JP2002127392A - 記録装置および記録方法 - Google Patents
記録装置および記録方法Info
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- JP2002127392A JP2002127392A JP2000323038A JP2000323038A JP2002127392A JP 2002127392 A JP2002127392 A JP 2002127392A JP 2000323038 A JP2000323038 A JP 2000323038A JP 2000323038 A JP2000323038 A JP 2000323038A JP 2002127392 A JP2002127392 A JP 2002127392A
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- recording medium
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 記録媒体が斜行している場合でも記録媒体に
斜めに記録されることを防止する。 【解決手段】 プラテン27上に距離Lだけ離間して配
置された2つの斜行検出センサ101および102を備
え、記録媒体3の斜行が検出された場合には、記録デー
タを斜行角度にあわせて回転変換し、キャリッジの移動
に沿った領域に分割されたデータをキャリッジ32の走
査に伴って記録ヘッド14に転送することで、記録媒体
を正しく搬送した場合と同様な記録を行う。
斜めに記録されることを防止する。 【解決手段】 プラテン27上に距離Lだけ離間して配
置された2つの斜行検出センサ101および102を備
え、記録媒体3の斜行が検出された場合には、記録デー
タを斜行角度にあわせて回転変換し、キャリッジの移動
に沿った領域に分割されたデータをキャリッジ32の走
査に伴って記録ヘッド14に転送することで、記録媒体
を正しく搬送した場合と同様な記録を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録装置および記
録方法に関し、特に、所定方向に配列された複数の記録
素子を有する記録ヘッドを搭載したキャリッジを、記録
素子の配列方向と略直交する方向に記録媒体上で走査さ
せて記録を行う記録装置および記録方法に関する。
録方法に関し、特に、所定方向に配列された複数の記録
素子を有する記録ヘッドを搭載したキャリッジを、記録
素子の配列方向と略直交する方向に記録媒体上で走査さ
せて記録を行う記録装置および記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばワードプロセッサ、パーソナルコ
ンピュータ、ファクシミリ等に於ける情報出力装置とし
て、所望される文字や画像等の情報を用紙やフィルム等
シート状の記録媒体に記録を行うプリンタがある。
ンピュータ、ファクシミリ等に於ける情報出力装置とし
て、所望される文字や画像等の情報を用紙やフィルム等
シート状の記録媒体に記録を行うプリンタがある。
【0003】プリンタの記録方式としては様々な方式が
知られているが、用紙等の記録媒体に非接触記録が可能
である、カラー化が容易である、静粛性に富む、等の理
由でインクジェット方式が近年特に注目されており、又
その構成としては所望される記録情報に応じてインクを
吐出する記録ヘッドを装着すると共に用紙等の記録媒体
の送り方向と直角な方向に往復走査しながら記録を行な
うシリアル記録方式が安価で小型化が容易などの点から
一般的に広く用いられている。
知られているが、用紙等の記録媒体に非接触記録が可能
である、カラー化が容易である、静粛性に富む、等の理
由でインクジェット方式が近年特に注目されており、又
その構成としては所望される記録情報に応じてインクを
吐出する記録ヘッドを装着すると共に用紙等の記録媒体
の送り方向と直角な方向に往復走査しながら記録を行な
うシリアル記録方式が安価で小型化が容易などの点から
一般的に広く用いられている。
【0004】一般的なシリアル型のインクジェット記録
装置では、記録用紙やOHP用のフィルム等シート状の
記録媒体がプラテンに沿って搬送されるように構成され
ており、搬送方向の上流側には一対のローラなどからな
る給紙手段が設置されており、下流側には一対のローラ
などからなる排紙手段が設置されている。また、給紙手
段の近傍および排紙手段の近傍には、記録媒体の有無を
検出する給紙センサおよび排紙センサがそれぞれ設置さ
れている。
装置では、記録用紙やOHP用のフィルム等シート状の
記録媒体がプラテンに沿って搬送されるように構成され
ており、搬送方向の上流側には一対のローラなどからな
る給紙手段が設置されており、下流側には一対のローラ
などからなる排紙手段が設置されている。また、給紙手
段の近傍および排紙手段の近傍には、記録媒体の有無を
検出する給紙センサおよび排紙センサがそれぞれ設置さ
れている。
【0005】給紙手段と排紙手段との間で搬送方向と直
交する方向(以下、「紙幅方向」という。)に往復移動
するキャリッジには、記録ヘッドがプラテン上の記録媒
体に対して所定の隙間をおいて対向するように搭載され
ている。また、キャリッジの記録ヘッドの近傍には紙幅
センサが設置されており、この紙幅センサは、キャリッ
ジの移動に伴なって、プラテンからの反射光量と記録媒
体からの反射光量との差を読み取り、記録媒体の幅(以
下、「紙幅」という。)および記録媒体の種類(以下、
「紙種」という。)を検出するようになっている。
交する方向(以下、「紙幅方向」という。)に往復移動
するキャリッジには、記録ヘッドがプラテン上の記録媒
体に対して所定の隙間をおいて対向するように搭載され
ている。また、キャリッジの記録ヘッドの近傍には紙幅
センサが設置されており、この紙幅センサは、キャリッ
ジの移動に伴なって、プラテンからの反射光量と記録媒
体からの反射光量との差を読み取り、記録媒体の幅(以
下、「紙幅」という。)および記録媒体の種類(以下、
「紙種」という。)を検出するようになっている。
【0006】上記のような構成のインクジェット記録装
置で記録を行う際には、最初に記録媒体の先端がプラテ
ンの上流側に設けられた給紙センサにより検出された位
置から、記録媒体の先端が排紙手段に達するのに必要な
所定の紙送り量だけ、記録媒体を給紙手段によりプラテ
ンに沿わせて搬送方向に送る。ここで、プラテンの下流
側に設けられた排紙センサにより記録媒体の有無を調
べ、記録媒体が無しと検出された場合には、記録媒体が
排紙手段に達していないと判断してジャムであることを
知らせる。排紙センサにより記録媒体が有りと検出され
た場合には、記録媒体が正常に排紙手段に達していると
判断し、キャリッジを移動させて紙幅、紙種の検出動作
を行った後、実際の記録動作に入る。
置で記録を行う際には、最初に記録媒体の先端がプラテ
ンの上流側に設けられた給紙センサにより検出された位
置から、記録媒体の先端が排紙手段に達するのに必要な
所定の紙送り量だけ、記録媒体を給紙手段によりプラテ
ンに沿わせて搬送方向に送る。ここで、プラテンの下流
側に設けられた排紙センサにより記録媒体の有無を調
べ、記録媒体が無しと検出された場合には、記録媒体が
排紙手段に達していないと判断してジャムであることを
知らせる。排紙センサにより記録媒体が有りと検出され
た場合には、記録媒体が正常に排紙手段に達していると
判断し、キャリッジを移動させて紙幅、紙種の検出動作
を行った後、実際の記録動作に入る。
【0007】通常の記録モードでは以上のような動作を
行うが、記録媒体の先端から記録ヘッドが記録をする位
置まで距離があるので、記録媒体の先端部には記録が行
なわれない大きな余白の領域ができる。そこで、大きな
余白をとらずに記録媒体の先端にすぐ近い位置から記録
を行なう先後端モードが提案されている。
行うが、記録媒体の先端から記録ヘッドが記録をする位
置まで距離があるので、記録媒体の先端部には記録が行
なわれない大きな余白の領域ができる。そこで、大きな
余白をとらずに記録媒体の先端にすぐ近い位置から記録
を行なう先後端モードが提案されている。
【0008】先後端モードで記録を行う際には、記録媒
体を給紙手段によりプラテンに向けて送り、記録媒体の
先端が給紙センサで検出されるまで給紙を続ける。給紙
センサにより記録媒体が検出されたら、記録媒体の先端
が記録ヘッドの記録位置を越えるのに必要な所定の紙送
り量Aだけ、記録媒体を給紙手段により搬送する。次
に、キャリッジを紙幅方向に移動させて紙幅センサによ
り紙幅、紙種の検出動作を行ない紙種を判別する。紙種
の検出動作で異常が検出されたらエラー処理を行う。紙
種が正しく判別された後、実際の記録動作に入る。
体を給紙手段によりプラテンに向けて送り、記録媒体の
先端が給紙センサで検出されるまで給紙を続ける。給紙
センサにより記録媒体が検出されたら、記録媒体の先端
が記録ヘッドの記録位置を越えるのに必要な所定の紙送
り量Aだけ、記録媒体を給紙手段により搬送する。次
に、キャリッジを紙幅方向に移動させて紙幅センサによ
り紙幅、紙種の検出動作を行ない紙種を判別する。紙種
の検出動作で異常が検出されたらエラー処理を行う。紙
種が正しく判別された後、実際の記録動作に入る。
【0009】上述した2つの記録モードにおいて、通常
モードでは排紙センサにより記録媒体が正常に排紙手段
に達していることを確認しているが、先後端モードでは
排紙センサによる確認を行っていない。このため、所定
の紙送り量だけ記録媒体が正常に送られた後、ジャム等
が発生して記録媒体の先端が排紙センサには到達しない
状態となったことを検出できないという問題が生じる。
モードでは排紙センサにより記録媒体が正常に排紙手段
に達していることを確認しているが、先後端モードでは
排紙センサによる確認を行っていない。このため、所定
の紙送り量だけ記録媒体が正常に送られた後、ジャム等
が発生して記録媒体の先端が排紙センサには到達しない
状態となったことを検出できないという問題が生じる。
【0010】特開平5−58012号公報には、この問
題を解決するべく、プラテン上の所定位置に記録媒体を
給送した後記録を行うような場合でも、構成を複雑にす
ることなく記録媒体の給送状態を判断することが可能な
画像記録装置が開示されている。
題を解決するべく、プラテン上の所定位置に記録媒体を
給送した後記録を行うような場合でも、構成を複雑にす
ることなく記録媒体の給送状態を判断することが可能な
画像記録装置が開示されている。
【0011】該公報に記載された画像記録装置は、記録
媒体をプラテン上の所定の位置に達するまで送った後、
紙幅検出手段により前記記録媒体の幅の検出を行い、検
出された幅に基づいて画像記録動作を制御する装置にお
いて、紙幅検出手段により得た信号に基づいて、記録媒
体の搬送状態の良否の判断、あるいはプラテン上に給送
された記録媒体の位置ズレ量の検出を行う。すなわち、
記録媒体の幅を検出する紙幅検出手段によって記録媒体
の搬送状態の良否又は位置ズレ量を検出するものであ
る。
媒体をプラテン上の所定の位置に達するまで送った後、
紙幅検出手段により前記記録媒体の幅の検出を行い、検
出された幅に基づいて画像記録動作を制御する装置にお
いて、紙幅検出手段により得た信号に基づいて、記録媒
体の搬送状態の良否の判断、あるいはプラテン上に給送
された記録媒体の位置ズレ量の検出を行う。すなわち、
記録媒体の幅を検出する紙幅検出手段によって記録媒体
の搬送状態の良否又は位置ズレ量を検出するものであ
る。
【0012】また、特開平5−96835号公報には、
インクジェットヘッドを搭載するキャリッジに記録媒体
の有無を検出するセンサを設け、記録媒体が存在しない
部分へのインク吐出を防止する構成が開示されている。
インクジェットヘッドを搭載するキャリッジに記録媒体
の有無を検出するセンサを設け、記録媒体が存在しない
部分へのインク吐出を防止する構成が開示されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
公報に記載された構成では、記録媒体が斜めに搬送され
た場合(以下、斜行と称する)、プラテン上にインクを
吐出することは避けられるが、記録用紙が斜行して搬送
された状態を検出して単に通知をするだけであり、適正
な記録を行うように姿勢を補正するものでは無い。従っ
て、使用者が用紙の姿勢をその都度補正しない場合には
記録媒体には傾斜した斜めの画像が記録されることにな
る。
公報に記載された構成では、記録媒体が斜めに搬送され
た場合(以下、斜行と称する)、プラテン上にインクを
吐出することは避けられるが、記録用紙が斜行して搬送
された状態を検出して単に通知をするだけであり、適正
な記録を行うように姿勢を補正するものでは無い。従っ
て、使用者が用紙の姿勢をその都度補正しない場合には
記録媒体には傾斜した斜めの画像が記録されることにな
る。
【0014】本発明は以上のような状況に鑑みてなされ
たものであり、記録媒体が斜行している場合でも記録媒
体に斜めに記録されることを防止することが可能な記録
装置および記録方法を提供することを目的とする。
たものであり、記録媒体が斜行している場合でも記録媒
体に斜めに記録されることを防止することが可能な記録
装置および記録方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の記録装置は、所定方向に配列された複数の記
録素子を有する記録ヘッドを搭載したキャリッジを、前
記記録素子の配列方向と略直交する方向にガイド軸に沿
って記録媒体上で走査させて記録を行う記録装置であっ
て、前記記録媒体を搬送する搬送手段と、前記搬送手段
によって搬送される前記記録媒体の先端の傾斜角度を検
出する検出手段と、前記検出手段の検出結果から、前記
記録媒体が傾斜して搬送されているか否かを判定する判
定手段と、前記判定手段により傾斜して搬送されている
と判定された記録媒体に対して、記録データが斜めに記
録されることを防止する記録角度制御手段とを備えてい
る。
に本発明の記録装置は、所定方向に配列された複数の記
録素子を有する記録ヘッドを搭載したキャリッジを、前
記記録素子の配列方向と略直交する方向にガイド軸に沿
って記録媒体上で走査させて記録を行う記録装置であっ
て、前記記録媒体を搬送する搬送手段と、前記搬送手段
によって搬送される前記記録媒体の先端の傾斜角度を検
出する検出手段と、前記検出手段の検出結果から、前記
記録媒体が傾斜して搬送されているか否かを判定する判
定手段と、前記判定手段により傾斜して搬送されている
と判定された記録媒体に対して、記録データが斜めに記
録されることを防止する記録角度制御手段とを備えてい
る。
【0016】また、上記目的を達成する本発明の記録方
法は、所定方向に配列された複数の記録素子を有する記
録ヘッドを搭載したキャリッジを、前記記録素子の配列
方向と略直交する方向にガイド軸に沿って記録媒体上で
走査させて記録を行う記録方法であって、前記記録媒体
を搬送する搬送工程と、前記搬送工程において搬送され
る前記記録媒体の先端の傾斜角度を検出する検出工程
と、前記検出工程の検出結果から、前記記録媒体が傾斜
して搬送されているか否かを判定する判定工程と、前記
判定工程で傾斜して搬送されていると判定された記録媒
体に対して、記録データが斜めに記録されることを防止
する記録角度制御工程とを備えている。
法は、所定方向に配列された複数の記録素子を有する記
録ヘッドを搭載したキャリッジを、前記記録素子の配列
方向と略直交する方向にガイド軸に沿って記録媒体上で
走査させて記録を行う記録方法であって、前記記録媒体
を搬送する搬送工程と、前記搬送工程において搬送され
る前記記録媒体の先端の傾斜角度を検出する検出工程
と、前記検出工程の検出結果から、前記記録媒体が傾斜
して搬送されているか否かを判定する判定工程と、前記
判定工程で傾斜して搬送されていると判定された記録媒
体に対して、記録データが斜めに記録されることを防止
する記録角度制御工程とを備えている。
【0017】すなわち、搬送される記録媒体の先端の傾
斜角度を検出し、記録媒体が傾斜して搬送されているか
否かを判定し、傾斜して搬送されていると判定された記
録媒体に対して、記録データが斜めに記録されることを
データ処理や機械的回転運動によって防止する。
斜角度を検出し、記録媒体が傾斜して搬送されているか
否かを判定し、傾斜して搬送されていると判定された記
録媒体に対して、記録データが斜めに記録されることを
データ処理や機械的回転運動によって防止する。
【0018】このようにすると、記録媒体が斜行してい
る場合でも記録媒体に斜めに記録されることを防止する
ことができ、搬送状態に関わらず記録媒体に常に正しい
角度で記録することができる。
る場合でも記録媒体に斜めに記録されることを防止する
ことができ、搬送状態に関わらず記録媒体に常に正しい
角度で記録することができる。
【0019】
【発明の実施の説明】以下添付図面を参照して本発明の
好適な実施形態について詳細に説明する。
好適な実施形態について詳細に説明する。
【0020】なお、以下に説明する実施形態では、イン
クジェット記録方式を用いた記録装置としてプリンタを
例に挙げ説明する。
クジェット記録方式を用いた記録装置としてプリンタを
例に挙げ説明する。
【0021】なお、本明細書において、「記録」(「プ
リント」という場合もある)とは、文字、図形等有意の
情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、ま
た人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものである
か否かを問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パター
ン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も言うも
のとする。
リント」という場合もある)とは、文字、図形等有意の
情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、ま
た人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものである
か否かを問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パター
ン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も言うも
のとする。
【0022】ここで、「記録媒体」とは、一般的な記録
装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチッ
ク・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、
皮革等、インクを受容可能なものも言うものとする。
装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチッ
ク・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、
皮革等、インクを受容可能なものも言うものとする。
【0023】さらに、「インク」(「液体」と言う場合
もある)とは、上記「記録(プリント)」の定義と同様
広く解釈されるべきもので、記録媒体上に付与されるこ
とによって、画像、模様、パターン等の形成または記録
媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付
与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され
得る液体を言うものとする。
もある)とは、上記「記録(プリント)」の定義と同様
広く解釈されるべきもので、記録媒体上に付与されるこ
とによって、画像、模様、パターン等の形成または記録
媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付
与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され
得る液体を言うものとする。
【0024】はじめに、本発明の好適な実施形態である
インクジェットプリンタの以下の実施形態に共通な部分
について説明する。
インクジェットプリンタの以下の実施形態に共通な部分
について説明する。
【0025】図1は本発明の好適な実施形態としてのイ
ンクジェットプリンタの構成を示す断面図であり、図2
は図1のプリンタのプラテン部分の平面図であり、図3
は図1のプリンタのキャリッジの部分斜視図である。こ
れらの図を参照して本実施形態について説明する。
ンクジェットプリンタの構成を示す断面図であり、図2
は図1のプリンタのプラテン部分の平面図であり、図3
は図1のプリンタのキャリッジの部分斜視図である。こ
れらの図を参照して本実施形態について説明する。
【0026】図1に示すように、本体1の底部には、所
定の大きさに切断されたコート紙(インクを吸収しやす
くするコーティングが表面に施された紙)や、OHP用
のクリアシートなどの記録媒体3が収容されたカセット
2が取り外し可能に装着されている。記録媒体3の一端
の上方にはピックアップローラ4が設置されており、ピ
ックアップローラ4に隣接して2個のガイド板5a,5
bが設けられている。
定の大きさに切断されたコート紙(インクを吸収しやす
くするコーティングが表面に施された紙)や、OHP用
のクリアシートなどの記録媒体3が収容されたカセット
2が取り外し可能に装着されている。記録媒体3の一端
の上方にはピックアップローラ4が設置されており、ピ
ックアップローラ4に隣接して2個のガイド板5a,5
bが設けられている。
【0027】2個のガイド板5a,5bの図示左側に
は、給紙手段を構成する一対の給紙ローラ6a,6b、
プラテン7および排紙手段を構成する一対の排紙ローラ
8a,8bが順に列をなして設置されている。この給紙
手段と排紙手段とにより搬送手段が構成されている。一
対の排紙ローラ8a,8bの図示左側には、排紙トレイ
9が本体1の外部に突出するように取り外し可能に装着
されている。
は、給紙手段を構成する一対の給紙ローラ6a,6b、
プラテン7および排紙手段を構成する一対の排紙ローラ
8a,8bが順に列をなして設置されている。この給紙
手段と排紙手段とにより搬送手段が構成されている。一
対の排紙ローラ8a,8bの図示左側には、排紙トレイ
9が本体1の外部に突出するように取り外し可能に装着
されている。
【0028】ガイド板5aには給紙センサ10が給紙ロ
ーラ6aに近接して設置されており、他方、排紙ローラ
8aの図示右側に近接した位置には排紙センサ11が設
置されている(図2参照)。給紙センサ10および排紙
センサ11の各々は、記録媒体3に臨んで設けられた反
射型フォトセンサにより記録媒体3からの反射光を読み
取る方式のものや、記録媒体3と接触して可動するレバ
ーの変位をフォトセンサやマイクロスイッチで検出する
方式のものである。
ーラ6aに近接して設置されており、他方、排紙ローラ
8aの図示右側に近接した位置には排紙センサ11が設
置されている(図2参照)。給紙センサ10および排紙
センサ11の各々は、記録媒体3に臨んで設けられた反
射型フォトセンサにより記録媒体3からの反射光を読み
取る方式のものや、記録媒体3と接触して可動するレバ
ーの変位をフォトセンサやマイクロスイッチで検出する
方式のものである。
【0029】なお、図示しないが、排紙ローラ8aの排
紙トレイ9側のすぐ近傍には、後述する手差しによる記
録の場合に、排紙トレイ9から手差しされた記録媒体の
先端を検出するための、排紙センサ11の可動レバーが
配置されている。
紙トレイ9側のすぐ近傍には、後述する手差しによる記
録の場合に、排紙トレイ9から手差しされた記録媒体の
先端を検出するための、排紙センサ11の可動レバーが
配置されている。
【0030】キャリッジ12は、給紙ローラ6aと平行
に本体1に設置されたガイド軸13に摺動可能に嵌合さ
れており、不図示のタイミングベルト、プーリ、モータ
などからなる駆動手段により、記録媒体3がプラテン7
上を搬送される搬送方向(矢印A方向)に対して直交す
る紙幅方向(矢印B方向およびその逆方向)に往復移動
される。
に本体1に設置されたガイド軸13に摺動可能に嵌合さ
れており、不図示のタイミングベルト、プーリ、モータ
などからなる駆動手段により、記録媒体3がプラテン7
上を搬送される搬送方向(矢印A方向)に対して直交す
る紙幅方向(矢印B方向およびその逆方向)に往復移動
される。
【0031】キャリッジ12にはインクを吐出口(不図
示)から吐出して記録を行なう記録ヘッド14が取り外
し可能に搭載されており、記録ヘッド14の吐出口が開
口する吐出口面14aは、プラテン7に対して所定の隙
間(例えば、0.75mm)をおいて対向している。
示)から吐出して記録を行なう記録ヘッド14が取り外
し可能に搭載されており、記録ヘッド14の吐出口が開
口する吐出口面14aは、プラテン7に対して所定の隙
間(例えば、0.75mm)をおいて対向している。
【0032】吐出口面14aのすぐ近傍には紙幅センサ
15がキャリッジ12に設置されており、紙幅センサ1
5は光を照射してその反射光の光量を読み取る反射型フ
ォトセンサからなるものである。プラテン7上の紙幅セ
ンサ15の照射光の経路の一部位には、反射光の光量を
大きくするニッケルメッキが表面に施された銀色板16
(図2参照)が取り付けられている。プラテン7の他の
表面は、反射光の光量を小さくするために黒色の亜鉛メ
ッキが施されている。
15がキャリッジ12に設置されており、紙幅センサ1
5は光を照射してその反射光の光量を読み取る反射型フ
ォトセンサからなるものである。プラテン7上の紙幅セ
ンサ15の照射光の経路の一部位には、反射光の光量を
大きくするニッケルメッキが表面に施された銀色板16
(図2参照)が取り付けられている。プラテン7の他の
表面は、反射光の光量を小さくするために黒色の亜鉛メ
ッキが施されている。
【0033】また、紙幅センサ15と記録ヘッド14の
吐出口とは、後述する先後端モード(図5(b)参照)
の場合の記録媒体3の先端と記録可能領域3bの先端と
の距離だけ、搬送方向において離れている。
吐出口とは、後述する先後端モード(図5(b)参照)
の場合の記録媒体3の先端と記録可能領域3bの先端と
の距離だけ、搬送方向において離れている。
【0034】記録媒体3に記録を行うときの動作につい
て説明する。カセット2内に設置されている記録媒体3
の一番上の一枚が、ピックアップローラ4により2個の
ガイド板5a,5bの間に送り出されてその先端が一対
の給紙ローラ6a,6bのニップ部に達する。
て説明する。カセット2内に設置されている記録媒体3
の一番上の一枚が、ピックアップローラ4により2個の
ガイド板5a,5bの間に送り出されてその先端が一対
の給紙ローラ6a,6bのニップ部に達する。
【0035】その後、記録媒体3は、一対の給紙ローラ
6a,6bが図示矢印方向(図1)に回転することによ
り挟持搬送されて、プラテン7に沿わされて搬送方向
(矢印A方向)に送られる。プラテン7を通過した記録
媒体3は、一対の給紙ローラ6a,6bと同期して図示
矢印方向(図1)に回転する一対の排紙ローラ8a,8
bにより挟持搬送されて排紙トレイ9に排出される。
6a,6bが図示矢印方向(図1)に回転することによ
り挟持搬送されて、プラテン7に沿わされて搬送方向
(矢印A方向)に送られる。プラテン7を通過した記録
媒体3は、一対の給紙ローラ6a,6bと同期して図示
矢印方向(図1)に回転する一対の排紙ローラ8a,8
bにより挟持搬送されて排紙トレイ9に排出される。
【0036】記録ヘッド14は、キャリッジ12により
移動されながらプラテン7上の記録媒体3に対してイン
クを吐出して記録を行なう。また、手差しによる記録の
場合には、記録媒体3が排紙トレイ9に沿って挿入され
て一対の排紙ローラ8a,8bのニップ部に達すると、
それが排紙センサ11の不図示の可動レバーにより感知
されて、一対の排紙ローラ8a,8bが図示矢印方向
(図1)と逆方向に回転して記録媒体3を矢印A方向と
逆方向にプラテン7に沿わせて所定の紙送り量だけ送
る。このときに、一対の給紙ローラ6a,6bも一対の
排紙ローラ8a,8bと同期して図示矢印方向(図1)
と逆方向に回転する。記録媒体3が所定の位置まで送ら
れた後は、記録ヘッド14による記録に伴って記録媒体
3は矢印A方向に搬送されて排紙トレイ9に排出され
る。
移動されながらプラテン7上の記録媒体3に対してイン
クを吐出して記録を行なう。また、手差しによる記録の
場合には、記録媒体3が排紙トレイ9に沿って挿入され
て一対の排紙ローラ8a,8bのニップ部に達すると、
それが排紙センサ11の不図示の可動レバーにより感知
されて、一対の排紙ローラ8a,8bが図示矢印方向
(図1)と逆方向に回転して記録媒体3を矢印A方向と
逆方向にプラテン7に沿わせて所定の紙送り量だけ送
る。このときに、一対の給紙ローラ6a,6bも一対の
排紙ローラ8a,8bと同期して図示矢印方向(図1)
と逆方向に回転する。記録媒体3が所定の位置まで送ら
れた後は、記録ヘッド14による記録に伴って記録媒体
3は矢印A方向に搬送されて排紙トレイ9に排出され
る。
【0037】図4は、プリンタの正面側(排紙トレイ9
側)に設けられる操作パネル17の例を示す図である。
操作パネル17には、ユーザが記録開始を指示するため
のスタートキー17aと、通常モードおよび先後端モー
ドのいずれかを指定するための記録モード指定キー17
bおよび17cが設けられている。
側)に設けられる操作パネル17の例を示す図である。
操作パネル17には、ユーザが記録開始を指示するため
のスタートキー17aと、通常モードおよび先後端モー
ドのいずれかを指定するための記録モード指定キー17
bおよび17cが設けられている。
【0038】図5は、通常の記録モードおよび先後端モ
ードのときに記録媒体に記録される領域を示す図であ
り、(a)が通常の記録モード、(b)が先後端モード
の記録領域をそれぞれ示している。
ードのときに記録媒体に記録される領域を示す図であ
り、(a)が通常の記録モード、(b)が先後端モード
の記録領域をそれぞれ示している。
【0039】図示されたように、通常の記録モードのと
きの記録可能領域3aは、記録媒体3の先端および後端
からそれぞれ16mm内側である。この16mmという
距離は、記録媒体3の先端が排紙センサ11に達したと
きの記録ヘッドの移動可能領域との距離に対応してい
る。一方、先後端モードのときの記録可能領域3bは、
記録媒体3の先端および後端からそれぞれ5mm内側で
ある。なお、ここで記載した16mmおよび5mmとい
う距離はあくまで例であり、各プリンタの構成および設
定により変更することができる。また、記録可能領域3
aおよび3bの幅は同じである。
きの記録可能領域3aは、記録媒体3の先端および後端
からそれぞれ16mm内側である。この16mmという
距離は、記録媒体3の先端が排紙センサ11に達したと
きの記録ヘッドの移動可能領域との距離に対応してい
る。一方、先後端モードのときの記録可能領域3bは、
記録媒体3の先端および後端からそれぞれ5mm内側で
ある。なお、ここで記載した16mmおよび5mmとい
う距離はあくまで例であり、各プリンタの構成および設
定により変更することができる。また、記録可能領域3
aおよび3bの幅は同じである。
【0040】次に、上述した装置の記録制御を実行する
ための制御構成について説明する。
ための制御構成について説明する。
【0041】図6はインクジェットプリンタの制御回路
の構成を示すブロック図である。制御回路を示す同図に
おいて、1700は記録信号を入力するインターフェー
ス、1701はMPU、1702はMPU1701が実
行する制御プログラムを格納するROM、1703は各
種データ(上記記録信号やヘッドに供給される記録デー
タ等)を保存しておくDRAMである。1704は記録
ヘッド14に対する記録データの供給制御を行うゲート
アレイ(G.A.)であり、インターフェース170
0、MPU1701、RAM1703間のデータ転送制
御も行う。1710は記録ヘッド14を搭載したキャリ
ッジ12を搬送するためのキャリアモータ、1709は
記録媒体3の搬送のための搬送モータである。1705
は記録ヘッド14を駆動するヘッドドライバ、170
6,1707はそれぞれ搬送モータ1709、キャリア
モータ1710を駆動するためのモータドライバであ
る。
の構成を示すブロック図である。制御回路を示す同図に
おいて、1700は記録信号を入力するインターフェー
ス、1701はMPU、1702はMPU1701が実
行する制御プログラムを格納するROM、1703は各
種データ(上記記録信号やヘッドに供給される記録デー
タ等)を保存しておくDRAMである。1704は記録
ヘッド14に対する記録データの供給制御を行うゲート
アレイ(G.A.)であり、インターフェース170
0、MPU1701、RAM1703間のデータ転送制
御も行う。1710は記録ヘッド14を搭載したキャリ
ッジ12を搬送するためのキャリアモータ、1709は
記録媒体3の搬送のための搬送モータである。1705
は記録ヘッド14を駆動するヘッドドライバ、170
6,1707はそれぞれ搬送モータ1709、キャリア
モータ1710を駆動するためのモータドライバであ
る。
【0042】上記制御構成の動作を説明すると、インタ
ーフェース1700に記録信号が入るとゲートアレイ1
704とMPU1701との間で記録信号がプリント用
の記録データに変換される。そして、モータドライバ1
706、1707が駆動されると共に、ヘッドドライバ
1705に送られた記録データに従って記録ヘッド14
が駆動され、記録が行われる。
ーフェース1700に記録信号が入るとゲートアレイ1
704とMPU1701との間で記録信号がプリント用
の記録データに変換される。そして、モータドライバ1
706、1707が駆動されると共に、ヘッドドライバ
1705に送られた記録データに従って記録ヘッド14
が駆動され、記録が行われる。
【0043】ここでは、MPU1701が実行する制御
プログラムをROM1702に格納するものとしたが、
EEPROM等の消去/書き込みが可能な記憶媒体を更
に追加して、インクジェットプリンタと接続されたホス
トコンピュータから制御プログラムを変更できるように
構成することもできる。
プログラムをROM1702に格納するものとしたが、
EEPROM等の消去/書き込みが可能な記憶媒体を更
に追加して、インクジェットプリンタと接続されたホス
トコンピュータから制御プログラムを変更できるように
構成することもできる。
【0044】なお、インクタンクと記録ヘッド14とは
一体的に形成されて交換可能なインクカートリッジを構
成しても良いが、これらインクタンクと記録ヘッド14
とを分離可能に構成して、インクがなくなったときにイ
ンクタンクだけを交換できるようにしても良い。
一体的に形成されて交換可能なインクカートリッジを構
成しても良いが、これらインクタンクと記録ヘッド14
とを分離可能に構成して、インクがなくなったときにイ
ンクタンクだけを交換できるようにしても良い。
【0045】図7は、インクタンクと記録ヘッドとが分
離可能なインクカートリッジIJCの構成を示す外観斜
視図である。インクカートリッジIJCは、図7に示す
ように、境界線Kの位置でインクタンクITと記録ヘッ
ド14とが分離可能である。インクカートリッジIJC
にはこれがキャリッジ12に搭載されたときには、キャ
リッジ12側から供給される電気信号を受け取るための
電極(不図示)が設けられており、この電気信号によっ
て、前述のように記録ヘッド14が駆動されてインクが
吐出される。
離可能なインクカートリッジIJCの構成を示す外観斜
視図である。インクカートリッジIJCは、図7に示す
ように、境界線Kの位置でインクタンクITと記録ヘッ
ド14とが分離可能である。インクカートリッジIJC
にはこれがキャリッジ12に搭載されたときには、キャ
リッジ12側から供給される電気信号を受け取るための
電極(不図示)が設けられており、この電気信号によっ
て、前述のように記録ヘッド14が駆動されてインクが
吐出される。
【0046】なお、図7において、500はインク吐出
口列である。また、インクタンクITにはインクを保持
するために繊維質状もしくは多孔質状のインク吸収体が
設けられている。
口列である。また、インクタンクITにはインクを保持
するために繊維質状もしくは多孔質状のインク吸収体が
設けられている。
【0047】以下、このような構成のインクジェットプ
リンタにおいて、記録媒体が斜行した際に斜めに記録す
ることを防止する、いくつかの実施形態について説明す
る。
リンタにおいて、記録媒体が斜行した際に斜めに記録す
ることを防止する、いくつかの実施形態について説明す
る。
【0048】[第1の実施形態]第1の実施形態は、記
録媒体の斜行角度を検出し、検出した斜行角度に合わせ
て記録するデータを回転させて、記録媒体上に記録する
ものである。
録媒体の斜行角度を検出し、検出した斜行角度に合わせ
て記録するデータを回転させて、記録媒体上に記録する
ものである。
【0049】始めに本実施形態における斜行角度の検出
について説明する。図8は本実施形態のプラテン部分の
平面図である。図示したように、本実施形態は図2に示
した構成に加えて、プラテン27上に距離Lだけ離間し
て配置された2つの斜行検出センサ101および102
と、キャリッジ32に2つの紙幅センサ35aおよび3
5bを備えている。
について説明する。図8は本実施形態のプラテン部分の
平面図である。図示したように、本実施形態は図2に示
した構成に加えて、プラテン27上に距離Lだけ離間し
て配置された2つの斜行検出センサ101および102
と、キャリッジ32に2つの紙幅センサ35aおよび3
5bを備えている。
【0050】斜行検出センサ101,102は反射光に
よりセンサ上に記録媒体が存在するか否かを検出するよ
うに構成されており、給紙された記録媒体がプラテン上
を通過する際、センサ101,102が同時に記録媒体
を検出すれば、給紙は正常であり、斜行していないと判
断する。また、同時でない場合には、センサ101,1
02の距離L、センサ101,102の検出時間のずれ
t、及び給紙ローラ6aの回転速度から決定される記録
媒体の搬送速度vより、斜行角度θが以下の関係式より
算出される。
よりセンサ上に記録媒体が存在するか否かを検出するよ
うに構成されており、給紙された記録媒体がプラテン上
を通過する際、センサ101,102が同時に記録媒体
を検出すれば、給紙は正常であり、斜行していないと判
断する。また、同時でない場合には、センサ101,1
02の距離L、センサ101,102の検出時間のずれ
t、及び給紙ローラ6aの回転速度から決定される記録
媒体の搬送速度vより、斜行角度θが以下の関係式より
算出される。
【0051】 θ=arctan(t/L)、t≡t101−t102 ここでθは、紙幅方向に対する記録媒体の斜行角度であ
る。
る。
【0052】斜行が検出された場合には、記録データを
斜行角度にあわせて回転変換し、更に必要であれば記録
媒体の余白部分が所定の大きさとなるように移動変換す
る。このようにして現在給紙されている記録媒体上に記
録データが適正にレイアウトされたら、次に記録データ
をシリアル走査用のデータに変換する。これは記録ヘッ
ドの1回の走査に対応した細長い領域への切り出し変換
である。この細長い領域はキャリッジの移動に沿った領
域であるので、分割されたデータをキャリッジ32の走
査に伴って記録ヘッド14に転送することで、記録媒体
を正しく搬送した場合と同様に適正な記録が行われる。
斜行角度にあわせて回転変換し、更に必要であれば記録
媒体の余白部分が所定の大きさとなるように移動変換す
る。このようにして現在給紙されている記録媒体上に記
録データが適正にレイアウトされたら、次に記録データ
をシリアル走査用のデータに変換する。これは記録ヘッ
ドの1回の走査に対応した細長い領域への切り出し変換
である。この細長い領域はキャリッジの移動に沿った領
域であるので、分割されたデータをキャリッジ32の走
査に伴って記録ヘッド14に転送することで、記録媒体
を正しく搬送した場合と同様に適正な記録が行われる。
【0053】従来の記録解像度が360dpi程度の低
解像度プリンタでは、データを斜めに回転変換すること
により、特に線画やテキストなどのエッジ部分に階段状
ノイズが目立ち、記録品位が低下してしまう。しかしな
がら、近年ではプリンタの記録解像度の向上がめざまし
く、1200dpiを越えるプリンタが安価に入手可能
となっている。このような高解像度プリンタにおいて
は、階段状ノイズがほとんど目立たないので、この方法
は非常に有効である。
解像度プリンタでは、データを斜めに回転変換すること
により、特に線画やテキストなどのエッジ部分に階段状
ノイズが目立ち、記録品位が低下してしまう。しかしな
がら、近年ではプリンタの記録解像度の向上がめざまし
く、1200dpiを越えるプリンタが安価に入手可能
となっている。このような高解像度プリンタにおいて
は、階段状ノイズがほとんど目立たないので、この方法
は非常に有効である。
【0054】なお、データの回転および/または移動変
換は、プリンタに記録データを送信するホスト側で行っ
ても良いし、プリンタ内部のハードウェアまたはソフト
ウェアにより行っても良い。
換は、プリンタに記録データを送信するホスト側で行っ
ても良いし、プリンタ内部のハードウェアまたはソフト
ウェアにより行っても良い。
【0055】また本実施形態では、紙幅方向に離間して
プラテン上に配置された2つのセンサにより斜行角度の
検出を行ったが、斜行角度の検出方法はこの方法に限定
されるものではなく、他の方法により検出してもよい。
プラテン上に配置された2つのセンサにより斜行角度の
検出を行ったが、斜行角度の検出方法はこの方法に限定
されるものではなく、他の方法により検出してもよい。
【0056】以上説明したように本実施形態によれば、
記録媒体が斜行していても記録媒体が正しく搬送された
場合と同様に記録することができる。
記録媒体が斜行していても記録媒体が正しく搬送された
場合と同様に記録することができる。
【0057】[第2の実施形態]第2の実施形態は、第
1の実施形態と同様に、記録媒体の斜行角度を検出し、
検出した斜行角度に合わせて記録するデータを回転させ
て記録媒体上に記録するものであるが、記録する際に記
録ヘッドを回転させて記録データの回転変換に伴う階段
状ノイズの発生を抑えるものである。
1の実施形態と同様に、記録媒体の斜行角度を検出し、
検出した斜行角度に合わせて記録するデータを回転させ
て記録媒体上に記録するものであるが、記録する際に記
録ヘッドを回転させて記録データの回転変換に伴う階段
状ノイズの発生を抑えるものである。
【0058】プリンタの概略構成および斜行角度の検出
方法は、第1の実施形態と同様であるので省略する。
方法は、第1の実施形態と同様であるので省略する。
【0059】図9は本実施形態のキャリッジ部分の拡大
図である。キャリッジ32の記録ヘッド14を保持する
部分が、不図示のモータによりガイド軸13に対して回
転可能な構成となっている。
図である。キャリッジ32の記録ヘッド14を保持する
部分が、不図示のモータによりガイド軸13に対して回
転可能な構成となっている。
【0060】斜行が検出された場合には、記録ヘッドの
角度を斜行角度と同じ角度だけ回転させる。更に、記録
データを斜行角度にあわせて回転変換し、更に必要であ
れば記録媒体の余白部分が所定の大きさとなるように移
動変換する。このようにして現在給紙されている記録媒
体上に記録データが適正にレイアウトされたら、次に記
録データをシリアル走査用のデータに変換する。これは
記録ヘッドの1回の走査に対応した細長い領域への切り
出し変換である。この細長い領域はキャリッジの移動に
沿った領域であるので、分割されたデータをキャリッジ
32の走査に伴って記録ヘッド14に転送することで、
記録媒体を正しく搬送した場合と同様に適正な記録が行
われる。
角度を斜行角度と同じ角度だけ回転させる。更に、記録
データを斜行角度にあわせて回転変換し、更に必要であ
れば記録媒体の余白部分が所定の大きさとなるように移
動変換する。このようにして現在給紙されている記録媒
体上に記録データが適正にレイアウトされたら、次に記
録データをシリアル走査用のデータに変換する。これは
記録ヘッドの1回の走査に対応した細長い領域への切り
出し変換である。この細長い領域はキャリッジの移動に
沿った領域であるので、分割されたデータをキャリッジ
32の走査に伴って記録ヘッド14に転送することで、
記録媒体を正しく搬送した場合と同様に適正な記録が行
われる。
【0061】なお、データの回転および/または移動変
換は、プリンタに記録データを送信するホスト側で行っ
ても良いし、プリンタ内部のハードウェアまたはソフト
ウェアにより行っても良い。
換は、プリンタに記録データを送信するホスト側で行っ
ても良いし、プリンタ内部のハードウェアまたはソフト
ウェアにより行っても良い。
【0062】以上説明したように本実施形態によれば、
記録媒体が斜行していても記録媒体が正しく搬送された
場合と同様に記録することができる。更に、記録ヘッド
を斜行角度と同じ角度だけ回転させ、記録ヘッドの吐出
列が記録媒体の長辺と同じ角度となるため、特に線画や
テキストなどのエッジ部分で目立つ階段状ノイズの発生
が低減される。これは低解像度のプリンタにおいて特に
有効である。
記録媒体が斜行していても記録媒体が正しく搬送された
場合と同様に記録することができる。更に、記録ヘッド
を斜行角度と同じ角度だけ回転させ、記録ヘッドの吐出
列が記録媒体の長辺と同じ角度となるため、特に線画や
テキストなどのエッジ部分で目立つ階段状ノイズの発生
が低減される。これは低解像度のプリンタにおいて特に
有効である。
【0063】[第3の実施形態]第3の実施形態は、記
録媒体の斜行角度を検出し、検出した斜行角度に合わせ
て記録ヘッドの走査方向を回転させて記録するものであ
る。すなわち、機械的に走査方向を変更して、上記第1
及び第2の実施形態で行った、記録データの回転や移動
などの変換処理をなくすものである。
録媒体の斜行角度を検出し、検出した斜行角度に合わせ
て記録ヘッドの走査方向を回転させて記録するものであ
る。すなわち、機械的に走査方向を変更して、上記第1
及び第2の実施形態で行った、記録データの回転や移動
などの変換処理をなくすものである。
【0064】プリンタの概略構成および斜行角度の検出
方法は、第1の実施形態と同様であるので省略する。
方法は、第1の実施形態と同様であるので省略する。
【0065】図10は、本実施形態のプラテン部分の拡
大図である。(a)は初期状態を示し、(b)はガイド
軸を回転した後の状態を示している。キャリッジを案内
・支持する2つのガイド軸13aおよび13bが、不図
示のモータにより回転可能な構成となっている。
大図である。(a)は初期状態を示し、(b)はガイド
軸を回転した後の状態を示している。キャリッジを案内
・支持する2つのガイド軸13aおよび13bが、不図
示のモータにより回転可能な構成となっている。
【0066】図10(a)に示すように記録媒体3の斜
行が検出された場合には、2つのガイド軸13aおよび
13bを、斜行角度と同じ角度だけ回転させ、図10
(b)に示すような状態とする。次に各走査の開始位置
をホスト側あるいはプリンタ自体で行い、記録を行う。
行が検出された場合には、2つのガイド軸13aおよび
13bを、斜行角度と同じ角度だけ回転させ、図10
(b)に示すような状態とする。次に各走査の開始位置
をホスト側あるいはプリンタ自体で行い、記録を行う。
【0067】以上説明したように本実施形態によれば、
記録媒体が斜行していても記録媒体が正しく搬送された
場合と同様に記録することができる。更に、画像データ
の回転および/または移動変換処理を必要としないの
で、第1及び第2の実施形態と比べ、データ処理の負荷
が軽減される。またガイド軸自体を記録媒体の搬送方向
に直行するように回転させるので、データ変換処理に伴
う階段状のノイズが原理的に発生しない。
記録媒体が斜行していても記録媒体が正しく搬送された
場合と同様に記録することができる。更に、画像データ
の回転および/または移動変換処理を必要としないの
で、第1及び第2の実施形態と比べ、データ処理の負荷
が軽減される。またガイド軸自体を記録媒体の搬送方向
に直行するように回転させるので、データ変換処理に伴
う階段状のノイズが原理的に発生しない。
【0068】[第4の実施形態]第4の実施形態は、記
録媒体の斜行角度を検出した場合に、その記録媒体を排
紙して新たな記録媒体を給紙するものである。
録媒体の斜行角度を検出した場合に、その記録媒体を排
紙して新たな記録媒体を給紙するものである。
【0069】プリンタの概略構成および斜行角度の検出
方法は、第1の実施形態と同様であるので省略する。
方法は、第1の実施形態と同様であるので省略する。
【0070】斜行が検出された場合には、斜行した記録
媒体を排紙し、記録媒体を収容するカセット2にセット
されている別の記録媒体を新たに給紙する。新たに給紙
された記録媒体に対しても斜行の検出を行う。斜行して
いない記録媒体が給紙されるまでこの処理を繰り返し、
正しく給紙された記録媒体に対してのみ記録を行う。
媒体を排紙し、記録媒体を収容するカセット2にセット
されている別の記録媒体を新たに給紙する。新たに給紙
された記録媒体に対しても斜行の検出を行う。斜行して
いない記録媒体が給紙されるまでこの処理を繰り返し、
正しく給紙された記録媒体に対してのみ記録を行う。
【0071】本実施形態によれば、斜行して搬送された
記録媒体に記録されることを防止し、正しく搬送された
記録媒体にのみ記録を行うことが可能である。
記録媒体に記録されることを防止し、正しく搬送された
記録媒体にのみ記録を行うことが可能である。
【0072】なお、ここでは、斜行が検出された記録媒
体を排紙するものとしたが、斜行角度が所定角度より大
きいか否かを判定し、斜行角度が視覚上斜行があまり認
識されない所定角度以内の記録媒体に対しては、データ
変換などの処理を行わずにそのまま記録を行うようにし
てもよい。
体を排紙するものとしたが、斜行角度が所定角度より大
きいか否かを判定し、斜行角度が視覚上斜行があまり認
識されない所定角度以内の記録媒体に対しては、データ
変換などの処理を行わずにそのまま記録を行うようにし
てもよい。
【0073】[他の実施形態]上記実施形態はいずれ
も、斜行した記録媒体に対して記録または排紙を行う
が、斜行角度が大きい場合には、記録媒体が搬送機構に
詰まるジャムなどの原因となりやすい。このため、記録
媒体のサイズ毎に、検出した斜行角度がある一定の大き
さより大きければ、ユーザに通知したり、搬送機構を逆
回転させて記録媒体を逆方向に搬送して排出する機能な
どを備えていてもよい。
も、斜行した記録媒体に対して記録または排紙を行う
が、斜行角度が大きい場合には、記録媒体が搬送機構に
詰まるジャムなどの原因となりやすい。このため、記録
媒体のサイズ毎に、検出した斜行角度がある一定の大き
さより大きければ、ユーザに通知したり、搬送機構を逆
回転させて記録媒体を逆方向に搬送して排出する機能な
どを備えていてもよい。
【0074】また、いくつかの実施形態の機能を備え、
検出された斜行の程度により、最適な機能を、自動また
は手動で選択するように構成してもよい。
検出された斜行の程度により、最適な機能を、自動また
は手動で選択するように構成してもよい。
【0075】以上の実施形態は、特にインクジェット記
録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用され
るエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例え
ば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギ
ーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いるこ
とにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用され
るエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例え
ば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギ
ーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いるこ
とにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0076】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。
【0077】この気泡の成長、収縮により吐出用開口を
介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも1つの
滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即
時適切に気泡の成長収縮が行われるので、特に応答性に
優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好まし
い。
介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも1つの
滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即
時適切に気泡の成長収縮が行われるので、特に応答性に
優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好まし
い。
【0078】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0079】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書に記載された構成も本発明に含
まれるものである。加えて、複数の電気熱変換体に対し
て、共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構
成を開示する特開昭59−123670号公報や熱エネ
ルギーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構
成を開示する特開昭59−138461号公報に基づい
た構成としても良い。
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書に記載された構成も本発明に含
まれるものである。加えて、複数の電気熱変換体に対し
て、共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構
成を開示する特開昭59−123670号公報や熱エネ
ルギーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構
成を開示する特開昭59−138461号公報に基づい
た構成としても良い。
【0080】加えて、上記の実施形態で説明した記録ヘ
ッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリ
ッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着さ
れることで、装置本体との電気的な接続や装置本体から
のインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの
記録ヘッドを用いてもよい。
ッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリ
ッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着さ
れることで、装置本体との電気的な接続や装置本体から
のインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの
記録ヘッドを用いてもよい。
【0081】また、以上説明した記録装置の構成に、記
録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加する
ことは記録動作を一層安定にできるので好ましいもので
ある。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対して
のキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは
吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子
あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などが
ある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
備えることも安定した記録を行うために有効である。
録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加する
ことは記録動作を一層安定にできるので好ましいもので
ある。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対して
のキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは
吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子
あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などが
ある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
備えることも安定した記録を行うために有効である。
【0082】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0083】以上説明した実施の形態においては、イン
クが液体であることを前提として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化も
しくは液化するものを用いても良く、あるいはインクジ
ェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下
の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範
囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、
使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであれば
よい。
クが液体であることを前提として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化も
しくは液化するものを用いても良く、あるいはインクジ
ェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下
の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範
囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、
使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであれば
よい。
【0084】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。
【0085】このような場合インクは、特開昭54−5
6847号公報あるいは特開昭60−71260号公報
に記載されるような、多孔質シート凹部または貫通孔に
液状または固形物として保持された状態で、電気熱変換
体に対して対向するような形態としてもよい。本発明に
おいては、上述した各インクに対して最も有効なもの
は、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
6847号公報あるいは特開昭60−71260号公報
に記載されるような、多孔質シート凹部または貫通孔に
液状または固形物として保持された状態で、電気熱変換
体に対して対向するような形態としてもよい。本発明に
おいては、上述した各インクに対して最も有効なもの
は、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
【0086】なお、本発明は、複数の機器(例えばホス
トコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリン
タなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置
など)に適用してもよい。
トコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリン
タなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置
など)に適用してもよい。
【0087】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるい
は装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュ
ータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログ
ラムコードを読み出し実行することによっても、達成さ
れることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読
み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の
機能を実現することになり、そのプログラムコードを記
憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、
コンピュータが読み出したプログラムコードを実行する
ことにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけ
でなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピ
ュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)
などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理に
よって前述した実施形態の機能が実現される場合も含ま
れることは言うまでもない。
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるい
は装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュ
ータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログ
ラムコードを読み出し実行することによっても、達成さ
れることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読
み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の
機能を実現することになり、そのプログラムコードを記
憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、
コンピュータが読み出したプログラムコードを実行する
ことにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけ
でなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピ
ュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)
などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理に
よって前述した実施形態の機能が実現される場合も含ま
れることは言うまでもない。
【0088】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、記
録媒体が斜行している場合でも記録媒体に斜めに記録さ
れることを防止することができる。
録媒体が斜行している場合でも記録媒体に斜めに記録さ
れることを防止することができる。
【0090】従って、搬送状態に関わらず記録媒体に常
に正しい角度で記録することができるという効果があ
る。
に正しい角度で記録することができるという効果があ
る。
【図1】本発明の好適な実施形態のインクジェットプリ
ンタの構成を示す断面図である。
ンタの構成を示す断面図である。
【図2】図1のプリンタのプラテン部分の平面図であ
る。
る。
【図3】図1のプリンタのキャリッジの部分斜視図であ
る。
る。
【図4】図1のプリンタの操作パネルの例を示す図であ
る。
る。
【図5】通常の記録モードおよび先後端モードのときの
記録領域を示す図である。
記録領域を示す図である。
【図6】図1のプリンタの制御構成を示すブロック図で
ある。
ある。
【図7】図1のプリンタのインクジェットカートリッジ
を示す図である。
を示す図である。
【図8】第1の実施形態の構成を示す図である。
【図9】第2の実施形態の構成を示す図である。
【図10】第3の実施形態の構成を示す図である。
3 記録媒体 6a 給紙ローラ 7、27 プラテン 8a 排紙ローラ 10 給紙センサ 11 排紙センサ 14 記録ヘッド 15 紙幅センサ 35a 第1紙幅センサ 35b 第2紙幅センサ 101、102 斜行センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川床 徳宏 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 石川 尚 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 田鹿 博司 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 前田 哲宏 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA07 EB13 EB29 EB37 EC07 EC11 EC59 EC77 FA03 HA27 HA37 2C061 AQ05 HH01 HJ01 HJ05 HK11 HN02 HN08 HN15 2C480 CA01 CA40 CB31 CB45 DB02 DB17 3F048 AA04 AA05 AB01 BA20 BB02 BD07 CB05 CC03 DA06 DB04 DB06 DC14
Claims (11)
- 【請求項1】 所定方向に配列された複数の記録素子を
有する記録ヘッドを搭載したキャリッジを、前記記録素
子の配列方向と略直交する方向にガイド軸に沿って記録
媒体上で走査させて記録を行う記録装置であって、 前記記録媒体を搬送する搬送手段と、 前記搬送手段によって搬送される前記記録媒体の先端の
傾斜角度を検出する検出手段と、 前記検出手段の検出結果から、前記記録媒体が傾斜して
搬送されているか否かを判定する判定手段と、 前記判定手段により傾斜して搬送されていると判定され
た記録媒体に対して、記録データが斜めに記録されるこ
とを防止する記録角度制御手段とを備えることを特徴と
する記録装置。 - 【請求項2】 前記記録角度制御手段は、記録データを
前記傾斜角度に合わせて回転させて記録角度を変更する
ことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。 - 【請求項3】 前記記録角度制御手段は、前記記録ヘッ
ドの前記キャリッジに対する角度を前記傾斜角度に合わ
せて回転させる記録ヘッド回転手段を備えることを特徴
とする請求項2に記載の記録装置。 - 【請求項4】 前記記録角度制御手段は、前記ガイド軸
を前記傾斜角度に合わせて回転させて走査角度を変更す
ることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。 - 【請求項5】 前記検出手段は、前記記録媒体の搬送経
路上の2箇所に設けられた光学的センサを含むことを特
徴とする請求項1から4のいずれかに記載の記録装置。 - 【請求項6】 前記記録ヘッドは、インクを吐出して記
録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴と
する請求項1から5のいずれかに記載の記録装置。 - 【請求項7】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利用
してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに与
える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換体
を備えていることを特徴とする請求項6に記載の記録装
置。 - 【請求項8】 所定方向に配列された複数の記録素子を
有する記録ヘッドを搭載したキャリッジを、前記記録素
子の配列方向と略直交する方向にガイド軸に沿って記録
媒体上で走査させて記録を行う記録方法であって、 前記記録媒体を搬送する搬送工程と、 前記搬送工程において搬送される前記記録媒体の先端の
傾斜角度を検出する検出工程と、 前記検出工程の検出結果から、前記記録媒体が傾斜して
搬送されているか否かを判定する判定工程と、 前記判定工程で傾斜して搬送されていると判定された記
録媒体に対して、記録データが斜めに記録されることを
防止する記録角度制御工程とを備えることを特徴とする
記録方法。 - 【請求項9】 前記記録角度制御工程は、記録データを
前記傾斜角度に合わせて回転させて記録角度を変更する
ことを特徴とする請求項8に記載の記録方法。 - 【請求項10】 前記記録角度制御工程は、前記記録ヘ
ッドの前記キャリッジに対する角度を前記傾斜角度に合
わせて回転させる記録ヘッド回転工程を備えることを特
徴とする請求項9に記載の記録方法。 - 【請求項11】 前記記録角度制御工程は、前記ガイド
軸を前記傾斜角度に合わせて回転させて走査角度を変更
することを特徴とする請求項8に記載の記録方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000323038A JP2002127392A (ja) | 2000-10-23 | 2000-10-23 | 記録装置および記録方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000323038A JP2002127392A (ja) | 2000-10-23 | 2000-10-23 | 記録装置および記録方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002127392A true JP2002127392A (ja) | 2002-05-08 |
Family
ID=18800806
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000323038A Withdrawn JP2002127392A (ja) | 2000-10-23 | 2000-10-23 | 記録装置および記録方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002127392A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004106075A1 (en) * | 2003-05-30 | 2004-12-09 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus |
JP2007144946A (ja) * | 2005-11-30 | 2007-06-14 | Seiko Epson Corp | 記録装置、記録制御プログラム |
US7690745B2 (en) | 2004-11-29 | 2010-04-06 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Recording apparatus and recording method |
JP2013256117A (ja) * | 2012-06-13 | 2013-12-26 | Xerox Corp | インクジェットプリンタにおいてフルカラー合成画像を印刷するためのシステムおよび方法 |
JP2016120976A (ja) * | 2014-12-24 | 2016-07-07 | 株式会社沖データ | 媒体搬送装置および画像形成装置 |
-
2000
- 2000-10-23 JP JP2000323038A patent/JP2002127392A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004106075A1 (en) * | 2003-05-30 | 2004-12-09 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus |
US7690745B2 (en) | 2004-11-29 | 2010-04-06 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Recording apparatus and recording method |
JP2007144946A (ja) * | 2005-11-30 | 2007-06-14 | Seiko Epson Corp | 記録装置、記録制御プログラム |
JP2013256117A (ja) * | 2012-06-13 | 2013-12-26 | Xerox Corp | インクジェットプリンタにおいてフルカラー合成画像を印刷するためのシステムおよび方法 |
JP2016120976A (ja) * | 2014-12-24 | 2016-07-07 | 株式会社沖データ | 媒体搬送装置および画像形成装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080108 |