JPH0945089A - 強誘電体記憶装置 - Google Patents

強誘電体記憶装置

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JPH0945089A
JPH0945089A JP7307990A JP30799095A JPH0945089A JP H0945089 A JPH0945089 A JP H0945089A JP 7307990 A JP7307990 A JP 7307990A JP 30799095 A JP30799095 A JP 30799095A JP H0945089 A JPH0945089 A JP H0945089A
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ferroelectric
potential
bit line
ferroelectric capacitor
voltage
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JP7307990A
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Hisanobu Sugiyama
寿伸 杉山
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】読み出し時のビット線電位の差を大きくでき、
読み出しマージンを広げることができる強誘電体記憶装
置を実現する。 【解決手段】読み出し時にプレート線PLに印加する電
圧として、電源電圧Vccを昇圧した電圧Vp1を印加す
る。これにより、これまでの電源電圧Vccを印加する方
法に比べ、読み出し時のビット線電位の差を大きくし、
読み出しマージンを広げることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、強誘電体の分極反
転を利用した強誘電体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図18に示すようなヒステリシス特性を
有する強誘電体の分極反転を利用した強誘電体不揮発性
メモリとしては、現在さまざまなものが提案されている
が、その中で代表的なものとして、2つのスイッチング
トランジスタと2つの強誘電体キャパシタにより1ビッ
トを構成するもの(2Tr−2Cap方式という)と、
1つのスイッチングトランジスタと1つの強誘電体キャ
パシタにより1ビットを構成するもの(1Tr−1Ca
p方式)の2種類が提案されている。
【0003】図19は、2Tr−2Cap方式を採用し
た強誘電体不揮発性メモリの基本的な1ビット構成を示
す図である。このメモリセルは、図19に示すように、
ビット線BL1,BL2に対しドレインがそれぞれ接続
されたnチャネルMOSトランジスタからなるスイッチ
ングトランジスタTr1,Tr2と、スイッチングトラ
ンジスタTr1,Tr2のソースに対し一方(第1)の
電極が接続された強誘電体キャパシタFC1,FC2と
の組み合わせ2組によって1ビットが構成されている。
各スイッチングトランジスタTr1,Tr2のゲートが
共通のワード線WLに接続され、強誘電体キャパシタF
C1,FC2の他方(第2)の電極(プレート電極)が
共通のプレート線PLに接続されている。そして、ビッ
ト線BL1,BL2は図示しない書き込みおよび読み出
し系回路に接続され、ワード線WLおよびプレート線P
Lは図示しない行デコーダに接続される。
【0004】このような構成を有する2Tr−2Cap
方式では、書き込み動作において2本の対になるビット
線に接続されている強誘電体キャパシタの強誘電体膜を
それぞれ反対方向に分極させ、読み出し動作でその分極
状態を読み出す。以下に、2Tr−2Cap方式を採用
した強誘電体不揮発性メモリにおけるデータの書き込
み、読み出し動作について、図20〜図23を参照しつ
つ説明する。
【0005】まず、図20および図21を参照しつつ、
書き込み動作について説明する。図20は書き込み時に
おける各端子に印加される電位のタイミングチャートで
あり、図21はその時の強誘電体キャパシタの分極状態
を示している。書き込み時には、まず、図中のT1に示
すように、ビット線BL1に接地GNDレベル「0」V
を、ビット線BL2に電源電圧VCCを印加し、ワード線
WLに(VCC+1V)を印加する。なお、ワード線WL
の設定レベルを(VCC+1V)としたのは、スイッチン
グトランジスタのしきい値電圧VthがVth<1Vで
あることから、「+1V」してトランジスタによる電位
降下を防ぐためである。これにより、スイッチングトラ
ンジスタTr1,Tr2が導通状態となり、強誘電体キ
ャパシタFC1のビット線側電極(一方の電極)に接地
GNDレベル、すなわち「0」Vの電圧が印加され、強
誘電体キャパシタFC2のビット線側電極に電圧VCC
印加される。このとき、プレート線PLは「0」V(接
地レベル)に保持されている。その結果、強誘電体キャ
パシタFC2側でのみビット線側電極からプレート電極
方向に向かう分極状態となる。
【0006】その後、図中のT2に示すように、プレー
ト線PLに電源電圧VCCを印加し、続いて図中のT3に
示すように、プレート線PLに「0」Vを印加する。す
なわち、プレート線PLに対し、ワード線WLが電源電
圧VCCレベルに保持されている期間に、GND(0V)
→VCC→GND(0V)のパルスを印加する。これによ
り、強誘電体キャパシタFC2の分極状態はビット線側
電極からプレート線側電極方向に向かう状態に保持され
たままで、強誘電体キャパシタFC1において分極が起
こり、プレート電極からビット線側電極方向に向かう分
極状態となる。すなわち、強誘電体キャパシタFC1,
FC2がそれぞれ反対方向に分極し、その状態が図18
に示すヒステリシス曲線におけるD点、B点にそれぞれ
移動し書き込みが終了する。
【0007】次に、読み出し動作について、図22〜図
23を参照しつつ説明する。まず、図22および図23
中のT1に示すように、ビット線BL1,BL2に
「0」Vを印加し、その後オープンとする。このとき
も、ワード線WLには(V CC+1V)を印加する。次
に、図中T2に示すように、プレート線PLの電位を
「0」Vから電源電圧VCCまで立ち上げる。これによ
り、強誘電体の分極状態によってビット線BLに出力さ
れる電位が異なる。
【0008】つまり、強誘電体キャパシタFC2の分極
状態は、図18に示すヒステリシス曲線においてB点か
らC点に向かって移動し分極反転する。これに対して、
強誘電体キャパシタFC1の分極状態は、D点からC点
に向かって移動し分極反転しない。したがって、分極反
転する強誘電体キャパシタFC2は分極反転しない強誘
電体キャパシタFC1に比べて分極の変化に伴う電荷量
の移動が大きく、ビット線BL2はビット線BL1に比
べて電位が上昇する。このビット線電位の差をビット線
BL1,BL2が接続される図示しない差動型のセンス
アンプを駆動して電位の大小によりVCCと0Vにそれぞ
れラッチすることにより読み出しを行う。そして、図中
のT3に示すように、最後に再びプレート線PLに
「0」Vを印加することにより、分極反転してしまった
強誘電体キャパシタFC2を元の分極状態に戻す。これ
により、読み出しの一連の動作が完了する。
【0009】また、図24は、1Tr−1Cap方式を
採用した強誘電体不揮発性メモリの基本的な2ビット構
成を示す回路図である。この回路では、メモリセルMC
1およびリファレンスセルRMC1がビット線BL1に
接続され、メモリセルMC2およびリファレンスセルR
MC2がビット線BL2に接続されている。具体的に
は、メモリセルMC1のスイッチングトランジスタTr
1のドレインがビット線BL1に接続され、メモリセル
MC2のスイッチングトランジスタTr2のドレインが
ビット線BL2に接続されている。同様に、リファレン
スセルRMC1のスイッチングトランジスタRTr1の
ドレインがビット線BL1に接続され、リファレンスセ
ルRMC2のスイッチングトランジスタRTr2のドレ
インがビット線BL2に接続されている。そして、スイ
ッチングトランジスタTr1のゲートがワード線WL1
に接続され、スイッチングトランジスタTr2のゲート
がワード線WL2に接続され、スイッチングトランジス
タRTr1のゲートがリファレンス用ワード線RWL1
に接続され、スイッチングトランジスタRTr2のゲー
トがリファレンス用ワード線RWL2に接続されてい
る。
【0010】さらに、本回路では、メモリセルMC1の
強誘電体キャパシタFC1のプレート電極とメモリセル
MC2の強誘電体キャパシタFC2のプレート電極とが
共通のプレート線PLに接続されている。同様に、リフ
ァレンスセルRMC1のリファレンス用強誘電体キャパ
シタRFC1のプレート電極とリファレンスセルRMC
2のリファレンス用強誘電体キャパシタRFC2のプレ
ート電極とが共通のリファレンス用プレート線RPLに
接続されている。そして、ビット線BL1,BL2がセ
ンスアンプSAに接続されている。
【0011】なお、1Tr−1Capの方式の場合にお
いても、基本的には上述した2Tr−2Cap方式と同
様な方法により書き込み、読み出しを行う。この場合異
なるのは、通常のメモリセルが接続された各ビット線と
リファレンスセルに接続されたビット線との間で電位の
差を検出することである。この場合、たとえばリファレ
ンスセルのキャパシタ面積等を調整することにより、読
み出し時のビット線電位が各分極読み出し時の電位の中
間にくるようにする。
【0012】次に、1Tr−1Cap方式を採用した強
誘電体不揮発性メモリにおけるデータの書き込み、読む
出し動作について、図25〜図28を参照しつつ説明す
る。図25および図26が書き込み時のタイミングチャ
ートおよび分極状態をそれぞれ示し、図27および図2
8が読み出し時のタイミングチャートおよび分極状態を
それぞれ示している。
【0013】書き込み時には、まず、図25および図2
6のT1に示すように、State0,State1の
データに従い、書き込みセルのビット線BL1の電位を
「0」VまたはVCCにする。次に、図中T2に示すよう
に、ワード線WL1にVw(約VCC+1V、上述したと
同様に、スイッチングトランジスタによる電位降下を防
ぐ。)の電位を印加してスイッチングトランジスタTr
1を導通状態にすることにより、強誘電体キャパシタF
C1のビット線側電極レベルを0VまたはVCCにし、ほ
ぼそれと同時に、プレート線PLに0V→VCC→0Vの
パルスを印加する。これにより、メモリセルMC1の強
誘電体キャパシタFC1の分極は、2値のデータに従い
それぞれ図18に示すヒステリシス(図1)上のD点、
B点に移動し書き込みが終了する。
【0014】読み出し時には、読み出しセルMC1活性
化時のビットBL1の電位とリファレンスセルRMC2
に接続されたビッット線BL2に出力されるリファレン
ス電位をセンスアンプSAにて比較することによりデー
タを検知する。まず、図27および図28のT1に示す
ように、ビット線BL1,BL2を「0」Vとし、その
後オープンにする。
【0015】次に、図中T2に示すように、ワード線W
L1とリファレンス用ワード線RWL2にVw(VCC
1V)を印加し、それと同時にプレート線PLとリファ
レンス用プレート線RPLを「0」Vから電源電圧VCC
まで立ち上げる。ここで、図4に示すように、メモリセ
ルの構成はプレート線からみた場合、強誘電体キャパシ
タ(Cs)とビット線の寄生容量(Cb)が直列に接続
された等価回路により表されるので、プレート線PLの
電位を「0」Vから「VCC」に立ち上げると強誘電体の
分極状態(State0,State1)によってビッ
ト線に出力される電位が異なる。
【0016】つまり、分極反転するState1は(図
18においてB点からC点に向かって移動)は分極反転
しないState0(D点からC点に向かって移動)に
比べて分極の変化に伴う電荷量の移動が大きく、Sta
te0に比べてState1のデータの方がビット線B
L1の電荷は高くなる。よって、リファレンスとなるビ
ット線BL2がこの2つの電位の中間電位を出力するよ
うにリファレンスセルRMC2を構成(キャパシタ面積
をメモリセルよりも大きくする等により調節する)し、
差動型のセンスアンプSAにて電位差を検出すれば2値
のデータの読み出しが可能となる。そして、図中のT3
に示すように、センスアンプSAによるデータの検知後
に再びプレート線PLを「0」Vとすると、分極反転し
てしまうState1のデータは元の分極状態に戻さ
れ、読み出しの一連の動作が完了する。また、ここで、
リファレンス用ワード線RWL2は、キャパシタに分極
反転する電界が印加されないように、リファレンスのプ
レート線RPLを立ち下げる前に、立ち下げを行う。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】以上の説明から明らか
なように、この方式のメモリのデータ読み出しでは、分
極側と非分極側(2Tr−2Capの場合)、読み出し
セルとリファレンスセル(1Tr−1Capの場合)に
接続しているビット線の電位変化の差を大きくとること
が必要となる。差が小さいと強誘電体キャパシタの特性
バラツキを補えず、読み出しができないビットが生ずる
からである。
【0018】現在得られている強誘電体薄膜は高集積化
メモリに適用するには特性バラツキが大きく、未だ64
Kビット以上の強誘電体メモリは製品化されていない。
よって、今後のメモリの高集積化のためには、特性バラ
ツキが大きい強誘電体薄膜においてもデータ読み出しが
可能となるようにする必要がある。さらに、今後LSI
のトレンドとして電源電圧が低電圧化してくると、単純
にはビット線電位変化の差は小さくなり、やはり読み出
しマージンを減らす方向にある。以上より、強誘電体不
揮発性メモリの高集積化と低電圧化のために、上記ビッ
ト線電位変化の差を簡便な方法によりこれまで以上に大
きくとれ、読み出しマージンを広げることが可能な強誘
電体不揮発性メモリの実現が切望されていた。
【0019】また、図24に示す1Tr−1Cap方式
では、図27からわかるように、データの読み出し時間
(ワード線を立ち上げてからビット線をVCCまたは0V
に保持する時間)はプレート線の立ち上がりの速さによ
り決定される。しかし、通常プレート線PLには強誘電
体容量、ビット線容量等が接続されているため、プレー
ト線の立ち上がりは遅くなりやすく、上記オペレーショ
は、データの読み出し動作の高速化には不向きである。
【0020】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、読み出し時のビット線電位の差
を大きくでき、読み出しマージンを広げることができ
る、また高速化を図れる強誘電体記憶装置を提供するこ
とにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、ビット線に接続されたスイッチングトラ
ンジスタと、当該スイッチングトランジスタに第1の電
極が接続された強誘電体キャパシタの組み合わせにより
メモリセルが構成され、強誘電体キャパシタの分極の方
向により2値のデータを記録し、データ読み出し動作に
おいて、強誘電体キャパシタの第2の電極の電位を上げ
たときに分極方向の違いによって生ずるビット線電位の
差により2値のデータに対応する分極状態を検知する強
誘電体記憶装置であって、読み出し動作時に、上記強誘
電体キャパシタの第2の電極に印加する電圧として、電
源電圧を昇圧した電圧を与える手段を有する。
【0022】また、本発明の強誘電体記憶装置では、上
記メモリセルは、1つのスイッチングトランジスタと1
つの強誘電体キャパシタの組み合わせ2組によって1ビ
ットが構成され、それぞれの強誘電体キャパシタは異な
る方向に分極され、その分極の方向により2値のデータ
を記憶し、データ読み出し動作において、強誘電体キャ
パシタの第2の電極の電位を上げたときに分極方向の違
いによって生ずる2本のビット線電位の差により2値の
データに対応する分極状態を検知する。
【0023】また、本発明の強誘電体記憶装置では、上
記メモリセルは、1つのスイッチングトランジスタと1
つの強誘電体キャパシタによって1ビットが構成され、
強誘電体の分極の方向によって2値のデータを記憶し、
データ読み出し動作において、強誘電体端のプレート線
の電位を上げたときのビット線電位とリファレンスビッ
ト線の電位の差により2値のデータに対応する分極状態
を検知する。
【0024】また、本発明の強誘電体記憶装置では、デ
ータ書き込み動作時に、上記強誘電体キャパシタの第2
の電極に印加する電圧として、電源電圧を昇圧した電圧
を与える手段を有する。
【0025】また、本発明は、ビット線に接続されたス
イッチングトランジスタと、当該スイッチングトランジ
スタに第1の電極が接続された強誘電体キャパシタの組
み合わせからなり、強誘電体キャパシタの分極の方向に
より2値のデータを記録するメモリセルと、リファレン
ス用ビット線に接続されたリファレンス用スイッチング
トランジスタと、当該スイッチングトランジスタに第1
の電極が接続されたリファレンス用強誘電体キャパシタ
の組み合わせからなるリファレンスセルとを備え、デー
タ読み出し動作において、強誘電体キャパシタの第2の
電極の電位を上げたときに分極方向の違いによって生ず
るビット線電位を、上記リファレンスセルを同時に駆動
することにより得られる上記リファレンス用ビット線電
位と比較することにより、2値のデータに対応する分極
状態を検知する強誘電体記憶装置であって、読み出し動
作時に、上記リファレンス用強誘電体キャパシタの第2
の電極に印加する電圧として、上記メモリセルの強誘電
体キャパシタの第2の電極に印加する電圧より高い電圧
を印加する手段を有する。
【0026】また、本発明の強誘電体記憶装置では、上
記強誘電体キャパシタの第2の電極に印加する電圧とし
て、電源電圧を昇圧した電圧を与える手段を有する。
【0027】また、本発明は、ビット線に接続されたス
イッチングトランジスタと、当該スイッチングトランジ
スタに第1の電極が接続された強誘電体キャパシタの組
み合わせからなり、強誘電体キャパシタの分極の方向に
より2値のデータを記録するメモリセルと、リファレン
ス用ビット線に接続されたリファレンス用スイッチング
トランジスタと、当該スイッチングトランジスタに第1
の電極が接続されたリファレンス用強誘電体キャパシタ
の組み合わせからなるリファレンスセルとを備え、デー
タ読み出し動作において、上記ビット線および上記リフ
ァレンス用ビット線を所定電位にプリチャージした後、
上記メモリセルおよびリファレンスセルの各スイッチン
グトランジスタを導通させて、強誘電体キャパシタの分
極方向の違いによって生ずるビット線電位を、上記リフ
ァレンスセルを同時に駆動することにより得られる上記
リファレンス用ビット線電位と比較することにより、2
値のデータに対応する分極状態を検知する強誘電体記憶
装置であって、読み出し動作時に、強誘電体キャパシタ
の第2の電極の電位を固定電位に保持する手段を有す
る。
【0028】また、本発明の強誘電体記憶装置では、読
み出し動作時に、上記リファレンス用ビットのプリチャ
ージ電圧として、上記メモリセルが接続されるビット線
のプリチャージ電圧より低い電圧を与える手段を有す
る。
【0029】また、本発明の強誘電体記憶装置では、読
み出し動作時に、上記メモリセルが接続されるビット線
のプリチャージ電圧として電源電圧を与える手段を有す
る。
【0030】また、本発明の強誘電体記憶装置では、読
み出し動作時に、上記リファレンス用ビット線のプリチ
ャージ電圧として、電源電圧を降圧した電圧を与える手
段を有する。
【0031】また、本発明の強誘電体記憶装置では、デ
ータ検知後、上記メモリセルの強誘電体キャパシタの第
2の電極に所定電圧を印加し、読み出し動作において分
極が反転するデータをもとのデータに再書き込みする手
段を有する。
【0032】また、本発明の強誘電体記憶装置では、上
記の一連の読み出し、再書き込み動作において、リファ
レンスセル用強誘電体キャパシタの第2の電極に、基準
電位を与える手段を有する。
【0033】本発明の強誘電体記憶装置によれば、たと
えば2Tr−2Cap方式の場合、読み出し動作時に
は、スイッチングトランジスタが所定期間だけ導通状態
に制御されているときに、強誘電体キャパシタの第2の
電極に対して電源電圧を昇圧した電圧が所定期間与えら
れる。そして、強誘電体キャパシタの第2の電極の電位
を上げたときに分極方向の違いによって生ずる2本のビ
ット線電位の差により、2値のデータに対応する分極状
態が検知される。
【0034】また、本発明の強誘電体記憶装置が、たと
えば1Tr−1Cap方式の場合、読み出し動作時に
は、スイッチングトランジスタが所定期間だけ導通状態
に制御されているときに、強誘電体キャパシタの第2の
電極に対して電源電圧を昇圧した電圧が所定期間与えら
れる。そして、強誘電体キャパシタの第2の電極の電位
を上げたときに分極方向の違いによって生ずるビット線
電位とリファレンスビット線の電位の差により、2値の
データに対応する分極状態が検知される。
【0035】また、本発明の強誘電体キャパシタによれ
ば、データ書き込み動作時にも、強誘電体キャパシタの
第2の電極に印加する電圧として、電源電圧を昇圧した
電圧が与えられる。これにより、残留電荷を大きくする
ことになるので、読み出し時のビット線電位差を大きく
でき、読み出しマージンを広げることができる。
【0036】また、本発明の強誘電体キャパシタによれ
ば、読み出し動作時に、リファレンス用強誘電体キャパ
シタの第2の電極に、メモリセルの強誘電体キャパシタ
の第2の電極に印加する電圧より高い電圧、たとえば電
源電圧を昇圧した電圧を印加する。これにより、メモリ
セルとリファセンスセルではキャパシタ面積を等しくし
でき、さらにメモリセル構造も同一にすることにより、
キャパシタ面積、特性のばらつき時にもリファレンス電
位が中間点からずれにくくなる。
【0037】また、本発明の強誘電体キャパシタによれ
ば、ビット線およびリファレンス用ビット線を所定電位
にプリチャージしてデータの読み出しを行う場合、強誘
電体キャパシタの第2の電極の電位が固定電位に保持さ
れ、上記メモリセルが接続されるビット線のプリチャー
ジ電圧として、たとえば電源電圧が与えられる。これに
より、データの読み出しを高速化できる。また、リファ
レンス用ビット線には、メモリセルが接続されるビット
線のプリチャージ電圧より低い電圧、たとえば電源電圧
を降圧した電圧がプリチャージ電圧として与えられる。
【0038】また、読み出し動作後は、データ検知後、
メモリセルの強誘電体キャパシタの第2の電極に所定電
圧を印加し、読み出し動作において分極が反転するデー
タをもとのデータに再書き込みする。そして、一連の読
み出し、再書き込み動作において、リファレンスセル用
強誘電体キャパシタの第2の電極には、基準電位、たと
えば0Vを与える。これにより、再書き込みが防止され
る。
【0039】
【発明の実施の形態】第1実施形態 図1は、本発明に係る2Tr−2Cap方式を採用した
強誘電体不揮発性メモリの基本的な1ビット構成を示す
図であって、図19と同一構成部分は同一符号をもって
表している。すなわち、Tr1,Tr2はnチャネルM
OSトランジスタからなるスイッチングトランジスタ、
FC1,FC2は強誘電体キャパシタ、BL1,BL2
はビット線、WLはワード線、PLはプレート線、1は
行制御回路、2は列制御回路をそれぞれ示している。
【0040】このメモリセルは、図1に示すように、ビ
ット線BL1,BL2に対しスイッチングトランジスタ
Tr1,Tr2のドレインがそれぞれ接続され、スイッ
チングトランジスタTr1,Tr2のソースが強誘電体
キャパシタFC1,FC2の一方の電極にそれぞれ接続
され、強誘電体キャパシタFC1,FC2の他方の電極
(プレート電極)が共通のプレート線PLに接続され、
スイッチングトランジスタTr1,Tr2のゲートが共
通のワード線WLに接続されている。そして、ワード線
WLおよびプレート線PLが行制御回路1に接続され、
ビット線BL1,BL2が列制御回路2に接続されてい
る。
【0041】行制御回路1は、書き込み命令時には、た
とえば従来と同様、図2および図3に示すように、ワー
ド線WLに(VCC+1V)の電圧を印加してスイッチン
グトランジスタTr1,Tr2を導通させた状態で、一
定期間T2にプレート線PLに対して一定の電圧VCC
印加して、強誘電体キャパシタFC1,FC2のプレー
ト電極を一定の電位に固定させ、期間T3においてプレ
ート線PLの印加電圧を0Vに設定した後、ワード線W
Lへの印加電圧を(VCC+1V)から0Vに切り換え
る。そして、読み出し命令時には、図2および図3に示
すように、ワード線WLに(VCC+1V)の電圧を印加
してスイッチングトランジスタTr1,Tr2を導通さ
せた状態で、一定期間T2にプレート線PLに対して電
源電圧VCCを、図示しない昇圧回路でΔVplだけ昇圧さ
せた電圧Vplを印加して、強誘電体キャパシタFC
1,FC2のプレート電極に電圧Vplを印加し、期間
T3においてプレート線PLの印加電圧を0Vに設定し
た後、ワード線WLへの印加電圧を(V CC+1V)から
0Vに切り換える。
【0042】なお、上述した昇圧回路としては、たとえ
ばDRAMのワード線昇圧に使用されるブートストラッ
プ回路、EPROM等の不揮発性メモリの高電圧発生に
用いられるチャージポンピング回路等が用いられる。従
来の強誘電体メモリでは、ワード線の昇圧はDRAMと
同様にブートストラップ回路を用いることが一般的であ
るので、本発明のプレート線昇圧もブートストラップ回
路を用いるのが簡便である。ブートストラップ回路を用
いた場合、電源電圧VCCを3.3Vとすると、昇圧電位
Vplとして4.5V程度が得られる。
【0043】列制御回路2は、書き込み命令時には、2
本のビット線BL1,BL2に対し、たとえば「0」V
および電源電圧VCCをそれぞれ印加する。また、読み出
し命令時には、スイッチングトランジスタTr1,Tr
2が導通状態にある時の2本のビット線BL1,BL2
の電位変化の差を検出し、その差により「0」Vまたは
CCにラッチし、そのときに強誘電体キャパシタFC
1,FC2の両電極に印加される電圧により再度データ
の書き込みを行う。なお、実際には、ビット線間の電位
差の検出、ラッチ系は、差動型のセンスアンプにより構
成される。
【0044】本実施形態に係る強誘電体不揮発性メモリ
は、上述したように読み出し時にプレート線PLに印加
する電位として、電源電圧VCCを昇圧した電圧Vplを
印加することにより、これまでの電源電圧VCCを印加す
る方法に比べ、読み出し時のビット線電位の差を大きく
し、読み出しマージンを広げるものである。以下に、読
み出し時のビット線電位変化の差を見積もる方法につい
て、図4〜図7を参照しつつ説明する。
【0045】図4は、各ビット線に接続されたスイッチ
ングトランジスタと強誘電体キャパシタの等価回路図で
ある。スイッチングトランジスタがオン状態では、強誘
電体キャパシタFCはプレート線PLとGNDとの間で
ビット線の寄生容量(ビット線容量)Cbと直列接続さ
れている。読み出し動作では、プレート線にVplの電
位を印加した時に、強誘電体キャパシタFCの分極状態
によって、ビット線電位Vblが異なることを利用す
る。このビット線電位Vblは強誘電体キャパシタFC
とビット線容量Cbによる電位分割により決定される
が、強誘電体キャパシタFCの容量Csは関数の具体的
な式が明らかでない非線形容量であるため、ビット線電
位Vblを解析的に解くことは不可能である。よって、
ビット線電位Vblを求めるために以下のような作図に
よる求め方を用いる。
【0046】強誘電体キャパシタFCの電極両端に電位
差Vが印加された時に、強誘電体キャパシタFCに蓄積
される電荷Qを関数Q(V)によって表すことにする。
ここで、Q(V)の関数形は図5上で非分極反転時は曲
線D−C、分極反転時は曲線B−Cに相当する。一方、
ビット線容量Cbを線形キャパシタとすると、蓄積電荷
と電極両端の電位差Vの関係はQ=Cb・Vによって表
される。プレート線PLに電圧Vplが印加されたと
き、ビット線がオープンであることから強誘電体キャパ
シタFCとCbに蓄積される電荷は等しく、その電荷を
Qoとすると以下の連立方程式が成り立つ。
【0047】
【数1】 Qo=Q(Vpl−Vbl) ・・・(1)
【数2】 Qo=Cb・Vbl ・・・(2)
【0048】この連立方程式を満たすVblは図5に示
すように、ヒステリシス上に描いた傾きCbの直線と分
極反転、非分極反転側のそれぞれの曲線B−C、D−C
との交点により求めることができる。
【0049】以上のようにして、分極反転、非分極反転
側のビット線電位Vbl1、Vbl0を求めると、たと
えば2Tr−2Cap方式の場合のビット線電位差ΔV
bl(Vbl1−Vbl0)は図5中に示す部分によっ
て表すことができる。メモリセルとしては読み出しマー
ジンをできるだけ大きくするために、ΔVblはより大
きいほうが望ましいのであるが、図5からわかるよう
に、そのΔVblは同じヒステリシス曲線でもビット線
容量Cbの傾きやプレート線電圧Vplの大きさにより
変化していくことがわかる。特に、ビット線容量Cbを
一定としてプレート線電圧Vplを変化させた場合、上
記(1)式、(2)式の交点はシフトし、プレート線電
圧Vplを大きくするとビット線電位差ΔVblも大き
くなっていく。
【0050】以上のビット線電位差ΔVblの計算例と
して、強誘電体薄膜PZT282nm、10μm2 のキ
ャパシタによって得られたヒステリシス曲線を示す図6
を例にとり説明する。図6ではCb=1pF固定とし、
プレート線電圧VplをVCC=5Vから1Vに下げてい
った場合のビット線容量Cbの直線とヒステリシスの交
点の推移を示す(グラフではVplでなく原点を移動し
ている)。また、図7は、図6から得られたビット線電
位差ΔVblのプレート線電圧Vpl依存性示すグラフ
である。これにより、明らかにプレート線電圧Vplを
大きくすることによりビット線電位差ΔVblを大きく
することができる。よって、強誘電体キャパシタ、ビッ
ト線容量が同じメモリを、同じ電源電圧V CCで駆動した
場合、プレート線電圧Vplを従来例の様にVCCに設定
するのに対し、本発明のように昇圧回路によって電源電
圧VCCを昇圧した電位にプレート線電圧Vplを設定す
る方がビット線電位差ΔVblは大きくなり、読み出し
マージンが広くなることがわかる。
【0051】以上の原理的な考察から、本実施形態で
は、メモリの読み出し動作時のプレート線電圧Vplと
して、図2,図3(2Tr−2Capの場合)に示すよ
うに、電源電圧VCCを昇圧した電圧Vplを与える。こ
こで、図2では図22に対してプレート線電圧の表記を
CCからVpl>V CCに変えただけであり他は全く変わ
らない。
【0052】次に、このような構成を有する2Tr−2
Cap方式を採用した強誘電体不揮発性メモリにおける
データの書き込み、読み出し動作について、図20、図
21、並びに図2、図3を参照しつつ順を追って説明す
る。
【0053】まず、図20および図21を参照しつつ、
書き込み動作について説明する。書き込み動作において
は、従来と同様に、まず、図中のT1に示すように、列
制御回路2によりビット線BL1に接地GNDレベル
「0」Vを、ビット線BL2に電源電圧VCCを印加し、
行制御回路1によりワード線WLに(VCC+1V)を印
加する。なお、ワード線WLの設定レベルを(VCC+1
V)としたのは、スイッチングトランジスタのしきい値
電圧VthがVth<1Vであることから、「+1V」
してトランジスタによる電位降下を防ぐためである。こ
れにより、スイッチングトランジスタTr1,Tr2が
導通状態となり、強誘電体キャパシタFC1のビット線
側電極(一方の電極)に接地GNDレベル、すなわち
「0」Vの電圧が印加され、強誘電体キャパシタFC2
のビット線側電極に電圧VCCが印加される。このとき、
プレート線PLは「0」V(接地レベル)に保持されて
いる。その結果、強誘電体キャパシタFC2側でのみビ
ット線側電極からプレート電極方向に向かう分極状態と
なる。
【0054】その後、図中のT2に示すように、行制御
回路1によりプレート線PLに電源電圧VCCを印加し、
続いて図中のT3に示すように、プレート線PLに
「0」Vを印加する。すなわち、プレート線PLに対
し、ワード線WLが電源電圧VCCレベルに保持されてい
る期間に、GND(0V)→VCC→GND(0V)のパ
ルスを印加する。これにより、強誘電体キャパシタFC
2の分極状態はビット線側電極からプレート線側電極方
向に向かう状態に保持されたままで、強誘電体キャパシ
タFC1において分極が起こり、プレート電極からビッ
ト線側電極方向に向かう分極状態となる。すなわち、強
誘電体キャパシタFC1,FC2がそれぞれ反対方向に
分極し、その状態が図8に示すヒステリシス曲線におけ
るD点、B点にそれぞれ移動し書き込みが終了する。
【0055】次に、読み出し動作について、図2および
図3を参照しつつ説明する。まず、図2および図3中の
T1に示すように、列制御回路2によりビット線BL
1,BL2に「0」Vを印加し、その後オープンとす
る。このとき、行制御回路1によりワード線WLに(V
CC+1V)を印加する。これにより、スイッチングトラ
ンジスタTr1,Tr2が導通状態となる。次に、図中
のT2に示すように、行制御回路1によりプレート線P
Lに対して、電源電圧VCCを昇圧した電圧Vplを印加
する。これにより、図2に示すように、強誘電体キャパ
シタFC1,FC2の分極状態に従ってビット線BL
1,BL2の電位が変化する。
【0056】そして、列制御回路2、実際にはビット線
BL1,BL2が接続されたセンスアンプにより、分極
反転しない強誘電体キャパシタFC1に接続されたビッ
ト線BL1は「0」Vに、分極反転する強誘電体キャパ
シタFC2に接続されたビット線BL2はVCCにそれぞ
れラッチされ、データが読み出される。そして、そのと
き同時に、各強誘電体キャパシタFC1,FC2には反
対向きに所定の電圧が印加され、元の分極状態へ再書き
込みされる。その後、行制御回路1によりワード線WL
の電位を(VCC+1V)から「0」Vに切り換える。こ
れにより、スイッチングトランジスタTr1,Tr2は
非導通状態となり、読み出し動作が終了する。
【0057】以上説明したように、本第1の実施形態に
よれば、読み出し時に、プレート線PLに印加する電圧
として、電源電圧VCCを昇圧した電圧Vplを印加する
ので、読み出し時のビット線電位の差を大きくでき、読
み出しマージンを広げることができる。
【0058】なお、本第1の実施形態では、2Tr−2
Cap方式の強誘電体不揮発性メモリを例に説明した
が、本発明が1Tr−1Cap方式等、他の方式の強誘
電体不揮発性メモリにも適用できることはいうまでもな
い。この1Tr−1Cap方式の場合には、メモリセル
のプレート線と同時にリファレンスセルのプレート線に
も電圧が印加されるが、リファレンスセルのプレート線
は基準電位が正確に設定できれば昇圧してもしなくても
どちらでも良い。
【0059】また、本発明の書き込み動作は2Tr−2
Cap方式、1Tr−1Cap方式共に従来と同様で問
題ないが、書き込み時もプレート線電圧を昇圧すること
も可能である。但し、この場合、図5中D状態の書き込
み時のみ昇圧電位が印加されることになる。これはD状
態の書き込みを深くする(残留電荷を大きくする)こと
になるので、読み出し時のビット線電位差を大きくする
ことにつながり、読み出しマージンを広げることにつな
がる。
【0060】第2実施形態 本第2の実施形態では、1Tr−1Cap方式の強誘電
体メモリにおいて、ワード線の立ち上がりで読み出し速
さが決まるように、ビット線のプリチャージ電圧を0V
ではなく、電源電圧VCCレベルにするように構成するこ
とにより、上述した第1の実施形態より、さらに高速化
に適した強誘電体メモリを実現している。
【0061】以下に、本第2の実施形態による読み出し
動作を、図8および図9を参照しつつ順を追って説明す
る。図8は読み出し時における各端子に印加される電位
のタイミングチャートであり、図9はその時の強誘電体
キャパシタの分極状態を示している。なお、メモリの等
価回路は基本的には図24の回路と同様である。また、
データの書き込み動作も図25および図26に示す動作
と同様である。
【0062】まず、図8および図9のT1に示すよう
に、図示しないプリチャージ回路によりビット線BL
1,BL2をVCCにプリチャージする。
【0063】次に、図中T2に示すように、ワード線W
L1とリファレンス用ワード線RWL2にVw(たとえ
ばVCC+1V)を印加する。このとき、プレート線PL
とリファレンス用プレート線RPLのレベルは「0」V
に保持する。ここで、ワード線WL1とリファレンス用
ワード線RWL2の立ち上がりに応じて、プリチャージ
されているビット線BL1,BL2の電荷は、図中T2
に示すように、強誘電体キャパシタFC1,RFC2に
分配され、ビット線電位が下がってくる。
【0064】このとき、State0の場合は、キャパ
シタの分極方向とは逆の電界が印加されるため分極反転
動作が生じる。一方、State1の場合、分極方向と
電界は一致しているため分極反転は起こらない。よっ
て、ビット線電位の下がりは、State1の場合に比
べ、State0の方が大きくなる。そこで、リファレ
ンス側のビット線BL2の電位がState0とSta
te1の時のビット線電位の中間になるようにリファレ
ンスセルRMC2を設定し、差動型のセンスアンプSA
にて電位差を検出することにより2値のデータを読み出
す。
【0065】データの読み出し後、図中T3に示すよう
に、プレート線PLの電位を「0」VからVCCに立ち上
げることにより、分極反転してしまったState0の
セルを再書き込みし、もとの状態に戻す。また、ここ
で、リファレンスセルとしてメモリセルよりもキャパシ
タ面積を大きくする等の方法により2値データの中間電
位を発生させるならば、リファレンスセルのキャパシタ
の分極方向はState1と常に同じである必要があ
り、再書き込みされないようにしなければならない。し
たがって、本読み出し動作では、図8および図9に示す
ように、リファレンスセルのプレート線RPLは駆動す
る必要がなくなり、書き込み、読み出し動作を通じて常
に「0」Vに保持しておく。これにより、図中には、メ
モリセルのプレート線PLと同様にリファレンス用プレ
ート線RPLも表記されているが、RPLはメモリ動作
において、選択される必要がなくなり、回路構成が簡略
化される。
【0066】以上説明したように、本第2の実施形態に
よれば、データの読み出し速さは、ワード線の立ち上が
り速さで決まり、プレート線の立ち上がりに無関係であ
る。よって、これにより、従来例に比べ、より高速な1
Tr−1Cap方式の強誘電体メモリの実現が可能とな
る。
【0067】第3実施形態 本第3の実施形態では、1Tr−1Cap方式の強誘電
体メモリにおいて、メモリセルとリファレンスセルの強
誘電体キャパシタの面積を等しくて、キャパシタ面積や
ヒステリシス特性の製造時のばらつきに対して、メモリ
セルとリファレンスセルの容量の変動率を等しく、リフ
ァレンス電位が中間電位からずれにくくなるようにする
ため、リファレンス電位に変更を加えた新たな読み出し
動作を実現している。
【0068】以下に、この読み出し動作に係るリファレ
ンス電位の発生原理について、図面に関連付けながら順
を追って説明する。
【0069】上述したように、図27および図28に係
る読み出し動作、並びに第2の実施形態に係る読み出し
動作においては、リファレンスセルの読み出し時のビッ
ト線電位が、State0とState1のセルの読み
出し時のビット線電位(Vb10、Vb11とする)の
ほぼ中間になるようにする必要がある。この具体的な方
法として、上述したように、リファレンスセルのキャパ
シタ面積をメモリセルのキャパシタよりも大きくするこ
とにより、リファレンスセルの非分極反転時のビット線
電位がState0とState1の中間になるように
設定する。
【0070】ここで、図27および図28に係る読み出
し動作、並びに第2の実施形態に係る読み出し動作にお
けるState0とState1の各データのビット線
電位の算出方法と、そこから導かれるリファレンスセル
のキャパシタ面積の設定方法について、図10および図
11を参照しつつ説明する。
【0071】まず、図27および図28に係る読み出し
動作時のビット線電位を見積もる方法について述べる。
この読み出し動作では、プレート線にVp1の電位を印
加した時に、強誘電体キャパシタCsの分極状態によっ
て、ビット線電位Vb1が異なることを利用する(図4
参照)。このVb1は強誘電体キャパシタCsとビット
線容量Cbによる電位分割により決定される。強誘電体
キャパシタの印加電位と蓄積電荷の関係はヒステリシス
曲線によって表され、ビット線容量はほぼ線形容量とし
て近似できるので、キャパシタの蓄積電荷保存を考慮す
ると、Vb1 は図10に示すように、ヒステリシス曲線
と傾きCbの直線の交点によって表される。よって、分
極反転時(State1)と非分極反転時(State
0)のビット線電位Vb11、Vb10を求めると、図
10中に示す部分によって表すことができる。このよう
なメモリセルのビット線電位に対し、リファレンスセル
は、キャパシタ面積をメモリセルよりも大きくし、ヒス
テリシスカーブの形状をずらすことにより、非分極反転
時のビット線電位がVb11,Vb10の中間にくるよ
うにする。一方、第2の実施形態に係る読み出し動作時
には、強誘電体キャパシタにかかる電界の向きが逆にな
り、図11で示すように表すことができる。
【0072】以上のリファレンス電位の設定方法では、
メモリセルとリファレンスセルとではキャパシタの面積
が異なる。よって、デバイス製造時の強誘電体キャパシ
タの面積やヒステリシス曲線のばらつきに対して、メモ
リセルとリファレンスセルではそれらのばらつきに対す
る特性の変動率が異なってくる。本来リファレンスセル
は図10、図11で示されるように設定されるが、メモ
リセルとリファレンスセルで特性変動率に違いがある
と、リファレンス電位が2値データの中間値からずれや
すくなり、読み出しマージンがなくなりやすい。したが
って、メモリセルとリファセンスセルではキャパシタ面
積を等しくし、さらにメモリセル構造も同一にすること
により、キャパシタ面積、特性のばらつき時にもリファ
レンス電位が中間点からずれにくくすることが望まし
い。
【0073】以下に、1Tr−1Cap方式の強誘電体
メモリにおいて、メモリセルとリファレンスセルの構造
を同一にしてリファレンス電位を発生させる手段とし
て、2つの方法を説明する。なお、メモリの等価回路は
基本的には図24の回路と同様であるが、リファレンス
セルのキャパシタ面積がメモリセルのキャパシタ面積と
等しく構成される。
【0074】まず、第1の読み出し動作について、図1
2、図13および図14を参照しつつ説明する。図12
は読み出し時における各端子に印加される電位のタイミ
ングチャート、図13はその時の強誘電体キャパシタの
分極状態を示す図であり、図14は昇圧電位の設定方法
を説明するための図である。
【0075】まず、図12および図13のT1に示すよ
うに、ビット線BL1,BL2を「0」Vとし、その後
オープンにする。次に、図中T2に示すように、ワード
線WL1とリファレンス用ワード線RWL2にVw(V
CC+1V)を印加し、それと同時にプレート線PLを
「0」Vから電源電圧VCCまで立ち上げるとともに、リ
ファレンス用プレート線RPLに電源電圧VCCを所定電
圧だけ昇圧した電圧Vrwを印加する。ここで、図4に
示すように、メモリセルの構成はプレート線からみた場
合、強誘電体キャパシタ(Cs)とビット線の寄生容量
(Cb)が直列に接続された等価回路により表されるの
で、プレート線PLの電位を「0」Vから「VCC」に立
ち上げると強誘電体の分極状態(State0,Sta
te1)によってビット線に出力される電位が異なる。
【0076】つまり、分極反転するState1は(図
18においてB点からC点に向かって移動)分極反転し
ないState0(D点からC点に向かって移動)に比
べて分極の変化に伴う電荷量の移動が大きく、Stat
e0に比べてState1のデータの方がビット線BL
1の電荷は高くなる。この場合、読み出し動作時のリフ
ァレンスセルのプレート線RPLに印加する電圧とし
て、電源電圧VCCを昇圧した電圧Vrwを印加しているの
で、リファレンスのビット線電位がVb10とVb11
の中間値になる。これにより、差動型のセンスアンプS
Aにて両ビット線間の電位差を検出すれば2値のデータ
の読み出しが可能となる。そして、図中のT3に示すよ
うに、センスアンプSAによるデータの検知後に再びプ
レート線PLを「0」Vとすると、分極反転してしまう
State1のデータは元の分極状態に戻され、読み出
しの一連の動作が完了する。また、ここで、リファレン
ス用ワード線RWL2は、キャパシタに分極反転する電
界が印加されないように、リファレンスのプレート線R
PLを立ち下げる前に、立ち下げを行う。
【0077】このように、本第3の実施形態の係る第1
の読み出し動作は、リファレンス用プレート線RPLに
印加する電圧を昇圧した電位Vrwに変えるのみで、他
は図27および図28に示す動作と同様である。
【0078】ここで、昇圧電位Vrwの設定方法の具体
例を強誘電体PZT(PbZrTiO3 )282nmの
ヒステリシス特性を示す図14を参照しつつ説明する。
ここで、キャパシタ面積は10μm2 、Cb=1pF、
電源電圧VCC=3Vを仮定している。メモリセルのヒス
テリシス曲線Hys1は、図11の場合と同様にVCC
3Vを中心として描かれる。そして、Cb=1pFの直
線との交点によって得られるビット線電位はVb10=
0.9V、Vb11=1.8V程度である。ヒステリシ
ス曲線Hys1に対し、リファレンス用プレート線RP
Lに昇圧電位Vrwを印加した場合のリファレンスセル
のヒステリシス曲線Hys2は電圧軸を正側にシフト
し、それに伴い非分極反転時のCbとの交点も同時に正
側にシフトしていく。そして、約Vrw=5Vでリファ
レンス電位Vref=1.3Vが得られ、ほぼVb10
とVb11のちょうど中間となる。
【0079】次に、第2の読み出し動作について、図1
5、図16および図17を参照しつつ説明する。図15
は読み出し時における各端子に印加される電位のタイミ
ングチャート、図16はその時の強誘電体キャパシタの
分極状態を示す図であり、図17は昇圧電位の設定方法
を説明するための図である。この場合、読み出し動作時
のリファレンスとなるビット線BL2のプリチャージ電
圧として、電源電圧VCCを降圧した電圧を印加する。そ
して、図15に示すように、Vccのプリチャージ電圧
を降圧電圧Vrwに変えるのみで、他は図27および図
28に示す読み出し動作と同様に行われ、その詳細な説
明は省略する。
【0080】上述した第1の読み出し動作の場合と同様
にPZTを用いた設定方法の具体例を図17に示す。こ
の場合、図17に示すように、メモリセルとリファセン
スセルのヒステリシス曲線は同じである。ここで、リフ
ァレンスセルの場合、プリチャージ電圧を下げると、C
bの直線とヒステリシス曲線の交点は電圧軸を負側にシ
フトしていき、Vrw=2.5VでほぼVb10=1.
2V、Vb11=2.3Vの中間値のVref=1.8
Vが得られる。
【0081】以上により、メモリセルとキャパシタ面積
を等しくしたまま、リファレンス電位の発生が可能とな
る。
【0082】本第3の実施形態によれば、メモリセルと
リファレンスセルのキャパシタ面積が等しいので、両者
の変動率は同じであり、リファレンス電位は中間電位か
らずれにくくなるという利点がある。そして、メモリセ
ルとリファレンスセルのキャパシタ面積が等しければ、
メモリセルとリファレンスセルのパターンを同一にで
き、リファレンスセルの面積を大きくする必要がなくな
り、装置の大型化を防止できる。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の強誘電体
記憶装置によれば、強誘電体キャパシタの特性バラツキ
に対する読み出しマージンを広げることができ、また、
電源電圧の低電圧化に対応しやすい等の利点がある。ま
た、読み出し動作の高速化を図れ、また、メモリセルと
リファレンスセルのキャパシタ面積を等して、メモリセ
ルとリファレンスセルのパターンを同一にでき、その結
果、リファレンスセルの面積を大きくする必要がなくな
り、装置の大型化を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る2Tr−2Cap方式を採用した
強誘電体不揮発性メモリの基本的な1ビット構成を示す
図である。
【図2】本発明に係る2Tr−2Cap方式を採用した
強誘電体不揮発性メモリの読み出し時における各端子に
印加される電位のタイミングチャートである。
【図3】図2に対応した読み出し時の強誘電体キャパシ
タの分極状態を示す図である。
【図4】強誘電体不揮発性メモリセルのプレート線から
みた等価回路を示す図である。
【図5】ビット線電位の作図による求め方を説明するた
めの図である。
【図6】ビット線電位差ΔVblの計算例として、強誘
電体薄膜PZT282nm、10μm2 のキャパシタに
よって得られたヒステリシス曲線を示す図である。
【図7】図6から得られたビット線電位のプレート線電
圧の依存性を示す図である。
【図8】第2の実施形態による読み出し動作時における
各端子に印加される電位のタイミングチャートである。
【図9】図8に対応した強誘電体キャパシタの分極状態
を示している。
【図10】図27および図28に係る読み出し動作にお
けるビット線電位の算出方法と、そこから導かれるリフ
ァレンスセルのキャパシタ面積の設定方法を説明するた
めの図である。
【図11】第2の実施形態に係る読み出し動作における
ビット線電位の算出方法と、そこから導かれるリファレ
ンスセルのキャパシタ面積の設定方法を説明するための
図である。
【図12】第3の実施形態に係る第1の読み出し動作時
における各端子に印加される電位のタイミングチャート
である。
【図13】図12に対応した強誘電体キャパシタの分極
状態を示す図である。
【図14】第3の実施形態に係る第1の読み出し動作時
における昇圧電位の設定方法を説明するための図であ
る。
【図15】第3の実施形態に係る第2の読み出し動作時
における各端子に印加される電位のタイミングチャート
である。
【図16】図15に対応した強誘電体キャパシタの分極
状態を示す図である。
【図17】第3の実施形態に係る第2の読み出し動作時
における昇圧電位の設定方法を説明するための図であ
る。
【図18】強誘電体キャパシタのヒステリシス特性を示
す図である。
【図19】従来の2Tr−2Cap方式を採用した強誘
電体不揮発性メモリの基本的な1ビット構成を示す図で
ある。
【図20】従来の2Tr−2Cap方式を採用した強誘
電体不揮発性メモリの書き込み時における各端子に印加
される電位のタイミングチャートである。
【図21】図20に対応した書き込み時の強誘電体キャ
パシタの分極状態を示す図である。
【図22】従来の2Tr−2Cap方式を採用した強誘
電体不揮発性メモリの読み出し時における各端子に印加
される電位のタイミングチャートである。
【図23】図22に対応した読み出し時の強誘電体キャ
パシタの分極状態を示す図である。
【図24】1Tr−1Cap方式を採用した強誘電体不
揮発性メモリの基本的な2ビット構成を示す図である。
【図25】従来の1Tr−1Cap方式を採用した強誘
電体不揮発性メモリの書き込み時における各端子に印加
される電位のタイミングチャートである。
【図26】図25に対応した書き込み時の強誘電体キャ
パシタの分極状態を示す図である。
【図27】従来の1Tr−1Cap方式を採用した強誘
電体不揮発性メモリの読み出し時における各端子に印加
される電位のタイミングチャートである。
【図28】図27に対応した読み出し時の強誘電体キャ
パシタの分極状態を示す図である。
【符号の説明】
Tr1,Tr2…スイッチングトランジスタ RTr1,RTr2…リファレンス用スイッチングトラ
ンジスタ FC1,FC2…強誘電体キャパシタ RFC1,RFC2…リファレンス用強誘電体キャパシ
タ BL1,BL2…ビット線 WL,WL1,WL2…ワード線 RWL1,RWL2…リファレンス用ワード線 PL…プレート線 RPL…リファレンス用プレート線 MC1,MC2…メモリセル RMC1,RMC2…リファレンスセル 1…行制御回路 2…列制御回路 SA…センスアンプ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビット線に接続されたスイッチングトラ
    ンジスタと、当該スイッチングトランジスタに第1の電
    極が接続された強誘電体キャパシタの組み合わせにより
    メモリセルが構成され、強誘電体キャパシタの分極の方
    向により2値のデータを記録し、データ読み出し動作に
    おいて、強誘電体キャパシタの第2の電極の電位を上げ
    たときに分極方向の違いによって生ずるビット線電位の
    差により2値のデータに対応する分極状態を検知する強
    誘電体記憶装置であって、 読み出し動作時に、上記強誘電体キャパシタの第2の電
    極に印加する電圧として、電源電圧を昇圧した電圧を与
    える手段を有する強誘電体記憶装置。
  2. 【請求項2】 上記メモリセルは、1つのスイッチング
    トランジスタと1つの強誘電体キャパシタの組み合わせ
    2組によって1ビットが構成され、 それぞれの強誘電体キャパシタは異なる方向に分極さ
    れ、その分極の方向により2値のデータを記憶し、デー
    タ読み出し動作において、強誘電体キャパシタの第2の
    電極の電位を上げたときに分極方向の違いによって生ず
    る2本のビット線電位の差により2値のデータに対応す
    る分極状態を検知する請求項1記載の強誘電体記憶装
    置。
  3. 【請求項3】 上記メモリセルは、1つのスイッチング
    トランジスタと1つの強誘電体キャパシタによって1ビ
    ットが構成され、 強誘電体の分極の方向によって2値のデータを記憶し、
    データ読み出し動作において、強誘電体キャパシタの第
    2の電極の電位を上げたときのビット線電位とリファレ
    ンスビット線の電位の差により2値のデータに対応する
    分極状態を検知する請求項1記載の強誘電体記憶装置。
  4. 【請求項4】 データ書き込み動作時に、上記強誘電体
    キャパシタの第2の電極に印加する電圧として、電源電
    圧を昇圧した電圧を与える手段を有する請求項1記載の
    強誘電体記憶装置。
  5. 【請求項5】 ビット線に接続されたスイッチングトラ
    ンジスタと、当該スイッチングトランジスタに第1の電
    極が接続された強誘電体キャパシタの組み合わせからな
    り、強誘電体キャパシタの分極の方向により2値のデー
    タを記録するメモリセルと、リファレンス用ビット線に
    接続されたリファレンス用スイッチングトランジスタ
    と、当該スイッチングトランジスタに第1の電極が接続
    されたリファレンス用強誘電体キャパシタの組み合わせ
    からなるリファレンスセルとを備え、データ読み出し動
    作において、強誘電体キャパシタの第2の電極の電位を
    上げたときに分極方向の違いによって生ずるビット線電
    位を、上記リファレンスセルを同時に駆動することによ
    り得られる上記リファレンス用ビット線電位と比較する
    ことにより、2値のデータに対応する分極状態を検知す
    る強誘電体記憶装置であって、 読み出し動作時に、上記リファレンス用強誘電体キャパ
    シタの第2の電極に印加する電圧として、上記メモリセ
    ルの強誘電体キャパシタの第2の電極に印加する電圧よ
    り高い電圧を印加する手段を有する強誘電体記憶装置。
  6. 【請求項6】 上記強誘電体キャパシタの第2の電極に
    印加する電圧として、電源電圧を昇圧した電圧を与える
    手段を有する請求項5記載の強誘電体記憶装置。
  7. 【請求項7】 ビット線に接続されたスイッチングトラ
    ンジスタと、当該スイッチングトランジスタに第1の電
    極が接続された強誘電体キャパシタの組み合わせからな
    り、強誘電体キャパシタの分極の方向により2値のデー
    タを記録するメモリセルと、リファレンス用ビット線に
    接続されたリファレンス用スイッチングトランジスタ
    と、当該スイッチングトランジスタに第1の電極が接続
    されたリファレンス用強誘電体キャパシタの組み合わせ
    からなるリファレンスセルとを備え、データ読み出し動
    作において、上記ビット線および上記リファレンス用ビ
    ット線を所定電位にプリチャージした後、上記メモリセ
    ルおよびリファレンスセルの各スイッチングトランジス
    タを導通させて、強誘電体キャパシタの分極方向の違い
    によって生ずるビット線電位を、上記リファレンスセル
    を同時に駆動することにより得られる上記リファレンス
    用ビット線電位と比較することにより、2値のデータに
    対応する分極状態を検知する強誘電体記憶装置であっ
    て、 読み出し動作時に、強誘電体キャパシタの第2の電極の
    電位を固定電位に保持する手段を有する強誘電体記憶装
    置。
  8. 【請求項8】 読み出し動作時に、上記リファレンス用
    ビット線のプリチャージ電圧として、上記メモリセルが
    接続されるビット線のプリチャージ電圧より低い電圧を
    与える手段を有する請求項7記載の強誘電体記憶装置。
  9. 【請求項9】 読み出し動作時に、上記メモリセルが接
    続されるビット線のプリチャージ電圧として電源電圧を
    与える手段を有する請求項7記載の強誘電体記憶装置。
  10. 【請求項10】 読み出し動作時に、上記リファレンス
    用ビット線のプリチャージ電圧として、電源電圧を降圧
    した電圧を与える手段を有する請求項9記載の強誘電体
    記憶装置。
  11. 【請求項11】 データ検知後、上記メモリセルの強誘
    電体キャパシタの第2の電極に所定電圧を印加し、読み
    出し動作において分極が反転するデータをもとのデータ
    に再書き込みする手段を有する請求項9記載の強誘電体
    記憶装置。
  12. 【請求項12】 上記の一連の読み出し、再書き込み動
    作において、リファレンスセル用強誘電体キャパシタの
    第2の電極に、基準電位を与える手段を有する請求項1
    1記載の強誘電体記憶装置。
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