JP3228388B2 - 画像記録装置、ファクシミリ装置および複写装置 - Google Patents

画像記録装置、ファクシミリ装置および複写装置

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JP3228388B2
JP3228388B2 JP02261394A JP2261394A JP3228388B2 JP 3228388 B2 JP3228388 B2 JP 3228388B2 JP 02261394 A JP02261394 A JP 02261394A JP 2261394 A JP2261394 A JP 2261394A JP 3228388 B2 JP3228388 B2 JP 3228388B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット記録ヘ
ッドからインクを吐出して記録媒体に画像を形成記録す
るファクシミリ装置、複写装置、およびファクシミリ装
置、複写装置に備えた画像形成記録部である画像記録装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のインクジェット記録方式を有する
ファクシミリ装置等では、記録紙頭出し不良が発生しプ
ラテンローラ上にインクが吐出されても装置としてはイ
ンクを検出することはできなかった。したがって、使用
者は、記録紙ジャム,インク無しによるカートリッジ交
換,供給不良等のエラーが発生したとき、記録カバーを
開くことでプラテンローラ上にインクが吐出されている
かいなかを確認してきた。そしてインク吐出を発生した
ら、使用者がプラテンローラクリーニング操作を行う、
或はインク給収紙でプラテンローラ上のインクを吸い取
らせインクを除去してきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のファクシミリ装置等においては、記録紙を搬送する
ためのプラテンローラにインク検知センサが設けられて
いない為、インクがプラテンローラ上に付着しているか
いないかについては、使用者が記録カバーを開かないと
発見できない構成となっており、インクが付着してもそ
のまま使用してしまい記録紙の搬送性が不安定なもので
あった。
【0004】特に記録部にインクジェット記録方式の記
録装置を用いた装置では、プラテンローラ自身が記録紙
搬送のための一部品である為にローラ上にインクが付着
すると、記録紙搬送に影響が出るために、記録紙の頭出
し不良や記録紙ジャムを発生させる原因となっていた。
【0005】本発明は、上記従来技術の問題点を解消す
るために成されたもので、使用者がプラテンローラ上の
インク付着を目視して直接確認しなくても、装置が自動
検知しプラテンローラ上のインクを自動清浄すること
で、記録紙搬送に伴う記録紙頭出し不良や記録紙ジャム
を低減させる画像記録装置、ファクシミリ装置および複
写装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、画像記録装置を次の(1)ないし
(6)のとおりに構成し、ファクシミリ装置を次の
(7)のとおりに構成し、複写装置を次の(8)のとお
りに構成する。 (1)入 力した画像信号に基づいてインクジェット記録
ヘッドからインクを吐出しプラテンローラ部分に送られ
た記録媒体に画像を形成記録する画像記録装置であっ
て、前記プラテンローラに付着したインクを検出するイ
ンク汚れ検知手段と、プラテンローラに付着したインク
を清浄する清浄手段と、前記インク汚れ検知手段のイン
ク検出に基づき清浄手段を作動させる制御手段とを備
、前記インク汚れ検知手段は、前記インクジェット記
録ヘッドを装着して移動させるキヤリッジ部に備えた
像記録装置。 (2)前記インクジェット記録ヘッドは、往復移動する
キヤリッジ部に備え熱エネルギーを用いてインクに状態
変化を生起させることにより吐出ロよりインクを吐出さ
せる前記(1)記載の画像記録装置。 (3)インク汚れ検知手段は、発光部からの発光をプラ
テンローラに照射し、受光部に入力した反射光によって
付着したインクを検出する構成を有する前記(1)また
は(2)に記載の画像記録装置。 (4)インク汚れ検知手段は、キヤリッジ部に備えたイ
ンクジェット記録ヘッドに一体形成してある前記(1)
または(2)に記載の画像記録装置。 (5)清浄手段は、記録媒体である用紙をプラテンロー
ラ部に供給し排紙する記録紙搬送手段と記録媒体である
用紙をプラテンローラの表面に当接させる紙押え手段と
によって形成した(1)ないし(4)のいずれかに記載
の画像記録装置。 (6)清浄手段は、プラテンローラの表面に当接し回転
するインク吸収ローラによって形成した前記(1)ない
し(4)のいずれかに記載の画像記録装置。 (7)前記(1)ないし(6)のいずれかに記載の画像
記録装置とファクシミリ装置から画像信号を入力するフ
ァクシミリ入力手段とを備え、ファクシミリ入力手段か
ら入力し形成した画像信号に基づいてインクジェット記
録ヘッドからイ ンクを吐出し記録媒体に画像を形成記録
するファクシミリ装置。 (8)前記(1)ないし(6)のいずれかに記載の画像
記録装置と原稿画像を読み取る原稿読取り手段とを備
え、原稿読取り手段から原稿画像情報を入力し形成した
画像信号に基づいてインクジェット記録ヘッドからイン
クを吐出し記録媒体に画像を形成記録する複写装置。
【0007】
【0008】
【0009】
【作用】以上の構成により、操作者の黙視検出はなくと
も、プラテンローラに付着したインクは装置に備えたイ
ンク汚れ検知手段によって検出でき、インク汚れが検出
されたときは、制御手段の制御によって清浄手段は作動
開始しプラテンローラに付着したインクは自動清浄され
るので、画像の汚れ、記録紙の搬送不良等の発生を防止
できる。
【0010】
【実施例】以下、ファクシミリ装置等に備える画像形成
記録部である画像記録装置、およびファクシミリ装置、
複写装置に係る本発明の実施例を説明する。
【0011】(第1実施例)図1は、本発明の第1実施
例であるファクシミリ装置の断面図であり、図2は図1
に示した実施例ファクシミリ装置の記録部の正面図であ
る。
【0012】図1および図2に示すように本ファクシミ
リ装置は、原稿から画像情報を読み取る原稿読取部1
と、外部回線から送られてきた画像情報や原稿読取部1
で読み取った画像情報に基づいて、画像パターンを記録
する記録部20と、装置全体の動作を制御するためのマ
イクロプロセッサやワークエリア用RAM等を備えた制
御部40とで構成されている。
【0013】原稿読取部1については、特に構成の限定
はなく、従来装置に準じた構成であるので説明を省略す
る。
【0014】記録部20は、記録媒体である記録紙45
に記録剤としてのインクを吐出することにより記録を行
うインクジェット記録装置により構成され、記録紙45
は記録紙ホルダ21に積載されている。記録紙ホルダ2
1には分離爪23が設けられた記録紙分離ローラ22を
回転させることにより、記録紙ホルダ21に積載されて
いる記録紙45の最上位置の1枚が取り出され、記録紙
搬送ローラ24により図示矢印B方向に搬送される。記
録紙搬送ローラ24の記録紙45搬送方向の下流側には
プラテンローラ27が回転自在に設けられるとともに、
プラテンローラ27に対向して紙押え26がプラテンロ
ーラ27の周面に接するように配設されている。また、
プラテンローラ27の記録紙45の搬送方向の下流側に
は互いに対向する排出ローラ29および拍車28がそれ
ぞれ回転自在に設けられており、プラテンローラ27を
通過した記録紙45は排出ローラ29および拍車28に
挟持されつつ排出口35からファクシミリ装置の外部に
排出される。
【0015】そして、プラテンローラ27の上方には、
図2に示すように記録紙45の搬送面に平行で、かつ記
録紙45の搬送方向に垂直に延びるガイド軸32が固定
され、また駆動源(不図示)により回転されるリードス
クリュ軸31がガイド軸32と平行に設けられている。
【0016】インク滴を吐出するカートリッジ25を搭
載するキャリッジ33は、プラテンローラに付着したイ
ンクを検知するセンサと一体型であり、かつガイド軸3
2に摺動自在に設けられるとともにリードスクリュ軸3
1の螺旋溝に係合支持されており、前記駆動源によって
リードスクリュ軸31を正転,逆転させることによりキ
ャリッジ33は図示矢印C方向に往復移動する構成とな
っている。
【0017】記録紙45に記録を行う時は、キャリッジ
33の往復移動とプラテンローラ27による記録紙45
の所定ピッチ毎の紙送りとを繰り返すことで、カートリ
ッジ25の一部を構成する記録ヘッド30は記録紙45
に対してインクを吐出して記録を行う。
【0018】本実施例における記録ヘッド30は熱エネ
ルギーを用いてインクに状態変化を生起させることによ
り吐出口よりインク滴を吐出するものである。
【0019】図3は、第1実施例のキャリッジ一体型イ
ンク検出センサ部33aを示す実施例要部の正面図であ
る。
【0020】インク検出センサ33aは、発光部33b
と受光部33cとを備えた反射型フォトセンサであり、
発光部33bから発した光をプラテンローラ27に照射
し、その反射光の強さを受光部33cで検出することに
よって対向部面の白黒を判定する構成である。本実施例
においてはインク検出センサ33aの対向部面が黒い場
合には黒であると判定し、黒くない場合には白であると
判定するようにインク検出センサ33aの感度が調整し
てある。
【0021】図4は本第1実施例であるファクシミリ装
置の構成概要を示すブロック図である。
【0022】図4において、201は本ファシクミリ装
置全体の制御を行う制御部であり、CPU,ROMおよ
びRAMを備えている。CPUはROMに格納されてい
る各種制御プログラムを実行し本ファクシミリ装置を制
御する。RAMはCPUが各種処理を実行するために一
時的にデータなどを保管するための記憶領域を備えてい
る。
【0023】202は原稿読み取り部であり、原稿画像
の読取りを行い画像データを生成し、これを制御部20
1に転送する。203は通信部であり、変復調回路およ
び網制御回路を含み、回線と接続することにより外部の
ファクシミリ装置等とデータの送受信を行う。20は記
録部であり、記録紙への画像の形成記録を行う。205
は画像メモリであり受信したデータ等を蓄積する。20
6はイメージバッファであり、画像メモリから取り出し
た画像データを記録部204の解像度に応じて変換する
ことにより得られたイメージデータを一時記憶する。
尚、イメージバッファ206は記録ヘッド部20aが一
回の主走査方向の移動で描画できる領域に対応した大き
さとなっている。207は搬送量計数部であり、記録紙
の搬送量を計数し所定量の搬送が計数されるとCPUに
対して割り込み信号を発生する。
【0024】20aは記録ヘッド部であり、副走査方向
(図1の矢印B方向)に360dpiの密度で64ドッ
ト1列のノズルを有する。そして記録ヘッド部20aは
主走査方向(図1では紙面垂直方向,図2では矢印C方
向)に移動しながら360dpiの記録密度で記録紙へ
の記録を行う。このようにして360dpi×360d
piの記録密度にて画像の記録が行われる。
【0025】27は記録紙搬送部であり、記録紙の給
紙、排紙および記録ヘッド20aで記録する時に副走査
方向の位置を定めるために360dpiの精度で搬送を
行う。19は記録紙センサであり、記録紙45(図1)
がある場合にはON状態となり、無い場合にはOFF状
態になることで記録紙45の有無を検知する。33aは
プラテンローラ27(図1)にインクが付着していない
かローラ面上の濃度を検知する反射型のフォトセンサで
ある。50はフォトセンサ33aでプラテンローラにイ
ンクが付着していることを検知した場合に、それを取り
除く作業を行う自動清浄部である。
【0026】51は記録制御部であり、CPUから送ら
れる制御データの指示に従い記録ヘッド部20a、記録
紙搬送部27、記録紙センサ19を制御する。52は記
録部側のイメージバッファであり、各走査毎のイメージ
データおよびラインフィードコマンドを格納する。
【0027】上記説明した構成を備える本第1実施例フ
ァクシミリ装置がプラテンローラに付着したインクを検
知自動清浄する動作について以下に説明する。
【0028】図5は、第1実施例に備えた記録制御部5
1の制御によるインク付着検知そして自動清浄動作の概
要を示すフローチャートである。
【0029】図5において、ステップS1で通信部が画
像データを受信するとステップS2に進み、受信した画
像データが格納されるとステップS3に進み記録処理が
開始される。
【0030】まず、S4にて記録紙ホルダ21に積層さ
れた多数枚の記録紙45が記録紙分離ローラ22の回転
および分離爪23の作用により、最上位置の1枚だけが
記録紙ホルダ21から取り出され、記録紙搬送ローラ2
4およびプラテンローラ27により図1に示す矢印B方
向に搬送され、記録紙の頭出しを行い、所定の位置に記
録紙をセットする。またステップS5にて記録ヘッドが
最後の1スキャン分の位置にきたときに割り込みが発生
するようにカウンタユニット(不図示)にカウントデー
タをセットする。そしてステップS6へ進み、1ページ
内に記録可能なライン数の画像データをイメージデータ
に展開して記録部に送出する。搬送された記録紙45が
記録ヘッド30に対向する位置に達すると記録動作に入
り記録紙45に画像パターンが記録される。
【0031】次にステップS7において、ステップS6
で送出したイメージデータの記録が完了するのを持つ、
記録の完了は、カウンタユニットからの割り込み信号の
発生により検出することができる。
【0032】この割り込みが発生し、画像パターンの記
録が終了したら、次にステップS8で排紙処理を開始
し、記録済みの記録紙45を排出ローラ29および拍車
28に挟持して図示矢印B方向に搬送し排紙する。
【0033】次に、ステップS9に進み、記録処理開始
ステップS3から排紙処理ステップS8までの間に記録
ヘッド30から吐出されたインクがプラテンローラ27
に付着していないかをキャリッジのインク検知センサ3
3aによって検出動作を行う。
【0034】インク付着の検出動作は、インク検知セン
サ付キャリッジ33を前記駆動源によってリードスクリ
ュ軸31を正転・逆転させて図示矢印C方向に往復移動
を繰り返すことでプラテンローラ27にインクが付着し
ていないか検知する。このときに、プラテンローラ27
は回転させておいても停止させておいてもよい。インク
検出センサ33aは発光部33bと受光部33cとを有
する反射型フォトセンサであり、発光部から発生した光
をプラテンローラ27に反射させ、その反射光の強さを
検出することでプラテンローラ面の白黒を判定する構成
である。
【0035】上記のインク付着検出動作でプラテンロー
ラ27にインクが付着していることが検知されなかった
場合にはステップS12に進む。ステップS12では記
録すべきデータが残っているかどうかを判定し、残って
いればステップS4に戻る。記録すべきデータが残って
いなければ記録ヘッド30を回復装置34に対向する位
置に移動させ、記録ヘッド30の乾燥を防止するために
記録ヘッド30の吐出口面をキャップ部材でキャッピン
グして処理終了する。
【0036】ステップS9でのインク付着検出動作で、
プラテンローラ27にインクが付着していることを検知
した場合にはステップS10に進む。ステップS10で
は記録紙45の有無判断を行う。記録紙45が無い場合
には本実施例での自動清浄1が実行できないということ
であり、このエラーをインク付着エラーと称し、使用者
に記録紙45をセットするように促すメッセージを表示
する。
【0037】ステップS10で記録紙45が有りと判断
された場合にはステップS11に進み、自動清浄1を実
行する。
【0038】自動清浄1は記録ヘッド30をキャッピン
グしたままインクを吐出させずに記録紙45を給排紙さ
せ、プラテンローラ27に付着したインクを記録紙45
に吸収させることで取り除くものである。なお自動清浄
1で使用する記録紙枚数は状態によって可変できる。
【0039】次に、ステップS12に進み、記録すべき
データが残っているかどうかを判定し残っていればステ
ップS4に戻る。記録すべきデータが残っていなければ
前記説明のように処理を終了する。
【0040】上記のように、プラテンローラ27に付着
したインクを人手を介さずに自動的に検出し清浄するこ
とができ、記録紙の頭出し不良や記録紙ジャムを低減さ
せることができる。
【0041】本実施例の上記説明は、ファクシミリ装置
での記録動作をファクシミリ信号受信時に行う例を示し
たが、ファクシミリ装置で行うコピー時も同様な手段と
制御によってインク付着検知及び自動清浄1を行うこと
ができる。なお、上記と同様な記録動作,自動清浄1動
作を行う構成を複写機等に備えた実施例も、上記ステッ
プS1をコピー信号入力で開始することで上記実施例と
同様な制御をし同様な効果を発揮することができる。
【0042】(第2実施例)図6は、本発明の第2実施
例であるファクシミリ装置の断面図である。図6に示す
ように本第2実施例のファクシミリ装置も第1実施例の
ファクシミリ装置と同様に原稿読取部101と記録部1
20と制御部140とで構成されている。そして本実施
例のファクシミリ装置が第1実施例のファクシミリ装置
と相違する点は、記録部120のプラテンローラ127
近傍にインク吸収ローラRを設けた構成である。その他
の構成は第1実施例と同様であり、また記録部の正面外
観も第1実施例の図2と同様であるので正面図および説
明は省略し、本実施例の特徴について以下説明する。
【0043】第2実施例は、前記自動清浄1と同様にキ
ャリッジ33に組み込んであるインク検知センサ33a
により、プラテンローラ127にインクが付着したこと
を検出したときはソレノイドをONすることで、インク
吸収ローラRをプラテンローラ127に接触させて一定
時間回転させプラテンローラ127に付着したインクを
吸収する構成である。
【0044】即ち前記第1実施例の自動清浄1ではセッ
トしてある記録紙でインクを吸収させ除去する構成であ
ったが、本第2実施例ではインク吸収部としてインク吸
収ローラRを設けプラテンローラ27に付着したインク
を取り除く構成である。
【0045】次に、本実施例のファクシミリ装置の動作
について、図7に示すフローチャートを参照して動作・
制御を説明する。
【0046】図7に示すステップS110からステップ
S180で記録紙の排紙処理する動作までは、前記第1
実施例でのステップS1からステップS8までと同様で
あるので説明は省略し、記録紙排紙処理した後の動作に
ついて説明する。
【0047】画像データを記録完了した記録紙145
は、排出ローラ129および拍車128に挟持されて、
図示矢印B方向に搬送し排紙される。次にステップS1
90に進み、記録処理開始ステップS130から排紙処
理ステップS180までの間に記録ヘッド130から吐
出されたインクがプラテンローラ127に付着していな
いかをキャリッジのインク検出センサ33aによって検
出動作を行う。検出動作は第1実施例と同様である。
【0048】ステップS190のインク付着検出動作
で、プラテンローラ127にインクが付着していること
が検知されなかった場合にはステップS210に進む。
ステップS210では記録すべきデータが残っているか
どうかを判定し残っていればステップS140に戻る。
また記録すべきデータが残っていなければ記録ヘッド1
30を回復装置34に対向する位置に移動させ記録ヘッ
ド130の乾燥を防止するために記録ヘッド130の吐
出口面をキャップ部材134aでキャッピングする。
【0049】ステップS190のインク付着検出動作
で、プラテンローラ127にインクが付着したことを検
知した場合にはステップS200に進み自動清浄2を実
行する。自動清浄2は、プラテンローラ127にインク
が付着していることを検知するとソレノイド(不図示)
をONすることでインク吸収ローラRをプラテンローラ
127に接触させインク吸収ローラRを一定時間回転さ
せることによりプラテンローラ127に付着したインク
を吸収させ取り除くものである。この際、回転させるロ
ーラは、プラテンローラ127を回転させても、インク
吸収ローラRとプラテンローラ127とを同時に回転さ
せてもよい。
【0050】次に、ステップS210に進み、記録すべ
きデータが残っているかどうかを判定し、残っていれば
ステップS140に戻る。また記録すべきデータが残っ
ていなければ処理を終了する。
【0051】なお、ファクシミリ装置によるコピー時も
上記と同様な手段で、インク付着検知及び自動清浄2を
行うことができる。
【0052】上記のように、インク吸収ローラRを設け
たことで、プラテンローラ127に付着したインクを人
手を介さずに自動的に検出し清浄することで、記録紙を
余分に消費せずにすみ、プラテンローラ27に付着した
インクを確実に除去でき、記録紙搬送の信頼性を向上さ
せることができる。
【0053】なお、上記構成を備えた複写機実施例にお
いても、前記ステップS110をコピー信号入力により
開始し制御することにより、前記第2実施例と同様な効
果を発揮することができる。
【0054】(第3実施例)図8は、本発明の第3実施
例に備えるインク検出センサ一体型記録ヘッドの斜視図
である。
【0055】第3実施例は、前記第1実施例または第2
実施例と同様の構成であり、異なるのは前記実施例では
インク検出センサ33a,133aをキャリッジ部に設
けたのに対して、第3実施例では記録ヘッドにインク検
出センサを設けたセンサ一体型の記録ヘッド230によ
ってインク付着検知を行う構成である。
【0056】インクジェット記録ヘッド230は図8の
斜視図に示すように24〜64ドットの複数個の吐出口
230bを有し、吐出口230bの走査方向に対して上
流側に発光部255aおよび受光部255bを備えた反
射型フォトセンサ構成のインク検出センサ255を備え
ている。
【0057】上記センサ一体型の記録ヘッド230を備
えた本実施例のファクシミリ装置は、キャリッジ部にカ
ートリッジをセットして記録するものであり、カートリ
ッジの記録ヘッド230はキャリッジと一体となって往
復移動するので、上記センサ一体型の記録ヘッド230
によってプラテンローラに付着したインクを検知し、自
動清浄1または自動清浄2を行うものである。
【0058】上記本実施例と前記第1実施例,第2実施
例のファクシミリ装置の相違点は、プラテンローラに付
着したインクを検出するセンサの位置が、キャリッジ部
から記録ヘッド部に変更した点のみである。その他の構
成及びインク付着に対する制御法は第1実施例及び第2
実施例と同様である。
【0059】上記のように、インク検出センサをキャリ
ッジ部から記録ヘッド部に一体構成としたことで、現状
のキャリッジを変更することなく本実施例を装着し、本
発明であるインク付着に対する自動清浄を行う画像記録
部、ファクシミリ装置、複写装置を提供することができ
る。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
記録部のキャリッジまたは記録ヘッドにインク検出セン
サを設けることにより、使用者が記録カバーを開けて記
録部内のプラテンローラのインクの汚れを直接確認し、
清浄する必要はなくなり、ファクシミリ装置または複写
装置そのものが自動的にインク汚れが発生しているかど
うかの判断をし自動清浄することができ、使用者のイン
ク汚れ確認作業を省き利用効率を向上させることができ
る。
【0061】また、本発明ではインク付着に対して自動
清浄できることから、記録紙搬送不良や画像汚れを確実
に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例のファクシミリ装置の断面図で
ある。
【図2】 第1実施例の記録部の正面図である。
【図3】 第1実施例のキャリッジ一体型インク検出
センサ部を示す要部正面図である。
【図4】 第1実施例のファクシミリ装置ブロック図
である。
【図5】 第1実施例のフローチャートである。
【図6】 第2実施例のファクシミリ装置の断面図で
ある。
【図7】 第2実施例のフローチャートである。
【図8】 第3実施例に備えるインク検出センサ一体
型記録ヘッドの斜視図である。
【符号の説明】
1,101 原稿読取部 19 記録紙センサ 20,120 記録部 24 記録紙搬送ローラ 25 カートリッジ 26 紙押え 27,127 プラテンローラ 30,130,230 記録ヘッド 33 キャリッジ 33a インク検出センサ 35 排出口 40,140 制御部 45,145 記録紙 255 インク検出センサ 33b,255a 発光部 33c,255b 受光部 230b 吐出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 29/17 B41J 2/01 H04N 1/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】力した画像信号に基づいてインクジェ
    ット記録ヘッドからインクを吐出しプラテンローラ部分
    に送られた記録媒体に画像を形成記録する画像記録装置
    であって、前記プラテンローラに付着したインクを検出
    するインク汚れ検知手段と、プラテンローラに付着した
    インクを清浄する清浄手段と、前記インク汚れ検知手段
    のインク検出に基づき清浄手段を作動させる制御手段と
    を備え、前記インク汚れ検知手段は、前記インクジェッ
    ト記録ヘッドを装着して移動させるキヤリッジ部に備え
    たことを特徴とする画像記録装置。
  2. 【請求項2】 前記インクジェット記録ヘッドは、往復
    移動するキヤリッジ部に備え熱エネルギーを用いてイン
    クに状態変化を生起させることにより吐出ロよりインク
    を吐出させることを特徴とする請求項1記載の画像記録
    装置。
  3. 【請求項3】 インク汚れ検知手段は、発光部からの発
    光をプラテンローラに照射し、受光部に入力した反射光
    によって付着したインクを検出する構成を有することを
    特徽とする請求項1または2に記載の画像記録装置。
  4. 【請求項4】 インク汚れ検知手段は、キヤリッジ部に
    備えたインクジェット記録ヘッドに一体形成してあるこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の画像記録装
    置。
  5. 【請求項5】 清浄手段は、記録媒体である用紙をプラ
    テンローラ部に供給し排紙する記録紙搬送手段と記録媒
    体である用紙をプラテンローラの表面に当接させる紙押
    え手段とによって形成したことを特徴とする請求項1な
    いしのいずれかに記載の画像記録装置。
  6. 【請求項6】 清浄手段は、プラテンローラの表面に当
    接し回転するインク吸収ローラによって形成したことを
    特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の画像記
    録装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないしのいずれかに記載の画
    像記録装置とファクシミリ装置から画像信号を入力する
    ファクシミリ入力手段とを備え、ファクシミリ入力手段
    から入力し形成した画像信号に基づいてインクジェット
    記録ヘッドからインクを吐出し記録媒体に画像を形成記
    録することを特徴とするファクシミリ装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないしのいずれかに記載の画
    像記録装置と原稿画像を読み取る原稿読取り手段とを備
    え、原稿読取り手段から原稿画像情報を入力し形成した
    画像信号に基づいてインクジェット記録ヘッドからイン
    クを吐出し記録媒体に画像を形成記録することを特徴と
    する複写装置。
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