JP2001307912A - 電子回路のトリミング方法と電子回路装置 - Google Patents

電子回路のトリミング方法と電子回路装置

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JP2001307912A
JP2001307912A JP2000121859A JP2000121859A JP2001307912A JP 2001307912 A JP2001307912 A JP 2001307912A JP 2000121859 A JP2000121859 A JP 2000121859A JP 2000121859 A JP2000121859 A JP 2000121859A JP 2001307912 A JP2001307912 A JP 2001307912A
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trimming
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fine adjustment
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Keita Morita
敬太 森田
Kazuyoshi Yamaguchi
和義 山口
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精度で生産性が良く、歩留まりの良いトリ
ミングが実現できる電子回路のトリミング方法と電子回
路装置を提供する。 【解決手段】 トリミング対象部分3a〜3dを電流方
向と交差する方向[矢印A方向]にカットして粗調整
し、次いでカットの方向を変更して矢印B方向へトリミ
ング対象部分をカットして微調整するに際し、粗調整の
トリミングカットの終端T2から始端側に戻った位置T
3から微調整のトリミングカットを開始して電子回路を
調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子回路装置の電
気特性の調整を行う電子回路のトリミング方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子回路装置の電気特性の調
整は、回路基板に実装した電子部品の被トリミング部
を、回路基板の電気特性を計測しながらレーザビームで
トリミングする回路調整方法にて行われている。
【0003】この回路調整には、例えば、レーザを走査
させるための1軸以上の機構部と、回路基板の回路特性
を計測する装置と、レーザの制御と計測結果を受け取る
制御部とからなる装置が使用される。
【0004】電子回路には、図3に示すようなセラミッ
クス基板などの絶縁基板1に一対の電極2a,2bが形
成され、この電極2a,2bに沿って酸化ルテニウムな
どを主体とする抵抗ペーストが厚膜印刷法により印刷さ
れて厚膜抵抗体3が形成された電子回路4bが用いられ
る。
【0005】トリミング領域3a〜3dは、通常、電流
の流れる方向と交差する方向[矢印A方向]にカットさ
れて粗調整され、次いでカットの方向を90°変更して
矢印B方向へとカットされて微調整が行われる。このト
リミングカットは、カットパターンの形状から「Lカッ
ト」と呼ばれている。
【0006】粗調整のトリミングカットの始端L1から
終端L2に向かうトリミングでは、電流が流れる方向と
交差する方向[矢印A方向]に向かって溝5aをカット
しているため、電子回路4bの抵抗値は、図4に示すよ
うに、厚膜抵抗体3への切り込み量が増えるに従ってそ
の抵抗値が2次関数的に上昇する。
【0007】そのため最終的に抵抗値を調整する場合の
抵抗変化が大きく高精度な調整が難しいが、抵抗値があ
る程度まで調整目標値Rに近づいた段階で粗調整のトリ
ミングカットを終了し、この粗調整のトリミングカット
の溝5aの終端L2を微調整のトリミングカットの始端
L2として、電流が流れる方向[矢印B方向]に向かっ
て溝5bのカットを行うと、厚膜抵抗3を流れる電流を
妨げることが少なくなり、微調整での抵抗変化は緩やか
なものとなる。
【0008】このように粗調整のトリミングカットの始
端L1から終端L2へ向かって電子回路の粗調整を行
い、その抵抗値が調整目標値Rに近づいた時点で微調整
のトリミングカットの始端L2から終端L3へ向かって
微調整を行うことで、高精度なトリミングが行える。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなLカットによるトリミング方法においても、カッ
ト量に対する変化の大きさを更に小さくするには限界が
あり、それを実現するにはビームを微小化するか、微少
にカットすることが必要となる。このような設定とする
には高度な位置決めが必要となり、その結果、非常に高
価な機構が必要となり、生産性の向上が図れないという
問題がある。
【0010】本発明は前記問題点を解決し、高精度で生
産性が良く、歩留まりの良いトリミングが実現できる電
子回路のトリミング方法と電子回路装置を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の電子回路のトリ
ミング方法は、トリミングパターンの形状を特殊な構成
としたことを特徴とする。
【0012】この本発明によると、より高精度なトリミ
ングが実現でき、歩留まりの向上が図れる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の電子回路
のトリミング方法は、トリミング対象部分を電流方向と
交差する方向にカットして粗調整し、次いでカットの方
向を変更して前記トリミング対象部分をカットして微調
整するに際し、粗調整のトリミングカットの終端から始
端側に戻った位置から微調整のトリミングカットを開始
して電子回路を調整することを特徴とする。
【0014】本発明の請求項2記載の電子回路のトリミ
ング方法は、請求項1において、粗調整のトリミングカ
ットと微調整のトリミングカットのカットパターンがT
型になるようトリミングすることを特徴とする。
【0015】本発明の請求項3記載の電子回路のトリミ
ング方法は、請求項1において、微調整のトリミングカ
ットの速度が粗調整のトリミングカットの速度よりも遅
いことを特徴とする。
【0016】本発明の請求項4記載の電子回路のトリミ
ング方法は、請求項1において、粗調整のトリミングカ
ットの終端から始端側への戻り量を変更して前記トリミ
ング量に対する抵抗変化の勾配を変化させることを特徴
とする。
【0017】本発明の請求項5記載の電子回路のトリミ
ング方法は、請求項1〜請求項4のいずれかにおいて、
トリミングカットをレーザ光にて行うことを特徴とす
る。本発明の請求項6記載の電子回路装置は、上記の本
発明の電子回路のトリミング方法により調整され製造さ
れたことを特徴とする。
【0018】以下、本発明の実施の形態を図1と図2を
用いて説明する。なお、従来例を示す図3,図4と同様
の構成をなすものには、同一の符号を付けて説明する。
【0019】(実施の形態)この(実施の形態)では、
より高精度のトリミングを行うために、トリミングパタ
ーンの形状を特殊にした点で、上記従来例を示すLカッ
トと異なる。
【0020】トリミングカットを行う装置としては、例
えば、レーザを走査させるための2軸の機構部と、回路
基板の回路特性を計測する装置と、レーザ光の制御と計
測結果を受け取る制御部とから構成される装置が使用さ
れる。
【0021】トリミングされる電子回路装置としては、
図1に示すように、従来と同様に構成されたセラミック
ス基板などの絶縁基板1に一対の電極2a,2bが形成
され、この電極2a,2bに沿って酸化ルテニウムなど
を主体とする抵抗ペーストが厚膜印刷法により印刷され
て厚膜抵抗体3が形成された電子回路4aが用いられ
る。
【0022】この電子回路4aのトリミング対象部分3
a〜3dに、レーザがレンズを通じて絞られて照射され
ると、まず、厚膜抵抗体3の中央部を粗調整のトリミン
グカットの始端T1としてレーザカットが行われる。
【0023】粗調整のトリミングカットは、始点T1か
ら終点T2に向かって電流が流れる方向[矢印A方向]
と交差する方向に行なわれ、回路特性値を測定しながら
調整目標値Rにある程度近づく位置まで溝5aがカット
され粗調整が行われる。
【0024】そして、溝5aが形成されると、この実施
の形態では、微調整のトリミングを溝5aの終端T2か
らは行わずに、矢印C方向へ向かって終端T2より始端
T1の側にカットをせずに所定の長さtだけ戻る。この
戻し量tは、最終の調整精度をどの程度まで上げるかに
よって決定される。
【0025】そして、所定の長さtだけ戻った位置T3
を始点として、カット方向を90°変更して電流の流れ
る方向[矢印B方向]へ向かって微調整のトリミングカ
ットが終点T4まで行なわれ溝5bがカットされる。
【0026】得られたトリミングカットのカットパター
ンは、T字型となるため、以下「Tカット」と称す。こ
のようなTカットのトリミングによると、図2に示すよ
うに、実線Tで示す抵抗値の変化は、粗調整のトリミン
グカットの始点T1から終点T2までは、仮想線Lで示
す従来のLカットのトリミングと同様であるが、微調整
のトリミングカットの始点T3から終点T4までの抵抗
値の変化は、仮想線で示すLカットの抵抗値の変化より
もトリミング量に対しての変化が緩やかなものとなる。
【0027】従って、カット量に対する抵抗値の変化が
小さくなり、計測特性がより小さい変化率の状態で調整
目標値Rに達するため、より高精度な回路特性の調整が
実現できる。
【0028】また、微調整のトリミングカットの始点T
3から終点T4までの微調整のトリミングカットの速度
を、粗調整のトリミングカットの始点T1から終点T2
までの粗調整のトリミングカットの速度よりも遅くする
と、調整精度をさらに向上できる。
【0029】また、粗調整のトリミングカットの終点T
2から始点側への戻り量tを変更するだけで、トリミン
グ量に対する任意の抵抗変化の勾配を自由に変化させる
ことができ、最終的な抵抗特性値の変化を精度よく予測
して、高能率かつ高歩留まりにてトリミングできる。
【0030】なお、上記説明では、トリミングカットを
レーザ光にて行ったが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、その他、リュータやドリルによる切断にも利
用できる。
【0031】上記のトリミング方法により調整され製造
された電子回路装置としては、具体的には、車載用エア
バッグに用いられる加速度センサや、カーラジオのチュ
ーナがある。
【0032】以下、上記実施の形態の具体例を示す。 実施例 上記実施の形態と同様にTカット加工を行うに際し、厚
膜抵抗のカットした際のレーザカット幅が75μmとな
るような加工において、粗調整のトリミングカットの終
点T2から始点側への戻り量tを変えて、電子回路4a
の出力を測定した。
【0033】tが0μmの時は、溝5a,5bの長さを
60μmトリミングすることで電子回路4aの出力は1
0mV高くなる。同様にtが20μmのとき120μ
m、tが40μmのとき150μm、tが80μmのと
き200μmトリミングすることで10mVの変化が得
られることがわかった。
【0034】従って、最終調整を高精度に実施したい場
合には、溝5aの終点T2から溝5bの始点T3までの
戻り量tを長くすることで、トリミング量と抵抗変化の
勾配を小さくできる。
【0035】なお、実施例では粗調においてT1からT
2まで切り込んだ後、T2からtを20μm始点側へ戻
したT3からT4の方向にトリミングを行い、微調なト
リミングを行っている。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明の電子回路のトリミ
ング方法によると、トリミング対象部分を電流方向と交
差する方向にカットして粗調整し、次いでカットの方向
を変更して前記トリミング対象部分をカットして微調整
するに際し、粗調整のトリミングカットの終端から始端
側に戻った位置から微調整のトリミングカットを開始し
て電子回路を調整することで、従来の設備を用いたまま
でも容易に特性値の高精度な調整を行うことができ、生
産性が良く、歩留まりの良いトリミングが実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における電子回路装置を示
す図
【図2】本発明の実施の形態における電子回路の抵抗値
変化を示す図
【図3】従来の電子回路装置を示す図
【図4】従来の電子回路の抵抗値変化を示す図
【符号の説明】
1 セラミック基板 2a,2b 抵抗電極 3 厚膜抵抗 4a 電子回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トリミング対象部分を電流方向と交差する
    方向にカットして粗調整し、次いでカットの方向を変更
    して前記トリミング対象部分をカットして微調整するに
    際し、 粗調整のトリミングカットの終端から始端側に戻った位
    置から微調整のトリミングカットを開始して電子回路を
    調整する電子回路のトリミング方法。
  2. 【請求項2】粗調整のトリミングカットと微調整のトリ
    ミングカットのカットパターンがT型になるようトリミ
    ングする請求項1記載の電子回路のトリミング方法。
  3. 【請求項3】微調整のトリミングカットの速度が粗調整
    のトリミングカットの速度よりも遅い請求項1記載の電
    子回路のトリミング方法。
  4. 【請求項4】粗調整のトリミングカットの終端から始端
    側への戻り量を変更して前記トリミング量に対する抵抗
    変化の勾配を変化させる請求項1記載の電子回路のトリ
    ミング方法。
  5. 【請求項5】トリミングカットをレーザ光にて行う請求
    項1〜請求項4のいずれかに記載の電子回路のトリミン
    グ方法。
  6. 【請求項6】請求項1〜請求項5のいずれかに記載のト
    リミング方法により調整され製造された電子回路装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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