JP2001291878A - 光起電力素子及びその製造方法 - Google Patents
光起電力素子及びその製造方法Info
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Abstract
と、真性層と、第1の導電型と異なる導電型の第2の導
電型半導体とを具える光起電力素子において、開放端電
圧の低下を抑制する。 【解決手段】 第2の透明導電膜12−2とP型半導体
層13との間に、水素濃度15体積%以下の雰囲気中に
おいて形成されてなる中間層17を、第1の透明導電膜
12−1及び第2の透明導電膜12−2を覆うようにし
て設ける。さらに、P型半導体層13と真性層14との
間に、界面層を設ける。
Description
その製造方法に関し、さらに詳しくは太陽電池などを構
成する半導体素子として好適に用いることのできる光起
電力素子及びその製造方法に関する。
太陽電池として期待されさまざまな研究がなされてい
る。そして、この薄膜太陽電池には、透明基板上に透明
導電膜と、第1の導電型半導体層と、真性層と、第2の
導電型半導体層とが順次積層されてなる光起電力素子が
用いられていた。
を示す図である。図1に示す光起電力素子10は、透明
基板1上に透明導電膜2、P型半導体層3、真性層4、
N型半導体層5、及び背面電極6が順次積層されること
によって構成されている。
ンナフタレート(PEN)、ポリエーテルサルフォン
(PES)、ポリエチレンテレフタレート(PET)な
どの樹脂フィルムが使用されている。透明導電膜2は、
酸化スズ、ITO、ZnOなどからなり、スパッタリン
グや焼成などによって厚さ約1μm以下に形成する。P
型半導体層3、真性層4、及びN型半導体層5は、プラ
ズマCVD法などにより、厚さ約1μm以下に形成す
る。これら半導体層はシリコン半導体材料を母材とし、
P型半導体層においては、ボロンなどがドーパントとし
て用いられ、N型半導体層においては、リンなどがドー
パントとして用いられている。背面電極6は、アルミニ
ウム、銀、チタンなどの金属からスパッタリング法及び
蒸着法などによって厚さ約100μm以下に形成する。
示す光起電力素子10は、透明導電膜上に光起電力素子
を形成してなるものであり、金属電極上に光起電力素子
を形成してなる光起電力素子と比較して、開放端電圧
(VOC)が低くなってしまう場合があった。
導電型半導体層と、真性層と、第1の導電型と異なる導
電型の第2の導電型半導体層とを具える光起電力素子に
おいて、前記開放端電圧の低下を抑制することを目的と
する。
本発明は、基板と、この基板上に形成された透明導電膜
と、この透明導電膜上に順次積層された第1の導電型半
導体層と、真性層と、前記第1の導電型と異なる第2の
導電型半導体層とを具える光起電力素子であって、前記
透明導電層と前記第1の導電型半導体層との間におい
て、水素濃度15体積%以下の雰囲気中において形成さ
れてなる中間層を、前記透明導電膜を覆うようにして設
けるとともに、前記第1の導電型半導体層と前記真性層
との間において、界面層を設けたことを特徴とする、光
起電力素子に関する。
成する工程と、前記透明導電膜上に、水素濃度15体積
%以下の雰囲気中において、前記透明導電膜を覆うよう
に中間層を形成する工程と、前記中間層上に第1の導電
型半導体層を形成する工程と、前記第1の導電型半導体
層上に界面層を形成する工程と、前記界面層上に真性層
を形成する工程と、前記真性層上に前記第1の導電型と
異なる導電型の第2の導電型半導体層を形成する工程
と、を含むことを特徴とする、光起電力素子の製造方法
に関する。
電膜上に半導体層を形成してなる光起電力素子からなる
太陽電池の開放端電圧が、金属電極上に半導体層を形成
してなる光起電力素子からなる太陽電池の開放端電圧と
比較して低くなる原因を探るべく鋭意検討を行った。そ
の結果、本発明者らは以下の事実を推定するに至った。
むアモルフアスシリコンがリンやボロンの微量添加によ
る構造敏感性を持つことが発見され、種々の特性の半導
体が得られることが見出された。それ以来、シリコン半
導体を製造するに際しては、シランなどの原料ガスと水
素ガスとを用いたプラズマCVDが主として用いられる
ようになってきている。さらには、成膜雰囲気中にアモ
ルファス薄膜を形成するために必要とされるよりも多量
の水素を供給することによって微結晶化したシリコン半
導体を形成することも行われている。
おいては、比較的多量の水素を供給し、この水素をプラ
ズマ化してなる水素プラズマによりシランなどの原料ガ
スを分解し、堆積していく必要がある。このため、水素
プラズマ中の水素ラジカルが主に酸化物からなる透明導
電膜を酸化し、これによって、酸化物中のインジウムや
亜鉛などの金属元素が金属状態で析出する。そして、こ
の析出した金属元素が透明導電膜とP型半導体層との間
に介在することによって、これらの界面状態が劣化し、
上記開放端電圧に悪影響を及ぼしているものと推定し
た。
明導電膜として耐プラズマ性の高い酸化亜鉛を主成分と
する酸化物を用いたり、比抵抗の小さい透明導電膜を耐
プラズマ性の高い透明導電膜で覆うという手段を試み
た。例えば、酸化亜鉛は酸化スズやITOに比べ、電導
度は低いが比較的還元雰囲気の影響を受け難く、透明導
電膜の還元防止策として酸化スズやITOの成膜後、酸
化亜鉛を薄く成膜し、その後半導体を成膜するという手
段を試みた。
還元を十分に押さえることはできなかった。そして、特
に、高温でのスパッタリングは装置が高価になるため酸
化亜鉛のスパッタリングは常温で行われ、それゆえ酸化
亜鉛はアモルフアス状態であることから、結晶化した酸
化亜鉛より、さらに還元に対して弱くなっていた。さら
に、基板としては可境性の高分子フィルムが量産性に優
れているが、高分子フィルムは一般的に加熱に弱く、透
光性導電膜は低温で成膜する必要がある。したがって、
このような観点からも透明導電膜は通常アモルフアス状
態を呈する。
を防止すべく、シリコンなどからなる半導体を成膜する
ときに多量の水素を使わずに、アルゴンなどの不活性ガ
スを用いたプラズマで成膜することも検討した。しかし
ながら、この場合においても、低い開放端電圧しか得る
ことができなかった。理由は明確でないが、この透明導
電膜上に形成されるP型半導体層中のダングリングボン
ドが増加するためと考えられる。
ける半導体層の形成方法ではなく、光起電力素子自体の
層構成を操作することに着目した。そして、驚くべくこ
とに、本発明にしたがって透明導電膜とP型半導体層と
の間に、水素濃度が15体積%以下の雰囲気中において
形成した中間層を、前記透明導電膜を覆うように設ける
ことにより、開放端電圧の劣化が防止できることを見出
した。すなわち、上記中間層を設けることにより、透明
導電膜の還元が防止されたものと考えられる。さらに、
P型半導体層と真性層との間に界面層を設けることによ
り、開放端電圧をさらに向上させることができることを
見出した。これは、界面層を設けることにより、P型半
導体層と真性層との間の接合状態が改善されたためと考
えられる。
ながら発明の実施の形態に基づいて詳細に説明する。図
2は、本発明の光起電力素子の一例を示す図である。図
2に示す光起電力素子20は、透明基板11上に、第1
の透明導電膜12−1、第2の透明導電膜12−2、P
型半導体層13、真性層14、N型半導体層15、及び
背面電極16がこの順に積層されている。そして、第2
の透明導電膜12−2とP型半導体層13との間には、
中間層17が第1及び第2の透明導電膜12−1及び1
2−2を覆うようにして形成されている。さらに、P型
半導体層13と真性層14との間には、界面層18が設
けられている。
5体積%以下で形成することが必要であり、好ましくは
6体積%以下で形成する。これによって、中間層17の
下側に位置する第1及び第2の透明導電膜12−1及び
12−2の還元が防止されると推定され、開放端電圧を
向上させることができる。したがって、透明導電膜と背
面電極とを入れ替えてなる構成の光起電力素子と同等の
開放端電圧を具えることができる。
ては、水素の存在を全く排除するものではない。したが
って、少なくとも1体積%、好ましくは2体積%の水素
を含むこともできる。
中において、好ましくはCVD法を用いて形成する。C
VD法のなかでも良好な特性の膜を容易に得ることがで
きるという理由から、特にプラズマCVD法を用いるこ
とが好ましい。
半導体層15は、P型半導体層13に添加されるドーパ
ント及びN型半導体層15に添加されるドーパントが、
それぞれ他の層中に混入するのを防ぐべく、互いに異な
る成膜室中で形成される。そして、P型半導体層13及
びN型半導体層15は、通常数十から50nm程度の膜
厚を有し、真性層14は、通常500〜1000nm程
度の膜厚を有する。したがって、各層の成膜速度にもよ
るが、各層の成膜時間は、通常真性層の形成工程におい
て最も長くなる。
ンライン方式において各層が順次に形成される。したが
って、先の製造工程にあるアセンブリに真性層が形成さ
れている間、後の製造工程にあるアセンブリは、通常、
P型半導体層を形成した後に真性層を形成するまで所定
の時間待機させられることになる。
中間層17、P型半導体層13、及び界面層18を同一
の成膜室において形成することが好ましい。これによっ
て、前述したような待機時間を減少させることができ、
本発明にしたがって中間層17及び界面層18を形成し
た場合においても、製造工程のリードタイムを変えるこ
となく、効率的に光起電力素子を製造することができ
る。また、中間層17及び界面層18は、ドーパントの
影響が少ないため、これらの層をP型半導体層13と同
一の成膜室で形成しても、本発明の目的である開放端電
圧の向上に対して影響を及ぼすことがない。すなわち、
中間層17及び界面層18が、たとえ微量のドーパント
を含んでいても、これら各層の作用効果が失われること
はない。
水素濃度範囲内で水素を満たして、中間層17を形成す
る。次いで、水素濃度を適宜に調節するとともにドーパ
ントガスを供給してP型半導体層13を形成する。その
後、ドーパントガスの供給を停止して界面層18を形成
する。
び界面層18は同一の成膜室で形成するため、同じ原料
ガスを用いることにより、これら各層の母材を同じ半導
体材料から構成することが好ましい。これによって、原
料ガスを連続して流した状態で、これら各層を形成する
ことができ、製造工程をより簡易化することができる。
限定されないが、安価であるという理由からシリコンを
用いることが好ましい。そして、P型半導体層13に
は、シリコン中にボロンなどをドーパントとして添加す
る。また、N型半導体15には、シリコン中にリンなど
をドーパントとして添加する。したがって、各半導体層
をシリコンから構成する場合、上述したような同一の原
料ガスを用いて製造工程を簡易化するという観点から、
中間層17も同じくシリコン半導体材料から構成するこ
とが好ましい。さらには、界面層18もシリコン半導体
材料から構成することが好ましい。
する場合、中簡層17の厚さは、0.5〜15nmであ
ることが好ましく、さらには1〜8nmであることが好
ましい。中間層17の厚さが0.5nmより小さいと本
発明の効果を十分に発揮できない場合がある。また、中
間層17の厚さが15nmよりも大きいと、光起電力素
子20の直列抵抗が増大して素子を流れる電流値が減少
してしまう場合がある。
する場合、界面層18の厚さは、0.5〜8nmである
ことが好ましく、さらには1〜4nmであることが好ま
しい。界面層18の厚さが0.5nmより小さいと界面
層として効果を十分に発揮することができない場合があ
り、8nmよりも大きいと上記中間層の場合と同様に、
光起電力素子20の直列抵抗が増大して素子を流れる電
流値が減少してしまう場合がある。
びN型半導体層15は、これら半導体層中に水素を含有
させ、微結晶化させて短絡電流を増大させるなどの目的
で、好ましくは水素濃度が70〜99.8体積%の雰囲
気中において形成する。実際の作製においては、プラズ
マCVD法などの公知の成膜技術を用いることができ
る。
ことができれば特には限定されないが、量産性の観点よ
り、ガラス転移温度(Tg)が150℃以下の高分子フ
ィルムから構成されることが好ましい。このような材料
としては、上述したような、PEN、PES、及びPE
Tを例示することができる。
及び12−2は、アモルファス状態であることが好まし
い。上述したような材料から透明基板11を構成する
と、これら材料の耐熱性の問題から、第1及び第2の透
明導電膜は、一般にアモルファス状態となる。そして、
本発明による中間層17の効果は、このようなアモルフ
ァスの透明導電膜に対してその効果をより発揮すること
ができる。このようなアモルファス透明導電膜は、透明
基板を100℃以下に保った状態において、この基板上
にスパッタリングなど公知の方法で成膜することにより
容易に得ることができる。
ては、透明導電膜を第1及び第2の透明導電膜から構成
しているが、これに限定されるものではない。通常のよ
うに、単一の透明導電膜から構成することもできる。し
かしながら、図2に示すように透明導電膜を2層化し、
基板側の第1の透明導電膜12−1を電導度の高いIT
Oや酸化スズから構成し、中間層側の第2の透明導電膜
12−2を耐プラズマ性の高い酸化亜鉛などから構成す
ることにより、光起電力素子としての特性を劣化させる
ことなく、開放端電圧をさらに向上させることができ
る。
ンなどの金属材料からスパッタリング法や蒸着法など公
知の成膜技術を用いて形成することができる。さらに
は、これら金属材料からなる金属ペーストをスクリーン
印刷などによって塗布することによっても形成すること
ができる。
明する。 (実施例)透明基板としてPENフィルムを用いた。こ
のPENフィルム上に、DCマグネトロンスバッタ装置
を用いて、ITOをAr圧0.4Pa、酸素圧0.08
Pa、投入電力0.3W/cm2で、厚さ50nmに成
膜した。なお、同一条件で成膜したITOのシート抵抗
は150Ω/□であった。さらに大気にさらすことなく
連続的に、酸化亜鉛をAr圧0.533Pa、投入電力
0.79W/cm2で、厚さ25nmに成膜した。同一
条件で単独で成膜した酸化亜鉛のシート抵抗は1kΩ/
□であつた。
り、基板温度120℃、Ar/SiH 4=300scc
m/3sccm及び圧力66.65Pa、投入電力90
mW/cm2の条件で中間層を厚さ4nmに成膜した。次
いで、同じ成膜室内において、PECVD法により、基
板温度120℃、B 2H6/H2/SiH4=0.02sc
cm/800sccm/4sccm及び圧力266.6
Pa、投入電力180mW/cm2の条件でP型半導体
層を厚さ6nmに形成した。
D法により、基板温度120℃、H 2/SiH4=/50
0sccm/4sccm及び圧力133.3Pa、投入
電力50mW/cm2の条件で界面層を厚さ5nmに形
成した。なお、中間層から界面層までの形成に要した時
間は、24分であった。
法で、基板温度160℃、H2/SiH4=500scc
m/50sccm及び圧力133.3Pa、投入電力5
0mW/cm2の条件で真性層を厚さ600nmに形成
した。なお、真性層の形成に要した時間は、35分であ
った。
CVD法で、基板温度160℃、PH3/H2/SiH4
=0.06sccm/500sccm/5sccm及び
圧力133.3Pa、投入電力60mW/cm2の条件
でN型半導体層を厚さ30nmに成膜した。次いで、成
膜室を移動した後、アルミニウムを蒸着することにより
背面電極を形成し、光起電力素子を作製した。
光燈で210Lxの光を照射しながら、電気特性を測定
した。結果を表1に示す。
中間層及びP型半導体層をそれぞれ厚さ10nmに形成
した以外は、実施例と同様にして光起電力素子を作製
し、同じ条件で電気特性を測定した。結果を表1に示
す。
P型半導体層を厚さ10nmに形成した以外は実施例と
同様にして同じ条件で素子を作製し、同じ条件で電気特
性を測定した。結果を表1に示す。
P型半導体層を基板温度140℃、B2H6/H 2/A
r/siH4=0.02sccm/10sccm/30
0sccm/3sccm及び圧力66.65Pa、投入
電力90mW/cm2の条件で厚さ10nmに形成した
以外は実施例1と同じ条件で素子を作製し、同じ条件で
電気特性を測定した。結果を表1に示す。
℃、H2/Ar/SiH4=100sccm/300s
ccm/3sccm及び圧力200Pa、投入電力90
mW/cm2の条件で厚さ6nmに形成した以外は実施
例1と同じ条件で素子を作製し、同じ条件で電気特性を
測定した。結果を表1に示す。
なように、本発明にしたがって透明導電膜とP型半導体
層との間に中間層を形成するとともに、P型半導体層と
真性層との間に界面層を形成した場合は、光起電力素子
における開放端電圧が増大していることが分かる。ま
た、実施例と比較例1との比較から、前記界面層を形成
することにより、前記中間層のみの場合と比較して開放
端電圧が増大していることが分かる。
態に即して本発明を説明してきたが、本発明は上記内容
に限定されるものではなく、本発明の範疇を逸脱しない
限りにおいてあらゆる変形や変更が可能である。例え
ば、上記においては、第1の導電型半導体層をP型、第
2の導電型半導体層をN型としているが、両者を逆にす
ることもできる。
ば、背面電極の対向電極を酸化物などからなる透明導電
膜から構成した場合においても、かかる対向電極を金属
電極から構成した場合と同様の開放端電圧を得ることが
できる。
である。
Claims (19)
- 【請求項1】 基板と、この基板上に形成された透明導
電膜と、この透明導電膜上に順次積層された第1の導電
型半導体層と、真性層と、前記第1の導電型と異なる第
2の導電型半導体層とを具える光起電力素子であって、 前記透明導電層と前記第1の導電型半導体層との間にお
いて、水素濃度15体積%以下の雰囲気中において形成
されてなる中間層を、前記透明導電膜を覆うようにして
設けるとともに、前記第1の導電型半導体層と前記真性
層との間において、界面層を設けたことを特徴とする、
光起電力素子。 - 【請求項2】 前記水素濃度は、6体積%以下であるこ
とを特徴とする、請求項1に記載の光起電力素子。 - 【請求項3】 前記中間層は、プラズマCVD法によっ
て形成されたことを特徴とする、請求項1又は2に記載
の光起電力素子。 - 【請求項4】 前記中間層はシリコン半導体材料を含
み、前記中間層の膜厚が0.5〜15nmであることを
特徴とする、請求項1〜3のいずれか一に記載の光起電
力素子。 - 【請求項5】 前記界面層は、前記第1の導電型半導体
層と同じ半導体材料を含むことを特徴とする、請求項1
〜4のいずれか一に記載の光起電力素子。 - 【請求項6】 前記界面層はシリコン半導体材料を含
み、前記界面層の膜厚が0.5〜8nmであることを特
徴とする、請求項5に記載の光起電力素子。 - 【請求項7】 前記透明導電膜は、第1の透明導電膜と
第2の透明導電膜とからなることを特徴とする、請求項
1〜6のいずれか一に記載の光起電力素子。 - 【請求項8】 前記透明導電膜は、アモルファス状態で
あることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一に記
載の光起電力素子。 - 【請求項9】 前記基板は、高分子フィルムからなるこ
とを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一に記載の光
起電力素子。 - 【請求項10】 基板上に透明導電膜を形成する工程
と、 前記透明導電膜上に、水素濃度15体積%以下の雰囲気
中において、前記透明導電膜を覆うように中間層を形成
する工程と、 前記中間層上に第1の導電型半導体層を形成する工程
と、 前記第1の導電型半導体層上に界面層を形成する工程
と、 前記界面層上に真性層を形成する工程と、 前記真性層上に前記第1の導電型と異なる導電型の第2
の導電型半導体層を形成する工程と、 を含むことを特徴とする、光起電力素子の製造方法。 - 【請求項11】 前記中間層を形成する際の前記水素濃
度は6体積%以下であることを特徴とする、請求項10
に記載の光起電力素子の製造方法。 - 【請求項12】 前記中間層は、プラズマCVD法で形
成することを特徴とする、請求項10又は11に記載の
光起電力素子の製造方法。 - 【請求項13】 前記中間層、前記第1の導電型半導体
層、及び前記界面層を同一の成膜室内において形成し、
前記真性層及び前記第2の導電型半導体層は、それぞれ
前記成膜室と異なる成膜室において形成することを特徴
とする、請求項10〜12のいずれか一に記載の光起電
力素子の製造方法。 - 【請求項14】 前記中間層は、前記第1の導電型半導
体層と同じ半導体材料を含むことを特徴とする、請求項
13に記載の光起電力素子の製造方法。 - 【請求項15】 前記中間層はシリコン半導体材料を含
み、前記中間層の厚さが0.5〜15nmであることを
特徴とする、請求項14に記載の光起電力素子の製造方
法。 - 【請求項16】 前記界面層は、前記第1の導電型半導
体層と同じ半導体材料を含むことを特徴とする、請求項
13〜15のいずれか一に記載の光起電力素子の製造方
法。 - 【請求項17】 前記界面層はシリコン半導体材料を含
み、前記界面層の膜厚が0.5〜8nmであることを特
徴とする、請求項16に記載の光起電力素子の製造方
法。 - 【請求項18】 前記透明導電膜を形成する工程は、前
記基板上に第1の透明導電膜を形成する工程と、前記第
1の透明導電膜上に第2の透明導電膜を形成する工程
と、を含むことを特徴とする、請求項10〜17のいず
れか一に記載の光起電力素子の製造方法。 - 【請求項19】 前記透明導電膜は、100℃以下の基
板温度で形成することを特徴とする、請求項10〜18
のいずれか一に記載の光起電力素子の製造方法。
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