JP2004178734A - メモリ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】メモリセルアレイの面積を縮小しながら、リファレンス電位の変動に起因する読み出しマージンの減少を抑制することが可能なメモリ装置を提供する。
【解決手段】このメモリ装置は、ヒステリシス特性を有する強誘電体キャパシタ12と、データの読み出し時に、強誘電体キャパシタ12に1回目と2回目とで異なる方向にバイアス電圧を印加し、1回目の読み出しデータと2回目の読み出しデータとを比較することにより読み出しデータを確定するリードアンプ7とを備えている。
【選択図】図2
【解決手段】このメモリ装置は、ヒステリシス特性を有する強誘電体キャパシタ12と、データの読み出し時に、強誘電体キャパシタ12に1回目と2回目とで異なる方向にバイアス電圧を印加し、1回目の読み出しデータと2回目の読み出しデータとを比較することにより読み出しデータを確定するリードアンプ7とを備えている。
【選択図】図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、メモリ装置に関し、特に、ヒステリシス特性を有する容量手段を備えたメモリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ヒステリシス特性を有する容量手段を備える不揮発性メモリの1つとして、強誘電体メモリが知られている。また、その強誘電体メモリの中で、1つの強誘電体キャパシタのみからメモリセルが構成される単純マトリックス方式(クロスポイント型)の強誘電体メモリが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
図6は、従来のクロスポイント型の強誘電体メモリのメモリセルアレイの構成および書き込み時の印加電圧を説明するための概略図である。また、図7は、図6に示した従来の強誘電体メモリの動作原理を説明するためのヒステリシス図である。
【0004】
まず、図6を参照して、従来のクロスポイント型の強誘電体メモリについて説明する。従来のクロスポイント型の強誘電体メモリのメモリセル101は、図6に示すように、ワード線WL(WL1、WL2、WL3)と、ビット線BL(BL1、BL2、BL3)と、ワード線WLとビット線BLとの交点に位置する強誘電体キャパシタ102とから構成されている。強誘電体キャパシタ102の一端は、ワード線WLに接続されており、強誘電体キャパシタ102の他端は、ビット線BLに接続されている。このようなクロスポイント型の強誘電体メモリでは、強誘電体キャパシタ102のみによってメモリセル101が構成されており、選択トランジスタが存在しないため、メモリセルの高密度化が可能である。
【0005】
次に、図6および図7を参照して、従来のクロスポイント型の強誘電体メモリの動作を説明する。まず、書き込み動作としては、スタンバイ状態では、強誘電体キャパシタ102の両端は同一電位となっている。データ「0」を書き込む場合には、図6に示すように、選択セルが繋がるワード線WL2にVccを印加するとともに、選択セルが繋がるビット線BL2に0Vを印加する。これにより、選択セルの強誘電体キャパシタ102には、Vccの電圧が印加される。このため、初期状態にかかわらず、図7に示すA点に移る。その後、強誘電体キャパシタ102の両端を同一電位にすると、図7に示す「0」に遷移する。また、データ「1」を書き込む場合には、図6に示すように、選択セルが繋がるワード線WL2に0Vを印加するとともに、選択セルが繋がるビット線BL2にVccを印加する。これにより、強誘電体キャパシタ102には、−Vccの電圧が印加される。このため、図7のB点に移る。この後、強誘電体キャパシタ102の両端を同一電位にすると、図7に示す「1」に遷移する。
【0006】
また、読み出し動作としては、まず、ビット線BL2を0Vにプリチャージする。次に、ワード線WL2をVccに立ち上げる。この電圧Vccは、強誘電体キャパシタ102の容量をCFE、ビット線BLの寄生容量をCBLとすると、CFEとCBLとで容量分割される。強誘電体キャパシタ102の容量CFEは、図7に示すように、保持されているデータによって、C0またはC1として近似することができる。そのため、ビット線BLの電位は、以下の式(1)および式(2)によって表される。
【0007】
V0={C0/(C0+CBL)}×Vcc ・・・(1)
V1={C1/(C1+CBL)}×Vcc ・・・(2)
上記式(1)は、データ「0」が保持されている時のビット線BLの電位V0を示しており、上記式(2)は、データ「1」が保持されている時のビット線BLの電位V1を示している。
【0008】
上記式(1)のビット線電位V0と上記式(2)によるビット線電位V1との電位差をリードアンプによって判別することによりデータの読み出しを行う。すなわち、リファレンスビット線およびそれに繋がるリファレンスセルを設けるとともに、そのリファレンスセルを用いて、リファレンス電位Vrefを、データ「0」が保持されている時のビット線BLの電位V0と、データ「1」が保持されている時のビット線BLの電位V1との中間の電位(Vref=(V0+V1)/2)になるように設定する。そして、このリファレンス電位Vrefと選択されたビット線電位とをコンパレータを用いて比較することによって、データを確定する。
【0009】
なお、従来では、非選択ワード線、および、非選択ビット線に、1/3Vccおよび2/3Vccのような電位を印加することによって、非選択セルには最大1/3Vccの電位しかかからないように制御している。これにより、非選択セルの分極量が減少してデータが消えてしまういわゆるディスターブ現象を最小限にしている。
【0010】
また、従来のデータの読み出し時には、メモリセルのデータは破壊されるので、データの読み出し後に、読み出しデータに応じた書き込み動作(リストア)を行う。
【0011】
【特許文献1】
特許第2788265号公報
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来のクロスポイント型の強誘電体メモリでは、選択トランジスタが存在しない分、ビット線BLを共有している非選択セルの容量CFEがCBLに入ってくるため、ビット線の寄生容量CBLが大きくなる。このため、上記式(1)および式(2)から、データ「0」が保持されている時のビット線BLの電位V0と、データ「1」が保持されている時のビット線BLの電位V1とが小さくなるので、以下の式(3)および式(4)で示される読み出しマージンが小さくなるという不都合がある。
【0012】
|Vref−V0| ・・・(3)
|Vref−V1| ・・・(4)
また、強誘電体キャパシタの製造ばらつきや、書き込みおよび読み出し動作の繰り返しによる疲労などに起因する分極電荷量の変化によって、V0およびV1が設計値からずれるため、リファレンス電位が設計値からずれる。このため、読み出しマージンが減少するという不都合もある。たとえば、選択セルのビット線電位がV0(sel)=2V、V1(sel)=1Vである場合、理想的なリファレンス電位Vref(ideal)は、以下の式(5)により表される。
【0013】
Vref(ideal)=(V0+V1)/2=1.5V ・・・(5)
この時の読み出しマージンは、2V−1.5V=0.5Vと、1.5V−1.0V=0.5Vとである。
【0014】
これに対して、リファレンスセルのビット線電位V0(ref)、V1(ref)が、強誘電体キャパシタの製造ばらつきや疲労などによって、V0(ref)=1.8V、V1(ref)=0.8Vになったとすると、リファレンス電位Vrefは、Vref=(1.8+0.8)/2=1.3Vになる。したがって、このリファレンス電位Vrefを用いて、上記のセルを読み出す場合、読み出しマージンは、2V−1.3V=0.7Vと、1.3V−1.0V=0.3Vとになる。すなわち、読み出しマージンは、0.3Vに減少してしまう。
【0015】
このように読み出しマージンが減少すると、誤読み出しの可能性が大きくなるという問題点があった。
【0016】
また、従来では、リファレンスセルを用いてリファレンス電位を生成していたため、その分、メモリセルアレイの面積が増加するという問題点もあった。
【0017】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、メモリセルアレイの面積を縮小しながら、リファレンス電位の変動に起因する読み出しマージンの減少を抑制することが可能なメモリ装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
この発明の一の局面によるメモリ装置は、ヒステリシス特性を有する容量手段と、データの読み出し時に、容量手段に1回目と2回目とで異なる方向にバイアス電圧を印加し、1回目の読み出しデータと2回目の読み出しデータとを比較することにより読み出しデータを確定する読み出し回路とを備えている。
【0019】
この一の局面によるメモリ装置では、上記のように、データの読み出し時に、ヒステリシス特性を有する容量手段に1回目と2回目とで異なる方向にバイアス電圧を印加し、1回目の読み出しデータと2回目の読み出しデータとを比較することにより読み出しデータを確定する読み出し回路を設けることによって、従来のようにデータ「0」の場合のビット線電位とデータ「1」の場合のビット線電位との中間のリファレンス電位を生成するためのリファレンスセルを用いることなく、データの読み出しを行うことができる。これにより、リファレンスセルの製造ばらつきや書き込みおよび読み出し動作の繰り返しによる疲労などに起因する分極変化量の変化によってリファレンス電位が変動するという不都合が生じないので、リファレンス電圧の変動に起因する読み出しマージンの減少を抑制することができる。その結果、データの誤読み出しを抑制することができる。また、リファレンスセルを設ける必要がないので、その分、メモリセルアレイの面積を縮小することができる。
【0020】
上記一の局面によるメモリ装置において、好ましくは、ヒステリシス特性を有する容量手段は、強誘電体キャパシタを含む。このように構成すれば、読み出しマージンの減少が抑制された強誘電体メモリを得ることができる。
【0021】
上記一の局面によるメモリ装置において、好ましくは、読み出し回路は、リファレンス電位を生成するための抵抗分割回路を含む。このように構成すれば、抵抗分割により、変動のないリファレンス電位を生成することができる。
【0022】
上記一の局面によるメモリ装置において、好ましくは、データの読み出し時に、容量手段に印加される1回目のバイアス電圧および2回目のバイアス電圧は、互いに正負が逆で、かつ、実質的に等しい絶対値を有する電圧である。このように構成すれば、2回の読み出し電位の変化量が、0であるか、または、負(正)であるかを検出すればよいので、容易にデータの読み出しを行うことができる。
【0023】
上記一の局面によるメモリ装置において、好ましくは、容量手段のヒステリシスカーブは、原点に対して実質的に対称である。このように構成すれば、容易に、2回の読み出し電位の変化量を、0、または、負(正)にすることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
【0025】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態によるクロスポイント型の強誘電体メモリの全体構成を示したブロック図である。図2は、図1に示した第1実施形態による強誘電体メモリのリードアンプの内部構成を示した回路図である。
【0026】
まず、図1を参照して、第1実施形態のクロスポイント型の強誘電体メモリの全体構成について説明する。この第1実施形態による強誘電体メモリは、メモリセルアレイ1と、ロウデコーダ2と、カラムデコーダ3と、ロウアドレスバッファ4と、カラムアドレスバッファ5と、ライトアンプ6と、リードアンプ7と、制御部8とを備えている。なお、リードアンプ7は、本発明の「読み出し回路」の一例である。
【0027】
メモリセルアレイ1は、図1に示すように、強誘電体キャパシタ12のみからなるクロスポイント型(単純マトリックス方式)のメモリセル11を複数個含んでいる。この強誘電体キャパシタ12は、本発明の「容量手段」の一例である。メモリセルアレイ1のワード線WLには、ロウデコーダ2が接続されており、ビット線BLには、カラムデコーダ3が接続されている。
【0028】
ここで、第1実施形態による強誘電体メモリのリードアンプ7は、図2に示すように、nチャネルトランジスタN1およびN2と、pチャネルトランジスタP1、P2およびP3と、カップリングコンデンサC11およびC12と、ソースフォロワ71および72と、抵抗R1、R2およびR3と、コンパレータ73とを備えている。nチャネルトランジスタN1は、データバスDBとノードAとの間に接続されている。nチャネルトランジスタN2の一方のソース/ドレインは、ノードAに接続されており、他方のソース/ドレインは、接地されている。また、ソースフォロワ71は、ノードAと、カップリングコンデンサC11の一方の電極との間に接続されている。カップリングコンデンサC11の他方の電極は、ノードCに接続されている。
【0029】
pチャネルトランジスタP1は、データバスDBとノードBとの間に接続されている。pチャネルトランジスタP2の一方のソース/ドレインは、ノードBに接続されており、他方のソース/ドレインは、電源電圧Vccに接続されている。ソースフォロワ72は、ノードBと、カップリングコンデンサC12の一方電極との間に接続されている。カップリングコンデンサC12の他方電極は、ノードCに接続されている。また、ノードCは、コンパレータ73の反転入力端子に接続されている。
【0030】
また、抵抗R1、抵抗R2および抵抗R3は、電源電圧Vccと接地電位との間に直列に接続されている。pチャネルトランジスタP3の一方のソース/ドレインは、抵抗R1と抵抗R2との接続点に接続されており、他方のソース/ドレインは、ノードCに接続されている。また、コンパレータ73の非反転入力端子は、抵抗R2と抵抗R3との接続点に接続されている。
【0031】
また、第1実施形態では、リファレンス電圧Vrefは、電源電圧Vccを抵抗R1、抵抗R2および抵抗R3を用いて抵抗分割することにより生成される。このリファレンス電圧Vrefは、コンパレータ73の非反転入力端子に印加される。
【0032】
図3は、本発明の第1実施形態による強誘電体メモリのメモリセルアレイの構成および読み出し時の印加電圧を説明するための概略図であり、図4は、本発明の第1実施形態による強誘電体メモリの読み出し動作におけるビット線電位の変化量およびデータの状態を示した図である。次に、図1〜図4を参照して、第1実施形態による強誘電体メモリの読み出し動作について説明する。
【0033】
まず、第1実施形態によるメモリ装置の読み出し動作では、ワード線WLを電源電圧Vccに立ち上げた時の読み出し時のビット線BLの電位を、データ「0」およびデータ「1」に対してそれぞれV0およびV1とする。この電位V0およびV1は、ビット線BLの電位を0Vにした後フローティング状態にしてワード線WLをVccに立ち上げた時のビット線電位の変化量であり、それぞれ、ΔVaおよびΔVbとする。なお、図7に示したヒステリシス図から、C1>C0であるので、上述した式(1)および式(2)から、V1>V0である。したがって、ΔVb>ΔVaである。
【0034】
この場合に、ワード線WLの電位がビット線BLの電位に対して相対的に−Vccになる状態にして読み出しを行う場合、ヒステリシスカーブ(図7参照)が原点に対して対称であれば、データ「0」に対してのビット線変化量は、−ΔVb、データ「1」に対してのビット線変化量は、−ΔVaとなる。
【0035】
そこで、第1実施形態では、ワード線WLをビット線BLから見て+Vcc→−Vccという条件で2回読み出す場合を考える。以下、詳細に説明する。
【0036】
(初期状態)
第1実施形態では、ビット線BL2およびワード線WL2の交点に位置する選択セルを読み出す場合について考える。まず、カラムデコーダ3を介して選択ビット線BL2がリードアンプ7に接続される。この状態で、図2に示すnチャネルトランジスタN1およびN2はオン状態であり、選択ビット線BL2とノードAとは、0Vにプリチャージされている。また、pチャネルトランジスタP1はオフ状態であり、pチャネルトランジスタP2はオン状態である。これにより、ノードBは、Vccにプリチャージされている。また、pチャネルトランジスタP3は、オン状態であり、ノードCは、抵抗R1、R2およびR3の抵抗分割で決まる電圧Viniにプリチャージされている。
【0037】
(1回目の読み出し動作)
nチャネルトランジスタN2がオフ状態になることによって、選択ビット線BL2とノードAとは、ローレベルでフローティング状態(ハイインピーダンス状態)となる。そして、pチャネルトランジスタP3がオフ状態になることによって、ノードCは、電圧Viniでフローティング状態(ハイインピーダンス状態)となる。この状態で、選択ワード線WL2が電源電圧+Vccに立ち上がると、図4に示すような1回目の電位変化量(ΔVa、ΔVb)が選択ビット線BL2の電位変化量として現れる。この選択ビット線BL2の電位変化量は、ソースフォロワ71とカップリングコンデンサC11とを介して、ノードCに伝わる。カップリングコンデンサC11の容量とカップリングコンデンサC12の容量とが等しい(C11=C12)とすると、ビット線BL2の電位の変化量(ΔVa、ΔVb)の1/2の変化量がノードCに現れる。
【0038】
選択セルにデータ「0」が書き込まれている場合、ノードCの電位は、Vini+ΔVa/2となる。また、選択セルにデータ「1」が書き込まれている場合、ノードCの電位は、Vini+ΔVb/2となる。この後、nチャネルトランジスタN1をオフ状態にすることによって、選択ビット線BL2とノードAとが切り離される。
【0039】
(2回目の読み出し動作)
ワード線WL2とビット線BL2とは、ハイレベル(Vccレベル)にプリチャージされている。そして、ビット線BL2は、フローティング状態(ハイインピーダンス状態)となる。この後、pチャネルトランジスタP1がオン状態になるとともに、pチャネルトランジスタP2がオフ状態になることによって、ビット線BLとノードBとが接続される。これにより、選択ビット線BL2は、Vccレベルでフローティング状態となる。次に、ワード線WL2が0Vに立ち下がることによって、ワード線WL2の電位は、ビット線BL2から見て−Vccとなる。これにより、図4に示すように、2回目の電位変化量(−ΔVb、−ΔVb)がビット線BL2に現れる。このビット線BL2の電位変化量は、ソースフォロワ72およびカップリングコンデンサC12を介して、ノードCに伝わる。カップリングコンデンサC12の容量とカップリングコンデンサC11の容量とが等しいとすると、ビット線BL2の電位変化量(−ΔVb、−ΔVb)の1/2の変化量が、ノードCに現れる。
【0040】
選択セルに、もともとデータ「0」が書き込まれていた場合には、ノードCの電位は、以下の式(6)によって表され、選択セルにもともとデータ「1」が書き込まれていた場合には、ノードCの電位は、式(7)によって表される。
【0041】
Vini+ΔVa/2−ΔVb/2=Vaa<Vini ・・・(6)
Vini+ΔVb/2−ΔVb/2=Vini ・・・(7)
本実施形態では、上記式(6)および式(7)から、Vaa<Vref<Viniとなるようなリファレンス電位Vrefを、図2に示すように、抵抗分割によって生成する。そして、このリファレンス電位Vrefと、ノードCの電位との大小をコンパレータ73によって比較することにより、データが確定する。
【0042】
なお、上記した1回目の読み出しおよび2回目の読み出し時には、図3に示すような電位が、非選択ビット線BL1およびBL3と、非選択ワード線WL1およびWL3に印加される。
【0043】
また、データの読み出し時には、メモリセルのデータは破壊されるので、データの読み出し後に、読み出しデータに応じた再書き込み動作(リストア)を行う。
【0044】
第1実施形態では、上記のように、データの読み出し時に、強誘電体キャパシタ12に1回目と2回目とで正負逆で絶対値の等しいバイアス電圧|Vcc|を印加し、1回目の読み出しデータと2回目の読み出しデータとを比較することにより読み出しデータを確定することによって、従来のようにデータ「0」の場合のビット線電位とデータ「1」の場合のビット線電位との中間のリファレンス電位を生成するためのリファレンスセルを設けることなく、データの読み出しを行うことができる。これにより、リファレンスセルの製造ばらつきや書き込みおよび読み出し動作の繰り返しによる疲労などによってリファレンス電位が変動するという不都合が生じないので、リファレンス電位の変動に起因する読み出しマージンの減少を抑制することができる。その結果、データの誤読み出しを抑制することができる。また、第1実施形態では、リファレンスセルを設ける必要がないので、その分、メモリセルアレイの面積を縮小することができる。
【0045】
また、第1実施形態では、リファレンス電位Vrefを、抵抗R1、R2およびR3の抵抗分割により生成することによって、従来のリファレンスセルを用いる場合と異なり、変動のないリファレンス電位Vrefを生成することができる。
【0046】
また、第1実施形態では、ノードCの初期電位Viniも、抵抗R1、R2およびR3の抵抗分割により形成するので、電位Viniが変動することもない。これにより、電位Viniとリファレンス電位Vrefとを比較することにより読み出し動作を行う場合に読み出し精度を向上させることができる。その結果、データの誤読み出しをより抑制することができる。
【0047】
(第2実施形態)
図5は、本発明の第2実施形態による強誘電体メモリのメモリセルアレイの構成および読み出し時の印加電圧を説明するための概略図である。図5を参照して、この第2実施形態では、上記第1実施形態と異なり、1トランジスタ1キャパシタ型(1T1C型)の強誘電体メモリに本発明を適用した場合の例について説明する。なお、この第2実施形態における強誘電体メモリのメモリセルアレイ部以外の全体構成およびリードアンプの内部構成は、第1実施形態と同様である。
【0048】
この第2実施形態による強誘電体メモリでは、図5に示すように、1つのメモリセル21は、1つの強誘電体キャパシタ22と、1つの選択トランジスタ23とによって構成されている。強誘電体キャパシタ22の一方電極は、プレート線PL(PL1、PL2)に接続されており、強誘電体キャパシタ22の他方電極は、選択トランジスタ23の一方のソース/ドレインに接続されている。選択トランジスタ23の他方のソース/ドレインは、ビット線BL(BL1、BL2)に接続されている。また、選択トランジスタ23のゲートは、ワード線WL(WL1、WL2)に接続されている。
【0049】
第2実施形態による強誘電体メモリの読み出し動作としては、初期状態では、ビット線BL1およびBL2と、選択プレート線PL1と、選択ワード線WL1とは、0Vである。この後、1回目の読み出し動作時に、ビット線BL1およびBL2をフローティング状態(ハイインピーダンス状態)にするとともに、選択ワード線WL1がVccに立ち上がることによって、強誘電体キャパシタ22と、ビット線BL1およびBL2とが接続される。そして、プレート線PL1がVccに立ち上がることによって、ビット線BL1およびBL2に1回目の読み出しの電位が現れる。この電位は、図2に示した第1実施形態のリードアンプ7と同様の構成を有するリードアンプに保存される。なお、リードアンプの動作は、第1実施形態と同様である。なお、選択ワードWL1に繋がる複数の選択セルの中からカラムアドレスを用いてデータを読み出すビット線を選択することによって、特定の選択セルのデータを読み出すことができる。
【0050】
次に、第2回目の読み出し動作時には、ビット線BL1およびBL2がVccにプリチャージされた後、フローティング状態(ハイインピーダンス状態)となる。そして、プレート線PL1が0Vに立ち下がることによって、ビット線BL1およびBL2に2回目の読み出し電位が現れる。この2回目の読み出し電位は、第1実施形態のリードアンプ7と同様のリードアンプを用いて、第1実施形態と同様の方法で、1回目のビット線電位と比較されてデータが確定される。
【0051】
そして、データの読み出し後に、読み出しデータに応じた再書き込み動作(リストア)を行うことによって、読み出し動作が終了する。
【0052】
第2実施形態では、上記のように、データの読み出し時に、強誘電体キャパシタ22に1回目と2回目とで正負逆で絶対値の等しいバイアス電圧|Vcc|を印加し、1回目の読み出しデータと2回目の読み出しデータとを比較することにより読み出しデータを確定することによって、従来のようにデータ「0」の場合のビット線電位とデータ「1」の場合のビット線電位との中間のリファレンス電位を生成するためのリファレンスセルを設けることなく、データの読み出しを行うことができる。これにより、リファレンスセルの製造ばらつきや書き込みおよび読み出し動作の繰り返しによる疲労などによってリファレンス電位が変動するという不都合が生じないので、リファレンス電位の変動に起因する読み出しマージンの減少を抑制することができる。その結果、データの誤読み出しを抑制することができる。また、第2実施形態では、リファレンスセルを設ける必要がないので、その分、メモリセルアレイの面積を縮小することができる。
【0053】
なお、第2実施形態のその他の効果は、第1実施形態と同様である。
【0054】
また、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0055】
たとえば、上記実施形態では、ヒステリシス特性を有する容量手段としての強誘電体キャパシタを含む強誘電体メモリに本発明を適用した例を示したが、本発明はこれに限らず、ヒステリシス特性を有する容量手段を含む他のメモリにも同様に適用可能である。
【0056】
また、上記第1実施形態では、非選択セルに1/3Vccが印加される1/3Vcc法を用いた場合の例を示したが、本発明はこれに限らず、データの書き込みおよび読み出し時に非選択セルに1/2Vccが印加される1/2Vcc法を用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による強誘電体メモリの全体構成を示したブロック図である。
【図2】図1に示した第1実施形態による強誘電体メモリのリードアンプの内部構成を示した回路図である。
【図3】本発明の第1実施形態による強誘電体メモリのメモリセルアレイの構成および読み出し時の印加電圧を説明するための概略図である。
【図4】本発明の第1実施形態による強誘電体メモリの読み出し動作におけるビット線電位の変化量およびデータの状態を示した図である。
【図5】本発明の第2実施形態による強誘電体メモリのメモリセルアレイの構成および読み出し時の印加電圧を説明するための概略図である。
【図6】従来のクロスポイント型の強誘電体メモリのメモリセルアレイの構成および書き込み時の印加電圧を説明するための概略図である。
【図7】図6に示した従来の強誘電体メモリの動作原理を説明するためのヒステリシス図である。
【符号の説明】
1 メモリセルアレイ
2 ロウデコーダ
3 カラムデコーダ
4 ロウアドレスバッファ
5 カラムアドレスバッファ
6 ライトアンプ
7 リードアンプ(読み出し回路)
11、21 メモリセル
12、22 強誘電体キャパシタ(容量手段)
23 選択トランジスタ
71、72 ソースフォロワ
73 コンパレータ
【発明の属する技術分野】
この発明は、メモリ装置に関し、特に、ヒステリシス特性を有する容量手段を備えたメモリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ヒステリシス特性を有する容量手段を備える不揮発性メモリの1つとして、強誘電体メモリが知られている。また、その強誘電体メモリの中で、1つの強誘電体キャパシタのみからメモリセルが構成される単純マトリックス方式(クロスポイント型)の強誘電体メモリが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
図6は、従来のクロスポイント型の強誘電体メモリのメモリセルアレイの構成および書き込み時の印加電圧を説明するための概略図である。また、図7は、図6に示した従来の強誘電体メモリの動作原理を説明するためのヒステリシス図である。
【0004】
まず、図6を参照して、従来のクロスポイント型の強誘電体メモリについて説明する。従来のクロスポイント型の強誘電体メモリのメモリセル101は、図6に示すように、ワード線WL(WL1、WL2、WL3)と、ビット線BL(BL1、BL2、BL3)と、ワード線WLとビット線BLとの交点に位置する強誘電体キャパシタ102とから構成されている。強誘電体キャパシタ102の一端は、ワード線WLに接続されており、強誘電体キャパシタ102の他端は、ビット線BLに接続されている。このようなクロスポイント型の強誘電体メモリでは、強誘電体キャパシタ102のみによってメモリセル101が構成されており、選択トランジスタが存在しないため、メモリセルの高密度化が可能である。
【0005】
次に、図6および図7を参照して、従来のクロスポイント型の強誘電体メモリの動作を説明する。まず、書き込み動作としては、スタンバイ状態では、強誘電体キャパシタ102の両端は同一電位となっている。データ「0」を書き込む場合には、図6に示すように、選択セルが繋がるワード線WL2にVccを印加するとともに、選択セルが繋がるビット線BL2に0Vを印加する。これにより、選択セルの強誘電体キャパシタ102には、Vccの電圧が印加される。このため、初期状態にかかわらず、図7に示すA点に移る。その後、強誘電体キャパシタ102の両端を同一電位にすると、図7に示す「0」に遷移する。また、データ「1」を書き込む場合には、図6に示すように、選択セルが繋がるワード線WL2に0Vを印加するとともに、選択セルが繋がるビット線BL2にVccを印加する。これにより、強誘電体キャパシタ102には、−Vccの電圧が印加される。このため、図7のB点に移る。この後、強誘電体キャパシタ102の両端を同一電位にすると、図7に示す「1」に遷移する。
【0006】
また、読み出し動作としては、まず、ビット線BL2を0Vにプリチャージする。次に、ワード線WL2をVccに立ち上げる。この電圧Vccは、強誘電体キャパシタ102の容量をCFE、ビット線BLの寄生容量をCBLとすると、CFEとCBLとで容量分割される。強誘電体キャパシタ102の容量CFEは、図7に示すように、保持されているデータによって、C0またはC1として近似することができる。そのため、ビット線BLの電位は、以下の式(1)および式(2)によって表される。
【0007】
V0={C0/(C0+CBL)}×Vcc ・・・(1)
V1={C1/(C1+CBL)}×Vcc ・・・(2)
上記式(1)は、データ「0」が保持されている時のビット線BLの電位V0を示しており、上記式(2)は、データ「1」が保持されている時のビット線BLの電位V1を示している。
【0008】
上記式(1)のビット線電位V0と上記式(2)によるビット線電位V1との電位差をリードアンプによって判別することによりデータの読み出しを行う。すなわち、リファレンスビット線およびそれに繋がるリファレンスセルを設けるとともに、そのリファレンスセルを用いて、リファレンス電位Vrefを、データ「0」が保持されている時のビット線BLの電位V0と、データ「1」が保持されている時のビット線BLの電位V1との中間の電位(Vref=(V0+V1)/2)になるように設定する。そして、このリファレンス電位Vrefと選択されたビット線電位とをコンパレータを用いて比較することによって、データを確定する。
【0009】
なお、従来では、非選択ワード線、および、非選択ビット線に、1/3Vccおよび2/3Vccのような電位を印加することによって、非選択セルには最大1/3Vccの電位しかかからないように制御している。これにより、非選択セルの分極量が減少してデータが消えてしまういわゆるディスターブ現象を最小限にしている。
【0010】
また、従来のデータの読み出し時には、メモリセルのデータは破壊されるので、データの読み出し後に、読み出しデータに応じた書き込み動作(リストア)を行う。
【0011】
【特許文献1】
特許第2788265号公報
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来のクロスポイント型の強誘電体メモリでは、選択トランジスタが存在しない分、ビット線BLを共有している非選択セルの容量CFEがCBLに入ってくるため、ビット線の寄生容量CBLが大きくなる。このため、上記式(1)および式(2)から、データ「0」が保持されている時のビット線BLの電位V0と、データ「1」が保持されている時のビット線BLの電位V1とが小さくなるので、以下の式(3)および式(4)で示される読み出しマージンが小さくなるという不都合がある。
【0012】
|Vref−V0| ・・・(3)
|Vref−V1| ・・・(4)
また、強誘電体キャパシタの製造ばらつきや、書き込みおよび読み出し動作の繰り返しによる疲労などに起因する分極電荷量の変化によって、V0およびV1が設計値からずれるため、リファレンス電位が設計値からずれる。このため、読み出しマージンが減少するという不都合もある。たとえば、選択セルのビット線電位がV0(sel)=2V、V1(sel)=1Vである場合、理想的なリファレンス電位Vref(ideal)は、以下の式(5)により表される。
【0013】
Vref(ideal)=(V0+V1)/2=1.5V ・・・(5)
この時の読み出しマージンは、2V−1.5V=0.5Vと、1.5V−1.0V=0.5Vとである。
【0014】
これに対して、リファレンスセルのビット線電位V0(ref)、V1(ref)が、強誘電体キャパシタの製造ばらつきや疲労などによって、V0(ref)=1.8V、V1(ref)=0.8Vになったとすると、リファレンス電位Vrefは、Vref=(1.8+0.8)/2=1.3Vになる。したがって、このリファレンス電位Vrefを用いて、上記のセルを読み出す場合、読み出しマージンは、2V−1.3V=0.7Vと、1.3V−1.0V=0.3Vとになる。すなわち、読み出しマージンは、0.3Vに減少してしまう。
【0015】
このように読み出しマージンが減少すると、誤読み出しの可能性が大きくなるという問題点があった。
【0016】
また、従来では、リファレンスセルを用いてリファレンス電位を生成していたため、その分、メモリセルアレイの面積が増加するという問題点もあった。
【0017】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、メモリセルアレイの面積を縮小しながら、リファレンス電位の変動に起因する読み出しマージンの減少を抑制することが可能なメモリ装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
この発明の一の局面によるメモリ装置は、ヒステリシス特性を有する容量手段と、データの読み出し時に、容量手段に1回目と2回目とで異なる方向にバイアス電圧を印加し、1回目の読み出しデータと2回目の読み出しデータとを比較することにより読み出しデータを確定する読み出し回路とを備えている。
【0019】
この一の局面によるメモリ装置では、上記のように、データの読み出し時に、ヒステリシス特性を有する容量手段に1回目と2回目とで異なる方向にバイアス電圧を印加し、1回目の読み出しデータと2回目の読み出しデータとを比較することにより読み出しデータを確定する読み出し回路を設けることによって、従来のようにデータ「0」の場合のビット線電位とデータ「1」の場合のビット線電位との中間のリファレンス電位を生成するためのリファレンスセルを用いることなく、データの読み出しを行うことができる。これにより、リファレンスセルの製造ばらつきや書き込みおよび読み出し動作の繰り返しによる疲労などに起因する分極変化量の変化によってリファレンス電位が変動するという不都合が生じないので、リファレンス電圧の変動に起因する読み出しマージンの減少を抑制することができる。その結果、データの誤読み出しを抑制することができる。また、リファレンスセルを設ける必要がないので、その分、メモリセルアレイの面積を縮小することができる。
【0020】
上記一の局面によるメモリ装置において、好ましくは、ヒステリシス特性を有する容量手段は、強誘電体キャパシタを含む。このように構成すれば、読み出しマージンの減少が抑制された強誘電体メモリを得ることができる。
【0021】
上記一の局面によるメモリ装置において、好ましくは、読み出し回路は、リファレンス電位を生成するための抵抗分割回路を含む。このように構成すれば、抵抗分割により、変動のないリファレンス電位を生成することができる。
【0022】
上記一の局面によるメモリ装置において、好ましくは、データの読み出し時に、容量手段に印加される1回目のバイアス電圧および2回目のバイアス電圧は、互いに正負が逆で、かつ、実質的に等しい絶対値を有する電圧である。このように構成すれば、2回の読み出し電位の変化量が、0であるか、または、負(正)であるかを検出すればよいので、容易にデータの読み出しを行うことができる。
【0023】
上記一の局面によるメモリ装置において、好ましくは、容量手段のヒステリシスカーブは、原点に対して実質的に対称である。このように構成すれば、容易に、2回の読み出し電位の変化量を、0、または、負(正)にすることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
【0025】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態によるクロスポイント型の強誘電体メモリの全体構成を示したブロック図である。図2は、図1に示した第1実施形態による強誘電体メモリのリードアンプの内部構成を示した回路図である。
【0026】
まず、図1を参照して、第1実施形態のクロスポイント型の強誘電体メモリの全体構成について説明する。この第1実施形態による強誘電体メモリは、メモリセルアレイ1と、ロウデコーダ2と、カラムデコーダ3と、ロウアドレスバッファ4と、カラムアドレスバッファ5と、ライトアンプ6と、リードアンプ7と、制御部8とを備えている。なお、リードアンプ7は、本発明の「読み出し回路」の一例である。
【0027】
メモリセルアレイ1は、図1に示すように、強誘電体キャパシタ12のみからなるクロスポイント型(単純マトリックス方式)のメモリセル11を複数個含んでいる。この強誘電体キャパシタ12は、本発明の「容量手段」の一例である。メモリセルアレイ1のワード線WLには、ロウデコーダ2が接続されており、ビット線BLには、カラムデコーダ3が接続されている。
【0028】
ここで、第1実施形態による強誘電体メモリのリードアンプ7は、図2に示すように、nチャネルトランジスタN1およびN2と、pチャネルトランジスタP1、P2およびP3と、カップリングコンデンサC11およびC12と、ソースフォロワ71および72と、抵抗R1、R2およびR3と、コンパレータ73とを備えている。nチャネルトランジスタN1は、データバスDBとノードAとの間に接続されている。nチャネルトランジスタN2の一方のソース/ドレインは、ノードAに接続されており、他方のソース/ドレインは、接地されている。また、ソースフォロワ71は、ノードAと、カップリングコンデンサC11の一方の電極との間に接続されている。カップリングコンデンサC11の他方の電極は、ノードCに接続されている。
【0029】
pチャネルトランジスタP1は、データバスDBとノードBとの間に接続されている。pチャネルトランジスタP2の一方のソース/ドレインは、ノードBに接続されており、他方のソース/ドレインは、電源電圧Vccに接続されている。ソースフォロワ72は、ノードBと、カップリングコンデンサC12の一方電極との間に接続されている。カップリングコンデンサC12の他方電極は、ノードCに接続されている。また、ノードCは、コンパレータ73の反転入力端子に接続されている。
【0030】
また、抵抗R1、抵抗R2および抵抗R3は、電源電圧Vccと接地電位との間に直列に接続されている。pチャネルトランジスタP3の一方のソース/ドレインは、抵抗R1と抵抗R2との接続点に接続されており、他方のソース/ドレインは、ノードCに接続されている。また、コンパレータ73の非反転入力端子は、抵抗R2と抵抗R3との接続点に接続されている。
【0031】
また、第1実施形態では、リファレンス電圧Vrefは、電源電圧Vccを抵抗R1、抵抗R2および抵抗R3を用いて抵抗分割することにより生成される。このリファレンス電圧Vrefは、コンパレータ73の非反転入力端子に印加される。
【0032】
図3は、本発明の第1実施形態による強誘電体メモリのメモリセルアレイの構成および読み出し時の印加電圧を説明するための概略図であり、図4は、本発明の第1実施形態による強誘電体メモリの読み出し動作におけるビット線電位の変化量およびデータの状態を示した図である。次に、図1〜図4を参照して、第1実施形態による強誘電体メモリの読み出し動作について説明する。
【0033】
まず、第1実施形態によるメモリ装置の読み出し動作では、ワード線WLを電源電圧Vccに立ち上げた時の読み出し時のビット線BLの電位を、データ「0」およびデータ「1」に対してそれぞれV0およびV1とする。この電位V0およびV1は、ビット線BLの電位を0Vにした後フローティング状態にしてワード線WLをVccに立ち上げた時のビット線電位の変化量であり、それぞれ、ΔVaおよびΔVbとする。なお、図7に示したヒステリシス図から、C1>C0であるので、上述した式(1)および式(2)から、V1>V0である。したがって、ΔVb>ΔVaである。
【0034】
この場合に、ワード線WLの電位がビット線BLの電位に対して相対的に−Vccになる状態にして読み出しを行う場合、ヒステリシスカーブ(図7参照)が原点に対して対称であれば、データ「0」に対してのビット線変化量は、−ΔVb、データ「1」に対してのビット線変化量は、−ΔVaとなる。
【0035】
そこで、第1実施形態では、ワード線WLをビット線BLから見て+Vcc→−Vccという条件で2回読み出す場合を考える。以下、詳細に説明する。
【0036】
(初期状態)
第1実施形態では、ビット線BL2およびワード線WL2の交点に位置する選択セルを読み出す場合について考える。まず、カラムデコーダ3を介して選択ビット線BL2がリードアンプ7に接続される。この状態で、図2に示すnチャネルトランジスタN1およびN2はオン状態であり、選択ビット線BL2とノードAとは、0Vにプリチャージされている。また、pチャネルトランジスタP1はオフ状態であり、pチャネルトランジスタP2はオン状態である。これにより、ノードBは、Vccにプリチャージされている。また、pチャネルトランジスタP3は、オン状態であり、ノードCは、抵抗R1、R2およびR3の抵抗分割で決まる電圧Viniにプリチャージされている。
【0037】
(1回目の読み出し動作)
nチャネルトランジスタN2がオフ状態になることによって、選択ビット線BL2とノードAとは、ローレベルでフローティング状態(ハイインピーダンス状態)となる。そして、pチャネルトランジスタP3がオフ状態になることによって、ノードCは、電圧Viniでフローティング状態(ハイインピーダンス状態)となる。この状態で、選択ワード線WL2が電源電圧+Vccに立ち上がると、図4に示すような1回目の電位変化量(ΔVa、ΔVb)が選択ビット線BL2の電位変化量として現れる。この選択ビット線BL2の電位変化量は、ソースフォロワ71とカップリングコンデンサC11とを介して、ノードCに伝わる。カップリングコンデンサC11の容量とカップリングコンデンサC12の容量とが等しい(C11=C12)とすると、ビット線BL2の電位の変化量(ΔVa、ΔVb)の1/2の変化量がノードCに現れる。
【0038】
選択セルにデータ「0」が書き込まれている場合、ノードCの電位は、Vini+ΔVa/2となる。また、選択セルにデータ「1」が書き込まれている場合、ノードCの電位は、Vini+ΔVb/2となる。この後、nチャネルトランジスタN1をオフ状態にすることによって、選択ビット線BL2とノードAとが切り離される。
【0039】
(2回目の読み出し動作)
ワード線WL2とビット線BL2とは、ハイレベル(Vccレベル)にプリチャージされている。そして、ビット線BL2は、フローティング状態(ハイインピーダンス状態)となる。この後、pチャネルトランジスタP1がオン状態になるとともに、pチャネルトランジスタP2がオフ状態になることによって、ビット線BLとノードBとが接続される。これにより、選択ビット線BL2は、Vccレベルでフローティング状態となる。次に、ワード線WL2が0Vに立ち下がることによって、ワード線WL2の電位は、ビット線BL2から見て−Vccとなる。これにより、図4に示すように、2回目の電位変化量(−ΔVb、−ΔVb)がビット線BL2に現れる。このビット線BL2の電位変化量は、ソースフォロワ72およびカップリングコンデンサC12を介して、ノードCに伝わる。カップリングコンデンサC12の容量とカップリングコンデンサC11の容量とが等しいとすると、ビット線BL2の電位変化量(−ΔVb、−ΔVb)の1/2の変化量が、ノードCに現れる。
【0040】
選択セルに、もともとデータ「0」が書き込まれていた場合には、ノードCの電位は、以下の式(6)によって表され、選択セルにもともとデータ「1」が書き込まれていた場合には、ノードCの電位は、式(7)によって表される。
【0041】
Vini+ΔVa/2−ΔVb/2=Vaa<Vini ・・・(6)
Vini+ΔVb/2−ΔVb/2=Vini ・・・(7)
本実施形態では、上記式(6)および式(7)から、Vaa<Vref<Viniとなるようなリファレンス電位Vrefを、図2に示すように、抵抗分割によって生成する。そして、このリファレンス電位Vrefと、ノードCの電位との大小をコンパレータ73によって比較することにより、データが確定する。
【0042】
なお、上記した1回目の読み出しおよび2回目の読み出し時には、図3に示すような電位が、非選択ビット線BL1およびBL3と、非選択ワード線WL1およびWL3に印加される。
【0043】
また、データの読み出し時には、メモリセルのデータは破壊されるので、データの読み出し後に、読み出しデータに応じた再書き込み動作(リストア)を行う。
【0044】
第1実施形態では、上記のように、データの読み出し時に、強誘電体キャパシタ12に1回目と2回目とで正負逆で絶対値の等しいバイアス電圧|Vcc|を印加し、1回目の読み出しデータと2回目の読み出しデータとを比較することにより読み出しデータを確定することによって、従来のようにデータ「0」の場合のビット線電位とデータ「1」の場合のビット線電位との中間のリファレンス電位を生成するためのリファレンスセルを設けることなく、データの読み出しを行うことができる。これにより、リファレンスセルの製造ばらつきや書き込みおよび読み出し動作の繰り返しによる疲労などによってリファレンス電位が変動するという不都合が生じないので、リファレンス電位の変動に起因する読み出しマージンの減少を抑制することができる。その結果、データの誤読み出しを抑制することができる。また、第1実施形態では、リファレンスセルを設ける必要がないので、その分、メモリセルアレイの面積を縮小することができる。
【0045】
また、第1実施形態では、リファレンス電位Vrefを、抵抗R1、R2およびR3の抵抗分割により生成することによって、従来のリファレンスセルを用いる場合と異なり、変動のないリファレンス電位Vrefを生成することができる。
【0046】
また、第1実施形態では、ノードCの初期電位Viniも、抵抗R1、R2およびR3の抵抗分割により形成するので、電位Viniが変動することもない。これにより、電位Viniとリファレンス電位Vrefとを比較することにより読み出し動作を行う場合に読み出し精度を向上させることができる。その結果、データの誤読み出しをより抑制することができる。
【0047】
(第2実施形態)
図5は、本発明の第2実施形態による強誘電体メモリのメモリセルアレイの構成および読み出し時の印加電圧を説明するための概略図である。図5を参照して、この第2実施形態では、上記第1実施形態と異なり、1トランジスタ1キャパシタ型(1T1C型)の強誘電体メモリに本発明を適用した場合の例について説明する。なお、この第2実施形態における強誘電体メモリのメモリセルアレイ部以外の全体構成およびリードアンプの内部構成は、第1実施形態と同様である。
【0048】
この第2実施形態による強誘電体メモリでは、図5に示すように、1つのメモリセル21は、1つの強誘電体キャパシタ22と、1つの選択トランジスタ23とによって構成されている。強誘電体キャパシタ22の一方電極は、プレート線PL(PL1、PL2)に接続されており、強誘電体キャパシタ22の他方電極は、選択トランジスタ23の一方のソース/ドレインに接続されている。選択トランジスタ23の他方のソース/ドレインは、ビット線BL(BL1、BL2)に接続されている。また、選択トランジスタ23のゲートは、ワード線WL(WL1、WL2)に接続されている。
【0049】
第2実施形態による強誘電体メモリの読み出し動作としては、初期状態では、ビット線BL1およびBL2と、選択プレート線PL1と、選択ワード線WL1とは、0Vである。この後、1回目の読み出し動作時に、ビット線BL1およびBL2をフローティング状態(ハイインピーダンス状態)にするとともに、選択ワード線WL1がVccに立ち上がることによって、強誘電体キャパシタ22と、ビット線BL1およびBL2とが接続される。そして、プレート線PL1がVccに立ち上がることによって、ビット線BL1およびBL2に1回目の読み出しの電位が現れる。この電位は、図2に示した第1実施形態のリードアンプ7と同様の構成を有するリードアンプに保存される。なお、リードアンプの動作は、第1実施形態と同様である。なお、選択ワードWL1に繋がる複数の選択セルの中からカラムアドレスを用いてデータを読み出すビット線を選択することによって、特定の選択セルのデータを読み出すことができる。
【0050】
次に、第2回目の読み出し動作時には、ビット線BL1およびBL2がVccにプリチャージされた後、フローティング状態(ハイインピーダンス状態)となる。そして、プレート線PL1が0Vに立ち下がることによって、ビット線BL1およびBL2に2回目の読み出し電位が現れる。この2回目の読み出し電位は、第1実施形態のリードアンプ7と同様のリードアンプを用いて、第1実施形態と同様の方法で、1回目のビット線電位と比較されてデータが確定される。
【0051】
そして、データの読み出し後に、読み出しデータに応じた再書き込み動作(リストア)を行うことによって、読み出し動作が終了する。
【0052】
第2実施形態では、上記のように、データの読み出し時に、強誘電体キャパシタ22に1回目と2回目とで正負逆で絶対値の等しいバイアス電圧|Vcc|を印加し、1回目の読み出しデータと2回目の読み出しデータとを比較することにより読み出しデータを確定することによって、従来のようにデータ「0」の場合のビット線電位とデータ「1」の場合のビット線電位との中間のリファレンス電位を生成するためのリファレンスセルを設けることなく、データの読み出しを行うことができる。これにより、リファレンスセルの製造ばらつきや書き込みおよび読み出し動作の繰り返しによる疲労などによってリファレンス電位が変動するという不都合が生じないので、リファレンス電位の変動に起因する読み出しマージンの減少を抑制することができる。その結果、データの誤読み出しを抑制することができる。また、第2実施形態では、リファレンスセルを設ける必要がないので、その分、メモリセルアレイの面積を縮小することができる。
【0053】
なお、第2実施形態のその他の効果は、第1実施形態と同様である。
【0054】
また、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0055】
たとえば、上記実施形態では、ヒステリシス特性を有する容量手段としての強誘電体キャパシタを含む強誘電体メモリに本発明を適用した例を示したが、本発明はこれに限らず、ヒステリシス特性を有する容量手段を含む他のメモリにも同様に適用可能である。
【0056】
また、上記第1実施形態では、非選択セルに1/3Vccが印加される1/3Vcc法を用いた場合の例を示したが、本発明はこれに限らず、データの書き込みおよび読み出し時に非選択セルに1/2Vccが印加される1/2Vcc法を用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による強誘電体メモリの全体構成を示したブロック図である。
【図2】図1に示した第1実施形態による強誘電体メモリのリードアンプの内部構成を示した回路図である。
【図3】本発明の第1実施形態による強誘電体メモリのメモリセルアレイの構成および読み出し時の印加電圧を説明するための概略図である。
【図4】本発明の第1実施形態による強誘電体メモリの読み出し動作におけるビット線電位の変化量およびデータの状態を示した図である。
【図5】本発明の第2実施形態による強誘電体メモリのメモリセルアレイの構成および読み出し時の印加電圧を説明するための概略図である。
【図6】従来のクロスポイント型の強誘電体メモリのメモリセルアレイの構成および書き込み時の印加電圧を説明するための概略図である。
【図7】図6に示した従来の強誘電体メモリの動作原理を説明するためのヒステリシス図である。
【符号の説明】
1 メモリセルアレイ
2 ロウデコーダ
3 カラムデコーダ
4 ロウアドレスバッファ
5 カラムアドレスバッファ
6 ライトアンプ
7 リードアンプ(読み出し回路)
11、21 メモリセル
12、22 強誘電体キャパシタ(容量手段)
23 選択トランジスタ
71、72 ソースフォロワ
73 コンパレータ
Claims (5)
- ヒステリシス特性を有する容量手段と、
データの読み出し時に、前記容量手段に1回目と2回目とで異なる方向にバイアス電圧を印加し、1回目の読み出しデータと2回目の読み出しデータとを比較することにより読み出しデータを確定する読み出し回路とを備えた、メモリ装置。 - 前記ヒステリシス特性を有する容量手段は、強誘電体キャパシタを含む、請求項1に記載のメモリ装置。
- 前記読み出し回路は、リファレンス電位を生成するための抵抗分割回路を含む、請求項1または2に記載のメモリ装置。
- 前記データの読み出し時に、前記容量手段に印加される1回目のバイアス電圧および2回目のバイアス電圧は、互いに正負が逆で、かつ、実質的に等しい絶対値を有する電圧である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のメモリ装置。
- 前記容量手段のヒステリシスカーブは、原点に対して実質的に対称である、請求項1〜4のいずれか1項に記載のメモリ装置。
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