JP2001281833A - 記録材料の搬送装置 - Google Patents

記録材料の搬送装置

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JP2001281833A
JP2001281833A JP2000090323A JP2000090323A JP2001281833A JP 2001281833 A JP2001281833 A JP 2001281833A JP 2000090323 A JP2000090323 A JP 2000090323A JP 2000090323 A JP2000090323 A JP 2000090323A JP 2001281833 A JP2001281833 A JP 2001281833A
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photographic
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JP2000090323A
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Kenji Todoki
健二 藤々木
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Original Assignee
Noritsu Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録材料の順番が入れ代わることなく、正し
い順番に記録材料を積み上げることができる記録材料の
搬送装置を提供すること。 【解決手段】 画像が記録された記録材料の複数枚を並
列状態にして排出する排出手段と、前記排出手段から排
出された前記複数の記録材料を搬送ベルトの上に載せた
後に起動される搬送手段とを備えてなる記録材料の搬送
装置であって、前記搬送ベルトの起動時の立ち上がり加
速度が1000〜10000mm/sec2 である。これによ
り、搬送ベルトを緩やかに起動させることができるた
め、搬送ベルトの起動時における記録材料のスリップを
防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、現像所等において
用いられる写真処理装置に用いられる、印画紙等の記録
材料の搬送装置に関し、特に、搬送途中に印画紙等の記
録材料がずれないように搬送する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、写真処理装置は、ロール状に
巻回された印画紙等の記録材料を所定の大きさに切断
し、ネガフィルム上の画像を拡大投影して前記印画紙等
の記録材料を露光する露光ユニットと、露光された印画
紙等の記録材料を現像処理する現像ユニットと、現像処
理された印画紙等の記録材料を乾燥させる乾燥ユニット
等で構成されている。これら各ユニットにおいて、印画
紙等の記録材料はローラ又は搬送ベルトによって例えば
3列千鳥状に順次搬送され、乾燥ユニットを経た後、排
出機構から1枚づつ搬送コンベアに排出される。搬送コ
ンベアは、排出された印画紙等の記録材料を1枚づつ搬
送し受け皿上に一ロット分の印画紙等の記録材料を積み
上げていく。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、フィルムを撮像
することによって得られたディジタル画像信号に基づい
て制御された光で印画紙等の記録材料を露光するディジ
タル露光が実用化されており、現像時間の短縮化から、
複数枚の印画紙等の記録材料を並列に整列させ、同時に
ライン露光する方式が提案されている。この方式では、
露光された印画紙等の記録材料は、その後も並列状態を
保ったまま搬送される。しかしながら、搬送コンベアか
ら受け皿に印画紙等の記録材料を搬送する際、図6に示
すように、搬送ベルト上で並列に整列した印画紙等の記
録材料6aがスリップし、隣の印画紙等の記録材料6b
の上に乗ったり、隣の印画紙等の記録材料6bの下に潜
り込んでしまう場合がある。このようにスリップした印
画紙等の記録材料6aが隣の印画紙等の記録材料6bの
上に乗ったり、隣の印画紙等の記録材料6bの下に潜り
込んだ状態のまま受け皿まで搬送すると、受皿の上で印
画紙等の記録材料の順番が入れ代わって積載されるとい
う不都合が生じる。
【0004】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
であって、その目的とするところは、記録材料の順番が
入れ代わることなく、正しい順番に記録材料を積み上げ
ることができる記録材料の搬送装置を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決すべく、印画紙等の記録材料が搬送ベルト上でス
リップする原因を検討した結果、以下の事項が判明し
た。即ち、搬送ベルトは、搬送速度の高速化に伴い、安
定搬送に至るまでに急激に立ち上がるため、搬送ベルト
の起動時に印画紙等の記録材料に作用する力が原因とな
って印画紙等の記録材料がスリップする場合があるとい
うことである。
【0006】上記の原因に基づいて完成された請求項1
記載の発明は、画像が記録された記録材料の複数枚を並
列状態にして排出する排出手段と、前記排出手段から排
出された前記複数の記録材料を搬送ベルトの上に載せた
後に起動される搬送手段とを備えてなる記録材料の搬送
装置であって、前記搬送ベルトの起動時の立ち上がり加
速度が1000〜10000mm/sec2 であることを特徴
とする記録材料の搬送装置である。
【0007】排出手段は現像処理された複数枚の記録材
料を並列状態に保ち、搬送ベルト上に同時に排出する。
このため、搬送ベルト上では、複数枚の記録材料が並列
に整列して載置される。搬送ベルトは、複数枚の記録材
料が載置された後、1000〜10000mm/sec2 の立
ち上がり加速度で起動する。
【0008】搬送ベルトの起動時の立ち上がり加速度を
1000〜10000mm/sec2 の範囲で設定することに
より、搬送ベルトを緩やかに起動させることができるた
め、搬送ベルトの起動時における記録材料のスリップを
防止できる。尚、搬送ベルトの起動時の立ち上がり加速
度は、好ましくは1500〜5000mm/sec2 の範囲で
ある。
【0009】請求項2記載の発明は、前記立ち上がりか
ら安定搬送に至るまでに更に加速度が小さくなる請求項
1記載の記録材料の搬送装置である。起動時の立ち上が
り加速度だけでなく、立ち上がりから安定搬送に至るま
でに更に加速度を小さくすることにより、搬送ベルト
は、より緩やかに安定搬送の速度に到達するため、記録
材料のスリップを効果的に防止できる。
【0010】請求項3記載の発明は、前記立ち上がりか
ら安定搬送に至るまでの時間が0.15〜0.3秒であ
る請求項1又は請求項2記載の記録材料の搬送装置であ
る。立ち上がりから安定搬送に至るまでの時間を0.1
5〜0.3秒の間で調節することにより、所定の時間サ
イクルで記録材料を搬送できるため、高速搬送に対応で
きる。尚、立ち上がりから安定搬送に至るまでの時間
は、好ましくは0.2〜0.25秒である。
【0011】請求項4記載の発明は、前記搬送手段に、
一ロット分の前記記録材料を積み上げる受け手段が接続
されている請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の記
録材料の搬送装置である。
【0012】搬送コンベアから受け手段に記録材料を搬
送する際、記録材料のスリップを防止できるため、スリ
ップした記録材料が隣の記録材料の上に乗ったり、隣の
記録材料の下に潜り込んだ状態のまま受け手段まで搬送
されることがない。このため、受け手段の上で記録材料
の順番が入れ代わることなく、正しい順番に積み上げら
れる。
【0013】請求項5記載の発明は、前記搬送ベルトを
駆動するモータとして直流モータが用いられ、前記直流
モータの駆動軸にフライホイールが取り付けられた請求
項1乃至請求項4のいずれかに記載の記録材料の搬送装
置である。
【0014】搬送ベルトを駆動するモータとして直流モ
ータを用い、直流モータの駆動軸にフライホイールを取
り付けて、加速度を調節する。ここで、フライホイール
を取り付けない場合と取り付けた場合の搬送ベルトの起
動時の立ち上がり加速度を比較して説明する。フライホ
イールを取り付けない場合、図5(a)に示すように、
搬送ベルトの起動時の立ち上がり加速度は、大きく、約
0.1sec で所定の搬送速度に到達する。一方、フライ
ホイールを取り付けた場合、図5(b)に示すように、
搬送ベルトの起動時の立ち上がり加速度は、緩やかにな
り、約0.25sec で所定の搬送速度に到達する。この
ように、直流モーターにフライホイールを取り付ける
と、搬送速度を損なわずに、搬送ベルトをゆっくりと立
ち上げる方法を安価に実現できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、実施形態に係る記録材料の
搬送装置61が組み込まれた写真処理装置1の一例の機
器構成を示す構造図である。尚、以下の実施形態では、
画像が記録された記録材料として現像処理された印画紙
を例に挙げて説明する。
【0016】まず、実施形態に係る記録材料の搬送装置
61が組み込まれた写真処理装置1の構造を図1により
説明する。写真処理装置1は、プリンタ部2と、プロセ
ッサ部3と、仕上げ処理部4とから構成されている。カ
ッタ13、14で所定長さに切断された印画紙6は、図
1の1点鎖線で示した搬送経路に沿って、プリンタ部2
からプロセッサ部3を経て仕上げ処理部4へと搬送され
る。プリンタ部2では、感光材料である印画紙6に対し
てディジタルデータに基づく画像の露光プリント処理が
行われる。プロセッサ部3では、それぞれ異なる液剤が
蓄えられた液槽を露光された印画紙6が順次通過するこ
とによって、現像、漂白定着、安定化などの処理が印画
紙6に施される。仕上げ処理部4では、プロセッサ部3
で処理された印画紙6に乾燥処理が施され、さらに乾燥
して搬送路出口40から排出された印画紙6がオーダー
ごとに仕分けられる。
【0017】プリンタ部2は、巻回された長尺の印画紙
6を収納するペーパーマガジン11、12から引き出さ
れた所定幅を有する印画紙6を所定長さに切断するカッ
タ13、14と、所定長さに切断された印画紙6を露光
位置の直前にまで搬送するチャッカー15と、印画紙6
に露光処理を施すための露光ユニット(露光部)16
と、印画紙6の感光乳剤層が形成されていない面(裏
面)に所望の文字を印字するための印字ユニット17
と、印画紙6をペーパーマガジン11、12から引き出
してチャッカー15にまで搬送するためのローラ対18
aと、チャッカー15で搬送される印画紙6を受け取っ
てPLZTプリントヘッド24にまで搬送するためのロ
ーラ対18bとを有している。このローラ対18bは、
PLZTプリントヘッド24と共に露光部を形成する。
また、露光ユニット16で露光された印画紙6を印字ユ
ニット17まで搬送する搬送機構18cと、現像処理の
ためのプロセッサ部3まで印画紙6を搬送する搬送機構
18dとが設けられている。
【0018】露光ユニット16は、ハロゲンランプを内
蔵した光源23と、光源23からの光が光ファイバ(図
示せず)を介して導かれるPLZTプリントヘッド(発
光部)24とから構成されている。PLZTプリントヘ
ッド24は、電気光学効果を有する電気光学素子として
PLZT結晶を有している。PLZT結晶は、チタン酸
ジルコン酸鉛にランタンを添加することにより得られる
透明強誘電性セラミックス材料であって印加電圧に応じ
て複屈折率が変化する性質があるため、光シャッタとし
て機能させることができる。このPLZT結晶からなる
光シャッタが発光ドットとして印画紙6の幅方向すなわ
ち印画紙6の搬送方向と直交する方向(図1の紙面垂直
方向)に1次元的に配列されたものがPLZTプリント
ヘッド24の主要部であり、PLZTプリントヘッド2
4は光シャッタの配列方向である印画紙6の幅方向に延
在している。そのため、ローラ対18bによる印画紙6
の搬送タイミングとPLZTプリントヘッド24の光シ
ャッタ開閉タイミングとを制御することによって、印画
紙6の感光乳剤面をライン露光して所望画像の潜像を形
成することができる。なお、光源23は例えばRGBの
3色の光を出射することができるものであり、これに対
応してPLZTプリントヘッド24もRGB3つのヘッ
ドがその延在方向とは直交する方向に一体的に配列され
ている。
【0019】チャッカ15は、PLZTプリントヘッド
24とほぼ同じ幅でこれと同じ方向に延在しているとと
もに、カッタ13、14で切断された印画紙6を安定に
挟持或いは保持するためのグリップ(図示せず)を複数
有している。また、チャッカ15は、2つのペーパーマ
ガジン11、12からの印画紙6の搬送路の交差点であ
る上端位置31と、PLZTプリントヘッド24の前段
にあるローラ対18bの直前にある下端位置32との間
を上下に移動することが可能である。つまり、チャッカ
15は、上端位置31において所定長さに切断された印
画紙6を受け取ってこれをグリップを閉じることで挟持
し、下端位置32においてグリップを開放して後段にあ
るローラ対18bに印画紙6を与えることができる。
【0020】また、チャッカ15は、上下方向だけでは
なく、印画紙6の幅方向すなわち印画紙6の搬送方向と
直交する方向(図1の紙面垂直方向)にも移動可能であ
る。そのため、チャッカ15は、PLZTプリントヘッ
ド24よりも狭い幅を有する印画紙6を1枚挟持しては
その幅方向に移動するという動作を繰り返すことによっ
て、複数枚の印画紙6を同時に且つPLZTプリントヘ
ッド24の延在方向に並列に挟持した状態でこれらを下
方に搬送することができる。このように、並列に整列し
た複数枚の印画紙6は、PLZTプリントヘッド24に
よりライン露光される。尚、チャッカ15が搬送可能な
最大枚数は、搬送される印画紙6の幅およびグリップの
数(好ましくは1枚の印画紙を2以上のグリップで挟持
する)に応じて決定される。
【0021】プロセッサ部3は、6つの処理液槽34a
〜34fが配置された処理室34を有している。処理液
槽34a、34bには印画紙6の現像処理液が、処理液
槽34c、34dには印画紙6の漂白定着処理液が、処
理液槽34e、34fには印画紙6の安定化液がそれぞ
れ貯溜されている。6つの処理液槽34a〜34fを順
次通過することによって、プリンタ部2から供給された
印画紙6に現像、漂白定着、安定化の各処理が施され
る。
【0022】仕上げ処理部4は、印画紙6を乾燥させる
ための乾燥処理部35と、本実施形態に係る記録材料の
搬送装置61と、受け手段を構成するソータ81(図2
参照)とを有しており、印画紙6を乾燥させて、印画紙
6をオーダーごとに仕分けるようになっている。乾燥処
理部35は、印画紙6の搬送経路に沿って配設された複
数の挟持搬送ローラ機構(互いに当接する一対の搬送ロ
ーラ36aから構成される)36と、印画紙6の搬送経
路に沿ってその側部に設けられたヒータ37とを備えて
いる。印画紙6は、乾燥処理部35を通過する間に、ヒ
ータ37からの熱によって乾かされる。乾燥した印画紙
6は、排出挟持ローラ機構43を経て、搬送路出口40
から搬送ベルト63へと排出される。搬送ベルト63に
排出された印画紙6は、ソータ81へ搬送される。
【0023】次に、図2及び図3に基づいて実施形態の
記録材料の搬送装置61を説明する。図2は、本実施形
態に係る記録材料の搬送装置61の構成を説明する斜視
図である。図3は、図2の記録材料の搬送装置61の正
面図である。
【0024】記録材料の搬送装置61は、図2に示すよ
うに、排出手段を構成する挟持ローラ機構36と排出挟
持ローラ機構43と、搬送手段を構成する搬送コンベア
62とを有しており、乾燥処理部35を通過した印画紙
6を受け手段を構成するソータ81に搬送するようにな
っている。
【0025】挟持搬送ローラ機構36は、印画紙6の搬
送経路に沿って配設された一対の挟持ローラ郡から構成
される。図2に示すように、挟持搬送ローラ機構36を
構成する各ローラ36aは、印画紙6の並列方向(矢印
B)において単一のローラから構成されており、3枚の
印画紙を並列に整列させた状態で同時に搬送するように
なっている。
【0026】排出挟持ローラ機構43は、挟持搬送ロー
ラ機構36より高速で回転するローラ機構を備え、挟持
搬送ローラ機構36の最終段に配設されている。排出挟
持ローラ機構43は、挟持搬送ローラ機構36から搬送
された3枚の印画紙6を並列に整列させた状態のまま同
時に搬送ベルト63上に排出するようになっている。こ
の排出挟持ローラ機構43は、図3に示すように、大径
の駆動ローラ44とこれに接触して回転する小径の受け
ローラ45を備えている。駆動ローラ44は、フレーム
46aにローラ軸47を介して回転自在に支持されてい
る。駆動ローラ44は、原動軸46に設けられた歯車4
6b、ローラ軸47に設けられた従動側ギヤ46cを介
して原動軸46の駆動力が伝達され駆動する。また、受
けローラ45には、受けローラ45と同軸に、複数のガ
イドローラ49が受けローラ45を挟むように設けられ
ている。この排出挟持ローラ機構43は、トルクリミッ
ター48を備えており、原動軸46とローラ軸47との
間の所定以上の回転トルクがかかると、駆動ローラ44
の回転をフリーにするようになっている。このトルクリ
ミッター48はいわゆる磁粉式のものであるが、いかな
る構成のものを使用してもよい。
【0027】搬送コンベア62は、図2に示すように、
排出挟持ローラ機構43から排出される3枚の印画紙6
を受けられるように、排出挟持ローラ機構43の下方に
配設されている。また、搬送コンベア62は、その搬送
方向である移送経路41が排出方向(矢印A)に対して
ほぼ直交するように配設されている。搬送コンベア62
は、搬送ベルト63と、プーリー64と、駆動部65
と、押さえローラ66とを備え、排出挟持ローラ機構4
3からの印画紙6の排出に伴って、間欠駆動するように
なっている。
【0028】駆動部65は、搬送速度を調整するギヤ6
7と、直流モーター68と、プーリー69とを備え、ベ
ルト70を介してプーリー64に駆動力を伝達するよう
になっている。直流モーター68の駆動軸71には、フ
ライホイール72が取り付けられており、搬送ベルト6
3の起動時の立ち上がり加速度を1000〜10000
mm/sec2 の範囲にするようになっている。
【0029】ソータ81は、搬送コンベア62の下流側
に配設されている。ソータ81は、印画紙6を整列して
受ける複数段の受け皿82を備えている。この受け皿8
2は、搬送ベルト63との接続位置で搬送ベルト63の
搬送面と概略水平となるように配設されており、図3に
示すように、上下方向に移動するチェーン83により移
動するようになっている。即ち、ソータ81は、一ロッ
ト分の印画紙6が受け皿82に積み上げられると、この
受け皿82を下方へ移動させると共に、新たな受け皿8
2を搬送ベルト63との接続位置まで移動させるように
なっている。このように、ソータ81は、受け皿82に
一ロット分の印画紙6が積み上げられると、チェーン8
3により受け皿82を順次移動させていくようになって
いる。
【0030】次に、本実施形態に係る記録材料の搬送装
置61の動作を説明する。図2に示すように、乾燥処理
部35を経た3枚の印画紙6は、並列状態を保たれたま
ま挟持搬送ローラ機構36により矢印A方向に搬送さ
れ、排出挟持ローラ機構43から3枚同時に搬送ベルト
63上に排出される。搬送ベルト63上に排出される
と、3枚の印画紙6は、搬送ベルト63上に並列状態を
維持したままベルトの進行方向に直列状に整列して載置
される。
【0031】3枚の印画紙6が搬送ベルト63上に載置
されると、搬送ベルト63は、立ち上がり加速度が10
00〜10000mm/sec2 で緩やかに起動する。このよ
うに、立ち上がり加速度が1000〜10000mm/sec
2 で緩やかに起動するため、搬送ベルト63の起動時に
印画紙6に作用する力が、印画紙6がスリップしない程
度まで小さくなる。即ち、1000〜10000mm/sec
2 の範囲で搬送ベルト63が緩やかに起動すると、印画
紙6に作用する力が小さくなり、搬送ベルト63上に載
置された3枚の印画紙6は、いずれもスリップしない。
図7(a)に示すように、加速度aが上記範囲にあっ
て、一定の加速度aで立ち上がり、時間t1で一定の速
度v1にすることで、載せられた印画紙6の姿勢を変え
ずに、搬送することができる。この場合、一定の速度v
1になるまでの時間t1が短くて済み、停止に至る迄の
サイクル時間c1を短くすることができる。また、図7
(b)に示すように、立ち上がり加速度aが上記範囲に
あって、その後の加速度が徐々に小さくなり、時間t2
で一定の速度v2になることにより、立ち上がり時だけ
ではなく、安定搬送に至る速度変化の間も含めて、搬送
ベルト63の上に載せられた印画紙6の姿勢を変えず
に、搬送することができる。この場合、一定の速度v2
になるまでの時間t2がやや長くなり、停止に至る迄の
サイクル時間c2もやや長くなる。しかし、立ち上がり
から安定搬送に至る迄の時間t1又はt2が、0.15
〜0.3秒の範囲にあれば、サイクル時間c1,c2の
時間も数秒以内に抑えられるため、複数の印画紙6の間
欠的な搬送に支障が生じない。
【0032】図4に示すように、搬送ベルト63は、所
定の搬送速度で印画紙6を搬送し、印画紙6a〜6cの
順にソータ81の受け皿82上に載置させる。最後の印
画紙6cが受け皿82上に載置されると、搬送ベルト6
3を停止させる。そして、排出挟持ローラ機構43から
新たに排出される3枚の印画紙が搬送ベルト63上に同
時に載置されると、搬送ベルト63は、再び1000〜
10000mm/sec2 の立ち上がり加速度で起動し、新た
な印画紙6を受け皿に載置させる。このように、搬送コ
ンベア62は、起動と停止を繰り返す間欠運転により一
ロット分の印画紙6を受け皿82上に積み上げていく。
そして、一ロット分の印画紙6を受け皿82上に積み上
げると、ソータ81により受け皿82が移動し、新たな
受け皿82上に印画紙6を積み上げていく。
【0033】更に、他の実施形態を以下に説明する。 (1)実施形態において、駆動部65は、直流モーター
68の駆動軸71にフライホイール72を設けることに
より、搬送ベルト63の起動時の立ち上がり加速度を1
000〜10000mm/sec2 になるように調節している
が、これに限るものではなく、高精度の制御が可能なモ
ーターを用いて搬送ベルト63の起動時の立ち上がり加
速度を1000〜10000mm/sec2 に調節してもよ
い。また、フライホイール72を設けるモーターとして
直流モーター68に代えてステッピングモーターを用い
てもよい。 (2)また、(1)のように高精度の制御が可能なモー
ターを用いて立ち上がりから安定搬送に至るまでに更に
加速度が小さくなるようにしてもよい。即ち、起動時の
立ち上がり加速度だけでなく、立ち上がりから安定搬送
に至るまでに更に加速度を小さくすることにより、搬送
ベルトは、緩やかに安定搬送の速度に到達するため、印
画紙6のスリップを効果的に防止できる。 (3)実施形態において、搬送ベルト63の立ち上がり
から安定搬送に至るまでの時間を0.15〜0.3秒の
間で調節する手段は、搬送ベルト63の立ち上がりから
安定搬送に至るまでの時間が0.15〜0.3秒となる
ような形状や重量のフライホイール72を用いる方法の
他に、高精度の制御が可能なモーターを用いて行う方法
がある。 (4)実施形態において、3枚の印画紙が同時に搬送さ
れる場合を例に説明したが、同時に搬送される印画紙の
枚数は、3枚に限定されるものではない。尚、同時に搬
送可能な最大枚数は、搬送される印画紙6の幅およびチ
ャッカ15のグリップの数に応じて決定される。 (5)実施形態において、記録材料の搬送装置61が搬
送する記録材料として印画紙を例に説明したが、これに
限定されるものではない。
【0034】
【実施例】次に、フライホイール72を取り付けた場合
と取り付けない場合の搬送ベルト63の起動時の立ち上
がり加速度を比較して説明する。
【0035】〔実施例〕フライホイール72を取り付け
た場合、図5(b)に示すように、搬送ベルト63は、
約0.25sec で所定の搬送速度に到達し、搬送ベルト
63の起動時の立ち上がり加速度は、約4800mm/sec
2 から約1794mm/sec2 と2段階で小さくなる。この
ように、フライホイール72を取り付けた場合、搬送ベ
ルト63は、安定搬送に至るまで緩やかに立ち上がるた
め、搬送ベルトの起動時に印画紙に作用する力が小さく
なる。また、安定搬送に至る直前の加速度が、起動時の
立ち上がり加速度よりも、更に小さくなっており、搬送
ベルトが安定搬送の速度に到達する際に印画紙に作用す
る力は、搬送ベルトの起動時に印画紙に作用する力より
も更に小さくなる。
【0036】実施例に基づいて実際に搬送コンベアから
受け皿に印画紙を搬送してみると、搬送ベルト上で並列
に整列した印画紙はいずれもスリップせず、隣の印画紙
の上に乗ったり、隣の印画紙の下に潜り込んだりするこ
ともなかった。このため、受皿の上に積み上げられた印
画紙の順番が入れ代わることもなかった。また、約1.
7sec のサイクルで印画紙を搬送できたため、高速搬送
にも十分対応できた。
【0037】尚、本実施例の場合、安定搬送に至る直前
の加速度が、起動時の立ち上がり加速度よりも、更に小
さくなっており、印画紙に作用する力は、起動時に比べ
て更に小さくなるため、より効果的に印画紙のスリップ
を防止できたと考えられる。しかし、実施例のように加
速度が2段階で小さくなる場合に限らず、起動時の立ち
上がり加速度を小さくし、その後一定の加速度で安定搬
送に到達させる場合でも、印画紙のスリップを十分に防
止できる。
【0038】〔比較例〕フライホイール72を取り付け
ない場合、図5(a)に示すように、搬送ベルト63
は、約0.1sec で所定の搬送速度に到達する。しか
し、搬送ベルト63の起動時の立ち上がり加速度は、約
14000mm/sec2 と大きく、搬送ベルトは、安定搬送
に至るまでに急激に立ち上がるため、搬送ベルトの起動
時に印画紙に作用する力が原因となって印画紙がスリッ
プしてしまった。
【0039】
【発明の効果】請求項1又は請求項2記載の発明は、搬
送ベルトの起動時の立ち上がり加速度を1000〜10
000mm/sec2 の範囲で設定することにより、従来の搬
送コンベアよりも緩やかに起動させることができるた
め、搬送ベルトの起動時における記録材料のスリップを
防止できるという効果を奏する。
【0040】請求項3記載の発明は、立ち上がりから安
定搬送に至るまでの時間を0.15〜0.3秒の間で調
節することにより、所定の時間サイクルで記録材料を搬
送できるため、高速搬送に対応できるという効果を奏す
る。
【0041】請求項4記載の発明は、記録材料のスリッ
プを防止できるため、スリップした記録材料が隣の記録
材料の上に乗ったり、隣の記録材料の下に潜り込んだ状
態のまま受け手段まで搬送されることがない。このた
め、受け手段の上で記録材料の順番が入れ代わることな
く、正しい順番に積み上げられるという効果を奏する。
【0042】請求項5記載の発明は、簡易且つ安価な方
法で、記録材料のスリップを防止できるという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る記録材料の搬送装置が組み
込まれた写真処理装置の一例の機器構成を示す構造図で
ある。
【図2】第1実施形態に係る記録材料の搬送装置の構成
を説明する斜視図である。
【図3】図2の記録材料の搬送装置の正面図である。
【図4】搬送コンベアから受け皿への印画紙の受け渡し
状態を説明する図である。
【図5】フライホイールを取り付けない場合と取り付け
た場合の搬送ベルトの起動時の立ち上がり加速度を比較
したグラフである。
【図6】印画紙のスリップにより隣の印画紙と重なって
いる状態を説明する図である。
【図7】搬送ベルトの起動時の立ち上がり加速度の示す
グラフ図である。
【符号の説明】
1 写真処理装置 2 プリンタ部 3 プロセッサ部 4 仕上げ処理部 6 印画紙(記録材料) 36 挟持搬送ローラ機構 43 排出挟持ローラ機構(排出手段) 61 記録材料の搬送装置 62 搬送コンベア(搬送手段) 63 搬送ベルト 65 駆動部 68 直流モーター 71 駆動軸 72 フライホイール 81 ソータ(受け手段) 82 受け皿

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像が記録された記録材料の複数枚を並
    列状態にして排出する排出手段と、前記排出手段から排
    出された前記複数の記録材料を搬送ベルトの上に載せた
    後に起動される搬送手段とを備えてなる記録材料の搬送
    装置であって、前記搬送ベルトの起動時の立ち上がり加
    速度が1000〜10000mm/sec2であることを特徴
    とする記録材料の搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記立ち上がりから安定搬送に至るまで
    に更に加速度が小さくなる請求項1記載の記録材料の搬
    送装置。
  3. 【請求項3】 前記立ち上がりから安定搬送に至るまで
    の時間が0.15〜0.3秒である請求項1又は請求項
    2記載の記録材料の搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記搬送手段に、一ロット分の前記記録
    材料を積み上げる受け手段が接続されている請求項1乃
    至請求項3のいずれかに記載の記録材料の搬送装置。
  5. 【請求項5】 前記搬送ベルトを駆動するモータとして
    直流モータが用いられ、前記直流モータの駆動軸にフラ
    イホイールが取り付けられた請求項1乃至請求項4のい
    ずれかに記載の記録材料の搬送装置。
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