JP2011162130A - ハイブリッド車およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】停車時にバッテリを充電する際の充電電力の変動を抑制する。
【解決手段】モータMG1を駆動するためのインバータをゲート遮断した状態でエンジンを目標回転数Nsetで自立運転してモータMG1の回転によって発生する逆起電力を用いてバッテリを充電する際には(S150〜S170)、目標充電電力Pb*と充電電力Pbとの差が小さくなるように高電圧系の目標電圧VH*を設定し(S180)、高電圧系の電圧VHが目標電圧VH*となるよう昇圧回路55を制御する(S190)。これにより、充電電力Pbが目標充電電力Pb*から大きく外れて変動するのを抑制することができる。この結果、バッテリの低温時などバッテリの入力制限が大きく制限されているときでも、充電電力Pbが入力制限を超えてしまうのを抑制することができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、ハイブリッド車およびその制御方法に関する。
従来、この種のハイブリッド車としては、エンジンと、エンジンの回転数に応じた回転数で回転して発電する発電機(モータMG1)と、モータMG1を駆動する第1のインバータと、車軸に連結された電動機(モータMG2)と、モータMG2を駆動するための第2のインバータと、第1,第2のインバータを介してモータMG1,MG2と電力をやりとりするバッテリと、を備えるものにおいて、エンジンが運転停止されている状態でシフトポジションがニュートラルポジションにシフト変更されたときに、エンジンを始動してからインバータをゲート遮断するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このハイブリッド車では、インバータをゲート遮断した後、バッテリの残容量が閾値以上のときには比較的低い回転数でエンジンを自立運転し、バッテリの残容量が閾値未満のときにはモータMG1で発生する逆起電力が第1,第2のインバータに作用する電圧よりも大きくなる回転数でエンジンを自立運転することにより、インバータのゲート遮断を継続した状態でのバッテリの充電を可能にしている。
特開2009−184500号公報
こうしたハイブリッド車では、エンジンの自立運転の回転数の増減によってモータMG1の回転数が増減すると、バッテリを充電する際の充電電力が変動する。この充電電力の変動は、バッテリを充電してもよい最大許容電力が充電電力に対して十分に余裕があるときには許容するものとしてもよいが、バッテリの低温時など最大許容電力が大きく制限されているときには充電電力が最大許容電力を超えやすくなるため、できるだけ抑制することが好ましい。
本発明のハイブリッド車およびその制御方法は、停車時にバッテリを充電する際の充電電力の変動を抑制することを主目的とする。
本発明のハイブリッド車およびその制御方法は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のハイブリッド車は、
内燃機関と、
前記内燃機関の出力軸に動力を入出力可能で、前記内燃機関の回転数に応じた回転数で回転し、該回転に伴って逆起電力を発生する発電機と、
前記発電機を駆動するための発電機用インバータ回路と、
走行用の動力を入出力可能な電動機と、
前記電動機を駆動するための電動機用インバータ回路と、
充放電可能な二次電池と、
前記二次電池に接続された電池電圧系と前記発電機用インバータ回路および前記電動機用インバータ回路に接続された高電圧系との間で電圧の調整を伴って電力のやりとりを行なう昇降圧回路と、
停車中に前記発電機用インバータ回路および前記電動機用インバータ回路をゲート遮断した状態で前記内燃機関を予め定められた回転数で自立運転して前記発電機の回転に伴って発生する逆起電力を用いて前記二次電池を充電する際、前記二次電池を充電する際の最大許容電力の範囲内で設定される目標充電電力と前記二次電池を充電する充電電力との差が小さくなるように前記高電圧系の目標電圧を設定し、前記高電圧系の電圧が前記設定した目標電圧になるよう前記昇降圧回路を制御する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明のハイブリッド車では、停車中に発電機を駆動するための発電機用インバータ回路や電動機を駆動するための電動機用インバータ回路をゲート遮断した状態で内燃機関を予め定められた回転数で自立運転して発電機の回転に伴って発生する逆起電力を用いて二次電池を充電する際には、二次電池を充電する際の最大許容電力の範囲内で設定される目標充電電力と二次電池を充電する充電電力との差が小さくなるように高電圧系の目標電圧を設定し、高電圧系の電圧が目標電圧になるよう昇降圧回路を制御する。これにより、充電電力が目標充電力から大きく外れて変動するのを抑制することができる。この結果、二次電池の低温時など二次電池の最大許容電力が大きく制限されるときでも、充電電力が最大許容電力を超えるのを抑制することができる。
こうした本発明のハイブリッド車において、前記制御手段は、前記発電機の回転数が大きいほど大きくなる傾向に設定されるフィードフォワード項と、前記目標充電電力と前記充電電力との差が打ち消されるよう設定されるフィードバック項と、により前記高電圧系の目標電圧を設定する手段である、ものとすることもできる。こうすれば、発電機の回転数を考慮して、高電圧系の目標電圧をより適正に設定することができる。
また、本発明のハイブリッド車において、車軸に連結された駆動軸と前記内燃機関の出力軸と前記発電機の回転軸との3軸に3つの回転要素が接続された遊星歯車機構を備え、前記電動機は、前記駆動軸に動力を入出力可能である、ものとすることもできる。
本発明のハイブリッド車の制御方法は、
内燃機関と、前記内燃機関の出力軸に動力を入出力可能で、前記内燃機関の回転数に応じた回転数で回転し該回転に伴って逆起電力を発生する発電機と、前記発電機を駆動するための発電機用インバータ回路と、走行用の動力を入出力可能な電動機と、前記電動機を駆動するための電動機用インバータ回路と、充放電可能な二次電池と、前記二次電池に接続された電池電圧系と前記発電機用インバータ回路および前記電動機用インバータ回路に接続された高電圧系との間で電圧の調整を伴って電力のやりとりを行なう昇降圧回路と、を備えるハイブリッド車の制御方法であって、
停車中に前記発電機用インバータ回路および前記電動機用インバータ回路をゲート遮断した状態で前記内燃機関を予め定められた回転数で自立運転して前記発電機の回転に伴って発生する逆起電力を用いて前記二次電池を充電する際、前記二次電池を充電する際の最大許容電力の範囲内で設定される目標充電電力と前記二次電池を充電する充電電力との差が小さくなるように前記高電圧系の目標電圧を設定し、前記高電圧系の電圧が前記設定した目標電圧になるよう前記昇降圧回路を制御する、
ことを特徴とする。
この本発明のハイブリッド車の制御方法では、停車中に発電機を駆動するための発電機用インバータ回路や電動機を駆動するための電動機用インバータ回路をゲート遮断した状態で内燃機関を予め定められた回転数で自立運転して発電機の回転に伴って発生する逆起電力を用いて二次電池を充電する際には、二次電池を充電する際の最大許容電力の範囲内で設定される目標充電電力と二次電池を充電する充電電力との差が小さくなるように高電圧系の目標電圧を設定し、高電圧系の電圧が目標電圧になるよう昇降圧回路を制御する。これにより、充電電力が目標充電力から大きく外れて変動するのを抑制することができる。この結果、二次電池の低温時など二次電池の最大許容電力が大きく制限されるときでも、充電電力が最大許容電力を超えるのを抑制することができる。
本発明の一実施例であるハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 モータMG1,MG2を含む電機駆動系の構成図である。 バッテリ50における電池温度Tbと入出力制限Win,Woutとの関係の一例を示す説明図である。 バッテリ50の蓄電割合SOCと入出力制限Win,Woutの補正係数との関係の一例を示す説明図である。 ハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される停車時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 停車時充電を行なっているときの動力分配統合機構30の回転要素における回転数の関係を示す共線図の一例示す説明図である。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は本発明の一実施例であるハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、動力分配統合機構30に接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに減速ギヤ35を介して接続されたモータMG2と、モータMG1,MG2を駆動するためのインバータ41,42と、充放電可能なバッテリ50と、バッテリ50からの電力をその電圧を変換してインバータ41,42に供給可能な昇圧回路55と、車両全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、例えばガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関であり、エンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などの運転制御を受けている。エンジンECU24には、エンジン22の運転状態を検出する各種センサからの信号、例えば、エンジン22のクランクシャフト26のクランク角を検出する図示しないクランクポジションセンサからのクランクポジションなどが入力されている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、エンジンECU24は、図示しないクランクポジションセンサからのクランクポジションに基づいてクランクシャフト26の回転数、即ちエンジン22の回転数Neも演算している。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32にはリングギヤ軸32aを介して減速ギヤ35がそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32側に出力する。リングギヤ32に出力された動力は、リングギヤ軸32aからギヤ機構60およびデファレンシャルギヤ62を介して、最終的には車両の駆動輪63a,63bに出力される。
モータMG1およびモータMG2は、いずれも外表面に永久磁石が貼り付けられたロータと三相コイルが巻回されたステータとを備える周知の同期発電電動機として構成されている。インバータ41,42は、図2のモータMG1,MG2を含む電機駆動系の構成図に示すように、6つのトランジスタT11〜T16,T21〜26と、トランジスタT11〜T16,T21〜T26に逆方向に並列接続された6つのダイオードD11〜D16,D21〜D26と、により構成されている。トランジスタT11〜T16,T21〜T26は、それぞれインバータ41,42が電力ライン54として共用する正極母線54aと負極母線54bとに対してソース側とシンク側になるよう2個ずつペアで配置されており、対となるトランジスタ同士の接続点の各々にモータMG1,MG2の三相コイル(U相,V相,W相)の各々が接続されている。したがって、正極母線54aと負極母線54bとの間に電圧が作用している状態で対をなすトランジスタT11〜T16,T21〜T26のオン時間の割合を制御することにより三相コイルに回転磁界を形成でき、モータMG1,MG2を回転駆動することができる。インバータ41,42は、正極母線54aと負極母線54bとを共用しているから、モータMG1,MG2のいずれかで発電される電力を他のモータに供給することができる。正極母線54aと負極母線54bとには平滑用のコンデンサ57が接続されている。モータMG1,MG2は、いずれもモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、モータECU40は、回転位置検出センサ43,44からの信号に基づいてモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2も演算している。
昇圧回路55は、図2に示すように、2つのトランジスタT31,T32とトランジスタT31,T32に逆方向に並列接続された2つのダイオードD31,D32とリアクトルLとからなる昇圧コンバータとして構成されている。2つのトランジスタT31,T32は、それぞれインバータ41,42の正極母線54aと負極母線54bとに接続されており、その接続点にリアクトルLが接続されている。また、リアクトルLと負極母線54bとにはそれぞれバッテリ50の正極端子と負極端子とが接続されている。したがって、トランジスタT31,T32をオンオフ制御することによりバッテリ50の直流電力をその電圧を昇圧してインバータ41,42に供給したり正極母線54aと負極母線54bとに作用している直流電圧を降圧してバッテリ50を充電したりすることができる。リアクトルLと負極母線54bとには平滑用のコンデンサ58が接続されている。以下、昇圧回路55より電力ライン54側を高電圧系といい、昇圧回路55よりバッテリ50側を低電圧系という。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された電圧センサ51aからの端子間電圧Vb,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた電流センサ51bからの充放電電流Ib,バッテリ50に取り付けられた温度センサ51cからの電池温度Tbなどが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。また、バッテリECU52は、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいてバッテリ50に蓄えられている蓄電量の全容量(蓄電容量)に対する割合である蓄電割合SOCを演算したり、演算した蓄電割合SOCと電池温度Tbとに基づいてバッテリ50を充放電してもよい最大許容電力である入出力制限Win,Woutを演算している。なお、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、電池温度Tbに基づいて入出力制限Win,Woutの基本値を設定し、バッテリ50の蓄電割合SOCに基づいて出力制限用補正係数と入力制限用補正係数とを設定し、設定した入出力制限Win,Woutの基本値に補正係数を乗じることにより設定することができる。図3に電池温度Tbと入出力制限Win,Woutとの関係の一例を示し、図4にバッテリ50の蓄電割合SOCと入出力制限Win,Woutの補正係数との関係の一例を示す。こうして設定される入出力制限Win,Woutは、バッテリ温度Tbが低いときに絶対値が小さくなる。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、コンデンサ57の端子間に取り付けられた電圧センサ57aからのコンデンサ57の電圧(以下、高電圧系の電圧という)VHやイグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。また、ハイブリッド用電子制御ユニット70からは、昇圧回路55のスイッチング素子へのスイッチング制御信号,各種情報を表示可能なディスプレイ89への信号などが出力ポートを介して出力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。なお、実施例のハイブリッド自動車20では、シフトポジションセンサ82により検出するシフトポジションSPとしては、駐車ポジション(Pポジション)やニュートラルポジション(Nポジション),ドライブポジション(Dポジション),リバースポジション(Rポジション)などがある。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に、停車時にバッテリ50を充電する停車時充電を行なう際の動作について説明する。図5はハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される停車時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、停車中に繰り返し実行される。
停車時制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、モータMG1の回転数Nm1や、バッテリ50の端子間電圧Vbや充放電電流Ib,蓄電割合SOC,停車時充電を行なう際のバッテリ50の目標充電電力Pb*などのデータを入力し(ステップS100)、入力したバッテリ50の端子間電圧Vbと充放電電流Ibとの積としてバッテリ50を充電する充電電力Pbを計算する(ステップS110)。ここで、モータMG1の回転数Nm1は、回転位置検出センサ43により検出されたモータMG1の回転子の回転位置に基づいて演算されたものをモータECU40から通信により入力するものとした。また、バッテリ50の端子間電圧Vbや充放電電流Ibは、それぞれ電圧センサ51aにより検出されたものや電流センサ51bにより検出されたものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。バッテリ50の蓄電割合SOCは、電流センサ51bにより検出された充放電電流Ibの積算値に基づいて演算されたものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。さらに、目標充電電力Pb*は、バッテリECU52から通信により入力されるバッテリ50の入力制限Winに係数k1(例えば、0.7や0.8など)を乗じた値と所定値Wref(例えば、電池温度Tbが所定温度Tbref(例えば、−20℃や−10℃など)で入力制限用補正係数が値1のときの入力制限Winに係数k1を乗じた値など)とのうち絶対値が小さい方の値を用いるものとした。したがって、バッテリ50の低温時など入力制限Winが大きく制限されているときには入力制限Winに係数k1を乗じた値を目標充電電力Pb*として設定し、入力制限Winの絶対値が比較的大きいときには所定値Wrefを目標充電電力Pb*として設定することになる。なお、通常、電池温度Tbや蓄電割合SOCが急変しないため、入力制限Winや目標充電電力Pb*も急変しない。
こうしてデータを入力すると、バッテリ50の蓄電割合SOCを閾値Sloおよび閾値Shiと比較する(ステップS120)。ここで、閾値Sloは、停車時充電を開始するか否かの判定に用いられるものであり、例えば、30%や35%などを用いることができる。また、閾値Shiは、停車時充電を終了するか否かの判定に用いられるものであり、例えば、45%や50%などを用いることができる。
バッテリ50の蓄電割合SOCが閾値Slo未満のときには、停車時充電を開始すると判断し、エンジン22が運転停止されているのを確認して(ステップS130)、エンジン22を始動する制御信号である始動指令をモータECU40とエンジンECU24とに送信する(ステップS140)。始動指令を受信したモータECU40は、エンジン22をモータリングするためのトルクがモータMG1から出力されるようモータMG1を制御し、始動指令を受信したエンジンECU24は、モータMG1によるエンジン22のモータリングによってエンジン22の回転数Neが所定回転数Nref(例えば、800rpmや1000rpmなど)以上に至ったときにエンジン22の点火制御や燃料噴射制御を開始する。なお、エンジン22を始動する際において、駆動輪63a,63bがロックされているとき(シフトポジションSPが駐車ポジションであるときや、シフトポジションSPに拘わらず運転者によってブレーキペダル85が踏み込まれているとき)には、モータMG1によるエンジン22のモータリングに伴ってリングギヤ軸32aに作用するトルクをキャンセルするためのトルク(以下、キャンセルトルクという)をモータMG2からリングギヤ軸32aに作用させても作用させなくてもよいが、駆動輪63a,63bがロックされていないとき(例えば、シフトポジションSPがニュートラルポジションで運転者によってブレーキペダル85が踏み込まれていないとき)には、キャンセルトルクがモータMG2から出力されるようモータMG2を制御する。
こうしてエンジン22を始動すると、インバータ41,42をゲート遮断する(トランジスタT11〜T16,T21〜T26のすべてをオフ状態にする)制御信号であるゲート遮断指令をモータECU40に送信し(ステップS150)、エンジン22の自立運転用の目標回転数Ne*に予め定められた回転数Nset(例えば、バッテリ50の定格電圧が100Vで動力分配統合機構30のギヤ比ρ(サンギヤの歯数/リングギヤの歯数)が0.38の場合には1300rpmや1500rpmなど)を設定してエンジンECU24に送信し(ステップS160)、停車時充電を開始するときに値1が設定されると共に停車時になったとき(本ルーチンの繰り返しの実行を開始するとき)や停車時充電を終了するときに値0が設定される停車時フラグFcに値1を設定する(ステップS170)。ゲート遮断指令を受信したモータECU40は、インバータ41,42をゲート遮断する。また、自立運転用の目標回転数Ne*を受信したエンジンECU24は、エンジン22が目標回転数Ne*で自立運転されるようエンジン22における吸入空気量制御や燃料噴射制御,点火制御などの制御を行なう。
続いて、モータMG1の回転数Nm1とバッテリ50の端子間電圧Vbと目標充電電力Pb*と充電電力Pbとを用いて次式(1)により高電圧系の目標電圧VH*を設定すると共に(ステップS180)、高電圧系の電圧VHが目標電圧VH*となるように昇圧回路55を制御して(ステップS190)、本ルーチンを終了する。昇圧回路55の制御としては、実施例では、バッテリ50の端子間電圧Vbを目標電圧VH*で除してデューティ比Dを設定すると共に設定したデューティ比Dを用いて昇圧回路55のトランジスタT31,T32をスイッチング制御するものとした。また、式(1)は、充電電力Pbと目標充電電力Pb*との差を打ち消すようにするためのフィードバック制御における関係式であり、右辺第1項および右辺第2項はフィードフォワード項であり、右辺第3項はフィードバック項である。式(1)中、「α」は、モータMG1の逆起電力に関する電圧定数とインバータ41のゲート遮断時に発生する全波整流波形の電圧定数との積などで表わされる定数であり、「R」は、インバータ41,42をゲート遮断した状態でバッテリ50を充電する際に考慮すべき回路全体の抵抗であり、「KP」は、比例項のゲインである。前述したように、目標充電電力Pb*は急変しないと考えられるため、式(1)中、目標充電電力Pb*は、今回の本ルーチンの実行時にステップS100の処理で入力した値を用いるものとしてもよいし、前回の本ルーチンの実行時にステップS100の処理で入力した値を用いるものとしてもよい。以下、このように高電圧系の目標電圧VH*を設定して昇圧回路55を制御する理由について説明する。
VH*=α・Nm1-Pb*・R/Vb+KP・(Pb*-Pb) (1)
図6は、停車時充電を行なっているときの動力分配統合機構30の回転要素における回転数の関係を示す共線図の一例示す説明図である。図中、左のS軸はモータMG1の回転数Nm1であるサンギヤ31の回転数を示し、C軸はエンジン22の回転数Neであるキャリア34の回転数を示し、R軸はモータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比Grで除したリングギヤ32の回転数Nrを示す。図6から明らかなように、エンジン22が回転しているときには、動力分配統合機構30の回転要素における回転数の関係に基づいてモータMG1が回転するため、この回転によってモータMG1では逆起電力が発生する。この逆起電力はモータMG1の回転数が大きいほど大きくなるものであり、インバータ41をゲート遮断している状態では、逆起電力が高電圧系の電圧VH以下のときにはこの逆起電力に基づく電流は電力ライン54に流れないが、逆起電力が高電圧系の電圧VHより大きいときにはインバータ41のダイオードD11〜D16が全波整流回路として機能するため、逆起電力に基づく電流は電力ライン54に流れて昇圧回路55を介してバッテリ50に充電される。しかしながら、このようにバッテリ50を充電する際には、エンジン22の回転数Neの変動によってモータMG1の回転数Nm1が変動すると、バッテリ50に充電される充電電力Pbが変動する。特に、低温時には、空気密度が大きいために、エンジン22での爆発燃焼によって発生するエネルギが大きくなりやすく、エンジン22の回転数Neが変動しやすいため、充電電力Pbが変動しやすい。これらの理由により、バッテリ50の低温時などバッテリ50の入力制限Winが大きく制限されている(絶対値が小さい)ときには、充電電力Pbを適正に調整しないと、充電電力Pbが入力制限Winを超えやすくなってしまう。したがって、実施例では、目標充電電力Pb*と充電電力Pbとの差が小さくなるように上述の式(1)により高電圧系の目標電圧VH*を設定し、高電圧系の電圧VHが目標電圧VH*となるように昇圧回路55を制御するものとした。これにより、充電電力Pbが目標充電電力Pb*から大きく外れて変動するのを抑制することができる。この結果、バッテリ50の低温時など入力制限Winが大きく制限されているときでも、充電電力Pbが入力制限Winを超えてしまうのを抑制することができる。しかも、モータMG1の回転数Nm1が大きいほど(モータMG1の回転に伴って発生する逆起電力が高いほど)高くなる傾向に設定されるフィードフォワード項を用いて目標電圧VH*を設定するから、逆起電力と高電圧系の電圧VHとの差をより適正に調整することができ、充電電力Pbをより適正に調整することができる。
ステップS130でエンジン22が運転されていると判定されたときには、エンジン22が目標回転数Ne*で自立運転されていると考えられるから、ステップS130〜S170の処理を実行せずに、高電圧系の目標電圧VH*を設定して昇圧回路55を制御して(ステップS180,S190)、本ルーチンを終了する。
こうしてバッテリ50が充電されてバッテリ50の蓄電割合SOCが閾値Shi未満ではあるが閾値Slow以上になると(ステップS120)、停車時充電フラグFcの値を調べ(ステップS200)、いま、停車時充電フラグFcが値1のときを考えているから、停車時充電を継続するために、ステップS180,S190の処理を実行して本ルーチンを終了する。
そして、バッテリ50の充電が継続されている最中に、バッテリ50の蓄電割合SOCが閾値Shi以上に至ると(ステップS120)、停車時充電を終了すると判断し、エンジン22が運転されているのを確認して(ステップS210)、エンジン22を停止する制御信号である停止指令をエンジンECU24に送信し(ステップS220)、昇圧回路55の駆動を停止し(ステップS230)、停車時充電フラグFcに値0を設定して(ステップS240)、本ルーチンを終了する。停止指令を受信したエンジンECU24は、エンジン22の制御を停止する。これにより、停車時充電を終了する。
ステップS210でエンジン22が運転停止されていると判定されたときには、既にエンジン22が運転停止されていると共に昇圧回路55が駆動停止されているから、そのまま本ルーチンを終了し、その後、バッテリ50の放電によってバッテリ50の蓄電割合SOCが閾値Slo以上ではあるが閾値Shi未満になると(ステップS120)、停車時充電フラグFcの値を調べ(ステップS200)、いま、停車時充電フラグFcが値0のときを考えているから、そのまま本ルーチンを終了する。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、インバータ41,42をゲート遮断した状態でエンジン22を目標回転数Nsetで自立運転してモータMG1の回転によって発生する逆起電力を用いてバッテリ50を充電する際には、目標充電電力Pb*と充電電力Pbとの差が小さくなるように高電圧系の目標電圧VH*を設定し、高電圧系の電圧VHが目標電圧VH*となるよう昇圧回路55を制御するから、充電電力Pbが目標充電電力Pb*から大きく外れて変動するのを抑制することができる。この結果、バッテリ50の低温時など入力制限Winが大きく制限されているときでも、充電電力Pbが入力制限Winを超えてしまうのを抑制することができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、高電圧系の目標電圧VH*の設定に用いるフィードバック制御の関係式において、前述の式(1)の右辺第1項および第2項に示すフィードフォワード項を用いるものとしたが、これに代えて、前回の高電圧系の目標電圧(前回VH*)をフィードフォワード項として用いるものとしてもよいし、フィードフォワード項を用いない(式(1)の右辺第1項および第2項を値0とする)ものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、高電圧系の目標電圧VH*の設定に用いるフィードバック制御の関係式において、フィードバック項としては、比例項だけを用いるものとしたが、これに加えて、積分項や微分項も用いるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、停車時にバッテリ50を充電する際には、電池温度Tbに拘わらず、インバータ41,42をゲート遮断した状態でエンジン22を目標回転数Nsetで自立運転してモータMG1の回転によって発生する逆起電力を用いてバッテリ50を充電するものとしたが、電池温度Tbが所定温度Tbref以上のときや、バッテリ50の入力制限Winの絶対値が所定値Wrefの絶対値以上のときなどには、バッテリ50の充電用に予め定められた目標回転数Ne*および目標トルクTe*とによって示される運転ポイントでエンジン22が運転されるようエンジン22を制御すると共にエンジン22からの動力を用いてモータMG1で発電が行なわれるようモータMG1を制御し、即ち、エンジン22からの動力を用いてモータMG1で発電し、この発電電力によってバッテリ50を充電するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2の動力を減速ギヤ35により変速してリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図7の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aが接続された車軸(駆動輪63a,63bが接続された車軸)とは異なる車軸(図7における車輪64a,64bに接続された車軸)に出力するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の動力を動力分配統合機構30を介して駆動輪63a,63bに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図8の変形例のハイブリッド自動車220に例示するように、エンジン22に発電用のモータMG1が接続されていると共に駆動輪63a,63bにモータMG2が接続され、モータMG1,MG2を駆動するインバータ41,42にバッテリ50が接続されているものとしてもよい。
また、こうしたハイブリッド自動車に適用するものに限定されるものではなく、自動車以外の車両の形態としてもよい。また、ハイブリッド車の制御方法の形態としてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン22が「内燃機関」に相当し、モータMG1が「発電機」に相当し、インバータ41が「発電機用インバータ回路」に相当し、モータMG2が「電動機」に相当し、インバータ42が「電動機用インバータ回路」に相当し、バッテリ50が「二次電池」に相当し、昇圧回路55が「昇降圧回路」に相当し、インバータ41,42をゲート遮断した状態でエンジン22を目標回転数Nsetで自立運転してモータMG1の回転によって発生する逆起電力を用いてバッテリ50を充電する際には、目標充電電力Pb*と充電電力Pbとの差が小さくなるように高電圧系の目標電圧VH*を設定し、高電圧系の電圧VHが目標電圧VH*となるよう昇圧回路55を制御する図5の停車時制御ルーチンのステップS180,S190の処理を実行するハイブリッド用電子制御ユニット70が「制御手段」に相当する。
ここで、「内燃機関」としては、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関に限定されるものではなく、水素エンジンなど如何なるタイプの内燃機関であっても構わない。「発電機」としては、同期発電電動機として構成されたモータMG1に限定されるものではなく、誘導電動機など、内燃機関の出力軸に動力を入出力可能で内燃機関の回転数に応じた回転数で回転し回転に伴って逆起電力を発生するものであれば如何なるタイプの発電機であっても構わない。「発電機用インバータ回路」としては、インバータ41に限定されるものではなく、発電機を駆動するためのものであれば如何なるタイプのインバータ回路としても構わない。「電動機」としては、同期発電電動機として構成されたモータMG2に限定されるものではなく、誘導電動機など、走行用の動力を入出力可能なものであれば如何なるタイプの電動機であっても構わない。「電動機用インバータ回路」としては、インバータ42に限定されるものではなく、電動機を駆動するためのものであれば如何なるタイプのインバータ回路としても構わない。「二次電池」としては、バッテリ50に限定されるものではなく、リチウムイオン二次電池,ニッケル水素二次電池やニッケルカドミウム二次電池,鉛蓄電池など、発電機用インバータ回路および電動機用インバータ回路を介して発電機や電動機と電力のやりとりが可能なものであれば如何なるタイプの二次電池であっても構わない。「制御手段」としては、インバータ41,42をゲート遮断した状態でエンジン22を目標回転数Nsetで自立運転してモータMG1の回転によって発生する逆起電力を用いてバッテリ50を充電する際には、目標充電電力Pb*と充電電力Pbとの差が小さくなるように高電圧系の目標電圧VH*を設定し、高電圧系の電圧VHが目標電圧VH*となるよう昇圧回路55を制御するものに限定されるものではなく、発電機用インバータ回路や電動機用インバータ回路をゲート遮断した状態で内燃機関を予め定められた回転数で自立運転して発電機の回転に伴って発生する逆起電力を用いて二次電池を充電する際には、二次電池を充電する際の最大許容電力の範囲内で設定される目標充電電力と二次電池を充電する充電電力との差が小さくなるように高電圧系の目標電圧を設定し、高電圧系の電圧が目標電圧になるよう昇降圧回路を制御するものであれば如何なるものとしても構わない。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、ハイブリッド車の製造産業に利用可能である。
20,120,220 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、35 減速ギヤ、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、51 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、54a 正極母線、54b 負極母線、55 昇圧回路、57,58 コンデンサ、57a,58a 電圧センサ、60 ギヤ機構、62 デファレンシャルギヤ、63a,63b 駆動輪、64a,64b 車輪、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、MG1,MG2 モータ、D11〜D16,D21〜D26,D31,D32 ダイオード、T11〜T16,T21〜T26,T31,T32 トランジスタ、L リアクトル。

Claims (4)

  1. 内燃機関と、
    前記内燃機関の出力軸に動力を入出力可能で、前記内燃機関の回転数に応じた回転数で回転し、該回転に伴って逆起電力を発生する発電機と、
    前記発電機を駆動するための発電機用インバータ回路と、
    走行用の動力を入出力可能な電動機と、
    前記電動機を駆動するための電動機用インバータ回路と、
    充放電可能な二次電池と、
    前記二次電池に接続された電池電圧系と前記発電機用インバータ回路および前記電動機用インバータ回路に接続された高電圧系との間で電圧の調整を伴って電力のやりとりを行なう昇降圧回路と、
    停車中に前記発電機用インバータ回路および前記電動機用インバータ回路をゲート遮断した状態で前記内燃機関を予め定められた回転数で自立運転して前記発電機の回転に伴って発生する逆起電力を用いて前記二次電池を充電する際、前記二次電池を充電する際の最大許容電力の範囲内で設定される目標充電電力と前記二次電池を充電する充電電力との差が小さくなるように前記高電圧系の目標電圧を設定し、前記高電圧系の電圧が前記設定した目標電圧になるよう前記昇降圧回路を制御する制御手段と、
    を備えるハイブリッド車。
  2. 請求項1記載のハイブリッド車であって、
    前記制御手段は、前記発電機の回転数が大きいほど大きくなる傾向に設定されるフィードフォワード項と、前記目標充電電力と前記充電電力との差が打ち消されるよう設定されるフィードバック項と、により前記高電圧系の目標電圧を設定する手段である、
    ハイブリッド車。
  3. 請求項1または2記載のハイブリッド車であって、
    車軸に連結された駆動軸と前記内燃機関の出力軸と前記発電機の回転軸との3軸に3つの回転要素が接続された遊星歯車機構を備え、
    前記電動機は、前記駆動軸に動力を入出力可能である、
    ハイブリッド車。
  4. 内燃機関と、前記内燃機関の出力軸に動力を入出力可能で、前記内燃機関の回転数に応じた回転数で回転し該回転に伴って逆起電力を発生する発電機と、前記発電機を駆動するための発電機用インバータ回路と、走行用の動力を入出力可能な電動機と、前記電動機を駆動するための電動機用インバータ回路と、充放電可能な二次電池と、前記二次電池に接続された電池電圧系と前記発電機用インバータ回路および前記電動機用インバータ回路に接続された高電圧系との間で電圧の調整を伴って電力のやりとりを行なう昇降圧回路と、を備えるハイブリッド車の制御方法であって、
    停車中に前記発電機用インバータ回路および前記電動機用インバータ回路をゲート遮断した状態で前記内燃機関を予め定められた回転数で自立運転して前記発電機の回転に伴って発生する逆起電力を用いて前記二次電池を充電する際、前記二次電池を充電する際の最大許容電力の範囲内で設定される目標充電電力と前記二次電池を充電する充電電力との差が小さくなるように前記高電圧系の目標電圧を設定し、前記高電圧系の電圧が前記設定した目標電圧になるよう前記昇降圧回路を制御する、
    ことを特徴とするハイブリッド車の制御方法。
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