JP3452027B2 - 制御装置における誤り検出および制御システム - Google Patents

制御装置における誤り検出および制御システム

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JP3452027B2 JP2000132000A JP2000132000A JP3452027B2 JP 3452027 B2 JP3452027 B2 JP 3452027B2 JP 2000132000 A JP2000132000 A JP 2000132000A JP 2000132000 A JP2000132000 A JP 2000132000A JP 3452027 B2 JP3452027 B2 JP 3452027B2
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    • Y02T10/62Hybrid vehicles

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、2以上の制御装
置からなる制御システムの誤り検出の技術に関し、詳し
くはプログラムにより動作する算術論理演算ユニットを
備え、このプログラムに従って所定の処理を行なう2以
上の制御装置からなる制御システムにおいて、これらの
制御装置における処理の誤りを検出する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年では、コンピュータを用いた制御装
置の小型化、低廉化に伴い、多数の制御装置が様々な機
器に組み込まれ、一つの制御システムとして動作するこ
とが珍しくない。例えば、原動機を用いた移動体の一つ
である車両などを見ても、エンジンを制御するエンジン
制御装置、制動力を制御するブレーキ用制御装置など、
多数の制御装置が組み込まれており、通信回線を介し
て、互いに必要とする情報をやり取りし、全体として移
動体を制御する制御システムとして機能している。こう
した仕組みは、車両に限らず、航空機や船舶などの他の
移動体、あるいは工作機械やプラント制御装置、製造装
置など、様々な分野で採用されている。
【0003】装置全体あるいはシステム全体を、単一の
コンピュータで制御するのではなく、多数の制御装置に
より制御するものとすれば、一つの制御装置における制
御範囲を限定することができ、一つの制御装置当たりの
処理プログラムの簡略化、検証の容易化など、大きな利
点がある。また、一つの制御装置が受け持つ入出力の数
も限定できるので、接続されたアクチュエータ等を処理
する速度も高速にすることができる。
【0004】他方、こうした多数の制御装置による処理
の分散化は、他の制御装置が行なっている処理の妥当性
をどのように保証するかという新たな技術的課題を招致
する。係る課題に対しては、例えば特開平9−4680
3号公報に見られるように、各制御装置で用いる情報を
互いに送信して比較し、これが一致しない場合には、制
御を中止するといった構成が提案されている。また、処
理の妥当性を検証する専用の装置(ダイアグノーシスコ
ンピュータ)を設け、各制御装置の動作を、このダイア
グノーシスコンピュータで関する手法も、種々提案・実
施されている。更に、各制御装置において、処理を行な
うプログラムにバグがあり、順序だった処理ができなく
なると、これを検出して制御装置全体をリセットする、
いわゆるウォッチドッグタイマなどを設けることも広く
行なわれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の手法では、制御装置の数が増え、あるいは制御装置が
制御している対象の数や相互にやり取りしている情報量
が増大すると、処理の妥当性を判断すべき対象が等比級
数的に増加し、制御装置本来の処理に対して、過大な負
荷となってしまうという問題があった。こうした問題に
対しては、専用のダイアグノーシスコンピュータを設け
る構成の採用が考えられるが、このコンピュータが各制
御装置から受け取るべき信号線や情報の量が増大すれ
ば、リアルタイムでの検証が困難になるという問題があ
った。また、処理の妥当性を検証する専用の装置を設け
るとことは、システムの構成を更に複雑にするだけでな
く、コスト的な面で負担となってしまう。
【0006】また、各制御装置が行なっている処理の内
容が複雑になると、何をどのように検証するかという点
が問題となる。通常こうした課題に対しては、各制御装
置が行なっている処理に軽重を付け、システム全体にと
って重要なデータを作り出している処理や、システム全
体の制御にとって重要な処理について厳しい検証を行な
うよう設計することが行なわれている。しかし、車両な
どの移動体では、どのデータも重要であると言えるか
ら、結局総ての処理について検証するシステムを構築せ
ざる得なくなっていた。従って、上記の問題に対する包
括的な解決は、未だ未提案の状態であった。
【0007】本発明は、上述した従来の課題を解決する
ためになされたものであり、プログラムにより動作する
算術論理演算ユニットを備え、該プログラムに従って所
定の処理を行なう2以上の制御装置からなる制御システ
ムにおいて、制御装置における処理の誤りを検出する包
括的な技術を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記目的の少なくとも一部を達成するために、本発明の誤
り検出方法では、プログラムにより動作する算術論理演
算ユニットを備えた2以上の制御装置を原動機を用いた
移動体に搭載することによって構成され、各制御装置
が、互いに異なる前記プログラムに従って所定の処理を
行なうことにより、前記移動体における互いに異なった
制御対象を制御する制御システムにおいて、該制御装置
における前記処理の誤りを検出する方法であって、前記
2以上の制御装置による制御対象は、原動機、原動機と
共に前記移動体の動力を出力する電動機、電動機に電力
を供給するバッテリ、移動体の制動力を制御するブレー
キのうちのいずれかであり、 前記制御装置が行なう処理
を、処理の妥当性が処理を行なう制御装置によって検証
される第1の処理と、処理の妥当性が処理を行なう制御
装置とは異なる制御装置によって検証される第2の処理
とに分離し、前記第1の処理については、当該制御装置
が、処理の妥当性を検証し、前記第2の処理について
は、該処理の結果を他方の制御装置に出力し、該他方の
制御装置により妥当性を検証することを要旨とする。
【0009】またかかる方法を実現する制御システムの
発明は、プログラムにより動作する算術論理演算ユニッ
トを備えた2以上の制御装置を原動機を用いた移動体に
搭載することによって構成され、各制御装置が、互いに
異なる前記プログラムに従って所定の処理を行なうこと
により、前記移動体における互いに異なった制御対象を
制御する制御システムであって、前記2以上の制御装置
は、原動機、原動機と共に前記移動体の動力を出力する
電動機、電動機に電力を供給するバッテリ、移動体の制
動力を制御するブレーキのうちのいずれかを前記制御対
象とし、前記各制御装置は、前記各制御装置における処
理のうち、該処理の結果に基づいて当該処理を行なう側
の制御装置が処理の妥当性を検証するものとして記憶し
た第1の処理について、該処理の結果を用いて、処理の
妥当性を検証する第1の検証手段と、前記各制御装置に
おける処理のうち、当該処理を行なう制御装置の処理の
妥当性を当該処理を行なう制御装置とは異なる制御装置
が検証するものとして記憶した第2の処理について、該
処理の結果を他方の制御装置から受け取り、処理の妥当
性を検証する第2の検証手段とを備えたことを要旨とす
る。
【0010】かかる誤り検出方法および制御システムに
よれば、一つの制御装置における処理の結果に基づいて
当該処理を行なう側の制御装置が処理の妥当性を検証す
る第1の処理と、当該処理を行なう制御装置の処理の妥
当性を当該処理を行なう制御装置とは異なる制御装置が
検証する第2の処理とを分離しているので、システムの
構成が複雑化しても、誤り検出の仕組みを徒に複雑化す
ることがない。従って、誤り検出の高速化を図ることが
できる。更に、このように分けて検出を行なうことで、
処理内容に応じた誤り検出の内容を明確にでき、プログ
ラムを簡略にすることができる。
【0011】こうした誤り検出方法および制御システム
においては、第2の処理として、当該処理を行なう算術
論理演算ユニットの演算の妥当性を検証する処理を考え
ることができる。この場合、他方の制御装置は、この第
2の処理については、該演算の結果を他方の制御装置に
おける算術論理演算ユニットによる演算を行なうこと
で、その妥当性を検証することができる。この演算とし
ては、他方の制御装置における演算と同一の演算を行な
っても良いし、他方の制御装置の演算の結果を用いて他
の演算を行ない、その結果を検証するものとしても良
い。算術論理演算ユニットが故障した場合、その制御装
置では、自らの演算の結果が正しいかどうかを検証する
ことはできなくなる。例えば、演算結果を予め定めた値
と比較して一致しているかどうかにより処理内容を変更
するプログラムを想定する。この場合、値の一致は、通
常、比較した結果が同一ならば特定のフラグの値が設定
されるという機構を利用している。比較した結果、フラ
グの値が変更される機構が故障して、常に「一致」を示
すフラグがセットされるとすれば、この算術論理演算ユ
ニットは正しい判断ができなくなってしまう。こうした
場合に備えて、一つの制御装置がその算術論理演算ユニ
ットを用いて行なった演算の結果を、他の制御装置に出
力し、他の制御装置における算術論理演算ユニットの演
算結果を用いてこれを検証すれば、特定のデータの妥当
性を検証するのではなく、算術論理演算そのものの妥当
性を検証することができ、好適である。
【0012】かかる第1の処理の妥当性の検証は、当該
第1の処理により得られた結果の範囲を検定することに
より行なうことができる。第1の処理は、処理を行なう
制御装置の側で検証するため、予めその結果が取り得る
範囲を特定しておくことができる場合が多い。こうした
場合には、処理の結果がその範囲に入っているか否かに
より、処理の妥当性を検定することができる。
【0013】他方、第2の処理の妥当性の検証は、予め
定めた値を基にして予め定めた四則演算を含む算術論理
演算を行なった結果を、他の制御装置により検定するこ
とにより行なうことができる。第2の検定として、処理
を行なう機構そのものの検定する場合には、その処理を
行なう機構を備えた自分自身では検定できないことか
ら、他の制御装置により検定することで初めて検定の信
頼性を確保することができる。
【0014】こうした制御装置は、原動機を用いた移動
体に搭載されており、第1の処理は、この移動体の原動
機を含む装置の制御を行なう処理の少なくとも一部とす
ることができる。原動機を用いた移動体では、多数の制
御装置が共同しながら制御を行なっている構成を採用す
ることがあり、こうした構成において、移動体の制御を
行ないつつ、互いにその処理の妥当性を検定することが
できる。
【0015】かかる移動体において、2以上の制御装置
は、原動機を制御する原動機制御装置、原動機と共に前
記移動体の動力を出力する電動機を制御する電動機制御
装置、電動機に電力を供給するバッテリを制御するバッ
テリ用制御装置、移動体の制動力を制御するブレーキ制
御装置のうちのいずれかとすることができる。移動体に
おける各制御装置の役割分担は、その移動体の機能に応
じて行なうことが、移動体全体の制御を実現する上で現
実的だからである。
【0016】各制御装置は、シリアル通信により、前記
第2の処理の結果の授受を行なう構成とすることができ
る。シリアル通信によれば、わずかな本数の信号線によ
りデータの交換を行なうことができ、好適である。
【0017】なお、この制御システムにおいては、各制
御装置は、CPUを備えた1チップマイクロコンピュー
タにより構成することができる。1チップマイクロコン
ピュータを用いれば、外付けの回路などを低減すること
ができ、制御システム全体の構成を簡略化することがで
きる。
【0018】なお、本発明は、種々の態様で実現するこ
とが可能であり、例えば、移動体の制御装置またはその
制御方法、その制御装置を用いた移動体、その制御装置
または制御方法の機能を実現するためのコンピュータプ
ログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録
媒体、そのコンピュータプログラムを含み搬送波内に具
現化されたデータ信号、等の態様で実現することができ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて以下の順序で説明する。 A.ハイブリッド車両の全体構成: B.ハイブリッド車両の基本動作: C.実施例の制御システムの構成: D.各制御部における処理の妥当性の検証−ハードウェ
アによるもの: E.CPUにおける処理の妥当性の検証−ソフトウェア
によるもの: F.他の制御部における処理の妥当性の検証: G.その他の検証:
【0020】A.ハイブリッド車両の全体構成:図1
は、本発明の一実施例としてのハイブリッド車両の全体
構成を示す説明図である。このハイブリッド車両は、エ
ンジン150と、2つのモータ/ジェネレータMG1,
MG2と、の3つの原動機を備えている。ここで、「モ
ータ/ジェネレータ」とは、モータとしても機能し、ま
た、ジェネレータとしても機能する原動機を意味してい
る。なお、以下では簡単のため、これらを単に「モー
タ」と呼ぶ。車両の制御は、制御システム200によっ
て行なわれる。
【0021】制御システム200は、メインECU21
0と、ブレーキECU220と、バッテリECU230
と、エンジンECU240とを有している。各ECU
は、マイクロコンピュータや、入力インタフェース、出
力インタフェースなどの複数の回路要素が1つの回路基
板上に配置された1ユニットとして構成されたものであ
る。メインECU210は、モータ制御部260とマス
タ制御部270とを有している。マスタ制御部270
は、3つの原動機150,MG1,MG2の出力の配分
などの制御量を決定する機能を有している。
【0022】エンジン150は、通常のガソリンエンジ
ンであり、クランクシャフト156を回転させる。エン
ジン150の運転はエンジンECU240により制御さ
れている。エンジンECU240は、マスタ制御部27
0からの指令に従って、エンジン150の燃料噴射量そ
の他の制御を実行する。
【0023】モータMG1,MG2は、同期電動機とし
て構成されており、外周面に複数個の永久磁石を有する
ロータ132,142と、回転磁界を形成する三相コイ
ル131,141が巻回されたステータ133,143
とを備える。ステータ133,143はケース119に
固定されている。モータMG1,MG2のステータ13
3,143に巻回された三相コイル131,141は、
それぞれ駆動回路191,192を介して2次バッテリ
194に接続されている。駆動回路191,192は、
各相ごとにスイッチング素子としてのトランジスタを1
対ずつ備えたトランジスタインバータである。駆動回路
191,192はモータ制御部260によって制御され
る。モータ制御部260からの制御信号によって駆動回
路191,192のトランジスタがスイッチングされる
と、バッテリ194とモータMG1,MG2との間に電
流が流れる。モータMG1,MG2はバッテリ194か
らの電力の供給を受けて回転駆動する電動機として動作
することもできるし(以下、この動作状態を力行と呼
ぶ)、ロータ132,142が外力により回転している
場合には三相コイル131,141の両端に起電力を生
じさせる発電機として機能してバッテリ194を充電す
ることもできる(以下、この動作状態を回生と呼ぶ)。
【0024】エンジン150とモータMG1,MG2の
回転軸は、プラネタリギヤ120を介して機械的に結合
されている。プラネタリギヤ120は、サンギヤ121
と、リングギヤ122と、プラネタリピニオンギヤ12
3を有するプラネタリキャリア124と、から構成され
ている。本実施例のハイブリッド車両では、エンジン1
50のクランクシャフト156はダンパ130を介して
プラネタリキャリア軸127に結合されている。ダンパ
130はクランクシャフト156に生じる捻り振動を吸
収するために設けられている。モータMG1のロータ1
32は、サンギヤ軸125に結合されている。モータM
G2のロータ142は、リングギヤ軸126に結合され
ている。リングギヤ122の回転は、チェーンベルト1
29とデファレンシャルギア114とを介して車軸11
2および車輪116R,116Lに伝達される。
【0025】制御システム200は、車両全体の制御を
実現するために種々のセンサを用いており、例えば、運
転者によるアクセルの踏み込み量を検出するためのアク
セルセンサ165、シフトレバーの位置を検出するシフ
トポジションセンサ167、ブレーキの踏み込み圧力を
検出するためのブレーキセンサ163、バッテリ194
の充電状態を検出するためのバッテリセンサ196、お
よびモータMG2の回転数を測定ための回転数センサ1
44などを利用している。リングギヤ軸126と車軸1
12はチェーンベルト129によって機械的に結合され
ているため、リングギヤ軸126と車軸112の回転数
の比は一定である。従って、リングギヤ軸126に設け
られた回転数センサ144によって、モータMG2の回
転数のみでなく、車軸112の回転数も検出することが
できる。
【0026】B.ハイブリッド車両の基本的動作:ハイ
ブリッド車両の基本的な動作を説明するために、以下で
はまず、プラネタリギヤ120の動作について説明す
る。プラネタリギヤ120は、上述した3つの回転軸の
うちの2つの回転軸の回転数が決定されると残りの回転
軸の回転数が決まるという性質を有している。各回転軸
の回転数の関係は次式(1)の通りである。
【0027】 Nc=Ns×ρ/(1+ρ)+Nr×1/(1+ρ) …(1)
【0028】ここで、Ncはプラネタリキャリア軸12
7の回転数、Nsはサンギヤ軸125の回転数、Nrは
リングギヤ軸126の回転数である。また、ρは次式で
表される通り、サンギヤ121とリングギヤ122のギ
ヤ比である。
【0029】ρ=[サンギヤ121の歯数]/[リング
ギヤ122の歯数]
【0030】また、3つの回転軸のトルクは、回転数に
関わらず、次式(2),(3)で与えられる一定の関係
を有する。
【0031】 Ts=Tc×ρ/(1+ρ) …(2) Tr=Tc×1/(1+ρ)=Ts/ρ …(3)
【0032】ここで、Tcはプラネタリキャリア軸12
7のトルク、Tsはサンギヤ軸125のトルク、Trは
リングギヤ軸126のトルクである。
【0033】本実施例のハイブリッド車両は、このよう
なプラネタリギヤ120の機能により、種々の状態で走
行することができる。例えば、ハイブリッド車両が走行
を始めた比較的低速な状態では、エンジン150を停止
したまま、モータMG2を力行することにより車軸11
2に動力を伝達して走行する。同様にエンジン150を
アイドル運転したまま走行することもある。
【0034】走行開始後にハイブリッド車両が所定の速
度に達すると、制御システム200はモータMG1を力
行して出力されるトルクによってエンジン150をモー
タリングして始動する。このとき、モータMG1の反力
トルクがプラネタリギヤ120を介してリングギヤ12
2にも出力される。
【0035】エンジン150を運転してプラネタリキャ
リア軸127を回転させると、上式(1)〜(3)を満
足する条件下で、サンギヤ軸125およびリングギヤ軸
126が回転する。リングギヤ軸126の回転による動
力はそのまま車輪116R,116Lに伝達される。サ
ンギヤ軸125の回転による動力は第1のモータMG1
で電力として回生することができる。一方、第2のモー
タMG2を力行すれば、リングギヤ軸126を介して車
輪116R,116Lに動力を出力することができる。
【0036】定常運転時には、エンジン150の出力
が、車軸112の要求動力(すなわち車軸112の回転
数×トルク)とほぼ等しい値に設定される。このとき、
エンジン150の出力の一部はリングギヤ軸126を介
して直接車軸112に伝えられ、残りの出力は第1のモ
ータMG1によって電力として回生される。回生された
電力は、第2のモータMG2がリングギヤ軸126を回
転させるトルクを発生するために使用される。この結
果、車軸112を所望の回転数で所望のトルクで駆動す
ることが可能である。
【0037】車軸112に伝達されるトルクが不足する
場合には、第2のモータMG2によってトルクをアシス
トする。このアシストのための電力には、第1のモータ
MG1で回生した電力およびバッテリ149に蓄えられ
た電力が用いられる。このように、制御システム200
は、車軸112から出力すべき要求動力に応じて2つの
モータMG1,MG2の運転を制御する。
【0038】本実施例のハイブリッド車両は、エンジン
150を運転したまま後進することも可能である。エン
ジン150を運転すると、プラネタリキャリア軸127
は前進時と同方向に回転する。このとき、第1のモータ
MG1を制御してプラネタリキャリア軸127の回転数
よりも高い回転数でサンギヤ軸125を回転させると、
上式(1)から明らかな通り、リングギヤ軸126は後
進方向に反転する。制御システム200は、第2のモー
タMG2を後進方向に回転させつつ、その出力トルクを
制御して、ハイブリッド車両を後進させることができ
る。
【0039】プラネタリギヤ120は、リングギヤ12
2が停止した状態で、プラネタリキャリア124および
サンギヤ121を回転させることが可能である。従っ
て、車両が停止した状態でもエンジン150を運転する
ことができる。例えば、バッテリ194の残容量が少な
くなれば、エンジン150を運転し、第1のモータMG
1を回生運転することにより、バッテリ194を充電す
ることができる。車両が停止しているときに第1のモー
タMG1を力行すれば、そのトルクによってエンジン1
50をモータリングし、始動することができる。
【0040】C.実施例の制御システムの構成:図2
は、第1実施例における制御システム200のより詳細
な構成を示すブロック図である。マスタ制御部270
は、マスタ制御CPU272と、電源制御回路274と
を含んでいる。また、モータ制御部260は、モータ主
制御CPU262と、2つのモータMG1,MG2をそ
れぞれ制御するための2つのモータ制御CPU264,
266とを有している。各CPUは、それぞれ図示しな
いCPUとROMとRAMと入力ポートと出力ポートを
備えており、これらとともに1チップマイクロコンピュ
ータを構成している。
【0041】マスタ制御CPU272は、3つの原動機
150,MG1,MG2の回転数やトルクの配分等の制
御量を決定し、他のCPUやECUに各種の要求値を供
給して、各原動機の駆動を制御する機能を有している。
この制御のために、マスタ制御CPU272には、アク
セル開度を示すアクセルポジション信号AP1,AP2
や、シフト位置を示すシフトポジション信号SP1,S
P2等が供給されている。なお、アクセルセンサ165
とシフトポジションセンサ167は、それぞれ2重化さ
れており、2つのアクセルポジション信号AP1,AP
2と、2つのシフトポジション信号SP1,SP2とを
それぞれマスタ制御CPU272に供給している。
【0042】電源制御回路274は、バッテリ194の
高圧直流電圧をメインECU210内の各回路用の低圧
直流電圧に変換するためのDCDCコンバータである。
この電源制御回路274は、マスタ制御CPU272の
異常を監視する監視回路としての機能も有している。
【0043】エンジンECU240は、マスタ制御CP
U272から与えられたエンジン出力要求値PEreq に
応じてエンジン150を制御する。エンジンECU24
0からは、エンジン150の回転数REVenがマスタ制
御CPU272にフィードバックされる。
【0044】モータ主制御CPU262は、マスタ制御
CPU272から与えられたモータMG1,MG2に関
するトルク要求値T1req,T2reqに応じて、2つのモ
ータ制御CPU264,266にそれぞれ電流要求値I
1req,I2reqを供給する。モータ制御CPU264,
266は、電流要求値I1req,I2reqに従って駆動回
路191,192をそれぞれ制御して、モータMG1,
MG2を駆動する。モータMG1,MG2の回転数セン
サからは、モータMG1,MG2の回転数REV1,R
EV2がモータ主制御CPU262にフィードバックさ
れている。なお、モータ主制御CPU262からマスタ
制御CPU272には、モータMG1,MG2の回転数
REV1,REV2や、バッテリ194から駆動回路1
91,192への電流値IBなどがフィードバックされ
ている。
【0045】バッテリECU230は、バッテリ194
の充電状態SOCを監視するとともに、必要に応じてバ
ッテリ194の充電要求値CHreq をマスタ制御CPU
272に供給する。マスタ制御CPU272は、この要
求値CHreq を考慮して各原動機の出力を決定する。す
なわち、充電が必要な場合には、走行に必要な出力より
も大きい動力をエンジン150に出力させて、その一部
を第1のモータMG1による充電動作に配分する。
【0046】ブレーキECU220は、図示しない油圧
ブレーキと、第2のモータMG2による回生ブレーキと
のバランスを取る制御を行なう。この理由は、このハイ
ブリッド車両では、ブレーキ時に第2のモータMG2に
よる回生動作が行なわれてバッテリ194が充電される
からである。具体的には、ブレーキECU220は、ブ
レーキセンサ163からのブレーキ圧力BPに基づい
て、マスタ制御CPU272に回生要求値REGreq を
入力する。マスタ制御CPU272は、この要求値RE
Greq に基づいてモータMG1,MG2の動作を決定し
て、ブレーキECU220に回生実行値REGpracをフ
ィードバックする。ブレーキECU220は、この回生
実行値REGpracと回生要求値REGreq の差分と、ブ
レーキ圧力BPとに基づいて、油圧ブレーキによるブレ
ーキ量を適切な値に制御する。
【0047】以上のように、マスタ制御CPU272
は、各原動機150,MG1,MG2の出力を決定し
て、それぞれの制御を担当するECU240やCPU2
64,266に要求値を供給する。ECU240やCP
U264,266は、この要求値応じて各原動機を制御
する。この結果、ハイブリッド車両は、走行状態に応じ
て適切な動力を車軸112から出力して走行することが
できる。また、ブレーキ時には、ブレーキECU220
とマスタ制御CPU272とが協調して、各原動機や油
圧ブレーキの動作を制御する。この結果、電力を回生し
つつ、運転者に違和感をあまり感じさせないブレーキン
グを実現することができる。
【0048】二つの制御CPU262,CPU272
は、双方向通信配線214,216を介して異常履歴登
録回路280と接続されており、データの読み書きを行
なうことができる。また、マスタ制御CPU272とモ
ータ主制御CPU262の間にも双方向通信配線212
が設けられており、後述する処理の妥当性の検証を含む
各種データのやり取りを、この双方向通信配線212を
介して行なっている。
【0049】D.各制御部における処理の妥当性の検証
−ハードウェアによるもの:このメインECU210に
おける各制御部は、各CPUの異常を監視するために、
以下のような構成を有している。マスタ制御CPU27
2は、モータ主制御CPU262の異常を監視する機能
を有している。この異常監視のために、モータ主制御C
PU262は、一定周期を有するクロック信号であるウ
ォッチドッグパルスWDP1を発生してマスタ制御CP
U272に供給している。マスタ制御CPU272は、
図示しないウォッチドッグタイマを有している。一般に
よく知られているように、CPUが正常であれば、CP
Uからウォッチドッグパルスが一定周期で出力されるの
で、ウォッチドッグタイマはCPUが正常に動作してい
ると見なして何もしない。一方、CPUに異常が発生
し、ウォッチドッグパルスが所定の期間以上発生しない
と、ウォッチドッグタイマからCPUにリセット信号が
出力される。この結果、そのCPUがリセットされて再
び正常な動作を開始する。マスタ制御CPU272のウ
ォッチドッグタイマは、この原理に従ってモータ主制御
CPU262の動作を監視し、モータ主制御CPU26
2に異常が生じたときにモータ主制御CPU262にリ
セット信号RES1を供給する。
【0050】モータ主制御CPU262は、マスタ制御
CPU272と、2つのモータ制御CPU264,26
6の異常を監視する機能を有している。すなわち、モー
タ主制御CPU262には、これらのCPU272,2
64,266からウォッチドッグパルスがそれぞれ入力
されており、いずれかのCPUに異常が発生してウォッ
チドッグパルスが入力されなくなると、所定時間後に、
そのCPUにリセット信号を供給する。マスタ制御CP
U272とモータ主制御CPU262とは、互いにその
動作を監視していることになる。なお、両CPUからの
ウォッチドッグパルスWDPは、それぞれ他方の制御部
にハード的に設けられたウォッチドッグタイマ回路に入
力されているものとしても良いが、これらのパルスを、
他方のCPUの割込制御回路に入力し、割込を受け付け
たCPUが、割込処理を実行することで、ウォッチドッ
グタイマの機能を実現するものとしても良い。後者の場
合、監視役の制御部には、内蔵のタイマ割込を用いて所
定時間後に起動され、起動時にリセットパルスRESを
出力するプログラムを用意し、上記のマスク不能な割込
制御信号により、このタイマ割込をリセットするように
すればよい。これは、いわばソフトウェアによるウォッ
チドッグタイマである。
【0051】なお、マスタ制御CPU272から出力さ
れるウォッチドッグパルスWDP2は、電源制御回路2
74によっても監視されている。モータ主制御CPU2
62と電源制御回路274の2つをマスタ制御CPU2
72の監視回路として使用することによって、監視動作
をより確実にすることができる。例えば、マスタ制御C
PU272とモータ主制御CPU262の両方に異常が
発生しても、電源制御回路274がマスタ制御CPU2
72の異常を検出してこれをリセットすることができ
る。マスタ制御CPU272は、ハイブリッド車両全体
の制御を統括しているので、監視回路をこのように多重
化することによって制御システムの信頼性を高めること
ができる。
【0052】異常履歴登録回路280の入力ポートに
は、マスタ制御CPU272とモータ主制御CPU26
2との間で送受信されるリセット信号RES1,RES
2が入力されている。異常履歴登録回路280は、これ
らのリセット信号RES1,RES2が発生すると、こ
れを内部のEEPROM282に格納する。すなわち、
異常履歴登録回路280は、マスタ制御CPU272や
モータ主制御CPU262がリセットされるときに、ど
のリセット信号が発生したかを監視してその履歴を登録
する機能を有している。
【0053】E.CPUにおける処理の妥当性の検証−
ソフトウェアによるもの:以上、ウォッチドッグタイマ
を用いた各制御部の自身による処理の検証について説明
したが、各制御部は、ウォッチドッグタイマ以外にも、
各自の処理の妥当性を検証する仕組みを内蔵している。
この例を、モータ主制御CPU262やエンジンECU
240を例に取って説明する。
【0054】図3は、モータ主制御CPU262が、第
1,第2のモータMG1,MG2の制御を行なっている
間、常時実施している処理であり、自身の処理の妥当性
を検証する処理の一例を示すフローチャートである。図
示するように、このモータ主制御CPU262は、モー
タMG1,MG2の回転数REV1,REV2を入力し
(ステップS300)、この回転数が予め定めた範囲
(0〜RVmax )に入っているか否かを判断する(ステ
ップS310)。モータMG1,MG2の回転は、第
1,第2モータ制御CPU264,266により制御さ
れており、制御上の最大回転数RVmax が存在する。従
って、この範囲を超えていれば、モータ主制御CPU2
62自身の処理もしくは第1,第2モータ制御CPU2
64,266の処理に問題があると判断し、双方向通信
配線214を介して、異常履歴登録回路280に異常の
発生を通報する(ステップS320)。
【0055】入力した回転数REV1,REV2が、所
定の範囲に入っていれば、次に現在の車両の運転状態に
基づいて、第1,第2モータ制御CPU264,266
に出力する電流要求値I1req,I2reqを演算す
る処理を行なう(ステップS330)。その上で、この
演算値が予め定めた範囲(0〜Irqmax )に入ってい
るか否か判断を行なう(ステップS340)。この電流
要求値I1req,I2reqを求める処理自体は、結
果が予め定めた範囲に内の値になるように作られている
から、演算処理に異常がなければ、必ずこの範囲に入っ
ていることになる。従って、この演算結果が、予め定め
た範囲に入っていなければ、演算処理に何らかの異常が
あるとして、双方向通信配線214を介して、異常履歴
登録回路280に異常の発生を通報する(ステップS3
50)。
【0056】他方、演算結果が、予め定めた範囲に入っ
ていれば、この演算結果である電流要求値を第1,第2
モータ制御CPU264,266に出力し(ステップS
360)、上記の処理を終了する。かかる処理を行なう
ことで、モータ主制御CPU262自身が、自己の処理
の妥当性を、入出力する値の範囲を判断することによ
り、検証することができる。
【0057】F.他の制御部における処理の妥当性の検
証:以上、ウォッチドッグタイマを用いた異常監視およ
び各制御部におけるソフトウェアによる検証について簡
単に説明したが、こうした異常の発生の直接的な監視に
加えて、本実施例の制御システムでは、以下に説明する
処理の妥当性の検証を行なっている。以下、双方向通信
配線212によりデータのやり取りが可能なマスタ制御
CPU272とモータ主制御CPU262とを例に取
り、この検証の具体的な手法について説明する。図4
は、二つのCPU262,272が、双方向通信配線2
12を介して接続されている様子を模式的に示す説明図
である。モータ主制御CPU262とマスタ制御CPU
272とは、双方向通信配線212により接続されてお
り、実際には、シリアル通信の所定のプロトコルを介し
てデータをやり取りしている。図4では、説明を簡略化
するために、モータ主制御CPU262は、マスタ制御
CPU272から双方向通信配線212aを介して検証
の要求(Crq1)を受け付け、マスタ制御CPU27
2はモータ主制御CPU262から双方向通信配線21
2bを介して検証の要求(Crq2)を受け付けるもの
として記載した。
【0058】モータ主制御CPU262とマスタ制御C
PU272との間の相互監視について説明する。モータ
主制御CPU262とマスタ制御CPU272は、それ
ぞれ内部に、定数記憶用ROM402,412を備え
る。モータ主制御CPU262の定数記憶ROM402
には16進数「CE」が記憶されており、マスタ制御C
PU272の定数記憶用ROM412には16進数「3
1」が、それぞれ記憶されている。また、モータ主制御
CPU262およびマスタ制御CPU272には、算術
論理演算ブロック404,414が設けられている。こ
の演算ブロック404,414は、それぞれ、定数記憶
用ROM402,412の出力が接続されており、定数
記憶用ROM402,412が記憶している定数を受け
取って、予め定めた異なる演算を行なう。モータ主制御
CPU262の演算ブロック404が行なう演算は、以
下の式(1)で示す算術論理演算f1であり、マスタ制
御CPU272の演算ブロック414が行なう演算は、
以下の式(2)で示す算術論理演算f2である。
【0059】 f1(x) =com[{9×HI(x)+7×LOW(x)}∩FFH ]∪00H …(1)
【0060】 f2(x)= =com[{13×HI(x)+10×LOW(x)}∩FFH ]∪00H …(2) ここで、サフィックスH は、その数が16進数であるこ
とを示す。また、com(y)は、数値yの補数を取る
演算を、HI(x)は、数値xの上位4ビットを取る演
算を、LOW(x)は、数値xの下位4ビットを取る演
算を、それぞれ意味している。「∩」は論理積を取る演
算子を、「∪」は論理和を取る演算子を、それぞれ示
す。
【0061】式(1)において、x=CEH として演算
を行なうと、その結果、31H となる。この演算結果
が、検証要求信号Crq2として、マスタ制御CPU2
72に出力される。この検証要求信号Crq2は、マス
タ制御CPU272に内蔵された比較部410に入力さ
れている。比較部410は、定数記憶用ROM412の
出力と検証要求信号Crq2との比較を行なう。マスタ
制御CPU272の定数記憶用ROM412には、値3
1H が記憶されているから、この結果、モータ主制御
CPU262の算術論理演算ブロック404が正しく演
算を行なっていれば、両者は一致する。従って、比較部
410の出力を読み取ることで、マスタ制御CPU27
2は、モータ主制御CPU262における算術論理演算
ブロック404は正しく動作しているか否かを判断する
ことができる。
【0062】逆に、マスタ制御CPU272の算術論理
演算ブロック414の演算動作の正しさは、その出力で
ある検証要求信号Crq1と、モータ主制御CPU26
2の定数記憶用ROM402に記憶した定数とを比較部
400で比較することにより、検証することができる。
この場合、算術論理演算ブロック414での演算は、上
記の式(2)に従うものであり、定数記憶用ROM41
2から出力される定数が31H であることから、算術論
理演算ブロック414が演算した結果(正しい演算結果
は値CEH )と、定数記憶用ROM402が記憶してい
る定数CEH とを比較することになる。
【0063】以上の説明では、説明の簡明さを確保する
ために、上記式(1)(2)の演算は、算術論理演算ブ
ロック404,414で行なわれるものとして説明した
が、実際の演算は、モータ主制御CPU262,マスタ
制御CPU272に内蔵されたCPUが、プログラムに
従って、上記の式(1)(2)に含まれる演算を一つず
つ順次行なっている。従って、上記式(1)(2)を実
行することにより、右シフト(上位4ビットを取る演算
HI(x)を行なうとは、右シフトの処理を4回行なう
処理に相当)、左シフト、加算、乗算、アンド演算、オ
ア演算、補数演算など、算術論理演算回路が行なう大部
分の処理を実行することになる。これらの処理のうちひ
とつでも誤った答えを出せば、演算の結果は異なった値
となることから、比較部400,410により、算術論
理演算回路の異常、もしくは双方向通信配線212の異
常を検出することができる。
【0064】モータ主制御CPU262,マスタ制御C
PU272は、これらの異常を検出した場合には、双方
向通信配線214,216を介して、異常履歴登録回路
280に異常の内容を書き込む処理を行なっている。
【0065】以上説明した本実施例によれば、モータ制
御部260,マスタ制御部270の各CPU262,2
72は、それぞれの処理に関して、自分自身で処理の妥
当性を検証する処理と、相手に処理の妥当性の検証を委
ねる処理とに切り分けて、全体としての妥当性の検証を
行なっており、処理が正常に行なわれていることを、高
い信頼性で確認することができる。しかも、後者の検証
については、処理や制御の結果値を検証するのではな
く、処理を行なっている算術論理演算回路自体の正しさ
を検証している。従って、特定の条件下での正しさを確
認するだけでなく、処理自体の一般的な正しさを検証す
ることができる。かかる検証の上に立って、CPU自身
が、入出力値の範囲の検証などを行なっており、検証し
ている自分自身の正しさが不明なまま、検証を行なうこ
とがない。なお、上記のように検証の役割を分担すれ
ば、他方のCPUは、算術論理演算回路の機能を検証し
ていることから、検証対象のCPUが入力しているデー
タをすべて受け取って検証する必要はなく、データ入出
力の構成が簡略なものになるというメリットも得られ
る。
【0066】G.その他の検証:以上説明した実施例で
は、他の制御部による処理の妥当性を、算術論理演算回
路の演算について検証したが、他の制御部による妥当性
の検証としては、ウォッチドッグタイマのリセットパル
スの状態やそのデューティの検証など考えることができ
る。リセットパルスの状態の検証とは、ウォッチドッグ
タイマを用いている制御部が、ウォッチドッグパルスW
DPを出力しなくなったときに、ウオッチドッグタイマ
により自身が正しくリセットされるかという確認であ
り、ウォッチドッグパルスのデューティの検証とは、制
御装置から出力されているウォッチドッグパルスの間隔
が正しいかという確認である。
【0067】ウォッチドッグタイマの検証は、図5に示
した手法で行なう。マスタ制御CPU272にとっての
ウォッチドッグタイマを、他の制御部が検証する場合
は、まず、今から電源制御回路274に内蔵されたウォ
ッチドッグタイマを用いてリセット制御のテストを行な
うことを示す値1を、双方向通信配線216を介して異
常履歴登録回路280のEEPROM282に書き込む
(ステップS500)。このデータは、EEPROM2
82ではフラグFWとして記憶される。その上で、同様
のデータを、双方向通信配線212を介してモータ主制
御CPU262に送信する(ステップS505)。その
後、マスタ制御CPU272は、ウォッチドッグパルス
WDP2の出力を停止する(ステップS510)。
【0068】モータ主制御CPU262は、マスタ制御
CPU272からの上記データを受け取ると(ステップ
S550)、マスタ制御CPU272からのウォッチド
ッグパルスWDP2がとぎれてもリセット信号RES2
が出力されないよう、ウォッチドッグタイマの動作を停
止し(ステップS555)、その後監視プログラム(ス
テップS560以下)を実行する。
【0069】監視プログラムでは、タイマをスタートさ
せ(ステップS565)、ウォッチドッグパルスWDP
2がマスタ制御CPU272から送られてくるのを待つ
(ステップS570)。ウオッチドッグパルスWDP2
が失われたことで、電源制御回路274からリセットパ
ルスRES0が出力されると、マスタ制御CPU272
はリセットされ、初期状態から処理を開始(リスター
ト)することになる。マスタ制御CPU272は、リス
タートすると、最初に、異常履歴登録回路280のEE
PROM282からデータを読み出し(ステップS60
0)、フラグFWの値を参照して、自分がウォッチドッ
グタイマによる再起動を行なおうとしていたか否かを判
断する(ステップS605)。自ら再起動を行なおうと
していたと判断した場合(フラグFW=1)の場合に
は、直ちにウォッチドッグパルスWDP2を所定のイン
ターバルで出力するモードに切り換え(ステップS61
0)、その後、双方向通信配線212を介して、モータ
主制御CPU262に正常再起動を示すデータDnrを
出力する(ステップS615)。その後、マスタ制御C
PU272は、履歴登録回路280のEEPROM28
2のフラグFWを値0にリセットし、通常の処理に復す
る(ステップS620以下)。
【0070】モータ主制御CPU262は、マスタ制御
CPU272からリスタート後の最初のウォッチドッグ
パルスWDP2が送られてくると(ステップS57
0)、続いてマスタ制御CPU272から双方向通信配
線212を介して送られてくる次のデータを待ち受ける
(ステップS575)。マスタ制御CPU272から正
常再起動を示すデータDnrが送られてくると、それま
でに要した時間をタイマの値を読み取ることで判断し
(ステップS580)、この時間が正常な範囲に入って
いれば、ウォッチドッグタイマの機能を動作させ(ステ
ップS585)、そのまま通常の処理に復する。他方、
所定時間以内にデータDnrが送られて来ないか、ある
いは送られてきたデータDnrが所定のデータではない
場合には、ウォッチドッグタイマを用いたリセット回路
に何らかの異常があるとして、これを異常履歴登録回路
280のEEPROM282に書き込み(ステップS5
95)、上記監視プログラムを終了する。なお、タイマ
をスタートした後(ステップS565)、ウォッチドッ
グパルスWDP2が送られて来ないまま、一定以上の時
間が経過すると、タイムアウトと判断し(ステップS5
90)、異常と判断して、上記のステップS595の処
理を実行する。
【0071】以上説明した処理によれば、マスタ制御C
PU272の動作の異常を検出するウォッチドッグタイ
マによる再起動動作を、他の制御部のモータ主制御CP
U262により検証することができる。もとより、マス
タ制御CPU272自身は、再起動されたとき、異常履
歴登録回路280のEEPROM282のフラグの値を
読むことで、再起動動作が行なわれたこと自体は知るこ
とができるが、再起動動作が妥当に行なわれたか(再起
動までの時間など)は、検証できない。従って、他のC
PU(ここではモータ主制御CPU262)により、か
かる動作の検証を行なえることは極めて有用である。
【0072】また、ウォッチドッグパルスのデューティ
についても、マスタ制御CPU272が出力するウォッ
チドッグパルスWDP2の繰り返し時間をモータ主制御
CPU262により検出し、適正範囲に入っているか否
かを検証することができる。もとより、その逆も行なっ
ている。
【0073】他方、各制御部が自分自身で検証する項目
としては、図3に示した入力データの範囲や演算結果の
範囲のみならず、次の項目などを考えることができる。 入力信号の変化の様子が正常か否か:例えば、アクセ
ルペダル踏込量の変化率などが予め定めた範囲内に入っ
ているか否かを判断するものである。 複数の入力信号の挙動が正常か否か:例えば、アクセ
ルペダルの踏込量が増加しているにも拘わらず、吸入空
気量が低減しているといった場合には、異常が存在する
と判断する。複数の信号の挙動が、予定される物理的な
挙動に反する場合、これを検出するのである。 メモリチェック:メモリの内容をパリティやチェック
サム等の誤り検出符号により検出する。 シリアル通信の異常検出:予め定めたデータを、双方
向通信配線212などを介して他方のCPUに出力し、
正常に通信されているか否かを判断する。
【0074】以上説明した処理の妥当性の検証に関する
二つの類型、即ち、処理を行なうCPU自身が、処理の
妥当性を検証するとものと、他のCPU等により処理の
妥当性を検証するもとのは、どのように組み合わせても
差し支えない。もとより、前者については、実際のデー
タや数値を用いて検証し、後者については処理のアルゴ
リズムや使用する回路などの妥当性を汎用のデータを用
いて検証するように、しておくことが望ましい。処理を
実行しているCPUは、処理に必要なデータの範囲など
を知っているからである。他方、他のCPUからする
と、処理に必要なデータ自身の検証は行なわないものと
すれば、受け取るべきデータの数を徒に増加することが
ない。
【0075】上記実施例では、モータ主制御CPU26
2とマスタ制御CPU272と二より、処理の妥当性の
検証を分担したが、モータ主制御CPU262と第1,
第2モータ制御CPU264,266との間で分担して
も良いし、マスタ制御CPU272と電源制御回路27
4との間、あるいはマスタ制御CPU272とエンジン
ECU240との間、更にはマスタ制御CPU272と
バッテリECU230との間で、検証を分担して行なう
ものとすることもできる。
【0076】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明はこうした実施例に何等限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる
態様で実施し得ることは勿論である。例えば、車両以外
の装置の監視や誤り検出に適用ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例としてのハイブリッド車両
の全体構成を示す説明図である。
【図2】制御システム200のより詳細な構成を示すブ
ロック図である。
【図3】誤り検出を伴うモータ制御ルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図4】モータ主制御CPU262およびマスタ制御C
PU272において、他方の処理の妥当性を検証する機
構を示す説明図である。
【図5】他の実施例としてのウォッチドッグタイマの検
証処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
112…車軸 114…デファレンシャルギア 116R,116L…車輪 119…ケース 120…プラネタリギヤ 121…サンギヤ 122…リングギヤ 123…プラネタリピニオンギヤ 124…プラネタリキャリア 125…サンギヤ軸 126…リングギヤ軸 127…プラネタリキャリア軸 129…チェーンベルト 130…ダンパ 131…三相コイル 132…ロータ 133…ステータ 141…三相コイル 142…ロータ 143…ステータ 144…回転数センサ 149…バッテリ 150…エンジン 156…クランクシャフト 163…ブレーキセンサ 165…アクセルセンサ 167…シフトポジションセンサ 191,192…駆動回路 194…バッテリ 196…バッテリセンサ 200…制御システム 210…メインECU 212…双方向通信配線 214…双方向通信配線 220…ブレーキECU 230…バッテリECU 240…エンジンECU 260…モータ制御部 262…モータ主制御CPU 262a…リセット実行部 264…第1モータ制御CPU 266…第2モータ制御CPU 270…マスタ制御部 272…マスタ制御CPU 272a…リセット実行部 274…電源制御回路 280…異常履歴登録回路 282…EEPROM 400,410…比較部 402,412…定数記憶用ROM 404,414…算術論理演算ブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05B 23/02 B60K 6/02 B60L 3/00 F02D 45/00

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プログラムにより動作する算術論理演算
    ユニットを備えた2以上の制御装置を原動機を用いた移
    動体に搭載することによって構成され、各制御装置が、
    互いに異なる前記プログラムに従って所定の処理を行な
    ことにより、前記移動体における互いに異なった制御
    対象を制御する制御システムにおいて、該制御装置にお
    ける前記処理の誤りを検出する方法であって、前記2以上の制御装置による制御対象は、原動機、原動
    機と共に前記移動体の動力を出力する電動機、電動機に
    電力を供給するバッテリ、移動体の制動力を制御するブ
    レーキのうちのいずれかであり、 前記制御装置が行なう処理を、処理の妥当性が 処理を行
    う制御装置によって検証される第1の処理と、処理の
    妥当性が処理を行なう制御装置とは異なる制御装置によ
    って検証される第2の処理とに分離し、 前記第1の処理については、当該制御装置が、処理の妥
    当性を検証し、 前記第2の処理については、該処理の結果を他方の制御
    装置に出力し、該他方の制御装置により妥当性を検証す
    る誤り検出方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の誤り検出方法であって、 前記第2の処理は、当該処理を行なう算術論理演算ユニ
    ットの演算の妥当性を検証する処理であり、 他方の制御装置は、前記第2の処理については、該演算
    の結果を他方の制御装置における算術論理演算ユニット
    による演算を行なうことで、その妥当性を検証する誤り
    検出方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の処理の妥当性の検証は、当該
    第1の処理により得られた結果の範囲を検定することに
    より行なう請求項1記載の誤り検出方法。
  4. 【請求項4】 前記第2の処理の妥当性の検証は、予め
    定めた値を基にして予め定めた四則演算を含む算術論理
    演算を行なった結果を、他の制御装置により検定するこ
    とにより行なう請求項1記載の誤り検出方法。
  5. 【請求項5】 前記各制御装置は、シリアル通信によ
    り、前記第2の処理 の結果の授受を行なう請求項1記載
    の誤り検出方法。
  6. 【請求項6】 プログラムにより動作する算術論理演算
    ユニットを備えた2以上の制御装置を原動機を用いた移
    動体に搭載することによって構成され、各制御装置が、
    互いに異なる前記プログラムに従って所定の処理を行な
    うことにより、前記移動体における互いに異なった制御
    対象を制御する制御システムであって、 前記2以上の制御装置は、原動機、原動機と共に前記移
    動体の動力を出力する電動機、電動機に電力を供給する
    バッテリ、移動体の制動力を制御するブレーキのうちの
    いずれかを前記制御対象とし、 前記各制御装置は、 前記各制御装置における処理のうち、該処理の結果に基
    づいて当該処理を行なう側の制御装置が処理の妥当性を
    検証するものとして記憶した第1の処理について、該処
    理の結果を用いて、処理の妥当性を検証する第1の検証
    手段と、 前記各制御装置における処理のうち、当該処理を行なう
    制御装置の処理の妥当性を当該処理を行なう制御装置と
    は異なる制御装置が検証するものとして記憶した第2の
    処理について、該処理の結果を他方の制御装置から受け
    取り、処理の妥当性を検証する第2の検証手段とを備え
    た制御システム。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の制御システムであって、 前記第2の検証手段は、 当該処理を行なう算術論理演算ユニットの演算の妥当性
    を検証する手段であり、 前記他の制御装置における該演算の結果を受け取る演算
    結果受信手段と、 該制御装置における算術論理演算ユニットによる演算を
    行なうことで、前記受け取った演算の結果の妥当性を検
    証する手段とを備えた制御システム。
  8. 【請求項8】 前記第1の検証手段は、当該第1の処理
    により得られた結果の範囲を検定することにより検証を
    行なう手段である請求項6記載の制御システム。
  9. 【請求項9】 前記第2の検証手段は、予め定めた値を
    基にして予め定めた四則演算を含む算術論理演算を行な
    った結果を受け取り、該結果を用いて検証を行なう手段
    である請求項6記載の制御システム。
  10. 【請求項10】 請求項6記載の制御システムであっ
    て、 前記各制御装置は、シリアル通信によりデータの授受を
    行なう通信手段を備え、 前記第2の検証手段が検証する演算の結果を、前記通信
    手段を介して受け取る制御システム。
  11. 【請求項11】 前記各制御装置は、CPUを備えた1
    チップマイクロコンピュータである請求項6記載の制御
    システム。
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