JPH0686035A - ファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ装置

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Publication number
JPH0686035A
JPH0686035A JP4237071A JP23707192A JPH0686035A JP H0686035 A JPH0686035 A JP H0686035A JP 4237071 A JP4237071 A JP 4237071A JP 23707192 A JP23707192 A JP 23707192A JP H0686035 A JPH0686035 A JP H0686035A
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JP
Japan
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recording
ink
unit
recording medium
image
Prior art date
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Pending
Application number
JP4237071A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Ogushi
大櫛  博
Masatomo Takahashi
政共 高橋
Toshiyuki Takano
敏行 高野
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
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Publication of JPH0686035A publication Critical patent/JPH0686035A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 容器内の記録用部材残量を直接検出しなくて
も容器内の記録用部材が少なくなったのを容易に検知で
き、記録の途中での記録用部材切れを事前に防止する。 【構成】 本ファクシミリ装置は、原稿読取部1と、記
録部20と、制御部40とで構成される。記録部40
は、インクを吐出することにより記録紙45に画像パタ
ーンを記録するインクジェット記録方式の記録ヘッド3
0を備え、所定の記録間隔毎に、記録紙45にかすれ検
査用の特定パターンを印字するものである。記録ヘッド
30に一体的に設けられたインクタンク(不図示)には
記録ヘッド30に供給されるインクが収容されており、
インクタンク内のインク残量が少なくなると特定パター
ンの印字がかすれるので、特定パターンのかすれ具合を
見ることでインクタンク内のインク残量が少なくなった
ことが容易に検知できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外部回線から送られた
画像情報や原稿読取部で読みとられた画像情報により画
像パターンを記録するファクシミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にファクシミリ装置には、原稿の読
取を行なうための原稿読取部と情報を記録紙に記録する
ための記録部とが備えられており、外部回線からの情報
を記録紙に記録したり、原稿読取部読み取った原稿の情
報を外部回線を介して他のファクシミリ装置に送信する
通信機能と、原稿読取部で読み取った原稿を自己の記録
部で記録させるコピー機能とを有している。この記録部
の記録方式としては、熱転写記録方式や、インクジェッ
ト記録方式や、電子写真記録方式等が用いられている。
【0003】一方、ファクシミリ装置での記録において
は、コピー時には使用者の操作により原稿の情報を記録
するので記録中に無人となることはないが、通信時に
は、外部回線からの情報の受信により自動的に記録が行
なわれるので、外部回線からの情報の記録時にファクシ
ミリ装置に人がついていることは少なく、無人の状態で
記録が行なわれることが多い。そのため、記録紙に記録
するためのインクやトナー等の記録用部材の残量が少な
いと、外部回線からの情報の記録の途中で記録用部材が
なくなり、記録が行なわれないまま外部回線からの情報
が失われてしまうおそれがあり、これを防止するため
に、記録用部材を収容する容器には記録用部材への通電
による抵抗値の変化を利用したり容器内の記録用部材そ
のものの有無を見ることによって、容器内の記録用部材
残量を直接検出する記録用部材残量センサが設けられて
いた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のファクシミリ装置においては、記録用部材の残量を知
るために、容器内の記録用部材の残量を直接検出する記
録用部材残量センサを用いているが、記録用部材残量セ
ンサは、容器内の記録用部材の挙動等により検出結果の
誤差が大きく、その動作が不安定なものであった。
【0005】また、特に記録部にインクジェット記録方
式の記録装置を用いたものでは、記録ヘッドと容器とが
一体となったカートリッジを用い、このカートリッジ内
のインクがなくなったら新規のカートリッジと交換する
方式を取っているので、カートリッジの製造コスト等の
観点から記録用部材残量センサは設けられていない。こ
のためカートリッジ内のインク残量を知る手段は、使用
者が記録物の記録状況を見て、インクのかすれ具合等か
ら判断するしかなかった。ところが通常は、記録される
情報は文字等のデューティの低いものが多いので、記録
物の記録状況からインク残量が少ないかどうかを判断す
るのは非常に困難であった。
【0006】そこで本発明の目的は、容器内の記録用部
材残量を直接検出しなくても容器内の記録用部材が少な
くなったのを容易に検知でき、記録の途中での記録用部
材切れを事前に防止できるファクシミリ装置を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、原稿から画像情報を読み取るための読取手段
を備えた原稿読取部と、記録用部材容器に収容されてい
る記録用部材を被記録媒体に付着させることで、外部回
線から送られてきた画像情報および前記原稿読取部で読
み取られた画像情報に基づく画像パターンを前記被記録
媒体に記録する記録手段を備えた記録部とを有するファ
クシミリ装置において、前記記録部は、所定の記録間隔
毎に、前記被記録媒体にかすれ検査用の特定パターンを
印字するものであることを特徴とする。
【0008】また、原稿から画像情報を読み取るための
読取手段を備えた原稿読取部と、インク容器に収容され
ているインクを被記録媒体に向けて吐出することで、外
部回線から送られてきた画像情報および前記原稿読取部
で読み取られた画像情報に基づく画像パターンを前記被
記録媒体に記録するインクジェット記録方式の記録手段
を備えた記録部と、前記インクジェット記録ヘッドを清
浄に保つための回復動作を行なう回復手段とを有するフ
ァクシミリ装置において、前記記録部は、前記回復動作
を行なった後に前記被記録媒体にかすれ検査用の特定パ
ターンを印字してから、記録を行なうものであってもよ
い。
【0009】上述した各ファクシミリ装置では、かすれ
検査用の特定パターンの印字は、記録を行なう被記録媒
体と同じ被記録媒体の、記録領域の範囲外に行なうもの
としたり、記録を行なう被記録媒体とは別の被記録媒体
に行なうものとしてもよく、さらに、記録部に、かすれ
検査用の特定パターンの印字濃度を検出するための印字
濃度検出手段を付加したものであってもよい。
【0010】そして、原稿から画像情報を読み取るため
の読取手段を備えた原稿読取部と、被記録媒体に対して
走査移動されるとともに、インク容器に収容されている
インクを前記被記録媒体にドット状に付着させること
で、外部回線から送られてきた画像情報および前記原稿
読取部で読み取られた画像情報に基づく画像パターンを
前記被記録媒体に記録する記録手段を備えた記録部とを
有するファクシミリ装置において、前記記録手段の、前
記走査移動方向の上流側に前記記録手段と一体的に設け
られた、前記被記録媒体に付着されたインクドットを検
出するための反射型フォトセンサと、前記被記録媒体へ
の画像パターンの記録時に前記記録手段に与えられる記
録信号数をカウントする第1のカウンタと、前記反射型
フォトセンサによって検出されたインクドットの数をカ
ウントする第2のカウンタと、前記第1のカウンタによ
りカウントされた値と前記第2のカウンタによりカウン
トされた値とを比較し、その比較結果に基づいて前記イ
ンク容器内のインク残量が少ないことを判断する判断手
段とからなるインク残量検出手段を有することを特徴と
するものや、これに、インク残量検出手段によりインク
の残量が少ないと検出されたら、被記録媒体に記録すべ
き画像パターンを縮小して記録させる画像縮小手段を付
加したものでもよい。
【0011】また、原稿から画像情報を読み取るための
読取手段を備えた原稿読取部と、記録用部材容器に収容
されている記録用部材を被記録媒体に付着させること
で、外部回線から送られてきた画像情報および前記原稿
読取部で読み取られた画像情報に基づく画像パターンを
前記被記録媒体に記録する記録手段を備えた記録部とを
有するファクシミリ装置において、前記記録用部材の残
量を検出するための残量検出手段と、前記残量検出手段
により前記記録用部材の残量が少ないと検出されたら、
前記被記録媒体に記録すべき画像パターンを縮小して記
録させる画像縮小手段とを有することを特徴とするもの
であってもよく、この場合には、記録部は、所定の記録
間隔毎に、被記録媒体にかすれ検査用の特定パターンを
印字するものであり、記録用部材にかえて前記かすれ検
査用の特定パターンとするとともに、残量にかえて印字
濃度としたものでもよい。
【0012】さらに、前記画像縮小手段は、縮小された
複数の画像パターンを1枚の被記録媒体に記録させるも
のとすることもできる。
【0013】そして、上述した各ファクシミリ装置にお
いて、記録手段は、吐出口よりインクを吐出することに
より被記録媒体に記録を行なうものであり、インク吐出
用の熱エネルギーを発生するための電気熱変換体を備え
ているものや、電気熱変換体によって印加される熱エネ
ルギーにより、インクに生ずる膜沸騰を利用して吐出口
よりインクを吐出させるものであってもよい。
【0014】
【作用】上記のとおり構成された請求項1に記載の発明
では、画像パターンの記録時には、所定の記録間隔毎
に、被記録媒体にかすれ検査用の特定パターンが印字さ
れる。このとき記録用部材容器内の記録用部材の残量が
少ないと、記録手段による特定パターンの印字がかすれ
るので、記録用部材容器内の記録用部材の残量を直接検
出しなくても、使用者がこの特定パターンのかすれの有
無を確認するだけで、記録用部材容器内の記録用部材の
残量が少ないかどうかの判別がなされる。
【0015】また、記録部にインクジェット記録方式の
記録手段を用い、記録手段の回復動作後にかすれ検査用
の特定パターンを印字してから画像パターンを記録する
ことで、この特定パターンの印字は記録手段の回復動作
の空吐出も兼ねており、インクの消費量がそれほど増え
るということもない。そして、記録部に、かすれ検査用
の特定パターンの印字濃度を検出するための印字濃度検
出手段を付加することで、特定パターンのかすれの有無
は使用者が特定パターンを確認しなくても、かすれ検出
手段により自動的に判断される。
【0016】請求項6に記載の発明では、記録手段には
その走査移動方向の上流側に反射型フォトセンサが設け
られているので、記録手段により被記録媒体に付着され
たインクドットは、この反射型フォトセンサにより検出
される。反射型フォトセンサにより検出されたインクド
ットの数は、第2のカウンタでカウントされる。一方、
画像パターンの記録時に記録手段に与えられる記録信号
数は、第1のカウンタでカウントされる。このとき、第
2のカウンタでカウントされた値が第1のカウンタでカ
ウントされた値よりも小さいときには、記録信号どおり
にインクドットが付着されていないと考えられるので、
第1のカウンタでカウントされた値と第2のカウンタで
カウントされた値とを判断手段で比較し、第2のカウン
タでカウントされた値が第1のカウンタでカウントされ
た値よりも小さいときには、インク容器内のインク残量
が少ないと判断される。ここで、反射型フォトセンサの
感度や記録手段の走査速度等により、反射型フォトセン
サでのインクドットの検出精度が低下するので、第2の
カウンタでカウントされた値に1より大きい係数を乗じ
た値を第1のカウンタでカウントされた値と比較すると
よい。
【0017】請求項7に記載の発明では、記録用部材の
残量を検出するための残量検出手段により記録用部材の
残量が少ないと検出されたら、画像パターンは画像縮小
手段により縮小されて被記録媒体に記録される。これに
より、記録用部材の残量が少ないときには1つの画像パ
ターンを記録するために必要な記録用部材の量が少なく
てすみ、残りの記録用部材で記録可能な画像パターンの
数が増えるので、使用者が長期間不在の状態で、記録用
部材の残量が少なくても記録用部材を補充することがで
きなくても、十分な余裕を持って画像パターンの記録が
行なわれる。
【0018】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0019】(第1実施例)図1は、本発明のファクシ
ミリ装置の第1実施例の側断面図であり、図2は、図1
に示したファクシミリ装置の記録部の正面図である。図
1および図2に示すように本ファクシミリ装置は、原稿
から画像情報を読み取る原稿読取部1と、外部回線から
送られてきた画像情報や原稿読取部1で読み取った画像
情報に基づいて、画像パターンを記録する記録部20
と、装置全体の動作を制御するための、マイクロプロセ
ッサやワークエリア用RAM等を備えた制御部40とで
構成される。
【0020】原稿読取部1は回転自在に設けられた原稿
分離ローラ10と、原稿分離ローラ10の周面に押圧さ
れた分離押圧片7と、原稿の画像情報を読み取る読取手
段としての密着型イメージセンサ2とを有し、原稿載置
台6に載置された原稿は、原稿分離ローラ10の回転お
よび分離押圧片7の作用により、1枚ずつ密着型イメー
ジセンサ2に給送される。密着型イメージセンサ2と対
向する部位には読取白地8が、白地押圧部材9により密
着型イメージセンサ2側に付勢されて配置されている。
密着型イメージセンサ2は、原稿に向けて光を発する光
源4と、原稿からの反射光を読み取るセンサ部3と、原
稿が搬送されるすべり板5とを有するものである。密着
型イメージセンサ2に給送された原稿は、読取白地8に
より密着型イメージセンサ2のセンサ部3に押圧され、
このセンサ部3で、光源4から発せられて原稿を反射し
た反射光を読み取ることで原稿の画像情報の読み取りが
行なわれる。また、すべり板5に接して、原稿搬送ロー
ラ11が回転自在に設けられており、原稿搬送ローラ1
の回転により、画像情報を読みとられた原稿が図示矢印
A方向に搬送され、本ファクシミリ装置から排出され
る。ここで、原稿搬送ローラ11はすべり板5に接して
設けられているので、すべり板5上に原稿がないときに
も原稿搬送ローラ11をスムーズに回転させるために、
すべり板5の表面にはテフロンコーティング等が施さ
れ、すべり板5の摩擦係数を小さくしている。
【0021】記録部20は、被記録媒体としての記録紙
45に記録用部材としてのインクを吐出することにより
記録を行なうインクジェット記録方式によるもインクジ
ェット記録装置により構成され、記録紙45は記録紙ホ
ルダ21に積載されている。記録紙ホルダ21には分離
爪23が設けられ、記録紙分離ローラ22を回転させる
ことにより、記録紙ホルダ21に積載されている記録紙
45のうち、最上位置の1枚が取り出され、記録紙搬送
ローラ24により図示矢印B方向に搬送される。
【0022】記録紙搬送ローラ24の、記録紙45の搬
送方向の下流側にはプラテンローラ27が回転自在に設
けられるとともに、プラテンローラ27に対向して紙押
え26が配置されており、プラテンローラ27と紙押え
26との間を搬送される記録紙45は、紙押え26によ
ってプラテンローラ27の周面に接するようになってい
る。また、プラテンローラ27の、記録紙45の搬送方
向の下流側には互いに対向する排出ローラ29および拍
車28がそれぞれ回転自在に設けられ、プラテンローラ
27を通過した記録紙45は、排出ローラ29および拍
車28に挟持されつつ排出口35からファクシミリ装置
の外部に排出される。
【0023】一方、プラテンローラ27の図示上方に
は、図2に示すように、記録紙45の搬送面に平行で、
かつ記録紙45の搬送方向に垂直に延びるガイド軸32
が固定され、また、駆動源(不図示)により回転される
リードスクリュ軸31がガイド軸32と平行に設けられ
ている。カートリッジ25を搭載するキャリッジ33
は、ガイド軸32に摺動自在に設けられるとともにリー
ドスクリュ軸31の螺旋溝に係合支持されており、前記
駆動源によってリードスクリュ軸31を正転、逆転させ
ることで、キャリッジ33は図示矢印C方向に往復移動
する構成となっている。カートリッジ25は、キャリッ
ジ33に設けられた解除レバー34によりキャリッジ3
3に着脱自在に設けられるものであり、カートリッジ2
5には、インクを収容する記録用部材容器としてのイン
クタンク(不図示)と、インクタンクから供給されたイ
ンクを記録紙45に吐出して記録を行なう記録手段とし
ての記録ヘッド30とが一体的に設けられており、イン
クタンク内のインクがなくなったらカートリッジ25は
新規なものと交換される。記録紙45への記録時には、
キャリッジ33の往復移動とプラテンローラ27(図1
参照)による記録紙45の所定ピッチ毎の紙送りとを繰
り返すことで、記録ヘッド30は記録紙45に対して縦
横に走査される。
【0024】記録ヘッド30は、図3に示すように、記
録紙45(図1参照)と所定の間隔をおいて対面する吐
出口面30aに、所定のピッチで複数の吐出口30bが
形成されており、共通液室30cと各吐出口30bとを
連通する各液路30dの壁面に沿ってインク吐出用のエ
ネルギーを発生するための電気熱変換体(発熱抵抗体な
ど)30eが配設されている。共通液室30cは前記イ
ンクタンクと連通しており、共通液室30cには、前記
インクタンクからインクが供給される構成となってい
る。前記インクタンクから共通液室30cに供給されて
一時的に貯えられたインクは、毛管現象により液路30
dに侵入し、吐出口30bでメニスカスを形成して液路
30dを満たした状態を保つ。このとき、電極(不図
示)を介して電気熱変換体30eが通電されて発熱する
と、電気熱変換体30e上のインクが急激に加熱されて
液路30d内に気泡が発生し、この気泡の膨張により吐
出口30bからインクが吐出され、プラテンローラ27
(図1参照)上の記録紙45に記録が行なわれる。ここ
では、エネルギーを発生させるエネルギー発生素子とし
て、電気熱変換体30eを示したが、これに限らず、瞬
間的に吐出圧力を加える機械的エネルギーを発生する圧
電素子を用いてもよい。
【0025】また、本実施例のファクシミリ装置は、図
2に示したように記録ヘッド30の記録動作における往
復移動の範囲外の所定の位置に、記録ヘッド30の吐出
口面30a(図3参照)をキャッピングするキャップ部
材34aを備えた回復装置34が設けられている。この
回復装置34は、キャップ部材34aにより記録ヘッド
30の吐出口面30aをキャッピングし、適宜の吸引手
段によるインク吸引もしくは記録ヘッド30へのインク
供給経路に設けられた適宜の加圧手段によるインクの圧
送を行ない、記録ヘッド30内のインクを吐出口30b
(図3参照)より強制的に排出させて記録ヘッド30内
の増粘インクを除去する等のヘッド回復動作を行なうも
のである。
【0026】上述した構成に基づいて、外部回線から送
られてきた画像情報あるいは原稿読取部1で読み取られ
た画像情報に基づく画像パターンの記録の際には、ま
ず、記録紙ホルダ21に積層された多数枚の記録紙45
は、記録紙分離ローラ22の回転および分離爪23の作
用により、その最上位置の1枚だけが記録紙ホルダ21
から取り出され、記録紙搬送ローラ24およびプラテン
ローラ27により図示矢印B方向に搬送される。搬送さ
れた記録紙45が記録ヘッド30に対向する位置に達す
ると記録動作に入り記録紙45に画像パターンが記録さ
れるが、記録開始時と記録中の所定間隔毎に記録ヘッド
30を回復装置34に対向する位置に移動させ、記録ヘ
ッド30の回復動作を行なう。
【0027】記録ヘッド30の回復動作を行なった後、
記録ヘッド30を、図4に示すように記録領域46の範
囲外に移動させ、その位置で、かすれ検査用の特定パタ
ーンとしてのかすれ検査パターン47を印字してから、
記録領域46の範囲内で記録すべき画像パターンの最初
の記録あるいは記録の続行を行なう。かすれ検査パター
ン47としては、かすれを目視で容易に認識できる黒塗
りパターンのような、印字デューティが高いパターンが
好ましい。このようなかすれ検査パターン47を見てか
すれが確認されたら、カートリッジ25から記録ヘッド
30に供給されるインクが足りない、すなわちカートリ
ッジ25内のインク残量が少なくなっていると考えら
れ、カートリッジ25の交換の目安となる。通常は、こ
のかすれ検査パターン47でかすれが確認されても20
枚程度は記録が可能であるので、記録が可能な範囲内
で、使用者はカートリッジ25を新規なものと交換でき
る。逆に、かすれ検査パターン47のかすれが確認され
なければ、カートリッジ25内には十分にインクがある
のでまだカートリッジ25を交換しなくてもよい。カー
トリッジ25内のインク残量の判定をかすれ検査パター
ン47で行なうのは、通常の記録では印字デューティが
低くてかすれを確認しにくく、かすれが確認できてから
インクが吐出されなくなるまでの余裕が少ないためであ
る。
【0028】画像パターンの記録が終了したら、記録紙
45は排出ローラ29および拍車28に挟持されつつ図
示矢印B方向に搬送され、排出口35より外部に排出さ
れる。またこのとき、記録ヘッド30を回復装置34に
対向する位置に移動させ、記録ヘッド30の乾燥を防止
するために記録ヘッド30の吐出口面をキャップ部材3
4aでキャッピングする。
【0029】以上説明したように、記録ヘッド30の回
復動作を行なった後に、記録紙45の記録領域46の範
囲外にかすれ検査パターン47を印字することで、カー
トリッジ25内のインク残量を検出するための手段を特
に設けなくても、かすれ検査パターン47を見るだけで
カートリッジ25内のインク残量が少ないことを認識で
き、カートリッジ25内のインクがなくなる前にカート
リッジ25を新規なものと交換し、記録途中におけるイ
ンク切れを事前に防止することができる。その結果、記
録すべき画像情報は全て記録され、画像情報が記録され
ずに失われてしまうこともない。また、かすれ検査パタ
ーン47は画像パターンを記録する記録紙45と同じ記
録紙45に印字するので記録紙45の無駄がないし、か
すれ検査パターン47の印字は空吐出等の回復動作も兼
ねているのでインクをかすれ確認ためだけに消費するこ
ともなく、かすれ検査パターン47を印字しない場合に
比較してインク消費量が特に増えることもない。
【0030】本実施例では、回復動作毎にかすれ検査パ
ターン47を印字するものの例を示したが、それに限ら
ず図5に示すように、回復動作とは関係なく5枚毎の記
録紙45aの記録領域46aの範囲外にかすれ検査パタ
ーン47aを印字してもよい。この5枚毎という値は、
記録の途中でインクがなくならないように、かすれが確
認されてから記録ができなくなるまでのマージンの確保
を考慮して、上述したように本実施例ではかすれが確認
されてから20枚程度の記録が可能であることに基づい
て設定される値であり、その値は、かすれが確認されて
から可能な記録枚数に応じて増減することができる。こ
のように、複数枚毎にかすれ検査パターン47aを印字
することで、情報の記録以外に消費されるインクの量を
より抑えることができる。さらに、かすれ検査パターン
47aの印字は、複数枚毎に限らず、複数行毎でもよ
く、任意の記録間隔に設定できる。
【0031】また、図6に示すように、画像パターンの
記録が行なわれる記録紙とは別の記録紙45bにかすれ
検査パターン47bを印字させるものでもよい。このか
すれ検査パターン47bの印字は、例えば5枚毎に印字
されるものであり、その値は上述したマージンの確保に
加え、余分な記録紙の消費を抑えることとを考慮して設
定される値であり、その値は、かすれが確認されてから
可能な記録枚数に応じて増減することができる。この場
合には、記録紙45bに印字された内容が、記録すべき
画像パターンとは異なる、かすれの有無を判断するため
のものであることを明確にするために、印字テストであ
る旨の表題も印字することが好ましく、さらには、「こ
のパターンがかすれたらカートリッジを交換してくださ
い。」という旨の注意文も印字し、使用者に対して注意
を促すことが好ましい。この注意文は、スペース的に許
されれば図5に示した記録紙45aの記録領域46aの
範囲外に印字してもよい。このように、複数枚毎に、情
報の記録が行なわれる記録紙とは別の記録紙45bにか
すれ検査パターン47bを印字することで、情報が記録
される記録紙には情報以外のものが印字されず、記録す
べき情報と同じ内容の画像を得ることができる。また、
この場合にはかすれ検査パターン47bを印字するため
に記録紙45bが消費されるが、その枚数は最小限に抑
えられるので実使用上はそれほど問題にならない。
【0032】本実施例では、記録部20がインクジェッ
ト記録方式の記録手段を備えるものの例を示したが、回
復動作を伴わないでかすれ検査パターンを印字させる場
合には、記録手段は、熱転写記録方式や電子写真記録方
式のものとしてもよい。
【0033】(第2実施例)図7は、本発明のファクシ
ミリ装置の第2実施例の側断面図である。図7に示すよ
うに、本実施例のファクシミリ装置も第1実施例のファ
クシミリ装置と同様に、原稿読取部101と記録部12
0と制御部140とで構成される。本実施例のファクシ
ミリ装置と第1実施例のファクシミリ装置との相違点
は、記録部120の排出口135近傍の、記録紙145
の搬送方向に対して記録ヘッド130よりも下流側で、
かつ第1実施例で述べたかすれ検査パターンの印字位置
に対向する部位に、印字濃度検出手段としての黒検出セ
ンサ136が設けられている点である。その他の構成は
第1実施例のものと同様であるのでその説明は省略し、
以下、本実施例の特徴となる点のみを説明する。
【0034】黒検出センサ136は、発光部(不図示)
と受光部(不図示)とを有する反射型フォトセンサであ
り、発光部から発した光を記録紙145に反射させ、そ
の反射光の強さを検出することで対向部面の白黒を判定
するものである。本実施例においては、黒検出センサ1
36の対向部面が黒い場合にはそのまま黒であると判定
し、黒くない場合には白であると判定するように、黒検
出センサ136の感度を調整している。
【0035】次に本実施例のファクシミリ装置の動作に
ついて説明するが、図4に示したかすれ検査パターン4
7を印字する動作までは第1実施例と同様であるのでそ
の説明は省略し、以下に、かすれ検査パターン47を印
字した後の動作について説明する。
【0036】かすれ検査パターン47が印字された記録
紙145が排出ローラ129および拍車(不図示)によ
り挟持されて図示矢印B方向に搬送され、かすれ検査パ
ターン47が黒検出センサ136と対向する部位に達す
ると、黒検出センサ136によってかすれ検査パターン
47のかすれの有無が検出される。すなわち、かすれ検
査パターン47は黒塗りパターンなので、黒検出センサ
136により対向部面が黒であると判定された場合には
かすれ検査パターン47はかすれておらず、一方、対向
部面が白と判定された場合にはかすれ検査パターン47
はかすれているということができる。そして、かすれ検
査パターン47がかすれていると判定された場合には、
表示手段(不図示)等によりカートリッジ125内のイ
ンク切れの警告を発する。
【0037】このように、黒検出センサ136を設ける
ことで、かすれ検査パターン47のかすれの有無が人手
を介さずに自動的に検出されるので、かすれ検査パター
ン47のかすれの検出精度がより向上し、カートリッジ
125内のインク残量が少ないことを確実に認識でき、
ひいては記録途中のインク切れを事前に防止することが
できる。
【0038】本実施例では、記録部120がインクジェ
ット記録方式の記録手段を備えるものの例を示したが、
回復動作を伴わないでかすれ検査パターンを印字させる
場合には、第1実施例と同様に記録手段は、熱転写記録
方式や電子写真記録方式のものとしてもよい。
【0039】(第3実施例)図8は、本発明のファクシ
ミリ装置の第3実施例の概略ブロック図である。図8に
示すように本実施例のファクシミリ装置は、装置全体の
動作を制御するための、マイクロプロセッサやワークエ
リア用RAM等により構成される主制御部240と、原
稿から画像情報を読み取るための読取手段(不図示)を
備えた原稿読取部201と、外部回線との画像情報の送
受信を行なうための、モデムやNCU(網制御装置)等
により構成される通信制御部257と、外部回線から受
信した画像情報や原稿読取部201で読み取った画像情
報に基づく画像パターンを記録するための記録部220
と、操作キーや表示装置を備えた操作部258とを主な
構成要素としている。
【0040】記録部220は、記録手段としての記録ヘ
ッド230を被記録媒体としての記録紙に対して所定の
方向に走査しながらインクを吐出することにより記録を
行なうシリアルタイプのインクジェット記録装置により
構成され、記録ヘッド230から吐出されるインクはイ
ンク容器(不図示)内に収容されている。記録部220
の記録ヘッド230は、図9に示すように24〜64ド
ットの複数個の吐出口230bを有し、そのうちのN番
目の吐出口230bの、走査方向に対して上流側には発
光部255aおよび受光部255bを備えた反射型フォ
トセンサである記録センサ255が一体的に設けられて
いる。これにより、N番目の吐出口230bからインク
が吐出されると、吐出されたインクはドット状に記録紙
に付着し、一方、記録ヘッドの走査にともない記録セン
サ255が記録紙に付着したインクドットに対向する位
置に達して、N番目のドットが検出される。また、本フ
ァクシミリ装置には、記録センサ255で検出されたド
ットの数をカウントする、第2のカウンタとしてのNド
ット目検出カウンタ256と、N番目の吐出口230b
への吐出信号をカウントする、第1のカウンタとしての
Nドット目出力カウンタ254とが設けられている。さ
らに、主制御部240には、Nドット目出力カウンタ2
54によりカウントされた値とNドット目検出カウンタ
256によりカウントされた値とを後述する関係式に基
づいて比較し、その比較結果により、インク容器内のイ
ンク残量が少ないことを判断する判断手段(不図示)が
組み込まれている。
【0041】次に、本ファクシミリ装置における受信画
像記録動作について図10を参照しつつ説明する。外部
回線からの画像情報の着信があると、記録紙を記録ヘッ
ド230に対向する位置まで搬送し(S1001)、搬
送された記録紙のサイズを識別するために、記録ヘッド
230の走査のみを行なう(S1002)。この走査
は、図11に示すように、記録紙を完全に横断可能な、
記録紙の幅よりも広いセンス工程区間を走査するもの
で、センス工程区間中のL1 、L2 は、それぞれB4幅
の記録紙の左端位置およびA4幅の記録紙の左端位置に
対応する、記録ヘッド230の移動量である。そして、
記録紙のサイズの識別は、記録センサ255が記録紙を
検知することにより行なわれるが、まず記録ヘッド23
0がL1 だけ移動したときに記録紙の有無を判断する
(S1003)。ここで記録紙が検知されたらその記録
紙はB4幅の記録紙であると判断し(S1005)、フ
ァクシミリ通信の周知の初期手順を行なう(S100
8)。L1 の移動では記録紙が検知されないときにはさ
らに記録ヘッド230を走査し、記録ヘッド230がL
2 だけ移動したときに記録紙の有無を判断する(S10
04)。ここで記録紙が検知されたらその記録紙はA4
幅の記録紙であると判断し(S1006)、ファクシミ
リ通信の周知の初期手順を行なう(S1008)。そし
て、L2 の移動でも記録紙が検知されないときは記録紙
がないと判断し、操作部258にエラー表示を行なう
(S1007)。
【0042】記録紙が検知されて初期手順が行なわれた
ら、外部回線からの画像情報を受信し(S1009)、
図11に示した記録工程区間を記録ヘッド230が走査
して1行分の記録を行なう(S1010)。この記録に
おいてNドット目の吐出に着目すると、図12に示すよ
うに、Nドット目の吐出時にはパルス状の吐出信号が出
力され、このパルス数をNドット目出力カウンタ254
でカウントしていく。一方、Nドット目が吐出され、記
録センサ255が記録紙上のNドット目の記録を検出す
ると、記録ヘッド230と記録センサ255との位置関
係によりNドット目の吐出信号の出力タイミングにわず
かに遅れて、記録センサ255からパルス状の検出信号
が出力され、そのパルス数をNドット目検出カウンタ2
56でカウントしていく。1行分の記録が終了したら、
Nドット目出力カウンタ254でカウントされた出力カ
ウンタ値Wを読み込んで(S1011)、さらにNドッ
ト目検出カウンタ256でカウントされた検出カウンタ
値Sを読み込む(S1012)。
【0043】出力カウンタ値Wおよび検出カウンタ値S
が読み込まれたら、これら出力カウンタ値Wと検出カウ
ンタ値Sとを比較して、吐出信号どおりの吐出が行なわ
れているかを判断するのであるが、本実施例のように記
録センサ255を移動させながらドットの検出を行なう
場合には記録センサ255の検出精度が著しく低下す
る。そこで出力カウンタ値Wと検出カウンタ値Sとを単
純には比較せず、出力カウンタ値W≦検出カウンタ値S
×2の関係式を満たすかどうかの判断を行なうことによ
り上述の判断を行なう(S1013)。上記関係式が満
たされている場合には「記録が正常に行なわれている」
とみなし、インクがまだ十分にあるとする(S101
4)。上記関係式が満たされていない場合には、次に出
力カウンタ値W≦検出カウンタ値S×3の関係式を満た
すかどうかの判断を行なう(S1015)。この関係式
が満たされていなければ「若干かすれてはいるが記録は
行なわれている」とみなしてインクが少ないとし(S1
016)、操作部258にその旨のメッセージを表示す
る。一方、この関係式が満たされていなければ「正常な
記録は行なわれていない」とみなしてインクなしとし
(S1017)、操作部258にその旨のメッセージを
表示する。
【0044】このようにしてインクの有無の判断がなさ
れたら、記録紙が終了したかどうかを判断する(S10
18)。ここで記録紙が終了していなければ再び画像を
受信して(S1009)1行分の記録を行ない(S10
10)、同様にして1行毎にインクの有無を判断する。
記録紙が終了したら、記録結果としての応答を含めた後
手順を行ない(S1019)、記録動作を終了する。
【0045】以上説明したように、Nドット目の吐出信
号数と、記録センサ255により検出されたNドット目
のドット数とにより、吐出信号に対するインクの吐出状
況を比較することでインクの有無を判断することがで
き、記録途中におけるインク切れを事前に防止すること
ができる。また、記録ヘッド230に記録センサ255
を一体的に設けることで、記録ヘッド230を走査する
ことにより記録紙の幅も検出することができる。
【0046】本実施例では、出力カウンタ値Wと検出カ
ウンタ値Sとの比較の際に、検出カウンタ値Sに乗する
係数を2および3としているが、この係数は、記録ヘッ
ド230の走査速度や記録センサ255の感度等に応じ
て任意の値に設定できる。また、記録紙の幅について
も、A4サイズやB4サイズに限らず、各種サイズの幅
を検知するようにすることもできる。さらに、記録部2
20についてはインクジェット記録装置を備えたものの
例を示したが、これに限らず、インクシートを用いた熱
転写型の記録方式による記録装置を備えたものであって
もよい。
【0047】(第4実施例)以上説明した各実施例で
は、簡単な構成でしかも容易にインク残量が少なくなっ
たことを検出でき、記録途中でインクがなくなるのを事
前に防止できるものであるが、ファクシミリ装置が長期
間無人の状態となり、その間に多量の画像情報を受信
し、多量の画像パターンを記録した場合には、記録の途
中でインク残量が少なくなってもカートリッジの交換や
インクの補充ができず、結果的には記録の途中にインク
がなくなってしまうことがある。本実施例は、このよう
に無人の状態のときにインク残量が少なくなった場合に
インクの消費を抑え、記録途中でインクがなくなること
を避けようとするものであり、以下に、その構成につい
て図13を参照して説明する。
【0048】図13は、本発明のファクシミリ装置の第
4実施例の概略ブロック図である。図13に示すように
本実施例のファクシミリ装置は、装置全体の動作を制御
するための、マイクロプロセッサやワークエリア用RA
M等により構成される主制御部340と、原稿から画像
情報を読み取るための読取手段を備えた原稿読取部30
1と、外部回線との画像情報の送受信を行なうための、
モデムやNCU(網制御装置)等により構成される通信
制御部357と、外部回線から受信した画像情報や原稿
読取部301で読み取った画像情報に基づく画像パター
ンを記録するための記録部320と、操作キーや表示装
置を備えた操作部358とを主な構成要素としている。
【0049】記録部320は記録用部材としてのインク
を被記録媒体としての記録紙に吐出することにより記録
を行なうインクジェット記録装置により構成されるもの
であり、インクを吐出する記録手段として記録ヘッド3
30を備えている。記録ヘッド330へは、インクを収
容する記録用部材容器としてのインクタンク(不図示)
からインクが供給され、インクタンク内のインク残量が
少なくなったことを検知するためのインク残量検知手段
320aと、前記インクタンク内のインクがなくなった
ことを検知するためのインク有無検知手段320bとが
備えられている。これらインク残量検知手段320aお
よびインク有無検知手段320bは、それぞれ公知の検
知用センサ等を用いることができる。
【0050】主制御部340は、原稿読取部301で読
み取った画像情報を、記録部320へ送って画像パター
ンを記録させたり通信制御部357を介して外部回路に
送る制御や、通信制御部357を介して外部回線から送
られてきた画像情報を記録部320へ送って画像パター
ンを記録させる制御をするものである。そして主制御部
340には、原稿読取部301あるいは通信制御部35
7から送られてきた画像情報をそのままのサイズの画像
パターンで記録させる(等倍モード)他に、前記画像情
報を縮小サイズの画像パターンで記録させる(縮小モー
ド)ための画像縮小手段340aと、前記画像情報の記
録を等倍モードで行なうか縮小モードで行なうかを選択
するモード選択手段340bとが組み込まれている。
【0051】次に、本実施例のファクシミリ装置におけ
る記録動作について図14を参照しつつ説明する。記録
動作が開始されると、まずインク有無検知手段320b
によりインクタンク内のインクの有無を検知する(S1
401)。ここでインクがなしと判断されたら、操作部
358に「インクなし」のメッセージを表示して(S1
402)使用者に注意を促すとともに、以降の記録を行
なわないようにするインクなし処理を行なう(S140
3)。インク有無検知手段320bによりインクがある
と判断されたら、次にインク残量検知手段320aによ
りインクタンク内のインク残量が少ないかどうかを検知
する(S1404)。ここでインク残量が多いと判断さ
れたら、そのまま等倍モードで画像パターンを記録し
(S1405)、記録動作を終了する。
【0052】インク残量検知手段320aによりインク
残量が少ないと判断されたら、操作部358に「インク
残量少」のメッセージを表示して(S1406)使用者
に注意を促す。そして、モード選択手段340bが等倍
モードか縮小モードかのいずれのモードに選択されてい
るかを判断し(S1407)、等倍モードであればその
まま等倍モードで画像パターンを記録して(S140
5)記録動作を終了し、縮小モードであれば縮小モード
で画像パターンを記録して(S1408)記録動作を終
了する。縮小モードで記録された場合には図15に示す
ように、画像の縦横が各々等倍モードの画像の2分の1
に縮小され、1枚の記録紙345には4つの画像A、
B、C、Dが記録される。
【0053】以上説明したようにインク残量検知手段3
20aによりインク残量を検知し、インク残量が少ない
場合には画像パターンを縮小し、1枚の記録紙に複数の
画像パターンを記録することを可能にすることで、1つ
の画像パターンの記録に必要なインクの量が少なくな
り、その結果、残りのインクで記録できる画像パターン
の数が増えるので、長期間無人の状態のときに多量の画
像情報を受信しても、記録の途中でインクがなくなるの
を防止することができる。また、複数の画像パターンを
1枚の記録紙に記録するので記録紙の節約にもなり、同
様に記録の途中で記録紙がなくなることも防止できる。
【0054】本実施例では、画像パターンの記録の前に
インク残量の検出を行なう場合の例を示したが、それに
限らず、所定の行毎あるいは所定のページ毎にインク残
量の検出を行ない、インク残量が少ないと検出されたら
その次のページから縮小モードで記録を行なうことがで
きるようにしてもよい。この場合には、インク残量検知
手段320aとして公知の検知用センサを用いずに、第
2実施例や第3実施例で説明した手段によりインク残量
を検出することもでき、これにより、より確実なインク
残量の検出を行なうことができる。また、縮小モードで
の記録時に1枚の記録紙に複数の画像パターンを記録す
るものの例を示したが、記録紙の節約を考慮に入れなく
てよいのであれば1枚の記録紙に1つの画像を記録して
もよい。さらに、画像パターンの縮小率を一定とし、記
録は等倍と縮小の2種類しか選択できない例を示した
が、画像パターンの縮小率を可変にして1枚に記録可能
な画像パターンの数を3段階以上に選択できるようにし
てもよい。そして、本実施例のファクシミリ装置に用い
られる記録手段は、インクジェット記録方式によるもの
に限らず、熱転写記録方式によるものや電子写真記録方
式によるものであってもよい。
【0055】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも熱エネルギーを利用して飛翔的液滴を形成し、記
録を行うインクジェット方式の記録ヘッド、記録装置を
用いたファクシミリ装置において、優れた効果をもたら
すものである。
【0056】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも一つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行なわれるので、特に応答性に優れた液体(イ
ンク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0057】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、更に優れた記録を行なうことができる。
【0058】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に、熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を
開示する米国特許第4558333号明細書、米国特許
第4459600号明細書を用いた構成も本発明に含ま
れるものである。
【0059】加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギー
の圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開
示する特開昭59−138461号公報に基づいた構成
としても本発明は有効である。
【0060】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数個の記録ヘッドの組み合わせによってその長さを
満たす構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドと
しての構成のいずれでもよいが、本発明は、上述した効
果を一層有効に発揮することができる。
【0061】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも
本発明は有効である。
【0062】また、本発明の記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定できる
ので好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、
記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニング
手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるいはこ
れとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせによる
予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モード
を行うことも安定した記録を行うために有効である。
【0063】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
もよいが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも一つを備えた装置にも本発明は極
めて有効である。
【0064】以上説明した本発明実施例においては、イ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであって、室温で軟化するもの、もしくは
液体であるもの、あるいは上述のインクジェット方式で
はインク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度調
整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温
度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付与
時にインクが液状をなすものであれば良い。
【0065】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで防止するか、またはイン
クの蒸発防止を目的として放置状態で固化するインクを
用いるかして、いずれにしても熱エネルギーの記録信号
に応じた付与によってインクが液化し、液状インクとし
て吐出するものや、記録媒体に到達する時点では既に固
化し始めるもの等のような、熱エネルギーによって初め
て液化する性質のインクの使用も本発明には適用可能で
ある。このような場合インクは、特開昭54−5684
7号公報あるいは特開昭60−71260号公報に記載
されるような、多孔質シート凹部または貫通孔に液状ま
たは固形物として保持された状態で、電気熱変換体に対
して対向するような形態としても良い。本発明において
は、上述した各インクに対して最も有効なものは、上述
した膜沸騰方式を実行するものである。
【0066】
【発明の効果】本発明は以上説明したとおり構成されて
いるので、以下に記載する効果を奏する。
【0067】請求項1に記載の発明では、記録部を、所
定の記録間隔毎に、被記録媒体にかすれ検査用の特定パ
ターンが印字するものとすることで、記録用部材容器内
の記録用部材の残量を直接検出しなくても、使用者がこ
の特定パターンのかすれの有無を確認するだけで、容易
に記録用部材容器内の記録用部材の残量が少ないかどう
かの判断がなされ、記録の途中で記録用部材がなくなる
のを事前に防止することができる。その結果、画像情報
が記録されずに失われてしまうこともない。
【0068】また、請求項2に記載の発明では、記録手
段はインクジェット記録方式のものとし、かつ、記録部
は、記録手段の回復動作後にかすれ検査用の特定パター
ンを印字してから画像パターンを記録するものなので、
特定パターンの印字は記録手段の回復動作の空吐出も兼
ねており、従来のファクシミリ装置と比較してインクの
消費量がそれほど増えるということもない。そして、請
求項3に記載の発明では、かすれ検査用の特定パターン
の印字を、記録を行なう被記録媒体と同じ被記録媒体
の、記録領域の範囲外に行なうものなので、被記録媒体
の余分な消費を抑えることができ、請求項4に記載の発
明では、かすれ検査用の特定パターンの印字を、記録を
行なう被記録媒体とは別の被記録媒体に行なうものなの
で、得られる画像パターンを、もとの画像パターンと同
一のものとすることができる。さらに、請求項5に記載
の発明では、記録部に、かすれ検査用の特定パターンの
印字濃度を検出するための印字濃度検出手段を付加して
いるので、特定パターンのかすれの有無はかすれ検出手
段により精度よく自動的に判断され、記録用部材の残量
が少ないことをより確実に検出することができる。
【0069】請求項6に記載の発明では、記録手段に反
射型フォトセンサを設けるとともに、記録信号数をカウ
ントする第1のカウンタ、反射型フォトセンサにより検
出されたインクドット数をカウントする第2のカウン
タ、および各カウンタの値を比較する判断手段を設ける
ことで、各カウンタの値の比較から被記録媒体への画像
パターンの記録状況が判断でき、これによりインク容器
内のインク残量が少ないかどうかの判断をするので、イ
ンク容器内のインク残量が少なくなったことを確実に検
出することができる。また、反射型フォトセンサが記録
手段に一体的に設けられているので、記録手段を走査す
ることにより被記録媒体のサイズを検出することもでき
る。
【0070】請求項7に記載の発明では、残量検出手段
と画像縮小手段とを有し、記録用部材の残量が少なくな
ったときには画像パターンを縮小して記録することで、
記録用部材の残量が少なくなってから記録できる画像パ
ターン数が増え、長期間無人の状態でも記録の途中でイ
ンクがなくなることを防止できる。また、請求項10に
記載の発明では、画像縮小手段は、縮小された複数の画
像パターンを1枚の被記録媒体に記録させるものとする
ことで、記録用部材の残量が少なくなったら被記録媒体
の消費も抑えられ、記録の途中で被記録媒体がなくなる
ことも防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のファクシミリ装置の第1実施例の側断
面図である。
【図2】図1に示したファクシミリ装置の記録部の正面
図である。
【図3】図2に示した記録ヘッドの要部斜視図である。
【図4】本発明のファクシミリ装置において記録と同時
に印字されるかすれ検査パターンの一例を示す図であ
る。
【図5】本発明のファクシミリ装置において記録と同時
に印字されるかすれ検査パターンの他の例を示す図であ
る。
【図6】本発明のファクシミリ装置において記録と同時
に印字されるかすれ検査パターンのさらに他の例を示す
図である。
【図7】本発明のファクシミリ装置の第2実施例の側断
面図である。
【図8】本発明のファクシミリ装置の第3実施例の概略
ブロック図である。
【図9】図8に示した記録部の記録ヘッドの概略斜視図
である。
【図10】図8に示したファクシミリ装置における受信
画像記録処理の概略フローチャートである。
【図11】図8に示したファクシミリ装置における記録
紙サイズ識別手順を説明するための、記録紙とセンス工
程区間との位置関係を示す図である。
【図12】図8に示したファクシミリ装置における記録
時の、Nドット目に着目した吐出信号出力と記録センサ
の検出信号出力のタイミングチャートである。
【図13】本発明のファクシミリ装置の第4実施例の概
略ブロック図である。
【図14】図13に示したファクシミリ装置における画
像記録処理の概略フローチャートである。
【図15】図13に示したファクシミリ装置で記録され
た画像の配置を示す図であり、同図(A)は、等倍モー
ドで記録したときの画像配置図、同図(B)は、縮小モ
ードで記録した特の画像配置図である。
【符号の説明】
1、101、201、301 原稿読取部 2 密着型イメージセンサ 3 センサ部 4 光源 5 すべり板 6 原稿載置台 7 分離押圧片 8 読取白地 9 白地押圧部材 10 原稿分離ローラ 11 原稿搬送ローラ 20、120、220、320 記録部 21 記録紙ホルダ 22 記録紙分離ローラ 23 分離爪 24 記録紙搬送ローラ 25、125 カートリッジ 26 紙押え 27 プラテンローラ 28 拍車 29、129 排出ローラ 30、130、230、330 記録ヘッド 30a 吐出口面 30b、230b 吐出口 30c 共通液室 30d 液路 30e 電気熱変換体 31 リードスクリュ軸 32 ガイド軸 33 キャリッジ 34 回復装置 34a キャップ部材 35、135 排出口 40、140 制御部 45、45a、45b、145、345 記録紙 46、46a 記録領域 47、47a、47b かすれ検査パターン 136 黒検出センサ 240、340 主制御部 254 Nドット目出力カウンタ 255 記録センサ 255a 発光部 255b 受光部 256 Nドット目検出カウンタ 257、357 通信制御部 258、358 操作部 320a インク残量検知手段 320b インク有無検知手段 340a 画像縮小手段 340b モード選択手段

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿から画像情報を読み取るための読取
    手段を備えた原稿読取部と、記録用部材容器に収容され
    ている記録用部材を被記録媒体に付着させることで、外
    部回線から送られてきた画像情報および前記原稿読取部
    で読み取られた画像情報に基づく画像パターンを前記被
    記録媒体に記録する記録手段を備えた記録部とを有する
    ファクシミリ装置において、 前記記録部は、所定の記録間隔毎に、前記被記録媒体に
    かすれ検査用の特定パターンを印字するものであること
    を特徴とするファクシミリ装置。
  2. 【請求項2】 原稿から画像情報を読み取るための読取
    手段を備えた原稿読取部と、インク容器に収容されてい
    るにインクを被記録媒体に向けて吐出することで、外部
    回線から送られてきた画像情報および前記原稿読取部で
    読み取られた画像情報に基づく画像パターンを前記被記
    録媒体に記録するインクジェット記録方式の記録手段を
    備えた記録部と、前記インクジェット記録ヘッドを清浄
    に保つための回復動作を行なう回復手段とを有するファ
    クシミリ装置において、 前記記録部は、前記回復動作を行なった後に前記被記録
    媒体にかすれ検査用の特定パターンを印字してから、記
    録を行なうものであることを特徴とするファクシミリ装
    置。
  3. 【請求項3】 かすれ検査用の特定パターンの印字は、
    記録を行なう被記録媒体と同じ被記録媒体の、記録領域
    の範囲外に行なうものである請求項1または2に記載の
    ファクシミリ装置。
  4. 【請求項4】 かすれ検査用の特定パターンの印字は、
    記録を行なう被記録媒体とは別の被記録媒体に行なうも
    のである請求項1または2に記載のファクシミリ装置。
  5. 【請求項5】 記録部に、かすれ検査用の特定パターン
    の印字濃度を検出するための印字濃度検出手段を付加し
    た請求項1、2、3または4に記載のファクシミリ装
    置。
  6. 【請求項6】 原稿から画像情報を読み取るための読取
    手段を備えた原稿読取部と、被記録媒体に対して走査移
    動されるとともに、インク容器に収容されているインク
    を前記被記録媒体にドット状に付着させることで、外部
    回線から送られてきた画像情報および前記原稿読取部で
    読み取られた画像情報に基づく画像パターンを前記被記
    録媒体に記録する記録手段を備えた記録部とを有するフ
    ァクシミリ装置において、 前記記録手段の、前記走査移動方向の上流側に前記記録
    手段と一体的に設けられた、前記被記録媒体に付着され
    たインクドットを検出するための反射型フォトセンサ
    と、 前記被記録媒体への画像パターンの記録時に前記記録手
    段に与えられる記録信号数をカウントする第1のカウン
    タと、 前記反射型フォトセンサによって検出されたインクドッ
    トの数をカウントする第2のカウンタと、 前記第1のカウンタによりカウントされた値と前記第2
    のカウンタによりカウントされた値とを比較し、その比
    較結果に基づいて前記インク容器内のインク残量が少な
    いことを判断する判断手段とからなるインク残量検出手
    段を有することを特徴とするファクシミリ装置。
  7. 【請求項7】 原稿から画像情報を読み取るための読取
    手段を備えた原稿読取部と、記録用部材容器に収容され
    ている記録用部材を被記録媒体に付着させることで、外
    部回線から送られてきた画像情報および前記原稿読取部
    で読み取られた画像情報に基づく画像パターンを前記被
    記録媒体に記録する記録手段を備えた記録部とを有する
    ファクシミリ装置において、 前記記録用部材の残量を検出するための残量検出手段
    と、 前記残量検出手段により前記記録用部材の残量が少ない
    と検出されたら、前記被記録媒体に記録すべき画像パタ
    ーンを縮小して記録させる画像縮小手段とを有すること
    を特徴とするファクシミリ装置。
  8. 【請求項8】 記録部は、所定の記録間隔毎に、被記録
    媒体にかすれ検査用の特定パターンを印字するものであ
    り、記録用部材にかえて前記かすれ検査用の特定パター
    ンとするとともに、残量にかえて印字濃度とした請求項
    7に記載のファクシミリ装置。
  9. 【請求項9】 請求項6に記載のファクシミリ装置に、
    インク残量検出手段によりインクの残量が少ないと検出
    されたら、被記録媒体に記録すべき画像パターンを縮小
    して記録させる画像縮小手段を付加したファクシミリ装
    置。
  10. 【請求項10】 画像縮小手段は、縮小された複数の画
    像パターンを1枚の被記録媒体に記録させるものである
    請求項7、8または9に記載のファクシミリ装置。
  11. 【請求項11】 記録手段は、吐出口よりインクを吐出
    することにより被記録媒体に記録を行なうものであり、
    インク吐出用の熱エネルギーを発生するための電気熱変
    換体を備えている請求項1乃至10のいずれか1項に記
    載のファクシミリ装置。
  12. 【請求項12】 記録手段は、電気熱変換体によって印
    加される熱エネルギーにより、インクに生ずる膜沸騰を
    利用して吐出口よりインクを吐出させるものである請求
    項9に記載のファクシミリ装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003136818A (ja) * 2001-11-01 2003-05-14 Fuji Xerox Co Ltd 画質異常検出方法及び画質異常検出装置
JP2006163273A (ja) * 2004-12-10 2006-06-22 Seiko Epson Corp 印刷装置
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