JP2002115115A - 自毛活用型かつら及び自毛活用型かつらの製造方法 - Google Patents

自毛活用型かつら及び自毛活用型かつらの製造方法

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JP2002115115A
JP2002115115A JP2000307987A JP2000307987A JP2002115115A JP 2002115115 A JP2002115115 A JP 2002115115A JP 2000307987 A JP2000307987 A JP 2000307987A JP 2000307987 A JP2000307987 A JP 2000307987A JP 2002115115 A JP2002115115 A JP 2002115115A
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wig
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rib
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JP2000307987A
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Toshio Yaguchi
利男 矢口
Yoshihiko Isobedate
嘉彦 磯辺館
Katsuo Sukai
勝男 須貝
Sakiko Imai
咲子 今井
Ryuji Yamakawa
龍司 山川
Shinkichi Kojima
晋吉 小島
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FUONTEENU KK
Aderans Co Ltd
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FUONTEENU KK
Aderans Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 かつらのアウトラインとなる周縁枠部材が無
く、多くの自毛を容易に引き出すことができ、かつらの
擬毛と万遍なく混ぜ合わせて自毛を有効に利用し全体と
して毛量を豊かにし得る、自毛活用型のかつらを提供す
る。 【解決手段】 かつらの隙間から装着者の自毛を引き出
してかつらに取り付けた擬毛15と混ぜ合わせて装着す
る自毛活用型かつらにおいて、リブ13を複数本そな
え、かつらのアウトラインを形成しないように複数本の
リブ13を組み合わせて骨格様のフレームワークを形成
し、この骨格様のフレームワークに多数の擬毛15を取
り付けて周縁枠を有しない植毛フレーム10を構成し、
植毛フレーム10の間から出した装着者の自毛とリブ1
3に取り付けた擬毛15とを混ぜ合わせて装着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、装着者の頭部に
生えている自毛をかつらから外方へ引き出して、かつら
に取り付けた擬毛と混ぜ合わせるようにした自毛活用型
のかつらに関し、特に、数多くの自毛を万遍なく容易に
引き出すことができる自毛活用型かつら及び自毛活用型
かつらの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のかつらは、一般に、かつらの全体
形状、即ちアウトラインを画成するかつらベースに多数
の擬毛を取り付けて形成されるが、このうち、所謂自毛
活用型のかつらは、かつらベースに複数の孔又は網目を
形成して、その孔又は網目から自毛を引き出してかつら
の擬毛と混ぜ合わせる形式のものであり、例えば図19
に示すように構成されている。
【0003】図19に示す自毛活用型のかつら70は、
かつらベースとして目の粗いネット部材で形成したネッ
トベース71が使用されていて、そのネット形状は菱形
状、矩形状などのクロス目を有するものが知られてい
る。このようにクロスさせて縦横に配置したネットベー
ス71には、予め擬毛72(図面には一部の毛髪だけが
示されている。)が多数取り付けられている。ここで、
擬毛の材料としては、一般に、人毛又は合成繊維で作っ
た人工毛髪が用いられ、本明細書ではかつらに取り付け
る人毛又は合成繊維で作った毛髪材を擬毛と称してい
る。
【0004】上記自毛活用型のかつらを頭部に装着する
場合は、ネットベース71の空間から整髪用ブラシなど
を用いて自毛Hを引き出し、次いで引き出した自毛Hを
かつらの擬毛72と混ぜ合わせ、かつらの裏面に取り付
けたストッパーなどを用いてこのストッパーにて装着者
の自毛を挟着することにより、自毛を活用してかつら7
0を装着する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな自毛活用型のかつら70を頭部に装着すると、多く
の自毛が縦横のネットベース71の下側でネットベース
に押しつけられてしまうので、下側に押しつけられた多
くの自毛Hがネットベース71に挟まったままとなっ
て、整髪用ブラシを用いて自毛Hを引き出そうとしても
ネットの目から自毛の引き出しが容易に行なず、多くの
自毛Hが活用されないままとなってしまう。また、ブラ
シの櫛歯先端が網目内に入るとこれに引っかかり易く、
ブラシを引き抜く際、無理な力が加わってネットベース
71が切れてしまったり、ブラシが破損したりする恐れ
がある。
【0006】さらに、図19に示すような従来のかつら
ベースの場合、ネット部材を縦横に張設して湾曲状態を
保持しなければならないので、かつらベースの重要な要
素として必ず周縁枠部材73を必要とする。すなわち、
ネット部材によるかつらベースの周縁は、かつらの形状
とサイズを画成する周縁枠部材73によって補強されて
いなければならない。この周縁枠部材73は、一般に、
従来の自毛活用型かつらの外形となるアウトラインを構
成しており、かつらベースの型くずれを防ぐため、通常
周縁部が幅広の布テープやポリウレタン樹脂コーティン
グなどによって比較的肉厚に且つ剛性に縁取りして形成
されている。その結果、ネット部材及びこの周縁枠部材
73により装着者の自毛Hを押さえ付けるようにしてか
つら70を装着せざるを得なかった。この周縁枠部材7
3は、下側に押さえつけられている自毛Hを上方へ引き
上げることに一層大きな障害として作用する。また、周
縁枠部材により装着者の頭部がある程度圧迫して締めつ
けられるため、頭皮からの発汗作用が妨げられる。
【0007】従来型の自毛活用型かつらに不可欠の周縁
枠部材のさらに深刻な不利な点は、この周縁枠部材が第
三者に露見し易いということである。自毛活用型かつら
が図19に示すような部分かつらとして形成されている
場合、この部分かつらは浅い椀状を呈しており、これを
装着者の頭上に被せたとき装着者の特に前額部では、周
縁枠部材73が前額部の生え際に沿って横方向に配置さ
れる。このため、もともと周縁枠部材73が頭部のほぼ
半周にわたって前額部を左右に横切る方向に配置されて
いることで露顕し易いことに加え、前額部の領域に生え
ている自毛Hが周縁枠部材73の下側で押しつけられて
しまうので生え際がかつら70と馴染まず、かつら70
の前縁が浮き上がって、不自然な状態になってしまう。
このことは、かつらの周縁を露見し易くすることを一層
助長してしまう。また、周縁枠部材73に取り付けられ
ている擬毛72は、ヘアスタイルによっては毛流方向が
自毛Hの流れと大きく異なるため、擬毛72と自毛Hと
を混ぜ合わせることが難しい。その結果、パーマネン
ト、アイロン、ドライヤーなどでカールをつけながら擬
毛72と自毛Hとを混ぜ合わせなければならず、所望の
ヘアスタイルを醸しだすのに手間のかかる作業が必要と
なる。
【0008】上記周縁枠部材の存在により、装着者の後
頭部においても問題がある。周縁枠部材73が後頭部の
領域の自毛を押さえ付ける結果、かつら70の周縁74
が浮き上がり、かつらの擬毛72と装着者の自毛Hとの
間で段差が生じて、その境目が周縁74に沿って段状の
横筋となって顕れ、かつらを装着していることが視認さ
れてしまいがちになる。
【0009】従って、この発明の第一の目的は、多くの
自毛を容易に引き出すことができ、かつら装着者の自毛
をかつらの擬毛と混ぜ合わせて万遍なく有効に利用し全
体として毛量を豊かにし得る、自毛活用型のかつらを提
供することにある。この発明の第二の目的は、周縁枠部
材並びにネット或いは人工皮膚等の椀状又は帽子状のか
つらベースを廃止することにより、かつらの周縁が容易
に視認されることのない自毛活用型のかつらを提供する
ことである。本発明の第三の目的は、上記自毛活用型の
かつらの製造方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記一目的を達成するた
めに、本発明による自毛活用型かつらは、少なくとも一
本のリブをかつらのアウトラインを形成しないように屈
曲して骨格様のフレームワークを形成し、この骨格様フ
レームワークに多数の擬毛を取り付けて周縁枠を有しな
い植毛フレームを構成し、この植毛フレームの間から引
き出した装着者の自毛と上記リブに取り付けた擬毛とを
混ぜ合わせて装着することを特徴としている。
【0011】本発明のさらに他の態様による自毛活用型
かつらは、リブを複数本そなえ、かつらのアウトライン
を形成しないように該複数本のリブを組み合わせて骨格
様のフレームワークを形成し、この骨格様のフレームワ
ークに多数の擬毛を取り付けて周縁枠を有しない植毛フ
レームを構成し、この植毛フレームの間から出した装着
者の自毛と上記リブに取り付けた擬毛とを混ぜ合わせて
装着することを特徴としている。
【0012】本発明の別の態様による自毛活用型かつら
は、装着者の少なくとも前額部及び/又は後頭部の部分
に対応して、それぞれ前方及び/又は後方へ延びる複数
本のリブを組み合わせて骨格様のフレームワークを形成
し、この骨格様のフレームワークに多数の擬毛を取り付
けて周縁枠を有しない植毛フレームを構成し、この植毛
フレームの間から引き出した装着者の自毛と上記リブに
取り付けた擬毛とを混ぜ合わせて装着することを特徴と
している。
【0013】本発明のさらに別の態様による自毛活用型
かつらは、それぞれ前方及び/又は後方へ延びる複数本
のリブと各リブに対して少なくとも一点で交差して連結
した一本以上の連結用リブとから骨格様のフレームワー
クを形成し、この骨格様のフレームワークに多数の擬毛
を取り付けて周縁枠を有しない植毛フレームを構成し、
上記植毛フレームの間から出した装着者の自毛と上記リ
ブに取り付けた擬毛とを混ぜ合わせて装着することを特
徴としている。
【0014】さらに、前記フレームワークは、前記骨格
様のフレームワークが並列配置した複数本のリブと該複
数本のリブの各端部が外方へ突出するように該リブとそ
れぞれ二点で交差させて連結した環状の連結用リブとで
構成され、複数本のリブ及び環状の連結用リブの全体に
擬毛を取り付けることにより構成されてもよい。
【0015】前記複数本のリブは、前記骨格様のフレー
ムワークの増毛密度を高くすべき部位に、互いにその間
隔を狭めて近接して組み合わされているのが望ましい。
また、前記複数本のリブは、装着者のヘアスタイルに則
するよう組み合わされて連結されているのが望ましい。
また、前記並列した複数のリブのうち隣り合うリブ同士
が、装着者の分髪部周辺にて、他のリブ同士の各間隔よ
り広い間隔で組み合わされていてもよい。
【0016】前記複数本の各リブが互いにほぼ平行に延
びており、各リブの長さ方向の中間部位が外方へ屈曲
し、その屈曲した箇所から先端に向かって頭形状に沿う
ように湾曲してその先端が頭皮に接するように形成され
ていてもよい。前記リブとリブとの間に、ネット部材又
は人工皮膚製の増毛領域が張設され、その増毛領域に擬
毛が取り付けられていてもよい。また、前記リブとリブ
との間に、ネット部材又は人工皮膚製の増毛領域が張設
され、その増毛領域に分髪部を形成する擬毛が取り付け
られていてもよい。
【0017】さらに、前記リブは、その自由端に膨出部
を備えていることが望ましい。前記リブは、その自由端
に擬毛取付用のループを備えていてもよい。また、前記
リブは、弾性を備えた剛性材料から成る芯材とその芯材
を覆う熱収縮性のチューブとで形成されていてもよい。
【0018】一方、本発明の自毛活用型かつらの製造方
法の一態様によれば、複数本のリブと少なくとも一本の
連結用リブとを所定のフレームワークのパターンに沿っ
て接着,結着,超音波溶着などで連結することによりア
ウトラインのない平面状の骨格様のフレームワークを形
成し、この骨格様のフレームワークを所定形状の頭型に
載置してこの頭部形状に沿って湾曲させて保持し、上記
各リブを構成する材料が熱変化する温度で所定時間加熱
することにより、上記頭型に沿った湾曲状のフレームワ
ークを成形し、この湾曲状のフレームワークに多数の擬
毛を取り付けることにより植毛フレームを得ることを特
徴とする。
【0019】前記所定のフレームワークのパターンに沿
って前記所定形状の頭型に溝を刻設し、この溝内に、前
記平面状の骨格様のフレームワークを収容して保持する
ようにしてもよい。
【0020】さらに、本発明の自毛活用型かつらの製造
方法の他の態様によれば、所定のフレームワークのパタ
ーンに沿って所定形状の頭型に溝を刻設し、この溝内
に、リブを構成する材料を溶融状態で流し込んで固化す
ることで、上記頭型に沿った湾曲状のフレームワークを
形成し、これに多数の擬毛を取り付けることにより植毛
フレームを得ることを特徴としている。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施形態を具体的に説明する。図1乃至図3は本発明の
第一の実施形態に係る自毛活用型かつら1を示す斜視図
及び平面図並びに装着状態の斜視図である。この自毛活
用型かつら(以下、単にかつらと称する場合がある。)
は、頭部の所望の位置に載せて、植毛フレーム10に取
り付けられている擬毛15と装着者の自毛Hとを混ぜ合
わせて装着するようになっており、装着に際して、植毛
フレーム10の間から自毛Hを容易に引き出して擬毛1
5と十分に絡ませることができる。
【0022】図1及び図2では、植毛フレーム10の構
造を分かり易く説明するために、植毛フレーム10に取
り付けた擬毛15の描写を僅か数本だけ描くに止め大部
分を省略しているが、擬毛15は実際には、植毛フレー
ム10の全体にわたって上方へ突出させて緻密に取り付
けられている。このかつらは、図2において上側が装着
者の前額部側に位置し下側が後頭部側に位置するように
して、図3に示すように装着されるようになっており、
全体が装着者の頭部の例えば薄毛部分を覆う形状及びサ
イズとなるよう調整されている。植毛フレーム10は、
図1に示すように、装着者の頭部形状に沿うように頂部
側が膨出した湾曲状に形成されている。なお、図3はか
つらを装着者の頭部の適宜の位置に載せた状態を示し、
植毛フレーム10から数本の自毛Hが突出した状態が描
かれているが、実際は、装着者が本かつらを装着した状
態で自毛Hの大部分を万遍なく引き出すことができる。
【0023】さて、図1〜3に明瞭に表れているよう
に、本発明の自毛活用型かつら1は、基本的には複数本
のリブ13に多数の擬毛15を取り付けることにより形
成した植毛フレーム10だけの構成で成っている。複数
本のリブ13の組み合わせは、丁度、人の肋骨のよう
な、或いは魚の骨パターンのような、或いは木の葉の葉
脈パターンのような骨格様のフレームワークを呈してお
り、細い骨状のリムだけを組み合わせることにより構成
したものである。図示例では、6本のリブ13a〜13
fは装着者の頭部の前後方向に略平行に配置され、前額
部及び後頭部付近、特に前額部付近において、各リブの
先端が不揃いとなるように互いに異なる長さで、中側の
二本のリブ13c,13dが最も長く、外側のリブ13
a,13fに行くにつれて次第に短くなっている。
【0024】このように中央のリブ13c,13dの先
端を最も突出させ、左右に位置するリブ13a,13
b,13e,13fを徐々に引っ込めるように配置すれ
ば、一般的なヘアラインL(図3参照)に沿った配置と
なる。このリブ13は装着者の自毛Hの粗密の程度によ
りその数を適宜増減することができ、そのパターンも後
で詳述するように種々の形状を採り得る。
【0025】これらの複数本のリブ13a〜13fをば
らけないよう、本実施例では一本の連結用リブ14が用
いられている。連結用リブ14は、例えば図1及び図2
に示すように、上記複数本のリブと同一部材で略直線状
に形成され、複数本のリブを並置した中央位置で横方向
に配置されて、各リブ13a〜13fと連結固定されて
いる。このように、植毛フレーム10の骨格は、リブ1
3a〜13fと連結用リブ14とを所定形状になるよう
適宜に組み合わせて、それらの交点を接着,結着,縫
着,溶着などで連結させることにより形成されている。
【0026】第一実施形態のかつらの植毛フレーム10
を構成する骨格様のフレームワークのパターンは、あた
かも木の葉の中央脈(midrib)とそれから分岐する葉脈
(vein)の如き形態を示しており、葉脈の如き各リブ1
3a〜13fはそれぞれ約1〜2cmの間隔を開けて中
央脈の如き連結用リブ14に連結されており、図2から
分かるように、リブ13同士の間隔は、先端に行くにつ
れて次第に幅方向に間隔を広げて形成されている。植毛
フレーム10を構成する上記骨格様のフレームワークの
重量は、その材質にもよるが、せいぜい約1〜5g程度
と軽量であり、例えばテニスのガットのような直径1m
m程度のナイロン製の細線とすれば、約1〜3g程度と
なり、これに擬毛15を密生して取り付けても、総重量
は約5〜10グラム程度と非常に軽量に作ることができ
る。
【0027】上記骨格様のフレームワークは、従来のか
つらにおいて必須であった、かつらの外形ラインを具備
するかつらベースのような、アウトラインを画成するラ
インが存在しないように形成される。即ち、本発明にお
けるフレームワークは、かつらの外形を画定する外郭と
なる周縁枠を有さず、リブの先端部のみが外郭部位近傍
に配置されて構成される。植毛フレーム10は、このよ
うなフレームワークに擬毛15が取り付けられて形成さ
れ、従来技術に示すかつら70の周縁枠部材73を備え
ていない。
【0028】各リブ13a〜13f及び連結用リブ14
は、装着者の頭皮を傷つけるおそれがなく、またドライ
ヤー等の熱の影響を受けにくい材料、例えばナイロン
(ポリアミド系合成繊維),ポリエステル等の合成樹脂
材料が好ましく、その他、金属,硬質紙,硬質ゴム,
木,竹,ガラス繊維,カーボン繊維等の弾性及び剛性を
備えた材料が使用でき、例えば直径0.1〜3.0mm
程度のナイロン繊維の撚り線で形成すると好ましい剛性
と弾性のリブが得られる。このリブ13には多数の擬毛
15を取り付けるので、その全体重量に抗して頭部形状
に沿った湾曲状態を維持できる程度の剛性と弾力性を有
する材料で構成することが必要であり、例えば頭皮の形
状に沿って湾曲し、形態復元性に優れる形状記憶樹脂か
ら構成すれば一層好ましい。
【0029】各リブ13,14の先端は、図2に示すよ
うに、好ましくは、膨出部13gが形成される。この膨
出部13gを略球形状に膨出して形成することにより、
リブ13に取り付けた擬毛15が抜け落ちるのを防ぐと
ともに、頭皮との接触をソフトにして、頭皮を傷つける
のを防止することができる。
【0030】リブ13,14に取り付ける擬毛として
は、人毛の他に、ナイロン,ポリエステル等で作った、
例えば直径0.05乃至0.2mm程度の人工毛髪が好
適であり、リブに結着,縫着,或いは巻き付けて接着
し、多数本を所定の方向に突出させて取り付ける。従っ
て、ここに植毛フレームの「植毛」とは、リブに擬毛を
植え付ける場合のほか、結着,接着、或いは巻き付けて
接着するなど、種々の態様で固着する場合を含む。擬毛
15は、装着者の自毛Hと同色或いは、ファッション性
を好む場合は、自毛Hとは異なる色彩を取り付ければ、
おしゃれ用のかつらとすることもできる。
【0031】この発明による自毛活用型かつら1は以上
のように構成されており、装着する場合には、図3に示
すように、先ず上記自毛活用型かつら1を装着者の頭に
載せて位置合わせする。装着者の頭部に載置する部位
は、図3に示すように、各リブの先端部がヘアラインL
から数センチ天頂部側へ入り込んだ位置にセットする。
続いて、自毛Hの引き出し作業を行なう。この場合、か
つら1を頭の上から一方の手で押さえつつ、ブラシや櫛
を用いて、好ましくはリブ13の長さ方向に向けてブラ
ッシングする。ここで、装着者は、連結用リブ14を境
に、前側は前方に向けて、後側は後方へ向けてブラッシ
ングすることにより、かつら1に抑え込まれている自毛
Hをリブ13の間から上方に引き出すことができる。そ
の場合、各リブ13がブラッシング方向に沿って互いに
平行に延びているから、ブラッシング中にブラシや櫛が
リブ13に引っかかることはなく、また自毛Hがリブ1
3に絡まることもなく、ほぼ100%近くの自毛Hを簡
単にリブ13の間から引き出すことができる。また、リ
ブ13の先端へ向けてブラッシングすることで、リブ1
3が頭皮に圧接されるので、リブ13の浮き上がりを防
止できる。一方、リブの先端側から基端に向かってブラ
ッシングしてリブ13がたとえ上方へ浮いたとしても、
このリブ13は弾力性があるため形状復元性があり、頭
形に沿った元の形状にすぐに復元することができる。
【0032】そして、上述のように自毛Hをかつら1の
植毛フレーム10の外面に引き出したところで整髪用ブ
ラシ等により軽くブラッシングして、自毛Hと擬毛15
とを混ぜ合わせながら所望の髪型に整髪することによ
り、かつらの装着が完了する。なお、かつらの頭部への
固定は、公知のかつら用ストッパーをかつらの裏側へ固
着しておき、このストッパーにて自毛Hを挟着して固定
すれば便利である。
【0033】本発明の自毛活用型かつらを装着した場
合、十分な間隔で頭部の前後方向に互いに平行に延びて
いる各リブ13とこれを連結するリブ14だけで構成さ
れているので、装着者の生え際や後頭部において、従来
の周縁枠が存在するかつらのような周囲に沿った横方向
のヘアラインが存在せず、従って、かつらを装着してい
ることが露見しない。また、特にヘアラインの領域にお
いても、自毛Hと擬毛72との毛分かれが生じず、毛分
かれによる段差も発生しない。
【0034】また、第一実施形態に係る自毛活用型かつ
ら1は、従来のかつらベースの外形を画成するような周
縁枠部材が存在しておらず、ヘアラインで囲まれた中央
寄りに自毛の中に埋入されるようにして装着されるの
で、装着者の自毛Hを十分にかつらの隙間から引き出す
ことができるとともに、自毛Hと擬毛15とが相互の混
ぜ合いによって互いに良好に馴染み、これにより、装着
者の、特に前額部及び後頭部で、植毛フレーム10の頭
部からの浮上りが生じない。また特に前額部において
は、リブ13が直面することになるので、長さが不揃い
であることと相俟つて、装着者の自毛Hの生え際が自然
に見える。そして、かつらの外形を画成するアウトライ
ンが存在しないので、周縁枠部材を構成しないことか
ら、植毛フレーム10が自毛中に完全に隠蔽され、頭部
から露見するようなこともない。
【0035】このように、第一実施形態に係る自毛活用
型かつら1は、自毛Hの引き出しが容易であることか
ら、自毛Hを十分に生かすことができて、自毛Hが擬毛
15と馴染み易くなる。そして、かつらの周縁付近に於
いて、違和感のない自然さが生じることから、かつら1
の視認性が低減される。さらに、植毛フレーム10の骨
格が、リブ13,14を組み合わせたフレームワークだ
けで構成されることで、通気性に富むとともに、極めて
軽量に形成することができる。
【0036】なお、上記かつら1は、男性用かつら,女
性用かつらとして用いることができる他、おしゃれ用の
ファッションかつらとしても適用でき、いずれの場合に
も、自毛の引き出しが容易にできるので、自毛を十分に
活用することができる。したがって、自毛との馴染みが
良好でかつらの周縁の生え際に違和感がなく、自然なヘ
アスタイルを作ることができる。
【0037】次に、図4及び図5を参照して、本発明の
第一実施形態の第一変形例を示す自毛活用型かつら2を
説明する。図4に示す植毛フレーム11は、図示の場合
上下方向、即ち、装着者の頭部の前後方向に互いに間隔
を開けて略平行に延びる複数本、図示の場合7本のリブ
13と、これらのリブ13の各両端から引っ込んだ内側
にて、各リブ13と二点で交差する1つの環状の連結用
リブ14とで構成される。このように各リブ13はこの
環状の連結用リブ14でそれぞれ二点で連結されること
により、フレームワークがより強固に保形される。
【0038】さらに、このフレームワークは、外側に湾
曲した二本の補助連結用リブ16を備えている。これに
より、フレームワークの型がより強固に保持され、特に
頭部の左右両サイドへの密着が向上する。また、図4に
鎖線で示すように、この補助連結用リブ16を利用して
自毛活用型かつら2を頭部に固定保持するためのストッ
パー17を取り付けるようにすることもできる。これ
ら、複数本のリブ13、環状の連結用リブ14及び補助
連結用リブ16は、全て同じ細線材料から構成されて剛
性と弾力性とを有している。
【0039】この自毛活用型かつら2は以上のように構
成されており、装着する場合には、図5に示すように、
先ず上記自毛活用型かつら2を装着者の頭に載せて位置
合わせし、ブラッシングにより自毛Hを十分に引き出
す。その後、かつら2を植毛フレーム11の周縁付近に
付設した適宜のストッパー17を用いて装着者の自毛に
係着する。ストッパー17としては、例えば反転可能な
基材に多数の櫛歯を設けた特公昭54−16785号公
報(対応する米国特許番号(USP)第4155370
号)に記載の挟着具が好適に用いられ、または両面テー
プや液状の医療用瞬間接着剤等を適用することにより装
着者の頭部に固定する。
【0040】次に、本自毛活用型かつら1の製造方法に
ついて、図4に示すかつら2に例をとって説明する。最
初に、図6に符号19で示すように、好ましくは装着者
の頭部形状にできるだけ一致するように成型した頭部形
状を模した石膏頭型を製作する。この石膏頭型19上に
所望のフレームワークのパターンを書き込み、このパタ
ーンに沿ってリブ13及び環状の連結用リブ14を所定
長さに切って配置し、それぞれの交点となる部分に印を
付ける。
【0041】次に、超音波溶着機にて各リブ13と連結
用リブ14の印の付いた交点部分を溶着してリブ13,
14同士を連結する。この状態で平面状のフレームワー
クが形成される。この平面状のフレームワークを石膏頭
型19に描かれているパターンに合わせて湾曲し固定す
る。そして、所定時間、所定温度で加熱処理することに
より、フレームワークは、装着者の頭部形状に沿った湾
曲状に形成される。
【0042】最後に、湾曲した骨格様のフレームワーク
に擬毛15を取り付けることにより植毛フレーム11、
即ち、本発明による自毛活用型かつらが完成する。リブ
13,14としてポリアミド樹脂で作った細線を用いる
場合は、約150℃〜170℃で、30分〜4時間程熱
処理を施すと湾曲形態が安定する。このリブは、透明,
半透明又は肌色或いは擬毛15と同色に着色されたもの
を用いるのが望ましい。また、リブの表面をサンドペー
パーなどで粗面処理を施すと、表面の艶を抑えることが
できるとともに、取り付けた擬毛15の抜け落ちを防止
するうえで好ましい。
【0043】なお、各リブ13,14の両先端部に滴状
の球体(膨出部13g)を作る場合は、例えば樹脂液に
リブの先端を浸漬し、冷却固化することにより形成する
ことができる。
【0044】上記平面状のフレームワークを石膏頭型1
9上に固定保持する際、この石膏頭型19の表面に、作
製しようとする湾曲状の骨格様フレームワークのパター
ンに沿った溝19aを刻設し、刻設した溝19aに、図
7に示すように、リブ13,14をはめ込んで固定保持
するようにしてもよい。リブ13,14を溝19aに収
容して加熱処理すると、加熱時に変形等を生じることな
く安定して所定形状の湾曲したフレームワークが成形さ
れる。
【0045】このようにして、植毛フレーム11の成
形,製作を行なうと、装着者の頭形状にぴったりと沿っ
た、浮き上がりの生じ難い植毛フレーム11を簡便に製
造することができる。
【0046】さらに他の製造方法としては、上記石膏頭
型19の溝19aを利用して、例えば溶融した合成樹脂
材を流し込み、それを冷やして固化することで、湾曲状
の骨格様のフレームワークを一体成形することができ
る。従って、交点の連結作業などが不要になる。
【0047】次に、図8を参照して、本発明の第一実施
形態の第二変形例を説明する。図8(A)に示す自毛活
用型かつら3は、フレームワークを図1〜図3に示す自
毛活用型かつら1と同様に複数のリブ13及び連結用リ
ブ14を組み合わせて構成されるが、縦方向に並置した
複数の各リブ13が、図8(B)に示すように、長さ方
向の途中の部位13hから外方へ屈曲して浮き上がり、
この屈曲した箇所13hから先端に向かって頭部形状1
00に沿うように湾曲し、その先端が頭皮に接するよう
に形成されている。このように、リブ13の一部が浮き
上がって頭皮から離れている。
【0048】このような自毛活用型かつら3を頭部に装
着した場合、リブ13の一部が頭部から浮き上がってい
るので、ボリューム感を出すことができる。例えば、屈
曲部位13hに取り付けた擬毛15は、図8(B)に示
すように、上方へ突出させた後、途中から後方へなびか
せることができるので、毛髪が立ち上がることによりボ
リューム感を出すことができ、特にオールバックのヘア
スタイルを現出するのに好適である。
【0049】なお、図8中Fは前額部側を示し、Rは後
頭部側を示す。また図8では、前額部側に連結用リブ1
4を二本配置し、その間にネット部材を張って増毛領域
Nを設けている。この増毛領域Nを設けることにより、
この領域で擬毛15がより多数緻密に取り付けられる。
【0050】ところで、フレーワークとしては、上記図
1,図4及び図8に示すものの他、図9〜15に示すよ
うに、種々のバライティに富むパターンに形成すること
ができる。例えば、本発明に用い得るフレームワーク
は、装着者の髪型に適合するように、髪の分け目の種類
に応じた分髪部タイプ、毛髪のボリュームを変化させる
のに適したボリュームアップタイプ、各種のヘアスタイ
ルに適した毛流タイプ、それらの混合タイプ、など装着
者の好みに応じた形態に形成することができる。図9〜
図15はかつらを頭部へ装着した状態の平面図である
が、各かつらの擬毛15や自毛Hの記載を簡略化してい
る。
【0051】先ず、図9に示すかつらは、頭部のほぼ中
央に作った分け目に在る自毛を引き出して活用するとと
もに、後頭部の増毛を図るタイプのものである。このた
め、図9に示すように、装着者の分髪部P(図9中に示
す二点鎖線)に在る自毛を引き出し易くするために、分
髪部Pを挟む二つのリブ13c,13dは、他のリブ同
士の間隔よりも広げられている。
【0052】また、各リブ13はそれぞれ、前後方向に
略並行に配置されており、装着者のヘアスタイルとし
て、分髪部を中心にして頭部の左右の側面に向けて髪を
流すヘアスタイルに好適である。さらに、このフレーム
ワークは、二本の連結用リブ14を後頭部の部位に並置
して設け、その領域にネット部材を張って増毛領域Nを
設けており、緻密に擬毛を取り付け得るようにしてい
る。
【0053】次に、図10に示すフレームワークは、図
9と同様に、頭部の中央部に自毛による分髪部Pが形成
されており、ヘアスタイルは、頭部の全体の髪を後側に
流すタイプのものである。このため、フレームワーク
は、図10に示すように、分髪部を挟むのに好適な幅を
持って形成されているU字状のリブ13−1とそれから
枝のように分岐して前方へ向かいつつ左右側面に向けて
湾曲した複数のリブ13−2とで構成されている。
【0054】図11に示すフレームワークは、図9及び
図10に示すものと異なり、装着者の分髪部Pの自毛が
薄い場合にその部分の増毛を図るとともに、分髪部Pが
頭部の左側にある場合に好適なタイプのものである。こ
のフレームワークは、分髪部を挟むのに好適な幅を持っ
て形成されているU字状のリブ13−1とそれから枝状
に分岐して取り付けられている複数のリブ13−2とで
構成されて、分髪部Pにはネット部材を張って増毛領域
Nが形成されている。この増毛領域Nには、分髪部Pを
形成するように擬毛15が取り付けられる。
【0055】次に、図12〜図15に、主としてボリュ
ームアップタイプのかつらを示す。図12に示すかつら
は、V字状に屈曲させた複数のリブ13を連結して構成
されており、各リブ13の隣接する距離間隔を狭くする
ことで、擬毛15の密度が高くなるようになっている。
なお、図12に示すフレームワークは、頭部全体にわた
ってリブ13が配置されることから、頭部の残毛状態が
全体的に少ない場合に好適に増毛できるタイプのもので
ある。
【0056】一方、図13に示すかつらは、前額側のボ
リュームアップを図るものであり、フレームワークは、
各リブ13の隣接する距離間隔を前額側において狭くし
て、各リブ13,14を組み合わせて構成されている。
特に、毛流を後側に流すバックスタイルに好適に整髪で
きるタイプである。
【0057】また、図14に示すかつらは、天頂部に位
置するリブ13の密度を高くして、天頂部の増毛効果を
高めるものであり、このフレームワークは、つむじ部分
を囲む環状の連結用リブ14と、その外側に配置した半
環状の連結用リブ14−1と、環状の連結用リブ14か
ら放射状に伸びて配置されている複数のリブ13とで構
成され、さらに、環状の連結用リブ14内に、ネット部
材を張って増毛領域Nが設けられている。この増毛領域
Nには、つむじを形成するように擬毛15を取り付け
る。図14に示すかつらは、天頂部、特につむじ領域の
残毛が少なく、その周辺も薄くなっている人に対して、
好適に増毛を図ることができるタイプのものである。
【0058】さらに、図15に示すかつらは、天頂部の
残毛が少なく、ヘアスタイルが側方から後方へ流れてい
るヘアスタイルの場合に好適に増毛できるタイプのもの
である。このフレームワークは、毛流方向に曲げられた
複数のリブ13が連結用リブ14に連結して配置され、
さらに、後頭部側でリブ13と連結用リブ14の近接距
離を狭くすることで、後頭部の毛量密度を高めるもので
もある。
【0059】以上のように、湾曲した骨格状のフレーム
ワークを種々のパターンで配置構成することができ、何
れのものも、毛流方向へのブラッシングによって自毛の
引き出しを容易に行なうことができるとともに、ブラシ
や櫛がブラッシングの際にリブ13,14に引っかかる
ことがない。前記増毛領域Nは、ネット部材の代わりに
人工皮膚で形成されてもよい。
【0060】なお、フレームワークは、上記に示した他
に様々な形態に形成することができるのは言うまでもな
い。また、フレームワークは、一本の長いリブを所望の
形状に屈曲させて、かつらの周縁枠を形成しないように
して構成してもよい。
【0061】次に、フレーム部材を構成するリブの構造
の幾つかの例を図16〜18を用いて説明する。図16
(A)及び(B)は、リブ13の先端が目立たないよう
に工夫したものであり、これらの図は、リブ13の先端
にループ13iを形成し、このループ13iにも擬毛1
5を取り付けた状態を示す部分拡大斜視図である。この
ループ13iは、一本の線材の一端をリブ13の先端部
に添着し、その中間をリブの先端から突出させて環を作
った後、他端をリブ13の先端部に巻回し、接着剤で固
定することにより形成されている。
【0062】このループ13iは、例えばリブ13と同
様の素材で形成することができ、弾性及び剛性を有する
とともに、ドライヤー等の影響を受けにくい材料、例え
ばナイロンやポリエステルなどの合成樹脂材,金属線,
カーボン繊維などの弾性及び剛性を備えた材料から構成
される。好ましくは、ループ13iを構成する線材はリ
ブ13より小径のものが選択される。
【0063】上記ループ13iは、図16(A)に示す
ように、頭皮面に平行に配設することができ、或いは、
図16(B)に示すように、頭皮面に垂直に配設するこ
とができる。このようにループ13iに擬毛15を取り
付けることにより、リブ13の先端を隠すことができ
る。
【0064】次に、ループを設けることなく、先端に擬
毛15を取り付け得る好ましいリブについて、図17を
参照しつつ説明する。このリブ18は、芯材18aと熱
収縮性のチューブ18bとで構成されており、前記リブ
13(14,15)を芯材18aとして、その全周囲に
熱収縮性チューブ18bを被覆することにより、構成さ
れている。図17(A)は熱収縮性チューブ18bで被
われたリブ18の構成を示す部分拡大側断面図、図17
(B)は図17(A)のA−A断面図、図17(C)は
B−B断面図である。
【0065】このような熱収縮性チューブ18b(以
下、単にチューブと言う場合がある)で被われたリブ1
8は、芯材18aの先端を完全に被って、しかもその残
余の部分が突出部18cとして形成されている。この状
態で、突出部18cを含む熱収縮性チューブ18bの全
体に擬毛15を植設する。これにより、リブ18の先端
部が擬毛15で覆われることになるので、一層視認され
にくい。熱収縮性チューブ18bは好ましくは、乳白色
或いは頭皮又は毛髪と同系統に着色すれば、自毛H及び
擬毛に隠蔽されて一層露顕されにくい。
【0066】この熱収縮性チューブ18bはポリオレフ
ィンやポリエチレン或いはエチレン・プロピレン・ゴム
(E.P.R)を主成分として構成したものが好適であ
り、100℃〜105℃で少なくとも径方向に40パー
セント及びチューブの軸方向に大きくとも15パーセン
トの熱収縮特性を有するものが便宜である。また、芯材
18aは、熱収縮性チューブ18bよりも変形温度が高
いものを用いるのが好ましい。このような熱収縮性チュ
ーブ18bをリブ18の表皮材として用いると、擬毛1
5の取り付けが容易に且つ確実に行なうことができる。
例えば、熱収縮性チューブ18bに擬毛15を取り付け
る際も植毛針を用いて容易に縫着し得るし、或いは巻回
して取り付けても弾力性に富むので滑るようなこともな
く、確実に取り付けることができる。
【0067】図18(A)〜(C)は、熱収縮性のチュ
ーブ18bで被覆されているリブ18の製造例を説明す
るための側面図である。図18(A)に示すように、熱
収縮性のチューブ18bは、芯材18aの外径より大き
い内径を有しており、収縮される前のチューブ18bに
芯材18aを差し込み、100℃〜105℃の温度範囲
で数十分程度(例えば、5分〜30分)加熱処理を施す
ことで、チューブ18bが熱収縮して芯材18aに密着
する。この際、チューブ18bは芯材18aの全長より
長く形成されているので、加熱処理後は、図18(B)
に示すように、残余のチューブ(突出部)18cが芯材
18aの両端からさらに外方へ縮径状態で延出してい
る。このように、チューブ18bは芯材18aよりも長
く形成されるのが望ましい。加熱処理を施されたリブ1
8の表面は、弾性のあるゴム質であるが、艶があるた
め、やすりなどでその表面を擦り、図18(C)に示す
ように艶消しされていれば、迷彩効果に富んで好まし
い。また、薬液処理にて艶消しすることも可能である。
【0068】上記二重構造のリブ18の代わりに、リブ
13の表面から例えばレーステープなどのネット材等を
巻き付けて、これらのネット材等に擬毛15を結着する
ようにしてもよい。また、ネット材に代えて、ウレタン
素材などの他のフィルム状又は薄いシート状のテープを
リブ13に接着剤を用いて接着しながら巻いて、このテ
ープに擬毛15を結着又は植設するようにしてもよい。
なお、この発明は上記実施の形態に限定されるものでは
なく、この発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能であ
り、これらを本発明の範囲から除外するものではない。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、容易に自毛を引き出す
ことができる自毛活用型かつらが得られ、装着者の自毛
を万遍なく有効に利用し、全体として毛量を豊かにする
ことができる。また、フレームワークを剛性と弾性を備
えたリブを用いて骨格状に形成することにより、従来の
かつらに必要であった周縁枠部材が本発明では不要とな
り、従って、かつらの外形を構成するアウトラインが存
在しないので、かつらの周縁が容易に視認されることの
ない自毛活用型のかつらが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係る自毛活用型かつら
を示す斜視図であり、実際にはフレームワークに多数の
擬毛が密集して取り付けられているが、フレームワーク
の構造を明瞭に示すため、殆どの擬毛の図示を省略して
いる。
【図2】図1に示す自毛活用型かつらの、取り付けられ
ている擬毛の大部分の図示を省略した平面図である。
【図3】図1に示す自毛活用型かつらを頭部への装着状
態を示す斜視図であり、実際は自毛とフレームワークに
取り付けた多数の擬毛とが混ぜ合わされて装着される。
【図4】本発明による自毛活用型かつらの第一実施形態
の第一変形例の構成を示す概略平面図である。
【図5】図4のかつらを装着者の頭部に取り付けた状態
を示す斜視図である。
【図6】本発明による自毛活用型かつらの製造方法の一
例を示し、フレームワークの成形工程を示す斜視図であ
る。
【図7】図6に示す石膏頭型へリブ材をセットした状態
の断面図である。
【図8】本発明の第一実施形態の第二変形例に係る自毛
活用型かつらを示す斜視図であり、(A)は斜視図、
(B)は(A)に示すかつらに用いられるリブの形態を
示す側面図である。
【図9】本発明の第一実施形態の他の変形例に係る骨格
様のフレームワークの構成を示す平面図である。
【図10】本発明の第一実施形態の他の変形例に係る骨
格様のフレームワークの構成を示す平面図である。
【図11】本発明の第一実施形態の他の変形例に係る骨
格様のフレームワークの構成を示す平面図である。
【図12】本発明の第一実施形態の他の変形例に係る骨
格様のフレームワークの構成を示す平面図である。
【図13】本発明の第一実施形態のさらに他の変形例に
係る骨格様のフレームワークの構成を示す平面図であ
る。
【図14】本発明の第一実施形態の別の変形例に係る骨
格様のフレームワークの構成を示す平面図である。
【図15】本発明の第一実施形態のさらに別の変形例に
係る骨格様のフレームワークの構成を示す平面図であ
る。
【図16】(A)及び(B)は本発明に用いるリブの一
例を示し、先端に形成したループへ擬毛を取り付けた状
態を示す部分拡大斜視図である。
【図17】本発明に用いるリブの一例を示し、(A)は
芯材を熱収縮性のチューブで被覆することにより形成し
たリブの部分拡大側面図、(B)は(A)のA−A断面
図、(C)は(A)のB−B断面図である。
【図18】(A)〜(C)はそれぞれ、図17に示すリ
ブの製造工程を説明する斜視図である。
【図19】図19は従来の自毛活用型かつらを装着した
状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,2 かつら 10,11 植毛フレーム 13,13a〜13f,13−2,18 リブ 13g 膨出部 13h 屈曲部位 13i ループ 13−1 U字状のリブ 14 連結用リブ 14−1 半環状の連結用リブ 15 擬毛 16 補助連結用リブ 17 ストッパー 18a 芯材 18b 熱収縮性のチューブ 18c 突出部 19 石膏頭型 19a 溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 磯辺館 嘉彦 東京都新宿区新宿5丁目5番3号 フォン テーヌ株式会社内 (72)発明者 須貝 勝男 東京都新宿区新宿1丁目6番3号 株式会 社アデランス内 (72)発明者 今井 咲子 東京都新宿区新宿1丁目6番3号 株式会 社アデランス内 (72)発明者 山川 龍司 東京都新宿区新宿1丁目6番3号 株式会 社アデランス内 (72)発明者 小島 晋吉 東京都新宿区新宿1丁目6番3号 株式会 社アデランス内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 かつらの隙間から装着者の自毛を引き出
    してかつらに取り付けた擬毛と混ぜ合わせて装着する自
    毛活用型かつらにおいて、 少なくとも一本のリブをかつらのアウトラインを形成し
    ないように屈曲して骨格様のフレームワークを形成し、
    この骨格様のフレームワークに多数の擬毛を取り付けて
    周縁枠を有しない植毛フレームを構成し、 上記植毛フレームの間から引き出した装着者の自毛と上
    記リブに取り付けた擬毛とを混ぜ合わせて装着すること
    を特徴とする、自毛活用型かつら。
  2. 【請求項2】 かつらの隙間から装着者の自毛を引き出
    してかつらに取り付けた擬毛と混ぜ合わせて装着する自
    毛活用型かつらにおいて、 リブを複数本そなえ、かつらのアウトラインを形成しな
    いように該複数本のリブを組み合わせて骨格様のフレー
    ムワークを形成し、この骨格様のフレームワークに多数
    の擬毛を取り付けて周縁枠を有しない植毛フレームを構
    成し、 上記植毛フレームの間から出した装着者の自毛と上記リ
    ブに取り付けた擬毛とを混ぜ合わせて装着することを特
    徴とする、自毛活用型かつら。
  3. 【請求項3】 かつらの隙間から装着者の自毛を引き出
    してかつらに取り付けた擬毛と混ぜ合わせて装着する自
    毛活用型かつらにおいて、 装着者の少なくとも前額部及び/又は後頭部の部分に対
    応して、それぞれ前方及び/又は後方へ延びる複数本の
    リブを組み合わせて骨格様のフレームワークを形成し、
    この骨格様のフレームワークに多数の擬毛を取り付けて
    周縁枠を有しない植毛フレームを構成し、 上記植毛フレームの間から引き出した装着者の自毛と上
    記リブに取り付けた擬毛とを混ぜ合わせて装着すること
    を特徴とする、自毛活用型かつら。
  4. 【請求項4】 それぞれ前方及び/又は後方へ延びる複
    数本のリブと各リブに対して少なくとも一点で交差して
    連結した一本以上の連結用リブとから骨格様のフレーム
    ワークを形成し、この骨格様のフレームワークに多数の
    擬毛を取り付けて周縁枠を有しない植毛フレームを構成
    し、上記植毛フレームの間から出した装着者の自毛と上
    記リブに取り付けた擬毛とを混ぜ合わせて装着すること
    を特徴とする、自毛活用型かつら。
  5. 【請求項5】 前記骨格様のフレームワークが、並列配
    置した複数本のリブと、該複数本のリブの各端部が外方
    へ突出するように該リブとそれぞれ二点で交差させて連
    結した環状の連結用リブと、で構成され、 上記複数本のリブ及び上記環状の連結用リブの全体に擬
    毛を取り付けることにより、前記植毛フレームを構成す
    ることを特徴とする、請求項1〜4の何れかに記載の自
    毛活用型かつら。
  6. 【請求項6】 前記骨格様のフレームワークの増毛密度
    を高くすべき部位に、前記複数本のリブが互いにその間
    隔を狭めて近接して組み合わされていることを特徴とす
    る、請求項2〜4の何れかに記載の自毛活用型かつら。
  7. 【請求項7】 前記複数本のリブが、装着者のヘアスタ
    イルに則するよう組み合わされて連結されていることを
    特徴とする、請求項2〜4の何れかに記載の自毛活用型
    かつら。
  8. 【請求項8】 前記並列した複数のリブのうち隣り合う
    リブ同士が、装着者の分髪部周辺にて、他のリブ同士の
    各間隔より広い間隔で組み合わされていることを特徴と
    する、請求項2〜4の何れかに記載の自毛活用型かつ
    ら。
  9. 【請求項9】 前記複数本の各リブが互いにほぼ平行に
    延びており、各リブの長さ方向の中間部位が外方へ屈曲
    し、その屈曲した箇所から先端に向かって頭形状に沿う
    ように湾曲してその先端が頭皮に接するように形成され
    ていることを特徴とする、請求項2〜4の何れかに記載
    の自毛活用型かつら。
  10. 【請求項10】 前記リブとリブとの間に、ネット部材
    又は人工皮膚製の増毛領域が張設され、その増毛領域に
    擬毛が取り付けられていることを特徴とする、請求項2
    〜4の何れかに記載の自毛活用型かつら。
  11. 【請求項11】 前記リブとリブとの間に、ネット部材
    又は人工皮膚製の増毛領域が張設され、その増毛領域に
    分髪部を形成する擬毛が取り付けられていることを特徴
    とする、請求項2〜4の何れかに記載の自毛活用型かつ
    ら。
  12. 【請求項12】 前記リブが、その自由端に膨出部を備
    えていることを特徴とする、請求項1〜11の何れかに
    記載の自毛活用型かつら。
  13. 【請求項13】 前記リブが、弾性を備えた剛性材料か
    ら成る芯材とその芯材を覆う熱収縮性のチューブとで形
    成されていることを特徴とする、請求項1〜11の何れ
    かに記載の自毛活用型かつら。
  14. 【請求項14】 前記リブが、その自由端に擬毛取付用
    のループを備えていることを特徴とする、請求項1〜1
    1の何れかに記載の自毛活用型かつら。
  15. 【請求項15】 複数本のリブと少なくとも一本の連結
    用リブとを所定のフレームワークのパターンに沿って接
    着,結着,超音波溶着などで連結することによりアウト
    ラインのない平面状の骨格様のフレームワークを形成
    し、 この骨格様のフレームワークを所定形状の頭型に載置し
    てこの頭部形状に沿って湾曲させて保持し、 上記各リブを構成する材料が熱変化する温度で所定時間
    加熱することにより、上記頭型に沿った湾曲状のフレー
    ムワークを成形し、 次いで、この湾曲状のフレームワークに多数の擬毛を取
    り付けることにより植毛フレームを得ることを特徴とす
    る、自毛活用型かつらの製造方法。
  16. 【請求項16】 前記所定のフレームワークのパターン
    に沿って前記所定形状の頭型に溝を刻設し、この溝内
    に、前記平面状の骨格様のフレームワークを収容して保
    持することを特徴とする、請求項15に記載の自毛活用
    型かつらの製造方法。
  17. 【請求項17】 前記リブを構成する材料をナイロンフ
    ィラメントとし、加熱温度150℃〜170℃で30分
    〜4時間程度加熱することを特徴とする、請求項15に
    記載の自毛活用型かつらの製造方法。
  18. 【請求項18】 所定のフレームワークのパターンに沿
    って所定形状の頭型に溝を刻設し、この溝内に、リブを
    構成する材料を溶融状態で流し込んで固化することで、
    上記頭型に沿った湾曲状のフレームワークを形成し、こ
    れに多数の擬毛を取り付けることにより植毛フレームを
    得ることを特徴とする、自毛活用型かつらの製造方法。
JP2000307987A 2000-10-06 2000-10-06 自毛活用型かつら及び自毛活用型かつらの製造方法 Pending JP2002115115A (ja)

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