JPH1115502A - ディジタル制御装置 - Google Patents

ディジタル制御装置

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JPH1115502A
JPH1115502A JP16760397A JP16760397A JPH1115502A JP H1115502 A JPH1115502 A JP H1115502A JP 16760397 A JP16760397 A JP 16760397A JP 16760397 A JP16760397 A JP 16760397A JP H1115502 A JPH1115502 A JP H1115502A
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control
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JP16760397A
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English (en)
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Hozumi Kadohara
穂積 門原
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2つのCPU部(A系とB系)の一方に故障
が発生し、他方の系に切り換えて制御を継続する場合、
2つの系相互間で入力データの授受を不要とし、また、
制御データが突変することなく制御対象の制御を維持す
る。 【解決手段】 A系17およびB系18のそれぞれがプ
ラント機器系50からの入力信号およびオペレータステ
ーション10からの操作信号を受信し、常に2つの系で
同じ制御演算を行う。例えばA系を制御状態、B系を待
機状態とし、A系は制御演算結果を出力し、B系は制御
結果を出力しない。自己診断手段171がA系の故障を
検知すると、A系を制御状態から故障状態に切り換える
と共に、B系を待機状態から制御状態に切り換える。2
つの系は常に同一の制御演算をしているので、切り換え
の際、入力信号の転送を必要とせず、また制御データの
突変が無く制御対象の制御を安定に維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、一方が制御状態
の時他方が待機状態になる2系統の制御系を有し、プラ
ント等の制御対象を制御するディジタル制御装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図11は従来の2重化制御装置の一例を
示した構成図である。図において、1は制御対象の制御
を行うための演算処理を行うとともに、故障の自己診断
機能を有する第1の制御系(以下、A系CPU部と略称
する)であり、2は制御対象の制御を行うための演算処
理を行うとともに、故障の自己診断機能を有する第2の
制御系(以下、B系CPU部と略称する)である。
【0003】3はA系CPU部1とB系CPU部2のい
ずれか一方を制御状態とし、他方を待機状態にする際の
判断と、この判断に従った制御系の切換を行う2重系切
換装置である。4は2重系切換装置3から出力されるA
系制御信号をA系CPU部1に伝送するための信号線で
あり、5はA系CPU部1内の自己診断により検出され
たA系故障信号を2重系切換装置3に伝送するための信
号線である。
【0004】6はB系CPU部2内の自己診断により検
出されたB系故障信号を2重系切換装置3に伝送するた
めの信号線であり、7は2重系切換装置3から出力され
るB系制御信号をB系CPU部2に伝送するための信号
線である。
【0005】8はプラント制御系50の制御対象からの
入力データおよび制御対象への制御データをA系CPU
部1に入出力するA系入出力部であり、9は制御対象か
らの入力データ及び制御対象への制御データをB系CP
U部2に入出力するB系入出力部であり、10は運転員
の操作データをA系CPU部1又はB系CPU部2に入
力するオペレータステーション部である。
【0006】11はA系入出力部8とA系CPU部1と
を接続するA系データ伝送ラインであり、12はB系入
出力部9とB系CPU部2とを接続するB系データ伝送
ラインである。
【0007】13はオペレータステーション部10とA
系CPU部1を接続するA系操作データ伝送ラインであ
り、14はオペレータステーション部10とB系CPU
部2を接続するB系操作データ伝送ラインである。
【0008】15はA系入出力部8及びオペレータステ
ーション部10からA系CPU部1への入力データをB
系CPU部2へ転送するための信号線であり、16はB
系入出力部9及びオペレータステーション部10からB
系CPU部2への入力データをA系CPU部1へ転送す
るための信号線である。50は制御状態にあるA系CP
U部1またはB系CPU部2により制御される制御対象
としてのプラント機器系である。
【0009】次に動作について説明する。今、2重系切
換装置3はA系CPU部1を制御状態に、B系CPU部
2を待機状態に切り換えているものとする。この状態で
はA系CPU部1は、プラント機器系50からの入力デ
ータをA系入出力部8よりA系データ伝送ライン11を
通して入力するとともに、運転員の操作信号をオペレー
タステーション部10よりA系操作データ伝送ライン1
3を入力して、それに基づく制御演算を行い、得られた
プラント機器系50に対する制御データをA系データ伝
送ライン11を通してA系入出力部8に出力している。
【0010】また、B系CPU部2はA系CPU部1へ
の入力データを信号線15を通して受け取り、同様に制
御演算を行っているが、B系入出力部9へのプラント機
器系50に対する制御データの出力は行っていない。こ
の状態で、A系CPU部1自身が、A系入出力部8、A
系データ伝送ライン11またはA系操作データ伝送ライ
ン13の異常をその自己診断機能によって検出した場
合、A系故障信号を信号線5を通して2重系切換装置3
に出力する。
【0011】2重系切換装置3はこのA系故障信号が入
力されると、その時、B系CPU部2からB系故障信号
が信号線6を通して入力されていないことを確認した
後、信号線4を通してA系CPU部1に出力していたA
系制御信号を停止し、信号線7を通してB系制御信号を
B系CPU部2に出力する。
【0012】A系CPU部1はA系制御信号の入力が停
止されると、プラント機器系50の制御に対して故障状
態となる処理を実行し、プラント機器系50に対する制
御データの出力を停止する。逆にB系CPU部2は、B
系制御信号が入力されるとプラント機器系50に対して
制御状態となる処理を実行し、プラント機器系50の制
御を開始する。
【0013】この状態では、B系CPU部2はプラント
機器系50からの入力データをB系入出力部9よりB系
データ伝送ライン12を通して入力するとともに、運転
員の操作信号をオペレータステーション部10よりB系
操作データ伝送ライン14を通して入力して、それに基
づく制御演算を行い、得られたプラント機器系50に対
する制御データをB系データ伝送ライン12を通してB
系入出力部9に出力している。
【0014】さらにこの状態で、B系CPU部2自身
が、B系入出力部9、B系データ伝送ライン12または
B系操作データ伝送ライン14の異常をその自己診断機
能によって検出した場合、B系故障信号を信号線6を通
して2重系切換装置3に出力する。2重系切換装置3は
このB系故障信号が入力されると、信号線7を通してB
系CPU部2に出力していたB系制御信号を停止する
が、その時、A系CPU部1からA系故障信号が信号線
5を通して入力されているため、信号線4を通してA系
制御信号をA系CPU部1に出力しない。
【0015】B系CPU部2はB系制御信号の入力が停
止されると、プラント機器系50の制御に対して故障状
態となる処理を実行し、プラント機器系50に対する制
御データの出力を停止する。このためプラント機器系へ
の制御データはすべてOFF状態となり制御対象に対す
る外乱が発生する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】従来のディジタル制御
装置は以上のように構成されているので、 (1)例えば、A系CPU部1が制御状態、B系CPU
部2が待機状態の時に、A系CPU部1は常に入力され
た入力データを信号線15を介してB系CPU部2へ転
送しなければならない。
【0017】(2)また、A系CPU部1への入力デー
タまたはB系CPU部への転送処理が異常となった場
合、異常なデータを信号線15を介してB系CPU部2
へ転送した後に、B系CPU部2が異常な転送データに
基づきプラント機器系への制御を開始してしまう。
【0018】(3)また、A系CPU部1は故障状態の
時にはオペレータステーション部10からの操作信号を
受信できないため、A系CPU部1が再び制御状態にな
ったときに、故障状態であったときの操作情報を欠如し
たまま制御対象に対する制御データを出力してしまう。
【0019】(4)更に、A系CPU部1及びB系CP
U部2共、故障状態となった場合にはプラント機器系へ
の制御データはすべてOFF状態となり制御対象に対す
る外乱を発生させる。などの課題があった。
【0020】この発明は上記のような問題を解決するた
めになされたものであり、通常時は、2重化された制御
系の相互で入力信号の授受が不要なディジタル制御装置
を得ることを目的とする。また、この発明は2重化され
た制御系の両方が故障状態となっても制御対象に対する
制御データを保持し、かつ故障状態の制御系が制御状態
のもどったときにも故障となる直前の制御演算を続行す
るディジタル制御装置を得ることを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
(1)この発明に係わるディジタル制御装置は、計算機
能を有し制御対象を制御する制御系を2系統備えると共
に、上記制御系へ操作信号を送出するオペレータステー
ションを備えたディジタル制御装置において、上記両制
御系の各々が、上記制御対象からの入力データとオペレ
ータステーションからの操作信号とを受信して、上記両
制御系で同じ制御演算を実行し、上記両制御系のいずれ
か一方の制御系は制御演算結果の制御データを出力して
上記制御対象を制御する制御状態とする共に、他方の制
御系は制御演算結果を出力しない待機状態とし、且つ、
制御状態の制御系を待機状態に、待機状態の制御系を制
御状態に切り換え可能としたものである。
【0022】(2)また、上記(2)において、制御状
態の制御系の故障を検知すると、上記制御状態の制御系
を故障状態に切り換えると共に、他方の制御系を待機状
態から制御状態に切り換えるようにしたものである。
【0023】(3)また、上記(1)または(2)にお
いて、系切り換えの操作信号が入力されると、制御状態
の制御系を待機状態に、待機状態の制御系を制御状態に
切り換えるようにしたものである。
【0024】(4)また、上記(1)〜(3)のいずれ
か1項において、2つの制御系から制御対象への制御デ
ータが所定時間出力されないと、その時点の上記制御対
象への制御データの出力を保持するデータ監視手段を備
えたものである。
【0025】(5)また、上記(1)〜(4)のいずれ
か1項において、2つの制御系に、それぞれの制御系で
の制御演算結果を互いに授受しうる信号通信手段を設
け、故障状態となった一方の制御系の故障要因を取り除
き待機状態にした場合に、他方の制御系が制御状態また
は待機状態のときは、上記信号通信手段を用いて、他方
の制御系で受信されているオペレータステーションから
の操作信号の状態を読み取り、上記他方の制御系と同じ
演算を開始するようにしたものである。
【0026】(6)また、上記(1)〜(4)のいずれ
か1項において、オペレータステーションからの操作信
号の状態を記憶する操作状態記憶手段を備え、故障状態
となった一方の制御系の故障要因を取り除き待機状態に
した場合に、他方の制御系が制御状態または待機状態の
ときは、上記操作状態記憶手段から上記待機状態にする
直前の操作信号の状態を読み取り、制御演算を開始する
ようにしたことを特徴とするディジタル制御装置。
【0027】(7)また、上記(1)〜(6)のいずれ
か1項において、上記(1)〜(5)のいずれか1項の
場合は、オペレータステーションからの操作信号の状態
を記憶する操作状態記憶手段を備え、上記(6)の場合
は内在する操作信号記憶手段を用い、2つの制御系が共
に故障状態となり、その後、少なくともいずれか一方の
制御系の故障要因を取り除き待機状態にした場合に、待
機状態にした制御系は、上記操作状態記憶手段から上記
両制御系が共に故障となる直前の操作信号の状態を読み
取り、故障となる直前の制御演算から演算を開始するよ
うにしたものである。
【0028】(8)また、上記(1)〜(7)のいずれ
か1項において、2つの制御系が共に故障状態となり、
その後、いずれか一方の制御系の故障要因を取り除き故
障状態から制御状態に切り換える場合に、上記制御状態
に切り換える制御系は、オペレータステーションからの
操作信号の状態と制御対象からの入力データとを読み込
んで制御演算を行い、所定時間経過後の制御演算結果を
制御データとして制御対象へ出力するようにしたもので
ある。
【0029】(9)また、上記(1)〜(8)のいずれ
か1項において、2つの制御系と制御対象との間にあっ
て、上記両制御系からの制御データを上記制御対象に対
応する制御データに変換して上記制御対象へ出力すると
共に、上記制御対象からの入力データを上記両制御系に
対応する入力データに変換して上記両制御系へ出力する
入出力手段を設けたものである。
【0030】(10)また、上記(9)において、2つ
の入出力手段を設け、通常はいずれか一方の入出力手段
を用い、この一方の入出力手段が故障すると、他方の入
出力手段を用いるようにしたものである。
【0031】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態1を図に基
づいて説明する。図1はこの発明の実施の形態1による
ディジタル制御装置を示す構成図である。図において、
10はプラント機器系50に対する運転員の操作信号を
A系CPU部17とB系CPU部18に入力するオペレ
ータステーション部である。17は制御対象としてのプ
ラント機器系50の制御を行うための制御演算を実行す
るとともに、故障の自己診断機能とデータ通信機能を有
した第1の制御系としてのA系CPU部である。
【0032】18は同じくプラント機器系50の制御を
行うための演算処理を実行するとともに、故障の自己診
断機能とデータ信号通信機能を有した第2の制御系とし
てのB系CPU部である。19はプラント機器系50か
らの入力データとプラント機器系50に対する制御デー
タをA系CPU部17とB系CPU部18に入出力する
入出力手段(インターフェース)で、プラント機器系5
0からのアナログやディジタルの入力信号をA系CPU
部17とB系CPU部18に対応するディジタル信号と
してA系CPU部17とB系CPU部18に送出する。
また、A系CPU部17とB系CPU部18からの制御
データは、プラント機器系50に対応するアナログまた
はディジタル信号としてプラント機器系50に送出す
る。
【0033】A系CPU部17内において、171はA
系CPU部17と入出力手段19の状態を自己診断して
検出する自己診断手段であり、172はA系CPU部1
7の状態信号をB系CPU部18に送信し、B系CPU
部18からのB系CPU部18の状態信号を受信する信
号通信手段である。なお、自己診断手段171は、A系
CPU部17が制御状態の場合は、入出力手段19の内
部の診断も行っている。待機状態の場合は、入出力手段
19の内部の診断はせず、B系CPU部18が制御状態
の場合にB系が行う。
【0034】173は自己診断手段171がA系CPU
部17の異常を検知すると信号通信手段172よりB系
CPU部18に対して異常検出信号を送信しA系CPU
部17を故障状態にする判断を下すとともに、A系CP
U部17が待機状態の時にB系CPU18からの状態信
号からB系CPU部の異常を検知するとA系CPU部1
7を制御状態に切り換える判断を下す判定手段である。
【0035】174は判定手段173の判定結果に基づ
きA系CPU部17を制御状態または待機状態もしくは
故障状態に切り換える制御を実行する切換手段である。
175はA系CPU部17と入出力手段19との間でプ
ラント機器系50を制御するためのプラント機器系50
からの入力データおよび制御データを送受信するための
データ送受信手段である。
【0036】176はオペレータステーション部10か
らの操作信号を受信するための操作信号通信手段であ
る。177はデータ送受信手段175および操作信号通
信手段176より受け取った入力データに基づき制御演
算を行い、その演算結果を制御データとしてデータ送受
信手段175より入出力手段19を通してプラント機器
系50に送出し、プラント機器系50の制御を行う制御
演算手段である。
【0037】B系CPU部18内において、181はA
系CPU部17内の自己診断手段171と同等の自己診
断手段、182は同じく信号通信手段172と同等の信
号通信手段、183は同じく判定手段173と同等の判
定手段、184は同じく切換手段174と同等の切換手
段、185は同じくデータ送受信手段175と同等のデ
ータ送受信手段、186は同じく操作信号通信手段17
6と同等の操作信号通信手段であり、187は同じく制
御演算手段177と同等の制御演算手段である。
【0038】なお、自己診断手段181は、B系CPU
部17が待機状態の場合は、入出力手段19の内部の診
断は行なわないが、制御状態の場合は入出力手段19の
内部の診断も行っている。
【0039】入出力手段19内において、191はA系
CPU部17のデータ送受信手段175との間でプラン
ト機器系50を制御するための入力データおよび制御デ
ータを送受信するデータ送受信手段であり、192はB
系CPU部18のデータ送受信手段185との間でプラ
ント機器系50を制御するための入力データおよび制御
データを送受信するデータ送受信手段である。
【0040】20はA系CPU部17のデータ送受信手
段175と入出力手段19のデータ送受信手段191と
の間を接続するA系データ伝送ラインであり、21はB
系CPU部18のデータ送受信手段185と入出力手段
19のデータ送受信手段192との間を接続するB系デ
ータ伝送ラインである。
【0041】22はA系CPU部17の信号通信手段1
72から出力されるA系状態信号をB系CPU部18の
信号通信手段182に伝送する信号線であり、23はB
系CPU部18の信号通信手段182から出力されるB
系状態信号をA系CPU部17の信号通信手段172に
伝送する信号線である。24はオペレータステーション
部10から出力される操作信号をA系CPU部17の操
作信号通信手段176に伝送する信号線であり、25は
同じく操作信号をB系CPU部18の操作信号通信手段
186に伝送する信号線である。
【0042】次に動作について説明する。ここで、図2
は実施の形態1における制御状態にある制御系の制御処
理動作の一例を示したフローチャートであり、図3は実
施の形態1における待機状態にある制御系の制御処理動
作の一例を示したフローチャートである。なお、この図
2および図3には、A系CPU部17が制御状態、B系
CPU部18が待機状態である場合について示されてい
る。
【0043】(1)制御状態にあるA系CPU部17で
は、ステップST1においてまず、入出力手段19の入
力手段193からデータ送受信手段191とA系データ
伝送ライン20を経由して送られてくるプラント機器系
50からの入力データをデータ送受信手段175を通し
て受信するとともに、オペレータステーション部10か
らの運転員の操作信号を信号線24を経由して、操作信
号通信手段176を通して受信する。
【0044】(2)ステップST2において、この入力
データを制御演算手段177で制御演算する。 (3)ステップST3において、自己診断手段171で
A系CPU部の自己診断を行い、判定手段173に自己
診断結果を送信する。
【0045】(4)ステップST3でA系CPU部17
の異常を検出しなかった場合には、 (5)ステップST6において、制御演算の結果得られ
るプラント機器系50を制御するためのデータをデータ
送受信手段175とA系データ伝送ライン20とデータ
送受信手段191を経由して、出力手段194から出力
する。
【0046】(6)ステップST7において、判定手段
173で判定したA系CPU部17の状態信号を信号通
信手段172と信号線22を経由して信号通信手段18
2に送信する。 (7)なお、これらの処理はステップST3においてA
系CPU部の異常を検出するまで繰り返して実行され
る。
【0047】(8)自己診断手段171がA系CPU部
17の異常を検出すると、処理はステップST4に分岐
する。 (9)ステップST4において、判定手段173は切換
手段174に制御状態から故障状態に切り換える命令を
送信し、A系CPU部17を制御状態から故障状態に切
り換える。 (10)ステップST5で、A系CPU部17の状態信
号を信号通信手段172と信号線22を経由して信号通
信手段182に送信し処理を終了する。
【0048】一方、B系CPU部18は当初プラント機
器系50に対して待機状態となっている。 (1)この時、B系CPU部18では、図3のステップ
ST11で入力手段193からデータ送受信手段19
2,185を経由して、プラント機器系からの入力デー
タを受信するとともに、オペレータステーション部10
からの運転員の操作信号を受信し、 (2)ステップST12で制御演算を行い、 (3)ステップST13において判定手段183に自己
診断結果を送信する。
【0049】(4)ステップST13でB系CPU部1
8の異常を検出しなかった場合には、ステップST16
において、判定手段183で判定したB系CPU部18
の状態信号を信号通信手段182と信号線23を経由し
て信号通信手段172に送信する。 (5)次にステップST17で信号通信手段182に送
信されてきているA系CPU部17の状態信号を読み取
り、A系CPU部17が故障状態でなければ、以上の処
理が繰り返して実行される。
【0050】(6)ステップST17でA系CPU部1
7の故障を検知すると、 (7)ステップST18に分岐し、判定手段183が切
換手段184に待機状態から制御状態に切り換える命令
を送信し、B系CPU部18を待機状態から制御状態に
切り換える。
【0051】(8)一方、ステップST13でB系CP
U部18の異常を検知すると、ステップST14に分岐
する。 (9)ステップST14において、B系CPU部18を
待機状態から故障状態に切り換え、 (10)ステップST15でB系CPU部18の状態信
号をA系CPU部17に送信し処理を終了する。
【0052】なお、以上とは逆にA系CPU部17が待
機状態、B系CPU部18が制御状態の場合も上記と同
様にして、 (1)B系CPU部18はプラント機器系50とオペレ
ータステーション部10からの入力信号を制御演算しプ
ラント機器系50に制御データを出力し、 (2)A系CPU部17はプラント機器系50とオペレ
ータステーション部10からの入力信号の制御演算のみ
を行い、制御データの出力は行わない。
【0053】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、A系CPU部17とB系CPU部18の2つの制御
系間で、従来行っていた入力データを伝送するための特
別な処理を削除することができ、処理を単純化できる。
また、2つの制御系は常に入力信号の制御演算を行って
いるため、制御状態の制御系に故障が検知され制御系の
切り換えを行った場合、または操作員が手動で制御系の
切り換えを行った場合に、制御データが突変することな
くプラント機器系50の制御を維持することができる。
従って、CPU部の負担を軽減し、信頼性を向上させる
ことができる。
【0054】実施の形態2.実施の形態1では、制御系
の切り換えによって制御データが突変しないものを示し
たが、この実施の形態は、出力手段に制御状態の制御系
からのデータ監視手段を設けることにより、2つの制御
系が共に故障状態になった場合にも、プラント機器への
制御データを維持するようにしたものである。
【0055】図4はこの発明の実施の形態2によるディ
ジタル制御装置を示す構成図であり、実施の形態1の各
部に相当する部分には図1と同一符号を付してその説明
を省略する。図において195は、制御状態の制御系か
ら送られてくる信号を監視するデータ監視手段である。
【0056】次に動作について説明する。ここで、図5
は実施の形態2におけるデータ監視手段の処理動作の一
例を示したフローチャートである。 (1)入出力手段19のデータ監視手段195は、ステ
ップST21において先ず、カウンタをリセットしステ
ップST22でカウンタをカウントアップする。
【0057】(2)次にステップST23で、A系CP
U部17またはB系CPU部18の何れかの制御状態の
制御系から、制御データがデータ送受信手段191また
はデータ送受信手段192を経由して、出力手段194
に送信されてきたか否かを確認する。 (3)ステップST23で制御データの送信を確認する
と、 (4)ステップST24でカウンタをリセットする。
【0058】(5)また、制御データの送信がない場合
にはステップST25で、あらかじめ設定しているカウ
ンタの設定値とカウンタ値を比較する。 (6)カウンタ値が設定値未満であれば、ステップST
22に戻ってカウンタのカウントアップを行い、制御デ
ータが送信されてくるまで以上の処理を繰り返す。
【0059】(7)ステップST25でカウンタ値が設
定値以上の場合には、タイムアップとなり異常が発生し
たとしてステップST26に分岐する。 (8)ステップST26ではデータ監視手段195が出
力手段194に対して、制御データの保持命令を送信
し、出力手段はそれ以降、制御データを保持して、その
制御データで制御を続ける。
【0060】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、A系CPU部17とB系CPU部18の両系ともが
故障状態になり、制御データを出力手段194に送信し
なくなった場合には、データ監視手段のカウンタ値が設
定値以上になり、データ監視手段195が出力手段19
4に制御データの保持命令を送信することにより、プラ
ント機器系50への異常データの出力を阻止することが
できる。
【0061】実施の形態3.実施の形態2では、2つの
制御系が共に故障状態になった場合も、プラント機器へ
の制御データを維持することができるものを示したが、
この実施の形態は、オペレータステーション部に操作信
号記憶手段を設けるとともに、CPU部の演算手段に信
号通信手段を通して他系への操作信号を読み取る処理を
設けることにより、故障状態から制御状態または待機状
態になった場合に、プラント機器への制御データを維持
することができるようにしたものである。
【0062】図6はこの発明の形態3によるディジタル
制御装置を示す構成図であり、実施の形態1の各部に相
当する部分には図1と同一符号を付してその説明を省略
する。図において101は、オペレータステーション部
10への運転員からの操作信号の状態を記憶する操作信
号記憶手段である。この記憶手段は、操作されるスイッ
チ(ソフトウエアスイッチ)がどれがONかOFFか。
何%の値を出力したか等のスイッチのステータスを記憶
する。
【0063】次に操作について説明する。ここで、図7
は実施の形態3における故障状態から待機状態へ切り換
わるときの制御処理動作の一例を示したフローチャート
である。なお、この図7には、A系CPU部17が故障
状態から待機状態に切り換わる場合について示してい
る。
【0064】(1)故障状態であるA系CPU部17の
故障要因を取り除き、待機状態に切り換わる時に、A系
CPU部17では、先ずステップST31で、信号通信
手段172に送信されてきているB系CPU部18の状
態信号を読み取り、B系CPU部18が故障状態であれ
ば、 (2)ステップST32でオペレータステーション部1
0の操作信号記憶手段101から信号線24と操作信号
通信手段174を経由して、A系CPU部17およびB
系CPU部18が共に故障状態となる直前の運転員の操
作信号の状態を制御演算手段177に読み取り、 (3)ステップST33で待機状態に切り換え処理を終
了する。
【0065】なお、A系CPU部17およびB系CPU
部18が共に故障状態となる直前の運転員の操作信号の
状態を読み取るのは、両CPU部が共に故障状態では操
作をしないので操作信号は発生せず、従って、両者が故
障になる直前の操作信号の状態を読みとる。
【0066】(4)ステップST31でB系CPU部1
8が故障状態でなければ(制御状態または待機状態であ
れば)、ステップST34に分岐する。 (5)ステップST34では、B系CPU部18の信号
通信手段182に制御演算手段187から送信されてい
るオペレータステーション部10からの操作信号の状態
(制御演算手段187に蓄えられているA系CPU部1
7が待機状態に切り換わる時点の操作信号の状態)を、
信号線23と信号通信手段172を経由して制御演算手
段177に読み取り、 (6)ステップST33で待機状態に切り換え、処理を
終了する。
【0067】なお、上記(5)のステップST34の処
理の代わりに、次のようにしてもよい。操作信号記憶手
段101に記憶されているA系CPU部17が待機状態
に切り換わる直前の操作信号の状態を制御演算手段17
7に読み取るステップとし、その後、ステップST33
で待機状態に切り換え、処理を終了する。
【0068】なお、以上とは逆にB系CPU部18が故
障状態から待機状態に切り換わる場合も上記と同様にし
て、B系CPU部18の制御演算手段187は操作信号
を読み取る。
【0069】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、故障要因を取り除き故障状態から待機状態に切り換
わる場合に、オペレータステーション部10または故障
状態ではない他の制御系から、操作信号を読み取り制御
演算を行うことができるため、その後、待機状態から制
御状態に切り換わった場合に制御データが突変すること
なくプラント機器系50の制御を維持することができ
る。
【0070】実施の形態4.実施の形態3では、故障要
因を取り除き故障状態から待機状態に切り換わる場合
に、操作信号を読み取り制御演算を行い、制御状態に切
り換わった場合に制御データの突変を阻止することがで
きるものを示したが、この実施の形態は、制御系に制御
演算監視手段を設けることにより、2つの制御系が共に
故障状態となり制御データが保持となった後、故障要因
を取り除き故障状態から制御状態になった場合に、一次
遅れ等の過去の制御演算結果に依存する制御演算がある
場合にも、安定した制御データをプラント機器に出力す
ることができるようにしたものである。
【0071】図8はこの発明の形態4によるディジタル
制御装置を示す構成図であり、実施の形態3の各部に相
当する部分には図6と同一符号を付しその説明を省略す
る。図において、178はA系CPU部17が故障状態
から制御状態に切り換わった時に、あらかじめ設定され
た周期の間プラント機器系50とオペレータステーショ
ン部10からの入力信号の制御演算のみを行い、制御デ
ータの出力を行わないトラッキング状態を実現する制御
演算監視手段である。188は制御演算監視手段178
と同等の制御演算監視手段である。
【0072】次に動作について説明する。ここで図9は
実施の形態4における故障状態から制御状態に切り換わ
る間のトラッキング状態での制御処理動作の一例を示し
たフローチャートである。なお、以下の動作は、A系C
PU部17のトラッキング状態について説明するもので
ある。
【0073】(1)故障状態であるA系CPU部17の
故障要因を取り除き、制御状態に切り換わる時に、A系
CPU部17では、先ずステップST41で制御演算監
視手段178が動作周期を0にセットし、 (2)ステップST42で動作周期をカウントアップす
る。
【0074】(3)次にステップST43でプラント機
器系50とオペレータステーション部からの入力データ
を受信し、 (4)ステップST44でこの入力データを制御演算手
段で制御演算する。 (5)ステップST45で制御演算監視手段178はあ
らかじめ設定しているトラッキング状態の動作周期の設
定値と動作周期を比較する。
【0075】(6)動作周期が設定値未満であれば、ス
テップST42に戻って動作周期のカウントアップを行
い、動作周期が設定値以上になるまで以上の処理を繰り
返す。 (7)ステップST45で動作周期が設定値以上となれ
ば、ステップST46に分岐し、ステップST46で自
系を制御状態に切り換えて処理を終了する。
【0076】なお、以上とは逆にB系CPU部18が故
障状態から制御状態に切り換わる場合も上記と同様にし
て、B系CPU部18はトラッキング状態を設定値だけ
繰り返した後、制御状態に切り換わる。
【0077】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、故障状態から制御状態に切り換わる場合に、プラン
ト機器系50とオペレータステーション部10からの入
力信号を受信し制御演算を行うが、制御データの出力は
行わないトラッキング状態を設定周期だけ行うことによ
り、一次遅れ演算等の過去の制御演算結果に依存する演
算の出力値を安定ささせることができるため、プラント
機器系50に安定した制御データを出力することができ
る。
【0078】実施の形態5.実施の形態1から4では、
制御系のみを2重化したものを示したが、この実施の形
態は、入出力手段も2重化することにより、入出力手段
のいずれか一方が故障となった場合にも、プラント機器
系の制御を継続することができるようにしたものであ
る。
【0079】図10はこの発明の形態5によるディジタ
ル制御装置を示す構成図であり、実施の形態1から4の
各部に相当する部分には図1、図4、図6または図8と
同一の符号を付してその説明を省略する。図において、
19は第1の入出力部としてのA系入出力手段である。
26は第2の入出力部としてのB系入出力手段である。
【0080】B系入出力手段26内において、261は
A系入出力部19内のデータ送受信手段191と同等の
データ送受信手段、262は同じくデータ送受信手段1
92と同等のデータ送受信手段、263は同じく入力手
段193と同等の入力手段、264は同じく出力手段1
94と同等の出力手段、265は同じくデータ監視手段
195と同等のデータ監視手段である。27はA系デー
タ伝送ライン20と同等のA系データ伝送ラインであ
り、28はB系データ伝送ライン21と同等のB系デー
タ伝送ラインである。
【0081】次に動作について説明する。A系CPU部
17が制御状態、B系CPU部18が待機状態でA系入
出力部を用いてプラント機器系50からの入力データの
受信およびプラント機器系50への制御データの出力を
行っている場合について説明する。
【0082】(1)制御状態にあるA系CPU部17
は、自己診断手段171でA系入出力手段19内の入力
手段193の自己診断を行い、判定手段173に自己診
断結果を送信する。 (2)判定手段173は入力手段193の自己診断結果
を信号通信手段172と信号線22を経由してB系CP
U部18の信号通信手段182に送信する。
【0083】(3)入力手段193の異常を検出しなか
った場合には、A系入出力手段19の入力手段193か
らデータ送受信手段191とA系データ伝送ライン20
を経由して送られてくるプラント機器系50からの入力
データをデータ送受信手段175を通して受信するとと
もに、オペレータステーション部10からの運転員の操
作信号を信号線24を経由して、操作信号通信手段17
6を通して受信する。
【0084】(4)自己診断手段171がA系入出力手
段19内の入力手段193の異常を検出すると、B系入
出力手段26の入力手段263からデータ送受信手段2
61とA系データ伝送ライン27を経由して送られてく
るプラント機器系50からの入力データをデータ送受信
手段261を通して受信するとともに、オペレータステ
ーション部10からの運転員の操作信号を信号線24を
経由して、操作信号通信手段176を通して受信する。
【0085】(5)この入力データを制御演算手段17
7で制御演算し、自己診断手段171でA系入出力部1
9内の出力手段194の自己診断を行い、判定手段17
3に自己診断結果を送信する。 (6)出力手段194の異常を検出しなかった場合に
は、制御演算の結果得られるプラント機器系50を制御
するための制御データをデータ送受信手段175とA系
データ伝送ライン20とデータ送受信手段191を経由
して、出力手段194から出力する。
【0086】(7)自己診断手段171がA系入出力手
段19内の出力手段194の異常を検出すると、制御デ
ータをデータ送受信手段175とA系データ伝送ライン
27をデータ送受信手段261を経由して、出力手段2
64から出力する。
【0087】(8)一方、B系CPU部18は当初プラ
ント機器系50に対して待機状態となっている。この
時、B系CPU部18は信号通信手段182に送信され
ている入力手段の自己診断結果を読み取り、A系CPU
部17が用いた入力手段193または263を用いてプ
ラント機器系50からの入力データ受信するとともに、
オペレータステーション部10からの運転員の操作信号
を受信し、制御演算を行う。
【0088】なお、以上とは逆にA系CPU部17が待
機状態、B系CPU部18が制御状態の場合も上記と同
様にして、 (1)B系CPU部18はプラント機器系50からの入
力信号を正常な入力手段を用いて受信するとともにオペ
レータステーション部10からの入力信号を受信し、制
御演算を行い、その結果を正常な出力手段を用いてプラ
ント機器系50に制御データを出力する。
【0089】(2)A系CPU部17はプラント機器系
50からの入力信号をB系CPU部18が用いた入力手
段を用いて受信するとともにオペレータステーション部
10からの入力信号を受信し、制御演算のみを行い、制
御データの出力は行わない。
【0090】以上のように、この実施の形態5によれ
ば、入力手段の一つが故障しても残る正常な入力手段を
通してプラント機器系50からの入力信号を受信できる
とともに、出力手段の1つが故障しても残る正常な出力
手段を通してプラント機器系50へ制御データを出力で
きるため、入出力手段に単一故障が発生してもプラント
機器系50の制御は継続可能である。
【0091】
【発明の効果】
(1)以上のように、この発明によれば、2つの制御系
のそれぞれが制御対象およびオペレータステーションか
らの入力信号を受信し、同じ制御演算をするようにした
ので、2重化された制御系の相互間で入力データをやり
とりする必要がなくなり、また、制御データが突変する
ことなく制御対象の制御を維持することができる。
【0092】(2)また、制御状態の制御系に故障が起
こった場合に、故障を検知して、正常な制御系が制御状
態に切り換わるように構成したので、制御データが突変
することなく制御を維持することができ、信頼性を向上
させることができる。
【0093】(3)また、手動での系切換指令が入力さ
れた場合に、制御系が切り換わるように構成したので、
制御データが突変することなく制御を維持することがで
き、信頼性と保守性を向上させることができる。
【0094】(4)また、第1および第2の制御系から
の制御データを監視するようにしたので、2つの制御系
が共に故障状態となった場合に制御データを保持でき、
信頼性を向上させることができる。
【0095】(5)また、故障状態から待機状態にした
場合に、故障状態でない他系から操作信号を受信するよ
うに構成したため、自系が故障状態の間のオペレータス
テーションからの操作信号を得ることができ、他の制御
系と同一の演算を開始し制御性を向上させることができ
る。
【0096】(6)また、オペレータステーションの操
作信号を記憶する操作状態記憶手段を備え、故障状態か
ら待機状態にした場合に、他系が故障状態でない場合
に、上記操作状態記憶手段から待機状態にする直前の操
作信号の状態を読み出し、他の制御系と同一の演算を開
始するようにしたので、制御性を向上させることができ
る。
【0097】(7)また、オペレータステーションの操
作信号を記憶する記憶手段を備え、第1および第2の制
御系が共に故障状態となり、その後、その一方の制御系
が制御状態になる場合に、上記記憶手段から両制御系が
故障状態となる直前の操作信号の状態を読み出し、制御
演算状態から制御を開始するようにしたので、制御性を
向上させることができる。
【0098】(8)また、制御演算が安定するまで制御
データを出力しないように構成したため、故障状態から
制御状態に切り換わった場合に制御データが突変するこ
となく安定した制御データを制御対象に出力でき、制御
性を向上させることができる。
【0099】(9)また、2つの入出力手段を備え、故
障が発生した場合には自動的に他方の入出力手段を用い
るように構成したため、入出力手段の単一故障では、制
御機能を喪失しないようにでき信頼性を向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1によるディジタル制御
装置を示す構成図である。
【図2】この発明の実施の形態1による制御状態の制御
系の制御処理動作の一例を示したフローチャートであ
る。
【図3】この発明の実施の形態1による待機状態の制御
系の制御処理動作の一例を示したフローチャートであ
る。
【図4】この発明の実施の形態2によるディジタル制御
装置を示す構成図である。
【図5】この発明の実施の形態2によるデータ監視手段
の処理動作の一例を示したフローチャートである。
【図6】この発明の実施の形態3によるディジタル制御
装置を示す構成図である。
【図7】この発明の実施の形態3による故障状態から待
機状態に切り換わる制御系の制御処理動作の一例を示し
たフローチャートである。
【図8】この発明の実施の形態4によるディジタル制御
装置を示す構成図である。
【図9】この発明の実施の形態4によるトラッキング状
態の制御系の制御処理動作の一例を示したフローチャー
トである。
【図10】この発明の実施の形態5によるディジタル制
御装置を示す構成図である。
【図11】従来のディジタル制御装置を示す構成図であ
る。
【符号の説明】
10 オペレータステーション部、 17 A系CP
U部(第1の制御系)、18 B系CPU部(第2の制
御系)、19 入出力手段、第1の入出力手段、26
第2の入出力手段、 22,23,24,2
5 信号線、20,27 A系データ伝送ライン、 2
1,28 B系データ伝送ライン、50 プラント機器
系、 101 操作信号記憶手段、171,
181 自己診断手段、 172,182 信号通信
手段、173,183 判定手段、 174,1
84 切換手段、175,185,191,192,2
61,262 データ送受信手段、176,186 操
作信号通信手段、177,187 制御演算手段、17
8,188 制御演算監視手段、193,263 入力
手段、194,264 出力手段、 195,2
65 データ監視手段

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 計算機能を有し制御対象を制御する制御
    系を2系統備えると共に、上記制御系へ操作信号を送出
    するオペレータステーションを備えたディジタル制御装
    置において、上記両制御系の各々が、上記制御対象から
    の入力データとオペレータステーションからの操作信号
    とを受信して、上記両制御系で同じ制御演算を実行し、
    上記両制御系のいずれか一方の制御系は制御演算結果の
    制御データを出力して上記制御対象を制御する制御状態
    とする共に、他方の制御系は制御演算結果を出力しない
    待機状態とし、且つ、制御状態の制御系を待機状態に、
    待機状態の制御系を制御状態に切り換え可能としたこと
    を特徴とするディジタル制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1のディジタル制御装置におい
    て、制御状態の制御系の故障を検知すると、上記制御状
    態の制御系を故障状態に切り換えると共に、他方の制御
    系を待機状態から制御状態に切り換えるようにしたこと
    を特徴とするディジタル制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2のディジタル制
    御装置において、系切り換えの操作信号が入力される
    と、制御状態の制御系を待機状態に、待機状態の制御系
    を制御状態に切り換えるようにしたことを特徴とするデ
    ィジタル制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項のディジタ
    ル制御装置において、2つの制御系から制御対象への制
    御データが所定時間出力されないと、その時点の上記制
    御対象への制御データの出力を保持するデータ監視手段
    を備えたことを特徴とするディジタル制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項のディジタ
    ル制御装置において、2つの制御系に、それぞれの制御
    系での制御演算結果を互いに授受しうる信号通信手段を
    設け、故障状態となった一方の制御系の故障要因を取り
    除き待機状態にした場合に、他方の制御系が制御状態ま
    たは待機状態のときは、上記信号通信手段を用いて、他
    方の制御系で受信されているオペレータステーションか
    らの操作信号の状態を読み取り、上記他方の制御系と同
    じ演算を開始するようにしたことを特徴とするディジタ
    ル制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれか1項のディジタ
    ル制御装置において、オペレータステーションからの操
    作信号の状態を記憶する操作状態記憶手段を備え、故障
    状態となった一方の制御系の故障要因を取り除き待機状
    態にした場合に、他方の制御系が制御状態または待機状
    態のときは、上記操作状態記憶手段から上記待機状態に
    する直前の操作信号の状態を読み取り、制御演算を開始
    するようにしたことを特徴とするディジタル制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項のディジタ
    ル制御装置において、請求項1〜5のいずれか1項のデ
    ィジタル制御装置の場合は、オペレータステーションか
    らの操作信号の状態を記憶する操作状態記憶手段を備
    え、請求項6のディジタル制御装置の場合は、そのディ
    ジタル制御装置に含まれる操作状態記憶手段を用い、2
    つの制御系が共に故障状態となり、その後、少なくとも
    いずれか一方の制御系の故障要因を取り除き待機状態に
    した場合に、待機状態にした制御系は、上記操作状態記
    憶手段から上記両制御系が共に故障となる直前の操作信
    号の状態を読み取り、故障となる直前の制御演算から演
    算を開始するようにしたことを特徴とするディジタル制
    御装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1項のディジタ
    ル制御装置において、2つの制御系が共に故障状態とな
    り、その後、いずれか一方の制御系の故障要因を取り除
    き故障状態から制御状態に切り換える場合に、上記制御
    状態に切り換える制御系は、オペレータステーションか
    らの操作信号の状態と制御対象からの入力データとを読
    み込んで制御演算を行い、所定時間経過後の制御演算結
    果を制御データとして制御対象へ出力するようにしたこ
    とを特徴とするディジタル制御装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか1項のディジタ
    ル制御装置において、2つの制御系と制御対象との間に
    あって、上記両制御系からの制御データを上記制御対象
    に対応する制御データに変換して上記制御対象へ出力す
    ると共に、上記制御対象からの入力データを上記両制御
    系に対応する入力データに変換して上記両制御系へ出力
    する入出力手段を設けたことを特徴とするディジタル制
    御装置。
  10. 【請求項10】 請求項9のディジタル制御装置におい
    て、2つの入出力手段を設け、通常はいずれか一方の入
    出力手段を用い、この一方の入出力手段が故障すると、
    他方の入出力手段を用いるようにしたことを特徴とする
    ディジタル制御装置。
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