JP2017008981A - 溝付棒状部材用のクランプおよびワイヤーハーネス用プロテクタ - Google Patents

溝付棒状部材用のクランプおよびワイヤーハーネス用プロテクタ Download PDF

Info

Publication number
JP2017008981A
JP2017008981A JP2015122683A JP2015122683A JP2017008981A JP 2017008981 A JP2017008981 A JP 2017008981A JP 2015122683 A JP2015122683 A JP 2015122683A JP 2015122683 A JP2015122683 A JP 2015122683A JP 2017008981 A JP2017008981 A JP 2017008981A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clamp
grooved rod
shaped member
locking
insertion hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015122683A
Other languages
English (en)
Inventor
正太郎 鹿島
Seitaro Kashima
正太郎 鹿島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2015122683A priority Critical patent/JP2017008981A/ja
Publication of JP2017008981A publication Critical patent/JP2017008981A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)

Abstract

【課題】溝付棒状部材をなるべく低挿入力で挿入でき、かつ、係止部の部分的な強度低下を抑制できるようにすることを目的とする。
【解決手段】溝付棒状部材用のクランプ30は、溝付棒状部材を挿入可能な挿入孔37を形成する挿入孔形成面35aと、挿入孔37の外周部の一部から外方に向けて延在する係止部配設孔38を形成する係止部配設孔形成面35cとが形成されたクランプ本体部31と、係止部配設孔形成面35cに対して隙間を設けた状態で、係止部配設孔形成面35cのうち挿入孔37とは反対側の部分から挿入孔37に向けて平行に延在し、それぞれの先端部の係止爪部42が溝付棒状部材の溝に係止可能な一対の係止部40とを備える。
【選択図】図2

Description

この発明は、スタッドボルト等の溝付棒状部材に固定されるクランプに関する。
特許文献1は、ボルト係止クリップの筒状部の内部に、爪体を有する可撓性のアームを対向して設け、アームの基端部側を平面幅狭に形成した構成を開示している。特許文献1に開示の技術によると、アームの基端部側を平面幅狭に形成しているため、スタッドボルトを低挿入力で挿入することができる。
特許文献2は、スタッド係止部の内筒部の差込み孔に、2対合計4つの係止爪を設けた構成を開示している。4つの係止爪は、スタッドボルトを中心とする放射方向に延在している。
特開2001−173630号公報 特開2000−2223号公報
しかしながら、特許文献1に開示の技術によると、アームの基端部側を平面幅狭に形成しているため、アームの基端部が強度に劣り、この部分で破損してしまう恐れがある。
また、特許文献2に開示の技術によると、4つの係止爪がスタッドボルトを中心とする放射方向に延在しているため、スタッドボルトの挿入時において、係止爪は主にスタッドボルトの軸方向において変形することになり、スタッドボルトの挿入に要する力が大きくなるという問題がある。
そこで、本発明は、溝付棒状部材をなるべく低挿入力で挿入でき、かつ、係止部の部分的な強度低下を抑制できるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様は、外周にその周方向に沿った溝が複数形成された溝付棒状部材に対して固定される溝付棒状部材用のクランプであって、前記溝付棒状部材を挿入可能な挿入孔を形成する挿入孔形成面と、前記挿入孔の外周部の一部から外方に向けて延在する係止部配設孔を形成する係止部配設孔形成面とが形成されたクランプ本体部と、前記係止部配設孔形成面に対して隙間を設けた状態で、前記係止部配設孔形成面のうち前記挿入孔とは反対側の部分から前記挿入孔に向けて平行に延在し、それぞれの先端部の係止爪部が前記溝付棒状部材の前記溝に係止可能な一対の係止部とを備える。
第2の態様は、第1の態様に係る溝付棒状部材用のクランプであって、前記一対の係止部の間に隙間が設けられているものである。
第3の態様は、第1又は第2の態様に係る溝付棒状部材用のクランプであって、前記挿入孔の両側のそれぞれに、前記係止部配設孔形成面が形成され、前記挿入孔の両側に形成された前記係止部配設孔形成面のそれぞれに、前記一対の係止部が形成されているものである。
第4の態様は、第3の態様に係る溝付棒状部材用のクランプであって、前記一対の係止部は、前記挿入孔の軸方向において同じ位置に設けられているものである。
第5の態様は、第1〜第4のいずれか1つの態様に係る溝付棒状部材用のクランプであって、前記係止爪部は、前記係止部の先端側に向うに従って、前記一対の係止部を結ぶ方向において外側に向う形状に形成されているものである。
第6の態様は、ワイヤーハーネスを収容可能なワイヤーハーネス収容部と、第1〜第5のいずれか1つの態様に係る溝付棒状部材用のクランプとを備える。
第1〜第6の態様によると、挿入孔に溝付棒状部材を挿入すると、一対の係止部は、溝付棒状部材の挿入方向及び互いに開く方向に変形することができる。このため、溝付棒状部材をなるべく低挿入力で挿入できる。また、一対の係止部を、互いに開く方向に変形させることで、溝付棒状部材をなるべく低挿入力で挿入できるようにしているため、係止部を部分的に細くする必要もなく、従って、係止部の部分的な強度低下を抑制できる。
第2の態様によると、一対の係止部の間に隙間が設けられているため、溝付棒状部材を挿入孔に挿入すると、一対の係止部が互いに開く方向に変形し易い。これにより、溝付棒状部材をなるべく低挿入力で挿入できる。
第3の態様によると、挿入孔に挿入された溝付棒状部材を、その両側から一対の係止部で係止することができる。これにより、溝付棒状部材をより確実に保持できる。
第4の態様によると、2つの対の係止部は、溝付棒状部材に対してその軸方向において同じ位置で係止することができる。これにより、溝付棒状部材をより確実に保持できる。
第5の態様によると、係止爪部は、係止部の先端側に向うに従って、一対の係止部を結ぶ方向において外側に向う形状に形成されているため、係止爪部が溝付棒状部材の外周部に接触すると、一対の係止部を開く方向への力が作用する。このため、溝付棒状部材をより低挿入力で挿入できる。
実施形態に係るワイヤーハーネス用プロテクタを示す概略斜視図である。 クランプの一部破断斜視図である。 クランプの平面図である。 図3のIV−IV線断面図である。 図3のV−V線断面図である。
以下、実施形態に係る棒状部材用のクランプ及びワイヤーハーネス用プロテクタについて説明する。ここでは、クランプがワイヤーハーネス用プロテクタに組込まれた形態で説明するが、クランプ自体は、他の自動車部品或は自動車部品固定用の部分と一体化された形態等、各種態様で用いることができる。図1はワイヤーハーネス用プロテクタ20を示す概略斜視図であり、図2はクランプ30の一部破断斜視図であり、図3はクランプ30の平面図であり、図4は図3のIV−IV線断面図であり、図5は図3のV−V線断面図である。
ワイヤーハーネス用プロテクタ20は、例えば、樹脂等の金型成型によって形成されており、ワイヤーハーネス収容部22と、クランプ固定部24と、クランプ30とを備える。
ワイヤーハーネス収容部22は、ワイヤーハーネス18を収容可能に構成されている。ワイヤーハーネス収容部22は、ワイヤーハーネス18を直線状に収容する直線状形状であってもよいし、ワイヤーハーネス18を屈曲させつつ収容する略L字形状であってもよいし、その他、ワイヤーハーネス18を分岐させつつ収容する形状であってもよい。また、ワイヤーハーネス収容部22は、ワイヤーハーネス18を四方から囲む筒状形状であってもよいし、一方が開口する形状であってもよい。ここでは、ワイヤーハーネス収容部22は、上方が開口する角樋状に形成されている。
ここで、ワイヤーハーネス18は、複数の電線17等を自動車への布線形態に応じて適宜分岐させつつ束ねると共に、各電線の端部に必要に応じてコネクタ等を取付けたものである。このワイヤーハーネス18は、車体に配索され、当該自動車に搭載される諸電気部品同士を電気的に接続する部品として用いられる。本ワイヤーハーネス用プロテクタ20は、自動車の各種部位で、ワイヤーハーネス18の端部或は途中部分を収容することで、当該ワイヤーハーネス18を保護、経路規制等する役割を有している。
このワイヤーハーネス収容部22の一側部にクランプ固定部24が突設されている。クランプ固定部24は、板状に形成されており、その中央部に、クランプ30を嵌め込み固定可能な孔部が形成されている。クランプ30は、クランプ固定部24の孔部に上方から嵌め込み固定される。クランプ30は、ワイヤーハーネス収容部22に一体形成されていてもよい。
クランプ30は、溝付棒状部材12に固定可能に構成されている。溝付棒状部材12は、長尺棒状部材、ここでは丸棒状に形成されている。溝付棒状部材12の外周には、その周方向に沿った溝13が形成されている。ここでは、溝13は、溝付棒状部材12の外周に螺旋状に形成されている。つまり、溝付棒状部材12は、車体に突出状に固定されたスタッドボルトである。
なお、溝付棒状部材は、必ずしも丸棒状に形成されている必要はなく、角棒状であってもよい。また、溝13は、必ずしも溝付棒状部材の外周囲全体に形成されている必要はなく、その外周囲の一側のみに形成されていてもよい。また、溝付棒状部材の外周に独立した環状溝が1つ又は複数形成されていてもよい。
クランプ30は、樹脂等で形成された部材であり、クランプ本体部31と、2組の一対の係止部40とを備えている。
クランプ本体部31は、鍔部32と、筒部33とを備える。
筒部33は、概略角筒形状に形成されており、その一端部(図1等では上端部)に外方に広がる板状の鍔部32が形成されている。鍔部32の外周は、一方向に長い長方形状に形成されており、筒部33の一端部の周囲全体から外方に張出している。そして、クランプ本体部31をクランプ固定部24に形成された孔に嵌め込んだ状態で、鍔部32がクランプ固定部24の一方主面(上面)に当接し、これにより、クランプ本体部31の挿入方向(下方向)への移動が規制される。なお、クランプ本体部31の外形状が上記のように形成されていることは必須ではない。また、クランプ30は、ワイヤーハーネス収容部22に対して一体形成されていてもよい。
筒部33内には、貫通孔34が形成されている。貫通孔34をその貫通方向に沿って観察すると、当該貫通孔34は、一方向に細長い孔に形成されている。
貫通孔34をその貫通方向に沿って観察した場合において、その延在方向中間部は溝付棒状部材12を挿入可能な挿入孔37に形成され、その延在方向両端部は係止部配設孔38に形成されている。
より具体的には、貫通孔34は、一対の長手方向側面35と、一対の短手方向側面36とで囲まれた細長い孔形状に形成されている。
一対の長手方向側面35は、溝付棒状部材12の外径よりも短い(僅かに短い)間隔寸法を介して対向しており、一対の短手方向側面36は、溝付棒状部材12の外径よりも長い(十分に長い)間隔寸法を介して対向している。
貫通孔34の貫通方向に沿って観察すると、一対の長手方向側面35の延在方向中間部には、外向きに凸となるように湾曲する溝状の挿入孔形成面35aが形成されている。挿入孔形成面35aは、貫通孔34の貫通方向に沿って延在している。対向する一対の挿入孔形成面35aの曲率中心は、同じ位置にあり、好ましくは、一対の挿入孔形成面35aの曲率半径は、溝付棒状部材12の外径と同じかこれよりも僅かに大きく設定される。これにより、一対の挿入孔形成面35a内に溝付棒状部材12をがたつき無く挿入できる。そして、一対の挿入孔形成面35a内に、溝付棒状部材12を挿入可能な挿入孔37が形成される。なお、挿入孔37を形成する一対の挿入孔形成面35aの一端部(ここでは、下端部)は外方に向けて徐々に広がるテーパー面35gaに形成されており、これにより、溝付棒状部材12をテーパー面35gaでガイドしつつ円滑に挿入孔37内に挿入できるようになっている。
また、貫通孔34の貫通方向に沿って観察すると、一対の長手方向側面35の延在方向両端部は、貫通孔34の延在方向に沿った平面35bに形成されている。貫通孔34の延在方向両端部のそれぞれにおいて、一対の長手方向側面35の端部の平面35bは、間隔をあけて平行姿勢で対向している。対向し合う一対の平面35bの間隔寸法は、ここでは、溝付棒状部材12の外径寸法より小さいが、これは必須ではない。そして、貫通孔34の延在方向両端部のそれぞれにおいて、対向し合う一対の平面35bと一方の短手方向側面36とで構成される係止部配設孔形成面35cの内側に、係止部配設孔38が形成される。一対の係止部配設孔38の内向き部分は、上記挿入孔37に連通している。すなわち、各係止部配設孔38は、挿入孔37の外周部の一部から外方に向けて延在している。また、挿入孔37の両側のそれぞれに、一対の係止部配設孔形成面35cが形成されている。
挿入孔37の両側の係止部配設孔38のそれぞれに、一対の係止部40が設けられている。挿入孔37の両側において、一対の係止部40は、挿入孔37の軸方向において同じ位置に設けられている(図5参照)。もっとも、挿入孔37の両側において、一対の係止部40は、挿入孔37の軸方向において異なる位置に設けられていてもよい。
貫通孔34の貫通方向で貫通すると、一対の係止部40は、係止部配設孔形成面35cの一対の平面35bに対して隙間を設けた状態で、一方の短手方向側面36(つまり、係止部配設孔形成面35cのうち挿入孔37とは反対側の部分)から挿入孔37に向けて平行に延在するように形成されている。一対の係止部40の先端部は、挿入孔37内、すなわち、一対の挿入孔形成面35aの間に至る迄延在している。また、一対の係止部40の先端部は、先端側に向けて貫通孔34の貫通方向において徐々に薄くなる係止爪部42に形成されている。そして、係止爪部42が挿入孔37内に挿入された溝付棒状部材12の溝13に係止できるようになっている。
また、貫通孔34の貫通方向に沿った面で観察すると、一対の係止部40は、内側に向けて、溝付棒状部材12の挿入方向(ここでは、下側から上側に挿入されるという前提で説明する)に向うように傾斜するように延在している(図2及び図5参照)。そして、溝付棒状部材12を所定の挿入方向に沿って挿入孔37内に挿入すると、係止爪部42が溝付棒状部材12の外周囲に接触して、係止爪部42を溝付棒状部材12の挿入方向に向けて変位させるように、一対の係止部40が弾性変形することができる。逆に、溝付棒状部材12が所定の挿入方向と逆方向に移動しようとすると、係止爪部42が溝13に係止して、係止部40が溝付棒状部材12とクランプ本体部31との間に斜め姿勢となって突っ張り棒のように介在し、溝付棒状部材12の移動を規制することができる。
また、貫通孔34の貫通方向で貫通すると、一対の係止部40のうち係止爪部42が形成された部分以外は、その延在方向全体において同じ幅の長尺部材に形成されている。従って、一対の係止部40の外側部分とこれに対向する平面35bとの間には、その延在方向に沿って同幅の隙間が形成されている。また、ここでは、一対の係止部40のうち係止爪部42が形成された部分以外の間には、その延在方向に沿って同幅の隙間が形成されている。なお、一対の係止部40の先端側部分が分離して平行に延在していればよく、その基端部同士は、繋がっていてもよい。
そして、溝付棒状部材12を所定の挿入方向に沿って挿入孔37内に挿入すると、一対の係止部40が外方に開かれるように弾性変形する。これにより、係止爪部42が溝付棒状部材12の外周に向けて移動し、もって、溝付棒状部材12を挿入孔37内に低挿入力で挿入できるようになる。
特に、係止爪部42は、係止部40の先端側に向うに従って、一対の係止部40を結ぶ方向において外側に向う形状に形成されている。より具体的には、係止爪部42は、溝付棒状部材12の溝13の底部の曲率半径と同じ曲率半径であり、溝付棒状部材12の中心軸を曲率中心とする弧状に形成されている。このため、挿入孔37内に溝付棒状部材12を挿入すると、一対の係止爪部42が、一対の係止部40の間のラインを挟む両側位置から溝付棒状部材12の外周囲に接触し、比較的軽い力でそれらを開く方向に弾性変形することができるようになっている。
このように構成されたクランプ30に溝付棒状部材12を挿入する際の動作について説明する。
まず、溝付棒状部材12をクランプ30の下側から貫通孔34に向けて挿入する。すると、貫通孔34の延在方向両側のそれぞれで、一対の係止部40の係止爪部42が溝付棒状部材12の先端部に当接する。すると、各係止部40の係止爪部42が溝付棒状部材12によって押され、係止爪部42を溝付棒状部材12の挿入方向に変位させるように、各係止部40が弾性変形する(矢符A1参照)。同時に、貫通孔34の延在方向両側のそれぞれにおいて、一対の係止爪部42の間に、溝付棒状部材12が入り込み、一対の係止爪部42を互いに離れる方向に変位させるように、一対の係止部40が弾性変形する(矢符B1参照)。つまり、貫通孔34の延在方向両側のそれぞれにおいて、一対の係止部40は、溝付棒状部材12の挿入方向及び互いに離れる方向に弾性変形する。このため、係止爪部42が溝付棒状部材12の外周から離れる方向に円滑に変位し、溝付棒状部材12を比較的小さく挿入力で挿入することができる。
溝付棒状部材12を所定の挿入量となるまで、クランプ30に挿入すると、係止爪部42が溝付棒状部材12の溝13に係止するまで係止部40は元の形状に戻る(矢符A2、B2参照)。これにより、溝付棒状部材12がクランプ30に対して抜止め固定される。この状態で、溝付棒状部材12がクランプ30から抜けようとしても、係止爪部42が一定の溝13に係止したまま、係止部40が溝付棒状部材12とクランプ本体部31との間に斜め姿勢となって突っ張り棒のように介在するため、係止部40は、溝付棒状部材12の挿入方向では弾性変形し難い。また、溝付棒状部材12がその延在方向において一定位置に保持されたままの状態では、溝付棒状部材12を引抜く方向の力それ自体は、一対の係止部40を開く方向の力としては作用し難い。結果、溝付棒状部材12がクランプ30から抜けようとしても、溝付棒状部材12の溝13と係止爪部42との係止状態は解除され難く、十分な保持強度を得ることができる。
以上のように構成された溝付棒状部材12のクランプ30及びワイヤーハーネス用プロテクタ20によると、挿入孔37に溝付棒状部材12を挿入すると、一対の係止部40は、溝付棒状部材12の挿入方向及び互いに開く方向に弾性変形することができる。このため、溝付棒状部材12をなるべく低挿入力で挿入できる。また、一対の係止部40を、互いに開く方向に弾性変形させることで、溝付棒状部材12をなるべく低挿入力で挿入できるようにしているため、係止部40を部分的に細くする必要は無く、従って,係止部40の部分的な強度低下を抑制できる。
また、一対の係止部40は、平行に延在しているため、それらが斜めに延在している場合と比較すると、クランプ30の小型化も可能となる。
また、一対の係止部40の間に隙間が設けられているため、溝付棒状部材12を挿入孔37に挿入すると、溝付棒状部材12の一部が一対の係止部40の間に入り込み、一対の係止部40を互いに開く方向に容易に変形させることができる。これにより、溝付棒状部材12をより低挿入力で挿入できる。
もっとも、一対の係止部40の間に隙間が設けられていることは必須ではなく、それらが分離していればよい。
また、挿入孔37の両側に係止部配設孔38が形成され、それぞれの係止部配設孔38に係止部40が設けられているため、溝付棒状部材12の両側のそれぞれにおいて、一対の係止部40が溝付棒状部材12に係止することができ、溝付棒状部材12をより確実に保持できる。もっとも、挿入孔37の外周部の一部に、1つの係止部配設孔38が設けられ、これに一対の係止部40が設けられた構成であってもよい。
また、2つの一対の係止部40は、溝付棒状部材12に対してその軸方向において同じ位置に設けられているため、係止爪部42は、溝付棒状部材12に対してその軸方向において同じ位置で互いに押合うように係止することができる。このため、溝付棒状部材12をより確実に保持できる。
また、係止爪部42は、係止部40の先端側に向うに従って、一対の係止部40を結ぶ方向において外側に向う形状に形成されているため、係止爪部42が溝付棒状部材12の外周部に押付けられるように接触すると、一対の係止部を開く方向への力が作用し易い。このため、溝付棒状部材12をより低挿入力で挿入できる。
なお、上記実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組合わせることができる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
12 溝付棒状部材
13 溝
17 電線
18 ワイヤーハーネス
20 ワイヤーハーネス用プロテクタ
22 ワイヤーハーネス収容部
24 クランプ固定部
30 クランプ
31 クランプ本体部
33 筒部
34 貫通孔
35a 挿入孔形成面
35c 係止部配設孔形成面
37 挿入孔
38 係止部配設孔
40 係止部
42 係止爪部

Claims (6)

  1. 外周にその周方向に沿った溝が複数形成された溝付棒状部材に対して固定される溝付棒状部材用のクランプであって、
    前記溝付棒状部材を挿入可能な挿入孔を形成する挿入孔形成面と、前記挿入孔の外周部の一部から外方に向けて延在する係止部配設孔を形成する係止部配設孔形成面とが形成されたクランプ本体部と、
    前記係止部配設孔形成面に対して隙間を設けた状態で、前記係止部配設孔形成面のうち前記挿入孔とは反対側の部分から前記挿入孔に向けて平行に延在し、それぞれの先端部の係止爪部が前記溝付棒状部材の前記溝に係止可能な一対の係止部と、
    を備える溝付棒状部材用のクランプ。
  2. 請求項1記載の溝付棒状部材用のクランプであって、
    前記一対の係止部の間に隙間が設けられている、溝付棒状部材用のクランプ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の溝付棒状部材用のクランプであって、
    前記挿入孔の両側のそれぞれに、前記係止部配設孔形成面が形成され、
    前記挿入孔の両側に形成された前記係止部配設孔形成面のそれぞれに、前記一対の係止部が形成されている、溝付棒状部材用のクランプ。
  4. 請求項3に記載の溝付棒状部材用のクランプであって、
    前記一対の係止部は、前記挿入孔の軸方向において同じ位置に設けられている、溝付棒状部材用のクランプ。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の溝付棒状部材用のクランプであって、
    前記係止爪部は、前記係止部の先端側に向うに従って、前記一対の係止部を結ぶ方向において外側に向う形状に形成されている、溝付棒状部材用のクランプ。
  6. ワイヤーハーネスを収容可能なワイヤーハーネス収容部と、
    請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載の溝付棒状部材用のクランプと、
    を備えるワイヤーハーネス用プロテクタ。
JP2015122683A 2015-06-18 2015-06-18 溝付棒状部材用のクランプおよびワイヤーハーネス用プロテクタ Pending JP2017008981A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015122683A JP2017008981A (ja) 2015-06-18 2015-06-18 溝付棒状部材用のクランプおよびワイヤーハーネス用プロテクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015122683A JP2017008981A (ja) 2015-06-18 2015-06-18 溝付棒状部材用のクランプおよびワイヤーハーネス用プロテクタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017008981A true JP2017008981A (ja) 2017-01-12

Family

ID=57762989

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015122683A Pending JP2017008981A (ja) 2015-06-18 2015-06-18 溝付棒状部材用のクランプおよびワイヤーハーネス用プロテクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017008981A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8914952B2 (en) Clip
JP5372594B2 (ja) ワイヤハーネスの公差吸収構造
JP2013258801A (ja) グロメット及びグロメット付ワイヤーハーネス
US20110108680A1 (en) Electrical wire fixing member
US9647371B2 (en) Multipole electric plug connector part
JP5947485B2 (ja) 中継コネクタ
JP6064844B2 (ja) ワイヤーハーネス固定部材及び固定部材付ワイヤーハーネス
JP2017008981A (ja) 溝付棒状部材用のクランプおよびワイヤーハーネス用プロテクタ
US10137561B2 (en) Electrical connection box
EP3032668A1 (en) Attachment structure for binding band
JP2010266053A (ja) クリップ
JP2007267470A (ja) 配線固定具
JP6070467B2 (ja) グロメット及びグロメット付ワイヤーハーネス
JP6098475B2 (ja) クランプ
JP5774932B2 (ja) ワイヤハーネス
KR200448593Y1 (ko) 커넥터
US20180162296A1 (en) Wire harness fixing clamp
JP2015220829A (ja) バンドクリップ
JP7326908B2 (ja) ワイヤハーネス
WO2017145760A1 (ja) グロメットおよびこれを備えたワイヤハーネス
JP2015065752A (ja) クリップ、クリップ付ワイヤーハーネス及びクリップ付ワイヤーハーネスの製造方法
JP5807563B2 (ja) バンドロック構造部及びハーネスクランプ
JP2011256903A (ja) 溝付棒状部材用のクランプおよびワイヤーハーネス用プロテクタ
WO2015072325A1 (ja) ワイヤーハーネス及び電線固定部品
JP2018201284A (ja) 車体固定用クリップ及びワイヤハーネス