JP2009184500A - 車両およびその制御方法 - Google Patents

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健司 内田
Takehiro Koga
丈浩 古賀
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Abstract

【課題】内燃機関に接続された発電機を駆動する第1の駆動回路と走行用の動力を出力する電動機を駆動する第2の駆動回路とがゲート遮断されている状態で蓄電装置を充電する。
【解決手段】シフトポジションSPがNポジションのときには、発電機を駆動するインバータと電動機を駆動するインバータとをゲート遮断し(S140)、その状態でバッテリの残容量SOCが閾値Slo未満のときには(S150)、発電機で発生する逆起電力が高電圧系の電圧VHより大きくなる回転数N1でエンジンを自立運転する(S170〜S190)。これにより、二つのインバータのゲート遮断を継続しつつバッテリを充電することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両およびその制御方法に関する。
従来、この種の車両としては、エンジンと、エンジンと駆動輪に連結された駆動軸とに接続された遊星歯車機構と、遊星歯車機構に接続された第1のモータ(MG1)と、2つのブレーキを有する変速機を介して駆動軸に接続された第2のモータ(MG2)と、モータMG1,MG2を駆動する第1,第2のインバータと、第1,第2のインバータを介してモータMG1,MG2と電力をやりとりするバッテリと、を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この車両では、シフトレバーがNレンジにシフト変更されたときには、第1,第2のインバータをシャットダウンしている。
特開2005−306238号公報
こうした車両では、シフトレバーがNレンジにシフト変更されて第1,第2のインバータをシャットダウンした状態で補機などによって電力消費が行なわれると、バッテリの残容量が充電を要する程度まで低下する場合がある。この場合、停車中か走行中かに拘わらず第1,第2のインバータのシャットダウンを継続しつつバッテリの充電を行なうよう望まれることがある。
本発明の車両およびその制御方法は、内燃機関の回転数に対して所定の関係をもった回転数で回転する発電機を駆動する第1の駆動回路と、走行用の動力を出力可能な電動機を駆動する第2の駆動回路と、第1の駆動回路および第2の駆動回路を介して発電機および電動機と電力をやりとりする蓄電装置とを備えるものにおいて、第1の駆動回路および第2の駆動回路がゲート遮断されている状態で蓄電装置を充電することを主目的とする。
本発明の車両およびその制御方法は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の車両は、
内燃機関と、
前記内燃機関の回転数に対して所定の関係をもった回転数で回転し、該回転に伴って逆起電力を発生可能な発電機と、
走行用の動力を出力可能な電動機と、
スイッチング素子のスイッチングにより前記発電機を駆動する第1の駆動回路と、
スイッチング素子のスイッチングにより前記電動機を駆動する第2の駆動回路と、
前記第1の駆動回路および前記第2の駆動回路を介して前記発電機および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、
シフトポジションがニュートラルポジションのとき、前記第1の駆動回路および前記第2の駆動回路がゲート遮断されるよう該第1の駆動回路と該第2の駆動回路とを制御し、前記第1の駆動回路および前記第2の駆動回路のゲート遮断中であって前記蓄電手段の蓄電量が所定量未満である遮断低蓄電量時には前記第1の駆動回路および前記第2の駆動回路に作用する電圧に比して前記発電機で発生する逆起電力が大きくなる回転数で前記内燃機関が運転されるよう前記内燃機関を制御する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の車両では、シフトポジションがニュートラルポジションのときには、第1の駆動回路および第2の駆動回路がゲート遮断されるよう第1の駆動回路と第2の駆動回路とを制御する。そして、第1の駆動回路および第2の駆動回路のゲート遮断中であって蓄電手段の蓄電量が所定量未満である遮断低蓄電量時には、第1の駆動回路および第2の駆動回路に作用する電圧に比して発電機で発生する逆起電力が大きくなる回転数で内燃機関が運転されるよう内燃機関を制御する。即ち、遮断低蓄電量時には、発電機で発生する逆起電力により蓄電手段を充電するのである。これにより、遮断低蓄電量時に、第1の駆動回路および第2の駆動回路のゲート遮断を継続しつつ蓄電手段を充電することができる。
こうした本発明の車両において、前記制御手段は、前記内燃機関が運転停止されている状態で前記シフトポジションがニュートラルポジションにシフト変更されたときには、前記内燃機関が始動されるよう前記内燃機関と前記第1の駆動回路とを制御し、該内燃機関の始動後に前記第1の駆動回路および前記第2の駆動回路がゲート遮断されるよう該第1の駆動回路と該第2の駆動回路とを制御する手段であるものとすることもできる。
また、本発明の車両において、前記制御手段は、前記第1の駆動回路および前記第2の駆動回路のゲート遮断中であって前記蓄電手段の蓄電量が前記所定量以上であるときには、前記遮断低蓄電量時に比して低い回転数で前記内燃機関が運転されるよう該内燃機関を制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、蓄電手段の蓄電量が所定量以上であるときに、燃費の向上を図ることができる。
さらに、本発明の車両において、前記蓄電手段が接続された低電圧系と前記第1の駆動回路および前記第2の駆動回路が接続された高電圧系とに接続され、前記高電圧系の電圧を調整する高電圧系電圧調整手段を備え、前記制御手段は、前記遮断低蓄電量時には、前記第1の駆動回路および前記第2の駆動回路のゲート遮断中であって前記蓄電手段の蓄電量が前記所定量以上であるときに比して前記高電圧系の電圧が低くなるよう前記高電圧系電圧調整手段を制御する手段である、ものとすることもできる。こうすれば、遮断低蓄電量時に、発電機で発生する逆起電力が高電圧系の電圧より大きくなるのに必要な内燃機関の回転数をより小さくすることができる。
あるいは、本発明の車両において、前記第1の駆動回路は、前記発電機で発生する逆起電力に対して全波整流を行なうことが可能な複数のダイオードを有する回路であるものとすることもできる。
加えて、本発明の車両において、車軸に連結された駆動軸と前記内燃機関の出力軸と前記発電機の回転軸との3軸に接続され、該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段を備え、前記電動機は、前記駆動軸に動力を入出力可能である、ものとすることもできる。
本発明の車両の制御方法は、
内燃機関と、前記内燃機関の回転数に対して所定の関係をもった回転数で回転し該回転に伴って逆起電力を発生可能な発電機と、走行用の動力を出力可能な電動機と、スイッチング素子のスイッチングにより前記発電機を駆動する第1の駆動回路と、スイッチング素子のスイッチングにより前記電動機を駆動する第2の駆動回路と、前記第1の駆動回路および前記第2の駆動回路を介して前記発電機および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、を備える車両の制御方法であって、
シフトポジションがニュートラルポジションのとき、前記第1の駆動回路および前記第2の駆動回路がゲート遮断されるよう該第1の駆動回路と該第2の駆動回路とを制御し、前記第1の駆動回路および前記第2の駆動回路のゲート遮断中であって前記蓄電手段の蓄電量が所定量未満である遮断低蓄電量時には前記第1の駆動回路および前記第2の駆動回路に作用する電圧に比して前記発電機で発生する逆起電力が大きくなる回転数で前記内燃機関が運転されるよう前記内燃機関を制御する、
ことを特徴とする。
この本発明の車両の制御方法では、シフトポジションがニュートラルポジションのときには、第1の駆動回路および第2の駆動回路がゲート遮断されるよう第1の駆動回路と第2の駆動回路とを制御する。そして、第1の駆動回路および第2の駆動回路のゲート遮断中であって蓄電手段の蓄電量が所定量未満である遮断低蓄電量時には、第1の駆動回路および第2の駆動回路に作用する電圧に比して発電機で発生する逆起電力が大きくなる回転数で内燃機関が運転されるよう内燃機関を制御する。即ち、遮断低蓄電量時には、発電機で発生する逆起電力により蓄電手段を充電するのである。これにより、遮断低蓄電量時に、第1の駆動回路および第2の駆動回路のゲート遮断を継続しつつ蓄電手段を充電することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は本発明の一実施例であるハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、動力分配統合機構30に接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに減速ギヤ35を介して接続されたモータMG2と、直流電流を交流電流に変換してモータMG1,MG2に供給可能なインバータ41,42と、バッテリ50からの電力をその電圧を変換してインバータ41,42に供給可能な昇圧回路55と、車両全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、例えばガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関であり、エンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などの運転制御を受けている。エンジンECU24には、エンジン22の運転状態を検出する各種センサからの信号、例えば、エンジン22のクランクシャフト26のクランク角を検出する図示しないクランクポジションセンサからのクランクポジションなどが入力されている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、エンジンECU24は、図示しないクランクポジションセンサからのクランクポジションに基づいてクランクシャフト26の回転数、即ちエンジン22の回転数Neも演算している。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32にはリングギヤ軸32aを介して減速ギヤ35がそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32側に出力する。リングギヤ32に出力された動力は、リングギヤ軸32aからギヤ機構60およびデファレンシャルギヤ62を介して、最終的には車両の駆動輪63a,63bに出力される。
モータMG1およびモータMG2は、いずれも外表面に永久磁石が貼り付けられたロータと三相コイルが巻回されたステータとを備える周知の同期発電電動機として構成されている。インバータ41,42は、図2のモータMG1,MG2を含む電機駆動系の構成図に示すように、6つのトランジスタT11〜T16,T21〜26と、トランジスタT11〜T16,T21〜T26に逆方向に並列接続された6つのダイオードD11〜D16,D21〜D26と、により構成されている。トランジスタT11〜T16,T21〜T26は、それぞれインバータ41,42が電力ライン54として共用する正極母線54aと負極母線54bとに対してソース側とシンク側になるよう2個ずつペアで配置されており、対となるトランジスタ同士の接続点の各々にモータMG1,MG2の三相コイル(U相,V相,W相)の各々が接続されている。したがって、正極母線54aと負極母線54bとの間に電圧が作用している状態で対をなすトランジスタT11〜T16,T21〜T26のオン時間の割合を制御することにより三相コイルに回転磁界を形成でき、モータMG1,MG2を回転駆動することができる。インバータ41,42は、正極母線54aと負極母線54bとを共用しているから、モータMG1,MG2のいずれかで発電される電力を他のモータに供給することができる。正極母線54aと負極母線54bとには平滑用のコンデンサ57が接続されている。モータMG1,MG2は、いずれもモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流,インバータ41,42に取り付けられた温度センサ41a,42aからのインバータ温度Tinv1,Tinv2などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、モータECU40は、回転位置検出センサ43,44からの信号に基づいてモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2も演算している。
昇圧回路55は、図2に示すように、2つのトランジスタT31,T32とトランジスタT31,T32に逆方向に並列接続された2つのダイオードD31,D32とリアクトルLとからなる昇圧コンバータとして構成されている。2つのトランジスタT31,T32は、それぞれインバータ41,42の正極母線54aと負極母線54bとに接続されており、その接続点にリアクトルLが接続されている。また、リアクトルLと負極母線54bとにはそれぞれバッテリ50の正極端子と負極端子とが接続されている。したがって、トランジスタT31,T32をオンオフ制御することによりバッテリ50の直流電力をその電圧を昇圧してインバータ41,42に供給したり正極母線54aと負極母線54bとに作用している直流電圧を降圧してバッテリ50を充電したりすることができる。リアクトルLと負極母線54bとには平滑用のコンデンサ58が接続されている。以下、昇圧回路55より電力ライン54側を高電圧系といい、昇圧回路55よりバッテリ50側を低電圧系という。
バッテリ50は、リチウムイオン電池として構成されており、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ50に取り付けられた温度センサ51からの電池温度Tbなどが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。また、バッテリECU52は、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量SOCを演算したり、演算した残容量SOCと電池温度Tbとに基づいてバッテリ50を充放電してもよい最大許容電力である入出力制限Win,Woutを演算している。なお、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、電池温度Tbに基づいて入出力制限Win,Woutの基本値を設定し、バッテリ50の残容量SOCに基づいて出力制限用補正係数と入力制限用補正係数とを設定し、設定した入出力制限Win,Woutの基本値に補正係数を乗じることにより設定することができる。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、コンデンサ57の端子間に取り付けられた電圧センサ57aからのコンデンサ57の電圧(以下、高電圧系の電圧という)VHやコンデンサ58の端子間に取り付けられた電圧センサ58aからのコンデンサ58の電圧VL,イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。また、ハイブリッド用電子制御ユニット70からは、昇圧回路55のスイッチング素子へのスイッチング制御信号,各種情報を表示可能なディスプレイ89への信号などが出力ポートを介して出力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。なお、実施例のハイブリッド自動車20では、シフトポジションセンサ82により検出するシフトポジションSPとしては、駐車ポジション(Pポジション)やニュートラルポジション(Nポジション),ドライブポジション(Dポジション),リバースポジション(Rポジション)などがある。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作について説明する。図3はハイブリッド用電子制御ユニット70により実行されるNポジション時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、シフトポジションSPがNポジションのときに繰り返し実行される。
Nポジション時制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、エンジン運転状態フラグF1やバッテリ50の残容量SOC,電圧センサ57aからの高電圧系の電圧VHなどのデータを入力する(ステップS100)。ここで、エンジン運転状態フラグF1は、エンジン22が運転停止されているときに値0、エンジン22が運転されているときに値1が設定されたものをエンジンECU24から通信により入力するものとした。また、バッテリ50の残容量SOCは、図示しない電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて演算されたものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、エンジン運転状態フラグF1の値を調べ(ステップS110)、エンジン運転状態フラグF1が値0のとき、即ちエンジン22が運転停止されているときには、エンジン22が始動されるよう始動指令をエンジンECU24とモータECU40とに送信する(ステップS120)。始動指令を受信したモータECU40は、エンジン22をモータリングするためのトルクがモータMG1から出力されるようモータMG1を制御する。また、始動指令を受信したエンジンECU24は、モータMG1によるエンジン22のモータリングによってエンジン22の回転数Neが所定回転数Nref以上に至ったときにエンジン22の点火制御や燃料噴射制御を開始する。なお、このときには、シフトポジションSPがNポジションであるため、駆動軸としてのリングギヤ軸32aにトルクが出力されないようモータMG2を制御する。
そして、エンジン22の始動が完了するのを待って(ステップS130)、インバータ41,42がゲート遮断されるよう(トランジスタT11〜T16,T21〜T26がすべてオフ状態となるよう)ゲート遮断指令をモータECU40に送信する(ステップS140)。ゲート遮断指令を受信したモータECU40は、インバータ41,42のゲート遮断を行なう。即ち、エンジン22が運転停止されている状態でシフトポジションSPがNポジションにシフト変更されたときには、エンジン22を始動してからインバータ41,42のゲート遮断を行なうのである。これは、バッテリ50の残容量SOCが低下したときに、後述の処理によりバッテリ50を充電するためである。こうしてエンジン22が始動された以降や、エンジン22が運転されている状態でシフトポジションSPがNポジションにシフト変更されたときには、ステップS110でエンジン運転状態フラグF1が値1であるから、ステップS120,S130の処理を行なうことなくゲート遮断指令をモータECU40に送信する(ステップS140)。
次に、バッテリ50の残容量SOCを閾値Sloおよび閾値Shiと比較する(ステップS150)。ここで、閾値Sloは、シフトポジションSPがNポジションの状態におけるバッテリ50の充電を開始する残容量SOCであり、バッテリ50の特性などにより定めることができ、例えば、25%や28%,30%などを用いることができる。また、閾値Shiは、シフトポジションSPがNポジションの状態におけるバッテリ50の充電を終了する残容量SOCであり、バッテリ50の特性などにより定めることができ、例えば、40%や42%,45%などを用いることができる。
バッテリ50の残容量SOCが閾値Slo未満のときには、バッテリ50の充電を行なうと判断し、高電圧系の目標電圧VH*に比較的低い電圧VH1を設定すると共に(ステップS170)、高電圧系の電圧VHが目標電圧VH*となるよう昇圧回路55を駆動制御し(ステップS180)、エンジン22の自立運転用の目標回転数Ne*に比較的大きい回転数N1を設定してエンジンECU24に送信し(ステップS190)、エンジン22を比較的高い回転数で自立運転するか否かを示す高回転自立運転フラグF2に値1を設定して(ステップS200)、バッテリ50を充電する旨をディスプレイ89に表示して(ステップS210)、Nポジション時制御ルーチンを終了する。目標回転数Ne*を受信したエンジンECU24は、エンジン22が目標回転数Ne*で自立運転されるようエンジン22における吸入空気量制御や燃料噴射制御,点火制御などの制御を行なう。ここで、回転数N1や電圧VH1は、モータMG1で回転に伴って発生する逆起電力が高電圧系の電圧VHより大きくなる範囲で設定することができる。インバータ41,42をゲート遮断しているときの動力分配統合機構30の回転要素における回転数の関係を示す共線図の一例を図4に示す。図中、左のS軸はモータMG1の回転数Nm1であるサンギヤ31の回転数を示し、C軸はエンジン22の回転数Neであるキャリア34の回転数を示し、R軸はモータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比Grで除したリングギヤ32の回転数Nrを示す。なお、図4では、車速Vが略値0のとき(リングギヤ軸32aの回転数Nrが略値0のとき)の共線図を示した。図4から明らかなように、エンジン22が回転しているときには、動力分配統合機構30の回転要素における回転数の関係に基づいてモータMG1が回転するため、この回転によってモータMG1では逆起電力が発生する。この逆起電力はモータMG1の回転数が大きいほど大きくなるものであり、インバータ41をゲート遮断している状態では、逆起電力が高電圧系の電圧VH以下のときにはこの逆起電力に基づく電流は電力ライン54に流れないが、逆起電力が高電圧系の電圧VHより大きいときにはインバータ41のダイオードD11〜D16が全波整流回路として機能するため、逆起電力に基づく電流は電力ライン54に流れて昇圧回路55を介してバッテリ50に充電される。実施例では、こうしたバッテリ50の充電が行なわれる範囲で回転数N1や電圧VH1を設定するものとした。回転数N1としては、例えば、3000rpmや3500rpm,4000rpmなどの値を用いるものとしてもよいし、駆動軸としてのリングギヤ軸32aの回転数Nrや車速Vなどに基づいて設定するものとしてもよい。ここで、回転数N1は、電圧VH1が低いほどより低い値を用いることができる。このように回転数N1でエンジン22を自立運転することにより、停止中か走行中かに拘わらずモータMG1で発生する逆起電力によってバッテリ50を充電することができる。しかも、実施例では、このようにエンジン22を回転数N1で自立運転する際に、バッテリ50を充電する旨をディスプレイ89に表示するから、その旨を運転者に認識させることができる。この結果、シフトポジションSPがNポジションで車両が停止しているときには、運転者にシフトポジションSPをPポジションにシフト変更するよう促すことが可能となる。シフトポジションSPがPポジションにシフト変更されると、駆動輪63a,63bがロックされるため、エンジン22から動力を出力してその動力に対してモータMG1から発電用のトルクを出力して発電し、その電力をバッテリ50に充電することができる。即ち、シフトポジションSPがPポジションのときには、シフトポジションSPがNポジションのときとは異なる方法によりバッテリ50を充電することができる。
バッテリ50の残容量SOCが閾値Shi以上のときには、バッテリ50の充電を行なわないと判断し、高電圧系の目標電圧VH*に電圧VH1より高い電圧VH2を設定すると共に(ステップS220)、高電圧系の電圧VHが目標電圧VH*となるよう昇圧回路55を駆動制御し(ステップS230)、エンジン22の自立運転用の目標回転数Ne*に回転数N1より低い回転数N2を設定してエンジンECU24に送信し(ステップS240)、高回転自立運転フラグF2に値0を設定して(ステップS250)、Nポジション時制御ルーチンを終了する。ここで、回転数N2や電圧VH2は、モータMG1で発生する逆起電力が高電圧系の電圧VH以下となる範囲で設定することができる。回転数N1は、例えば、1000rpmや1200rpmなどの値を用いるものとしてもよいし、駆動軸としてのリングギヤ軸32aの回転数Nrや車速Vなどに基づいて設定するものとしてもよい。このようにエンジン22を比較的低い回転数N2で自立運転することにより、燃費の向上を図ることができる。また、高電圧系の電圧VHを比較的高い電圧VH2とすることにより、モータMG1で発生する逆起電力が高電圧系の電圧VHより大きくなるのをより確実に抑制することができる。
バッテリ50の残容量SOCが閾値Slo以上で閾値Shi未満のときには、高回転自立運転フラグF2の値を調べ(ステップS160)、高回転自立運転フラグF2が値1のとき、即ち、エンジン22を比較的高い回転数N1で自立運転しているときには、その状態が継続されるようステップS170〜S210の処理を実行してNポジション時制御ルーチンを終了し、高回転自立運転フラグF2が値0のとき、即ち、エンジン22を比較的低い回転数N2で自立運転しているときには、その状態が継続されるようステップS220〜S250の処理を実行してNポジション時制御ルーチンを終了する。
図5は、エンジン22が運転停止されている状態でシフトポジションSPがDポジションからNポジションにシフト変更されたときのシフトポジションSPとエンジン22の回転数Neとインバータ41,42のゲート遮断の有無とバッテリ50の残容量SOCと高電圧系の電圧VHとの時間変化の様子を示す説明図である。図示するように、シフトポジションSPがDポジションからNポジションにシフト変更されると(時刻t1)、エンジン22を始動し、エンジン22の始動が完了した以降にインバータ41,42をゲート遮断する(時刻t2)。そして、バッテリ50の残容量SOCが閾値Slo以上のときには、高電圧系の電圧VHが比較的高い電圧VH2となるよう昇圧回路55を駆動制御すると共に比較的低い回転数N2でエンジン22を自立運転する。その後、図示しない補機などによる電力消費によってバッテリ50の残容量SOCが低下して閾値Slo未満になると(時刻t3)、高電圧系の電圧VHが比較的低い電圧VH1となるよう昇圧回路55を駆動制御すると共に比較的高い回転数N1でエンジン22を自立運転する。これにより、モータMG1で発生する逆起電力が高電圧系の電圧VHより大きくなってバッテリ50の充電が行なわれる。そして、バッテリ50の残容量SOCが閾値Shi以上になると(時刻t4)、高電圧系の電圧VHが比較的高い電圧VH2となるよう昇圧回路55を駆動制御すると共に比較的低い回転数N2でエンジン22を自立運転する。これにより、バッテリ50の充電が終了する。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、シフトポジションSPがNポジションのときには、インバータ41,42をゲート遮断し、その状態でバッテリ50の残容量SOCが閾値Slo未満のときには、モータMG1で発生する逆起電力が高電圧系の電圧VHより大きくなる回転数N1でエンジン22を自立運転するから、インバータ41,42のゲート遮断を継続しつつバッテリ50を充電することができる。また、エンジン22が運転停止されている状態でシフトポジションSPがNポジションにシフト変更されたときには、エンジン22を始動してからインバータ41,42をゲート遮断するから、その状態でバッテリ50の残容量SOCが閾値Slo未満のときにバッテリ50を充電することができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22を比較的高い回転数N1で自立運転するときには、エンジン22を比較的低い回転数N2で自立運転するときに比して高電圧系の電圧VHが低くなるよう昇圧回路55を駆動制御するものとしたが、エンジン22を自立運転する際の回転数に拘わらず高電圧系の電圧VHが一定となるように昇圧回路55を駆動制御するものとしてもよい。なお、高電圧系の電圧VHが高いほどモータMG1で発生する逆起電力が高電圧系の電圧VHより大きくなるのに必要なエンジン22の下限回転数が大きくなる。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22を比較的高い回転数N1で自立運転するときには、バッテリ50を充電する旨をディスプレイ89に表示して運転者に報知するものとしたが、これに限られず、例えば、音声により運転者に報知するものなどとしてもよい。また、こうした運転者への報知を行なわないものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、昇圧回路55を備えるものとしたが、昇圧回路55を備えないハード構成としてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、減速ギヤ35を介して駆動軸としてのリングギヤ軸32aにモータMG2を取り付けるものとしたが、リングギヤ軸32aにモータMG2を直接取り付けるものとしてもよいし、減速ギヤ35に代えて2段変速や3段変速,4段変速などの変速機を介してリングギヤ軸32aにモータMG2を取り付けるものとしても構わない。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2の動力を減速ギヤ35により変速してリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図6の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aが接続された車軸(駆動輪63a,63bが接続された車軸)とは異なる車軸(図6における車輪64a,64bに接続された車軸)に出力するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の動力を動力分配統合機構30を介して駆動輪63a,63bに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図7の変形例のハイブリッド自動車220に例示するように、エンジン22のクランクシャフト26に接続されたインナーロータ232と駆動輪63a,63bに動力を出力する駆動軸に接続されたアウターロータ234とを有し、エンジン22の動力の一部を駆動軸に伝達すると共に残余の動力を電力に変換する対ロータ電動機230を備えるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の動力を動力分配統合機構30を介して駆動輪63a,63bに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図8の変形例のハイブリッド自動車320に例示するように、エンジン22に発電用のモータMG1が接続されていると共に駆動輪63a,63bにモータMG2が接続され、モータMG1,MG2を駆動するインバータ41,42にバッテリ50が接続されているものとしてもよい。
また、こうした自動車に適用するものに限定されるものではなく、列車など自動車以外の車両の形態としても構わない。さらに、こうした車両の制御方法の形態としてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン22が「内燃機関」に相当し、モータMG1が「発電機」に相当し、モータMG2が「電動機」に相当し、インバータ41が「第1の駆動回路」に相当し、インバータ42が「第2の駆動回路」に相当し、バッテリ50が「蓄電手段」に相当し、シフトポジションSPがNポジションのときには、インバータ41,42がゲート遮断されるようゲート遮断指令をモータECU40に送信し、インバータ41,42がゲート遮断されている状態でバッテリ50の残容量SOCが閾値Slo未満のときには、高電圧系の目標電圧VH*に比較的低い電圧VH1を設定すると共に高電圧系の電圧VHが目標電圧VH*となるよう昇圧回路55を駆動制御し、エンジン22の自立運転用の目標回転数Ne*に比較的大きい回転数N1を設定してエンジンECU24に送信する図3のNポジション時制御ルーチンを実行するハイブリッド用電子制御ユニット70と、ゲート遮断指令を受信したときにインバータ41,42のゲート遮断を行なうモータECU40と、受信した目標回転数Ne*でエンジン22が自立運転されるようエンジン22を制御するエンジンECU24と、が「制御手段」に相当する。また、昇圧回路55が「高電圧系電圧調整手段」に相当し、動力分配統合機構30が「3軸式動力入出力手段」に相当する。さらに、対ロータ電動機230も「発電機」に相当する。
ここで、「内燃機関」としては、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関に限定されるものではなく、水素エンジンなど如何なるタイプの内燃機関であっても構わない。「発電機」としては、同期発電電動機として構成されたモータMG1や対ロータ電動機230に限定されるものではなく、誘導電動機など、内燃機関の回転数に対して所定の関係をもった回転数で回転し、該回転伴って逆起電力を発生可能なものであれば如何なるものとしても構わない。「電動機」としては、同期発電電動機として構成されたモータMG2に限定されるものではなく、誘導電動機など、走行用の動力を出力可能なものであれば如何なるタイプの電動機であっても構わない。「第1の駆動回路」としては、インバータ41に限定されるものではなく、スイッチング素子のスイッチングにより発電機を駆動するものであれば如何なるものとしても構わない。「第2の駆動回路」としては、インバータ42に限定されるものではなく、スイッチング素子のスイッチングにより電動機を駆動するものであれば如何なるものとしても構わない。「蓄電手段」としては、二次電池としてのバッテリ50に限定されるものではなく、キャパシタなど、第1の駆動回路および第2の駆動回路を介して発電機および電動機と電力のやりとりが可能なものであれば如何なるものとしても構わない。「制御手段」としては、シフトポジションSPがNポジションのときには、インバータ41,42をゲート遮断し、その状態でバッテリ50の残容量SOCが閾値Slo未満のときには、高電圧系の電圧VHが目標電圧VH*(比較的低い電圧VH1)となるよう昇圧回路55を駆動制御すると共にモータMG1で発生する逆起電力が高電圧系の電圧VHより大きくなる回転数N1でエンジン22を自立運転するものに限定されるものではなく、エンジン22が運転停止されている状態でシフトポジションSPがNポジションにシフト変更されたときにはエンジン22を始動してからインバータ41,42をゲート遮断するものとしたり、エンジン22を自立運転する際の回転数に拘わらず高電圧系の電圧VHが一定となるように昇圧回路55を駆動制御するものとしたり、エンジン22を比較的高い回転数N1で自立運転するときにはバッテリ50を充電する旨をディスプレイ89に表示して運転者に報知するものとするなど、シフトポジションがニュートラルポジションのとき、第1の駆動回路および第2の駆動回路がゲート遮断されるよう第1の駆動回路と第2の駆動回路とを制御し、第1の駆動回路および第2の駆動回路のゲート遮断中であって蓄電手段の蓄電量が所定量未満である遮断低蓄電量時には第1の駆動回路および第2の駆動回路に作用する電圧に比して発電機で発生する逆起電力が大きくなる回転数で内燃機関が運転されるよう内燃機関を制御するものであれば如何なるものとしても構わない。「高電圧系電圧調整手段」としては、昇圧回路55に限定されるものではなく、蓄電手段が接続された低電圧系と第1の駆動回路および第2の駆動回路が接続された高電圧系とに接続され、高電圧系の電圧を調整するものであれば如何なるものとしても構わない。「3軸式動力入出力手段」としては、上述の動力分配統合機構30に限定されるものではなく、ダブルピニオン式の遊星歯車機構を用いるものや複数の遊星歯車機構を組み合わせて4以上の軸に接続されるものやデファレンシャルギヤのように遊星歯車とは異なる作動作用を有するものなど、駆動軸と出力軸と発電機の回転軸との3軸に接続され3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力するものであれば如何なるものとしても構わない。なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための最良の形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、車両の製造産業などに利用可能である。
本発明の一実施例であるハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 モータMG1,MG2を含む電機駆動系の構成の概略を示す構成図である。 実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行されるNポジション時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 走行中にインバータ41,42をゲート遮断しているときの動力分配統合機構30の回転要素における回転数の関係を示す共線図の一例を示す説明図である。 エンジン22が運転停止されている状態でシフトポジションSPがDポジションからNポジションにシフト変更されたときのシフトポジションSPとエンジン22の回転数Neとインバータ41,42のゲート遮断の有無とバッテリ50の残容量SOCと高電圧系の電圧VHとの時間変化の様子を示す説明図である。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車320の構成の概略を示す構成図である。
符号の説明
20,120,220,320 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、35 減速ギヤ、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、51 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、54a 正極母線、54b 負極母線、55 昇圧回路、57,58 コンデンサ、57a,58a 電圧センサ、60 ギヤ機構、62 デファレンシャルギヤ、63a,63b 駆動輪、64a,64b 車輪、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、230 対ロータ電動機、232 インナーロータ、234 アウターロータ、MG1,MG2 モータ、D11〜D16,D21〜D26,D31,D32 ダイオード、T11〜T16,T21〜T26,T31,T32 トランジスタ、L リアクトル。

Claims (7)

  1. 内燃機関と、
    前記内燃機関の回転数に対して所定の関係をもった回転数で回転し、該回転に伴って逆起電力を発生可能な発電機と、
    走行用の動力を出力可能な電動機と、
    スイッチング素子のスイッチングにより前記発電機を駆動する第1の駆動回路と、
    スイッチング素子のスイッチングにより前記電動機を駆動する第2の駆動回路と、
    前記第1の駆動回路および前記第2の駆動回路を介して前記発電機および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、
    シフトポジションがニュートラルポジションのとき、前記第1の駆動回路および前記第2の駆動回路がゲート遮断されるよう該第1の駆動回路と該第2の駆動回路とを制御し、前記第1の駆動回路および前記第2の駆動回路のゲート遮断中であって前記蓄電手段の蓄電量が所定量未満である遮断低蓄電量時には前記第1の駆動回路および前記第2の駆動回路に作用する電圧に比して前記発電機で発生する逆起電力が大きくなる回転数で前記内燃機関が運転されるよう前記内燃機関を制御する制御手段と、
    を備える車両。
  2. 前記制御手段は、前記内燃機関が運転停止されている状態で前記シフトポジションがニュートラルポジションにシフト変更されたときには、前記内燃機関が始動されるよう前記内燃機関と前記第1の駆動回路とを制御し、該内燃機関の始動後に前記第1の駆動回路および前記第2の駆動回路がゲート遮断されるよう該第1の駆動回路と該第2の駆動回路とを制御する手段である請求項1記載の車両。
  3. 前記制御手段は、前記第1の駆動回路および前記第2の駆動回路のゲート遮断中であって前記蓄電手段の蓄電量が前記所定量以上であるときには、前記遮断低蓄電量時に比して低い回転数で前記内燃機関が運転されるよう該内燃機関を制御する手段である請求項1または2記載の車両。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1つの請求項に記載の車両であって、
    前記蓄電手段が接続された低電圧系と前記第1の駆動回路および前記第2の駆動回路が接続された高電圧系とに接続され、前記高電圧系の電圧を調整する高電圧系電圧調整手段を備え、
    前記制御手段は、前記遮断低蓄電量時には、前記第1の駆動回路および前記第2の駆動回路のゲート遮断中であって前記蓄電手段の蓄電量が前記所定量以上であるときに比して前記高電圧系の電圧が低くなるよう前記高電圧系電圧調整手段を制御する手段である、
    車両。
  5. 前記第1の駆動回路は、前記発電機で発生する逆起電力に対して全波整流を行なうことが可能な複数のダイオードを有する回路である請求項1ないし4のいずれか1つの請求項に記載の車両。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1つの請求項に記載の車両であって、
    車軸に連結された駆動軸と前記内燃機関の出力軸と前記発電機の回転軸との3軸に接続され、該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段を備え、
    前記電動機は、前記駆動軸に動力を入出力可能である、
    車両。
  7. 内燃機関と、前記内燃機関の回転数に対して所定の関係をもった回転数で回転し該回転に伴って逆起電力を発生可能な発電機と、走行用の動力を出力可能な電動機と、スイッチング素子のスイッチングにより前記発電機を駆動する第1の駆動回路と、スイッチング素子のスイッチングにより前記電動機を駆動する第2の駆動回路と、前記第1の駆動回路および前記第2の駆動回路を介して前記発電機および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、を備える車両の制御方法であって、
    シフトポジションがニュートラルポジションのとき、前記第1の駆動回路および前記第2の駆動回路がゲート遮断されるよう該第1の駆動回路と該第2の駆動回路とを制御し、前記第1の駆動回路および前記第2の駆動回路のゲート遮断中であって前記蓄電手段の蓄電量が所定量未満である遮断低蓄電量時には前記第1の駆動回路および前記第2の駆動回路に作用する電圧に比して前記発電機で発生する逆起電力が大きくなる回転数で前記内燃機関が運転されるよう前記内燃機関を制御する、
    ことを特徴とする車両の制御方法。
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