JP6999334B2 - かつら - Google Patents
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Description
まず、本発明の第1実施形態に係るかつらについて、図1~図5を参照して説明する。
図1(a)、(b)及び図2において、第1実施形態のかつら1は、主として、旋毛ベース10、生え際ベース20、アウトラインベルト40、アウトラインフィラメント50及び補強フィラメント60で構成される。旋毛ベース10は、頭部の旋毛に対応する。生え際ベース20は、頭部の生え際に対応する。
旋毛ベース10は、薄くなった旋毛を覆い隠すものである。本実施形態では、旋毛ベース10の形状が、かつら1の後方から前方にかけて面積が狭くなる略滴形となっている。旋毛ベース10を構成するネットには、旋毛の自毛の毛流を再現するよう、例えば、右巻き、左巻き又は放射状に毛髪が植設される。仮に、旋毛ベースを円形としたならば、これに植設された毛髪は、均等に放射状に広がる。これに対し、本実施形態の旋毛ベース10のように、かつら1の後方から前方にかけて面積が狭くなる略滴形とすることにより、これに植設した毛髪が前方及び左右方向を向きやすくなり、旋毛の自然な毛流を再現することが可能となる。
生え際ベース20は、薄くなった生え際を覆い隠すものである。生え際ベース20を構成するネットの周縁部は、折返し部分21になっている。この折返し部分21には、前方に配置されたアウトラインフィラメント50の他端部が固定される。本実施形態では、生え際ベース20の前端縁に沿って、波形ネット22が前方に突出するように設けられている。波形ネット22は、これに植設された毛髪と、生え際の自毛との混ざり合いを良好にし、かつら1と生え際の自毛との境界を目立たなくする。
アウトラインベルト40は、幅の狭い帯状のネットを長手方向に沿って二つ折りにした構成となっている(図3を参照)。本実施形態では、幅4mmの帯状のネットを二つ折りにして、幅2mmのアウトラインベルト40を構成した。アウトラインベルト40の二つ折りにしたネットの間には、左右及び後方に配置されたアウトラインフィラメント50の他端部が固定される。
アウトラインフィラメント50の素材は、引張強度(kgf/cm2)及び曲げ強度(kgf/cm2)に優れ、耐熱温度(℃)が比較的に高いものであれば、特に限定されない。好ましくは、アウトラインフィラメント50を、エンジニアリングプラスチック製又はスーパーエンジニアリングプラスチック製の細線によって構成し、細線の直径を可能な限り細くするとよい。アウトラインフィラメント50は、例えば、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、熱可塑性ポリイミド(TPI)又はポリアミドイミド(PAI)のいずれかのスーパーエンジニアリングプラスチック製の細線で構成するとよい。下記の表1に、アウトラインフィラメント50を構成する細線の実施例を示す。
図2に示すように、本実施形態では、略四角形状に連続する細線によって、所定の間隔をあけたアウトラインフィラメント50のペアを構成している。アウトラインフィラメント50のペアは、その一端部どうし及び他端部どうしが、これらのアウトラインフィラメント50と交差する方向に延びる細線部分51、52によって連続する。図3に示すように、一端部の細線部分51の幅は5mm~30mm程度であり、他端部の細線部分52の幅は10mm~50mm程度である。図1(a)及び図2に示すように、アウトラインフィラメント50の複数のペアは、所定の間隔をあけて放射状に並べられた状態で、旋毛ベース10と、生え際ベース20又はアウトラインベルト40との間に架設される。
アウトラインフィラメント50は、旋毛ベース10と、生え際ベース20又はアウトラインベルト40との間に架設された状態において、図1(a)の水平(前後左右)方向と、図1(b)の垂直(上下)方向とに立体的に湾曲している。この立体的な湾曲を図3に示す。図3中の一点鎖線で示すように、アウトラインフィラメント50は、頭部の形状に対応する第1湾曲50aを呈する。また、図3中の二点鎖線で示すように、アウトラインフィラメント50は、自毛の毛流に対応する第2湾曲50bを呈する。
本実施形態のかつら1は、薄毛の範囲に応じたサイズにすることが可能である。図4(a)、(b)、(c)は大、中、小の3種類のかつら1を示す。かつら1の外周縁の形状は、円形、楕円形、その他の任意形状であってもよい。かつら1の縦×横の幅寸法は、特に限定されるものではないが、男女の一般的な頭部の大きさを考慮すると、例えば、最大で縦20cm×横20cm程度とすることができ、最小で縦10cm×横10cm程度とすることができる。かつら1のサイズは、アウトラインフィラメント50の全長によって調整することができ、サイズが大きくなる程、補強フィラメント60の数を増やすことが好ましい。サイズが小さいかつら1には、補強フィラメント60を設けなくてもよい。
薄毛の程度や範囲に応じて、図5(a)、(b)、(c)に示すような拡張ベース70A、70Bをかつら1の構成に追加してもよい。これらの拡張ベース70A、70Bは、旋毛ベース10、生え際ベース20及びアウトラインベルト40と同様のネットの素材によって構成される。
上述した第1実施形態のかつら1は、略滴形の旋毛ベース10を設けた構成となっていたが、毛髪が植設されるベースは、略滴形の旋毛ベース10に限定されるものではない。本発明の第2実施形態に係る3種類のかつらの構成を、図6(a)、(b)、(c)に示す。
上述した第1実施形態のかつら1は、生え際ベース20の前端縁に沿って、波形ネット22を設けた構成となっていたが、かつらと生え際の自毛との境界を目立たなくする手段は、波形ネット22に限定されない。本発明の第3実施形態に係るかつらの構成を、図7(a)、(b)に示す。
上述した第1実施形態のかつら1は、生え際ベース20を設けた構成となっていたが、生え際ベース20は、本発明のかつらの必須の構成要素ではない。第4実施形態に係る4種類のかつらの構成を、図8(a)、(b)、(c)、(d)に示す。第4実施形態のかつら4は、いずれも生え際ベース20を設けない構成となっている。
さらに、毛髪を植設するためのベースは、本発明のかつらの必須の構成要素ではない。第5実施形態に係る4種類のかつら5の構成を、図9(a)、(b)、(c)、(d)に示す。第5実施形態のかつら5は、いかなるベースも設けない構成となっている。
上述した第1~第5実施形態のかつら1~5は、いずれも繊細で軽く柔軟性に富み、装着感を殆ど感じさせず、薄毛対策として誰でも手軽に利用することができる。
10、110、210 旋毛ベース
11 折返し部分
20、120 生え際ベース
21 折返し部分
22 波形ネット
23 グラデーションプリント
30 分け目ベース
40 アウトラインベルト
50 アウトラインフィラメント
50a 第1湾曲
50b 第2湾曲
51、52 細線部分
60 補強フィラメント
61 結合部
70A、70B 拡張ベース
80 結合フィラメント
Claims (14)
- 薄毛用のかつらであって、
前記かつらの外周縁の全部又は一部を構成するアウトラインベルトと、
前記アウトラインベルトの内側から前記アウトラインベルトに向かって放射状に設けられ、前記自毛を引き出すための間隔を形成する複数本のアウトラインフィラメントと、を含み、
前記アウトラインフィラメントは、直径1mm未満の熱可塑性樹脂製の細線からなり、放射状に設けられた状態において、前記頭部の形状に対応する第1湾曲と、前記自毛の毛流に対応する第2湾曲とを呈し、外力を受けたときに変形する柔軟性と、外力を受けていないときに前記第1及び第2湾曲を復元させる形状弾性とを備えるかつら。 - 隣り合う前記アウトラインフィラメントの両端部のうち、前記アウトラインベルトに固定される一端部どうしが、これらのアウトラインフィラメントと交差する方向に延びる前記細線の部分によって連続する請求項1に記載のかつら。
- 前記アウトラインフィラメントが、エンジニアリングプラスチック製又はスーパーエンジニアリングプラスチック製の前記細線からなる請求項1又は2に記載のかつら。
- 前記アウトラインフィラメントが、ポリエーテルエーテルケトン、熱可塑性ポリイミド又はポリアミドイミドのいずれかのスーパーエンジニアリングプラスチック製の前記細線からなる請求項3に記載のかつら。
- 前記アウトラインフィラメントが、直径0.29mm~0.50mmのポリエーテルエーテルケトン製の前記細線からなる請求項4に記載のかつら。
- 前記アウトラインフィラメントが、直径0.3mmのポリエーテルエーテルケトン製の前記細線からなる請求項4に記載のかつら。
- 前記アウトラインフィラメントに、増毛用の毛髪が結着される請求項1~6のいずれか1項に記載のかつら。
- 前記アウトラインフィラメントの全部又は一部が、これらのアウトラインフィラメントと交差する方向に延びる、直径1mm未満の熱可塑性樹脂製の細線からなる補強フィラメントに結合される請求項1~7のいずれか1項に記載のかつら。
- 前記頭部の所定部分を覆う面積を有し、増毛用の毛髪が植設される少なくとも一つのベースを備える請求項1~8のいずれか1項に記載のかつら。
- 隣り合う前記アウトラインフィラメントの両端部のうち、前記ベースに固定される他端部どうしが、これらのアウトラインフィラメントと交差する方向に延びる前記細線の部分によって連続する請求項9に記載のかつら。
- 前記ベースが、少なくとも旋毛を覆う面積を有する旋毛ベースであり、前記アウトラインフィラメントが、前記旋毛ベースから前記アウトラインベルトに向かって放射状に架設された請求項9又は10に記載のかつら。
- 前記旋毛ベースの形状が、後方から前方にかけて面積が狭くなる略滴形である請求項11に記載のかつら。
- 前記ベースが、少なくとも分け目を覆う面積を有する分け目ベースであり、前記アウトラインフィラメントが、前記分け目ベースから前記アウトラインベルトに向かって放射状に架設される請求項9又は10に記載のかつら。
- 前記ベースが、少なくとも前頭部の生え際を覆う面積を有する生え際ベースであり、放射状に設けられた前記アウトラインフィラメントの一端部が、前記生え際ベースに固定される請求項9に記載のかつら。
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