JP2009248651A - ハイブリッド車両用走行制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関や走行用電動機を含む複数の制御対象を制御するための演算を行なう複数の演算手段における、演算負荷の偏りを低減する。
【解決手段】内燃機関及び1以上の走行用電動機を含む複数の制御対象を制御するハイブリッド車両用走行制御装置であって、複数の制御対象のうち少なくとも一部に対する制御目標値を決定する制御目標値決定手段と、複数の制御対象の動作状態を検出する動作状態検出手段と、制御目標値決定手段により決定された制御目標値に基づき複数の制御対象を制御するための演算を行なう複数の演算手段と、制御目標値決定手段により決定された制御目標値及び動作状態検出手段により検出された動作状態に基づき制御対象毎の演算負荷を算出し、算出した制御対象毎の演算負荷に基づき各演算手段の演算負荷の偏りが小さくなるように各演算手段に各制御対象を割り振る演算対象割り振り手段と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関及び1以上の走行用電動機を含む複数の制御対象を制御するハイブリッド車両用走行制御装置に関する。
従来、エンジン、エンジンからの動力の一部を受けて発電可能なモータMG1、及びエンジンと共に車軸に直接動力を出力可能なモータMG2を搭載したハイブリッド自動車において、モータMG2を制御する第2CPUに異常が生じたときに、モータMG1を制御する第1CPUによりモータMG2を制御する制御装置についての発明が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−32805号公報
しかしながら、上記従来の制御装置では、各CPUにおける演算負荷の偏りを低減することについての考慮がなされていない。このため、近年のコンピューター性能の向上に伴ってより多くの制御対象を複数のCPUで制御しようとした場合に対応することができない。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、内燃機関や走行用電動機を含む複数の制御対象を制御するための演算を行なう複数の演算手段における、演算負荷の偏りを低減することが可能なハイブリッド車両用走行制御装置を提供することを、主たる目的とする。
上記目的を達成するための本発明の一態様は、
内燃機関及び1以上の走行用電動機を含む複数の制御対象を制御するハイブリッド車両用走行制御装置であって、
前記複数の制御対象のうち少なくとも一部に対する制御目標値を決定する制御目標値決定手段と、
前記複数の制御対象の動作状態を検出する動作状態検出手段と、
前記制御目標値決定手段により決定された制御目標値に基づき、前記複数の制御対象を制御するための演算を行なう複数の演算手段と、
前記制御目標値決定手段により決定された制御目標値及び前記動作状態検出手段により検出された動作状態に基づき制御対象毎の演算負荷を算出し、該算出した制御対象毎の演算負荷に基づき前記各演算手段の演算負荷の偏りが小さくなるように前記各演算手段に前記各制御対象を割り振る演算対象割り振り手段と、
を備えるハイブリッド車両用走行制御装置である。
この本発明の一態様によれば、演算対象割り振り手段が制御対象毎の演算負荷を算出し、算出した制御対象毎の演算負荷に基づき各演算手段の演算負荷の偏りが小さくなるように各演算手段に前記各制御対象を割り振るため、内燃機関や走行用電動機を含む複数の制御対象を制御するための演算を行なう複数の演算手段における、演算負荷の偏りを低減することができる。
本発明の一態様において、
前記演算対象割り振り手段は、演算タイミングが近似する制御対象については、同一の演算手段が演算を行なわないように、前記各演算手段に前記各制御対象を割り振る手段であるものとすると、より好適である。
また、本発明の一態様において、
前記制御対象は、前記1以上の走行用電動機に供給される電力を昇圧する昇圧回路を更に含むものとしてよい。
本発明によれば、内燃機関や走行用電動機を含む複数の制御対象を制御するための演算を行なう複数の演算手段における、演算負荷の偏りを低減することが可能なハイブリッド車両用走行制御装置を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら実施例を挙げて説明する。
以下、本発明の一実施例に係るハイブリッド車両用走行制御装置1について説明する。図1は、ハイブリッド車両用走行制御装置1の全体構成の一例を示す図である。ハイブリッド車両用走行制御装置1は、制御対象であるエンジン10、第1モータMG1、第2モータMG2、及び昇圧回路20を制御するための装置であり、主要な構成として、ハイブリッドECU40と、コア50A、50Bと、共有RAM(Random Access Memory)60及び共有ROM(Read Only Memory)65と、回転数モニター回路70と、割り振りコア判断回路80と、割り振りコア設定回路85と、MG1用I/Oポート90A、エンジン用I/Oポート90B、MG2用I/Oポート90C、及び昇圧回路用I/Oポート90Dと、を備える。
[基本的機能及び動作]
まずは、制御対象である第1モータMG1、第2モータMG2、エンジン10、及び昇圧回路20の機能及び動作、及びハイブリッドECU40による制御目標値決定の流れについて簡単に説明する。図2は、これらの構成要素の連結態様を模式的に示す図である。
エンジン10は、例えば、ガソリン等の燃料により主に走行用の動力を出力する内燃機関である。第1モータMG1や第2モータMG2は、例えば、外表面に永久磁石が貼り付けられたローターと三相コイルが巻回されたステーターとからなる発電可能なPM型の同期発電電動機である。昇圧回路20は、バッテリー39から供給される電力を昇圧して第1モータMG1や第2モータMG2に供給するための回路である。
エンジン10、第1モータMG1、及び第2モータMG2は、プラネタリギア30に連結される。プラネタリギア30は、最内側部を構成する外歯歯車であるサンギア31と、最外側部を構成する内歯歯車であるリングギア32と、これらの間に複数個設けられた外歯歯車のピニオンギア33と、複数のピニオンギア33をプラネタリギア30の中心周りに一体回転させるためのキャリア34と、を備える。
サンギア31には、サンギア軸を介して第1モータMG1の回転軸が連結されている。リングギア32には、リングギア軸及び減速機35を介して第2モータMG2の回転軸が連結されている。また、リングギア32のリングギア軸には、ギア機構36を介して車軸37が連結されている。そして、キャリア34にはダンパ等を介してエンジン10のクランクシャフトが連結されている。
ハイブリッドECU40は、例えば、CPU(Central Processing Unit)を中心としてROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等がバスを介して相互に接続されたマイクロコンピューターであり、その他、フラッシュメモリ等の記憶装置やI/Oポート、タイマー、カウンター等を備える。ROMには、CPUが実行するプログラムやデータが格納されている。
ハイブリッドECU40には、アクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセル開度センサー41、シフト位置を検出するシフトポジションセンサー42、車速センサー43等の検出値が入力されている。ハイブリッドECU40は、これらのセンサー検出値に基づいてエンジン10や第1モータMG1、第2モータMG2の制御目標値を決定する。図3は、ハイブリッドECU40が制御目標値を決定する際に行なう処理の流れを示すフローチャートである。
まず、センサー群から入力されたアクセル開度、シフトポジション、及び車速に基づいて駆動軸37に要求される駆動軸要求トルクTd*を導出し、駆動軸要求動力Pd*を駆動軸要求トルクTd*と駆動軸37の回転数Ndとの積として計算する(S100)。駆動軸要求トルクTd*は、例えば、アクセル開度ACの増加に応じて駆動軸要求トルクTd*が大きくなる傾向に予め定められたマップを用いて導出される。このマップは、ハイブリッドECU40のROM等に予め記憶されている。駆動軸37の回転数は、車速センサー43を構成する車輪速センサーの出力値を用いてもよいし、第2モータMG2に取り付けられた回転センサー(レゾルバ)の出力値に基づいて計算してもよい。
そして、エンジン10から出力すべき要求動力Pe*を、駆動軸要求動力Pd*と図示しないバッテリーECUにより算出されるバッテリー39の充放電要求Pb*(ここでは、充電側を正とする)との和を求めることにより計算する(S102)。
続いて、要求動力Petが閾値P#以上であるか否かを判定する(S104)。閾値P#は、エンジン10をエネルギー効率よく運転できる最小の動力付近の値に設定されている。要求動力Petが閾値Ps未満である場合は、第2モータMG2の動力のみによりモータ走行を行なう(S106)。この場合、駆動軸要求トルクTd*が駆動軸に出力されるために必要な第2モータMG2の目標トルクT2*が、減速機35やギア機構36のギア比を加味して算出され、目標トルクT2*を出力するように第2モータMG2が制御される。図4は、この状態におけるプラネタリギア30の各回転要素の回転数とトルクの力学的な関係を示す共線図である。図中、Sはサンギア31の回転数Nsを、Cはキャリア34の回転数Ncを、Rはリングギア32の回転数Nrを、それぞれ表す。また、図中、太線矢印は、それぞれの回転要素上に出力されるトルクを表す。係る状態において、エンジン10は停止しており、第1モータMG1は特段のトルクを出力することなく空転している。これらの回転数の間には、次式(1)の関係が成り立っている。ρは、プラネタリギア30のギア比である。
(1+ρ)・Nc=ρ・Ns+Nr ‥(1)
一方、要求動力Peが閾値P#以上である場合は、エンジン10と第1モータMG1と第2モータMG2を共に駆動して走行する(エンジン/モータ走行;S108〜S116)。以下、エンジン/モータ走行について説明する。まず、エンジン10をエネルギー効率よく運転できる運転ライン(トルクと回転数を要素とする座標を連ねたもの)上で、このエンジン要求動力Pe*に相当する点の座標をエンジン10の目標トルクTe*、目標回転数Ne*として設定する(S108)。図5に、エンジン10をエネルギー効率よく運転できる運転ラインの一例とこのライン上で目標トルクTe*、目標回転数Ne*を設定する様子を示す。
第1モータMG1に関しては、目標回転数Ne*と現在のリングギア44の回転数Nrから目標回転数NMG1*を式(1)に基づいて計算し、この回転数で駆動されるように、次式(2)のフィードバック制御を行なう(S110)。式中、K1は比例項のゲインを、K2は積分項のゲインを表し、「前回」とは、前回このフローを実行したときの値を表す。なお、リングギア44の回転数Nrは、第2モータMG2に取り付けられた回転センサー(レゾルバ)から計算される回転数に減速機35の減速比を乗じること等により求めることができる。このように、エンジン10よりもレスポンスが良好な第1モータMG1を用いて、より迅速にエンジン10の回転数を目標に近づけている。
TMG1*=前回TMG1*+K1・(NMG1*−NMG1)+K2・∫(NMG1*−NMG1) ‥(2)
第1モータMG1の目標トルクTMG1*が決定されると、エンジン10と第1モータMG1の駆動によってリングギア44に出力されるトルク(以下、直達トルクTerという)を次式(3)により計算し(S112)、駆動軸要求トルクTd*と直達トルクTerとの差を減速機35の減速比で除したものを第2モータMG2の目標トルクTMG2*として設定する(S114;式(4)参照)。
Ter=−TMG1*/ρ ‥(3)
TMG2*=(Td*−Ter)/(減速機35の減速比) …(4)
これらの演算により目標トルクTe*や目標回転数Ne*、目標トルクTMG1*、TMG2*(制御目標値)が設定されると、ハイブリッドECU40から割り振りコア判断回路80に対して制御目標値が出力される(S116)。割り振りコア判断回路80は、後述する特徴的な処理によってエンジン10や第1モータMG1、第2モータMG2、昇圧回路20の制御をコア50A及び50Bに割り振る。この状態における共線図を図6に示す。
このように、本装置が搭載されたハイブリッド車両では、エンジン10から出力すべき要求動力Pe*と閾値P#との比較によりモータ走行とエンジン/モータ走行を切替えている。これにより、低速時の静かな走行と、エネルギー効率の向上を実現している。
なお、以上の説明は、あくまで基本的な制御について説明したものであり、実際には、第1モータMG1や第2モータMG2の目標トルクTMG1*やTMG2*がバッテリー39の残容量によって制限される等、種々の修正が行なわれる。
[コアへの割り振りについて]
次に、本発明の特徴的な構成及び処理について説明する。割り振りコア判断回路80は、原則として、ハイブリッドECU40により決定された制御目標値、及び回転数モニター回路70から入力されるエンジン回転数及びモータ回転数等に基づいて制御対象毎の演算負荷を算出し、算出した制御対象毎の演算負荷に基づきコア50A、50Bの演算負荷の偏りが小さくなるように、コア50A、50Bに制御対象を割り振る。演算負荷の算出等については後述することとし、先に本発明の特徴的な各構成要素について説明する。
コア50A、50Bは、例えば、ALU(論理演算ユニット)や制御装置、レジスタ、クロックジェネレータ等を備え、CPU(Central Processing Unit)と同等の機能を有する装置である。
共有RAM60には、ハイブリッドECU40により決定された制御目標値が入力される。共有ROM65には、制御目標値に基づいて各制御対象を制御するための演算式等が記憶されている。
各コア及び共有RAM60や共有ROM65は、多重通信線であるバス99に接続されている。また、バス99には、各I/Oポートが接続されている。
MG1用I/Oポート90A、及びMG2用I/Oポート90Cには、第1モーターMG1と第2モータMG2のそれぞれに設置された回転角センサー(レゾルバ)の出力値が入力されている。エンジン用I/Oポート90Bには、エンジン10のクランク角センサーの出力値が入力されている。昇圧回路用I/Oポート90Dには、ハイブリッドECU40から昇圧回路20に入力されている目標電圧VHが入力されている。
回転数モニター回路70は、MG1用I/Oポート90A、及びMG2用I/Oポート90Cに入力されているモータ回転角に基づいて各モータの回転数NMG1、NMG2を算出し、割り振りコア判断回路80に出力する。また、回転数モニター回路70は、エンジン用I/Oポート90Bに入力されているエンジン10のクランク角に基づいてエンジン回転数Neを算出し、割り振りコア判断回路80に出力する。更に、回転数モニター回路70は、昇圧回路用I/Oポート90Dに入力されている目標電圧VHを割り振りコア判断回路80に出力する。
以下、割り振りコア判断回路80による演算負荷の算出手法について説明する。割り振りコア判断回路80は、ハイブリッドECU40により決定された目標回転数と、回転数モニター回路70から入力されるエンジン回転数Neやモータ回転数NMG1、NMG2(以下、実回転数と総称する)が略一致している場合には、実回転数に基づいて演算負荷を算出する。また、昇圧回路20を制御する際の演算負荷については、バッテリー電圧VBと目標電圧VHが略一致している場合には、所定値Cup_onを演算負荷とする。式(5)〜(8)は、これらの場合の演算負荷算出式の一例である。なお、各式の算出結果は、例えば各コアの最大演算負荷を100[%]とした場合の割合として百分率で表される。式中、KMG1、KMG2、Kは定数である。
Figure 2009248651
また、割り振りコア判断回路80は、ハイブリッドECU40により決定された目標回転数と実回転数が略一致していない場合には、制御目標値に基づいて演算負荷を算出する。また、昇圧回路20を制御する際の演算負荷については、バッテリー電圧VBと目標電圧VHが一致していない場合には、所定値Csw(Csw>Cup_onである)を演算負荷とする。式(9)〜(12)は、これらの場合の演算負荷算出式の一例である。
Figure 2009248651
なお、これに限らず、ハイブリッドECU40により決定された目標トルクと、出力中のトルクが略一致するか否かに基づいて演算負荷を算出してもよい。式(13)〜(16)は、この場合であって、目標トルクと出力中のトルクが略一致しない場合の演算負荷算出式の一例である。
Figure 2009248651
割り振りコア判断回路80は、このように算出した各演算負荷を用いて、各コアの最大演算負荷を超えないように制御対象を各コアに割り振り、割り振りコア設定回路85に出力する。
また、割り振りコア判断回路80は、演算負荷のみならず、演算タイミングに応じてコア50A、50Bへの制御対象の割り振りを変更する処理を行なっている。なお、係る変更の結果、いずれかのコアの演算負荷が最大演算負荷を超える場合には、変更を行なわないものとしてよい。
具体的には、各制御対象についての演算タイミングを周波数に換算した周波数換算値を用いて演算タイミングが近似するか否かを判定する。そして、演算タイミングが近似する制御対象については、同一のコアが演算を行なわないように、コア50A、50Bへの制御対象の割り振りを変更する。ここで、「近似する」とは、例えば、周波数換算値が所定値以内であるか、又はいずれか一方の周波数換算値を整数倍した場合に互いに所定値以内であることをいう。
図7は、周波数換算値の導出例を示す図である。図示する如く、モータ制御に関しては、演算タイミングは正弦波PWM(Pulse Width Modulation)モード又は過変調モードである場合と、矩形波モードである場合で演算タイミングが異なるため、異なる導出式により周波数換算値を求める。ここで、正弦波PWMモードは通常選択される制御モードであり、矩形波モードは正弦波PWM制御による最大出力以上の出力がモータに要求されたときに採用される制御モードであり、過変調PWMモードは矩形波による制御と正弦波によるPWM制御との切り替え時にそのショックを低減するために採用される制御モードである。また、図中、極対数は、例えば4であり、キャリア周波数は、第1モータMG1については0.7[kHz]、1.25[kHz]、2.5[kHz]、3.75[kHz]、5[kHz]、10[kHz]の中から適宜選択される。また、第2モータMG2については0.7[kHz]、1.25[kHz]、2.5[kHz]、3.75[kHz]、5[kHz]の中から適宜選択される。
割り振りコア設定回路85は、レジスタ等の記憶部を有し、この記憶部上で、割り振りコア判断回路80により決定又は変更された割り振りを記憶するテーブル85Aを有する。そして、各I/Oポートから入力される割り込み信号を参照して、各コアに制御対象変更指示信号を出力する。割り込み信号とは、制御対象の変更タイミングを指示するための信号である。モータ用I/Oポートは、例えばレゾルバ角が30度変化する毎に割り込み信号を割り振りコア設定回路85に出力する。また、エンジン用I/Oポート90Bは、クランク角が60CA変化する毎に割り込み信号を割り振りコア設定回路85に出力する。なお、本実施例ではコア数が2つであるため、各コアに制御対象変更指示信号を出力するものとしたが、更に多くのコア数を有する場合は、制御対象に変更を生じたコアを選択して制御対象変更指示信号を出力するものとしてよい。
各コアは、割り振りコア設定回路85から制御対象選択指示信号が入力されると、テーブル85Aに記憶された割り振りに従って、必要な制御プログラムを共有ROM65から読み込むと共に、共有RAM60に記憶された制御目標値を達成するための制御演算を開始する。そして、演算結果を、バス99を介してそれぞれの制御対象についてのI/Oポートに出力する。具体的には、モータ制御においてはモータに付随するインバータ回路のスイッチング信号を生成し、エンジン10の制御においてはスロットル開度制御や燃料噴射制御を行なう。
係る処理により、各コアの演算負荷が均一化され、演算負荷の偏りを低減することができる。本実施例の場合、制御対象の数に比して少ないコアで演算を行なっており、演算手段数の減少によるコストの低減効果を得ることもできる。
また、制御目標値に基づいて演算負荷を算出しているため、演算負荷が急変する場合でも、近い将来に負荷が急増するコアの負荷を事前に軽くすることができる。更に、演算タイミングが近似する制御対象については、同一のコアが演算を行なわないようにしているため、演算タイミングが重なることによる処理の遅延を防止することができる。
図8は、割り振りコア判断回路80が実行する制御対象割り振りのための特徴的な処理の流れを示すフローチャートである。本フローは、例えば所定周期をもって繰り返し実行される。
まず、ハイブリッドECU40から制御目標値を入力し(S200)、回転数モニター回路70から各モータやエンジン10の回転数を入力する(S202)。
そして、目標回転数と実回転数が略一致しているか否かを判定する(S204)。目標回転数と実回転数が略一致している場合は、実回転数に基づいて各制御対象の演算負荷を算出し(S206)、目標回転数と実回転数が略一致していない場合は、目標回転数に基づいて各制御対象の演算負荷を算出する(S208)。
そして、算出した演算負荷に基づいて各コアの演算負荷の偏りが小さくなるように各コアに制御対象を割り振る(S210)。
続いて、各制御対象の演算タイミングが近似するか否かを判定する(S212)。各制御対象の演算タイミングが近似する場合は、演算タイミングが近似する制御対象については、同一のコアが演算を行なわないように、割り振りを変更する(S214)。
図9は、前述したモータ走行やエンジン/モータ走行の各走行場面における各制御対象の状態を共線図で示し、更にコアへの割り振りを示した図である。図中、昇圧回路20の制御手段については特定していないが、各モータ及びエンジン10の制御主体の割り振りの結果、処理負荷の軽い方が制御を行なうものとしてよい。
以上説明した本実施例のハイブリッド車両用走行制御装置1によれば、エンジンやモータを含む複数の制御対象を制御するための演算を行なう複数のコアにおける、演算負荷の偏りを低減することができる。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、昇圧回路20を各コアの制御対象に含めないものとしても構わない。
本発明は、自動車製造業や自動車部品製造業等に利用可能である。
ハイブリッド車両用走行制御装置1の全体構成の一例を示す図である。 第1モータMG1、第2モータMG2、エンジン10、昇圧回路20、ハイブリッドECU40の連結態様を模式的に示す図である。 ハイブリッドECU40が制御目標値を決定する際に行なう処理の流れを示すフローチャートである。 モータ走行時におけるプラネタリギア30の各回転要素の回転数とトルクの力学的な関係を示す共線図である。 エンジン10をエネルギー効率よく運転できる運転ラインの一例とこのライン上で目標トルクTe*、目標回転数Ne*を設定する様子を示す図である。 エンジン/モータ走行時におけるプラネタリギア30の各回転要素の回転数とトルクの力学的な関係を示す共線図である。 周波数換算値の導出例を示す図である。 割り振りコア判断回路80が実行する制御対象割り振りのための特徴的な処理の流れを示すフローチャートである。 モータ走行やエンジン/モータ走行の各走行場面における各制御対象の状態を共線図で示し、更にコアへの割り振りを示した図である。
符号の説明
1 ハイブリッド車両用走行制御装置
10 エンジン
20 昇圧回路
30 プラネタリギア
31 サンギア
32 リングギア
33 ピニオンギア
34 キャリア
35 減速機
36 ギア機構
37 車軸
39 バッテリー
40 ハイブリッドECU
50A、50B コア
60 共有RAM
65 共有ROM
70 回転数モニター回路
80 割り振りコア判断回路
85 割り振りコア設定回路
90A MG1用I/Oポート
90B エンジン用I/Oポート
90C MG2用I/Oポート
90D 昇圧回路用I/Oポート
MG1 第1モータ
MG2 第2モータ

Claims (3)

  1. 内燃機関及び1以上の走行用電動機を含む複数の制御対象を制御するハイブリッド車両用走行制御装置であって、
    前記複数の制御対象のうち少なくとも一部に対する制御目標値を決定する制御目標値決定手段と、
    前記複数の制御対象の動作状態を検出する動作状態検出手段と、
    前記制御目標値決定手段により決定された制御目標値に基づき、前記複数の制御対象を制御するための演算を行なう複数の演算手段と、
    前記制御目標値決定手段により決定された制御目標値及び前記動作状態検出手段により検出された動作状態に基づき制御対象毎の演算負荷を算出し、該算出した制御対象毎の演算負荷に基づき前記各演算手段の演算負荷の偏りが小さくなるように前記各演算手段に前記各制御対象を割り振る演算対象割り振り手段と、
    を備えるハイブリッド車両用走行制御装置。
  2. 前記演算対象割り振り手段は、演算タイミングが近似する制御対象については、同一の演算手段が演算を行なわないように、前記各演算手段に前記各制御対象を割り振る手段である、
    請求項1に記載のハイブリッド車両用走行制御装置。
  3. 前記制御対象は、前記1以上の走行用電動機に供給される電力を昇圧する昇圧回路を更に含む、
    請求項1又は2に記載のハイブリッド車両用走行制御装置。
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