JPH11238387A - 強誘電体メモリ - Google Patents

強誘電体メモリ

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JPH11238387A
JPH11238387A JP10040826A JP4082698A JPH11238387A JP H11238387 A JPH11238387 A JP H11238387A JP 10040826 A JP10040826 A JP 10040826A JP 4082698 A JP4082698 A JP 4082698A JP H11238387 A JPH11238387 A JP H11238387A
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potential
bit line
memory cell
sense amplifier
data
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JP10040826A
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Takashi Ogiwara
隆 荻原
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C11/00Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
    • G11C11/56Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using storage elements with more than two stable states represented by steps, e.g. of voltage, current, phase, frequency
    • G11C11/5657Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using storage elements with more than two stable states represented by steps, e.g. of voltage, current, phase, frequency using ferroelectric storage elements

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Abstract

(57)【要約】 【課題】FRAMセルに記憶させた二値または多値の分
極量を読み出す際、強誘電体キャパシタの蓄積電荷量が
リラクゼーションや分極疲労により減少した場合でもセ
ルデータの読み出しを正確に行うことを可能とし、信頼
性を向上させる。 【解決手段】FRAMにおいて、セルのスイッチ素子Q
に接続されたビット線BLをセル領域31とセンスアン
プ領域32とに区分する位置でビット線に直列に挿入さ
れ、セルからビット線に読み出された信号電位を増幅す
る作用を持つNMOSトランジスタQTと、センスアン
プ領域のビット線に接続され、セルからのデータ読み出
し開始時にビット線を所定期間プリチャージする回路Q
Pを具備し、セルデータの読み出し時には、セルキャパ
シタCのプレート電極に接地電位以下の電位を印加した
状態でスイッチ素子をオン状態にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報記憶用キャパ
シタの絶縁膜に強誘電体膜を用いた強誘電体メモリセル
のアレイを有する強誘電体メモリ(FRAM)に係り、
特にセルキャパシタ1個とスイッチ用MOSトランジス
タ1個とが直列に接続されたメモリセルに二値または多
値のデータを蓄積するFRAMにおけるメモリセルデー
タの読み出し制御回路に関するもので、FRAMを含む
半導体集積回路に適用される。
【0002】
【従来の技術】近年、情報記憶用キャパシタの電極間絶
縁膜としてペロブスカイト構造あるいは層状ペロブスカ
イト構造の物質からなる強誘電体を用いたFRAMセル
のアレイを有するFRAMが注目を集めている。
【0003】強誘電体は、図2に示すように、印加電界
(V/m)と電気分極量(C/m)との関係がヒステリ
シス特性を有し、強誘電体膜の両端間の印加電圧(印加
電界)を零に戻しても分極が残る(図2中のa 点、b 点
は残留分極量を示す)、つまり、不揮発性を示すことが
特徴である。
【0004】即ち、電界が印加された時に一旦発生した
電気分極は上記電界が印加されなくなっても残留し、上
記電界とは反対方向の向きにある程度以上の強さの電界
が印加された時に分極の向きが反転する特性を有してい
る。
【0005】このような特性に着目し、強誘電体の薄膜
を電極間絶縁膜に用いた強誘電体キャパシタの分極の方
向として情報を蓄積するFRAMセルを実現し、二値の
データを記憶する技術が開発されている。
【0006】前記FRAMセルは、DRAMセルのキャ
パシタを強誘電体キャパシタに置き換えた構成になって
おり、スイッチ用のMOSトランジスタを介して強誘電
体キャパシタから分極反転あるいは非反転の際の電荷が
取り出される(データ破壊読み出し)ので、データ読み
出し後に再書込みが行われる。
【0007】上記のようなFRAMセルのアレイを有す
るFRAMは、他の不揮発性メモリであるフラッシュメ
モリと比較すると、データ書換え回数が多く、かつデー
タ書き換え速度が著しく速いという特徴を持つ。また、
メモリーカード等に使用される電池バックアップ可能な
SRAMと比較しても、消費電力が小さく、セル面積を
大幅に小さくできるという特徴を持つ。
【0008】上記のような特徴を持つFRAMは、既存
のDRAM、フラッシュメモリ、SRAMとの置き換
え、ロジック混載デバイスへの適用等、その期待は大変
大きい。また、FRAMは、バッテリーレスで高速動作
が可能であるので、非接触カード(RF−ID:Radio
Frequency-Identification)への展開が始まりつつあ
る。
【0009】なお、FRAMのメモリセルの構造は、情
報記憶用のキャパシタに強誘電体膜を用いる構造と、M
OSトランジスタのゲート絶縁膜に強誘電体膜を用いる
構造との2種類に大別される。後者は半導体基板がシリ
コンである場合にその界面に直接形成できる適当な強誘
電体膜が存在しないので実現性に乏しく、現在までは提
案が行なわれているのみであることから、通常はFRA
Mというと前者の構造を指す。
【0010】また、FRAMセルには、図1に示すよう
に、スイッチ用の1つのMOSトランジスタと情報記憶
用の1つの強誘電体キャパシタが直列に接続されて構成
される1トランジスタ・1キャパシタ型のものと、2つ
のトランジスタと2つの強誘電体キャパシタにより構成
される2トランジスタ・2キャパシタ型のものがある。
【0011】1トランジスタ・1キャパシタ型のセル
は、DRAMと同等の高集積化が可能という長所を持
ち、2トランジスタ・2キャパシタ型のセルは、信頼性
に優れているという長所を持つ。
【0012】図1に示す1トランジスタ・1キャパシタ
型のFRAMセルは、スイッチ用のMOSトランジスタ
のゲートにワード線WLが接続され、スイッチ用のMO
Sトランジスタの一端側のノードにビット線BLが接続
され、スイッチ用のMOSトランジスタの他端側のノー
ドに強誘電体キャパシタの一端側のノードが接続され、
強誘電体キャパシタの他端側のノード(プレート電極)
にプレート線PLが接続される。
【0013】上記FRAMセルからデータを読み出すた
めには、ワード線WLの電位を立ち上げ、プレート線P
Lの電位VPLをクロッキングすることにより、強誘電体
キャパシタの分極の方向として蓄積されている情報をビ
ット線BLに電荷として読み出す。このようにビット線
BLに読み出された微少な電荷により生じるビット線電
位の変化をセンスアンプで参照電位と比較して増幅す
る。
【0014】しかし、リラクゼーション(relaxation)
や分極疲労によって強誘電体キャパシタの分極量が減少
したFRAMにおいては、メモリセルデータの読み出し
時に、ビット線BLに読み出される電荷が少なく、ビッ
ト線電位の変化が小さいので、セルデータを正しく読み
出せなくなるおそれがある。
【0015】そこで、メモリセル領域とセンスアンプS
Aの間にNMOSトランジスタからなる電荷転送素子を
挿入しておき、セルデータの読み出し時にビット線に読
み出された微少な電位を電荷転送素子により増幅してか
らセンスすることによって、信頼性の低下に強い強誘電
体メモリを得ることが考えられる。
【0016】しかし、単に前記電荷転送素子を挿入した
だけでは、従来と同様にプレート電極をクロッキングし
て読み出そうとした時に、メモリセル側のビット線の電
位がかえって上昇し、センスアンプ側からメモリセル側
に正の電荷を移動させられず、電位の増幅ができない。
【0017】一方、特開平9−185890号公報の
「強誘電体記憶装置」には、メモリセルデータの読み出
し時に強誘電体キャパシタに十分な電圧(強誘電体キャ
パシタのヒステリシス特性の飽和領域まで振幅させる電
圧)を印加し、残留分極を完全に読み出すことによりS
/Nを向上させるようにした技術が開示されている。
【0018】この強誘電体記憶装置は、図1に示すFR
AMセルの強誘電体キャパシタCのプレート電極に接続
されているプレート線PLに供給されるプレート電圧V
PLとして電源電圧VCCの1/2が供給され、待機状態で
はビット線BLが接地電位(VPLに対して−VCC/2の
電位)にプリチャージされるVCC/2プリチャージ方式
の強誘電体メモリにおいて、データ線(ビット線BL)
とセンスアンプ(図示せず)の間に電荷転送素子とし
て、ゲートに一定の制御電圧VH が印加されたソースフ
ォロワモードで動作するNMOSトランジスタ(図3中
QT参照)を挿入している。
【0019】上記構成によれば、待機状態(プリチャー
ジ状態)では、メモリセル側のビット線BLの電圧はV
H −VT (VT は電荷転送素子用のNMOSトランジス
タQTの閾値電圧)になっている。
【0020】メモリセルデータの読み出し時には、ビッ
ト線BLのプリチャージを解除した状態でメモリセルの
スイッチ用MOSトランジスタQのゲート(ワード線W
L)に選択電圧を印加してスイッチ用MOSトランジス
タQをオン状態にすることによって、強誘電体キャパシ
タCの両端間にビット線電圧(VH −VT )とプレート
電圧VPLとの差の電圧が加わり、強誘電体キャパシタC
の残留分極が電荷としてビット線BLに読み出される。
【0021】それにより、ビット線BLの電圧は一時的
に変化するが、電荷転送素子用のNMOSトランジスタ
QTによりビット線BLの電圧は再びプリチャージ状態
の電圧VH −VT に戻る。その結果、強誘電体キャパシ
タCからビット線BLに読み出された電荷はセンスアン
プ側のセンスノードに転送される。
【0022】即ち、メモリセル側のビット線の寄生容量
からメモリセルに移動する電荷量に応じて、センスアン
プ側のセンスノードの小さな寄生容量からメモリセル側
のビット線の寄生容量へ電荷が移動することにより、強
誘電体キャパシタCからビット線BLに読み出される電
荷によるビット線BLの電圧変化が増幅されてセンスノ
ードの電圧変化として現われることになる。
【0023】次いで、センスアンプが起動され、センス
ノードの電圧を増幅し、メモリセルへの再書き込みが行
なわれた後、ワード線WLの電圧を下げ、スイッチ用ト
ランジスタQをオフ状態にする。この後、センスアンプ
の動作を停止し、プリチャージ用トランジスタ(図示せ
ず)をオンにして待機状態に戻す。
【0024】しかし、上記したVCC/2プリチャージ方
式のFRAMにおいては、読み出しに際してプレート電
圧VPLがVCC/2に設定されているので、再書込みある
いは書込みに際してFRAMセルの強誘電体キャパシタ
Cの両端間に加わる電圧(VPL−VSN)の絶対値は、プ
レート線PLの電位VPLを0VからVCCにクロッキング
する場合よりも小さいVCC/2になる。従って、キャパ
シタCに蓄積される電荷量が必ずしも十分には得られな
いので、メモリセルデータの読み出し感度が必ずしも良
好ではない。
【0025】また、上記したVCC/2プリチャージ方式
のFRAMにおいては、特に“1”読みデータが記憶さ
れている場合にキャパシタCとスイッチ用トランジスタ
Qとの接続ノード(ストレージノード)の電圧VSNが電
流リークによりVCC→0Vに遷移すると、キャパシタに
おける分極の向きが反転して“0”読みデータの記憶状
態(ストレージノードの電圧VSNが0V)と区別がつか
なくなる。そこで、上記したVCC/2プリチャージ方式
の強誘電体メモリにおいては、DRAMと同様に前記強
誘電体メモリセルのリフレッシュ動作が必要になり、使
い勝手が悪くなる。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来の
VCC/2プリチャージ方式のFRAMは、FRAMセル
の強誘電体キャパシタの両端間に加わる電圧の絶対値が
小さく、キャパシタに蓄積される電荷量が必ずしも十分
には得られないので、メモリセルデータの読み出し感度
が必ずしも良好ではないという問題があった。
【0027】また、特に“1”読みデータが記憶されて
いる場合に強誘電体メモリセルのストレージノードの電
圧が電源オフ状態において電流リークによりVCC→0V
に遷移すると、“0”読みデータと区別がつかなくなる
ので、DRAMと同様にFRAMのリフレッシュ動作が
必要になり、使い勝手が悪くなるという問題があった。
【0028】本発明は上記の問題点を解決すべくなされ
たもので、強誘電体キャパシタに蓄積される電荷量がリ
ラクゼーションや分極疲労により減少した場合でもメモ
リセルデータの読み出しを正確に行うことが可能にな
り、またDRAMと同様のリフレッシュ動作が不要とな
る読み出し/書き込み特性に優れた強誘電体メモリを提
供することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】第1の発明の強誘電体メ
モリは、強誘電体膜を電極間絶縁膜に用いたキャパシタ
とスイッチ素子が直列に接続されてなるメモリセルと、
前記メモリセルのスイッチ素子の一端側のノードに接続
された第1のビット線と、前記キャパシタの一端側のプ
レート電極に接続されたプレート線と、前記メモリセル
から前記第1のビット線に読み出されたデータをセンス
増幅するセンスアンプと、前記第1のビット線を前記メ
モリセルに接続されているメモリセル領域と前記センス
アンプに接続されているセンスアンプ領域とに区分する
位置で第1のビット線のメモリセル領域とセンスアンプ
領域との間に直列に挿入された第1のNMOSトランジ
スタからなり、そのゲートに印加されるゲート制御信号
によって制御され、前記メモリセルから第1のビット線
に読み出された信号電位を増幅する作用を持つ第1の電
荷転送素子と、前記センスアンプ領域の第1のビット線
に接続され、前記メモリセルからのデータ読み出し開始
時に所定期間だけ前記第1のビット線を所定電位にプリ
チャージする第1のプリチャージ回路と、前記メモリセ
ル領域の第1のビット線に接続され、前記メモリセルか
らのデータ読み出し開始前には前記第1のビット線を接
地電位VSSにプリチャージしておき、前記メモリセルか
らのデータ読み出し開始時にはプリチャージを解除する
第2のプリチャージ回路とを具備し、前記プレート線の
電位を前記接地電位VSS以下、かつ前記スイッチ素子を
オン状態に制御し、前記メモリセルからメモリセル領域
の第1のビット線に読み出された信号電位が前記第1の
NMOSトランジスタにより増幅されて前記センスアン
プ領域の第1のビット線に現われる信号電位を前記セン
スアンプにより参照電位と比較して増幅することで前記
メモリセルからのデータの読み出しを行なうことを特徴
とする。
【0030】第2の発明の強誘電体メモリは、強誘電体
膜を電極間絶縁膜に用いたキャパシタとスイッチ素子が
直列に接続されてなる三値以上のn値の多値データを蓄
積するメモリセルと、前記メモリセルのスイッチ素子の
一端側のノードに接続された第1のビット線と、前記キ
ャパシタの一端側のプレート電極に接続されたプレート
線と、前記メモリセルから前記第1のビット線に読み出
されたデータを相異なる複数の参照電位とそれぞれ比較
して増幅する複数(n-1) 個のセンスアンプと、前記第1
のビット線を前記メモリセルに接続されているメモリセ
ル領域と前記複数のセンスアンプに接続されているセン
スアンプ領域とに区分する位置で第1のビット線に直列
に挿入された第1のNMOSトランジスタからなり、そ
のゲートに印加されるゲート制御信号によって制御さ
れ、前記メモリセルから第1のビット線に読み出された
信号電位を増幅する作用を持つ第1の電荷転送素子と、
前記複数のセンスアンプの相互間で前記第1のビット線
に直列に挿入され、スイッチ制御されることによって前
記複数のセンスアンプの接続切り離しを選択的に行うた
めのセンスアンプ領域分割用スイッチ素子と、前記セン
スアンプ領域の第1のビット線に対応して接続され、前
記メモリセルからのデータ読み出し開始時に所定期間だ
け前記第1のビット線を所定電位にプリチャージする第
1のプリチャージ回路と、前記メモリセル領域の第1の
ビット線に接続され、前記メモリセルからのデータ読み
出し開始前には前記第1のビット線を接地電位VSSにプ
リチャージしておき、前記メモリセルからのデータ読み
出し開始時にはプリチャージを解除する第2のプリチャ
ージ回路とを具備し、前記プレート線の電位を前記接地
電位VSS以下、かつ前記スイッチ素子をオン状態に制御
し、前記メモリセルからメモリセル領域の第1のビット
線に読み出された信号電位が前記第1のNMOSトラン
ジスタにより増幅されて前記センスアンプ領域の第1の
ビット線に現われる信号電位を前記(n-1) 個のセンスア
ンプによりそれぞれ相異なる複数の参照電位と比較増幅
することで前記メモリセルからのn値データの読み出し
を行なうことを特徴とする。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0032】図3は、本発明の第1の実施の形態に係る
二値データ記憶型のFRAMの主要部の概略構成を示し
ており、特にメモリセルアレイおよび周辺回路の一部の
回路接続を示している。
【0033】図3において、31はデータを蓄積するメ
モリセル(M/C)領域、32はメモリセルからビット
線BLに読み出されたデータを比較増幅するセンスアン
プ(S/A)を含むセンスアンプ領域である。
【0034】前記メモリセル領域31とセンスアンプ領
域32とは、ビット線対BL、/BLにそれぞれ挿入さ
れた1個の電荷転送素子QTによって区切られ、選択的
に接続切り離しが行われるようになっている。前記電荷
転送素子QTとして、ゲートに制御クロック信号φtが
印加されるNMOSトランジスタが用いられている。
【0035】前記メモリセル領域31の中には、メモリ
セルM/Cが行列状に配置されたメモリセルアレイMC
A(代表的にメモリセルM/Cは2個のみ示している)
の他に、メモリセル領域のビット線対BL、/BLをイ
コライズするプリチャージ・イコライズ回路部EQA、
選択されたメモリセルからのデータの読み出し電位と比
較される参照電位を作るためのダミーセル部DCAを含
む。
【0036】上記メモリセルM/Cは、本例では、図1
を参照して前述したような高集積化が可能な1トランジ
スタQ・1キャパシタC型のセルが用いられており、こ
のセルの強誘電体キャパシタCの強誘電体薄膜のヒステ
リシス特性は図2を参照して前述したようなものであ
る。
【0037】前記メモリセルアレイにおける同一行のセ
ルM/Cのスイッチ用トランジスタQのゲートには共通
にワード線WLi(代表的にWL0、WL1の2本のみ
示している)が接続されており、同一行のセルM/Cの
キャパシタCのプレート電極には共通にプレート線PL
i(代表的にPL0、PL1の2本のみ示している)が
接続されており、前記ワード線WLiおよびプレート線
PLiは平行に設けられている。
【0038】さらに、前記メモリセルアレイMCAにお
ける同一列のセルM/CのトランジスタQのドレインに
は共通にビット線(代表的に対線をなすBL、/BLの
1対のみ示している)が接続されている。
【0039】前記プリチャージ・イコライズ回路部EQ
Aは、ビット線プリチャージ電位(本例では接地電位V
SS)が与えられるVSS線とビット線対BL、/BLとの
間にそれぞれ接続されたビット線プリチャージ用のNM
OSトランジスタQNと、上記ビット線対BL、/BL
間に接続されたビット線電位イコライズ用のNMOSト
ランジスタQEとを有し、プリチャージ・イコライズ制
御信号EQにより制御される。
【0040】前記ダミーセル部DCAは、メモリセルア
レイの各ビット線BL、/BLに1個ずつ接続された参
照電位を作るためのダミーセルと、同一行のダミーセル
を選択するための2本のダミーワード線DWL、/DW
Lを有する。
【0041】本実施例では、前記各ダミーセルは、前記
2本のダミーワード線DWL、/DWLのうちの一方に
ゲートが接続されたダミースイッチ用のNMOSトラン
ジスタQd(セルのスイッチ用のNMOSトランジスタ
Qと同等のもの)と、このトランジスタQdに直列に接
続され、ゲートにダミーセル書込み制御線DCPが接続
されたダミーセル基準電位供給用のNMOSトランジス
タQcとを有し、上記ダミーセル基準電位供給用のNM
OSトランジスタの一端にダミーセル基準電位VDCが
与えられている。この場合、前記スイッチ用のNMOS
トランジスタQdのソース領域のN型拡散層およびダミ
ーセル基準電位供給用のNMOSトランジスタQcのソ
ース領域のN型拡散層の容量がダミーキャパシタとして
使用されている。
【0042】前記ダミーセル書込み制御線DCPに供給
されるダミーキャパシタプリチャージ制御信号V
DCP は、0VとVCCと0Vの間を変化する前記ダミーワ
ード線DWLあるいは/DWLが選択される前の所定期
間に活性化されて前記ダミーセル基準電位供給用のNM
OSトランジスタをオン状態に制御するものである。
【0043】なお、前記メモリセル領域31の複数本の
ワード線WLiは、アドレス信号に基づいてワード線選
択回路(図示せず)により1本のワード線(例えばWL
0)が選択されてワード線駆動電圧VWLが供給される。
【0044】また、前記選択された1本のワード線WL
iにより選択されるセルM/Cが接続されているビット
線(例えばBL)と対をなす別のビット線(例えば/B
L)に接続されているダミーセルを選択するために、ダ
ミーワード線選択回路(図示せず)により前記メモリセ
ル領域31の2本のダミーワード線DWL、/DWLの
うちの1本のダミーワード線(例えば/DWL)が選択
されてダミーワード線駆動電圧VDWL が供給される。
【0045】また、前記メモリセル領域31の複数本の
プレート線PLiは、アドレス信号に基づいてプレート
線選択回路(図示せず)により1本のプレート線(例え
ばPL0)が選択されてプレート線電圧VPLが供給され
る。
【0046】図4は、図3中のセンスアンプ領域32を
取り出して回路例を示している。
【0047】このセンスアンプ領域32の中には、セン
スアンプS/A自身の他に、カラム選択ゲートCG、プ
リチャージ用のPMOSトランジスタQPが含まれてい
る。
【0048】上記センスアンプS/Aは、選択されたメ
モリセルに接続されているビット線の電位(セルデータ
読み出し電位)と選択されたダミーセルに接続されてい
るビット線の電位(参照電位)と比較増幅するためのビ
ット線電位センス用のNMOSセンスアンプおよびビッ
ト線電位を電源電位(VCC)に回復させるためのビット
線電位リストア用のPMOSセンスアンプからなる。
【0049】なお、上記NMOSセンスアンプはNMO
Sセンスアンプ活性化信号/SANにより活性/非活性
状態が制御され、前記PMOSセンスアンプはPMOS
センスアンプ活性化信号SAPにより活性/非活性状態
が制御される。
【0050】前記カラム選択ゲートCGは、複数のカラ
ムに対して共通に設けられたデータ線対DQ、/DQと
各カラムのビット線対BL、/BLとの間に接続された
NMOSトランジスタQG対からなり、所望のカラムの
ビット線対BL、/BLを選択するためのカラム選択線
CSLによりスイッチ制御され、対応するカラムのセン
スアンプS/Aにより比較増幅した後のビット線対B
L、/BLのデータをデータ線対DQ、/DQに転送す
るためのものである。
【0051】前記プリチャージ用トランジスタQPは、
VCCノードとビット線対BL、/BLとの間にそれぞれ
接続されたPMOSトランジスタからなり、ビット線プ
リチャージ信号Vprによりスイッチ制御され、ビット線
対BL、/BLの電位をVCCにプリチャージするための
ものである。
【0052】<第1実施例>(図5、図6) 図5は、第1実施例に係る図1のFRAMにおける二値
データ("0" 、/"1")の読み出し/書き込み動作の電
圧波形を示すタイミングチャートである。
【0053】図6は、第1実施例における"0" 読み/"
1" 読みの動作におけるビット線電位とFRAMセルの
強誘電体キャパシタのヒステリシス曲線の関係を説明す
るために示す図である。
【0054】図5において、EQはビット線プリチャー
ジ・イコライズ制御信号、Vprはセンスアンプ領域で使
用されるビット線プリチャージ信号であり、それぞれV
CCと0VとVCCの間を変化する。
【0055】VBL(M/C)は選択されたセル(選択セル)
に接続されているビット線BLの電圧、VBL(S/A)は前
記選択セルに接続されているビット線BLに電荷転送素
子QTを介して接続されているセンスアンプ領域32の
ビット線BLの電圧である。
【0056】V/BL(M/C)は選択されたダミーセル(選択
ダミーセル)に接続されているビット線/BLの電圧、
/BL(S/A)は前記選択ダミーセルに接続されているビッ
ト線/BLに電荷転送素子QTを介して接続されている
センスアンプ領域のビット線/BLの電圧(参照電圧)
である。
【0057】VWLはワード線選択回路(図示せず)によ
り選択されたワード線(選択ワード線、例えばWL0)
の電圧であり、0Vと昇圧電圧Vppとの間を変化する。
DW L はダミーワード線選択回路(図示せず)により選
択されたダミーワード線(選択ダミーワード線、例えば
/DWL)の電圧であり、0VとVCCの間を変化する。
【0058】φtは電荷転送素子QTのゲートに印加さ
れる制御クロック信号であり、VCCと0VとVCC+Vth
以上の電位(昇圧電圧Vpp)とVCCの間を変化する。
【0059】/SANはNMOSセンスアンプ活性化信
号であり、VCCと0Vの間を変化し、SAPはPMOS
センスアンプ活性化信号であり、0VとVCCの間を変化
する。
【0060】VPLはプレート線選択回路(図示せず)に
より選択されたプレート線(選択プレート線、例えばP
L0)の電圧であり、0VとVCCの間を変化する。
【0061】次に、第1実施例におけるメモリセルから
の二値データの読み出し/書き込み動作について、図5
のタイミングチャート、図6のヒステリシス曲線を参照
しながら説明する。
【0062】(1) 待機状態では、信号EQが活性状態
(本例では論理レベル“1”、VCC)であり、プリチャ
ージ・イコライズ回路部EQAがオン状態であり、メモ
リセル領域31のビット線対BL、/BLの電位がVSS
に設定されている。
【0063】また、ビット線プリチャージ信号Vprが非
活性状態(本例では論理レベル“1”、VCC)であり、
プリチャージ用トランジスタQPはオフ状態である。
【0064】読み出し/書き込み動作の開始に際して、
まず、信号EQを非活性状態(本例では論理レベル
“0”、0V)にしてプリチャージ・イコライズ回路部
EQAをオフにし、メモリセル領域31のビット線対B
L、/BLのイコライズを解除する。
【0065】(2) 次に、信号Vprを活性状態(本例では
論理レベル“0”、0V)にしてプリチャージ用トラン
ジスタQPをオンにし、センスアンプ領域32のビット
線対BL、/BLの電位をVCCにプリチャージし、メモ
リセル領域のビット線対BL、/BLをVCC−Vthにプ
リチャージする。ここで、−Vthは電荷転送素子QTの
ゲートに印加されている制御クロック信号φtがVCCの
時の電荷転送素子QTによる閾値落ちである。
【0066】(3) 次に、プリチャージ用トランジスタQ
Pをオフに戻した後、選択ワード線(例えばWL0)の
電位VWLをVppに立ち上げる。このワード線電位VWL
立ち上げにより、選択ワード線に接続されている選択セ
ルのスイッチ用トランジスタがオン状態になり、この選
択セルが接続されているメモリセル領域のビット線BL
から選択セルの強誘電体キャパシタのストレージノード
に電荷が流れ込む。
【0067】ここで注意すべきは、この時点ではまだプ
レート電位VPLは0Vのままであり、昇圧を行わない。
また、選択セルのスイッチ用トランジスタQによる閾値
落ちはない。
【0068】ここで、図6に示すヒステリシス曲線にお
いて、強誘電体キャパシタのプレート側からビット線側
に向いている分極の状態を"0" データ(の記憶状態)、
その反対にビット線側からプレート側に向いている分極
の状態を"1" データ(の記憶状態)と定義する。
【0069】いま、メモリセルが"0" データの場合にビ
ット線BLから強誘電体キャパシタのストレージノード
に電荷を流し込むと、セルキャパシタのストレージノー
ドとメモリセル領域のビット線BLの電位は VCC−Vth−△V1 …(1) になるとする。これに対して、メモリセルが"1" データ
の場合にビット線BLから強誘電体キャパシタのストレ
ージノードに電荷を流し込むと、セルキャパシタのスト
レージノードとメモリセル領域のビット線BLの電位は VCC−Vth−△V2 …(2) になるとする。
【0070】ここで、前記したようにメモリセルに"0"
データが蓄積されている場合には、分極の向きはプレー
ト線側からビット線側であり、メモリセルに"1" データ
が蓄積されている時は分極の向きはビット線側からプレ
ート線側である。よって、ビット線BLからメモリセル
に供給された電荷は、"0" データが蓄積されているメモ
リセルに対しては分極と反対の方向の電場を供給し、"
1" データが蓄積されているメモリセルに対しては分極
と同じ向きの電場を供給する。この結果、"0" データが
読み出された場合が"1" が読み出された場合よりもキャ
パシタ容量としては重く、 VCC−Vth−△V1 <VCC−Vth−△V2 …(3) となる。
【0071】上記したように"0" データが読み出された
場合/"1" が読み出された場合に対応してメモリセル領
域のビット線BLの電位はVCC−Vthからそれぞれ△V
1 、△V2 下降することになり、電荷転送素子QTがオ
ンし、センスアンプ領域のビット線側からメモリセル領
域のビット線側に電荷が流れることになる。この電荷の
流出は、電荷転送素子QTのソース側(メモリセル領域
のビット線)の電位が再びVCC−Vthになるまで続く。
【0072】メモリセル領域のビット線容量とセンスア
ンプ領域のビット線容量とを比較した場合、通常はセン
スアンプ領域のビット線容量の方が小さいので、結果的
にセンス前の段階(時点)で増幅が行われたことにな
る。
【0073】(4) 前記したようなセンスアンプ領域から
メモリセル領域への電荷の流出の過程が終了した後、電
荷転送素子QTのゲートに印加されている制御クロック
信号φtを0Vに落とすことによって電荷転送素子QT
をオフにしてメモリセル領域31とセンスアンプ領域3
2とを切り離し、NMOSセンスアンプ活性化信号/S
ANを活性化(0V)するとともにPMOSセンスアン
プ活性化信号SAPを活性化(VCC)することによって
センスアンプS/Aを活性化して比較増幅を行い、カラ
ム選択線CSLを活性化(VCC)することによってカラ
ム選択ゲートをオン状態にしてデータ線対DQ、/DQ
にビット線対BL、/BLのデータを転送する。また、
このプロセスと並行してプレート電圧VPLをVCCに立ち
上げておく(プレート電極を昇圧しておく)。
【0074】(5) 前記したようにプレート電圧VPLをV
CCに立ち上げた後、再び、電荷転送素子QTのゲートに
VCC+Vth以上の電位(Vpp)を加え、活性化されたま
まのセンスアンプS/Aのデータを用いてメモリセル領
域31のビット線に再書込み電圧を加える。この状態で
プレート電位VPLを元の0Vに戻し、続いて、ワード線
電位VWLおよびダミーワード線電位VDWL を元の0Vに
戻し、センスアンプS/Aを非活性状態にすれば、メモ
リセルへの再書込みは終了する。
【0075】即ち、"0" データが読み出された場合に
は、プレート電位VPLがVCC、ビット線電位が0Vの時
に、プレート線からビット線向きの分極が書かれ、"0"
データが再書込みされたことになる。
【0076】これに対して、"1" データが読み出された
場合、プレート電位VPLを0Vに戻した時にビット線電
位は未だセンス増幅の結果のままのVCCであるので、ビ
ット線からプレート線向きの分極が書かれ、"1" データ
が再書込みされたことになる。
【0077】この後、制御クロック信号φtをVCCに戻
し、プリチャージ・イコライズ回路部EQAをオンにし
て待機状態に設定する。
【0078】ここではデータの再書込み動作を説明した
が、チップ外部から入力するデータを書き込む場合は、
セルデータを読み出した時のセンスアンプによる比較増
幅時にセンスアンプ領域32のビット線対BL、/BL
に所望のデータを書き込み、後は前記再書込み動作と同
じ要領でメモリセル領域のビット線に書き込めば良い。
【0079】上記第1実施例のFRAMにおいては、読
み出しに際してプレート電圧を0Vに保持するので、再
書込みあるいは書込みに際してFRAMセルの強誘電体
キャパシタの両端間に加わる電圧(VPL−VSN)の絶対
値はVCC(またはVCC−Vth)になる。
【0080】従って、キャパシタに蓄積される電荷量が
十分に得られることになり、メモリセルデータの読み出
し感度が良好になり、キャパシタに蓄積される電荷量が
リラクゼーションや分極疲労により減少した場合でもメ
モリセルデータの読み出しを正確に行うことが可能にな
り、読み出し/書き込み特性に優れたFRAMを実現す
ることが可能になる。
【0081】また、第1実施例のFRAMにおいては、
特に“1”読みデータが記憶されている場合にキャパシ
タCとスイッチ用トランジスタQとの接続ノードの電圧
SNが電流リークによりVCC→0Vに遷移したとして
も、スイッチ用トランジスタQをオフ状態にしたときの
プレート電位VPLがVCC/2でなく0Vにされているた
め、キャパシタの分極が反転することはない。従って、
DRAMセルのようなあるサイクルでのリフレッシュ動
作は不要であり、使い勝手が悪くなることはない。
【0082】<第1実施例の変形例1>(図7) 前記第1実施例において、電荷転送素子QTは、メモリ
セルからビット線に読み出される微小電荷をセンスアン
プでセンス増幅する前の段階で増幅する作用を有する点
で有効であるが、センスアンプ領域32からメモリセル
領域31へ電荷を移しきってオフ状態になるまでの所要
期間が長いとセンス動作の高速化に支障をきたすので、
この点を改善した変形例1を以下に説明する。
【0083】図7は、第1実施例の変形例1に係る図1
のFRAMにおける二値データの読み出し/書き込み動
作の電圧波形を示すタイミングチャートである。
【0084】第1実施例の変形例1は、前記第1実施例
と比べて、同じ構成であり、制御クロック信号φtを0
Vに落とすことによって電荷転送素子QTをオフにして
メモリセル領域31とセンスアンプ領域32とを切り離
すタイミングを早め、これに伴って、センスアンプ活性
化信号/SAN、SAPの活性化タイミングを早めた点
が異なり、その他は同じである。
【0085】即ち、前記第1実施例においては、"0" 読
みの場合にセンスアンプ領域32のビット線BLの電圧
BL(S/A) が下がり切った時点で、電荷転送素子QTを
オフにしているが、この変形例1においては、センスア
ンプ領域32のビット線対BL、/BLにセンスマージ
ンを越える電位差が生じた段階で電荷転送素子QTをオ
フにして次の動作に移っているので、センス動作の高速
化を図ることが可能になる。
【0086】<第1実施例の変形例2>(図8) 前記第1実施例において、電荷転送素子QTは、メモリ
セルからビット線に読み出される微小電荷をセンスアン
プでセンス増幅する前の段階で増幅する作用を有する点
で有効であるが、センスアンプ領域32からメモリセル
領域31へ電荷を移しきってオフ状態になるまでの所要
期間が長いとセンス動作の高速化に支障をきたすので、
この点を改善した変形例2を以下に説明する。
【0087】図8は、第1実施例の変形例2に係る図1
のFRAMにおける二値データの読み出し/書き込み動
作の電圧波形を示すタイミングチャートである。
【0088】第1実施例の変形例2は、前記第1実施例
と比べて、同じ構成であり、制御クロック信号φtを0
Vに落とすことなく、センス動作後に昇圧電圧Vppに上
げている(電荷転送素子QTをオフにしない)点が異な
り、その他は同じである。
【0089】即ち、前記第1実施例においては、"0" 読
みの場合にセンスアンプ領域32のビット線BLの電圧
BL(S/A) が下がり切った時点で、電荷転送素子QTを
オフにしているが、この変形例2においては、電荷転送
素子QTをオフにしないでセンス動作を行うので、電荷
転送素子QTをオフに制御する時間分だけセンス動作の
高速化を図ることが可能になる。
【0090】しかも、センスアンプ領域32のビット線
対BL、/BLにセンスマージンを越える電位差が生じ
た段階でセンス動作を行うように、センスアンプ活性化
信号/SAN、SAPの活性化タイミングを早めること
によって、センス動作の一層の高速化を図ることが可能
になる。
【0091】<第2実施例>(図9、図10) 第2実施例は、前記第1実施例と同じ構成であるが、メ
モリセルからビット線に信号電荷を読み出す際に、プレ
ート電位VPLを0Vより低い値まで下降させるようにク
ロッキングさせる点が異なり、その他は同じである。
【0092】図9は、第2実施例に係る図1のFRAM
における二値データの読み出し/書き込み動作の電圧波
形を示すタイミングチャートである。ここで、選択プレ
ート線の電圧VPLは、0Vと−VCCと0Vと+VCCと0
Vの間を変化することに注意すべきである。
【0093】図10(a)、(b)は、第2実施例にお
ける"0" 読み/"1" 読みの動作におけるビット線電位と
FRAMセルの強誘電体キャパシタのヒステリシス曲線
の関係を説明するために示す図である。
【0094】次に、第2実施例におけるメモリセルから
の二値データの読み出し/書き込み動作について、図9
のタイミングチャート、図10(a)、(b)のヒステ
リシス曲線を参照しながら説明する。
【0095】(1) 待機状態では、信号EQが活性状態
(本例では論理レベル“1”、VCC)であり、プリチャ
ージ・イコライズ回路部EQAがオン状態であり、メモ
リセル領域31のビット線対BL、/BLの電位がVSS
に設定されている。
【0096】また、ビット線プリチャージ信号Vprが非
活性状態(本例では論理レベル“1”、VCC)であり、
プリチャージ用トランジスタQPはオフ状態である。
【0097】読み出し/書き込み動作の開始に際して、
まず、信号EQを非活性状態(0V)にしてプリチャー
ジ・イコライズ回路部EQAをオフにし、メモリセル領
域31のビット線対BL、/BLのイコライズを解除す
る。
【0098】(2) 次に、信号Vprを活性状態(0V)に
してプリチャージ用トランジスタQPをオンにし、セン
スアンプ領域32のビット線対BL、/BLの電位をV
CCにプリチャージし、メモリセル領域31のビット線対
BL、/BLをVCC−Vthにプリチャージする。ここ
で、−Vthは電荷転送素子QTのゲートに印加されてい
る制御クロック信号φtがVCCの時の電荷転送素子QT
による閾値落ちである。
【0099】(3) 次に、プリチャージ用トランジスタQ
Pをオフに戻した後、選択ワード線(例えばWL0)の
電位VWLをVppに立ち上げ、引き続いて、選択プレート
線(本例ではPL0)の電位VPLを0Vから−VCCまで
下降させる。
【0100】上記ワード線電位VWLの立ち上げにより、
選択ワード線に接続されている選択セルのスイッチ用ト
ランジスタがオン状態(閾値落ちはない)になり、選択
セルが接続されているメモリセル領域31のビット線B
Lから選択セルの強誘電体キャパシタのストレージノー
ドに電荷が流れ込む。
【0101】ここで、強誘電体キャパシタに予め書かれ
ている分極の状態が"0" データの場合には、分極は図1
0(a)に示すヒステリシス曲線においてa 点からd 点
に移り、予め書かれている分極の状態が"1" データの場
合には、分極は図10(b)に示すヒステリシス曲線に
おいてb 点からd 点に移る。
【0102】この結果、"0" データを読み出した場合、
セルキャパシタのストレージノードとメモリセル領域3
1のビット線BLの電位は VCC−Vth−△Va …(4) になる。また、"1" データを読み出した場合、セルキャ
パシタのストレージノードとメモリセル領域31のビッ
ト線BLの電位は VCC−Vth−△Vb …(5) になる。
【0103】図10(a)、(b)のヒステリシス曲線
から分かるように、"0" データを読み出した場合は分極
反転を伴うので、"1" データを読み出した場合に比べて
多くの電荷がセルキャパシタに流れ込む。よって、式
(4) と(5) を比較した場合、 VCC−Vth−△Va <VCC−Vth−△Vb (6) となる。
【0104】上記したように"0" データが読み出された
場合/"1" が読み出された場合に対応してメモリセル領
域31のビット線BLの電位はVCC−Vthからそれぞれ
△Va 、△Vb 下降することになり、電荷転送素子QT
がオンし、センスアンプ領域32のビット線側からメモ
リセル領域31のビット線側に電荷が流れることにな
る。この電荷の流出は、電荷転送素子QTのソース側
(メモリセル領域31のビット線)の電位が再びVCC−
Vthになるまで続く。
【0105】メモリセル領域31のビット線容量とセン
スアンプ領域32のビット線容量とを比較した場合、通
常はセンスアンプ領域32のビット線容量の方が小さい
ので、結果的にセンス前の段階(時点)で増幅が行われ
たことになる。
【0106】(4) 前記したようなセンスアンプ領域32
からメモリセル領域31への電荷の流出の過程が終了し
た後、プレート電極を0Vに戻す。このプロセスと並行
して、前記電荷転送素子QTをオフにしてメモリセル領
域31とセンスアンプ領域領域32とを切り離し、セン
スアンプS/Aを活性化して比較増幅を行い、カラム選
択ゲートCGをオン状態にしてデータ線対DQ、/DQ
にビット線対BL、/BLのデータを転送する。
【0107】(5) 続いて、再び電荷転送素子QTのゲー
トにVCC+Vth以上の電位(Vpp)を加え、活性化され
たままのセンスアンプS/Aのデータを用いてメモリセ
ル領域31のビット線対BL、/BLにVCC、VSSの各
一方を加える。この時点で、図10(a)、(b)のヒ
ステリシス曲線から分かるように、"0" 読みの分極はb
点、"1" 読みの分極はd 点になる。
【0108】続いて、プレート電圧VPLをVCCに昇圧す
る。この時点で、図10(a)、(b)のヒステリシス
曲線から分かるように、"0" 読みの分極はc 点に移
り、"1" 読みの分極はb 点に移ることになる。
【0109】続いて、プレート電圧VPLを再び0Vに戻
す。この時点で、図10(a)、(b)のヒステリシス
曲線から分かるように、"0" 読みの分極はa 点に移
り、"1" 読みの分極はd 点に移ることになる。
【0110】この状態でワード線電位VWLおよびダミー
ワード線電位VDWL を元の0Vに戻し、センスアンプS
/Aを非活性状態にすれば、図10(b)のヒステリシ
ス曲線から分かるように、"1" 読みの分極は次第にb 点
に移り、メモリセルへの再書込みは終了する。
【0111】即ち、"0" データが読み出された場合に
は、プレート電圧VPLがVCC、ビット線電位が0Vの時
に、プレート線からビット線向きの分極が書かれ、"0"
データが再書込みされたことになる。
【0112】これに対して、"1" データが読み出された
場合、プレート電圧VPLを0Vに戻した時にビット線電
位は未だセンス増幅の結果のままのVCCであるので、ビ
ット線からプレート線向きの分極が書かれ、"1" データ
が再書込みされたことになる。 この後、制御クロック
信号φtをVCCに戻し、プリチャージ・イコライズ回路
部EQAをオンにして待機状態に設定する。
【0113】ここではデータの再書込み動作を説明した
が、チップ外部から入力するデータを書き込む場合は、
セルデータを読み出した時のセンスアンプS/Aによる
比較増幅時にセンスアンプ領域32のビット線に所望の
データを書き込み、後は前記再書込み動作と同じ要領で
メモリセル領域31のビット線に書き込めば良い。
【0114】上記第2実施例においては、前述した第1
実施例と同様の効果が得られるが、読み出し時にプレー
ト電圧VPLを0Vから−VCCまで下げるように変化させ
るので、前記第1実施例と比較してビット線BLに一層
多くの電荷を読み出すことができる。
【0115】<第3実施例>(図11、図12) 第3実施例は、前記第2実施例と同じ構成であるが、メ
モリセルからビット線に信号電荷を読み出し、電荷転送
素子QTをオフにしてセンスアンプS/Aによる比較増
幅を行った後に、オフ状態にしていた電荷転送素子QT
をオンにして、活性化していたセンスアンプS/Aをメ
モリセル領域32のビット線対BL、/BLと接続する
間、プレート線電圧VPLを0Vに戻さずに−VCCのまま
にしておく点が異なり、その他は同じである。
【0116】図11は、第3実施例に係る図1のFRA
Mにおける二値データの読み出し/書き込み動作の電圧
波形を示すタイミングチャートである。ここで、選択プ
レート線の電圧VPLは、0Vと−VCCと+VCCと0Vの
間を変化することに注意すべきである。
【0117】図12(a)、(b)は、第3実施例にお
ける"0" 読み/"1" 読みの動作に係るビット線電位とF
RAMセルの強誘電体キャパシタCのヒステリシス曲線
の関係を説明するために示す図である。
【0118】次に、第3実施例におけるメモリセルから
の二値データの読み出し/書き込み動作について、図1
1のタイミングチャート、図12(a)、(b)のヒス
テリシス曲線を参照しながら説明する。
【0119】待機状態から読み出し/書き込み動作を開
始し、前記したようなセンスアンプ領域32からメモリ
セル領域31への電荷の流出の過程が終了するまでのプ
ロセスは、前記第2実施例における(1) 乃至(3) のプロ
セスと同じである。
【0120】(4) 前記したようなセンスアンプ領域32
からメモリセル領域31への電荷の流出の過程が終了し
た後、プレート電極を0Vに戻さずに−VCCのままで、
前記電荷転送素子QTをオフにしてメモリセル領域31
とセンスアンプ領域32とを切り離し、センスアンプS
/Aを活性化して比較増幅を行い、カラム選択ゲートC
Gをオン状態にしてデータ線対DQ、/DQにビット線
対BL、/BLのデータを転送する。この時点では、図
12(a)、(b)のヒステリシス曲線から分かるよう
に、"0" 読み/"1" 読みとも分極はd点である。
【0121】(5) 続いて、再び電荷転送素子QTのゲー
トにVCC+Vth以上の電位(Vpp)を加え、活性化され
たままのセンスアンプS/Aのデータを用いてメモリセ
ル領域31のビット線に再書込み電圧を加える。この時
点では、図12(a)、(b)のヒステリシス曲線から
分かるように、"0" 読みの分極はd 点のままであり、"
1" 読みの分極はe 点に移ることになる。
【0122】続いて、プレート電圧VPLをVCCに昇圧す
る。この時点で、図12(a)、(b)のヒステリシス
曲線から分かるように、"0" 読みの分極はc 点に移
り、"1" 読みの分極はb 点に移ることになる。
【0123】続いて、プレート電圧VPLを再び0Vに戻
す。この時点で、図12(a)、(b)のヒステリシス
曲線から分かるように、"0" 読みの分極はa 点に移
り、"1" 読みの分極はd 点に移ることになる。
【0124】この状態でワード線電位VWLおよびダミー
ワード線電位VDWL を元の0Vに戻し、センスアンプS
/Aを非活性状態にすれば、図12(b)のヒステリシ
ス曲線から分かるように、"1" 読みの分極は次第にb 点
に移り、メモリセルへの再書込みは終了する。
【0125】即ち、"0" データが読み出された場合に
は、プレート電圧VPLがVCC、ビット線電位が0Vの時
に、プレート線からビット線向きの分極が書かれ、"0"
データが再書込みされたことになる。
【0126】これに対して、"1" データが読み出された
場合、プレート電圧VPLを0Vに戻した時にビット線電
位は未だセンス増幅の結果のままのVCCであるので、ビ
ット線からプレート線向きの分極が書かれ、"1" データ
が再書込みされたことになる。
【0127】この後、制御クロック信号φtをVCCに戻
し、プリチャージ・イコライズ回路部EQAをオンにし
て待機状態に設定する。
【0128】ここではデータの再書込み動作を説明した
が、チップ外部から入力するデータを書き込む場合は、
セルデータを読み出した時のセンスアンプS/Aによる
比較増幅時にセンスアンプ領域32のビット線に所望の
データを書き込み、後は前記再書込み動作と同じ要領で
メモリセル領域31のビット線に書き込めば良い。
【0129】上記第3実施例においては、前述した第1
実施例と同様の効果が得られるが、読み出し時にプレー
ト電圧VPLを0Vから−VCCまで下げた後に+VCCまで
変化させるので、前記第2実施例のようにプレート電圧
PLを一度0Vを経由してから+VCCに昇圧するのと比
較して、高速化が可能である。
【0130】図13は、本発明の第2の実施の形態に係
る多値データを記憶可能なFRAMの主要部の概略構成
を示しており、特にメモリセルアレイおよび周辺回路の
一部の回路接続を示している。
【0131】図13において、30はデータを蓄積する
メモリセル領域、32k(k=0、1、2)はメモリセ
ルからビット線に読み出された多値データを比較増幅す
るセンスアンプS/Aを含む複数(本例では3)個のセ
ンスアンプ(S/A)領域、(BL0 、/BL0 )、
(BL1 、/BL1 )、(BL2 、/BL2 )は前記3
個のセンスアンプ領域32k(k=0、1、2)におけ
るそれぞれビット線対である。
【0132】以下、前記3個のセンスアンプ領域32k
を、電荷転送素子QT側から第1のセンスアンプ領域3
20、第2のセンスアンプ領域321、第3のセンスア
ンプ領域322と呼ぶものとする。
【0133】前記メモリセル領域30と3個のセンスア
ンプ領域32kとは、メモリセル領域30のビット線対
BL、/BLと第1のセンスアンプ領域320のビット
線対BL0 、/BL0 との間にそれぞれ1個挿入された
NMOSトランジスタ(ゲートに制御クロック信号φt
が印加される)からなる電荷転送素子QTによって区切
られ、選択的に接続切り離しが行われるようになってい
る。
【0134】また、前記第1のセンスアンプ領域320
のビット線対BL0 、/BL0 と第2のセンスアンプ領
域321のビット線対BL1 、/BL1 とは、両者間に
それぞれ1個挿入されたセンスアンプ領域分割用のNM
OSトランジスタQSによって区切られ、選択的に接続
切り離しが行われるようになっている。
【0135】同様に、前記第2のセンスアンプ領域32
1のビット線対BL1 、/BL1 と第3のセンスアンプ
領域322のビット線対BL2 、/BL2 とは、両者間
にそれぞれ1個挿入されたセンスアンプ領域分割用のN
MOSトランジスタQSによって区切られ、選択的に接
続切り離しが行われるようになっている。
【0136】さらに、メモリセル領域30に前記第1の
センスアンプ領域320および第2のセンスアンプ領域
321を介して接続されている第3のセンスアンプ領域
322のビット線対BL2 、/BL2 とVCCノードとの
間にビット線プリチャージ用のPMOSトランジスタQ
Pがそれぞれ接続されている。このプリチャージ用トラ
ンジスタQPは、ビット線プリチャージ信号Vprにより
スイッチ制御され、第3のセンスアンプ領域322から
第1のセンスアンプ領域320までの各ビット線対BL
2 、/BL2 〜BL0 、/BL0 の電位をVCCにプリチ
ャージするためのものである。
【0137】前記メモリセル領域30の中には、メモリ
セルM/Cが行列状に配列されて形成されたメモリセル
アレイMCAの他に、ビット線対BL、/BLをプリチ
ャージ・イコライズするプリチャージ・イコライズ回路
部EQAを含む。
【0138】上記メモリセルM/Cは、図1を参照して
前述したような1トランジスタ・1キャパシタ型の通常
のセルであり、このセルの強誘電体キャパシタCの強誘
電体薄膜のヒステリシス特性は図2を参照して前述した
ようなものである。
【0139】同一行のセルM/Cのスイッチ素子用トラ
ンジスタQのゲートには共通にワード線WLi(代表的
にWL0、WL1の2本のみ示している)が接続されて
おり、同一行のセルM/CのキャパシタCのプレート電
極には共通にプレート線PLi(代表的にPL0、PL
1の2本のみ示している)が接続されており、前記ワー
ド線WLiおよびプレート線PLiは平行に設けられて
いる。さらに、同一列のセルM/CのトランジスタQの
ドレインには共通にビット線対BL、/BLが接続され
ている。
【0140】前記プリチャージ・イコライズ回路部EQ
Aは、ビット線プリチャージ電位(本例では接地電位V
SS)が与えられるVSS線とメモリセル領域30のビット
線対BL、/BLとの間にそれぞれ接続されたビット線
プリチャージ用のNMOSトランジスタQNと、上記ビ
ット線対BL、/BL間に接続されたビット線電位イコ
ライズ用のNMOSトランジスタQEとを有し、プリチ
ャージ・イコライズ制御信号EQにより制御される。
【0141】なお、前記メモリセル領域30の複数本の
ワード線WLiは、アドレス信号に基づいてワード線選
択回路(図示せず)により1本のワード線(例えばWL
0)が選択されてワード線駆動電圧VWLが供給される。
【0142】また、前記メモリセル領域30の複数本の
プレート線PLiは、アドレス信号に基づいてプレート
線選択回路(図示せず)により1本のプレート線(例え
ばPL0)が選択されてプレート線電圧VPLが供給され
る。
【0143】図14は、図13の多値FRAMにおける
3個のセンスアンプ領域32kの1個の一部を代表的に
取り出して具体例を示す回路図である。
【0144】このセンスアンプ領域32kの中には、セ
ンスアンプS/A自身の他に、参照電位を作るためのダ
ミーセル部DCA、カラム選択ゲートCGが含まれてい
る。上記センスアンプS/Aは、選択されたメモリセル
に接続されているビット線の電位(セルデータ読み出し
電位)と選択されたダミーセルに接続されているビット
線の電位(参照電位)と比較増幅するためのビット線電
位センス用のNMOSセンスアンプおよびビット線電位
を電源電位(VCC)に回復させるためのビット線電位リ
ストア用のPMOSセンスアンプからなる。
【0145】なお、上記NMOSセンスアンプはNMO
Sセンスアンプ活性化信号/SANが0VまたはVCCに
変化することにより活性/非活性状態が制御され、前記
PMOSセンスアンプはPMOSセンスアンプ活性化信
号SAPがVCCまたは0Vに変化することにより活性/
非活性状態が制御される。
【0146】前記センスアンプ領域32kのカラム選択
ゲートCGは、複数のカラムに対して共通に設けられた
データ線対DQk、/DQk(k=0、1、2)のうち
の対応する一対と、対応するビット線対(BL0 、/B
L0 )、(BL1 、/BL1)、(BL2 、/BL2 )
との間にそれぞれ接続されたNMOSトランジスタQG
からなり、所望のカラムのビット線対(BL0 、/BL
0 )、(BL1 、/BL1 )、(BL2 、/BL2 )を
選択するためのカラム選択線CSLによりスイッチ制御
され、対応するカラムのセンスアンプS/Aにより比較
増幅した後のビット線対(BL0 、/BL0 )、(BL
1 、/BL1 )、(BL2 、/BL2 )のデータを対応
するデータ線対DQk、/DQkに転送するためのもの
である。
【0147】また、前記各センスアンプ領域32kのダ
ミーセル部DCAは、センスアンプ領域32kにおける
対応するビット線(BL0 、/BL0 )、(BL1 、/
BL1 )、(BL2 、/BL2 )に1個ずつ接続された
参照電位を作るためのダミーセルと、同一行のダミーセ
ルを選択するためのダミーワード線(代表的に択一的に
選択される一対をなす2本のDWL、/DWLのみ示し
ている)を有する。
【0148】ここで注意すべきは、ダミーセル部DCA
はセンスアンプ領域32k毎に異なる参照電位を作る点
である。
【0149】本実施例では、前記ダミーセルとして、対
応するダミーワード線DWLまたは/DWLがゲートに
接続されたスイッチ用のNMOSトランジスタQd(セ
ルのスイッチ用のNMOSトランジスタQと同等のも
の)と、このトランジスタQdに直列に接続され、ゲー
トにダミーセル書込み制御線DCPが接続されたダミー
セル基準電位供給用のNMOSトランジスタQcとを有
し、上記ダミーセル基準電位供給用のNMOSトランジ
スタQcの一端にダミーセル基準電位VDCk(k=
0、1、2)が与えられている。上記ダミーセル書込み
制御線DCPに供給されるダミーセル書込み制御信号D
CPは、ダミーワード線DWLまたは/DWLが選択さ
れる前の所定期間に活性化されてダミーセル基準電位供
給用のNMOSトランジスタQcをオン状態に制御す
る。
【0150】また、前記各センスアンプ領域32kで
は、2本のダミーワード線DWL、/DWLのうち、前
記メモリセル領域30で選択された1本のワード線(例
えばWL0)により選択されるセルMCが接続されてい
るビット線(例えばBL0 、BL1 、BL2 )と対をな
す別のビット線(例えば/BL0 、/BL1 、/BL
2)に接続されているダミーセルを選択するために1本
のダミーワード線(例えば/DWL)がダミーワード線
選択回路(図示せず)により選択されてダミーワード線
駆動電圧VDWL が供給される。
【0151】さらに、図13の回路中には、前記メモリ
セル領域30のビット線対BL、/BLに再書込み電位
を供給するための再書込み電位供給回路が設けられてい
る。
【0152】この再書込み電位供給回路は、メモリセル
領域30のビット線対BL、/BLと一対の再書込み電
位供給線11、/11との間に対応して接続された一対
のNMOSトランジスタTr1、Tr12 と、第1の再書込
み電位としてVSSが与えられる第1の再書込み電位線1
30および前記一対の再書込み電位供給線11、/11
の間に接続された第1の再書込み電位選択回路と、第2
の再書込み電位としてVCC/3が与えられる第2の再書
込み電位線131および前記一対の再書込み電位供給線
11、/11の間に接続された第2の再書込み電位選択
回路と、第3の再書込み電位として2VCC/3が与えら
れる第3の再書込み電位線132および前記一対の再書
込み電位供給線11、/11の間に接続された第3の再
書込み電位選択回路と、第4の再書込み電位としてVCC
が与えられる第4の再書込み電位線133および前記一
対の再書込み電位供給線11、/11の間に接続された
第4の再書込み電位選択回路とを具備する。
【0153】前記一対のNMOSトランジスタTr1、T
r12 は、各ゲートが対応して一対の再書込み制御ゲート
線14、/14の電位により制御される。
【0154】前記第1の再書込み電位選択回路は、前記
一対の再書込み電位供給線のうちの一方11と第1の再
書込み電位線130との間に直列に接続されたPMOS
トランジスタTr2およびNMOSトランジスタTr3と、
前記一対の再書込み電位供給線のうちの他方/11と第
1の再書込み電位線130との間に直列に接続されたP
MOSトランジスタTr13 およびNMOSトランジスタ
Tr14 とを有する。
【0155】この場合、上記PMOSトランジスタTr2
およびTr13 は、各ゲートが対応して前記第1のセンス
アンプ領域320のビット線対BL0 、/BL0 の電位
により制御され、前記NMOSトランジスタTr3および
Tr14 は、各ゲートが対応して一対の第1の選択ゲート
線15、/15の電位により制御される。
【0156】前記第2の再書込み電位選択回路は、前記
一対の再書込み電位供給線のうちの一方11と第2の再
書込み電位線131との間に直列に接続されたNMOS
トランジスタTr4およびPMOSトランジスタTr5およ
びNMOSトランジスタTr6と、前記一対の再書込み電
位供給線のうちの他方/11と第2の再書込み電位線1
31との間に直列に接続されたNMOSトランジスタT
r15 およびPMOSトランジスタTr16 およびNMOS
トランジスタTr17 とを有する。
【0157】この場合、上記NMOSトランジスタTr4
およびTr15 は、各ゲートが対応して前記第1のセンス
アンプ領域320のビット線対BL0 、/BL0 の電位
により制御され、前記PMOSトランジスタTr5および
Tr16 は、各ゲートが対応して前記第2のセンスアンプ
領域321のビット線対BL1 、/BL1 の電位により
制御され、前記NMOSトランジスタTr6およびTr17
は、各ゲートが対応して一対の第2の選択ゲート線1
6、/16の電位により制御される。
【0158】前記第3の再書込み電位選択回路は、前記
一対の再書込み電位供給線のうちの一方11と第3の再
書込み電位線132との間に直列に接続されたNMOS
トランジスタTr7およびPMOSトランジスタTr8およ
びNMOSトランジスタTr9と、前記一対の再書込み電
位供給線のうちの他方/11と第3の再書込み電位線1
32との間に直列に接続されたNMOSトランジスタT
r18 およびPMOSトランジスタTr19 およびNMOS
トランジスタTr20 とを有する。
【0159】この場合、上記NMOSトランジスタTr7
およびTr18 は、各ゲートが対応して前記第2のセンス
アンプ領域321のビット線対BL1 、/BL1 の電位
により制御され、前記PMOSトランジスタTr8および
Tr19 は、各ゲートが対応して前記第3のセンスアンプ
領域322のビット線対BL2 、/BL2 の電位により
制御され、前記NMOSトランジスタTr9およびTr20
は、各ゲートが対応して一対の第3の選択ゲート線1
7、/17の電位により制御される。
【0160】前記第4の再書込み電位選択回路は、前記
一対の再書込み電位供給線のうちの一方11と第4の再
書込み電位線133との間に直列に接続されたNMOS
トランジスタTr10 およびNMOSトランジスタTr11
と、前記一対の再書込み電位供給線のうちの他方/11
と第4の再書込み電位線133との間に直列に接続され
たNMOSトランジスタTr21 およびNMOSトランジ
スタTr22 とを有する。
【0161】この場合、上記NMOSトランジスタTr1
0 およびTr21 は、各ゲートが対応して前記第3のセン
スアンプ領域322のビット線対BL2 、/BL2 の電
位により制御され、前記NMOSトランジスタTr11 お
よびTr22 は、各ゲートが対応して一対の第4の選択ゲ
ート線18、/18の電位により制御される。
【0162】図15(a)は、図13のFRAMにおい
て3組のデータ線対DQk、/DQkのデータを二値2
ビット形式のI/O線対データに変換する第1のデータ
変換回路の一例を示す回路図、図15(b)は同図
(a)の回路の動作を表わす真理値表である。
【0163】図15(a)において、二入力のナンド回
路41〜46およびインバータ回路47〜50は、図1
5(b)に示す真理値表の動作を実現するように論理接
続されている。
【0164】図16(a)は、図13のFRAMにおい
て二値2ビット形式で入力したI/O線対データを3組
のデータ線対DQk、/DQkのデータに変換する第2
のデータ変換回路の一例を示す回路図、図16(b)は
同図(a)の回路の動作を表わす真理値表である。
【0165】図16(a)において、二入力のナンド回
路61、67、二入力のノア回路63、65およびイン
バータ回路62、64、66、68は、図16(b)に
示す真理値表の動作を実現するように論理接続されてい
る。
【0166】<第4実施例>(図17、図18) 図17は、第4実施例に係る図13の多値FRAMにお
ける四値データの読み出し/書き込み動作の電圧波形を
示すタイミングチャートである。
【0167】図18(a)乃至(d)は、第4実施例に
係る四値データ(各データを便宜的にそれぞれ"0" 、"1
/3" 、"2/3" 、"1" と呼ぶ。)の読み出し動作に伴うビ
ット線電位とFRAMセルの強誘電体キャパシタのヒス
テリシス曲線の関係を説明するために示す図である。
【0168】図17において、EQはビット線プリチャ
ージ・イコライズ信号、Vprはセンスアンプ領域で使用
されるビット線プリチャージ信号であり、それぞれVCC
と0Vの間を変化する。
【0169】VBL(M/C) は選択されたセル(選択セル)
に接続されているビット線BLの電圧、VBL(S/A) は前
記選択セルに接続されているビット線BLに電荷転送素
子QTを介して接続されているセンスアンプ領域のビッ
ト線BLの電圧である。
【0170】V/BL (MC)は選択されたダミーセル(選択
ダミーセル)に接続されているビット線/BLの電圧、
/BL(S/A)は前記選択ダミーセルに接続されているビッ
ト線/BLに電荷転送素子QTを介して接続されている
センスアンプ領域のビット線/BLの電圧(参照電圧)
である。
【0171】VWLはワード線選択回路(図示せず)によ
り選択されたワード線(選択ワード線、例えばWL0)
の電圧であり、0Vと昇圧電圧Vppとの間を変化する。
DW L はダミーワード線選択回路(図示せず)により選
択されたダミーワード線(選択ダミーワード線、例えば
/DWL)の電圧であり、0VとVCCの間を変化する。
【0172】φtは電荷転送素子QTのゲートに印加さ
れる制御クロック信号であり、VCCと0VとVCC+Vth
以上の電位(例えば前記昇圧電圧Vpp)の間を変化す
る。
【0173】/SANはNMOSセンスアンプ活性化信
号であり、VCCと0Vの間を変化し、SAPはPMOS
センスアンプ活性化信号であり、0VとVCCの間を変化
する。
【0174】VPLはプレート線選択回路(図示せず)に
より選択されたプレート線(選択プレート線、例えばP
L0)の電圧であり、0VとVCCの間を変化する。
【0175】次に、第4実施例におけるメモリセルから
の四値データの読み出し/書き込み動作について、図1
7のタイミングチャート、図18(a)乃至(d)のヒ
ステリシス曲線を参照しながら説明する。
【0176】本実施例において最も特徴的なことは、電
荷転送素子QTを用いることにより多値データの読み出
しマージンを十分に得られるようにした(従来は多値デ
ータの読み出しマージンが少なかった)ことにある。
【0177】(1) 待機状態では、信号EQが活性状態
(本例では論理レベル“1”、VCC)であり、プリチャ
ージ・イコライズ回路部EQAがオン状態であり、メモ
リセル領域30のビット線対BL、/BLの電位がVSS
に設定されている。
【0178】また、ビット線プリチャージ信号Vprが非
活性状態(本例では論理レベル“1”、VCC)であり、
プリチャージ用トランジスタQPはオフ状態である。
【0179】読み出し/書き込み動作の開始に際して、
まず、信号EQを非活性状態(0V)にしてプリチャー
ジ・イコライズ回路部EQAをオフにし、メモリセル領
域30のビット線対BL、/BLのイコライズを解除す
る。
【0180】(2) 次に、信号Vprを活性状態(0V)に
してプリチャージ用トランジスタQPをオンにし、セン
スアンプ領域322〜320のビット線対BL2 、/B
L2〜BL0 、/BL0 の電位をVCCにプリチャージ
し、メモリセル領域30のビット線対BL、/BLをV
CC−Vthにプリチャージする。ここで、−Vthは電荷転
送素子QTのゲートに印加されている制御クロック信号
φtがVCCの時の電荷転送素子QTによる閾値落ちであ
る。
【0181】なお、この時、前記3対のセンスアンプ領
域分割用トランジスタQSはそれぞれオン状態に制御さ
れている。
【0182】(3) 次に、プリチャージ用トランジスタQ
Pをオフに戻した後、選択ワード線(例えばWL0)の
電位VWLをVppに立ち上げる。このワード線電位VWL
立ち上げにより、選択ワード線に接続されている選択セ
ルのスイッチ用トランジスタQがオン状態(閾値落ちは
ない)になり、選択セルが接続されているメモリセル領
域のビット線BLから選択セルの強誘電体キャパシタC
のストレージノードに電荷が流れ込む。
【0183】ここで注意すべきは、この時点ではまだプ
レート電位VPLは0Vのままである。
【0184】強誘電体キャパシタCに予め書かれている
分極の状態が"0" 、"1/3" 、"2/3"、"1" の場合には、
それぞれ対応して図18(a)乃至(d)に示すヒステ
リシス曲線においてa1点、c1点、d1点、b1点に移る。
【0185】また、上記した分極の状態が"0" 、"1/3"
、"2/3" 、"1" のデータが読み出された時のセルキャ
パシタCのストレージノードとメモリセル領域のビット
線BLの電位が、それぞれ対応してV0 、V1/3 、V
2/3 、V1 になるとすると、 V0 <V1/3 <V2/3 <V1 <VCC−Vth である。
【0186】メモリセルから上記のようなデータが読み
出され、ビット線BLの電位がVCC−Vthから下降する
と、電荷転送素子QTがオンし、センスアンプ領域32
2〜320のビット線BL2 〜BL0 からメモリセル領
域30のビット線BLに向かって電荷が流出することに
なる。
【0187】ここで、前記 "0"、"1/3" 、"2/3" 、"1"
のデータが読み出された時にセンスアンプ領域320、
321、322の各ビット線電位が、それぞれVs0
s1 /3、Vs2/3、Vs1になるとする。
【0188】(4) 前記したようなセンスアンプ領域から
メモリセル領域30への電荷の流出の過程が終了した
後、電荷転送素子QTをオフにしてメモリセル領域30
からセンスアンプ領域32kを切り離し、また、前記3
対のセンスアンプ領域分割用トランジスタQSをオフに
して3個のセンスアンプ領域32kの各ビット線対(B
L0 、/BL0 )、(BL1 、/BL1 )、(BL2 、
/BL2 )を切り離す。
【0189】(5) 次に、各センスアンプ領域32kのビ
ット線/BL0 、/BL1 、/BL2 側に接続されてい
るダミーセルに対応するダミーワード線(本例では/D
WL)の電位VDWL を立ち上げ、選択ダミーセルから参
照電荷を読み出す。
【0190】ここで、各センスアンプ領域32kにおい
てビット線/BL0 、/BL1 、/BL2 に読み出す参
照電位Vrefkは全て異なっている。
【0191】即ち、各センスアンプ領域32kにおける
参照電位Vrefkは、 k=0 : (Vs0 +Vs1/3)/2 k=1 : (Vs1/3+Vs2/3)/2 k=2 : (Vs2/3+Vs1)/2 となるように設定されている。
【0192】(6) 次に、前記3対のセンスアンプ領域分
割用トランジスタQSにより分割されている各センスア
ンプ領域32kのセンスアンプS/Aを起動して比較増
幅を行う。この結果、3組のセンスアンプS/Aは、選
択セルから読み出されていた1組の四値のデータを3組
の二値データに変換したことになる。
【0193】次に、上記分割された状態の各センスアン
プ領域32kにおいて、カラム選択線CSLを活性化
(VCC)することによってカラム選択ゲートCGをオン
状態にして対応するデータ線対DQk、/DQkにビッ
ト線対(BL0 、/BL0 )、(BL1 、/BL1 )、
(BL2 、/BL2 )のデータを転送する。
【0194】この3対のデータ線対DQk、/DQkの
データは、図15(a)に示す3ビット/2ビットデー
タ変換回路によって、図15(b)に示す真理値表のよ
うに、2ビットの二値データに変換され、2組の入出力
データI/O0 、/I/O0、I/O1 、/I/O1
して出力される。
【0195】次に、メモリセル領域30のプリチャージ
・イコライズ回路部EQAをオンにしてビット線対B
L、/BLの電位をVSSに設定し、プレート線電位VPL
をVCCに昇圧し、再書込みの準備をする。
【0196】この時点では、"0" 読み、"1/3" 読み、"2
/3" 読み、"1" 読み分極は、それぞれ対応して図18
(a)乃至(d)に示すヒステリシス曲線においてa2
点、c2点、d2点、b2点に移る。
【0197】(7) 次に、再書込み電位供給回路により、
再書込み供給電位線11を通じてメモリセル領域30の
ビット線対BLに再書込み電位を与える。この後、プレ
ート電位VPLを元の0Vに戻し、続いて、ワード線電位
WLおよびダミーワード線電位VDWL を元の0Vに戻
し、センスアンプS/Aを非活性状態にすれば、メモリ
セルM/Cに再書込みを行ったことになる。この後、電
荷転送素子QTをオンにするとともにメモリセル分割用
トランジスタQSをオンにし、プリチャージ・イコライ
ズ回路部EQAをオンにして待機状態に設定する。
【0198】以下、読み出されたデータが"0","1/3","2
/3","1" の場合について具体的な手順を述べていく。
【0199】(8-1) 信号電荷として"0" が読み出され
た場合は、各センスアンプ領域32kにおいて、センス
アンプS/Aによる比較増幅の後にビット線BL0 、B
L1、BL2 側が"0" となる。この時点で、カラム選択
線CSLを活性化し、データ線対(DQ0 、/DQ0
)、(DQ1 、/DQ1 )、(DQ2 、/DQ2 )に
対応してデータ(0,1),(0,1),(0,1) を出力する。
【0200】この後、図15(a)に示すデータ変換回
路によって2ビットの二値データに変換し、2組の入出
力データ(I/O0 、/I/O0 )、(I/O1 、/I
/O1 )として(0,1),(0,1) をチップ外部に出力する。
【0201】次に、センスアンプS/Aによる比較増幅
の後、再書込み電位選択ゲート用トランジスタTr1、T
r3、Tr6、Tr9、Tr11 を選択し、再書込み電位供給線
11を通じて再書込みのための多値電位を供給する。
【0202】この時、各センスアンプ領域32kにおけ
る対応するビット線対(BL0 、/BL0 )、(BL1
、/BL1 )、(BL2 、/BL2 )は対応して(0,
1),(0,1),(0,1) になっているので、再書込み電位選択
ゲート用トランジスタTr4、Tr7、Tr10がオフし、Tr
2がオンするので、トランジスタTr1,Tr2, Tr3を通
じてメモリセル領域30のビット線BLにはVSS(=0
V)が供給されることになる。この時点では、メモリセ
ルの分極は、図18(a)に示すヒステリシス曲線にお
いてa3点である。
【0203】この後、プレート電位VPLを元の0Vに戻
し、続いて、ワード線電位VWLおよびダミーワード線電
位VDWL を元の0Vに戻し、センスアンプS/Aを非活
性状態にすれば、図18(a)に示すヒステリシス曲線
においてメモリセルの分極はa4点に移り、メモリセルに
データ"0" が分極量として再書込みされたことになる。
【0204】(8-2) 信号電荷として"1/3" が読み出さ
れた場合は、k=0 のセンスアンプ領域320においては
ビット線BL0 側が"1" に、k=1,2 のセンスアンプ領域
321、322においてはビット線BL1 、BL2 側
が"0" となる。
【0205】この時点で、カラム選択線CSLを活性化
し、データ線対(DQ0 、/DQ0)、(DQ1 、/D
Q1 )、(DQ2 、/DQ2 )に対応してデータ(1,0),
(0,1),(0,1) を出力する。
【0206】この後、図15(a)に示すデータ変換回
路によって2ビットの二値データに変換し、2組の入出
力データ(I/O0 、/I/O0 )、(I/O1 、/I
/O1 )として(1,0),(0,1) をチップ外部に出力する。
【0207】次に、センスアンプS/Aによる比較増幅
の後、再書込み電位選択ゲート用トランジスタTr1、T
r3、Tr6、Tr9、Tr11 を選択し、再書込み電位供給線
11を通じて再書込みのための多値電位を供給する。
【0208】この時、各センスアンプ領域32kにおけ
る対応するビット線対(BL0 、/BL0 )、(BL1
、/BL1 )、(BL2 、/BL2 )は対応して(1,
0),(0,1),(0,1) になっているので、再書込み電位選択
ゲート用トランジスタTr2、Tr7,Tr10がオフし、Tr
4、Tr5がオンするので、トランジスタTr1,Tr4,Tr
5,Tr6を通じてメモリセル領域30のビット線BLに
はVCC/3が供給されることになる。
【0209】この時点では、メモリセルの分極は、図1
8(b)に示すヒステリシス曲線においてc3点である。
この後、プレート電位VPLを元の0Vに戻し、続いて、
ワード線電位VWLおよびダミーワード線電位VDWL を元
の0Vに戻し、センスアンプS/Aを非活性状態にすれ
ば、図18(b)に示すヒステリシス曲線においてメモ
リセルの分極はc4点に移り、メモリセルに多値データ(c
点) が分極量として再書込みされたことになる。
【0210】(8-3) 信号電荷として"2/3" が読み出さ
れた場合は、k=0,1 のセンスアンプ領域320、321
においてはビット線BL0 、BL1 側が"1" に、k=2 の
センスアンプ領域322においてはビット線BL2 側
が"0" となる。
【0211】この時点で、カラム選択線CSLを活性化
し、データ線対(DQ0 、/DQ0)、(DQ1 、/D
Q1 )、(DQ2 、/DQ2 )に対応してデータ(1,0),
(1,0),(0,1) を出力する。
【0212】この後、図15に示すデータ変換回路によ
って2ビットの二値データに変換し、2組の入出力デー
タ(I/O0 、/I/O0 )、(I/O1 、/I/
1 )として(0,1),(1,0) をチップ外部に出力する。
【0213】次に、センスアンプS/Aによる比較増幅
の後、再書込み電位選択ゲート用トランジスタTr1、T
r3、Tr6、Tr9、Tr11 を選択し、再書込み電位供給線
11を通じて再書込みのための多値電位を供給する。
【0214】この時、各センスアンプ領域32kにおけ
る対応するビット線対(BL0 、/BL0 )、(BL1
、/BL1 )、(BL2 、/BL2 )は対応して(1,
0),(1,0),(0,1) になっているので、再書込み電位選択
ゲート用トランジスタTr2、Tr5,Tr10がオフし、Tr
7、Tr8がオンするので、トランジスタTr7,Tr8,Tr
9を通じてメモリセル領域30のビット線BLには2VC
C/3が供給されることになる。この時点では、メモリ
セルの分極は、図18(c)に示すヒステリシス曲線に
おいてd3点である。
【0215】この後、プレート電位VPLを元の0Vに戻
し、続いて、ワード線電位VWLおよびダミーワード線電
位VDWL を元の0Vに戻し、センスアンプS/Aを非活
性状態にすれば、図18(c)に示すヒステリシス曲線
においてメモリセルの分極はd4点に移り、メモリセルに
多値データ(d点) が分極量として再書込みされたことに
なる。
【0216】(8-4) 信号電荷として"1" が読み出され
た場合は、各センスアンプ領域32kにおいて、センス
アンプS/Aによる比較増幅の後にビット線BL0 、B
L1、BL2 側が"1" となる。この時点で、カラム選択
線CSLを活性化し、データ線対(DQ0 、/DQ0
)、(DQ1 、/DQ1 )、(DQ2 、/DQ2 )に
対応してデータ(1,0),(1,0),(1,0) を出力する。
【0217】この後、図15(a)に示すデータ変換回
路によって2ビットの二値データに変換し、2組の入出
力データ(I/O0 、/I/O0 )、(I/O1 、/I
/O1 )として(1,0),(1,0) をチップ外部に出力する。
【0218】次に、センスアンプS/Aによる比較増幅
の後、再書込み電位選択ゲート用トランジスタTr1、T
r3、Tr6、Tr9、Tr11 を選択し、再書込み電位供給線
11を通じて再書込みのための多値電位を供給する。
【0219】この時、各センスアンプ領域32kにおけ
る対応するビット線対(BL0 、/BL0 )、(BL1
、/BL1 )、(BL2 、/BL2 )は対応して(1,
0),(1,0),(1,0) になっているので、再書込み電位選択
ゲート用トランジスタTr2、Tr5、Tr8がオフし、Tr1
0 がオンするので、トランジスタTr10,Tr11を通じて
メモリセル領域30のビット線BLにはVCCが供給され
ることになる。この時点では、メモリセルの分極は、図
18(d)に示すヒステリシス曲線においてb3点であ
る。
【0220】この後、プレート電位VPLを元の0Vに戻
し、続いて、ワード線電位VWLおよびダミーワード線電
位VDWL を元の0Vに戻し、センスアンプS/Aを非活
性状態にすれば、図18(d)に示すヒステリシス曲線
においてメモリセルの分極はb4点に移り、メモリセルに
多値データ(b点) が分極量として再書込みされたことに
なる。
【0221】ここではデータの再書込み動作を説明した
が、チップ外部から入力するデータを書き込む場合は、
図16(a)に示す2ビット/3ビットデータ変換回路
にチップ外部から2組の入出力データ/O0 、/I/O
0 、I/O1 、/I/O1 として入力される2ビットの
二値データを、図16(b)に示す真理値表のように、
3組の2値データに変換して3組のデータ線対DQk、
/DQkに出力する。そして、セルデータを読み出した
時のセンスアンプによる比較増幅時に、分割された状態
の各センスアンプ領域32kにおいてカラム選択線CS
Lを活性化することによってカラム選択ゲートCGをオ
ン状態にし、データ線対DQk、/DQkから各センス
アンプ領域32kにおける対応するビット線対(BL0
、/BL0 )、(BL1 、/BL1 )、(BL2 、/
BL2 )に所望のデータを書き込み、後は前記再書込み
動作と同じ要領でメモリセル領域のビット線に多値電位
を供給すれば良い。
【0222】上記第4実施例のFRAMにおいては、四
値データの読み出し/書き込みが可能になる。そして、
読み出しに際してプレート電圧を0Vに保持するので、
再書込みあるいは書き込みに際してFRAMの強誘電体
キャパシタの両端間に加わる電圧(VPL−VSN)の絶対
値は四値データに応じた電位(最大でVCC)になる。
【0223】従ってキャパシタに蓄積される電荷量が十
分に得られることになり、メモリセルデータの読み出し
感度が良好になり、キャパシタに蓄積される電荷量がリ
ラクゼーションや分極疲労により減少した場合でもメモ
リセルデータの読み出しを正確に行うことが可能にな
り、読み出し/書き込み特性に優れたFRAMを実現す
ることが可能になる。
【0224】また、第4実施例のFRAMにおいては、
“1/3”、“2/3”、“1”データが記憶されている場合
に、キャパシタCとスイッチ用トランジスタQとの接続
ノードの電圧VSNが電流リークにより記憶データに応じ
た電位に遷移したとしても、スイッチ用トランジスタQ
をオフ状態にしたときのプレート電位VPLがVCC/2で
なく0Vにされているため、キャパシタの分極が反転す
ることはない。従って、DRAMセルのようなあるサイ
クルでのリフレッシュ動作は不要であり、使い勝手が悪
くなることはない。
【0225】<第5実施例>(図19、図20) 第5実施例は、前記第4実施例と同じ構成であるが、メ
モリセルからビット線に信号電荷を読み出す際に、プレ
ート電位VPLを0Vより低い値まで下降させるようにク
ロッキングさせる点が異なり、その他は同じである。
【0226】図19は、第5実施例に係る図13の多値
FRAMにおける四値データの読み出し/書き込み動作
の電圧波形を示すタイミングチャートである。ここで、
選択プレート線の電圧VPLは、0Vと−VCCと0Vと+
VCCと0Vの間を変化することに注意すべきである。
【0227】図20(a)乃至(d)は、第5実施例に
係る四値データの読み出し/書き込み動作に伴うビット
線電位とFRAMセルの強誘電体キャパシタのヒステリ
シス曲線の関係を説明するために示す図である。
【0228】次に、第5実施例におけるメモリセルから
の四値データの読み出し/書き込み動作について、図1
9のタイミングチャート、図20(a)乃至(d)のヒ
ステリシス曲線を参照しながら説明する。
【0229】(1) 待機状態では、信号EQLが活性状態
(本例では論理レベル“1”、VCC)であり、プリチャ
ージ・イコライズ回路部EQAがオン状態であり、メモ
リセル領域30のビット線対BL、/BLの電位がVSS
に設定されている。
【0230】また、ビット線プリチャージ信号Vprが非
活性状態(本例では論理レベル“1”、VCC)であり、
プリチャージ用トランジスタQPはオフ状態である。
【0231】読み出し/書き込み動作の開始に際して、
まず、信号EQLを非活性状態(0V)にしてプリチャ
ージ・イコライズ回路部EQAをオフにし、メモリセル
領域30のビット線対BL、/BLのイコライズを解除
する。
【0232】(2) 次に、信号Vprを活性状態(0V)に
してプリチャージ用トランジスタQPをオンにし、各セ
ンスアンプ領域32kのビット線対BLk、/BLkの
電位をVCCにプリチャージし、メモリセル領域のビット
線対BL、/BLをVCC−Vthにプリチャージする。こ
こで、−Vthは電荷転送素子QTのゲートに印加されて
いる制御クロック信号φtがVCCの時の電荷転送素子Q
Tによる閾値落ちである。
【0233】なお、この時、前記3対のセンスアンプ領
域分割用トランジスタQSはそれぞれオン状態に制御さ
れている。
【0234】(3) 次に、プリチャージ用トランジスタQ
Pをオフに戻した後、選択ワード線(例えばWL0)の
電位VWLをVppに立ち上げ、引き続いて、選択プレート
線(本例ではPL0)の電位VPLを0Vから−VCCまで
下降させる。
【0235】上記ワード線電位VWLの立ち上げにより、
選択ワード線に接続されている選択セルのスイッチ用ト
ランジスタQがオン状態(閾値落ちはない)になり、選
択セルが接続されているメモリセル領域30のビット線
BLから選択セルの強誘電体キャパシタCのストレージ
ノードに電荷が流れ込む。
【0236】ここで、強誘電体キャパシタCから"0"
、"1/3" 、"2/3" 、"1" のデータが読み出された時の
セルキャパシタCのストレージノードとメモリセル領域
30のビット線BLの電位V0 、V1/3 、V2/3 、V1
は、 V0 <V1/3 <V2/3 <V1 <VCC−Vth である。また、前記したようにメモリセル領域30のビ
ット線BLの電位がVCC−Vthから下降すると、電荷転
送素子QTがオンし、センスアンプ領域332〜320
のビット線BL2 、BL1 、BL0 からメモリセル領域
30のビット線BLに向かって電荷が流出し、 "0"、"1
/3" 、"2/3" 、"1" のデータが読み出された時のセンス
アンプ領域320〜322のビット線BL0 、BL1 、
BL2 側の電位はVs0 、Vs1/3、Vs2/3、Vs1にな
る。
【0237】この時点では、"0" 読み、"1/3" 読み、"2
/3" 読み、"1" 読み分極は、それぞれ対応して図20
(a)乃至(d)に示すヒステリシス曲線において e点
である。
【0238】(4) 前記したようなセンスアンプ領域33
2〜320からメモリセル領域30への電荷の流出の過
程が終了した後、前記電荷転送素子QTをオフにしてメ
モリセル領域30からセンスアンプ領域320〜322
を切り離し、また、前記3対のセンスアンプ領域分割用
トランジスタQSをオフにして3個のセンスアンプ領域
32kの各ビット線対(BL0 、/BL0 )、(BL1
、/BL1 )、(BL2 、/BL2 )を切り離す。
【0239】(5) 次に、プレート線電位VPLを0Vに戻
すとともに、各センスアンプ領域32kのビット線/B
L0 、/BL1 、/BL2 側に接続されているダミーセ
ルに対応するダミーワード線(本例では/DWL)の電
位VDWL を立ち上げ、選択ダミーセルから参照電荷を読
み出す。
【0240】ここで、各センスアンプ領域32kにおい
てビット線/BL0 、/BL1 、/BL2 に読み出す参
照電位Vrefkは全て異なっている。
【0241】即ち、各センスアンプ領域32kにおける
参照電位refkは、 k=0 : (Vs0 +Vs1/3)/2 k=1 : (Vs1/3+Vs2/3)/2 k=2 : (Vs2/3+Vs1)/2 となるように設定されている。
【0242】(6) 次に、前記3対のセンスアンプ領域分
割用トランジスタQSにより分割されている各センスア
ンプ領域32kのセンスアンプS/Aを起動して比較増
幅を行う。この結果、3組のセンスアンプS/Aは、選
択セルから読み出されていた1組の四値のデータを3組
の二値データに変換したことになる。
【0243】次に、上記分割された状態の各センスアン
プ領域32kにおいて、カラム選択線CSLを活性化
(VCC)することによってカラム選択ゲートCGをオン
状態にして対応するデータ線対DQk、/DQkにビッ
ト線対(BL0 、/BL0 )、(BL1 、/BL1 )、
(BL2 、/BL2 )のデータを転送する。
【0244】この3対のデータ線対DQk、/DQkの
データは、図15(a)に示す3ビット/2ビットデー
タ変換回路によって、図15(b)に示すように2ビッ
トの二値データに変換され、2組の入出力データI/O
0 、/I/O0 、I/O1 、/I/O1 として出力され
る。
【0245】(7) 次に、再書込み電位供給回路により、
再書込み供給電位線11を通じてメモリセル領域30の
ビット線対BLに再書込み電位を与える。この後、プレ
ート電位VPLを+VCCに昇圧した後に元の0Vに戻し、
続いて、ワード線電位VWLおよびダミーワード線電位V
DWL を元の0Vに戻し、センスアンプS/Aを非活性状
態にすれば、メモリセルに再書込みを行ったことにな
る。この後、電荷転送素子QTをオンにするとともにメ
モリセル分割用トランジスタQSをオンにし、プリチャ
ージ・イコライズ回路部EQAをオンにして待機状態に
設定する。
【0246】以下、読み出されたデータが"0","1/3","2
/3""1"の場合について具体的な手順を述べていく。
【0247】(8-1) 信号電荷として"0" が読み出され
た場合は、各センスアンプ領域32kにおいて、センス
アンプS/Aによる比較増幅の後にビット線BL0 、B
L1、BL2 側が"0" となる。この時点で、カラム選択
線CSLを活性化し、データ線対(DQ0 、/DQ0
)、(DQ1 、/DQ1 )、(DQ2 、/DQ2 )に
対応してデータ(0,1),(0,1),(0,1) を出力する。
【0248】この後、図15(a)に示すデータ変換回
路によって2ビットの二値データに変換し、2組の入出
力データ(I/O0 、/I/O0 )、(I/O1 、/I
/O1 )として(0,1),(0,1) をチップ外部に出力する。
【0249】次に、センスアンプS/Aによる比較増幅
の後、再書込み電位選択ゲート用トランジスタTr1、T
r3、Tr6、Tr9、Tr11 を選択し、再書込み電位供給線
11を通じて再書込みのための多値電位を供給する。
【0250】この時、各センスアンプ領域32kにおけ
る対応するビット線対(BL0 、/BL0 )、(BL1
、/BL1 )、(BL2 、/BL2 )は対応して(0,
1),(0,1),(0,1) になっているので、再書込み電位選択
ゲート用トランジスタTr4、Tr7、Tr10がオフし、Tr
2がオンするので、トランジスタTr1,Tr2,Tr3を通じ
てメモリセル領域30のビット線BLにはVSS(=0
V)が供給されることになる。この時点では、メモリセ
ルM/Cの分極は、図20(a)に示すヒステリシス曲
線においてd 点である。
【0251】この後、プレート電位VPLをVCCにするこ
とにより、メモリセルの分極は、図20(a)に示すヒ
ステリシス曲線において f点に移る。この後、プレート
電位VPLを元の0Vに戻すことにより、メモリセルの分
極は、図20(a)に示すヒステリシス曲線において a
点に移る。
【0252】続いて、ワード線電位VWLおよびダミーワ
ード線電位VDWL を元の0Vに戻し、センスアンプS/
Aを非活性状態にすれば、メモリセルにデータ"0" が分
極量として再書込みされたことになる。
【0253】(8-2) 信号電荷として"1/3" が読み出さ
れた場合は、k=0 のセンスアンプ領域320においては
ビット線BL0 側が"1" に、k=1,2 のセンスアンプ領域
321、322においてはビット線BL1 、BL2 側
が"0" となる。
【0254】この時点で、カラム選択線CSLを活性化
し、データ線対(DQ0 、/DQ0)、(DQ1 、/D
Q1 )、(DQ2 、/DQ2 )に対応してデータ(1,0),
(0,1),(0,1) を出力する。
【0255】この後、図15(a)に示すデータ変換回
路によって2ビットの二値データに変換し、2組の入出
力データ(I/O0 、/I/O0 )、(I/O1 、/I
/O1 )として(1,0),(0,1) をチップ外部に出力する。
【0256】次に、センスアンプS/Aによる比較増幅
の後、再書込み電位選択ゲート用トランジスタTr1、T
r3、Tr6、Tr9、Tr11 を選択し、再書込み電位供給線
11を通じて再書込みのための多値電位を供給する。
【0257】この時、各センスアンプ領域32kにおけ
る対応するビット線対(BL0 、/BL0 )、(BL1
、/BL1 )、(BL2 、/BL2 )は対応して(1,
0),(0,1),(0,1) になっているので、再書込み電位選択
ゲート用トランジスタTr2、Tr7,Tr10がオフし、Tr
4、Tr5がオンするので、トランジスタTr4,Tr5,Tr6
を通じてメモリセル領域30のビット線BLにはVCC/
3が供給されることになる。この時点では、メモリセル
の分極は、図20(b)に示すヒステリシス曲線におい
て h点である。
【0258】この後、プレート電位VPLをVCCにするこ
とにより、メモリセルの分極は、図20(b)に示すヒ
ステリシス曲線において i点に移る。この後、プレート
電位VPLを元の0Vに戻すことにより、メモリセルの分
極は、図20(b)に示すヒステリシス曲線において k
点に移る。
【0259】続いて、ワード線電位VWLおよびダミーワ
ード線電位VDWL を元の0Vに戻し、センスアンプS/
Aを非活性状態にすれば、メモリセルに多値データ(b
点) が分極量として再書込みされたことになる。
【0260】(8-3) 信号電荷として"2/3" が読み出さ
れた場合は、k=0,1 のセンスアンプ領域320、321
においてはビット線BL0 、BL1 側が"1" に、k=2 の
センスアンプ領域322においてはビット線BL2 側
が"0" となる。
【0261】この時点で、カラム選択線CSLを活性化
し、データ線対(DQ0 、/DQ0)、(DQ1 、/D
Q1 )、(DQ2 、/DQ2 )に対応してデータ(1,0),
(1,0),(0,1) を出力する。
【0262】この後、図15(a)に示すデータ変換回
路によって2ビットの二値データに変換し、2組の入出
力データ(I/O0 、/I/O0 )、(I/O1 、/I
/O1 )として(0,1),(1,0) をチップ外部に出力する。
【0263】次に、センスアンプS/Aによる比較増幅
の後、再書込み電位選択ゲート用トランジスタTr1、T
r3、Tr6、Tr9、Tr11 を選択し、再書込み電位供給線
11を通じて再書込みのための多値電位を供給する。
【0264】この時、各センスアンプ領域32kにおけ
る対応するビット線対(BL0 、/BL0 )、(BL1
、/BL1 )、(BL2 、/BL2 )は対応して(1,
0),(1,0),(0,1) になっているので、再書込み電位選択
ゲート用トランジスタTr2,Tr5,Tr10がオフし、Tr7,
Tr8がオンするので、トランジスタTr7,Tr8,Tr9を通
じてメモリセル領域30のビット線BLには2VCC/3
が供給されることになる。この時点では、メモリセルの
分極は、図20(c)に示すヒステリシス曲線において
g点である。
【0265】この後、プレート電位VPLをVCCにするこ
とにより、メモリセルの分極は、図20(c)に示すヒ
ステリシス曲線において j点に移る。この後、プレート
電位VPLを元の0Vに戻すことにより、メモリセルの分
極は、図20(c)に示すヒステリシス曲線において l
点に移る。
【0266】続いて、ワード線電位VWLおよびダミーワ
ード線電位VDWL を元の0Vに戻し、センスアンプS/
Aを非活性状態にすれば、メモリセルに多値データ(c
点) が分極量として再書込みされたことになる。
【0267】(8-4) 信号電荷として"1" が読み出され
た場合は、各センスアンプ領域32kにおいて、センス
アンプS/Aによる比較増幅の後にビット線BL0 、B
L1、BL2 側が"1" となる。この時点で、カラム選択
線CSLを活性化し、データ線対(DQ0 、/DQ0
)、(DQ1 、/DQ1 )、(DQ2 、/DQ2 )に
対応してデータ(1,0),(1,0),(1,0) を出力する。
【0268】この後、図15(a)に示すデータ変換回
路によって2ビットの二値データに変換し、2組の入出
力データ(I/O0 、/I/O0 )、(I/O1 、/I
/O1 )として(1,0),(1,0) をチップ外部に出力する。
【0269】次に、センスアンプS/Aによる比較増幅
の後、再書込み電位選択ゲート用トランジスタTr1、T
r3、Tr6、Tr9、Tr11 を選択し、再書込み電位供給線
11を通じて再書込みのための多値電位を供給する。
【0270】この時、各センスアンプ領域32kにおけ
る対応するビット線対(BL0 、/BL0 )、(BL1
、/BL1 )、(BL2 、/BL2 )は対応して(1,
0),(1,0),(1,0) になっているので、再書込み電位選択
ゲート用トランジスタTr2、Tr5、Tr8がオフし、Tr1
0 がオンするので、トランジスタTr10、Tr11を通じて
メモリセル領域30のビット線BLにはVCCが供給され
ることになる。この時点では、メモリセルの分極は、図
20(d)に示すヒステリシス曲線において e点であ
る。
【0271】この後、プレート電位VPLをVCCにするこ
とにより、メモリセルの分極は、図20(d)に示すヒ
ステリシス曲線において d点に移る。この後、プレート
電位VPLを元の0Vに戻すことにより、メモリセルの分
極は、図20(d)に示すヒステリシス曲線において e
点に移る。
【0272】続いて、ワード線電位VWLおよびダミーワ
ード線電位VDWL を元の0Vに戻し、センスアンプS/
Aを非活性状態にすれば、メモリセルに多値データ(d
点) が分極量として再書込みされたことになる。
【0273】ここではデータの再書込み動作を説明した
が、チップ外部から入力するデータを書き込む場合は、
図16(a)に示す2ビット/3ビットデータ変換回路
にチップ外部から2組の入出力データ/O0 、/I/O
0 、I/O1 、/I/O1 として入力される2ビットの
二値データを3組の2値データに変換して3組のデータ
線対DQk、/DQkに出力する。そして、セルデータ
を読み出した時のセンスアンプによる比較増幅時に、分
割された状態の各センスアンプ領域32kにおいてカラ
ム選択線CSLを活性化することによってカラム選択ゲ
ートCGをオン状態にし、データ線対DQk、/DQk
から各センスアンプ領域32kにおける対応するビット
線対(BL0 、/BL0 )、(BL1 、/BL1 )、
(BL2 、/BL2 )に所望のデータを書き込み、後は
前記再書込み動作と同じ要領でメモリセル領域のビット
線対BL、/BLに多値電位を供給すれば良い。
【0274】上記第5実施例では、読み出し時にプレー
ト電圧VPLを0Vから−VCCまで下げるように変化させ
ることによって、前記第4実施例と比較してビット線B
Lに一層多くの電荷を読み出すことができる。
【0275】<第6実施例>(図21、図22) 第6実施例は、前記第4実施例と同じ構成であるが、メ
モリセルからビット線に信号電荷を読み出し、電荷転送
素子QTをオフにしてセンスアンプS/Aによる比較増
幅を行った後に、オフ状態にしていた電荷転送素子QT
およびセンスアンプ領域分割用トランジスタQSをオン
にして、各センスアンプ領域32kの活性化していたセ
ンスアンプをメモリセル領域30のビット線対BL、/
BLと接続する間に、プレート線電圧VPLを0Vに戻さ
ずに−VCCのままにしておく点が異なり、その他は同じ
である。
【0276】図21は、第6実施例に係る図13の多値
FRAMにおける四値データの読み出し/書き込み動作
の電圧波形を示すタイミングチャートである。ここで、
選択プレート線の電圧VPLは、0Vと−VCCと+VCCと
0Vの間を変化することに注意すべきである。
【0277】図22(a)乃至(d)は、第6実施例に
係る四値データの読み出し/書き込み動作に伴うビット
線電位とFRAMセルの強誘電体キャパシタのヒステリ
シス曲線を説明するために示す図である。
【0278】次に、第6実施例におけるメモリセルから
の四値データの読み出し/書き込み動作について、図2
1のタイミングチャート、図22(a)乃至(d)のヒ
ステリシス曲線を参照しながら説明する。
【0279】待機状態から読み出し/書き込み動作を開
始し、前記したようなセンスアンプ領域322〜320
からメモリセル領域30への電荷の流出の過程が終了す
るまでのプロセスは、前記第5実施例における(1) 乃至
(3) のプロセスと同じである。
【0280】この時、強誘電体キャパシタCから"0"
、"1/3" 、"2/3" 、"1" のデータが読み出された時の
セルキャパシタCのストレージノードとメモリセル領域
30のビット線BLの電位V0 、V1/3 、V2/3 、V1
は、 V0 <V1/3 <V2/3 <V1 <VCC−Vth である。また、前記したようにメモリセル領域30のビ
ット線BLの電位がVCC−Vthから下降すると、電荷転
送素子QTがオンし、センスアンプ領域322、32
1、320のビット線BL2 、BL1 、BL0 からメモ
リセル領域30のビット線BLに向かって電荷が流出
し、 "0"、"1/3" 、"2/3" 、"1" のデータが読み出され
た時の各センスアンプ領域のビット線BL0 、BL1 、
BL2 側の電位はVs0 、Vs1/3、Vs2/3、Vs1にな
る。
【0281】この時点では、"0" 読み、"1/3" 読み、"2
/3" 読み、"1" 読み分極は、それぞれ対応して図22
(a)乃至(d)に示すヒステリシス曲線において e点
である。
【0282】(4) 前記したようなセンスアンプ領域32
2〜320からメモリセル領域30への電荷の流出の過
程が終了した後、前記電荷転送素子QTをオフにしてメ
モリセル領域30とセンスアンプ領域32kとを切り離
し、また、前記3対のセンスアンプ領域分割用トランジ
スタQSをオフにして3個のセンスアンプ領域32kの
各ビット線対(BL0 、/BL0 )、(BL1 、/BL
1 )、(BL2 、/BL2 )を切り離す。
【0283】(5) 次に、プレート電極を0Vに戻さずに
−VCCのままで、各センスアンプ領域32kのビット線
/BL0 、/BL1 、/BL2 側に接続されているダミ
ーセルに対応するダミーワード線(本例では/DWL)
の電位VDWL を立ち上げ、選択ダミーセルから参照電荷
を読み出す。
【0284】ここで、各センスアンプ領域32kにおい
てビット線/BL0 、/BL1 、/BL2 に読み出す参
照電位Vrefkは全て異なっている。
【0285】即ち、各センスアンプ領域32kにおける
参照電位Vrefkは、 k=0 : (Vs0 +Vs1/3)/2 k=1 : (Vs1/3+Vs2/3)/2 k=2 : (Vs2/3+Vs1)/2 となるように設定されている。
【0286】この時点では、"0" 読み、"1/3" 読み、"2
/3" 読み、"1" 読み分極は、全て e点である。
【0287】(6) 次に、前記3対のセンスアンプ領域分
割用トランジスタQSにより分割されている各センスア
ンプ領域32kのセンスアンプS/Aを起動して比較増
幅を行う。この結果、3組のセンスアンプS/Aは、選
択セルから読み出されていた1組の四値のデータを3組
の二値データに変換したことになる。
【0288】次に、上記分割された状態の各センスアン
プ領域32kにおいて、カラム選択線CSLを活性化
(VCC)することによってカラム選択ゲートCGをオン
状態にして対応するデータ線対DQk、/DQkにビッ
ト線対(BL0 、/BL0 )、(BL1 、/BL1 )、
(BL2 、/BL2 )のデータを転送する。
【0289】この3対のデータ線対DQk、/DQkの
データは、図15(a)に示す3ビット/2ビットデー
タ変換回路によって、図15(b)に示すように、2ビ
ットの二値データに変換され、2組の入出力データI/
0 、/I/O0 、I/O1、/I/O1 として出力さ
れる。
【0290】(7) 次に、再書込み電位供給回路により、
再書込み供給電位線11を通じてメモリセル領域30の
ビット線対BLに再書込み電位を与える。この後、プレ
ート電位VPLを+VCCに昇圧した後に0Vに戻し、続い
て、ワード線電位VWLおよびダミーワード線電位VDWL
を元の0Vに戻し、センスアンプS/Aを非活性状態に
すれば、メモリセルに再書込みを行ったことになる。こ
の後、電荷転送素子QTをオンにするとともにメモリセ
ル分割用トランジスタをオンにし、プリチャージ・イコ
ライズ回路部EQAをオンにして待機状態に設定する。
【0291】以下、読み出されたデータが"0","1/3","2
/3","1" の場合について具体的な手順を述べていく。
【0292】(8-1) 信号電荷として"0" が読み出され
た場合は、各センスアンプ領域32kにおいて、センス
アンプS/Aによる比較増幅の後にビット線BL0 、B
L1、BL2 側が"0" となる。この時点で、カラム選択
線CSLを活性化し、データ線対(DQ0 、/DQ0
)、(DQ1 、/DQ1 )、(DQ2 、/DQ2 )に
対応してデータ(0,1),(0,1),(0,1) を出力する。
【0293】この後、図15(a)に示すデータ変換回
路によって2ビットの二値データに変換し、2組の入出
力データ(I/O0 、/I/O0 )、(I/O1 、/I
/O1 )として(0,1),(0,1) をチップ外部に出力する。
【0294】次に、センスアンプS/Aによる比較増幅
の後、再書込み電位選択ゲート用トランジスタTr1、T
r3、Tr6、Tr9、Tr11 を選択し、再書込み電位供給線
11を通じて再書込みのための多値電位を供給する。
【0295】この時、各センスアンプ領域32kにおけ
る対応するビット線対(BL0 、/BL0 )、(BL1
、/BL1 )、(BL2 、/BL2 )は対応して(0,
1),(0,1),(0,1) になっているので、再書込み電位選択
ゲート用トランジスタTr4、Tr7,Tr10がオフし、Tr2
がオンするので、トランジスタTr1、Tr2、Tr3を通じ
てメモリセル領域30のビット線BLにはVSS(=0
V)が供給されることになる。この時点では、メモリセ
ルの分極は、図22(a)に示すヒステリシス曲線にお
いて e点である。
【0296】この後、プレート電位VPLをVCCにするこ
とにより、メモリセルの分極は、図22(a)に示すヒ
ステリシス曲線において f点に移る。この後、プレート
電位VPLを元の0Vに戻すことにより、メモリセルの分
極は、図22(a)に示すヒステリシス曲線において a
点に移る。
【0297】続いて、ワード線電位VWLおよびダミーワ
ード線電位VDWL を元の0Vに戻し、センスアンプS/
Aを非活性状態にすれば、メモリセルにデータ"0" が分
極量として再書込みされたことになる。
【0298】(8-2) 信号電荷として"1/3" が読み出さ
れた場合は、k=0 のセンスアンプ領域320においては
ビット線BL0 側が"1" に、k=1,2 のセンスアンプ領域
321、322においてはビット線BL1 、BL2 側
が"0" となる。
【0299】この時点で、カラム選択線CSLを活性化
し、データ線対(DQ0 、/DQ0)、(DQ1 、/D
Q1 )、(DQ2 、/DQ2 )に対応してデータ(1,0),
(0,1),(0,1) を出力する。
【0300】この後、図15(a)に示すデータ変換回
路によって2ビットの二値データに変換し、2組の入出
力データ(I/O0 、/I/O0 )、(I/O1 、/I
/O1 )として(1,0),(0,1) をチップ外部に出力する。
【0301】次に、センスアンプS/Aによる比較増幅
の後、再書込み電位選択ゲート用トランジスタTr1、T
r3、Tr6、Tr9、Tr11 を選択し、再書込み電位供給線
11を通じて再書込みのための多値電位を供給する。
【0302】この時、各センスアンプ領域32kにおけ
る対応するビット線対(BL0 、/BL0 )、(BL1
、/BL1 )、(BL2 、/BL2 )は対応して(1,
0),(0,1),(0,1) になっているので、再書込み電位選択
ゲート用トランジスタTr2、Tr7,Tr10がオフし、Tr
4,Tr5がオンするので、トランジスタTr4、Tr5,Tr6
を通じてメモリセル領域30のビット線BLにはVCC/
3が供給されることになる。この時点では、メモリセル
の分極は、図22(b)に示すヒステリシス曲線におい
て m点である。
【0303】この後、プレート電位VPLをVCCにするこ
とにより、メモリセルの分極は、図22(b)に示すヒ
ステリシス曲線において i点に移る。この後、プレート
電位VPLを元の0Vに戻すことにより、メモリセルの分
極は、図22(b)に示すヒステリシス曲線において k
点に移る。
【0304】続いて、ワード線電位VWLおよびダミーワ
ード線電位VDWL を元の0Vに戻し、センスアンプS/
Aを非活性状態にすれば、メモリセルに多値データ(b
点) が分極量として再書込みされたことになる。
【0305】(8-3) 信号電荷として"2/3" が読み出さ
れた場合は、k=0,1 のセンスアンプ領域320、321
においてはビット線BL0 、BL1 側が"1" に、k=2 の
センスアンプ領域322においてはビット線BL2 側
が"0" となる。
【0306】この時点で、カラム選択線CSLを活性化
し、データ線対(DQ0 、/DQ0)、(DQ1 、/D
Q1 )、(DQ2 、/DQ2 )に対応してデータ(1,0),
(1,0),(0,1) を出力する。
【0307】この後、図15(a)に示すデータ変換回
路によって2ビットの二値データに変換し、2組の入出
力データ(I/O0 、/I/O0 )、(I/O1 、/I
/O1 )として(0,1),(1,0) をチップ外部に出力する。
【0308】次に、センスアンプS/Aによる比較増幅
の後、再書込み電位選択ゲート用トランジスタTr1、T
r3、Tr6、Tr9、Tr11 を選択し、再書込み電位供給線
11を通じて再書込みのための多値電位を供給する。
【0309】この時、各センスアンプ領域32kにおけ
る対応するビット線対(BL0 、/BL0 )、(BL1
、/BL1 )、(BL2 、/BL2 )は対応して(1,
0),(1,0),(0,1) になっているので、再書込み電位選択
ゲート用トランジスタTr2,Tr5,Tr10がオフし、Tr
7,Tr8がオンするので、トランジスタTr7,Tr8,Tr9
を通じてメモリセル領域30のビット線BLには2VCC
/3が供給されることになる。この時点では、メモリセ
ルの分極は、図22(c)に示すヒステリシス曲線にお
いて n点である。
【0310】この後、プレート電位VPLをVCCにするこ
とにより、メモリセルの分極は、図22(c)に示すヒ
ステリシス曲線において j点に移る。この後、プレート
電位VPLを元の0Vに戻すことにより、メモリセルの分
極は、図22(c)に示すヒステリシス曲線において l
点に移る。
【0311】続いて、ワード線電位VWLおよびダミーワ
ード線電位VDWL を元の0Vに戻し、センスアンプS/
Aを非活性状態にすれば、メモリセルに多値データ(c
点) が分極量として再書込みされたことになる。
【0312】(8-4) 信号電荷として"1" が読み出され
た場合は、各センスアンプ領域32kにおいて、センス
アンプS/Aによる比較増幅の後にビット線BL0 、B
L1、BL2 側が"1" となる。この時点で、カラム選択
線CSLを活性化し、データ線対(DQ0 、/DQ0
)、(DQ1 、/DQ1 )、(DQ2 、/DQ2 )に
対応してデータ(1,0),(1,0),(1,0) を出力する。
【0313】この後、図15(a)に示すデータ変換回
路によって2ビットの二値データに変換し、2組の入出
力データ(I/O0 、/I/O0 )、(I/O1 、/I
/O1 )として(1,0),(1,0) をチップ外部に出力する。
【0314】次に、センスアンプS/Aによる比較増幅
の後、再書込み電位選択ゲート用トランジスタTr1、T
r3、Tr6、Tr9、Tr11 を選択し、再書込み電位供給線
11を通じて再書込みのための多値電位を供給する。
【0315】この時、各センスアンプ領域32kにおけ
る対応するビット線対(BL0 、/BL0 )、(BL1
、/BL1 )、(BL2 、/BL2 )は対応して(1,
0),(1,0),(1,0) になっているので、再書込み電位選択
ゲート用トランジスタTr2、Tr5、Tr8がオフし、Tr1
0 がオンするので、トランジスタTr10、Tr11を通じて
メモリセル領域30のビット線BLにはVCCが供給され
ることになる。この時点では、メモリセルの分極は、図
22(d)に示すヒステリシス曲線において o点であ
る。
【0316】この後、プレート電位VPLをVCCにするこ
とにより、メモリセルの分極は、図22(d)に示すヒ
ステリシス曲線において d点に移る。この後、プレート
電位VPLを元の0Vに戻すことにより、メモリセルの分
極は、図22(d)に示すヒステリシス曲線において e
点に移る。
【0317】続いて、ワード線電位VWLおよびダミーワ
ード線電位VDWL を元の0Vに戻し、センスアンプS/
Aを非活性状態にすれば、メモリセルに多値データ(d
点) が分極量として再書込みされたことになる。
【0318】ここではデータの再書込み動作を説明した
が、チップ外部から入力するデータを書き込む場合は、
図16(a)に示す2ビット/3ビットデータ変換回路
にチップ外部から2組の入出力データ/O0 、/I/O
0 、I/O1 、/I/O1 として入力される2ビットの
二値データを3組の2値データに変換して3組のデータ
線対DQk、/DQkに出力する。そして、セルデータ
を読み出した時のセンスアンプによる比較増幅時に、分
割された状態の各センスアンプ領域32kにおいてカラ
ム選択線CSLを活性化することによってカラム選択ゲ
ートCGをオン状態にし、データ線対DQk、/DQk
から各センスアンプ領域32kにおける対応するビット
線対(BL0 、/BL0 )、(BL1 、/BL1 )、
(BL2 、/BL2 )に所望のデータを書き込み、後は
前記再書込み動作と同じ要領でメモリセル領域のビット
線対BL、/BLに多値電位を供給すれば良い。
【0319】上記第6実施例では、読み出し時にプレー
ト電圧VPLを0Vから−VCCまで下げた後に+VCCまで
変化させることによって、前記第5実施例のようにプレ
ート電圧VPLを一度0Vを経由してから+VCCに昇圧す
るのと比較して、高速化が可能である。
【0320】なお、本発明のFRAMにおいては、以下
に記載するような構成を採用することが可能である。
【0321】(1)、図13に示した多値FRAMにお
いて、センスアンプ領域中で、メモリセルへの再書き込
みのためにそれぞれ異なるn個の電位を供給する電位発
生回路の内で最低の電位を供給するノードとビット線
を、ゲートが最も低い参照電位を持つセンスアンプの片
側のノードに接続されたPMOSトランジスタを介して
接続する。
【0322】(2)、図13に示した多値FRAMにお
いて、センスアンプ領域中で、メモリセルへの再書き込
みのためにそれぞれ異なるn個の電位を供給する電位発
生回路の内で最高の電位を供給するノードとビット線
を、ゲートが最も高い参照電位を持つセンスアンプの片
側のノードに接続されたNMOSトランジスタを介して
接続する。
【0323】(3)、前記(2)の多値FRAMにおい
て、前記NMOSトランジスタとして、閾値が零付近の
I型トランジスタを用いる。
【0324】(4)、図13に示した多値FRAMにお
いて、センスアンプ領域中で、メモリセルへの再書き込
みのためにそれぞれ異なるn個の電位を供給する電位発
生回路の内でx 番目(2≦x ≦n-1)の電位を供給するノー
ドとビット線を、ゲートがx-1番目の参照電位を持つセ
ンスアンプの片側のノードに接続されたNMOSトラン
ジスタとゲートがx 番目の参照電位を持つセンスアンプ
の片側のノードに接続されたPMOSトランジスタを介
して接続する。
【0325】(5)、前記(4)の多値FRAMにおい
て、前記(n-1) 個のセンスアンプにおいて、x 番目の参
照電位が入力されているセンスアンプ中のPMOSトラ
ンジスタは前記x 番目の再書き込み用電位発生回路とビ
ット線を接続するPMOSトランジスタに近接し、ま
た、このセンスアンプ中のNMOSトランジスタはx+1
番目の再書き込み用電位発生回路とビット線を接続する
NMOSトランジスタに隣接する。
【0326】(6)、前記(4)および(5)の多値F
RAMにおいて、前記再書き込み電位発生回路とビット
線とを接続するNMOSトランジスタとして、閾値が零
付近のI型トランジスタを用いる。
【0327】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、二値ま
たは多値の分極量を記憶させたメモリセルから電荷転送
素子を用いて微少な電荷を読み出すことができ、ひいて
は強誘電体キャパシタに蓄積される電荷量がリラクゼー
ションや分極疲労による残留分極量の低下により減少し
た場合でもメモリセルデータの読み出しを正確に行うこ
とが可能で、信頼性に優れ、かつリフレッシュ動作の不
要な強誘電体メモリを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のFRAMにおけるFRAMセルを示す
等価回路図。
【図2】図1のFRAMセルにおける強誘電体キャパシ
タの電極間電位差と分極量の関係(ヒステリシス曲線を
表す)を示す特性図。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る二値データ記
憶型のFRAMの主要部の構成を概略的に示す回路図。
【図4】図3中のセンスアンプ領域を取り出して具体例
を示す回路図。
【図5】図3の二値FRAMに係る第1実施例における
読み出し/再書込み動作の一例を示すタイミングチャー
ト。
【図6】図5に示した"0" 読み/"1" 読み動作における
ビット線の電位変化と強誘電体キャパシタのヒステリシ
ス曲線との関係を説明するために示す特性図。
【図7】図3に示した第1実施例の変形例1における読
み出し/再書込み動作の一例を示すタイミングチャー
ト。
【図8】図3に示した第1実施例の変形例2における読
み出し/再書込み動作の一例を示すタイミングチャー
ト。
【図9】図3の二値FRAMに係る第2実施例における
読み出し/再書込み動作の一例を示すタイミングチャー
ト。
【図10】図9に示した"0" 読み/"1" 読み動作におけ
るビット線の電位変化と強誘電体キャパシタのヒステリ
シス曲線との関係を説明するために示す特性図。
【図11】図3の二値FRAMに係る第3実施例におけ
る読み出し/再書込み動作の一例を示すタイミングチャ
ート。
【図12】図11に示した"0" 読み/"1" 読み動作にお
けるビット線の電位変化と強誘電体キャパシタのヒステ
リシス曲線との関係を説明するために示す特性図。
【図13】本発明の第2の実施の形態に係る多値データ
記憶型のFRAMの主要部の構成を概略的に示す回路
図。
【図14】図13中のセンスアンプ領域のうちの1個の
一部を取り出して具体例を示す回路図。
【図15】図13のFRAMにおいて3組のデータ線対
DQk、/DQkのデータを二値2ビット形式のI/O
線対データに変換するデータ変換回路の一例を示す回路
図およびその動作を示す真理値表。
【図16】図13のFRAMにおいて二値2ビット形式
で入力したI/O線対データを3組のデータ線対DQ
k、/DQkのデータに変換するデータ変換回路の一例
を示す回路図およびその動作を示す真理値表。
【図17】図13の多値FRAMに係る第4実施例にお
ける読み出し/再書込み動作の一例を示すタイミングチ
ャート。
【図18】図17に示した"0" 読み/"1/3" 読み/"2/
3" 読み/"1" 読み動作におけるビット線の電位変化と
強誘電体キャパシタのヒステリシス曲線との関係を説明
するために示す特性図。
【図19】図13の多値FRAMに係る第5実施例にお
ける読み出し/再書込み動作の一例を示すタイミングチ
ャート。
【図20】図19に示した"0" 読み/"1/3" 読み/"2/
3" 読み/"1" 読み動作におけるビット線の電位変化と
強誘電体キャパシタのヒステリシス曲線との関係を説明
するために示す特性図。
【図21】図13の多値FRAMに係る第6実施例にお
ける読み出し/再書込み動作の一例を示すタイミングチ
ャート。
【図22】図21に示した"0" 読み/"1/3" 読み/"2/
3" 読み/"1" 読み動作におけるビット線の電位変化と
強誘電体キャパシタのヒステリシス曲線との関係を説明
するために示す特性図。
【符号の説明】
31…メモリセル(M/C)領域、 32…センスアンプ(S/A)領域、 QT…電荷転送素子用のNMOSトランジスタ、 M/C…1トランジスタQ・1キャパシタC型のメモリ
セル、 MCA…メモリセルアレイ、 EQA…プリチャージ・イコライズ回路部、 DCA…ダミーセル部、 WLi(WL0、WL1)…ワード線、 PLi(PL0、PL1)…プレート線、 DWL、/DWL…ダミーワード線、 Qd…ダミースイッチ用のNMOSトランジスタ、 Qc…ダミーセル基準電位供給用のNMOSトランジス
タ、 S/A…センスアンプ、 CG(QG)…カラム選択ゲート(NMOSトランジス
タ)、 QP…プリチャージ用のPMOSトランジスタ、 DQ、/DQ…データ線対。

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強誘電体膜を電極間絶縁膜に用いたキャ
    パシタとスイッチ素子が直列に接続されてなるメモリセ
    ルと、 前記メモリセルのスイッチ素子の一端側のノードに接続
    された第1のビット線と、 前記キャパシタの一端側のプレート電極に接続されたプ
    レート線と、 前記メモリセルから前記第1のビット線に読み出された
    データをセンス増幅するセンスアンプと、 前記第1のビット線を前記メモリセルに接続されている
    メモリセル領域と前記センスアンプに接続されているセ
    ンスアンプ領域とに区分する位置で第1のビット線のメ
    モリセル領域とセンスアンプ領域との間に直列に挿入さ
    れた第1のNMOSトランジスタからなり、そのゲート
    に印加されるゲート制御信号によって制御され、前記メ
    モリセルから第1のビット線に読み出された信号電位を
    増幅する作用を持つ第1の電荷転送素子と、 前記センスアンプ領域の第1のビット線に接続され、前
    記メモリセルからのデータ読み出し開始時に所定期間だ
    け前記第1のビット線を所定電位にプリチャージする第
    1のプリチャージ回路と、 前記メモリセル領域の第1のビット線に接続され、前記
    メモリセルからのデータ読み出し開始前には前記第1の
    ビット線を接地電位VSSにプリチャージしておき、前記
    メモリセルからのデータ読み出し開始時にはプリチャー
    ジを解除する第2のプリチャージ回路とを具備し、 前記プレート線の電位を前記接地電位VSS以下、かつ前
    記スイッチ素子をオン状態に制御し、前記メモリセルか
    らメモリセル領域の第1のビット線に読み出された信号
    電位が前記第1のNMOSトランジスタにより増幅され
    て前記センスアンプ領域の第1のビット線に現われる信
    号電位を前記センスアンプにより参照電位と比較して増
    幅することで前記メモリセルからのデータの読み出しを
    行なうことを特徴とする強誘電体メモリ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の強誘電体メモリにおい
    て、 前記プレート線の電位は、前記メモリセルからのデータ
    の読み出し時に一定値に保たれていることを特徴とする
    強誘電体メモリ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の強誘電体メモリにおい
    て、 前記一定値は0Vであることを特徴とする強誘電体メモ
    リ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の強誘電体メモリにおい
    て、 前記プレート線の電位は、前記メモリセルからの読み出
    し時に前記接地電位VSSから下降することを特徴とする
    強誘電体メモリ。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の強誘電体メモリにおい
    て、 前記プレート線の電位は、前記メモリセルからの読み出
    し時に前記接地電位VSSから電源電位VCCとは逆極性の
    −VCCまで下降することを特徴とする強誘電体メモリ。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の
    強誘電体メモリにおいて、 前記第1のビット線と対をなし、前記第1のプリチャー
    ジ回路に接続されるとともに前記第2のプリチャージ回
    路に接続された第2のビット線と、 前記第2のビット線を前記第1のプリチャージ回路に接
    続された部分と前記第2のプリチャージ回路に接続され
    た部分に区分する位置で第2のビット線に直列に挿入さ
    れ、前記第1のNMOSトランジスタと同様に制御され
    る第2の電荷転送素子用の第2のNMOSトランジスタ
    と、 前記第2のビット線に接続された参照電位生成用のダミ
    ーセルをさらに具備し、前記第2のビット線の前記第1
    のプリチャージ回路に接続された部分に前記参照電位を
    発生させることを特徴とする強誘電体メモリ。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の
    強誘電体メモリにおいて、 前記第1のNMOSトランジスタのゲート制御信号を第
    1の電位V1 にして前記電荷転送素子をオン制御した状
    態で前記メモリセル領域の第1のビット線に対するプリ
    チャージを解除し、前記センスアンプ領域の第1のビッ
    ト線を第2の電位V2 (≧V1 −Vth)(Vthは第1の
    NMOSトランジスタの閾値)に所定時間プリチャージ
    することによって前記第1のNMOSトランジスタを通
    じて前記メモリセル領域の第1のビット線の電位をV1
    −Vthにプリチャージした後、前記メモリセルのスイッ
    チ素子をオン状態にして前記第1のビット線に信号電荷
    を読み出すことを特徴とする強誘電体メモリ。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の強誘電体メモリにおい
    て、 前記メモリセルのスイッチ素子をオン状態にして前記第
    1のビット線に信号電荷を読み出した時、前記メモリセ
    ル領域の第1のビット線が前記第1のNMOSトランジ
    スタを通じて充電されて再び前記V1 −Vthの電位にな
    った後、前記センスアンプを起動して比較増幅を行うこ
    とを特徴とする強誘電体メモリ。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の強誘電体メモリにおい
    て、 前記メモリセル領域の第1のビット線が前記第1のNM
    OSトランジスタを通じて充電されて再び前記V1 −V
    thの電位になった後、前記センスアンプを起動して比較
    増幅を行う前に前記第1のNMOSトランジスタをオフ
    制御することを特徴とする強誘電体メモリ。
  10. 【請求項10】 請求項7記載の強誘電体メモリにおい
    て、 前記センスアンプのセンスマージンをΔVとすると、前
    記第2のプリチャージ回路によるプリチャージの解除後
    に前記センスアンプ領域のビット線対にΔ以上の電位差
    が生じた段階で、前記メモリセル領域のビット線対が前
    記第1、第2の電荷転送素子用のNMOSトランジスタ
    を通じて充電されて再びV1 −Vthになるのを待たず
    に、前記センスアンプを起動して比較増幅を行うことを
    特徴とする強誘電体メモリ。
  11. 【請求項11】 請求項7記載の強誘電体メモリにおい
    て、 前記センスアンプのセンスマージンをΔVとすると、前
    記メモリセルのスイッチ素子をオン状態にして第1のビ
    ット線に信号電荷を読み出した時、前記センスアンプ領
    域のビット線対にΔV以上の電位差が生じた段階で、前
    記メモリセル領域のビット線対が再び電位V1 −Vthの
    電位になるのを待たずに、前記第1、第2のNMOSト
    ランジスタをオフ状態にした後に前記センスアンプを起
    動して比較増幅を行うことを特徴とする強誘電体メモ
    リ。
  12. 【請求項12】 請求項6乃至11のいずれか1項に記
    載の強誘電体メモリにおいて、 前記センスアンプの増幅によってセンスアンプ領域のビ
    ット線対のハイレベル側/ローレベル側の電位が対応し
    て第3の電位V3 /第4の電位V4 になるとすると、前
    記センスアンプの増幅後に前記第1、第2のNMOSト
    ランジスタのゲート制御信号の電位をV3 +Vth以上に
    昇圧することによって前記メモリセル領域のビット線対
    のハイレベル側/ローレベル側の電位を対応してV3 /
    V4 にすることを特徴とする強誘電体メモリ。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の強誘電体メモリにお
    いて、 前記ハイレベル側の第3の電位V3 は電源電位VCCであ
    り、前記ローレベル側の第4の電位V4 は接地電位VSS
    であることを特徴とする強誘電体メモリ。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至13のいずれか1項に記
    載の強誘電体メモリにおいて、 前記センスアンプを起動した後に、前記プレート線の電
    位を一旦昇圧した後に接地電位VSSに下降させ、次に、
    前記メモリセルのスイッチ素子をオフ制御することで、
    前記メモリセルから読み出されたデータの再書込みを行
    なうことを特徴とする強誘電体メモリ。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の強誘電体メモリにお
    いて、 前記プレート線の電位の昇圧電位は電源電位VCCである
    ことを特徴とする強誘電体メモリ。
  16. 【請求項16】 強誘電体膜を電極間絶縁膜に用いたキ
    ャパシタとスイッチ素子が直列に接続されてなる三値以
    上のn値の多値データを蓄積するメモリセルと、 前記メモリセルのスイッチ素子の一端側のノードに接続
    された第1のビット線と、 前記キャパシタの一端側のプレート電極に接続されたプ
    レート線と、 前記メモリセルから前記第1のビット線に読み出された
    データを相異なる複数の参照電位とそれぞれ比較して増
    幅する複数(n-1) 個のセンスアンプと、 前記第1のビット線を前記メモリセルに接続されている
    メモリセル領域と前記複数のセンスアンプに接続されて
    いるセンスアンプ領域とに区分する位置で第1のビット
    線に直列に挿入された第1のNMOSトランジスタから
    なり、そのゲートに印加されるゲート制御信号によって
    制御され、前記メモリセルから第1のビット線に読み出
    された信号電位を増幅する作用を持つ第1の電荷転送素
    子と、 前記複数のセンスアンプの相互間で前記第1のビット線
    に直列に挿入され、スイッチ制御されることによって前
    記複数のセンスアンプの接続切り離しを選択的に行うた
    めのセンスアンプ領域分割用スイッチ素子と、 前記センスアンプ領域の第1のビット線に対応して接続
    され、前記メモリセルからのデータ読み出し開始時に所
    定期間だけ前記第1のビット線を所定電位にプリチャー
    ジする第1のプリチャージ回路と、 前記メモリセル領域の第1のビット線に接続され、前記
    メモリセルからのデータ読み出し開始前には前記第1の
    ビット線を接地電位VSSにプリチャージしておき、前記
    メモリセルからのデータ読み出し開始時にはプリチャー
    ジを解除する第2のプリチャージ回路とを具備し、 前記プレート線の電位を前記接地電位VSS以下、かつ前
    記スイッチ素子をオン状態に制御し、前記メモリセルか
    らメモリセル領域の第1のビット線に読み出された信号
    電位が前記第1のNMOSトランジスタにより増幅され
    て前記センスアンプ領域の第1のビット線に現われる信
    号電位を前記(n-1) 個のセンスアンプによりそれぞれ相
    異なる複数の参照電位と比較増幅することで前記メモリ
    セルからのn値データの読み出しを行なうことを特徴と
    する強誘電体メモリ。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の強誘電体メモリにお
    いて、 前記第1のNMOSトランジスタを通じてセンスアンプ
    領域に読み出されたn値の信号電位をVk (但し、0 ≦
    k ≦n-1 ,Vk <Vk+1 )とすると、 前記(n-1) 個のセンスアンプで用いる相異なる参照電位
    Vrefa(但し、0 ≦a≦n-2 、Vrefa<Vrefa+1)はVk
    <Vrefk<Vk+1 であることを特徴とする強誘電体メ
    モリ。
  18. 【請求項18】 請求項17記載の強誘電体メモリにお
    いて、 前記Vrefkは、Vrefk=(Vk + Vk+1)/2であること
    を特徴とする強誘電体メモリ。
  19. 【請求項19】 請求項16乃至18のいずれか1項に
    記載の強誘電体メモリにおいて、 前記第1のビット線と対をなし、前記第1のプリチャー
    ジ回路に接続されるとともに前記第2のプリチャージ回
    路に接続された第2のビット線と、 前記第2のビット線を前記第2のプリチャージ回路に接
    続された部分と前記第1のプリチャージ回路に接続され
    た部分に区分する位置で第2のビット線に直列に挿入さ
    れ、前記第1のNMOSトランジスタと同様に制御され
    る第2の電荷転送素子用の第2のNMOSトランジスタ
    と、 前記第2のビット線の前記(n-1) 個のセンスアンプに対
    応して接続された部分にそれぞれ対応して接続された(n
    -1) 個の参照電位生成用のダミーセルをさらに具備し、
    前記(n-1) 個のセンスアンプに対応して接続された第2
    のビット線にそれぞれ対応して前記相異なる参照電位V
    refaを発生させることを特徴とする強誘電体メモリ。
  20. 【請求項20】 請求項16乃至19のいずれか1項に
    記載の強誘電体メモリにおいて、 前記(n-1) 個のセンスアンプによる比較増幅後の二値情
    報をm(但し、2^(m-1) ≦n≦2^m )ビットの二値情報
    に変換してチップ外部に出力する第1のデータ変換回路
    をさらに具備することを特徴とする強誘電体メモリ。
  21. 【請求項21】 請求項16乃至19のいずれか1項に
    記載の強誘電体メモリにおいて、 前記チップ外部から入力されたm(但し、2^(m-1) ≦n
    ≦2^m )ビットの二値情報を前記(n-1) 個のセンスアン
    プの二値情報に変換する第2のデータ変換回路をさらに
    具備することを特徴とする強誘電体メモリ。
  22. 【請求項22】 請求項16乃至21のいずれか1項に
    記載の強誘電体メモリにおいて、 前記第1のNMOSトランジスタをオフにした状態で、
    前記第2のプリチャージ回路によりメモリセル領域の第
    1のビット線を接地電位VSSにプリチャージした後、前
    記プレート線の電位を一旦昇圧すると共に前記(n-1) 個
    のセンスアンプによる比較増幅に基づき生成したn値の
    多値電位をプリチャージの解除されたメモリセル領域の
    第1のビット線に転送した上で、前記プレート線の電位
    を接地電位に下降させ、次に、前記メモリセルのスイッ
    チ素子をオフ制御することで、前記メモリセルから読み
    出されたn値データの再書込みを行なうことを特徴とす
    る強誘電体メモリ。
  23. 【請求項23】 請求項22記載の強誘電体メモリにお
    いて、 前記センスアンプ領域の第1のビット線に読み出された
    n値の信号電位Vk (但し、0 ≦k ≦n-1 ,Vk <Vk+
    1 )に対して、前記メモリセルへの再書込み用に前記メ
    モリセル領域の第1のビット線に転送されるn値の多値
    電位をV'k(但し、0 ≦k ≦n-1 ,V'k<V'k+1,Vk
    ≠V'k)とすることを特徴とする強誘電体メモリ。
  24. 【請求項24】 請求項23記載の強誘電体メモリにお
    いて、 前記メモリセルへの再書込みのために前記メモリセル領
    域の第1のビット線に加えられるn値の多値電位は、
    V'k0 =VSS、V'n-1=電源電位VCCであることを特徴
    とする強誘電体メモリ。
  25. 【請求項25】 請求項22乃至24のいずれか1項に
    記載の強誘電体メモリにおいて、 前記(n-1) 個のセンスアンプは、前記メモリセルから前
    記第1のビット線に読み出された多値の信号電位をそれ
    ぞれ相異なる参照電位と比較増幅すると同時に、前記メ
    モリセルへの再書込みのために相異なるn個の再書込み
    電位源と前記センスアンプ領域の第1のビット線とを選
    択的に接続することを特徴とする強誘電体メモリ。
  26. 【請求項26】 請求項6または19に記載の強誘電体
    メモリにおいて、 前記ダミーセルは、前記第2のビット線に一端が接続さ
    れ、ゲートがダミーワード線に接続されたスイッチ素子
    用のNMOSトランジスタと、前記スイッチ素子用のN
    MOSトランジスタの他端とダミーセル基準電位との間
    に接続され、前記スイッチ素子用のNMOSトランジス
    タがオン制御される前の所定期間にゲートがオン制御さ
    れるダミーセル基準電位供給用のNMOSトランジスタ
    とからなることを特徴とする強誘電体メモリ。
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