JP4524508B2 - 紙粉除去機能を有する写真処理装置及び写真処理装置における紙粉除去方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、感光材料を所定速度で搬送させながら露光光を走査することにより画像を形成させる走査露光部と、前記走査露光部に設けられた露光基準面に前記感光材料の乳剤面側を押圧する押圧手段とを備えた紙粉除去機能を有する写真処理装置及び写真処理装置における紙粉除去方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
写真処理装置において写真プリントを作成する方法として、走査露光部において感光材料を搬送させながら露光光を走査することによりデジタル画像を露光形成する方法がある。これは、1ラインごとに順次画像を形成していくものであり、露光光を主走査方向(感光材料の搬送方向と直交する方向)に走査するとともに、感光材料を所定速度で搬送する(副走査)ことにより全体の画像を形成する(プリント処理)ものである。
【0003】
ここで、露光光により画像を露光していくにあたり、感光材料にシャープな画像を形成するため、露光光の焦点位置(又は、焦点深度内)を感光材料の乳剤面が走行できるようにしている。そのために、露光光の焦点位置に露光基準面を設け、感光材料の乳剤面を露光基準面に押圧手段により押圧した状態で搬送することができるように構成し、品質のよい画像を露光形成できるようにしている。
【0004】
ところで、製造工程上の理由により、感光材料の搬送幅方向の端面はささくれた状態にあり、感光材料を露光基準面に対して押圧した状態で搬送させると、露光基準面に紙粉が徐々に積層されて行く。これを図2で説明する。図2は、露光基準面10を正面からみた形状を示すものであり、露光基準面10は感光材料2が搬送される搬送経路と直交する方向に伸びたライン状に形成されており、露光光が出力されるライン状のスリット11が形成されている。感光材料2は図2の矢印B方向に搬送されるが、感光材料2の搬送幅方向の端面2aがささくれていることから、その端面2aが通過した位置に紙粉Aが徐々に積層されて行く。このような紙粉Aがスリット11の中に入り込んだりすると、露光光が遮られたりすることから所望の画像を形成させることができず画質を低下させてしまう要因となる。
【0005】
そこで、このような紙粉Aを除去するために、刷毛のようなクリーニング部材を写真処理装置本体内に設け、これを露光基準面10に沿って移動させることにより紙粉Aの除去を行っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる構成では、クリーニング部材及びこれを移動させる機構を設けるためのコストが必要となるだけでなく、クリーニング部材によりクリーニングを行うための時間がかかり、プリント処理の効率を低下させてしまう。クリーニング部材を設けないでオペレータが手動でクリーニングを行うようにすればコストはかからないが、クリーニングの為に写真処理装置本体のカバー部材を開き、クリーニング個所を露呈させなければならず、非常に手間がかかり煩雑な作業になる。当然、プリント作業も一旦停止させなければならず、プリント処理の効率を低下させてしまう。
【0007】
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その課題は、プリント処理の効率を低下させず、簡素な構成で走査露光部の露光基準面のクリーニングを行うことのできる紙粉除去機能を有する写真処理装置及び写真処理装置における紙粉除去方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明に係る紙粉除去機能を有する写真処理装置は、
感光材料を所定速度で搬送させながら露光光を走査することにより画像を形成させる走査露光部と、
前記走査露光部に設けられた露光基準面に前記感光材料の乳剤面側を押圧する押圧手段と、
前記感光材料を紙粉積層位置に搬送させる搬送手段と、
前記走査露光部の前記感光材料の搬送経路の上流側において、所定長さに切断された前記感光材料を、その搬送方向と直交する方向に移動させる振り分け機構と、
前記振り分け機構による移動を制御する制御手段とを備え、
前記感光材料をロール状に収納した感光材料収容マガジンを写真処理装置本体に対して着脱自在に構成し、前記感光材料収容マガジンを装着したときに、前記制御手段が前記振り分け機構による移動を制御することにより、ロール状に収納した前記感光材料の先端部をクリーニング用感光材料として、当該ロール状に収納した前記感光材料の先端部により前記露光基準面に積層する前記感光材料の紙粉を除去することを特徴とするものである。
【0009】
この構成によると、クリーニング用感光材料を露光基準面の紙粉積層位置に向けて搬送させることにより、クリーニング用感光材料の先端部により紙粉を除去することができる。クリーニング用感光材料を搬送させるための搬送手段は、通常の画像形成用の感光材料を搬送させるための搬送手段を利用することが可能であるから、紙粉除去のための特別な機構は不要となりコスト的にメリットが大きい。また、通常のプリント処理工程の合間にクリーニング用感光材料を搬送させるだけでよいから、プリント処理を一旦停止させる必要がない。
【0010】
さらに、クリーニングを行うために写真処理装置本体のカバー部材を開いたりする必要もないから、クリーニング作業も煩雑にならない。その結果、プリント処理の効率を低下させず、簡素な構成で走査露光部の露光基準面のクリーニングを行うことのできる紙粉除去機能を有する写真処理装置を提供することができる。
【0012】
クリーニング用感光材料を用いてクリーニング作業を行おうとする場合に、クリーニング用感光材料の幅寸法が、それまでプリント処理を行ってきた感光材料の幅寸法と同じ幅寸法であるときは、振り分け機構を用いてクリーニング用感光材料をその搬送方向と直交する方向に移動させることで、クリーニング用感光材料の先端部で紙粉を除去することができる。かかる振り分け機構は、通常のプリント処理において、感光材料を1列搬送状態から多列搬送状態に切り換えるため設けられることがあり、これを活用することでクリーニング用感光材料を適切な位置にて搬送させるようにすることができる。
【0014】
写真処理装置において感光材料をプリント処理する場合に、感光材料をロール状に収納した感光材料収容マガジンを用い、これを着脱可能に構成している。つまり、ロール状の感光材料をすべて消費した時点で、空になった感光材料収容マガジンを取り外し、新たなロール状感光材料を詰め替えた上で再度感光材料収容マガジンを装着する。そして、新たに感光材料収容マガジンを装着した場合には、先端処理と呼ばれる処理を通常行っている。以下、これを説明する。
【0015】
ロール状感光材料の先端部分は工場出荷時点で斜めにカットされていたり、また、ロール状感光材料を詰め替え作業するときにオペレータの指が触れたりしていることから、先端部分は画像形成用に使用することができない。そこで、先端部分を所定の長さだけカットして、プリント処理は行わず、そのまま搬送経路を通過させて排出させている。この先端部分は、最終的には廃棄処分がされる。したがって、かかるロール状感光材料の先端部分を用いて、これをクリーニング用感光材料として用いることにより、本来廃棄される部分を有効に活用することができる。また、先端処理と紙粉除去を同時に行うことができるので、プリント処理の効率を低下させることがない。
【0016】
本発明の別の好適な実施形態として、前記感光材料収容マガジンを装着する前に処理した感光材料の種類と、新たに装着した前記感光材料収容マガジンに収納されている感光材料の種類とを記憶する記憶手段を備え、
前記制御手段は、前記記憶手段に記憶されている前記感光材料のデータに基づいて、前記振り分け機構による移動量を制御するものがあげられる。
感光材料収容マガジンを装着したときに、先端処理を兼ねてクリーニングを行うが、この場合に、感光材料収容マガジンを装着する前の感光材料の種類と、新たに装着した感光材料収容マガジンの感光材料の種類を記憶手段に記憶させるようにしておく。この記憶された情報から、感光材料の幅寸法に関連した情報を検出し、これに基づいて振り分け機構による移動量を制御する。これにより、クリーニング用感光材料の先端部が確実に紙粉を除去できるように制御することができる。
前記感光材料収容マガジンを装着する前に処理した感光材料の幅よりも、新たに装着した前記感光材料収容マガジンに収容されている感光材料の幅の方が広い場合には、前記制御手段は、前記振り分け機構を作動させないことが好ましい。
【0017】
上記課題を解決するため本発明に係る紙粉除去方法は、
感光材料を所定速度で搬送させながら露光光を走査することにより画像を形成させる走査露光部と、
前記走査露光部に設けられた露光基準面に前記感光材料の乳剤面側を押圧する押圧手段とを備えた写真処理装置における紙粉除去方法であって、
前記感光材料を紙粉積層位置に搬送させる搬送ステップと、
前記走査露光部の前記感光材料の搬送経路の上流側において、所定長さに切断された前記感光材料を、その搬送方向と直交する方向に移動させる振り分けステップと、
前記振り分けステップによる移動を制御する制御ステップとを備え、
前記感光材料をロール状に収納した感光材料収容マガジンを写真処理装置本体に対して着脱自在に構成し、前記感光材料収容マガジンを装着したときに、前記制御ステップにおいて前記振り分けステップによる移動を制御することにより、ロール状に収納した前記感光材料の先端部をクリーニング用感光材料として、当該ロール状に収納した前記感光材料の先端部により前記露光基準面に積層する前記感光材料の紙粉を除去することを特徴とするものである。
【0018】
この構成によると、クリーニング用感光材料を露光基準面の紙粉積層位置に向けて搬送させることにより、クリーニング用感光材料の先端部により紙粉を除去することができる。クリーニング用感光材料を搬送させるために、通常の画像形成用の感光材料を搬送させるための搬送手段を利用することが可能であるから、紙粉除去のための特別な機構は不要となりコスト的にメリットが大きい。また、通常のプリント処理工程の合間にクリーニング用感光材料を搬送させるだけでよいから、プリント処理を一旦停止させる必要がない。
【0019】
さらに、クリーニングを行うために写真処理装置本体のカバー部材を開いたりする必要もないから、クリーニング作業も煩雑にならない。その結果、プリント処理の効率を低下させず、簡素な構成で走査露光部の露光基準面のクリーニングを行うことのできる紙粉除去方法を提供することができた。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明にかかる紙粉除去機能を有する写真処理装置の好適な実施形態を示す模式図である。
<写真処理装置の構成>
写真処理装置には、着脱自在に装着されるペーパーマガジン1(感光材料収容マガジンに相当する。)と、アドバンスローラ3と、ペーパー2(感光材料に相当する。)の先端等を検出するペーパー検出センサー4と、ペーパー2を所定のプリントサイズに切断するカッター5と、ペーパー2にレーザー光Lを走査することによりデジタル画像を露光形成する走査露光部Sと、多数の搬送ローラから構成される搬送機構6と、露光済みのペーパー2の現像処理を行う現像処理部7と、乾燥処理部8とが備えられている。
【0021】
ペーパーマガジン1には、長尺状のペーパー2がロール状の形態で収容されており、ペーパーマガジン1は写真処理装置本体に対して着脱自在に構成されている。着脱機構に関しては、周知の構成であり、その説明を省略する。また、マガジン検出センサー9が設けられており、ペーパーマガジン1が装着されたときに、その内部に収容されているペーパー2の種類を検出する。ペーパーマガジン1には、数ビット分の孔が形成された検出板が取り付けられており、このビット情報をマガジン検出センサー9により検出することで、ペーパー2に関連する情報、特にペーパー2の幅寸法に関連した情報を得ることができる。この検出された情報は、記憶手段21(ハードディスクやメモリ等)に記憶される。
【0022】
ペーパーマガジン1から引き出されたペーパー2は、アドバンスローラ3により搬送経路の下流側へと搬送されて行く。ペーパー検出センサー4は、ペーパー2の先端を検出し、その時点からの搬送量に基づいてペーパー2の先端部分を所定長さにカットする。
【0023】
走査露光部Sにおける搬送経路に設けられた第2搬送ローラ対13よりも、さらに搬送経路の上流側に振り分け機構12が設けられている。振り分け機構12は、一対の搬送ベルト12a,12bを備えており、この搬送ベルト12a,12bの間にペーパー2を挟持した状態でペーパー2を搬送させることができる。また、振り分け機構12は、図1の紙面と直交する方向(ペーパー2の搬送方向と直交する方向)に移動可能に構成されている。例えば、振り分け機構12を不図示のガイドレールに沿って移動できるようにし、ボールねじ機構等によりガイドレールに沿って駆動させることができる。これにより、ペーパー2を1列搬送状態から、2列、3列等の多列搬送状態に切り換えることができる。振り分け機構12の移動量は、ドライバ22を介して制御手段20により制御される。なお、振り分け機構12としては、搬送ベルト12a,12bを用いるものではなく、ローラ機構、チャッキング機構、アーム機構等を用いるものでもよい。
【0024】
<走査露光部の構成>
走査露光部Sでは、ペーパー2を搬送させながらレーザー光Lを走査することによりデジタル画像を露光形成する。走査露光部Sは、ペーパー2を一定速度で搬送させるために、搬送経路の上流側に位置する第1搬送ローラ対13と、下流側に位置する第2搬送ローラ対14とを設けている。各搬送ローラ対13,14(搬送手段に相当する。)は、駆動ローラと圧着ローラで構成される。また、レーザー光Lを形成するための露光エンジン15と、この露光エンジン15における露光基準面10に対してペーパー2の乳剤面を押圧するための押圧パッド16(押圧手段に相当する。)が設けられている。
【0025】
走査露光部Sにおいては、1ラインごとに順次画像を形成していくものであり、レーザー光Lを主走査方向(ペーパー2の搬送方向と直交する方向)に走査するとともに、ペーパー2を各搬送ローラ対13,14により一定速度で搬送する(副走査)ことにより全体の画像を形成する(プリント処理)ものである。
【0026】
ここで、レーザー光Lにより画像を露光していくにあたり、ペーパー2にシャープな画像を形成するため、レーザー光Lの焦点位置(又は、焦点深度内)をペーパー2の乳剤面が走行できるようにしている。そのために、レーザー光Lの焦点位置に露光基準面10を設け、ペーパー2の乳剤面を露光基準面10に上記の押圧パッド16により押圧した状態で搬送することができるように構成し、品質のよい画像を露光形成できるようにしている。
【0027】
なお、露光エンジン15としては、レーザーエンジンに限られるものではない。例えば、PLZTエンジンがあげられる。これは、主走査方向に多数(画素数に相当)のPLZTシャッターを配列し、この各PLZTシャッターを画像データに基づいて制御することにより、ペーパー2に画像を露光形成する。そして、PLZTシャッターを通過したレーザー光Lはセルフォックレンズにより焦点位置である露光基準面10に結像するようにしている。その他の露光エンジン15としては、CRTエンジン、DMD(デジタル・ミラー・デバイス)等があげられる。
【0028】
露光エンジン15により、画像の露光されたペーパー2は、搬送機構6に備えられた多数のローラにより搬送経路の下流側へと搬送され、所定の現像処理・乾燥処理が施された後に、写真処理装置本体の外部に写真プリントとして排出される。
【0029】
写真処理装置としての露光基準面10は、ペーパー2の乳剤面に設定されるべきものである。しかしながら、本発明では、ペーパー2のベース面側から押圧パッド16を押圧して、ガイド面にペーパー乳剤面部分を規制する構成である。ガイドに規制されて装置としての露光基準をとる構成であるため、あえてこのガイド面を露光基準面10として説明を行った。(図1の要部拡大図参照)
<紙粉除去機能についての説明>
ところで、ペーパー2の搬送幅方向の端面はささくれた状態にあり、ペーパー2を露光基準面10に対して押圧した状態で搬送させると、露光基準面10に紙粉が徐々に積層されて行く。これを図2で説明する。図2は、露光基準面10を正面からみた(図1の矢視C)形状を示すものであり、露光基準面10はペーパー2が搬送される搬送経路と直交する方向に伸びたライン状に形成されており、レーザー光Lが出力されるライン状のスリット11が形成されている。ペーパー2は図2の矢印B方向に搬送されるが、ペーパー2の搬送幅方向の端面2aがささくれていることから、その端面2aが通過した位置に紙粉Aが徐々に積層されて行く。このような紙粉Aがスリット11の中に入り込んだりすると、レーザー光が遮られたりすることから所望の画像を形成させることができず画質を低下させてしまう。
【0030】
そこで、露光基準面10に積層した紙粉Aを除去するために、クリーニングペーパー(クリーニング用感光材料に相当する。)を搬送させている。
図3は、クリーニングペーパー2A,2Bを搬送させるときの様子を示している。図2に示すペーパー2の幅寸法と、図3に示すクリーニングペーパー2A,2Bとは同じ幅寸法であるとする。図2は、画像を露光させる場合において、ペーパー2を搬送経路の中央位置にて搬送させた例である。図3では、まず最初のクリーニングペーパー2Aを振り分け機構12により搬送幅方向に所定量移動させた状態にした後に搬送させる。これにより、クリーニングペーパー2Aの先端部にて一方の紙粉A(図3の右側)を除去させることができる。ついで、次のクリーニングペーパー2Bは、振り分け機構12によりクリーニングペーパー2Aとは反対方向の搬送幅方向に所定量移動させてから搬送させる。これにより、クリーニングペーパー2Bの先端部にてもう一方の紙粉A(図3の左側)を除去させることができる。また、これらクリーニングペーパー2A,2Bは、通常のペーパー2を搬送するための搬送機構(搬送ローラ対13,14)を用いることができる。
【0031】
また、振り分け機構12と走査露光部Sとの間に、先端揃え機構を設けて、クリーニングペーパー2A,2Bの先端を揃えた状態にできるように構成してもよい。
【0032】
<クリーニングを行うときの手順>
次に、図4のフローチャートによりクリーニングを行うときの手順を説明する。この実施形態では、露光基準面10のクリーニングを行うのはペーパーマガジン1を交換したときである。ペーパーマガジン1から、ペーパー2が徐々に引き出されてプリント処理がされて行くと、ペーパー2がいずれなくなる。ペーパー2がなくなると、ペーパーマガジン1を写真処理装置本体から取り外す。そして、新たにロール状のペーパー2を収納する。そして、新たなペーパー2が収納されたペーパーマガジン1を写真処理装置本体に装着する(#1)。なお、別の種類のペーパー2が収納されたペーパーマガジン1が新たに装着されたときも、以下の手順は同じであるとする。
【0033】
ペーパーマガジン1を装着すると、マガジン検出センサー9によりペーパーマガジン1が装着されたことを検出するとともに(#2)、収納されているペーパー2に関する情報、特に、ペーパー2の幅寸法に関連した情報を検出する。検出された情報は、制御手段20の指令に基づいて、記憶手段21に保存される。なお、記憶手段21には、前回使用したペーパーマガジン1に係るペーパー2の情報も保存されている。
【0034】
次に、装着されたペーパーマガジン1内のペーパー2が引き出されていき、カッター4によりロール状のペーパー2の先端部分を所定長さだけカットする。すでに述べたように、先端部分は露光用としては利用できないため、かかる先端部分はそのまま搬送経路に沿って搬送させて装置外部に排出させて廃棄処分させていたが、本願装置ではこれをクリーニングペーパーとして利用する(#3)。これにより、ロスペーパーを有効活用できる。
【0035】
そして、現在装着されているペーパーマガジン1のペーパー2の幅寸法の情報と、前回処理したペーパー2の幅寸法を比較し、その結果に基づいて振り分け機構12をペーパー2の搬送幅方向に所定量移動させる(#4)。これにより、クリーニングペーパー2Aの先端により、積層した紙粉Aを確実に除去することができる(図3参照)。なお、図2に示すような幅狭のペーパー2を処理した後に、幅広のペーパー2を処理するような場合には、振り分け機構12を作動させる必要はなく、幅広のクリーニングペーパーを1回搬送させるだけで、2箇所の紙粉Aを除去することができる。
【0036】
次に、クリーニングが終了したか否かを判断する(#5)。図3に示すような例では、1回クリーニングペーパー2Aを搬送しただけではすべての個所の紙粉Aを除去できないので、ステップ#3に戻り、クリーニングペーパー2Bを搬送させるための処理を行う。この場合、クリーニングペーパー2Aと2Bとでは、振り分け機構12の作動方向も互いに逆方向になる。
【0037】
クリーニングペーパー2A,2Bは、搬送経路に沿ってそのまま搬送され、写真処理装置本体の外部に排出された後は廃棄処分される。クリーニングが終了すると、通常のプリント処理を行う(#6)。
【0038】
<別実施形態>
(1)ペーパーの乳剤面側を押圧する押圧手段としては、押圧パッドに限定されず板バネやゴム等の弾性体を用いてもよい。
(2)クリーニングペーパーとしてロール状ペーパーの先端部分を利用したが、それ以外にもロール状ペーパーの任意の部分をクリーニングペーパーとして利用するようにしてもよい。ロール状ペーパーにはスプライス部(つなぎ部)が形成されていることがあるが、このスプライス部もプリント処理に用いることができない。このため、従来は廃棄処分されていたが、本発明では、このスプライス部もクリーニングペーパーとして利用することができ、ロスペーパーの有効活用が達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】写真処理装置の構成を示す模式図
【図2】露光基準面に紙粉が積層した状態を示す図
【図3】クリーニングペーパーを搬送させるときの様子を示す図
【図4】クリーニングを行うときの手順を示す作動フローチャート
【図5】クリーニングペーパーを搬送させるときの様子を示す図
【符号の説明】
1 ペーパーマガジン
2 ペーパー
2a 端面
10 露光基準面
12 振り分け機構
13 第1搬送ローラ対
14 第2搬送ローラ対
16 押圧パッド
20 制御手段
21 記憶手段
A 紙粉
S 走査露光部
L レーザー光
Claims (4)
- 感光材料を所定速度で搬送させながら露光光を走査することにより画像を形成させる走査露光部と、
前記走査露光部に設けられた露光基準面に前記感光材料の乳剤面側を押圧する押圧手段と、
前記感光材料を紙粉積層位置に搬送させる搬送手段と、
前記走査露光部の前記感光材料の搬送経路の上流側において、所定長さに切断された前記感光材料を、その搬送方向と直交する方向に移動させる振り分け機構と、
前記振り分け機構による移動を制御する制御手段とを備え、
前記感光材料をロール状に収納した感光材料収容マガジンを写真処理装置本体に対して着脱自在に構成し、前記感光材料収容マガジンを装着したときに、前記制御手段が前記振り分け機構による移動を制御することにより、ロール状に収納した前記感光材料の先端部をクリーニング用感光材料として、当該ロール状に収納した前記感光材料の先端部により前記露光基準面に積層する前記感光材料の紙粉を除去することを特徴とする紙粉除去機能を有する写真処理装置。 - 前記感光材料収容マガジンを装着する前に処理した感光材料の種類と、新たに装着した前記感光材料収容マガジンに収納されている感光材料の種類とを記憶する記憶手段を備え、
前記制御手段は、前記記憶手段に記憶されている前記感光材料のデータに基づいて、前記振り分け機構による移動量を制御することを特徴とする請求項1に記載の紙粉除去機能を有する写真処理装置。 - 前記感光材料収容マガジンを装着する前に処理した感光材料の幅よりも、新たに装着した前記感光材料収容マガジンに収容されている感光材料の幅の方が広い場合には、前記制御手段は、前記振り分け機構を作動させないことを特徴とする請求項2に記載の紙粉除去機能を有する写真処理装置。
- 感光材料を所定速度で搬送させながら露光光を走査することにより画像を形成させる走査露光部と、
前記走査露光部に設けられた露光基準面に前記感光材料の乳剤面側を押圧する押圧手段とを備えた写真処理装置における紙粉除去方法であって、
前記感光材料を紙粉積層位置に搬送させる搬送ステップと、
前記走査露光部の前記感光材料の搬送経路の上流側において、所定長さに切断された前記感光材料を、その搬送方向と直交する方向に移動させる振り分けステップと、
前記振り分けステップによる移動を制御する制御ステップとを備え、
前記感光材料をロール状に収納した感光材料収容マガジンを写真処理装置本体に対して着脱自在に構成し、前記感光材料収容マガジンを装着したときに、前記制御ステップにおいて前記振り分けステップによる移動を制御することにより、ロール状に収納した前記感光材料の先端部をクリーニング用感光材料として、当該ロール状に収納した前記感光材料の先端部により前記露光基準面に積層する前記感光材料の紙粉を除去することを特徴とする紙粉除去方法。
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JPH11237695A (ja) * | 1998-02-20 | 1999-08-31 | Noritsu Koki Co Ltd | 写真焼付装置およびこれに用いられる清掃具 |
JPH11282088A (ja) * | 1999-01-29 | 1999-10-15 | Noritsu Koki Co Ltd | 画像露光装置 |
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- 2000-03-02 JP JP2000057102A patent/JP4524508B2/ja not_active Expired - Lifetime
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