JP2886993B2 - 記録媒体の判別方法、記録方法及び記録装置 - Google Patents

記録媒体の判別方法、記録方法及び記録装置

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JP2886993B2 JP3004403A JP440391A JP2886993B2 JP 2886993 B2 JP2886993 B2 JP 2886993B2 JP 3004403 A JP3004403 A JP 3004403A JP 440391 A JP440391 A JP 440391A JP 2886993 B2 JP2886993 B2 JP 2886993B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録媒体に記録を行う
記録方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、記録媒体の種類を判別する手段と
して、反射型フォトセンサーの出力電圧の違いを判別し
て、その違いによって記録媒体の種類を判別するものが
提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら上記
従来例では、反射型フォトセンサーの出力側発光ダイオ
ードの光量や、入力側受光素子の光−電流変換効率のバ
ラツキにより出力電圧が定まらない虞れがある。また出
力電圧をボリュウム等で調整しても環境温度による変動
や経時変化による変動が大きくて何らかの補正回路もし
くは手段を設けなければ出力電圧の違いを検出する事が
できない虞れがあるという問題点があった。
【0004】そこで本発明は、前記問題点を解消して、
記録媒体の種類をより正確に判別可能な記録媒体の判別
方法、より正確な記録媒体の種類の判別を行ってその判
別結果に応じた記録を行うことのできる記録方法、及び
記録装置を提供することである。
【0005】
【問題点を解決するための手段】前記目的を達成する本
発明は、搬送手段により記録媒体を搬送し、搬送された
記録媒体に対して記録手段を用いて記録を行う記録装置
における記録媒体の判別方法であって、それぞれ光反射
率が異なる複数の領域を有する部材上に前記記録媒体を
搬送する搬送工程と、反射光量を検出可能なセンサを前
記部材上の記録媒体に対して移動させ、移動中に反射光
量を検出する検出工程と、前記光反射率が異なる複数の
領域それぞれにおける反射光量の差に基づいて前記記録
媒体の種類を判別する判別工程とからなることを特徴と
する。また、本発明の記録方法は、記録手段を用いて記
録媒体に記録を行う記録方法において、それぞれ光反射
率が異なる複数の領域を有する部材上に前記記録媒体を
搬送する搬送工程と、反射光量を検出可能なセンサを前
記部材上の記録媒体に対して移動させ、移動中に反射光
量を検出する検出工程と、前記光反射率が異なる複数の
領域それぞれにおける反射光量の差に基づいて前記記録
媒体の種類を判別する判別工程と、前記判別工程による
判別結果に基づいて記録条件を制御して記録媒体に記録
を行う記録工程とからなることを特徴とする。また、本
発明の記録装置は、搬送手段により記録媒体を搬送し、
搬送された記録媒体に対して記録手段を用いて記録を行
う記録装置において、反射光量を検出するセンサと、前
記センサを移動させる移動手段と、前記移動手段による
前記センサの移動経路に沿った位置であって、前記セン
サにより反射光量を検出可能な位置に設けられ、それぞ
れ光反射率が異なる複数の領域を有する部材と、前記記
録媒体を前記部材上に搬送した状態で前記移動手段によ
り前記センサを移動させて反射光量を検出し、前記光反
射率が異なる複数の領域それぞれにおける反射光量の差
に基づいて前記記録媒体の種類を判別する判別手段と、
前記判別手段によって判別された記録媒体の種類に応じ
て前記記録手段による記録条件を制御する制御手段とを
有することを特徴とする。
【0006】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0007】以下説明する実施例は、プラテン上に反射
率の異なる領域を設けてその2カ所での記録紙による反
射型フォトセンサーの出力電圧の違いにより普通紙とO
HPシートとの判別を行い、記録紙に適した記録制御を
行うようにしたものである。より詳細には、記録用紙上
を水平方向に移動し記録用紙からの反射光を検出する反
射型フォトセンサーと、前記記録用紙の裏面に設けたプ
ラテン上に該反射型フォトセンサーからの光をほとんど
反射しない領域とほとんどの光を反射する領域とを設
け、前記反射型フォトセンサーを水平方向に移動中に記
録用紙からの反射光量電圧を取り込み保存する記憶素子
と、前記2つの領域に対応する反射光量電圧を比較し判
断する演算回路とを有するものである。
【0008】まず、図1及び図2を用いて本発明を適用
したインクジェト記録装置について説明する。
【0009】この装置は、キヤノン株式会社が提唱する
ところの熱エネルギーを利用してインクを吐出するイン
クジェット記録方式を用いた400DPI,128ノズ
ルからなるカートリッジ型ヘッドによるシリアルカラー
プリンターで、シアン(C),マゼンタ(M),イエロ
ー(Y),ブラック(BK)の各色を使い、カラー記録
を可能にしたものである。これらC,M,Y,BKの各
カートリッジ1−C,M,Y,BKは、キャリッジ2に
着脱可能であり、各ヘッドの駆動周波数はF=4KHz
のものを用いている。そしてこれらのヘッドは、主走査
レール3をステッピングモーターM1により駆動ベルト
4を介して駆動される事により、左右に移動し記録を行
う。
【0010】より詳細には、前記カートリッジ型ヘッド
1の下部には吐出口が設けられていて、例えば読取り装
置あるいはメイン制御部等からの画信号に応じて電気熱
変換体が発熱し、その発熱に対応した吐出口からインク
が下方へ吐出する。そして、前記記録ヘッド1の駆動と
同期してキャリッジ2を主走査方向へスキャンすると、
1スキャンで記録媒体Pに対して8.128mm幅の記
録が行われるものである。また前記キャリッジ2は前記
記録ヘッド1を主走査方向へ往復移動させるためのもの
であり、これは図1に示すように主走査レール3にスラ
イド可能に取り付けられ、このキャリッジ2に前記各色
のヘッド1−C,1−M,1−Y,1−BKが搭載され
ている。また、前記主走査レール3の両端付近には駆動
プーリ9aと従動プーリ9bが取り付けられており、両
プーリ間に張設された駆動ベルト4が前記キャリッジ2
に接続されている。更に前記駆動プーリ9aにはキャリ
ッジモーターM1が連結している。従って、前記キャリ
ッジモーターM1を正逆回転すると、キャリッジ2がレ
ール3にガイドされ、主走査方向へ往復移動するもので
ある。
【0011】尚、前記各記録ヘッド1への電気信号は信
号ケーブル(図示せず)を介して伝達される。
【0012】さらに5は記録ヘッドにそれぞれ対応して
設けたキャップユニットであり、上下方向に昇降可能で
ある。そしてキャリッジ2がホームポジションにあると
きには、記録ヘッド部と接合してこれをキャッピング
し、ヘッドが乾燥するのを防止する。
【0013】また、22・23は、それぞれワイピング
部材としての第1および第2ブレード、24は第1ブレ
ード22をクリーニングするために、例えば呼吸体でな
るブレードクリーナである。本実施例においては、キャ
リッジ2の移動によって駆動されるブレード昇降機構に
より第1ブレード22を保持させ、これにより第1ブレ
ード22を記録ヘッド1(1−K,1−Y,1−M,1
−C)の吐出口形成面のうち露出したオリフィスプレー
トの表面をワイピングすべく突出(上昇)した位置と、
これと干渉しないように後退(下降)した位置とに設定
可能とする。そして本例では、キャリッジ2が図中左側
より右側に移動するときに第1ブレード22によるワイ
ピングがなされるようにする。また、第2ブレード23
については、第1ブレード22によってワイピングされ
ない記録ヘッドの吐出口形成面の表面をワイピングする
位置に固定してある。
【0014】さらに、6はキャップユニット5に連通し
たポンプユニットであり、キャップユニット5を記録ヘ
ッドに接合させて行う目詰まりを回復するための吸引処
理等に際してそのための負圧を生じさせるのに用いる。
【0015】さらに25・26及び27・28はそれぞ
れ一対のローラであって、記録媒体Pを搬送する。
【0016】ここで本実施例においては、紙幅、紙種を
検知するために、図2に示す通りの構成となっている。
【0017】図2は図1を左側からみた記録装置内部の
斜視図である。
【0018】キャリッジ2は図2の左から右へ記録を行
いながら移動する。しかし入力画像信号に対して記録紙
Pの幅が短い場合、プラテン8上にインク滴を吐出して
しまう虞れがある。これを防止するために、本実施例に
おいてはキャリッジ2の記録方向先端に反射型フォトセ
ンサー9を設け、給紙動作直後キャリッジ2を1度空ス
キャン(インク滴を吐出しないでスキャンする)させ、
記録紙Pによる反射光であるセンサー9の出力電圧から
記録紙Pの幅を判断し、記録幅を記録紙Pの幅以内に制
限する制御を行う。
【0019】ここで本実施例においては、プラテン8は
記録紙Pの有無を容易に判断すべく、光を反射しないよ
うに黒色等で処理されている。
【0020】また、本実施例においては、図2及び図3
に示す如く最小記録可能幅内(例えばハガキ幅内)であ
って、センサー9の移動経路下方のプラテン8部分に開
口(窓)35が設けられており、さらにこの開口35の
下方には光反射率の高い鏡面のKNメッキ鋼板36が設
けられている。なお図3(a)は開口35付近の側断面
図,図3(b)はその斜視図である。
【0021】さてセンサー9は、発光素子10及び受光
素子11とからなり、図4空スキャン時発光素子10か
らの光が記録紙Pに反射して受光素子11に入る。そし
て、本実施例においては、受光素子11は入力された光
量に応じて光電流が変化する。この光電流の変化を検知
することによって、記録媒体の種類及び記録媒体の幅を
判別することができる。
【0022】次に光電流の変化を検知するために、その
光電流を電圧に変換する回路の一実施例を図4に示す。
【0023】図において、受光素子11で発生した微小
電流(約200μA)をボリュウム12で電圧に変換し
トランジスター13及びエミッタ抵抗14でインピーダ
ンス変換を行い、マイクロコンピュータ15のアナログ
−デジタル変換入力ポート16に接続する。マイクロコ
ンピュータ15はキャリッジ2の往復移動用モーターM
1の制御も行っており、キャリッジ一定量移動の毎にセ
ンサー9からの出力電圧をA/D変換しRAM(記憶素
子)17に蓄える。
【0024】なお、30は装置全体の制御を行う制御部
で、例えば前述したマイクロコンピュータ15等のCP
U,後述するフローチャートで示されたCPUの制御プ
ログラムや各種データを格納しているROM31,及び
RAM17を備えている。ここでRAM17はCPUの
ワークエリアとして使用されるとともに、各種データの
一時保存等を行うものである。また、制御部30は、こ
の他に給紙センサ32及び排紙センサ33等の信号を入
力され、またキャリッジモータM1及びポンプユニット
6の駆動をも兼用する紙送りモータM2の制御を行う。
【0025】さて前述した通りRAM(記憶素子)17
に蓄えられたデータは、図5に示す図と同等になり、マ
イクロコンピュータ15で記録媒体Pの種類による反射
光電圧差から記録媒体Pの種類を判別したり、反射光量
の違いによる記録媒体Pの幅を判別できる。
【0026】次に図5の説明を行う。
【0027】図において、横軸はプラテン8上の距離を
表し、縦軸は、前述図4のセンサー回路出力電圧VSを
示している。
【0028】前述の通り、プラテン8は黒く塗られてい
るので、記録媒体が存在しない場合、発光素子10から
発せられた光のプラテン8からの反射光量は少なくレベ
ルV1程度(本実施例では、約0.5〔V〕)である。
しかし、プラテン8上の一部には図2及び図3に示すよ
うな窓35が設けられており、この部分は反射率が大き
くレベルV4程度(本実施例では約4.8〔V〕)まで
出力は上がる。また記録媒体がOHPシートの場合に
は、OHPシートが透光するので、プラテン8の部分で
は通常レベルV2程度(本実施例では約2.7〔V〕)
で出力し、窓35の部分ではレベルV4程度に達する。
そして記録媒体が普通紙の場合には、普通紙が遮光する
ので常にレベルV3程度(本実施例では約3.0
〔V〕)であり、窓35の部分でも変わらない。
【0029】さて本実施例では記録媒体の幅は、レベル
V2,あるいはレベルV3の検出幅をマイクロコンピュ
ータで計数することにより、普通紙の場合あるいはOH
Pシートの場合であっても判断できる。
【0030】しかも本実施例では、マイクロコンピュー
タ15が窓35の部分の電圧を比較することによって、
窓35の部分で電圧が変化しなかったら普通紙、所定の
値以上電圧が変化したらOHPシートと判断する。
【0031】このように本実施例は、記録媒体の幅と種
類をOHPシートのような透光性の記録媒体についても
判断することができる。
【0032】さて次に、前述したインクジェット記録装
置のフローチャートについて説明する。図6〜図8は本
発明の一実施例であるインクジェット記録装置のメイン
制御を示すフローチャートであり、図6〜図8を用いて
メイン制御の概要を説明する。
【0033】電源ONされて、装置はステップS1で装
置のイニシャルチェックを行う。このチェックは本装置
のROM31とRAM17のチェック、つまり、プログ
ラムやデータをチェックして装置が正常に動作できるか
確認するものである。ステップS2で温度センサー回路
の補正値を読み込む。ステップS3で初期ジャムチェッ
クをする。この実施例では、前ドアーが閉じられたとき
もステップS3で初期ジャムチェックをする。ステップ
S4で、次のステップにおいて記録ヘッドの情報を読む
に当たって必要な装置側のチェックを行う。ステップS
5で、記録ヘッドに内蔵されているROMのデータを読
み込む。次に、ステップS6でイニシャルデータ設定を
する。
【0034】ステップS7で初期20℃温調をスタート
し、ステップS8で回復動作判断(電源ON時に吸引
回復動作を行うかどうかの判断)を行う。以上までがウ
エイト状態までのシーケンスフロー説明である。
【0035】次に、スタンバイ状態のシーケンスフロー
説明を行う。ステップS9で20℃温調を行い、ステッ
プS10でスタンバイ空吐出を行う。ステップS11で
給紙無しか調べる。給紙無しならばステップS21へ進
む。ステップS12でクリーニングボタンが押されたか
チェックし、押されていたら、ステップS13でクリー
ニング動作を行う。ステップS14でRHSボタンが押
されていれば、ステップS15でRHSモードフラグを
セットする。ここで、RHSとは記録ヘッドの温度むら
を補正するヘッドシェーディング処理をいい、印字した
パターンの濃度むらを読み取り部(リーダー)によって
読み取り、温度むらを補正する。
【0036】ステップS16で手差し給紙された場合
は、ステップS17で手差しフラグをセットし、コピー
開始シーケンスであるステップS22へと進む。ステッ
プS18でOHPボタンがONされれば、ステップS1
9でOHPモードフラグをセットし、ONされていなけ
ればステップS20でOHPモードフラグをリセットす
る。ステップS21でコピーボタンが押されれば、コピ
ー開始シーケンスであるステップS22へと進む。一
方、押されていなければステップS9へ戻る。ステップ
S13で、クリーニング動作が終了したときもステップ
S9へ戻る。
【0037】次に、コピーシーケンスの説明を行う。ス
テップS22で機内昇温を抑さえるファンを回転させ、
ステップS23で25℃温調をスタートする。ステップ
S24で給紙無しか調べ、給紙無しならばステップS2
5で空吐出(N=100)を行い、ステップS29へ
進む。ここで、Nは空吐出の回数を示す。ステップS2
6で回復動作判断(給紙前に吸引回復動作を行うかど
うかの判断)をし、次のステップS27で給紙をする。
ステップS28で紙幅、紙種検知動作を行う。ステップ
S29で画像移動をするか調べ、画像移動を行うならば
ステップS30の幅走査移動(用紙移動)を行い、画像
移動をしないならばステップS31へ進む。ステップS
31で書き込みヘッドの温度が25℃以上になっている
か調べる。25℃以上になっていればステップS32で
回復動作判断(非キャッピング状態でのインクの蒸発
量に基づいて、回復動作を行うかどうかの判断)をし、
ステップS33で1ライン分の記録動作を行う。その
後、ステップS34で回復動作判断(ワイピングタイ
ミングに基づいて、回復動作を行うかどうかの判断)を
行い、ステップS35で用紙搬送する。
【0038】ステップS36では記録動作が終了したか
調べる。終了していれば、印字枚数等のデータをヘッド
のROMに書き込んだ後、ステップS37へ進む。終了
してなければステップS31へ戻る。ステップS37で
はスタンバイ状態へ移るかどうか調べ、スタンバイ状態
移行ならばステップS38へ進む。
【0039】ステップS38以降は、排紙動作及び1枚
印字後の回復動作判断(印字泡の除去、液室内気泡の
除去、異常高温時の冷却、回復)を行うルーチンであ
る。ステップS38では排紙動作の有無を調べる。排紙
動作がなければ、ステップS39,S40,S41で4
5℃以下に下がるのを待ち、2分以内に下がらなければ
ステップS42で異常を停止する。45℃以下になれ
ば、ステップS50でワイピング動作をし、ステップS
43で空吐出動作(N=50)をして、次のステップ
S48でキャッピングをする。排紙動作があればステッ
プS44で排紙動作をする。ステップS45で連続印字
か調べ、連続印字ならステップS47の回復動作判断
の後、ステップS24へと戻る。連続印字でなければ、
ステップS46の回復動作判断を行い、判断後に、排
紙無しの場合と同様にステップS48でキャッピングを
行う。そして、ステップS49でファンを停止してステ
ップS9へと戻り、コピー動作終了となる。
【0040】さて、次に前述した本発明を適用した実施
例のフローチャートについて説明する。なお、以下説明
するフローチャートは、前述ステップ28(S28)の
サブルーチンである。(但し、理解し易くする為に、図
7に示した給紙から印字終了に至るステップのうち、要
所のステップは図9においても概略的に記載したが、詳
細には図7に示した通りである)。
【0041】図9について説明する。電源投入後、機器
はスタンバイ状態(ステップS101)で、給紙命令
(ステップS120)(通常はプリントまたはコピーの
指令)を待つ。なお、給紙動作(ステップS103)
は、図10に示すステップS201〜S204のサブル
ーチンで詳細動作を示している。このルーチンはステッ
プS201〜S204に示す通り、給紙ローラの回転に
より紙が納めてあるカセット内から紙を引き出す給紙動
作と、搬送ローラの回転により印字の為に所定の位置ま
で紙を運ぶ搬送動作からなっている。
【0042】さて、105は前述の空スキャン動作であ
り、図11に示すステップS301〜S307のサブル
ーチンで説明する。
【0043】先ず、ステップS302でキャリッジ2は
1単位毎の前進をする。ここでいう1単位とは、モータ
ーの1励磁パターンに相当し本実施例では約85uMで
ある。1単位進んだ後、センサー9の読み取りデータを
ステップS303で取り込んで格納する。次に、ステッ
プS304では、格納アドレスを進めてステップS10
6の空スキャン終了判定に行く。そして、再びステップ
S301の前進終了判定で、前進での必要データをすべ
て取り込み終了したら、次にステップS306で1単位
ずつ後進し空スキャンが終了するまで続ける(ステップ
S307)。
【0044】次に紙幅演算処理(ステップS107)に
はいる。この紙幅演算処理については、図12に示すス
テップS401〜S406のサブルーチンを用いて説明
する。
【0045】まず、ステップS401で図5のプラテン
8の読み取りデータ値を平均化し、次にステップS40
2で記録紙Pの読み取りデータを平均化する。次に、ス
テップS403ではステップS401とステップS40
2の平均値の相加平均を取りスレッショードレベルを算
出する。なお、言うまでもなく、相加平均で無くともセ
ンサー9の特性等に合わせて判断すればよい。そして、
センサーデータを格納アドレス順に読みスレッショール
ドレベルと比較し(ステップS404)、センサーデー
タが高かったら記録紙を読んでいると判断し、低かった
らプラテン上であると判断しセンサーデータ終了まで繰
り返す。これがステップS404〜406である。
【0046】次にステップS108で示す記録紙判別ル
ーチンでは、記録紙レベルの平均値と最大値を比較し、
この差が所定値以上あれば(本実施例では0.6V)O
HPであり、そうで無かったら通常記録紙であると判断
する(ステップS109)。これを、図13に示すステ
ップS501,S502で行う。この判断は第5図を参
照すると分かりやすい。なお、OHPの場合は、ステッ
プS110で印字幅減算をする。これは、OHPシート
の場合にはシートの両端をローラで押さえて送るので、
印字可能領域が通常の紙に比べて狭くなるので、この処
理をいれているが機器によっては不要である。
【0047】以下、印字を行い(ステップS111)、
印字終了後(ステップS112)、排紙し(ステップS
113)、次の処理に移行する。
【0048】以上説明してきたように、本実施例によれ
ば、プラテン上に反射率の異なる領域を設けて、その2
ヵ所での記録媒体による反射型フォトセンサーの出力電
圧の違いにより普通紙とOHPシートとの判別を行うこ
とにより、安価で信頼性の高い記録媒体の種類及びサイ
ズの判別が達成できた。
【0049】(他の実施例)さらに本発明を適用した他
の実施例について説明する。
【0050】次に説明する実施例は、記録媒体を給送
しない状態で、プラテン8上の反射光量及びプラテン8
に設けた窓35内の反射光量を測定し、これらの値を予
じめ予定された標準値と比較して、測定領域(例えば窓
35の汚れ、黒く塗られたプラテン表面のはがれ等)の
損傷等あるいはセンサーの異常等測定が正常に行われる
か否かを判断する(誤検知の可能性を未然に防止する汚
れチェックルーチン)。また記録媒体の種類(例えば
普通紙とOHPシート等)と搬送手段が一致しない場合
には記録を禁止するものである。因みに本実施例の装置
では、記録媒体のサイズ別に、具体的にはA4サイズか
レターサイズ系かによって、記録媒体抑えローラーの位
置が異なる。ここで、レターサイズは216mm幅、A
4サイズは210mm幅であり、記録媒体抑えローラー
の為に与えられた左右の余白は5mmである。そこで、
レターサイズに設定された場合に機械にA4サイズの用
紙が給紙されると、一方の抑えローラーが、抑えられ
ず、ジャム、又は用紙浮きによるヘッドこすりという問
題が発生する虞れがある。なお、本実施例ではOHPシ
ートはレターサイズのみであって、OHPシートの場合
には中央部のローラを解除して両端のローラのみでもっ
て搬送を行い、半乾きによるインクがローラに付着して
インク汚れを生ずるのを防止している。
【0051】ここで本実施例の装置について図13を用
いて説明する。なお、前述実施例と同様の部材にはーは
同一図番を付して説明を援用する。また本実施例装置は
前述実施例にも適用できること勿論であって、因みにス
テップS18(図6)のOHPボタンとは後述する操作
レバー130のことである。図14・図15は本発明の
一実施例を適用可能なそれぞれ側面図、斜視図である。
カセット101内に積載された記録媒体Pのうち最上部
の一枚を分離、給送して上ガイド103と下ガイド10
4の間へと送り出すためのピックアップローラ105が
設けられている。ピックアップローラ105は1回転す
ると図示の位置で停止するが、その前に記録媒体P先端
は搬送上ローラ106と搬送下ローラ107に挟持され
た状態になっていて、以降はこの搬送ローラ対106・
107により搬送される。搬送上ローラ106は軸10
8を支点とする加圧板109を介してバネ110によっ
て加圧され、搬送下ローラ107の回転に従って従動的
に回転するようになっている。搬送下ローラ107は図
示しないセンサにより記録媒体Pが送られてきたのが判
定されると回転が始まって、記録媒体Pを間欠送りして
いく。プラテン8の下流側には3分割された搬送上ロー
ラ112,113,114と搬送下ローラ21とが配設
されている。そして、プラテン8上を送られてくる記録
媒体Pを挟持する。搬送上ローラ112,113,11
4は軸116を支点としてそれぞれ加圧板117,11
8,119を介してバネ120によって加圧され、搬送
下ローラ121の回転に従って従動的に回転するように
なっている。また、搬送下ローラ121の周速は搬送下
ローラ107の周速に対して数%増速された状態に設定
されているからプラテン8上の記録媒体Pは常に適度な
テンションが与えられてたるまないようになっている。
プラテン8の上には記録媒体Pの搬送方向と直交する方
向に設けられたレール122に沿って移動可能なキャリ
ッジ2が設けられていてキャリッジ2には記録手段とし
ての前述したヘッド1が搭載されている。これによって
記録媒体Pの定量送りとヘッド1による1ライン分の記
録が繰り返されて記録媒体全域の記録が終了すると、ト
レー125上へと記録媒体Pを排出して記録動作を終了
する。
【0052】ここでヘッド1と記録媒体Pの間の距離
は、キャリツジ2に配設されたコロ126が押え板12
7の上を摺動することによって維持される。押え板12
7はバネ128によって常にプラテン8から離間する方
向に付勢されていて、軸108によって一定の開口状態
に保持されている。これによれば、キャリッジ2が押え
板127から外れた位置にある時に記録媒体Pの定量送
りをすれば、記録媒体Pに余分な負荷を与えないから精
度の良い搬送性が行える。また、記録中においては押え
板127を介してキャリッジ2が記録媒体Pに対して圧
接状態となるから、記録媒体Pの厚さの変化等に対応し
て、常にヘッド1と記録媒体Pの距離を一定に保つこと
ができる。
【0053】以上はインク速乾性の記録媒体P(例えば
普通紙等)を使用する場合であって、記録域の両側、す
なわち上流側では搬送上ローラ106によって、下流側
では排紙上ローラ112,113,114で記録媒体P
全域を押えている。これにより、記録媒体Pのプラテン
8からの浮きを抑えることができる。
【0054】一方、OHPシート(樹脂シート)等イン
ク遅乾性の記録媒体Pを使用する場合には、記録面を排
送ローラ113が圧接することになり、乾いていない画
像を乱してしまう虞れがある。そこで操作レバー130
を矢印A方向へと約90°回転させると、レール軸13
1のレール面131aとキャリッジ2の摺動部124a
が係合する状態となり、図14に点線で示したようにヘ
ッド1と記録媒体Pの距離を広げた状態となる。これと
同時にレール軸131の加圧解除面131bと加圧板1
18の突起部118aが係合して、搬送上ローラ113
を搬送下ローラ121から離間した状態で保持する。
【0055】この状態でインク遅乾性の記録媒体Pを用
いて記録を行っても、搬送上ローラ113の離間によ
り、記録媒体Pがプラテン8から浮いた状態であって
も、ヘッド1と記録面の接触を防止することができる。
因みに本実施例では、OHPシートの係合にはレターサ
イズしか搬送することができない。
【0056】さて本実施例の前述実施例と異なる点は、
記録媒体PがA4サイズのOHPシートの場合に、記録
装置がレターサイズを搬送する設定となっていた場合
(すなわち、操作レバー130が押されて図14に点線
で示す状態)は、異常停止するという点である。
【0057】図6のステップS18に示すように、通常
OHPシートの場合には、操作者は操作レバー130を
操作して上ローラ113は解除する。因みにOHPシー
トが、浮き上ると、記録ヘッド1に接触しヘッド表面を
傷つける心配がある為、OHPシートの両端を上ローラ
114で抑えつけている。この状態を図14に点線で示
す。この抑えローラーの位置は記録媒体サイズにより異
なりA4は210mm、レター紙は216mmの紙幅を
もつので当然抑えローラーの位置も異なって来る。も
し、レターサイズ設定時にA4サイズのOHPシートが
給送されたならば、上ローラ114は、OHPシートを
抑えられず、OHPシートの浮きヘッド表面をこすると
いう虞れがある。この為、本実施例ではA4サイズのO
HPシートが搬送された場合には装置を異常停止する。
【0058】本実施例のフローチャートを図16に示
す。
【0059】このフローチャートは図9に示したフロー
チャートに、ステップS115〜S117が加わった点
である。すなわち、ステップS109でOHPシートと
判定された場合にはA4サイズか否か判断し(ステップ
S115),次いでレター機か否か判別し(ステップS
116),レター機であれば装置を異常停止している
(ステップ117)。
【0060】次に誤検知の可能性を未然に防止する前述
した「汚れチェック」ルーチンについて説明する。
【0061】前述したように、本実施例インクジェット
記録方式の装置に関するが、インクは、ヘッド表面やキ
ャリッジに付着し、キャリッジ動作時に機内に「ミス
ト」と呼ばれるインクの汚れが発生する。この「ミス
ト」以外でも何らかの理由で、プラテン上に設けた切り
かき穴35が、汚れて、反射率が大きく低下し、OHP
シートか通常紙かの判別が難しくなる虞れがある。
【0062】その場合には、図5に示したセンサー出力
による電圧の値か、窓35の部分でも、V4の値かV2
値と、程んど変わらなくなってしまう。この場合、本当
は、OHPシートが記録媒体であるにもかかわらず、普
通紙であると誤判断してしまう虞れがある。その為、O
HPシートへの記録の為の特別な記録態様、たとえば、
2回同じ画像を間引いて記録するという様な動作を行わ
ず、「OHPの画像がうすい」とか「にじむ」というト
ラブルが生ずる虞れがある。
【0063】そこで本実施例ではこの対策として、図1
7に示すように「汚れチェック」ルーチン(ステップ6
00)をステップS3とS4との間に設ける。すなわち
図6で示したステップS3とS4との間に「汚れチェッ
ク」ルーチンを設ける。ここでは、図5に実線18で示
した「プラテン上の読み取り値」で判断する。すなわ
ち、プラテン上の切りかき窓35の位置ではセンサー出
力V4は通常4.8V程度となるが、例えばセンサーの
窓がインクで汚れたり、あるいはプラテン8上の切り欠
き窓35がインクで汚れたりすると、V4の値は下がっ
てしまう。この値が、所定の値(たとえば4.0V)を
下まわった又はV1が1.0Vを上まわった場合、CP
U15は汚れが発生していると判断し、その旨を操作部
にエラーメッセージとして表わす。
【0064】このルーチンを図18にフローチャートで
表わす。
【0065】この実施例では、汚れが発生していた場合
エラーメッセージをユーザーに提示し、装置は異常停止
する。その理由は、OHPシートが入っているのに通常
紙と思って、動作すると、前述の上ローラーが汚れ、そ
れ以降の記録にも悪影響をきたす為である。すなわち、
図18に示す通り、汚れチェックルーチンは、ステップ
S601で空スキャン動作を行い、次いでステップS6
02でプラテン8からの反射光射を演算し、センサー出
力V1が1.0[V]上まわったか否か又はセンサー出
力V4が4.0[V]を下まわったか否かを判断し(ス
テップS603)、V1が1.0[V]を上まわり、V4
が4.0[V]を下まわった場合にはエラーメッセージ
を表示し(ステップS604)、装置を停止する(ステ
ップS605)。
【0066】図19には、他の実施例を示した。
【0067】本実施例は、上ローラ113が解除されて
いれば、エラーメッセージを出したまま、それ以降の動
作を進める例である。その理由は、上ローラ113が解
除されていれば、機内を汚す事はないし普通紙の記録に
は基本的に問題がないからである。ただし、OHPシー
ト用の特殊記録を行なわず「濃度が低い」虞れはある
が、OHPシートを使わないユーザーにとっては装置が
動かなくなってしまうのは不都合であり、エラーメッセ
ージによる警告のみにとどめた例である。
【0068】図19に示す汚れチェックルーチンは、ス
テップS700〜S704までが図18に示すステップ
S600〜S604に相当し、図18に示すフローチャ
ートに上ローラ113が解除されているか否かを判断す
るステップS705が加わったものである。
【0069】以上説明して来たように、本実施例によれ
ば、1)記録媒体を給送しない状態で、プラテン上の反
射光量及び、プラテン上の窓内の反射光量を読み、これ
らの値をあらかじめ予定した標準値と比較し、検知機能
が正常か否かを判断する。 2)レターサイズ設定でA4サイズのOHPシートが給
送された場合は記録を停止しジャムとする。
【0070】という処理を行う事で、インク汚れ等によ
る誤動作を未然に回避出来るとともに、レター機にA4
サイズのOHPシートを給送された場合のトラブルも避
ける事ができる。
【0071】なお、本発明は、種々の記録方式による画
像記録装置に適用できるが(例えばサーマルプリンタ
等)、特にインクジェット記録方式に適用する場合には
その中でもキヤノン(株)によって提唱されている熱エ
ネルギーを利用してインクを吐出するインクジェット方
式の記録装置において優れた効果をもたらすものであ
る。かかる方式によれば記録の高密度化、高精細化が達
成できるからである。
【0072】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0073】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59ー123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59ー138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0074】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0075】また、本発明に記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定できる
ので、好ましいものである。これらを具体的に挙げれ
ば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニ
ング手段、加圧或は吸引手段、電気熱変換体或はこれと
は別の加熱素子或いはこれらの組み合わせによる予備加
熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを行な
うことも安定した記録を行なうために有効である。
【0076】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの少なくとも一つを備えた装置にも本
発明は極めて有効である。
【0077】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するもの、あるいはインクジェット方式ではイ
ンク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度調整を
行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温度制
御するものが一般的であるから、使用記録信号付与時に
インクが液状をなすものであればよい。加えて、積極的
に熱エネルギによる昇温をインクの固形状態から液体状
態への状態変化のエネルギとして使用せしめることで防
止するか、またはインクの蒸発防止を目的として放置状
態で固化するインクを用いるかして、いずれにしても熱
エネルギの記録信号に応じた付与によってインクが液化
し、液状インクが吐出されるものや、記録媒体に到達す
る時点ではすでに固化し始めるもの等のような、熱エネ
ルギによって初めて液化する性質のインクを使用する場
合も本発明は適用可能である。このような場合のインク
は、特開昭54ー56847号公報あるいは特開昭60
ー71260号公報に記載されるような、多孔質シート
凹部または貫通孔に液状又は固形物として保持された状
態で、電気熱変換体に対して対向するような形態として
もよい。本発明においては、上述した各インクに対して
最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもの
である。
【0078】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合わせた複写装置、さらには送受信機能を有するファク
シミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0079】また、上例では通常画像の読取り手段をむ
ら読取りの手段に兼用したが、専用のものを設けてもよ
い。
【0080】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、記
録媒体の幅及び種類を正確に検出することができる。さ
らに他の本発明によれば、前記検出の汚れ等による誤検
出を未然に防止することができる。さらに装置内の汚れ
をも防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用可能なインクジェット装置の一実
施例の斜視図。
【図2】図1に示す装置の一部拡大斜視図。
【図3】窓部の側断面図と斜視図。
【図4】ブロック図。
【図5】センサー回路出力電圧と距離の関係を示す図。
【図6】フローチャート。
【図7】フローチャート。
【図8】フローチャート。
【図9】フローチャート。
【図10】フローチャート。
【図11】フローチャート。
【図12】フローチャート。
【図13】フローチャート。
【図14】本発明を適用可能なインクジェット装置の側
面図。
【図15】斜視図。
【図16】フローチャート。
【図17】フローチャート。
【図18】フローチャート。
【図19】フローチャート。
【符号の説明】
1 インクジェットヘッド 2 キャリッジ 8 プラテン 15 CPU 17 RAM 31 ROM 35 窓部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−81846(JP,A) 特開 昭63−120660(JP,A) 特開 平2−179749(JP,A) 特開 平2−115727(JP,A) 特開 平2−305744(JP,A) 特開 平4−135859(JP,A) 特開 平3−240541(JP,A) 実開 昭59−192157(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 29/50 B41J 2/05 B41J 29/48

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送手段により記録媒体を搬送し、搬送
    された記録媒体に対して記録手段を用いて記録を行う記
    録装置における記録媒体の判別方法であって、 それぞれ光反射率が異なる複数の領域を有する部材上に
    前記記録媒体を搬送する搬送工程と、 反射光量を検出可能なセンサを前記部材上の記録媒体に
    対して移動させ、移動中に反射光量を検出する検出工程
    と、 前記光反射率が異なる複数の領域それぞれにおける反射
    光量の差に基づいて前記記録媒体の種類を判別する判別
    工程と、 からなることを特徴とする記録媒体の判別方法。
  2. 【請求項2】 記録手段を用いて記録媒体に記録を行う
    記録方法において、それぞれ光反射率が異なる複数の領
    域を有する部材上に前記記録媒体を搬送する搬送工程
    と、 反射光量を検出可能なセンサを前記部材上の記録媒体に
    対して移動させ、移動中に反射光量を検出する検出工程
    と、 前記光反射率が異なる複数の領域それぞれにおける反射
    光量の差に基づいて前記記録媒体の種類を判別する判別
    工程と、 前記判別工程による判別結果に基づいて記録条件を制御
    して記録媒体に記録を行う記録工程と、 からなることを特徴とする記録方法。
  3. 【請求項3】 前記記録工程は、記録媒体の種類がOH
    Pシートであると判別された場合には、1ラインの記録
    に対して前記記録手段を複数回走査して記録を行うよう
    記録条件を制御することを特徴とする請求項2に記載の
    記録方法。
  4. 【請求項4】 前記記録手段は、インクを吐出して記録
    を行うインクジェット記録方式の記録手段であることを
    特徴とする請求項2または3に記載の記録方法。
  5. 【請求項5】 前記記録手段は電気熱変換体を有し、信
    号に応じて電気熱変換体に通電し、前記電気熱変換体に
    よる熱エネルギーを利用してインクを吐出して記録を行
    うインクジェット記録方式の記録手段であることを特徴
    とする請求項4に記載の記録方法。
  6. 【請求項6】 搬送手段により記録媒体を搬送し、搬送
    された記録媒体に対して記録手段を用いて記録を行う記
    録装置において、 反射光量を検出するセンサと、 前記センサを移動させる移動手段と、 前記移動手段による前記センサの移動経路に沿った位置
    であって、前記センサにより反射光量を検出可能な位置
    に設けられ、それぞれ光反射率が異なる複数の領域を有
    する部材と、 前記記録媒体を前記部材上に搬送した状態で前記移動手
    段により前記センサを移動させて反射光量を検出し、前
    記光反射率が異なる複数の領域それぞれにおける反射光
    量の差に基づいて前記記録媒体の種類を判別する判別手
    段と、 前記判別手段によって判別された記録媒体の種類に応じ
    て前記記録手段による記録条件を制御する制御手段と、 を有することを特徴とする記録装置。
  7. 【請求項7】 前記判別手段は、前記光反射率が異なる
    複数の領域それぞれにおける反射光量の差が所定量以上
    の場合に、前記記録媒体がOHPシートであると判断す
    ることを特徴とする請求項6に記載の記録装置。
  8. 【請求項8】 前記判別手段は、前記移動手段により前
    記センサを前記記録媒体の領域を越える範囲を移動さ
    せ、前記センサの移動経路における検出結果に基づいて
    前記記録媒体の種類と幅を判別することを特徴とする請
    求項6または7に記載の記録装置。
  9. 【請求項9】 前記部材は比較的光反射率が低い部材か
    らなるプラテン部であって、前記移動手段による前記セ
    ンサの移動経路中に比較的光反射率が高い領域を有する
    ことを特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載の記
    録装置。
  10. 【請求項10】 前記プラテン部は前記移動手段による
    前記センサの移動経路中に開口窓を有し、前記開口窓内
    に比較的光反射率が高い鋼板部材が設けられていること
    を特徴とする請求項9に記載の記録装置。
  11. 【請求項11】 前記制御手段は、前記判別手段による
    判別結果がOHPシートの場合には、1ラインの記録に
    対して前記記録手段を複数回走査して記録を行うことを
    特徴とする請求項6乃至10のいずれかに記載の記録装
    置。
  12. 【請求項12】 さらに、前記記録媒体を前記部材上に
    搬送していない状態で前記移動手段により前記センサを
    移動させて反射光量を検出し、前記光反射率が異なる複
    数の領域又は前記センサの異常を検出する異常検出手段
    を有することを特徴とする請求項6乃至11のいずれか
    に記載の記録装置。
  13. 【請求項13】 前記記録手段は、吐出口よりインクを
    吐出して記録を行うインクジェットヘッドであることを
    特徴とする請求項6乃至12のいずれかに記載の記録装
    置。
  14. 【請求項14】 前記記録手段は電気熱変換体を有し、
    前記電気熱変換体に通電して発生する熱エネルギーを利
    用してインクを吐出するインクジェットヘッドであるこ
    とを特徴とする請求項13に記載の記録装置。
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