ツマミ部
9 肉薄部(連結片)
10 結束具
Claims (10)
- 【請求項1】 被結束物を囲繞して結束するための可撓
性ひもと、前記ひもの一端部に取り付けた第1結束部材
と、前記ひもの他端部に取り付けた第2結束部材とから
構成される結束具であって、 前記第1結束部材は、一端部に挿通孔および前記挿通孔
内に設けた係合爪を備えた係合部と、他端部に前記ひも
の一端部を係止する第1係止部を有し、前記第2結束部
材は、可撓性且つ帯状に構成されて前記第1結束部材の
挿通孔内に挿通される挿入本体部を有し、前記挿入本体
部の少なくとも一面に、前記係合爪に係合される複数個
の係合溝が設けられているとともに、前記挿入本体部の
一端部に前記ひもの他端部を係止する第2係止部が設け
られ、前記被結束物を結束する際、前記第2結束部材の
前記挿入本体部が前記第1結束部材の前記挿通孔に挿入
され、前記複数個の係合溝のいずれかが前記第1結束部
材の前記係合爪に係合されることを特徴とする結束具。 - 【請求項2】 前記第1結束部材および第2結束部材
は、可撓性プラスチックから形成されていることを特徴
とする請求項1に記載の結束具。 - 【請求項3】 前記第1係止部および第2係止部は、前
記ひもを通す透孔から構成されていることを特徴とする
請求項1または2に記載の結束具。 - 【請求項4】 前記透孔は大径部と小径部とが連通した
鍵状透孔であることを特徴とする請求項3に記載の結束
具。 - 【請求項5】 前記第2係止部の透孔は、長手方向に所
定間隔を有して複数個設けられていることを特徴とする
請求項3または4に記載の結束具。 - 【請求項6】 前記複数個の係合溝は、前記第2結束部
材の前記挿入本体部の両面に形成されていることを特徴
とする請求項1に記載の結束具。 - 【請求項7】 前記第1結束部材の係合部は、その挿通
孔の開口方向が前記第1結束部材の一端から他端に向か
う方向と一致していることを特徴とする請求項1に記載
の結束具。 - 【請求項8】 前記第1結束部材および第2結束部材の
透孔には、それぞれ、その側縁との間に、前記ひもを通
す切れ目が設けられていることを特徴とする請求項3ま
たは4に記載の結束具。 - 【請求項9】 前記第1結束部材および第2結束部材
は、それぞれの一端部同士又は一端部と他端部とが肉薄
部または連結片で連結され、結束具としての使用時に前
記連結部から切り離すことを特徴とする請求項1又は2
に記載の結束具。 - 【請求項10】 前記係合部の外側には、前記係合爪を
前記係合溝から離脱する方向に移動させるためのツマミ
部が前記係合部と一体的に設けられていることを特徴と
する請求項1に記載の結束具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002005322U JP3092292U (ja) | 2002-08-23 | 2002-08-23 | 結束具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002005322U JP3092292U (ja) | 2002-08-23 | 2002-08-23 | 結束具 |
Publications (1)
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JP3092292U true JP3092292U (ja) | 2003-03-07 |
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ID=43246366
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002005322U Expired - Fee Related JP3092292U (ja) | 2002-08-23 | 2002-08-23 | 結束具 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3092292U (ja) |
-
2002
- 2002-08-23 JP JP2002005322U patent/JP3092292U/ja not_active Expired - Fee Related
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