JP3604576B2 - 強誘電体メモリ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、キャパシタの電極間に介在させた強誘電体の分極状態によって情報を記憶させる強誘電体メモリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
強誘電体を用いた半導体記憶装置は、強誘電体の分極方向で情報の記憶,保持を行う不揮発半導体記憶装置である。以下、強誘電体材料を用いた不揮発半導体記憶装置での従来例について説明する(例えば、特開平6−223583号公報,米国特許第4,873,664号明細書(特開昭63−201998号公報参照)。
【0003】
〔第1従来例〕
図4は、上記の米国特許第4,873,664号に示された従来の半導体メモリ装置の回路構成図、図5は図4の半導体メモリ装置の動作タイミングを示す図、図6は従来の半導体メモリ装置内の本体メモリセルキャパシタで使用する強誘電体のヒステリシス特性を示す図、図7は従来の半導体メモリ装置内のダミーメモリセルキャパシタで使用する強誘電体のヒステリシス特性を示す図である。
【0004】
図4の従来の半導体メモリ装置の回路構成において、センスアンプ30にビット線26,ビット線バー28が接続されている。ビット線26およびビット線バー28のそれぞれに、本体メモリセル20a,20b,20cおよび20d,20eと、ダミーメモリセル36および46が接続されている。本体メモリセル20aはMOSトランジスタ24と本体メモリセルキャパシタ22で構成されている。本体メモリセルキャパシタ22は、強誘電体膜を2つの電極で挟んで形成されている。MOSトランジスタ24のゲートはワード線32に接続され、ドレインはビット線26に接続され、ソースは本体メモリセルキャパシタ22の第1の電極に接続されている。本体メモリセルキャパシタ22の第2の電極はセルプレート線34に接続されている。同様に、ダミーメモリセル36は、MOSトランジスタ38とダミーメモリセルキャパシタ40で構成されている。ダミーメモリセルキャパシタ40は、強誘電体膜を2つの電極で挟んで形成されている。MOSトランジスタ38のゲートは、ダミーワード線42に接続され、ドレインはビット線28に接続され、ソースはダミーメモリセルキャパシタ40の第1の電極に接続されている。ダミーメモリセルキャパシタ40の第2の電極はダミーセルプレート線44に接続されている。センスアンプ30はセンス信号SEによって活性化される。
【0005】
この従来の不揮発半導体記憶装置での回路の動作について、図5に示す動作タイミングと、図6に示す本体メモリセルキャパシタの強誘電体膜のヒステリシス特性と、図7に示すダミーメモリセルキャパシタの強誘電体膜のヒステリシス特性とを参照しながら説明する。
【0006】
図6,図7は強誘電体膜のヒステリシス特性図であり、横軸がメモリセルキャパシタに印加される電界を示し、縦軸がそのときの電荷を示している。図6,図7に示すように、強誘電体のキャパシタでは電界が0のときでも点B,点E、点H,点Kのように残留分極が残る。これを利用して不揮発性のデータとし、不揮発性半導体メモリ装置を実現している。本体メモリセルキャパシタは、メモリセルのデータが“1”である場合には、図6の点Bの状態で、メモリセルのデータが“0”である場合には、図6の点Eの状態である。
【0007】
また、ダミーメモリセルキャパシタの初期状態を、図7の点Kの状態とする。ここで、本体メモリセル20aのデータを読み出すために、初期状態として、ビット線26およびビット線バー28,ワード線32,ダミーワード線42,セルプレート線34とダミーセルプレート線44の各々の論理電圧を“L”(接地電圧:GND)とする。その後、ビット線26およびビット線バー28をフローティング状態とする。また、センス信号SEは論理電圧を“L”(接地電圧:GND)とする。
【0008】
次に、図5に示すように、ワード線32,ダミーワード線42,セルプレート電極34とダミーセルプレート電極44をすべて論理電圧“H”とする。ここで、ワード線32およびダミーワード線42の論理電圧“H”は、電源電圧を昇圧した電圧(Vpp)であり、セルプレート線34とダミーセルプレート線44の論理電圧“H”は、電源電圧(Vcc)である。これによって、本体メモリセル20aのMOSトランジスタ24、およびダミーメモリセル36のMOSトランジスタ38がオンし、本体メモリセルキャパシタ22およびダミーメモリセルキャパシタ40には電界がかかる。このとき、本体メモリセル20aのデータが“1”であれば、図6に示す点Bの状態から点Dの状態になり、点Bの状態と点Dの状態における電荷量の差Q1が、ビット線26の電圧として読み出される。また、ダミーメモリセル36は、図7に示す点Kの状態から点Jの状態になり、点Kの状態と点Jの状態の電荷の差Qdがビット線バー28の電圧として読み出される。そして、センス信号SEを論理電圧“H”(電源電圧:Vcc)とすることにより、ビット線26に読み出された本体メモリセル20aからの電圧とビット線バー28に読み出されたダミーメモリセル36からの電圧との差をセンスアンプ30により増幅し、ビット線26を電源電圧Vccレベルに引き上げ、ビット線バー28を接地電圧GNDレベルに下げて、本体メモリセル20aのデータ“1”を読み出す。
【0009】
一方、本体メモリセル20aのデータが“0”であれば、図6に示す点Eの状態から点Dの状態になり、点Eの状態と点Dの状態における電荷量の差Q0がビット線26の電圧として読み出される。同時に、ダミーメモリセル36は、図7に示す点Kの状態から点Jの状態になり、点Kの状態と点Jの状態の電荷の差Qdが、ビット線バー28の電圧として読み出される。そして、ビット線26に読み出された本体メモリセル20aからの電圧と、ビット線バー28に読み出されたダミーメモリセル36からの電圧との差が、センスアンプ30によって検知され、このセンスアンプ30はビット線26を接地電圧GNDレベルに引き下げ、ビット線バー28を電源電圧Vccレベルに引き上げて、本体メモリセル20aのデータ“0”を読み出す。
このようなセンスアンプ30の増幅動作でもって、本体メモリセル20aのデータが“1”のとき、ビット線26は電源電圧Vccとなり、セルプレート線34も電源電圧Vccとなる。これにより、本体メモリセルキャパシタ22には電界がかからなくなり、図6において点Eの状態になる。その後、本体メモリセルキャパシタ22のデータの状態を、図6で点Bの状態に戻すために、セルプレート線34の電圧を接地電圧として、図6の点Eの状態から点Aの状態に移した後、ワード線32の論理電圧を“L”とする。ワード線32を論理電圧“L”とすると、本体メモリセルキャパシタ22には電界がかからなくなり、図6の点Bの状態にもどる。これにより、本体メモリセル20aヘのデータ“1”の再書き込みが完了する。なお、図6の点Aの状態において、本体メモリセルキャパシタ22に、ビット線26の“H”電圧が充分に印加されるように、ワード線32には通常昇圧されたレベル(Vpp)が供給される。
【0010】
同様に、本体メモリセル20aのデータが“0”のときは、ビット線26は接地電圧となり、セルプレート線34が電源電圧Vccとなっている。このため、本体メモリセルキャパシタ22は、図6において点Dの状態である。その後、セルプレート線34の論理電圧を“L”とすると、本体メモリセルキャパシタ22には電界がかからなくなり、図6の点Dの状態から点Eの状態に移る。その後、ワード線32の論理電圧を“L”とするが、本体メモリセルキャパシタ22には電界が印加されない状態であることには変わりなく、本体メモリセルキャパシタ22は、図6の点Eの状態のままとなる。これにより、本体メモリセル20aヘのデータ“0”の再書き込みが完了する。
【0011】
本体メモリセル20aのデータが“1”のときは、ビット線バー28が接地電圧となり、ダミーセルプレート線44が電源電圧Vccである。このため、ダミーメモリセル36のダミーメモリセルキャパシタ40は、図7における点Jの状態になる。その後、ダミーワード線42を接地電圧とすると同時にダミーセルプレート線44も接地電圧とすることで、ダミーメモリセルキャパシタ40には電界がかからなくなり、図7の点Jの状態から点Kの状態に戻る。
【0012】
一方、本体メモリセル20aのデータが“0”のときは、ビット線バー28が電源電圧Vccとなり、セルプレート線44も電源電圧Vccである。このため、ダミーメモリセルキャパシタ40は、図7で点Kの状態になる。その後、ダミーワード線42を接地電圧とすると同時にダミーセルプレート線44を接地電圧としても、ダミーメモリセルキャパシタ40に電界が印加されない状態は変わらず、図7の点Kの状態が維持される。以上で、ダミーメモリセル36ヘの再書き込みが完了する。
【0013】
〔第2従来例〕
次に、プレート線の電位を固定するようにした第2の従来例の回路図を図8に示す(例えば、特開平2−110895号および特開平8−55484号公報参照)。
【0014】
図8に示す半導体メモリ装置の回路構成において、センスアンプ76にビット線Bおよびビット線バー/Bが接続され、ビット線Bおよびビット線バー/Bのそれぞれに、メモリセルMC1およびMC2が接続されている。メモリセルMC1およびMC2は、それぞれMOSトランジスタTとキャパシタCで構成されている。メモリセルMC1のキャパシタCは、強誘電体膜を2つの電極で挟んで形成されている。メモリセルMC1のMOSトランジスタTのゲートはワード線W1に接続され、ドレインはビット線Bに接続され、ソースはキャパシタCの第1の電極に接続されている。キャパシタCの第2の電極はセルプレート線Pに接続されている。同様に、メモリセルMC2のMOSトランジスタTのゲートはワード線W2に接続され、ドレインはビット線バー/Bに接続され、ソースはキャパシタCの第1の電極に接続されている。このメモリセルMC2のキャパシタCの第2の電極もセルプレート線Pに接続されている。センスアンプ76は、センス信号SEによって活性化される。
【0015】
また、この第2従来例は、プリチャージ回路70と、中間電位発生回路72と、基準レベル発生回路74とを有する構成となっている。プリチャージ回路70は、ビット線プリチャージ信号BLPに従ってビット線Bおよびビット線バー/Bを中間電位レベルにプリチャージする。中間電位発生回路72は、 ビット線の“H”レベルと“L”レベルの中間の中間電位を発生し、プレート線Pおよびプリチャージ回路70へ供給する。また、基準レベル発生回路74は、ワード線(例えばW1)が選択レベルとなる直前にビット線電位設定信号BLSTに従って、ビット線Bおよびビット線バー/Bを接地電位レベルに設定する。また、この基準レベル発生回路74は、ワード線(W1)が選択レベルになるとこれと同期して選択レベルとなるダミーワード線(DW1)により選択状態のメモリセルMCの記憶情報が読出されるビット線Bおよびビット線バー/Bに基準レベルを供給する。
次に、この第2従来例の不揮発性強誘電体メモリの読出し動作について、図9に示された波形図を併せて参照しながら説明する。
【0016】
メモリセルMC1のアクセスが開始されるまでのスタンバイ状態においては、ビット線Bおよびビット線バー/Bはプレート線Pとほぼ同一の中間電位にプリチャージされている。次に、アクセスが開始されて、ワード線W1が選択レベルとなる直前には、ビット線電位設定信号BLSTがアクティブとなり、ビット線Bおよびビット線バー/Bは接地電位レベル(電源電位レベルでもよい)に設定される。この後、ワード線W1およびダミーワード線DW1が選択レベルとなり、ビット線Bには選択状態のメモリセルMCの記憶情報が読出され、ビット線バー/Bには基準レベル発生回路74から基準レベルが供給される。この後は、ビット線Bおよびビット線バー/B間の差電位がセンスアンプ76により増幅され外部へ出力される。
ここで、上記スタンバイ状態において、メモリセルMCのトランジスタTがオフ状態となっていてキャパシタCの第1の電極(蓄積ノード)がフローティング状態になっていると、この蓄積ノードと基板等との間には、たとえわずかとは言えリークが存在する。このため、通常、接地レベルにある基板とのリークは、最終的には蓄積ノードを接地電位レベル付近にまで引き下げ、メモリセルMCの自発分極を反転させる結果となる。そこで、この第2従来例では、ワード線(W1等)を選択レベルと非選択レベルとの間の所定のレベルにしてトランジスタTをわずかにオンさせることによって、ビット線からキャパシタCの蓄積ノードに、基板等にリークした分の電荷を補なって、蓄積ノードをプレート線Pと同程度の中間電位とし、自発分極の反転を防止している。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述した第1の従来例の不揮発性強誘電体メモリでは、アクセス毎に、プレート線を所定の電位に駆動する構成となっているので、プレート線駆動のための時間が長く、高速動作が困難な上、プレート線の充放電により消費電力が増大するという問題点がある。
【0018】
また、第2の従来例では、プレート線に常時所定の電位が供給されているから、第1の従来例のような問題点はない。
【0019】
ところが、第2従来例では、スタンバイ状態の間、ワード線を選択レベルと非選択レベルとの間の所定のレベルとしてメモリセルのトランジスタをわずかにオンさせ、蓄積ノードからリークした電荷をビット線から補って、蓄積ノードをプレート線と同程度の電位に保持する構成となっている。第2従来例では、この構成でもって、蓄積ノードから基板等へ電荷がリークしても、メモリセルの容量素子の強誘電体膜の自発分極が反転してしまうのを防止している。
【0020】
したがって、上記第2従来例では、ワード線の電位制御が複雑になる他、製造ばらつき等によってメモリセルのトランジスタがオンしないこともある。この場合、蓄積ノードのリークを補うことができず、自発分極を反転してしまう。
【0021】
そこで、この発明の目的は、確実で高速な動作を、低消費電力と比較的容易な制御でもって、達成できる強誘電体メモリ装置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明の強誘電体メモリ装置は、強誘電体膜を相対向する2つの電極で挟んで形成され、上記強誘電体膜の分極状態によって、2値情報を記憶,保持する容量素子と、上記容量素子の第1の電極にソース,ドレインの内の一方が接続されるトランジスタとを備える複数のメモリセルが行方向および列方向に複数配置される強誘電体メモリ装置において、1つの上記メモリセルが1つの上記容量素子と1つの上記トランジスタとで構成されており、上記トランジスタのゲートに接続されるワード線と、上記トランジスタのソース,ドレインの内の他方に接続されると共に、センスアンプの一方の入力に結合するビット線と、基準電圧を発生する手段が接続されると共に、上記センスアンプの他方の入力に結合するビット線バーと、上記容量素子の第2の電極に接続されるプレート線と、上記プレート線と上記ビット線バーとを接続するスイッチ手段とを備え、上記ワード線をアクティブにして上記メモリセルを選択した状態において、上記スイッチ手段を導通させ、上記プレート線に上記ビット線バーの電圧を転送することにより、上記メモリセルに書き込み,または再書き込みを行うことを特徴としている。
【0023】
この請求項1の発明によれば、スイッチ手段で、プレート線とビット線バーとを接続することによって、センスアンプによって増幅されたビット線バーの電圧をプレート線に転送することができる。したがって、ビット線バーの電圧がプレート線の電圧と異なる場合にのみプレート線を駆動するための電流が流れるので、アクセス毎にセルプレート線を駆動する第1従来例のような方法に比べて、駆動電流を少なくすることができる。また、プレート線をセンスアンプによって駆動できるので、従来のようなプレート線駆動回路が不要である。したがって、請求項1の発明によれば、確実で高速な動作を、低消費電力と比較的容易な制御でもって達成できる。
【0024】
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の強誘電体メモリ装置において、 スタンバイ状態,およびメモリセルからのデータ読み出し状態において、上記プレート線を所定の電位に固定することを特徴としている。
【0025】
この請求項2の発明によれば、プレート線を所定電位に固定するので、従来の第1例のように読み出し毎にセルプレート線を駆動する方法に比べて、読み出し動作を高速化できる。
【0026】
また、請求項3の発明は、請求項1に記載の強誘電体メモリ装置において、
メモリセルの非選択状態において、上記ビット線を一定電圧に保つことを特徴としている。
【0027】
この請求項3の発明によれば、第2従来例のように、読み出し動作開始の前にビット線の電圧レベルを変化させる必要がなくなるので、分極情報をビット線に高速に読み出すことができる。
【0028】
また、請求項4の発明は、請求項1に記載の強誘電体メモリ装置において、
スタンバイ時において、上記プレート線を接地電位に固定することを特徴としている。
【0029】
この請求項4の発明によれば、スタンバイ時において、上記プレート線を接地電位に固定するので、第2の従来例のようにメモリセルの蓄積ノードからの基板等へのリークによって、メモリセルのキャパシタの強誘電体膜の自発分極が反転してしまう問題を解消できる。
【0030】
また、請求項5の発明は、請求項1に記載の強誘電体メモリ装置において、
書き込みまたは再書き込みの後、ワード線をアクティブ状態にしたまま上記ビット線および上記プレート線を接地電位にプリチャージすることを特徴としている。
【0031】
この請求項5の発明によれば、メモリセルキャパシタの両端に印加される電圧をゼロにして書き込みまたは再書き込みを終了するので、次のサイクルでビット線に読み出される電圧が精度良く発生され、確実な動作が可能となる。
【0032】
また、請求項6の発明は、強誘電体膜を相対向する2つの電極で挟んで形成され、上記強誘電体膜の分極状態によって、2値情報を記憶,保持する容量素子と、上記容量素子の第1の電極にソース,ドレインの内の一方が接続されるトランジスタとを備える複数の本体メモリセルおよびダミーメモリセルが行方向および列方向に複数配置される強誘電体メモリ装置において、
1つの上記本体メモリセルが1つの上記容量素子と1つの上記トランジスタとで構成されており、
上記トランジスタのゲートに接続されるワード線と、上記トランジスタのソース,ドレインの内の他方に接続されるとともにセンスアンプの一方の入力に結合されるビット線と、上記トランジスタのソース,ドレインの内の他方に接続されるとともにセンスアンプの他方の入力に結合されるビット線バーと、ビット線に接続される本体メモリセルおよびダミーメモリセルが結合される第1のプレート線と、ビット線バーに接続される本体メモリセルおよびダミーメモリセルが結合される第2のプレート線と、上記第1のプレート線と上記ビット線バーとを接続する第1のスイッチ手段と、上記第2のプレート線と上記ビット線とを接続する第2のスイッチ手段とを備え、
上記ビット線に接続される本体メモリセルが選択された状態では、上記第1のスイッチ手段を導通させ、上記第1のプレート線に上記ビット線バーの電圧を転送し、上記ビット線バーに接続される本体メモリセルが選択された状態では、上記第2のスイッチ手段を導通させ、上記第2のプレート線に上記ビット線の電圧を転送することによって、上記本体メモリセルに書き込み,または再書き込みを行うことを特徴としている。
【0033】
また、請求項7の発明は、強誘電体膜を相対向する2つの電極で挾んで形成され、上記強誘電体膜の分極状態によって、2値情報を記憶,保持する容量素子と、上記容量素子の第1の電極にソース,ドレインの内の一方が接続されるトランジスタとを備える複数の本体メモリセルおよびダミーメモリセルが行方向および列方向に複数配置される強誘電体メモリ装置において、
上記トランジスタのゲートに接続されるワード線と、上記トランジスタのソース,ドレインの内の他方に接続されると共にセンスアンプの一方の入力に結合されるビット線と、上記トランジスタのソース,ドレインの内の他方に接続されるとともに上記センスアンプの他方の入力に結合されるビット線バーと、上記ビット線に接続される上記本体メモリセルが結合される第1のプレート線と、上記ビット線バーに接続される上記本体メモリセルが結合される第2のプレート線と、上記ダミーメモリセルが結合される第3のプレート線と、上記第1のプレート線と上記ビット線バーとを接続する第1のスイッチ手段と、上記第2のプレート線と上記ビット線とを接続する第2のスイッチ手段とを備え、
上記第3のプレート線を常に接地電位に固定し、
上記ビット線に接続される本体メモリセルが選択された状態では、上記第1のスイッチ手段を導通させ、上記第1のプレート線に上記ビット線バーの電圧を転送し、
上記ビット線バーに接続される本体メモリセルが選択された状態では、上記第2のスイッチ手段を導通させ、上記第2のプレート線に上記ビット線の電圧を転送することにより、
上記本体メモリセルに書き込み,または再書き込みを行うことを特徴としている。
【0034】
上記請求項6および請求項7の発明によれば、ビット線に接続される本体メモリセルが選択された状態では、センスアンプによって増幅されたビット線バーの電圧を第1のプレート線に転送することにより、ビット線バーの電圧が第1のプレート線の電圧と異なる場合にのみ第1のプレート線を駆動するための電流が流れる。ビット線バーに接続される本体メモリセルが選択された状態では、センスアンプによって増幅されたビット線の電圧を第2のプレート線に転送することにより、ビット線の電圧が第2のプレート線の電圧と異なる場合にのみ第2のプレート線を駆動するための電流が流れる。したがって、第1従来例のようにアクセス毎にセルプレート線を駆動する方法に比べて、駆動電流が少なくなる。また、セルプレート線をセンスアンプによって駆動するので、従来のようなプレート線駆動回路が不必要になる。
【0035】
また、請求項8の発明は、強誘電体膜を相対向する2つの電極で挟んで形成され、上記強誘電体膜の分極状態により2値情報を記憶,保持する容量素子と、上記容量素子の第1の電極にソース,ドレインのうちの一方が接続されるトランジスタとを備える複数の本体メモリセルおよびダミーメモリセルが行方向および列方向に複数配置される強誘電体メモリ装置において、
1つの上記本体メモリセルが1つの上記容量素子と1つの上記トランジスタとで構成されており、
上記トランジスタのゲートに接続されるワード線と、上記トランジスタのソース,ドレインのうち他方に接続されるとともにセンスアンプの一方の入力に結合されるビット線と、上記トランジスタのソース,ドレインのうち他方に接続されるとともにセンスアンプの他方の入力に結合されるビット線バーと、
ビット線に接続される本体メモリセルおよびダミーメモリセルが結合される第1のプレート線と、ビット線バーに接続される本体メモリセルおよびダミーメモリセルが結合される第2のプレート線と、上記第1のプレート線と上記ビット線バーとを接続する第1のスイッチ手段と、上記第2のプレート線と上記ビット線とを接続する第2のスイッチ手段とを備え、
上記第1および第2のスイッチ手段を導通させることによって、上記第1のプレート線に上記ビット線バーの電圧を転送し、上記第2のプレート線に上記ビット線の電圧を転送することにより書き込み,および再書き込みを行うことを特徴としている。
【0036】
また、請求項9の発明は、強誘電体膜を相対向する2つの電極で挟んで形成され、上記強誘電体膜の分極状態によって、2値情報を記憶,保持する容量素子と、上記容量素子の第1の電極にソース,ドレインの内の一方が接続されるトランジスタとを備える複数の本体メモリセルおよびダミーメモリセルが行方向および列方向に複数配置される強誘電体メモリ装置において、
上記トランジスタのゲートに接続されるワード線と、上記トランジスタのソース,ドレインの内の他方に接続されると共に、センスアンプの一方の入力に結合されるビット線と、上記トランジスタのソース,ドレインの内の他方に接続されると共に、上記センスアンプの他方の入力に結合されるビット線バーと、上記ビット線に接続される上記本体メモリセルが結合される第1のプレート線と、上記ビット線バーに接続される上記本体メモリセルが結合される第2のプレート線と、上記ダミーメモリセルが結合される第3のプレート線と、上記第1のプレート線と上記ビット線バーとを接続する第1のスイッチ手段と、上記第2のプレート線と上記ビット線とを接続する第2のスイッチ手段とを備え、
上記第3のプレート線を常に接地電位に固定し、上記第1および第2のスイッチ手段を導通させることによって、上記第1のプレート線に上記ビット線バーの電圧を転送し、上記第2のプレート線に上記ビット線の電圧を転送することによって、書き込み,および再書き込みを行うことを特徴としている。
【0037】
上記請求項8および9の発明によれば、選択される本体メモリセルがビット線に接続されるかビット線バーに接続されるかにかかわらず、ビット線バーの電圧を第1のプレート線に転送し、ビット線の電圧を第2のプレート線に転送するので、請求項6および請求項7の発明に比べて制御を簡略化できる。
【0038】
また、請求項10の発明は、請求項6乃至9のいずれか1つに記載の強誘電体メモリ装置において、第1のプレート線に接続されるメモリセルの数と第2のプレート線に接続されるメモリセルの数とが等しいことを特徴としている。
【0039】
この請求項10の発明によれば、第1のプレート線に結合されるメモリセルの数を第2のプレート線に結合されるメモリセルの数に等しくすることにより、プレート線駆動に要する平均電流を最小化できる。
【0040】
また、請求項11の発明は、請求項6乃至9のいずれか1つに記載の強誘電体メモリ装置において、スタンバイ状態,および読み出し状態において、上記第1および第2のプレート線を所定の電位に固定することを特徴としている。
【0041】
この請求項11の発明によれば、プレート線を所定電位に固定するから、第1従来例のような読み出し毎にセルプレート線を駆動する方法に比べて、読み出し動作を高速化できる。
【0042】
また、請求項12の発明は、請求項6乃至9のいずれか1つに記載の強誘電体メモリ装置において、メモリセルの非選択状態において、上記ビット線および上記ビット線バーを一定電圧に保つことを特徴としている。
【0043】
この請求項12の発明によれば、第2従来例と異なり、読み出し動作開始の前にビット線の電圧レベルを変化させる必要がなくなるから、分極情報をビット線に高速に読み出すことができる。
【0044】
また、請求項13の発明は、請求項6乃至9のいずれか1つに記載の強誘電体メモリ装置において、スタンバイ時において、上記第1および第2のプレート線を接地電位に固定することを特徴としている。
【0045】
この請求項13の発明によれば、スタンバイ時において、上記プレート線を接地電位に固定するので、第2従来例のようにメモリセルの蓄積ノードから基板等へのリークによってメモリセルのキャパシタの強誘電体膜の自発分極が反転してしまう問題を解消できる。
【0046】
また、請求項14の発明は、請求項6乃至9のいずれか1つに記載の強誘電体メモリ装置において、書き込みまたは再書き込みの後、ワード線およびダミーワード線をアクティブ状態にしたまま上記ビット線,上記ビット線バー,上記第1および第2のプレート線を接地電位にプリチャージすることを特徴としている。
【0047】
この請求項14の発明によれば、メモリセルキャパシタ両端に印加される電圧をゼロにして書き込みまたは再書き込みを終了するので、次のサイクルでビット線に読み出される電圧を精度良く発生でき、確実な動作が可能となる。
【0048】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
【0049】
〔第1の実施の形態〕
図1は、この発明の強誘電体メモリ装置の第1の実施の形態の回路構成図である。図1において、従来の半導体メモリ装置の回路構成図を示す図4と同一部分は同一の番号を付けている。図2は図1の半導体メモリ装置の動作タイミング図である。この発明の強誘電体メモリ装置内の本体メモリセルキャパシタおよびダミーメモリセルキャパシタで使用する強誘電体のヒステリシス特性は、それぞれ図6および図7に示された従来の半導体メモリ装置内のメモリセルキャパシタで使用する強誘電体のヒステリシス特性と同様である。
【0050】
なお、以下の説明では1トランジスタ1キャパシタ型メモリセルを用いたオープンビット線方式により、ビット線バー28にダミーセルが接続される場合を実施形態として説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。より一般的には、選択される本体メモリセルに接続されるビット線以外に、このビット線電位との電位差をセンスアンプによって増幅するためのリファレンスレベルを発生する手段が接続されるもう一つのビット線がセンスアンプに結合している構成であれば適用できる。また、本体メモリセルキャパシタおよびダミーメモリセルキャパシタの強誘電体のヒステリシス特性として、従来と同様の図6および図7を用いるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0051】
図1に示す本発明の第1実施形態の半導体メモリ装置の回路構成において、センスアンプ30にビット線26,ビット線バー28が接続されている。ビット線26には本体メモリセル20a,20b,20cおよびダミーメモリセル46が接続され、ビット線バー28には、本体メモリセル20d,20eおよびダミーメモリセル36が接続されている。本体メモリセル20aはMOSトランジスタ24と本体メモリセルキャパシタ22で構成されている。本体メモリセルキャパシタ22は、強誘電体膜を2つの電極で挟んで形成されている。MOSトランジスタ24のゲートはワード線32に接続され、ドレインはビット線26に接続され、ソースは本体メモリセルキャパシタ22の第1の電極に接続されている。本体メモリセルキャパシタ22の第2の電極はセルプレート線35(電位PL1)に接続されている。同様に、ダミーメモリセル36はMOSトランジスタ38とダミーメモリセルキャパシタ40で構成されている。ダミーメモリセルキャパシタ40は、同様に、強誘電体膜を2つの電極で挟んで形成されている。MOSトランジスタ38のゲートはダミーワード線42に接続され、ドレインはビット線バー28に接続され、ソースはダミーメモリセルキャパシタ40の第1の電極に接続されている。ダミーメモリセルキャパシタ40の第2の電極はセルプレート線45(電位PL2)に接続されている。センスアンプ30はセンス信号SEによって活性化される。
【0052】
ビット線26とセルプレート線45とは、PチャネルMOSトランジスタ52によって接続制御され、それぞれMOSトランジスタ52のドレインとソースに接続されている。MOSトランジスタ52のゲートには制御信号S1が入力される。また、ビット線バー28とセルプレート線35とは、PチャネルMOSトランジスタ54によって接続制御され、それぞれMOSトランジスタ54のドレインとソースに接続されている。MOSトランジスタ54のゲートには制御信号S2が入力される。
【0053】
ビット線26には、PチャネルMOSトランジスタ56およびNチャネルMOSトランジスタ58のドレインが接続され、ビット線バー28にはPチャネルMOSトランジスタ64およびNチャネルMOSトランジスタ66のドレインが接続される。MOSトランジスタ56および64のソースは共に電源(電位Vcc)に接続され、それぞれのゲートにはビット線プリチャージ信号バー/BLPが入力される。一方、MOSトランジスタ58および66のソースは共に接地(電位GND)に接続され、それぞれのゲートにはビット線イニシャライズ信号BLEが入力される。
【0054】
ビット線26とビット線バー28との間にはPチャネルMOSトランジスタ69が挿入されている。PチャネルMOSトランジスタ69のドレインとソースの一方にはビット線26が接続され、他方にはビット線バー28が接続されている。このPチャネルMOSトランジスタ69のゲートにはビット線プリチャージ信号バー/BLPが入力される。
【0055】
そして、セルプレート線35と45には、それぞれNチャネルMOSトランジスタ62と68のドレインが接続されている。このMOSトランジスタ62および68のソースは共に接地電位(GND)に接続され、それぞれのゲートにはプレート線プリチャージ信号PLE1およびPLE2が入力される。
【0056】
次に、この発明の強誘電体メモリ装置の第1実施形態をなす不揮発半導体記憶装置での回路の動作について、図2の動作タイミング図を参照しながら説明する。前述したように、本体メモリセルキャパシタ22は、メモリセル20aのデータが“1”である場合には図6の点Bの状態で、メモリセルのデータが“0”である場合には、図6の点Eの状態である。また、ダミーメモリセルキャパシタ36の初期状態を、図7の点Hの状態とする。ここで本体メモリセル20aのデータを読み出すために、初期状態として、ビット線26およびビット線バー28を“H”レベル(電源電圧:Vcc)にプリチャージし、イコライズしておく。そのために、ビット線プリチャージ信号バー/BLPおよびビット線イニシャライズ信号BLEを共に“L”レベルにしておく。ワード線32,ダミーワード線42,セルプレート線35およびセルプレート線45の各々の論理電圧を“L”(接地電圧:GND)とする。そのために、プレート線プリチャージ信号PLE1およびPLE2は共に“H”レベルにしておく。その後、ビット線プリチャージ信号バー/BLPを“H”レベルにして、ビット線26およびビット線バー28をフローティング状態とする。
【0057】
次に、図2に示すように、ワード線32の電位WLおよびダミーワード線42の電位DWLをすべて論理電圧“H”とする。ここでワード線32およびダミーワード線42の論理電圧“H”は、電源電圧Vccを昇圧した電圧Vppである。これによって、本体メモリセル20aのMOSトランジスタ24およびダミーメモリセル36のMOSトランジスタ38がオンし、本体メモリセルキャパシタ22がビット線26に接続され、ダミーメモリセルキャパシタ40がビット線バー28に接続される。ここで、ビット線26およびビット線バー28の配線容量が大きいので、ビット線の電圧はほとんど変化せず、本体メモリセルキャパシタ22およびダミーメモリセルキャパシタ40にはほぼ電源電圧Vccがかかる。このとき、本体メモリセル20aのデータが“1”であれば、図6の点Bの状態から点Aの状態になり、点Bの状態と点Aの状態における電荷量の差Q0がビット線26の電圧変化として読み出される。一方、本体メモリセル20aのデータが“0”であれば、図6の点Eの状態から点Aの状態に移行し、点Eの状態と点Aの状態における電荷量の差Q1がビット線26の電圧変化として読み出される。このとき、ダミーメモリセル36は、図7の点Hの状態から点Gの状態になり、点Hの状態と点Gの状態の電荷の差Qdがビット線バー28の電圧変化として読み出される。ここで、Q1>Qd>Q0であるので、ビット線26に読み出される電圧はこの順に小さくなる。
【0058】
次に、センスアンプ30のセンス信号SEを論理電圧“H”にする。すると、ビット線26に読み出された本体メモリセル20aからの電圧とビット線28に読み出されたダミーメモリセル36からの電圧との差が、センスアンプ30で増幅される。
【0059】
ここで、本体メモリセル20aのデータが“1”であれば、ビット線26に読み出される電圧がビット線バー28に読み出される電圧より大きいので、ビット線26は電源電圧(Vcc)方向に上昇し、本体メモリセル20aはさらに点Aの状態に近づいていく。そして、ビット線バー28は接地電圧(GND)方向に下降し、ダミーメモリセル36は点Gの状態から点Hの方向に再び戻っていく。
【0060】
一方、本体メモリセル20aのデータが“0”であれば、ビット線26に読み出される電圧がビット線バー28に読み出される電圧より小さいので、ビット線26の電位は下降し、本体メモリセル20aは点Aの状態から点Bの状態に移行する。また、ビット線バー28の電位は上昇し、ダミーメモリセル36はさらに点Gの状態に近づいていく。ここで、従来通り、カラム選択スイッチ(不図示)を導通させ、ビット線とデータ線を接続することによって、データをデータ線に転送することができる。なお、この時点において第1の従来例のようにセルプレート線35をパルス駆動していないので、セルプレート線駆動によってビット線への高速読み出しが妨げられるという問題を解消できる。
【0061】
次に、図2に示すように、セルプレート制御信号PLE1を“L”レベルにして、セルプレート線35をフローティング状態にする。その後、制御信号S2を“L”レベルにして、ビット線バー28とセルプレート線35とを電気的に接続する。これによって、本体メモリセル20aのデータが“1”の場合には、セルプレート線35の電位PL1は接地電圧(GND)のままとなり、本体メモリセル20aは点Aの状態を維持する。また、本体メモリセル20aのデータが“0”の場合には、セルプレート線35の電位PL1は、電源電圧(Vcc)に上昇し、本体メモリセル20aは点Bの状態から点Dの状態に移行する。このとき、制御信号S1は“H”レベルで、セルプレート制御信号PLE2は“H”レベルであるので、セルプレート線45の電位PL2は接地電圧(GND)のままとなり、ダミーメモリセル36の状態は保持される。
【0062】
次に、制御信号S2を“H”レベルにして、ビット線バー28とセルプレート線35との電気的接続を切った後、センスアンプ30のセンス信号SEを論理電圧“L”にし、ビット線イニシャライズ信号BLEを“H”レベルにし、プレート制御信号PLE1を“H”レベルにして、ビット線26,ビット線バー28およびセルプレート線35をすべて接地電圧(GND)にする。これにより、本体メモリセル20aのキャパシタ22およびダミーメモリセル36のキャパシタ40の電極両端に印加される電圧をゼロにする。これによって、本体メモリセル20aのデータが“1”の場合には、本体メモリセル20aは点Bの状態に戻り、データ“1”が再書き込みされる。本体メモリセル20aのデータが“0”の場合には、本体メモリセル20aは点Eの状態に戻り、データ“0”が再書き込みされる。ダミーメモリセル36は点Hの状態となり、元の状態に戻る。これで、本体メモリセルキャパシタ22およびダミーメモリセルキャパシタ40共に、初期状態が再書き込みされたことになる。また、メモリセルキャパシタ22,40の両端に印加される電圧をゼロにして、書き込みまたは再書き込みを終了するので、次のサイクルでビット線に読み出される電圧が精度よく発生され、確実な動作が可能となる。
【0063】
最後に、ワード線32,ダミーワード線42の電圧を共に接地電圧(GND)とすることによって、本体メモリセルキャパシタ22およびダミーメモリセルキャパシタ40には電界がかからなくなり、キャパシタ22,40の分極が保持される。この後、ビット線プリチャージ信号バー/BLPおよびビット線イニシャライズ信号BLEを“L”レベルにして、次のアクセス動作に備えて、ビット線26およびビット線バー28を“H”レベルにしておく。
【0064】
なお、ここで、セルプレート線35および45は、制御信号S1またはS2によって接続される対応するビット線26またはビット線バー28がセンスアンプ30によって“H”レベルに増幅された場合にのみ、“H”レベルに駆動され、それ以外の場合には“L”レベルに保持される。したがって、第1従来例のように、アクセス毎にセルプレート線の電位が変化する場合が少なくなるので、駆動電流が従来に比べて少なくなる。また、スタンバイ時、セルプレート線35および45は、“L”レベルに保持されるので、第2従来例のようにメモリセルの蓄積ノードからの基板等へのリークによりメモリセルのキャパシタの強誘電体膜の自発分極が反転してしまう問題がなくなる。
【0065】
尚、ビット線バー28に接続されるメモリセル20d,20eを書き込みまたは再書き込みする際は、MOSトランジスタ52をオンさせ、MOSトランジスタ54をオフさせる。
【0066】
また、書き込みまたは再書き込み時に、MOSトランジスタ52とMOSトランジスタ54を共にオンさせてもよい。この場合には、制御の簡略化を図れる。
【0067】
〔第2の実施の形態〕
次に、図3に、この発明の強誘電体メモリ装置の第2実施形態を示す。この第2実施形態は、図3のように、ダミーセルプレート線44を常時接地電位に固定しておく構成も可能である。これによって、セルプレート線35または45が“H”レベルに駆動された場合に、ダミーセルキャパシタ40の自発分極が反転する可能性を下げることができる。すなわち、ダミーワード線が選択されないダミーセルキャパシタのプレート電極が“H”レベルになった場合、ダミーセルキャパシタの蓄積ノードが“H”レベルになるのが遅れて自発分極が反転するなどの問題が生じるのを防ぐことができる。
【0068】
尚、この第2実施形態においても、書き込みまたは再書き込み時に、MOSトランジスタ52とMOSトランジスタ54を共にオンさせて、制御の簡略化を図ってもよい。
【0069】
なお、付け加えて言うならば、図1および図3において、セルプレート線35に接続されるメモリセルの数とセルプレート線45に接続されるメモリセルの数とを等しくすることにより、相乗平均の原理より、セルプレート線35および45の駆動に要する平均電流を最小にできる。すなわち、メモリセルの総数をN、セルプレート線35に接続されるメモリセルの数をN1とすると、セルプレート線35の駆動に要する電流は(N1)に比例し、セルプレート線45の駆動に要する電流は(N―N1)に比例するので、セルプレート線35および45の駆動に要する全電流は、{(N1)+(N−N1)}に比例する。そして、この{(N1)+(N−N1)}={2(N1−N/2)+N/2}は、N1=N/2のときに、最小となる。
【0070】
【発明の効果】
以上より明らかなように、請求項1の発明によれば、スイッチ手段で、プレート線とビット線バーとを接続することによって、センスアンプによって増幅されたビット線バーの電圧をプレート線に転送することができる。したがって、ビット線バーの電圧がプレート線の電圧と異なる場合にのみプレート線を駆動するための電流が流れるので、アクセス毎にセルプレート線を駆動する第1従来例のような方法に比べて、駆動電流を少なくすることができる。また、プレート線をセンスアンプによって駆動できるので、従来のようなプレート線駆動回路が不要である。したがって、請求項1の発明によれば、確実で高速な動作を、低消費電力と比較的容易な制御でもって達成できる。
【0071】
また、請求項2の発明によれば、プレート線を所定電位に固定するので、第1従来例のように読み出し毎にセルプレート線を駆動する方法に比べて、読み出し動作を高速化できる。
【0072】
また、請求項3の発明によれば、第2従来例のように読み出し動作開始の前にビット線の電圧レベルを変化させる必要がなくなるので、分極情報を高速にビット線に読み出すことができる。
【0073】
また、請求項4の発明によれば、スタンバイ時において、上記プレート線を接地電位に固定するので、第2の従来例のようにメモリセルの蓄積ノードからの基板等へのリークによって、メモリセルのキャパシタの強誘電体膜の自発分極が反転してしまう問題を解消できる。
【0074】
また、請求項5の発明によれば、メモリセルキャパシタの両端に印加される電圧をゼロにして書き込みまたは再書き込みを終了するので、次のサイクルでビット線に読み出される電圧が精度良く発生され、確実な動作が可能となる。
【0075】
また、請求項6および請求項7の発明によれば、ビット線に接続される本体メモリセルが選択された状態では、センスアンプによって増幅されたビット線バーの電圧を第1のプレート線に転送することにより、ビット線バーの電圧が第1のプレート線の電圧と異なる場合にのみ第1のプレート線を駆動するための電流が流れる。ビット線バーに接続される本体メモリセルが選択された状態では、センスアンプによって増幅されたビット線の電圧を第2のプレート線に転送することにより、ビット線の電圧が第2のプレート線の電圧と異なる場合にのみ第2のプレート線を駆動するための電流が流れる。したがって、従来の第1例のように、アクセス毎にセルプレート線を駆動する方法に比べて、駆動電流が少なくなる。また、セルプレート線をセンスアンプによって駆動するので、従来例のようにプレート線駆動回路が必要なくなる。
【0076】
また、請求項8および9の発明によれば、選択される本体メモリセルがビット線に接続されるかビット線バーに接続されるかにかかわらず、ビット線バーの電圧を第1のプレート線に転送し、ビット線の電圧を第2のプレート線に転送するので、請求項6および請求項7の発明に比べて制御を簡略化できる。
【0077】
また、請求項10の発明によれば、第1のプレート線に結合されるメモリセルの数を第2のプレート線に結合されるメモリセルの数に等しくすることにより、プレート線駆動に要する平均電流を最小化できる。
【0078】
また、請求項11の発明によれば、プレート線を所定電位に固定するから、第1従来例のような読み出し毎にセルプレート線を駆動する方法に比べて、読み出し動作を高速化できる。
【0079】
また、請求項12の発明によれば、第2従来例と異なり、読み出し動作開始の前にビット線の電圧レベルを変化させる必要がなくなるから、分極情報をビット線に高速に読み出すことができる。
【0080】
また、請求項13の発明によれば、スタンバイ時において、上記プレート線を接地電位に固定するので、第2従来例のようにメモリセルの蓄積ノードから基板等へのリークによってメモリセルのキャパシタの強誘電体膜の自発分極が反転してしまう問題を解消できる。
【0081】
また、請求項14の発明によれば、メモリセルキャパシタ両端に印加される電圧をゼロにして書き込みまたは再書き込みを終了するので、次のサイクルでビット線に読み出される電圧を精度良く発生でき、確実な動作が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の強誘電体メモリ装置の実施形態の回路構成を示す図である。
【図2】上記強誘電体メモリ装置の実施形態の動作タイミングを示す図である。
【図3】この発明の強誘電体メモリ装置の第2実施形態の回路構成を示す図である。
【図4】従来の強誘電体メモリ装置の第1例の回路構成を示す図である。
【図5】上記第1従来例の強誘電体メモリ装置の動作タイミングを示す図である。
【図6】従来の強誘電体メモリ装置で使用する本体メモリセルキャパシタの強誘電体のヒステリシス特性を示す図である。
【図7】従来の強誘電体メモリ装置で使用するダミーメモリセルキャパシタの強誘電体のヒステリシス特性を示す図である。
【図8】強誘電体メモリ装置の第2従来例の回路構成を示す図である。
【図9】上記第2従来例の強誘電体メモリ装置の動作タイミングを示す図である。
【符号の説明】
20a,20b,20c…本体メモリセル、
22…本体メモリセルキャパシタ、26…ビット線、
28…ビット線バー、30…センスアンプ、32…ワード線、
35,45…セルプレート線、36…ダミーメモリセル、
40…ダミーメモリセルキャパシタ、42…ダミーワード線、
46…ダミーメモリセル。

Claims (14)

  1. 強誘電体膜を相対向する2つの電極で挟んで形成され、上記強誘電体膜の分極状態によって、2値情報を記憶,保持する容量素子と、上記容量素子の第1の電極にソース,ドレインの内の一方が接続されるトランジスタとを備える複数のメモリセルが行方向および列方向に複数配置される強誘電体メモリ装置において、
    1つの上記メモリセルが1つの上記容量素子と1つの上記トランジスタとで構成されており、
    上記トランジスタのゲートに接続されるワード線と、
    上記トランジスタのソース,ドレインの内の他方に接続されると共に、センスアンプの一方の入力に結合するビット線と、
    基準電圧を発生する手段が接続されると共に、上記センスアンプの他方の入力に結合するビット線バーと、
    上記容量素子の第2の電極に接続されるプレート線と、
    上記プレート線と上記ビット線バーとを接続するスイッチ手段とを備え、
    上記ワード線をアクティブにして上記メモリセルを選択した状態において、上記スイッチ手段を導通させ、上記プレート線に上記ビット線バーの電圧を転送することにより、上記メモリセルに書き込み,または再書き込みを行うことを特徴とする強誘電体メモリ装置。
  2. 請求項1に記載の強誘電体メモリ装置において、
    スタンバイ状態,およびメモリセルからのデータ読み出し状態において、
    上記プレート線を所定の電位に固定することを特徴とする強誘電体メモリ装置。
  3. 請求項1に記載の強誘電体メモリ装置において、
    メモリセルの非選択状態において、上記ビット線を一定電圧に保つことを特徴とする強誘電体メモリ装置。
  4. 請求項1に記載の強誘電体メモリ装置において、
    スタンバイ時において、上記プレート線を接地電位に固定することを特徴とする強誘電体メモリ装置。
  5. 請求項1に記載の強誘電体メモリ装置において、
    書き込みまたは再書き込みの後、ワード線をアクティブ状態にしたまま上記ビット線および上記プレート線を接地電位にプリチャージすることを特徴とする強誘電体メモリ装置。
  6. 強誘電体膜を相対向する2つの電極で挟んで形成され、上記強誘電体膜の分極状態によって、2値情報を記憶,保持する容量素子と、上記容量素子の第1の電極にソース,ドレインの内の一方が接続されるトランジスタとを備える複数の本体メモリセルおよびダミーメモリセルが行方向および列方向に複数配置される強誘電体メモリ装置において、
    1つの上記本体メモリセルが1つの上記容量素子と1つの上記トランジスタとで構成されており、
    上記トランジスタのゲートに接続されるワード線と、
    上記トランジスタのソース,ドレインの内の他方に接続されるとともにセンスアンプの一方の入力に結合されるビット線と、
    上記トランジスタのソース,ドレインの内の他方に接続されるとともにセンスアンプの他方の入力に結合されるビット線バーと、
    ビット線に接続される本体メモリセルおよびダミーメモリセルが結合される第1のプレート線と、
    ビット線バーに接続される本体メモリセルおよびダミーメモリセルが結合される第2のプレート線と、
    上記第1のプレート線と上記ビット線バーとを接続する第1のスイッチ手段と、
    上記第2のプレート線と上記ビット線とを接続する第2のスイッチ手段とを備え、
    上記ビット線に接続される本体メモリセルが選択された状態では、上記第1のスイッチ手段を導通させ、上記第1のプレート線に上記ビット線バーの電圧を転送し、
    上記ビット線バーに接続される本体メモリセルが選択された状態では、上記第2のスイッチ手段を導通させ、上記第2のプレート線に上記ビット線の電圧を転送することによって、
    上記本体メモリセルに書き込み,または再書き込みを行うことを特徴とする強誘電体メモリ装置。
  7. 強誘電体膜を相対向する2つの電極で挾んで形成され、上記強誘電体膜の分極状態によって、2値情報を記憶,保持する容量素子と、上記容量素子の第1の電極にソース,ドレインの内の一方が接続されるトランジスタとを備える複数の本体メモリセルおよびダミーメモリセルが行方向および列方向に複数配置される強誘電体メモリ装置において、
    上記トランジスタのゲートに接続されるワード線と、
    上記トランジスタのソース,ドレインの内の他方に接続されるとともにセンスアンプの一方の入力に結合されるビット線と、
    上記トランジスタのソース,ドレインの内の他方に接続されるとともに上記センスアンプの他方の入力に結合されるビット線バーと、
    上記ビット線に接続される上記本体メモリセルが結合される第1のプレート線と、
    上記ビット線バーに接続される上記本体メモリセルが結合される第2のプレート線と、
    上記ダミーメモリセルが結合される第3のプレート線と、
    上記第1のプレート線と上記ビット線バーとを接続する第1のスイッチ手段と、
    上記第2のプレート線と上記ビット線とを接続する第2のスイッチ手段とを備え、
    上記第3のプレート線を常に接地電位に固定し、
    上記ビット線に接続される本体メモリセルが選択された状態では、上記第1のスイッチ手段を導通させ、上記第1のプレート線に上記ビット線バーの電圧を転送し、
    上記ビット線バーに接続される本体メモリセルが選択された状態では、上記第2のスイッチ手段を導通させ、上記第2のプレート線に上記ビット線の電圧を転送することにより、
    上記本体メモリセルに書き込み,または再書き込みを行うことを特徴とする強誘電体メモリ装置。
  8. 強誘電体膜を相対向する2つの電極で挟んで形成され、上記強誘電体膜の分極状態により2値情報を記憶,保持する容量素子と、上記容量素子の第1の電極にソース,ドレインのうちの一方が接続されるトランジスタとを備える複数の本体メモリセルおよびダミーメモリセルが行方向および列方向に複数配置される強誘電体メモリ装置において、
    1つの上記本体メモリセルが1つの上記容量素子と1つの上記トランジスタとで構成されており、
    上記トランジスタのゲートに接続されるワード線と、
    上記トランジスタのソース,ドレインのうち他方に接続されるとともにセンスアンプの一方の入力に結合されるビット線と、
    上記トランジスタのソース,ドレインのうち他方に接続されるとともにセンスアンプの他方の入力に結合されるビット線バーと、
    ビット線に接続される本体メモリセルおよびダミーメモリセルが結合される第1のプレート線と、
    ビット線バーに接続される本体メモリセルおよびダミーメモリセルが結合される第2のプレート線と、
    上記第1のプレート線と上記ビット線バーとを接続する第1のスイッチ手段と、
    上記第2のプレート線と上記ビット線とを接続する第2のスイッチ手段とを備え、
    上記第1および第2のスイッチ手段を導通させることによって、上記第1のプレート線に上記ビット線バーの電圧を転送し、上記第2のプレート線に上記ビット線の電圧を転送することにより書き込み,および再書き込みを行うことを特徴とする強誘電体メモリ装置。
  9. 強誘電体膜を相対向する2つの電極で挟んで形成され、上記強誘電体膜の分極状態によって、2値情報を記憶,保持する容量素子と、上記容量素子の第1の電極にソース,ドレインの内の一方が接続されるトランジスタとを備える複数の本体メモリセルおよびダミーメモリセルが行方向および列方向に複数配置される強誘電体メモリ装置において、
    上記トランジスタのゲートに接続されるワード線と、
    上記トランジスタのソース,ドレインの内の他方に接続されると共に、センスアンプの一方の入力に結合されるビット線と、
    上記トランジスタのソース,ドレインの内の他方に接続されると共に、上記センスアンプの他方の入力に結合されるビット線バーと、
    上記ビット線に接続される上記本体メモリセルが結合される第1のプレート線と、
    上記ビット線バーに接続される上記本体メモリセルが結合される第2のプレート線と、
    上記ダミーメモリセルが結合される第3のプレート線と、
    上記第1のプレート線と上記ビット線バーとを接続する第1のスイッチ手段と、
    上記第2のプレート線と上記ビット線とを接続する第2のスイッチ手段とを備え、
    上記第3のプレート線を常に接地電位に固定し、
    上記第1および第2のスイッチ手段を導通させることによって、上記第1のプレート線に上記ビット線バーの電圧を転送し、上記第2のプレート線に上記ビット線の電圧を転送することによって、書き込み,および再書き込みを行うことを特徴とする強誘電体メモリ装置。
  10. 請求項6乃至9のいずれか1つに記載の強誘電体メモリ装置において、
    第1のプレート線に接続されるメモリセルの数と第2のプレート線に接続されるメモリセルの数とが等しいことを特徴とする強誘電体メモリ装置。
  11. 請求項6乃至9のいずれか1つに記載の強誘電体メモリ装置において、
    スタンバイ状態,および読み出し状態において、上記第1および第2のプレート線を所定の電位に固定することを特徴とする強誘電体メモリ装置。
  12. 請求項6乃至9のいずれか1つに記載の強誘電体メモリ装置において、
    メモリセルの非選択状態において、上記ビット線および上記ビット線バーを一定電圧に保つことを特徴とする強誘電体メモリ装置。
  13. 請求項6乃至9のいずれか1つに記載の強誘電体メモリ装置において、
    スタンバイ時において、上記第1および第2のプレート線を接地電位に固定することを特徴とする強誘電体メモリ装置。
  14. 請求項6乃至9のいずれか1つに記載の強誘電体メモリ装置において、
    書き込みまたは再書き込みの後、ワード線およびダミーワード線をアクティブ状態にしたまま上記ビット線,上記ビット線バー,上記第1および第2のプレート線を接地電位にプリチャージすることを特徴とする強誘電体メモリ装置。
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