JP2010184514A - ハイブリッド車両のモータ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】バッテリが電力入出力制限状態となったときに、発電電力消費電力とが乖離するのを抑制し、過電圧による部品の破損や電圧低下によるモータのトルク不足の発生を抑制することができるハイブリッド車両のモータ制御装置を提供すること。
【解決手段】ドライバ要求トルクに基づいて、モータトルク指令値を演算するモータトルク演算部103を備えたハイブリッド車両のモータ制御装置であって、モータトルク演算部103は、バッテリが、電力入出力を制限された入出力制限状態である場合には、ドライバ要求トルクに基づくモータトルク指令の演算をキャンセルし、発電機の発電電力とモータの消費電力との差分が、バッテリの電力入出力制限内に収まるようモータトルク指令を演算する入出力制限処理を行なうことを特徴とするハイブリッド車両のモータ制御装置とした。
【選択図】図4

Description

本発明は、ハイブリッド車両のモータ制御装置に関し、特に、バッテリに不具合が生じた場合の制御に関する。
従来、ハイブリッド車両のモータ制御装置において、バッテリの出力制限などを考慮するようにしたものが、例えば、特許文献1などにより知られている。
この従来技術は、変速機の変速比の変更が要求されたときに、現在の充放電パワーと変更必要電力との和の変更時想定電力が、バッテリの出力制限以上であるときには、補機駆動用電力を制限し、変速比を変更する際に必要な電力によってバッテリが過剰に放電するのを防止するようにしている。
特開2005−168083号公報
従来技術では、バッテリが故障したり、バッテリ充放電量が低下するほどの低温になったりすると、バッテリの電力入出力が制限される場合がある。このような場合に、発電電力と消費電力が乖離すると、過電圧状態が発生して、部品などを傷めたり、電圧低下が生じてモータトルクの低下が発生したりする。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、バッテリが電力入出力制限状態となったときに、発電電力と消費電力とが乖離するのを抑制し、過電圧による部品の破損や電圧低下によるモータのトルク不足の発生を抑制することができるハイブリッド車両のモータ制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のハイブリッド車両のモータ制御装置は、アクセル開度と車速とに基づいて、運転者が要求するドライバ要求トルクを演算するドライバ要求トルク演算部と、前記ドライバ要求トルクに基づいて、モータトルク指令値を演算するモータトルク演算部と、前記モータトルク指令値に基づいて、前記モータを制御する駆動制御部と、を備えたハイブリッド車両のモータ制御装置であって、前記モータトルク演算部は、前記バッテリが、電力入出力を制限された入出力制限状態であると判定された場合には、前記ドライバ要求トルクに基づく前記モータトルク指令の演算をキャンセルし、前記発電機の発電電力と前記モータの消費電力との差分が、前記バッテリの電力入出力制限内に収まるよう前記モータトルク指令を演算する入出力制限処理を行なうことを特徴とするハイブリッド車両のモータ制御装置とした。
本発明のハイブリッド車両のモータ制御装置にあっては、バッテリが、故障したり低温になってバッテリ充放電量が制限されたりして、電力入出力を制限された入出力制限状態となった場合には、モータトルク演算部は、ドライバ要求トルクに基づくモータトルク指令の演算をキャンセルして入出力制限処理を行なう。この入出力制限処理では、モータトルク演算部は、発電機の発電電力とモータの消費電力との差分が、バッテリの電力入出力制限内に収まるようモータトルク指令を演算する。
したがって、バッテリが電力入出力制限状態となったときに、発電電力と消費電力とが乖離するのを抑制し、過電圧による部品の破損や電圧低下によるモータのトルク不足の発生を抑制することができる。
実施例1のハイブリッド車両のモータ制御装置が適用された後輪駆動によるハイブリッド車両の一例を示す全体システム図である。 実施例1のハイブリッド車両のモータ制御装置におけるモータトルク演算処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1においてモータトルク指令値を演算する構成を示すブロック図であり、通常演算処理を行なう状態を示している。 実施例1においてモータトルク指令値を演算する構成を示すブロック図であり、バッテリの電力入出力制限時の演算処理を行なう状態を示している。 実施例1においてモータトルク指令値の演算ブロック図であり、バッテリ故障時の演算処理を行なう状態を示している。 実施例1においてモータトルク指令値の演算ブロック図であり、バッテリ充放電量減少時の演算処理を行なう状態を示している。 実施例2のハイブリッド車両のモータ制御装置におけるモータトルク演算処理の流れを示すフローチャートである。 実施例2においてモータトルク指令値を演算する構成を示すブロック図であり、バッテリの電力入出力制限時の演算処理を行なう状態を示している。 実施例3のハイブリッド車両のモータ制御装置におけるモータトルク演算処理の流れを示すフローチャートである。 実施例3におけるバッテリの電力入出力制限時のモータトルク指令値の演算ブロック図である。 実施例4のハイブリッド車両のモータ制御装置が適用された後輪駆動によるハイブリッド車両の一例を示す全体システム図である。 実施例5のハイブリッド車両のモータ制御装置が適用された後輪駆動によるハイブリッド車両の一例を示す全体システム図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本発明の実施の形態のクラッチ制御装置は、駆動輪(LT,RT)を駆動可能なモータ(MG1,MG2)と、このモータに供給する電力を生成する発電機(MG1,MG2)と、この発電機を駆動可能なエンジン(Eng)と、前記モータに電力を供給するとともに、前記発電機が発電した電力を充電するバッテリ(BAT)と、アクセル開度と車速とに基づいて、運転者が要求するドライバ要求トルクを演算するドライバ要求トルク演算部(101)と、前記ドライバ要求トルクに基づいて、モータトルク指令値を演算するモータトルク演算部(103)と、前記モータトルク指令値に基づいて、前記モータを制御する駆動制御部(12)と、を備えたハイブリッド車両のモータ制御装置であって、前記モータトルク演算部(103)は、前記バッテリ(BAT)が、電力入出力を制限された入出力制限状態であると判定された場合には、前記ドライバ要求トルクに基づく前記モータトルク指令の演算をキャンセルし、前記発電機の発電電力と前記モータの消費電力との差分が、前記バッテリの電力入出力制限内に収まるよう前記モータトルク指令を演算する入出力制限処理を行なうことを特徴とするハイブリッド車両のモータ制御装置である。
図1〜図6に基づき、この発明の最良の実施の形態の実施例1のクラッチ制御装置について説明する。
まず、図1の実施例1のハイブリッド車両のモータ制御装置が適用された後輪駆動式のハイブリッド車両(ハイブリッド車両の一例)を示す概略図に基づき、駆動系および制御系の構成を説明する。
実施例1を適用したハイブリッド車両の駆動系は、図1に示すように、エンジンEng、第1モータジェネレータMG1、第2モータジェネレータMG2、バッテリBAT、遊星歯車機構(伝達機構)PG、プロペラシャフトPS、ディファレンシャルDF、左駆動輪LT、右駆動輪RTを備えている。
エンジンEngは、希薄燃焼可能であり、スロットルアクチュエータによる吸入空気量とインジェクタによる燃料噴射量と、点火プラグによる点火時期の制御により、エンジントルクが指令値と一致するように制御される。
遊星歯車機構PGは、周知のように、サンギヤSG、キャリアCG、リングギヤRGを備えている。そして、エンジンEngの出力でキャリアCGを回転可能に、エンジンEngの出力軸EOSがキャリアCGに同軸に結合されている。
第1モータジェネレータMG1のロータが一体に設けられた入出力軸MG1Sが、サンギヤSGに結合されている。第2モータジェネレータMG2のロータが一体に設けられた入出力軸MG2Sが、リングギヤRGに同軸に結合されている。リングギヤRGの回転をプロペラシャフトPSに伝達可能な出力ギヤOTGが設けられている。
第1モータジェネレータMG1が発電機として機能するときには、キャリアCGから入力されるエンジンEngからの動力を、サンギヤSG側とリングギヤRG側とに、そのギヤ比に応じて分配する。
一方、第1モータジェネレータMG1が、電動機として機能するときには、キャリアCGから入力されるエンジンEngからの動力と、サンギヤSGから入力される第1モータジェネレータMG1からの動力を統合して、リングギヤRGに出力する。なお、リングギヤRGに出力された駆動力は、出力ギヤOTGおよびプロペラシャフトPSを介して、左右駆動輪LT,RTに伝達される。
また、第2モータジェネレータMG2は、リングギヤRGに結合されていることから、電動機として機能するときには、その動力を、左右駆動輪LT,RTに伝達でき、一方、発電機として機能するときには、リングギヤRGに入力される動力で発電可能である。
上記の遊星歯車機構PGの構成に基づいて、第1モータジェネレータMG1および第2モータジェネレータMG2は、共に発電機として駆動することができるとともに、電動機として駆動できる周知の同期発電電動機を構成しており、インバータ2,2を介してバッテリBATと電力のやり取りを行なう。そして、両モータジェネレータMG1,MG2の一方で発電される電力を、もう一方で消費することができるようになっている。
したがって、バッテリBATは、両モータジェネレータMG1,MG2から生じる電力や不足する電力に応じて、充放電される。そして、両モータジェネレータMG1,MG2の電力収支のバランスを取った場合には、バッテリBATは、充放電されない。
実施例1を適用したハイブリッド車両の制御系は、図1に示すように、統合コントローラ1と、エンジンコントローラ11と、モータコントローラ(駆動制御部)12と、バッテリコントローラ13と、を備えている。
さらに、ハイブリッド車両の制御系は、走行状態を検出する手段として、第1モータ回転数センサ21と、第2モータ回転数センサ22と、アクセルセンサ23と、エンジン回転数センサ24と、ストローク位置センサ26と、車速センサ27となどを備えている。
統合コントローラ1は、バッテリ状態、アクセル開度、車速(変速機出力回転数に同期した値)、などから発電トルク指令値およびモータトルク指令値などを演算する。そして、この演算結果に基づき、両モータジェネレータMG1,MG2、エンジンEngに対する指令値を、各コントローラ11,12,13へと送信する。
エンジンコントローラ11は、エンジン回転数センサ24からのセンサ情報を入力するとともに、統合コントローラ1からのエンジントルク指令値を達成するようにエンジントルク抑制制御を行なう。
モータコントローラ12は、統合コントローラ1からの発電トルク指令値、モータトルク指令値、モータ回転数指令値を達成するように両モータジェネレータMG1,MG2の制御を行なう。
バッテリコントローラ13は、バッテリBATの充電状態(バッテリ充放電量SOC)を管理し、その情報を統合コントローラ1へと送信する。
第1モータ回転数センサ21は、第1モータジェネレータMG1の入出力軸MG1Sの回転数を検出する。また、第2モータ回転数センサ22は、第2モータジェネレータMG2の入出力軸MG2Sの回転数を検出する。
アクセルセンサ23は、図外のアクセルペダルの操作伝達系に設けられ、アクセル開度を検出する。エンジン回転数センサ24は、エンジンEngの出力軸回転数を検出する。ストローク位置センサ26は、ブレーキペダル(図示省略)の踏込ストロークを検出する。車速センサ27は、遊星歯車機構PGのリングギヤRGからプロペラシャフトPSの駆動伝達系に設けられ、車速を検出する。
次に、統合コントローラ1において実行されるモータ制御について説明する。
図2は、モータトルク演算処理の流れを示すフローチャートであり、ステップS1およびS3では、バッテリBATが、電力入出力制限状態であるか否かを判定する。なお、本実施例1にあっては、電力入出力制限状態は、バッテリBATの故障時、およびバッテリ充放電量SOCのあらかじめ設定されたバッテリ充放電量閾値SOCth以下への低減時とする。
したがって、最初のステップS1では、バッテリBATに故障が生じているか否か判定し、故障が生じているときには、ステップS2に進み、故障が生じていない場合にはステップS3に進む。
ステップS2では、発電電力(発電電力)とモータ回転数とに基づいて、モータトルク指令値を演算する。
ステップS3では、極低温などで、バッテリ充放電量SOCがあらかじめ設定されたバッテリ充放電量閾値SOCth以下となっているか否か判定し、バッテリ閾値以下の場合は、ステップS4に進み、バッテリ充放電量閾値SOCthよりも大きい場合は、ステップS5に進む。
ステップS4では、発電電力とモータ回転数とバッテリ充放電量SOCから、モータトルク指令値を算出する。一方、ステップS5では、通常演算処理によりモータトルク指令値を演算する。
次に、ステップS2,S4,S5におけるモータトルク指令値の算出処理の詳細について説明する。ここで、まず、ステップS5の通常演算処理によるモータトルク指令値の演算処理の詳細を説明する。
図3は、モータトルク指令値を演算する構成を示すブロック図で、ドライバ要求トルク演算部101、発電トルク演算部102、モータトルク演算部103を備えている。
なお、図3は、通常演算処理を実行する状態を示しており、このとき、ドライバ要求トルク演算部101は、アクセル開度Apoおよび車速Vspから、あらかじめ記憶されているマップに基づいて、ドライバ要求トルクを演算する。
発電トルク演算部102は、ドライバ要求トルクとエンジン情報(エンジントルク)から、あらかじめ記憶されているマップなどに基づいて、発電トルク指令値を演算する。
モータトルク演算部103は、発電トルク指令値とドライバ要求トルクから、モータトルク指令値を演算する。
次に、ステップS2のバッテリ故障時にモータトルク指令値を演算する構成について説明する。この場合、図4の演算ブロック図に示すように、モータトルク演算部103では、ドライバ要求トルクを用いずに、発電トルク指令値(発電電力)とモータ回転数とから、下記の式(1)に基づいてモータトルクを演算する。
モータトルク指令値=発電電力/モータ回転数 ・・・(1)
このバッテリ故障時のモータトルク演算部103における演算を図5の演算ブロック図により詳細に説明すると、発電効率マップでは、両モータジェネレータMG1,MG2の発電効率があらかじめマップ化されており、両モータジェネレータMG1,MG2のうち発電に使用されるものの回転数と発電トルク指令値とから、発電効率を得る。そして、その時点の電流と電圧とを積算したものを発電効率で除算し、発電電力を演算する。
この発電電力をモータ回転数で除算し、これにモータ効率マップに基づいて、モータ回転数とモータトルク指令値の前回値とから得られたモータジェネレータ効率を積算し、モータトルク指令値を求める。
次に、ステップS4のバッテリ充放電量減少時にモータトルク指令値を演算する構成について説明する。この場合も、ドライバ要求トルクを用いることなく、発電電力とモータ回転数とバッテリ充放電量SOCとからモータトルク指令値を算出する。
図6は、その詳細を示す演算ブロック図であり、図5に示すバッテリ故障時の演算との相違点は、発電電力に充電可能量を加算した値を、モータ回転数で除算している点である。すなわち、ステップS4の処理では、モータトルク指令値を、下記の式(2)に基づいて演算している。
モータトルク指令=(発電電力+バッテリ充電可能量)/モータ回転数 ・・(2)
次に、実施例1の作用を説明する。
実施例1では、バッテリBATが、電力入出力制限状態となったとき、すなわち、バッテリ故障時およびバッテリ充放電量SOCがバッテリ充放電量閾値SOCthよりも低下した場合には、発電電力とモータとして出力する駆動トルク(消費電力)とを、一致させ、バッテリBATにおいて充放電を行なわずに済ませることができる。また、発電電力と消費電力とが完全に一致しなくても、その差分は、バッテリBATの電力入出力制限内とすることができる。
したがって、バッテリBATが電力入出力制限状態となったときに、発電電力と消費電力とが乖離するのを抑制し、過電圧による部品の破損や電圧低下によるモータトルク不足の発生を抑制することができる。
なお、この場合、ドライバの要求するトルクとは異なる駆動トルクが一時的に出力されることになるが、そもそも発電電力は、ドライバ要求トルクを元に演算されており、例えば、数100msec程度の時間経過後、最終的には、駆動トルクがドライバ要求トルクと一致することになる。
(実施例1の効果)
以上説明したように、実施例1では、以下列挙する効果を得ることができる。
a)バッテリ故障時およびバッテリ充放電量SOCがバッテリ充放電量閾値SOCth以下となった、バッテリ電力入出力制限状態である場合には、発電電力とモータ駆動トルクとを略一致させ、発電電力と消費電力との差分を、バッテリBATの電力入出力制限内とすることができる。これにより、過電圧状態の発生や、それに伴う部品故障や、モータトルク不足の発生を抑制することができる。
b)発電電力は、発電トルク演算部102において得られた発電トルク指令値に基づいて演算されているため、この発電電力とモータ回転数とから得たモータトルク指令値は、最終的にドライバ要求トルクと一致することになる。したがって、実際に出力されるモータトルクを、要求トルク(アクセル操作)に近づけることができ、ドライバに、要求トルクと異なる違和感を与えることを抑制できる。
c)遊星歯車機構PGは、エンジンEngの駆動力と、両モータジェネレータMG1,MG2の駆動力を、左右駆動輪LT,RT側に伝達することが可能であるため、ドライバ要求トルクに対して、モータトルクが不足する場合は、適宜、エンジンEngの駆動力を左右駆動輪LT,RT側に伝達して、トルク不足を補うことが可能である。
(他の実施例)
以下に、他の実施例について説明するが、これら他の実施例は、実施例1の変形例であるため、その相違点についてのみ説明し、実施例1あるいは他の実施例と共通する構成については共通する符号を付けることで説明を省略する。
実施例2は、実施例1の変形例であり、統合コントローラ1のモータトルク指令値演算処理の一部が、実施例1と異なる。なお、実施例1のフローチャートと同じ処理を行なうステップには、同じ符号を付けて説明を省略する。
すなわち、図7のフローチャートに示すように、バッテリ故障時、あるいはバッテリ充放電量SOCの低下時に進むステップS22では、電圧フィードバックによりモータトルク指令値を決定する処理を行なう。
すなわち、図8のブロック図に示すように、モータトルク演算部203は、実電圧を入力し、この実電圧が、あらかじめ設定された目標電圧(例えば、250V)に追従するようにモータトルク指令値を演算しフィードバック制御する。なお、このフィードバック制御として、例えば、PI(Proportional Integral)制御を用いる。
したがって、実電圧が目標電圧を越える時は、発電電力がモータ消費電力とバッテリ充電エネルギよりも大きいと判断し(発電電力>モータ消費電力+バッテリ充電エネルギ)、エネルギ収支を0に近づけるべく、モータ消費電力を多くするためにモータトルク指令値を大きくする。
逆に、実電圧が目標電圧を下回る時は、発電電力がモータ消費電力とバッテリ充電エネルギよりも小さいと判断し(発電電力<モータ消費電力+バッテリ充電エネルギ)、エネルギ収支を0に近づけるべく、モータ消費電力を小さくするためにモータトルク指令値を小さくする。
(実施例2の効果)
以上説明したように、実施例2にあっても、バッテリ故障時およびバッテリ充放電量SOCがバッテリ充放電量閾値SOCth以下となった、バッテリ電力入出力制限状態である場合には、発電電力とモータ駆動トルクとを略一致させ、発電電力と消費電力との差分を、バッテリBATの電力入出力制限内とすることができる。これにより、過電圧状態の発生や、それに伴う部品故障や、モータトルク不足の発生を抑制することができる。
図6に通常時の制御方法を記載しているが、通常時にもこのロジックをあらかじめ適用することも出来る。
実施例3は、実施例1の変形例であり、統合コントローラ1のモータトルク指令値演算処理の一部が、実施例1と異なる。なお、実施例1のフローチャートと同じ処理を行なうステップには、同じ符号を付けて説明を省略する。
すなわち、図9のフローチャートに示すように、バッテリ故障時、あるいはバッテリ充放電量SOCの低下時に進むステップS32では、フィードフォワード項およびフィードバック項によりモータトルク指令値を決定する処理を行なう。
図10は、このステップS32で行なうモータトルク決定処理の詳細を示す演算ブロック図である。この図に示すように、フィードフォワード項を、実施例1のモータトルク指令値を求めるのと同様の手法で、発電トルク指令値(発電電力)、モータ回転数、バッテリ充放電量SOCから求める。また、フィードバック項は、実施例2のモータトルク指令値を求めるのと同様の手法で、実電圧を目標電圧に追従させる。
このようにして得られたフィードフォワード項とフィードバック項とを加算してモータトルク指令値を決定している。
(実施例3の作用)
実施例3では、バッテリの電力入出力制限時は、発電電力、モータ回転数、バッテリ充放電量SOCから演算したフィードフォワード項と、目標電圧(例えば250V)に実電圧が追従するように演算したフィードバック項と、を加算してモータトルク指令値を演算するようにした。
したがって、バッテリ電力入出力制限状態の場合には、発電電力とモータ駆動トルクとを、さらに一致させることができ、発電電力と消費電力との差分を、より小さくできる。
これにより、過電圧状態の発生や、それに伴う部品故障や、モータトルク不足の発生を抑制することができる。
実施例4は、実施例1の変形例であり、図11に示すように、第2モータジェネレータMG2の入出力軸とリングギヤRGとの間に、自動変速機ATを介在させた例である。したがって、第2モータジェネレータMG2から左右駆動輪LT,RTに向けて出力する駆動トルクの自由度が高まり、動力性能が向上する。
実施例5は、図12に示すように、左右駆動輪LT,RTをモータMOのみにより駆動させ、エンジンEngは発電機GEを発電させる、いわゆるシリーズ式のハイブリッド車両に適用した例である。また、この実施例5では、モータMOからディファレンシャルDFとの間に、自動変速機ATが介在されている。
なお、発電機コントローラ514は、統合コントローラ1から得られる発電トルク指令値に基づいて、発電機GEを駆動させる。また、モータコントローラ512は、統合コントローラ1から得られるモータトルク指令値に基づいて、モータMOを駆動させる。
以上のように、この実施例5では、モータMOと発電機GEとが独立しているため、モータトルク指令値と発電トルク指令値との演算が容易となる。
以上、本発明のクラッチ制御装置を、実施の形態および実施例1〜5に基づき説明してきたが、具体的な構成は、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1〜5では、FRハイブリッド車両に適用した例を示したが、例えば、FFハイブリッド車両に対しても本発明の制御装置を適用することができる。
101 ドライバ要求トルク演算部
102 発電トルク演算部
103 モータトルク演算部
203 モータトルク演算部
BAT バッテリ
Eng エンジン
LT 左駆動輪
MG1 第1モータジェネレータ(モータ・発電機)
MG2 第2モータジェネレータ(モータ・発電機)
MO モータ
PG 遊星歯車機構(伝達機構)
RT 右駆動輪

Claims (5)

  1. 駆動輪を駆動可能なモータと、
    このモータに供給する電力を生成する発電機と、
    この発電機を駆動可能なエンジンと、
    前記モータに電力を供給するとともに、前記発電機が発電した電力を充電するバッテリと、
    アクセル開度と車速とに基づいて、運転者が要求するドライバ要求トルクを演算するドライバ要求トルク演算部と、
    前記ドライバ要求トルクに基づいて、モータトルク指令値を演算するモータトルク演算部と、
    前記モータトルク指令値に基づいて、前記モータを制御する駆動制御部と、
    を備えたハイブリッド車両のモータ制御装置であって、
    前記モータトルク演算部は、前記バッテリが、電力入出力を制限された入出力制限状態であると判定された場合には、前記ドライバ要求トルクに基づく前記モータトルク指令の演算をキャンセルし、前記発電機の発電電力と前記モータの消費電力との差分が、前記バッテリの電力入出力制限内に収まるよう前記モータトルク指令を演算する入出力制限処理を行なうことを特徴とするハイブリッド車両のモータ制御装置。
  2. 前記モータトルク演算部は、前記入出力制限処理時に、前記発電機の発電電力と、前記バッテリの可能入出力電力と、モータ回転数とに基づいて、前記トルク指令値を演算することを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両のモータ制御装置。
  3. 前記ドライバ要求トルクに基づいて、前記発電機の発電電力を制御する発電制御部を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のハイブリッド車両のモータ制御装置。
  4. 前記駆動輪に、前記モータの駆動力と前記エンジンの駆動力とを伝達可能な伝達機構を備え、
    前記ドライバ要求トルク演算部は、前記ドライバ要求トルクに基づいて、前記エンジンが受け持つエンジン要求トルクと、前記モータが受け持つモータ要求トルクを演算し、
    前記モータトルク演算部は、演算された前記モータ要求トルクに基づいて、前記モータトルク指令値を演算することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のハイブリッド車両のモータ制御装置。
  5. 前記モータトルク演算部は、前記入出力制限処理時には、実電圧が、あらかじめ設定された目標電圧に追従するように前記モータトルク指令値を演算する電圧フィードバック処理を行なうことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のハイブリッド車両のモータ制御装置。
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