JP2008007161A - ケーブルタイ - Google Patents

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Abstract

【課題】 1つでワイヤ、ケーブル等の線材を複数の集合物として結束し、固定し、支持し、整理できるケーブルタイを提供すること。
【解決手段】 ケーブルタイ10は、ロック部13を3個連設して形成すると共に、一のロック部13の一端にバンド部12を連ねて一体に3個設ける。使用時には、湾曲させた各バンド部12Aの内側にケーブル等の線材を束ね、各ロック部13で結束し、固定する。1つのケーブルタイで3つの集合物を固定し、整理し、支持できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ワイヤやケーブルを結束し、固定したり整理するのに用いて好適なケーブルタイに関する。
従来公知のケーブルタイ(「インシュロック」とも呼ばれる)として、図6および図7に示すようなものが知られている。
ケーブルタイ1はポリエチレン等の合成樹脂から一体形成された、大略バンド部2およびロック部3とから構成されている。
バンド部2は可撓性であり、図7に示すように湾曲させて内側にワイヤ、ケーブル等の被結束物Wを結束するものである。バンド部2の一方の面には、長さ方向に亘って、後述するロック部3の脱け止め部3Bに係止する係止用の突起2Aが所定ピッチで多数形成されている。
ロック部3は前記バンド部2の一端に四角筒状に一体形成され、その中央にバンド部2を挿通する挿通穴3Aが形成されている。挿通穴3Aの内側には、例えば鏃(やじり)状の脱け止め部3Bが設けられ、前記係止用の突起2Aの通過に際して一方向に弾性変形することで、バンド部2の進入を一方向にのみ許容し、バンド部2を脱け止めする。
そして、ケーブルタイ1を使用するには、図7に示すように、バンド部2を被結束物Wにル−プ状に巻付けつつ、係止用の突起2Aを脱け止め部3Bに係止して結束する。
ところが、従来のケーブルタイでは、単純にバンド部の内側に締め付けたもののみを固定、整理できるだけであるため、内部構造が複雑な電気電子機器などの装置内に用いるには多数用いる必要があり、必要な数を確保し、結束作業をする手間が煩雑であった。
一方、パイプ材や棒材に巻回して締め付けできるようにすると共に、他の物を掛け止めできるように、帯状部分の他端部に係止部とリング形状の掛止部とを一体に設けた掛止具が、特許文献1により知られている。
実開平7−34205号公報
しかしながら、バンド部の他に掛止部を設けることによっては、結束した物に何かを吊す目的には適合するものの、結束できるものがひとまとまりのものであることに変わりがないため、多数のケーブルを識別・固定等するのに適したものとは言えなかった。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたものであって、一つで複数の集合物(ワイヤ、ケーブル、ハーネス等の線材や棒、パイプ、角材など)を結束して固定し、支持し、整理できるようにしたケーブルタイを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明が採用する構成の特徴は、ケーブル等の線材を結束する可撓性のバンド部と、該バンド部の一端に一体形成され、前記バンド部の進入を一方向にのみ許容する挿通穴が形成された筒状のロック部とからなるケーブルタイにおいて、前記ロック部を複数個連設したことにある。
この場合、上記ロック部と同数のバンド部を連ねて一体に設ければ、従来のケーブルタイの集合体と同等の作用を1つのケーブルタイに持たせることができる。
一方、上記バンド部の両面に長手方向に亘って係止用の突起を設け、上記ロック部の挿通穴への進入許容方向を順次交互に違えてなるように構成すれば、1つのバンド部と複数のロック部とで複数の結束部を作ることができる。
本発明のケーブルタイによれば、1つのケーブルタイに従来のケーブルタイの集合体と同等の作用を持たせることができる。
よって、結束作業を行うに際しては必要なケーブルタイの数が減り、作業の繁雑さが減少するのと共に、省スペース、省資源な結束手段が提供される。
以下、本発明の実施の形態につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この形態によりこの発明が限定されるものではなく、また、以下に示す形態の構成要素には、当業者が置換可能且つ容易なもの、或いは実質的同一のものが含まれるものとする。
図1は第一の実施の形態にかかるケーブルタイを示すものであって、(A)は正面図、(B)は(A)中の矢示方向に沿った断面図、図2はケーブルタイの使用説明図である。
図3は第二の実施の形態にかかるケーブルタイを示すものであって、(A)は正面図、(B)は(A)中の矢示方向に沿った断面図、図4はケーブルタイの使用説明図である。
図5は第三の実施の形態にかかるケーブルタイを示すものであって、(A)は正面図、(B)は(A)中の矢示方向に沿った断面図である。
ケーブルタイ10は、上述した従来のケーブルタイ1とほぼ同様に大略バンド部12およびロック部13から構成されるものの、ロック部13は3個連設して形成され、バンド部12は一のロック部13の一端に、前記ロック部13と同数、連ねて一体に3個設けられている。
そして、各バンド部12には従来と同様、係止用の突起12Aが、各ロック部13には、挿通穴13Aと脱け止め部13Bが設けられている。
そして、ケーブルタイ10を使用する時には、図2に示す如く、各バンド部12Aを湾曲させて内側にケーブル等の線材を結束し、各ロック部13で固定する。
本実施の形態は以上のようなもので、1つのケーブルタイで3つの集合物を固定し、整理し、支持することができる。
次に、第二の実施の形態に係るケーブルタイ20は、上述した第一の実施の形態とほぼ同様に3個のロック部23を備えるものの、各ロック部23は挿通穴23Aへの進入許容方向を順次交互に違えるように、脱け止め部23Bを設けてある。
また、ロック部23の一端に設けられるバンド部22は1つであり、その両面に長手方向に亘って係止用の突起22Aを設けている。
そして、使用する時には、図4のように直近のロック部23から順次バンド部22を交互にくぐらせて、1つのバンド部22で3個の結束部を作ることができる。
かくして、本実施の形態によっても、同様の作用効果を奏することができ、本形態は、小さなロック部に一体形成するバンド部が一つであり、形状が単純であることから、本発明中最も実施効果が期待されるものである。
次に、第三の実施の形態に係るケーブルタイ30は上述した第一の形態の変形であり、各バンド部32が3個連設する各ロック部33から突出、伸張するように形成されている。
そして、各バンド部32には係止用の突起32Aが、各ロック部33には、挿通穴33Aと脱け止め部33Bが設けられている。
以上のケーブルタイ30によっても第一の形態と同様の作用効果を奏するものの、本形態によれば、容易に同じ大きさまたは相似形の結束部を複数形成することが可能である。
本発明のケーブルタイは、上述した用途の他に、盗難防止や包装、荷造りなどにも用いることができる。
本発明の第一の実施の形態を示す説明図であり、(A)は正面図、(B)は(A)中の矢示方向に沿った断面図である。 図1のケーブルタイの使用説明図である。 第二の実施の形態を示す説明図であり、(A)は正面図、(B)は(A)中の矢示方向に沿った断面図である。 図3のケーブルタイの使用説明図である。 第三の実施の形態を示す説明図であり、(A)は正面図、(B)は(A)中の矢示方向に沿った断面図である。 従来のケーブルタイの説明図であり、(A)は正面図、(B)は(A)中の矢示方向に沿った断面図である。 従来のケーブルタイの使用説明図である。
符号の説明
10,20,30…ケーブルタイ、12,22,32…バンド部、12A,22A,32A…係止用の突起、13,23,33…ロック部、13A,23A,33A…脱け止め部、W…被結束物

Claims (3)

  1. ケーブル等の線材を結束する可撓性のバンド部と、該バンド部の一端に一体形成され、前記バンド部の進入を一方向にのみ許容する挿通穴が形成された筒状のロック部とからなるケーブルタイにおいて、前記ロック部を複数個連設したことを特徴とするケーブルタイ。
  2. 前記ロック部と同数のバンド部を連ねて一体に設けたことを特徴とする請求項1に記載のケーブルタイ。
  3. 前記バンド部の両面に長手方向に亘って係止用の突起を設け、前記ロック部の挿通穴への進入許容方向を順次交互に違えてなる、請求項1に記載のケーブルタイ。

JP2006179694A 2006-06-29 2006-06-29 ケーブルタイ Pending JP2008007161A (ja)

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