JP2009248794A - ハイブリッド車およびその制御方法 - Google Patents

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    • F02N2200/00Parameters used for control of starting apparatus
    • F02N2200/12Parameters used for control of starting apparatus said parameters being related to the vehicle exterior
    • F02N2200/122Atmospheric temperature

Abstract

【課題】低温時に内燃機関を始動する際に二次電池などの蓄電装置からの放電量を抑制する。
【解決手段】外気温センサからの外気温Toutが閾値Tref未満の極低温時であってシステム起動後に最初にエンジンを始動するときには(S160,S170)、二つのモータを共に矩形波制御モードで駆動してエンジンが始動されて走行するよう二つのモータを駆動するインバータをスイッチング制御する(S190)。これにより、極低温時に二次電池としてのバッテリからの放電量を抑制することができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、ハイブリッド車およびその制御方法に関する。
従来、この種の車両としては、エンジンと、インバータにより駆動される交流電動発電機と、を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この車両では、エンジンを交流電動発電機により始動するときには交流電動発電機の機械共振周波数より低い低搬送波周波数でインバータのPWM制御を行ない、車載機器を交流電動発電機により駆動するときには機械共振周波数より高い高搬送波周波数でインバータのPWM制御を行なうことにより、共振による騒音の抑止とエンジン始動時のスイッチング損失の低減とを図るものとしている。
特開2002−153096号公報
走行用の電動機やエンジンをモータリング可能な発電機を備えるハイブリッド車では、通常のエンジン始動時には、良好な応答性を得るために電動機や発電機を駆動するインバータを正弦波制御(PWM制御)することが一般的に行なわれている。一方、−20℃や−30℃などの極低温下では、エンジンのフリクションが大きいためにエンジン22の始動に時間を要し、バッテリからの放電も多くなることや、バッテリの出力密度も低下することから、バッテリからの放電を抑制することが好ましい。このため、上述の車両のように、低搬送波周波数を用いてスイッチングによる電力損失を低減することも考えられるが、バッテリへの出力要求を更に低減してバッテリの保護を図ることが望まれる。
本発明のハイブリッド車およびその制御方法は、低温時に内燃機関を始動する際に二次電池などの蓄電装置からの放電量を抑制することを主目的とする。
本発明のハイブリッド車およびその制御方法は、少なくとも上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のハイブリッド車は、
内燃機関と、動力を入出力可能な発電機と、車軸に連結された駆動軸と前記内燃機関の出力軸と前記発電機の回転軸との3軸に接続され該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、前記発電機を駆動する発電機用インバータ回路と、前記電動機を駆動する電動機用インバータ回路と、前記発電機用インバータ回路および前記電動機用インバータ回路を介して前記発電機および前記電動機と電力のやり取りを行なう蓄電手段と、を備えるハイブリッド車であって、
外気温を検出する外気温検出手段と、
走行に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
前記検出された外気温が所定温度未満の低温時にシステム起動後に最初に前記内燃機関を始動する際には、前記設定された要求駆動力により走行すると共に少なくとも矩形波制御によって前記発電機により前記内燃機関がクランキングされて始動されるよう前記内燃機関と前記発電機用インバータ回路と前記電動機用インバータ回路とを制御する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明のハイブリッド車では、外気温が所定温度未満の低温時にシステム起動後に最初に内燃機関を始動する際には、走行に要求される要求駆動力により走行すると共に少なくとも矩形波制御によって発電機により内燃機関がクランキングされて始動されるよう内燃機関と発電機用インバータ回路と電動機用インバータ回路とを制御する。これにより、PWM制御によって発電機を駆動するものに比して発電機用インバータ回路のスイッチングによる電力損失が抑制されるから、低温時に内燃機関を始動する際に蓄電手段からの放電量を抑制することができる。
こうした本発明のハイブリッド車において、前記制御手段は、矩形波制御によって前記電動機が駆動されるよう制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、低温時に内燃機関を始動する際に蓄電手段からの放電量を更に抑制することができる。
本発明のハイブリッド車の制御方法は、
内燃機関と、動力を入出力可能な発電機と、車軸に連結された駆動軸と前記内燃機関の出力軸と前記発電機の回転軸との3軸に接続され該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、前記発電機を駆動する発電機用インバータ回路と、前記電動機を駆動する電動機用インバータ回路と、前記発電機用インバータ回路および前記電動機用インバータ回路を介して前記発電機および前記電動機と電力のやり取りを行なう蓄電手段と、を備えるハイブリッド車の制御方法であって、
外気温が所定温度未満の低温時にシステム起動後に最初に前記内燃機関を始動する際には、走行に要求される要求駆動力により走行すると共に少なくとも矩形波制御によって前記発電機により前記内燃機関がクランキングされて始動されるよう前記内燃機関と前記発電機用インバータ回路と前記電動機用インバータ回路とを制御する、
ことを特徴とする。
この本発明のハイブリッド車の制御方法では、外気温が所定温度未満の低温時にシステム起動後に最初に内燃機関を始動する際には、走行に要求される要求駆動力により走行すると共に少なくとも矩形波制御によって発電機により内燃機関がクランキングされて始動されるよう内燃機関と発電機用インバータ回路と電動機用インバータ回路とを制御する。これにより、PWM制御によって発電機を駆動するものに比して発電機用インバータ回路のスイッチングによる電力損失が抑制されるから、低温時に内燃機関を始動する際に蓄電手段からの放電量を抑制することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は本発明の一実施例であるハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図であり、図2はモータMG1,MG2を含む電機駆動系の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図1に示すように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、動力分配統合機構30に接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに減速ギヤ35を介して接続されたモータMG2と、直流電流を交流電流に変換してモータMG1,MG2に供給可能なインバータ41,42と、バッテリ50からの電力をその電圧を変換してインバータ41,42に供給可能な昇圧回路55と、車両全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、例えばガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関であり、エンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などの運転制御を受けている。エンジンECU24には、エンジン22の運転状態を検出する各種センサからの信号、例えば、エンジン22を冷却する冷却水の温度を検出する水温センサ23からの冷却水温Twやエンジン22のクランクシャフト26のクランク角を検出する図示しないクランクポジションセンサからのクランクポジションなどが入力されている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、エンジンECU24は、図示しないクランクポジションセンサからのクランクポジションに基づいてクランクシャフト26の回転数、即ちエンジン22の回転数Neも演算している。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32にはリングギヤ軸32aを介して減速ギヤ35がそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32側に出力する。リングギヤ32に出力された動力は、リングギヤ軸32aからギヤ機構60およびデファレンシャルギヤ62を介して、最終的には車両の駆動輪63a,63bに出力される。
モータMG1およびモータMG2は、図2に示すように、いずれも外表面に永久磁石が貼り付けられたロータと三相コイルが巻回されたステータとを備える周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42および昇圧回路55を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42は、6つのトランジスタT11〜T16,T21〜26と、トランジスタT11〜T16,T21〜T26に逆方向に並列接続された6つのダイオードD11〜D16,D21〜D26と、により構成されている。トランジスタT11〜T16,T21〜T26は、それぞれインバータ41,42が電力ライン54として共用する正極母線54aと負極母線54bとに対してソース側とシンク側になるよう2個ずつペアで配置されており、対となるトランジスタ同士の接続点の各々にモータMG1,MG2の三相コイル(U相,V相,W相)の各々が接続されている。したがって、正極母線54aと負極母線54bとの間に電圧が作用している状態で対をなすトランジスタT11〜T16,T21〜T26のオン時間の割合を制御することにより三相コイルに回転磁界を形成でき、モータMG1,MG2を回転駆動することができる。インバータ41,42は、正極母線54aと負極母線54bとを共用しているから、モータMG1,MG2のいずれかで発電される電力を他のモータに供給することができる。なお、正極母線54aと負極母線54bとには平滑用のコンデンサ57が接続されている。モータMG1,MG2は、いずれもモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42のトランジスタT11〜T16,T21〜T26へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。また、モータECU40は、回転位置検出センサ43,44からの信号に基づいてモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2も演算している。
昇圧回路55は、図2に示すように、2つのトランジスタT31,T32とトランジスタT31,T32に逆方向に並列接続された2つのダイオードD31,D32とリアクトルLとにより構成されている。2つのトランジスタT31,T32は、それぞれインバータ41,42の正極母線54aと負極母線54bとに接続されており、その接続点にリアクトルLが接続されている。また、リアクトルLと負極母線54bとにはそれぞれバッテリ50の正極端子と負極端子とが接続されている。したがって、トランジスタT31,T32をオンオフ制御することによりバッテリ50の直流電力をその電圧を昇圧してインバータ41,42に供給したり正極母線54aと負極母線54bとに作用している直流電圧を降圧してバッテリ50を充電したりすることができる。リアクトルLと負極母線54bとには平滑用のコンデンサ58が接続されている。以下、昇圧回路55より電力ライン54側を高電圧系といい、昇圧回路55よりバッテリ50側を低電圧系という。
バッテリ50は、例えばニッケル水素電池やリチウムイオン電池などの二次電池として構成されており、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に接続された電力ラインに取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ50に取り付けられた温度センサ51からの電池温度Tbなどが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。また、バッテリECU52は、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)を演算したり、演算した残容量(SOC)と電池温度Tbとに基づいてバッテリ50を充放電してもよい最大許容電力である入出力制限Win,Woutを演算している。なお、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、電池温度Tbに基づいて入出力制限Win,Woutの基本値を設定し、バッテリ50の残容量(SOC)に基づいて出力制限用補正係数と入力制限用補正係数とを設定し、設定した入出力制限Win,Woutの基本値に補正係数を乗じることにより設定することができる。図3に電池温度Tbと入出力制限Win,Woutとの関係の一例を示し、図4にバッテリ50の残容量(SOC)と入出力制限Win,Woutの補正係数との関係の一例を示す。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、電圧センサ57aからのコンデンサ57の電圧(以下、高電圧系の電圧VHという)や電圧センサ58aからのコンデンサ58の電圧,イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速V,車両周辺の温度を検出する外気温センサ89からの外気温Toutなどが入力ポートを介して入力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70からは、昇圧回路55のトランジスタT31,T32へのスイッチング制御信号などが出力ポートを介して出力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。なお、ハイブリッド用電子制御ユニット70による昇圧回路55の駆動制御は、モータMG1,MG2の各トルク指令と回転数Nm1,Nm2とに基づいて電圧指令VH*を設定し、高電圧系の電圧VHが電圧指令VH*になるよう電圧センサ57aからの検出電圧を用いてフィードバック制御により昇圧回路55のトランジスタT31,T32をスイッチング制御することによって行なわれる。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。なお、実施例では、車両がシステム起動された直後には、モータ運転モードが選択されるものとした。
次に、実施例のハイブリッド自動車20の動作、特にエンジン22を始動する際の動作について説明する。図5は、実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される始動時駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、エンジン22の始動要求がなされたときに実行される。エンジン22の始動要求は、実施例では、モータ運転モードのときに、エンジン22に要求される動力がエンジン22を比較的効率よく運転することができるパワー領域の下限値近傍の閾値以上となったときや、バッテリ50の残容量(SOC)がエンジン22を始動するために必要な電力量に相当する残容量より若干大きな閾値未満となったときなどになされるものとした。
始動時駆動制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや車速センサ88からの車速V,外気温センサ89からの外気温Tout,エンジン22の回転数Ne,モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2,バッテリ50の入出力制限Win,Woutなど制御に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、エンジン22の回転数Neは図示しないクランクポジションセンサからの信号に基づいて演算されたものをエンジンECU24から通信により入力するものとした。また、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2は、回転位置検出センサ43,44により検出されたモータMG1,MG2の回転子の回転位置に基づいて演算されたものをモータECU40から通信により入力するものとした。さらに、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、バッテリ50の電池温度Tbとバッテリ50の残容量(SOC)とに基づいて設定されたものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、入力したアクセル開度Accと車速Vとに基づいて車両に要求されるトルクとして駆動輪63a,63bに連結された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*を設定する(ステップS110)。要求トルクTr*は、実施例では、アクセル開度Accと車速Vと要求トルクTr*との関係を予め定めて要求トルク設定用マップとしてROM74に記憶しておき、アクセル開度Accと車速Vとが与えられると記憶したマップから対応する要求トルクTr*を導出して設定するものとした。図6に要求トルク設定用マップの一例を示す。
続いて、エンジン22の始動開始、即ち、本ルーチンの実行開始からの経過時間tに基づいて始動時のトルクマップを用いてモータMG1のトルク指令Tm1*を設定する。(ステップS120)。エンジン22の始動時にモータMG1のトルク指令Tm1*に設定するクランキング用のトルクマップの一例とエンジン22の回転数Neの変化の様子の一例とを図7に示す。実施例のトルクマップは、エンジン22の始動指示がなされた時間t11の直後からレート処理を用いて比較的大きなトルクをトルク指令Tm1*に設定してエンジン22の回転数Neを迅速に増加させる。エンジン22の回転数Neが共振回転数帯を通過したか共振回転数帯を通過するのに必要な時間以降の時間t12にエンジン22を安定して所定回転数Nref以上でモータリングすることができるトルクをトルク指令Tm1*に設定し、電力消費や駆動軸としてのリングギヤ軸32aにおける反力を小さくする。そして、エンジン22の回転数Neが回転数Nrefに至った時間t13からレート処理を用いてトルク指令Tm1*を値0とし、エンジン22の完爆が判定される時間t14までトルク指令Tm1*を値0に設定する。ここで、所定回転数Nrefは、エンジン22の燃料噴射制御や点火制御を開始する回転数(例えば900rpmや1000rpmなど)である。
次に、バッテリ50の入出力制限Win,Woutと設定したモータMG1のトルク指令Tm1*に現在のモータMG1の回転数Nm1を乗じて得られるモータMG1の消費電力(発電電力)との偏差をモータMG2の回転数Nm2で割ることによりモータMG2から出力してもよいトルクの上下限としてのトルク制限Tmin,Tmaxを次式(1)および式(2)により計算すると共に(ステップS130)、要求トルクTr*とトルク指令Tm1*と動力分配統合機構30のギヤ比ρと減速ギヤ35のギヤ比Grとを用いてモータMG2から出力すべきトルクとしての仮モータトルクTm2tmpを式(3)により計算し(ステップS140)、計算したトルク制限Tmin,Tmaxで仮モータトルクTm2tmpを制限した値としてモータMG2のトルク指令Tm2*を設定する(ステップS150)。図8に、エンジン22をモータリングしている状態で走行しているときの動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図の一例を示す。図中、左のS軸はモータMG1の回転数Nm1であるサンギヤ31の回転数を示し、C軸はエンジン22の回転数Neであるキャリア34の回転数を示し、R軸はモータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比Grで除したリングギヤ32の回転数Nrを示す。式(3)は、この共線図を用いれば容易に導くことができる。R軸上の2つの太線矢印は、モータMG1から出力されたトルクTm1がリングギヤ軸32aに作用するトルクと、モータMG2から出力されるトルクTm2が減速ギヤ35を介してリングギヤ軸32aに作用するトルクとを示す。
Tmin=(Win-Tm1*・Nm1)/Nm2 (1)
Tmax=(Wout-Tm1*・Nm1)/Nm2 (2)
Tm2tmp=(Tr*+Tm1*/ρ)/Gr (3)
こうしてモータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定すると、入力した外気温Toutが極低温の状態を示す閾値Tref(例えば−20℃や−30℃など)以上であるか否かと(ステップS160)、車両のシステム起動後に最初にエンジン22を始動するときであるか否かと(ステップS170)、を判定し、外気温Toutが閾値Tref以上のときや外気温Toutが閾値Tref未満であってもシステム起動後に最初の始動でないときには、モータMG1,MG2を共に正弦波制御モードで制御する指示信号と設定したトルク指令Tm1*,Tm2*とをモータECU40に送信し(ステップS180)、外気温Toutが閾値Tref未満でシステム起動後に最初の始動であるときには、モータMG1,MG2を共に矩形波制御モードで制御する指示信号と設定したトルク指令Tm1*,Tm2*とをモータECU40に送信する(ステップS190)。制御モードの指示信号とトルク指令Tm1*,Tm2*とを受信したモータECU40は、指示信号に応じた制御モードによりトルク指令Tm1*でモータMG1が駆動されるようインバータ41のトランジスタT11〜T16のスイッチング制御を行なうと共に、指示信号に応じた制御モードによりトルク指令Tm2*でモータMG2が駆動されるようインバータ42のトランジスタT21〜T26のスイッチング制御を行なう。システム起動後に最初の始動時であるか否かは、システム起動時にリセットされると共にシステム起動後の始動回数としてRAM76の所定領域に記憶されて始動毎にインクリメントされるカウンタを用いて判定することができる。ここで、外気温Toutが閾値Tref未満の極低温時であって車両のシステム起動後に最初にエンジン22を始動するときにだけ矩形波制御モードでモータMG1,MG2を駆動する理由を説明する。図9に、各制御モードにおけるモータMG1から出力されるトルクとインバータ41の電力損失との関係の一例を示す。図示するように、モータMG1から出力されるトルクが大きくなると制御モードに関係なくインバータ41の損失が大きくなる傾向があるが、トルクの大きさに関係なく矩形波制御モード,過変調制御モード,正弦波制御モードの順で損失が大きくなる傾向がある。後者の傾向は、インバータ回路のスイッチングによる電力損失が主たる原因と考えられる。なお、正弦波制御モードは、三角波比較によるPWM(パルス幅変調)制御における三角波の振幅以下の振幅で正弦波状の信号を生成して変換されたPWM信号でインバータ回路をスイッチングする制御モードであり、過変調制御モードは、三角波の振幅を越えた振幅で正弦波状の信号を生成して変換されたPWM信号でインバータ回路をスイッチングする制御モードであり、矩形波制御モードは、矩形波状の信号でインバータ回路をスイッチングする制御である。ところで、トルクの変化に対する応答性は、矩形波制御モード,過変調制御モード,正弦波制御モードの順で良くなることから、通常のエンジン始動時には、正弦波制御モードでモータMG1を駆動するのが好ましい。一方、極低温下でのエンジン始動時には、エンジン22のフリクションが大きく始動に時間を要してバッテリ50からの放電量が多くなったり、二次電池としてのバッテリ50の出力密度も低下すると考えられるため、損失の少ない矩形波制御モードでモータMG1を駆動することにより、バッテリ50からの放電量を抑制することができる。また、システム起動後に最初の始動のときにだけ矩形波制御モードを用いるのは、2回目以降の始動時はエンジン22がある程度は暖機されてモータMG1による始動時間が最初の始動時ほどは必要とされないと考えられるためである。さらに、実施例では、極低温下でシステム起動後に最初の始動時にはモータMG2も矩形波制御モードで駆動するものとしたから、バッテリ50からの放電量を更に抑制することができる。これは、モータMG2から出力されるトルクとインバータ42の損失との関係も、モータMG1の図9に示す関係と同様の傾向があることに基づく。
そして、エンジン22の回転数Neが前述した所定回転数Nref以上に至っているか否かを判定し(ステップS200)、回転数Neが所定回転数Nref未満のときにはステップS100に戻り、回転数Neが所定回転数Nref以上に至ったときには燃料噴射制御と点火制御とが開始されるよう制御信号をエンジンECU24に送信し(ステップS210)、エンジン22の完爆が判定されるまでステップS100以降の処理を繰り返し実行して(ステップS220)、始動時駆動制御ルーチンを終了する。燃料噴射制御と点火制御とを開始する制御信号を受信したエンジンECU24は、エンジン22の燃料噴射制御と点火制御とを開始する。こうした制御により、エンジン22を始動しながらバッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で駆動軸としてのリングギヤ軸32aに要求トルクTr*を出力して走行することができる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、外気温センサ89からの外気温Toutが閾値Tref未満の極低温時であってシステム起動後に最初にエンジン22を始動するときにはモータMG1,MG2を共に矩形波制御モードで駆動してエンジン22が始動されて走行するようインバータ41,42をスイッチング制御するから、極低温時に二次電池としてのバッテリ50からの放電量を抑制することができる。もとより、駆動軸としてのリングギヤ軸32aに要求トルクTr*を出力して走行することができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、外気温Toutが閾値Tref未満でシステム起動後に最初にエンジン22を始動するときには、モータMG1とモータMG2とを共に矩形波制御モードで駆動するものとしたが、モータMG1だけを矩形波制御モードで駆動すると共にモータMG2を正弦波制御モードや過変調制御モードで制御するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、外気温Toutが閾値Tref以上のときや外気温Toutが閾値Tref未満であってもシステム起動後に最初の始動時でないときには、モータMG1,MG2を正弦波制御モードで駆動するものとしたが、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*と回転数Nm1,Nm2とに基づいて正弦波制御モード,過変調制御モード,矩形波制御モードのいずれかの制御モードをモータ毎に選択してモータMG1,MG2を駆動するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、外気温センサ89からの外気温Toutが閾値Tref未満のときに極低温時と判定してモータMG1,MG2を矩形波制御モードで駆動するものとしたが、外気温センサ89に代えて水温センサ23からの冷却水温Twが閾値未満のときや温度センサ51からの電池温度Tbが閾値未満のときなどに低温時と判定してモータMG1,MG2を矩形波制御モードで駆動するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、昇圧回路55を備えるものとしたが、昇圧回路55を備えないものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2の動力を減速ギヤ35により変速してリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図10の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aが接続された車軸(駆動輪63a,63bが接続された車軸)とは異なる車軸(図10における車輪64a,64bに接続された車軸)に出力するものとしてもよい。
また、こうしたハイブリッド自動車の形態に限定されるものではなく、こうしたハイブリッド自動車の制御方法の形態としても構わない。
ここで、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン22が「内燃機関」に相当し、モータMG1が「発電機」に相当し、動力分配統合機構30が「3軸式動力入出力手段」に相当し、モータMG2が「電動機」に相当し、インバータ41が「発電機用インバータ回路」に相当し、インバータ42が「電動機用インバータ回路」に相当し、バッテリ50が「蓄電手段」に相当し、外気温センサ89が「外気温検出手段」に相当し、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて要求トルクTr*を設定する図5の駆動制御ルーチンのステップS110の処理を実行するハイブリッド用電子制御ユニット70が「要求駆動力設定手段」に相当し、外気温センサ89からの外気温Toutが閾値Tref未満の極低温時にシステム起動後にエンジン22を最初に始動するときにはモータMG1,MG2を駆動するインバータ41,42を共に矩形波制御モードで駆動する指示信号とエンジン22のクランキング用に設定したモータMG1のトルク指令Tm1とバッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で要求トルクTr*により走行するよう設定したモータMG2のトルク指令Tm2*とを送信しエンジン22の回転数Neが所定回転数Nref以上になったときにエンジン22の燃料噴射制御や点火制御の開始を指示する図5の始動時駆動制御ルーチンのステップS120〜S220の処理を実行するハイブリッド用電子制御ユニット70とエンジン22の燃料噴射制御や点火制御を行なうエンジンECU24と指示された制御モードとトルク指令Tm1*,Tm2*とに基づいてインバータ41,42のスイッチング制御を行なうモータECU40とが「制御手段」に相当する。
ここで、「内燃機関」としては、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関に限定されるものではなく、水素エンジンなど如何なるタイプの内燃機関であっても構わない。「発電機」としては、同期発電電動機として構成されたモータMG1に限定されるものではなく、誘導電動機など、動力を入出力可能なものであれば如何なるタイプの発電機としても構わない。「3軸式動力入出力手段」としては、上述の動力分配統合機構30に限定されるものではなく、ダブルピニオン式の遊星歯車機構を用いるものや複数の遊星歯車機構を組み合わせて4以上の軸に接続されるものやデファレンシャルギヤのように遊星歯車とは異なる差動作用を有するものなど、車軸に連結された駆動軸と内燃機関の出力軸と発電機の回転軸との3軸に接続され3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力するものであれば如何なるものとしても構わない。「電動機」としては、同期発電電動機として構成されたモータMG2に限定されるものではなく、誘導電動機など、駆動軸に動力を入出力可能なものであれば如何なるタイプの電動機であっても構わない。「発電機用インバータ回路」としては、インバータ41に限定されるものではなく、発電機を駆動するものであれば如何なるタイプのインバータ回路であっても構わない。「電動機用インバータ回路」としては、インバータ42に限定されるものではなく、電動機を駆動するものであれば如何なるタイプのインバータ回路であっても構わない。「蓄電手段」としては、二次電池としてのバッテリ50に限定されるものではなく、キャパシタなど、発電機用インバータ回路および電動機用インバータ回路を介して発電機および電動機と電力のやりとりを行なうものであれば如何なるものとしても構わない。「外気温検出手段」としては、外気温センサ89に限定されるものではなく、外気温を検出可能なものであれば如何なるものとしても構わない。「要求駆動力設定手段」としては、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて要求トルクTr*を設定するものに限定されるものではなく、アクセル開度Accだけに基づいて要求トルクを設定するものや走行経路が予め設定されているものにあっては走行経路における走行位置に基づいて要求トルクを設定するものなど、走行に要求される要求駆動力を設定するものであれば如何なるものとしても構わない。「制御手段」としては、ハイブリッド用電子制御ユニット70とエンジンECU24とモータECU40とからなる組み合わせに限定されるものではなく単一の電子制御ユニットにより構成されるなどとしてもよい。また、「制御手段」としては、外気温センサ89からの外気温Toutが閾値Tref未満の極低温時にシステム起動後にエンジン22を最初に始動するときにはエンジン22のクランキング用に設定したモータMG1のトルク指令Tm1*および矩形波制御モードによってモータMG1を駆動するインバータ41をスイッチング制御しバッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で要求トルクTr*により走行するよう設定したモータMG2のトルク指令Tm2*および矩形波制御モードによってモータMG2を駆動するインバータ42をスイッチング制御すると共にエンジン22の回転数Neが所定回転数Nref以上になったときにエンジン22の燃料噴射制御や点火制御を開始するものに限定されるものではなく、検出された外気温が所定温度未満の低温時にシステム起動後に最初に内燃機関を始動する際には、設定された要求駆動力により走行すると共に少なくとも矩形波制御によって発電機により内燃機関がクランキングされて始動されるよう内燃機関と発電機用インバータ回路と電動機用インバータ回路とを制御するものであれば如何なるものとしても構わない。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための最良の形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、ハイブリッド車の製造産業などに利用可能である。
本発明の一実施例であるハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 モータMG1,MG2を含む電機駆動系の構成の概略を示す構成図である。 バッテリ50における電池温度Tbと入出力制限Win,Woutとの関係の一例を示す説明図である。 バッテリ50の残容量(SOC)と入出力制限Win,Woutの補正係数との関係の一例を示す説明図である。 実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される始動時駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 要求トルク設定用マップの一例を示す説明図である。 エンジン22の始動時にモータMG1のトルク指令Tm1*に設定するトルクマップの一例とエンジン22の回転数Neの変化の様子の一例とを示す説明図である。 エンジン22をモータリングしている状態で走行しているときの動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図の一例を示す説明図である。 モータMG1から出力されるトルクとインバータ41の損失との関係の一例を示す説明図である。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。
符号の説明
20,120 ハイブリッド自動車、22 エンジン、23 水温センサ、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、35 減速ギヤ、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、51 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、54a 正極母線、54b 負極母線、55 昇圧回路、57,58 コンデンサ、57a,58a 電圧センサ、60 ギヤ機構、62 デファレンシャルギヤ、63a,63b 駆動輪、64a,64b 車輪、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、89 外気温センサ、MG1,MG2 モータ、D11〜D16,D21〜D26,D31,D32 ダイオード、T11〜T16,T21〜T26,T31,T32 トランジスタ、L リアクトル。

Claims (3)

  1. 内燃機関と、動力を入出力可能な発電機と、車軸に連結された駆動軸と前記内燃機関の出力軸と前記発電機の回転軸との3軸に接続され該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、前記発電機を駆動する発電機用インバータ回路と、前記電動機を駆動する電動機用インバータ回路と、前記発電機用インバータ回路および前記電動機用インバータ回路を介して前記発電機および前記電動機と電力のやり取りを行なう蓄電手段と、を備えるハイブリッド車であって、
    外気温を検出する外気温検出手段と、
    走行に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
    前記検出された外気温が所定温度未満の低温時にシステム起動後に最初に前記内燃機関を始動する際には、前記設定された要求駆動力により走行すると共に少なくとも矩形波制御によって前記発電機により前記内燃機関がクランキングされて始動されるよう前記内燃機関と前記発電機用インバータ回路と前記電動機用インバータ回路とを制御する制御手段と、
    を備えるハイブリッド車。
  2. 前記制御手段は、矩形波制御によって前記電動機が駆動されるよう制御する手段である請求項1記載のハイブリッド車。
  3. 内燃機関と、動力を入出力可能な発電機と、車軸に連結された駆動軸と前記内燃機関の出力軸と前記発電機の回転軸との3軸に接続され該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、前記発電機を駆動する発電機用インバータ回路と、前記電動機を駆動する電動機用インバータ回路と、前記発電機用インバータ回路および前記電動機用インバータ回路を介して前記発電機および前記電動機と電力のやり取りを行なう蓄電手段と、を備えるハイブリッド車の制御方法であって、
    外気温が所定温度未満の低温時にシステム起動後に最初に前記内燃機関を始動する際には、走行に要求される要求駆動力により走行すると共に少なくとも矩形波制御によって前記発電機により前記内燃機関がクランキングされて始動されるよう前記内燃機関と前記発電機用インバータ回路と前記電動機用インバータ回路とを制御する、
    ことを特徴とするハイブリッド車の制御方法。
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