JP2001329420A - 自毛活用型かつら、そのかつらベース、みの毛及びみの毛の取付方法 - Google Patents

自毛活用型かつら、そのかつらベース、みの毛及びみの毛の取付方法

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JP2001329420A JP2000148938A JP2000148938A JP2001329420A JP 2001329420 A JP2001329420 A JP 2001329420A JP 2000148938 A JP2000148938 A JP 2000148938A JP 2000148938 A JP2000148938 A JP 2000148938A JP 2001329420 A JP2001329420 A JP 2001329420A
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    • A41GARTIFICIAL FLOWERS; WIGS; MASKS; FEATHERS
    • A41G3/00Wigs
    • A41G3/0041Bases for wigs
    • A41G3/0058Bases for wigs made of a frame structure

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  • Textile Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自毛や地肌への影響を緩和しつつ自毛を活用
して増毛できる、自毛活用型かつら、そのかつらベー
ス、みの毛及びみの毛の取付方法を提供する。 【解決手段】 頭部と接する面を有し毛髪を取り付ける
環状の周縁枠部材11と、複数の剛性の細線12とをそ
なえ、細線12が周縁枠部材11の内周縁で囲われる領
域中を前後(前額部から後頭部へかけて)に伸びるよう
に細線12の各端部が周縁枠部材11に取り付けられ
る。細線12は芯材とその周りを被う収縮性の被覆部材
とで形成されており、好ましくはガイド細線14に支持
したスライド細線13が前後方向にスライドするように
構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、頭髪を植毛用の
細線の間から外方へ引き出してかつらベースに植設され
た毛髪と混合するようにした自毛活用型かつら及びその
かつらベース並びにみの毛に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のかつらは、一般に、かつらの全体
形状を画成するかつらベースに多数の毛髪を植設して形
成されるが、このうち自毛活用型のかつらは、かつらベ
ースに複数の孔又は網目を形成して、その孔又は網目か
ら自毛を引き出すもののほか、図17に示すような自毛
活用型の増毛部材60が知られている。これは、2つの
保持部材61,61の間に複数の線材62を平行に架け
渡し、保持部材61,61と線62に多数の毛髪を植設
したものである。この増毛部材60を取り付ける場合、
止め具を用いて頭部に増毛部材60を載せて位置合わせ
した後、各線材62間の空間から整髪用ブラシ等を用い
て自毛を引き出し、次いで引き出した自毛を線材62に
植設した毛髪と絡み合わせることにより、自毛を活用し
て増毛部材60を装着するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに構成された自毛活用型の増毛部材60は、線材62
がゴムひもなどにより弾力性及び伸縮性に富むよう棒状
に構成されているので、その棒状の線材62は、ブラシ
や櫛などで自毛を引き出した際に、自毛の動きにより、
線材62自体の形が歪むなどして変形してしまう。形体
が変形すると安定性がなく、自毛と植毛された毛髪と絡
み合わせてヘアスタイルを作ることが容易ではなくな
る。
【0004】したがって、ヘアスタイルを作り易くする
ために、増毛部材60自体の形を元の形体に戻さなけれ
ばならない。例えば、自毛が各線材62間から引き出さ
れた状態で各線材62の型が変形している場合には、前
後に引っ張っらないと元の形体に戻らない。このとき、
各保持部材61,61を前後に引っ張るとある程度形状
復元するが、自毛が各線材62間から出ている分強く引
っ張らなければならず、引っ張った後に例えば止め具を
用いて増毛部材60を自毛に止めると、引っ張られてい
る分、自毛や地肌をいため脱毛を助長し得る課題があ
る。
【0005】この発明は以上の点にかんがみて創作され
たもので、自毛や地肌への影響を緩和しつつ自毛を活用
して増毛し得るとともに、種々のヘアスタイルに自由に
整えることができる自毛活用型かつら、そのかつらベー
ス、みの毛及びみの毛の取付方法を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の自毛活用型かつらのかつらベースは、環状
の周縁枠部材と、複数の剛性の細線とをそなえ、これら
の細線は芯材と芯材を覆う収縮性の被覆部材とで形成さ
れており、周縁枠部材の内周縁で囲まれる領域内で、細
線が前後に伸びるように該周縁枠部材に取り付けられて
いることを特徴としている。被覆部材としては、後述す
る熱収縮性のチューブやパイプ状の組み紐,ネットなど
が好適である。前記周縁枠部材の前額部及び後頭部に対
応する内周縁において、前記細線の端部を差し込むこと
ができる穴が複数形成され、これら細線の各両端部が該
穴に差し込まれて周縁枠部材に取り付けられるようにし
得る。
【0007】さらに、前記周縁枠部材の両側部にガイド
細線を配置し、それらのガイド細線に沿って摺動可能に
スライド細線を付加するようにしてもよい。また、前記
複数の細線は、周縁枠部材の内周縁領域内で他の細線と
交差して取り付けられ、その交差点において各細線が他
の細線の動きに関与せずに自由に剛性を発揮できるよ
う、各細線同士が無接続で配置されていれば好ましい。
【0008】また、上記目的を達成するために、本発明
の自毛活用型かつらのかつらベースの他の態様は、頭部
と接する面を有する平面状部材と、複数の剛性の細線と
をそなえ、細線が芯材とこの芯材を覆う収縮性の被覆部
材とで形成され、少なくとも前額部及び後頭部のいずれ
か一方側へ延びるよう上記細線が平面状部材の一側に取
り付けられていることを特徴としている。さらに他の態
様として、頭部と接する面を有する平面状部材と、複数
の剛性の細線とをそなえ、細線が芯材とこの芯材を覆う
収縮性の被覆部材とで形成され、少なくとも前額部及び
後頭部の両側へ延びるよう上記細線が平面状部材の両側
端に取り付けられていることを特徴とする。さらに別態
様として、頭部と接する面を有する人工皮膚部材と、複
数の剛性の細線とをそなえ、細線が芯材とこの芯材を覆
う収縮性の被覆部材とで形成され、複数の細線の各端部
が人工皮膚部材の周縁に取り付けられていることを特徴
とする。前記平面状部材及び/又は人工皮膚部材の周縁
には、細線を差し込むことができる穴が複数形成され、
細線の各一端部が該穴に差し込まれて平面状部材及び/
又は人工皮膚部材に取り付けられるようにすることがで
きる。
【0009】前記細線は、剛性のある芯材のまわりを熱
収縮性のチューブで密着して被われており、好ましく
は、チューブは芯材よりも長く形成されている。また
は、細線は、剛性のある芯材のまわりを伸縮性のある円
筒状の伸縮部材が長さ方向に引っ張られて延びて被われ
ていてもよい。伸縮性のある円筒状の伸縮部材として
は、パイプ状の組み紐,ネットなどがある。
【0010】また、上記目的を達成するため、本発明の
さらに別の態様では、頭部に装着されて使用者のヘアラ
インに沿って被い、毛髪を植毛できるかつらのかつらベ
ースであって、かつらベースの一部に切除部を設け、該
切除部に毛髪を取り付ける細線が配置されており、これ
らの細線は芯材と芯材を覆う収縮性の被覆部材で形成さ
れていることを特徴とするものである。このかつらベー
スを構成する前記周縁枠部材、前記人工皮膚部材及び前
記細線には毛髪が取り付けられ、上記細線の間から使用
者の自毛を引き出し、細線を含むかつらベースに取り付
けた毛髪と絡め合わせることにより装着される。また、
前記細線に取り付ける毛髪は、長尺の直毛と短尺の縮毛
とでなり、細線の側部に縮毛を、細線の外方に露呈する
面に直毛を取り付けるようにすれば好ましい。
【0011】本発明の自毛活用型かつら用の細線は、剛
性のある芯材のまわりを熱収縮性のチューブで被われて
いる。好ましくは、前記細線の両端部の少なくとも一端
部において、前記チューブが芯材よりも長く形成されて
いるか、剛性のある芯材を伸縮性のある円筒状の伸縮部
材が長さ方向に引っ張られて延びて覆っているように形
成することができる。
【0012】また、上記目的を達成するために、本発明
のみの毛は、上記細線を有し、その細線に毛髪を取り付
けるようにしている。このみの毛に、頭部の自毛を適宜
の位置で取り付けるようにすれば確実にみの毛を頭部に
取り付けることができる。
【0013】上記各構成によれば、例えば特に各細線の
間から自毛が引き出されて、細線が引っ張られたとして
も、細線自体が剛性且つ弾力性をそなえていることか
ら、元の形に復元し、また、各細線が周縁枠部材などに
固定されているため、かつらベース及びかつら自体の型
が安定し、自毛や地肌を痛めずにヘアスタイルを容易に
調節することができる。また、上記の細線によれば、芯
材と熱収縮性のチューブなどの被覆部材で構成すること
で、確実に且つ簡単に植毛作業を行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に示した実施形態に基
づいてこの発明を詳細に説明する。図1はこの発明の一
実施形態に係る自毛活用型かつらの、植設した毛髪を省
略した状態の概略平面図である。図1において、自毛活
用型かつら10は、上側が前額部に対応し下側が後頭部
に対応しており、全体が使用者の頭部の薄毛部分を覆う
形状及びサイズとなるよう部分かつらとして形成されて
いる。この実施形態の自毛活用型かつら10は、基本的
には平面視環状に形成される周縁枠部材11内に複数本
の細線12を縦方向(使用者の頭部の前後方向)に配置
して形成したかつらベースで成っている。図1に示すよ
うに細線12は、周縁枠部材11の内周領域内の後頭部
側で他の細線12と交差して周縁枠部材11に取り付け
られている。なお、その交差点において、各細線12同
士は接続、接着、逢着などされておらず、他の細線12
に関わらず自由に動くことができるようになっている。
【0015】各細線12は弾性及び剛性を有し、芯材1
2aとそれを被覆する被覆部材12bにより構成され
(図2参照)、例えば、0.1〜3.0mm程度の太さ
(直径)に形成されている。芯材12aはドライヤ等の
熱の影響を受けにくい材料、例えばポリアミド系合成繊
維,ポリエステルなどの合成樹脂,金属,紙,ゴム,
木,竹,ネット,ガラス,カーボン等の弾性及び剛性を
備えた材料、好ましくは頭皮の形状に沿って湾曲した形
状記憶樹脂から構成され、例えば0.1〜3.0mm程
度の太さのものが選ばれる。この細線12には多数の毛
髪が取り付けられるので、その全体重量に抗して頭部形
状に沿った湾曲状態を維持できる程度の剛性と弾力性を
有する材料で芯材が構成されるのが好ましい。
【0016】また、芯材12aとしてポリアミド系合成
繊維,ポリエステルなどの剛性樹脂を用いる場合、例え
ば直径10〜30cm程度のロールに巻かれているポリ
アミド系合成繊維,ポリエステルなどの線をカットして
用いると、やや弧状に湾曲した線形となるので、頭部の
形状に適合し得る。また、ロールから引き出されてカッ
トされた芯材に熱を加えて型作りして、頭部の形状に適
合する型に成形したものも好適である。さらに、この芯
材12aのまわりを被覆部材12bが被って細線12が
形成されるが、被覆部材としては熱収縮性のチューブが
有利であり、この熱収縮性のチューブを用いた細線12
について次に説明する。
【0017】図2(a)〜(c)は、熱収縮性のチュー
ブ(以下、チューブと言う)で被覆されている細線12
の製造例を説明するための側面図である。図2(a)に
示すように、細線12は、芯材12aとこの芯材12a
を被覆する熱収縮性のチューブ12bとから構成されて
いる。チューブ12bは、芯材12aの外径より大きい
内径を有しており、収縮される前のチューブ12bに芯
材12aを差し込み、100℃〜105℃の温度範囲で
数十分程度(例えば、5分〜30分)加熱処理を施すこ
とで、チューブ12bが熱収縮して芯材12aに密着す
る。この際、チューブ12bは芯材12aの全長より長
く形成されているので、加熱処理後は、図2(b)に示
すように、残余のチューブ12bが芯材12aの両端か
らさらに外方へ縮径状態で延出している。このように、
チューブ12bは芯材12aよりも長く形成されるのが
望ましい。加熱処理を施された細線12の表面は、弾性
のあるゴム質状の表面をなしているが、艶があるため、
やすりなどでその表面を擦り、図2(c)に示すように
艶消しされていれば、迷彩効果に富んで好ましい。ま
た、薬液処理にて艶消しすることも可能である。
【0018】なお、チューブ12bは、ポリオレフィン
やポリエチレン或いはエチレン・プロピレン・ゴム
(E.P.R)を主成分として構成したものが用いら
れ、100℃〜105℃で少なくとも径方向に40パー
セント及びチューブの軸方向に大きくとも15パーセン
トの収縮特性を有するものが好適である。また、芯材1
2aとしては、チューブ12bよりも変形温度が高いも
のを用いるのが好ましい。
【0019】さらに、被覆部材としては、チューブ12
bの代わりに、ポリエステル,ポリアミド系合成繊維,
天然繊維などで編み込まれたパイプ状の組み紐,ネット
など(以下、編み込みパイプと言う)を用いることがで
きる。ここで、図3(a)〜(d)は被覆部材として、
編み込みパイプで被覆されている細線12の製造例を説
明するための側面図である。
【0020】図3(a)に示すように、形態が収縮され
る前の編み込みパイプ12cに芯材12aを差し込ん
で、図3(b)に示すように芯材12aをこれより長尺
の編み込みパイプ12c内に収容する。次に、図3
(c)に示すように、編み込みパイプ12cの両端部を
長さ方向に引っ張ると、編み込みパイプ12cが延びる
とともに、パイプ内径が収縮して芯材12aに密着す
る。そして、編み込みパイプ12cの延びた部分を図3
(d)に示すように、折り曲げて他の紐12dで縛りつ
けることで、細線12が形成される。なお、上記被覆部
材のカラー(色)は、植毛する毛髪やファイバー、地肌
の色に合わせて使い分けて構成する。
【0021】次に、図1に示す周縁枠部材11は、かつ
らの形状を画成し、これを一定に保持して型くずれを防
止するための型保持を行なうものであり、ポリアミド系
合成繊維,ポリエステル製のネット又はポリウレタン等
を素材とした人工皮膚などで構成されており、また上記
細線12を固定するものでもある。すなわち、この周縁
枠部材11は、かつらの型くずれを防ぐため、周縁が幅
広の布テープやレースで縁取りされるか或いは樹脂コー
ティングなどで比較的肉厚に且つ剛性に縁取りすること
により形成される。また、周縁枠部材11は、上記合成
繊維で構成されたネットを2枚重ね合わせて、形成され
てもよい。
【0022】ここで、図4(a)に示すように、細線1
2は周縁枠部材を構成する2枚のネット11a,11b
の間に挟み込まれ、図4(b)に示すように、細線12
を挟み込んだ状態で上下のネット11a,11bに対し
て、毛髪15を結着することにより、細線12が周縁枠
部材11に確実に取り付けられるようになっている。こ
れに代えて、上下のネット11a,11b及び細線12
をともに超音波溶着により又は接着剤により接着するこ
とで取り付けてもよい。なお、周縁枠部材11に取り付
けられる細線12は自毛の粗密の程度によりその数を適
宜増減することができる。
【0023】図5は、上記自毛活用型かつら10(取り
付けられるべき毛髪の図示を省略)を頭部に取り付けた
状態を示す斜視図であり、各細線の間から自毛(図示省
略)が引き出される。この場合、かつら10を頭の上か
ら一方の手で押さえつつ、ブラシまたは櫛等を用いて頭
部前方から後方にかけてブラッシングすることにより、
各細線12間に抑え込まれている十分な量の自毛を簡単
に外方へ引き出すことができる。この際、ブラッシング
により細線12がたとえ上方へ浮いたとしても、細線1
2が形状復元性、弾力性がある形状記憶樹脂材などで弧
状にに成形されていると頭形に沿った元の形状にすぐに
復元する。上述のように、自毛をかつら10の外面へ引
き出したところで、整髪用ブラシ等により軽くブラッシ
ングして、自毛と植設された毛髪とを絡み合わせながら
所望の髪型に整髪することにより、かつらの装着が完了
する。
【0024】このようにして使用者の頭部に装着された
かつら10は、自毛が引き出される際、細線12も自毛
の動きによってともに動くが、細線12自体が剛性且つ
弾力性をそなえるため、櫛などで自毛が引っ張られるに
伴って細線12自体が引っ張られたとしても弾力により
元の形に戻る。また、各細線12の間から引き出された
自毛は、細線12が相互に交差して各細線12間の幅が
変化していることで、自毛が適度に交差点で締め付けら
れて、引き出された状態を保持できるようになってい
る。
【0025】また、自毛を引き出す際に細線12自体も
引っ張られて周縁枠部材11にもその引張力が加わる
が、周縁枠部材11も剛性をもって形成されているた
め、型くずれせず、安定してヘアスタイルを作ることが
できる。さらに、各細線12間の交差点が接着などによ
り接続されていないことから、自毛の引き出しを容易に
行なえるとともに、引き出された自毛が頭皮面側に倒れ
込みすぎないように、細線12同士の交差点に支持され
て、例えば、細線12の上にのることで、髪の一層のボ
リューム感を出すことができる。
【0026】なお、弾力のある細線12は、ある一定の
間隔に取り付けられているため、分け目スタイル、地肌
を出したスタイルも可能となる。また、被覆部材12
b,12cが弾力性に富みむので、植設された毛髪の根
元の立ち上がりが良くなるためバックスタイルも可能と
なる。また、細線12が芯材12aとそのまわりを被う
被覆部材12b,12cから構成され、その被覆部材1
2b,12cがゴム状或いは化繊質であるため、毛髪1
5の植設作業が極めて容易になる。
【0027】なお、上述した実施形態においては、各細
線12が周縁枠部材11の内周縁領域内で互いに交差す
る態様を示した。ここで、図6は本発明の他の実施形態
に係る自毛活用型のかつらの概略平面図であり、この実
施形態のものは、各細線12が互いに平行して配列され
ている。なお、図6中、上側が前額部に対応し下側が後
頭部に対応している。また、図7は、図6に示すかつら
10(植毛された毛髪の図示を省略)を頭部に取り付け
た状態を示す斜視図であり、各細線12の間から自毛
(図示省略)が引き出される。また、図6及び図7に示
すように、細線の先端部12eが前額部辺りの周縁枠部
材11からはみ出て形成されてもよい。この場合は、毛
髪15が細線の先端部12eに多数取り付けられること
になるので、周縁枠部材11の前額部に位置する横方向
のラインが一層露顕しにくくなる。
【0028】ところで、上記の実施形態では、細線12
を周縁枠部材11に結着,接着する構成を説明したが、
これらに代えて、細線12を周縁枠部材11に取り外し
可能に構成することもできる。ここで、図8は、周縁枠
部材11に対して細線12を取り外し可能にする構成を
示している。この周縁枠部材11には、例えば前額部及
び後頭部に対応する内周縁に細線12が差し込まれる穴
11cが形成されている。図8(b)は本実施形態に係
る周縁枠部材11の細線12が取り付けられる要部の部
分拡大斜視図であり、図8(b)に示すように、その穴
11cに細線12の両端が挿入されて固定されるように
なっている。このような周縁枠部材11を用いると、使
用者の自毛が延びる方向や増毛すべき箇所などに応じ
て、自由に細線12を周縁枠部材11に取り付けること
ができ、植毛した毛髪を取り付けたそのようなかつらを
装着すれば使用者の薄毛の分布状態に合わせた適当な増
毛ができる。
【0029】次に、本発明のさらに他の実施形態例につ
いて図9を参照して説明する。図9に示す実施形態のも
のは、図8で説明した周縁枠部材11から着脱可能な細
線12を備えたかつらにおいて、さらに補助部材とし
て、これらの細線12に直交するスライド細線13を付
加したものである。なお、上記で説明した同一符号のも
のについては、その説明を省略する。また、図面を分か
りやすくするために、かつら10に植毛されている毛髪
の図示を省略している。
【0030】図9に示す周縁枠部材11には、細線12
が前額部と後頭部対応位置の間に懸架されている。ま
た、この周縁枠部材11の左右両側部において、頭皮と
接する内面側に、ガイド細線14が細線12と同方向、
すなわちかつらの前後方向(図中の左側と右側方向が前
額部側と後額部側に対応)に配設されている。これら左
右一対のガイド細線14は、各端部が周縁枠部材11に
連結支持されているが中央部分は周縁枠部材11とは固
着されていない。そして、上記スライド細線13の両端
に形成したループ13a,13aがガイド細線14に通
されて、このガイド細線14に沿ってスライド細線13
を前後方向へ摺動することができるようになっている。
上記各ガイド細線14,14は互いに平行になるよう
に、その両端部が周縁枠部材11の内面に接着,縫着或
いは超音波溶着等で固着される。
【0031】上記スライド細線13及びこれを支持する
やガイド細線14は、前記細線12と同一の材料で形成
することができ、前記芯材12aと同じように剛性かつ
弾力性をそなえ、ポリエステル,ポリアミド系合成繊維
などのほか一定の形状を保持し得る形状記憶合金などを
用いて構成される。上記補助部材(スライド細線13及
びガイド細線14)を付加することにより、増毛効果を
高めたい位置にスライド細線13をスライドさせ、各細
線12間から引き出した髪をそのスライド細線13の上
にのせることで、引き出した自毛が再び頭皮へ倒れ込む
のを抑制でき、自毛が外方へ延びた状態を保持できるの
で、視覚的に増毛効果を高めることができる。なお、上
記スライド細線13は、図9に示すように横断方向に2
本以上で懸架してもよい。また、ガイド細線14は、細
線12自体を利用してもよい。たとえば、左右両端側に
配置した細線12をガイド部材として利用し、これにス
ライド細線13を懸架するようにしてもよい。
【0032】上記の例では、細線が環状の周縁枠部材1
1に取り付けられてかつらベースが構成される場合を説
明したが、フレーム状にかつらベースを構成する態様に
ついて図10〜図12を用いて説明する。図10〜図1
2は、本発明の実施形態に係る他の自毛活用型かつらの
フレームの平面図であり、先ず図10に示すフレーム2
0は、櫛状に形成され、細線12の一端が略長方形状の
厚みをもった平面部材21に取り付けられて形成されて
いる。なお、平面部材21は周縁枠部材11と同様に、
ホット又は人工皮膚などで構成することができる。平面
部材21の周縁の一辺に取り付ける複数の細線12は、
図8に示した差し込み穴11cを平面部材21の端縁に
形成し、そこに細線12を差し込んで取り付けるてもよ
く、或いは、接着,超音波などで取り付けるような構成
であってもよい。
【0033】さらに、図11に示すフレーム30は、図
10に示すフレーム20と異なり、平面部材21の周縁
の左右両端縁から、それぞれ反対方向に延出するように
細線12が取り付けられて構成される。また、図12に
示すフレーム40は、細線12が取り付けられる平面部
材が人工皮膚41で構成されていることを特徴とする。
この場合、人工皮膚41を形成する際に、例えばポリウ
レタン樹脂を複数の層で重ね合わせて固化していく人工
皮膚41の間に細線12の一端を挟み込んで一体的に形
成する。なお、フレーム20,30,40を用いてかつ
らを形成する場合、細線12の他に平面部材21,人工
皮膚41にも毛髪が植毛される。
【0034】次に、各細線12への毛髪の植毛法の一例
を説明する。図13(a)は、細線12に毛髪15を植
設した状態を示す部分拡大斜視図であり、図13(b)
はその側面図、図13(c)はA−A断面図である。図
13(a)に示すように、細線12の表面に毛髪15
a,15bを取り付ける場合、植毛針(図示せず)にて
外側のチューブ12b(図2)だけに結着するのが好ま
しい。芯材12aは硬質であるので針が貫通しにくく作
業効率に劣る。外側のチューブ12bに針を通すことに
より、毛髪15は確実に且つ容易に細線12に取り付け
られることができる。なお、図13(a)では、細線1
2の周囲のみならず、端縁にまで毛髪15を取り付ける
例を示している。
【0035】ここで、図13(b)に示される細線12
は、下側が頭皮表面側で上側が外方であると仮定する
と、細線12の外方側には長尺の直線或いはカールした
毛髪15aが取り付けられ、図13(b)及び図13
(c)に示すように、細線の切り口や側面には、短尺の
縮毛15bが取り付けられている。なお、図13(a)
において、細線12自体を外部から視認しづらくするた
めに、細線12の切り口、端部にも毛髪或いはファイバ
ーが植毛されているが、細線12の端部がかつらベース
に取り付けられて、隠れてしまうような場合には、設け
る必要はない。
【0036】また、細線12や周縁枠部材11などに取
り付ける毛髪15a,15bは人毛に限らず各種の人工
毛髪が適用でき、各細線12などには、例えば0.05
乃至0.2mm程度の太さの人毛または化繊の毛髪を直
接に縫着しあるいは巻き付けて接着するなど、多数本を
所定の方向に突出させて取り付ける。このような毛髪1
5a,15bを細線12に取り付けたかつら10によれ
ば、細線12の側面がやや短尺の縮髪15bで覆われ、
外方側の面に長尺の直毛などの毛髪15aが取り付けら
れることで、かつら10の細線12自体を視認しづらく
することができる。また、毛髪(縮毛)15bを細線1
2に取り付けることで自毛を押し上げることができるの
で、髪の全体的なボリューム感が得られる。
【0037】本発明では、毛髪15a,15bを取り付
けた細線12をみの毛として用いることができ、このみ
の毛を頭部の増毛箇所に取り付けるようにしてもよい。
図14は、上記みの毛16を頭部に取り付けた状態を示
しているが、自毛の多くの図示を省略している。一方、
図14(b)はその拡大斜視図である。図14(a)及
び(b)に示すみの毛16の頭部への取り付けは、複数
の自毛Hを細線12に貫通させるか、この細線12に巻
回し又は接着するなどにより取り付けるようになってい
る。このようなみの毛16を頭部へ取り付けても容易に
増毛を行なえ、さらに、細線12の側面に植毛される毛
髪15bが縮髪であるため、外部から容易に視認しにく
い効果がある。
【0038】さらに、上述した実施形態においては、細
線12は前後方向に或いは細線12同士が交差して前後
に延びている場合を説明したが、これに限らず、細線1
2は、自毛の毛流と同一の方向あるいは使用者の整髪さ
れた髪型の毛流方向に沿って延びるように配置構成する
こともできる。この場合、毛流方向へのブラッシングに
よって自毛の引き出しを容易に行なうことができると共
に、ブラシや櫛がブラッシングの際に細線に引っかかる
ことがない。
【0039】ところで、上記実施形態では、部分かつ
ら、部分かつら用のかつらベースを例に説明したが、本
発明は全かつらにも適用することができる。図15は、
本発明の実施形態に係る全かつら50用のかつらベース
を示す概略斜視図である。なお、この図15に示す全か
つら用のかつらベース51は、公知の素材で形成するこ
とができ、その全体をポリエステル或いはポリエチレン
などの材質のネットと全体の型を保持するために周縁を
ポリウレタンなどでコーティングして型が保持されるよ
うに成形するとか、少なくとも一部に人工皮膚を組み合
わせて構成するなど、任意に形成し得る。
【0040】図15に示すように、かつらベース51
は、左側頭部対応位置のネット(又は人工皮膚)の一部
が切り取られており、その部位に細線12が配設されて
いる。また、切除部53の周縁においては、ネット(又
は人工皮膚)を内側又は外側へ折り返して畳み込み、そ
の間に細線12を挟み込んでミシンなどを用いて縫い合
わせて、その周縁が一定の型を保持するように形成す
る。切除部53に挟み込む細線12は、剛性をもって一
定の形体を保持し得る金属や形状記憶合金などが有利で
ある。上記切除部53の位置や大きさや形状或いはその
個数などは、自毛の密度や発汗部位などにより様々に変
更することができる。上記例の場合も、細線12は自毛
の毛流方向に沿って適宜の本数で設けられ、頭部の湾曲
形状に沿う形状に成形されてネットに取り付けられる。
なお、このかつらベース51は複数の構成部材からなっ
ており、図15に示す点線52は、その繋ぎ目である。
【0041】ここで、図16は上記実施形態に係る全か
つらを頭部に装着した状態を示す斜視図であり、天頂部
と左側頭部(及び/又は右側頭部)との切除部分から自
毛を引き出すようにしている。図16ではかつらベース
51や細線12に植毛される毛髪の図示を省略してい
る。
【0042】このような本発明の実施形態に係る全かつ
らを用いれば、切除部分から自毛を容易に引き出すこと
ができ、引き出された自毛とかつらに植毛された毛髪と
が絡み合わさり易い。さらに、毛髪15a,15bによ
り外部から細線12を視認し難いように構成されてい
る。また、毛髪15a,15bにより、自毛にボリュー
ム感を与えることができる。
【0043】さらに、細線12自体が剛性材料で且つ弾
性を備えているので、全かつらの型体が安定した形態で
ヘアスタイルを整えることができる。すなわち、頭部へ
かつら50を装着して、櫛でとかした際に、自毛や植毛
した毛髪15a,15bが引っ張られ細線12自体も変
形するが、その弾力性や一定の形体に形成されているか
つらベース51に保持されていることで、この細線12
はすぐに復元し、ヘアスタイルを容易に整えることがで
きる。
【0044】上記各実施形体に示したかつらベースやフ
レームには、これらを頭部に確実に取り付けるために、
止め具を配設することができるのは勿論である。以上詳
述したが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で様々
な態様で実施できる。
【0045】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
例えば特に各細線の間から自毛が引き出される際に細線
が引っ張られたとしても、細線自体が剛性且つ弾力性を
備え、元の形に復元し得ること、また、各細線が周縁枠
部材などに固定されていることから、かつらベース及び
かつらの型が安定し、自毛や地肌を痛めずにヘアスタイ
ルを容易に調節することができる。また、本発明の細線
によれば、芯材と熱収縮性のチューブなどの被覆部材と
で構成することで、頑丈に且つ復元性よくフレームを構
成することができ、植毛作業も極めて容易になる等、種
々の利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自毛活用型かつらの一実施形態の
構成を示す、毛髪を省略した概略平面図である。
【図2】(a)〜(c)は、本発明に用いる細線の製造
工程を説明する斜視図である。
【図3】(a)〜(c)は、本発明に用いる細線の別の
製造工程を説明する斜視図である。
【図4】(a)及び(b)は、本発明の実施形体におい
て、細線の周縁枠部材への取り付けを説明するための斜
視図である。
【図5】図1に示す自毛活用型かつらを頭部へ装着した
状態を示す斜視図である。
【図6】本発明の自毛活用型かつらの他の実施形態の構
成を示す概略平面図である。
【図7】図6に示す自毛活用型かつらを頭部へ装着した
状態を示す斜視図である。
【図8】(a)は本発明の実施形態に係る周縁枠部材の
一構成例を示す斜視図であり、(b)は(a)の周縁枠
部材の内側端縁に細線を取り付ける差し込み口を示す部
分拡大斜視図である。
【図9】本発明の実施形態において、補助部材を備えた
かつらベースの斜視図である。
【図10】本発明の別の実施形態に係る自毛活用型かつ
らのフレームの斜視図である。
【図11】図10の変形例を示す斜視図である。
【図12】本発明のさらに他の実施形態に係るフレーム
の平面図である。
【図13】(a)は、本発明に用いる細線に毛髪を植設
した状態を示す部分拡大斜視図、(b)はその側面図で
あり、(c)は、(b)のA−A端面図である。
【図14】(a)は本発明をみの毛として構成し、頭部
へ装着した状態を示す概略斜視図であり、(b)はその
取り付け状態の要部を拡大した斜視図である。
【図15】本発明を全かつらに適用した例を示す概略斜
視図である。
【図16】図15の全かつらを頭部に装着した状態を示
す斜視図である。
【図17】従来の増毛部材の概略平面図である。
【符号の説明】
10 自毛活用型かつら 11 周縁枠部材 11a,11b ネット 11c 差込み穴 12 細線 12a 芯材 12b 熱収縮性のチューブ(被覆部材) 12c 編み込みパイプ 12d 紐 12e 細線の先端部 13 スライド細線 14 ガイド細線 15,15a,15b 毛髪 16 みの毛 20,30,40 フレーム 21 平面部材 31 かつらベース 41 人工皮膚 50 全かつら 51 かつらベース 53 切除部 H 自毛

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状の周縁枠部材と、複数の剛性の細線
    とをそなえ、 上記細線は芯材と該芯材を覆う収縮性の被覆部材とで形
    成されており、 上記周縁枠部材の内周縁で囲まれる領域内で、上記細線
    が前後に伸びるように該周縁枠部材に取り付けられてい
    ることを特徴とする、自毛活用型かつらのかつらベー
    ス。
  2. 【請求項2】 前記周縁枠部材の前額部及び後頭部に対
    応する内周縁において、前記細線の端部を差し込むこと
    ができる穴が複数形成され、前記細線の各両端部が該穴
    に差し込まれて上記周縁枠部材に取り付けられているこ
    とを特徴とする、請求項1記載の自毛活用型かつらのか
    つらベース。
  3. 【請求項3】 前記周縁枠部材の両側部にガイド細線を
    配置し、それらのガイド細線に沿って摺動可能にスライ
    ド細線を設けたことを特徴とする、請求項1又は請求項
    2に記載の自毛活用型かつらのかつらベース。
  4. 【請求項4】 前記複数の細線が前記周縁枠部材の内周
    縁領域内で他の細線と交差して前記周縁枠部材に取り付
    けられ、その交差点において各細線が他の細線の動きに
    関与せずに自由に剛性を発揮できるように、各細線同士
    が無接続で配置されていることを特徴とする、請求項1
    〜3のいずれかに記載の自毛活用型かつらのかつらベー
    ス。
  5. 【請求項5】 頭部と接する面を有する平面状部材と、
    複数の剛性の細線とをそなえ、 上記細線が芯材とこの芯材を覆う収縮性の被覆部材とで
    形成されており、 少なくとも前額部及び後頭部のいずれか一方側へ延びる
    よう上記細線が上記平面状部材の一側に取り付けられて
    いることを特徴とする、自毛活用型かつらのかつらベー
    ス。
  6. 【請求項6】 頭部と接する面を有する平面状部材と、
    複数の剛性の細線とをそなえ、 上記細線が芯材とこの芯材を覆う収縮性の被覆部材とで
    形成されており、 少なくとも前額部及び後頭部の両側へ延びるよう上記細
    線が上記平面状部材の両側端に取り付けられていること
    を特徴とする、自毛活用型かつらのかつらベース。
  7. 【請求項7】 前記平面状部材の周縁に、前記細線を差
    し込むことができる穴が複数形成され、上記細線の各一
    端部が該穴に差し込まれて上記平面状部材に取り付けら
    れていることを特徴とする、請求項5又は6に記載の自
    毛活用型かつらのかつらベース。
  8. 【請求項8】 頭部と接する面を有する人工皮膚部材
    と、複数の剛性の細線とをそなえ、 上記細線が芯材とこの芯材を覆う収縮性の被覆部材とで
    形成されており、 上記複数の細線の各端部が上記人工皮膚部材の周縁に取
    り付けられていることを特徴とする、自毛活用型かつら
    のかつらベース。
  9. 【請求項9】 前記細線が、剛性のある芯材のまわりを
    熱収縮性のチューブで密着して被われていることを特徴
    とする、請求項1〜8のいずれかに記載の自毛活用型か
    つらのかつらベース。
  10. 【請求項10】 前記細線の端部において、前記チュー
    ブが前記芯材よりも長く形成されていることを特徴とす
    る、請求項9記載の自毛活用型かつらのかつらベース。
  11. 【請求項11】 前記細線が、剛性のある芯材のまわり
    を伸縮性のある円筒状の伸縮部材が長さ方向に引っ張ら
    れて延びて被われていることを特徴とする、請求項1〜
    8のいずれかに記載の自毛活用型かつらのかつらベー
    ス。
  12. 【請求項12】 頭部に装着されて使用者のヘアライン
    に沿って被い、毛髪を植毛できるかつらのかつらベース
    であって、 上記かつらベースの一部に切除部を設け、該切除部に毛
    髪を取り付ける細線が配置されており、 該細線は芯材と該芯材を覆う収縮性の被覆部材で形成さ
    れていることを特徴とする、自毛活用型かつらのかつら
    ベース。
  13. 【請求項13】 請求項1〜12のいずれかに記載の自
    毛活用型かつらのフレーム状のかつらベースを有し、そ
    のかつらベースを構成する前記周縁枠部材、前記人工皮
    膚部材及び前記細線に毛髪が取り付けられ、上記細線の
    間から使用者の自毛を引き出し、上記細線を含むかつら
    ベースに取り付けた毛髪と絡め合わせることにより装着
    されることを特徴とする、自毛活用型かつら。
  14. 【請求項14】 前記細線に取り付ける毛髪が、長尺の
    直毛と短尺の縮毛とでなり、該細線の側部に縮毛を取り
    付け、細線の外方に露呈する面に直毛を取り付けたこと
    を特徴とする、請求項13記載の自毛活用型かつら。
  15. 【請求項15】 自毛を活用して増毛する自毛活用型か
    つらを構成する細線であって、剛性のある芯材のまわり
    を熱収縮性のチューブで被われていることを特徴とす
    る、自毛活用型かつら用の細線。
  16. 【請求項16】 前記細線の両端部の少なくとも一端部
    において、前記チューブが芯材よりも長く形成されてい
    ることを特徴とする、請求項15記載の自毛活用型かつ
    ら用の細線。
  17. 【請求項17】 自毛を活用して増毛する自毛活用型か
    つらに用いる細線であって、剛性のある芯材を伸縮性の
    ある円筒状の伸縮部材が長さ方向に引っ張られて延びて
    覆っていることを特徴とする、自毛活用型かつら用の細
    線。
  18. 【請求項18】 請求項15〜17のいずれかに記載の
    細線を有し、その細線に毛髪が取り付けられていること
    を特徴とする、みの毛。
  19. 【請求項19】 前記細線に取り付けられる毛髪とし
    て、細線の側面に縮髪が取り付けられ、細線の外方に露
    呈する面に直毛が取り付けられることを特徴とする、請
    求項18記載のみの毛。
  20. 【請求項20】 請求項18記載のみの毛に、頭部の自
    毛を適宜の位置で取り付けることを特徴とする、みの毛
    の頭部への取付方法。
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