JP2001289067A - 多重センサを用いた制御 - Google Patents

多重センサを用いた制御

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JP2001289067A
JP2001289067A JP2000104336A JP2000104336A JP2001289067A JP 2001289067 A JP2001289067 A JP 2001289067A JP 2000104336 A JP2000104336 A JP 2000104336A JP 2000104336 A JP2000104336 A JP 2000104336A JP 2001289067 A JP2001289067 A JP 2001289067A
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sensor
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Mitsuhiro Nada
光博 灘
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  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のセンサの一部に異常が発生したときに
も制御を継続することを可能にする新たな技術を提供す
る。 【解決手段】 2つのセンサ165a,165bの出力
がそれぞれ正常な出力範囲内にある場合に、これら2つ
のセンサの出力の変化パターンを調べることによって、
センサの一方に異常が発生していることを検出する。そ
して、異常センサが検出されたときに、異常でないセン
サの出力を用いて制御入力を決定する。あるいは、2つ
のセンサ167a,167bの出力からほぼ一致した制
御入力が得られないときには2つのセンサの出力から得
られた制御入力を使用しないが、2つのセンサの両方の
出力からほぼ一致した制御入力が得られるときにはその
制御入力を使用して制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、多重センサを用
いた制御技術に関し、特に、いずれかのセンサに異常が
生じた場合の制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】制御系の確実性を高めるために、同一の
制御入力を与えるための2つのセンサが用いられる場合
がある。2つのセンサが正常に動作している場合には、
それらから得られる制御入力もほぼ等しい。ところが、
いずれかのセンサに異常が発生している場合には、2つ
の制御入力に大きな差異が生じる。この場合に、どのよ
うに制御を行うかは大きな問題である。
【0003】特開平9−191501号公報には、車両
用の2つのアクセルセンサの一方が正常な出力範囲の上
下限を超えた場合に、トルク指令値の急増を制限する技
術が記載されている。
【0004】また、特開平10−77889号公報に
は、2つのアクセルセンサのうちの1つに異常が発生し
たときにも、2つのアクセルセンサの変化が略同一の場
合には、その変化を運転者の意志と判断してスロットル
バルブの制御を実行する技術が開示されている。
【0005】また、特開平9−158765号公報に開
示された技術では、センサ出力とアクセルペダルの移動
量とが反比例する2つのセンサを用いている。このよう
なセンサでは、両者の出力が正常な範囲内で異常が生じ
ている場合に異常なセンサの出力の方が正常なセンサの
出力よりも小さくなるという特性を有しており、従っ
て、両者の出力が正常出力の範囲内であっても、両者の
出力の差が所定値以上である場合には、大きい方の出力
を正常なものと判断することができる、と説明されてい
る(公報の段落0008)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平9−1
91501号公報に記載された技術では、2つのアクセ
ルセンサの両方の出力が正常な出力範囲にあるときに
は、どちらに異常が発生しているかを検出することがで
きず、従って、制御を継続することは不可能である。ま
た、特開平10−77889号公報に記載された技術で
は、2つのセンサの変化が略同一の場合以外には、制御
を継続することは不可能である。また、特開平9−15
8765号公報に記載されている技術は、特殊な特性の
センサを用いた場合にしか適用できない。すなわち、従
来は、特殊な特性のセンサを用いた場合を除いては、一
方のセンサに異常が発生していても、その出力が正常な
出力範囲にあるときには、いずれが異常であるかを判断
することが困難であった。このため、従来は、正常な出
力範囲内で2つのセンサの一方に異常が発生した場合に
は、それらのセンサからの制御入力を利用することがで
きなくなるという問題があった。このような問題は、ア
クセルセンサに限らず、同一の制御入力を与えるために
2つ以上のセンサを用いる場合に共通する問題であっ
た。
【0007】本発明は、上述した従来の課題を解決する
ためになされたものであり、複数のセンサの一部に異常
が発生したときにも制御を継続することを可能にする新
たな技術を提供することを目的とする
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記目的を達成するために、本発明の第1の構成では、同
一の制御入力を与える第1と第2のセンサの出力がそれ
ぞれ正常な出力範囲内にある場合に、前記第1と第2の
センサの出力の変化パターンを調べることによって、前
記第1と第2のセンサの一方に異常が発生していること
を検出する。そして、異常センサが検出されたときに、
前記異常センサ以外のセンサの出力を用いて前記制御入
力を決定する。
【0009】上記の構成では、第1と第2のセンサの出
力の変化パターンを調べることによって異常センサを検
出しているので、第1と第2のセンサの出力が正常な出
力範囲内にある場合にも、その異常を検出することが可
能である。また、異常センサでないセンサを用いて制御
入力を決定するので、一部のセンサに異常が発生したと
きにも制御を継続することが可能である。
【0010】上記構成において、各センサの出力の変化
パターンが、予め設定された複数の異常パターンのいず
れかに該当するか否かを調べることによって前記異常セ
ンサを検出するようにしてもよい。
【0011】この構成では、起こりやすい異常パターン
を予め設定しておくことによって、センサの異常をより
確実に検出することが可能である。
【0012】なお、上記複数の異常パターンは、センサ
出力のステップ状変化と、センサ出力の振動と、前記第
1と第2のセンサの出力の差分の変化と、センサが正常
なときには取り得ないセンサ出力の固定状態と、のうち
の少なくとも1つを含むことが好ましい。
【0013】このようなパターンは、センサの異常時に
発生しやすいので、予め異常パターンとして設定してお
くことによって、異常を容易に検出することが可能であ
る。
【0014】なお、このような制御を行う制御装置は、
発生した異常パターンを示す異常発生履歴を登録する異
常履歴登録部を有することが好ましい。
【0015】この構成では、後に異常履歴登録部を調べ
ることによって、どのような異常が発生していたか否か
を知ることが可能である。
【0016】なお、前記異常センサ以外のセンサを用い
て前記制御入力を決定する際に、前記第1と第2のセン
サがともに正常である場合よりも前記制御入力の値がよ
り小さくなるような決定方法に従って前記センサの出力
から前記制御入力を決定するようにしてもよい。
【0017】こうすれば、センサに異常が発生したとき
に、より保守的な制御を実行することが可能である。
【0018】前記第1と第2のセンサの出力のうちの一
方が所定のしきい値以上の変化率で急変したときには、
前記出力が急変した時点から前記異常検出部によって異
常であるか否かが決定される時点までの暫定期間におい
て、前記出力が急変したセンサ以外のセンサの出力を用
いて前記制御入力を決定するようにしてもよい。あるい
は、この暫定期間において、前記第1と第2のセンサの
出力から得られる2つの制御入力のうちでより小さい値
を前記制御入力として採用するようにしてもよい。
【0019】これらの構成では、暫定期間においてもよ
り保守的な制御を実行することが可能である。
【0020】本発明の第2の構成では、同一の制御入力
を与えるための第1と第2のセンサの出力の少なくとも
一方が異常である場合に、前記第1と第2のセンサの出
力からほぼ一致した制御入力が得られないときには前記
第1と第2のセンサの出力から得られた制御入力を使用
せず、一方、前記第1と第2のセンサの両方の出力から
ほぼ一致した制御入力が得られるときには前記第1と第
2のセンサの出力から得られた制御入力を使用して制御
を行う。
【0021】こうすれば、第1と第2のセンサのいずれ
かに異常が発生している場合にも、両者からほぼ一致し
た制御入力が得られるときにはそれを利用して制御を行
うので、制御を継続することが可能である。
【0022】例えば、前記第1のセンサは、車両のシフ
トポジションを示すアナログ出力信号を出力するアナロ
グセンサであり、前記第2のセンサは、車両のシフトポ
ジションを示す複数のスイッチ信号を出力する複数のス
イッチで構成されるスイッチ式センサである。
【0023】このような構成では、2つのセンサから一
致したシフトポジションが得られるときに、そのシフト
ポジションを使用するので、シフトポジションセンサに
異常が発生しても車両の制御を継続することが可能であ
る。
【0024】なお、本発明は、種々の態様で実現するこ
とが可能であり、例えば、多重センサの異常検出装置お
よび検出方法、多重センサを用いた制御装置および制御
方法、その制御装置を用いた移動体、その制御装置また
は制御方法の機能を実現するためのコンピュータプログ
ラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒
体、そのコンピュータプログラムを含み搬送波内に具現
化されたデータ信号、等の態様で実現することができ
る。
【0025】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて以下の順序で説明する。 A.ハイブリッド車両の全体構成 B.ハイブリッド車両の基本動作 C.制御システムの構成 D.アクセルセンサの異常検出 E.シフトポジションセンサの異常検出 F.変形例
【0026】A.ハイブリッド車両の全体構成:図1
は、本発明の一実施例としてのハイブリッド車両の全体
構成を示す説明図である。このハイブリッド車両は、エ
ンジン150と、2つのモータ/ジェネレータMG1,
MG2と、の3つの原動機を備えている。ここで、「モ
ータ/ジェネレータ」とは、モータとしても機能し、ま
た、ジェネレータとしても機能する原動機を意味してい
る。なお、以下では簡単のため、これらを単に「モー
タ」と呼ぶ。車両の制御は、制御システム200によっ
て行われる。
【0027】制御システム200は、メインECU21
0と、ブレーキECU220と、バッテリECU230
と、エンジンECU240とを有している。各ECU
は、マイクロコンピュータや、入力インタフェース、出
力インタフェースなどの複数の回路要素が1つの回路基
板上に配置された1ユニットとして構成されたものであ
る。メインECU210は、モータ制御部260とマス
タ制御部270とを有している。マスタ制御部270
は、3つの原動機150,MG1,MG2の出力の配分
などの制御量を決定する機能を有している。
【0028】エンジン150は、通常のガソリンエンジ
ンであり、クランクシャフト156を回転させる。エン
ジン150の運転はエンジンECU240により制御さ
れている。エンジンECU240は、マスタ制御部27
0からの指令に従って、エンジン150の燃料噴射量そ
の他の制御を実行する。
【0029】モータMG1,MG2は、同期電動機とし
て構成されており、外周面に複数個の永久磁石を有する
ロータ132,142と、回転磁界を形成する三相コイ
ル131,141が巻回されたステータ133,143
とを備える。ステータ133,143はケース119に
固定されている。モータMG1,MG2のステータ13
3,143に巻回された三相コイル131,141は、
それぞれ駆動回路191,192を介して2次バッテリ
194に接続されている。駆動回路191,192は、
各相ごとにスイッチング素子としてのトランジスタを1
対ずつ備えたトランジスタインバータである。駆動回路
191,192はモータ制御部260によって制御され
る。モータ制御部260からの制御信号によって駆動回
路191,192のトランジスタがスイッチングされる
と、バッテリ194とモータMG1,MG2との間に電
流が流れる。モータMG1,MG2はバッテリ194か
らの電力の供給を受けて回転駆動する電動機として動作
することもできるし(以下、この動作状態を力行と呼
ぶ)、ロータ132,142が外力により回転している
場合には三相コイル131,141の両端に起電力を生
じさせる発電機として機能してバッテリ194を充電す
ることもできる(以下、この動作状態を回生と呼ぶ)。
【0030】エンジン150とモータMG1,MG2の
回転軸は、プラネタリギヤ120を介して機械的に結合
されている。プラネタリギヤ120は、サンギヤ121
と、リングギヤ122と、プラネタリピニオンギヤ12
3を有するプラネタリキャリア124と、から構成され
ている。本実施例のハイブリッド車両では、エンジン1
50のクランクシャフト156はダンパ130を介して
プラネタリキャリア軸127に結合されている。ダンパ
130はクランクシャフト156に生じる捻り振動を吸
収するために設けられている。モータMG1のロータ1
32は、サンギヤ軸125に結合されている。モータM
G2のロータ142は、リングギヤ軸126に結合され
ている。リングギヤ122の回転は、チェーンベルト1
29とデファレンシャルギア114とを介して車軸11
2および車輪116R,116Lに伝達される。
【0031】制御システム200は、車両全体の制御を
実現するために種々のセンサを用いており、例えば、運
転者によるアクセルの踏み込み量を検出するためのアク
セルセンサ165、シフトレバーの位置を検出するシフ
トポジションセンサ167、ブレーキの踏み込み圧力を
検出するためのブレーキセンサ163、バッテリ194
の充電状態を検出するためのバッテリセンサ196、お
よびモータMG2の回転数を測定ための回転数センサ1
44などを利用している。リングギヤ軸126と車軸1
12はチェーンベルト129によって機械的に結合され
ているため、リングギヤ軸126と車軸112の回転数
の比は一定である。従って、リングギヤ軸126に設け
られた回転数センサ144によって、モータMG2の回
転数のみでなく、車軸112の回転数も検出することが
できる。
【0032】B.ハイブリッド車両の基本的動作:ハイ
ブリッド車両の基本的な動作を説明するために、以下で
はまず、プラネタリギヤ120の動作について説明す
る。プラネタリギヤ120は、上述した3つの回転軸の
うちの2つの回転軸の回転数が決定されると残りの回転
軸の回転数が決まるという性質を有している。各回転軸
の回転数の関係は次式(1)の通りである。
【0033】 Nc=Ns×ρ/(1+ρ)+Nr×1/(1+ρ) …(1)
【0034】ここで、Ncはプラネタリキャリア軸12
7の回転数、Nsはサンギヤ軸125の回転数、Nrは
リングギヤ軸126の回転数である。また、ρは次式で
表される通り、サンギヤ121とリングギヤ122のギ
ヤ比である。
【0035】ρ=[サンギヤ121の歯数]/[リング
ギヤ122の歯数]
【0036】また、3つの回転軸のトルクは、回転数に
関わらず、次式(2),(3)で与えられる一定の関係
を有する。
【0037】 Ts=Tc×ρ/(1+ρ) …(2) Tr=Tc×1/(1+ρ)=Ts/ρ …(3)
【0038】ここで、Tcはプラネタリキャリア軸12
7のトルク、Tsはサンギヤ軸125のトルク、Trは
リングギヤ軸126のトルクである。
【0039】本実施例のハイブリッド車両は、このよう
なプラネタリギヤ120の機能により、種々の状態で走
行することができる。例えば、ハイブリッド車両が走行
を始めた比較的低速な状態では、エンジン150を停止
したまま、モータMG2を力行することにより車軸11
2に動力を伝達して走行する。同様にエンジン150を
アイドル運転したまま走行することもある。
【0040】走行開始後にハイブリッド車両が所定の速
度に達すると、制御システム200はモータMG1を力
行して出力されるトルクによってエンジン150をモー
タリングして始動する。このとき、モータMG1の反力
トルクがプラネタリギヤ120を介してリングギヤ12
2にも出力される。
【0041】エンジン150を運転してプラネタリキャ
リア軸127を回転させると、上式(1)〜(3)を満
足する条件下で、サンギヤ軸125およびリングギヤ軸
126が回転する。リングギヤ軸126の回転による動
力はそのまま車輪116R,116Lに伝達される。サ
ンギヤ軸125の回転による動力は第1のモータMG1
で電力として回生することができる。一方、第2のモー
タMG2を力行すれば、リングギヤ軸126を介して車
輪116R,116Lに動力を出力することができる。
【0042】定常運転時には、エンジン150の出力
が、車軸112の要求動力(すなわち車軸112の回転
数×トルク)とほぼ等しい値に設定される。このとき、
エンジン150の出力の一部はリングギヤ軸126を介
して直接車軸112に伝えられ、残りの出力は第1のモ
ータMG1によって電力として回生される。回生された
電力は、第2のモータMG2がリングギヤ軸126を回
転させるトルクを発生するために使用される。この結
果、車軸112を所望の回転数で所望のトルクで駆動す
ることが可能である。
【0043】車軸112に伝達されるトルクが不足する
場合には、第2のモータMG2によってトルクをアシス
トする。このアシストのための電力には、第1のモータ
MG1で回生した電力およびバッテリ149に蓄えられ
た電力が用いられる。このように、制御システム200
は、車軸112から出力すべき要求動力に応じて2つの
モータMG1,MG2の運転を制御する。
【0044】本実施例のハイブリッド車両は、エンジン
150を運転したまま後進することも可能である。エン
ジン150を運転すると、プラネタリキャリア軸127
は前進時と同方向に回転する。このとき、第1のモータ
MG1を制御してプラネタリキャリア軸127の回転数
よりも高い回転数でサンギヤ軸125を回転させると、
上式(1)から明らかな通り、リングギヤ軸126は後
進方向に反転する。制御システム200は、第2のモー
タMG2を後進方向に回転させつつ、その出力トルクを
制御して、ハイブリッド車両を後進させることができ
る。
【0045】プラネタリギヤ120は、リングギヤ12
2が停止した状態で、プラネタリキャリア124および
サンギヤ121を回転させることが可能である。従っ
て、車両が停止した状態でもエンジン150を運転する
ことができる。例えば、バッテリ194の残容量が少な
くなれば、エンジン150を運転し、第1のモータMG
1を回生運転することにより、バッテリ194を充電す
ることができる。車両が停止しているときに第1のモー
タMG1を力行すれば、そのトルクによってエンジン1
50をモータリングし、始動することができる。
【0046】C.制御システムの構成:図2は、実施例
における制御システム200のより詳細な構成を示すブ
ロック図である。マスタ制御部270は、マスタ制御C
PU272と、電源制御回路274とを含んでいる。ま
た、モータ制御部260は、モータ主制御CPU262
と、2つのモータMG1,MG2をそれぞれ制御するた
めの2つのモータ制御CPU264,266とを有して
いる。各CPUは、それぞれ図示しないCPUとROM
とRAMと入力ポートと出力ポートを備えており、これ
らとともに1チップマイクロコンピュータを構成してい
る。
【0047】マスタ制御CPU272は、3つの原動機
150,MG1,MG2の回転数やトルクの配分等の制
御量を決定し、他のCPUやECUに各種の要求値を供
給して、各原動機の駆動を制御する機能を有している。
この制御のために、マスタ制御CPU272には、アク
セル開度を示すアクセルポジション信号AP1,AP2
や、シフト位置を示すシフトポジション信号SP1,S
P2等が供給されている。なお、アクセルセンサ165
とシフトポジションセンサ167は、それぞれ2重化さ
れており、2つのアクセルポジション信号AP1,AP
2と、2つのシフトポジション信号SP1,SP2とを
それぞれマスタ制御CPU272に供給している。
【0048】電源制御回路274は、バッテリ194の
高圧直流電圧をメインECU210内の各回路用の低圧
直流電圧に変換するための回路である。この電源制御回
路274は、マスタ制御CPU272の異常を監視する
監視回路としての機能も有している。
【0049】エンジンECU240は、マスタ制御CP
U272から与えられたエンジン出力要求値PEreq に
応じてエンジン150を制御する。エンジンECU24
0からは、エンジン150の回転数REVenがマスタ制
御CPU272にフィードバックされる。
【0050】モータ主制御CPU262は、マスタ制御
CPU272から与えられたモータMG1,MG2に関
するトルク要求値T1req,T2reqに応じて、2つのモ
ータ制御CPU264,266にそれぞれ電流要求値I
1req,I2reqを供給する。モータ制御CPU264,
266は、電流要求値I1req,I2reqに従って駆動回
路191,192をそれぞれ制御して、モータMG1,
MG2を駆動する。モータMG1,MG2の回転数セン
サからは、モータMG1,MG2の回転数REV1,R
EV2がモータ主制御CPU262にフィードバックさ
れている。なお、モータ主制御CPU262からマスタ
制御CPU272には、モータMG1,MG2の回転数
REV1,REV2や、バッテリ194から駆動回路1
91,192への電流値IBなどがフィードバックされ
ている。
【0051】バッテリECU230は、バッテリ194
の充電状態SOCを監視するとともに、必要に応じてバ
ッテリ194の充電要求値CHreq をマスタ制御CPU
272に供給する。マスタ制御CPU272は、この要
求値CHreq を考慮して各原動機の出力を決定する。す
なわち、充電が必要な場合には、走行に必要な出力より
も大きい動力をエンジン150に出力させて、その一部
を第1のモータMG1による充電動作に配分する。
【0052】ブレーキECU220は、図示しない油圧
ブレーキと、第2のモータMG2による回生ブレーキと
のバランスを取る制御を行う。この理由は、このハイブ
リッド車両では、ブレーキ時に第2のモータMG2によ
る回生動作が行われてバッテリ194が充電されるから
である。具体的には、ブレーキECU220は、ブレー
キセンサ163からのブレーキ圧力BPに基づいて、マ
スタ制御CPU272に回生要求値REGreq を入力す
る。マスタ制御CPU272は、この要求値REGreq
に基づいてモータMG1,MG2の動作を決定して、ブ
レーキECU220に回生実行値REGpracをフィード
バックする。ブレーキECU220は、この回生実行値
REGpracと回生要求値REGreq の差分と、ブレーキ
圧力BPとに基づいて、油圧ブレーキによるブレーキ量
を適切な値に制御する。
【0053】以上のように、マスタ制御CPU272
は、各原動機150,MG1,MG2の出力を決定し
て、それぞれの制御を担当するECU240やCPU2
64,266に要求値を供給する。ECU240やCP
U264,266は、この要求値応じて各原動機を制御
する。この結果、ハイブリッド車両は、走行状態に応じ
て適切な動力を車軸112から出力して走行することが
できる。また、ブレーキ時には、ブレーキECU220
とマスタ制御CPU272とが協調して、各原動機や油
圧ブレーキの動作を制御する。この結果、電力を回生し
つつ、運転者に違和感をあまり感じさせないブレーキン
グを実現することができる。
【0054】4つのCPU272,262,264,2
66は、いわゆるウォッチドッグパルスWDPを用いて
互いの異常を監視し、CPUに異常が発生してウォッチ
ドッグパルスが停止した場合には、そのCPUにリセッ
ト信号RESを供給してリセットさせる機能を有してい
る。なお、マスタ制御CPU272の異常は、電源制御
回路274によっても監視されている。
【0055】異常履歴登録回路280は、異常発生の履
歴を登録するためのEEPROM282を有している。
このEEPROM282には、アクセルセンサ165や
シフトポジションセンサ167の異常発生の履歴が登録
される。また、異常履歴登録回路280の入力ポートに
は、マスタ制御CPU272とモータ主制御CPU26
2との間で送受信されるリセット信号RES1,RES
2が入力されている。異常履歴登録回路280は、これ
らのリセット信号RES1,RES2が発生すると、こ
れを内部のEEPROM282に格納する。
【0056】なお、マスタ制御CPU272と異常履歴
登録回路280とは、双方向通信配線214を介して互
いに各種の要求や通知を行うことができる。また、マス
タ制御CPU272とモータ主制御CPU262の間に
も双方向通信配線212が設けられている。
【0057】D.アクセルセンサの異常検出:図3は、
アクセルセンサの出力信号の処理に関係する回路構成を
示すブロック図である。アクセルセンサ165は、特性
の異なる2つのセンサ165a,165bで構成されて
いる。これらのセンサ165a,165bとしては、例
えばポテンショメータが利用可能である。2つのセンサ
165a,165bの出力信号AP1,AP2は、マス
タ制御CPU272に入力される。
【0058】マスタ制御CPU272は、異常検出部2
72aとしての機能と、制御入力決定部272bとして
の機能とを有している。異常検出部272aは、アクセ
ルセンサ165やシフトポジションセンサ167に異常
が発生しているか否かを検出する。制御入力決定部27
2bは、通常はセンサの正常な出力から制御入力(すな
わち、アクセル開度やシフトポジション)を決定するも
のであるが、センサに異常が発生したときには、異常で
ないセンサ出力を用いて制御入力を決定する。これらの
各部272a,272bの機能は、図示しないROMに
格納されたプログラムをマスタ制御CPU272が実行
することによって実現される。
【0059】なお、アクセルセンサ165に異常が発生
した場合には、その異常の内容が異常履歴登録回路28
0内のEEPROM282に登録される。
【0060】図4(A)は、アクセルセンサ165の入
出力特性を示すグラフである。横軸はアクセルペダルの
踏み込み量であり、縦軸はアクセルポジション信号のレ
ベルである。2つのセンサから出力される出力信号AP
1,AP2の傾きは等しいが、互いに異なるオフセット
を有している。但し、2つの出力信号AP1,AP2の
傾きを異なる値に設定することも可能である。
【0061】2つのセンサの正常出力範囲R1,R2
は、2つのセンサの出力AP1,AP2とアクセル開度
(アクセルペダルの踏み込み量)との関係が、いずれも
一義的に決定される範囲に設定される。図4の例では、
正常出力範囲R1,R2は、センサ出力AP1,AP2
とアクセル開度との関係がいずれも直線で表される範囲
に設定されている。
【0062】図4(B)は、2つのセンサが両方とも正
常に動作している場合のアクセルポジション信号の変化
の一例を示している。両方とも正常に動作している場合
には、制御入力決定部272b(図3)は、第1の出力
信号AP1から制御入力(アクセル開度)を決定する。
但し、第2の出力信号AP2からアクセル開度を決定す
ることも可能である。
【0063】異常検出部272a(図2)は、2つのア
クセルセンサに異常が発生しているか否かを検出する。
本実施例では、異常検出部272aは、センサの出力信
号AP1,AP2の経時的な変化パターンが、予め設定
された複数の異常パターンのうちのいずれかに該当する
か否かによってセンサの異常を検出している。図5ない
し図9は、アクセルセンサの異常事象の例を示してい
る。
【0064】図5は、第1のアクセルセンサ165aに
異常事象#1(センサの信号線の断線)が発生している
ときの出力信号の変化を示している。第1のアクセルセ
ンサ165aの信号線が断線すると、その出力信号AP
1が急落して、所定の断線レベルLB以下となり、正常
出力範囲R1から外れてしまう。異常検出部272a
は、出力信号AP1のレベルが断線レベルLB以下にな
った時刻t0において、センサ165aに異常が発生し
ている可能性があることを示す異常予備通知PREを制
御入力決定部272bに供給する。異常検出部272a
は、さらに、出力信号AP1のレベルが所定の期間Δt
1以上にわたってオフセットF1以下に維持されている
ことを確認すると、第1のセンサ165aに異常が発生
したものと判断する(時刻t1)。そして、異常検出指
令DET1を制御入力決定部272bに供給して、第1
のセンサ165aに異常事象#1が発生したことを通知
する。なお、異常検出の暫定期間を設けたのは、出力の
一時的な変動に起因する異常の誤検出を防止するためで
ある。
【0065】マスタ制御CPU272は、時刻t1以降
は、異常である第1のセンサ165aを用いずに、正常
に動作している第2のセンサ165bを用いてアクセル
開度を決定する。こうすれば、2つのセンサ165a,
165bの一方に異常が発生しても、車両の制御を継続
することが可能である。
【0066】なお、時刻t1以降の異常期間において
は、第2のセンサ165bの入出力特性をそのまま用い
てアクセル開度を決定するではなく、2つのセンサがと
もに正常である場合よりもアクセル開度の値がより小さ
くなるようにしてもよい。例えば、第2のセンサ165
bの出力信号AP2から直接得られるアクセル開度の値
に1未満の所定の係数(例えば0.9)を乗じたもの
を、実際の制御に使用するアクセル開度として採用して
もよい。こうすれば、一方のセンサに異常があるとき
に、残りのセンサの出力が仮に急増しても、車両の加速
度の増加をやや緩やかにすることが可能である。
【0067】時刻t0からt1までの期間は、異常であ
るか否かを最終的に決定するまでの暫定期間である。こ
の暫定期間において、制御入力決定部272bは、2つ
のセンサ165a,165bがいずれも正常である場合
と異なる方法でアクセル開度を決定するようにしてもよ
い。例えば、暫定期間Δt1においては、異常である可
能性があるセンサ165a以外の他のセンサ165bの
出力信号AP2を用いてアクセル開度を決定してもよ
い。なお、各センサに異常がある可能性があるか否か
は、その出力が所定のしきい値以上の変化率で変化して
いるか否かに応じて決定することができる。
【0068】なお、図5の例では第1のセンサ165a
に異常が発生した場合を説明したが、これとは逆に、第
1のセンサ165aが正常で第2のセンサ165bに異
常が発生した場合も同様に処理される。これは、以下に
説明する他の異常事象についても同様である。また、上
述した異常期間と暫定期間におけるアクセル開度の決定
の方法も、以下の他の異常事象において同様に適用可能
である。
【0069】図6は、第1のアクセルセンサ165aに
異常事象#2(ホールド)が発生しているときの出力信
号の変化を示している。ここで、「ホールド」とは、出
力信号が一定値に維持されることを意味しており、セン
サが正常なときには取り得ないセンサ出力の固定状態を
意味しており。アクセルセンサが正常に動作している場
合には、その出力信号が一定値で維持されるように運転
者がアクセルペダルを一定位置に保持しておくのは極め
て困難である。そこで、アクセルセンサの出力信号が一
定値で維持されている場合には、そのセンサに異常が発
生しているものと判断することが可能である。
【0070】図6の例のように、一方の出力信号AP1
が一定値に維持された状態が所定の期間Δt2a経過す
ると、異常検出部272aは異常予備通知PREを制御
入力決定部272bに供給する(時刻t2a)。異常検
出部272aは、出力信号AP1のレベルがさらに所定
の期間Δt2b継続したことを確認すると、第1のセン
サ165aに異常が発生したものと判断する(時刻t2
b)。そして、異常検出指令DET2を制御入力決定部
272bに供給して、第1のセンサ165aに異常事象
#2が発生したことを通知する。
【0071】マスタ制御CPU272は、時刻t2以降
は異常である第1のセンサ165aを用いずに、正常に
動作している第2のセンサ165bを用いてアクセル開
度を決定する。従って、2つのセンサ165a,165
bの一方に異常が発生しても、車両の制御を継続するこ
とが可能である。
【0072】この異常事象#2は、2つのセンサ165
a,165bの出力がいずれも正常な出力範囲R1,R
2の中に留まっている点に特徴がある。このような異常
事象は、従来は、いずれのセンサに異常があるかを判断
することが困難であった。本実施例では、異常検出部2
72aが、アクセルセンサの出力信号の経時的な変化パ
ターンが予め設定された異常事象#2(ホールド)のパ
ターンに該当するか否かを調べてセンサの異常を検出し
ている。この結果、センサの出力が正常範囲内にある場
合にも、その異常を検出することが可能である。
【0073】図7は、第1のアクセルセンサ165aに
異常事象#3(矩形波状振動)が発生しているときの出
力信号の変化を示している。アクセルセンサが正常に動
作している場合には、その出力信号が矩形波状に変化す
るように運転者がアクセルペダルを踏むのは極めて困難
である。そこで、アクセルセンサの出力信号が矩形波状
に変化している場合には、そのセンサに異常が発生して
いるものと判断することが可能である。
【0074】図7の時刻t0において一方の出力信号A
P1が所定のしきい値以上の変化率で急変すると、異常
検出部272aは異常予備通知PREを制御入力決定部
272bに供給する。異常検出部272aは、出力信号
AP1の矩形波状の変化が所定の期間Δt3継続したこ
とを確認すると、第1のセンサ165aに異常が発生し
たものと判断する(時刻t3)。そして、異常検出指令
DET3を制御入力決定部272bに供給して、第1の
センサ165aに異常事象#3が発生したことを通知す
る。
【0075】マスタ制御CPU272は、時刻t3以降
は異常である第1のセンサ165aを用いずに、正常に
動作している第2のセンサ165bを用いてアクセル開
度を決定する。従って、2つのセンサ165a,165
bの一方に異常が発生しても、車両の制御を継続するこ
とが可能である。なお、この異常事象#3も、2つのセ
ンサ165a,165bの出力がいずれも正常な出力範
囲R1,R2の中に留まっている事象である。
【0076】図8は、第1のアクセルセンサ165aに
異常事象#4(不規則振動)が発生しているときの出力
信号の変化を示している。アクセルセンサが正常に動作
している場合には、その出力信号が不規則的に急変する
ように運転者がアクセルペダルを踏むのは極めて困難で
ある。そこで、アクセルセンサの出力信号が不規則的に
急変している場合には、そのセンサに異常が発生してい
るものと判断することが可能である。
【0077】図8の時刻t0において一方の出力信号A
P1が所定のしきい値以上の変化率で急変すると、異常
検出部272aは異常予備通知PREを制御入力決定部
272bに供給する。異常検出部272aは、出力信号
AP1の不規則的な急変が所定の期間Δt4継続したこ
とを確認すると、第1のセンサ165aに異常が発生し
たものと判断する(時刻t4)。そして、異常検出指令
DET4を制御入力決定部272bに供給して、第1の
センサ165aに異常事象#4が発生したことを通知す
る。
【0078】マスタ制御CPU272は、時刻t4以降
は異常である第1のセンサ165aを用いずに、正常に
動作している第2のセンサ165bを用いてアクセル開
度を決定する。従って、2つのセンサ165a,165
bの一方に異常が発生しても、車両の制御を継続するこ
とが可能である。この異常事象#4も、2つのセンサ1
65a,165bの出力がいずれも正常な出力範囲R
1,R2の中に留まっている事象である。
【0079】なお、異常事象#3,#4は、いずれも出
力信号の振動に分類される事象であり、これらを同一の
事象として登録しておいてもよい。異常事象#3,#4
に該当するか否かは、例えば、出力信号の変化率の大き
さやその頻度(すなわち変化率のスペクトル)等の振動
に特有な特性を解析して調べることによって決定するこ
とが可能である。
【0080】図9は、2つのアクセルセンサ165a,
164bに異常事象#5(差分異常)が発生していると
きの出力信号の変化を示している。アクセルセンサが正
常に動作している場合には、2つの出力信号AP1,A
P2の差分は、ほぼ一定の適切な範囲内に維持されるは
ずである。例えば、図4(A)に示した2つの入出力特
性の傾きが同一であれば、2つの出力信号AP1,AP
2の差分はほぼ一定である。そこで、2つのアクセルセ
ンサの出力信号の差分が一定の適切な範囲から外れたし
た場合には、いずれかのセンサに異常が発生しているも
のと判断することが可能である。
【0081】図9の時刻t0において一方の出力信号A
P1が変化して2つの差分が所定のしきい値になると、
異常検出部272aは異常予備通知PREを制御入力決
定部272bに供給する。異常検出部272aは、差分
の異常が所定の期間Δt5継続したことを確認すると、
いずれかのセンサ165a,165bに異常が発生した
ものと判断する(時刻t5)。このとき、例えば、差分
に異常が発生した時刻t0において、出力の変化がより
大きなセンサ(図9の例では165a)を異常と判断す
ることができる。このとき、異常検出部272aは、異
常検出指令DET5を制御入力決定部272bに供給し
て、第1のセンサ165aに異常事象#5が発生したこ
とを通知する。
【0082】マスタ制御CPU272は、時刻t5以降
は異常である第1のセンサ165aを用いずに、正常に
動作している第2のセンサ165bを用いてアクセル開
度を決定する。従って、2つのセンサ165a,165
bの一方に異常が発生しても、車両の制御を継続するこ
とが可能である。この異常事象#5においても、2つの
センサ165a,165bの出力がいずれも正常な出力
範囲R1,R2の中に留まっている間に、センサの異常
を検出することが可能である。
【0083】なお、差分異常の場合には、暫定期間Δt
5において、より小さいアクセル開度を与えるセンサ出
力を使用して、アクセル開度を決定してもよい。このア
クセル開度(制御入力)の決定方法は、上述した他の異
常事象にも適用可能である。
【0084】図10は、アクセルセンサの異常検出に関
するマスタ制御CPU272の処理ルーチンを示すフロ
ーチャートである。この処理ルーチンは、一定時間毎に
起動され、実行される。ステップS1では、異常検出部
272aが一定時間毎に異常事象が発生しているか否か
を調べる。アクセルセンサ165に異常事象が発生して
いなければこのルーチンを終了する。一方、アクセルセ
ンサ165に異常事象が発生していると判断した場合に
は、ステップS2において、正常なセンサを用いてその
後の制御を継続する。そして、ステップS3において、
センサに異常が発生したことを異常履歴登録回路280
内のEEPROM282(図3)に登録する。
【0085】図11は、EEPROM282内の異常履
歴領域の内容を示す説明図である。この異常履歴領域内
には、1トリップ毎に5つの異常事象#1〜#5が発生
したか否かを示すフラグを登録することが可能である。
ここで、1トリップとは、車両の1回の走行(キーオン
からキーオフまで)を意味している。また、EEPRO
M282には、最新のトリップを示すためのポインタP
Tも登録されている。
【0086】図11(A)は、異常履歴領域が初期化さ
れた状態を示している。また、図11(B)は、3トリ
ップ終了後の状態を示している。この例では、最初のト
リップでは2つのセンサ165a,165bはいずれも
正常であったが、2回目のトリップでは差分異常が発生
しており、3回目のトリップではホールドが発生してい
る。
【0087】このように異常履歴がEEPROM282
に登録されるので、車両の走行後には、サービスコンピ
ュータを制御システム200に接続し、EEPROM2
82から異常履歴を読み出して調べることによって、走
行中にどのような異常が発生したかを知ることが可能で
ある。
【0088】以上説明したように、アクセルセンサに関
して予め設定された5つの異常事象#1〜#5のうちの
4つの事象#2〜#5では、2つのセンサ165a,1
65bの出力がいずれも正常な出力範囲R1,R2にあ
る。このとき、異常検出部272aは、アクセルセンサ
の出力信号の経時的な変化パターンが、予め設定された
複数の異常事象のパターンに該当するか否かを調べてセ
ンサの異常を検出しているので、2つのセンサの出力が
いずれも正常範囲内にある場合にも、異常を検出するこ
とが可能である。そして、一方のセンサに異常が発生し
ても、正常なセンサを用いて制御を継続することが可能
である。なお、予め設定された複数の異常事象のパター
ンは、マスタ制御CPU272のための図示しないRO
Mに格納されている。
【0089】E.シフトポジションセンサの異常検出:
図12は、2種類のシフトポジションセンサ167a,
167bの構成を示す説明図である。第1のシフトポジ
ションセンサ167aは、シフトレバーの移動に伴って
出力信号SP1が連続的に変化するアナログセンサ(例
えばポテンショメータ)である。第2のシフトポジショ
ンセンサ167bは、複数のポジション位置に対応して
設けられた複数のポジションスイッチSW1〜SW6で
構成されたスイッチ式センサである。
【0090】図13は、2つのシフトポジションセンサ
167a,167bの入出力特性を示す説明図である。
本実施例のハイブリッド車両では、5つのシフトポジシ
ョン(すなわちP,R,N,D,Bの5つのレンジ)を
利用可能である。ここで、Bレンジは、Dレンジよりも
エンジンブレーキの利きが良い走行モードを意味してい
る。
【0091】アナログセンサ信号SP1に関しては、グ
ラフの縦軸に示されているように、各シフトポジション
に対する有効な信号レベルの範囲が予め規定されてい
る。この図の例ではアナログセンサ信号SP1の値(黒
丸で示す)はPレンジの有効範囲内のレベルにある。ま
た、ポジションスイッチ信号SP2としては、Pレンジ
を示す第1のスイッチSW1のみがオン状態(黒丸で示
す)となっている。このように、シフトポジションセン
サ167を構成する2種類のセンサ167a,167b
がいずれも正常に動作している場合には、2種類のセン
サが同一の制御入力(シフトポジション)を与える。
【0092】なお、シフトポジションセンサ167に関
しても、アクセルセンサ165の場合(図3)と同様
に、マスタ制御CPU272が異常検出部272aと制
御入力検出部272bとしての機能を実行する。
【0093】図14は、シフトポジションセンサの異常
事象#1(スイッチ式センサ167bのオン異常)を示
す説明図である。この例では、実際のシフトレバーがD
レンジにあってアナログセンサ出力SP1はDレンジを
正しく指しているが、ポジションスイッチ信号SP2は
PレンジとDレンジとを示す2つのスイッチSW1,S
W4がオン状態となっている。本実施例では、このよう
に、スイッチ式センサにオン異常が発生していても、1
つのポジション(Dレンジ)が2つの信号SP1,SP
2によって一致して指されている場合には、そのポジシ
ョンを正しいものと判断して使用する。従って、一方の
センサに異常が発生しても、正常なセンサを用いて制御
を継続することが可能である。
【0094】図15は、シフトポジションセンサ167
の異常事象#2(アナログセンサ出力のシフト)を示し
ている。この例では、実際のアナログセンサ出力信号S
P1’の特性が、正しい信号SP1の特性よりも上方に
シフトしている。特に、Pレンジ付近ではシフト量が大
きく、Pレンジとは反対側にあるBレンジに近づくほど
そのシフト量は少なくなっている。
【0095】図15(A)の例では、実際のシフトレバ
ーはPレンジにあってポジションスイッチ信号SP2は
Pレンジであることを正しく指しているが、アナログセ
ンサ信号SP1は無効な範囲にある。この場合には、1
つのポジションが2つの信号SP1,SP2によって一
致して指されていないので、ポジションスイッチ信号S
P2で示されているPレンジも間違っている可能性があ
るものと判断する。そして、Pレンジを車両の制御に利
用しないこととする。
【0096】図15(B)の例では、実際のシフトレバ
ーはDレンジにある。ポジションスイッチ信号SP2は
Dレンジであることを示しており、また、アナログセン
サ信号SP1もDレンジであることを示している。この
ように、アナログセンサ信号SP1’がシフトしている
場合にも、1つのポジションが2つの信号SP1,SP
2によって一致して指されている場合には、そのポジシ
ョンを正しいものと判断して使用する。従って、一方の
センサに異常が発生しても、いくつかのポジションを利
用して車両の制御を行うことが可能である。
【0097】図15(A),(B)のようなアナログセ
ンサ信号SP1のシフト異常の場合には、Pレンジは利
用できないが、他のポジションは利用できる可能性が高
い。従って、シフトポジションセンサにこのような異常
が発生しても、車両を修理工場まで運行してゆくことが
可能である。
【0098】なお、車両の始動の際には、通常は、シフ
トポジションがPレンジにある場合にのみ車両を始動さ
せることができる。この通常の制御では、図15の例の
ようにPレンジに異常が発生している場合には、車両を
始動させることができないので不便である。そこで、P
レンジに異常が発生しており、Nレンジが正常である場
合には、マスタ制御CPU272が、Nレンジにおいて
車両を始動することを許可することが好ましい。
【0099】2つのシフトポジションセンサ167a,
167bの一方に異常が発生している場合には、運転者
がブレーキを踏んでいるときにのみシフトポジションを
NレンジからDレンジに変更する操作を有効とすること
が好ましい。このとき、ブレーキを踏んでいなければ、
運転者がシフトポジションセンサをNレンジからDレン
ジに変更しても、制御入力決定部272bはその変更を
無効としてNレンジでの制御を維持する。こうすれば、
シフトポジションセンサに異常が発生しているときに、
運転者によるシフトポジション変更の意図を、より確実
に車両制御に反映することが可能である。この意味から
は、一般に、運転者がブレーキを踏んでいるときにの
み、シフトポジションをNレンジからトルク発生レンジ
(Dレンジ,Bレンジ,Rレンジ)に変更する操作を有
効とすることが好ましい。
【0100】F.変形例:なお、この発明は上記の実施
例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲において種々の態様において実施することが
可能であり、例えば次のような変形も可能である。
【0101】F1.変形例1:上記各実施例では、プラ
ネタリアギアを用いて、エンジンの動力を車軸と第1の
モータMG1とに分配するいわゆる機械分配式のハイブ
リッド車両について説明したが、本発明は、プラネタリ
アギアを用いずにモータ/ジェネレータを用いて電気的
にエンジンの動力を分配するいわゆる電気分配式のハイ
ブリッド車両にも適用可能である。電気分配式のハイブ
リッド車両については、例えば本出願人により開示され
た特開平9−46965号公報に開示されているので、
ここではその説明は省略する。
【0102】また、本発明は、ハイブリッド車両以外の
他の車両や、飛行機、船舶などの種主の移動体に適用可
能である。すなわち、本発明は、少なくとも1つの原動
機を用いた移動体に適用可能である。さらに、本発明
は、移動体以外の制御にも適用することが可能である。
【0103】F2.変形例2:上記実施例では、同一の
制御入力を与えるために2つのセンサを用いていたが、
本発明は、一般に、同一の制御入力を与えるために複数
のセンサを用いる場合に適用可能である。但し、2つの
センサのみを有する場合には、両方の出力が正常範囲内
にあるときに、いずれが異常であるかを判断することが
特に困難である。従って、本発明は、特に同一の制御入
力を与えるために2つのセンサのみを用いている場合に
その効果が大きい。なお、複数のセンサとしては、上記
実施例のように、異なる入出力特性を有するものを使用
してもよく、あるいは、同一の入出力特性を有するもの
を使用してもよい。
【0104】F3.変形例3:異常履歴登録回路280
(図2)内のメモリとしては、EEPROM282以外
の任意のメモリを使用することが可能である。但し、E
EPROMのように不揮発性のメモリを用いれば、電源
が消失しても登録内容が失なわれることが無いという点
で好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例としてのハイブリッド車両
の全体構成を示す説明図。
【図2】制御システム200のより詳細な構成を示すブ
ロック図。
【図3】アクセルセンサの出力信号の処理に関係する回
路構成を示すブロック図。
【図4】アクセルセンサ165の2つのセンサの特性を
示すグラフ。
【図5】アクセルセンサの異常事象#1を示す説明図。
【図6】アクセルセンサの異常事象#2を示す説明図。
【図7】アクセルセンサの異常事象#3を示す説明図。
【図8】アクセルセンサの異常事象#4を示す説明図。
【図9】アクセルセンサの異常事象#5を示す説明図。
【図10】アクセルセンサの異常検出に関する異常マス
タ制御CPU272の処理手順を示すフローチャート。
【図11】EEPROM282内の異常履歴領域の内容
を示す説明図。
【図12】2種類のシフトポジションセンサ167a,
167bの構成を示す説明図。
【図13】シフトポジションセンサ167(図2)の入
出力特性を示す説明図。
【図14】シフトポジションセンサの異常事象#1を示
す説明図。
【図15】シフトポジションセンサの異常事象#2を示
す説明図。
【符号の説明】
112…車軸 114…デファレンシャルギア 116R,116L…車輪 119…ケース 120…プラネタリギヤ 121…サンギヤ 122…リングギヤ 123…プラネタリピニオンギヤ 124…プラネタリキャリア 125…サンギヤ軸 126…リングギヤ軸 127…プラネタリキャリア軸 129…チェーンベルト 130…ダンパ 131…三相コイル 132…ロータ 133…ステータ 141…三相コイル 142…ロータ 143…ステータ 144…回転数センサ 149…バッテリ 150…エンジン 156…クランクシャフト 163…ブレーキセンサ 165…アクセルセンサ 167…シフトポジションセンサ 191,192…駆動回路 194…バッテリ 196…バッテリセンサ 200…制御システム 210…メインECU 212…双方向通信配線 214…双方向通信配線 220…ブレーキECU 230…バッテリECU 240…エンジンECU 260…モータ制御部 262…モータ主制御CPU 262a…リセット実行部 264…第1モータ制御CPU 266…第2モータ制御CPU 270…マスタ制御部 272…マスタ制御CPU 272a…異常検出部 272b…制御入力決定部 274…電源制御回路 280…異常履歴登録回路 282…EEPROM

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一の制御入力を与えるための第1と第
    2のセンサを用いて所定の制御対象を制御する制御装置
    であって、 前記第1と第2のセンサの出力がそれぞれ正常な出力範
    囲内にある場合に、前記第1と第2のセンサの出力の変
    化パターンを調べることによって、前記第1と第2のセ
    ンサの一方に異常が発生していることを検出する異常検
    出部と、 前記異常検出部によって異常センサが検出されたとき
    に、前記異常センサ以外のセンサの出力を用いて前記制
    御入力を決定する制御入力決定部と、を備えることを特
    徴とする制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の制御装置であって、 前記異常検出部は、各センサの出力の変化パターンが、
    予め設定された複数の異常パターンのいずれかに該当す
    るか否かを調べることによって前記異常センサを検出す
    る、制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の制御装置であって、 前記複数の異常パターンは、センサ出力のステップ状変
    化と、センサ出力の振動と、前記第1と第2のセンサの
    出力の差分の変化と、センサが正常なときには取り得な
    いセンサ出力の固定状態と、のうちの少なくとも1つを
    含む、制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または3記載の制御装置であっ
    て、さらに、 発生した異常パターンを示す異常発生履歴を登録する異
    常履歴登録部を有する、制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の制
    御装置であって、 前記制御入力決定部は、前記異常センサ以外のセンサを
    用いて前記制御入力を決定する際に、前記第1と第2の
    センサがともに正常である場合よりも前記制御入力の値
    がより小さくなるような決定方法に従って前記センサの
    出力から前記制御入力を決定する、制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の制
    御装置であって、 前記制御入力決定部は、前記第1と第2のセンサの出力
    のうちの一方が所定のしきい値以上の変化率で急変した
    ときには、前記出力が急変した時点から前記異常検出部
    によって異常であるか否かが決定される時点までの暫定
    期間において、前記出力が急変したセンサ以外のセンサ
    の出力を用いて前記制御入力を決定する、制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし5のいずれかに記載の制
    御装置であって、 前記制御入力決定部は、前記第1と第2のセンサの出力
    のうちの一方が所定のしきい値以上の変化率で急変した
    ときには、前記出力が急変した時点から前記異常検出部
    によって異常であるか否かが決定される時点までの暫定
    期間において、前記第1と第2のセンサの出力から得ら
    れる2つの制御入力のうちでより小さい値を前記制御入
    力として採用する、制御装置。
  8. 【請求項8】 同一の制御入力を与えるための第1と第
    2のセンサを用いて所定の制御対象を制御する制御方法
    であって、 前記第1と第2のセンサの出力の変化パターンを調べる
    ことによって、前記第1と第2のセンサの一方に異常が
    発生していることを検出する工程と、 前記異常検出部によって異常センサが検出されたとき
    に、前記異常センサ以外のセンサの出力を用いて前記制
    御入力を決定する工程と、を備えることを特徴とする制
    御方法。
  9. 【請求項9】 移動体であって、 原動機と、 前記原動機の動作を制御するための制御装置と、を備え
    ており、 前記制御装置は、 同一の制御入力を与えるための第1と第2のセンサと、 前記第1と第2のセンサの出力の変化パターンを調べる
    ことによって、前記第1と第2のセンサの一方に異常が
    発生していることを検出する異常検出部と、 前記異常検出部によって異常センサが検出されたとき
    に、前記異常センサ以外のセンサの出力を用いて前記制
    御入力を決定する制御入力決定部と、を備えることを特
    徴とする移動体。
  10. 【請求項10】 同一の制御入力を与えるための第1と
    第2のセンサを用いて所定の制御対象を制御する制御装
    置であって、 前記第1と第2のセンサの出力の少なくとも一方が異常
    である場合に、前記第1と第2のセンサの出力からほぼ
    一致した制御入力が得られないときには前記第1と第2
    のセンサの出力から得られた制御入力を使用せず、一
    方、前記第1と第2のセンサの両方の出力からほぼ一致
    した制御入力が得られるときには前記第1と第2のセン
    サの出力から得られた制御入力を使用して制御を行うこ
    とを特徴とする制御装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の制御装置であって、 前記第1のセンサは、車両のシフトポジションを示すア
    ナログ出力信号を出力するアナログセンサであり、 前記第2のセンサは、車両のシフトポジションを示す複
    数のスイッチ信号を出力する複数のスイッチで構成され
    るスイッチ式センサである、制御装置。
  12. 【請求項12】 同一の制御入力を与えるための第1と
    第2のセンサを用いて所定の制御対象を制御する制御方
    法であって、 前記第1と第2のセンサの出力の少なくとも一方が異常
    である場合に、前記第1と第2のセンサの出力からほぼ
    一致した制御入力が得られないときには前記第1と第2
    のセンサの出力から得られた制御入力を使用せずに制御
    を行う工程と、 前記第1と第2のセンサの出力の少なくとも一方が異常
    である場合に、前記第1と第2のセンサの両方の出力か
    らほぼ一致した制御入力が得られるときには前記第1と
    第2のセンサの出力から得られた制御入力を使用して制
    御を行う工程と、を備えることを特徴とする制御方法。
  13. 【請求項13】 移動体であって、 原動機と、 前記原動機の動作を制御するための制御装置と、を備え
    ており、 前記制御装置は、 前記第1と第2のセンサの出力の少なくとも一方が異常
    である場合に、前記第1と第2のセンサの出力からほぼ
    一致した制御入力が得られないときには前記第1と第2
    のセンサの出力から得られた制御入力を使用せず、一
    方、前記第1と第2のセンサの両方の出力からほぼ一致
    した制御入力が得られるときには前記第1と第2のセン
    サの出力から得られた制御入力を使用して制御を行うこ
    とを特徴とする移動体。
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