JP2000303239A - 頭飾方法及び頭飾品 - Google Patents

頭飾方法及び頭飾品

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JP2000303239A
JP2000303239A JP11109442A JP10944299A JP2000303239A JP 2000303239 A JP2000303239 A JP 2000303239A JP 11109442 A JP11109442 A JP 11109442A JP 10944299 A JP10944299 A JP 10944299A JP 2000303239 A JP2000303239 A JP 2000303239A
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Japan
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hair
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wig
wigs
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JP11109442A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Nakajima
宏幸 中島
Akiko Nakajima
安希子 中島
Mayumi Cho
真由美 長
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装着及び取り外し容易で、自然感が優れ、種
々のスタイルに変更が可能な頭飾方法及びそれに用いる
頭飾品を提供する。 【解決手段】 頭部Hを複数の部位F、Bに区分し、各
部位F、Bそれぞれに、柔軟性基材2F、2Bの表面にミ
ノ毛4F、4Bを縫着した部分かつら1F、1Bを基材
F、2B裏面の固定手段により頭髪へ係止して装着し、
複数の部分かつら1F、1Bのミノ毛4F、4Bによってほ
ぼ頭部H全体を被覆することで、固定手段で頭髪に係止
するだけで容易に装着、取り外しを行うことができ、複
数の部分かつら1F、1Bの一部を別の部分かつらに取り
替えたり、頭部への装着位置を入れ替えたり、装着する
向きを変えたり、更にはこれらの変化を組み合わせて、
ヘアスタイルを変化させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に美容のための
増毛を行う頭飾方法及びそれに用いる頭飾品に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来から、美容のための増毛あるいは脱
毛状態の隠蔽に用いられる頭飾品としては、その素材と
しては人毛あるいは合成繊維からなる人工毛髪が使用さ
れており、また、その形態としては頭部全体に装着する
かつら(全かつらとも呼ばれる)、七部かつら(部分か
つらとも呼ばれる)、及びヘアピース等と、自毛に直
接、編み込んだり、縫着したり、または接着したりする
ブレード、ウィービング等がある。前記かつら、七部か
つら、及びヘアピース等は、ストレートまたはカールを
付与したミノ毛をキャップ状基材またはシート状基材に
縫着して作成されている。また、ブレードやウィービン
グは、カールを付与したミノ毛や毛束を直接頭髪に編み
込んだり、縫いつけたり、またはボンドで接着するもの
である。
【0003】前記のような従来のかつら、七部かつら、
及びヘアピース等は、基材裏面に設けたクリップやピン
等の固定手段で頭髪へ係止することで装着するものであ
り、頭部への装着と取り外しは容易である。しかし、そ
の反面、頭髪の生え際部や自毛との境界が現れやすく不
自然感を拭えない。また、かつらは頭部全体を単一製品
で覆うものであり、七部かつら及びヘアピースも頭部の
一部のみに単一製品を装着するものであり、これらはい
ずれも単体の製品から出来ており装着した時のヘアスタ
イルが一定で変更できないといった問題がある。これに
対し、ブレードやウィービングは直接頭髪に編み込んだ
り、縫着したり、接着したりするものであるので、自然
感が優れており、自毛とのバランスを調整すれば外観上
は付け毛であることが見破られにくいという利点があ
る。しかし、その反面、ブレードやウィービングは、カ
ールを付与したミノ毛や毛束を頭髪に取り付けるため
に、装着時に自毛を整えたり、ウィービングの場合には
三つ編みコンロー(自毛を頭部に沿って三つ編みするこ
とを言う)を行う必要があるため非常に手間がかかるう
えに、ミノ毛や毛束を取り付けるための専用針で縫着し
たりボンド(登録商標)で接着するため非常に高度な技
術を必要とする問題がある。更に、前記のようにブレー
ドやウィービィングは着用時に直接頭髪に編み込んだ
り、縫い付けたり、ボンドで接着するために、容易に取
り外すことが出来ない。このため、櫛通しやブラッシン
グを着用状態で行う必要があることから、取り扱いが困
難となりやすい。また、前記のように着用状態で櫛やブ
ラシを繰り返し使用すると、短時間でカールが取れたり
繊維が痛み易く自然感が失われるだけでなく、取り扱い
を誤ると自毛を傷めることもありうる。
【0004】
【発明が解決しょうとする課題】上記のような従来の頭
飾品の現状に鑑み、本発明の目的は、装着及び取り外し
が容易で、かつ自然感が優れ、しかも種々のスタイルに
変更が可能な頭飾方法及びそれに用いる頭飾品を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の頭飾方法は、頭
部を複数の部位に区分し、前記区分された部位のそれぞ
れに、各部位の形状に応じた形状で柔軟性を有する基材
の表面にミノ毛を縫着した部分かつらを前記基材の裏面
に設けた固定手段により頭髪へ係止して装着し、これら
複数の部分かつらのミノ毛によってほぼ頭部全体を被覆
するという方法である。また、本発明の頭飾品は、複数
の部位に区分した頭部の各部位のそれぞれに装着可能な
形状で柔軟性を有する基材の表面にミノ毛を縫着し該基
材の裏面に頭髪へ係止する固定手段を設けた複数の部分
かつらよりなるものであり、前記複数の部分かつらを前
記区分された複数の部位に装着することで、前記複数の
部分かつらのミノ毛によりほぼ頭部全体を被覆可能とし
たものである。
【0006】本発明では、前記複数の部分かつらを、頭
部における区分された各部位の頭髪を覆うように装着
し、基材裏面の固定手段を頭髪に係止することで固定す
る。このとき、装着した部分かつらの基材と自毛との境
界部分を自毛で覆うようにすることで、自毛との境界が
現れることがなく、自然感を損なうことなく装着するこ
とができる。また、前記のように本発明においては、各
部分かつらは、その基材裏面に設けた固定手段を頭髪に
係止するだけで容易に装着でき、また取り外しも容易に
行うことができる。従って、前記複数の部分かつらの一
部を別の部分かつらに取り替えたり、各部分かつらの頭
部への装着位置を入れ替えたり、または、部分かつらを
装着する向きを変えたり、更にはこれらの変化を組み合
わせることで、ヘアスタイルを変化させることができ
る。
【0007】前記本発明に用いる部分かつらは、裏面に
頭髪へ係止するための固定手段を備えた柔軟性を有する
基材の表面にミノ毛を縫着してなるものであるが、前記
基材が網状物からなるものが好ましい。また基材に縫着
するミノ毛の段数は2段〜20段の範囲内であるのが好
ましい。更に、前記ミノ毛のカール径は5mm〜70m
mの範囲、ミノ毛の毛長は100mm〜600mmの範
囲内であるのがより好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、図面に示
した実施例を引用しつつ詳細に説明する。図1〜図3
は、本発明に用いる部分かつら1の1実施例を示す模式
図であり、図1がその表面側を表す正面図、図2は裏面
側を表す背面図、そして図3は側面図である。この部分
かつら1は、裏面に固定手段3を備えた柔軟性を有する
基材2の表面にミノ毛4を縫着してなるものである。図
例の部分かつら1は、基材2の周縁部を帯材5で被覆
し、この帯材5に沿った周縁部分の裏面に複数の固定手
段3を取り付け、基材2の表面には人工毛で構成された
ミノ毛4を縫着している。
【0009】前記部分かつら1における基材2の形状
は、丸形、四角型、卵形、亀甲形等があり特に限定され
ないが、頭部への装着位置を変えたり、又、頭部へ装着
する向きを変えたりできるような形状とすることが好ま
しい。また、前記基材1は、取り付けようとする頭部の
区分された各部位の形状に沿うような形状にすることが
望ましく、これにより頭部への密着性が高まり、しっか
り固定することが出来、使用者の違和感がなくなる。基
材2の材質は、容易に頭部形状に沿わせることが出来る
ような薄くてソフトな材質であれば良い。基材2の材質
としては、例えば、レース、チュール、ネット等がある
が、この中でも、ネットなどの網状物を用いることが好
ましい。網状物としては、例えば、ナイロンネット、ス
パンネットなどが挙げられる。
【0010】また、前記部分かつら1を頭髪へ係止固定
するための固定手段3の取り付け位置は、基材2が頭髪
にしっかり固定されて、めくれたりしない部位に取り付
ければ良く、その数は、部分かつら1の大きさで異なる
が、通常は2個以上であり、装着した基材2がめくれな
ければとくに個数は限定されない。また、固定手段3の
構造、種類には特に限定はなく、従来のかつらや部分か
つらに用いられているものと同様のものでよい。例えば
この固定手段3としては、図7に示すような構造のもの
を採用することができる。図示した固定手段3は、バネ
板などから作成されて反転性能を有するとともに櫛歯状
に多数の突片32を突設した反転枠部31と、該反転枠
部31の反転により前記櫛歯状突片32との間に頭髪を
挟持して係止可能とする係止枠部33とより構成された
ものである。
【0011】また、基材2の端部はいびつになりやすい
ことから基材2の変形を防止するため、また、網状物か
らなる基材2の場合、自毛や人工毛が基材2へ絡みつく
ことを防止するために、本実施例では基材2の周縁部を
帯材5でカバーしている。この帯材5の材質としては、
リボン、レーステープなどが挙げられ、この帯材5は、
テープカバーリングすることにより生地2の周縁部に取
り付ける。
【0012】前記ミノ毛4を構成する人工毛の繊維は、
人毛、塩化ビニル系繊維、塩化ビニリデン系繊維、アク
リル系繊維、ポリエステル系繊維、ポリプロピレン系繊
維などが使用できる。また、ミノ毛4を構成する人工毛
は、各種の色に着色されたものを用いることができる。
ミノ毛の形状としては、ストレート、カール、ツイスト
などの各種形状のものを使用することができる。なお、
本実施例で基材1に縫着したミノ毛4の段数は8段であ
るが、ヘアスタイルに応じて2段から20段の範囲で適
宜選択すればよい。
【0013】本発明の頭飾品の頭部への取り付け例を図
4、図5に示した。本実施例では、ミノ毛4は、アクリ
ル系繊維と塩化ビニル系繊維を混合して使用している。
また、図4、図5に示す実施例のように、頭部H全体
を、前頭部に位置するフロント部Fと後頭部に位置する
バック部Bとの2つの部位に区分して、それぞれの部位
に装着可能な柔軟性基材2F、2Bにミノ毛4F、4Bをそ
れぞれ逢着した2つの部分かつら1F、1Bを装着する場
合には、フロント部Fに装着する部分かつら1Fのミノ
毛4Fを、例えば長さ350mmの人工毛を直径40m
mのアルミパイプに巻き付け、また、バック部Bに装着
する部分かつら1Bのミノ毛4Bは、例えば長さ150m
mの人工毛を直径20mmのアルミパイプに巻き付け
て、それぞれ90℃で60分間熱セットを施しカールを
形成したものを使用する、といった具合に、各部分かつ
ら1の装着部位あるいはヘアスタイルによって、ミノ毛
4の毛長やカール径に変化をつけることができる。例え
ば、ボブスタイルの場合には、一つの部分かつらの中で
も、上段のミノ毛4の毛長は長く、下段になるに従って
ミノ毛4の毛長を短くして、各段のミノ毛4の毛長を変
化させて、全てのミノ毛4の毛先が揃うように調整す
る。また、通常、カールの場合には、ミノ毛4の毛長は
全て同一にする。
【0014】使用者の頭部に前記部分かつら1F、1B
装着するに際しては、区分された頭部の各部位F、B部
分の頭髪を基材2F、2Bでそれぞれ覆うように装着し、
固定手段3で頭髪に係止して固定する。このとき、各部
分かつら1Fと1Bとの間は隙間なく装着してもよいし、
図示したように両者の間に隙間をあけ隙間部分の自毛6
で部分かつら1F、1Bとの境界部分を覆うようにしても
よい。また、これと同じように、部分かつら1F、1B
装着後、前頭部生え際の自毛6で部分かつら1 Fの基材
Fを覆うようにすることで部分かつらの装着部位が目
立たなくなり、自然感がでる。また、前記フロント部F
とバック部Bとのそれぞれに装着される2つの部分かつ
ら1Fと1Bとは、前記のようにそれぞれ異なる毛長、カ
ール径のミノ毛4F、4Bをそれぞれの基材2F、2Bに縫
着している。このため、前記とは逆に、フロント部Fへ
バック部B用の部分かつら1Bを取り付ける一方、フロ
ント部F用の部分かつら1Fをバック部Bへ取り付ける
ことによって、図6に示すように、前頭部がショートの
カールで、後頭部はロングのストレートといった、前記
とは異なるスタイルが得られる等の効果が期待できる。
つまり装着する複数の部分かつら1の配置を変えること
で種々のスタイル変化が得られる効果がある。また、一
部の部分かつらをミノ毛のスタイルの異なる別の部分か
つらに置き換えることで、より一層多くの組み合わせが
可能となり、全体のヘアスタイルの選択の余地が格段に
広がる。更に、部分かつら1を向きを変えて頭部へ装着
することによっても、ヘアスタイルを変化させることが
できる。例えば、部分かつら1を上下の向きを反転させ
て取り付けることにより、基材2表面に逢着したミノ毛
4が逆立った状態となり、ボリューム感のあるヘアスタ
イルとすることもできる。
【0015】上記したように、本発明では、頭部の区分
された複数の部位のぞれそれに、部分かつらを容易に着
脱可能とし、複数の部分かつらのうちの一部を別のもの
と取り替えたり、互いの装着位置を入れ替えたり、又は
頭部へ装着する向きを変えたり、更にはこれらの変化を
組み合わせることで、各種のヘアスタイルに変更可能と
したものである。本発明において、複数の部分かつらを
取り付けるための頭部の区分の仕方は特に限定されない
が、通常の場合には、頭部を2つ〜5つ程度の数の部位
に区分することで、本発明の目的を達成することが可能
となる。本発明において、頭部を複数の部位に区分する
については、多くの部位に区分するほど、当然のことな
がら変更可能なヘアスタイルの種類は多くなるが、あま
り部分かつらの数が多くなりすぎると、装着が面倒にな
ることから、多くても5つ程度の部位に区分することが
好ましく、また、この程度でも、変化に富んだ各種のヘ
アスタイルを実現することができる。そこで、次に、前
記複数の部分かつら1を装着する頭部の区分の仕方につ
いて、図面に基づいて説明する。
【0016】具体的な区分の仕方としては、以下のよう
なものがある。尚、以下に示す各図における(b)は、
頭飾品を各部分かつらの基材部分のみで表した概念図で
ある。まず、頭部を2つの部位に区画して2つの部分か
つらを装着する場合の例としては、図8(a)に示すよ
うに、頭部H全体を前頭部に位置するフロント部Fと口
頭部に位置するバック部Bの前後に2つの部位に区分
し、それぞれに図8(b)に示すような部分かつら1F
及び1Bを装着する方法、または図9(a)に示すよう
に、頭部H全体を左サイド部Lと右サイド部Rとの左右
2つの部位に区分し、それぞれの部位に図9(b)に示
すような部分かつら1L及び1Rを装着する方法がある。
頭部を3つの部位に区分して3つの部分かつらを装着す
る場合の例としては、図10(a)に示すように、頭部
H全体を、前頭部から後頭部にかけて順に、前頭部に位
置するフロント部F、その背後のミドル部M及び後頭部
に位置するバック部Bの3つの部位に区分し、それぞれ
の部位に図10(b)に示すような部分かつら1F、1M
及び1Bを装着する方法、または図11(a)に示すよ
うに頭部H全体を前頭部に位置するフロント部Fと、後
頭部を左サイド部L及び右サイド部Rの左右に2つに区
分して、合計3つの部位に区分し、それぞれの部位に図
11(b)に示すような部分かつら1F、1L及び1R
装着する方法がある。頭部を4つの部位に区分して4つ
の部分かつらを装着する場合の例としては、図12
(a)に示すように頭部H全体を前頭部に位置するフロ
ント部Fと、その背後を左右に区分した左サイド部L、
右サイド部Rと、更に後頭部に位置するバック部Bの、
合計4つの部位に区分し、それぞれの部位に図12
(b)に示すような部分かつら1F、1L、1R及び1B
装着する方法、図13(a)に示すように、頭部H全体
を前頭部を左右に区分した左フロント部LF、右フロン
ト部RF、その背後のミドル部M及び後頭部に位置する
バック部Bの4つの部位に区分し、それぞれの部位に図
13(b)に示すような部分かつら1LF、1RF、1M
び1Bを装着する方法、または図14(a)に示すよう
に、頭部H全体を、前頭部を左右に区分した左フロント
部LF、右フロント部FRと、後頭部を左右に区分した
左バック部LB及び右バック部RBの4つの部位に区分
し、それぞれの部位に図14(b)に示すような部分か
つら1LF、1RF、1LB及び1RBを装着する方法がある。
更に、頭部を5つの部位に区分する場合の例としては、
頭部H全体を、図15(a)に示すように、前頭部を左
右に区分した左フロント部LF、右フロント部RF、そ
の背後を左右に区分した左サイド部L及び右サイド部
R、更には後頭部に位置するバック部Bの合計5つの部
位に区分し、それぞれの部位に図15(b)に示すよう
な部分かつら1LF、1RF、1L、1R及び1Bを装着する
方法、または頭部H全体を、図16(a)に示すよう
に、前頭部に位置するフロント部F、その背後を3つに
区分した左サイド部L、クラウン部C、右サイド部R、
及び後頭部に位置するバック部Bの5つの部位に区分
し、それぞれの部位に図16(b)に示すような部分か
つら1F、1L、1C、1R及び1Bを装着する方法があ
る。
【0017】本発明の頭飾品は、前記のように頭部を区
分した部位の数及び各部位の形状に応じて作成した複数
の部分かつら1により構成される。そして、各部分かつ
ら1は、それぞれの部位の形状に応じた基材2の表面に
ミノ毛4を縫着して作成されるが、各部位に装着される
部分かつら1の基材2形状は、装着部位を変えても装着
できる形状、即ち、部分かつら1の配置変えが可能な形
状にしておくことが好ましい。例えば、フロント部Fに
装着される部分かつら1Fとバック部に装着される部分
かつら1B、更にはミドル部Mに装着される部分かつら
Mとを、互いにその装着部位を変化させても装着可能
な形状としたり、例えば左サイド部Lに装着される部分
かつら1Lと右サイド部に装着される部分かつら1Rとを
入れ替えても装着可能な形状としておくことで、部分か
つらの配置換えを行ってヘアスタイルを変化させること
が可能となる。更に、前記各部分かつら1を、頭部へ装
着する向きを変えて、例えば上下の向きを反転させた状
態でも装着可能な形状としておくことで、より多くのヘ
アスタイルに変化させることが可能となる。なお、前記
のように部分かつら1の装着位置を変更可能とする場合
においても、入れ替える各部分かつら1の基材2形状は
必ずしも同一にする必要はない。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、複数に区分した頭部の
それぞれの部位に、頭髪に係止する固定手段を備えた基
材にミノ毛を逢着した複数の部分かつらを装着して、こ
れら複数の部分かつらにより、ほぼ頭部全体を被覆する
ようにしたことから、前記複数の部分かつらの一部を別
の部分かつらと取り替えたり、その配置を変えたり、又
は頭部へ装着する向きを変えたり、更にはそれらの変化
を組み合わせたりすることによってヘアスタイルを変化
させることができ、種々のヘアスタイルを得ることが出
来る。また装着した部分かつらの周辺部の自毛で頭髪と
の境界部分を覆うようにすることで、装着部分が隠れて
見破られなくなり、外観上も自然感がでる。更に、これ
ら複数の部分かつらからなる本発明の頭飾品は、装着及
び取り外しが極めて容易であるため日々の手入れは頭部
から取り外して行うことが出来、自毛を痛めることなく
長期間使用することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る頭飾品を構成する部分かつらの
模式的正面図。
【図2】 前記部分かつらの模式的背面図。
【図3】 前記部分かつらの模式的側面図。
【図4】 本発明に係る頭飾品を頭部へ取り付けた状態
を示す、一部のミノ毛を省略した状態の概念図。
【図5】 前記頭飾品を取り付けた状態を示す概念図。
【図6】 図4に示した頭飾品における部分かつらの装
着位置を変えた状態を示す概念図。
【図7】 固定手段の一例を示す平面図。
【図8】 (a)頭部を2つの部位に区分する例を示す
説明図、(b)前記2つに区分された頭部の各部位に装
着される2つの部分かつらよりなる頭飾品の概念図。
【図9】 (a)頭部を2つの部位に区分する他例を示
す説明図、(b)前記2つに区分された頭部の各部位に
装着される2つの部分かつらよりなる頭飾品の概念図。
【図10】 (a)頭部を3つの部位に区分する例を示
す説明図、(b)前記3つに区分された頭部の各部位に
装着される3つの部分かつらよりなる頭飾品の概念図。
【図11】 (a)頭部を3つの部位に区分する他例を
示す説明図、(b)前記3つに区分された頭部の各部位
に装着される3つの部分かつらよりなる頭飾品の概念
図。
【図12】 (a)頭部を4つの部位に区分する例を示
す説明図、(b)前記4つに区分された頭部の各部位に
装着される4つの部分かつらよりなる頭飾品の概念図。
【図13】 (a)頭部を4つの部位に区分する他例を
示す説明図、(b)前記4つに区分された頭部の各部位
に装着される4つの部分かつらよりなる頭飾品の概念
図。
【図14】 (a)頭部を4つの部位に区分する更に他
例を示す説明図、(b)前記4つに区分された頭部の各
部位に装着される4つの部分かつらよりなる頭飾品の概
念図。
【図15】 (a)頭部を5つの部位に区分する例を示
す説明図、(b)前記5つに区分された頭部の各部位に
装着される5つの部分かつらよりなる頭飾品の概念図。
【図16】 (a)頭部を5つの部位に区分する他例を
示す説明図、(b)前記5つに区分された頭部の各部位
に装着される5つの部分かつらよりなる頭飾品の概念
図。
【符号の説明】
1:部分かつら 2:基材 3:固定手段 4:ミノ毛 5:帯材 6:自毛 31:反転枠部 32:突片 33:係止枠部

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頭部を複数の部位に区分し、前記区分さ
    れた部位のそれぞれに、柔軟性を有する基材の表面にミ
    ノ毛を縫着した部分かつらを前記基材の裏面に設けた固
    定手段により頭髪へ係止して装着し、これら複数の部分
    かつらのミノ毛によってほぼ頭部全体を被覆する頭飾方
    法。
  2. 【請求項2】 前記複数の部分かつらの頭部への装着部
    位を入れ替えることでヘアスタイルを変更する請求項1
    記載の頭飾方法。
  3. 【請求項3】 前記部分かつらの頭部への装着方向を変
    えることでヘアスタイルを変更する請求項1記載の頭飾
    方法。
  4. 【請求項4】 複数の部位に区分した頭部の各部位のそ
    れぞれに装着可能な形状で柔軟性を有する基材の表面に
    ミノ毛を縫着し該基材の裏面に頭髪へ係止する固定手段
    を設けた複数の部分かつらよりなる頭飾品。
  5. 【請求項5】 フロント部とバック部の2つの部位に区
    分した頭部のそれぞれの部位に装着される2つの部分か
    つらよりなる請求項4記載の頭飾品。
  6. 【請求項6】 左サイド部と右サイド部の2つの部位に
    区分した頭部のそれぞれの部位に装着される2つの部分
    かつらよりなる請求項4記載の頭飾品。
  7. 【請求項7】 フロント部、ミドル部及びバック部の3
    つの部位に区分した頭部のそれぞれの部位に装着される
    3つの部分かつらよりなる請求項4記載の頭飾品。
  8. 【請求項8】 フロント部、左サイド部及び右サイド部
    の3つの部位に区分した頭部のそれぞれの部位に装着さ
    れる3つの部分かつらよりなる請求項4記載の頭飾品。
  9. 【請求項9】 フロント部、左サイド部、右サイド部及
    びバック部の4つの部位に区分した頭部のそれぞれの部
    位に装着される4つの部分かつらよりなる請求項4記載
    の頭飾品。
  10. 【請求項10】 左フロント部、右フロント部、ミドル
    部及びバック部の4つの部位に区分した頭部のそれぞれ
    の部位に装着される4つの部分かつらよりなる請求項4
    記載の頭飾品。
  11. 【請求項11】 左フロント部、右フロント部、左バッ
    ク部及び右バック部の4つの部位に区分した頭部のそれ
    ぞれの部位に装着される4つの部分かつらよりなる請求
    項4記載の頭飾品。
  12. 【請求項12】 左フロント部、右フロント部、左サイ
    ド部、右サイド部及びバック部の5つの部位に区分した
    頭部のそれぞれの部位に装着される5つの部分かつらよ
    りなる請求項4記載の頭飾品。
  13. 【請求項13】 フロント部、左サイド部、クラウン
    部、右サイド部及びバック部の5つの部位に区分した頭
    部のそれぞれの部位に装着される5つの部分かつらより
    なる請求項4記載の頭飾品。
  14. 【請求項14】 前記部分かつらの基材形状が、頭部に
    おける他の部位へも装着可能な形状である請求項4〜1
    3のいずれかに記載の頭飾品。
  15. 【請求項15】 前記部分かつらの基材形状が、頭部へ
    装着する向きを変えて装着可能な形状である請求項4〜
    13のいずれかに記載の頭飾品。
  16. 【請求項16】 前記基材が網状物からなる請求項4〜
    13のいずれかに記載の頭飾品。
  17. 【請求項17】 前記基材に縫着するミノ毛の段数が2
    段〜20段の範囲内である請求項4〜13のいずれかに
    記載の頭飾品。
  18. 【請求項18】 前記ミノ毛がストレート形状である請
    求項4〜13のいずれかに記載の頭飾品。
  19. 【請求項19】 前記ミノ毛が、カール径5mm〜70
    mmの範囲内のカール形状である請求項4〜13のいず
    れかに記載の頭飾品。
  20. 【請求項20】 前記ミノ毛の毛長が100mm〜60
    0mmの範囲内である請求項4〜13のいずれかに記載
    の頭飾品。
  21. 【請求項21】 前記ミノ毛を構成する繊維が、人毛、
    塩化ビニル系繊維、塩化ビニリデン系繊維、アクリル系
    繊維、ポリプロピレン系繊維及びポリエステル系繊維よ
    りなる群から選ばれた少なくとも1種である請求項4〜
    13のいずれかに記載の頭飾品。
  22. 【請求項22】 前記部分かつらを頭髪へ係止する固定
    手段がクリップまたはピンである請求項4〜13のいず
    れかに記載の頭飾品。
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