JP2002188997A - シート材判別装置および記録装置 - Google Patents

シート材判別装置および記録装置

Info

Publication number
JP2002188997A
JP2002188997A JP2000389250A JP2000389250A JP2002188997A JP 2002188997 A JP2002188997 A JP 2002188997A JP 2000389250 A JP2000389250 A JP 2000389250A JP 2000389250 A JP2000389250 A JP 2000389250A JP 2002188997 A JP2002188997 A JP 2002188997A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
sheet material
light
recording medium
sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000389250A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Kaneko
謙一 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2000389250A priority Critical patent/JP2002188997A/ja
Publication of JP2002188997A publication Critical patent/JP2002188997A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Controlling Sheets Or Webs (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体などのシート材の表面および裏面の
光反射特性を安価な構成にて高精度に検出でき、適確に
シート材の種類の判別を行うことができるシート材の種
類判別装置の提供を目的とする。 【解決手段】 シート材104の表面および裏面の光反
射特性を検出する光反射特性検出手段105,106,
109と、光反射特性検出手段105によって検出され
た表面および裏面の光反射特性に基づきシート材104
の種類を判別する判別手段とを備える。光反射特性検出
手段105は、投光部とシート材104にて反射された
投光部からの光を受けて所定の出力信号を送出する受光
部とからなる少なくとも1つの投受光手段105と、シ
ート材104の表面の光反射特性を検出する第1の検出
位置とシート材104の裏面の光学特性を検出する第2
の検出位置とに選択的に前記投受光手段を位置させるべ
く前記シート材104と投受光手段とを相対的に移動さ
せる移動手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録装置に使用す
る記録媒体などのシート材の種類を自動的に判別するシ
ート材判別装置およびこれを備えた記録装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、記録装置としては、カラー化を安
価かつ小型な構成にて実現し得ると共に、駆動時の静粛
性に優れるといった利点を有することから、インクジェ
ット記録装置が広く一般に普及している。このインクジ
ェット記録装置では、複数のインクを同一の位置に吐出
することにより、様々な色彩を表現し得るものとなって
いる。
【0003】しかしながら、インクは記録媒体の種類に
よって記録面に浸透する状態が異なり、同一の記録方式
および吐出量で記録を行っても記録媒体の種類によって
画像の質感に大きな差異が生じるという問題がある。ま
た、インクのにじみを抑える特殊な液体をインクに重ね
て吐出するようにした記録装置もあるが、この場合にも
記録面にコーティングを施した記録媒体には効果が得ら
れないという問題が生じる。このように、インク、記録
媒体、および記録方式等に関し、不適切な選択を行った
場合には、インクだけでなく記録媒体をも無駄に消費し
てしまうこととなり、記録コストの増大を招くという問
題が生じた。
【0004】このため、従来では、記録に使用するイン
クの種類に応じて専用の記録媒体を使用し、かつインク
の種類に応じて記録方式を選択するという手段が講じら
れている。ところが、使用する記録媒体の設定、および
記録方式の指定はユーザが判断して手動で行うため、記
録媒体やインクの種類が増えるに連れて記録開始時に行
わなければならない設定が複雑化し、多くの時間を要す
るという煩わしさがあった。
【0005】こうした操作上の煩雑化を解消すべく、記
録装置に装填した紙の種類を記録開始前に自動的に判別
し、その判別結果に基づき記録方式を変更する装置が提
案されており、記録媒体の情報を得る手段としては、反
射型光学センサを用い紙面に照射した光の反射量を検出
手段によって検出することが考えられている。
【0006】この場合、当初考えられていた従来の方法
は、複数種の記録媒体における表面(記録面)の基準反
射光量を検出しておき、それらと現在適用しようとして
いる記録媒体の表面からの反射光量とを比較することに
よって記録媒体の種類を判別するという方法を採ってい
た。
【0007】ところが、記録媒体の中には、表面の反射
光量は同一であっても種類の異なるものもあるため、表
面の反射光量を検出するだけでは記録媒体の種類の高精
度な判別を行うことは困難であった。
【0008】そこで、記録媒体の表面側および裏面側に
それぞれ反射型光学センサを配置し、それらのセンサに
より記録媒体の表面だけでなく裏面についても反射光量
の検出を行い、得られた両面の反射光量情報を用いて記
録媒体の種類を判別しようとする試みもなされていた。
すなわち、表裏両面の反射光量を検出すれば、それら2
つの検出値の組み合わせによってより適確に記録媒体の
種類を判別することができ、しかも、記録媒体の種類判
別の一形態として、記録媒体の表面と裏面とが入れ替わ
った状態(表裏反転状態)も判別することができる。つ
まり、予め登録されている各記録媒体における表裏両面
の検出値の差分に対し、これと絶対値が等しく符号が入
れ替わった差分が各センサの出力によって得られた場合
には、登録されている記録媒体が表裏反転状態で供給さ
れていると判別することも可能となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のように記録媒体
の表裏両面の光学的特性を検出して記録媒体の種類判別
および記録媒体の表裏反転状態の判別を行う場合には、
その前提として両反射光学センサの光学的特性が同一で
あることが必要となる。ところが実際の反射型光学セン
サの特性には多くのばらつきが存在し、同一の特性を有
する2個の反射光学センサを揃えるには多くの困難とコ
ストを要するため、これが実施の阻害要因となってい
た。
【0010】本発明は、上記従来技術の課題に着目して
なされたもので、記録媒体などのシート材の表面および
裏面の光反射特性を安価な構成にて高精度に検出するこ
とができ、適確にシート材の種類の判別を行うことがで
きるシート材判別装置およびこれを用いた記録装置の提
供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願発明は以下の構成を備えるものとなっている。
【0012】すなわち、本願の第1の発明は、シート材
の表面および裏面の光反射特性を検出する光反射特性検
出手段と、前記光反射特性検出手段によって検出された
表面および裏面の光反射特性に基づきシート材の種類を
判別する判別手段とを備えたシート材判別装置であっ
て、前記光反射特性検出手段は、シート材に対して光を
照射する投光部とシート材にて反射された投光部からの
光を受けて所定の出力信号を送出する受光部とからなる
少なくとも1つの投受光手段と、前記シート材の表面の
光反射特性を検出する第1の検出位置とシート材の裏面
側の光学特性を検出する第2の検出位置とに選択的に前
記投受光手段を位置させるべく前記シート材と投受光手
段とを相対的に移動させる移動手段と、を備え、前記判
別手段は、前記第1の検出位置と第2の検出位置のそれ
ぞれにおいて受光部から出力される出力信号に基づき、
シート材の種類を判別することを特徴とするものであ
る。
【0013】また、本願の第2の発明は、シート材の表
面および裏面の光反射特性を検出する光反射特性検出手
段と、前記光反射特性検出手段によって検出された表面
および裏面の光反射特性に基づきシート材の種類を判別
する判別手段とを備えたシート材判別装置であって、前
記光反射特性検出手段は、シート材の表面に対して光を
照射する投光部とシート材にて反射された投光部からの
光を受けて所定の出力信号を送出する受光部とからなる
少なくとも1つの表面側投受光手段と、シート材の裏面
に対して光を照射する投光部と記録媒体にて反射された
投光部からの光を受けて所定の出力信号を送出する受光
部とからなる少なくとも1つの裏面側投受光手段と、表
裏両面が基準の光反射特性を有するシート材の検出時に
おいて前記各反射特性検出手段の出力信号が予め設定し
た基準出力信号に一致するよう調整を行う調整手段と、
を備え、前記判別手段は、前記各投受光手段から出力さ
れる出力信号に基づき、シート材の種類を判別するよう
構成されることを特徴とするものである。
【0014】また、本願の第3の発明は、シート状の記
録媒体に記録を行う記録装置において、上記第1または
第2の発明のシート材判別装置により、前記記録媒体の
種類の判別を行うと共に、判別されたシート材の種類に
よって前記記録手段による記録方式を変更する制御手段
を設けたことを特徴とする記載記録装置である。
【0015】さらに、本願の第4の発明は、シート状の
記録媒体に記録手段によって記録を行う記録装置におい
て、上記第1または第2の発明のシート材判別装置を備
え、前記シート材判別装置のシート材移動機構は、記録
装置本体前面の記録媒体供給口から供給された記録媒体
を記録媒体本体前面に形成された記録媒体排出口からU
字状に屈曲する移動経路に沿って表裏反転させた状態で
移動させる記録媒体搬送機構であることを特徴とする記
録装置である。
【0016】また、本願の第5の発明は、シート状の記
録媒体に記録手段によって記録を行う記録装置におい
て、上記第1または第2の発明のシート材判別装置を備
え、前記シート材判別装置のシート材移動機構は、記録
装置本体後面側に設けられた記録媒体供給部から供給さ
れた記録媒体を記録媒体本体前面に形成された記録媒体
排出口へと非反転経路に沿って移動させる記録媒体搬送
機構であることを特徴とする記録装置である。
【0017】上記構成を有する本願の第1の発明によれ
ば、光反射特性検出手段とシート材とを移動手段によっ
て相対的に移動させることにより、単一の光反射特性検
出手段を用いて、記録媒体の表面および裏面の光反射特
性を検出することができる。このため、表面および裏面
の検出値に光反射特性検出手段のばらつきが影響するこ
とはなく、適正な検出値に基づきシート材の種類の判別
を行うことができる。
【0018】また、本願の第2の発明によれば、記録媒
体の表面および裏面の光反射特性をを別個の光反射特性
検出手段によって検出するが、両検出手段は基準面に対
する検出値を調整手段によって自動的に調整するように
なっているため、各検出手段自体には、通常のばらつき
が生じていたとしても、そのばらつきがシート材の表面
および裏面の光反射特性検出値に影響することはない。
従って、従来のように、シート材の種類判別の一形態で
あるシート材の表裏反転状態の推定を行う場合にも、従
来のように、同一の光学特性のセンサを揃える必要はな
く、安価に構成することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面と
共に説明する。なお、以下の実施形態においては、記録
装置としてインクを吐出するインクジェット記録装置を
例に採り説明する。
【0020】(第1の実施形態)図1に示すように、本
発明の第1の実施形態におけるインクジェット記録装置
100は、同装置の外殻をなす記録装置本体101内
に、ガイドレール102に沿って主走査方向Xへと往復
動作するキャリッジ103、このキャリッジ103に保
持された複数色のインクを貯留してなるインクカートリ
ッジ103a、このインクカートリッジ103aに対応
して複数個設けられた周知のインクジェット記録ヘッド
(図示せず)、記録媒体を前記主走査方向と直交する副
走査方向へと搬送する記録媒体搬送手段としてのフィー
ドローラ106等を主として備え、キャリッジ103と
共に記録ヘッドを移動させつつ主走査記録を行った後、
フィードローラ106によって記録媒体104を副走査
方向へと移動させるようにしたシリアル記録方式の記録
装置となっている。なお、ここで使用する記録手段とし
ての記録ヘッドは、インクを吐出する多数のノズル内に
配設された電気熱変換素子の熱エネルギーによってノズ
ル内のインクに気泡を発生させ、その気泡の発生エネル
ギーによってノズルからインクを吐出させる所謂バブル
ジェット(登録商標)記録方式を採るものとなってい
る。
【0021】また、記録装置本体101の前面には、記
録媒体104をフィードローラ106へと供給する不図
示の給紙部と、記録された記録媒体を排出する排紙部と
が上下に並設されている。ここでは、給紙部が下段に排
紙部が上段にそれぞれ設けられており、給紙部から本体
内に供給された記録媒体は、後方に位置する前記フィー
ドローラ102の外周面に沿ってU字状に湾曲しつつ前
方へと送り出されてプラテン107上に供給され、ここ
で記録ヘッドによって記録された後、排紙部へと送り出
され、最終的に記録の完了した記録媒体が排紙部上に保
持される。
【0022】このように、この実施形態においては、給
紙部から排紙部に至る記録媒体の搬送経路が略U字状を
なしており、給紙部からフィードローラに至る経路部分
においては記録媒体の裏面が上方(記録ヘッドとの対向
方向)に向くと共に表面が下方を向く一方、フィードロ
ーラから排紙部に至る経路部分においては記録媒体の表
面が上方を向きかつ裏面が下方を向くよう設定されてい
る。なお、いずれの経路部分もプラテン107と略平行
した位置に保持されている。
【0023】また、記録装置本体101内には、同本体
内に導入された記録媒体の表面および裏面の光反射特性
を検出するため、光反射特性検出手段が設けられてい
る。この光反射特性検出手段は、前記経路部分に向けて
光を投じる投光部、前記経路部に存在する記録媒体から
の反射光を受光する受光部とを備えた投受光器109
(投受光手段)、およびこの投受光器109を記録媒体
104の表面側の第1の検出位置と裏面側の第2の検出
位置とに移動させる移動機構などを備える。
【0024】この実施形態では、前記移動機構は、投受
光器109を保持する保持体105aと、この保持体1
05aを記録媒体104に対して進退(昇降)させる進
退機構としての昇降機構とを備えるものとなっている。
昇降機構としては、種々の構成を適用可能であるが、例
えば、保持体105aを所定の案内部材105bに沿っ
て昇降可能に保持すると共に、前記保持体105aの一
端部を前記案内部材に沿って移動する無端ベルトなどに
連結し、この無端ベルトを駆動モータ(パルスモータ
等)を用いて移動させるようにするなど、その他種々の
構成が適用可能である。
【0025】なお、以上の機械的構成を有する記録装置
にあっては、CPU、ROM、RAM、およびインター
フェースなどを有する制御部にたいし、前述の各部の駆
動を司るモータあるいは記録ヘッド等の各駆動部が接続
されており、これらが前記制御部によって制御されるよ
うになっている。
【0026】次に、この第1の実施形態における記録装
置の作用を説明する。記録動作を開始するに際し、ユー
ザは予め記録画像の品位と使用する記録媒体の種類の選
択・設定を行う。そして、アプリケーションによって作
成された画像または文章は記録装置ドライバを介してプ
リントコマンドに変換される。プリントコマンドとして
は記録解像度、記録モード、記録媒体104の種類、お
よび記録データ等の情報が含まれている。記録装置はこ
のプリントコマンドによって指示される記録モードによ
り記録方式およびインク吐出量を決定する。また、ユー
ザは、使用する記録媒体を表面を下側に向けて給紙部に
セットする。
【0027】ここで、ユーザが記録開始指令を入力する
と、記録装置は図2のフローチャートに従って以下の一
連の動作を実行する。すなわち、インクジェット記録装
置100の制御部は、記録開始命令がホストから入力さ
れると、まず、給紙部の送給機構を作動させ、セットさ
れている記録媒体104の束から1枚をピックアップし
て記録装置本体101内の下側経路部へと送り込む(ス
テップ201)。このとき、光反射特性検出手段では、
保持体105が下降状態にあり、保持体105に保持さ
れている投受光器109が、下側経路部に沿って搬送さ
れる記録媒体104の裏面と対向する位置(第2の位
置)にある(図1(a)参照)。この第2の位置は記録
媒体104の裏面に対しその光反射特性を適正に検出し
得る位置(距離間隔)に設定されており、給紙部から送
給された記録媒体が下側経路部の所定位置まで送り込ま
れた時点で、裏面の光反射特性(裏面情報)を検出する
(S202)。この光反射特性の検出は、記録媒体の裏
面に対し投光部から光を照射し、その反射光を受光部に
て受光し、受光量に応じた値の検出信号を出力すること
によって行う。そして、この第2の位置における検出動
作が終了すると、保持体105は所定の上昇位置へと移
動し、投受光器109は図1(b)に示す第1の位置へ
と移動する。
【0028】この後、記録媒体は、フィードローラ10
6によってU字状に反転した後、上側経路部に沿って前
方へと搬送されて行き、その表面が第1の位置にある投
受光器に対向する。この第1の位置は、記録媒体の表面
に対し、その光反射特性(反射光量)を検出する上で最
適な位置(距離間隔)に設定されている。このとき、記
録媒体104からの反射光を受けて受光部はその受光量
に応じた出力信号を送出する(ステップ203)。
【0029】そして、制御装置は、第1の位置、および
第2の位置における光反射特性、すなわち各位置にて投
受光器の受光部から送出された出力信号を受け、これに
基づき記録媒体の種類を判別する(ステップ204)。
この実施形態では、各種記録媒体毎に表裏両面において
予め検出された反射光量データが制御部のRAMにテー
ブルとして格納されており、前記のステップ204で
は、このテーブルに格納されたデータを参照し、ステッ
プ204にて検出して得た表裏両面の反射光量に近い値
を示す記録媒体を適用すべき種類として設定する。
【0030】このようにして記録媒体の種類の判別が行
われると、ホストコンピュータより送られてきたプリン
トコマンドの記録モード制御コマンド部分の書き換えを
行い(ステップ205)、記録を開始する(ステップ2
06)。
【0031】一方、ステップ204において記録媒体の
種類の判別に失敗した場合、すなわち、ステップ20
2、203にて測定された反射光量がテーブルに格納さ
れている記録媒体表面の反射光量と大きく異なる場合に
は、検出された記録媒体の反射光量を前述のようにテー
ブルに格納されている裏面の反射光量ではなく、表面の
反射光量に対して比較を行う(ステップ207)。この
比較の結果、記録媒体の種類の判別が成功したと判断さ
れた場合には、記録媒体の表裏が逆に装填される可能性
があると判断することができる。記録媒体の種類が表で
あると判断された場合には(ステップ208)、警告を
発して記録を中止する(ステップ209)。また、ステ
ップ207の比較においても、記録媒体104の種類の
判別に失敗した場合には、ユーザに判断を任せ(ステッ
プ210)、記録動作を中止するか、もしくは送られて
きたコマンドコードに記録されている記録モードで記録
を行う(ステップ211)。
【0032】装填された記録媒体の表裏が逆であると推
定し(ステップ208)、その場合には警告を発して記
録を中止する(ステップ209)。また、ステップ20
7における再度の判別に失敗した場合には、記録動作を
続行すべきか否かをさらに判断し(ステップ210)、
ここで、記録を実行すべきでないと判断された場合に
は、記録媒体の種類の判別をユーザに任せ、記録を中止
する(ステップ210)。また、記録を実行すべきと判
断された場合には、記録コマンドコードに記述されてい
る記録モードで記録を行う(ステップ211)。
【0033】このように、上記実施形態においては、表
面および裏面の反射光量を検出し、その両反射光量に基
づき検出を行うようになっているため、仮に一方の面の
光反射特性(反射光量)が同一であったとしても、他方
の面の光反射特性に基づき記録媒体の種類を確実に判別
することができる。また、記録媒体が給紙部において表
裏反転状態で供給されていたとしても、この表裏反転状
態をエラー状態として検出できるため、無駄な記録動作
が行われるのを未然に防ぐことができ、ランニングコス
トの低減を図ることができると共に、エラー状態に対し
ユーザが容易に対応することができる。
【0034】また、上記第1の実施形態では、移動機構
が保持体を上下に平行移動させるものとしたが、保持体
を回転移動させることによって、反射型光学センサを記
録媒体の表面との対向位置から裏面との対向位置へと移
動させるようにすることも可能である。
【0035】(第2の実施形態)次に本発明の第2の実
施形態を説明する。
【0036】上記第1の実施形態においては、光反射特
性検出手段によって記録媒体104の表裏の光反射特性
を検出し、その検出値とテーブルに格納されている反射
光量とを比較して記録媒体104の種類を判断するよう
にしたが、本発明の第2の実施形態では、記録媒体の種
類の判断に、表裏両面の反射光量の値自体を比較するの
ではなく、記録媒体の表面における反射光量と裏面にお
ける反射光量との差分値を求め、その差分値によって記
録媒体の種類を判別するようにするものとなっている。
【0037】例えば、適用する数種類の記録媒体104
の表面および裏面における光の反射率が図3に示すよう
な場合、記録面の反射光量のみに注目したとすると、普
通紙の表面S12とコート紙の表面S13、光沢フィル
ムの表面S14とOHPの表面S15、バックプリント
フィルムの表面S16とプラテンの表面S11は、それ
ぞれ反射光量(反射率)が殆ど同一で区別がつかない。
従って、上記記録媒体は、表面の反射光量のレベルの差
分値から(1)普通紙・コート紙、(2)光沢フィルム
・OHP、(3)バックプリントフィルム、の3つに分
類されている。
【0038】そして、光反射特性検出手段によって記録
媒体の表裏両面における反射光量が上記実施形態と同様
に検出されると、その両検出値の差分値を算出し、算出
した差分値と、予めテーブルに格納されている上記記録
媒体の表面と裏面の反射光量の差分値とを比較し、算出
した差分値が反射光量テーブルに格納された差分値に近
い値を選出し、その差分値に対応する記録媒体を現在供
給されている記録媒体の種類として設定する。また、算
出した差分値が反射光量テーブルの差分値から大きく外
れたものは、判別エラーとして警告を発すると共に記録
動作を中止する。
【0039】また、表面および裏面の反射量の差分値の
符号が、予めテーブルに登録されている差分値と逆であ
り、かつ絶対値が近い場合は、供給されている記録媒体
の表裏が反転していると判別するようにすることで、確
実に記録媒体の種類を判別することができる。
【0040】このように、この第2の実施形態によれ
ば、上記第1の実施形態と同様の効果を得ることができ
ると共に、表裏両面の反射光量の差分値を用いて記録媒
体の種類を判別するため、判断動作を各表面毎に行わな
くとも済み、処理時間を短縮することができる。
【0041】(第3の実施形態)次に、本発明の第3の
実施形態を説明する。図4は、この第3の実施形態にお
けるシリアル記録装置200の構成を概念的に示す図で
あり、図中、上記実施形態と同一もしくは相当部分には
同一符号を付し、その説明の詳細は省く。
【0042】このシリアル記録装置200にあっても、
上記第1および第2の実施形態に示す記録装置と同様
に、装置本体101内に、ガイドレール102に沿って
を主走査方向に往復動作するキャリッジ103、これに
搭載されたインクカートリッジ103aおよび記録ヘッ
ド、記録媒体104を副走査方向へと移動させるフィー
ドローラ106、プラテン107などを備えたものとな
っている。但し、この実施形態においては、記録装置本
体101の背面に給紙部(オートシートフィーダ)40
9が設けられ、ここから記録装置本体内に記録媒体を供
給し、フィードローラ106が供給された記録媒体10
4を反転させることなく、装置本体101の前面に形成
された排紙部(図示せず)へと送り出すようになってい
る。
【0043】また、記録媒体搬送経路に沿って搬送され
た記録媒体104は、その表面および裏面がコ字状をな
す保持体405によって上下に配置固定された2個の反
射型光学センサ(投受光手段)405,406によって
検出され、各反射型光学センサ405,406によって
記録媒体104の表面と裏面の光反射特性を検出するよ
うになっている。
【0044】また、プラテン107と同一平面上には反
射型光学センサ調整用の基準パッチ408が設けられて
いる。この基準パッチは、表面および裏面がプラテン1
07と同一の光反射特性を有しており、この光反射特性
を基準としている。
【0045】この基準パッチ408と反射型光学センサ
405,406とは相対的に進退可能となっており、こ
の基準パッチ408は、両反射型光学センサ405,4
06との対向位置と両光学センサ405,406との非
対向位置との間を進退し得るようになっている。この実
施形態においては、基準パッチ408が定位置に固定さ
れ、これに対して光学センサ405,406が図外の移
動機構によって保持体405と共に平行に進退するよう
になっている。
【0046】この保持体405の移動機構としては、例
えば保持体405を垂直軸線に沿って回転させるような
機構、あるいは副走査方向へと平行移動する機構など、
プラテン107の平面に沿って移動する機構であれば、
種々の機構が適用可能である。ここでは、前述の搬送経
路に位置する記録媒体の表面、および裏面に対向する位
置に存在するよう所定の手段によって付勢されており、
キャリッジ103が初期位置にあるとき、キャリッジ1
03aの筐体に形成された突起103a1が前記保持体
を付勢力に抗して押圧し、各反射型光学センサを基準パ
ッチとの対向位置へと移動させるようになっている。な
お、その他の構成は上記第1の実施形態と同様である。
【0047】次に、上記構成を有する本発明の第3の実
施形態の作用を説明する。記録動作開始に先立ち、キャ
リッジ103aは図4(a)の初期位置に位置するた
め、反射型光学センサはキャリッジ103aに設けられ
た突起103a1に押圧されて基準パッチとの対向位置
に位置する。
【0048】ここで記録媒体の表面側および裏面側に装
備される両反射型光学センサを作動させ、両センサの受
光部にて受光される反射光量が同一となるよう投光部か
らの光量を変化させてゆき、両センサの光量調整が行わ
れる(ステップ501)。記録装置のシートフィーダ4
09に装填された記録媒体104は記録開始命令によ
り、記録装置本体101の背面側から内部に送給され
(ステップ502)、その後フィードローラ106によ
り副走査方向へと送られる。
【0049】その後、キャリッジ103は所定の記録開
始位置へと移動し、保持体405に対する押圧を解除す
るため、反射型光学センサ405、406は保持体40
5と共に、初期位置(図4(b)に示す位置)に復帰
し、記録媒体104の搬送経路と対向する。この後、フ
ィードローラの搬送動作によって両反射型光学センサ4
05,406との対向位置に記録媒体104が移動した
時点で、まず一方の反射型光学センサ406によって記
録媒体104の裏面の反射光量を検出し(ステップ50
3)、次に表面の反射光量の検出を交互に行う(ステッ
プ504)。反射光量の検出を表面と裏面とで同時に行
わないのは、それぞれの光学センサから照射した光が記
録媒体を透過して他方のセンサの受光部に入射するのを
回避するためである。
【0050】そして、両光学センサ405、406から
出力された信号は制御部に入力され、制御部は両センサ
からの信号を受けて表裏両面における光反射特性を判断
し、これに基づき記録媒体104の種類を判別する。こ
の第3の実施形態においても上記の実施形態と同様に、
各種記録媒体毎に表裏両面において予め検出された反射
光量データが制御部のRAMにテーブルとして格納され
ており、前記のステップ505では、このテーブルに格
納されたデータを参照し、ステップ504、505にて
検出して得た表裏両面の反射光量に近い値を示す記録媒
体を適用すべき種類として設定する。
【0051】このようにして記録媒体の種類の判別が行
われる(ステップ505)と、ホストコンピュータより
送られてきたプリントコマンドの記録モード制御コマン
ド部分の書き換えを行い(ステップ506)、記録を開
始する(ステップ507)。
【0052】一方、ステップ505において記録媒体の
種類の判別に失敗した場合、すなわち、ステップS50
3、S504にて測定された反射光量がテーブルに格納
されている記録媒体表面の反射光量と大きく異なる場合
には、検出された記録媒体の反射光量を前述のようにテ
ーブルに格納されている裏面の反射光量ではなく、表面
の反射光量との比較を行う(ステップ508)。この比
較の結果、記録媒体104の種類の判別が成功したと判
断された場合には、記録媒体104の表裏がシートフィ
ーダに逆に装填されていた可能性があると判断すること
ができる。記録媒体の種類が表であると判断された場合
には(ステップ509)、警告を発して記録を中止する
(ステップ510)。また、ステップ507の再度の比
較においても、記録媒体104の種類の判別に失敗した
場合には、ユーザに判断を任せ(ステップ511)、記
録動作を中止するか、もしくは送られてきたコマンドコ
ードに記録されている記録モードで記録を行う(ステッ
プ512)。
【0053】上記のように本発明の第3の実施形態にお
いては、記録媒体の表裏両面の光反射特性の検出を行う
に先立ち、2個の反射型光学センサ409、410の出
力を、予め設定した基準パッチの光反射特性を検出し、
両光センサの出力値が同一となるよう調整するようにし
たため、両反射型光学センサ409、410に多少のば
らつきがあったとしても、これを前記調整によって解消
することができ、記録媒体の表面および裏面の光反射特
性の検出を同一の検出条件によって検出することがで
き、適正な判断が可能となる。
【0054】また、この第3の実施形態において、記録
媒体の表面および裏面の光反射特性の差分値を予めテー
ブルに格納しておく一方、前記2個の反射型光学センサ
にて検出した出力値の差分値を求め、その差分値とテー
ブル上の差分値とを比較し、上記第2の実施形態のよう
に、記録媒体の種類の判別、および記録媒体の表裏反転
状態を求めるようにすることも可能である。
【0055】ところで、上記各実施形態においては、本
発明のシート材判別装置をシリアル記録方式の記録装置
に適用した場合を例にとり説明したが、本発明はシリア
ル記録方式以外の記録装置にも適用可能であり、また、
記録装置以外の装置への適用も可能であり、さらには、
シート材判別装置を単独で構成して使用することも可能
である。
【0056】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギーとして熱エネルギーを発生する手
段(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱
エネルギーによりインクの状態変化を生起させる方式の
記録ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすも
のである。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細
化が達成できるからである。
【0057】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギーを発生
せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、
結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(イン
ク)内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の
成長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を
吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動
信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮
が行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の
吐出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動
信号としては、米国特許第4463359号明細書,同
第4345262号明細書に記載されているようなもの
が適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関す
る発明の米国特許第4313124号明細書に記載され
ている条件を採用すると、さらに優れた記録を行うこと
ができる。
【0058】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギーの
圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示
する特開昭59−138461号公報に基いた構成とし
ても本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッド
の形態がどのようなものであっても、本発明によれば記
録を確実に効率よく行うことができるようになるからで
ある。
【0059】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0060】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0061】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0062】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0063】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギーによる昇温を、インクの固形
状態から液体状態への状態変化のエネルギーとして使用
せしめることで積極的に防止するため、またはインクの
蒸発を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液
化するインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネル
ギーの記録信号に応じた付与によってインクが液化し、
液状インクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時
点ではすでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギ
ーの付与によって初めて液化する性質のインクを使用す
る場合も本発明は適用可能である。このような場合のイ
ンクは、特開昭54−56847号公報あるいは特開昭
60−71260号公報に記載されるような、多孔質シ
ート凹部または貫通孔に液状又は固形物として保持され
た状態で、電気熱変換体に対して対向するような形態と
してもよい。本発明においては、上述した各インクに対
して最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行する
ものである。
【0064】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本願の第1の発明
によれば、記録媒体の表裏両面の光反射特性を用いて記
録媒体の種類を判別する装置において、単一の光反射特
性検出手段を用いて記録媒体の表面および裏面の光反射
特性を検出するようにしたため、2個の光反射特性検出
手段を用いて表面および裏面の検出を行う従来の装置の
ように、両光反射特性検出手段のばらつきによる誤差を
考慮する必要がなくなり、表裏両面の光反射特性を正確
に検出することができると共に、単一の光反射特性検出
手段を用いて安価に製造することが可能となる。
【0066】また、本願の第2の発明によれば、記録媒
体の表裏両面の光反射特性を用いて記録媒体の種類を判
別する装置において、複数の光反射特性検出手段を用い
て記録媒体の表面および裏面の光反射特性を検出するに
際し、同じ基準に対して同等の出力が得られるように光
反射特性検出手段を調整することにより、同条件で表面
および裏面の光反射特性に関する情報を入手することが
できる。これにより、同一の装置に適用する光反射特性
検出手段の特性を揃えるといった製造上の困難性を排除
することができ、正確な検出を可能とする装置を安価に
製造することができる。
【0067】また、上記第1または第2の発明のシート
材判別装置を用いた記録装置によれば、記録媒体の種類
を前記シート材判別装置によって確実に判断することが
できるため、記録媒体に対応した記録方式の選択を確実
に行うことができ、記録媒体と記録方式との不適合によ
る記録品質の低下を未然に防ぐことができ、無駄な記録
媒体の消費を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1および第2の実施形態におけるシ
ート材判別装置を有する記録装置の機械的構成を概略的
に示す斜視図である。
【図2】本発明の第1および第2の実施形態におけるシ
ート材判別装置の動作を示すフローチャートである。
【図3】記録媒体の種類による反射率の変化を示すグラ
フである。
【図4】本発明の第3および第4の実施形態におけるシ
ート材判別手段を有する記録装置の機械的構成を概略的
に示す斜視図である。
【図5】本発明の第3の実施形態におけるシート材判別
手段の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 シリアル記録装置 101 記録装置本体 102 ガイドレール 103 キャリッジ 104 記録媒体 105 保持体 106 フィードローラ 107 プラテン 405 反射型光学センサ 406 反射型光学センサ 408 基準パッチ 409 オートシートフィーダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA24 EB13 EB29 EB45 EB59 EC26 EC28 EC67 FA03 FA10 KD06 2G059 AA05 BB10 DD12 DD13 EE02 KK01 MM01 MM05 3F048 AA00 AB01 BA06 BB02 BB03 BB08 BB10 CB12 DA06 DB05 DB11 DB12 DB13 DC14 EB37

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート材の表面および裏面の光反射特性
    を検出する光反射特性検出手段と、前記光反射特性検出
    手段によって検出された表面および裏面の光反射特性に
    基づきシート材の種類を判別する判別手段とを備えたシ
    ート材判別装置であって、 前記光反射特性検出手段は、 シート材に対して光を照射する投光部とシート材にて反
    射された投光部からの光を受けて所定の出力信号を送出
    する受光部とからなる少なくとも1つの投受光手段と、 前記シート材の表面の光反射特性を検出する第1の検出
    位置とシート材の裏面側の光学特性を検出する第2の検
    出位置とに選択的に前記投受光手段を位置させるべく前
    記シート材と投受光手段とを相対的に移動させる移動手
    段と、を備え、 前記判別手段は、前記第1の検出位置と第2の検出位置
    のそれぞれにおいて受光部から出力される出力信号に基
    づき、シート材の種類を判別することを特徴とするシー
    ト材判別装置。
  2. 【請求項2】 前記移動手段は、投受光手段に対するシ
    ートの対向面を表裏反転させる反転経路に沿ってシート
    を搬送するシート材搬送機構によって構成されることを
    特徴とする請求項1に記載のシート材判別装置。
  3. 【請求項3】 前記移動手段は、投受光手段に対する対
    向面を表裏反転させるU字状の反転経路に沿ってシート
    を移動させるシート材移動機構と、投受光手段をシート
    材に対して進退させる進退機構とにより構成されること
    を特徴とする請求項1または2に記載のシート材判別装
    置。
  4. 【請求項4】 前記移動手段は、一定の供給位置に供給
    されるシート材に対し、その表面側と裏面側とに選択的
    に投受光部を移動させることを特徴とする請求項1記載
    ないし3のいずれかに記載のシート材判別装置。
  5. 【請求項5】 シート材の表面および裏面の光反射特性
    を検出する光反射特性検出手段と、前記光反射特性検出
    手段によって検出された表面および裏面の光反射特性に
    基づきシート材の種類を判別する判別手段とを備えたシ
    ート材判別装置であって、 前記光反射特性検出手段は、 シート材の表面に対して光を照射する投光部とシート材
    にて反射された投光部からの光を受けて所定の出力信号
    を送出する受光部とからなる少なくとも1つの表面側投
    受光手段と、 シート材の裏面に対して光を照射する投光部と記録媒体
    にて反射された投光部からの光を受けて所定の出力信号
    を送出する受光部とからなる少なくとも1つの裏面側投
    受光手段と、 表裏両面が基準の光反射特性を有するシート材の検出時
    において前記各反射特性検出手段の出力信号が予め設定
    した基準出力信号に一致するよう調整を行う調整手段
    と、を備え、 前記判別手段は、前記各投受光手段から出力される出力
    信号に基づき、シート材の種類を判別するよう構成され
    ることを特徴とするシート材判別装置。
  6. 【請求項6】 シート状の記録媒体に記録を行う記録装
    置において、 請求項1ないし5のいずれかに記載のシート材判別装置
    により、前記記録媒体の種類の判別を行うと共に、 判別されたシート材の種類によって前記記録手段による
    記録方式を変更する制御手段を設けたことを特徴とする
    記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 シート状の記録媒体に記録手段によって
    記録を行う記録装置において、 請求項1ないし5のいずれかに記載のシート材判別装置
    を備え、 前記シート材判別装置のシート材移動機構は、記録装置
    本体前面の記録媒体供給部から供給された記録媒体を記
    録装置本体前面に形成された記録媒体排出部からU字状
    に屈曲する移動経路に沿って表裏反転させた状態で移動
    させる記録媒体搬送機構であることを特徴とする記録装
    置。
  8. 【請求項8】 シート状の記録媒体に記録手段によって
    記録を行う記録装置において、 請求項1ないし5のいずれかに記載のシート材判別装置
    を備え、 前記シート材判別装置のシート材移動機構は、記録装置
    本体後面側に設けられた記録媒体供給部から供給された
    記録媒体を記録装置本体前面に形成された記録媒体排出
    口へと非反転経路に沿って移動させる記録媒体搬送機構
    であることを特徴とする記録装置。
  9. 【請求項9】 前記記録手段は、インクによって記録を
    行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴とする
    請求項7または8に記載の記録装置。
  10. 【請求項10】 前記インクジェット記録ヘッドは、熱
    エネルギーによってインクに気泡を発生させ、その気泡
    の発生エネルギーによってインクを吐出させることを特
    徴とする請求項9に記載の記録装置。
JP2000389250A 2000-12-21 2000-12-21 シート材判別装置および記録装置 Pending JP2002188997A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000389250A JP2002188997A (ja) 2000-12-21 2000-12-21 シート材判別装置および記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000389250A JP2002188997A (ja) 2000-12-21 2000-12-21 シート材判別装置および記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002188997A true JP2002188997A (ja) 2002-07-05

Family

ID=18855838

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000389250A Pending JP2002188997A (ja) 2000-12-21 2000-12-21 シート材判別装置および記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002188997A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100601695B1 (ko) * 2004-07-22 2006-07-14 삼성전자주식회사 인쇄매체 식별장치, 이를 구비한 화상형성장치, 및인쇄매체 식별방법
US7145160B2 (en) 2003-08-05 2006-12-05 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and apparatus to discriminate the class of medium to form image
JP2015034810A (ja) * 2013-07-09 2015-02-19 株式会社リコー センサ装置及び画像形成装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7145160B2 (en) 2003-08-05 2006-12-05 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and apparatus to discriminate the class of medium to form image
KR100601695B1 (ko) * 2004-07-22 2006-07-14 삼성전자주식회사 인쇄매체 식별장치, 이를 구비한 화상형성장치, 및인쇄매체 식별방법
JP2015034810A (ja) * 2013-07-09 2015-02-19 株式会社リコー センサ装置及び画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3667183B2 (ja) プリント装置およびプリント媒体種類判別方法
JP3530727B2 (ja) 記録装置及び記録制御方法
JP2010214865A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP2001219551A (ja) 記録システムおよびインクジェット記録装置
JPH11342604A (ja) 非記録期間内でインクの予熱を行なうインクジェット記録システム
JP2002205390A (ja) インクジェット記録装置及び予備吐出制御方法
JP2002188997A (ja) シート材判別装置および記録装置
JPH04141470A (ja) インクジェット記録装置および方法
JPH0516462A (ja) 記録装置
JP2000071470A (ja) インクタンク及びそのインクタンクを用いた記録装置
JPH11188863A (ja) 印字装置
JPH11170678A (ja) 記録装置および記録制御方法並びに記録制御プログラムを記録した記録媒体
JP3226642B2 (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録装置における濃度調整方法
JPH0789157A (ja) 記録装置および該装置を備えた情報処理システム
JP2003053953A (ja) 印刷装置および縁無し印刷方法
JP4497635B2 (ja) 画像記録装置および記録方法
JP2002067444A (ja) プリンタ装置
JP2001301144A (ja) インクジェット記録装置、及び記録媒体判別方法
JP2886993B2 (ja) 記録媒体の判別方法、記録方法及び記録装置
JPH0596835A (ja) 画像記録装置
JP2000218884A (ja) 記録装置
JP2000272102A (ja) インクジェット記録装置
JP2002001935A (ja) ファクシミリ装置
JP2002127392A (ja) 記録装置および記録方法
JP3308919B2 (ja) 記録装置