JP2001328583A - 自動二輪車の後輪懸架装置 - Google Patents

自動二輪車の後輪懸架装置

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JP2001328583A JP2000151965A JP2000151965A JP2001328583A JP 2001328583 A JP2001328583 A JP 2001328583A JP 2000151965 A JP2000151965 A JP 2000151965A JP 2000151965 A JP2000151965 A JP 2000151965A JP 2001328583 A JP2001328583 A JP 2001328583A
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    • F02B2075/1808Number of cylinders two

Abstract

(57)【要約】 【課題】組付性、整備製の向上を図った自動二輪車の後
輪懸架装置を提供するにある。 【解決手段】エンジンユニット7を車体に搭載し、この
エンジンユニット7に連結される動力伝達部8を、ピボ
ットシャフト9を介して車体にスイング自在に備えた自
動二輪車において、動力伝達部8は後輪懸架装置を兼
ね、平行に配置された左右一対のアーム部8,51端が
連結部材57によって連結されて後輪懸架装置8として
一体化されると共に、一方のアーム部8を、その内部に
プロペラシャフト49等の動力伝達部材が収納可能な中
空に形成し、さらに左右に分割可能な最中形状に形成し
てこのアーム部8をアーム基部54とカバー部55とか
ら成る伝達ユニット8に構成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動二輪車の後輪
懸架装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車の後輪を懸架する方法とし
て、一般にスイングアーム方式が用いられている。スイ
ングアーム方式は、平行に配置された左右一対のアーム
部の一端を連結し、この連結部を車体に枢着すると共
に、アーム部の自由端部で後輪のアクスルシャフトを軸
支するようにしたものである。
【0003】また、エンジンの回転を、プロペラシャフ
トを用いて後輪に伝達するシャフトドライブ方式の場
合、一方のアーム部内にプロペラシャフト等の動力伝達
装置を収納したものもある。そして、動力伝達装置を収
納したアーム部はプロペラシャフトの軸方向、すなわち
前後方向に分割可能に構成されたものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、動力伝
達装置を収納するアーム部を前後方向に分割可能に構成
した場合、動力伝達装置の組み付けや整備が困難にな
る。特にアーム部の奥に配置される部品を整備・交換す
る場合、動力伝達装置を含む他の部品全部を取り出さな
ければならず、整備性が悪い。
【0005】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、組付性、整備性の向上を図った自動二輪車の後
輪懸架装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る自動二輪車
の後輪懸架装置は、上述した課題を解決するために、請
求項1に記載したように、エンジンユニットを車体に搭
載し、このエンジンユニットに連結される動力伝達部
を、ピボットシャフトを介して車体にスイング自在に備
えた自動二輪車において、上記動力伝達部は後輪懸架装
置を兼ね、平行に配置された左右一対のアーム部端が連
結部材によって連結されて後輪懸架装置として一体化さ
れると共に、一方の上記アーム部を、その内部にプロペ
ラシャフト等の動力伝達部材が収納可能な中空に形成
し、さらに左右に分割可能な最中形状に形成してこのア
ーム部をアーム基部とカバー部とから成る伝達ユニット
に構成したものである。
【0007】また、上述した課題を解決するために、請
求項2に記載したように、上記伝達ユニットのカバー部
内側に軸受部を形成し、この軸受部で上記プロペラシャ
フトの一端を軸支したものである。
【0008】さらに、上述した課題を解決するために、
請求項3に記載したように、上記両アーム部の前端に支
持部材を設け、これらの支持部材で上記ピボットシャフ
トを支持すると共に、上記プロペラシャフトと上記エン
ジンユニットの最終出力軸とを連結する自在継手の揺動
中心を上記ピボットシャフト軸線の延長線上に配置した
ものである。
【0009】さらにまた、上述した課題を解決するため
に、請求項4に記載したように、上記後輪懸架装置のう
ち、少なくとも他方のアーム部、アーム基部および連結
部材を鋳造により成型したものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0011】図1は、この発明を適用したスクータ型の
自動二輪車の一例を示す左側面図である。また、図2は
この内部構造を示す左側面図である。そして、図3は、
図1および図2に示す自動二輪車の概略平面図である。
図1、図2および図3に示すように、この自動二輪車1
は車体フレーム2を有し、この車体フレーム2の前端に
はヘッドパイプ3が設けられる。ヘッドパイプ3には前
輪4を回動自在に支持するフロントフォーク5やハンド
ルバー6等が設けられ、このハンドルバー6により前輪
4が左右に回動自在に操舵される。
【0012】車体フレーム2の中央下部にはエンジンユ
ニット7が搭載される。また、エンジンユニット7後部
には動力伝達部である伝達ユニット8が配置され、この
伝達ユニット8の前部が後述するピボットシャフト9を
介して車体に枢着される。この伝達ユニット8はスイン
グアーム方式の後輪懸架装置を兼ねており、ショックア
ブソーバ10により車体に弾性的に且つ揺動可能に支持
される。そして、伝達ユニット8の後端に駆動輪である
後輪11が保持される。
【0013】後輪11の上方にはヘルメット12や図示
しない荷物、工具等の収納容器である物品収納室13が
設けられる。また、物品収納室13の上方にはこの物品
収納室13の蓋を兼ねた乗員着座用の運転シート14が
開閉自在に設置される。さらに、運転シート14の前下
部とエンジンユニット7後上部との間には燃料タンク1
5が配置される。そして、車体フレーム2はその廻りを
例えば合成樹脂成形品である車体カバー16により覆わ
れる。
【0014】ヘッドパイプ3と運転シート14前部との
間の車体フレーム2および車体カバー16は下方に大き
く略U字状に湾曲して車体の幅方向に延びる足通し空間
17を形成し、その底部の左右に運転者が足を載せる低
床の、具体的には車体フレーム2の上側フレーム2aと
下側フレーム2bとの間に位置するライダ用フットレス
トフロア18が形成される。また、この左右のライダ用
フットレストフロア18の後方には同乗者が足を載せる
ピリオンライダ用フットレストフロア19が形成され
る。さらに、ライダ用フットレストフロア18の中央部
には前後に延びて上方に突出するトンネル形状20が形
成される。
【0015】図4は、エンジンユニット7の拡大平面図
である。図2〜図4に示すように、エンジンユニット7
は動力発生部であるエンジン本体21と、第一の変速部
であるミッション部22と、第二の変速部である動力伝
達方向変換部23とに三分割される。エンジン本体21
は、主にクランクケース24と、クランクケース24の
前部に略水平に配置されたシリンダアッセンブリ25と
から構成され、ブラケット26等を介して車体フレーム
2に固定される。
【0016】また、この自動二輪車1に搭載されるエン
ジン本体21は水冷式であって、前輪4とエンジン本体
21との間の車体カバー16内にエンジン本体21冷却
用の冷却水を冷却するラジエター27が配置される(図
2および図3参照)。
【0017】シリンダアッセンブリ25の前側に設けら
れたシリンダヘッド28の内部には動弁機構29が設け
られる。また、シリンダヘッド28の上部には吸気管3
0が接続される。一方、シリンダヘッド28の下部には
排気管31の基端部が接続される。そして、排気管31
はエンジンユニット7の下部に導かれて後方に向かって
延設され、その下流端にマフラ32が接続される。な
お、本実施形態においてマフラ32は車体の進行方向に
向かって右側に車体の中心からオフセットして配置され
る。
【0018】本実施形態に用いられるエンジン本体21
はクランクケース24内を車幅方向に延びる一本のクラ
ンクシャフト33を共有する二本のシリンダ34が左右
に並設されたいわゆる並列二気筒エンジンである。
【0019】クランクシャフト33の一端、本実施形態
においては左端、にはプライマリドライブギヤ35が設
けられる。プライマリドライブギヤ35後方のクランク
ケース24は後方に向かって延設され、平面視略L字形
状のクランクケース24を形成すると共に、この延設部
24aの内部に第一連結シャフト36がクランクシャフ
ト33と平行に配置される。第一連結シャフト36には
プライマリドリブンギヤ37が設けられて一次減速装置
を構成し、このプライマリドリブンギヤ37がクランク
シャフト33に設けられたプライマリドライブギヤ35
に作動連結されてクランクシャフト33の回転が第一連
結シャフト36に伝達される。
【0020】第一連結シャフト36の一端側、本実施形
態においては左端側、には上記冷却水循環用のウォータ
ポンプ38が連結される一方、他端側、本実施形態にお
いては右端側、には潤滑オイル圧送用のオイルポンプ3
9が軸上に配置される。
【0021】クランクケース24の後方にはミッション
部22が配置され、その内部にはVベルト式自動変速装
置40が配置される。この変速装置40は、ドライブプ
ーリ41を備えたドライブシャフト42と、ドリブンプ
ーリ43を備えたドリブンシャフト44とを有し、ドラ
イブシャフト42はクランクシャフト33の後方で、第
一連結シャフト36と車体の幅方向に対向した位置にこ
の第一連結シャフト36と同軸上に配置されると共に、
このドライブシャフト42の後方にドリブンシャフト4
4がドライブシャフト42と平行に配置される。
【0022】ドライブシャフト42の第一連結シャフト
36に対向した端部、本実施形態においては左端部、は
第一連結シャフト36に例えばスプライン連結される。
そして、ドライブプーリ41とドリブンプーリ43との
間にはVベルト45が張架され、このVベルト45を介
してドリブンプーリ43にエンジン本体21の回転駆動
力が伝達される。
【0023】ミッション部22は、クランクケース24
同様平面視略L字形状に形成され、ミッション部22の
折部内側とクランクケース24の折部内側とが向かい合
って配置される。
【0024】クランクケース24の延設部24a後方に
は動力伝達方向変換部23が配置され、その内部には第
二連結シャフト46が設けられる。第二連結シャフト4
6はドリブンシャフト44と車体の幅方向に対向した位
置にこのドリブンシャフト44と同軸上に配置され、両
シャフト44,46は例えばスプライン連結されて変速
装置40によって変速されたエンジン本体21の回転駆
動力が第二連結シャフト46に伝達される。
【0025】さらに、動力伝達方向変換部23内にはエ
ンジンユニット7の最終出力軸である伝達シャフト47
が第二連結シャフト46に直交して配置され、二次減速
装置であるベベルギヤ48を介して第二連結シャフト4
6の回転方向が90°変換されて伝達シャフト47に伝
達される。
【0026】そして、伝達シャフト47に伝達されたエ
ンジン本体21の回転駆動力は前記伝達ユニット8内に
収納されたプロペラシャフト49を介して後輪11のア
クスルシャフト50に伝達される。
【0027】伝達ユニット8は前述したようにスイング
アーム方式の後輪懸架装置を兼ねており、図5はこの後
輪懸架装置8の拡大平面図である。また、図6は伝達ユ
ニット8の水平断面図である。図5および図6に示すよ
うに、後輪懸架装置8は平行に配置された左右一対のア
ーム部8,51を備える。一方の、本実施形態において
は車体の進行方向に向かって右側のアーム部51は単純
な棒形状を有し、その後端にはアクスルシャフト50の
支持部材52が、その前端にはピボットシャフト9の支
持部材53がそれぞれ設けられる。
【0028】一方、本実施形態において車体の進行方向
に向かって左側のアーム部8は伝達ユニット8であっ
て、その内部にプロペラシャフト49等の動力伝達部材
を収納可能に中空に形成されると共に、左右に分割可能
な最中形状に形成され、内側のアーム基部54と外側の
カバー部55とに構成される。
【0029】アーム基部54の前端内側にはピボットシ
ャフト9の支持部材56が設けられ、アーム基部54と
上記右側のアーム部51とがこれらの支持部材53,5
6の後方で連結部材57を介して連結されると共に、こ
れらの支持部材53,56はエンジンユニット7後部を
車体フレーム2に固定するブラケット26に形成された
ピボット部58にピボットシャフト9を介して枢着され
る。そして、後輪懸架装置8のうち、少なくとも右側の
アーム部51、アーム基部54および連結部材57は鋳
造により成型される。
【0030】伝達ユニット8内に収納されたプロペラシ
ャフト49は前部シャフト49Fと後部シャフト49R
とに二分割され、この前部シャフト49Fと前記動力伝
達方向変換部23の伝達シャフト47とが自在継手59
で連結される。また、自在継手59の揺動中心は上記ピ
ボットシャフト軸線60の延長線上に配置される。そし
て、この自在継手59により、エンジン本体21の回転
駆動力がプロペラシャフト49に伝達される。
【0031】一方、伝達ユニット8内の前部シャフト4
9Fと後部シャフト49Rとの連結部には動力伝達部材
である発進クラッチ機構61が配置される。この発進ク
ラッチ機構61は例えば電磁制御式湿式多板のものが用
いられる。
【0032】ここで、電磁制御式湿式多板の発進クラッ
チ機構61とは、詳細には図示しないが電気的に断続制
御可能で伝達トルクの小さいパイロットクラッチと、こ
のパイロットクラッチに比べて大きなトルクを伝達可能
なメインクラッチとを備え、パイロットクラッチを接続
することによりメインクラッチとの間に回転位相差が生
じ、この回転位相差がパイロットクラッチに設けられた
カム機構によりメインクラッチのプレッシャプレートの
押圧力に変換されると共に増幅され、大きなトルクの伝
達を可能にするものである。電磁制御のパイロットクラ
ッチが小型に形成できることにより、クラッチのレスポ
ンスが向上すると同時に、メインクラッチの小型化も可
能となり、伝達ユニット8全体の小型化にも繋がる。な
お、電磁制御式湿式多板のクラッチ機構61の代りに、
遠心式のクラッチ機構を用いてもよい。
【0033】さらに、後部シャフト49Rの後端部近傍
には動力伝達部材である上記アクスルシャフト50が回
転自在に支持され、動力伝達部材、且つ最終減速装置で
あるベベルギヤ62を介してプロペラシャフト49の回
転方向が90°変換されてアクスルシャフト50に伝達
される。また、図6に示すように、後部シャフト49R
の後端は伝達ユニット8のカバー部55内側に形成され
た軸受部63によって軸支される。
【0034】そして、アーム基部54とカバー部55と
に左右に分割される伝達ユニット8の分割(合せ)面6
4は、伝達ユニット8の長手方向に延び、プロペラシャ
フト49と平行に、且つこのプロペラシャフト49の軸
心を通るよう略鉛直に形成され、カバー部55は例えば
複数個のボルト65でアーム基部54に固着される。
【0035】次に、本実施形態の作用について説明す
る。
【0036】スイングアーム方式の後輪懸架装置の、一
方のアーム部8を、自在継手59、プロペラシャフト4
9、発進クラッチ機構61、最終減速装置であるベベル
ギヤ62および後輪11のアクスルシャフト50を収納
する伝達ユニット8とし、この伝達ユニット8を左右に
分割可能な最中形状に形成してアーム基部54とカバー
部55とに構成したことにより、これらの動力伝達部材
の組み付けおよび整備が容易になる。特に、部材の一部
のみを整備したいときでも他の部材を取り外す必要がな
いので、整備性がよい。
【0037】また、伝達ユニット8のカバー部55内側
に軸受部63を形成し、この軸受部63でプロペラシャ
フト49の後端を軸支するようにしたことにより、プロ
ペラシャフト49をカバー部55と一体に着脱でき、組
付性、整備性が向上する。
【0038】さらに、両アーム部8,51の前端にピボ
ットシャフト9の支持部材53,56を設けてピボット
シャフト9を支持すると共に、プロペラシャフト49と
動力伝達方向変換部23の伝達シャフト47とを連結す
る自在継手59の揺動中心をピボットシャフト軸線60
の延長線上に配置したことにより、伝達ユニット8がピ
ボット部58を中心に上下に揺動するとプロペラシャフ
ト49も同心で上下に揺動するため、エンジン本体21
の回転力がプロペラシャフト49およびアクスルシャフ
ト50にスムーズに伝達される。
【0039】そして、高い剛性が求められ、且つ複雑な
構造を有する後輪懸架装置8のうち、少なくとも右側の
アーム部51、アーム基部54および連結部材57を鋳
造により成型したことにより、高い剛性の確保および成
型性の向上を得ることができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る自動
二輪車の後輪懸架装置によれば、エンジンユニットを車
体に搭載し、このエンジンユニットに連結される動力伝
達部を、ピボットシャフトを介して車体にスイング自在
に備えた自動二輪車において、上記動力伝達部は後輪懸
架装置を兼ね、平行に配置された左右一対のアーム部端
が連結部材によって連結されて後輪懸架装置として一体
化されると共に、一方の上記アーム部を、その内部にプ
ロペラシャフト等の動力伝達部材が収納可能な中空に形
成し、さらに左右に分割可能な最中形状に形成してこの
アーム部をアーム基部とカバー部とから成る伝達ユニッ
トに構成したため、この伝達ユニットに内装される動力
伝達部材の組付性および整備性が向上する。
【0041】また、上記伝達ユニットのカバー部内側に
軸受部を形成し、この軸受部で上記プロペラシャフトの
一端を軸支したため、このプロペラシャフトをカバー部
と一体に着脱可能となって組付性、整備性を向上させ
る。
【0042】さらに、上記両アーム部の前端に支持部材
を設け、これらの支持部材で上記ピボットシャフトを支
持すると共に、上記プロペラシャフトと上記エンジンユ
ニットの最終出力軸とを連結する自在継手の揺動中心を
上記ピボットシャフト軸線の延長線上に配置したため、
エンジン回転力の伝達がスムーズに行われる。
【0043】さらにまた、上記後輪懸架装置のうち、少
なくとも他方のアーム部、アーム基部および連結部材を
鋳造により成型したため、高い剛性および成型性の向上
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動二輪車の後輪懸架装置の一実
施形態を示すスクータ型自動二輪車の左側面図。
【図2】図1に示す自動二輪車の内部構造を示す左側面
図。
【図3】図1および図2に示す自動二輪車の概略平面
図。
【図4】エンジンユニットの拡大平面図。
【図5】後輪懸架装置の拡大平面図。
【図6】伝達ユニットの水平断面図。
【符号の説明】
1 自動二輪車 2 車体フレーム 7 エンジンユニット 8 伝達ユニット(動力伝達部、後輪懸架装置、左側ア
ーム部) 9 ピボットシャフト 47 伝達シャフト(エンジンユニットの最終出力軸) 49 プロペラシャフト(動力伝達部材) 50 アクスルシャフト(動力伝達部材) 51 右側アーム部 53,56 ピボットシャフトの支持部材 54 アーム基部 55 カバー部 57 連結部材 59 自在継手(動力伝達部材) 60 ピボットシャフトの軸線 61 発進クラッチ機構(動力伝達部材) 62 ベベルギヤ(動力伝達部材) 63 軸受部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンユニットを車体に搭載し、この
    エンジンユニットに連結される動力伝達部を、ピボット
    シャフトを介して車体にスイング自在に備えた自動二輪
    車において、上記動力伝達部は後輪懸架装置を兼ね、平
    行に配置された左右一対のアーム部端が連結部材によっ
    て連結されて後輪懸架装置として一体化されると共に、
    一方の上記アーム部を、その内部にプロペラシャフト等
    の動力伝達部材が収納可能な中空に形成し、さらに左右
    に分割可能な最中形状に形成してこのアーム部をアーム
    基部とカバー部とから成る伝達ユニットに構成したこと
    を特徴とする自動二輪車の後輪懸架装置。
  2. 【請求項2】 上記伝達ユニットのカバー部内側に軸受
    部を形成し、この軸受部で上記プロペラシャフトの一端
    を軸支した請求項1記載の自動二輪車の後輪懸架装置。
  3. 【請求項3】 上記両アーム部の前端に支持部材を設
    け、これらの支持部材で上記ピボットシャフトを支持す
    ると共に、上記プロペラシャフトと上記エンジンユニッ
    トの最終出力軸とを連結する自在継手の揺動中心を上記
    ピボットシャフト軸線の延長線上に配置した請求項1ま
    たは2記載の自動二輪車の後輪懸架装置。
  4. 【請求項4】 上記後輪懸架装置のうち、少なくとも他
    方のアーム部、アーム基部および連結部材を鋳造により
    成型した請求項1、2または3記載の自動二輪車の後輪
    懸架装置。
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