JP2007210413A - 動力出力装置、これを搭載する車両及び動力出力装置の制御方法 - Google Patents

動力出力装置、これを搭載する車両及び動力出力装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】蓄電手段を電力ラインから遮断したあと発電機が確実に発電できる状態とする。
【解決手段】ハイブリッド自動車20では、バッテリ50に異常が発生したとき、まず電力ライン54のうちシステム電圧VH(コンデンサ57の端子間電圧)をモータMG1で発生する逆起電圧以上となるよう昇圧回路55を制御し、その後電力ライン54とバッテリ50との接続が遮断されるようシステムメインリレー56をオフすると共にエンジン22の動力によりモータMG1を回転させ該モータMG1が発電した電力でモータMG2から駆動軸としてのリングギヤ軸32aに動力が出力されるようエンジン22とモータMG1,MG2を制御する。こうすることにより、電力ライン54とバッテリ50との接続を遮断したとしてもモータMG1に電流を流せなくなるという事態を招くことがない。
【選択図】図1

Description

本発明は、動力出力装置、これを搭載する車両及び動力出力装置の制御方法に関する。
従来より、エンジンのクランクシャフトに接続されたプラネタリギヤの回転要素に発電機と電動機とが接続されると共に発電機のインバータと電動機のインバータとを結ぶ電力ラインにリレーを介してバッテリが接続された動力出力装置が提案されている。例えば、特許文献1の動力出力装置では、バッテリに故障が生じたときに、リレーをオフして電力ラインからバッテリを遮断し、設定された目標回転数でエンジンが運転されるようフィードバック制御すると共にエンジンの運転に伴って発電機により生じた電力を電動機により消費することにより、発電エネルギと消費エネルギとをバランスさせてバッテリを遮断した状態で駆動軸に動力を出力することができるとしている。
特開2001−329884号公報
上述したタイプの動力出力装置では、バッテリに故障が生じたとしても駆動軸に動力を出力することができるものの、例えば発電機が高回転数域で回転している場合のように発電機で発生する逆起電圧が電力ラインのバッテリ側の電圧を上回るときには、発電機に電流を流せなくなるため、バッテリを電力ラインから遮断してしまうと電動機から駆動軸に動力を出力することができなくなる。
本発明の動力出力装置、その制御方法及び動力出力装置の制御方法は、蓄電手段を電力ラインから遮断したあと発電機が確実に発電できる状態とすることを目的の一つとする。また、本発明の動力出力装置、その制御方法及び動力出力装置の制御方法は、蓄電手段を電力ラインから遮断したあと電動機が駆動軸に確実に動力を出力できる状態にすることを目的の一つとする。
本発明の動力出力装置、その制御方法及び動力出力装置の制御方法は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明の動力出力装置は、
駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、
内燃機関と、
該内燃機関の動力により回転して発電可能な発電機と、
充放電可能な蓄電手段と、
前記駆動軸に動力を出力可能な電動機と、
前記発電機に接続された発電機用駆動回路と前記電動機に接続された電動機用駆動回路とを接続する共通の電力ラインに前記蓄電手段を遮断可能に接続する接続遮断手段と、
前記蓄電手段に異常が発生したとき、前記電力ラインと前記蓄電手段との接続が遮断されるよう前記接続遮断手段を制御すると共に前記内燃機関の動力により前記発電機を回転させ該発電機が発電した電力で前記電動機から前記駆動軸に動力が出力されるよう前記内燃機関と前記発電機と前記電動機とを制御するにあたり、前記電力ラインと前記蓄電手段との接続が遮断されるよう前記接続遮断手段を制御する前にあらかじめ前記電力ラインのうち前記蓄電手段側の電圧を前記発電機で発生する逆起電圧以上となるよう制御する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この動力出力装置では、蓄電手段に異常が発生したとき、まず電力ラインのうち蓄電手段側の電圧を発電機で発生する逆起電圧以上となるよう制御し、その後電力ラインと蓄電手段との接続が遮断されるよう接続遮断手段を制御すると共に内燃機関の動力により発電機を回転させ該発電機が発電した電力で電動機から駆動軸に動力が出力されるよう内燃機関と発電機と電動機とを制御する。こうすることにより、電力ラインと蓄電手段との接続を遮断したとしても発電機に電流を流せなくなるという事態を招くことがない。したがって、蓄電手段を電力ラインから遮断したあと発電機が確実に発電できる状態とすることができる。また、蓄電手段を電力ラインから遮断したあと電動機が駆動軸に確実に動力を出力できる状態にすることができる。
本発明の動力出力装置は、更に、前記接続遮断手段と前記電力ラインとの間に配置され前記蓄電手段の電圧を昇圧可能な昇圧手段を備え、前記制御手段は、前記電力ラインと前記蓄電手段との接続が遮断されるよう前記接続遮断手段を制御する前にあらかじめ前記電力ラインのうち前記蓄電手段側の電圧を前記発電機で発生する逆起電圧以上となるよう制御するにあたり、前記発電機の現在の回転数に基づいて前記発電機で発生する逆起電圧を推定し前記電力ラインのうち前記蓄電手段側の電圧が該推定した逆起電圧以上となるよう前記昇圧手段を制御してもよい。こうすれば、昇圧手段を利用することにより本発明の効果を容易に得ることができる。ここで、前記制御手段は、前記発電機の現在の回転数が大きいほど前記発電機で発生する逆起電圧が大きくなる傾向を示すように該逆起電圧を推定してもよい。
本発明の動力出力装置において、前記制御手段は、前記電力ラインと前記蓄電手段との接続が遮断されるよう前記接続遮断手段を制御する前にあらかじめ前記電力ラインのうち前記蓄電手段側の電圧を前記発電機で発生する逆起電圧以上となるよう制御するにあたり、前記発電機で発生する逆起電圧が前記電力ラインの蓄電手段側の現在の電圧と略等しくなるときの前記発電機の回転数を閾値として設定し、前記発電機の現在の回転数が該閾値を下回るときに前記電力ラインと前記蓄電手段との接続が遮断されるよう前記接続遮断手段を制御してもよい。こうすれば、前出の昇圧手段を利用しなくても本発明の効果を得ることができる。ここで、前記制御手段は、前記電力ラインと前記蓄電手段との接続が遮断されるよう前記接続遮断手段を制御する前にあらかじめ前記電力ラインのうち前記蓄電手段側の電圧を前記発電機で発生する逆起電圧以上となるよう制御するにあたり、前記発電機で発生する逆起電圧が前記電力ラインの蓄電手段側の現在の電圧と略等しくなるときの前記発電機の回転数を閾値として設定し、前記発電機の現在の回転数が該閾値を上回るときには該閾値を下回るよう前記内燃機関の回転数を制限してもよい。また、前記制御手段は、前記電力ラインの蓄電手段側の現在の電圧が大きいほど前記発電機の回転数の閾値が大きくなる傾向を示すように該閾値を設定してもよい。
本発明の車両は、上述したいずれかに記載の動力出力装置を搭載し、車軸が前記駆動軸に接続されて走行することを要旨とする。この車両によれば、上述したいずれかに記載の動力出力装置が奏する効果と同様の効果、例えば、蓄電手段を電力ラインから遮断したあと発電機が確実に発電できる状態とすることができるという効果や、蓄電手段を電力ラインから遮断したあと電動機が駆動軸に確実に動力を出力できる状態にすることができるという効果などを奏する。
本発明の動力出力装置の制御方法は、
内燃機関と、該内燃機関の動力により回転して発電可能な発電機と、充放電可能な蓄電手段と、前記駆動軸に動力を出力可能な電動機と、前記発電機に接続された発電機用駆動回路と前記電動機に接続された電動機用駆動回路とを接続する共通の電力ラインに前記蓄電手段を遮断可能に接続する接続遮断手段と、を備える動力出力装置の制御方法であって、
(a)前記蓄電手段に異常が発生したとき、前記電力ラインのうち前記蓄電手段側の電圧を前記発電機で発生する逆起電圧以上となるよう制御するステップと、
(b)前記ステップ(a)のあと、前記電力ラインと前記蓄電手段との接続が遮断されるよう前記接続遮断手段を制御すると共に前記内燃機関の動力により前記発電機を回転させ該発電機が発電した電力で前記電動機から前記駆動軸に動力が出力されるよう前記内燃機関と前記発電機と前記電動機とを制御するステップと、
を含むことを要旨とする。
この動力出力装置の制御方法では、蓄電手段に異常が発生したとき、まず電力ラインのうち蓄電手段側の電圧を発電機で発生する逆起電圧以上となるよう制御し、その後電力ラインと蓄電手段との接続が遮断されるよう接続遮断手段を制御すると共に内燃機関の動力により発電機を回転させ該発電機が発電した電力で電動機から駆動軸に動力が出力されるよう内燃機関と発電機と電動機とを制御する。こうすることにより、電力ラインと蓄電手段との接続を遮断したとしても発電機に電流を流せなくなるという事態を招くことがない。したがって、蓄電手段を電力ラインから遮断したあと発電機が確実に発電できる状態とすることができる。また、蓄電手段を電力ラインから遮断したあと電動機が駆動軸に確実に動力を出力できる状態にすることができる。
本発明の動力出力装置の制御方法において、前記ステップ(a)では、前記蓄電手段に異常が発生したとき、前記発電機の現在の回転数に基づいて前記発電機で発生する逆起電圧を推定し前記電力ラインのうち前記蓄電手段側の電圧が該推定した逆起電圧以上となるよう昇圧してもよいし、あるいは、前記発電機が発生する起電圧が前記電力ラインの蓄電手段側の現在の電圧と略等しくなるときの前記発電機の回転数を閾値として設定し、前記発電機の現在の回転数が該閾値を下回るときに前記電力ラインと前記蓄電手段との接続が遮断されるよう前記接続遮断手段を制御してもよい。また、本発明の動力出力装置の制御方法において、上述した動力出力装置が備える各種構成の作用・機能を実現するようなステップを追加してもよい。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は本発明の一実施例である動力出力装置を搭載したハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図であり、図2はモータMG1,MG2を含む電機駆動系の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図1に示すように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、動力分配統合機構30に接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに減速ギヤ35を介して接続されたモータMG2と、直流電流を交流電流に変換してモータMG1,MG2に供給可能なインバータ41,42と、バッテリ50からの電力をその電圧を変換してインバータ41,42に供給可能な昇圧回路55と、バッテリ50と昇圧回路55との間に介在するシステムメインリレー(SMR)56と、動力出力装置全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関であり、エンジン22の運転状態を検出する各種センサから信号を入力するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などの運転制御を受けている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32にはリングギヤ軸32aを介して減速ギヤ35がそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32側に出力する。リングギヤ32に出力された動力は、リングギヤ軸32aからギヤ機構60およびデファレンシャルギヤ62を介して、最終的には車両の駆動輪63a,63bに出力される。
モータMG1およびモータMG2は、いずれも内部に永久磁石が埋め込まれたロータと三相コイルが巻回されたステータとを備える周知の同期発電電動機として構成されている。インバータ41,42は、図2に示すように、6つのトランジスタT11〜T16,T21〜26とトランジスタT11〜T16,T21〜T26に逆方向に並列接続された6つのダイオードD11〜D16,D21〜D26とにより構成されている。トランジスタT11〜T16,T21〜T26は、それぞれインバータ41,42が電力ライン54として共用する正極母線54aと負極母線54bとに対してソース側とシンク側になるよう2個ずつペアで配置されており、対となるトランジスタ同士の接続点の各々にモータMG1,MG2の三相コイル(U相,V相,W相)の各々が接続されている。したがって、正極母線54aと負極母線54bとの間に電圧が作用している状態で対をなすトランジスタT11〜T16,T21〜T26のオン時間の割合を制御することにより三相コイルに回転磁界を形成でき、モータMG1,MG2を回転駆動することができる。インバータ41,42は、正極母線54aと負極母線54bとを共用しているから、モータMG1,MG2のいずれかで発電される電力を他のモータに供給することができる。正極母線54aと負極母線54bとには平滑用のコンデンサ57が接続されている。モータMG1,MG2は、いずれもモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
昇圧回路55は、図2に示すように、2つのトランジスタT31,T32とトランジスタT31,T32に逆方向に並列接続された2つのダイオードD31,D32とリアクトルLとにより構成されている。2つのトランジスタT31,T32は、それぞれインバータ41,42の正極母線54aと負極母線54bとに接続されており、その接続点にリアクトルLが接続されている。また、リアクトルLと負極母線54bとにはそれぞれバッテリ50の正極端子と負極端子とが接続されている。したがって、トランジスタT31,T32をオンオフ制御することによりバッテリ50の直流電力をその電圧を昇圧してインバータ41,42に供給したり正極母線54aと負極母線54bとに作用している直流電圧を降圧してバッテリ50を充電したりすることができる。なお、リアクトルLと負極母線54bとの間には平滑用のコンデンサ59が接続されている。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ50に取り付けられた温度センサ51からの電池温度Tbなどが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、バッテリECU52では、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)も演算している。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、コンデンサ57の端子間に取り付けられた電圧センサ58からのシステム電圧VH(コンデンサ57の端子間電圧)やイグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。また、ハイブリッド用電子制御ユニット70からは、システムメインリレー56への駆動信号や昇圧回路55のスイッチング素子へのスイッチング制御信号などが出力ポートを介して出力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや、要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。
次に、こうして構成された本実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に、バッテリ50に異常が生じるなどしてシステムメインリレー56をオフしてインバータ41,42からバッテリ50を遮断した状態で走行する際の動作について説明する。図3は、ハイブリッド用電子制御ユニット70により実行されるバッテリ遮断時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、バッテリECU52からハイブリッド用電子制御ユニット70に送信されるバッテリレス走行フラグが値0から値1にセットされたときに実行される。ここで、バッテリレス走行フラグは、バッテリECU52により実行される図示しないバッテリ監視ルーチンにおいてバッテリ50に何らかの異常が発生したときに値0から値1にセットされ、異常解消後に値0にリセットされるフラグである。
バッテリ遮断時制御ルーチンが開始されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、電圧センサ58からのシステム電圧VHやモータMG1の回転数Nm1などの制御に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS110)。ここで、モータMG1の回転数Nm1は、回転位置検出センサ43により検出されるモータMG1の回転子の回転位置に基づいて計算されたものをモータECU40から通信により入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、入力したモータMG1の回転数Nm1に対応する閾値Vrefを設定する(ステップS120)。この閾値Vrefは、現在の回転数Nm1に基づいてモータMG1で発生する逆起電圧を推定した値であり、具体的にはモータMG1が現在の回転数Nm1で発電するとしたときの逆起電圧を計算又は閾値設定用マップにより求めた値である。図4に閾値設定用マップの一例を示す。図4に示すように、閾値VrefつまりモータMG1により生じる逆起電圧は、モータMG1の現在の回転数Nm1が大きいほど大きくなる傾向を示す。
続いて、システム電圧VHと閾値Vrefとを比較し(ステップS130)、システム電圧VHが閾値Vref以下のときには、バッテリ50の直流電圧が閾値Vrefを超える値に昇圧してインバータ41,42に供給されるよう昇圧回路55のトランジスタT31,32をオンオフ制御し(ステップS140)、再びステップS130に戻る。一方、システム電圧VHが閾値Vrefを超えているときには、バッテリ50と昇圧回路55との間に介在するシステムメインリレー56をオフして電力ライン54とバッテリ50との接続を遮断すると共にSMR遮断フラグを値0から値1にセットして(ステップS150)、本ルーチンを終了する。ここで、SMR遮断フラグはシステムメインリレー56のオンオフの状態を表すフラグであり、値0のときにはオン、値1のときにはオフであることを表す。こうすることにより、電力ライン54とバッテリ50との接続を遮断したとしても、システム電圧VHがモータMG1の逆起電圧を超えているためモータMG1に電流を流せなくなるという事態を招くことがない。
図5は、バッテリ遮断時制御ルーチンが開始されてからシステムメインリレー56がオフするまでの様子を表すタイミングチャートである。時刻t1でバッテリレス走行フラグが値0から値1にセットされると、バッテリ遮断時制御ルーチンが開始される。ここで、時刻1でシステム電圧VHがモータMG1の回転数Nm1に対応する閾値Vref以下だった場合を考える。この場合、時刻t1以降でシステム電圧VHが閾値Vrefを超えるように昇圧回路55を制御する。そして、時刻t2に至った時点でシステム電圧VHが閾値Vrefを超えたとすると、この時点でシステムメインリレー56をオフしてSMR遮断フラグを値1にセットする。
こうしてバッテリ遮断時制御ルーチンを実行したあと、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72はバッテリレス走行制御ルーチンを実行する。図6は、バッテリレス走行制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、インバータ41,42からバッテリ50が遮断されたあと所定時間毎(例えば数msec毎)に繰り返し実行される。バッテリレス走行制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや車速センサ88からの車速V,モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2,エンジン22の回転数Ne,電圧センサ58からのシステム電圧VHなどの制御に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS200)。ここで、エンジン22の回転数Neは、エンジン22のクランクシャフト26に取り付けられた図示しない回転数センサにより検出されたものをエンジンECU24から通信により入力するものとした。また、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2は、回転位置検出センサ43,44により検出されるモータMG1,MG2の回転子の回転位置に基づいて計算されたものをモータECU40から通信により入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、入力したアクセル開度Accと車速Vとに基づいて車両に要求されるトルクとして駆動輪63a,63bに連結された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*を設定する(ステップS210)。要求トルクTr*は、本実施例では、アクセル開度Accと車速Vと要求トルクTr*との関係を予め定めて要求トルク設定用マップとしてROM74に記憶しておき、アクセル開度Accと車速Vとが与えられると記憶したマップから対応する要求トルクTr*を導出して設定するものとした。図7に要求トルク設定用マップの一例を示す。
続いて、コンデンサ57の目標電圧VH*を設定する(ステップS220)。本実施例では、目標電圧VH*は、要求トルクTr*が大きいほど高くなる傾向を示すように要求トルクTr*と目標電圧VH*との関係を予め求めてマップとしてROM74に記憶しておき、要求トルクTr*が与えられるとマップから対応する目標電圧VH*を導出して設定するものとした。勿論、目標電圧VH*に要求トルクTr*に拘わらず所定値を設定するものとしても構わない。図8に、システム電圧VHとモータMG1の回転数およびトルクとの関係の一例を示す。図示するように、システム電圧VHの高低によってモータMG1が回生できるパワー(発電電力)が決まることが解る。モータMG2はモータMG1の発電電力を消費してトルクを出力するから、システム電圧VHは駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力することができるトルクの領域を定めるものとなる。
そして、エンジン22の目標回転数Ne*を設定する(ステップS230)。ここで、目標回転数Ne*の設定は、例えば、モータMG1の回転数Nm1によってモータMG1で発生する逆起電圧が一義的に決まりこれがコンデンサ57に作用することから、コンデンサ57の目標電圧VH*に基づいてモータMG1の目標回転数Nm1*を設定し、設定した目標回転数Nm1*と車速Vと動力分配統合機構30のギヤ比ρとに基づいて次式(1)によりエンジン22の目標回転数Ne*を計算して設定することにより行なうことができる。動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図を図9に示す。図中、左のS軸はモータMG1の回転数Nm1であるサンギヤ31の回転数を示し、C軸はエンジン22の回転数Neであるキャリア34の回転数を示し、R軸はモータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比Grで除したリングギヤ32の回転数Nrを示す。式(1)は、図9の共線図を用いて容易に導き出すことができる。なお、図9中のR軸上の2つの太線矢印は、エンジン22を目標回転数Ne*で運転している状態でモータMG1から出力されるトルクTm1*がリングギヤ軸32aに伝達されるトルクと、モータMG2から出力されるトルクTm2*が減速ギヤ35を介してリングギヤ軸32aに作用するトルクとを示す。式(1)は、この共線図を用いれば容易に導くことができる。
Ne*=Nm1*・ρ/(1+ρ)+(Nm2/Gr)/(1+ρ) (1)
エンジン22の目標回転数Ne*を設定すると、設定した目標回転数Ne*と現在の回転数Neとに基づいて次式(2)によりエンジン22から出力すべき目標トルクTe*を設定すると共に設定した目標トルクTe*をエンジンECU24に送信する(ステップS240)。ここで、式(2)は、エンジン22を目標回転数Ne*で回転させるためのフィードバック制御における関係式であり、式(2)中、「k1」は比例項のゲインを示し、「k2」は積分項のゲインを示す。なお、目標トルクTe*を受信したエンジンECU24は、目標トルクTe*でエンジン22が運転されるようにエンジン22における燃料噴射制御や点火制御などの制御を行なう。
Te*=k1(Ne-Ne*)+k2 ∫(Ne-Ne*)dt (2)
次に、システム電圧VHと目標電圧VH*とに基づいて次式(3)によりコンデンサ57に入出力すべき電力としての入出力制限Wioを設定する(ステップS250)。ここで、式(3)は、システム電圧VHを目標電圧VH*に一致させるためのフィードバック制御における関係式であり、式(3)中、「k3」は比例項のゲインを示し、「k4」は積分項のゲインを示す。
Wio=k3(VH-VH*)+k4∫(VH-VH*)dt (3)
入出力制限Wioを設定すると、次式(4)および次式(5)を満たすモータMG1から出力すべきトルク指令Tm1*とモータMG2から出力すべきトルク指令Tm2*を設定し(ステップS260)、設定したトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信して(ステップS270)、本ルーチンを終了する。ここで、式(4)は、モータMG1やモータMG2から駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力されるトルクの総和が要求トルクTr*となる関係であり、式(5)は、モータMG1とモータMG2とにより入出力される電力の総和が入出力制限Wioとなる関係である。トルク指令Tm1*,Tm2*は、式(4)の関係を満たすラインと式(5)の関係を満たすラインとの交点におけるトルクとして求めることができる。なお、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、トルク指令Tm1*,Tm2*に見合うトルクがモータMG1,MG2から出力されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
-Tm1*/ρ+Tm2*・Gr=Tr* (4)
Tm1*・Nm1+Tm2*・Nm2=Wio (5)
以上説明したハイブリッド自動車20によれば、バッテリ50に異常が発生したとき、まず電力ライン54のうちバッテリ50側の電圧であるシステム電圧VHをモータMG1で発生する逆起電圧以上となるよう制御し、その後電力ライン54とバッテリ50との接続が遮断されるようシステムメインリレー56をオフすると共にバッテリレス走行を行なうため、電力ライン54とバッテリ50との接続を遮断したとしてもモータMG1に電流を流せなくなるという事態を招くことがない。したがって、バッテリ50を電力ライン54から遮断したあとモータMG1が確実に発電できる状態とすることができる。また、バッテリ50を電力ライン54から遮断したあとモータMG2が駆動軸としてのリングギヤ軸32aに確実に動力を出力できる状態にすることができる。また、システム電圧VHをモータMG1で発生する逆起電圧以上にするのにバッテリ50と電力ライン54との間に設けた昇圧回路55を利用しているため、これらの効果を容易に得ることができる。
ここで、本実施例のハイブリッド自動車20のエンジン22が本発明の内燃機関に相当し、モータMG1が発電機に相当し、バッテリ50が蓄電手段に相当し、モータMG2が電動機に相当し、システムメインリレー56が接続遮断手段に相当し、ハイブリッド用電子制御ユニット70やエンジンECU24,モータECU40が制御手段に相当する。なお、本実施例ではハイブリッド自動車20の動作を説明することにより、本発明の動力出力装置の制御方法の一例も明らかにしている。
なお、本発明は上述した実施例に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施例では、バッテリ遮断時制御ルーチンとして図3に示すフローチャートを採用したが、図10に示すフローチャートを採用してもよい。すなわち、まず、電圧センサ58からのシステム電圧VHやモータMG1の回転数Nm1,エンジン22の回転数Neなどの制御に必要なデータを入力し(ステップS310)、入力したシステム電圧VHに対応するモータMG1の回転数Nm1の閾値Nmrefを設定する(ステップS320)。この閾値Nmrefは、モータMG1で発生する逆起電圧が今回入力したシステム電圧VHと等しくなるときのモータMG1の回転数Nm1を計算又は閾値設定用マップにより求めた値である。図11に閾値設定用マップの一例を示す。この図11に示すように、閾値Nmrefは、入力したシステム電圧VHが大きいほど大きくなる傾向を示す。続いて、今回入力したモータMG1の回転数Nm1と閾値Nmrefとを比較し(ステップS330)、モータMG1の回転数Nm1が閾値Nmref以上のときには、閾値Nmrefに対応するエンジン22の目標回転数Ne*を目標回転数設定用マップから読み出して設定し(ステップS340)、設定した目標回転数Ne*をエンジンECU24へ送信し(ステップS345)、再びステップS310に戻る。図12に目標回転数設定用マップの一例を示す。図12に示すように、エンジン22の目標回転数Ne*は、閾値Nmrefが大きいほど大きくなる傾向を示す。バッテリ50を遮断した状態で走行する際の動力分配統合機構30の各回転要素の回転数の力学的な関係を示す共線図を図13に示す。この共線図から明らかなように、モータMG1の回転数Nm1が閾値Nmref以上のときには、エンジン22の現在の回転数Neを目標回転数Ne*に下げることによりモータMG1の回転数Nm1を閾値Nmrefまで落とすことができる。一方、ステップS330でモータMG1の回転数Nm1が閾値Nmref未満のときには、システムメインリレー56をオフして電力ライン54とバッテリ50との接続を遮断すると共にSMR遮断フラグを値0から値1にセットして(ステップS350)、本ルーチンを終了する。こうして電力ライン54とバッテリ50との接続を遮断したあと既述のバッテリレス走行制御ルーチン(図6参照)を実行する。こうすることにより、電力ライン54とバッテリ50との接続を遮断したとしても、システム電圧VHがモータMG1の逆起電圧を超えているためモータMG1に電流を流せなくなるという事態を招くことがない。したがって、バッテリ50を電力ライン54から遮断したあと、モータMG1が確実に発電できる状態とすることができるし、モータMG2が駆動軸としてのリングギヤ軸32aに確実に動力を出力できる状態にすることができる。また、昇圧回路55を利用しなくてもこれらの効果を得ることができるため、システムメインリレー56と電力ライン54との間に昇圧回路55が組み込まれていない場合にも本発明を適用することができる。図14は、バッテリ遮断時制御ルーチンが開始されてからシステムメインリレー56がオフするまでの様子を表すタイミングチャートである。時刻t1でバッテリレス走行フラグが値0から値1にセットされると、バッテリ遮断時制御ルーチンが開始される。ここで、時刻t1でモータMG1の回転数Nm1がシステム電圧VHに対応する閾値Nmref以上だった場合を考える。この場合、時刻t1以降、エンジン22の回転数Neを目標回転数Ne*と一致させるよう制御することによりモータMG1の回転数Nm1が閾値Nmref未満となるようにする。そして、時刻t2に至った時点でモータMG1の回転数Nm1が閾値Nmref未満になったとすると、この時点でシステムメインリレー56をオフしてSMR遮断フラグを値1にセットし、その後バッテリレス走行を実行する。
上述した実施例では、モータMG1の回転数Nm1が大きいほど閾値Vrefが連続的に大きくなる閾値設定用マップ(図4)を採用したが、例えば、モータMG1の回転数Nm1が回転数Nm1aから回転数Nm1bの範囲(Nm1a<Nm1b)では閾値Vrefを値Vaとし、モータMG1の回転数Nm1が回転数Nm1bから回転数Nm1cの範囲(Nm1b<Nm1c)では閾値Vrefを値Vb(Va<Vb)というように、閾値Vrefがステップ関数的に大きくなる閾値設定用マップを採用してもよい。図11の閾値設定用マップや図12の目標回転数設定用マップについても同様である。
上述した実施例では、蓄電手段として充放電可能な二次電池であるバッテリ50を採用したが、二次電池の代わりに例えばキャパシタなどを採用してもよい。この場合にも、上述した実施例と同様の効果が得られる。
上述した実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2の動力を減速ギヤ35により変速してリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図15の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aが接続された車軸(駆動輪63a,63bが接続された車軸)とは異なる車軸(図15における車輪64a,64bに接続された車軸)に接続するものとしてもよい。
上述した実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の動力を動力分配統合機構30を介して駆動輪63a,63bに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図16の変形例のハイブリッド自動車220に例示するように、エンジン22のクランクシャフト26に接続されたインナーロータ232と駆動輪63a,63bに動力を出力する駆動軸に接続されたアウターロータ234とを有し、エンジン22の動力の一部を駆動軸に伝達すると共に残余の動力を電力に変換する対ロータ電動機230を備えるものとしてもよい。
上述した実施例のハイブリッド自動車20では、シリーズ・パラレルハイブリッド式を採用したが、エンジンで発電機を駆動し発電した電力によってモータが車輪を駆動するシリーズハイブリッド式を採用してもよい。
ハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 モータMG1,MG2を含む電機駆動系の構成の概略を示す構成図である。 バッテリ遮断時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 閾値Vrefを設定する際に利用する閾値設定用マップである。 バッテリ遮断時制御ルーチンが開始されてからシステムメインリレー56がオフするまでの様子を表すタイミングチャートである。 バッテリレス走行制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 要求トルク設定用マップの一例を示す説明図である。 システム電圧VHとモータMG1の回転数およびトルクとの関係の一例を示す説明図である。 動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係の一例を示す共線図である。 バッテリ遮断時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 閾値Nmrefを設定する際に利用する閾値設定用マップである。 エンジン22の目標回転数Ne*を設定する際に利用する目標回転数設定用マップである。 バッテリ50を遮断した状態で走行する際の動力分配統合機構30の各回転要素の回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図である。 バッテリ遮断時制御ルーチンが開始されてからシステムメインリレー56がオフするまでの様子を表すタイミングチャートである。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。
符号の説明
20,120,220 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、35 減速ギヤ、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、51 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、54a 正極母線、54b 負極母線、55 昇圧回路、56 システムメインリレー、57 コンデンサ、58 電圧センサ、60 ギヤ機構、62 デファレンシャルギヤ、63a,63b 駆動輪、64a,64b 車輪、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、230 対ロータ電動機、232 インナーロータ 234 アウターロータ、MG1,MG2 モータ。

Claims (10)

  1. 駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、
    内燃機関と、
    該内燃機関の動力により回転して発電可能な発電機と、
    充放電可能な蓄電手段と、
    前記駆動軸に動力を出力可能な電動機と、
    前記発電機に接続された発電機用駆動回路と前記電動機に接続された電動機用駆動回路とを接続する共通の電力ラインに前記蓄電手段を遮断可能に接続する接続遮断手段と、
    前記蓄電手段に異常が発生したとき、前記電力ラインと前記蓄電手段との接続が遮断されるよう前記接続遮断手段を制御すると共に前記内燃機関の動力により前記発電機を回転させ該発電機が発電した電力で前記電動機から前記駆動軸に動力が出力されるよう前記内燃機関と前記発電機と前記電動機とを制御するにあたり、前記電力ラインと前記蓄電手段との接続が遮断されるよう前記接続遮断手段を制御する前にあらかじめ前記電力ラインのうち前記蓄電手段側の電圧を前記発電機で発生する逆起電圧以上となるよう制御する制御手段と、
    を備える動力出力装置。
  2. 請求項1に記載の動力出力装置であって、
    前記接続遮断手段と前記電力ラインとの間に配置され前記蓄電手段の電圧を昇圧可能な昇圧手段
    を備え、
    前記制御手段は、前記電力ラインと前記蓄電手段との接続が遮断されるよう前記接続遮断手段を制御する前にあらかじめ前記電力ラインのうち前記蓄電手段側の電圧を前記発電機で発生する逆起電圧以上となるよう制御するにあたり、前記発電機の現在の回転数に基づいて前記発電機で発生する逆起電圧を推定し前記電力ラインのうち前記蓄電手段側の電圧が該推定した逆起電圧以上となるよう前記昇圧手段を制御する、
    動力出力装置。
  3. 前記制御手段は、前記発電機の現在の回転数が大きいほど前記発電機で発生する逆起電圧が大きくなる傾向を示すように該逆起電圧を推定する、
    請求項2に記載の動力出力装置。
  4. 前記制御手段は、前記電力ラインと前記蓄電手段との接続が遮断されるよう前記接続遮断手段を制御する前にあらかじめ前記電力ラインのうち前記蓄電手段側の電圧を前記発電機で発生する逆起電圧以上となるよう制御するにあたり、前記発電機で発生する逆起電圧が前記電力ラインの蓄電手段側の現在の電圧と略等しくなるときの前記発電機の回転数を閾値として設定し、前記発電機の現在の回転数が該閾値を下回るときに前記電力ラインと前記蓄電手段との接続が遮断されるよう前記接続遮断手段を制御する、
    請求項1に記載の動力出力装置。
  5. 前記制御手段は、前記電力ラインと前記蓄電手段との接続が遮断されるよう前記接続遮断手段を制御する前にあらかじめ前記電力ラインのうち前記蓄電手段側の電圧を前記発電機で発生する逆起電圧以上となるよう制御するにあたり、前記発電機で発生する逆起電圧が前記電力ラインの蓄電手段側の現在の電圧と略等しくなるときの前記発電機の回転数を閾値として設定し、前記発電機の現在の回転数が該閾値を上回るときには該閾値を下回るよう前記内燃機関の回転数を制限する、
    請求項4に記載の動力出力装置。
  6. 前記制御手段は、前記電力ラインの蓄電手段側の現在の電圧が大きいほど前記発電機の回転数の閾値が大きくなる傾向を示すように該閾値を設定する、
    請求項4又は5に記載の動力出力装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の動力出力装置を搭載し、車軸が前記駆動軸に接続されて走行する車両。
  8. 内燃機関と、該内燃機関の動力により回転して発電可能な発電機と、充放電可能な蓄電手段と、前記駆動軸に動力を出力可能な電動機と、前記発電機に接続された発電機用駆動回路と前記電動機に接続された電動機用駆動回路とを接続する共通の電力ラインに前記蓄電手段を遮断可能に接続する接続遮断手段と、を備える動力出力装置の制御方法であって、
    (a)前記蓄電手段に異常が発生したとき、前記電力ラインのうち前記蓄電手段側の電圧を前記発電機で発生する逆起電圧以上となるよう制御するステップと、
    (b)前記ステップ(a)のあと、前記電力ラインと前記蓄電手段との接続が遮断されるよう前記接続遮断手段を制御すると共に前記内燃機関の動力により前記発電機を回転させ該発電機が発電した電力で前記電動機から前記駆動軸に動力が出力されるよう前記内燃機関と前記発電機と前記電動機とを制御するステップと、
    を含む動力出力装置の制御方法。
  9. 前記ステップ(a)では、前記蓄電手段に異常が発生したとき、前記発電機の現在の回転数に基づいて前記発電機で発生する逆起電圧を推定し前記電力ラインのうち前記蓄電手段側の電圧が該推定した逆起電圧以上となるよう昇圧する、
    請求項8に記載の動力出力装置の制御方法。
  10. 前記ステップ(a)では、前記発電機で発生する逆起電圧が前記電力ラインの蓄電手段側の現在の電圧と略等しくなるときの前記発電機の回転数を閾値として設定し、前記発電機の現在の回転数が該閾値を下回るときに前記電力ラインと前記蓄電手段との接続が遮断されるよう前記接続遮断手段を制御する、
    請求項8に記載の動力出力装置の制御方法。
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