JP2011256903A - 溝付棒状部材用のクランプおよびワイヤーハーネス用プロテクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】溝付棒状部材をクランプの挿入孔に挿入する際の挿入力と、溝付棒状部材をクランプの挿入孔に挿入した状態での保持力との差をなるべく大きくできるようにすること。
【解決手段】溝付棒状部材18用のクランプ20であり、本体部22と係止固定部材30とを備える。本体部22は、前記溝付棒状部材を挿入可能な挿入孔24が形成されると共に、挿入孔24の内周面の少なくとも一部がその軸方向一方側に向けて外向き傾斜する傾斜面25に形成されている。係止固定部材30は、挿入孔24内に挿入される溝付棒状部材18の外周と傾斜面25との間に挿入可能なように基端側から先端側に向けて順次薄くなる形状に形成されると共に、挿入孔24内に挿入される溝付棒状部材18の外周と傾斜面25との間に挿入された状態で、溝付棒状部材18の外周に接触する部分に溝19に係止可能な係止部32が形成されている。
【選択図】図2

Description

この発明は、スタッドボルト等の溝付棒状部材に固定されるクランプに関する。
従来、スタッドボルトに固定されるクランプとして、特許文献1〜5に開示のものがある。
特許文献1〜4は、基本的に、スタッドボルトが挿通される筒体内に、その内側に向けて斜めに延びる弾性爪を形成した構成を開示している。このようなクランプでは、スタッドボルトを筒体内に挿入する際には弾性爪が外方に弾性変形することで、当該スタッドボルトの挿入を許容する。一方、スタッドボルトを筒体内に挿入した状態では、弾性爪がスタッドボルトの溝に係止してスタッドボルトの抜けを抑制する。
また、特許文献5には、十分な係止作用を得るため、係止アームと取付部材との間に、係止アームに弾性力を補助的に付加するリブを設ける構成が開示されている。
特開平7−71520号公報 特開2000−320734号公報 特開2001−214988号公報 特開2001−241569号公報 特開平7−190036号公報
ところで、上記のようなクランプでは、スタッドボルトの挿入力を小さくし、かつ、挿入状態での保持力(抜け難さ)を大きくするようにとの要請がある。例えば、挿入力を40N以下とし、かつ、保持力を100N以上にするようにとの要請がなされることがある。しかしながら、特許文献1〜4に開示の構成では、前者を満足するためには弾性爪の強度を小さくする必要があり、後者を満足するためには弾性爪の強度を大きくする必要がある。このため、前記要請に応えることは難しかった。
また、特許文献5に開示の構成でも、リブを設けると、保持力は大きくなるものの、挿入力も大きくなってしまうため、やはり、前記要請に応えることは難しかった。
そこで、本発明は、溝付棒状部材をクランプの挿入孔に挿入する際の挿入力と、溝付棒状部材をクランプの挿入孔に挿入した状態での保持力との差をなるべく大きくできるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様は、外周にその軸方向に対して略直交する方向に沿った溝が複数形成された溝付棒状部材に対して固定される溝付棒状部材用のクランプであって、前記溝付棒状部材を挿入可能な挿入孔が形成されると共に、前記挿入孔の内周面の少なくとも一部がその軸方向一方側に向けて外向き傾斜する傾斜面に形成された本体部と、前記挿入孔内に挿入される前記溝付棒状部材の外周と前記傾斜面との間に挿入可能なように基端側から先端側に向けて順次薄くなる形状に形成されると共に、前記挿入孔内に挿入される前記溝付棒状部材の外周と前記傾斜面との間に挿入された状態で、前記溝付棒状部材の外周に接触する部分に前記溝に係止可能な係止部が形成された係止固定部材とを備える。
第2の態様は、第1の態様に係る溝付棒状部材用のクランプであって、前記係止固定部材を、前記挿入孔から退避した位置と前記挿入孔内に挿入される前記溝付棒状部材の外周と前記傾斜面との間に挿入可能な位置との間で移動可能なように、前記係止固定部材と前記本体部とを連結する連結部をさらに備える。
第3の態様は、第2の態様に係る溝付棒状部材用のクランプであって、前記本体部と前記係止固定部材と前記連結部とが、樹脂によって金型一体形成されている。
第4の態様は、第1〜第3のいずれか一つの態様に係る溝付棒状部材用のクランプであって、前記係止固定部材が前記挿入孔に挿入される溝付棒状部材を挟むようにして一対設けられている。
第5の態様は、ワイヤーハーネスを収容可能なワイヤーハーネス収容部と、第1〜第4のいずれか一つの態様に係る溝付棒状部材用のクランプとを備えるワイヤーハーネス用プロテクタである。
第1の態様に係る溝付棒状部材用のクランプによると、係止固定部材を挿入孔から退避させた状態で、溝付棒状部材を本体部の挿入孔に挿入することにより、比較的小さい挿入力で溝付棒状部材を本体部の挿入孔に挿入することができる。一方、溝付棒状部材を本体部の挿入孔に挿入した状態で、係止固定部材を、前記挿入孔内に挿入された前記溝付棒状部材の外周と前記傾斜面との間に挿入して係止部を溝付棒状部材の溝に係止させると、溝付棒状部材の抜けが抑制され、溝付棒状部材をクランプに挿入した状態での保持力を比較的大きくすることができる。これにより、溝付棒状部材を挿入孔に挿入する際の挿入力と、溝付棒状部材を挿入孔に挿入した状態での保持力との差をなるべく大きくできるようにすることができる。
第2の態様に係る溝付棒状部材用のクランプによると、前記係止固定部材と前記本体部とが連結部によって連結されているため、挿入孔に溝付棒状部材を挿入した後、溝付棒状部材の外周と前記傾斜面との間に係止固定部材を挿入する作業を容易に行える。
第3の態様によると、溝付棒状部材用のクランプを容易に製造することができる。
第4の態様によると、溝付棒状部材をクランプに挿入した状態での保持力をより大きくかつ安定化することができる。
第5の態様によると、ワイヤーハーネス用プロテクタを比較的小さい挿入力で容易に車体等にとりつけすることができると共に、取付後はワイヤーハーネス用プロテクタをしっかりと車体に取付けた状態を維持することができる。
実施形態に係るワイヤーハーネス用プロテクタのうちクランプ部分を中心に示す概略平面図である。 図1のII−II線断面図である。 係止固定部材を示す概略側面図である。 図3の矢印A方向における矢視図である。 係止固定部材を示す斜視図である。
以下、実施形態に係る溝付棒状部材用のクランプ及び当該クランプを備えたワイヤーハーネス用プロテクタについて説明する。なお、ここでは、クランプがワイヤーハーネス用プロテクタに組込まれた形態で説明するが、クランプ自体は、それ単独で、又は、他の自動車部品或は自動車部品固定用の部分と一体化された形態等、各種態様で用いることができる。
図1はワイヤーハーネス用プロテクタ10のうちクランプ20部分を中心に示す概略平面図であり、図2は図1のII−II線断面図である。
ワイヤーハーネス用プロテクタ10は、例えば、樹脂等の金型成型によって形成されており、ワイヤーハーネス収容部14とクランプ20とを備えている。
ワイヤーハーネス収容部14は、ワイヤーハーネス12を収容可能に構成されている。ワイヤーハーネス収容部14は、ワイヤーハーネス12を直線状に収容する直線状形状であってもよいし、ワイヤーハーネス12を屈曲させつつ収容する略L字形状であってもよいし、その他、ワイヤーハーネス12を分岐させつつ収容する形状であってもよい。また、ワイヤーハーネス収容部14は、ワイヤーハーネス12を四方から囲む筒状形状であってもよいし、一方が開口する形状であってもよい。
ここで、ワイヤーハーネス12は、複数の電線等を自動車への布線形態に応じて適宜分岐させつつ束ねると共に、各電線の端部に必要に応じてコネクタ等を取付けたものである。このワイヤーハーネス12は、車体に配索され、当該自動車に搭載される諸電気部品同士を接続する部品として用いられる。本ワイヤーハーネス用プロテクタ10は、自動車のエンジンルーム等の各種部位で、ワイヤーハーネス12の端部或は途中部分を収容することで、当該ワイヤーハーネス12を保護、経路規制等する役割を有している。
このワイヤーハーネス収容部14の一側部にクランプ20が突出するようにして設けられている。
このクランプ20は、溝付棒状部材18に固定可能に構成されている。溝付棒状部材18は、長尺棒状部材に形成されている。溝付棒状部材18の外周には、その軸方向に対して略直交する方向に沿った溝19が複数形成されている。溝付棒状部材18は、必ずしも丸棒状に形成されている必要はなく、角棒状であってもよい。また、溝19は、必ずしも溝付棒状部材18の外周囲全体に形成されている必要はなく、その外周囲の一側のみに形成されていてもよい。また、溝19は、クランプ20の係止部32が係止することにより当該クランプ20の移動を規制できる程度に、溝付棒状部材18の軸方向に対して略直交していればよく、例えば、螺旋状に形成された溝19であってもよい。ここでは、溝付棒状部材18は車体に突出状に固定されたスタッドボルトであり、その外周囲に螺旋状の溝19が形成されている。この溝付棒状部材18は、通常、車体のボディパネルP等に立設状態で溶接等により固定されている。
クランプ20は、本体部22と一対の係止固定部材30と一対の連結部40とを備えており、これらが樹脂によって金型一体形成されている。
本体部22は、板状に形成されており、その両主面側に貫通するようにして挿入孔24が形成されている。
この挿入孔24の内周面のうち少なくとも一部はその軸X方向一方側に向けて外向き傾斜する傾斜面25に形成されている。ここでは、挿入孔24のうち軸X方向他方側部分(図2の下側部分)が溝付棒状部材18を挿入可能な程度の直径を有する小径部分24aに形成されている。なお、ここでは、小径部分24aの内周部にその中心軸Xを挟むようにして一対の補助突部24bが形成されている。補助突部24bの先端部は、溝付棒状部材18の外周形状に沿った弧状形状に形成されている。また、挿入孔24のうち軸X方向一方側部分(図2の上側部分)が、小径部分24aから軸X方向一方側に向けて徐々に直径が大きくなるテーパ状斜面24cに形成されている。このテーパ状斜面24cのうち本挿入孔24の中心軸Xを挟む一対の部分が軸X方向一方側(図2の上側)に向けて外向き傾斜する平坦な傾斜面25に形成されている。この一対の傾斜面25は、一対の補助突部24bに対して軸X周りにずらした位置、ここでは、軸X周りに90度回転させるようにずらした位置に設けられている。
そして、挿入孔24内にその軸方向他端側(図2の下端側)から溝付棒状部材18が挿入されると、小径部分24aでは、一対の補助突部24bで挟まれた位置に溝付棒状部材18が配設される。また、テーパ状斜面24cの部分では、テーパ状斜面24c及び傾斜面25と溝付棒状部材18の外周との間に、軸X方向一方側に向けて径方向の隙間が徐々に大きくなる円筒状空間が形成されることとなる。
図3は係止固定部材30を示す概略側面図であり、図4は図3の矢印A方向における矢視図であり、図5は係止固定部材30を示す斜視図である。
図1〜図5に示すように、一対の係止固定部材30は、挿入孔24に挿入される溝付棒状部材18を挟んで(換言すれば軸Xを挟んで)一対設けられている。各係止固定部材30は、基端側から先端側に向けて(図3の矢印Aの反対向き)順次厚み寸法が薄くなる形状に形成されており、上記挿入孔24内に挿入される溝付棒状部材18の外周と傾斜面25との間に挿入可能とされている。
ここでは、係止固定部材30の基端部の厚みは、溝付棒状部材18の外周と傾斜面25との間で最も大きい寸法(図2で上側の隙間の寸法)よりも大きく設定されている。また、係止固定部材30の先端部の厚みは、溝付棒状部材18の外周と傾斜面25との間で中間程度の大きさとなる寸法に設定されている。そして、係止固定部材30を、挿入孔24内に挿入された溝付棒状部材18の外周と傾斜面25との間に上方開口より押込むと、係止固定部材30の基端部を挿入孔24外に配設した状態で、係止固定部材30の先端部を挿入孔24内に挿入配置できるようになっている。もっとも、係止固定部材30の基端部及び先端部の厚みが上記のように設定されている必要はない。すなわち、係止固定部材30の先端部が溝付棒状部材18の外周と傾斜面25との間で最も大きい寸法よりも大きく設定されていて、係止固定部材30の先端部を溝付棒状部材18の外周と傾斜面25との間に挿入可能であればよい。また、係止固定部材30の基端部の厚みが、溝付棒状部材18の外周と傾斜面25との間で最も小さい寸法よりも大きく設定されていて、係止固定部材30の先端部を溝付棒状部材18の外周と傾斜面25との間に挿入すると、その挿入途中で係止固定部材30の基端部が溝付棒状部材18の外周と傾斜面25との間に挟込まれるようにして停止する構成であればよい。
また、ここでは、係止固定部材30のうち傾斜面25に接触する部分の傾斜角度(溝付棒状部材18の外周に接触する部分に対する傾斜角度)は、軸Xに対する傾斜面25の傾斜角度と略同一とされている。そして、係止固定部材30を溝付棒状部材18の外周と傾斜面25との間に挿入した状態で、係止固定部材30が軸X方向において略均等な力で溝付棒状部材18の外周及び傾斜面25に押付けられるようになっている。もっとも、係止固定部材30のうち傾斜面25に接触する部分の傾斜角度が上記のように傾斜面25の傾斜角度と略同一と設定されていることは必須ではない。
また、溝付棒状部材18の外周と傾斜面25との間に係止固定部材30が挿入された状態で、係止固定部材30のうち溝付棒状部材18の外周に接触する部分に、溝19に係止可能な係止部32が形成されている。ここでは、係止部32は、溝19の形状に応じて複数の突条部32aを有する形状とされている。もっとも、係止部32は、溝19に係止可能な形状であれば、その他の凹凸形状であってもよい。また、係止固定部材30のうち上記係止部32に対して反対側の部分は、傾斜面25に対応する形状、ここでは、平面状に形成されている。
一対の連結部40は、挿入孔24の軸Xを挟むようにして設けられ、それぞれ係止固定部材30を支持している。すなわち、各連結部40は、上記本体部22と係止固定部材30とを連結する部材である。ここでは、連結部40は、弾性変形容易な細長板状形状に形成されている。この連結部40の一端部は本体部22のうち挿入孔24の軸X方向一方側開口の外周囲であって当該開口より離れた位置に一体的に連結されている。また、連結部40の他端部は係止固定部材30のうちの基端部、より具体的には、基端部のうち傾斜面25に接する側の部分に一体的に連結されている。
そして、通常状態では、連結部40は、本体部22の一主面(図2の上面)から上方に延出しており、挿入孔24から退避した外方位置に配設されている(図2の2点鎖線参照)。そして、この状態から連結部40を略U字状に弾性変形させることで、係止固定部材30を溝付棒状部材18と傾斜面25との間に挿入配置できるようになっている。つまり、連結部40は、係止固定部材30を、挿入孔24から退避した位置と、溝付棒状部材18と傾斜面25との間に挿入可能な位置との間で移動可能なように、係止固定部材30と本体部22とを連結支持している。
ここでは、連結部40は、細長板状形状であるか必ずしもその必要はなく、細長棒状の形状等であってもよい。もっとも、連結部40を細長板状形状に形成することで、係止固定部材30を溝付棒状部材18と傾斜面25との間に挿入容易な姿勢にコントロールすることができる。また、ここでは、連結部40は、本体部22及び係止固定部材30と樹脂によって金型一体形成された部材であるが、本体部22及び係止固定部材30に対して別途形成され、インサート成形、接着、嵌め込み構造等によって本体部22及び係止固定部材30に対して連結された構成であってもよい。
このように構成されたクランプ20を溝付棒状部材18に固定する際の動作について説明する。
すなわち、係止固定部材30を挿入孔24外の上方に配設した状態で、溝付棒状部材18の端部を挿入孔24内に軸X方向の他端側(図2の下側)から挿入する。そして、本体部22を押下げて、本体部22の下面をボディパネルP等の固定部分に接触させると共に、溝付棒状部材18の先端部を本体部22の上方に突出させる。この際、挿入孔24の最小径は溝付棒状部材18の径よりも大きいため、溝付棒状部材18を小さい挿入力で挿入孔24内に挿入することができる。
この状態で、連結部40を略U字状に弾性変形させつつ、係止固定部材30を、挿入孔24内に挿入された溝付棒状部材18の外周と傾斜面25との間に上方開口より挿入し、係止固定部材30が抜けなくなる程度まで当該係止固定部材30を強く押込む。すると、係止固定部材30の係止部32が溝付棒状部材18の溝19に係止すると共に、その反対側で係止部32が傾斜面25に押付けられる。この作業を、一対の係止固定部材30それぞれに対して実施する。これにより、クランプ20を溝付棒状部材18に固定する作業が終了する。
この状態では、係止部32が溝19に係止しているため、溝付棒状部材18は挿入孔24から抜け難い。しかも、溝付棒状部材18を抜こうとすると、係止固定部材30は溝付棒状部材18の外周とテーパ状斜面24cとの間の空間で幅が狭くなる方向に引張られる。このため、係止部32はより大きな力で溝19に押付けられることとなり、溝付棒状部材18はより挿入孔24から抜け難くなる。
以上のように構成されたクランプ20によると、係止固定部材30を挿入孔24外に配置した状態で、溝付棒状部材18を本体部22の挿入孔に挿入することで、比較的小さい挿入力で溝付棒状部材18を本体部22の挿入孔24に挿入することができる。一方、溝付棒状部材18を挿入孔24に挿入した状態で、係止固定部材30を、挿入孔24に挿入された溝付棒状部材18の外周と傾斜面25との間に挿入して係止部32を溝付棒状部材18の溝19に係止させると、その係止構造によって、挿入孔24からの溝付棒状部材18の抜けが有効に抑制される。このため、溝付棒状部材18をクランプ20に挿入固定した状態での保持力を比較的大きくすることができる。これにより、溝付棒状部材18を挿入孔24に挿入する際の挿入力と、溝付棒状部材18を挿入孔24に挿入した状態での保持力との差をなるべく大きくできる。例えば、挿入力を40N以下とし、かつ、保持力を100N以上にするようにとの要請にも応えることが可能となる。なお、実際の挿入力及び保持力をいかなる値に設定するかは、取付対象、作業性等を考慮して適宜設定される。
また、係止固定部材30と本体部22とが連結部40によって連結されているため、挿入孔24に溝付棒状部材18を挿入した後、係止固定部材30の挿入作業を容易に行える。
しかも、係止固定部材30と本体部22と連結部40とが、樹脂によって金型一体成形されているため、本クランプ20を容易に製造することができる。
また、挿入孔24に挿入された溝付棒状部材18を挟むようにして一対の係止固定部材30が設けられ、溝付棒状部材18の両側から係止部32によって溝付棒状部材18を係止保持できるため、溝付棒状部材18をクランプ20に挿入した状態での保持力をより大きくかつ安定化することができる。
さらに、上記のようなクランプ20を備えたワイヤーハーネス用プロテクタ10によると、当該ワイヤーハーネス用プロテクタ10を比較的小さい力で容易に車体に取付けることができると共に、取付後はワイヤーハーネス用プロテクタ10をしっかりと車体に取付けた状態を維持することができる。
{変形例}
なお、上記実施形態では、本体部22と係止固定部材30とが連結部40によって連結されているが、必ずしもその必要はなく、両者が分離された構成とされていてもよい。
また、傾斜面25は、上記のように平坦な傾斜面である必要はなく、テーパ状斜面24cと同様に曲面を描く形状であってもよい。この場合、係止固定部材の部分を当該形状に合わせた曲面形状とすることが好ましい。また、傾斜面は、挿入孔の周方向で部分的に形成されていてもよいし、また、周方向の全体に形成されていてもよい。
また、係止固定部材30は必ずしも一対である必要はなく、一つ或は3つ以上であってもよい。この場合、上記傾斜面は、当該係止固定部材の配設位置に応じた箇所に形成されていればよい。
10 ワイヤーハーネス用プロテクタ
12 ワイヤーハーネス
14 ワイヤーハーネス収容部
18 溝付棒状部材
19 溝
20 クランプ
22 本体部
24 挿入孔
25 傾斜面
30 係止固定部材
32 係止部
40 連結部

Claims (5)

  1. 外周にその軸方向に対して略直交する方向に沿った溝が複数形成された溝付棒状部材に対して固定される溝付棒状部材用のクランプであって、
    前記溝付棒状部材を挿入可能な挿入孔が形成されると共に、前記挿入孔の内周面の少なくとも一部がその軸方向一方側に向けて外向き傾斜する傾斜面に形成された本体部と、
    前記挿入孔内に挿入される前記溝付棒状部材の外周と前記傾斜面との間に挿入可能なように基端側から先端側に向けて順次薄くなる形状に形成されると共に、前記挿入孔内に挿入される前記溝付棒状部材の外周と前記傾斜面との間に挿入された状態で、前記溝付棒状部材の外周に接触する部分に前記溝に係止可能な係止部が形成された係止固定部材と、
    を備える溝付棒状部材用のクランプ。
  2. 請求項1記載の溝付棒状部材用のクランプであって、
    前記係止固定部材を、前記挿入孔から退避した位置と前記挿入孔内に挿入される前記溝付棒状部材の外周と前記傾斜面との間に挿入可能な位置との間で移動可能なように、前記係止固定部材と前記本体部とを連結する連結部をさらに備える溝付棒状部材用のクランプ。
  3. 請求項2記載の溝付棒状部材用のクランプであって、
    前記本体部と前記係止固定部材と前記連結部とが、樹脂によって金型一体形成されている、溝付棒状部材用のクランプ。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一つに記載の溝付棒状部材用のクランプであって、
    前記係止固定部材が前記挿入孔に挿入される溝付棒状部材を挟むようにして一対設けられている、溝付棒状部材用のクランプ。
  5. ワイヤーハーネスを収容可能なワイヤーハーネス収容部と、
    請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の溝付棒状部材用のクランプと、
    を備えるワイヤーハーネス用プロテクタ。
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