JP2001319472A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JP2001319472A
JP2001319472A JP2000137098A JP2000137098A JP2001319472A JP 2001319472 A JP2001319472 A JP 2001319472A JP 2000137098 A JP2000137098 A JP 2000137098A JP 2000137098 A JP2000137098 A JP 2000137098A JP 2001319472 A JP2001319472 A JP 2001319472A
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transistor
capacitor
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Daizaburo Takashima
大三郎 高島
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    • H01L27/04Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components specially adapted for rectifying, oscillating, amplifying or switching and having potential barriers; including integrated passive circuit elements having potential barriers the substrate being a semiconductor body
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 残留分極情報を十分に読み出すことを可能と
した強誘電体メモリを提供する。 【解決手段】 強誘電体キャパシタとトランジスタとか
らなるメモリセルMCが配列され、メモリセルMCを選
択するワード線WL、強誘電体キャパシタの一端に駆動
電圧を印加するためのプレート線PL及び、強誘電体キ
ャパシタの他端が選択的に接続されるビット線BL,/
BLが配設されたメモリセルアレイ1と、強誘電体キャ
パシタからビット線BL,/Blに読み出される信号を
検知増幅するセンスアンプ回路2とを備えた強誘電体メ
モリにおいて、データ読み出し時センスアンプ回路2の
動作前に、信号が読み出されるビット線の電圧を、カッ
プリング用キャパシタCによって引き下げる制御を行う
ビット線電圧制御回路3を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体記憶装置
に係り、特に強誘電体キャパシタとトランジスタを用い
て構成されるメモリセルを用いて不揮発にデータを記憶
する強誘電体メモリに関する。
【0002】
【従来の技術】今日、半導体メモリは、大型コンピュー
タの主記憶から、パソコン、各種家電製品、携帯電話等
の多くの分野で利用されている。半導体メモリの種類と
しては、揮発性のDRAMやSRAM、不揮発性のマス
クROMやEEPROM等が市場に出回っている。特に
DRAMは、揮発性であるにも拘わらず、低コスト性や
高速性の点で優れており、メモリ市場の多くを占めてい
る。電気的書き換えが可能な不揮発性メモリであるEE
PROMフラッシュメモリは、書き換え回数が106
程度に制限されていること、書き込み時間がマイクロ秒
の単位で必要であること、書き込み等に高電圧が必要で
あること、等の難点があるため、DRAM程には市場が
開けていない。
【0003】これに対して、強誘電体キャパシタ(Fe
rroelectric Capacitor)を用い
た強誘電体メモリ(Ferroelectric RA
M)は、1890年に提案されて以来、不揮発性で且つ
高速性能が得られるものとして注目されている。即ち強
誘電体メモリは、二値データを残留分極の大きさにより
不揮発に記憶し、書き換え回数が1012回程度であ
り、書き込み/読み出し時間がDRAMと同程度である
といった利点を有し、半導体メモリの市場を大きく書き
換える可能性を持つ。このため各メーカが開発を競って
おり、学会レベルでは4Mビット強誘電体メモリが発表
されている。
【0004】図35は、従来の強誘電体メモリの回路構
成を示す。メモリセルは、DRAMと同様に、一つのN
MOSトランジスタと一つの強誘電体キャパシタを直列
接続して構成される。このメモリセル構成を1T1C構
成という。DRAMとの違いは、強誘電体キャパシタの
残留分極を利用することによりデータを不揮発に記憶す
る点である。セルアレイ構成もDRAMと同様に、図3
5に示すような折り返しビット線構成をとることができ
る。最小セルサイズの理論的下限は、DRAMと同様
に、最小加工寸法をFとして、2F×4F=8F2とな
る。
【0005】図36は、図35の強誘電体メモリの動作
波形を示している。スタンバイ時、ビット線BL,/B
LはVssにプリチャージされており、プレート線PL
0,PL1もVssである。アクティブ時、まずビット
線BL,/BLをフローティングにし、選択ワード線W
LにHレベル電圧Vppを与え、選択プレート線PL0
をVssからVaaに上げる。ここで、Vaaは、アレ
イ内部共通電源であり、通常は外部電源電圧Vdd、或
いはこれを降圧した電圧である。
【0006】このとき、選択されたセルの強誘電体キャ
パシタには、ビット線容量Cbを負荷容量として電圧が
印加されて、信号電荷がビット線に読み出される。セル
データの“1”,“0”によりビット線に読み出される
電位は異なる。データが“1”のときは、分極反転を生
じてビット線に大きな電位が発生し、データが“0”の
ときは、分極反転を生ぜず、小さな電位変化がビット線
に現れる。1T1C構成の場合、“0”,“1”データ
のビット線電位の中間に参照電位を設定して、センスア
ンプでデータをセンスする。即ち、ビット線へのデータ
読み出し後、センスアンプ活性化信号SENをHにする
ことにより、“1”データはVaaに、“0”データは
Vssにそれぞれ増幅される。
【0007】“1”データは分極反転を生じる破壊読み
出しとなる。“1”データのセルでは、読み出しデータ
センス後ビット線がVaaであり、強誘電体キャパシタ
の端子間電圧はほぼゼロとなり、その後プレート線をV
ssに戻すと誘電体キャパシタには読み出し時と逆極性
の電圧Vaaがかかって、破壊読み出しされたデータ
“1”の再書き込みが行われる。“0”データのセルで
は、ビット線がVssであるため、強誘電体キャパシタ
にはプレート線側から電圧Vaaがかかり、プレート線
をVssに戻すと強誘電体キャパシタの端子間電圧はゼ
ロとなり、元の残留分極状態に戻る。その後、ワード線
WL0を下げ、ビット線BL,/BLをVssに戻し
て、スタンバイ状態に戻る。
【0008】図39は、Vaa=2.5Vの場合の上記
動作における強誘電体キャパシタの電圧印加軌跡を、読
み出し動作と書き込み動作について示している。図の電
圧軸は、プレート線側端子が正の場合を正軸、ビット線
側端子が正の場合を負軸で示している。ビット線への読
み出し電圧は、強誘電体キャパシタのヒステリシス曲線
上にビット線容量CBの負荷直線を示したように、
“0”,“1”データそれぞれについて、ヒステリシス
曲線と負荷直線の交点の電圧(但し、−2.5Vを基準
とする)として求められる。これは、強誘電体キャパシ
タの軌跡の出発点と負荷直線の出発点のY軸(分極量の
軸)の位置を同じとしたとき、強誘電体キャパシタに電
圧が印加されて分極変化によりビット線に出力される電
荷と、ビット線電位が上昇するに必要な電荷(CB×電
圧)が等しいことから、求められる訳である。
【0009】具体的に図39の例では、CB=2000
fF、Vaa=2.5Vであり、“1”データのときに
ビット線に読み出される電圧は約1.5V、“0”デー
タのときにビット線に読み出される電圧は約0.7Vと
なる。図35に示した1T1C構成のメモリセルの場
合、これらの中間値を参照電圧とするから、実質的信号
量は、0.35Vとなる。二つのNMOSトランジスタ
と二つの強誘電体キャパシタにより1メモリセルを構成
する場合(これを2T2C構成という)、信号量は0.
7Vとなる。
【0010】この様に強誘電体メモリでは、強誘電体キ
ャパシタに印加される電圧は、ビット線容量に対する、
強誘電体キャパシタの分極を含む容量比により制限され
るという問題がある。具体的に図39の例では、読み出
し時、強誘電体キャパシタにかかる電圧は、“1”デー
タの場合で、2.5V−1.5V=1.0Vである。
“0”データの場合は、2.5V−0.7V=1.8V
である。セルアレイ電源電圧Vaaがそのまま強誘電体
キャパシタに印加されれば、“1”,“0”の残留分極
量の差(2Pr=2×200fF)に対応するだけの信
号差が得られるのであるが、ビット線容量CBが有限で
あるため、Vaa未満の電圧しか強誘電体キャパシタに
印加されない。言い換えれば、残留分極の一部しか信号
に寄与していない。
【0011】これに対して、(再)書き込みの場合は、
プレート線の容量が十分に大きいものとすれば、ビット
線の増幅された電圧電が強誘電キャパシタにそのまま与
えられ、図39(B)に示したように、電源電圧Vaa
がほぼ100%強誘電体キャパシタに印加される。強誘
電体キャパシタに印加される電圧が低いことは、疲労に
よる劣化が少ないという点でメリットがあるが、疲労は
Vaaが印加される(再)書き込み動作で決まってしま
う(強誘電体メモリの疲労スペックは、読み出し/書き
込みの合計サイクル数で決まる)。
【0012】以上の問題は、図39に示したような十分
に読み出し信号量が得られる標準条件での強誘電体キャ
パシタでは、実際上大きな問題にならない。しかし、
1)各セルでのヒステリシス特性にばらつきがある場
合、2)脱分極による劣化が大きい場合、3)インプリ
ント(Imprint)による信号減少が大きい場合、
5)疲労による劣化が大きい場合、6)電源電圧が低下
した場合、等には深刻な問題になる。特に、Impri
ntによるヒステリシス曲線のシフトの影響は、Vaa
−(Imprint後の抗電圧Vc)の値が小さくなる
場合、顕著になるため、深刻である。
【0013】図40は、電源電圧Vaaが3Vから2.
5Vに低下した場合の信号劣化の様子を示している。抗
電圧をVcとすると、信号量はほぼ、Vaa−Vcに比
例するため、Vaaの低下により信号が大きく減少す
る。のみならず、図40に“1”データの読み出し時の
軌跡に示すように、分極量変化が小さくなり、残留分極
が更に有効利用されない状態に陥る。
【0014】以上のように、ビット線容量CBが比較的
小さい場合には、データ読み出し時に強誘電体キャパシ
タにかかる電圧が小さくなる。逆に、ビット線容量CB
が十分に大きい場合には、強誘電体キャパシタには大き
な電圧が印加されるが、読み出し信号量が小さくなって
しまう。
【0015】以上の問題の他、従来の強誘電体メモリに
は、セルサイズがDRAMより小さくはならない、プレ
ート線をワード線毎に分割して配設する必要があるた
め、プレート線の抵抗が大きくなる、プレート線駆動回
路をワード線ピッチで配置する必要があり、十分な駆動
能力が得られず、従ってDRAMより低速になる、とい
った難点があった。本発明者等は、これらの難点を解消
することができる、チェーン型強誘電体メモリを既に提
案している(特願平8−147452号、特願平9−0
01115号、特願平9−153137号、特願平9−
346404号等)。
【0016】図37は、チェーン型強誘電体メモリの回
路構成を示している。一つのメモリセルはNMOSトラ
ンジスタと強誘電体キャパシタの並列接続回路で構成さ
れ、この並列接続回路が複数個直列にチェーン接続され
てメモリブロック構成している。メモリセルブロックの
一端はブロック選択NMOSトランジスタを介してビッ
ト線に接続され、他端はプレート線に接続されている。
この様な構成により、1)4F2という小さい単位メモ
リセルサイズが得られる、2)製造が容易な平面トラン
ジスタが用いられる、3)汎用性のあるランダムアクセ
スが可能になる、4)高速読み出し/書き込みが可能に
なる、といった利点が得られる。
【0017】図38は、この様なチェーン型強誘電体メ
モリの動作波形を示している。スタンバイ時、ワード線
は全てH、ブロック選択信号BSはLに保ち、強誘電体
キャパシタの両端を短絡してデータを安定に保持する。
アクティブ時、選択ワード線例えばWL0をLとし、V
ssにプリチャージされたビット線をフローティングと
し、ブロック選択信号例えばBS0をHとして、選択プ
レート線PL0にVaaを与える。これにより、通常の
強誘電体メモリと同様に選択されたメモリセルの強誘電
体キャパシタに電圧が印加され、読み出しが行われる。
選択ブロック内の非選択メモリセルのトランジスタはオ
ンのままあり、強誘電体キャパシタには電圧が印加され
ず、データが保持される。しかし、このチェーン型強誘
電体メモリも基本動作は従来の強誘電体メモリと同様で
あり、読み出し時に強誘電体キャパシタに十分な電圧が
印加されないという問題が残る。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来の強
誘電体メモリでは、書き込み動作に比べて読み出し動作
において強誘電体キャパシタに十分な電圧が印加され
ず、従って蓄積された残留分極情報が十分には読み出さ
れず、読み出し信号量が小さいという問題があった。こ
の問題は特に低電圧動作を行う場合に深刻になり、また
Imprintによる信号劣化も著しくなる。
【0019】この発明は、上記事情を考慮してなされた
もので、残留分極情報を十分に読み出すことを可能とし
た強誘電体メモリを提供することを目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】この発明に係る半導体記
憶装置は、強誘電体キャパシタとトランジスタとからな
るメモリセルが配列され、前記メモリセルを選択するワ
ード線、前記メモリセルの強誘電体キャパシタの一端に
駆動電圧を印加するためのプレート線及び、前記メモリ
セルの強誘電体キャパシタの他端からセルデータが読み
出されるビット線が配設されたメモリセルアレイと、前
記強誘電体キャパシタから前記ビット線に読み出される
信号を検知増幅するセンスアンプ回路と、データ読み出
し時前記センスアンプ回路の動作前に、信号が読み出さ
れる前記ビット線の電圧を引き下げる制御を行うビット
線電圧制御回路とを備えたことを特徴とする。
【0021】この発明によると、データ読み出し時にビ
ット線電圧の引き下げ制御を行うことにより、データ読
み出し時に強誘電体キャパシタに印加される電圧を大き
くして、残留電極情報を効果的に読み出すことが可能に
なる。具体的にこの発明において、ビット線電圧制御回
路は、ビット線との容量結合によりビット線の電圧引き
下げを行うため少なくとも一つのキャパシタを有するも
のとする。或いは、ビット線電圧制御回路は、一対のビ
ット線に対応してその選択されたビット線に結合される
ように駆動される一対のキャパシタを有するものとす
る。
【0022】更に具体的に、上述のようなビット線電圧
制御回路は、次のようないくつかの構成が用いられる。 (a)ビット線電圧制御回路は、一対のビット線にそれ
ぞれ対応して設けられ、第1の端子が一対のビット線に
それぞれ接続され、第2の端子が一対の駆動信号線にそ
れぞれ接続された一対のキャパシタを有し、データ読み
出し前は、前記一対の駆動信号線に第1の電位を与え、
データ読み出し時に、前記一対の駆動信号線の一方に第
1の電位より低い第2の電位を与えるようにする。
【0023】(b)ビット線電圧制御回路は、一対のビ
ット線にそれぞれのドレインが接続された第1及び第2
のトランジスタと、一端が前記第1及び第2のトランジ
スタのソースに接続され他端が駆動信号線に接続された
キャパシタとを有し、データ読み出し前は、前記駆動信
号線に第1の電位を与えると共に、前記第1及び第2の
トランジスタをオンにし、データ読み出し時に、前記第
1及び第2のトランジスタのうち非選択ビット線側をオ
フにして前記駆動信号線に第1の電位より低い第2の電
位を与えるようにする。
【0024】(c)ビット線電圧制御回路は、ドレイン
が前記ビット線に接続された第1のトランジスタと、一
端が前記第1のトランジスタのソースに接続され他端が
駆動信号線に接続されたキャパシタと、前記第1のトラ
ンジスタとキャパシタの接続ノードと第1の電位の電源
線との間に介在させた第2のトランジスタとを有し、デ
ータ読み出し前は、前記駆動信号線に第1の電位より高
い第2の電位を与えると共に、第1のトランジスタをオ
フ、第2のトランジスタをオンとし、データ読み出し時
に、前記第2のトランジスタをオフ、前記第1のトラン
ジスタをオンとして、前記駆動信号線に第2の電位より
低い第3の電位を与えるようにする。
【0025】また、上述した各ビット線電圧制御回路に
用いられるカップリング用のキャパシタは、好ましく
は、ビット線の容量10%以上の容量を持つものとす
る。
【0026】この発明に係る半導体記憶装置はまた、強
誘電体強誘電体キャパシタとトランジスタとからなるメ
モリセルが配列され、メモリセルを選択するワード線、
強誘電体キャパシタの一端に駆動電圧を印加するための
プレート線及び、強誘電体キャパシタの他端が選択的に
接続されるビット線が配設されたメモリセルアレイと、
前記強誘電体キャパシタから前記ビット線に読み出され
る信号を検知増幅するセンスアンプ回路と、前記プレー
ト線に対して、データ読み出し時前記センスアンプ回路
の動作前に、前記ビット線の振幅電圧より大きい振幅の
電圧を与えるようにしたプレート線駆動回路とを備えた
ことを特徴とする。
【0027】このように、データ読み出し時にプレート
線に対して大きな振幅電圧を与えることにより、ビット
線の電圧引き下げを行う場合と同様に、データ読み出し
時の強誘電体キャパシタに添加される電圧を大きくする
ことができ、残留電極情報を効果的に読み出すことが可
能になる。
【0028】この場合好ましくは、プレート線駆動回路
は、センスアンプ回路の動作時にはビット線の振幅電圧
と同じ振幅の電圧をプレート線に与えるものとする。プ
レート線駆動回路は例えば、プレート線を基準電圧にリ
セットするためのリセット用トランジスタと、プレート
線に選択的に前記ビット線の振幅電圧と同じ振幅の電圧
を与えるための第1のドライブ用トランジスタと、プレ
ート線に選択的に前記ビット線の振幅電圧より大きい振
幅の電圧を与えるための第2のドライブ用トランジスタ
とを備えて構成される。
【0029】或いはまた、プレート腺駆動回路は、プレ
ート線に一端が接続されたキャパシタと、プレート線を
基準電圧にリセットするためのリセット用トランジスタ
と、前記キャパシタにビット線の振幅電圧と同じ振幅の
電圧をプリチャージするためのプリチャージ用トランジ
スタと、前記キャパシタの他端を選択的に駆動して前記
プレート線に前記ビット線の振幅電圧より大きい振幅の
電圧を与えるための昇圧駆動回路とを備えて構成され
る。
【0030】この発明が適用される半導体記憶装置のメ
モリセルアレイは、強誘電体キャパシタとトランジスタ
を直列接続して単位メモリセルが構成されるものでもよ
いし、強誘電体キャパシタとトランジスタの並列接続回
路をビット線とプレート線の間に複数個直列接続してメ
モリセルブロックが構成されるものでもよい。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態を説明する。図1は、この発明の方式によ
る強誘電体メモリでの読み出し動作及び書き込み動作に
おけるヒステリシス曲線上での印加電圧軌跡を、図39
に示した従来方式の場合と重ねて示している。ビット線
振幅2.5V時、プレート線駆動方式の強誘電体メモリ
においては、“1”データの(再)書き込み時、ビット
線電圧BL=2.5V、プレート線電圧PL=0Vとな
り、図1(B)に示すように、強誘電体キャパシタには
2.5Vが印加される。また“0”データ(再)書き込
み時は、BL=0V、PL=0Vとなり、強誘電体キャ
パシタには“1”書き込み時とは逆電圧であるが、2.
5Vが印加される。この(再)書き込み動作は従来と同
様である。
【0032】これに対して、読み出し動作では、図1
(A)に示したように、書き込み時とと異なり、プレー
ト線電圧として2.5Vではなく、これより高い電圧、
図1(A)の例では3Vを用いる点で従来方式と異な
る。即ち、“1”データ読み出し時、強誘電体キャパシ
タには3Vの電圧が印加され、強誘電体キャパシタの容
量(残留分極成分+常誘電体容量成分)とビット線容量
CBの容量比だけビット線電圧が上昇し、これが“1”
読み出し信号となる。“0”データ読み出し時も同様に
強誘電体キャパシタには3Vがかかり、強誘電体キャパ
シタの容量とビット線容量CBの容量比だけビット線電
圧が上昇し、これが“0”読み出し信号となる。
【0033】この様にこの発明の方式では、読み出し
時、従来方式より大きな電圧が強誘電体キャパシタに印
加されるようにしており、この結果読み出し信号量も従
来方式より大きくなる。具体的にビット線容量がCB=
2000fFの場合について、従来方式とこの発明の方
式を比較する。強誘電体キャパシタに印加される電圧が
2.5Vの従来方式では、前述のように、“1”データ
のときにビット線に読み出される信号電圧は約1.5
V、“0”データのときにビット線に読み出される信号
電圧は約0.7Vとなる。1T1C構成のメモリセルの
場合、これらの中間を参照電圧とするから、実質的信号
量は、0.35Vとなる。2T2C構成の場合は、信号
量は0.7Vとなる。
【0034】これに対して、強誘電体キャパシタに印加
される電圧を3Vとするこの発明の方式では、図1
(A)に示すように、“1”データのときにビット線に
読み出される電圧は約1V、“0”データのときにビッ
ト線に読み出される電圧はほぼ0Vとなる。1T1C構
成のメモリセルの場合、これらの中間電圧を参照電圧と
するから、実質的信号量は、0.55V、2T2C構成
の場合は、信号量は1Vとなる。
【0035】以上のようにこの発明においては、データ
読み出し時、強誘電体キャパシタに印加される電圧を大
きくして、大きな信号量を得ることがポイントである。
この様に読み出し時の印加電圧を大きくしても、データ
センス後の強誘電体キャパシタの端子間電圧は、“1”
データの場合で1.4V、“0”データの場合で2.5
Vであり、書き込み時の電圧を越えることはない。強誘
電体メモリの読み出し/書き込みサイクル数の仕様は、
読み出し回数と書き込み回数の合計で決まり、信頼性劣
化は殆ど書き込み動作で決まるため、従来方式と変わら
ない。この発明の方式により、読み出し信号量が大きく
なる効果は、特に強誘電体キャパシタに電圧が印加され
難くなる低電圧動作時に有効である。また、Impri
ntにより強誘電体キャパシタのヒステリシスが図1の
左側にシフトして、強誘電体キャパシタに電圧がかかり
難くなった場合にも、有効となる。いずれも場合も、実
質的にプレート線とビット線間の電圧が減少するから、
読み出し時にプレート線電圧を上げるこの発明の方式が
効果的となる。
【0036】以下にこの発明の具体的な実施の形態を説
明する。 [実施の形態1]図2は、実施の形態1による強誘電体
メモリの回路構成を示している。メモリセルアレイ1
は、この例では1T1C構成としており、ビット線対B
L,/BLに接続される一つずつのメモリセルMC0,
MC1を示している。強誘電体キャパシタFC0,FC
1の一端はそれぞれプレート線PL0,PL1に接続さ
れ、他端はNMOSトランジスタMQ0,MQ1を介し
てそれぞれビット線/BL,BLに接続されている。N
MOSトランジスタMQ0,MQ1のゲートはワード線
WL0,WL1に接続されている。
【0037】ビット線対BL,/BLは選択NMOSト
ランジスタQ01,Q02を介してセンスアンプ回路
(SA)2に接続されている。但しこの選択トランジス
タQ01,Q02は共有センスアンプ方式の場合に必要
となるもので、共有センスアンプ方式でない場合には必
要がない。
【0038】センスアンプ回路2のセンスノードBLS
A,/BLSAには、データ読み出し時にビット線電圧
をコントロールするためのビット線電圧制御回路3が設
けられている。ビット線電圧制御回路3は、読み出し時
に選択ビット線に結合されてその電位を引き下げるため
のカップリング用キャパシタC(容量C)と、その一端
Nを選択的にセンスノード/BLSA,BLSAに接続
するためのNMOSトランジスタQ11,Q12を有す
る。キャパシタCの他端は駆動信号線CSDRVに接続
されている。MOSトランジスタQ11,Q12は制御
信号線OSWL0,OSWL1により制御される。キャ
パシタCのノードNにはまた、このノードNをリセット
するためのリセット用NMOSトランジスタQ13が設
けられている。キャパシタCの容量Cは好ましくは、ビ
ット線容量CBの10%以上とする。この条件は、後に
説明する全ての実施の形態について同様である。
【0039】図3は、この実施の形態での強誘電体メモ
リの動作波形を示している。この動作波形は、ワード線
WL0とプレート線PL0を選択して、メモリセルMC
0の読み出し、再書き込みを行う場合である。スタンバ
イ時、リセット信号線OSRSTは“H”(=Va
a)、駆動信号線OSDRVは“H”(=Vaa)、制
御信号線OSWL0,OSWL1は“L”(=Vss)
である。これによりビット線電圧制御回路3では、キャ
パシタCには、ノードNを0Vに保持してVaa・Cな
る電荷が充電される。
【0040】リセット信号OSRSTを“L”として、
リセット用トランジスタQ13をオフにすることで、ア
クティブ動作に入り、ほぼ同時に選択ワード線WL0を
“H”(=Vpp)、選択プレート線PL0を“H”
(=Vaa)、制御信号線OSWL0を“H”(=Va
a又はVpp)にする(時刻t1)。これにより、トラ
ンジスタQ11がオンになって、キャパシタCのノード
Nは、選択されたデータが読み出されるセンスノード/
BLSA、従ってビット線/BLに接続される。これに
僅かに遅れて、駆動信号線OSDRVを“L”にする
(時刻t2)。
【0041】リセット用トランジスタQ13をオフにし
て駆動信号線OCDRVを基準電圧(0V)にすると、
ノードNの電圧は−Vaaとなる。このノードNが、選
択セルデータが読み出されるビット線/BLに接続され
るから、Vssにプリチャージされていたビット線/B
L(容量CB)は、データ読み出しによる電圧上昇が開
始し、その直後にはキャパシタCによる電圧引き下げが
行われる。別の方法としては、ビット線へのデータ読み
出しとキャパシタCによるそのビット線電圧の引き下げ
とを同じタイミングで行うようにしてもよい。
【0042】読み出し初期の上述したキャパシタCのビ
ット線への接続は、言い換えれば、実質的にビット線容
量がCB+Cであって、これが、−CVaa/(CB+
C)にプリチャージされたと等価の動作になる。従っ
て、選択プレート線PL0とビット線/BLの間の電圧
は、Vaa+CVaa/(CB+C)となる。即ち、従
来方式に比べて、選択された強誘電体キャパシタに印加
される電圧が、CVaa/(CB+C)だけ大きくな
る。
【0043】ビット線にデータ信号を読み出した後の動
作は、センスアンプ活性化信号SENを“H”にして読
み出し信号をセンスアンプ回路2により増幅し(時刻t
3)、その後プレート線PL0を“L”に戻して、再書
き込みを行う。プレート線PL0を“L”に戻す前に、
センス動作と前後して、制御信号線OSWL0を“L”
に戻し、キャパシタCをビット線から切り離し、リセッ
ト信号線OSRST及びプリチャージ信号線OSDRV
を“H”にしてプリチャージ状態に戻る。
【0044】以上のようにこの実施の形態によると、ビ
ット線電圧制御回路3により、プレート線に電圧を与え
てデータ読み出しを行う際に、データが読み出されるビ
ット線の電圧を強制的に引き下げている。これにより、
読み出しが行われる強誘電体キャパシタには従来より大
きな電圧が印加され、従って蓄積残留分極を効果的に読
み出すことができる。強誘電体キャパシタに印加される
電圧はVaaを超えることはなく、信頼性も確保され
る。この発明においては、読み出し時のセンスアンプ動
作前のビット線の電圧振幅は、プレート線の電圧振幅に
比べて小さくなる。具体的に、Vaa=2.5Vで、キ
ャパシタCの容量Cがビット線容量CBの約1/10と
して、ビット線電圧振幅がプレート線電圧振幅に比べて
0.3V程度以上小さくなる。
【0045】この実施の形態において、キャパシタCを
選択ビット線に接続することにより、ビット線容量が大
きくなるため、その分ビット線の信号振幅が小さくなる
ように思われる。しかし、ビット線容量の増大の影響に
ついては、図1(A)から明らかなように、太線の破線
で示した容量CBの傾きの増加の影響に比べて、強誘電
体キャパシタに印加される電圧の増加の影響の方が大き
く、実質的に信号量は増大する。これは、ビット線容量
CBが強誘電体キャパシタの容量に比べて極めて大きい
場合を除き、信号量は、(プレート線・ビット線間電
圧)−(抗電圧)に比例し、従って印加電圧増加の影響
が大きいためである。
【0046】この実施の形態によれば、更に次のような
効果も得られる。 プレート線・ビット線間電圧をVaaより大きくして
いるにも拘わらず、ビット線、プレート線、センスアン
プ回路等にVaa以上の電位がかかることはない。従っ
て、トランジスタ等の耐圧にとって有利である。 ビット線電圧制御回路3のキャパシタCは、大きな面
積が必要としても、これをビット線対BL,/BLで共
有して、いずれのビット線にも接続できるようにしてい
るため、チップ占有面積の増大の影響は比較的小さい。
【0047】1T1C構成の場合、参照電位は
“0”,“1”データの中間電位を発生させる必要があ
り、比較的面積の大きなダミーセル(例えば変動の大き
な強誘電体キャパシタを用いたダミーセル、或いはMO
Sキャパシタを用いたダミーセル)が必要となる。これ
に対してこの発明では、読み出し側のビット線電圧を下
げるため、参照電位を低くすることができ、ダミーセル
の面積も小さくすることができる。なお、ビット線電圧
制御回路3のキャパシタCを追加することは、実質的に
ダミーセル面積を大きくしたと等価に見えるかもしれな
いが、実際に参照電位を僅かに上げるにはダミーセル面
積の大きな増加が必要であり、決して等価ではない。即
ち、この発明の方式により、読み出し側のビット線電圧
を下げ、ダミーセル面積を小さくして参照ビット線に小
さい電圧を与えることは有効である。 ビット線電圧制御回路3のキャパシタCの面積をより
大きくして、ビット線電圧をより下げると、図3のセン
スノード/BLSAの電圧変化を破線のようにすること
ができ、このとき参照ビット線電圧はほぼ0Vに設定す
ることができる。この場合には、ダミーセルを省略する
ことが可能である。
【0048】[実施の形態2]図4は、実施の形態2に
よる強誘電体メモリの回路構成を示している。この例で
は、メモリセルアレイ1は、2T2C構成であり、ワー
ド線WL0に沿って対をなすメモリセルMC01,MC
02と、別のワード線WL1に沿って対をなすメモリセ
ルMC11,MC12を示している。メモリセルMC0
1,MC02のNMOSトランジスタのゲートは共通に
ワード線WL0により駆動され、強誘電体キャパシタの
プレート端子も共通にプレート線PL0により駆動され
る。メモリセルMC11,MC12についても同様に、
ワード線WL1、プレート線PL1により共通に駆動さ
れる。
【0049】2T2C構成の場合、ビット線対に対をな
して設けられたメモリセルは逆データが記憶されて、同
時に読み出しが行われる。このため、ビット線電圧制御
回路3は、各ビット線BL,/BL側にそれぞれ容量カ
ップリング用のキャパシタC1,C2が設けられる。こ
れらのキャパシタC1,C2のノードN1,N2はそれ
ぞれNMOSトランジスタQ41,Q42を介してセン
スノードBLSA,/BLSAに接続される。これらの
トランジスタQ41,Q42は同じ制御信号線OSWL
により同時にオンオフ制御される。またノードN1,N
2にはそれぞれリセット用NMOSトランジスタQ4
3,Q44が設けられ、これらも同じ制御信号線OSR
STにより同時にオンオフ制御される。更にキャパシタ
C1,C1の基準端子も同様に共通の駆動信号線OSD
RVにより駆動される。キャパシタC1,C2のビット
線に対する容量比は、好ましくは実施の形態1と同様と
する。
【0050】図5は、この実施の形態2の動作波形を示
している。ワード線WL0とプレート線PL0を選択し
て、メモリセルMC01,MC02の読み出し、再書き
込みを行う場合である。スタンバイ時、リセット信号線
OSRSTは“H”(=Vaa)、駆動信号線OSDR
Vは“H”(=Vaa)、制御信号線OSWLは“L”
(=Vss)である。これによりビット線電圧制御回路
3では、キャパシタC1,C2にVaaが充電される。
【0051】リセット信号OSRSTを“L”として、
リセット用トランジスタQ43,Q44をオフにした後
(t0)、アクティブ動作に入り、選択ワード線WL0
が“H”(=Vpp)、選択プレート線PL0が“H”
(=Vaa)になる(t2)。同時に、制御信号線OS
WLを“H”(=Vaa又はVpp)にして、トランジ
スタQ41,Q42をオンにし、キャパシタC1,C2
のノードN1,N2をそれぞれセンスノードBLSA,
/BLSA、従ってビット線BL,/BLに接続する。
そして、駆動信号線OSDRVを“L”にすることによ
り(t3)、キャパシタC1,C2の負電圧によって信
号が読み出されたビット線の電圧引き下げを行う。
【0052】これにより、実施の形態1の場合と同様
に、同時に読み出されるメモリセルMC01,MC02
の強誘電体キャパシタには従来より大きな電圧が印加さ
れ、大きな読み出し信号量が得られる。
【0053】[実施の形態3]図6は、実施の形態3に
よる強誘電体メモリの回路構成を示している。メモリセ
ルアレイ1は、図2の実施の形態と同様の1T1C構成
である。これに対してビット線電圧制御回路3は、図2
と異なり、図4の実施の形態と同様の構成としている。
これは、ワード線WL0,WL1を同時に選択し、プレ
ート線PL0,PL1を同時に選択して、二つのメモリ
セルMC0,MC1を同時に選択することにより、2T
2C構成の場合と同様の動作を可能とするためである。
キャパシタC1,C2のビット線に対する容量比は好ま
しくは、実施の形態1と同様とする。
【0054】但し、1T1Cセルとして使用する場合に
は、読み出し時、キャパシタC1,C2のいずれか一方
のみが利用される。従ってトランジスタQ41,Q42
の制御信号線OSWL1,OSWL0は別々の用意され
る。リセット用トランジスタQ43,Q44の制御信号
線OSRST1,OSRST0及び、駆動信号線OSD
RV1,OSDRV0も別々に用意される。
【0055】図7は、この実施の形態の場合の動作波形
である。1T1Cセルとして動作させる場合には、ワー
ド線WL0及びプレート線PL0が選択されたとき、こ
れらと同期して、実施の形態1の場合と同様に、制御信
号線OSWL0、リセット信号線OSRST0、駆動信
号線OSDRV0が選択される。このとき、キャパシタ
C2により選択ビット線/BL電位の引き下げ制御がな
され、キャパシタC1はプリチャージ状態のまま保持さ
れる。2T2Cセルとして動作させる場合には、図7の
括弧内に示したように、ワード線WL0,WL1、プレ
ート線PL0,PL1が同時に選択され、これに応じて
ビット線電圧制御回路3の各制御信号も二つのキャパシ
タC1,C2について同時に同期制御される。この実施
の形態によっても実施の形態1,2と同様の効果が得ら
れる。
【0056】[実施の形態4]図8は、実施の形態4に
よる強誘電体メモリの回路構成である。図1の実施の形
態1とほぼ同様であり、異なる点は、ビット線電圧制御
回路3のリセット用トランジスタを省略したことであ
る。キャパシタCのビット線に対する容量比は好ましく
は実施の形態1と同様とする。
【0057】この実施の形態の場合の動作波形は、図9
のようになる。この実施の形態の場合、スタンバイ状態
において、制御信号線OSWL0,OSWL1を“H”
として、MOSトランジスタQ11,Q12をオンと
し、キャパシタCのノードNをビット線BL,/BLと
共にVssにプリチャージする。この間、駆動信号線O
SDRVは“H”とする。アクティブ動作に入るとき
は、非選択ビット線BL側の制御信号線OSWL1を
“L”、従ってトランジスタQ12をオフとし、ほぼ同
時に駆動用信号線OSDRVを“L”にする。
【0058】これにより、実施の形態1と同様の動作に
より、データが読み出されるビット線のみ電圧を引き下
げて、選択されたメモリセルの強誘電体キャパシタに対
して、読み出し時に大きな電圧を印加することができ
る。従って実施の形態1と同様の効果が得られる。ま
た、ビット線電圧制御回路3は素子数が少なくなり、回
路面積を小さくすることができる。
【0059】[実施の形態5]図10は、実施の形態5
による強誘電体メモリの回路構成である。この実施の形
態は、チェーン型強誘電体メモリであり、メモリセルア
レイ1は、並列接続されたNMOSトランジスタと強誘
電体キャパシタからなるメモリセルが複数個直列接続さ
れてメモリセルブロックを構成する。図10では、ビッ
ト線対BL,/BLに接続される二つのメモリセルブロ
ックMCB0,MCB1を示している。また図の例は、
各メモリセルブロックMCB0,MCB1が4個のメモ
リセルの直列接続から構成された場合を示している。
【0060】メモリセルブロックMCB0,MCB1の
一端にある強誘電体キャパシタのプレート電極はプレー
ト線PL0,PL1に接続され、他端は、ブロック選択
信号BS0,BS1により制御されるブロック選択NM
OSトランジスタQ101,Q102を介してそれぞれ
ビット線/BL,BLに接続される。その他の構成は、
図2の実施の形態と同様であり、ビット線電圧制御回路
3も図2と同じ回路構成としている。キャパシタCのビ
ット線に対する容量比は好ましくは実施の形態1と同様
とする。
【0061】チェーン型強誘電体メモリの場合、ブロッ
ク選択信号BS0,BS1のいずれか一方を“H”にす
ることにより、メモリセルブロックMCB0,MCB1
の一方のみをビット線に接続することができる。従っ
て、ビット線対BL,/BLの一方をデータ読み出しに
利用し、ダミーセルによる参照データを用いて、1T1
Cセルと同様の動作が可能になる。
【0062】図11は、この実施の形態での動作波形で
ある。ここでは、メモリセルブロックMCB0が選択さ
れ、またワード線WL0とプレート線PL0が選択され
て、メモリセルMC0の読み出し、再書き込みを行う場
合について示している。スタンバイ時、リセット信号線
OSRSTは“H”(=Vaa)、駆動信号線OSDR
Vは“H”(=Vaa)、制御信号線OSWL0,OS
WL1は“L”(=Vss)である。これによりビット
線電圧制御回路3では、キャパシタCにVaa・Cなる
電荷が充電される。
【0063】リセット信号OSRSTを“L”として、
リセット用トランジスタQ13をオフにした後、アクテ
ィブ動作に入り、選択ワード線WL0が“H”(=Vp
p)、選択プレート線PL0が“H”(=Vaa)にな
る。これとほぼ同時に、或いは僅かに遅れて、駆動信号
線OSDRVを“L”にする。同時に、制御信号線OS
WL0を“H”(=Vaa又はVpp)にして、トラン
ジスタQ11をオンにし、キャパシタCのノードNを選
択されたデータが読み出されるセンスノード/BLS
A、従ってビット線/BLに接続する。
【0064】キャパシタCのプリチャージ動作を停止す
ると、ノードNの電圧は−Vaaとなる。このノードN
が、選択セルデータが読み出されるビット線/BLに接
続されるから、Vssにプリチャージされていたビット
線/BL(容量CB)は、信号読み出しによる電圧上昇
と同時に、キャパシタCによる電圧引き下げが行われ
る。言い換えれば、実質的にビット線容量がCB+Cで
あり、これが、−CVaa/(CB+C)にプリチャー
ジされたと等価の動作になる。従って、選択プレート線
PL0とビット線/BLの間の電圧は、Vaa+CVa
a/(CB+C)となる。即ち、従来方式に比べて、選
択された強誘電体キャパシタに印加される電圧が、CV
aa/(CB+C)だけ大きくなる。
【0065】ビット線にデータ信号を読み出した後の動
作は、センスアンプ活性化信号SENを“H”にして読
み出し信号をセンスアンプ回路2により増幅し、その後
プレート線PL0を“L”に戻して、再書き込みを行
う。センス動作と前後して、制御信号線OSWL0を
“L”に戻し、キャパシタCをビット線から切り離し、
リセット信号線OSRST及び駆動信号線OSDRVを
“H”にしてプリチャージ状態に戻る。
【0066】この実施の形態によっても、先の各実施の
形態と同様の効果が得られる。また実施の形態1につい
て説明したと同様に、ビット線電圧制御回路3のキャパ
シタCの面積をより大きくして、ビット線電圧をより下
げると、図11のセンスノード/BLSAの電圧変化を
破線のようにすることができ、このとき参照ビット線電
圧はほぼ0Vに設定することができる。このときには、
ダミーセルを省略することが可能である。
【0067】[実施の形態6]図12は、実施の形態6
による強誘電体メモリの回路構成である。メモリセルア
レイ1は、図10の実施の形態と同様にチェーン型強誘
電体メモリ構成であるが、二つのメモリセルブロックM
CB0,MCB1について、プレート線は共通にプレー
ト線PLに接続され、またブロック選択トランジスタQ
101,Q102は共通のブロック選択信号BSにより
同時に選択される。従って、ビット線対BL,/BLの
一方をデータ読み出しに利用し、他方を参照ビット線と
して、2T2Cセルの動作を行う。
【0068】従って、ビット線電圧制御回路3は、2T
2Cセルの構成を用いた図4の実施の形態と同様の構成
としており、各ビット線BL,/BL側にそれぞれカッ
プリング用のキャパシタC1,C2が設けられる。これ
らのキャパシタC1,C2のノードN1,N2はそれぞ
れNMOSトランジスタQ41,Q42を介してセンス
ノードBLSA,/BLSAに接続される。これらのト
ランジスタQ41,Q42は同じ制御信号線OSWLに
より同時にオンオフ制御される。またノードN1,N2
にはそれぞれリセット用NMOSトランジスタQ43,
Q44が設けられ、これらも同じ制御信号線OSRST
により同時にオンオフ制御される。更にキャパシタC
1,C1の基準端子も同様に共通の駆動信号線OSDR
Vにより駆動される。キャパシタC1,C2のビット線
に対する容量比は好ましくは実施の形態1と同様とす
る。
【0069】図13は、この実施の形態での動作波形で
ある。スタンバイ時、ワード線は“H”に保持され、デ
ータ読み出し時選択されたワード線WL0が“L”とさ
れることは、先に説明したチェーン型強誘電体メモリと
同様である。そしてプレート線PLとブロック選択信号
BSが“H”となり、二つのメモリセルブロックMCB
0,MCB1の互いに補である選択メモリセルデータが
ビット線/BL,BLに読み出される。これとほぼ同時
に、ビット線電圧制御回路3のキャパシタC1,C2を
それぞれビット線/BL,BLに接続して、電圧引き下
げを行う。この実施の形態によっても先の各実施の形態
と同様の効果が得られる。
【0070】[実施の形態7]図14は、実施の形態7
による強誘電体メモリの回路構成である。メモリセルア
レイ1はチェーン型強誘電体メモリ構成であり、メモリ
セルブロックMCB0,MCB1に対して別々にプレー
ト線PL0,PL1が設けられ、ブロック選択トランジ
スタQ101,Q102に別々のブロック選択信号線B
S0,BS1が用意されている。従って1T1C構成の
動作が可能であるが、プレート線PL0,PL1を共通
接続し、ブロック選択信号線BS0,BS1を共通接続
すれば、2T2C構成の動作も可能となる。
【0071】そこで、ビット線電圧制御回路3について
は、2T2C動作に必要とされる図12と同様の構成と
している。キャパシタC1,C2のビット線に対する容
量比は好ましくは、実施の形態1と同様とする。1T1
Cセルとして使用する場合には、読み出し時、キャパシ
タC1,C2のいずれか一方のみが利用される。従って
トランジスタQ41,Q42の制御信号線OSWL1,
OSWL0は別々の用意される。リセット用トランジス
タQ43,Q44の制御信号線OSRST1,OSRS
T0及び、駆動信号線OSDRV1,OSDRV0も別
々に用意される。
【0072】図15は、この実施の形態の場合の動作波
形である。1T1Cセルとして動作させる場合には、ワ
ード線WL0及びプレート線PL0が選択されたとき、
これらと同期して、実施の形態1の場合と同様に、制御
信号線OSWL0、リセット信号線OSRST0、駆動
信号線OSDRV0が選択される。このとき、キャパシ
タC2により選択ビット線/BL電圧の引き下げ制御が
なされ、キャパシタC1はプリチャージ状態のまま保持
される。2T2Cセルとして動作させる場合には、図1
5の括弧内に示したように、ワード線WL0,WL1、
プレート線PL0,PL1が同時に選択され、これに応
じてビット線電圧制御回路3の各制御信号も二つのキャ
パシタC1,C2について同時に同期制御される。この
実施の形態によっても先の各実施の形態と同様の効果が
得られる。
【0073】[実施の形態8]図16は、実施の形態8
による強誘電体メモリ回路構成を示している。この回路
構成は、図14の回路構成を基本とし、ビット線電圧制
御回路3におけるリセット用トランジスタQ43,Q4
4を省略したものである。キャパシタC1,C2は図1
4の実施の形態と同様に、1T1Cセル動作と2T2C
セル動作を可能とするために設けられているが、これら
のビット線に対する容量比は好ましくは実施の形態1と
同様とする。
【0074】この実施の形態の場合の動作波形は、図1
7のようになる。1T1Cセルの動作の場合、キャパシ
タC1,C2のいずれか一方のみが用いられ、2T2C
セル動作の場合両方が用いられることは、図14の実施
の形態と同様である。1T1Cセル動作の場合、スタン
バイ状態において、制御信号線OSWL0及びOSWL
1を“H”として、MOSトランジスタQ42及びQ4
1をオンとし、キャパシタC2及びC1のノードN2及
びN1をビット線/BL及びBLと共にVssにプリチ
ャージする。この間、駆動信号線OSDRV0及びOS
DRV1は“H”とする。アクティブ動作に入るとき
は、非選択ビット線BL(又は/BL)側の制御信号線
OSWL1(又はOSWL0)を“L”、従ってトラン
ジスタQ41(又はQ42)をオフとし、ほぼ同時に駆
動信号線OSDRV0(又はCSDRV1)を“L”に
する。
【0075】これにより、実施の形態1と同様の動作に
より、データが読み出されるビット線のみ電位を引き下
げて、選択されたメモリセルの強誘電体キャパシタに対
して、読み出し時に大きな電圧を印加することができ
る。従って実施の形態1と同様の効果が得られる。ま
た、ビット線電圧制御回路3は図14の場合に比べて素
子数が少なくなり、回路面積を小さくすることができ
る。2T2Cセルの動作の場合は、図14の実施の形態
で説明したように、キャパシタC1,C2によるビット
線BL,/BLの電位引き下げ制御が同時に行われる。
【0076】[実施の形態9]図18は、実施の形態9
による強誘電体メモリ回路構成である。この実施の形態
は、図16の構成を基本として、ビット線電圧制御回路
3におけるトランジスタQ41,Q42を削除して、キ
ャパシタC1,C2のノードN1,N2をそれぞれセン
スノードBLSA,/BLSA、従ってビット線BL,
/BLに直結している。この場合も、キャパシタC1,
C2のビット線に対する好ましい容量比は実施の形態1
と同様とする。
【0077】図19は、この実施の形態での動作波形を
示している。1T1C構成の動作を行う場合、読み出し
時、ブロック選択信号BS0,BS1の一方が“H”、
またプレート線PL0,PL1の一方が“H”になる。
その後、センスアンプ回路の活性化前に、スタンバイ時
“H”であるキャパシタC1,C2のプリチャージ信号
線OSDRV1,OSDRV0の一方が“L”になる。
これにより、データ読み出しが行われるビット線の電圧
引き下げがなされ、実施の形態1で説明したと同様の効
果が得られる。
【0078】なお、2T2C構成の動作を行わせる場合
には、ブロック選択信号BS0,BS1を同時に
“H”、またプレート線PL0,PL1も同時に“H”
とし、駆動信号線OSDRV1,OSDRV0も同時に
“L”とする。また、1T1C構成の動作を行う場合
に、駆動信号線OSDRV1,OSDRV0を同時に
“L”とする制御を行ってもよい。この場合、参照側の
ビット線電圧も引き下げられるが、これはダミーセルに
より必要電圧に引き上げれば問題ない。
【0079】[実施の形態10]図20は、図18に示
すビット線電圧制御回路3の構成を、通常の1T1Cセ
ルのメモリセルアレイ1に適用した実施の形態である。
即ち、キャパシタC1,C2のノードN1,N2はそれ
ぞれセンスノードBLSA,/BLSA、従ってビット
線BL,/BLに直結させている。この場合も、キャパ
シタC1,C2のビット線に対する好ましい容量比は実
施の形態1と同様とする。
【0080】図21は、この実施の形態の場合の動作波
形である。スタンバイ時、駆動信号線OSDRV0,O
SDRV1は“H”に保つ。データ読み出し時、選択ワ
ード線WL0及び選択プレート線PL0を“H”とし
(t0)、これとほぼ同時に又は少し遅れて駆動信号線
OSDRV0を“L”にする(t1)。その後センスア
ンプ回路を活性化する(t2)。これにより、実施の形
態1と同様に、キャパシタC2のカップリングにより強
誘電体キャパシタに大きな電圧が印加され、実施の形態
1と同様の効果が得られる。
【0081】[実施の形態11]図22は、図14の実
施の形態について、1T1Cセル構成により動作させる
場合に必要なダミーセル4を追加した詳細構成を示して
いる。ダミーセル4は、ダミーセルキャパシタCDと、
これをビット線/BL,BLに選択的に接続するための
ダミーワード線DWL0,DWL1により駆動されるN
MOSトランジスタQ51,Q52と、リセット信号D
RSTにより駆動されるリセット用NMOSトランジス
タQ53とから構成されている。ダミーセルキャパシタ
CDの一端はダミープレート線DPLに接続されてい
る。
【0082】図23は、この実施の形態の動作波形であ
る。図15と基本的に同様であるが、ダミーセル4の動
作を併せて示している。即ち、1T1Cセル構成の動作
の場合、メモリセルデータが選択ビット線、例えばBL
に読み出されるとき、同時にダミーセル4のデータが参
照電位として非選択ビット線側のセンスノード/BLS
Aに読み出されるようにしている。なお図23では、セ
ンスアンプ回路2とメモリセルアレイ1の間にあるNM
OSトランジスタQ01,Q02が通常はVaaより昇
圧された電圧Vppが与えられ、センスアンプ活性化と
同期してこれがVaaとされる様子を示している。これ
は、データ読み出し時はビット線電圧が低下することな
くセンスノードに転送されるようにし、センスアンプ活
性化時には、選択ビット線をセンスノードから切り離す
ことより、高速センスを可能とするためである。
【0083】この実施の形態によつても、先の各実施の
形態と同様の効果が得られる。そしてダミーセル4のセ
ルキャパシタCDは、ビット線電圧制御回路3を設けた
ことにより、従来より面積を小さいものとすることが可
能となる。ここまでの各実施の形態では、プレート線に
より駆動されてデータが読み出されるビット線の電位を
引き下げることにより、強誘電体キャパシタに大きな電
圧が印加されるようにした。同等の効果は、読み出し時
にプレート線の電圧を通常より引き上げることにより実
現することが可能である。その様な実施の形態を以下に
説明する。
【0084】[実施の形態12]図24は、その様な実
施の形態12による強誘電体メモリ構成を示している。
メモリセルアレイ1は、通常の1T1Cセル構成であ
る。ここまでの実施の形態で説明した、カップリングキ
ャパシタを持つビット線電圧制御回路は用いない。図2
5はこの実施の形態の動作波形である。
【0085】データ読み出し時、選択ワード線WL0に
は昇圧された電圧Vppが与えられる(t0)。これと
同時に選択されたプレート線PL0には、ビット線の振
幅電圧である電源電圧Vaaよりαだけ昇圧された電圧
Vaa+αが与えられる。これにより、先の各実施の形
態におけると同様に選択された強誘電体キャパシタには
従来より大きな電圧が印加され、読み出し信号量が大き
くなる。
【0086】選択されたプレート線PL0はその後、電
源電圧Vaaに戻し(t1)、その後に、センスアンプ
活性化信号SENを“H”にする(t2)。これによ
り、“1”,“0”データに応じて選択ビット線をVa
a,Vssに増幅する。そして選択プレート線PL0を
VaaからVssに戻すことにより、読み出しデータの
再書き込みが行われる。
【0087】この実施の形態の場合、プレート線電圧を
上げることにより、メモリセルトランジスタの信頼性が
劣化するおそれがあるが、カップリングキャパシタをビ
ット線に接続する実施の形態と異なり、ビット線容量の
増大に伴う信号量低下がないという利点がある。また、
ビット線電圧を上げることがないから、ビット線の充放
電による消費電流を低減することができる。
【0088】[実施の形態13]図26は、図24の回
路構成に対して、図25の動作波形を変形した例であ
る。図25と異なる点は、選択プレート線PL0に時刻
t0でVaa+αなる読み出し電圧を与えた後、時刻t
1で一旦プレート線PL0をVssに戻す。その後セン
スアンプ回路を活性化し(t2)、読み出し信号を増幅
した後、改めて再書き込みのために選択プレート線PL
0にVaaを与える(t3)。この方法は、図25の場
合に比べてプレート線電圧制御が容易である。また読み
出し時、常誘電体容量分の影響をキャンセルでき、参照
電位を低く設定でき、ダミーキャパシタの容量を小さく
できるといった利点を有する。
【0089】[実施の形態14]図27は、別の実施の
形態14による強誘電体メモリ構成を示している。メモ
リセルアレイ1は、チェーン強誘電体メモリ構成であ
る。この実施の形態でも、カップリングキャパシタを持
つビット線電圧制御回路は用いない。図28はこの実施
の形態の動作波形である。
【0090】データ読み出し時、スタンバイ状態でオー
ル“H”(=Vpp)であるワード線のうち、選択ワー
ド線WL0をVssとする(t0)。次いでブロック選
択信号BS0を“H”(=Vpp)とし、同時に選択さ
れたプレート線PL0には、電源電圧Vaaより僅かに
αだけ昇圧された電圧Vaa+αを与える(t1)。こ
れにより、先の各実施の形態におけると同様に選択され
た強誘電体キャパシタには従来より大きな電圧が印加さ
れ、読み出し信号量が大きくなる。
【0091】選択されたプレート線PL0はその後、電
源電圧Vaaに戻し、その後に、センスアンプ活性化信
号SENを“H”にする(t2)。これにより、
“1”,“0”データに応じて選択ビット線をVaa,
Vssに増幅する。そして選択プレート線PL0をVa
aからVssに戻すことにより、読み出しデータの再書
き込みが行われる。この実施の形態によっても、先の実
施の形態12で説明したと同様の効果が得られる。
【0092】[実施の形態15]図29は、図27の回
路構成に対して、図28の動作波形を変形した実施の形
態15の動作波形である。図28と異なる点は、選択プ
レート線PL0に時刻t1でVaa+αなる読み出し電
圧を与えた後、時刻t2で一旦プレート線PL0をVs
sに戻す。その後センスアンプ回路を活性化し(t
3)、読み出し信号を増幅した後、改めて再書き込みの
ために選択プレート線PL0にVaaを与える(t
4)。この方法は、先の図25に対する図26の場合と
同様であり、図26で説明したと同様の効果が得られ
る。
【0093】[実施の形態16]図30は、図25及び
図28の動作波形を得るためのプレート線駆動回路5a
の構成例を示している。プレート線PL0を駆動するた
めに電圧Vaaが与えられたNMOSトランジスタQN
51と、電圧Vaa+αが与えられたPMOSトランジ
スタQP51とが併設されている。プレート線PL0に
はまたリセット用のNMOSトランジスタQN50が設
けられている。
【0094】図32に示すように、リセット信号PLL
が“H”のとき、リセットトランジスタQN50がオン
であり、プレート線PL0はVssに保持される。リセ
ットが解除され、制御信号PLM,/PLHかそれぞれ
“H”,“L”になると、NMOSトランジスタQN5
1,PMOSトランジスタQP51が共にオンして、プ
レート線PL0に、ビット線の振幅電圧Vaより大きい
Vaa+αが与えられる。その後、制御信号/PLHが
“H”になると、PMOSトランジスタQP51がオフ
となり、NMOSトランジスタQN51のみにより、プ
レート線PL0にVaaが与えられる。
【0095】[実施の形態17]図31は別のプレート
線駆動回路5bである。これは、図30におけるNMO
SトランジスタQN51の部分をPMOSトランジスタ
QP52に置き換えて、これを図30とは相補の制御信
号/PLMにより制御するようにしたものである。この
場合も図32に示したように同様のプレート線駆動電圧
が得られる。
【0096】[実施の形態18]図33は更に別の実施
の形態によるプレート線駆動回路5cである。この実施
の形態では、一端がプレート線PL0に接続され、他端
がPMOSトランジスタQP53とNMOSトランジス
タQN54からなる昇圧駆動回路330に接続されたキ
ャパシタC5を用いている。プレート線PL0にはリセ
ット用NMOSトランジスタQN50が接続され、また
プレート線PL0に電圧Vaaを供給するためのNMO
SトランジスタQN53が設けられている。NMOSト
ランジスタQN53は、キャパシタC4にVaaをプリ
チャージするためのプリチャージ用トランジスタであ
る。
【0097】図34に示すように、リセット信号KIL
Lが“H”のとき、プレート線PL0はVssに保持さ
れる。このリセット状態では、駆動回路330のNMO
SトランジスタQN54がオン、PMOSトランジスタ
QP53がオフである。リセット状態を解除して、制御
信号Psを“H”にすると、NMOSトランジスタQN
53を介してプレート線PL0にVaa−Vt(Vtは
NMOSトランジスタQN53のしきい値電圧)なる電
圧が与えられ、これがキャパシタC5に充電される。制
御信号Psを“L”にして駆動回路330の制御信号/
BTを“L”にすると、キャパシタC5の端子にVaa
が与えられて、プレート線PL0の電圧は2Vaa−V
tにプルアップされる。従って、実施の形態16,17
と類似のプレート線駆動電圧波形が得られる。
【0098】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、デ
ータ読み出し時に(再)書き込み時と同様の大きな電圧
を強誘電体キャパシタに印加して大きな信号量を得るこ
とを可能とした強誘電体記憶装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による強誘電体メモリでの強誘電体キ
ャパシタの電圧印加軌跡を示す図である。
【図2】この発明の実施の形態1による強誘電体メモリ
の回路構成を示す図である。
【図3】同実施の形態の動作波形を示す図である。
【図4】この発明の実施の形態2による強誘電体メモリ
の回路構成を示す図である。
【図5】同実施の形態の動作波形を示す図である。
【図6】この発明の実施の形態3による強誘電体メモリ
の回路構成を示す図である。
【図7】同実施の形態の動作波形を示す図である。
【図8】この発明の実施の形態4による強誘電体メモリ
の回路構成を示す図である。
【図9】同実施の形態の動作波形を示す図である。
【図10】この発明の実施の形態5による強誘電体メモ
リの回路構成を示す図である。
【図11】同実施の形態の動作波形を示す図である。
【図12】この発明の実施の形態6による強誘電体メモ
リの回路構成を示す図である。
【図13】同実施の形態の動作波形を示す図である。
【図14】この発明の実施の形態7による強誘電体メモ
リの回路構成を示す図である。
【図15】同実施の形態の動作波形を示す図である。
【図16】この発明の実施の形態8による強誘電体メモ
リの回路構成を示す図である。
【図17】同実施の形態の動作波形を示す図である。
【図18】この発明の実施の形態9による強誘電体メモ
リの回路構成を示す図である。
【図19】同実施の形態の動作波形を示す図である。
【図20】この発明の実施の形態10による強誘電体メ
モリの回路構成を示す図である。
【図21】同実施の形態の動作波形を示す図である。
【図22】この発明の実施の形態11による強誘電体メ
モリの回路構成を示す図である。
【図23】同実施の形態の動作波形を示す図である。
【図24】この発明の実施の形態12による強誘電体メ
モリの回路構成を示す図である。
【図25】同実施の形態の動作波形を示す図である。
【図26】この発明の実施の形態13の動作波形を示す
図である。
【図27】この発明の実施の形態14による強誘電体メ
モリの回路構成を示す図である。
【図28】同実施の形態の動作波形を示す図である。
【図29】この発明の実施の形態15の動作波形を示す
図である。
【図30】この発明の実施の形態16による強誘電体メ
モリのプレート線駆動回路構成を示す図である。
【図31】この発明の実施の形態17による強誘電体メ
モリのプレート線駆動回路構成を示す図である。
【図32】実施の形態16,17の動作波形を示す図で
ある。
【図33】この発明の実施の形態18による強誘電体メ
モリのプレート線駆動回路構成を示す図である。
【図34】同実施の形態の動作波形を示す図である。
【図35】従来の強誘電体メモリの回路構成を示す図で
ある。
【図36】同従来例の動作波形を示す図である。
【図37】従来の強誘電体メモリの他の回路構成を示す
図である。
【図38】同従来例の動作波形を示す図である。
【図39】従来の強誘電体メモリでの強誘電体キャパシ
タの電圧印加軌跡を示す図である。
【図40】従来の強誘電体メモリの信号劣化の様子を示
す図である。
【符号の説明】
1…メモリセルアレイ、2…センスアンプ回路、3…ビ
ット線電圧制御回路、C,C1,C2…カップリング用
キャパシタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/10 681F

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強誘電体キャパシタとトランジスタとか
    らなるメモリセルが配列され、前記メモリセルを選択す
    るワード線、前記メモリセルの強誘電体キャパシタの一
    端に駆動電圧を印加するためのプレート線及び、前記メ
    モリセルの強誘電体キャパシタの他端からセルデータが
    読み出されるビット線が配設されたメモリセルアレイ
    と、 前記強誘電体キャパシタから前記ビット線に読み出され
    る信号を検知増幅するセンスアンプ回路と、 データ読み出し時前記センスアンプ回路の動作前に、信
    号が読み出される前記ビット線の電圧を引き下げる制御
    を行うビット線電圧制御回路とを備えたことを特徴とす
    る半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記ビット線電圧制御回路は、ビット線
    との容量結合によりビット線の電圧引き下げを行うため
    少なくとも一つのキャパシタを有することを特徴とする
    請求項1記載の半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記ビット線電圧制御回路は、一対のビ
    ット線に対応してその選択されたビット線に結合される
    ように駆動される一対のキャパシタを有することを特徴
    とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記ビット線電圧制御回路は、一対のビ
    ット線にそれぞれ対応して設けられ、第1の端子が一対
    のビット線にそれぞれ接続され、第2の端子が一対の駆
    動信号線にそれぞれ接続された一対のキャパシタを有
    し、 データ読み出し前は、前記一対の駆動信号線に第1の電
    位を与え、 データ読み出し時に、前記一対の駆動信号線の一方に第
    1の電位より低い第2の電位を与えるようにしたことを
    特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記ビット線電圧制御回路は、一対のビ
    ット線にそれぞれのドレインが接続された第1及び第2
    のトランジスタと、一端が前記第1及び第2のトランジ
    スタのソースに接続され他端が駆動信号線に接続された
    キャパシタとを有し、 データ読み出し前は、前記駆動信号線に第1の電位を与
    えると共に、前記第1及び第2のトランジスタをオンに
    し、 データ読み出し時に、前記第1及び第2のトランジスタ
    のうち非選択ビット線側をオフにして前記駆動信号線に
    第1の電位より低い第2の電位を与えるようにしたこと
    を特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記ビット線電圧制御回路は、ドレイン
    が前記ビット線に接続された第1のトランジスタと、一
    端が前記第1のトランジスタのソースに接続され他端が
    駆動信号線に接続されたキャパシタと、前記第1のトラ
    ンジスタとキャパシタの接続ノードと第1の電位の電源
    線との間に介在させた第2のトランジスタとを有し、 データ読み出し前は、前記駆動信号線に第1の電位より
    高い第2の電位を与えると共に、第1のトランジスタを
    オフ、第2のトランジスタをオンとし、 データ読み出し時に、前記第2のトランジスタをオフ、
    前記第1のトランジスタをオンとして、前記駆動信号線
    に第2の電位より低い第3の電位を与えるようにしたこ
    とを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 前記キャパシタは、前記ビット線の容量
    10%以上の容量を持つことを特徴とする請求項2乃至
    6のいずれかに記載の半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 強誘電体キャパシタとトランジスタとか
    らなるメモリセルが配列され、メモリセルを選択するワ
    ード線、強誘電体キャパシタの一端に駆動電圧を印加す
    るためのプレート線及び、強誘電体キャパシタの他端が
    選択的に接続されるビット線が配設されたメモリセルア
    レイと、 前記強誘電体キャパシタから前記ビット線に読み出され
    る信号を検知増幅するセンスアンプ回路と、 前記プレート線に対して、データ読み出し時前記センス
    アンプ回路の動作前に、前記ビット線の振幅電圧より大
    きい振幅の電圧を与えるようにしたプレート線駆動回路
    とを備えたことを特徴とする半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】 前記プレート線駆動回路は、前記センス
    アンプ回路の動作時には前記ビット線の振幅電圧と同じ
    振幅の電圧を前記プレート線に与えるものであることを
    特徴とする請求項8記載の半導体記憶装置。
  10. 【請求項10】 前記プレート線駆動回路は、前記プレ
    ート線を基準電圧にリセットするためのリセット用トラ
    ンジスタと、 前記プレート線に選択的に前記ビット線の振幅電圧と同
    じ振幅の電圧を与えるための第1のドライブ用トランジ
    スタと、 前記プレート線に選択的に前記ビット線の振幅電圧より
    大きい振幅の電圧を与えるための第2のドライブ用トラ
    ンジスタとを有することを特徴とする請求項8記載の半
    導体記憶装置。
  11. 【請求項11】 前記プレート線駆動回路は、 前記プレート線に一端が接続されたキャパシタと、 前記プレート線を基準電圧にリセットするためのリセッ
    ト用トランジスタと、 前記キャパシタに前記ビット線の振幅電圧と同じ振幅の
    電圧をプリチャージするためのプリチャージ用トランジ
    スタと、 前記キャパシタの他端を選択的に駆動して前記プレート
    線に前記ビット線の振幅電圧より大きい振幅の電圧を与
    えるための昇圧駆動回路とを有することを特徴とする請
    求項8記載の半導体記憶装置。
  12. 【請求項12】 前記メモリセルアレイは、強誘電体キ
    ャパシタとトランジスタを直列接続して単位メモリセル
    が構成されていることを特徴とする請求項1又は8記載
    の半導体記憶装置。
  13. 【請求項13】 前記メモリセルアレイは、強誘電体キ
    ャパシタとトランジスタを並列接続して構成された単位
    メモリセルが複数個直列接続されて、その一端がプレー
    ト線に、他端がブロック選択トランジスタを介してビッ
    ト線に接続されてセルブロックが構成されていることを
    特徴とする請求項1,2,8のいずれかに記載の半導体
    記憶装置。
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