JP2001282302A - 原動機を用いた移動体の制御装置におけるcpuの異常監視 - Google Patents

原動機を用いた移動体の制御装置におけるcpuの異常監視

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 相互に監視する複数のCPUを用いた制御装
置において、CPU同士のリセットが際限なく続くこと
を防止する。 【解決手段】 原動機の動作を制御するために、第1と
第2のCPU272,262を含む互いに接続された複
数のCPUを利用する。第1のCPU272は、リセッ
ト信号が与えられたときに、第2のCPU262を含む
所定の範囲の回路にリセットを引き起こす第1のリセッ
ト事象を実行する第1のリセット実行手段を有してい
る。第2のCPU262は、第1のリセット事象におい
て第2のCPU262がリセットされたときには第1の
CPU272にリセット信号を供給せず、第1のCPU
272の異常を検出したときに第1のCPU272にリ
セット信号を供給する第2のリセット実行手段を有して
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、原動機を用いた
移動体に使用される制御技術に関し、特に、CPUの異
常監視の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年では、車両や飛行機等のような原動
機を用いた移動体の制御は、CPUを用いたデジタル制
御装置によって行われるのが普通である。デジタル制御
装置においては、CPUを監視して、CPUに異常が発
生したときにCPUをリセットする監視回路が設けられ
ることが多い。監視回路としては、監視対象のCPUと
は別の他のCPUが用いられることもあり、また、いわ
ゆるウォッチドッグ回路などが用いられることもある。
【0003】例えば、特開平5−143196号公報に
は、車両用エアバッグ装置において、主CPUを監視す
るための副CPUを用いる技術が開示されている。この
技術では、副CPUは、主CPUの動作を監視し、主C
PUに異常が発生したときにはインヒビタ回路を動作さ
せて、主CPUからの信号が外部回路に出力されること
を禁止する。
【0004】また、特開平11−314573号公報に
は、電動式パワーステアリングの制御装置における監視
回路が開示されている。この技術では、監視回路とし
て、ウォッチドッグタイマや、過電流検出回路等が用い
られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】移動体を制御するため
に複数のCPUが用いられている場合には、いくつかの
CPUを相互に監視するように構成することが可能であ
る。例えば、2つの原動機をそれぞれ制御するための2
つのCPUが、互いに相手の動作を監視し、異常を発見
した場合に相手のCPUをリセットするような構成を取
ることが可能である。
【0006】しかし、このように複数のCPUが互いに
監視するような構成を採用した場合には、1つのCPU
がリセットされると、リセットされたCPUがその再起
動時に他のCPUをリセットするという事態が生じ得
る。この理由は、CPUがリセットされたときには、そ
の周辺回路をすべてリセットするのが普通だからであ
る。このような事態が生じると、CPU同士のリセット
が際限なく続いてしまい、制御装置が正常に復帰できな
くなるという問題がある。
【0007】本発明は、上述した従来の課題を解決する
ためになされたものであり、相互に監視する複数のCP
Uを用いた制御装置において、CPU同士のリセットが
際限なく続くことを防止することが可能な技術を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記目的を達成するために、本発明では、前記原動機の動
作を制御するために、第1と第2のCPUを含む互いに
接続された複数のCPUを利用する。前記第1のCPU
は、リセット信号が与えられたときに、前記第2のCP
Uを含む所定の範囲の回路にリセットを引き起こす第1
のリセット事象を実行する第1のリセット実行手段を有
している。前記第2のCPUは、前記第1のリセット事
象において前記第2のCPUがリセットされたときには
前記第1のCPUにリセット信号を供給せず、前記第1
のCPUの異常を検出したときに前記第1のCPUにリ
セット信号を供給する第2のリセット実行手段を有して
いる。
【0009】この構成では、第1のCPUにリセット信
号が与えられた場合には第2のCPUを含む所定の範囲
の回路がリセットされるが、第2のCPUは第1のCP
Uをリセットしないので、CPU同士のリセットが際限
なく続くことを防止することが可能である。また、第2
のCPUは、第1のCPUの異常を検出したときに第1
のCPUをリセットするので、第1のCPUの異常を監
視することが可能である。
【0010】なお、前記第1のCPUは、前記原動機の
制御において、前記所定の範囲の回路の中の最上位の制
御を行うCPUであることが好ましい。
【0011】こうすれば、第1のCPUがリセットされ
るときに第2のCPUを含む所定の範囲の回路がリセッ
トすることによって、より確実に原動機の制御を正常に
復帰することが可能である。
【0012】また、前記第1と第2のCPUは、互いに
相手の異常を監視するとともに、相手のCPUの異常を
検出したときに相手のCPUにリセット信号を供給する
機能をそれぞれ有しているようにしてもよい。
【0013】このような場合には、第1と第2のCPU
同士のリセットの循環を防止できるという効果が顕著で
ある。
【0014】前記制御装置は、さらに、前記第1のCP
Uの異常を監視するとともに、前記第1のCPUの異常
を検出したときに前記第1のCPUにリセット信号を供
給する監視回路を有するようにしてもよい。このとき、
前記制御装置は、前記移動体の始動時に、前記第2のC
PUによる前記第1のCPUのリセット動作と、前記監
視回路による前記第1のCPUのリセット動作とが正常
に実行されるか否かを確認するためのリセットテストを
実行するようにしてもよい。
【0015】この構成では、移動体の運行前に第1のC
PUのリセット動作を確認することができるので、制御
装置の信頼性を向上させることが可能である。
【0016】前記制御装置は、さらに、前記複数のCP
Uの中のいずれかのCPUに接続され、前記リセットテ
ストの結果を登録するリセット履歴登録部を有するよう
にしてもよい。
【0017】この構成では、リセットテスト後に、CP
Uによってリセットテストの結果を容易に確認すること
が可能である。
【0018】前記リセット履歴登録部は、前記リセット
テスト中において前記複数のCPUに供給される複数の
リセット信号のうちの少なくとも一部のリセット信号の
発生を検出して記憶する機能を有するようにしてもよ
い。
【0019】こうすれば、リセット履歴登録部を調べる
ことによって、リセットテスト中において所定のリセッ
ト信号が発生しているか否かを知ることが可能である。
【0020】また、前記リセット履歴登録部は、さら
に、前記リセットテスト後の前記移動体の運行中におい
て前記複数のリセット信号のうちの少なくとも一部のリ
セット信号の発生を検出して記憶する機能を有するよう
にしてもよい。
【0021】こうすれば、リセット履歴登録部を調べる
ことによって、移動体の運行中におけるCPUの異常の
発生を知ることが可能である。
【0022】なお、本発明は、種々の態様で実現するこ
とが可能であり、例えば、移動体の制御装置またはその
制御方法、その制御装置を用いた移動体、その制御装置
または制御方法の機能を実現するためのコンピュータプ
ログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録
媒体、そのコンピュータプログラムを含み搬送波内に具
現化されたデータ信号、等の態様で実現することができ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて以下の順序で説明する。 A.ハイブリッド車両の全体構成: B.ハイブリッド車両の基本動作: C.第1実施例の制御システムの構成: D.CPUのリセット体系: E.車両始動時のリセットテスト: F.第2実施例のメインECUの構成: G.変形例
【0024】A.ハイブリッド車両の全体構成:図1
は、本発明の一実施例としてのハイブリッド車両の全体
構成を示す説明図である。このハイブリッド車両は、エ
ンジン150と、2つのモータ/ジェネレータMG1,
MG2と、の3つの原動機を備えている。ここで、「モ
ータ/ジェネレータ」とは、モータとしても機能し、ま
た、ジェネレータとしても機能する原動機を意味してい
る。なお、以下では簡単のため、これらを単に「モー
タ」と呼ぶ。車両の制御は、制御システム200によっ
て行われる。
【0025】制御システム200は、メインECU21
0と、ブレーキECU220と、バッテリECU230
と、エンジンECU240とを有している。各ECU
は、マイクロコンピュータや、入力インタフェース、出
力インタフェースなどの複数の回路要素が1つの回路基
板上に配置された1ユニットとして構成されたものであ
る。メインECU210は、モータ制御部260とマス
タ制御部270とを有している。マスタ制御部270
は、3つの原動機150,MG1,MG2の出力の配分
などの制御量を決定する機能を有している。
【0026】エンジン150は、通常のガソリンエンジ
ンであり、クランクシャフト156を回転させる。エン
ジン150の運転はエンジンECU240により制御さ
れている。エンジンECU240は、マスタ制御部27
0からの指令に従って、エンジン150の燃料噴射量そ
の他の制御を実行する。
【0027】モータMG1,MG2は、同期電動機とし
て構成されており、外周面に複数個の永久磁石を有する
ロータ132,142と、回転磁界を形成する三相コイ
ル131,141が巻回されたステータ133,143
とを備える。ステータ133,143はケース119に
固定されている。モータMG1,MG2のステータ13
3,143に巻回された三相コイル131,141は、
それぞれ駆動回路191,192を介して2次バッテリ
194に接続されている。駆動回路191,192は、
各相ごとにスイッチング素子としてのトランジスタを1
対ずつ備えたトランジスタインバータである。駆動回路
191,192はモータ制御部260によって制御され
る。モータ制御部260からの制御信号によって駆動回
路191,192のトランジスタがスイッチングされる
と、バッテリ194とモータMG1,MG2との間に電
流が流れる。モータMG1,MG2はバッテリ194か
らの電力の供給を受けて回転駆動する電動機として動作
することもできるし(以下、この動作状態を力行と呼
ぶ)、ロータ132,142が外力により回転している
場合には三相コイル131,141の両端に起電力を生
じさせる発電機として機能してバッテリ194を充電す
ることもできる(以下、この動作状態を回生と呼ぶ)。
【0028】エンジン150とモータMG1,MG2の
回転軸は、プラネタリギヤ120を介して機械的に結合
されている。プラネタリギヤ120は、サンギヤ121
と、リングギヤ122と、プラネタリピニオンギヤ12
3を有するプラネタリキャリア124と、から構成され
ている。本実施例のハイブリッド車両では、エンジン1
50のクランクシャフト156はダンパ130を介して
プラネタリキャリア軸127に結合されている。ダンパ
130はクランクシャフト156に生じる捻り振動を吸
収するために設けられている。モータMG1のロータ1
32は、サンギヤ軸125に結合されている。モータM
G2のロータ142は、リングギヤ軸126に結合され
ている。リングギヤ122の回転は、チェーンベルト1
29とデファレンシャルギア114とを介して車軸11
2および車輪116R,116Lに伝達される。
【0029】制御システム200は、車両全体の制御を
実現するために種々のセンサを用いており、例えば、運
転者によるアクセルの踏み込み量を検出するためのアク
セルセンサ165、シフトレバーの位置を検出するシフ
トポジションセンサ167、ブレーキの踏み込み圧力を
検出するためのブレーキセンサ163、バッテリ194
の充電状態を検出するためのバッテリセンサ196、お
よびモータMG2の回転数を測定ための回転数センサ1
44などを利用している。リングギヤ軸126と車軸1
12はチェーンベルト129によって機械的に結合され
ているため、リングギヤ軸126と車軸112の回転数
の比は一定である。従って、リングギヤ軸126に設け
られた回転数センサ144によって、モータMG2の回
転数のみでなく、車軸112の回転数も検出することが
できる。
【0030】B.ハイブリッド車両の基本的動作:ハイ
ブリッド車両の基本的な動作を説明するために、以下で
はまず、プラネタリギヤ120の動作について説明す
る。プラネタリギヤ120は、上述した3つの回転軸の
うちの2つの回転軸の回転数が決定されると残りの回転
軸の回転数が決まるという性質を有している。各回転軸
の回転数の関係は次式(1)の通りである。
【0031】 Nc=Ns×ρ/(1+ρ)+Nr×1/(1+ρ) …(1)
【0032】ここで、Ncはプラネタリキャリア軸12
7の回転数、Nsはサンギヤ軸125の回転数、Nrは
リングギヤ軸126の回転数である。また、ρは次式で
表される通り、サンギヤ121とリングギヤ122のギ
ヤ比である。
【0033】ρ=[サンギヤ121の歯数]/[リング
ギヤ122の歯数]
【0034】また、3つの回転軸のトルクは、回転数に
関わらず、次式(2),(3)で与えられる一定の関係
を有する。
【0035】 Ts=Tc×ρ/(1+ρ) …(2) Tr=Tc×1/(1+ρ)=Ts/ρ …(3)
【0036】ここで、Tcはプラネタリキャリア軸12
7のトルク、Tsはサンギヤ軸125のトルク、Trは
リングギヤ軸126のトルクである。
【0037】本実施例のハイブリッド車両は、このよう
なプラネタリギヤ120の機能により、種々の状態で走
行することができる。例えば、ハイブリッド車両が走行
を始めた比較的低速な状態では、エンジン150を停止
したまま、モータMG2を力行することにより車軸11
2に動力を伝達して走行する。同様にエンジン150を
アイドル運転したまま走行することもある。
【0038】走行開始後にハイブリッド車両が所定の速
度に達すると、制御システム200はモータMG1を力
行して出力されるトルクによってエンジン150をモー
タリングして始動する。このとき、モータMG1の反力
トルクがプラネタリギヤ120を介してリングギヤ12
2にも出力される。
【0039】エンジン150を運転してプラネタリキャ
リア軸127を回転させると、上式(1)〜(3)を満
足する条件下で、サンギヤ軸125およびリングギヤ軸
126が回転する。リングギヤ軸126の回転による動
力はそのまま車輪116R,116Lに伝達される。サ
ンギヤ軸125の回転による動力は第1のモータMG1
で電力として回生することができる。一方、第2のモー
タMG2を力行すれば、リングギヤ軸126を介して車
輪116R,116Lに動力を出力することができる。
【0040】定常運転時には、エンジン150の出力
が、車軸112の要求動力(すなわち車軸112の回転
数×トルク)とほぼ等しい値に設定される。このとき、
エンジン150の出力の一部はリングギヤ軸126を介
して直接車軸112に伝えられ、残りの出力は第1のモ
ータMG1によって電力として回生される。回生された
電力は、第2のモータMG2がリングギヤ軸126を回
転させるトルクを発生するために使用される。この結
果、車軸112を所望の回転数で所望のトルクで駆動す
ることが可能である。
【0041】車軸112に伝達されるトルクが不足する
場合には、第2のモータMG2によってトルクをアシス
トする。このアシストのための電力には、第1のモータ
MG1で回生した電力およびバッテリ149に蓄えられ
た電力が用いられる。このように、制御システム200
は、車軸112から出力すべき要求動力に応じて2つの
モータMG1,MG2の運転を制御する。
【0042】本実施例のハイブリッド車両は、エンジン
150を運転したまま後進することも可能である。エン
ジン150を運転すると、プラネタリキャリア軸127
は前進時と同方向に回転する。このとき、第1のモータ
MG1を制御してプラネタリキャリア軸127の回転数
よりも高い回転数でサンギヤ軸125を回転させると、
上式(1)から明らかな通り、リングギヤ軸126は後
進方向に反転する。制御システム200は、第2のモー
タMG2を後進方向に回転させつつ、その出力トルクを
制御して、ハイブリッド車両を後進させることができ
る。
【0043】プラネタリギヤ120は、リングギヤ12
2が停止した状態で、プラネタリキャリア124および
サンギヤ121を回転させることが可能である。従っ
て、車両が停止した状態でもエンジン150を運転する
ことができる。例えば、バッテリ194の残容量が少な
くなれば、エンジン150を運転し、第1のモータMG
1を回生運転することにより、バッテリ194を充電す
ることができる。車両が停止しているときに第1のモー
タMG1を力行すれば、そのトルクによってエンジン1
50をモータリングし、始動することができる。
【0044】C.第1実施例の制御システムの構成:図
2は、第1実施例における制御システム200のより詳
細な構成を示すブロック図である。マスタ制御部270
は、マスタ制御CPU272と、電源制御回路274と
を含んでいる。また、モータ制御部260は、モータ主
制御CPU262と、2つのモータMG1,MG2をそ
れぞれ制御するための2つのモータ制御CPU264,
266とを有している。各CPUは、それぞれ図示しな
いCPUとROMとRAMと入力ポートと出力ポートを
備えており、これらとともに1チップマイクロコンピュ
ータを構成している。
【0045】マスタ制御CPU272は、3つの原動機
150,MG1,MG2の回転数やトルクの配分等の制
御量を決定し、他のCPUやECUに各種の要求値を供
給して、各原動機の駆動を制御する機能を有している。
この制御のために、マスタ制御CPU272には、アク
セル開度を示すアクセルポジション信号AP1,AP2
や、シフト位置を示すシフトポジション信号SP1,S
P2等が供給されている。なお、アクセルセンサ165
とシフトポジションセンサ167は、それぞれ2重化さ
れており、2つのアクセルポジション信号AP1,AP
2と、2つのシフトポジション信号SP1,SP2とを
それぞれマスタ制御CPU272に供給している。
【0046】マスタ制御CPU272には、さらに、マ
スタ制御CPU272に異常が検出された時に警告灯1
72を点灯するための点灯回路170が接続されてい
る。警告灯172は、例えばインストルメントパネルに
設けられている。
【0047】電源制御回路274は、バッテリ194の
高圧直流電圧をメインECU210内の各回路用の低圧
直流電圧に変換するための回路である。この電源制御回
路274は、マスタ制御CPU272の異常を監視する
監視回路としての機能も有しているが、これについては
後述する。
【0048】エンジンECU240は、マスタ制御CP
U272から与えられたエンジン出力要求値PEreq に
応じてエンジン150を制御する。エンジンECU24
0からは、エンジン150の回転数REVenがマスタ制
御CPU272にフィードバックされる。
【0049】モータ主制御CPU262は、マスタ制御
CPU272から与えられたモータMG1,MG2に関
するトルク要求値T1req,T2reqに応じて、2つのモ
ータ制御CPU264,266にそれぞれ電流要求値I
1req,I2reqを供給する。モータ制御CPU264,
266は、電流要求値I1req,I2reqに従って駆動回
路191,192をそれぞれ制御して、モータMG1,
MG2を駆動する。モータMG1,MG2の回転数セン
サからは、モータMG1,MG2の回転数REV1,R
EV2がモータ主制御CPU262にフィードバックさ
れている。なお、モータ主制御CPU262からマスタ
制御CPU272には、モータMG1,MG2の回転数
REV1,REV2や、バッテリ194から駆動回路1
91,192への電流値IBなどがフィードバックされ
ている。
【0050】バッテリECU230は、バッテリ194
の充電状態SOCを監視するとともに、必要に応じてバ
ッテリ194の充電要求値CHreq をマスタ制御CPU
272に供給する。マスタ制御CPU272は、この要
求値CHreq を考慮して各原動機の出力を決定する。す
なわち、充電が必要な場合には、走行に必要な出力より
も大きい動力をエンジン150に出力させて、その一部
を第1のモータMG1による充電動作に配分する。
【0051】ブレーキECU220は、図示しない油圧
ブレーキと、第2のモータMG2による回生ブレーキと
のバランスを取る制御を行う。この理由は、このハイブ
リッド車両では、ブレーキ時に第2のモータMG2によ
る回生動作が行われてバッテリ194が充電されるから
である。具体的には、ブレーキECU220は、ブレー
キセンサ163からのブレーキ圧力BPに基づいて、マ
スタ制御CPU272に回生要求値REGreq を入力す
る。マスタ制御CPU272は、この要求値REGreq
に基づいてモータMG1,MG2の動作を決定して、ブ
レーキECU220に回生実行値REGpracをフィード
バックする。ブレーキECU220は、この回生実行値
REGpracと回生要求値REGreq の差分と、ブレーキ
圧力BPとに基づいて、油圧ブレーキによるブレーキ量
を適切な値に制御する。
【0052】以上のように、マスタ制御CPU272
は、各原動機150,MG1,MG2の出力を決定し
て、それぞれの制御を担当するECU240やCPU2
64,266に要求値を供給する。ECU240やCP
U264,266は、この要求値応じて各原動機を制御
する。この結果、ハイブリッド車両は、走行状態に応じ
て適切な動力を車軸112から出力して走行することが
できる。また、ブレーキ時には、ブレーキECU220
とマスタ制御CPU272とが協調して、各原動機や油
圧ブレーキの動作を制御する。この結果、電力を回生し
つつ、運転者に違和感をあまり感じさせないブレーキン
グを実現することができる。
【0053】ところで、このメインECU210は、各
CPUの異常を監視するために、以下のような構成を有
している。マスタ制御CPU272は、モータ主制御C
PU262の異常を監視する機能を有している。この異
常監視のために、モータ主制御CPU262は、一定周
期を有するクロック信号であるウォッチドッグパルスW
DP1を発生してマスタ制御CPU272に供給してい
る。マスタ制御CPU272は、図示しないウォッチド
ッグタイマを有している。一般によく知られているよう
に、CPUが正常であれば、CPUからウォッチドッグ
パルスが一定周期で出力されるので、ウォッチドッグタ
イマはCPUが正常に動作していると見なして何もしな
い。一方、CPUに異常が発生し、ウォッチドッグパル
スが所定の期間以上発生しないと、ウォッチドッグタイ
マからCPUにリセット信号が出力される。この結果、
そのCPUがリセットされて再び正常な動作を開始す
る。マスタ制御CPU272のウォッチドッグタイマ
は、この原理に従ってモータ主制御CPU262の動作
を監視し、モータ主制御CPU262に異常が生じたと
きにモータ主制御CPU262にリセット信号RES1
を供給する。
【0054】モータ主制御CPU262は、マスタ制御
CPU272と、2つのモータ制御CPU264,26
6の異常を監視する機能を有している。すなわち、モー
タ主制御CPU262には、これらのCPU272,2
64,266からウォッチドッグパルスがそれぞれ入力
されており、いずれかのCPUに異常が発生すると、そ
のCPUにリセット信号を供給する。マスタ制御CPU
272とモータ主制御CPU262とは、互いにその動
作を監視していることになる。
【0055】なお、マスタ制御CPU272から出力さ
れるウォッチドッグパルスWDP2は、電源制御回路2
74によっても監視されている。モータ主制御CPU2
62と電源制御回路274の2つをマスタ制御CPU2
72の監視回路として使用することによって、監視動作
をより確実にすることができる。例えば、マスタ制御C
PU272とモータ主制御CPU262の両方に異常が
発生しても、電源制御回路274がマスタ制御CPU2
72の異常を検出してこれをリセットすることができ
る。マスタ制御CPU272は、ハイブリッド車両全体
の制御を統括しているので、監視回路をこのように多重
化することによって制御システムの信頼性を高めること
ができる。
【0056】異常履歴登録回路280の入力ポートに
は、マスタ制御CPU272とモータ主制御CPU26
2との間で送受信されるリセット信号RES1,RES
2が入力されている。異常履歴登録回路280は、これ
らのリセット信号RES1,RES2が発生すると、こ
れを内部のEEPROM282に格納する。すなわち、
異常履歴登録回路280は、マスタ制御CPU272や
モータ主制御CPU262がリセットされるときに、ど
のリセット信号が発生したかを監視してその履歴を登録
する機能を有している。
【0057】なお、モータ主制御CPU262と異常履
歴登録回路280とは、双方向通信配線214を介して
互いに各種の要求や通知を行うことができる。また、マ
スタ制御CPU272とモータ主制御CPU262の間
にも双方向通信配線212が設けられている。
【0058】D.CPUのリセット体系:図3は、ハイ
ブリッド車両の運転時においてメインECU210内の
CPUに異常が発生した場合に行われるリセット動作の
流れを示す説明図である。各CPU間の矢印はリセット
信号を表しており、矢印の中の番号はリセット信号の発
生順序を示している。
【0059】図3(A)は、マスタ制御CPU272に
異常が発生した場合の動作を示している。モータ主制御
CPU262と電源制御回路274が正常に動作してい
れば、これらの両方からマスタ制御CPU272にリセ
ット信号が入力される。モータ主制御CPU262と電
源制御回路274の少なくとも一方からリセット信号が
入力されるとマスタ制御CPU272はリセットされ、
リセット後の立ち上がり時にモータ主制御CPU262
をリセットする。モータ主制御CPU262がリセット
されて立ち上がると、モータ主制御CPU262は2つ
のモータ制御CPU264,266をリセットする。こ
の結果、4つのCPUはすべてリセットされて、正常な
動作を再開する。
【0060】警告灯172の点灯回路170は、マスタ
制御CPU272に入力される2つのリセット信号のう
ちの少なくとも一方が発生すると、警告灯172を点灯
する。なお、点灯回路170は、最上位のCPUである
マスタ制御CPU272に異常が発生した場合にのみ点
灯するように構成されていればよい。但し、点灯回路1
70や警告灯172を省略することも可能である。
【0061】なお、リセット信号を出力するリセット実
行部272a,262aとしてのCPU272,262
の機能は、これら各CPUの図示しないROMに予め格
納されたプログラムを各CPUが実行することによって
実現されている。
【0062】図3(A)の場合において、マスタ制御C
PU272に異常が発生したときに、メインECU21
0内の他のCPU262,264,266をすべてリセ
ットするのは、これらのCPU262,264,266
が、マスタ制御CPU272からの要求値や指令に基づ
いて動作しているからである。すなわち、マスタ制御C
PU272に異常が発生している場合には、マスタ制御
CPU272が他のCPUに間違った要求値や指令を供
給し、他のCPUがこれに従って間違った制御を行って
いる可能性がある。このとき、他のCPUをすべてリセ
ットするようにすれば、正常な制御動作を確実に再開す
ることが可能である。この意味では、マスタ制御CPU
272に異常が発生したときに、マスタ制御CPU27
2から要求値や指令が供給されている他のECU内のC
PU(すなわち、ブレーキECU220やエンジンEC
U240内のCPU)を同時にリセットするようにして
もよい。
【0063】図3(B)は、モータ主制御CPU262
に異常が発生した場合の動作を示している。このときに
は、マスタ制御CPU272がモータ主制御CPU26
2をリセットする。モータ主制御CPU262がリセッ
トされて立ち上がると、モータ主制御CPU262は2
つのモータ制御CPU264,266をリセットする。
この結果、3つのCPU262,264,266がリセ
ットされて、正常な動作を再開する。なお、マスタ制御
CPU272には、モータ主制御CPU262からの要
求値や指令が供給されていないので、モータ主制御CP
U262がリセットされるときにマスタ制御CPU27
2をリセットする必要は無い。このとき、マスタ制御C
PU272には異常が発生していないので、警告灯17
2は点灯されない。
【0064】図3(A),(B)の説明から理解できる
ように、マスタ制御CPU272とモータ主制御CPU
262は互いに相手の異常を監視している。また、マス
タ制御CPU272に異常が発生したときには、モータ
主制御CPU262がマスタ制御CPU272をリセッ
トし、その後、マスタ制御CPU272がモータ主制御
CPU262をリセットする。一方、モータ主制御CP
U262に異常が発生したときには、マスタ制御CPU
272がモータ主制御CPU262をリセットするが、
モータ主制御CPU262はマスタ制御CPU272を
リセットしない。このような動作から、2つのCPU2
72,262のリセット動作には序列が設けられている
ものと考えることができる。すなわち、この序列の上位
にあるCPU272がリセットされたときには下位にあ
るCPU262がリセットされるが、下位にあるCPU
262がリセットされたときには上位にあるCPU27
2はリセットされない。CPU同士のリセット動作にこ
のような序列を設けることよって、以下のような利点が
ある。
【0065】仮に、モータ主制御CPU262がリセッ
トされたときに、モータ主制御CPU262がマスタ制
御CPU272をリセットするようにリセット実行部2
62aを構成した場合を想定する。この場合には、モー
タ主制御CPU262のリセットの後に、モータ主制御
CPU262によってマスタ制御CPU272がリセッ
トされ、さらに、マスタ制御CPU272によってモー
タ主制御CPU262がリセットされる、というように
リセット動作の循環が際限なく続く。従って、制御シス
テムが正常に復帰できなくなるという問題がある。これ
に対して、図3(A),(B)のリセット体系では、こ
のようなリセット動作の循環の問題が生じず、制御シス
テムを正常に復帰させることが可能である。
【0066】なお、マスタ制御CPU272とモータ主
制御CPU262とは、原動機の制御動作の一部をそれ
ぞれ実行しており、また、相互に相手の異常を監視して
いる、という2つの点に関しては、互いにほぼ対等の関
係にある。このように、ほぼ対等な関係にある2つのC
PU272,262の間において、リセット動作上の序
列を設定することによって、リセット動作の循環の問題
を防止しつつ、互いに相手の異常を監視することが可能
である。
【0067】このようなリセット動作の序列は、2つの
CPU272,262の原動機制御上の序列に一致させ
ることが好ましい。すなわち、本実施例では、マスタ制
御CPU272からモータ主制御CPU262には原動
機制御上の要求値(モータトルク要求値TORreq )が
供給されているが、モータ主制御CPU262からマス
タ制御CPU272には原動機制御上の要求値は供給さ
れていない。すなわち、このような原動機制御上の序列
においては、マスタ制御CPU272はモータ主制御C
PU262よりも上位にあり、すべてのCPUの中の最
上位にある。このように、原動機制御上の序列において
上位にあるCPUを、リセット動作上の序列においても
上位に位置付けるようにすれば、リセット動作後の制御
システムの制御動作をより確実に再開することが可能で
ある。
【0068】E.車両始動時のリセットテスト:図4
は、ハイブリッド車両の始動時におけるマスタ制御CP
U272のリセットテストの手順を示すフローチャート
である。運転者がキーをオン位置に回すと制御システム
200(図1)が起動される。このとき、マスタ制御C
PU272のリセット動作を確認するために、まず、ス
テップS10において、モータ主制御CPU262によ
るマスタ制御CPU272のリセット動作が確認される
(第1のリセットテスト)。そして、ステップS20に
おいて、電源制御回路274によるマスタ制御CPU2
72のリセット動作が確認される(第2のリセットテス
ト)。これらのリセットテストの詳細については後述す
る。リセットテストの結果は、異常履歴登録回路280
内のEEPROM282に登録される。
【0069】図5は、EEPROM282のリセット履
歴領域の内容を示す説明図である。EEPROM282
内の所定の位置には、リセット履歴領域が予め確保され
ている。リセット履歴領域は、初期リセットテスト履歴
領域R1と、走行中リセット履歴領域R2とを含んでい
る。初期リセットテスト履歴領域R1には、第1と第2
のリセットテストに対応する2つの事象番号#1.#2
の事象を登録可能である。また、走行中リセット履歴領
域R2には、事象番号#3以降の複数の事象を登録可能
である。なお、1つの事象番号には、リセット信号RE
S1,RES2の発生の有無を示す値をそれぞれ登録す
ることができる。また、EEPROM282には、最新
のリセット事象を示すためのポインタPTも登録されて
いる。図5(A)に示すように、リセット履歴領域の登
録内容は、車両の始動時に初期化される。
【0070】図6は、第1のリセットテスト(ステップ
S10)の詳細手順を示すフローチャートである。図6
のステップS11では、マスタ制御CPU272が、双
方向通信配線212を介してモータ主制御CPU262
に第1のリセットテストを実行することを通知する。モ
ータ主制御CPU262は、この通知を受けると、マス
タ制御CPU272に対してリセット信号RES2を供
給してリセットさせる(ステップS12)。このとき、
異常履歴登録回路280(図2)の入力ポートにもこの
リセット信号RES2が入力され、EEPROM282
内にリセット信号RES2が発生したことを示す値
「1」が登録される(図5(B))。
【0071】マスタ制御CPU272は、リセットされ
た後の立ち上が時に、モータ主制御CPU262に対し
てリセット信号RES1を供給してリセットさせる(ス
テップS13)。このとき、EEPROM282内にリ
セット信号RES1が発生したことを示す値「1」が登
録される(図5(B)参照)。モータ主制御CPU26
2は、リセットされた後の立ち上がり時に、2つのモー
タ制御CPU264,266をリセットする(ステップ
S14)。その後、モータ主制御CPU262は、EE
PROM282に登録されているテスト結果を読み出し
て、マスタ制御CPU272に通知する(ステップS1
5)。
【0072】図5(B)は、第1のリセットテスト後の
リセット履歴を示している。第1のリセットテストが終
了した時点では、ポインタPTは第1のリセットテスト
の結果(事象番号#1)を指している。第1のリセット
テストにおいて、リセット信号RES1,RES2が発
生していれば各信号の登録位置に値「1」が登録されて
いるはずである。一方、いずれかのリセット信号が発生
していなければ、その信号の登録位置に値「0」が登録
される。
【0073】モータ主制御CPU262は、最新のリセ
ット事象が第1のリセットテスト(事象番号#1)であ
ることと、そのリセットテストの結果とをマスタ制御C
PU272に通知する。第1のリセットテストにおいて
2つのリセット信号RES1,RES2がいずれも発生
している場合には、マスタ制御CPU272は第1のリ
セットテストが正常に終了したと判断してこのテストを
終了する(ステップS16)。一方、リセット信号RE
S1,RES2のうちの少なくとも一方が発生していな
い場合には、第1のリセットテストが正常に終了しなか
ったものと判断して、エラー処理を実行する(ステップ
S17)。エラー処理では、例えば、制御システムが異
常であることをインストルメントパネルに表示して運転
者に通知するとともに、ハイブリッド車両の走行を禁止
する。なお、制御システム200の起動後に一定時間が
経過したときに第1のリセットテストが完了していない
場合にも、マスタ制御CPU272はエラー処理を実行
する。この第1のリセットテストの結果、モータ主制御
CPU262からマスタ制御CPU272をリセットす
る第1のリセット経路が正常に動作することを確認する
ことができる。
【0074】図7は、第2のリセットテスト(図4のス
テップS20)の詳細手順を示すフローチャートであ
る。ステップS21では、マスタ制御CPU272が、
モータ主制御CPU262に第2のリセットテストを実
行することを通知する。モータ主制御CPU262は、
この通知を受けると、第2のリセットテストを開始する
ことを異常履歴登録回路280内のEEPROM282
に登録する。この結果、EEPROM282のポインタ
PTは1つインクリメントされて、第2のリセットテス
ト(履歴番号#2)を指す状態となる(図5(C))。
モータ主制御CPU262は、さらに、マスタ制御CP
U272監視用のウォッチドッグタイマの動作を禁止す
る。
【0075】ステップS22では、マスタ制御CPU2
72が、ウォッチドッグパルスWDP2の発生を停止す
る。このとき、モータ主制御CPU262内のウォッチ
ドッグタイマの動作は禁止されているので、電源制御回
路274のみがリセット信号RES0をマスタ制御CP
U272に供給してリセットさせる(ステップS2
3)。
【0076】マスタ制御CPU272は、リセットされ
た後の立ち上がり時に、モータ主制御CPU262に対
してリセット信号RES1を供給してリセットさせる
(ステップS24)。このとき、EEPROM282内
にリセット信号RES1が発生したことが登録される。
モータ主制御CPU262は、リセットされた後の立ち
上がり時に2つのモータ制御CPU264,266をリ
セットする(ステップS25)。その後、モータ主制御
CPU262は、EEPROM282に登録されている
テスト結果を読み出して、マスタ制御CPU272に通
知する(ステップS26)。
【0077】図5(C)は、第2のリセットテスト後の
リセット履歴を示している。第2のリセットテストが終
了した時点では、ポインタPTは第2のリセットテスト
の結果(事象番号#2)を指している。第2のリセット
テストにおいては、モータ主制御CPU262からマス
タ制御CPU272へのリセット信号RES2は発生し
ておらず、その逆方向のリセット信号RES1が発生し
ているはずである。
【0078】モータ主制御CPU262は、最新のリセ
ット事象が第2のリセットテスト(事象番号#2)であ
ることと、そのリセットテストの結果とをマスタ制御C
PU272に通知する。第2のリセットテストにおいて
リセット信号RES1が発生しており、他のリセット信
号RES2が発生していない場合には、マスタ制御CP
U272は第2のリセットテストが正常に終了したと判
断してこのテストを終了する(ステップS27)。一
方、リセット信号RES1が発生していない場合には、
第2のリセットテストが正常に終了しなかったものと判
断して、エラー処理を実行する(ステップS28)。こ
のエラー処理は、図6のステップS27のものと同じで
ある。なお、制御システム200の起動後に一定時間が
経過したときに第2のリセットテストが完了していない
場合にも、マスタ制御CPU272はエラー処理を実行
する。この第2のリセットテストの結果、電源制御回路
274からマスタ制御CPU272をリセットする第2
のリセット経路が正常に動作することを確認することが
できる。
【0079】こうして、第1と第2のリセットテストに
よって、マスタ制御CPU272の2つのリセット動作
が正常に行われることが確認されると、マスタ制御CP
U272は、インストルメントパネルに走行可能ランプ
を点灯させる。この結果、運転者がハイブリッド車両を
走行させることが可能となる。
【0080】走行中にリセット信号RES1またはRE
S2が発生すると、EEPROM282内の走行中リセ
ット履歴領域R2(図5(C))にその履歴が登録され
る。従って、走行後にサービスコンピュータを制御シス
テム200に接続し、EEPROM282からリセット
履歴を読み出して調べることによって、走行中にどのリ
セット信号が発生したかを知ることが可能である。
【0081】なお、リセット履歴領域R1,R2内に
は、他のリセット信号の発生も登録できるようにするこ
とが好ましい。特に、CPUをリセットするためのすべ
てのリセット信号の発生事象をリセット履歴領域内を登
録できるようにすれば、より詳細なリセット履歴を知る
ことが可能である。また、リセット履歴領域R1,R2
内に、各リセット事象の発生時刻を登録できるようにし
てもよい。さらに、走行中リセット履歴領域R2は、車
両の始動時に初期化せず、数回の走行中のリセット履歴
を格納しておくようにしてもよい。
【0082】上述したように、本実施例では、車両の始
動時に、マスタ制御CPU272の2つのリセット経路
(すなわちリセット信号RES0,RES2)が正常に
作動するか否かを確認するようにしたので、車両の走行
中においてマスタ制御CPU272に異常が発生したと
しても確実に回復させることができる。また、異常履歴
登録回路280にリセットの履歴を登録するようにした
ので、走行中におけるリセット履歴を走行後に調べるこ
とが可能である。
【0083】F.第2実施例のメインECUの構成:図
8は、第2実施例におけるメインECUの構成を示すブ
ロック図である。このメインECU210aは、モータ
主制御CPU262の代わりに第1のモータ制御CPU
264がマスタ制御CPU272を監視している点を除
いて、図2に示した第1実施例と同じ構成を有してい
る。
【0084】第1のモータ制御CPU264にはマスタ
制御CPU272からのウォッチドッグパルスWDP2
が供給されている。マスタ制御CPU272に異常が発
生してウォッチドッグパルスWDP2の発生が停止する
と、第1のモータ制御CPU264がマスタ制御CPU
272にリセット信号RES2を供給してリセットさせ
る。
【0085】この第2実施例では、マスタ制御CPU2
72の異常は第1のモータ制御CPU264で監視され
ており、また、第1のモータ制御CPU264の異常は
モータ主制御CPU262によって、モータ主制御CP
U262の異常はマスタ制御CPU272によって監視
されている。換言すれば、これらの3つのCPU27
2,262,264は、循環的に異常を監視している。
【0086】図9(A)は、第2実施例においてマスタ
制御CPU272に異常が発生した場合の動作を示して
いる。このとき、第1のモータ制御CPU264と電源
制御回路274の少なくとも一方からリセット信号が入
力されると、マスタ制御CPU272がリセットされ
る。マスタ制御CPU272は、リセット後の立ち上が
り時にモータ主制御CPU262をリセットする。モー
タ主制御CPU262がリセットされて立ち上がると、
2つのモータ制御CPU264,266をリセットす
る。この結果、4つのCPUはすべてリセットされて、
正常な制御動作を再開する。但し、第1のモータ制御C
PU264は、リセットされた後に立ち上がるときにマ
スタ制御CPU272をリセットしないように、そのリ
セット実行部としての機能が設定されている。なお、点
灯回路170は、マスタ制御CPU272に入力される
リセット信号の発生に応じて警告灯172を点灯する。
【0087】図9(B)は、モータ主制御CPU262
に異常が発生した場合の動作を示している。このときに
は、マスタ制御CPU272からモータ主制御CPU2
62にリセット信号が入力される。モータ主制御CPU
262がリセットされて立ち上がると、モータ主制御C
PU262は2つのモータ制御CPU264,266を
リセットする。この結果、3つのCPU262,26
4,266がリセットされて、正常な動作を再開する。
このときにも、第1のモータ制御CPU264はマスタ
制御CPU272をリセットしない。また、マスタ制御
CPU272には異常が発生していないので、点灯回路
170は警告灯172を点灯しない。
【0088】図9(C)は、第1のモータ制御CPU2
64に異常が発生した場合の動作を示している。このと
きには、モータ主制御CPU262から第1のモータ制
御CPU264にリセット信号が入力されて、このCP
U264のみがリセットされる。このときにも、第1の
モータ制御CPU264はマスタ制御CPU272をリ
セットしない。この場合にも、マスタ制御CPU272
には異常が発生していないので、点灯回路170は警告
灯172を点灯しない。
【0089】図9(A)〜(C)の説明から理解できる
ように、マスタ制御CPU272とモータ主制御CPU
262と第1のモータ制御CPU264は、循環的に異
常を監視している。但し、マスタ制御CPU272の異
常を監視している第1のモータ制御CPU264がリセ
ットされたときには、第1のモータ制御CPU264の
立ち上がり時にマスタ制御CPU272をリセットしな
いように、第1のモータ制御CPU264のリセット実
行部としての機能が予め設定されている。この結果、リ
セット動作の循環の発生が起こらないので、制御システ
ムを正常に復帰させることが可能である。
【0090】上述した第1、第2実施例から理解できる
ように、本発明では、第1のCPU272にリセット信
号が与えられたときに、この第1のCPU272が、第
2のCPU262(または264)を含む所定の範囲の
回路(262,264,266)にリセットを引き起こ
す第1のリセット事象を実行するように、第1のCPU
272のリセット実行手段が構成されている。また、第
2のCPU262(または264)は、第2のCPU2
62(または264)がリセットされたときには第1の
CPU272にリセット信号を供給せず、一方、第1の
CPU272の異常を検出したときには第1のCPU2
72にリセット信号を供給するように、第2のCPU2
62(または264)のリセット実行手段が構成されて
いる。このようにリセット実行手段を構成すれば、リセ
ット動作の循環の発生が起こらないので、制御システム
を正常に復帰させることが可能である。
【0091】特に、第1のCPUとして、第1のリセッ
ト事象でリセットされる回路の中で、原動機の制御にお
いて最上位の制御を行うCPU272を選択すれば、こ
の第1のCPU272に異常が発生したときに、制御シ
ステム全体の動作をより確実に正常に復帰させることが
できるという利点がある。
【0092】G.変形例:なお、この発明は上記の実施
例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲において種々の態様において実施することが
可能であり、例えば次のような変形も可能である。
【0093】G1.変形例1:上記各実施例では、プラ
ネタリアギアを用いて、エンジンの動力を車軸と第1の
モータMG1とに分配するいわゆる機械分配式のハイブ
リッド車両について説明したが、本発明は、プラネタリ
アギアを用いずにモータ/ジェネレータを用いて電気的
にエンジンの動力を分配するいわゆる電気分配式のハイ
ブリッド車両にも適用可能である。電気分配式のハイブ
リッド車両については、例えば本出願人により開示され
た特開平9−46965号公報に開示されているので、
ここではその説明は省略する。
【0094】また、本発明は、ハイブリッド車両以外の
他の車両や、飛行機、船舶などの種主の移動体に適用可
能である。すなわち、一般に、本発明は、少なくとも1
つの原動機を用いた移動体に適用可能である。
【0095】G2.変形例2:上記実施例では、各CP
Uの異常の監視は、ウォッチドッグパルスWDPを用い
て行われていたが、各CPUの演算内容を他のCPUが
確認することによって、CPUの異常監視を行ってもよ
い。例えば、マスタ制御CPU272とモータ主制御C
PU262は、ウォッチドッグパルスWDPの監視を行
う代わりに、または、これと並行して、互いの演算が正
確に実行されているか否かを監視するようにしてもよ
い。
【0096】G3.変形例3:異常履歴登録回路280
(図2)内のメモリとしては、EEPROM282以外
の任意のメモリを使用することが可能である。但し、E
EPROMのように不揮発性のメモリを用いれば、電源
が消失しても登録内容が失なわれることが無いという点
で好ましい。また、異常履歴登録回路280は、ECU
210内のCPUがリセットされても異常履歴登録回路
280への電源が消失しないように、ECU210内の
CPUからの独立性が高い電源回路から電源を供給され
ていることが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例としてのハイブリッド車両
の全体構成を示す説明図。
【図2】制御システム200のより詳細な構成を示すブ
ロック図。
【図3】ハイブリッド車両の運転時においてメインEC
U210内のCPUに異常が発生した場合に行われるリ
セット動作の流れを示す説明図。
【図4】ハイブリッド車両の始動時におけるマスタ制御
CPU272のリセットの確認動作を示すフローチャー
ト。
【図5】EEPROM282のリセット履歴領域の内容
を示す説明図。
【図6】第1のリセットテスト(図4のステップS1
0)の詳細手順を示すフローチャート。
【図7】第2のリセットテスト(図4のステップS2
0)の詳細手順を示すフローチャート。
【図8】第2実施例におけるメインECUの構成を示す
ブロック図。
【図9】第2実施例におけるリセット動作の流れを示す
説明図。
【符号の説明】
112…車軸 114…デファレンシャルギア 116R,116L…車輪 119…ケース 120…プラネタリギヤ 121…サンギヤ 122…リングギヤ 123…プラネタリピニオンギヤ 124…プラネタリキャリア 125…サンギヤ軸 126…リングギヤ軸 127…プラネタリキャリア軸 129…チェーンベルト 130…ダンパ 131…三相コイル 132…ロータ 133…ステータ 141…三相コイル 142…ロータ 143…ステータ 144…回転数センサ 149…バッテリ 150…エンジン 156…クランクシャフト 163…ブレーキセンサ 165…アクセルセンサ 167…シフトポジションセンサ 191,192…駆動回路 194…バッテリ 196…バッテリセンサ 200…制御システム 210…メインECU 212…双方向通信配線 214…双方向通信配線 220…ブレーキECU 230…バッテリECU 240…エンジンECU 260…モータ制御部 262…モータ主制御CPU 262a…リセット実行部 264…第1モータ制御CPU 266…第2モータ制御CPU 270…マスタ制御部 272…マスタ制御CPU 272a…リセット実行部 274…電源制御回路 280…異常履歴登録回路 282…EEPROM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 1/24 G06F 11/30 F 5H209 11/30 1/00 350B 9A001 // B60K 6/02 ZHV B60K 9/00 ZHVC Fターム(参考) 3D054 EE39 FF16 3G084 DA27 DA31 EB02 EB22 EB24 FA06 FA10 5B042 GA11 GB08 GC07 JJ04 JJ15 KK02 5B054 AA08 BB05 BB06 BB11 CC01 5H115 PG04 PI16 PI29 PO17 PU10 PU24 PU25 QI04 QI07 QI15 QN03 QN12 RB08 RE05 SE04 SE05 SJ12 SJ13 TB01 TI01 TO21 TO23 TR05 TZ07 5H209 AA10 DD04 EE11 GG04 HH06 9A001 BB01 LL02 LL05

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動機を用いた移動体に使用される制御
    装置であって、 前記原動機の動作を制御するために、第1と第2のCP
    Uを含む互いに接続された複数のCPUを備えており、 前記第1のCPUは、リセット信号が与えられたとき
    に、前記第2のCPUを含む所定の範囲の回路にリセッ
    トを引き起こす第1のリセット事象を実行する第1のリ
    セット実行手段を有しており、 前記第2のCPUは、前記第1のリセット事象において
    前記第2のCPUがリセットされたときには前記第1の
    CPUにリセット信号を供給せず、前記第1のCPUの
    異常を検出したときに前記第1のCPUにリセット信号
    を供給する第2のリセット実行手段を有していることを
    特徴とする制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の制御装置であって、 前記第1のCPUは、前記原動機の制御において、前記
    所定の範囲の回路の中の最上位の制御を行うCPUであ
    る、制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の制御装置であっ
    て、 前記第1と第2のCPUは、互いに相手の異常を監視す
    るとともに、相手のCPUの異常を検出したときに相手
    のCPUにリセット信号を供給する機能をそれぞれ有し
    ている、制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の制
    御装置であって、さらに、 前記第1のCPUの異常を監視するとともに、前記第1
    のCPUの異常を検出したときに前記第1のCPUにリ
    セット信号を供給する監視回路を有しており、 前記制御装置は、前記移動体の始動時に、前記第2のC
    PUによる前記第1のCPUのリセット動作と、前記監
    視回路による前記第1のCPUのリセット動作とが正常
    に実行されるか否かを確認するためのリセットテストを
    実行する、制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないしの4いずれかに記載の制
    御装置であって、さらに、 前記複数のCPUの中のいずれかのCPUに接続され、
    前記リセットテストの結果を登録するリセット履歴登録
    部を有する、制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の制御装置であって、 前記リセット履歴登録部は、前記リセットテスト中にお
    いて前記複数のCPUに供給される複数のリセット信号
    のうちの少なくとも一部のリセット信号の発生を検出し
    て記憶する機能を有する、制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の制御装置であって、 前記リセット履歴登録部は、さらに、前記リセットテス
    ト後の前記移動体の運行中において前記複数のリセット
    信号のうちの少なくとも一部のリセット信号の発生を検
    出して記憶する機能を有する、制御装置。
  8. 【請求項8】 原動機を用いた移動体を第1と第2のC
    PUを含む互いに接続された複数のCPUを用いて制御
    する方法であって、 (a)前記第1のCPUにリセット信号が与えられたと
    きに、前記第2のCPUを含む所定の範囲の回路にリセ
    ットを引き起こす第1のリセット事象を実行する工程
    と、 (b)前記第2のCPUが前記第1のCPUの異常を検
    出したときに前記第1のCPUにリセット信号を供給す
    る工程と、を備え、 前記工程(a)において前記第2のCPUがリセットさ
    れたときには前記第2のCPUから前記第1のCPUに
    リセット信号を供給しないことを特徴とする制御方法。
  9. 【請求項9】 原動機を用いた移動体であって、 前記原動機の動作を制御するために、第1と第2のCP
    Uを含む互いに接続された複数のCPUを有する制御装
    置を備えており、 前記第1のCPUは、リセット信号が与えられたとき
    に、前記第2のCPUを含む所定の範囲の回路にリセッ
    トを引き起こす第1のリセット事象を実行する第1のリ
    セット実行手段を有しており、 前記第2のCPUは、前記第1のリセット事象において
    前記第2のCPUがリセットされたときには前記第1の
    CPUにリセット信号を供給せず、前記第1のCPUの
    異常を検出したときに前記第1のCPUにリセット信号
    を供給する第2のリセット実行手段を有していることを
    特徴とする移動体。
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