JP2003222953A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JP2003222953A
JP2003222953A JP2002019404A JP2002019404A JP2003222953A JP 2003222953 A JP2003222953 A JP 2003222953A JP 2002019404 A JP2002019404 A JP 2002019404A JP 2002019404 A JP2002019404 A JP 2002019404A JP 2003222953 A JP2003222953 A JP 2003222953A
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Japan
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nip
conveying
roller pair
photosensitive material
image
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JP2002019404A
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English (en)
Inventor
Yoichi Kimura
陽一 木村
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 待機時のローラ変形を防止可能な画像記録装
置を提供することを目的とする。 【解決手段】 画像記録装置では、制御部80が露光中
の印画紙Aを搬送する搬送ローラ対42が待機中である
と判定すると(ステップ104でNO)、待機時間を計
測する(ステップ106)。待機時間が所定時間経過す
る毎に駆動モータ82Bが駆動されて搬送ローラ対42
が所定角度回転される(ステップ110)。これによっ
て、搬送ローラ対42のニップ位置が移動するため、ニ
ップ状態で待機する搬送ローラ対42のローラが局部的
に変形することを確実に防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光材料を露光し
て画像を形成する画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル露光を利用する焼付装
置、すなわち、フィルムに記録された画像を光電的に読
み取って、読み取った画像をデジタル信号とした後、種
々の画像処理を施して記録用の画像データとし、この画
像データに応じて変調した記録光によって印画紙を走査
露光して画像(潜像)を記録し、現像処理を施してプリ
ント(写真)として出力するデジタルフォトプリンタが
実用化されている。
【0003】このようなデジタルフォトプリンタは、基
本的に、スキャナ(画像読取装置)と画像処理装置とを
有する入力機、および焼付装置(画像記録装置)と現像
機とを有する出力機より構成される。スキャナでは、フ
ィルムに撮影された画像の投影光をCCDセンサ等のイ
メージセンサで光電的に読み取り、フィルムの画像デー
タ(画像データ信号)として画像処理装置に送る。画像
処理装置は、この画像データに所定の画像処理を施し、
画像記録のための出力画像データ(露光条件)として焼
付装置に送る。焼付装置は、例えば、光ビーム走査露光
を利用する装置であれば、供給された画像データに応じ
て変調した光ビームを主走査方向に偏向すると共に、主
走査方向と直交する副走査方向に印画紙を走査搬送する
ことにより、光ビームによって印画紙を走査露光して潜
像を形成し、また、バックプリントを記録する。現像機
では、露光済の印画紙に、所定の現像処理等を施して、
フィルムに撮影された画像が再生されたプリントとす
る。
【0004】この焼付装置の露光部では、搬送されてく
る印画紙を露光位置の前後に配置された搬送ローラ対で
ニップすることによって露光位置に精度良く印画紙を搬
送して高画質な画像記録を行っている。
【0005】特に、高画質な画像記録を達成するため
に、露光中の印画紙の先端が露光位置よりも搬送下流側
の第2搬送ローラ対に到達する前に第2搬送ローラ対の
ニップを解除し、先端通過後にニップすることや、露光
中の印画紙の後端が搬送方向上流側の第1搬送ローラ対
から抜け出す前に、第1搬送ローラ対のニップを解除
し、後端通過後にニップすること(以下、ソフトニップ
制御という場合がある)が提案されている。
【0006】このようにソフトニップ制御することによ
って、ニップされた第2搬送ローラ対に露光中の印画紙
の先端が衝突する衝撃や、ニップされた第1搬送ローラ
対から印画紙が抜け出す衝撃によって露光中の印画紙が
振動して露光ムラを生ずることを防止できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにソフトニップ制御すると、シート状の印画紙が露光
搬送された後は、第1搬送ローラ対が次の印画紙の進入
に備えてニップした状態で維持される。したがって、次
の印画紙が露光部に搬送されてくるまで長時間かかる
と、弾性体、例えばゴムから形成されている搬送ローラ
対を構成する各ローラがニップ圧によってニップ位置で
局部的に変形してしまう不都合があった。
【0008】この場合、変形した搬送ローラ対で印画紙
を搬送すると、露光位置に印画紙を送る精度が低下して
しまい、画像記録の画質が低下するおそれがあった。
【0009】そこで、このような課題を解決するため
に、本発明は、待機時にも搬送ローラ対のローラ変形を
抑制できる画像記録装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
シート状の感光材料に露光して画像を記録する画像記録
装置において、露光位置よりも搬送方向上流側に配置さ
れ、露光中の感光材料をニップして搬送するニップ解除
自在な第1搬送ローラ対と、露光位置よりも搬送方向下
流側に配置され、露光中の感光材料をニップして搬送す
るニップ解除自在な第2搬送ローラ対と、前記感光材料
の搬送状態に基づいて前記搬送ローラ対のニップ、ニッ
プ解除の切替を行なう制御手段と、感光材料が到達する
までニップ状態で待機している前記搬送ローラ対は待機
時間が所定時間以上となる度に所定角度回転することを
特徴とする。
【0011】請求項1記載の発明の作用について説明す
る。
【0012】搬送ローラ対は、感光材料の搬送状態に応
じてニップ制御される。例えば、次のようなソフトニッ
プ制御を行なう。すなわち、感光材料がニップされた第
1搬送ローラ対に進入することによってニップされ、露
光位置に精度良く搬送される。一方、ニップを解除した
状態で待機していた第2搬送ローラ対は、感光材料の先
端が通過後に感光材料をニップして露光位置における感
光材料の平面性を確保する。続いて、感光材料の後端が
第1搬送ローラ対に到達する前に第1搬送ローラ対のニ
ップを解除し、第1搬送ローラ対通過後に次の感光材料
に備えてニップする。また、感光材料の通過後に第2搬
送ローラ対のニップを解除してその状態で次の感光材料
が到達するまで待機する。
【0013】このように制御することによって、ニップ
された第2搬送ローラ対に感光材料の先端が進入する衝
撃によって、あるいはニップされた第1搬送ローラ対か
ら感光材料の後端が抜け出す衝撃によって露光中の感光
材料が振動して露光ムラを生ずることを回避して高画質
な画像記録を行う。
【0014】ところで、上記ソフトニップ制御を行なっ
た場合、次の感光材料が露光位置に搬送されてくるまで
第1搬送ローラ対がニップされたままとなる。したがっ
て、この待機時間が長時間にわたると、弾性体で形成さ
れた搬送ローラ対がニップ位置で局部的に変形してしま
うおそれがあった。
【0015】そこで、待機時間が所定時間経過する毎
に、ニップした状態で待機している搬送ローラ対、この
場合は第1搬送ローラ対を所定角度回転させることによ
って、当該搬送ローラ対のニップ位置を変更し、上記変
形を抑制する。
【0016】請求項2記載の発明は、シート状の感光材
料に露光して画像を記録する画像記録装置において、露
光位置よりも搬送方向上流側に配置され、露光中の感光
材料をニップして搬送するニップ解除自在な第1搬送ロ
ーラ対と、露光位置よりも搬送方向下流側に配置され、
露光中の感光材料をニップして搬送するニップ解除自在
な第2搬送ローラ対と、感光材料の搬送状態に基づいて
前記搬送ローラ対のニップ、ニップ解除の切替を行なう
と共に、前記搬送ローラ対のニップ圧を制御する制御手
段と、感光材料が到達するまでニップ状態で待機してい
る前記搬送ローラ対のニップ圧を前記感光材料ニップ時
と比較して低下させることを特徴とする。
【0017】請求項2記載の発明の作用について説明す
る。
【0018】搬送ローラ対は、感光材料の搬送状態に応
じてニップ制御される。例えば、次のようなソフトニッ
プ制御を行なう。すなわち、感光材料がニップされた第
1搬送ローラ対に進入することによってニップされ、露
光位置に精度良く搬送される。一方、ニップを解除した
状態で待機していた第2搬送ローラ対は、感光材料の先
端が通過後に感光材料をニップして露光位置における感
光材料の平面性を確保する。続いて、感光材料の後端が
第1搬送ローラ対に到達する前に第1搬送ローラ対のニ
ップを解除し、第1搬送ローラ対通過後に次の感光材料
に備えてニップする。また、感光材料の通過後に第2搬
送ローラ対のニップを解除してその状態で次の感光材料
が到達するまで待機する。
【0019】このようにソフトニップ制御することによ
って、ニップされた第2搬送ローラ対に感光材料の先端
が進入する衝撃によって、あるいはニップされた第1搬
送ローラ対から感光材料の後端が抜け出す衝撃によって
露光中の感光材料が振動して露光ムラを生ずることを回
避して高画質な画像記録を行う。
【0020】ところで、上記ソフトニップ制御を行なっ
た場合、次の感光材料が露光位置に搬送されてくるまで
第1搬送ローラ対がニップされたままとなる。したがっ
て、この待機時間が長時間にわたると、弾性体で形成さ
れた搬送ローラ対のニップ位置が局部的に変形してしま
うおそれがあった。
【0021】そこで、制御手段は、ニップ状態で待機し
ている搬送ローラ対、この場合は第1搬送ローラ対のニ
ップ圧を感光材料ニップ時よりも低減させることによっ
て、上記変形を抑制する。
【0022】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、前記装置の電源をオフにする際
に、前記搬送ローラ対をニップ解除することを特徴とす
る。
【0023】請求項3記載の発明の作用について説明す
る。
【0024】搬送ローラをニップ状態にしたまま電源が
オフされると、ニップしていた搬送ローラ対はニップ状
態のまま長時間放置されることになる。したがって、搬
送ローラ対がニップ位置で局部的に変形してしまうおそ
れがあった。そこで、電源オフ時には、必ず搬送ローラ
対のニップを解除することにより、搬送ローラ対のロー
ラ変形を防止することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
画像記録装置を含む画像形成装置について、図面を参照
して説明する。次に、画像記録装置の要部である副走査
搬送部について詳細に説明する。 (画像形成装置の全体構成)画像形成装置10は、主に
デジタルフォトプリンタの画像形成に利用されるもの
で、フィルムスキャナー等の画像読取装置で読み取られ
た画像情報に応じてセットアップ装置で決定された露光
条件に応じて、光ビームLによって印画紙Aを走査露光
して潜像を形成する画像記録装置12と、潜像が形成さ
れた印画紙Aを現像処理を行って、フィルムの画像が記
録されたプリントを出力するプロセサ14とから構成さ
れている。
【0026】画像記録装置12は、図1に示すように、
ロール状に巻回された印画紙Aが収納されているマガジ
ン16A、16Bが配設されており、各マガジン16
A、16Bから引き出しローラ対18A、18Bで引き
出された印画紙Aはカッタ20A、20Bで所定長に切
断されることによってシート状の印画紙Aとされるもの
である。
【0027】シート状の印画紙Aの搬送路下流側には、
印画紙Aのバック面に所定の情報を印字するバックプリ
ント部22が配設されており、その下流側に印画紙Aの
乳剤面に所定の画像を記録する露光部24が配設されて
いる。
【0028】露光部24は、所定の画像情報に基づいて
印画紙Aに対して露光する光走査装置26と、印画紙A
を露光位置で精度良く搬送すると共に平面性を確保する
副走査搬送部28とを備える。
【0029】この露光部24で所定の画像が記録された
印画紙Aが搬送されるプロセサ14内には、搬送路に沿
って現像槽30、定着槽32、水洗槽34、乾燥部36
が配置され、順次通過することによって1枚のプリント
として形成され、ソータ38に排出される構成とされて
いる。 (副走査搬送部の構成)このように形成される画像記録
装置12における副走査搬送部28について詳細に説明
する。
【0030】副走査搬送部28は、図2に示すように、
走査装置26からレーザビームLによって画像記録され
る印画紙Aを精度良く搬送するために、側面視におい
て、露光位置Pの前後に搬送ローラ対42、44が配設
されている。
【0031】また、搬送ローラ対42、44は、後述す
るニップ解除機構58B、55Cの駆動によってニップ
ローラ42B、44Bが駆動ローラ42A、44Aに対
して独立にニップ/ニップ解除自在に構成されている。
【0032】また、搬送ローラ対42、44間には、図
2に示すように、印画紙Aのバック面を支持して平面性
を確保するための平板状のフラッタガイド52と印画紙
Aを案内するガイド48に支持されて配設されている。
【0033】さらに、搬送ローラ対42よりも搬送方向
上流側と、露光位置Pの直前には、光透過型のセンサ5
4、56が配設されており、印画紙Aの先端、後端を検
出することによって、各搬送ローラ対42、44のニッ
プ/ニップ解除タイミングを制御して露光ムラを抑制す
る構成とされている。
【0034】続いて、上記ニップ解除機構58B、58
Cの構成について説明する。ニップ解除機構58B、5
8Cは、同様の構成なのでニップ解除機構58Bを代表
として説明し、ニップ解除機構58Cについての説明は
省略する。
【0035】ニップ解除機構58Bは、ニップローラ4
2Bの両端部に設けられ、ニップローラ42Bの駆動ロ
ーラ42Aに対するニップ/ニップ解除を行なうもので
ある。
【0036】ニップ解除機構58Bは、図3に示すよう
に、ニップローラ42Bを揺動自在に支持する揺動部材
60Bと、揺動部材60Bを変位させる偏心カム62B
とから基本的に構成される。
【0037】揺動部材60Bは、ニップローラ42Bの
回転軸66Bの端部を軸支する部材であって、回転軸6
8Bを中心として回転自在とされている。また、回転軸
68Bには、弦巻バネが巻回されており、図面上で時計
回りに、すなわちニップローラ42Bが駆動ローラ42
Aとニップする方向に揺動部材60Bが付勢されてい
る。さらに、揺動部材60Bの上端には、揺動部材60
Bに回転自在に軸支され偏心カム62Bと当接する当接
部70Bが設けられており、上記付勢力によって当接部
70Bが偏心カム62Bに常時当接する構成とされてい
る。
【0038】偏心カム62Bは、回転軸72Bを中心に
回動し、時計回りに付勢されている揺動部材60を付勢
力に抗して反対方向に回転させることによって、ニップ
ローラ42Bのニップを解除させるものである(図3→
図4参照)。
【0039】図5に示すように、本実施形態に係る画像
記録装置12には、印画紙Aの搬送を制御する制御部8
0が設けられており、センサ54からの検出信号に基づ
いて印画紙Aの搬送タイミングを検出してニップ解除機
構58B、58Cの偏心カム62B、62Cを駆動する
駆動モータ74B、74Cに駆動信号を出力して搬送ロ
ーラ対42、44のニップ制御を行なうと共に、搬送ロ
ーラ対42の駆動ローラ42Aを駆動する駆動モータ8
2Bに駆動信号を出力して搬送ローラ対42を所定角度
回転させる後述のローラ変形防止制御を行なうものであ
る。
【0040】なお、以下の説明では、図3の状態をニッ
プ位置、図4の状態を解除位置という場合がある。
【0041】このように構成される画像記録装置12の
作用について説明する。
【0042】画像記録装置12(制御部80)に画像情
報が入力されると、当該画像情報に対応する用紙幅の印
画紙Aが収納されたマガジン、例えば、マガジン16A
から引き出しローラ18Aによって所定長の印画紙Aが
引き出されてカッタ20Aで切断されることにより、所
定サイズのシート状の印画紙Aとされる。
【0043】シート状とされた印画紙Aは、バックプリ
ント部22で裏印字された後、副走査搬送部28に到達
する。
【0044】以下、副走査搬送部28における搬送方法
(ニップ制御方法)について、図6に示す搬送ローラ対
42、44のニップ/ニップ解除のシーケンスと共に詳
細に説明する。
【0045】図6では、連続的に搬送される印画紙A1
〜A5を図示しているが、説明の都合上、印画紙A2に
ついて説明する。
【0046】先ず、センサ54からの印画紙先端検出信
号に基づいて、制御部80がニップ解除機構58B(駆
動モータ74B)にニップ信号を出力することにより、
印画紙A2の先端が搬送ローラ対42の位置に到達する
前にニップ解除機構58Bの駆動によってニップローラ
42Bを駆動ローラ42Aにニップさせる (図6(A)
→図6(B)参照)。
【0047】すなわち、制御部から駆動信号に基づいて
ニップ解除機構58Bの駆動モータ74Bが駆動されて
偏心カム62Bが回転軸72Bを中心として反時計回り
に所定角度回動することにより、弦巻バネによって時計
回りに付勢されている揺動部材60Bが回転軸68Bを
中心として時計回りに回動して回転軸66Bに軸支され
たニップローラ42Bを駆動ローラ42Aに対してニッ
プさせる(図4→図3参照)。
【0048】このようにしてニップされた搬送ローラ対
42の間に印画紙A2が進入する(図6(B)参照)。
この結果、印画紙A2が搬送ローラ対42に確実にニッ
プされて露光位置Pに精度良く搬送される。
【0049】一方、印画紙A2が搬送ローラ対44に到
達する前に、ニップ解除機構58Cによって搬送ローラ
対44のニップが解除される(図6(B)参照)。具体
的には、所定のタイミングで制御部80から出力された
ニップ解除信号に基づいてニップ解除機構58Cの駆動
モータ74Cが駆動され、偏心カム62Cが時計回りに
回動されることによって、偏心カム62Cが揺動部材6
0Cの当接部70Cを押圧する。この結果、揺動部材6
0Cが回転軸68Cを中心として反時計回りに回転し、
ニップローラ44Bを駆動ローラ44Aから離間させる
(図3→図4参照)。
【0050】このように、印画紙A2が搬送ローラ対4
4に到達する前に搬送ローラ対44のニップを解除する
のは、印画紙A2の先端がニップされた搬送ローラ対4
4に突き当たる衝撃が露光中の印画紙A2に振動として
伝達され、露光ムラを生ずるおそれがあるからである。
したがって、印画紙A2の先端が搬送ローラ対44Cの
位置に到達する際に上記振動が発生することを回避で
き、良好な画像記録を行うことができる(図6(C)参
照)。
【0051】なお、センサ56で印画紙A2の先端を検
出したタイミングを基準として制御部80から光走査装
置26に駆動信号が出力され、光走査装置26からレー
ザ光が走査されて、露光位置に到達した印画紙A2に対
して二次元に画像(潜像)が記録される(図6(C)〜
図6(F)参照)。
【0052】さらに、印画紙A2の先端が搬送ローラ対
44の位置を通過後にニップローラ44Bを駆動ローラ
44Aに対してニップさせる(図6(D)参照)。すな
わち、印画紙A2の先端が搬送ローラ対44の位置を通
過後に印画紙A2をニップすることによって、露光中の
印画紙A2に対する振動の伝達と印画紙A2の浮き上が
りを抑制して平面性を確保し、精度良く画像記録する。
【0053】具体的には、制御部80から駆動モータ7
4Cにニップ信号が出力されることにより、偏心カム6
2Cが解除位置からニップ位置に回動し、ニップローラ
44Bと駆動ローラ44Aで印画紙A2をニップする
(図6(D)参照)。
【0054】さらに、印画紙A2の後端が搬送ローラ対
42を通過する前に、搬送ローラ対42のニップを解除
する(図6(E)参照)。ニップ状態の搬送ローラ対4
2から印画紙A2の後端が抜ける衝撃によって印画紙A
2が振動して露光状態に影響を与えることを回避するた
めである。具体的には、制御部80から駆動モータ74
Bにニップ解除信号が出力され、偏心カム62Bをニッ
プ位置から解除位置とすることによって、ニップローラ
42Bのニップを解除する。
【0055】続いて、印画紙A2の後端が搬送ローラ対
42の位置を通過した後に、搬送ローラ対42を再度ニ
ップすると共に、搬送ローラ対44の位置を通過した後
に、搬送ローラ対44のニップを解除する(図6(F)
参照)。
【0056】以上のように、ソフトニップ制御すること
により、露光中の印画紙Aの先端がニップされた搬送ロ
ーラ対44に突入する衝撃によって、あるいは露光中の
印画紙Aの後端がニップされた搬送ローラ対42から抜
け出す衝撃によって印画紙Aの露光部位が振動して露光
ムラを生ずることを防止する。したがって、良好な画像
記録を行うことができる。
【0057】なお、印画紙Aの搬送タイミングによって
は、駆動モータ74B、74Cおよび偏心カム62B、
62Cを共通化して、一組の駆動モータと偏心カムによ
って搬送ローラ対42、44のソフトニップ制御を行な
うこともできる。
【0058】このようなソフトニップ制御を行なう画像
記録装置12では、搬送ローラ対42、44の変形を防
止するローラ変形防止制御が行なわれている。このロー
ラ変形防止制御について以下、図7に示すフローチャー
トを参照して説明する。
【0059】制御部80では、電源が投入されると共に
ローラ変形防止制御を行なう。
【0060】制御部80では、先ず、搬送ローラ対42
が露光中の印画紙Aをニップ中であるか否かを判定する
(ステップ100)。具体的には、ニップ解除機構58
Bの駆動モータ74Bへ直前に出力した信号に基づいて
ニップ/ニップ解除を判定する。
【0061】搬送ローラ対42がニップ解除していれば
(ステップ100でNO)、搬送ローラ対42がニップ
圧によって局部的に変形するおそれがないからである。
【0062】一方、搬送ローラ対42がニップしている
場合(ステップ100でYES)には、印画紙Aを露光
中であるか否かを判定する(ステップ102)。具体的
には、光走査装置26からの出力があるか否かに基づい
て露光中であるか否かを判定し、これによってニップし
ている搬送ローラ対42が印画紙Aの搬送中か、あるい
は次の印画紙Aを待機中であるかを判定するものであ
る。露光中(ステップ102でYES)であれば、搬送
ローラ対42が印画紙Aを副走査搬送している(搬送ロ
ーラ対42が回転している)ため、ローラの局部的変形
を生ずることがないがないからである。
【0063】一方、露光中でない(ステップ102でN
O)場合には、制御部80に画像記録すべき次の画像デ
ータの入力があったか否かを判定する(ステップ10
4)。これは、次の画像データが入力されている場合
(ステップ104でYES)には、次の印画紙Aが副走
査搬送部28に向かって搬送されていることを意味する
ため、ニップ状態で搬送ローラ対42が待機してもロー
ラ変形を生ずる前に次の印画紙Aが搬送されてくると判
断しているためである。
【0064】この場合に、次の画像データが制御部80
に入力されていない場合(ステップ104でNO)に
は、制御部80に内蔵されているタイマーで待機時間の
計測を開始する(ステップ106)。
【0065】タイマーによって計測される待機時間が所
定時間となるまで(ステップ108でNO)は、次の画
像データが入力されたか否かを繰り替えし判定する(ス
テップ104〜108)。すなわち、待機時間が所定時
間になる前に新しい画像データの入力があれば、まもな
く次の印画紙Aが副走査搬送部28に搬送されてくるた
め、ローラの局部的変形を回避することができるためで
ある。
【0066】一方、待機時間が所定時間経過すると(ス
テップ108でYES)、制御部80から搬送ローラ対
42の駆動ローラ42Aを駆動する駆動モータ82Aに
駆動信号が出力され、所定角度回転される(ステップ1
10)。この際、駆動ローラ42Aとニップされている
ニップローラ42Bも従動回転する。この結果、搬送ロ
ーラ対42のニップ位置が移動して、長時間のニップに
よるローラの局部的変形を回避、あるいは抑制すること
ができる。
【0067】なお、この際、タイマーをクリア(リセッ
ト)する。
【0068】続いて、画像記録装置12の電源のOFF
操作がされたか否かを判定する(ステップ112)。
【0069】電源がOFFされていなければ、ステップ
104以下の制御を繰り返す(ステップ112でN
O)。したがって、搬送ローラ対42の待機時間が再び
所定時間経過すれば、駆動ローラ42Aを再度所定角度
回転させることになる。
【0070】一方、電源のOFF操作がされた場合に
は、制御部80からニップ解除機構58B、58Cの駆
動モータ74B、74Cにニップ解除信号を出力して、
いずれの搬送ローラ対42、44も必ずニップ解除状態
として制御を終了する(ステップ114)。
【0071】このように、ソフトニップ制御を行なう搬
送ローラ対42は、次の印画紙Aの到着に備えてニップ
した状態で待機するが、待機時間が所定時間経過する毎
に、搬送ローラ対42を所定角度回転させることによっ
て、ニップ位置を変化させているため、待機時間が長時
間に亘ることによって弾性体で形成されたローラがニッ
プ位置で局部的に変形することを防止できる。
【0072】また、電源のOFF操作が入力された場合
には、全ての搬送ローラ対42、44のいずれにもニッ
プ解除信号が出力されるため、搬送ローラ対42、44
のニップを確実に解除することができ、次の電源投入時
期までニップ状態が維持されることによって、搬送ロー
ラ対42、44のローラが局所的に変形することを確実
に防止できる。
【0073】さらに、ローラ変形防止制御ではニップ位
置を変更しているだけなので、印画紙Aの搬送が再開さ
れた場合に、待機時にニップを解除する方式と比較して
ニップ状態復帰時間が不要となり、応答性が高いという
利点もある。 (第2実施形態)本発明の第2実施形態に係る画像記録
装置について説明する。第1実施形態と同様の構成要素
には同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略す
る。第1実施形態と異なる部分は、副走査搬送部28だ
けなので該当部分のみを説明する。
【0074】副走査搬送部28を構成するニップ解除機
構58B、58Cの制御方法が異なる。具体的には、図
3に示すニップ位置と、図4に示す解除位置の間に、図
8に示す当接位置を設けたものである。
【0075】ニップ解除機構58Bについて説明する
と、図8に示す当接位置は、偏心カム62の回転位置が
ニップ位置と解除位置との間に位置するものであって、
駆動ローラ42Aに対してニップローラ42Bが当接し
ているものの、ほとんどニップ圧がかかっておらず、長
時間当接してもローラ変形を生じない位置である。
【0076】例えば、搬送ローラ対42のニップ圧はニ
ップ位置で30Nとされ、当接位置で10Nとされる。
【0077】このように構成される画像記録装置12の
ローラ変形防止制御について図9のフローチャートを参
照して説明する。第1実施形態と同様のステップについ
ては、同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略す
る。
【0078】本実施形態では、制御部80に次の画像デ
ータ無し、すなわち搬送ローラ対42がニップして待機
中と判定され場合(ステップ104でNO)に、搬送ロ
ーラ対42のニップ圧を低下させる(ステップ12
0)。具体的には、制御部80からニップ解除機構58
Bの駆動モータ74Bにニップ圧低下信号が出力され、
駆動モータ74Bの回転によって偏心カム62Bがニッ
プ位置から当接位置まで回転する。この結果、ニップロ
ーラ42Bは駆動ローラ42Aに当接するもののほとん
どニップ圧がない状態とされ、待機時間が長時間となる
ことによってニップ位置で生ずるローラの局部的変形を
回避することができる。
【0079】さらに、ローラ変形防止制御ではニップ圧
を低下させているだけなので、印画紙Aの搬送が再開さ
れた場合に、ニップ圧を上昇させる偏心カム62を当接
位置からニップ位置に復帰させるだけで良いのでニップ
解除するものと比較して応答性が高くなるという利点も
ある。
【0080】なお、第1、第2実施形態では、ソフトニ
ップ制御を前提として説明したが、これに限定されるも
のではない。すなわち、第1、第2実施形態ではニップ
して待機している搬送ローラ対42を対象としてローラ
変形防止制御を行っているが、ニップして待機する搬送
ローラ対44を対象として行っても良いし、ニップして
待機する両方の搬送ローラ対42、44を対象として行
なっても良い。
【0081】
【発明の効果】本発明に係る画像記録装置では、露光中
の感光材料をニップする搬送ローラ対の局部的変形を防
止して、良好な画像記録を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像記録装置の概略
説明図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る露光部の概略側面
図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係るニップ解除機構の
ニップ状態を示す概略側面図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係るニップ解除機構の
ニップ解除状態を示す概略側面図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係る制御部を示すブロ
ック図である。
【図6】(A)〜(F)は、副走査搬送部おける搬送ロ
ーラ対のニップ制御状態説明図である。
【図7】本発明の第1実施形態に係るローラ変形防止制
御を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第2実施形態に係るニップ解除機構の
当接状態を示す概略側面図である。
【図9】本発明の第2実施形態に係るローラ変形防止制
御を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…画像記録装置 42…搬送ローラ対(第1搬送ローラ対) 44…搬送ローラ対(第2搬送ローラ対) 80…制御部(制御手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状の感光材料に露光して画像を記
    録する画像記録装置において、 露光位置よりも搬送方向上流側に配置され、露光中の感
    光材料をニップして搬送するニップ解除自在な第1搬送
    ローラ対と、 露光位置よりも搬送方向下流側に配置され、露光中の感
    光材料をニップして搬送するニップ解除自在な第2搬送
    ローラ対と、 前記感光材料の搬送状態に基づいて前記搬送ローラ対の
    ニップ、ニップ解除の切替を行なう制御手段と、 感光材料が到達するまでニップ状態で待機している前記
    搬送ローラ対は待機時間が所定時間以上となる度に所定
    角度回転することを特徴とする画像記録装置。
  2. 【請求項2】 シート状の感光材料に露光して画像を記
    録する画像記録装置において、 露光位置よりも搬送方向上流側に配置され、露光中の感
    光材料をニップして搬送するニップ解除自在な第1搬送
    ローラ対と、 露光位置よりも搬送方向下流側に配置され、露光中の感
    光材料をニップして搬送するニップ解除自在な第2搬送
    ローラ対と、 感光材料の搬送状態に基づいて前記搬送ローラ対のニッ
    プ、ニップ解除の切替を行なうと共に、前記搬送ローラ
    対のニップ圧を制御する制御手段と、 感光材料が到達するまでニップ状態で待機している前記
    搬送ローラ対のニップ圧を前記感光材料ニップ時と比較
    して低下させることを特徴とする画像記録装置。
  3. 【請求項3】 前記装置の電源をオフにする際に、前記
    搬送ローラ対をニップ解除することを特徴とする請求項
    1または2記載の画像記録装置。
JP2002019404A 2002-01-29 2002-01-29 画像記録装置 Pending JP2003222953A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007153505A (ja) * 2005-12-02 2007-06-21 Noritsu Koki Co Ltd 画像形成装置
JP2018089963A (ja) * 2016-11-28 2018-06-14 株式会社ミマキエンジニアリング 三次元造形物製造装置

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