JP5908316B2 - シャフトドライブ式車両のパワーユニット - Google Patents

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Description

本発明は、シャフトドライブ式車両のパワーユニットに関し、特に、パワーユニットの出力軸の軸端部に設けられた延長シャフトに、カムダンパ機構と、ドライブシャフト系を接続する一組のベベルギアとを備えたパワーユニットに関する。
シャフトドライブ式自動二輪車のパワーユニットにおいて、変速機のカウンタ軸が出力軸をなし、クランクケースから外側方に突出した出力軸の軸端部に延長シャフトが同軸に設けられ、延長シャフトにカムダンパ機構と、ドライブシャフト系を接続する一組のベベルギアとを備えたものが、例えば、下記特許文献1に示されている。
特許4795182号公報(図2)
上記特許文献1に示されるようなパワーユニットの構造では、延長シャフトの外側端部がベアリングを介してベベルギアカバーに回転自在に支持され、延長シャフトには一方のベベルギア、カムダンパ機構が直列に装着されている。
延長シャフトの組み付けに際しては、まず、カウンタ軸にカムダンパ機構をなす一方のカムフェイス部材を締付け、ベベルギアカバーにセットされたベアリングには、延長シャフトの外側端部を一方のベベルギアを挟んで挿通し締め付け、カムダンパ機構をなす他方のカム部材とダンパスプリングを装着した状態で、ベベルギアカバーをクランクケースに押し当てて締結することで、延長シャフトの内側端部は出力軸にニードルベアリングを介して同軸相互回転自在に接続し、カム部材は、カウンタ軸(出力軸)側に嵌合したカムフェイス部材(リフタ部材)に押し当てられ、ダンパスプリングは規定のプリロードの圧縮状態にされる。
したがって、上記特許文献1に示されるようなパワーユニットの構造によれば、パワーユニットの軸を増やさずにカムダンパを設けることができ、コストや軽量化の観点で有利であるが、ダンパスプリングはベベルギアカバーをクランクケースに取り付けて初めてプリロードが掛かるので、また、一組のベベルギアを規定の噛み合い状態にするためには、ベベルギアケースとベアリングの間、またはベアリングと一方のベベルギアの間にシムを設ける必要があるので、シムとダンパスプリングの両方を一緒に締め付けおよび圧縮することとなり、ダンパスプリングのプリロードの確認が難しいうえ、シムの厚みによってプリロードが変化してしまうという課題があった。
本発明は、上記従来技術に鑑み、パワーユニットの出力軸の軸端部に設けられた延長シャフトに、カムダンパ機構と、ドライブシャフト系を接続する一組のベベルギアとを備えたパワーユニットにおいて、ダンパスプリングのプリロード均一化と、ベベルギアの噛み合い量調性の容易化を、両立させることができるシャフトドライブ式車両のパワーユニットを提供することを課題とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、パワーユニットのユニットケースから突出する出力軸の軸端部に一体に回転するように配された延長シャフトと、同延長シャフトの軸線方向を変換する一組のベベルギアとを、前記パワーユニットに設けられたベベルギアケースに収容し、前記延長シャフトに、カム部材と、同カム部材と協働するリフタ部材と、同リフタ部材と前記カム部材を圧接させるダンパスプリングとを含むカムダンパ機構を備えたシャフトドライブ式車両のパワーユニットにおいて、前記カムダンパ機構の前記カム部材は、前記一組のベベルギアの一方のベベルギアと相互回転不能に且つ前記延長シャフトに回転可能に設けられ、前記リフタ部材は、前記延長シャフトに軸方向摺動可能に且つ回転不能に設けられ、前記ダンパスプリングは、その一端側が前記延長シャフトの出力軸側部に突設された第1の鍔部に支承され、他端側が前記リフタ部材に当接して同リフタ部材を前記カム部材に向けて軸方向に付勢するとともに、同カム部材が受けた軸方向の付勢力は少なくとも前記一方のベベルギアで支承されるように構成され、前記延長シャフトは、前記出力軸側部の前記第1の鍔部と他端部に締結された第1のベアリングとの間に前記一方のベベルギアと前記カムダンパ機構を備えて、前記第1のベアリングとともに前記ベベルギアホルダに固着された状態で前記ベベルギアケースに収容されるように構成されたことを特徴とするシャフトドライブ式車両のパワーユニットである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のシャフトドライブ式車両のパワーユニットにおいて、前記延長シャフト上に別体のカラー部材が嵌装され、
同カラー部材は、前記一方のベベルギアが相対回動可能に枢支される第1の円筒部と、前記一方のベベルギアと前記第1のベアリングとの間に挟まれ径方向外側に延びる第2の鍔部を有し、前記延長シャフトには、前記カラー部材の第1の円筒部の端部が当接される段部が設けられ、前記第1のベアリングは、そのインナーレースが押え板部材と前記カラー部材とに挟まれて締付け部材によって前記延長シャフトに締め付けられたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のシャフトドライブ式車両のパワーユニットにおいて、前記一方のべべルギアおよびカム部材の、前記カラー部材の第2の鍔部と対峙する側は、一部が同第2の鍔部と当接する当接面をなし、他部は同第2の鍔部との間に間隙を有するように構成されたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2または請求項3に記載のシャフトドライブ式車両のパワーユニットにおいて、前記カラー部材には、前記第1のベアリングのインナーレースの内周面に嵌入して延在する第2の円筒部が形成されたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のシャフトドライブ式車両のパワーユニットにおいて、前記延長シャフトの前記他端部および前記カラー部材の第2の円筒部の端部と、前記押え板部材との間には、クリアランスが設けられたことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載のシャフトドライブ式車両のパワーユニットにおいて、前記ベベルギアホルダには、前記第1のベアリングが固着される穴部が設けられ、同穴部には、同穴部の前記出力軸側において径方向内側に突出する突出部と、同穴部の延長シャフト軸端側における雌ネジ部とが設けられ、前記第1のベアリングは、前記突出部に着座するとともに、前記雌ネジ部に螺合するロックナットで固定されたことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1に記載のシャフトドライブ式車両のパワーユニットにおいて、前記出力軸の前記軸端部は、前記ユニットケースを貫通して第2のベアリングを介し軸支され、前記延長シャフトは、前記出力軸とスプライン結合されるとともに、同延長シャフトの前記出力軸側部は、前記第2のベアリングとクリアランスをもって配されたことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載のシャフトドライブ式車両のパワーユニットにおいて、前記第2のベアリングは、前記ユニットケースのベアリング保持ボスに収容保持され、同ベアリング保持ボスが前記延長シャフト側に突出する突出環部を有し、同突出環部と前記延長シャフトの出力軸側部との間に第3のベアリングが介装されるとともに、
前記第1の鍔部と前記突出環部との間には、軸方向にクリアランスが設けられたことを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項7に記載のシャフトドライブ式車両のパワーユニットにおいて、前記出力軸には出力軸中空部が設けられ、出力軸中空部の内部に潤滑油が通され、前記延長シャフトにも出力軸中空部と連通する延長シャフト中空部が設けられ、出力軸中空部側の潤滑油が延長シャフト中空部に流通可能に構成されたことを特徴とする。
請求項1の発明のシャフトドライブ式車両のパワーユニットによれば、延長シャフトの出力軸側部に第1の鍔部を設け、延長シャフトの他端部に第1のベアリングを締結することで、カムダンパ機構を延長シャフト上に完結させて設けることとなり、ダンパスプリングの圧縮量を延長シャフト側のアセンブリのみで固定することができる。
そのようにアセンブリされた延長シャフトを第1のベアリングとともにベベルギアホルダに固着すれば、ベベルギアホルダをベベルギアケースに組み付ける際に、一組のベベルギアの噛み合い量調整のために、ベベルギアホルダとベベルギアケースの合わせ面においてシム調整を行なう場合も、ダンパスプリングの圧縮量に影響を与えることがない。
したがって、ダンパスプリングのプリロード均一化と、ベベルギアの噛み合い量調性の容易化を、両立させることができる。
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、カラー部材を別体にすることで、第2の鍔部を組み付け容易に設定でき、また、第1のベアリングを締結する荷重を、締付け部材から順に、延長シャフト、延長シャフトの段部、カラー部材の第1の円筒部、カラー部材の第2の鍔部、第1のベアリングのインナーレース、押え板部材と閉じることができ、第1のベアリングを確実に締め付けることができる。
また、カムダンパ機構のカム部材は、受けたダンパスプリングの軸方向力が、少なくとも一方のべべルギア、カラー部材の第2の鍔部、第1のベアリングのインナーレース、押え板部材および締付け部材を介して延長シャフトに支承されるので、カム部材の軸方向位置を固定できる。
請求項3の発明によれば、請求項2の発明の効果に加え、カラー部材の第2の鍔部と対峙する側の一部を当接面とすることで、当接面の面積を減じ、また、他部の間隙には潤滑油が保持され、カムダンパ機構の作動によるカム部材の延長シャフトに対する位相変化回動における摩擦抵抗を減ずる。
請求項4の発明によれば、請求項2または請求項3の発明の効果に加え、第1のベアリングの内径が第2の円筒部の分だけ大きいものとなり、ベアリングのボールまたはコロのサイズを大きくすることなく容量の大きいベアリングで延長シャフトを軸支することができ、装置コストを抑制できる。
請求項5の発明によれば、請求項4の発明の効果に加え、第1のベアリングの締め代を、容易に管理できる。
請求項6の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、簡易な構成で、第1のベアリングをベベルギアホルダ内に固定することができる。
請求項7の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、延長シャフトは出力軸とスプライン結合されることで、出力軸と一体に回転可能であり、軸方向力に対しては第1のベアリングを介してベベルギアホルダ側に片持ち支持されることで、延長シャフト上のカムダンパ機構に不要な軸方向力が掛かることが回避される。
請求項8の発明によれば、請求項7の発明の効果に加え、延長シャフトに軸方向力を掛けることなく、より確実に延長シャフトを径方向に軸支できる。
請求項9の発明によれば、請求項7の発明の効果に加え、カムダンパ機構や一対のベベルギアの周辺に容易に潤滑油を流すことができる。
本発明の一実施形態に係るシャフトドライブ式車両の内燃機関の左側面図である。 図2中、II−II矢視による断面展開図である。 図2中の延長シャフト周辺の拡大図である。 図3中、IV−IV矢視に相当する、カムダンパ機構の模式的説明図である。 図4中、V−V矢視に相当する、カムダンパ機構の模式的説明図である。
図1から図5に基づき、本発明の一実施形態に係るシャフトドライブ式車両のパワーユニットにつき説明する。
なお、本明細書の説明および特許請求の範囲における前後左右上下等の向きは、本実施形態に係るシャフトドライブ式車両のパワーユニットを、シャフトドライブ式車両に搭載した状態での車両の向きに従うものとする。
本実施形態においてシャフトドライブ式車両は図示しない小型車両であり、例えば自動二輪車である。
また、図中矢印FRは車両前方を、LHは車両左方を、RHは車両右方を、UPは車両上方を、それぞれ示す。
図1から図5は、本発明の一実施形態に係るものであり、図1に、本実施形態のパワーユニット1を、図示しないシャフトドライブ式車両に搭載された状態の姿勢で示す。
パワーユニット1は、クランクケースとなるユニットケース10の前部に備えられる内燃機関2と後部に備えられる変速装置3から構成される。
内燃機関2は、水冷式4ストロークサイクルV型4気筒内燃機関であり、4個の気筒は2個ずつ前部バンク21と後部バンク22を構成し、前後方向にV型に開いている。内燃機関2のクランク軸20(図2参照)はその軸線Xを車両進行方向に直交させ、車両の左右方向に向けて配置されている。
変速装置3は、常時噛み合い式歯車変速機で構成され、その変速装置3のメイン軸31とカウンタ軸32はそれらの軸線Y、Zが、クランク軸20の軸線Xと平行である。
パワーユニット1の出力軸となるカウンタ軸32の、ユニットケース10から突出した軸端部32bには、同軸で一体に回転するように延長シャフト6が配され、延長シャフト6には、軸線方向を変換する一組のベベルギア、すなわち駆動ベベルギア41と被動ベベルギア42を含む軸線変換部4が備えられており、被動ベベルギア42には、同軸の連結軸43が一体に設けられている。
連結軸43は、ユニットケース10に設けられたベベルギアケース40において、カウンタ軸32の軸線(延長シャフト6の軸線)Zと直交して、軸線D方向を後方に向けて配設され、延長シャフト6により一組のベベルギア41、42を介して回転駆動され(図2、3参照)、ドライブシャフト系90が接続されて、ドライブシャフト系90は図示しないリヤフォークに沿って車両後方へ伸び、図示しない後輪を駆動する。
図1に示されるように、ユニットケース10は、上側ユニットケース10Aと下側ユニットケース10Bが結合されて成るものであり、上側ユニットケース10Aには、それぞれのシリンダ軸線C1、C2が側面視でV字形をなすようにして前部および後部バンク21、22が一体に形成され、クランク軸20の軸線Xは上側ユニットケース10Aと下側ユニットケース10Bの結合面10aに配置される。
前部バンク21は、ユニットケース10の上側ユニットケース10Aに一体に連なる前部シリンダブロック11と、前部シリンダブロック11に結合される前部シリンダヘッド13と、前部シリンダヘッド13に結合される前部ヘッドカバー15とで構成され、後部バンク22は、クランクケース10の上側ユニットケース10Aに一体に連なる後部シリンダブロック12と、後部シリンダブロック12に結合される後部シリンダヘッド14と、後部シリンダヘッド14に結合される後部ヘッドカバー16とで構成され、ユニットケース10の下部にはオイルパン17が結合される。
前部シリンダブロック11には、クランク軸20の軸線X方向に並ぶ2つのシリンダボア23…が形成され、後部シリンダブロック12には、クランク軸20の軸線X方向に並ぶ2つのシリンダボア24…が形成されており、前部バンク21の両シリンダボア23…にそれぞれ摺動可能に嵌合されるピストン25…と、後部バンク22の両シリンダボア24…にそれぞれ摺動可能に嵌合されるピストン26…とが、それぞれコンロッド27…、28…を介してクランク軸20に共通に連接される。
各バンク21、22の動弁機構、弁動作については、広く公知のものであるので、図示説明を省略する。
図2に示されるように、クランク軸20と図示しない後輪との間の動力伝達経路は、クランク軸20側から順に一次減速装置29、クラッチ装置5、常時噛み合い式歯車変速機で構成される変速装置3、一組のベベルギア41、42、連結軸43を備えベベルギアケース40に収容される軸線変換部4、および連結軸43に接続するドライブシャフト系90を備えており、一次減速装置29およびクラッチ装置5はユニットケース10の右側を覆って取り付けられる右ユニットケースカバー18R内に収容され、変速装置3はユニットケース10内に収容される。
ユニットケース10は、クランク軸20の軸線X方向に間隔をあけて相互に対向する一対の左右側壁19L、19Rを含むものである。
変速装置3のメイン軸31は、第1メイン軸31Aと第2メイン軸31Bとからなり、クランク軸20と平行な軸線Yを有して円筒状に形成される第1メイン軸31Aの中間部は、右側壁19Rを回転自在に貫通し、右側壁19Rと第1メイン軸31Aとの間にはボールベアリング70が介装される。
クランク軸20と平行な軸線Yを有する第2メイン軸31Bは、第1メイン軸31Aとの軸Y方向相対位置を一定としつつ第1メイン軸31Aを同軸に相対回転可能に貫通するものであり、第1メイン軸31Aと第2メイン軸31Bとの間には複数のニードルベアリング71…が介装される。
また第2メイン軸31Bの左端部はユニットケース10の左側壁19Lにボールベアリング72を介して回転自在に支承される。
メイン軸31のユニットケース10の右側壁19Rより右方に突出した右側部には、多板摩擦式のクラッチ装置5が設けられている。
クラッチ装置5のクラッチアウタ5aは、第1メイン軸31Aに回転自在に軸支されたプライマリ被動ギヤ29Bに緩衝部材を介して支持されており、プライマリ被動ギヤ29Bは、クランク軸20に嵌着されたプライマリ駆動ギヤ29Aと噛合し、一次減速装置29を構成している。
クランク軸20の回転動力は、一次減速装置29を介してクラッチ装置5に伝達されるが、クラッチ装置5は、変速装置3のギヤ切換え中にはクランク軸20の回転動力を変速装置3に伝達せずにニュートラル状態とし、変速装置3のギヤ切換えが終了するとともにクランク軸20の回転動力を変速装置3のメイン軸31に伝達するように構成されている。
変速装置3は、選択的に確立可能な複数変速段の歯車列たとえば第1〜第6速用歯車列G1、G2、G3、G4、G5、G6を備えてユニットケース10内に収納されており、第1メイン軸31Aとカウンタ軸32と間に第2、第4、第6速用歯車列G2、G4、G6が設けられるとともに、第1メイン軸31Aを同軸にかつ相対回転自在に貫通する第2メイン軸31Bとカウンタ軸32との間に第1、第3、第5速用歯車列G1、G3、G5が設けられている。
クランク軸20と平行な軸線Zを有するカウンタ軸(本発明の「出力軸」)32の右端部32aはボールベアリング73を介して右側壁19Rに回転自在に支承され、カウンタ軸32の左端部(本発明の「軸端部」)32bは、第2ボールベアリング74(本発明の「第2のベアリング」)を左側壁19Lとの間に介在させて左側壁19Lを回転自在に貫通して外部に突出して、内燃機関1の出力軸32となっている。
図3に示されるように、左側壁19Lから左側方に突出するカウンタ軸32の左端部32bには、スプライン結合部33を介して延長シャフト6の右端部(本発明の「出力軸側部」)6aが同一軸線上に一体に回転するように接続されて、延長シャフト6の左端部(本発明の「他端部」)6bは、ユニットケース10に設けられたベベルギアケース40に締結されるベベルギアホルダ45に、第1ボールベアリング75(本発明の「第1のベアリング」)によって回転自在に軸支される。
なお、本実施形態においてベベルギアケース40は、ユニットケース10に一体に形成された殻体で構成されるが、ユニットケース40に強固に締結される殻体によって構成されてもよい。
かかる延長シャフト6上には、カム部材85と、カム部材85と協働するリフタ部材81と、リフタ部材81とカム部材85を圧接させるダンパスプリング83とを含むカムダンパ機構8が備えられている。
すなわち、延長シャフト6上には、スプライン嵌合により軸方向摺動可能に且つ回転不能に、カムダンパ機構8の環状のリフタ部材81が設けられ、延長シャフト6の右端部6aの外周には第1の鍔部82が突設され、第1の鍔部82に右端側(本発明の「一端側」)83aが支承され、左端側(本発明の「他端側」)83bがリフタ部材81に当接して、リフタ部材81を軸方向左に付勢するように、ダンパスプリング83が介装されている。
リフタ部材81の左側面81bには、周方向に沿って軸方向に凹部をなす凹カム面84が形成されており、凹カム面84は、延長シャフト6上、左側に装着されたカム部材85の凸カム部86が当接する。
延長シャフト6には、リフタ部材81の左側面81b近くの位置に、段部61が設けられ、その左側の方が小径部62に形成されており、小径部62には、延長シャフト6とは別体のカラー部材63が嵌装されている。
カラー部材63の右側部分の第1の円筒部63aの右端部は、延長シャフト7の段部61に当接され、第1の円筒部63aには、カム部材85が相対回動可能、軸方向摺動可能に枢支され、カム部材85の外周には駆動ベベルギア41が、スプライン嵌合によって相互回転不能に取り付けられている。
すなわち、カラー部材63の第1の円筒部63aは、カム部材85を介して駆動ベベルギア41を相対回動可能に枢支している。
また、カラー部材63の左側部分は、第1ボールベアリング75のインナーレース75aの内周面に嵌入して延在する第2の円筒部63bに形成されており、さらに第1の円筒部63aと第2の円筒部63bの間は、駆動ベベルギア41と第1ボールベアリング75との間に挟まれ径方向外側に延びる第2の鍔部63cを形成している。
したがって、第2の円筒部63bが第1ボールベアリング75のインナーレース75aの内周面に嵌入して延在しているので、第1ボールベアリング75の内径は第2の円筒部63bの分だけ大きいものとなり、ベアリングのボールまたはコロのサイズを大きくすることなく容量の大きいベアリングで延長シャフト6を軸支することができ、装置コストが抑制されている。
第1ボールベアリング75のインナーレース75aの左側面には押え板部材64が当てられ、押え板部材64は、締付けボルト(本発明の「締付け部材」)65によって、延長シャフト6の左端部6bに締結される。
このとき、カラー部材63の第2の円筒部63bの左端部と延長シャフト6の左端部6bは、押え板部材64との間にクリアランスc1、c2を有するように設定されている。
したがって、第1ボールベアリング75は、押え板部材64とカラー部材63の第2の鍔部63cとに挟まれて締付けボルト65によって締め付けられ、第1ボールベアリング65を締結する荷重を、締付けボルト65から順に、延長シャフト6、延長シャフト6の段部61、カラー部材63の第1の円筒部63a、第2の鍔部63c、第1ボールベアリング75のインナーレース75a、押え板部材64、と閉じることができるので、第1ボールベアリング75を確実に締め付けることができ、第2の円筒部63bの左端部および延長シャフト6の左端部と、押え板部材64との間のクリアランスc1、c2によって、第1ボールベアリング75の締め代を、容易に管理できる。
駆動ベベルギア41はカム部材85の外周にスプライン嵌合によって相互回転不能に取り付けられているが、カム部材85には外周部に左方向を向く段部85bが設けられ、駆動ベベルギア41の内周部に設けられた右方向を向く段部41aと軸方向で当接しており、ダンパスプリング83により左方向に付勢されたリフタ部材81によって左方向に押されるカム部材85を、駆動ベベルギア41が軸方向に支承し、さらに、駆動ベベルギア41はカラー部材63の第2の鍔部63cで支承される。
したがって、ダンパスプリング83によってリフタ部材81からカム部材85が受けた軸方向の付勢力は、少なくとも駆動ベベルギア41で支承され、さらに第2の鍔部63cで支承されるが、カム部材85も直接第2の鍔部63cで支承される。
カラー部材63はその第2の鍔部63cが、第1ボールベアリング75のインナーレース75a、押え板部材64、締付けボルト65を介して、延長シャフト6に支承されるので、カム部材85の軸方向位置を固定できる。
一方、ダンパスプリング83の右端側83aは延長シャフト6の第1の鍔部82に支承されているので、延長シャフト6上に、カムダンパ機構8を完結させて設けることとなり、ダンパスプリング83の圧縮量を延長シャフト6側のアセンブリのみで固定することができる。
なお、駆動べべルギア41およびカム部材85の、カラー部材63の第2の鍔部63cと対峙する側は、それぞれ一部が第2の鍔部63cと当接する当接面41c、85cをなし、他部は第2の鍔部63cとの間に間隙41d、85dを有するように構成されており、カラー部材63の第2の鍔部63cと対峙する側の一部を当接面41c、85cとすることで、当接面41c、85cの面積を減じ、また、他部の間隙41d、85dには潤滑油が保持され、カムダンパ機構8の作動によるカム部材85の延長シャフト6に対する位相変化回動における摩擦抵抗を減ずることができる。
上記のカムダンパ機構8の機能について、それ自体公知なものであるが模式的な図4、図5によって、以下簡単に説明する。
なお、本実施形態においては、ダンパスプリング83の付勢力によってリフタ部材81が軸方向に移動し軸方向力Faと回転方向力Frをカム部材85に及ぼす(圧接する)が、図示の便宜上その反力方向(カム部材85がリフタ部材81に及ぼす)を示して説明する。
図4、図5に示されるように、リフタ部材81の左側面81bには、周方向に沿って軸方向に凹部をなす凹カム面84が形成されており、凹カム面84は、延長シャフト6上、左側に装着されたカム部材85の凸カム部86に当接する。
図5に示されるように、伝達しようとする回転方向力Frが、凹カム面84と凸カム部86との接点において接線方向の摩擦力Ffより強いとき、例えば急激なトルク変動時、凸カム部86は凹カム面84を出力軸(カウンタ軸)軸線Z回りにα度滑り(凹カム面84に対しx偏位し)、凹カム面84に対しβ度回転した位置で接する。β度の回転によって、ダンパスプリング83は、軸方向のhの偏位と、初期圧縮によるプリロードとによって、軸方向力Faを発生する。
そして、回転方向力Frの接線方向分力Frtが、ダンパスプリング83の付勢力の軸方向力Faによる接線方向分力Fatと摩擦力Ffの合計に釣り合ったとき滑りを止めて回転を伝達する。
なお、摩擦力Ffは、回転方向力Frの法線方向分力Frnと軸方向力Faの法線方向分力Fan等に依存する。
回転方向力Frが減ずれば、釣り合いまで偏位を減じ、ダンピング機能を奏する。
図3に示されるように、出力軸であるカウンタ軸32の左端部32a側は、ユニットケース10に第2ボールベアリング74を介して軸支され、延長シャフト6は、出力軸32とスプライン結合される。そして、延長シャフト6の右端部(出力軸側部)6aは、第2のベアリング74とクリアランスc3を持って配されており、延長シャフト6は出力軸32とスプライン結合されることで、出力軸32と一体に回転可能であるとともに、軸方向力に対しては第1ボールベアリング75を介してベベルギアホルダ45側に片持ち支持されることで、延長シャフト6上のカムダンパ機構8に不要な軸方向力が掛かることが回避されており、ダンパ機能への支障が防止されている。
また、第2ボールベアリング74は、ユニットケース10に形成されたベアリング保持ボス10bに収容保持されており、ベアリング保持ボス10bは延長シャフト6側に突出する突出環部10cを有し、延長シャフト6の右端部6aと突出環部10cとの間にニードルベアリングまたはローラベアリング(本発明の「第3のベアリング」)76が介装され、第1の鍔部82と突出環部10cとの間には、軸方向にクリアランスc4が設けられている。したがって、延長シャフト6に軸方向力を掛けることなく、より確実に延長シャフト6を径方向に軸支できるものとなっている。
図3において、32cは、出力軸であるカウンタ軸32に設けられた出力軸中空部32cであり、出力軸中空部32cの内部に図示しないオイルポンプから変速装置3の潤滑のために送られた潤滑油が通されている。
延長シャフト6にも出力軸中空部32cと連通する延長シャフト中空部6cが設けられており、出力軸中空部32c側の潤滑油が延長シャフト中空部6cに流通可能に構成されている。
延長シャフト6には、延長シャフト中空部6cから、さらにカムダンパ機構8のリフタ部材81内周面の内周面に向けて設けられた通油孔6d、およびカラー部材63に開けられた通油孔63d経由カム部材85の内周面に向けて開けられた通油孔6eが開けられており、カムダンパ機構8や一対のベベルギア41、42の周辺に容易に潤滑油を流すことができるように構成されている。
以上のように、延長シャフト6は、その右端部6aの第1の鍔部6aと左端部6bに締結された第1ボールベアリング75との間に、駆動ベベルギア41とカムダンパ機構85を備えて、第1ボールベアリング75とともにベベルギアホルダ45に固着された状態で、ベベルギアケース40に収容される。
なお、ベベルギアホルダ45には、第1ボールベアリング75が固着される穴部46が設けられ、穴部46には、出力軸32側において径方向内側に突出する突出部46aと、穴部46の延長シャフト6の軸端側における雌ネジ部46bとが設けられ、第1ボールベアリング75は、突出部46aに着座するとともに、雌ネジ部46bに螺合するロックナット47で固定されるようになっており、簡易な構成で、第1ボールベアリング75がベベルギアホルダ45内に固定される。
図3中、符号44は、ベベルギアホルダ45のキャップである。
よって、延長シャフト6の右端部6aに第1の鍔部6aを設け、延長シャフト6の左端部6bに第1ボールベアリング75を締結することで、カムダンパ機構8を延長シャフト6上に完結させて設けることとなり、ダンパスプリング83の圧縮量を延長シャフト6側のアセンブリのみで固定することができる。
以上のようにカムダンパ機構8がアセンブリされ、第1ボールベアリング75が固定された延長シャフト6を、第1ボールベアリング75とともにベベルギアホルダ45に固着するとき、被動ベベルギア42は連結軸43と一体に形成され、ボールベアリング77を介してベベルギアケース40内に軸支されているから、一組のベベルギア41、42の噛み合い量調整のためには、ベベルギアホルダ45とベベルギアケース40の合わせ面48においてシム49を介装し調整を行なう場合がある。
しかし、本実施形態の場合は、カムダンパ機構8はダンパスプリング83の圧縮量を延長シャフト6側のアセンブリのみで固定されているので、ベベルギアホルダ45とベベルギアケース40の合わせ面48におけるシム49の介装によって、ダンパスプリング83の圧縮量に影響を与えることがなく、シム調整は独立して行なえる。
したがって、ベベルギアホルダ45をベベルギアケース40に組み付ける際にも、ダンパスプリング83のプリロード均一化と、一組のベベルギア41、42の噛み合い量調性の容易化を、両立させることができる。
以上、本発明に係る一実施形態につき説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、各請求項の発明の要旨の範囲内で多様な態様よって実施されるものを含むことは勿論である。
例えば、シャフトドライブ式内燃機関は請求項1の構成を備えるシャフトドライブ式内燃機関であればよく、左右の配置が反転したものでもよく、V型4気筒のものに限定されず、また、小型車両も実施形態の自動二輪車に限定されず、バギー車等の3輪、4輪の小型車両も含まれる。
また、実施形態のボールベアリング、ローラベアリング、ニードルベアリング等のベアリングの種別もそれに限定されず、メタルベアリングも含め、適宜のベアリングに変更されてよい。
1…パワーユニット、2…内燃機関、3…変速装置、6…延長シャフト、6a…右端部(本発明の「出力軸側部」)、6b…左端部(本発明の「他端部」)、6c…延長シャフト中空部、8…カムダンパ機構、10…ユニットケース、10b…ベアリング保持ボス、10c…突出環部、19L…左側壁、20…クランク軸、31…メイン軸、32…カウンタ軸(本発明の「出力軸」)、32b…左端部(本発明の「軸端部」)、32c…出力軸中空部、40…ベベルギアケース、41…駆動ベベルギア(本発明の「一組のベベルギア」の「一方のベベルギア」)、41c…当接面、41d…間隙、43…連結軸、45…ベベルギアホルダ、46…穴部、46a…突出部、46b…雌ネジ部、47…ロックナット、49…シム、61…段部、63…カラー部材、63a…第1の円筒部、63b…第2の円筒部、63c…第2の鍔部、64…押え板部材、65…締付けボルト(本発明の「締付け部材」)、74…第2ボールベアリング(本発明の「第2のベアリング」)、75…第1ボールベアリング(本発明の「第1のベアリング」)、75a…インナーレース、76…(延長シャフト、右端部の)ローラベアリング(本発明の「第3のベアリング」)、81…リフタ部材、81b…左側面、82…第1の鍔部、83…ダンパスプリング、83a…右端側(本発明の「一端側」)、83b…左端側(本発明の「他端側」)、84…凹カム面、85…カム部材、85c…当接面、85d…間隙、86…凸カム部、90…ドライブシャフト系、X…(クランク軸の)軸線、Y…(メイン軸の)軸線、Z…(カウンタ軸、延長シャフトの)軸線、D…(連結軸の)軸線

Claims (9)

  1. パワーユニット(1)のユニットケース(10)から突出する出力軸(32)の軸端部(32b)に一体に回転するように配された延長シャフト(6)と、同延長シャフト(6)の軸線方向を変換する一組のベベルギア(41,42)とを、前記パワーユニット(1)に設けられたベベルギアケース(40)に収容し、
    前記延長シャフト(6)に、カム部材(85)と、同カム部材(85)と協働するリフタ部材(81)と、同リフタ部材(81)と前記カム部材(85)を圧接させるダンパスプリング(83)とを含むカムダンパ機構(8)を備えたシャフトドライブ式車両のパワーユニットにおいて、
    前記カムダンパ機構(8)の前記カム部材(85)は、前記一組のベベルギア(41,42)の一方のベベルギア(41)と相互回転不能に且つ前記延長シャフト(6)に回転可能に設けられ、前記リフタ部材(81)は、前記延長シャフト(6)に軸方向摺動可能に且つ回転不能に設けられ、前記ダンパスプリング(83)は、その一端側(83a)が前記延長シャフト(6)の出力軸側部(6a)に突設された第1の鍔部(82)に支承され、他端側(83b)が前記リフタ部材(81)に当接して同リフタ部材(81)を前記カム部材(85)に向けて軸方向に付勢するとともに、同カム部材(85)が受けた軸方向の付勢力は少なくとも前記一方のベベルギア(41)で支承されるように構成され、
    前記延長シャフト(6)は、前記出力軸側部(6a)の前記第1の鍔部(82)と他端部(6b)に締結された第1のベアリング(75)との間に前記一方のベベルギア(41)と前記カムダンパ機構(8)を備えて、前記第1のベアリング(75)とともにベベルギアホルダ(45)に固着された状態で前記ベベルギアケース(40)に収容されるように構成されたことを特徴とするシャフトドライブ式車両のパワーユニット。
  2. 前記延長シャフト(6)上に別体のカラー部材(63)が嵌装され、
    同カラー部材(63)は、前記一方のベベルギア(41)が相対回動可能に枢支される第1の円筒部(63a)と、前記一方のベベルギア(41)と前記第1のベアリング(75)との間に挟まれ径方向外側に延びる第2の鍔部(63c)を有し、
    前記延長シャフト(6)には、前記カラー部材(63)の第1の円筒部(63a)の端部が当接される段部(61)が設けられ、
    前記第1のベアリング(75)は、そのインナーレース(75a)が押え板部材(64)と前記カラー部材(63)とに挟まれて締付け部材(65)によって前記延長シャフト(6)に締め付けられたことを特徴とする請求項1記載のシャフトドライブ式車両のパワーユニット。
  3. 前記一方のべべルギア(41)およびカム部材(85)の、前記カラー部材(63)の第2の鍔部(63c)と対峙する側は、一部が同第2の鍔部(63c)と当接する当接面(41c,85c)をなし、他部は同第2の鍔部(63c)との間に間隙(41d,85d)を有するように構成されたことを特徴とする請求項2記載のシャフトドライブ式車両のパワーユニット。
  4. 前記カラー部材(63)には、前記第1のベアリング(75)のインナーレース(75a)の内周面に嵌入して延在する第2の円筒部(63b)が形成されたことを特徴とする請求項2または請求項3記載のシャフトドライブ式車両のパワーユニット。
  5. 前記延長シャフト(6)の前記他端部(6b)および前記カラー部材(63)の第2の円筒部(63b)の端部と、前記押え板部材(64)との間には、クリアランス(c1,c2)が設けられたことを特徴とする請求項4記載のシャフトドライブ式車両のパワーユニット。
  6. 前記ベベルギアホルダ(45)には、前記第1のベアリング(75)が固着される穴部(46)が設けられ、
    同穴部(46)には、同穴部(46)の前記出力軸側において径方向内側に突出する突出部(46a)と、同穴部(46)の延長シャフト軸端側における雌ネジ部(46b)とが設けられ、前記第1のベアリング(75)は、前記突出部(46a)に着座するとともに、前記雌ネジ部(46b)に螺合するロックナット(47)で固定されたことを特徴とする請求項1記載のシャフトドライブ式車両のパワーユニット。
  7. 前記出力軸(32)の前記軸端部(32b)は、前記ユニットケース(10)を貫通して第2のベアリング(74)を介し軸支され、
    前記延長シャフト(6)は、前記出力軸(32)とスプライン結合されるとともに、同延長シャフト(6)の前記出力軸側部(6a)は、前記第2のベアリング(74)とクリアランス(c3)をもって配されたことを特徴とする請求項1記載のシャフトドライブ式車両のパワーユニット。
  8. 前記第2のベアリング(74)は、前記ユニットケース(10)のベアリング保持ボス(10b)に収容保持され、同ベアリング保持ボス(10b)が前記延長シャフト(6)側に突出する突出環部(10c)を有し、同突出環部(10c)と前記延長シャフト(6)の出力軸側部(6a)との間に第3のベアリング(76)が介装されるとともに、
    前記第1の鍔部(82)と前記突出環部(10c)との間には、軸方向にクリアランス(c4)が設けられたことを特徴とする請求項7記載のシャフトドライブ式車両のパワーユニット。
  9. 前記出力軸(32)には出力軸中空部(32c)が設けられ、出力軸中空部(32c)の内部に潤滑油が通され、前記延長シャフト(6)にも出力軸中空部(32c)と連通する延長シャフト中空部(6c)が設けられ、出力軸中空部(32c)側の潤滑油が延長シャフト中空部(6c)に流通可能に構成されたことを特徴とする請求項7記載のシャフトドライブ式車両のパワーユニット。
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