JP5722478B2 - 頭髪装身具用ベース - Google Patents

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Description

本発明は、全頭かつら、部分かつら、つけ毛、髪飾り等の頭髪装身具において毛髪を保持するための頭髪装身具用ベースに関する。
加齢、ストレス、疾病等によって脱毛した頭髪の全部又は一部を補うために、又、ファッション、演劇等において自由に髪型を変えるために、全頭かつら(ウィッグ)、部分かつら(ヘアピース)、つけ毛(エクステ、ポステ)、髪飾り(ヘアアクセサリ)等の頭髪装身具が使用されている。
これら頭髪装身具は、通常、化学繊維材を縦横に織成して網目を形成したネットベースに人毛又は人工毛髪を植設してあり、このネットベースの裏面に固定した係止部材、又は別途用意した係止部材によって頭髪に装着するようになっている。
ここで、係止部材として、通常のヤナギピン、ボビーピン等のヘアピンを使用した場合には、頭髪装身具を頭髪に確実、強固に装着し難く、強風が吹いた時、運動している時等に、頭髪装身具がずれたり、外れたりする虞があった。
そこで、従来、頭髪装身具を頭髪に確実、強固に装着するため、種々形態の係止部材が提案され、開発されている。
例えば、全頭かつら、部分かつら、つけ毛を装着する係止部材としては、特許文献1に示すように、櫛型係止部材を使用して、その基体と突片とで毛髪を挟んで、装着するようにしたもの、特許文献2に示すように、櫛型係止部材を使用して、対向する突片間で毛髪を挟んで、装着するようにしたものが提案されている。
又、髪飾りを装着する係止部材としては、特許文献3に示すように、櫛状部材及びヘアピンを併用して、櫛状部材を頭髪に挿すと共にヘアピンで毛髪を挟んで、装着するようにしたものが提案されている。
特開2007−031916号公報 特許第4612743号公報 特開2007−244729号公報
しかし、特許文献1及び2に示す係止部材は、何れも櫛型係止部材であって、鉄鋼製の櫛状突片を頭髪に挿し、板バネの有する弾性力を利用して、その基体と突片とで毛髪を挟み、又、対向する櫛状突片間で毛髪を挟むことによって、頭髪装身具を装着するため、以下のような問題点が存在していた。
第一に、櫛型係止部材は、基体の両端部をハトメで接合してあるが、このハトメの鍔部と基体との間には75〜35μmの微小間隙が存在する。一方、毛髪の直径は、成人男性で80μm、女性で70μm程度であるから、頭髪の全体量が少なくなり、一本の毛髪が細くなった者が頭髪装身具を使用すると、この微小間隙に毛髪が挟まれて、頭髪装身具を脱着する際、その挟まれた毛髪が抜け、苦痛をともなう場合があった。
第二に、基体と突片との間に挟まれる毛髪の量が少ないと、一本の毛髪にかかる負荷が大きく、頭髪装身具を装着している際、特に、強風が吹いたり、運動している際には、毛髪が引張られて、不快感と苦痛をともなうと共に、頭髪装身具を長時間装着すると、脱毛の原因にもなった。
上記のような事情もあって、特に女性用かつらの製造、販売会社は、頭髪の全体量が少なくなり、毛髪が細くなった者に対して、全頭かつらを使用することを推奨している。
しかし、全頭かつらは、頭髪全体を被覆し、装着するものなので、長時間装着したり、夏期に装着すると、頭部が著しく発汗するため、蒸れて装着しているのが苦痛になる。
又、特許文献3に示す係止部材は、櫛状部材及びヘアピンを併用するものであり、複数種類の係止部材によって装着するため、頭髪装身具を装着するのが面倒であると共に、時間もかかった。
本発明は、かかる問題点に鑑みて為されたものであって、その目的とするところは、頭髪の全体量が少なくなり、一本の毛髪が細くなった者が使用しても、頭髪装身具を脱着する際、毛髪が抜けて苦痛をともなうことなく、又、頭髪装身具を装着している際、不快感と苦痛をともなうことなく、長時間装着しても脱毛の原因とはならず、さらに、長時間装着し、夏期に装着しても、頭部が蒸れて苦痛になることがない頭髪装身具用ベースを提供することにある。
本発明は、又、単一種類の係止部材によって頭髪装身具を装着することができ、装着するのが面倒でないと共に、時間もかからない頭髪装身具用ベースを提供することをも目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の頭髪装身具用ベースは、網目を正六角形状のハニカムメッシュとした網目形成シートの周辺部に伸縮可能な帯状部材を当接し、前記網目形成シートと前記帯状部材の接合部を周方向に亘って縫合することによって形成し、内部に空間を画成して上方に突出させた膨出部と、中央部に取付孔を形成した網目形成シートの前記取付孔の周縁を前記膨出部の下端部に縫合することによって形成し、前記膨出部の下端部の外方周囲に接続させた周端部と、から構成したことを特徴とする。
ここで、前記周端部は、適宜位置に係止ピンを挿通できるようになっていることを特徴とする。
前記膨出部は、前頭部を緩傾斜面とし、後頭部を急傾斜面としてもよい。
ここで、前記膨出部は、前頭部において、帯状部材に接合する位置の網目形成シートの傾斜角度を20〜40°、後頭部において、帯状部材に接合する位置の網目形成シートの傾斜角度を45〜65°としてもよい。
又、前記周端部は、網目形成シートを適宜長さ及び幅に裁断して成る複数の係止片から構成してもよい。
本発明の頭髪装身具用ベースによれば、頭髪装身具を脱着する際に、毛髪が抜けて苦痛をともなうことなく、又、頭髪装身具を装着している際に、不快感と苦痛をともなうこともなく、長時間装着し、夏期に装着しても、頭部が蒸れて苦痛になることもない。
本発明の頭髪装身具用ベースの一実施例の斜視図である。 図1に示す頭髪装身具用ベースの平面図である。 図1に示す頭髪装身具用ベースの正面図である。 図1に示す頭髪装身具用ベースの使用状態を示す正面図である。 図1に示す頭髪装身具用ベースにおいて、膨出部の下端部を形成する方法を示す説明図である。 図1に示す頭髪装身具用ベースに係止ピンを取着した状態を示す平面図である。 係止ピンの具体例を示す説明図である。 図1に示す頭髪装身具用ベースを頭髪に装着した状態を示す説明図である。 本発明の頭髪装身具用ベースの他実施例の斜視図である。 図9に示す頭髪装身具用ベースの平面図である。 図9に示す頭髪装身具用ベースの正面図である。 本発明の頭髪装身具用ベースの他実施例の正面図である。
以下、本発明の頭髪装身具用ベースの好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
本発明の頭髪装身具用ベース1は、図1乃至4に示すように、内部に空間Sを画成して上方に突出させた、網目形成シートから成る膨出部2と、この膨出部2の下端部の周囲に接続させた、網目形成シートから成る周端部3と、から構成してある。
膨出部2は、図5(A)に示すように、円形状に裁断した網目形成シート4の周辺部に伸縮可能な帯状部材5を当接し、次いで、その帯状部材5の外側半部を網目形成シート4の下面側に折曲し、そして、図5(B)に示すように、網目形成シート4と帯状部材5の接合部を周方向に亘って縫合することによって、形成してある。
ここで、帯状部材5の縮長によって網目形成シート4の周辺部は縮長されるから、図1乃至4に示すように、網目形成シート4の中央部は上方に突出して、内部に空間Sを画成した膨出部2が形成される。
膨出部2の高さHは、網目形成シート4の外径寸法、及び、帯状部材5の伸縮程度による網目形成シート4に付与される張力状態によって変化するが、5〜35mm、特には、10〜25mmとするのが好ましい。
網目形成シート4は、ナイロン等の化学繊維材を縦横に織成して、多数の網目4aを形成したものである。
網目形成シート4の厚さT4は、0.05〜1.0mm、特には、0.1〜0.5mmであるのが好ましい。
網目4aの内径C4は、0.5〜6.0mm、特には、1.0〜2.0mmであるのが好ましい。又、網目4aの形状は、円形状、矩形状等、特に形状は問わないが、強度等を考慮すれば、正六角形状のいわゆるハニカムメッシュとするのが好ましい。
帯状部材5としては、伸縮性を有する薄肉のポリエステル、ポリウレタン等の合成樹脂テープを使用するのが好ましい。又、ある程度伸縮性を有するので、縁取りや当て布として適用するバイアステープを使用してもよい。
帯状部材5の厚さT5は、0.05〜1.0mm、特には、0.1〜0.5mm、その幅Wは、5〜30mm、特には、10〜20mmであるのが好ましい。
その長さL5については、膨出部2の外径C及び高さHを考慮して、適宜長さを選択すればよい。
尚、網目形成シート4の形状は、円形状のみならず楕円形状であってもよい。楕円形状の網目形成シート4を使用した場合には、膨出部2の平面形状は略楕円形状となる。
又、網目形成シート4は、化学繊維材を縦横に織成して、多数の網目4aを形成したものに限らず、薄肉の合成樹脂シートに穿孔して、多数の網目を形成したシートを使用してもよい。
周端部3は、図1乃至4に示すように、外周部を略菱形状に裁断し、中央部に略円形状の取付孔を形成し、この取付孔の周縁から中心に向かう三角形状の舌片を周方向に所定間隔で複数形成した網目形成シート6を材料として使用する。
先ず、この取付孔の周縁に膨出部2の下端を位置させ、次いで、前記複数の舌片を膨出部2の下端から内側に挿入させ、そして、膨出部2の下端部に縫合することによって、膨出部2と接続した周端部3を形成してある。
ここで、周端部3は、使用者の前頭部及び後頭部に対応する前頭対応部3F、後頭対応部3Rよりも、側頭部に対応する側頭対応部3Sの方を幅広としてある。
又、周端部3は、薄肉の網目形成シート6から構成してあるから、使用時には、図4に示すように、外側に向かって垂れ下がった状態になる。
網目形成シート6は、ナイロン等の化学繊維材を縦横に織成して、多数の網目6aを形成したものであるが、いわゆる六角形状又は菱形状の網目を形成したチュール材料を使用するのが好ましい。
網目形成シート6の厚さT6は、0.05〜1.0mm、特には、0.1〜0.5mmであるのが好ましい。
網目6aの内径C6は、係止ピンであるヘアピンを挿通できるように、0.5〜6.0mm、特には、1.0〜2.0mmであるのが好ましい。又、網目6aの形状は、円形状、矩形状等、特に形状は問わないが、強度等を考慮すれば、正六角形状のいわゆるハニカムメッシュとするのが好ましい。
周端部3は、以上のような構成であるから、図6に示すように、周端部3の前頭対応部3Fの両側部及び後頭対応部3Rの中央部において、又、両側の側頭対応部3Sの幅方向において複数本、図7(A)に示すヤナギピン7A、図7(B)に示すボビーピン7B等の通常に使用するヘアピンを網目6aに挿通して、係止ピン7として使用できるようになっている。
尚、網目形成シート6の形状は、略菱形状に限られるものではなく、所要の機能を奏する限り、円形状、正方形状、長方形状等、適宜形状であってもよい。
又、網目形成シート6も、化学繊維材を縦横に編成して、多数の網目6aを形成したものに限らず、薄肉の合成樹脂シートに穿孔して、多数の網目を形成したシートを使用してもよい。
本発明の頭髪装身具用ベース1は、以上のような構成であって、膨出部2に人毛又は人工毛髪を植設することによって、全頭かつら、部分かつら、つけ毛等の頭髪装身具を構成するが、適宜、周端部3に人毛等を植設してもよい。
髪飾りに適用する場合には、膨出部2に、又は周端部3の適宜位置に、装飾品等を装着することによって、髪飾りを構成する。
本発明の頭髪装身具用ベース1は、以上のような構成であるから、例えば、図6に示すように、使用者21の頭頂部の上方から頭髪22に頭髪装身具用ベース1を被覆し、係止ピン7を周端部3の適宜位置に挿通すると共に、頭髪22に挿して挟めば、頭髪装身具用ベース1を頭髪22に容易に装着でき、頭髪装身具を装着することができる。
ここで、頭髪装身具用ベース1は、通常の係止ピン7によって、頭髪に装着するものだから、頭髪の全体量が少なくなり、一本の毛髪が細くなった者が使用しても、毛髪が係止ピン7に挟まれて、頭髪用装身具を脱着する際、その挟まれた毛髪が抜けて、苦痛をともなうことはない。
又、通常の係止ピン7によって頭髪に装着するものだから、一本の毛髪にかかる負荷も大きくなく、又、複数個所に係止ピン7を挿して装着するものだから、頭髪装身具を装着していて、強風が吹いたり、運動している際にも、不快感と苦痛をともなうことはなく、長時間装着しても脱毛の原因とはならない。
又、膨出部2の内部には空間Sを画成してあるから、極めて通気性に優れており、頭髪装身具を長時間装着したり、夏期に装着しても、頭部が著しく発汗することはなく、蒸れて装着しているのが苦痛であると感じることもない。
又、膨出部2の内部には空間Sを画成してあるから、膨出部2が頭髪と直接触れる程度は少なく、よって、擦れることが少ないので、頭髪を痛めることも少ない。
さらに、膨出部2は空間Sを画成して上方に突出させてあるから、頭髪装身具用ベース1に植設する毛髪の量を少なくしても、十分に頭髪の量が増大したように見られて、頭髪装身具に使用する毛髪の量が少なくて済み、安価に製造することができる。
又、係止部材として、通常のヤナギピン、ボビーピン等のヘアピンを使用するものであって、特別な櫛型係止部材等を使用する必要がないから、この点でも、安価に製造することができる。
尚、本発明の頭髪装身具用ベース1を、全頭かつら、部分かつら、つけ毛等の頭髪装身具を構成するために使用するのではなく、既存の頭髪装身具を頭髪に装着する際に、その内側下面に設置して、底上部材として使用することもできる。
本発明の頭髪装身具用ベース31は、又、図9乃至11に示すように、前頭部32Fを緩傾斜面とし、後頭部32Rを急傾斜面とした膨出部32と、複数の係止片33F,33F,33S,33S,33Rから成る周端部3と、から構成してもよい。
膨出部32は、頭髪装身具用ベース1の膨出部2と同様に、網目形成シート4の周辺部に帯状部材5を当接し、周方向に亘って縫合して形成したものであるが、網目形成シート4を適宜形状に裁断することによって、図11に示すように、前頭部32Fを緩傾斜面とし、後頭部32Rを急傾斜面としたものである。
ここで、前頭部32Fにおいて、帯状部材5に接合する位置の網目形成シート4の傾斜角度を20〜40°とし、後頭部32Rにおいて、帯状部材5に接合する位置の網目形成シート4の傾斜角度を45〜65°とするのが好ましい。
よって、上記膨出部32では、前頭部32Fの高さHFは比較的低くなり、後頭部32Rの高さHRは比較的高くなる。
このような形状にすれば、頭髪装身具用ベース31を装着した時に、前頭部の毛髪が不自然に多量に見えることを防止でき、極めて自然な頭髪状態に見せることができる。
周端部33は、頭髪装身具用ベース1の周端部32と同様に、網目形成シート6を材料としたものであるが、網目形成シート6を適宜長さ及び幅に裁断して、図10に示すように、複数の係止片33F,33F,33S,33S,33Rとしたものである。
この実施形態では、前頭部の両側に2片の係止片33F,33Fを、側頭部の両側に2片の係止片33S,33Sを、後頭部に1片の係止片33Rを配設してある。
このように周端部33を複数の係止片33から構成すれば、頭髪装身具用ベース31をより軽量にできると共に、頭髪装身具用ベース31をより容易に着脱でき、頭髪装身具を迅速に着脱することができる。
さらに、係止片33を前頭部の両側に2片、側頭部の両側に2片、後頭部に1片配設すれば、頭髪装身具用ベース31を装着した時に負荷が大きくかかる前頭部及び側頭部も十分に係止でき、強風が吹いたり、運動している際にも、頭髪装身具が容易にずれたり、外れたりすることはない。
尚、上記実施形態では、5片の係止片33F,33F,33S,33S,33Rを配設したが、膨出部32の外径が比較的小さい、外出時又は運動時には使用しない等、前頭部及び側頭部にそれほど負荷がかからない場合には、前頭部の係止片を1片としたり、側頭部の係止片を省略してもよい。場合によっては、後頭部の係止片を省略してもよい。
又、つけ毛、髪飾りの場合には、膨出部の外径が比較的に小さいことと、毛髪が不自然に多量に見えても構わないので、図12に示すように、膨出部42の前頭部42Fを緩傾斜面とし、後頭部42Rを急傾斜面せず、略同一傾斜面とする頭髪装身具用ベース41を構成してもよい。
頭髪装身具用ベース31,41の場合には、複数の係止片33F,33F,33S,33S,33Rに毛髪を絡ませ、係止ピン7を挿して、頭髪に装着することができる。
又、係止ピン7を使用することなく、係止片33F,33F,33S,33S,33Rの裏面に両面粘着テープを貼着して、頭髪又は頭部に装着してもよい。
膨出部2,32,42は、適宜形状に裁断した網目形成シート4の周辺部に伸縮可能な帯状部材5を当接し、網目形成シート4と帯状部材5の接合部を周方向に亘って縫合することによって形成されるが、安定した内部空間Sを有するドーム形状を形成するため、網目形成シート4及び帯状部材5の伸縮性及び剛軟性を適切なものとする必要がある。
[試験例1]
網目形成シート4として、網目4aの形状、内径の異なる下記の材料を選択し、試験片を作製した。

材料1 形状:ハニカム 内径:5.0mm
材料2 形状:ハニカム 内径:3.0mm
材料3 形状:ハニカム、内径:1.0mm
材料4 形状:菱形 内径:3.0mm

上記材料から作製した試験片について、下記の試験法に準拠して、伸び率(%)及び剛軟度(mm)を測定した。

伸び率(%) JIS L 1096 2010 8.16 A法(定速伸長法)
剛軟度(mm) JIS L 1096 2010 8.21 A法(45°カンチレバー法)
測定結果は、下記の通りであった。

材料1
伸び率 16.6(縦方向) 13.8(横方向) 6.0(45°方向)
剛軟度 測定不能

材料2
伸び率 11.3(縦方向) 34.7(横方向) 15.3(45°方向)
剛軟度 92 (縦方向) 67 (横方向) 74 (45°方向)

材料3
伸び率 23.9(縦方向) 28.2(横方向) 21.8(45°方向)
剛軟度 102 (縦方向) 88 (横方向) 95 (45°方向)

材料4
伸び率 12.3(縦方向) 38.4(横方向) 1.6(45°方向)
剛軟度 測定不能
上記材料を使用して膨出部2を形成したところ、材料1,4では膨出部2がうまく形成できなかった。材料2,3では膨出部2が形成できたが、材料3では膨出部2の形状保持に若干問題があった。
以上のことから、網目形成シート4の材料、肉厚等も別途考慮が必要ではあるが、網目4aの形状としてはハニカム形状で、内径が1〜4mm、伸び率が10〜30%、剛軟度
が60〜100mm程度のものが良好であることがわかった。
[試験例2]
帯状部材5として、下記の材料を選択し、試験片を作製した。

材料5 綿100%バイアステープ
材料6 ポリウレタン含有ポリエステルテープ
材料7 小孔形成ポリエステルテープ
材料8 絹100%テープ

上記材料から作製した試験片について、上記の試験法に準拠して、伸び率(%)及び剛軟度(mm)を測定した。
測定結果は、下記の通りであった。

材料5
伸び率 13.5(縦方向)
剛軟度 54 (縦方向)

材料6
伸び率 101.3(縦方向)
剛軟度 26 (縦方向)

材料7
伸び率 78.0(縦方向)
剛軟度 16 (縦方向)
材料8
伸び率 14.0(縦方向)
剛軟度 34
上記材料を使用して膨出部2を形成したところ、材料8では膨出部2がうまく形成できなかったが、材料5,6,7では膨出部2が形成できた。
以上のことから、帯状部材5の肉厚等も別途考慮が必要ではあるが、材料としては伸び率が15〜100%程度のものが良好であることがわかった。
さらに、上記材料を使用して膨出部2を形成した過程において、伸び率については、帯状部材5は網目形成シート4と同等以上であり、剛軟度については、帯状部材5は網目形成シート4よりも小さいことが好ましいことがわかった。
1,31,41 頭髪装身具用ベース
2,32,42 膨出部
32F 前頭部
33R 後頭部
3,33,43 周端部
33F,33S,33R 係止片
4 網目形成シート
5 帯状部材
6 網目形成シート
7 係止ピン
21 使用者
22 頭髪
S 空間

Claims (5)

  1. 網目を正六角形状のハニカムメッシュとした網目形成シートの周辺部に伸縮可能な帯状部材を当接し、前記網目形成シートと前記帯状部材の接合部を周方向に亘って縫合することによって形成し、内部に空間を画成して上方に突出させた膨出部と、中央部に取付孔を形成した網目形成シートの前記取付孔の周縁を前記膨出部の下端部に縫合することによって形成し、前記膨出部の下端部の外方周囲に接続させた周端部と、から構成したことを特徴とする頭髪装身具用ベース。
  2. 前記周端部は、適宜位置に係止ピンを挿通できるようになっていることを特徴とする請求項1に記載の頭髪装身具用ベース。
  3. 前記膨出部は、前頭部を緩傾斜面とし、後頭部を急傾斜面としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の頭髪装身具用ベース。
  4. 前記膨出部は、前頭部において、帯状部材に接合する位置の網目形成シートの傾斜角度を20〜40°、後頭部において、帯状部材に接合する位置の網目形成シートの傾斜角度を45〜65°としたことを特徴とする請求項3に記載の頭髪装身具用ベース。
  5. 前記周端部は、網目形成シートを適宜長さ及び幅に裁断して成る複数の係止片から構成したことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の頭髪装身具用ベース。
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