JP2007156146A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】露光してから現像部へ搬送するまでの速度調整の時間効率が良い画像形成装置を得る。
【解決手段】露光されたカット記録紙Pは、高速ローラ対50〜52によって挟持搬送される。高速ローラ対50〜52の搬送下流側へのカット記録紙Pの受け渡し中においては、高速ローラ対50〜52によるカット記録紙Pの挟持が解除される。このとき、調速ローラ対54は、ワンウェイクラッチ56によってカット記録紙Pの搬送方向へ空転しながらカット記録紙Pの搬送速度を減速していき、カット記録紙Pを現像処理部へ向けて、高速ローラ対50〜52による搬送速度に比べて低速で挟持搬送する。
【選択図】図6

Description

本発明は、記録材料を露光した後に現像する画像形成装置に関する。
画像形成装置においては、露光部と現像部との搬送速度に差がある場合は,速度差を吸収することが必要となる。このような速度調整では、例えば、高速搬送される印画紙を吸引して一旦保持した後に吸引を停止して低速で現像部へ搬送することで、大きな搬送速度差に対応した状態としている(例えば、特許文献1参照)。
このような従来の画像形成装置では、露光してから現像部へ搬送するまでの速度調整の時間効率が良くない。
特開平8−314108号公報
本発明は、上記事実を考慮して、露光してから現像部へ搬送するまでの速度調整の時間効率が良い画像形成装置を提供することを課題とする。
請求項1に記載する本発明の画像形成装置は、露光位置の搬送下流側に設けられ、記録材料を挟持搬送すると共に、搬送下流側への前記記録材料の受け渡し中に前記記録材料の挟持が解除される第1搬送手段と、前記第1搬送手段より搬送下流側に設けられ、前記記録材料を前記第1搬送手段による搬送速度に比べて低速で搬送しながら現像する現像部と、前記第1搬送手段と前記現像部との間に設けられ、前記記録材料の搬送方向へのみ空転可能なワンウェイクラッチを介して駆動力が伝達され、前記第1搬送手段からの前記記録材料の受け渡し後に前記記録材料を前記現像部へ向けて前記第1搬送手段による搬送速度に比べて低速で挟持搬送する第2搬送手段と、を有することを特徴とする。
請求項1に記載する本発明の画像形成装置によれば、露光された記録材料は、第1搬送手段によって搬送下流側へ向けて挟持搬送される。第1搬送手段の搬送下流側への記録材料の受け渡し中においては、第1搬送手段による記録材料の挟持が解除される。第1搬送手段、第2搬送手段の両方で挟持搬送している状態では、ワンウェイクラッチの効力によって第2搬送手段が空転することにより、記録材料は第1搬送手段の速度で搬送される。第1搬送手段の挟持が解除されると記録材料は減速し、第2搬送手段本来の速度で搬送される。
請求項2に記載する本発明の画像形成装置は、請求項1記載の構成において、前記第2搬送手段が、前記ワンウェイクラッチを介して駆動力が伝達される第1ローラと、前記第1ローラとの間に前記記録材料を挟持すると共に前記第1ローラの回転に従動し、前記第1ローラに比べて硬質な第2ローラと、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載する本発明の画像形成装置によれば、記録材料が第1ローラと第2ローラとの間に進入する際に、記録材料の先端部が第2ローラに当っても、第2ローラにめり込むことなく、第1ローラと第2ローラとの間に挟持される。従って、記録材料が第2ローラにめり込むことによって発生するダメージを防止することができる。
請求項3に記載する本発明の画像形成装置は、請求項1又は請求項2に記載の構成において、前記第2搬送手段と前記現像部との間に前記記録材料を挟持搬送する第3搬送手段が設けられ、前記第3搬送手段による搬送速度が、前記第2搬送手段による搬送速度に比べて高速で、前記現像部での搬送速度と等速であることを特徴とする。
請求項3に記載する本発明の画像形成装置によれば、記録材料は、ワンウェイクラッチを介して駆動力が伝達される第2搬送手段によって搬送速度が減速された後、第3搬送手段によって、第2搬送手段による搬送速度に比べて高速で、かつ、現像部での搬送速度と等速で挟持搬送される。第2搬送手段と第3搬送手段とのいずれもが記録材料を挟持した状態では、第2搬送手段は搬送方向へ空転し、記録材料は、第3搬送手段による搬送速度、すなわち、現像部での搬送速度で搬送される。安定した搬送速度を確保できる第3搬送手段で記録材料を挟持搬送することにより、搬送速度のばらつきを抑えることができる。また、あらかじめ第2搬送手段より第3搬送手段を高速に設定することにより、部品の個体差などに起因する搬送手段の速度変化が発生しても、第2搬送手段の搬送速度が第3搬送手段の搬送速度を上回り、それに起因して記録材料の撓みなどが発生することは無い。これにより、記録材料が第3搬送手段や現像部で詰まって撓むことが回避される。
以上説明したように、本発明の画像形成装置によれば、露光してから現像部へ搬送するまでの速度調整の時間効率が良いという優れた効果を有する。
本発明における画像形成装置の実施形態を図面に基づき説明する。
(画像形成装置の全体構成)
図1に示すように、画像形成装置としてのプリンタプロセッサ10は、画像入力装置12、画像処理装置14、プリンタ16及びプロセッサ18を備えている。プリンタプロセッサ10を構成する各部は、図示しない配線を介して制御部17に接続されており、この制御部17によってプリンタプロセッサ10全体の動作が制御される。
画像入力装置12は、写真フィルムに記録された画像の投影光をCCDイメージセンサ等の撮像素子を用いて光電的に読み取ることで画像データを生成し、あるいはメモリカードなどの記録媒体に記録された画像データを読み出すことで、画像データを取得する。この画像データは画像処理装置14に送られ、カラーバランス補正や濃度補正などの画像処理が行われる。画像処理が行われた画像データはプリンタ16に送られ、後述する画像記録時に用いられる。
プリンタ16は、所定長にカットされた記録材料としてのカット記録紙を搬送しながら、画像データに基づいて強度変調された記録光にて画像記録を行うものであり、搬送方向の上流側から、供給部20、裏印字部22、レジスト部24、画像記録部26、副走査受け部28、及び搬出部30を備える。各部位には、駆動ローラとニップローラとから構成される搬送ローラ対が、カット記録紙の搬送路に沿って複数設けられている。
供給部20には、ロール状に着かれた長尺の感光性記録紙32を収納するマガジン20A、20Bがセットされる。各マガジン20A、20Bには、感光性記録紙32を引き出して裏印字部22に向けて搬送するための引出ローラ対21A、21Bが設けられている。なお、本実施形態では2個のマガジン20A、20Bが設けられているが、マガジンは1個でもよいし、3個以上でもよい。
マガジン20A、20Bの搬送方向の下流側には、感光性記録紙32に形成されたスプライスホール(図示省略)を検出するためのスプライスセンサ34A、34Bが設けられ、さらにその下流側には、感光性記録紙32を切断するためのカッタ36A、36Bが設けられている。スプライスセンサ34A、34Bがスプライスホール(図示省略)を検出した後に、所定長だけ送り出された感光性記録紙32を、カッタ36A、36Bがプリントサイズ(例えば、L(89mm×127mm)、パノラマ(89mm×254mm)、2L(127mm×178mm)等)に合せて切断するようになっている。
裏印字部22は、写真の撮影日、プリント日、コマ番号、各種ID等のプリント情報を、(カットされた感光性記録紙32としての)カット記録紙の非記録面(露光面と反対側の面)に記録する裏印字ヘッド38を備える。
レジスト部24は、画像記録部26における露光位置・角度ズレを防止するために、カット記録紙の傾き及び幅方向の位置を調整するレジスト用ローラ対40と、このレジスト用ローラ対40の前後に配置される複数の搬送ローラ対から構成される。
画像記録部26は、露光ユニット42及び副走査ローラ対44、46を備えると共に、カット記録紙の先端または後端を検出する位置センサ45、及び、カット記録紙の通過を検出する記録紙センサ47を備える。露光ユニット42は、画像処理装置14と接続されており、カット記録紙の先端が通過したことを記録紙センサ47が検出すると、画像データに基づいて強度変調された赤、緑、青の光ビームLBを主走査方向(搬送方向と直交する方向)に走査して、カット記録紙に画像を記録するようになっている。副走査ローラ対44、46は、光ビームLBによる露光位置Bを挟むように搬送方向の上流側及び下流側に配置され、カット記録紙を所定の速度(本実施形態では、100mm/sec)で副走査方向(搬送方向と平行な方向)に搬送する。
ここで、各副走査ローラ対44、46は、図2に示されるように、駆動ローラ44A、46Bと、ニップ解除可能なニップローラ44B、46Bと、を備えている。各駆動ローラ44A、46Bは、副走査用駆動力伝達機構26Aを介して第1駆動手段としての副走査用駆動モータM1(ステッピングモータ)に接続されている。
ニップローラ44B、46Bは、カット記録紙を挟持する位置とカット記録紙から離れる位置との間で切り替え可能とされており、図1に示される位置センサ45でカット記録紙の先端または後端を検出したときに切り替えられる。これにより、カット記録紙の先端が下流側の副走査ローラ対46に突き当るのを防止し、カット記録紙の後端が上流側の副走査ローラ対44から抜け出ることで、カット記録紙に過度の衝撃が加わることを防止する。
副走査受け部28は、露光位置Bの搬送下流側に設けられ、第1搬送手段としての複数の(本実施形態では3組の)高速ローラ対50、51、52と、第2搬送手段としての調速ローラ対54とを備えており、詳細後述するように、搬送速度の調整機構を構成している。
高速ローラ対50、51、52は、画像記録部26から搬出されるカット記録紙を画像記録部26による搬送速度と同一の速度(本実施形態では、100mm/sec)で挟持搬送するようになっている。図2に示されるように、副走査受け部28の各高速ローラ対50、51、52は、駆動ローラ50A、51A、52Aと、ニップ解除可能なニップローラ50B、51B、52Bと、を備えている。各駆動ローラ50A、51A、52Aは、高速用駆動力伝達機構28Aを介して第2駆動手段としての副走査受け部用駆動モータM2(ステッピングモータ)に接続されている。各高速ローラ対50、51、52は、画像記録中のカット記録紙の先端が通過した後にカット記録紙を挟持するようになっており、これにより、カット記録紙の先端が突き当たって搬送速度が変動することを防止する。これらの高速ローラ対50、51、52の搬送下流側に、詳細後述する調速用の記録紙センサ53及び調速ローラ対54が設けられている。
副走査受け部28の搬送下流側(副走査受け部28と後述する現像処理部60(図1参照)との間)に設けられる搬出部30は、第3搬送手段としての搬出ローラ対58を備えている。搬出ローラ対58は、駆動ローラ58Aと従動ローラ58Bとを備えている。駆動ローラ58Aは、搬出用駆動力伝達機構30Aを介して第3駆動手段としての駆動モータM3(DCモータ)に接続されており、この駆動モータM3は、図1に示されるプロセッサ18側にあって後述する搬送ラック80、81、83〜85の駆動源とされている。
搬出ローラ対58は、副走査受け部28から送られるカット記録紙を、プロセッサ18の処理速度に対応する搬送速度、すなわち、本実施形態では、後述する現像処理部60での搬送速度と等速の28mm/secにて挟持搬送し、プロセッサ18へ送り出すようになっている。
プロセッサ18は、現像部としての現像処理部60、スクイズ部62、乾燥処理部64、搬出部66及びソータ68から構成される。
副走査受け部28(高速ローラ対50、51、52、調速ローラ対54等)及び搬出部30(搬出ローラ対58)よりも搬送下流側に設けられる現像処理部60は、カット記録紙を高速ローラ対50、51、52による搬送速度(本実施形態では、100mm/sec)に比べて低速(本実施形態では、28mm/sec)で搬送しながら現像するようになっている。
現像処理部60には、搬送方向の上流側から順に、発色現像槽70、漂白定着槽71と、第1安定槽73、第2安定槽74、第3安定槽75からなる安定槽72とが設けられている。発色現像槽70には発色現像液が、漂白定着槽71には漂白定着液が、また、第1安定槽73〜第3安定槽75には安定処理液が、それぞれ所定量貯蔵されており、カット記録紙が、発色現像槽70、漂白定着槽71、および第1安定槽73〜第3安定槽75にそれぞれ設けられた搬送ラック80、81、83〜85の駆動力を受けて各処理槽70〜72内を搬送されることで、現像・定着・安定の各処理が行われる。
第3安定槽75の上方には、スクイズ部62が配設されている。スクイズ部62は、一対のローラからなるスクイズローラ62Aを複数個備えており、これらのスクイズローラ62Aは、カット記録紙を挟持搬送しながら、カット記録紙の表面に付着した処理液を絞りとるようになっている。
スクイズ部62の上方には、乾燥処理部64が配設されており、この乾燥処理部64は、搬送ベルト64A及び送風部64Bを備えている。送風部64Bは、搬送ベルト64Aに向けてヒータで熱せられた乾燥風を吹き出して、カット記録紙を搬送ベルト64A側に押し付ける。この状態でカット記録紙を搬送させることで、カット記録紙に付着した処理液が完全に除去される。
乾燥処理部64の上方には、搬出部66が配設され、カット記録紙をソータ68へ送り出すようになっている。
(搬送速度の調整機構の構成)
図2に示されるように、高速ローラ対50、51、52の搬送下流側(高速ローラ対50、51、52と、搬出部30及び現像処理部60(図1参照)と、の間)に設けられる調速ローラ対54は、第1ローラとしての調速用駆動ローラ54Aと、第2ローラとしての調速用従動ローラ54Bと、を備える。
調速用駆動ローラ54Aの回転軸55は、減速機構としての調速用駆動力伝達機構28Bを介して副走査受け部用駆動モータM2(ステッピングモータ)に接続されている。調速用駆動力伝達機構28Bは、高速用駆動力伝達機構28Aに比べて高い減速比を有した機構である。すなわち、調速ローラ対54は、高速ローラ対50、51、52による搬送速度(本実施形態では、100mm/sec)に比べて低速の搬送速度(本実施形態では、26mm/sec)となるように、調速用駆動ローラ54Aが駆動されている。
調速用従動ローラ54Bは、調速用駆動ローラ54Aとの間にカット記録紙Pを挟持すると共に調速用駆動ローラ54Aの回転に従動するようになっている。ここで、調速用駆動ローラ54Aは、調速用駆動ローラ54Aに比べて硬質とされている。すなわち、調速用駆動ローラ54Aは、摩擦係数の高いゴム製とされるのに対して、調速用従動ローラ54Bは、カット記録紙Pの先端部が当ってもめり込むことがないように、摩擦係数の低い硬質樹脂製とされている。なお、本実施形態における他のローラ対(副走査ローラ対44、46、高速ローラ対50、51、52、搬出ローラ対58等)は、いずれも摩擦係数の高いゴム製とされている。
調速ローラ対54の調速用駆動ローラ54Aには、回転軸55へ同軸的に連結される駆動ギアに速度差吸収手段としてのワンウェイクラッチ56が配設されており、このワンウェイクラッチ56は、副走査受け部用駆動モータM2により回転駆動される搬送回転方向へのみ空転可能とされている。ここで、カット記録紙Pが調速用駆動ローラ54Aに対して搬送方向上流側から搬送方向下流側へ向う方向で力を加えた場合に、調速用駆動ローラ54Aは、ワンウェイクラッチ56により空転可能となっているが、カット記録紙Pが調速用駆動ローラ54Aに対して搬送方向下流側から搬送方向上流側へ向う方向で力を加えても調速用駆動ローラ54Aは、空転しないようになっている。
このように、調速ローラ対54には、カット記録紙Pの搬送方向へのみ空転可能なワンウェイクラッチ56を介して副走査受け部用駆動モータM2からの駆動力が調速用駆動ローラ54Aへ伝達されると共に、高速ローラ対50、51、52からのカット記録紙Pの受け渡し後には、調速ローラ対54は、カット記録紙Pを現像処理部60(図1参照)へ向けて高速ローラ対50、51、52による搬送速度(本実施形態では、100mm/sec)に比べて低速で挟持搬送するようになっている。
調速ローラ対54の搬送下流側に設けられる搬出ローラ対58は、その搬出ローラ対58による搬送速度(28mm/sec)が、調速ローラ対54による搬送速度(26mm/sec)に比べてやや高速に設定されている。これは、カット記録紙Pが搬出ローラ対58に詰まって撓むのを防ぐためである。なお、搬出ローラ対58の搬送速度と調速ローラ対54の搬送速度とを等速にした場合、搬出ローラ対58の駆動源は、DCモータである駆動モータM3(図2参照)であり、調速ローラ対54の駆動源となる副走査受け部用駆動モータM2(ステッピングモータ)に比べて、回転量における精度が低いために、調速ローラ対54の搬送速度が搬出ローラ対58の搬送速度に比べて結果的に高速になる可能性があるので、本実施形態では、搬出ローラ対58の搬送速度(28mm/sec)を調速ローラ対54の搬送速度(26mm/sec)に比べてやや高速にしている。
調速ローラ対54の搬送上流側に設けられる高速ローラ対50、51、52は、カット記録紙Pを挟持搬送及び挟持解除できるようになっており、搬送下流側の調速ローラ対54へのカット記録紙Pの受け渡し中に、カット記録紙Pの挟持が解除されるようになっている。
図3には、高速ローラ対51が、カット記録紙Pを挟持(ニップ圧接)及び挟持解除(ニップ解除)する構成が示されている。なお、図3では、高速ローラ対51を図示するが、高速ローラ対50、52(図2参照)も同様の構成となっている。
図3(A)に示されるように、ニップローラ51Bの回転軸51Jの端部は、揺動部材90によって軸支されおり、揺動部材90は、揺動回転軸90Aを中心として回転自在であってニップローラ51Bを揺動自在に支持している。揺動回転軸90Aを挟んで回転軸51Jの略反対側(揺動部材90の上端部)には、当接ローラ90Bが従動回転可能に軸支されている。当接ローラ90Bの上方には、揺動部材90を変位させる偏心カム92が、当接ローラ90Bと当接可能に配置されている。
揺動部材90は、図示しないコイルバネによって、ニップローラ51Bがカット記録紙Pを挟持(ニップ)する方向(図3の時計回り方向)に回動すると共に、当接ローラ90Bが偏心カム92に常時当接するように付勢されている。ここで、偏心カム92が回転軸心92Aを中心として回転することで、揺動部材90が付勢力に抗して(図3の反時計回り方向に)揺動回転し、図3(B)に示されるように、ニップローラ51Bが挟持解除(ニップ解除)されるようになっている。
偏心カム92は、制御部17に接続されている。制御部17は、カット記録紙Pの通過を検出する記録紙センサ47、53に接続されており、記録紙センサ47、53の検出信号に基づいて偏心カム92を回転させて挟持及び挟持解除(ニップ解除)の機構を制御している。
図4及び図5には、高速ローラ対50、51、52によるカット記録紙Pの挟持(ニップ圧接)及び挟持解除(ニップ解除)のタイミングが示されている。以下、これらのタイミングを説明する。
図4(A)、(B)に示されるように、記録紙センサ47がカット記録紙Pの先端部を検出後、高速ローラ対50、51、52毎に予め設定された時間が経過した時点で、高速ローラ対50、51、52がそれぞれニップ解除状態になるように設定されている(第1のタイミング)。本実施形態では、高速ローラ対50、51、52毎に予め設定された時間は、各高速ローラ対50、51、52の搬送上流側20mmの位置(図中L1、L2が20mmの位置)にカット記録紙Pの先端部が到達した時点となるようにしている。
図4(C)に示されるように、記録紙センサ47がカット記録紙Pの後端部を検出後、高速ローラ対50、51、52毎に予め設定された時間が経過した時点で、高速ローラ対50、51、52がそれぞれ挟持状態(ニップ状態)になるように設定されている(第2のタイミング)。本実施形態では、高速ローラ対50、51、52毎に予め設定された時間は、露光点(露光位置B)から搬送下流側5mmの位置(図中のL3が5mmの位置)にカット記録紙Pの後端部が到達した時点となるようにしている。露光中のカット記録紙Pに外乱(振動)を与えないためである。
図5(A)に示されるように、調速用の記録紙センサ53がカット記録紙Pの先端部を検出後、予め設定された時間が経過した時点で、カット記録紙Pを挟持した状態にある高速ローラ対50、51、52が挟持解除状態(ニップ解除状態)になるように設定されている(第3のタイミング)。本実施形態では、予め設定された時間は、調速開始点X(調速ローラ対54による挟持位置から搬送下流側20mmの位置)にカット記録紙Pの先端部が到達した時点となるようにしている。なお、図5(A)に示される状態が、カット記録紙Pの受渡し状態である。
図5(B)、(C)に示されるように、調速用の記録紙センサ53がカット記録紙Pの先端部を検出後、ニップ解除状態にある高速ローラ対50、51、52について高速ローラ対50、51、52毎に予め設定された時間が経過した時点で、高速ローラ対50、51、52がそれぞれニップ状態になるように設定されている(第4のタイミング)。本実施形態では、高速ローラ対50、51、52毎に予め設定された時間は、各高速ローラ対50、51、52の搬送下流側5mmの位置(図中のL4、L5が5mmの位置)にカット記録紙Pの後端部が到達した時点となるようにしている。
上記第1〜第4のタイミングにおいて、予め設定された時間の経過は、タイマー(図示省略)に基づいて制御部17が判断する。
なお、ニップ解除については、上記第1のタイミング(図4(A)、(B)参照)又は上記第3のタイミング(図5(A)参照)のいずれか一方に該当して、制御部17からニップ解除を指示された高速ローラ対50、51、52が、ニップ解除するようになっているが、ニップ圧接については、先行して搬送されるカット記録紙Pについて上記第4のタイミング(図5(B)、(C)参照)に該当して制御部17からニップ圧接の指示をされた高速ローラ対50、51、52であって、かつ、後行して搬送させる搬送されるカット記録紙Pについて上記第2のタイミング(図4(C)参照)に該当して制御部17からニップ圧接の指示をされた高速ローラ対50、51、52であるもののみが、ニップ圧接するようになっている。
なお、ニップ解除及びニップのタイミングは、カット記録紙Pの長さ、及び、高速ローラ対50、51、52同士の間隔(距離)に応じて決定することになる。
(実施形態の作用)
次に、上記の実施形態の作用を説明する。
図1に示されるように、長尺の感光性記録紙32は、マガジン20A、20Bから引き出されると、カッタ36A、36Bによって所定のプリントサイズに切断される。プリントサイズに切断されたカット記録紙は、裏印字部22で裏印字された後、レジスト部24で傾き及び幅方向の位置を調整され、画像記録部26に搬送される。画像記録部26では、カット記録紙が100mm/secの高速で搬送されながら、露光される。
図4(A)、(B)に示されるように、露光中のカット記録紙Pが副走査受け部28に進入したとき、高速ローラ対50、51は、ニップ解除され、図4(C)に示されるように、そのカット記録紙Pの露光終了後、該カット記録紙Pは、高速ローラ対50、51によって挟持(ニップ)される。
図6(A)に示されるカット記録紙Pは、高速ローラ対50、51、52によって、100mm/secの高速で挟持搬送され、カット記録紙Pの先端部が調速ローラ対54の間に突入する。ここで、調速用従動ローラ54Bは、摩擦係数の低い硬質樹脂製とされているので、カット記録紙Pの先端部が当ってもめり込むことなく、スムーズに調速ローラ対54の間に入り込み、カット記録紙Pの先端部におけるめくれ(ペーパー傷)を抑えることができる。
カット記録紙Pの先端部が調速ローラ対54の間に突入した後、図6(B)に示されるように、2組の高速ローラ対51、52と調速ローラ対54とが、カット記録紙Pを挟持搬送する。ここで、調速ローラ対54の調速用駆動ローラ54Aは、ワンウェイクラッチ56を介して駆動されており、高速ローラ対51、52の搬送速度(100mm/sec)は、調速ローラ対54の搬送速度(26mm/sec)に比べて高速であるため、調速用駆動ローラ54Aは、ワンウェイクラッチ56によって搬送回転方向に空転する。これによって、カット記録紙Pは、100mm/secの高速が維持された状態で、挟持搬送される。
図5(A)に示されるように、調速用の記録紙センサ53がカット記録紙Pの先端部を検出後、予め設定された時間が経過した時点、すなわち、カット記録紙Pの先端部が調速開始点Xに到達した時点で、カット記録紙Pを挟持した状態にある高速ローラ対51、52が制御部17(図3参照)の指示によって挟持解除状態(ニップ解除状態)になる。
これにより、図6(C)に示されるように、カット記録紙Pは、調速ローラ対54のみで挟持搬送する状態になるので、カット記録紙Pの搬送速度は、調速ローラ対54の搬送速度(26mm/sec)に近付くように減速する。カット記録紙Pの先端部が搬出ローラ対58に突入する段階では、カット記録紙Pの搬送速度は、調速ローラ対54の搬送速度(26mm/sec)となる。なお、図6(D)及び図5(B)、(C)に示されるように、カット記録紙Pの後端部が通過した高速ローラ対51、52は、順次、ニップ状態に戻る。
図6(D)に示されるように、カット記録紙Pの先端部が搬出ローラ対58に突入すると、カット記録紙Pは、調速ローラ対54と搬出ローラ対58とによって挟持搬送される。ここで、調速ローラ対54の調速用駆動ローラ54Aは、ワンウェイクラッチ56を介して駆動されており、搬出ローラ対58の搬送速度(28mm/sec)は、調速ローラ対54の搬送速度(26mm/sec)に比べてやや高速であるため、調速用駆動ローラ54Aは、ワンウェイクラッチ56によって搬送回転方向に空転する。これによって、カット記録紙Pは、搬出ローラ対58に引っ張られるように挟持搬送される。ここで、搬出ローラ対58の駆動ローラ58Aは、ワンウェイクラッチを介さないで駆動されているので、カット記録紙Pは、安定した状態で搬送され、現像処理部60(図1参照)での搬送速度と同じ28mm/secで搬出される。これにより、速度調整が完了する。
その後、図1に示されるように、搬出部30から搬出されたカット記録紙は、各処理槽70〜72の液内を搬送されながら現像・定着・洗浄の各処理が行われ、スクイズ部62でスクイズ処理、乾燥処理部64で乾燥処理された後、搬出部66を経て及びソータ68へ排出される。
以上のように、本実施形態のプリンタプロセッサ10では、露光してから現像処理部60へ搬送するまでの速度調整の時間効率が良い。
また、ワンウェイクラッチの機構とニップ解除機構とを組み合わせて速度調整することで、速度調整専用のモータが不要となり、調速用駆動ローラ54Aを他の駆動ローラのモータで駆動することができる。また、高速ローラ対50、51、52のニップ解除機構は、露光ムラ防止用のニップ解除機構を兼用させているので、ニップ解除機構を増設する必要がなく、制御系も複雑化しない。
さらに、仮にモータ制御で速度調整する場合には、使用できる駆動パルス帯の制約から対応できる減速比が非常に限られるが、本実施形態の速度調整機構によれば、減速比がある程度大きくなっても対応することができる。
なお、上記の実施形態では、第1搬送手段として高速ローラ対50〜52を適用し、第2搬送手段として調速ローラ対54を適用し、第3搬送手段として調速ローラ対54を適用しているが、第1搬送手段、第2搬送手段、及び、第3搬送手段は、例えば、搬送ベルト等のような他の搬送手段であってもよい。
また、上記の実施形態では、高速ローラ対50〜52を挟持(ニップ)及び挟持解除(ニップ解除)しているが、搬送するカット記録紙Pの送り長さが所定以上の場合には、その長さに応じて高速ローラ対50〜52をニップ解除したままとしてもよい。これにより、次に搬送されてくるカット記録紙Pを迎える準備を迅速に行うことが可能となる。
また、調速ローラ対54における調速用駆動ローラ54Aの回転軸55にフリクション(回転抵抗)を入れてワンウェイクラッチ56の過度な空転を抑えてもよく、これにより、調速ローラ対54のみでカット記録紙Pを挟持搬送する区間における搬送速度のばらつきを抑えることができる。
本発明の実施形態に係るプリンタプロセッサの全体構成を示す概略構成図である。 本発明の実施形態に係るプリンタプロセッサの駆動系を示す概略構成図である。 本発明の実施形態における高速ローラ対のニップ解除機構を示す概略構成図である。図3(A)は、挟持(ニップ)状態を示す。図3(B)は、ニップ解除状態を示す。 本発明の実施形態において、高速ローラ対によるカット記録紙の挟持(ニップ圧接)及び挟持解除(ニップ解除)のタイミングを図4(A)から図4(C)の順に示す模式図である(カット記録紙が副走査受け部へ搬送される状態を示す。)。 本発明の実施形態において、高速ローラ対によるカット記録紙の挟持(ニップ圧接)及び挟持解除(ニップ解除)のタイミングを図5(A)から図5(C)の順に示す模式図である(調速ローラ対がカット記録紙を挟持搬送する状態を示す。)。 本発明の実施形態において、副走査受け部から搬出部に至るカット記録紙の搬送状態を図6(A)から図6(D)の順に示す模式図である。
符号の説明
10 プリンタプロセッサ(画像形成装置)
50 高速ローラ対(第1搬送手段)
51 高速ローラ対(第1搬送手段)
52 高速ローラ対(第1搬送手段)
54 調速ローラ対(第2搬送手段)
54A 調速用駆動ローラ(第1ローラ)
54B 調速用従動ローラ(第2ローラ)
56 ワンウェイクラッチ
58 搬出ローラ対(第3搬送手段)
60 現像処理部(現像部)
B 露光位置
P カット記録紙(記録材料)

Claims (3)

  1. 露光位置の搬送下流側に設けられ、記録材料を挟持搬送すると共に、搬送下流側への前記記録材料の受け渡し中に前記記録材料の挟持が解除される第1搬送手段と、
    前記第1搬送手段より搬送下流側に設けられ、前記記録材料を前記第1搬送手段による搬送速度に比べて低速で搬送しながら現像する現像部と、
    前記第1搬送手段と前記現像部との間に設けられ、前記記録材料の搬送方向へのみ空転可能なワンウェイクラッチを介して駆動力が伝達され、前記第1搬送手段からの前記記録材料の受け渡し後に前記記録材料を前記現像部へ向けて前記第1搬送手段による搬送速度に比べて低速で挟持搬送する第2搬送手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第2搬送手段が、
    前記ワンウェイクラッチを介して駆動力が伝達される第1ローラと、
    前記第1ローラとの間に前記記録材料を挟持すると共に前記第1ローラの回転に従動し、前記第1ローラに比べて硬質な第2ローラと、
    を備えることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記第2搬送手段と前記現像部との間に前記記録材料を挟持搬送する第3搬送手段が設けられ、前記第3搬送手段による搬送速度が、前記第2搬送手段による搬送速度に比べて高速で、前記現像部での搬送速度と等速であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
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