JPH0745532Y2 - 増毛用かつら - Google Patents

増毛用かつら

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JPH0745532Y2
JPH0745532Y2 JP1991077541U JP7754191U JPH0745532Y2 JP H0745532 Y2 JPH0745532 Y2 JP H0745532Y2 JP 1991077541 U JP1991077541 U JP 1991077541U JP 7754191 U JP7754191 U JP 7754191U JP H0745532 Y2 JPH0745532 Y2 JP H0745532Y2
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JP
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hair
wig
chain
filament
fastening base
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広介 望月
竜二 寺床
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Aderans Co Ltd
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Aderans Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、脱毛の初期段階である
薄毛の状態で、或いはファッション効果を意図して使用
される増毛用かつら、特に頭部の所望の部分のみを覆う
ようにした増毛用の部分かつらに関するものである。
【0002】
【従来の技術】本考案者らは、脱毛の初期段階である薄
毛の状態で簡単に着脱が可能であるようにした増毛用か
つらを、特願平1−341344号(特開平3−206
108号)において提案している。この増毛用かつら
は、例えば図5に示したように、全頭を覆うサイズのい
わゆるオールかつらとして構成されており、これは使用
者の頭部全体にわたって薄毛状態を呈している場合にと
くに有用である。即ち、この増毛用かつら6は、略長楕
円形をなす周縁枠1の内側でフィラメントを編成して、
このフィラメントに伸縮性を付与したチェーン状細糸部
材2を任意の比較的広い間隔をもって縦横に結合するこ
とにより、使用者の頭部形状を呈する格子状の植毛フレ
ーム3を形成し、この植毛フレーム3の一側に外方へ突
出するように図示しない多数の毛髪を植設してなり、使
用者が装着するときに、上記植毛フレーム3の各格子の
間から使用者の自毛を外方へ引き出し、この自毛と植毛
フレーム3に固着されている毛髪とを混合させることに
より、頭部4へ装着するようにしたものである。
【0003】そして、この増毛用かつら6を使用者の頭
部に装着する場合、先ず植毛フレーム3の中心付近を頭
頂部に押し当てて、周縁枠1の左右端部に掛けた紐5を
装着者の顎の下で結ぶことにより、該周縁枠1を下方へ
引き下げるようにする。ここで、増毛用かつら6を構成
する植毛フレーム3が適当な伸縮性を付与されたチェー
ン状の細糸部材2で形成されているから、かつら6は弛
みを生じることなく、装着されるべき頭部4全体に伸張
状態で密着される。
【0004】上述の状態で、植毛フレーム3の各格子の
間から使用者の自毛をブラシ等にて外方へ引き出し、こ
の植毛フレーム3に植設されている毛髪と混合しセット
した後、上記紐5を取り除く。これにより、自毛とかつ
らの毛髪とが互いに絡み合うと共に、植毛フレーム3を
構成している各チェーン状の細糸部材2は収縮しようと
し、これらの細糸部材2のうち装着者の自毛の毛流方向
に対して、長手方向を直交させて配されている一部の細
糸部材2は、各格子の目から外方へ引き出されている自
毛の毛根部近傍に圧接する。こうして、かつら6全体が
頭部4から浮き上がることを防止しつつ固定されること
となる。従って、頭部全体を覆うように形成されたこの
種の増毛用かつら6は、これを頭部に固定するための止
着手段を講じることは特に必要とされない。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記か
つら6は前述の如く頭部にスッポリと被るように帽状を
呈する、いわゆるオールかつらとして形成されているた
め、例えば頭頂部など、薄毛状態が頭部の一部のみであ
る場合においては、頭頂部を除く周辺部位ではかつらに
植設した毛髪と多くの自毛とで全体的な毛量が極めて多
量となって、却って自然さが失われてしまう。
【0006】そこで、本考案者らは薄毛部分のみを増毛
するために、オールかつらに代えていわゆる部分かつら
とした場合について種々検討を加え、かつらベースを図
5に示す帽状のものから、頭頂部のみを覆うように面積
を小さくすると共に、この部分かつらを頭部へ被せたと
きにこれが容易に離脱しないようにするため、該部分か
つらの周縁枠に複数個の止着基部を設けたものを作製し
た。そして、この止着基部の下面に止着部材を固着する
ことにより、該止着部材で自毛を挟持してかつら6を装
着できるようにすることが考えられた。しかし、単に止
着基部を設けただけだと、部分かつらを装着した場合、
毛髪の隙間を通してこの止着基部の内周縁のラインが露
見し易いという欠点があることが判った。
【0007】そこで更に検討を加え、止着基部の内周縁
のラインを隠蔽または迷彩するために、該内周縁に沿っ
て僅かに突出させてネットを周設することも考えられた
が、ネットに植設された毛髪がかつら6を外す時に自毛
に引っ張られて下方に巻き込まれてしまったり、或いは
このネットが柔らかいために、該ネットが下方へ反り返
ってしまうという欠点が見つかった。
【0008】本考案は、かかる実情に鑑み、装着が容易
であると共に、止着基部の内周縁のラインが露見しにく
く且つ植設した毛髪の巻き込み,反り返りが生じない、
増毛用かつらを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の増毛用
かつらは、環状に連設した止着基部と、フィラメントに
て伸縮性を有するように編成したチェーン状細糸部材を
該環状の止着基部の内周縁に沿って環状に取り付けると
共に、チェーン状細糸部材を該止着基部の内側に所定の
間隔をもって縦横に配置することにより形成した植毛フ
レームとでかつらベースを構成し、チェーン状細糸部材
の長手方向に直交する断面が略逆三角形となる各頂点に
それぞれフィラメントが位置する部位であって、下方に
位置する一本のフィラメントに毛髪を結着させるととも
に、上方に位置するフィラメント間を通って上方へ突出
させて、かつらベースに外方へ突出するように多数の毛
髪を植設し、頭部への装着の際、植毛フレームの各格子
の間から使用者の自毛を外方へ引き出して、植毛フレー
ムに植設されている毛髪と混合させるように構成として
いる。 さらに、好ましくは、環状の止着基部が、合成樹
脂製の人工皮膚から成り、チェーン状細糸部材が該人工
皮膚の内周縁に沿って適宜の間隔にて、内周縁に縫着さ
れている構成としている。 請求項3に記載の増毛用かつ
らは、請求項1のものと同様にしてかつらベースを構成
するとともに、チェーン状細糸部材の長手方向に直交す
る断面において、上方に一本のフィラメントが又下方に
二本のフィラメントが隣接して位置する部位において、
該下方に位置する二本のフィラメントの周囲を巻くよう
に毛髪を結着させるとともに、上方に位置する一本のフ
ィラメントに上記毛髪を当接して支持し、かつらベース
に外方へ突出するように多数の毛髪を植設した構成とし
ている。 請求項4では、請求項1及び3の構成に加え、
かつらベースの環状止着基部の周囲に外周方向に突出す
るようにネット部材が固着されていて、毛髪がネット部
材に植設されてかつらベース外方ヘ突出している構成と
している。
【0010】
【作用】上記構成によれば、かつらベースの外周に沿っ
て環状の止着基部を形成しているので、この止着基部の
下面に止着部材を固着し、この止着部材を用いて薄毛部
分周辺の自毛に止着することにより、かつらの装着作業
が極めて容易になると共に、フィラメントにて伸縮性を
有するように編成したチェーン状細糸部材を、該止着基
部の内周縁に沿って環状に取り付け、該チェーン状細糸
部材にも毛髪を植設しているので、毛髪の存在により止
着基部の内周縁のラインが露見しにくく、且つチェーン
状細糸部材の働きにより毛髪のかつら内方への巻き込み
や反り返りなども生じない。さらに、チェーン状細糸部
材の一部のフィラメントに毛髪を結着させ他のフィラメ
ントに当接して支持させる構成としたので、植設した毛
髪を略直立状態で保持する。
【0011】
【実施例】以下、図1乃至図4に示した一実施例に基づ
き、本考案を詳細に説明する。以下に述べる実施例は、
本考案を好適に実施するための具体例であるから種々の
好ましい技術的限定が付されているが、本考案の範囲
は、特にこれを限定する記載がないかぎり、これらの限
定された態様のみに制限されるものではない。図1は本
考案に係る増毛用かつら10の全体を示す平面図であ
り、この増毛用かつら10は、全体が使用者の薄毛部分
のみを覆う形状,サイズとしたかつらベース11と、該
かつらベース11の一側に外方へ突出するように植設し
た多数の毛髪12とから構成されている。図1では、か
つらベース11を明瞭に表すため毛髪12を極く一部し
か示していないが、実際はかつらベース11全体に渡っ
て所定の毛量及び毛流となるよう緻密に植設される。
【0012】かつらベース11は、周縁に沿って略環状
に連設した止着基部13と、この環状の止着基部13の
内側で粗い格子状に組んで張り渡した植毛フレーム14
とで基本的に構成されている。
【0013】上記止着基部13は、前後左右の4か所
で、例えば自毛を挟着し得るストッパーを下面に取り付
け得るよう幅広の取付基台13a,13b,13c及び
13dとして形成連設されており、本実施例では頭皮と
同色或いは乳白色に着色した軟質合成樹脂製の人工皮膚
にて中央部分をほぼ蝶型にくり抜くことにより形成され
ている。なお、この止着基部13は広いくり抜き部分を
有するため、強度を補強して保形性を保つように、好ま
しくは人工皮膚の厚みを若干厚くするか、または図1に
示すように止着基部13の全周囲に沿って縁取り用テー
プ15を添着する。或いは必要により、上記人工皮膚の
上面又は下面に、例えば2.54cm当たり15乃至5
0メッシュの小径の網目のネット(このネットはネット
製かつらベースを作製するのに従来から用いられてい
る。)を重合してもよい。この場合、さらに強度を保持
したいときは、人工皮膚の間に該ネットを埋め込んで三
重構造としてもよい。
【0014】さらに、植毛フレーム14は、前記止着基
部13の内周縁16に沿って取り付けた細糸部材14a
及びこの止着基部13の内側で粗い格子を形成するよう
に所定の間隔をもって縦横に張り渡した細糸部材14b
の2つで構成されており、これらの細糸部材14a及び
14bは、共にフィラメントにて伸縮性を有するように
チェーン状に編成されている。
【0015】具体的には図3に拡大して示されているよ
うに、一本のナイロンフィラメントをチェーン状に編み
込んで或る程度の伸縮性を有するように形成されてい
る。このフィラメントの太さは、人毛が通常約0.07
mm乃至0.1mmの直径を有しているので、使用する
フィラメントがこれより極端に大径となって視認され易
くなるのを避けるため、約0.05mm乃至0.2mm
の断面直径のフィラメントを用いるのが好適である。た
だし、図面ではフィラメントの編成状態が良く分かるよ
うに毛髪に対して誇張して大径に描かれている。このフ
ィラメントの編成方法はゴム編み、チェーン編み等の方
法が選択でき、例えば図示のように編成することによ
り、フィラメント自体が伸縮性を備えていなくても、チ
ェーン状細糸部材14は図3において左右方向への伸縮
性が付与されている。
【0016】植毛フレーム14を構成する一方のチェー
ン状細糸部材14aは、本実施例では前記止着基部13
の内周縁16に沿って配置されていて、図2に拡大して
示すように該内周縁16に細糸17にて適宜個所で縫着
されている。
【0017】ここで、かつらを頭部に密着させるため
に、かつら装着の際かつらベースが外周方向に引っ張ら
れるので、止着基部13の内周縁16も外方へ引っ張ら
れることになる。そのため、該内周縁16の縫着個所で
切断等しないよう、前記縁取りテープ15の位置で縫合
するようにすれば強固な縫着ができる。また、止着基部
13は適度の伸縮性があるので、その内周縁に沿って配
置する細糸部材14aを同様に適度の伸縮性を有するよ
うチェーン状に編成することにより、かつらベースに追
従して伸縮し得ることとなる。
【0018】また、他方のチェーン状細糸部材14b
は、止着基部13の内側で、例えば頭頂部を中心として
縦横に複数本(本実施例では合計4本)配置し、これら
縦横に配されたチェーン状細糸部材14bの交差部分を
必要により結合すると共に、各端部を止着基部13の縁
取りテープ15の位置でこれと結着することにより、格
子状の植毛フレーム14を形成している。このようにし
て形成した植毛フレーム14は、使用者の頭部の凸彎曲
形状に沿うように全体として外側に僅かに膨出してい
る。
【0019】尚、チェーン状の細糸部材14bの配置に
より形成される格子形状は上記のパターンに限られるも
のではない。例えば止着基部13の内側で、単に比較的
大きな菱目を形成するように各チェーン状の細糸状部材
14bを縦横に配置することもでき、所望により、三角
形,五角形等の種々の格子パターンとすることもでき、
且つ使用するチェーン状の細糸部材14bの数も、隠蔽
すべき薄毛部の脱毛状態に応じて、適宜増減することが
できる。
【0020】以上のようにして、止着基部13とそれの
内側で格子状に組み付けた植毛フレーム14とでかつら
ベース11が構成され、この止着基部13及び植毛フレ
ーム14の全体に、かつらベース11の一側に外方へ突
出するように多数の毛髪12を植設することにより、本
実施例の増毛用かつら10が構成される。
【0021】ここで、植毛フレーム14を構成するチェ
ーン状細糸部材14a,14bに毛髪12を植設する場
合、チェーン状細糸部材14a,14bの長手方向に直
交する断面が、図4に示すように略逆三角形となる各頂
点にそれぞれ1本づつフィラメントが位置する部位にお
いて、これらのうち下方に位置する1本のフィラメント
1 に毛髪12をその両方がフィラメントf2 ,f3
間を通って上方へ突出するように結着する。このように
すれば、2本のフィラメントf2 ,f3 は上記フィラメ
ントf1 を挟んでその上方に位置することになるから、
該2本のフィラメントf2 ,f3 が上方へ延びた毛髪1
2の外側からそれぞれ当接して該毛髪12をほぼ垂直方
向に支持する状態となる(図4参照)。これにより、毛
髪12を略直立状態で保持することができるから、植毛
フレーム14の例えば頭頂部に位置する部分の植毛に適
している。
【0022】なお、図示を省略するが、チェーン状細糸
部材14a,14bの長手方向と直交する断面におい
て、上方に一本のフィラメントf1 が、下方に二本のフ
ィラメントf2 ,f3 が隣接して位置する部位において
は、下方に位置する2本のフィラメントf2 ,f3 の周
囲を巻くように毛髪12を結着し、該毛髪12の先端が
上方へ突出するようにする。これにより、毛髪12はフ
ィラメントf1 に当接してほぼ垂直方向に支持されると
共に、唯一本のフィラメントに結着する場合に較べて、
植毛後に毛髪12の結着部がフィラメントの周囲方向に
回転して、植毛フレーム14の下側に回り込むようなこ
とが少なくなるから、かつらのヘアースタイルを損なう
ことを防止できる。
【0023】本増毛用かつら10に植設される毛髪12
は、人毛または人工毛若しくは人毛と人工毛とをミック
スしたものが植毛部位やかつらの用途等により適宜選択
して用いられる。
【0024】本実施例の増毛用かつら10は以上のよう
に構成されており、このかつら10を頭部へ装着する場
合、植毛フレーム14の中心付近を薄毛部分、例えば頭
頂部に押し当てて、整髪用ブラシ等を利用して植毛フレ
ーム14の比較的大きく形成された各格子の間から自毛
(図示せず)を引き出し、植毛フレーム14に植設され
た毛髪12と混合させる。
【0025】この際、止着基部13の下面に適当な止着
部材(図示せず)を設けて、かつらベース11を載置し
た周辺の自毛に止着することにより、増毛用かつら10
が使用者の頭部に確実に固定されることになる。止着基
部13下面に設ける止着部材としては、両面テープや瞬
間接着剤等でもよいが、本出願人による特公昭54−1
6785号公報記載の反転性能を利用した挟着具を用い
れば、本増毛用かつら10と自毛との挟持固定が簡便に
行えて便宜である。
【0026】以上のようにして、かつら着用者の自毛と
かつら10に植設した毛髪12が混じって増毛され、当
該薄毛部位の増毛が実質的に達成される。ここで、止着
基部13の内周縁16及び内側に縦横に張架した植毛フ
レーム14がチェーン状の細糸部材14a,14bで構
成されているため、適度の伸縮性を有しており、かつら
を頭部へ載置する際にかつらベース11を外方へ引っ張
りながら固定していくと、このチェーン状細糸部材14
a,14bのリング径が縮小することにより、かつらベ
ースの伸びに追随して伸張することになる。このため、
装着状態においてチェーン状細糸部材14a,14bは
伸張状態で保持されることにより、かつらベース11に
皺や弛みが生じないから、かつら10は使用者の頭部に
ピッタリとフィットすることになる。
【0027】また、一方のチェーン状細糸部材14aが
存在しない場合は、止着基部13の内周縁16のライン
が毛髪の隙間を通して直線状に露見し易いが、本考案に
よれば、該止着基部13の内周縁16に沿って該細糸部
材14aが配置されており、しかもこの細糸部材14a
に多数の毛髪が植設されているので、上記内周縁16の
ラインもこれにより隠蔽されて不自然感を与えることが
なくなる。
【0028】さらに、この細糸部材14aはチェーン状
に編成されているので、毛髪12を上述の如くかつらの
外方向に突出するように該細糸部材14aに植設すれ
ば、該毛髪12はかつらの下側に回り込むことがないか
ら、特にかつらを頭部から取り外すときに自毛に引っ張
られて植設した毛髪12が下側に回転するようなことが
防止される。そのため、細糸部材14aの代わりに単に
ネットを配設した場合に発生する該ネットの下面への巻
き込み乃至反り返りも生じない。加えて、止着基部13
の内周縁16沿いに該チェーン状細糸部材14aが配設
されていると、かつら全体が補強され、耐久性が向上す
る。
【0029】なお、図1に示す実施例では、止着基部1
3のさらに外周を取り囲んで、細かい網目のネット18
が配設されると共に、該ネット18にも緻密に毛髪12
が植設されている。これにより、止着基部13の外周縁
のラインが隠蔽され、視認されるようなことがない。
【0030】かつら10を取り外す場合は、止着部材を
自毛から離脱させて、例えば前額部付近の止着基部13
をつまんで、上方へ引き剥がすようにすることにより、
極めて簡単に取り外すことができる。
【0031】
【考案の効果】以上述べたように、本考案によれば、止
着基部の内周縁のラインが露見しにくく且つ植設した毛
髪の内方への巻き込みや反り返りも生じないと共に、使
用者の頭部にフィットして容易に装着固定できるので、
使用者の残毛を損なうことなく薄毛の部分をきわめて自
然な感じに増毛し得るかつらを提供することができると
共に、ファッション用としても装飾性豊かなかつらを提
供し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による増毛用かつらの一例を示す概略平
面図である。
【図2】図1におけるチェーン状細糸部材の止着基部へ
の取付け状態を示す部分拡大斜視図である。
【図3】図1におけるチェーン状細糸部材への毛髪の植
設状態を示す部分拡大斜視図である。
【図4】図3のA−A線に沿う断面図である。
【図5】従来の増毛用かつらを示す概略斜視図である。
【符号の説明】
10 増毛用かつら 11 かつらベース 12 毛髪 13 止着基部 14 植毛フレーム 14a,14b チェーン状細糸部材 15 縁取りテープ 16 止着基部の内周縁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−19559(JP,A) 特開 昭64−40606(JP,A) 特開 昭62−206006(JP,A) 実開 昭61−2419(JP,U) 実開 昭59−21630(JP,U) 特公 昭54−16785(JP,B2)

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状に連設した止着基部と、フィラメン
    トにて伸縮性を有するように編成したチェーン状細糸部
    材を該環状の止着基部の内周縁に沿って環状に取り付け
    ると共に、該チェーン状細糸部材を該止着基部の内側に
    所定の間隔をもって縦横に配置することにより形成した
    植毛フレームとでかつらベースを構成し、上記チェーン状細糸部材の長手方向に直交する断面が略
    逆三角形となる各頂点にそれぞれフィラメントが位置す
    る部位であって、下方に位置する一本のフィラメントに
    毛髪を結着させるとともに、上方に位置するフィラメン
    ト間を通って上方へ突出させて かつらベースに外方へ突
    出するように多数の毛髪を植設し、 頭部への装着の際、上記植毛フレームの各格子の間から
    使用者の自毛を外方へ引き出して該植毛フレームに植設
    されている毛髪と混合させるようにしたことを特徴とす
    る、増毛用かつら。
  2. 【請求項2】 前記環状の止着基部が合成樹脂製の人工
    皮膚から成り、前記チェーン状細糸部材が該人工皮膚の
    内周縁に沿って適宜の間隔にて該内周縁に縫着されてい
    ることを特徴とする、請求項1に記載の増毛用かつら。
  3. 【請求項3】 環状に連設した止着基部と、フィラメン
    トにて伸縮性を有するように編成したチェーン状細糸部
    材を該環状の止着基部の内周縁に沿って取り付けると共
    に、該チェーン状細糸部材を該止着基部の内側に所定の
    間隔をもって縦横に配置することにより形成した植毛フ
    レームとでかつらベースを構成し、 上記チェーン状細糸部材の長手方向に直交する断面にお
    いて、上方に一本のフィラメントが又下方に二本のフィ
    ラメントが隣接して位置する部位において、該下方に位
    置する二本のフィラメントの周囲を巻くように毛髪を結
    着させるとともに、上方に位置する一本のフィラメント
    に上記毛髪を当接して支持し、上記かつらベースに外方
    へ突出するように多数の毛髪を植設したことを特徴とす
    る、増毛用かつら。 【請求項】 前記かつらベースの環状止着基部の周囲
    に外周方向に突出するようにネット部材が固着されてい
    て、毛髪が該ネット部材に植設されてかつらベース外方
    へ突出していることを特徴とする、請求項1又は3に記
    載の増毛用かつら。
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JP5290647B2 (ja) * 2008-06-30 2013-09-18 株式会社アートネイチャー かつらベース、及び、かつら
JP6063198B2 (ja) * 2012-10-10 2017-01-18 株式会社アートネイチャー かつら及びかつらの製造方法

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